JP2002187408A - 複合強化ゴム材およびその製造方法ならびに空気入りタイヤ - Google Patents

複合強化ゴム材およびその製造方法ならびに空気入りタイヤ

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JP2002187408A JP2000389857A JP2000389857A JP2002187408A JP 2002187408 A JP2002187408 A JP 2002187408A JP 2000389857 A JP2000389857 A JP 2000389857A JP 2000389857 A JP2000389857 A JP 2000389857A JP 2002187408 A JP2002187408 A JP 2002187408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合強化ゴム材の面内剪断剛性を高めて、製
品の軽量化を図ると共に、突起物の貫入を防止して、こ
れを使用した空気入りタイヤ等のゴム製品の耐久性を向
上させる。 【解決手段】所定間隔で並置配列した複数本のコード
と、前記コードの配列方向に沿って延び、かつ前記コー
ド間隔を通って前記コードの配列方向を横切る補強シー
トとで補強した帯状の複合強化ゴム材を、クラウン部に
周方向に配置してベルトを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムマトリックスを、
該ゴムマトリックス中に並置配列した複数本のコードで
強化した複合強化ゴム材、とりわけ空気入りタイヤ等の
ゴム製品に適した複合強化ゴム材、およびこの製造方
法、ならびにこの複合強化ゴム材をベルトに適用してな
る空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムマトリックスを所定間隔で並置配列
したコードで補強してなるゴム材は、その構造上、コー
ド長手方向における引張剛性は、母材であるゴム単体の
場合より飛躍的に高まるが、コードを横切る方向におい
ては、母材自体が有する剛性と差程変わらない。そこ
で、コードを横切る方向の引張剛性および面内剪断剛性
(ゴム材の面に沿う変形に対する剛性)を高めるため
に、互いに強化方向の違う3層以上のゴム材を積層して
用いる方法が一般的に用いられている。この手法は、例
えば空気入りタイヤのベルト部において最も一般的に採
用されている。しかし、この方法は、積層によりゴム製
品の重量が増加すること、および多層とするために工程
数が増加し生産性が悪いこと等の欠点を有する。
【0003】さらに、例えば空気入りタイヤにおいて
は、その圧力容器としての機能を維持するために、突起
物の貫入を回避することが非常に重要である。そこで、
従来は、ゴム中に等間隔で配列されたスチールコードや
有機繊維コードによって形成される網状構造により突起
物の貫入を阻止していた。しかし、先端径がこの網目サ
イズより小さい突起物(例えば、釘、ネジ等)に対して
は、その貫入を防止するのが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記各不都合を解消して、コードを横切る方向の引張剛性
および面内剪断剛性を高めると共に、突起物の貫入を防
止して、これを使用した空気入りタイヤ等のゴム製品の
耐久性を向上させ、省資源化に寄与すること、ならび
に、軽量化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の複合強化ゴム材は以下の構成とする。 (1)ゴムマトリックス中に、複数本のコードを所定間
隔で並置配列した複合強化ゴム材において、前記ゴムマ
トリックス中に、さらに少なくとも1枚の補強シートを
有し、該補強シートが前記コードの配列方向に沿って延
び、かつ前記コードの前記間隔のうち少なくとも1箇所
を通って、前記コードの配列方向を横切る配置になるこ
とを特徴とする。なお、本発明中、「コード」とは、1
本または複数本のフィラメントよりなり、撚っていない
ものをも包含する。
【0006】(2)前記複合強化ゴム材が補強シートを
2枚以上具えてなり、これら補強シートが同じコード間
の間隔を通ることを特徴とする。 (3)前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚以上具え
てなり、これら補強シートのうち少なくとも1枚が他の
補強シートが通らないコード間の間隔を少なくとも1回
