JP2002182989A - 記憶システムおよびデータ処理システム - Google Patents

記憶システムおよびデータ処理システム

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JP2002182989A JP2000376170A JP2000376170A JP2002182989A JP 2002182989 A JP2002182989 A JP 2002182989A JP 2000376170 A JP2000376170 A JP 2000376170A JP 2000376170 A JP2000376170 A JP 2000376170A JP 2002182989 A JP2002182989 A JP 2002182989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュメモリのような電気的に書込み、
消去可能な不揮発性半導体記憶装置を用いたシステムに
おいて、偶発的な書込みエラーにより有効な記憶容量が
減少するのを防止できるようにする。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置チップ内部のス
テータスレジスタ(32)に、チップの外部からアクセ
スが可能か否かを示すビット(B7)を設け、該不揮発
性半導体装置に対する書込みの指令を行なう制御装置
(F−CNT,CPU)は前記ステータスレジスタの前
記ビットの状態に応じて再度同一の領域に対する書込み
指令を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶技術
さらには情報を電気的に書込み、消去可能な不揮発性メ
モリを用いたシステムに適用して有効な技術に関し、例
えばフラッシュメモリを用いたシステムに利用して有効
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、コントロールゲー
トおよびフローティングゲートを有する2層ゲート構造
のMOSFETからなる不揮発性記憶素子をメモリセル
に使用しており、フローティングゲートの固定電荷量を
変えることでMOSFETのしきい値電圧を変化させ情
報を記憶することができる。
【0003】かかるフラッシュメモリにおいては、メモ
リセルへの書込み・消去動作によるしきい値の変化が、
メモリセル同士はもちろん同一メモリセルであっても動
作毎にばらつきを有するため、書込み・消去後のメモリ
セルのしきい値はある範囲に分布するようになる。ま
た、一回の書込み・消去動作では所望のレベルまでメモ
リセルのしきい値を変化させることができないメモリセ
ルが存在することもある。そこで、フラッシュメモリで
は一般に、内部にステータスレジスタを備え、書込みや
消去が正常に行なえなかった場合に書込みエラーや消去
エラーとして記憶するように構成されることが多い。
【0004】そして、フラッシュメモリに書込み、消去
の指示を与えるCPUの側では前記ステータスレジスタ
を参照して、エラーのあったメモリセルを含むセクタを
不良セクタとして登録し、以後データの有効記憶領域か
ら除外するなどの処理を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
ラーの発生したメモリセルには、何度書込み、消去を行
なっても所望のレベルまでしきい値を変化させることが
できないものもあるが、一度消去状態としてから再度書
込みを行なうと正常に書込みが行なえるもの(以下、こ
れを偶発的な不良と称する)も多い。特に、1つのメモ
リセルに2ビット以上のデータを記憶させる多値のフラ
ッシュメモリにおいては、各記憶情報に対応されるしき
い値の範囲が2値の場合に比べて狭いため、前記のよう
な偶発的な不良が発生し易い。
【0006】しかるに、従来のフラッシュメモリにおい
ては、書込みエラーが発生したビットを有するセクタの
詳しいエラー状態がステータスレジスタに反映されてい
なかった。そのため、エラーの発生したセクタは全て不
良セクタとして登録され、有効記憶領域から外されメモ
リ全体としての記憶容量が少なくなってしまう。また、
書込みエラーが発生すると他のセクタと入れかえる代替
セクタ処理が行なわれるため、トータルの書込み所要時
間が長くなるという課題があることが明らかとなった。
【0007】この発明の目的は、フラッシュメモリのよ
うな電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導体記憶装
置を用いたシステムにおいて、偶発的な書込みエラーに
よって有効な記憶容量が減少するのを防止し、システム
として利用できる記憶容量を増大させることにある。
【0008】この発明の他の目的は、フラッシュメモリ
