JP4624501B2 - 空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りラジアルタイヤ、より詳細には高内圧重荷重用空気入りラジアルタイヤ、好適には航空機用空気入りラジアルタイヤに関し、特に、タイヤのベルトに特異なコード配列層を適用することによりタイヤの軽量化を保持してベルト耐久性を顕著に向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りラジアルタイヤのベルトには両端切り離しコード層を適用するのが一般であるが、重荷重用空気入りラジアルタイヤ、なかでも高内圧充てん及び重荷重負荷の下で使用する航空機用空気入りラジアルタイヤは、機体の静止時及びタクシーング時におけるタイヤの荷重負荷転動の下での撓み率がトラック及びバス用の撓み率の2倍以上に及ぶことから特にトレッド部の変形が大きく、その結果ベルトに作用するひずみ・応力は著しく大きくなり、タクシーングの繰り返しでやがてはベルト端セパレーション故障を発生し勝ちである。一方では機体のテイクオフ直前までの高速走行時に伴いタイヤにスタンディングウエーブ現象が発生し、これによりベルトには想像を越えるほど著しく大きなひずみ・応力が作用して、トレッド部破壊に至るうれいがある。
【0003】
このように極めて厳しい使用実態に適応させるには著しく多数層のコード層をベルトに適用する必要があり、仮にこれでベルト耐久性が何程か向上するにしてもこの向上度合いには越えがたい限界が存在する一方、他方ではタイヤ重量増加を伴うことが不可避である。この重量増加は特に、軽量タイヤであることがラジアルタイヤ普及の大きな要因であることを考慮すれば、1ポンドでも軽量なタイヤが要求される航空機用タイヤとして致命的な問題となる。以上述べたところから両端切り離しコード層のみから成るベルトでは使用に耐えないと言わざるを得ない。
【0004】
そこで特開平5−193306号公報では、ベルトを構成するコード層のうちカーカスに近接するコード層のコードが1本以上の連続コードからなり、この連続コードが、タイヤ赤道面に対する交差角度Aが5〜15°の範囲内で延びると共に、コード層幅方向両端にて折れ曲がることで周方向にジグザグしながら延び、コード層全域にてほぼ均一に被覆ゴム内に埋設されている、換言すればコード層が2層の積層体を形成しているのにかかわらず、この積層体の幅方向両端が閉じていてコードの切り離し端を有していない編上げ状ベルト構造を提案している。
【0005】
上記公報が開示するベルトを備えるタイヤは、上記積層体を構成するコードがナイロンコードであることも加わり、より一層の軽量化が達成される点、スタンディングウエーブ発生速度をより高速側にシフトさせることが可能であるから、通常のテイクオフ速度でスタンディングウエーブ現象が生じることはない点、また積層体の両側端が閉じているので耐セパレーション性に優れた性能を発揮する点、の諸点で革新的とも言うべきベルト構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の革新的タイヤをさらに詳細に解析してみたところ、さらに改善を進めれば一層完璧なタイヤとなることを解明した。すなわちタイヤ内部に埋設したベルトの積層体のコード配列状態が、タイヤ赤道面位置で最も粗であり、両側端部位置で最も密であるという点の改善である。特に航空機用空気入りラジアルタイヤの場合は成るべく軽量で或ること、しかもスタンディングウエーブ発生を阻止する必要上ベルトのコード層のコード打込数は成るべく多くすることから、積層体両側端部に位置するコードが互いに接触するか、もしくは隣り合うコード相互の間隔が著しく狭いという点を有利に改善することである。
【0007】
この改善点は未加硫タイヤ成型及びその加硫成型の段階で生じる現象であり、とりわけベルトのコード層を未加硫部材段階で成型するときに生じ勝ちである。
ここに、ベルトとなるべき未加硫コード部材の成型ドラムは、その軸線方向に、太鼓胴状中膨らみ湾曲面を表面に有するタイプと湾曲面を殆どもたない円筒状表面をもつタイプとの二通りのタイプが使用されていて、前者の中膨らみ湾曲面タイプが未加硫タイヤ成型時に作業性や得られる品質面で有利であり、また製品タイヤに近い形状のベルトが得られる利点を有することから現在では主流となっている。
【0008】
中膨らみ湾曲面タイプの成型ドラムで未加硫積層体部材を成型するとき、数本のコードを横並びに被覆ゴム中に配列した一本の帯状部材又は1本のゴム被覆コードを、ドラムへの巻付け幅の中央周線上で配列ピッチを揃えて巻付け幅の一方端から他方端へ直状に巻付け、巻付け幅の他方端から一方端へ直状に巻付けてジグザグ状に成型すると、ドラムの周線長さの大小に従い巻付けコードの配列ピッチは中央周線上で最大となり、端部で最少となる。すなわち巻付け幅中央でコード配列は粗となり端部で密となり、未加硫積層体部材の幅方向にコードは密−粗−密配列をなす。
