JP2002187399A - 表面処理方法および装飾品 - Google Patents

表面処理方法および装飾品

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JP2002187399A JP2000387877A JP2000387877A JP2002187399A JP 2002187399 A JP2002187399 A JP 2002187399A JP 2000387877 A JP2000387877 A JP 2000387877A JP 2000387877 A JP2000387877 A JP 2000387877A JP 2002187399 A JP2002187399 A JP 2002187399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色彩の異なる2種以上の材料を用いて、美的外
観に優れた装飾品を提供すること、および前記装飾品を
得ることが可能な表面処理方法を提供すること。 【解決手段】本発明の表面処理方法は、基材2Cの表面
の少なくとも一部に下地層6を形成する工程(3a、3
b)と、下地層6の表面の少なくとも一部にチタンまた
はチタン系合金で構成される被覆層5を形成する工程
(3c)と、被覆層5の表面の少なくとも一部に被覆層
5と異なる色彩を有するチタン化合物で構成される異色
層3を形成する工程(3d)と、異色層3の表面の一部
にマスキング被膜4を被覆する工程(3e)と、剥離剤
を用いてマスキング被膜4が被覆されていない部位の異
色層3を除去する工程(3f)と、マスキング被膜4を
除去する工程(3g)とを有する。異色層3は、TiC
Nで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面処理方法およ
び装飾品に関する。
【0002】
【従来の技術】時計用外装部品のような装飾品には、優
れた美的外観が要求される。
【0003】従来、このような目的を達成するために、
異なる色彩を有する2種以上の材料を用いて、これらを
所定のパターンに配し、目的とする模様、文字、目盛り
等を形成することが広く行われていた。
【0004】特に、銀色のチタンと、灰色〜黒色の異色
物質とを用いた装飾品は、例えば、以下に説明するよう
な方法で製造されてきた。
【0005】図4は、チタンと異色物質とを用いた従来
の装飾品の製造方法を説明するための図である。
【0006】まず、チタンで構成された基材20の表面
の一部(4a)に、有機塗料で構成されるマスキング被
膜40を形成する(4b)。
【0007】次いで、マスキング被膜40が形成された
基材20の表面に、イオンプレーティングにより、微小
な孔(図示せず)を有する異色層30を被覆する(4
c)。
【0008】その後、前記工程(4c)で得られた、マ
スキング被膜40および異色層30が被覆された基材2
0を、マスキング被膜40を溶解することが可能なマス
キング被膜除去液中に浸漬する。これにより、異色層3
0の微小な孔からマスキング被膜除去液が含浸し、マス
キング被膜40が溶解する。その結果、マスキング被膜
40上に形成された異色層30は、マスキング被膜40
を介して基材20と密着していた状態から開放され、微
小な力を加えることにより、除去することが可能とな
る。このようにして、異色層30を除去することによ
り、装飾品10が得られる(4d)。
【0009】しかし、このような方法で装飾品10を製
造した場合、異色層30を被覆する工程(4c)におい
て、マスキング被膜40が、イオンプレーティングによ
る熱で膨れや剥離を生じたり、ガスを発生することがあ
った。これにより、異色層30を目的とする形状に被覆
することができなかったり、基材20や異色層30に変
色を生じる場合が有り、満足な美的外観が得られないこ
とがあった。また、異色層30の形成条件等によって
は、異色層30に十分な大きさ、十分な数の孔が形成さ
れず、マスキング被膜除去液が十分に含浸できない場合
があった。このような場合、マスキング被膜40の除去
が不十分となり、その結果、異色層30の除去も不十分
となることがあった。また、このような方法で製造され
た装飾品10は、基材20と異色層30との密着性にも
劣る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、異な
る色彩を有する2種以上の材料を用いて、美的外観に優
れた装飾品を提供すること、および前記装飾品を提供す
ることができる表面処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(16)の本発明により達成される。
【0012】(1) チタンまたはチタン系合金で構成
された基材の表面の少なくとも一部に、前記基材と異な
る色彩を有するチタン化合物で構成される異色層を形成
する工程と、前記異色層の表面の一部に、マスキング被
膜を被覆する工程と、剥離剤を用いて、前記マスキング
被膜が被覆されていない部位の前記異色層を除去する工
程と、前記マスキング被膜を除去する工程とを有するこ
とを特徴とする表面処理方法。
【0013】(2) 基材の表面の少なくとも一部に、
チタンまたはチタン系合金で構成される被覆層を形成す
る工程と、前記被覆層の表面の少なくとも一部に、前記
被覆層と異なる色彩を有するチタン化合物で構成される
異色層を形成する工程と、前記異色層の表面の一部にマ
スキング被膜を被覆する工程と、剥離剤を用いて、前記
マスキング被膜が被覆されていない部位の前記異色層を
除去する工程と、前記マスキング被膜を除去する工程と
を有することを特徴とする表面処理方法。
【0014】(3) 基材の表面の少なくとも一部に、
下地層を形成する工程と、前記下地層の表面の少なくと
も一部に、チタンまたはチタン系合金で構成される被覆
層を形成する工程と、前記被覆層の表面の少なくとも一
部に、前記被覆層と異なる色彩を有するチタン化合物で
構成される異色層を形成する工程と、前記異色層の表面
の一部にマスキング被膜を被覆する工程と、剥離剤を用
いて、前記マスキング被膜が被覆されていない部位の前
記異色層を除去する工程と、前記マスキング被膜を除去
する工程とを有することを特徴とする表面処理方法。
【0015】(4) 前記被覆層は、イオンプレーティ
ングにより形成されたものである上記(2)または
(3)に記載の表面処理方法。
【0016】(5) 前記基材は、チタンまたはチタン
系合金で構成されたものである上記(2)ないし(4)
のいずれかに記載の表面処理方法。
【0017】(6) 前記基材は、ステンレスまたは真
鍮で構成されたものである上記(2)ないし(4)のい
ずれかに記載の表面処理方法。
【0018】(7) 前記被覆層の平均厚さは、0.1
〜5.0μmである上記(2)ないし(6)のいずれか
に記載の表面処理方法。
【0019】(8) 前記異色層は、炭窒化チタン(T
iCN)で構成されるものである上記(1)ないし
(7)のいずれかに記載の表面処理方法。
【0020】(9) 前記異色層は、イオンプレーティ
ングにより形成されたものである上記(1)ないし
(8)のいずれかに記載の表面処理方法。
【0021】(10) 前記剥離剤は、10〜30vo
l%の硫酸と、10〜30vol%の硝酸とを含むもの
である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の表面
処理方法。
【0022】(11) 前記異色層を除去する工程は、
15〜100℃の前記剥離剤に浸漬して行うものである
上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の表面処理
方法。
【0023】(12) 前記異色層を除去する工程は、
前記剥離剤に5〜120分間浸漬して行うものである上
記(1)ないし(11)のいずれかに記載の表面処理方
法。
【0024】(13) 前記異色層の平均厚さは、0.