のような電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導体記
憶装置を用いたシステムにおいて、代替セクタ処理が行
なわれる回数を減らし、トータルの書込み所要時間を短
縮できるようにすることにある。
【0009】この発明の前記ならびにほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものを概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0011】すなわち、不揮発性半導体記憶装置チップ
内部のステータスレジスタに、再度書込みを実行するこ
とで正常に書込みが行なえる可能性があるか否かを示す
ビットを設け、該不揮発性半導体装置に対する書込みの
指令を行なう制御装置は前記ステータスレジスタの前記
ビットの状態に応じて再度同一の領域に対する書込み指
令を行なうようにしたものである。
【0012】より具体的には、複数の不揮発性メモリセ
ルからなる記憶領域と内部状態を示すステータスレジス
タと該ステータスレジスタの少なくとも一部の内容を出
力可能な外部端子とを備えた不揮発性半導体記憶装置
と、該不揮発性半導体記憶装置に対する書込みの指令お
よび書込み不良の領域の処理を行なう制御装置とを含む
記憶システムにおいて、前記ステータスレジスタには、
再度書込みを実行することで正常に書込みが行なえる可
能性があるか否かを示す第1のビットを設け、前記制御
装置は前記第1のビットの状態に応じて再度同一の領域
に対する書込み指令を行なうように構成した。
【0013】前記した手段によれば、ステータスレジス
タの内容を読み出してビットの状態に応じて再書込みを
行なうことで一度異常を示したメモリセルであっても正
常な書込みが行なえるチャンスが増加し、これによって
偶発的な書込みエラーにより有効な記憶容量が減少する
のを防止できるようになる。
【0014】また、前記ステータスレジスタには、書込
みが正常に終了したか否かを示す第2のビットを設け、
前記制御装置は前記第2のビットが書込みが正常に終了
していないことを示している場合に前記第1のビットの
状態に応じた再度の書込み指令を行なうようにする。こ
れにより、書込みが正常に終了している場合には、再度
書込みを実行することで正常に書込みが行なえる可能性
があるか否かを示す第1のビットをチェックすることな
く直ちに書込みを終了することができる。
【0015】さらに、前記ステータスレジスタには、チ
ップの外部からアクセスが可能か否かを示す第3のビッ
トを設け、前記制御装置は前記第3のビットが外部から
のアクセスが可能であることを示している場合に前記第
1のビットの状態に応じた再度の書込み指令を行なうす
る。これにより、ステータスレジスタの内容を読み出す
ことにより不揮発性半導体記憶装置がアクセスが可能に
状態にあるか否かを正確に知ることができる。
【0016】また、前記ステータスレジスタはチップの
外部からアクセスが可能か否かを示す第3のビットを有
し、前記不揮発性半導体記憶装置は前記第3のビットの
状態を反映する外部端子を備え、前記制御装置は前記外
部端子の信号が外部からのアクセスが可能であることを
示している場合に前記第1のビットの状態に応じた再度
の書込み指令を行なうようにする。これにより、制御装
置は外部端子の信号を監視することによって、ステータ
スレジスタの内容を読み出すことなく不揮発性半導体装
置内での書込み動作が終了したことを知ることができ、
無駄な待ち時間を減らしてトータルの書込み時間を短縮
することができる。
【0017】また、前記制御装置は、前記書込みが正常
に行なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える
処理を行なう機能を備え、前記第1のビットの状態に基
づく再書込みによって正常書込みができなかった場合に
当該正常書込みができなかった記憶領域を他の記憶領域
で置き換える処理を行なうようにする。これによって偶
発的な書込みエラーにより有効な記憶容量が減少するの
を防止できるとともに、再書込みによっても正常書込み
が行なえなかった記憶領域は不良記憶領域として他の正
常な記憶領域と置き替えることができるようになる。
【0018】さらに、前記制御装置は、前記書込みが正
常に行なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換え
る処理を行なう機能を備え、前記第1のビットが第1状
態にされていることに基づいて行なわれた再書込みによ
って正常書込みができなかった場合および前記第2のビ
ットが書込みが正常に終了していないことを示しかつ前
記第1のビットが第2状態にある場合に、当該正常書込
みができなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える
処理を行なようにする。これによって偶発的な書込みエ