は通ることを特徴とする。 (4)前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚以上具え
てなり、これら補強シートが同種であることを特徴とす
る。 (5)前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚以上具え
てなり、これら補強シートのうち少なくとも1枚が他の
補強シートと異種であることを特徴とする。
【0007】(6)前記補強シートが前記コードの長手
方向および/または前記長手方向を横切る方向に分割さ
れてなることを特徴とする。なお、いずれの方向も、斜
めの方向をも包含し、それらは、分割線において直線で
なくてもよい。 (7)前記補強シートが前記ゴムマトリックスから幅方
向にはみ出したはみ出し部を有することを特徴とする。 (8)前記補強シートが織布、不織布、フィルム、また
は薄板であることを特徴とする。 (9)前記補強シートが織布の場合に、前記補強シート
は、前記織布を構成する繊維の方向が前記コードの長手
方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【0008】(10)前記補強シートが有機材料、無機
材料、または金属材料からなることを特徴とする。ま
た、本発明の上記各複合強化ゴム材の製造方法は以下の
構成とする。 (11)少なくとも1枚の補強シートにより複数段に仕
切られた各段に複数本のコードを振り分けて配置して積
層体とし、この積層体を1対のゴムで挟み、これらを一
体的に押圧成形することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の空気入りタイヤは以下の
構成とする。 (12)1対のビード部間にわたってトロイド状に延び
るカーカスを骨格とし、このカーカスの径方向外側に少
なくとも1層のベルトを具えてなる空気入りタイヤにお
いて、前記ベルトの少なくとも1層に、請求項1〜10
のうちいずれか1項に記載の複合強化ゴム材を、そのコ
ードが前記タイヤの周方向に沿う配置(周方向ベルト)
にて適用してなることを特徴とする。 (13)前記複合強化ゴム材が、隣接する複合強化ゴム
材間でその端部を重ね合わせる形態にて、またははみ出
し部を有する場合にはそのはみ出し部を隣接する複合強
化ゴム材が敷き込む形態にて配置されてなることを特徴
とする。 (14)前記ベルトのタイヤ半径方向外側に、タイヤの
赤道面に対して傾けて配置した複数のスチールコードで
補強された交差ベルトを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を詳細に説明する。上記目
的を達成するため、本発明の複合強化ゴム材は以下の構
成とする。上記(1)記載の構成を、補強シートが1枚
であり、かつ、コードの配列方向を横切る回数が1回の
場合について具体的に例示すると、図1(a)のように
なる。すなわち、ゴム1よりなるマトリックス中に、所
定間隔で並置配列された8本のコード2を埋設し、さら
に1枚の補強シート3が前記コード配列に沿って延びる
と共に、前記コード間の1つの間隔4(図で中央の間
隔)を通って前記コード配列を横切って配置される。ま
た、コード配列を横切る回数が3回の場合を例示する
と、図1(b)のようになる。すなわち、ゴム1中で、
補強シート3がコード2間の3箇所の間隔4を通ってコ
ード配列を横切って配置される。さらに、補強シートが
全てのコード間隔4を通って実質的にコード配列方向に
沿って延びる場合を、図1(c)に示す。これらのよう
な構成では、補強シートにより、複合強化ゴム材の面内
剪断剛性が高められるので、従来の構成では弱かったコ
ード長手方向を横切る方向における引張剛性および面内
剪断剛性を高めることができ、複合材を積層して強化す
る必要がなくなり、製品の軽量化も図れる。さらに、複
合強化ゴム材の全面にわたって補強シートが延在するの
で、突起物の貫入に対する抵抗性をも高められる。
【0011】上記(2)記載の構成を具体的に例示する
と、図2のようになる。この構成によると、コード長手
方向を横切る方向における引張剛性および面内剪断剛性
を高めることができ、かつこれらと突起物貫入防止効果
を両立させることができる。また、製造時の簡便化が図
れる。上記(3)記載の構成を、補強シートが2枚の場
合について例示すると、図3(a)および図3(b)の
ようになる。すなわち、(a)の方は、全く同じコード
間の間隔4を横切ることがない場合であり、(b)の方
は、2枚の補強シートが同じコード間の間隔4を横切る