【0009】
上記のコードが密−粗−密配列をなす未加硫積層体部材は中膨らみ湾曲面を有し、この湾曲面はタイヤのベルトのコード層湾曲面とほぼ同じであるから、この未加硫積層体部材を用いて加硫成型されたタイヤは、上記同様に積層体の幅方向コード打込が端部−幅中央部−端部で密−粗−密となるのを免れない。
【0010】
積層体の幅中央部はタイヤのトレッド中央部であり、トレッド中央部でコード打込が粗になると、必要とされる内圧安全率を確保するためコードをより太径のコードの変えたり、ベルトのコード層数を増したりしなければならず、その結果タイヤ重量が増加して、軽量タイヤの要件を満たさないことになる。
【0011】
その一方で、コード打込数が目一杯であるコード層を用いた積層体端部のコード打込が密であるというのは、互いに隣り合うコード相互間距離がほぼゼロに近いか、コードが互いに接触しているか、又は互いに重なり合っていることに他ならず、この状態で走行、航空機用タイヤではタクシーングの繰り返しで積層体端部のコードは疲労し易くなり、またコードの被覆ゴムが極く薄くなるためゴム破壊が生じ易くなるので、結局積層体端部からセパレーションなどの故障が発生し易くなる。
【0012】
以上は中膨らみ湾曲面タイプの成型ドラムでのベルト成型について述べたが、湾曲面を殆どもたない円筒状表面をもつ成型ドラムでのベルト成型の場合も、上記同様の不具合が発生する。なぜなら円筒状に成型された積層体は未加硫タイヤ成型時に両端部が内側に折り込まれ、加硫成型後のタイヤのベルトもやはりタイヤ外側に向け中膨らみ形状となるからである。
【0013】
従ってこの発明の請求項1〜4に記載した発明は、上述した問題を根本から解決することができ、タイヤの軽量化と十分な耐スタンディングウエーブ性とを保持した上で、ベルトの耐久性を高度に向上させ得る空気入りラジアルタイヤの提供を目的その一とし、この発明の請求項5〜9に記載した発明は目的その一を有利に、かつ簡便に実現し得る空気入りラジアルタイヤの製造方法の提供を目的その二とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的その一を達成するため、この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とから成り、これら各部をビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカス外周にてトレッド部を強化する2層以上のゴム被覆コード交差層よりなるベルトとを備える空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルトのコード交差層の少なくとも2層は、一本以上の連続コードが一方の層端部と他方の層端部との間でタイヤ赤道面に対し小さな角度をなして交互に異なる方向に向かって同じ角度で折れ曲がるジグザグ状巻回配列になる両端閉鎖の編上げ状積層体からなり、該積層体は各層内にて連続コードの一様な配列分布を有し、
上記編上げ状積層体のジグザグ状配列コードは一方の層端部から他方の層端部まで延びる間に少なくとも一周期の正弦波状又は山谷状の曲線波形形状をなし、かつタイヤ赤道面を横切る位置の波状コードの該赤道面に対する傾斜角度(A)が5〜15°の範囲内で、かつ層端部位置のコードがタイヤ赤道面側に曲率中心をもつ円弧形状をなす折れ曲がり位置近傍のタイヤ幅方向内側の波状コードのタイヤ赤道面と平行な平面に対する傾斜角度(B)より小さいことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
である。
【0015】
請求項1に記載した発明を実施するに当り、好適には請求項2に記載した発明のように、上記両端閉鎖の編上げ状積層体が、連続した複数本の横並びナイロンコードのジグザグ状巻回配列ゴム被覆層から成ることとする。
【0016】
なお、請求項1に記載した両端閉鎖の編上げ状積層体をベルトとして備える空気入りラジアルタイヤを製造するに際し、回転自在な未加硫ベルト部材成型用ドラムに1本以上の連続した未加硫ゴム被覆コードを供給し、供給した未加硫ゴム被覆コードを、上記積層体のタイヤ回転軸方向幅となるべきドラム上幅位置の中央周線に対し小さな傾斜角度αにて、該幅位置の一方端と他方端との間でコードが少なくとも1周期の正弦波状又は山谷状波形を形成するように、かつ両端部にておけるドラム周線に対し上記角度αより大きな傾斜角度βにて、両端部で交互に折れ曲がる向きでジグザグ状に巻回してドラムに巻付け、この巻付けがドラムを一周した後の未加硫ゴム被覆コードはそのコード自体が互いに離隔する範囲内でドラムの周方向に順次ずらしながらジグザグ状巻回を、未加硫ゴム被覆コードがドラム表面を隈なく覆うまで繰り返して未加硫の両端閉鎖の編上げ状積層体部材を成型し、該未加硫積層体部材を膨径したカーカスプライ部材に適用して未加硫タイヤを成型し、この未加硫タイヤに加硫成型を施す方法が好適である。