1〜5.0μmである上記(1)ないし(12)のいず
れかに記載の表面処理方法。
【0025】(14) 前記マスキング被膜の平均厚さ
は、100〜2000μmである上記(1)ないし(1
3)のいずれかに記載の表面処理方法。
【0026】(15) 上記(1)ないし(14)のい
ずれかに記載の表面処理方法を用いて製造されたことを
特徴とする装飾品。
【0027】(16) 前記装飾品は、時計用外装部品
である上記(15)に記載の装飾品。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面処理方法およ
び装飾品の好適な実施形態について、添付図面を参照し
つつ説明する。
【0029】図1は、本発明の表面処理方法の第1実施
形態を示す断面図である。図1に示すように、本実施形
態の表面処理方法は、基材2Aの表面の少なくとも一部
(1a)に、基材2Aと異なる色彩を有するチタン化合
物で構成される異色層3を形成する工程(1b)と、異
色層3の表面の一部に、マスキング被膜4を被覆する工
程(1c)と、剥離剤を用いて、マスキング被膜4が被
覆されていない部位の異色層3を除去する工程(1d)
と、マスキング被膜4を除去する工程(1e)とを有す
る。
【0030】[基材]基材2Aは、チタンまたはチタン
系合金で構成されている。
【0031】基材2Aの製造方法は、特に限定されず、
例えば、プレス加工、切削加工、鍛造加工、鋳造加工、
粉末冶金焼結、金属粉末射出成形(MIM)、ロストワ
ックス法等が挙げられる。
【0032】また、基材2Aの表面に対しては、例え
ば、鏡面研磨加工、すじ目加工、ホーニング加工、マー
キング加工等による表面仕上げ加工が施されていてもよ
い。
【0033】また、後述する異色層3の形成に先立ち、
基材2Aに対して、例えば、アルカリ洗浄、酸洗浄、水
洗、有機溶剤洗浄等の洗浄処理や、ブラスト処理、エッ
チング処理、ボンバード処理等の前処理が施されている
のが好ましい。これにより、基材2Aと異色層3との密
着性が向上する。
【0034】[異色層の形成]基材2Aの表面に、異色
層3を形成する(1b)。
【0035】異色層3は、基材2Aと異なる色彩を有す
るチタン化合物で構成されている。異色層3がチタン化
合物で構成されることにより、基材2Aと異色層3との
密着性は、特に優れたものとなる。
【0036】異色層3を構成するチタン化合物として
は、例えば、炭窒化チタン(TiCN)、炭化チタン
(TiC)、窒化チタン(TiN)、窒化アルミチタン
(TiAlN)等が挙げられるが、炭窒化チタンで構成
されるものであるのが特に好ましい。異色層3が炭窒化
チタンで構成されることにより、異色層3と基材2Aと
の色彩の違いが顕著なものとなるとともに、異色層3と
基材2Aとの密着性が特に優れたものとなる。これによ
り、特に、美的外観に優れ、かつ耐久性にも優れた装飾
品1Aを得ることが可能となる。
【0037】異色層3の形成方法は、特に限定されず、
例えば、噴霧塗装、静電塗装、電着塗装等の塗装、熱C
VD、プラズマCVD、レーザーCVD等の化学蒸着法
(CVD)、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレー
ティング、電解メッキ、浸漬メッキ、無電解メッキ、溶
射等が挙げられるが、この中でも特に、イオンプレーテ
ィングが好ましい。イオンプレーティングによれば、基
材2Aとの密着性に優れ、かつ均一な膜厚を有する異色
層3を比較的容易に形成することができる。
【0038】異色層3の平均厚さは、特に限定されない
が、例えば、0.1〜5.0μmであるのが好ましく、
0.5〜2.0μmであるのがより好ましい。
【0039】異色層3の平均厚さが前記下限値未満であ
ると、異色層3にピンホールが発生し易くなり、得られ
る装飾品1Aの美的外観が低下する可能性がある。
【0040】一方、異色層3の平均厚さが前記上限値を
超えると、異色層3の各部位における膜厚のバラツキが
大きくなる傾向を示す。また、異色層3の内部応力が高
くなり、結果として、異色層3と基材2Aとの密着性が
低下したり、クラックが発生し易くなる。
【0041】なお、異色層3の各部位における組成、色
彩は、一定であっても、一定でなくてもよい。例えば、
異色層3は、その厚さ方向の基材2A側(図中下側)に
おいて、組成式中におけるN(窒素)の含有量が多く、
その表面側(図中下側)において、C(炭素)の含有量
が多いものであってもよい。
【0042】また、異色層3は、図示の構成では基材2
Aの全面に形成されているが、基材2Aの表面の少なく
とも一部に形成されるものであればよい。
【0043】[マスキング被膜の被覆]次に、このよう
な異色層3の表面の一部に、マスキング被膜4を被覆す
る(1c)。このマスキング被膜4は、後述する異色層
3を除去する工程において、被覆した部位の異色層3を
保護するマスクとして機能する。
【0044】マスキング被膜4としては、異色層3を除
去する工程において、被覆した部位の異色層3を保護す
る機能を有するものであればいかなるものでもよいが、
後述するマスキング被膜4を除去する工程において、容
易に除去することができるものであるのが好ましい。
【0045】このようなマスキング被膜4を構成する材
料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹
脂、ポリスルホン系樹脂、エポキシ系、フッ素系、ビニ
ル系、ゴム系等の樹脂材料を用いることができる。
【0046】マスキング被膜4の形成方法は、特に限定
されず、例えば、ディッピング、刷毛塗り、噴霧塗装、
静電塗装、電着塗装等の塗装、電解メッキ、浸漬メッ
キ、無電解メッキ等の湿式メッキ、熱CVD、プラズマ
CVD、レーザーCVD等の化学蒸着法(CVD)、真
空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の乾
式メッキ、溶射等が挙げられる。
【0047】マスキング被膜4の平均厚さは、特に限定
されないが、例えば、100〜2000μmであるのが
好ましく、500〜1000μmであるのがより好まし
い。
【0048】マスキング被膜4の平均厚さが前記下限値
未満であると、マスキング被膜4にピンホールが発生し
易くなる傾向がある。このため、後述する異色層3の除
去の工程において、マスキング被膜4が被覆された部位