ことも、また、1枚だけで横切ることもある場合であ
る。このような構成によると、補強シートの曲げ剛性が
それぞれ異なる場合に、曲がり易い方を数多くコード間
を通すようにし、曲がりにくい方はコード間の通過回数
を少なくして、加工性を向上させることができる。ま
た、補強シートの厚さが厚い場合、同じコード間を通す
ことが困難な場合もあり、このような場合には、一つの
コード間には補強シートを例えば1枚通すという具合
に、コード間を通過する補強シートの枚数を調節するこ
とで、補強シートの選択性が向上し、同時に加工性も増
す。上記(4)記載の構成(図3(a)参照)による
と、コード長手方向を横切る方向の引張剛性および面内
剪断剛性をさらに高める場合や、突起物の貫入防止効果
を特に高める場合に、このような要求レベルに応じて補
強シートの枚数を調節することで容易に対応できる。上
記(5)記載の構成(図3(b)参照)によると、少な
くとも1枚の補強シートを、コード長手方向を横切る方
向の引張剛性および面内剪断剛性を高めるために使用
し、別の少なくとも1枚を、突起物貫入防止のために使
用する等、各方向の応力に対する負担をバランスよくコ
ントロールできる。組み合わせは、製品毎の要求特性に
応じて設定され、例えばナイロンコードの簾織と飽和ポ
リエステルのフィルム等である。
【0012】上記(6)記載の構成を具体的に例示する
と、図4(a)、(b)および(c)のようになる(図
中、最上層のゴムは図示せず)。すなわち、図4(a)
は、並置配列されたコード2の間隔4を横切って延在さ
れる補強シート3がコード長手方向に分割された形態の
場合である。図4(b)は補強シート3がコード長手方
向を横切る方向に分割された形態の場合である。また、
図4(c)は補強シート3が織布等である場合に、その
繊維5の方向に沿って、斜めに分割された形態の場合で
ある。なお、簾織にしたナイロンコードをゴム引きした
シートを補強シートとして使用した場合には、ナイロン
コードの配向方向を前記繊維5の方向とすることによ
り、複合強化ゴム材の面内剪断剛性を効果的に高めるこ
とができる。このような構成は、製造上の都合により適
宜採用できる。上記(7)記載の構成を、具体的に例示
すると、図5のようになる(図中、最上層のゴムは図示
せず)。すなわち、補強シート3の幅が、ゴムマトリッ
クスの幅より広く、ゴムマトリックスの幅方向にはみ出
した、はみ出し部6を有する。このような構成による
と、この複合強化ゴム材を並置配列してゴム製品に適用
する場合に、はみ出し部6を隣の複合強化ゴム材で敷き
込みつつ並置すると、はみ出し部6を複合強化ゴム材同
士の隣接界面をわたって隣接するゴム材側まで延在させ
ることができるので、界面の隙間を塞ぐと共に、配列方
向における複合強化ゴム材間の結合を強化できる(後述
する図14(c)参照)。
【0013】上記(8)記載の構成において、補強シー
トを構成するものは織布、不織布、フィルム、または薄
板であるが、織布としては、二軸織物、三軸織物等を使
用でき、簾織、キャンバス等を例示できる。不織布とし
ては、短繊維、フィラメント等からなるものを使用でき
る。フィルムとしては、高分子材料を押出成形したもの
等を使用できる。薄板は、圧延した合金板等を例示でき
る。上記(9)記載の構成を、補強シートの繊維がコー
ド長手方向に対して45度の傾斜角度(図示θ)を有す
る場合について例示すると、図6のようになる(図中、
最上層のゴムは図示せず)。このような構成によると、
この補強シートにより、複合強化ゴム材の面内剪断剛性
が高まり、この結果コード長手方向以外の方向において
も、剛性を高めることができる。また、この傾斜角度は
複合強化ゴム材の面内剪断剛性を重視する場合には45
°付近が好ましく、コード長手方向に対して直交方向の
応力に対する剛性を重視する場合には90°付近が好ま
しい。
【0014】上記(10)記載の構成によると、有機材
料としては、織布、不織布に適するものとして、綿、セ
ルロース等の天然高分子、芳香族ポリアミド(ケブラー
等)、脂肪族ポリアミド(ナイロン等)、ポリビニルア
ルコール、レーヨン、ポリオレフィンケトン、ポリベン
ゾオキサドール、飽和ポリエステル、ポリエステル、ポ
リエチレン等の合成高分子、また、フィルムに適するも
のとして、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
リエチレン、ナイロン、アラミド等を例示できる。金属
材料としては、鋼(ステンレス鋼)、銅合金(真鍮)等