【0017】
上記製造方法を実施するに当り、好適には、上記ベルト成型用ドラムが、その軸線方向に太鼓胴状中膨らみ湾曲面を表面に有するドラム又は円筒状表面を有するドラムのいずれか一方を使用することであり、これはすなわち両種のドラムのいずれでも自在に使用できる融通性を有するということである。
【0018】
また、2〜12本のコードを所定間隔で横並びとしてこれらコードを未加硫ゴムで覆い包んだ長尺の幅狭帯状部材とし、この幅狭帯状部材を上記ドラムに供給し、これを受けたドラム上の上記積層体のタイヤ回転軸方向幅となるべき幅位置の各端部にて幅狭帯状部材の向きを一方端部から他方端部へ転向させることができる。これにより複数本のコードを同時に成型ドラムに適用することができ、しかも精度に優れる特徴を有する。
【0019】
さらに、上記ドラム上で同じ曲面に位置して互いに隣り合う上記幅狭帯状部材をドラム周方向にて突き合わせて該ドラムに巻付けることができ、さらにまた、上記ドラム上で同じ曲面に位置して互いに隣り合う上記帯状部材をドラム周方向にて縁ゴム部分を互いに重ね合わせて該ドラムに巻付けることができる。このような方法を採用することにより容易にコードの一様な配列を自在に制御することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、まず、この発明による空気入りラジアルタイヤの実施の形態例を図1〜図3に基づき、次にこの発明による空気入りラジアルタイヤの製造方法の形態例を図4〜図9に基づき、それぞれ説明する。
図1は、この発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの回転軸心を含む平面による左半断面図であり、
図2は、タイヤから取出したベルトの両端閉鎖形の編上げ状積層体を簡略図解した平面展開図及び幅方向断面図であり、
図3は、図2に示す積層体と製造方法を少し違えた積層体を簡略図解した平面展開図及び幅方向断面図である。
【0021】
図1に示す空気入りラジアルタイヤ(以下タイヤという)は航空機用タイヤであり、このタイヤは一対のビード部1(片側のみ示す)及び一対のサイドウォール部2(片側のみ示す)と、トレッド部3とからなり、これら各部1、2、3をビード部1内に埋設したビードコア4相互間にわたり1プライ以上(図示例は6プライ)のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカス5が補強する。カーカス5の外周にベルト6を配置し、これによりトレッド部3を強化する。
【0022】
ベルト6は2層以上、図示例は8層のゴム被覆コード交差層よりなり、このコード交差層は少なくとも2層、図示例では6層が、カーカス5寄りに2層宛で一体の両端閉鎖の編上げ状積層体6a−1、6a−2、6a−3を構成するコード層6aであることを要し、その他にトレッドゴム3t寄りに2層の両端切離コード層6bを有する。積層体6a−1、6a−2、6a−3の各2層及び両端切離コード層6bの2層それぞれはタイヤ赤道面Eを挟み隣接層間でコードが互いに交差する積層になる。
【0023】
カーカス5については、タイヤが航空機用ということで特にビード部耐久性を重視する必要があり、そのためカーカス5はビードコア4を巻上げる折返し部を有する4プライの内側カーカス5a(内側2プライは図示を一部省略)と、内側カーカス5aの外側で折返し部までを外包みして少なくともビードコア4の内周位置まで延びる2プライの外側カーカス5bとを有し、この種のカーカス5はアップ−ダウン構造と呼ばれ、特に航空機用タイヤに適合する構造である。
【0024】
カーカス5及びベルト6それぞれに適用するコードは有機繊維コードが適合し、例えばナイロン繊維コード、アラミド繊維コードなどから選択することができる。しかし特に航空機用タイヤは充てん空気圧が、例えば10〜25kgf/cm2 のように他の種のタイヤに比し極めて高圧でコードに生じる張力も高く、しかも軽量化が前提であり、かつ、弾性率、耐疲労性を考慮すると、該タイヤから取り出したコードの引張強さ(gf/D) が8.0gf/D以上、望ましくは8.5gf/D以上、より望ましくは9.5gf/D以上の超高強力ナイロンコードが最適に適合する。なおナイロンのなかでもナイロン66(ポリヘキサメチレンアジパミド)繊維が好ましく、かつ1本の繊維の繊度は3〜8デニール(D)の範囲内にあるものを用いるのが良い。なおコードの引張強さはJIS L 1017−1983 化学繊維タイヤコード試験方法に従って測定し、またコードのデニールは取り出した繊維断面積より推定した値の公定水分率を用いた。