ラーと偶発的でない書込みエラーを区別することがで
き、偶発的でない書込みエラーの際には直ちに他の正常
な記憶領域と置き替えることができるようになり、トー
タルの書込み時間が短縮される。
【0019】さらに、前記制御装置は、前記書込みが正
常に行なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換え
る際に、前記書込みが正常に行なえなかった記憶領域の
一部に不良記憶領域であることを表わす情報を書き込む
ようにする。これにより、誤った情報の読出しを回避で
きるとともに不良解析にも利用することができる。
【0020】さらに、前記制御装置は、前記書込みが正
常に行なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換え
る際に、前記他の記憶領域に記憶されている情報を読み
出して不良記憶領域であるか否かを判定して置き換えを
行なうようにする。これにより、無駄な書込み動作を省
略することができ、トータルの書込み時間を短縮するこ
とができるとともに、無駄な消費電力も減らすことがで
きる。
【0021】また、前記制御装置は、前記第1のビット
の状態に応じた再度の書込み指令を所定回数行なっても
書込みが正常に行なえなかった場合に当該記憶領域を他
の記憶領域で置き換える処理を行なうことようにする。
これにより、誤って偶発的書込みエラーと判定されて再
書込み動作を繰り返す無限ループに入ったり、書込み所
要時間が異常に長くなってしまうのを回避することがで
きる。
【0022】さらに、前記ステータスレジスタの内容
は、前記制御装置から供給される複数の制御信号が所定
の組合せにされたときに、外部端子へ出力されるように
する。これにより、制御装置は制御信号の出力という簡
単な処理を行なうだけでいち早くステータスレジスタの
内容を知ることができる。
【0023】本願の第2の発明は、複数の不揮発性メモ
リセルからなる記憶領域と内部状態を示すステータスレ
ジスタと該ステータスレジスタの少なくとも一部の内容
を出力可能な外部端子とを備えた不揮発性半導体記憶装
置と、該不揮発性半導体記憶装置に対するアクセスを行
なう制御装置とを含むデータ処理システムにおいて、前
記ステータスレジスタには、再度書込みを実行すること
で正常に書込みが行なえる可能性があるか否かを示す第
1のビットを有し、前記制御装置は前記第1のビットの
状態に応じて再度同一の領域に対する書込み指令を行な
うようにしたものである。
【0024】前記した手段によれば、制御装置がステー
タスレジスタの内容を読み出してビットの状態に応じて
再書込みの指令を行なうことで一度異常を示した記憶領
域であっても正常な書込みが行なえるチャンスが増加
し、これによって偶発的な書込みエラーによりシステム
の有効な記憶容量が減少するのを防止できるようにな
る。
【0025】本願の第3の発明は、複数の不揮発性メモ
リセルからなる記憶領域と内部状態を示すステータスレ
ジスタと該ステータスレジスタの少なくとも一部の内容
を出力可能な端子とを備えた不揮発性半導体記憶回路
と、該不揮発性半導体記憶回路に対する書込みの指令お
よび書込み不良の領域の処理を行なう制御回路とを含む
記憶装置と、該記憶装置に対するアクセスを行なうデー
タ処理装置とを含むデータ処理システムにおいて、前記
ステータスレジスタには、再度書込みを実行することで
正常に書込みが行なえる可能性があるか否かを示す第1
のビットを設け、前記制御回路は前記第1のビットの状
態に応じて再度同一の領域に対する書込み指令を行なう
ようにしたものである。
【0026】前記した手段によれば、制御回路がステー
タスレジスタの内容を読み出してビットの状態に応じて
再書込みを行なうことで一度異常を示した記憶領域であ
っても正常な書込みが行なえるチャンスが増加し、これ
によって偶発的な書込みエラーによりシステムの有効な
記憶容量が減少するのを防止できるとともに、データ処
理装置の負担が少なくて済むようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。
【0028】図1は、本発明の記憶システムに用いられ
る不揮発性半導体記憶装置としてのフラッシュメモリの
一例のブロック図を示す。特に制限されないが、図1の
フラッシュメモリは1つのメモリセルに2ビットのデー
タを記憶可能な多値メモリとして構成され、単結晶シリ
コンのような1個の半導体チップ上に形成される。図1
のフラッシュメモリの特徴は、書込み動作により偶発的
な不良が発生した場合、そのことがステータスレジスタ
に反映されるように構成されている点にある。以下、こ
の点を含めて、実施例のフラッシュメモリの構成を説明
する。
【0029】特に制限されるものでないが、図1のフラ
ッシュメモリでは、メモリアレイが2つのマットで構成
され、2つのマット間に各マット内のビット線BLに接