を例示できる。しかし、これらに限定されない。このよ
うな材料による補強シートを具えたゴム材を隙間なく配
列することにより、小径を有する突起物貫入に対する抵
抗性を高めることができる。上記(11)記載の構成を
図7に具体的に示す。例えば、上流の給源(図示せず)
から1対の圧延ロール7のロール隙間に向かって、1枚
の補強シート3と、該補強シート3に仕切られてできた
2段に所定間隔で配列された8本のコード2を4本ずつ
それぞれ配置して積層体とし、この積層体を1対のリボ
ン状のゴム1で挟み、これらを前記1対の圧延ロール7
にて一体的に押圧成形する。これにより、前記補強シー
ト3が曲がって前記コード1の配列方向を横切ると同時
に、前記ゴム1が前記コード2および前記補強シート3
をコーティングし、帯状に一体化されて、図8に示す状
態に至る。これは、既出の図1(a)に記載の複合強化
ゴム材となる。別の態様として、図9に示すように、そ
れぞれ異種の補強シート3、2枚により3段に仕切り、
各段に3つのグループに分けたコードを所定の間隔で配
置し、1対のゴムで挟んで矢印の方向に圧延すると、既
出の図3(b)に記載の複合強化ゴム材となる。
【0015】さらに、図10に示すように、この場合
は、それぞれ材質の異なる2枚の補強シート3で2段に
仕切り、各段に2つのグループに分けたコードを所定の
間隔で配置し、1対のゴム1で挟んで矢印の方向に圧延
すると、既出の図2に記載の複合強化ゴム材になる。コ
ードのグループ分けの仕方は、規則的でも、ランダムで
もよく、種々のパターンを採用できる。また、コード配
列の仕方は、コードが1段に配列された状態の複合強化
ゴム材を形成する場合は、段に垂直方向、つまり複合強
化ゴム材となったとき、複合強化ゴム材の厚さ方向にお
いて、コードが1本となるように配列する。同様に、コ
ードが2段に配列された状態の複合強化ゴム材を形成す
る場合は、前記厚さ方向において、コードが2本となる
ように配列する。さらに別の態様として、2段のグルー
プに分ける場合を図11(a)〜(e)、また、3段の
グループに分ける場合を図12(a)〜(c)に例示す
る(ゴムは図示せず)。これらの態様においても、補強
シート3は同種での異種でも差し支えない。上記(1
2)記載の構成を、低偏平比で2層のベルトを具えるラ
ジアルタイヤについて具体的に例示すると、図13のよ
うになる。すなわち、1対のビード部11間にわたっ
て、ラジアル方向に延びる有機繊維コードのプライより
なるトロイド状のカーカス12を骨格とし、このカーカ
ス12のクラウン部の半径方向外側に2層のベルト13
を具えてなる空気入りタイヤの前記ベルトの2層に、本
発明の上記構成の複合強化ゴム材を、そのコードが前記
タイヤの周方向に沿う配置にて適用して構成される(図
14(a)、図14(b)および図14(c)参照)。
なお、ベルトは1層でもよいが、2層以上が剛性の点か
ら好ましい。具体的には、図14(a)は隣接する複合
強化ゴム材同士の境界を2層間でずらせて配置してな
り、また、図14(b)は複合強化ゴム材の端部を隣接
複合強化ゴム材間で相互に重ね合わせながら螺旋巻きし
て配置してなる。この場合複合強化ゴム材幅の半分を重
ねているので、ベルトとしては実質的に2層となる。ま
た、図14(c)は複合強化ゴム材のはみ出し部6を隣
の複合強化ゴム材で敷き込みながら螺旋巻きして配置し
てなる。巻き順は、先ず、図で下の層を左(右)から右
(左)に向かって巻き進み、次に、上の層を右(左)か
ら左(右)に向かって巻く。このようなタイヤに、上記
各複合強化ゴム材を適用すると、上記の作用効果をタイ
ヤにおいて得ることができる。
【0016】さらに、一般に、コードを周方向に配設し
てなるベルトは、交差ベルト、すなわちタイヤ赤道に対
して大きな傾斜角度をなすコードが複数のベルト層の積
層間で相互に交差するベルトに比べて、ベルトの面に沿
う変形に対する剛性、いわゆる面内剪断剛性、特にタイ
ヤ幅方向における面内剪断剛性が劣り、コーナリングパ
ワーや車両の操縦安定性が低下するという不都合がある
が、上記構成のタイヤはベルトに適用した複合強化ゴム
材の面内剪断剛性が高められているので、このような不
都合を解消できる。また、少ない層数のベルトで、強度
の向上が図れるので、タイヤの軽量化が図れる。上記
(13)記載の構成については、上記の通りである(図
14(a)および図14(b)参照)。上記(14)記
載の構成によると、図15に示すとおり、ベルト13の
タイヤ半径方向外側にさらに、タイヤの赤道に対して傾
けて配置した複数本のスチールコードで補強された、い