【0025】
図2及び図3を参照して、ここにベルト6の両端閉鎖の編上げ状積層体6a−1、6a−2、6a−3は、それぞれ三つの積層体を符号6aであらわすものとし、説明の便宜上、図2に示す積層体6aは1本の連続コードCにC1 、C2 、・・・・・Cn 、・・・・・、Ce (図示せず)のように添字を付して巻回の順をあらわし、図3に示す積層体6aは複数本の連続コードT(コード1本宛の図示は省略)にT1 、T2 、・・・・・Tn 、・・・・・、Te (図示せず)のように添字を付して巻回の順をあらわし、コード部分Ce 、Te を最終として各図の下に積層体6aの幅方向断面を模式的に示す2層を形成する。なお複数本の連続コードTは横並び配列になり、1本の連続コードCと共に理解を助けるため積層体6aから特に取り出して示すものである。
【0026】
すなわち図2において、1本の連続コードCはまずコードC1 部分が、積層体6aの一方の端縁6aeと他方の端縁6aeとの間でタイヤ赤道面Eに対し小さな角度Aをなして交互に異なる方向に転向する、ジグザグ状巻回になる。この巻回がトレッド部3を一周すると同じ1本の連続コードCのコードC2 部分がコードC1 部分から周方向に所定距離ずれてコードC1 部分と同様にジグザグ状をなして巻回されている。
【0027】
この巻回を連続して繰り返しコードCn 部分に至り、さらに巻回を繰り返せばついには連続コードC1 、C2 、・・・・・Cn 、・・・・・、Ce 部分(最終巻回コード部分)はゴムで被覆されている2層の積層体となる。そのとき連続コードC1 、C2 、・・・・・Cn 、・・・・・、Ce 部分は全ての領域で一様な配列分布を示すことが必要である。その結果、図2の下図に示すように一様な配列分布コード層はあたかも編上げた無端層を圧着したように両端閉鎖(上下層の端縁が連なるとの意味)のエンドレス編上げ状積層体6aを形成する。
【0028】
図3に示す積層体6aも図2と略同様に、幅方向に僅かな被覆ゴムをもつ複数本の連続コードTはまず複数本コードT1 部分が、積層体6aの一方の端縁6aeと他方の端縁6aeとの間でタイヤ赤道面Eに対し小さな角度Aをなして交互に異なる方向に転向する、ジグザグ状巻回になる。この連続コードTの転向は複数本コードT1 部分をそのままの状態で単純に湾曲させるものであり、表裏反転とは異なる。以下同じである。この巻回がトレッド部3を一周すると同じ複数本の連続コードTのコードT2 部分が複数本コードT1 部分と接して複数本コードT1 部分と同様にジグザグ状をなして巻回されている。
【0029】
この巻回を連続して繰り返し複数本コードTn 部分に至り、さらに巻回を繰り返せばついには連続複数本コードT1 、T2 、・・・・・Tn 、・・・・・、Te 部分(最終巻回複数本コード部分)はゴムで被覆されている2層コードの積層体となる。そのとき連続複数本コードT1 、T2 、・・・・・Tn 、・・・・・、Te 部分(すなわちコード)は全ての領域で一様な配列分布を示すことが必要である。その結果、図3の下図に示すようにあたかも編上げた無端層を圧着したように両端閉鎖(上記に同じ)の編上げ状積層体6aを形成する。上記の一様な配列分布は複数本コードT1 、T2 、・・・・・Tn 、・・・・・、Te 部分内は勿論のこと、各複数本コード相互間でも一様な配列分布であることを要す。なお複数本の連続コードTはコードが横並びであるのは勿論のことである。
【0030】
上述した全ての領域で一様な配列分布をもつ、連続コードC1 、C2 、・・・・・Cn 、・・・・・、Ce 部分(以下コードCという)及び連続複数本コードT1 、T2 、・・・・・Tn 、・・・・・、Te 部分(以下コードTという)は、以下に述べる特異なコード配列形状とすることで達成することができる。
【0031】
すなわち、図2、3を参照して、編上げ状積層体6aのジグザグ状配列コードC、Tは、一方の層端部(層端縁6ae乃至その近傍部)から他方の層端部(層端縁6ae乃至その近傍部)まで延びる間に少なくとも一周期の正弦波状の波形形状をなすか、又は山谷状波形形状をなすものとする。そのありさまを図2、3では二点鎖線で示す直状ラインに対して出入りする曲線で示した。特に山谷状波形形状は更めて後述の製造方法にて説明するが必ずしも曲線である必要はなく直状線であるか、曲線と直状線との組合わせであることを可とする。
【0032】