続され読出し信号の増幅およびラッチを行なうセンス&
ラッチ回路(以下センスラッチと称し、図にはSLTと
記す)が配置されている。また、マットの外側すなわち
ビット線BLを挟んでセンス&ラッチ回路SLTと反対
側にそれぞれ書込み、読出しデータを一時保持するため
のラッチ回路が配置されている。以下、このラッチ回路
をデータラッチと称し、図にはDLTと記す。
【0030】図1において、10は2つのメモリマット
MAT−U,MAT−Dで構成されたメモリアレイ、1
1はメモリマットMAT−U,MAT−D間に配置され
たセンス&ラッチ回路(以下センスラッチと称し、図に
はSLTと記す)である。メモリマットMAT−U,M
AT−Dにはそれぞれ、フローティングゲートとコント
ロールゲートとを有する2重ゲート構造のMOSFET
により構成されたメモリセルがマトリックス状に配置さ
れ、同一行のメモリセルのコントロールゲートは連続し
て形成されてワード線WLを構成し、同一列のメモリセ
ルのドレインは共通のビット線BLに接続可能にされて
いる。
【0031】メモリアレイ10には、各メモリマットM
AT−U,MAT−Dに対応してそれぞれX系のアドレ
スデコーダ(ワードデコーダ)13a,13bが設けら
れている。該デコーダ13a,13bにはデコード結果
に従って各メモリマット内の1本のワード線WLを選択
レベルに駆動するワードドライブ回路が含まれる。
【0032】21は4値すなわちメモリセルのしきい値
を4段階に変えて情報を記憶する場合に外部から入力さ
れた書込みデータを2ビットごとに4値データ(3ビッ
ト)に変換するデータ変換回路である。前記データ変換
回路21で変換された書込みデータやメモリセルからの
読出しデータを保持するデータラッチ列(DLT)12
a,12bがメモリマットの外側(図では上下)にそれ
ぞれ配置されている。4値記憶の場合にデータ変換回路
20で変換された3ビットの書込みデータはデータラッ
チ列12a,12bとセンスラッチ列(STL)11と
に振り分けて保持される。読出し時には、メモリセルか
ら読み出されたデータはデータラッチ列12a,12b
とセンスラッチ11に保持され、適宜論理演算されるこ
とで2ビットのデータに逆変換される。
【0033】Y系のアドレスデコーダ回路およびこのデ
コーダによって選択的にオン、オフされて前記データ変
換回路21からのデータを対応するセンスラッチに転送
させるカラムスイッチは、データラッチ列12a,12
bと一体的に構成されている。図1では、このY系デコ
ーダ回路とカラムスイッチとデータラッチ回路とが、1
つの機能ブロック(DLT)で示されている。
【0034】図1のフラッシュメモリは、特に制限され
ないが、外部のコントロール装置から与えられるコマン
ド(命令)を解釈し当該コマンドに対応した処理を実行
すべくメモリ内部の各回路に対する制御信号を順次形成
して出力する制御回路(シーケンサ)30を備えてお
り、コマンドが与えられるとそれを解読して自動的に対
応する処理を実行するように構成されている。前記制御
回路30は、例えばコマンドを実行するのに必要な一連
のマイクロ命令群が格納されたROM(リード・オンリ
・メモリ)31を備え、マイクロ命令が順次実行されて
チップ内部の各回路に対する制御信号を形成するように
構成される。さらに、制御回路30は、内部の状態を反
映するステータスレジスタ32を備えている。
【0035】また、図1の多値フラッシュメモリには、
書込みまたは消去に使用される高電圧を発生する内部電
源回路22や、メモリアレイ10から読み出された信号
を増幅するメインアンプ回路23a,23b、外部から
入力される書込みデータ信号およびコマンドを取り込む
入力バッファ回路24、メモリアレイから読み出された
データ信号および前記ステータスレジスタ32の内容を
外部へ出力するための出力バッファ回路25、外部から
入力されるアドレス信号を取り込むアドレスバッファ回
路26、入力されるアドレス信号を取り込んでカウント
アップ動作しY系のアドレスを発生するアドレスカウン
タ27等が設けられている。前記入力バッファ回路2
4、出力バッファ回路25およびアドレスバッファ回路
26は、切換えスイッチ28を介して共通の入出力端子
I/O0〜I/O7に接続されており、時分割でデータ
やコマンド、アドレス信号を入出力するように構成され
ている。
【0036】前記内部電源回路22は、書込み電圧等の
基準となる電圧を発生する基準電源発生回路や外部から
供給される電源電圧Vccに基づいて書込み電圧、消去電
圧、読出し電圧、ベリファイ電圧等チップ内部で必要と
される電圧を発生する内部電源発生回路、メモリの動作
状態に応じてこれらの電圧の中から所望の電圧を選択し
てワードデコーダ13a,13b等に供給する電源切り
替え回路、これらの回路を制御する電源制御回路等から