の異色層3の一部が溶解、剥離する等して、得られる装
飾品1Aの美的外観が低下する可能性がある。
【0049】一方、マスキング被膜4の平均厚さが前記
上限値を超えると、マスキング被膜4の各部位における
膜厚のバラツキが大きくなる傾向を示す。また、マスキ
ング被膜4の内部応力が高くなり、結果として、マスキ
ング被膜4と異色層3との密着性が低下したり、クラッ
クが発生し易くなる。
【0050】また、マスキング被膜4は透明であること
が好ましい。これにより異色層3との密着状態を外部か
ら視認することが可能となる。
【0051】マスキング被膜4は、異色層3の表面に、
直接、所望の形状となるように形成されるものに限定さ
れない。例えば、異色層3の表面のほぼ全面に、マスキ
ング被膜4の構成材料を被覆した後、その一部を除去す
ることにより、所望のパターンを有するマスキング被膜
4としてもよい。
【0052】異色層3の表面のほぼ全面に被覆されたマ
スキング被膜4の一部を除去する方法としては、例え
ば、除去したい部位のマスキング被膜4に、レーザー光
を照射する方法等が挙げられる。このとき用いられるレ
ーザーとしては、例えば、Ne−Heレーザー、Arレ
ーザー、CO2レーザー等の気体レーザーや、ルビーレ
ーザー、半導体レーザー、YAGレーザー、ガラスレー
ザー等が挙げられる。
【0053】[異色層の除去]次に、マスキング被膜4
が被覆されていない部位の異色層3を除去する(1
d)。
【0054】異色層3の除去は、異色層3を除去するこ
とが可能で、かつマスキング被膜4を実質的に溶解、剥
離しない剥離剤を用いて行う。
【0055】異色層3の除去に用いられる剥離剤は、異
色層3を除去することが可能であり、かつマスキング被
膜4を実質的に溶解、剥離しないものであれば、特に限
定されないが、液体、気体等の流体であるのが好まし
く、その中でも特に、液体であるのが好ましい。これに
より、異色層3の除去を容易かつ確実に行うことが可能
となる。
【0056】剥離剤としては、例えば、硝酸、硫酸、ア
ンモニア、過酸化水素、水、二硫化炭素、四塩化炭素等
の無機溶媒や、メチルエチルケトン(MEK)、アセト
ン、ジエチルケトン、メチルイソブチルテトン(MIB
K)、メチルイソプロピルケトン(MIPK)、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール(DEG)、グリセリン等のアルコール系
溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,4−ジオキ
サン、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピ
ラン(THP)、アニソール、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル(ジグリム)等のエーテル系溶媒、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、フェニルセロソルブ
等のセロソルブ系溶媒、ヘキサン、ペンタン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、トルエ
ン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、ピ
リジン、ピラジン、フラン、ピロール、チオフェン等の
芳香族複素環化合物系溶媒、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DM
A)等のアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化合物系溶
媒、酢酸エチル、酢酸メチル、ギ酸エチル等のエステル
系溶媒、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラ
ン等の硫黄化合物系溶媒、アセトニトリル、プロピオニ
トリル等のニトリル系溶媒、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸系溶媒等の有機溶媒等
から選択される1種または2種以上を混合したものや、
これらに、硝酸、硫酸、塩化水素、フッ化水素、リン酸
等の酸性物質、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、アンモニア等のアルカリ性物質、過マンガン酸カリ
ウム(KMnO4)、二酸化マンガン(MnO2)、二ク
ロム酸カリウム(K2Cr27)、オゾン、濃硫酸、硝
酸、サラシ粉、過酸化水素、キノン類等の酸化剤、チオ
硫酸ナトリウム(Na223)、硫化水素、過酸化水
素、ヒドロキノン類等の還元剤を混合したもの等が挙げ
られるが、その中でも特に、10〜30vol%の硫酸
と、10〜30vol%の硝酸とを含む溶液であるのが
好ましい。
【0057】剥離剤として、このような溶液を用いるこ
とにより、基材2A、マスキング被膜4に実質的なダメ
ージを与えることなく、マスキング被膜4が被覆されて
いない部位の異色層3を容易に除去することができる。
【0058】異色層3を除去する方法としては、例え
ば、剥離剤を噴霧する方法、液体状態の剥離剤に浸漬す
る方法(ディッピング)、液体状態の剥離剤に浸漬した
状態で電解する方法等が挙げられるが、この中でも特
に、液体状態の剥離剤に浸漬する方法が好ましい。これ
により、異色層3の除去をさらに容易かつ確実に行うこ
とが可能となる。また、異色層3の除去は、例えば、超
音波振動を与えながら行ってもよい。
【0059】異色層3の除去を液体状態の剥離剤に浸漬
することにより行う場合、剥離剤の温度は、特に限定さ
れないが、例えば、15〜100℃であるのが好まし
く、50〜100℃であるのがより好ましく、70〜1
00℃であるのがさらに好ましい。
【0060】剥離剤の温度が前記下限値未満であると、
異色層3の厚さ等によっては、マスキング被膜4が被覆
されていない部位の異色層3を十分に除去するのに要す
る時間が長くなり、装飾品1Aの生産性が低下する場合
がある。
【0061】一方、剥離剤の温度が前記上限値を超える
と、剥離剤の蒸気圧、沸点等によっては、剥離剤の揮発
量が多くなり、異色層3の除去に必要な剥離剤の量が多
くなる傾向を示す。
【0062】また、剥離剤への浸漬時間は、特に限定さ
れないが、例えば、5〜120分間であるのが好まし