加えてタイヤ赤道面Eを横切る位置における上記の波状コードC、Tの赤道面Eに対する傾斜角度Aと、積層体6aの端部位置(後述の半径Rの円弧部分を除く位置)におけるタイヤ赤道面Eと平行な平面LE に対する傾斜角度Bとの間で、A<Bの関係を満たすことが必要である。ここで傾斜角度Aはタイヤ赤道面Eと波状コードC、Tの中心軸との交点にてこれら中心軸に引いた接線の赤道面Eに対する傾斜角度とし、傾斜角度Bは平面LE と波状コードC、Tの中心軸との交点にてこれら中心軸に引いた接線の平面LE に対する傾斜角度とする。以上述べた波状コードC、Tと、傾斜角度A、B相互間でのA<Bの関係とにより、先の全領域での一様なコード配列分布を実現することが可能となる。
【0033】
上記の一様なコード配列分布とは、積層体6aの全領域でコード打込数が一様であることに他ならず、これにより積層体6a中央部のコード打込数と積層体6a両側端部のコード打込数とを合わせることができるので、理想的なコード打込数の下で積層体6aを構成することが可能となる。ここにコード打込数とは配列コードに直交する向きで測った単位長さ当りのコード本数のことである。
【0034】
このことは、従来の積層体のコード配列が図2、3で二点鎖線で示すように直状であるから、積層体の最大直径を有するタイヤ赤道面Eでコード打込数が最少となり、積層体の端部では最少直径となるのでコード打込数が最大となる不利を完全に回避することに他ならず、その結果ベルト6のコード層を増加させる必要はなく、従ってタイヤの軽量化と低コストとを保持することが可能となり、さらに積層体端部のコードを過密にすることなく、従って積層体6a両端部のコード周りに十分な厚さのゴムゲージを確保することができるのでベルトの耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
【0035】
そればかりか、積層体6aに最適な高いコード打込数を採用することができるので、いわゆるベルト6のタガ効果を著しく高めることができ、さらにトレッド部3の重量を軽量とすることができるので、スタンディングウエーブの発生を阻止することが可能となる。
【0036】
また図2、3を参照して、コードC、Tが端縁6ae又はその近傍の端部で異なる方向に転向する位置でコードC、Tに積層体6a内部に曲率中心をもつ、半径Rの円弧を付すことが好ましく、これは積層体6a端部の耐セパレーション性向上、すなわちベルト6の耐久性向上に大きく寄与する。
【0037】
さらにタイヤ赤道面Eを横切る位置における上記の波状コードC、Tの赤道面Eに対する傾斜角度Aが5〜15°の範囲内にあれば、スタンディングウエーブ発生速度をより高速側にシフトさせることに貢献する。
【0038】
次にこの発明による空気入りラジアルタイヤの積層体6aの製造方法の実施の形態例を図4〜図9に基づき説明する。
図4は、積層体6aの未加硫積層体部材を成型するドラム及びこのドラムに張付けた複数本の連続コードTの未加硫ゴム被覆コード幅狭帯状部材の一部の模式的斜視図であり、
図5は、図4に示す未加硫ゴム被覆コード幅狭帯状部材の幅方向断面図であり、
図6〜図9は、成型ドラムに巻付けた未加硫積層体部材の一部の展開図及び成型ドラム上未加硫積層体部材のY−Y線に沿う断面図である。
【0039】
図4において、成型ドラム20は回転軸線Zの周りに回転自在、かつ縮径自在であり、成型ドラム20の外周面は先に述べたベルト6の積層体6aのうちカーカス5寄りの積層体6a−1の内周面と近似した寸法及び形状を有する。この外周面形状は成型ドラムの回転軸線Z方向に図示のような太鼓胴状中膨らみ湾曲面をなす。
【0040】
1本以上の連続した未加硫ゴム被覆コード、、図示例は図5に断面を示すN本=5本のコードを未加硫ゴムgにて被覆した幅wの連続した幅狭帯状部材tを成型ドラム20に供給して図示例は右上がりに巻付け、巻付けた幅狭帯状部材tは、製品タイヤのベルト6の積層体6a(6a−1、6a−2、6a−3)のタイヤ回転軸方向幅となるべき端縁16ae(図6〜図9参照)位置で幅狭帯状部材tの巻付け方向を一方の端縁16aeから他方の端縁16aeに向け転向させ、逆方向の左上がりに巻付け、かくして幅狭帯状部材tは両端縁16aeを含む端部で交互に折れ曲がるジグザグ状巻回体として成型ドラム20の外周面の全領域を隈なく覆う。
【0041】
この巻回のありさまを1本の幅狭帯状部材tを代表として取出し図6〜図9の上図に示し、幅狭帯状部材t全ての巻回が終了したときの各図のY−Y線に沿う断面を下図に示す。図6は巻回の両側端縁16ae間で少なくとも一周期、図示例は一周期の正弦波状波形に幅狭帯状部材tを巻回した例であり、この場合コードcの成型ドラム20の周線に対する傾斜角度θは、
sinθ=(w×n)/f(xi ) であらわされる。ただし、n:幅狭帯状部材tが成形ドラム20全周均一に巻付けられた際の巻回数、f(xi ) :成型ドラム20の回転軸線Z方向xi 位置での成型ドラム20の周長さ、である。