なる。なお、図1において、41は外部から電源電圧V
ccが印加される電源電圧端子、42は同じく接地電位V
ssが印加される電源電圧端子(グランド端子)である。
【0037】外部のコントロール装置から前記フラッシ
ュメモリに入力される制御信号としては、例えばリセッ
ト信号RESやチップ選択信号CE、書込み制御信号W
E、出力制御信号OE、コマンドもしくはデータ入力か
アドレス入力かを示すためのコマンドイネーブル信号C
DE、システムクロックSC等がある。コマンドとアド
レスはコマンドイネーブル信号CDEと書込み制御信号
WEとに従って、入力バッファ回路25とアドレスバッ
ファ回路27にそれぞれ取り込まれ、書込みデータはコ
マンドイネーブル信号CDEがコマンドもしくはデータ
入力を示しているときに、システムクロックSCが入力
されることでこのクロックに同期して入力バッファ回路
25に取り込まれる。さらに、前記フラッシュメモリに
は、メモリ内部の状態を反映するステータスレジスタ3
2の所定のビットに応じて、外部からアクセスが可能か
否かを示すレディ・ビジィ信号R/Bを外部端子43へ
出力する出力バッファ29が設けられている。
【0038】図2は、前記フラッシュメモリのメモリア
レイ10の概略構成を示す。メモリアレイ10内には複
数のメモリセルMCはマトリックス状に配置され、同一
行のメモリセルのコントロールゲートが接続されたワー
ド線WLと、同一列のメモリセルのドレインが接続され
たビット線BLとは交差する方向に配設され、各メモリ
セルのソースは、接地電位を与える共通ソース線SLに
接続されている。ソース線SLにはスイッチSWが設け
られており、書込み時にメモリセルのソースをオープン
状態にできるようにされている。
【0039】各ビット線BLの一端にはビット線の電位
を増幅するセンスアンプ機能とデータの保持機能を有す
るセンスラッチ回路11がビット線毎に接続され、各ビ
ット線BLの他端にはデータの保持機能を有するデータ
ラッチ回路12a(12b)がビット線毎に接続されて
いる。このデータラッチ回路12a(12b)は、多値
メモリとして動作するときに選択メモリセルのしきい値
を段階的に変化させるためのデータを保持するのに使用
される。
【0040】また、センスラッチ回路11やデータラッ
チ回路12a(12b)は、対応するビット線と電気的
に接続したり切り離すためのスイッチ素子やビット線を
ディスチャージする手段を備える。センスラッチ回路1
1には、ビット線上のデータの論理を反転するための反
転回路が設けられていても良い。かかるスイッチ素子や
反転回路を備えることにより、4値記憶の場合に、メモ
リセルから読出しレベルを変えて読み出されたデータ同
士をビット線上でワイヤード演算することによりメモリ
アレイ内で2ビットデータへのデータ変換を行なうこと
ができる。
【0041】特に制限されるものでないが、前記フラッ
シュメモリは、各メモリセルに2値のデータを記憶した
り、4値のデータを記憶できるように構成されている。
図3(a),(b)はそれぞれメモリセルに2値のデー
タを記憶する場合と、4値のデータを記憶する場合のし
きい値の分布が示されている。2値データを記憶する場
合、記憶データ“1”に対応するメモリセルのしきい値
は例えば4.3V±0.7Vのような範囲に入るように
ベリファイ電圧Vwvh,Vwvlが設定される。また、記憶
データ“0”に対応するメモリセルのしきい値は例えば
1.5V±0.7Vのような範囲に入るようにベリファ
イ電圧Vevh,Vevlが設定される。そして、読出し電圧
Vrは、中間の2.9Vのようなレベルとされる。
【0042】4値データを記憶する場合、記憶データ
“11”に対応するメモリセルのしきい値は例えば4.
8V以上となるように書込みベリファイ電圧VWV4が設
定される。また、記憶データ“10”に対応するメモリ
セルのしきい値は例えば3.6V±0.4V、記憶デー
タ“01”に対応するメモリセルのしきい値は例えば
2.2V±0.4V、記憶データ“00”に対応するメ
モリセルのしきい値は例えば1.0V±0.4Vのよう
な範囲にそれぞれ入るように書込みベリファイ電圧VWE
3,VWV3、VWE2,VWV2、VWE1,VWV1が設定される。
そして、4値の読出し電圧Vr1,Vr2,Vr3はそ
れぞれ1.5V,2.9V,3.8Vのようなレベルと
される。
【0043】特に制限されないが、前記フラッシュメモ
リにおいては、書込み時にワード線WL(コントロール
ゲート)に正の高電圧(例えば+16V)を印加してF
Nトンネル現象を利用してメモリセルのフローティング
ゲートに負の電荷を注入してそのしきい値を高くする。
そのため、ビット線BLには書込みデータに応じて、し
きい値を高くしたいメモリセル(例えばデータ“1”)
が接続されたビット線はプリチャージされない、つまり
0Vにされる。一方、しきい値を高くしたくないメモリ