く、20〜60分間であるのがより好ましい。
【0063】剥離剤への浸漬時間が前記下限値未満であ
ると、異色層3の厚さ、剥離剤の温度等によっては、マ
スキング被膜4が被覆されていない部位の異色層3を十
分に除去するのが困難となる場合がある。
【0064】一方、剥離剤への浸漬時間が前記上限値を
超えると、装飾品1Aの生産性が低下する。
【0065】[マスキング被膜の除去]その後、マスキ
ング被膜4を除去することにより、装飾品1Aが得られ
る。
【0066】マスキング被膜4の除去は、いかなる方法
で行ってもよいが、マスキング被膜4を除去することが
可能であり、かつ基材2Aおよび異色層3に対して、実
質的にダメージを与えないマスキング被膜除去剤を用い
て行うのが好ましい。
【0067】このようなマスキング被膜除去剤を用いる
ことにより、マスキング被膜4の除去を容易かつ確実に
行うことができる。
【0068】マスキング被膜4の除去に用いられるマス
キング被膜除去剤は、特に限定されないが、液体、気体
等の流体であるのが好ましく、その中でも特に、液体で
あるのが好ましい。これにより、マスキング被膜4の除
去をさらに容易かつ確実に行うことが可能となる。
【0069】マスキング被膜除去剤としては、例えば、
硝酸、硫酸、アンモニア、過酸化水素、水、二硫化炭
素、四塩化炭素等の無機溶媒や、メチルエチルケトン
(MEK)、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブ
チルテトン(MIBK)、メチルイソプロピルケトン
(MIPK)、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール(DEG)、グリセリ
ン等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン(DM
E)、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(TH
F)、テトラヒドロピラン(THP)、アニソール、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)等の
エーテル系溶媒、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、フェニルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒、ヘキサ
ン、ペンタン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭
化水素系溶媒、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香
族炭化水素系溶媒、ピリジン、ピラジン、フラン、ピロ
ール、チオフェン等の芳香族複素環化合物系溶媒、N,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMA)等のアミド系溶媒、ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハ
ロゲン化合物系溶媒、酢酸エチル、酢酸メチル、ギ酸エ
チル等のエステル系溶媒、ジメチルスルホキシド(DM
SO)、スルホラン等の硫黄化合物系溶媒、アセトニト
リル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒、ギ酸、酢
酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、フッ酸等の有
機酸系溶媒等の有機溶媒等から選択される1種または2
種以上を混合したものや、これらに、硝酸、硫酸、塩化
水素、フッ化水素、リン酸等の酸性物質、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、アンモニア等のアルカリ性
物質、過マンガン酸カリウム(KMnO4)、二酸化マ
ンガン(MnO2)、二クロム酸カリウム(K2Cr
27)、オゾン、濃硫酸、硝酸、サラシ粉、過酸化水
素、キノン類等の酸化剤、チオ硫酸ナトリウム(Na2
23)、硫化水素、過酸化水素、ヒドロキノン類等の
還元剤を混合したもの等が挙げられる。
【0070】マスキング被膜4を除去する方法として
は、例えば、マスキング被膜除去剤を噴霧する方法、液
体状態のマスキング被膜除去剤に浸漬する方法、液体状
態のマスキング被膜除去剤に浸漬した状態で電解する方
法等が挙げられるが、この中でも特に、液体状態のマス
キング被膜除去剤に浸漬する方法が好ましい。これによ
り、マスキング被膜4の除去をさらに容易かつ確実に行
うことが可能となる。また、マスキング被膜4の除去
は、例えば、超音波振動を与えながら行ってもよい。
【0071】マスキング被膜4の除去を、液体状態のマ
スキング被膜除去剤に浸漬することにより行う場合、マ
スキング被膜除去剤の温度は、特に限定されないが、例
えば、15〜100℃であるのが好ましく、30〜50
℃であるのがより好ましい。
【0072】マスキング被膜除去剤の温度が前記下限値
未満であると、マスキング被膜4の厚さ等によっては、
マスキング被膜4を十分に除去するのに要する時間が長
くなり、装飾品1Aの生産性が低下する場合がある。
【0073】一方、マスキング被膜除去剤の温度が前記
上限値を超えると、マスキング被膜除去剤の蒸気圧、沸
点等によっては、マスキング被膜除去剤の揮発量が多く
なり、マスキング被膜4の除去に必要なマスキング被膜
除去剤の量が多くなる傾向を示す。
【0074】また、マスキング被膜除去剤への浸漬時間
は、特に限定されないが、例えば、5〜60分間である
のが好ましく、5〜30分間であるのがより好ましい。
【0075】マスキング被膜除去剤への浸漬時間が前記
下限値未満であると、マスキング被膜4の厚さ、マスキ
ング被膜除去剤の温度等によっては、マスキング被膜4
を十分に除去するのが困難となる場合がある。
【0076】一方、マスキング被膜除去剤への浸漬時間
が前記上限値を超えると、装飾品1Aの生産性が低下す
る。以上説明したような表面処理方法により、装飾品1
Aが得られる。
【0077】装飾品1Aは、装飾性を備えた物品であれ
ばいかなるものでもよいが、例えば、置物等のインテリ
ア、エクステリア用品、宝飾品、時計ケース、時計バン
ド、文字盤、時計用針等の時計用外装部品、メガネ、ネ