【0042】
図7〜図9に示す例は両側端縁16ae間で山谷状波形に直状でそれぞれの端縁16aeにて転向させて幅狭帯状部材tをジグザグ巻回した例である。図中の二点鎖線は従来の巻付け位置であり、両側端縁16ae近傍の端部相互間を直状に巻付けるものである。
【0043】
図7は、位置P1 、Q1 を頂部として位置P1 、Q1 間とそれらの両側とを直状として折れ曲がるように幅狭帯状部材tを巻付けた例を示し、
図8は位置P1 、P2 間を、位置Q1 、Q2 間をそれぞれ直状に結び、かつ位置P1 、Q2 間をほぼ平に直状に結び、全体として直状をなす幅狭帯状部材tを巻付けた例を示し、
図9は正弦波状を直状に近似させた幅狭帯状部材tの巻付け例を示し、山谷のピークは位置P2 と位置Q2 とにあり、位置P2 の両側に位置P1 、P3 を、位置Q2 の両側に位置Q1 、Q3 をとりそれぞれの位置間を直状に結ぶように幅狭帯状部材tを巻付けた例を示す。
【0044】
図4、図6〜9の符号Edは、製品タイヤのベルト6の積層体6a(6a−1、6a−2、6a−3)のタイヤ回転軸方向幅となるべき成型ドラム20上の巻付け完了幅狭帯状部材t幅の中央周線であり、図6〜9に示すように、幅狭帯状部材Tのコードcの中心軸は中央周線Edとの交点にて中央周線Edに対し小さな傾斜角度αをなし、端縁16ae近傍の端部でのコードcの中心軸は成型ドラム周線Lとの交点にて周線Lに対し上記傾斜角度αより大きな傾斜角度βをなす。これら傾斜角度α、βはそれぞれの交点におけるコードcの中心軸の接線とする。この成型ドラム20の場合は部材と製品との間の差が僅少であるから、傾斜角度A≒α、傾斜角度B≒βである。
【0045】
図6〜9に示すいずれの幅狭帯状部材tも、先のタイヤの積層体6aで説明したように、成型ドラム20への巻付けが一周した後はコード自体が互いに所定間隔で離隔する範囲内で成型ドラム20の周方向に順次ずらしながらジグザグ状巻回を繰り返して未加硫の両端閉鎖の編上げ状積層体部材16a−1を成型し、この積層体部材の外周上に同様にして順次積層体部材16a−2、16a−3を成型するものである。この成型終了後は成型ドラム20を縮径して積層体部材16a(16a−1、16a−2、16a−3)を取り出し、取り出した未加硫積層体部材16aを、慣例に従い膨径したカーカスプライ部材に適用して未加硫タイヤとし、これに加硫成型を施せば図1〜図3に示す両端閉鎖の編上げ状積層体6a(6a−1、6a−2、6a−3)を得ることができる。
【0046】
以上はベルト6の積層体6aのうちカーカス5寄りの積層体6a−1の内周面と近似した寸法及び形状を有する太鼓胴状中膨らみ湾曲面をもつ成型ドラム20について述べたが、波状配列コードの振幅を加減すれば円筒状表面を有する成型ドラムを使用することも可能である。
【0047】
上記幅狭帯状部材tは2〜12本の範囲内のコードcを被覆ゴムg内に埋設したものが適合し、また成型ドラム20上で同じ曲面に位置して互いに隣り合う幅狭帯状部材tを成型ドラム20の周方向で突き合わせて巻付ける方法、又は成型ドラム20上で同じ曲面に位置して互いに隣り合う幅狭帯状部材tを成型ドラム20の周方向で縁ゴム部分を互いに重ね合わせて巻付ける方法のいずれを採用しても良い。ただしこれらはコード打込数が一様となるのが前提である。
【0048】
ここに、幅狭帯状部材tに含まれるコードcの本数が変われば当然幅狭帯状部材tの幅wが変わる。この幅wは製品タイヤのベルト6の性能、特にコードC、Tの疲労、破壊に影響を及ぼすため、コードcの本数は以下に述べる影響を勘案して決定すべきである。
(1)幅狭帯状部材tはベルト6の端部となるべき位置で曲率半径rをもって曲げられる。
(2)曲げられた部分では内側のコードcに圧縮が生じ、この圧縮はベルト6となったときも残留する。
(3)この圧縮はベルト6におけるコードC、Tの疲労を促進し、ひいてはコードの破壊とこれに伴うタイヤ故障とを引きおこす。
(4)上記圧縮は以下の要素で決定される。
ア.幅狭帯状部材tの幅w;幅wが広いほど圧縮が生じ易い。
イ.ベルト6端部の曲げられる部分の曲率半径R;曲率半径Rが小さいほど圧縮が生じ易い。
ウ.コードC、Tの性質;ナイロンなどのように熱により収縮し易いコードは加硫成形中に収縮するため圧縮を緩和し易い。一方鋼線のように熱収縮しないものは圧縮を受け易い。
(5)上記要素に加え、コードC、Tの圧縮疲労に対する耐久性も勘案し、幅狭帯状部材tに含めるコードcの本数を決定すべきである。
また幅狭帯状部材tの幅wは、コードcの太さ、コードcとコードcとの間の距離などの要素により変化するため、これら要素を決定する際にも上記(1)〜(5)の考察が必要である。