セル(例えばデータ“0”)が接続されたビット線BL
は5.5Vにプリチャージされる。なお、書込みの際、
各選択メモリセルのソースはフローティング(オープ
ン)にされる。データ消去時には、ワード線WL(コン
トロールゲート)に負の高電圧(例えば−16V)を印
加するとともにビット線BLおよびソース線SLに0V
を印加してFNトンネル現象によりメモリセルのフロー
ティングゲートから負の電荷を引き抜いてそのしきい値
を低くするように構成されている。
【0044】表1に、前記フラッシュメモリにおけるス
テータスレジスタ32の構成例を示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1に示されているように、ステータスレ
ジスタ32はビットB7〜ビットB0の8ビットで構成
されており、このうちビットB7はチップの内部制御状
態を示すビット(以下、R/Bビットと記す)、ビット
B6は再書込みを行なったか否かを示すビット(以下、
リトライチェックビットと称する)、ビットB5は消去
結果を示すビット(以下、消去チェックビットと称す
る)、ビットB4は書込み結果を示すビット(以下、書
込みチェックビットと称する)、ビットB3〜ビットB
0は予備のビットである。
【0047】具体的には、ビットB7が論理“0”のと
きはチップが動作状態にあり外部からのアクセスが不能
であることを、またビットB7が“1”のときはチップ
内部が待機状態にあって、外部からのアクセスが可能で
あることを表わしている。また、ビットB6が論理
“0”のときは再書込みを行なわなかったことを、ビッ
トB6が“1”のときは再書込みを行なったことを表わ
している。さらに、ビットB5が論理“0”のときは正
常に消去が終了したことを、ビットB5が“1”のとき
は正常に消去が終了しなかったことを表わしている。ま
た、ビットB4が論理“0”のときは正常に書込みが終
了したことを、ビットB4が“1”のときは正常に書込
みが終了しなかったことを表わしている。
【0048】前記ステータスレジスタ32のビットB7
〜B0のうちR/BビットB7の状態は常時バッファ2
9により外部端子43へ出力されるとともに、例えば図
4に示すように、外部から供給されるチップイネーブル
信号/CEとアウトイネーブル信号/OEがロウレベル
にアサートされるとビットB7〜B0のすべての状態が
入出力端子I/O7〜I/O0より出力される。また、
ステータスレジスタ32の各ビットB7〜B0の設定
は、制御回路30によって各制御状況に応じて逐次設定
される。次に、前記ステータスレジスタ32の各ビット
B7〜B0へのビットの具体的な設定手順を、書込みを
例にとって図5を参照しながら説明する。
【0049】図5のフローチャートは、外部のコントロ
ール装置からフラッシュメモリに対して書込みコマンド
が入力されることで開始される。制御回路30は、入力
されたコマンドを解読して書込みコマンドであることを
認知すると、書込みアドレスおよび書込みデータの取込
み等の準備処理(ステップS1)を行なった後、図6
(a)に示すように書込み対象のセクタ(以下、選択セ
クタと称する)のメモリセルをすべて一旦消去状態(デ
ータ“00”に対応した最もしきい値の低い状態)にす
る(ステップS2)。前記ステータスレジスタ32のR
/BビットB7の論理“0”の設定は、前記ステップS
1の書込み準備処理の中で行なわれる。
【0050】次に、選択セクタ内のすべてのメモリセル
のしきい値Vthが消去ベリファイ電圧VWE1よりも低く
なっているか判定する(ステップS3)。そして、1つ
でもVWE1よりも高いしきい値のメモリセルがあるとき
はステップS18へジャンプして書込みチェックビット
を論理“1”に設定し、さらにステップS20でR/B
ビットB7を論理“1”に設定して書込み処理を終了す
る。
【0051】一方、ステップS3ですべてのメモリセル
のしきい値VthがVWE1よりも低くなっていると判定し
たときは、ステップS4へ移行して弱い書込みを行なっ
てしきい値の下がり過ぎたメモリセルのしきい値を上げ
てやる。次いで、選択セクタ内のすべてのメモリセルの
しきい値Vthが書込みベリファイ電圧VWV1よりも高く
なっているか判定する(ステップS5)。そして、1つ
でもVWV1よりも低いしきい値のメモリセルがあるとき
はステップS18へジャンプして書込みチェックビット
を論理“1”に設定し、さらにステップS20でR/B
ビットB7を論理“1”に設定して書込み処理を終了す
る。
【0052】前記ステップ5ですべてのメモリセルのし
きい値Vthがベリファイ電圧VWV1よりも高くなってい
ると判定するとステップS6へ進み、再度すべてのメモ
リセルのしきい値Vthが消去ベリファイ電圧VWE1より
も低くなっているか判定し1つでもVWV1よりも低いし
きい値のメモリセルがあるときはステップS18へジャ