わゆる角度付き交差ベルト14を配置してなる。なお、
15はトレッド部である。
【0017】また、各複合強化ゴム材は加硫により層間
で結合される。さらに、補強シートと母材のゴムとの接
合は、補強シートが金属の場合は、その金属表面にブラ
ス等のメッキを施すことにより、また、補強シートがフ
ィルム等高分子材料の場合は、その高分子材料表面を市
販の接着剤(例えば、トルエン等で希釈された有機化合
物と鉱物質充填剤との混合物からなる接着剤)で処理す
ることにより、さらに、有機繊維の織布、不織布の場合
は予めゴムと接着させた補強シートとして使用すること
により、それぞれ良好に接着することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。下
記の構成を有するベルトを、低偏平比のトラック・バス
用のラジアルタイヤ(サイズ435/45R22.5)
に適用した。得られた各タイヤについて、耐突起物貫入
性とコーナリングパワーを調査した。表1に結果を示
す。なお、表1中には、下記のべルトの形成方法、つま
り複合強化ゴム材の巻き方、および複合強化ゴム材が補
強シートを有する複合強化ゴム材の場合は補強シートが
連続した形態か、分割された形態かの別、ならびに、補
強シートがコード配列を横切る横切り方、つまり補強シ
ートの挿入方法を合わせて記載する。 ベルトA:幅20mmの帯状ゴム中に波形(振幅2mm
および波長35mm)のスチールコード(3+9+15
×0.19mm)を27.5本/50mmで打ち込んで
構成されるゴム材をタイヤ周方向に沿って螺旋巻きにし
た層(幅330mm)からなる2層構造とした(周方向
ベルト)。いずれの構成ゴム材にも補助シートはない。 ベルトB:上記2層のベルトAを有し、さらにその半径
方向外側に、幅230mmの1層のベルト(コード構造
1+6×0.34、打ち込み密度24本/50mm)
を、そのコードが赤道に対して右周りに52度の傾斜角
度になるように適用した。いずれの構成ゴム材にも補助
シートはない。
【0019】ベルトC:上記ベルトBの3層構造を有
し、さらにその半径方向外側に、幅210mmの1層の
ベルト(コード構造1+6×0.34、打ち込み密度2
4本/50mm)を、そのコードが赤道に対して左周り
に52度の傾斜角度になるように適用した。つまり、外
側の2層は交差ベルトである。いずれの構成ゴム材にも
補助シートはない。 ベルトD:ベルトAを構成するゴム材に、さらにナイロ
ンコードを簾織した織布を1枚、コードの長手方向に対
してコードが45度の傾斜角度になるように挿入した複
合強化ゴム材を使用した他は、ベルトAの構成と同じで
ある。なお、挿入した補強シート(織布)はいずれの方
向にも分割されておらず、連続している。 ベルトE:ベルトAを構成するゴム材に、さらにナイロ
ンコードを簾織した織布を2枚、コードの長手方向に対
してコードが左右それぞれ45度の傾斜角度になるよう
に挿入した複合強化ゴム材を使用した他は、ベルトAの
構成と同じである。
【0020】ベルトF:ベルトAを構成するゴム材に、
さらにポリエチレンナフタレートフィルム(厚さ200
μm)を1枚挿入した複合強化ゴム材を使用した他は、
ベルトAの構成と同じである。 ベルトG:ベルトAを構成するゴム材に、さらにポリエ
チレンナフタレートフィルム(厚さ200μm)を2枚
挿入した複合強化ゴム材を使用した他は、ベルトAの構
成と同じである。 ベルトH:ベルトAを構成するゴム材に、さらに鉄板
(厚さ150μm)を1枚(ただし、図4(b)に示す
ようにコード長手方向を横切る方向に分割されてい
る。)挿入した複合強化ゴム材を使用した他は、ベルト
Aの構成と同じである。 ベルトI:ベルトAを構成するゴム材に、さらにゴムコ
ーティングした不織布(厚さ0.6mm)を1枚挿入し
た複合強化ゴム材を使用した他は、ベルトAの構成と同
じである。
【0021】ベルトJ:ベルトAを構成するゴム材に、
さらにナイロンコードを簾織した織布1枚とポリエチレ
ンナフタレートフィルム(厚さ200μm)1枚を挿入
した複合強化ゴム材を使用した他は、ベルトAの構成と
同じである。 ベルトK:上記ベルトCのうち周方向ベルトを構成する
ゴム材に、さらにポリエチレンナフタレートフィルム
(厚さ200μm)1枚を挿入した複合強化ゴム材を使
用した他は、ベルトCの構成と同じである。 ベルトL:表1記載のように、補強シートの挿入方法と
複合強化ゴム材の巻き方が異なる他は、ベルトFの構成
と同じである。はみ出し部の幅(図5の両矢で示す幅)
は10mmである。