【0049】
【実施例】
航空機用タイヤで、サイズは46×17.0R20 30PRであり、構成は図1に従い、内側カーカス5aは4プライ、外側カーカス5bは2プライよりなり、各プライは1260D/2/2の超高強力ナイロン(タイヤ中のコード引張強さが9.8gf/D) コードのゴム被覆ラジアル配列になる。ベルト6はカーカス5寄りから順に両端閉鎖の編上げ状積層体6a−1、6a−2、6a−3(6a)の合計6層と2層の切り離しコード層6bとからなる。ベルト6のコードは1260D/2/3の超高強力ナイロン(タイヤ中のコード引張強さが9.8gf/D) コードのゴム被覆よりなる。なお2層の切り離しコード層6bのコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度は16°とした。
【0050】
実施例1〜4及び比較例1、2のタイヤには図5に示す幅狭帯状部材t(比較例は符号t′を付した)を用い、実施例1〜4は図6〜図9に示す幅狭帯状部材tの波状配列を採用し、比較例1は図11に示すように幅狭帯状部材t′が成型ドラム上にて両側端部(端縁16′ae近傍部)で重なりが大きい(下図参照)積層体部材16′aを、比較例2は図12に示す幅狭帯状部材t′が成型ドラム上にて中央領域で隙間が大きい反面両側端部で重なりがない(下図参照)積層体部材16′aをそれぞれ適用した。
【0051】
実施例1〜4に適用した積層体部材16aの成型ドラム20上における中央周線Edにおける幅狭帯状部材tの隙間(mm)、端縁16ae近傍(端部)における幅狭帯状部材tの最大開き量(mm)及び最大重なり量(mm)と、
比較例1、2に適用した積層体部材16′aの成型ドラム20上における中央周線Edにおける幅狭帯状部材t′の隙間(mm)、端縁16′ae近傍(端部)における幅狭帯状部材t′の最大開き量(mm)及び最大重なり量(mm)と、
実施例1〜4の積層体6aのコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度A(度)及び比較例1、2の積層体6′aのコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度A(度)(図10参照)と、
実施例1〜4の積層体6aのコードの端部における平面LE に対する傾斜角度B(度)とを表1に示す。なお比較例1、2の積層体6′aのコードの端部における平面LE に対する傾斜角度はタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度A(度)(図10参照)に略同じである。
【0052】
【表1】
Figure 0004624501
【0053】
実施例1〜4及び比較例1、2のタイヤをTRA AIRCRAFT YEAR BOOK(1997年版) に記載したリムサイズ46×16のリムに組込み、タイヤ内部に水圧を加えてタイヤが破壊するまでの水圧を計算により求め、これを破壊圧力として比較例1を100とする指数にて表1にあらわした。値は大なるほど良い。
【0054】
次に下記試験条件にてベルト6の耐久性をテストした。
(1)直径120インチのシリンダー状の平滑鋼板路面を有するドラム試験機、
(2)タイヤの充てん内圧:13.8bar、
(3)負荷荷重:20000kgf 、
(4)速度:64km/h、
(5)走行距離:10.7km、
(6)舵角:4°
上記条件による走行を70回繰り返し、走行繰り返しの間は80分間にわたり室温にてタイヤを放置する。
【0055】
故障状況は、試験終了タイヤを解剖に付し、ベルトのコードとゴムとの間の剥離などの故障有無を確かめた。その結果を表1の下段に記載した。比較例1のタイヤは積層体6′aの端部のコードが互いに重なり合っていて、この重なり合い位置のコードとその周辺ゴムとの間で微小な剥離故障が発生していた。
【0056】
表1に示すように、実施例1〜4のタイヤは幅狭帯状部材tの中央周線Ed上での最大隙間をゼロとしても、端部での最大開き量は0〜0.9mmの範囲内に収まり、最大重なり量も0〜0.2mmの範囲内に収まっていて、これにより破壊圧力及びベルト耐久性も十分であることがわかる。これに対し比較例1の幅狭帯状部材t′は、中央周線Ed上での最大隙間をゼロとすれば端部での最大重なり量が1.5mmにも達し、これによりベルト端部にゴムの剥離故障が生じる不具合をもたらし、一方比較例2の幅狭帯状部材t′は、端部での最大重なり量をゼロに抑えようとすれば中央周線Ed上での隙間が1.5mmに達し、これにより破壊圧力の大幅低下が余儀なくされ、比較例1、2共に実用性に欠ける。
【0057】
なお実施例1〜4のタイヤは両端閉鎖の編上げ状積層体6aを備えているので、タイヤの軽量化が確保され、かつ十分な耐スタンディングウエーブ性を備えていることを別途確かめている。