ンプして書込みチェックビットを論理“1”に設定し、
さらにステップS20でR/BビットB7を論理“1”
に設定して書込み処理を終了する。
【0053】一方、ステップS6ですべてのメモリセル
のしきい値VthがVWE1よりも低くなっていると判定し
たときは、ステップS7へ移行して図6(b)のように
データ“11”を書込むメモリセルすなわちしきい値を
最も高くしたいメモリセルを対象とした書込み(レベル
4の書込みと称する)を行なう。かかる選択的な書込み
はしきい値を上げたいメモリセルが接続されたビット線
は0Vにプリチャージし、しきい値を上げたくないメモ
リセルが接続されたビット線は5.5Vのような電位に
プリチャージしてから選択ワード線に高電圧を印加する
ことで可能である。次いで、選択セクタ内のすべてのメ
モリセルのしきい値Vthが書込みベリファイ電圧VWV4
よりも高くなっているか判定する(ステップS8)。そ
して、1つでもVWV4よりも低いしきい値のメモリセル
があるときはステップS18へジャンプして書込みチェ
ックビットを論理“1”に設定し、さらにステップS2
0でR/BビットB7を論理“1”に設定して書込み処
理を終了する。
【0054】前記ステップS8ですべてのメモリセルの
しきい値VthがVWE4よりも高くなっていると判定した
ときは、ステップS9へ移行して図6(c)のようにデ
ータ“10”を書込むメモリセルすなわちしきい値を2
番目に高くしたいメモリセルを対象とした書込み(レベ
ル3の書込みと称する)を行なう。次いで、選択セクタ
内のすべてのメモリセルのしきい値Vthが書込みベリフ
ァイ電圧VWV3よりも高くなっているか判定する(ステ
ップS10)。そして、1つでもVWV3よりも低いしき
い値のメモリセルがあるときはステップS18へジャン
プして書込みチェックビットを論理“1”に設定し、さ
らにステップS20でR/BビットB7を論理“1”に
設定して書込み処理を終了する。
【0055】前記ステップS10ですべてのメモリセル
のしきい値VthがVWE3よりも高くなっていると判定し
たときは、ステップS11へ移行して図6(d)のよう
にデータ“01”を書込むメモリセルすなわちしきい値
を3番目に高くしたいメモリセルを対象とした書込み
(レベル2の書込みと称する)を行なう。次いで、選択
セクタ内のすべてのメモリセルのしきい値Vthが書込み
ベリファイ電圧VWV2よりも高くなっているか判定する
(ステップS12)。そして、1つでもVWV2よりも低
いしきい値のメモリセルがあるときはステップS18へ
ジャンプして書込みチェックビットB4を論理“1”に
設定し、ステップS20でR/BビットB7を論理
“1”に設定して書込み処理を終了する。
【0056】前記ステップS12ですべてのメモリセル
のしきい値VthがVWE2よりも高くなっていると判定し
たときは、ステップS13〜S15へ移行して図6
(e)のように、レベル3の書込みを行なったメモリセ
ルのしきい値がベリファイ電圧VWE3よりも低くなって
いるか、レベル2の書込みを行なったメモリセルのしき
い値がベリファイ電圧VWE2よりも低くなっているか、
書込みを行なわなかったメモリセルのしきい値がベリフ
ァイ電圧VWE1よりも低くなっているか、それぞれ判定
する。かかる判定は、データラッチ回路に保持されてい
る書込みデータを利用してビット線をプリチャージして
から読出し動作を行なうことで可能である。
【0057】そして、ステップS13〜S15の判定で
すべてベリファイ電圧を満足しているときはステップS
16へ移行して書込みチェックビットを“0”に設定し
てからステップS20でR/BビットB7を論理“1”
に設定して書込み処理を終了する。一方、ステップS1
3〜S15の判定で1つでもベリファイ電圧を満足して
いないメモリセルがあったときは、ステップS17へジ
ャンプして書込み処理回数が「n」(nは0又は正の整
数で、一般には「1」にされる)以下か否か判定し、
「n」以下のときはステップS2へ戻って前記動作を繰
り返して再書込み処理を行なう。また、再書込みを行な
ってもステップS13〜S15の判定で1つでもベリフ
ァイ電圧を満足していないメモリセルがあったときは、
ステップS17からステップS19へジャンプしてリト
ライチェックビットB6を論理“1”に設定し、さらに
ステップS20でR/BビットB7を論理“1”に設定
して書込み処理を終了する。nを「0」にして再書込み
処理を行なわずにリトライチェックビットB6を論理
“1”に設定するようにしてもよい。
【0058】図7は図1のフラッシュメモリのメモリア
レイに4値ではなく通常の2値のデータを書き込む場合
の手順を示す。この場合にもステータスレジスタ32の
各ビットB7〜B0の意味する内容は同じであり、表1
に示されているとおりである。
【0059】図7のフローチャートと図5のフローチャ
ートとの違いは、図7のフローチャートでは図5のフロ