【0022】耐突起物貫入性 鋭利な突起物(先端部曲率半径:0.5mm以下)をタ
イヤのトレッド部からタイヤ回転軸中心に向かって押し
込んだときの、タイヤのインナーライナーを貫通するに
至るまでに要したエネルギーにて評価した。そして、比
較例1のタイヤの結果を100としたときの指数にて表
示した。この数値が大きい程、耐突起物貫通性に優れる
ことを示す。
【0023】コーナリングパワー 各供試タイヤを標準リムに装着し、内圧を900kPa
に調整した後、タイヤに荷重49.03kNを負荷した
状態にて回転ドラム上を30km/hで走行させた際
の、コーナリングフォースFとスリップアングルθとの
関係を調査し、その調査結果を図16に示すように、グ
ラフ上に表してから、該グラフにおける初期角度θ
おけるコーナリングフォースFの傾きを求めた。なお、
初期角度θ とは、θ=0°付近において、Fの傾きが
ほぼ一定と見做せる角度範囲(2°以下)を意味する。
このFの傾きが大きい程、コーナリングパワーが大きい
ことを示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明によると、複合強化ゴム材の面内
剪断剛性を高めると共に、突起物の貫入を防止して、こ
れを使用した空気入りタイヤ等のゴム製品の耐久性を向
上させ、省資源化に寄与することができる。併せて、複
合強化ゴム材の面内剪断剛性が等方的に高められること
により、この複合強化ゴム材をタイヤ等の製品に適用し
た場合に、従来より少ない数の層で同等のコーナリング
パワーを得ることができるので、多層にする必要がな
く、よって製品の軽量化を図ると共に、作業性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す断面図である。
【図2】 請求項2記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す断面図である。
【図3】 請求項3記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す断面図である。
【図4】 請求項6記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す平面図である。
【図5】 請求項7記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す平面図である。
【図6】 請求項9記載の構成の複合強化ゴム材の一例
を示す平面図である。
【図7】 請求項11記載の構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図8】 請求項11記載の構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図9】 請求項11記載の構成の製法の一例を示す模
式図である。
【図10】 請求項11記載の構成の製法の一例を示す
模式図である。
【図11】 補強シート(1枚)の種々の介挿の仕方を
示す模式図である。
【図12】 補強シート(2枚)の種々の介挿の仕方を
示す模式図である。
【図13】 本発明の空気入りタイヤの断面図である。
【図14】 空気入りタイヤのカーカスの半径方向外側
にゴム材巻回して構成したベルトを示す断面図である。
【図15】 請求項14記載の構成の空気入りタイヤの
クラウン部を示す断面図である。
【図16】 コーナリングパワーの定義を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ゴム 2 コード 3 補強シート 4 間隔 6 はみ出し部 11 カーカス 12 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 9/20 B29K 21:00 // B29K 21:00 105:08 105:08 B29L 30:00 B29L 30:00 B29C 67/12 Fターム(参考) 4F205 AA45 AD15 AD16 AH20 HA08 HA25 HA33 HA37 HA38 HB01 HC02 HC04 HF05 HG03 HT06 HT13 HT26

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムマトリックス中に、複数本のコード
    を所定間隔で並置配列した複合強化ゴム材において、前
    記ゴムマトリックス中に、さらに少なくとも1枚の補強
    シートを有し、該補強シートが前記コードの配列方向に