【0058】
【発明の効果】
この発明の請求項1〜4に記載した発明によれば、両端閉鎖の編上げ状積層体6aを備えているので軽量タイヤで優れた耐スタンディングウエーブ性を発揮し、ベルトの耐久性を高度に向上させ得る空気入りラジアルタイヤを提供することができ、このタイヤはこの発明の請求項5〜9に記載した発明の製造方法により実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例のタイヤの左半断面図である。
【図2】この発明の実施の一形態例におけるベルトの両端閉鎖の編上げ状積層体の一部展開図及び断面図である。
【図3】この発明の実施の他の形態例におけるベルトの両端閉鎖の編上げ状積層体の一部展開図及び断面図である。
【図4】この発明によるベルトの成型ドラム及び両端閉鎖の編上げ状積層体を形成する狭幅帯状部材の一部の斜視図である。
【図5】図4に示す狭幅帯状部材の断面図である。
【図6】この発明の実施の一形態例の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図7】この発明の実施の他の形態例の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図8】この発明の実施の別の形態例の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図9】この発明の実施のさらに別の形態例の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図10】従来の両端閉鎖の編上げ状積層体の一部展開図及び断面図である。
【図11】従来の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図12】従来の他の両端閉鎖の編上げ状積層体部材の一部展開図及びY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
3t トレッドゴム
4 ビードコア
5 カーカス
5a 内側カーカス
5b 外側カーカス
6 ベルト
6a、6a−1、6a−2、6a−3 両端閉鎖編上げ状積層体
6ae 積層体の端縁
6b 切り離しコード交差層
16a 両端閉鎖編上げ状積層体部材
16ae 積層体部材の端縁
20 成型ドラム
E タイヤ赤道面
E タイヤ赤道面と平行な平面
A 赤道面位置のコード傾斜角度
B 端部位置のコード傾斜角度
1 、C2 、C3 、Cn 積層体の1本の連続コード
1 、T2 、T3 、Tn 積層体の複数本の連続コード
R 積層体端部の曲率半径
Ed 積層体部材の幅中央周線
Z 成型ドラムの回転軸線
t 狭幅帯状部材
r 狭幅帯状部材の端部の曲率半径
w 狭幅帯状部材幅
c 狭幅帯状部材のコード
g 狭幅帯状部材のコード被覆ゴム
1 、P2 、P3 、Q1 、Q2 、Q3 コードの折れ曲がり位置

Claims (2)

  1. 一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とから成り、これら各部をビード部内に埋設したビードコア相互間にわたり補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカス外周にてトレッド部を強化する2層以上のゴム被覆コード交差層よりなるベルトとを備える空気入りラジアルタイヤにおいて、
    ベルトのコード交差層の少なくとも2層は、一本以上の連続コードが一方の層端部と他方の層端部との間でタイヤ赤道面に対し小さな角度をなして交互に異なる方向に向かって同じ角度で折れ曲がるジグザグ状巻回配列になる両端閉鎖の編上げ状積層体からなり、該積層体は各層内にて連続コードの一様な配列分布を有し、
    上記編上げ状積層体のジグザグ状配列コードは一方の層端部から他方の層端部まで延びる間に少なくとも一周期の正弦波状又は山谷状の曲線波形形状をなし、かつタイヤ赤道面を横切る位置の波状コードの該赤道面に対する傾斜角度(A)が5〜15°の範囲内で、かつ層端部位置のコードがタイヤ赤道面側に曲率中心をもつ円弧形状をなす折れ曲がり位置近傍のタイヤ幅方向内側の波状コードのタイヤ赤道面と平行な平面に対する傾斜角度(B)より小さいことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 上記編上げ状積層体が、連続した複数本の横並びナイロンコードのジグザグ状巻回配列ゴム被覆層から成る請求項1に記載した空気入りラジアルタイヤ。
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