クタイピン、カフスボタン、指輪、ネックレス、ブレス
レット、ブローチ、ペンダント、イヤリング、ピアス等
の装身具、ライターまたはそのケース、ゴルフクラブ等
のスポーツ用品、銘板、パネル、賞杯、その他ハウジン
グ等を含む各種機器部品、各種容器等が挙げられる。こ
の中でも特に、時計用外装部品が好ましい。時計用外装
部品は、装飾品として外観の美しさが要求されるととも
に、実用品として、パターンの視認性、緻密性等が要求
されるが、本発明の表面処理方法によればこれらの要件
を全て満足することができる。
【0078】次に、本発明の表面処理方法および装飾品
の第2実施形態について説明する。図2は、本発明の表
面処理方法の第2実施形態を示す断面図である。
【0079】以下、第2実施形態の表面処理方法および
該方法を用いて製造される第2実施形態の装飾品につい
て、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様
の事項の説明については、その説明を省略する。
【0080】図2に示すように、本実施形態の表面処理
方法は、基材2Bの表面の少なくとも一部(2a)に、
チタンまたはチタン系合金で構成される被覆層5を形成
する工程(2b)と、被覆層5の表面の少なくとも一部
に、被覆層5と異なる色彩を有するチタン化合物で構成
される異色層3を形成する工程(2c)と、異色層3の
表面の一部にマスキング被膜4を被覆する工程(2d)
と、剥離剤を用いて、マスキング被膜4が被覆されてい
ない部位の異色層3を除去する工程(2e)と、マスキ
ング被膜4を除去する工程(2f)とを有する。
【0081】すなわち、基材2B上に被覆層5を形成
し、さらに、被覆層5の表面の少なくとも一部に異色層
3を形成する以外は、前述した第1実施形態と同様であ
る。
【0082】本実施形態においては、異色層3は、被覆
層5の表面に形成される。したがって、前述した第1実
施形態の基材2Aが、異色層3と異なる色彩を有するチ
タンまたはチタン系合金で構成されるものであったのに
対し、本実施形態の基材2Bは、これらに限定されず、
いかなる材料で構成されるものであってもよい。すなわ
ち、基材2Bは、いかなる色彩を有するものであっても
よい。
【0083】このように基材2Bの構成材料の選択の幅
が広がることにより、例えば、基材2Bの加工性が向上
し、複雑な形状を有する装飾品1Bを容易に得ることが
可能となる。また、基材2Bの構成材料として、比重の
小さい材料、安価な材料を選択することにより、装飾品
1Bの軽量化、生産コストの低減等を図ることも可能と
なる。
【0084】基材2Bを構成する材料としては、チタ
ン、チタン系合金の他、例えば、Fe、Cu、Ni、Z
n、Mg、Cr、Mn、Mo、Nb、Al、V、Zr、
Sn、Au、Pd、Pt、Ag等の各種金属や、これら
のうち少なくとも1種を含む合金等の金属材料や、プラ
スチック等が挙げられるが、この中でも特に、ステンレ
ス(Fe−Cr系合金またはFe−Cr−Ni系合金)
または真鍮(Cu−Zn系合金)で構成されたものが好
ましい。
【0085】被覆層5は、チタンまたはチタン系合金で
構成されている。被覆層5は、前述した第1実施形態に
おける基材2Aと同様、異色層3と異なる色彩を有して
いる。これにより、本実施形態で得られる装飾品1B
は、前述した第1実施形態の装飾品1Aと同様、美的外
観に優れたものとなる。
【0086】被覆層5の形成方法は、特に限定されず、
例えば、電解メッキ、浸漬メッキ、無電解メッキ等の湿
式メッキ、熱CVD、プラズマCVD、レーザーCVD
等の化学蒸着法(CVD)、真空蒸着、スパッタリン
グ、イオンプレーティング等の乾式メッキ、溶射、金属
箔の接合等が挙げられるが、その中でも特に、イオンプ
レーティングが好ましい。イオンプレーティングによれ
ば、基材2Bとの密着性に優れ、かつ均一な膜厚を有す
る被覆層5を比較的容易に形成することができる。
【0087】被覆層5の平均厚さは、特に限定されない
が、例えば、0.1〜5.0μmであるのが好ましく、
0.5〜2.0μmであるのがより好ましい。
【0088】被覆層5の平均厚さが前記下限値未満であ
ると、被覆層5にピンホールが発生し易くなり、得られ
る装飾品1Bの美的外観が低下する可能性がある。
【0089】一方、被覆層5の平均厚さが前記上限値を
超えると、被覆層5の各部位における膜厚のバラツキが
大きくなる傾向を示す。また、被覆層5の内部応力が高
くなり、密着性が低下したりクラックが発生し易くな
る。
【0090】なお、被覆層5は、図示の構成では基材2
Bの全面に形成されているが、基材2Bの表面の少なく
とも一部に形成されるものであればよい。
【0091】次に、本発明の表面処理方法および装飾品
の第3実施形態について説明する。図3は、本発明の表
面処理方法の第3実施形態を示す断面図である。
【0092】以下、第3実施形態の表面処理方法および
該方法を用いて製造される第3実施形態の装飾品につい
て、前記第1、第2実施形態との相違点を中心に説明
し、同様の事項の説明については、その説明を省略す
る。
【0093】図3に示すように、本実施形態の表面処理
方法は、基材2Cの表面の少なくとも一部(3a)に、
下地層6を形成する工程(3b)と、下地層6の表面の
少なくとも一部に、チタンまたはチタン系合金で構成さ
れる被覆層5を形成する工程(3c)と、被覆層5の表
面の少なくとも一部に、被覆層5と異なる色彩を有する
チタン化合物で構成される異色層3を形成する工程(3
d)と、異色層3の表面の一部にマスキング被膜4を被
覆する工程(3e)と、剥離剤を用いて、マスキング被
膜4が被覆されていない部位の異色層3を除去する工程
(3f)と、マスキング被膜4を除去する工程(3g)
とを有する。
【0094】すなわち、基材2C上に下地層6を形成
し、さらに、下地層6の表面の少なくとも一部に被覆層
5を形成する以外は、前述した第2実施形態と同様であ
る。
【0095】本実施形態の表面処理方法では、被覆層5
の形成に先立ち、基材2Cの表面に下地層6を形成す
る。
【0096】下地層6を形成することにより、例えば、
基材2Cと被覆層5との密着性の向上、得られる装飾品
1Cの耐食性の向上等の効果が得られる。その結果、得
られる装飾品1Cは、特に耐久性に優れたものとなる。
【0097】下地層6を構成する材料としては、例え
ば、Cu、Au、Ni、Pd、Cr、Sn、Zn、A