    沿って延び、かつ前記コードの前記間隔のうち少なくと
    も1箇所を通って、前記コードの配列方向を横切る配置
    になることを特徴とする複合強化ゴム材。
  2. 【請求項2】 前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚
    以上具えてなり、これら補強シートが同じコード間の間
    隔を通ることを特徴とする請求項1記載の複合強化ゴム
    材。
  3. 【請求項3】 前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚
    以上具えてなり、これら補強シートのうち少なくとも1
    枚が他の補強シートが通らないコード間の間隔を少なく
    とも1回は通ることを特徴とする請求項1記載の複合強
    化ゴム材。
  4. 【請求項4】 前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚
    以上具えてなり、これら補強シートが同種であることを
    特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の複
    合強化ゴム材。
  5. 【請求項5】 前記複合強化ゴム材が補強シートを2枚
    以上具えてなり、これら補強シートのうち少なくとも1
    枚が他の補強シートと異種であることを特徴とする請求
    項1〜3のうちいずれか1項に記載の複合強化ゴム材。
  6. 【請求項6】 前記補強シートが前記コードの長手方向
    および/または前記長手方向を横切る方向に分割されて
    なることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項
    に記載の複合強化ゴム材。
  7. 【請求項7】 前記補強シートが前記ゴムマトリックス
    から幅方向にはみ出したはみ出し部を有することを特徴
    とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の複合強
    化ゴム材。
  8. 【請求項8】 前記補強シートが織布、不織布、フィル
    ム、または薄板であることを特徴とする請求項1〜7の
    うちいずれか1項に記載の複合強化ゴム材。
  9. 【請求項9】 前記補強シートが織布の場合に、前記補
    強シートは、前記織布を構成する繊維の方向が前記コー
    ドの長手方向に対して傾斜していることを特徴とする請
    求項8記載の複合強化ゴム材。
  10. 【請求項10】 前記補強シートが有機材料、無機材
    料、または金属材料からなることを特徴とする請求項1
    〜9のうちいずれか1項に記載の複合強化ゴム材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちいずれか1項に
    記載の複合強化ゴム材の製造方法であって、少なくとも
    1枚の補強シートにより複数段に仕切られた各段に複数
    本のコードを振り分けて配置して積層体とし、この積層
    体を1対のゴムで挟み、これらを一体的に押圧成形する
    ことを特徴とする複合強化ゴム材の製造方法。
  12. 【請求項12】 1対のビード部間にわたってトロイド
    状に延びるカーカスを骨格とし、このカーカスの径方向
    外側に少なくとも1層のベルトを具えてなる空気入りタ
    イヤにおいて、前記ベルトの少なくとも1層に、請求項
    1〜10のうちいずれか1項に記載の複合強化ゴム材
    を、そのコードが前記タイヤの周方向に沿う配置にて適
    用してなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  13. 【請求項13】 前記複合強化ゴム材が、隣接する複合
    強化ゴム材間でその端部を重ね合わせる形態にて、また
    ははみ出し部を有する場合にはそのはみ出し部を隣接す
    る複合強化ゴム材が敷き込む形態にて配置されてなるこ
    とを特徴とする請求項12記載の空気入りタイヤ。
  14. 【請求項14】 前記ベルトのタイヤ半径方向外側に、
    タイヤの赤道面に対して傾けて配置した複数本のスチー
    ルコードで補強された交差ベルトを有することを特徴と
    する請求項12または13記載の空気入りタイヤ。
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