g、Fe、In等の各種金属や、これらのうち少なくと
も1種を含む合金等が挙げられる。
【0098】下地層6の形成方法は、特に限定されない
が、例えば、電解メッキ、浸漬メッキ、無電解メッキ等
の湿式メッキ、熱CVD、プラズマCVD、レーザーC
VD等の化学蒸着法(CVD)、真空蒸着、スパッタリ
ング、イオンプレーティング等の乾式メッキ、溶射、金
属箔の接合等が挙げられる。
【0099】下地層6の平均厚さは、特に限定されない
が、例えば、0.1〜20μmであるのが好ましく、
0.5〜10μmであるのがより好ましい。
【0100】下地層6の平均厚さが前記下限値未満であ
ると、下地層6の効果が十分に発揮されない可能性があ
る。
【0101】一方、下地層6の平均厚さが前記上限値を
超えると、下地層6の各部位における膜厚のバラツキが
大きくなる傾向を示す。また、下地層6の内部応力が高
くなり、クラックが発生し易くなる。
【0102】なお、下地層6は、図示の構成では基材2
Cの全面に形成されているが、基材2Cの表面の少なく
とも一部に形成されるものであればよい。
【0103】以上、本発明の表面処理方法および装飾品
の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これ
らに限定されるものではない。
【0104】例えば、前述した第3実施形態の表面処理
方法、装飾品においては、下地層は、その全体にわたっ
て均一な組成を有するものとして説明したが、これに限
定されない。例えば、下地層は、組成の異なる2層以上
の層が積層されたものであってもよいし、厚さ方向に組
成が順次変化するもの(傾斜材料)であってもよい。
【0105】また、装飾品の表面の少なくとも一部に
は、耐食性、耐候性、耐水性、耐油性、耐摩耗性、耐変
色性等を付与し、防錆、防汚、防曇、防傷等の効果を向
上する保護層等が形成されていてもよい。
【0106】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0107】1.装飾品の製造 (実施例1)以下に示すような表面処理を施すことによ
り、装飾品(腕時計ケース)を製造した。
【0108】まず、チタンを用いて、鍛造により、腕時
計ケースの形状を有する基材を作製し、その後、必要箇
所を切削、研磨した。
【0109】次に、この基材を洗浄した。基材の洗浄と
しては、まず、アルカリ電解脱脂を30秒間行い、次い
で、アルカリ浸漬脱脂を30秒間行った。その後、中和
を10秒間、水洗を10秒間、純水洗浄を10秒間行っ
た。
【0110】このようにして洗浄を行った基材の表面に
対して、異色層の形成を行った。異色層の形成は、以下
に説明するようなイオンプレーティングにより行った。
【0111】まず、基材をイオンプレーティング装置内
に取付け、その後、装置内を予熱しながら、イオンプレ
ーティング装置内を2×10-5Torrまで排気(減
圧)した。
【0112】さらに、イオンプレーティング装置内を2
×10-6Torrまで排気(減圧)し、アルゴンガス流
量470ml/分で、ボンバード処理を5分間行った。
【0113】引き続き、イオンプレーティング装置内の
雰囲気ガスを、窒素とアセチレンとの混合ガスで置換
し、6×10-4Torrとした後、イオン化電流、雰囲
気ガスの組成、イオンプレーティング装置内の真空度を
表1に示すように順次変化させ、炭窒化チタン(TiC
N)で構成される異色層(黒色)を形成した。なお、タ
ーゲットとしては、チタンを用いた。形成された異色層
の平均厚さは、1.5μmであった。
【0114】
【表1】
【0115】次に、異色層の表面の一部に、マスキング
被膜を所定の形状に形成した。マスキング被膜の形成
は、ゴム系樹脂を刷毛塗りすることにより、異色層の表
面の一部を被覆し、その後、180〜200℃で、30
分間乾燥することにより行った。形成されたマスキング
被膜の平均厚さは、500μmであった。
【0116】次に、剥離剤を用いて、マスキング被膜が
被覆されていない部位の異色層の除去を行った。
【0117】異色層の除去は、マスキング被膜が被覆さ
れた基材を剥離剤に浸漬することにより行った。このと
き、剥離剤として、10vol%の硫酸と、10vol
%の硝酸と、80vol%の水とからなる水溶液を用い
た。また、本工程における剥離剤の温度、剥離剤への浸
漬時間は、それぞれ80℃、30分であった。
【0118】その後、ハロゲン化合物系溶媒、ケトン系
溶媒よりなるマスキング被膜除去剤に浸漬することによ
り、マスキング被膜を除去した。また、本工程における
マスキング被膜除去剤の温度、マスキング被膜除去剤へ
の浸漬時間は、それぞれ30℃、30分であった。
【0119】なお、異色層の厚さは、JIS H 58
21の顕微鏡断面試験方法により測定した。
【0120】(実施例2)剥離剤として、30vol%
の硫酸と、10vol%の硝酸と、60vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例1と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0121】(実施例3)剥離剤として、10vol%
の硫酸と、30vol%の硝酸と、60vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例1と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0122】(実施例4)剥離剤として、30vol%
の硫酸と、30vol%の硝酸と、40vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例1と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0123】(実施例5)基材の構成材料として、チタ
ン系合金(合金組成:Ti−Al6%−V4%(wt
%))を用い、異色層の形成に先立ち、チタンで構成さ
れる被覆層を形成した以外は、前記実施例1と同様にし
て、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0124】なお、被覆層の形成は、以下に説明するよ
うなイオンプレーティングにより行った。
【0125】まず、基材をイオンプレーティング装置内
に取付け、その後、装置内を予熱しながら、イオンプレ
ーティング装置内を2×10-6Torrまで排気(減
圧)した。
【0126】さらに、アルゴンガスで、ボンバード処理
を5分間行った後、イオン化電圧:40V、イオン化電
流:40A、基板電圧:20A、時間:20分間という
条件で、イオンプレーティングを行うことにより被覆層
を形成した。なお、ターゲットとしては、チタンを用い
た。形成された被覆層の平均厚さは、1.5μmであっ
た。
【0127】なお、被覆層の厚さは、JIS H 58
21の顕微鏡断面試験方法により測定した。
【0128】(実施例6)剥離剤として、30vol%
の硫酸と、10vol%の硝酸と、60vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例5と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0129】(実施例7)剥離剤として、10vol%
の硫酸と、30vol%の硝酸と、60vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例5と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0130】(実施例8)剥離剤として、30vol%
の硫酸と、30vol%の硝酸と、40vol%の水と
からなる水溶液を用いた以外は、前記実施例5と同様に
して、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0131】(実施例9)基材の構成材料として、真鍮
(Cu−Zn系合金)を用い、被覆層の形成に先立ち、
Cu系合金(合金組成:Cu60%−Sn40%(wt
%))で構成される下地層を形成した以外は、前記実施
例1と同様にして、表面処理方法を施し、装飾品を製造
した。
【0132】なお、下地層の形成は、浴温:60℃、電
流密度:3A/dm2、時間:2分間という条件で行っ
た。形成された下地層の平均厚さは、3μmであった。
【0133】(実施例10)剥離剤として、30vol
%の硫酸と、10vol%の硝酸と、60vol%の水
とからなる水溶液を用いた以外は、前記実施例9と同様
にして、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0134】(実施例11)剥離剤として、10vol
%の硫酸と、30vol%の硝酸と、60vol%の水
とからなる水溶液を用いた以外は、前記実施例9と同様
にして、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0135】(実施例12)剥離剤として、30vol
%の硫酸と、30vol%の硝酸と、40vol%の水
とからなる水溶液を用いた以外は、前記実施例9と同様
にして、表面処理方法を施し、装飾品を製造した。
【0136】(比較例)以下に示すような表面処理を施
すことにより、図4に示すような装飾品(腕時計ケー
ス)を製造した。
【0137】まず、チタンを用いて、鍛造により、腕時
計ケースの形状を有する基材を作製し、その後、必要箇
所を切削、研磨した。
【0138】次に、この基材を洗浄した。基材の洗浄と
しては、まず、アルカリ電解脱脂を30秒間行い、次い
で、アルカリ浸漬脱脂を30秒間行った。その後、中和
を10秒間、水洗を10秒間、純水洗浄を10秒間行っ
た。
【0139】このようにして洗浄を行った基材の表面の
一部に、マスキング被膜(平均厚さ:500μm)を所
定の形状に形成した。
【0140】マスキング被膜の形成は、ゴム系樹脂を刷
毛塗りすることにより、基材の表面の一部を被覆し、そ
の後、180〜200℃で、30分間乾燥することによ
り行った。
【0141】その後、マスキング被膜が形成された基材
の表面に異色層(平均厚さ:1.5μm)を形成した。
異色層の形成は、以下に説明するようなイオンプレーテ
ィングにより行った。
【0142】まず、基材をイオンプレーティング装置内
に取付け、その後、装置内を予熱しながら、イオンプレ
ーティング装置内を2×10-5Torrまで排気(減
圧)した。
【0143】さらに、イオンプレーティング装置内を2
×10-6Torrまで排気(減圧)し、アルゴンガス流
量470ml/分で、ボンバード処理を5分間行った。
【0144】引き続き、イオンプレーティング装置内の
雰囲気ガスを、窒素とアセチレンとの混合ガスで置換
し、6×10-4Torrとした後、イオン化電流、雰囲
気ガスの組成、イオンプレーティング装置内の真空度を
表1に示すように順次変化させ、炭窒化チタン(TiC
N)で構成される異色層を形成した。なお、ターゲット
としては、チタンを用いた。
【0145】次に、マスキング被膜除去液を用いて、マ
スキング被膜の除去を行った。マスキング被膜の除去
は、マスキング被膜および異色層が被覆された基材をマ
スキング被膜除去液に浸漬することにより行った。この
とき、マスキング被膜除去液として、ハロゲン化合物系
溶媒、ケトン系溶媒を用いた。また、本工程におけるマ
スキング被膜除去液の温度、マスキング被膜除去液への
浸漬時間は、それぞれ30℃、30分であった。
【0146】なお、異色層の厚さは、JIS H 58
21の顕微鏡断面試験方法により測定した。
【0147】2.装飾品の外観評価 上記実施例1〜12および比較例で製造した各装飾品に
ついて、目視および顕微鏡による観察を行い、これらの
外観を以下の3段階の基準に従い、評価した。なお、以
下の3段階の基準における「外観不良」とは、異色層の
膨れ・剥離、被覆層の膨れ・剥離、基材の変色、異色層
の変色、被覆層の変色、マスキング被膜の残存の少なく
とも一つが発生している状態を指す。 ○:目視および顕微鏡による観察で外観不良が認められ
ない。 △:目視による観察では外観不良が認められないが、顕
微鏡による観察で一部の外観不良が認められる。 ×:目視による観察で外観不良が認められる。
【0148】3.基材と異色層との密着性評価 上記実施例1〜12および比較例で製造した各装飾品に
ついて、JIS H8166に準じ、試料を150℃に
て10分間加熱し、常温の水で急冷したときの、異色層
の剥離、膨れを、以下の4段階の基準に従い、評価し
た。 ◎:異色層の剥離、膨れが全くないもの。 ○:異色層の剥離、膨れがほとんどないもの。 △:異色層の剥離、膨れが若干あるもの。 ×:異色層の剥離、膨れが激しいもの。 これらの結果を表2に示す。
【0149】
【表2】
【0150】表2から明らかなように、本発明の表面処
理方法を用いて製造された装飾品は、いずれも優れた美
的外観を有しており、異色層の密着性にも優れている。
これに対し、比較例の表面処理方法により製造された装
飾品は、美的外観に劣り、異色層の密着性にも劣ってい
る。
【0151】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の表面処理方
法によれば、美的外観に優れた装飾品を容易かつ迅速に
製造することができる。
【0152】また、異色層の密着性にも優れ、耐久性に
優れた装飾品が得られる。また、基材の構成材料等を選
択することにより、複雑な形状を有する装飾品を容易に
製造することが可能となり、また、装飾品の軽量化、製
造コストの低減等を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面処理方法の第1実施形態を示す断
面図である。
【図2】本発明の表面処理方法の第2実施形態を示す断
面図である。
【図3】本発明の表面処理方法の第3実施形態を示す断
面図である。
【図4】従来の表面処理方法を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
1A、1B、1C 装飾品 2A、2B、2C 基材 3 異色層 4 マスキング被膜 5 被覆層 6 下地層 10 装飾品 20 基材 30 異色層 40 マスキング被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小尾 慶幸 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 4K029 AA02 BA54 BB02 BB03 BC07 BD06 BD07 CA04 EA01 EA03 GA05 HA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンまたはチタン系合金で構成された
    基材の表面の少なくとも一部に、前記基材と異なる色彩
    を有するチタン化合物で構成される異色層を形成する工
    程と、 前記異色層の表面の一部に、マスキング被膜を被覆する
    工程と、 剥離剤を用いて、前記マスキング被膜が被覆されていな
    い部位の前記異色層を除去する工程と、 前記マスキング被膜を除去する工程とを有することを特
    徴とする表面処理方法。
  2. 【請求項2】 基材の表面の少なくとも一部に、チタン
    またはチタン系合金で構成される被覆層を形成する工程
    と、 前記被覆層の表面の少なくとも一部に、前記被覆層と異
    なる色彩を有するチタン化合物で構成される異色層を形
    成する工程と、 前記異色層の表面の一部にマスキング被膜を被覆する工
    程と、 剥離剤を用いて、前記マスキング被膜が被覆されていな
    い部位の前記異色層を除去する工程と、 前記マスキング被膜を除去する工程とを有することを特
    徴とする表面処理方法。
  3. 【請求項3】 基材の表面の少なくとも一部に、下地層
    を形成する工程と、 前記下地層の表面の少なくとも一部に、チタンまたはチ
    タン系合金で構成される被覆層を形成する工程と、 前記被覆層の表面の少なくとも一部に、前記被覆層と異
    なる色彩を有するチタン化合物で構成される異色層を形
    成する工程と、 前記異色層の表面の一部にマスキング被膜を被覆する工
    程と、 剥離剤を用いて、前記マスキング被膜が被覆されていな
    い部位の前記異色層を除去する工程と、 前記マスキング被膜を除去する工程とを有することを特
    徴とする表面処理方法。
  4. 【請求項4】 前記被覆層は、イオンプレーティングに
    より形成されたものである請求項2または3に記載の表
    面処理方法。
  5. 【請求項5】 前記基材は、チタンまたはチタン系合金
    で構成されたものである請求項2ないし4のいずれかに
    記載の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 前記基材は、ステンレスまたは真鍮で構
    成されたものである請求項2ないし4のいずれかに記載
    の表面処理方法。
  7. 【請求項7】 前記被覆層の平均厚さは、0.1〜5.
    0μmである請求項2ないし6のいずれかに記載の表面
    処理方法。
  8. 【請求項8】 前記異色層は、炭窒化チタン(TiC
    N)で構成されるものである請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の表面処理方法。
  9. 【請求項9】 前記異色層は、イオンプレーティングに
    より形成されたものである請求項1ないし8のいずれか
    に記載の表面処理方法。
  10. 【請求項10】 前記剥離剤は、10〜30vol%の
    硫酸と、10〜30vol%の硝酸とを含むものである
    請求項1ないし9のいずれかに記載の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 前記異色層を除去する工程は、15〜
    100℃の前記剥離剤に浸漬して行うものである請求項
    1ないし10のいずれかに記載の表面処理方法。
  12. 【請求項12】 前記異色層を除去する工程は、前記剥
    離剤に5〜120分間浸漬して行うものである請求項1
    ないし11のいずれかに記載の表面処理方法。
  13. 【請求項13】 前記異色層の平均厚さは、0.1〜
    5.0μmである請求項1ないし12のいずれかに記載
    の表面処理方法。
  14. 【請求項14】 前記マスキング被膜の平均厚さは、1
    00〜2000μmである請求項1ないし13のいずれ
    かに記載の表面処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の表面処理方法を用いて製造されたことを特徴とする装
    飾品。
  16. 【請求項16】 前記装飾品は、時計用外装部品である
    請求項15に記載の装飾品。
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