ーチャートにおけるステップS9〜S14,S23〜S
26が省略されている点と、ステップS8におけるベリ
ファイ電圧VWV4'とステップS15におけるベリファイ
電圧VWE1'が多値の場合の図5のフローチャートに比べ
て緩くなっている(VWV4<VWV4',VWE1<VWE1')点
である。
【0060】以上説明したように、前記フラッシュメモ
リはステータスレジスタ32にリトライチェックビット
B6が設けられ、そのビットの状態を外部より知ること
ができるように構成されているため、外部のコントロー
ル装置はリトライチェックビットB6を読み出してそれ
が“1”すなわちリトライ状態を示しているときは再度
書込みコマンドとアドレス、データを与えて再書込みを
行なうことで、従来は不良セクタとして登録して有効記
憶領域から外していたセクタを有効に利用できるように
なる。
【0061】すなわち、前述のような書込み、消去方式
をとるフラッシュメモリでは書込み後のベリファイ動作
でしきい値分布の下限判定(Vth>VWV)で不良と判定
される場合は再現性のある不良であることが多いのに対
し、書込み後のベリファイ動作でしきい値分布の上限判
定(Vth<VWE)で不良と判定される場合は再現性のな
い偶発的不良であることが多いことが経験的に分かって
いる。そして、このような場合、前記実施例ではリトラ
イチェックビットB6に“1”がセットされるため、書
込みエラーが発生してもビットB6がリトライ状態を示
すような場合には、再度書込みを行なえばエラーを起こ
すことがなく書込みを終了できる確率がかなり高いの
で、そのような疑似不良セクタを不良セクタとせずに良
セクタとして扱うことができ有効記憶容量を大きくする
ことができる。
【0062】図8には、前記フラッシュメモリを用いた
記憶システムの一実施例が示されている。
【0063】この実施例のシステムは、特に制限される
ものでないが、3個のフラッシュメモリFLM1,FL
M2,FLM3とこれらのフラッシュメモリに対する書
込みや読出しなどの制御を行なうフラッシュコントロー
ラF−CNTとにより構成されている。3個のフラッシ
ュメモリFLM1,FLM2,FLM3は、それぞれ上
述したような構成を有し、フラッシュコントローラF−
CNTから出力されるチップイネーブル信号CE、ライ
トイネーブル信号WE、アウトイネーブル信号OE、コ
マンドイネーブル信号CDEにより制御されるととも
に、バスBUSを介してデータの送受信が可能に接続が
される。
【0064】また、フラッシュコントローラF−CNT
からフラッシュメモリFLM1,FLM2,FLM3へ
は同期用のクロック信号SCも供給される。さらに、フ
ラッシュコントローラF−CNTは図示しないホストC
PUと通信可能に接続される。このようなシステムとし
ては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)のよう
なメモリカードが考えられる。ただし、フラッシュメモ
リを使用するシステムは図8のような例に限られるもの
でなく、例えば1個のフラッシュメモリがCPUと1:
1の関係で搭載されている携帯電話のような電子機器で
あってもよい。
【0065】前記フラッシュコントローラF−CNT
は、ホストCPUから与えられる命令を解釈し当該命令
に対応した処理を実行すべくフラッシュメモリに対する
制御信号を順次形成して出力する制御回路(シーケン
サ)40を備え、命令が与えられるとそれを解読して自
動的に対応する処理を実行するように構成されている。
前記制御回路40は、例えばコマンドを実行するのに必
要な一連のマイクロ命令群が格納されたROM(リード
・オンリ・メモリ)41を備え、マイクロ命令が順次実
行されてチップ内部の各回路に対する制御信号を形成す
るように構成される。また、フラッシュコントローラF
−CNTには、RAM42が設けられ、このRAM内に
は不良セクタを管理するテーブル(以下、MGMテーブ
ルと称する)が格納される。
【0066】次に、前記フラッシュコントローラF−C
NTによる前記リトライチェックビットを利用した書込
み動作の手順を、図9のフローチャートおよび図10〜
図14のタイミングチャートを用いて説明する。
【0067】図9のフローチャートに従った書込み制御
は、ホストCPUからフラッシュコントローラF−CN
Tに書込み命令が入力されることで開始される。フラッ
シュコントローラF−CNTは、書込み制御を開始する
と、先ず図8の3個のフラッシュメモリFLM1〜FL
M3のうち1つを選択するために各チップに対応したチ
ップイネーブル信号CE1〜CE3の中のいずれか1つ
をロウレベルのような選択レベルにアサートする(図9
のステップS101,図10のタイミングt1)。
【0068】次に、ファーストコマンド(10H)と書
込みアドレス(SA1,SA)および書込みデータ(D
1,D2,……Dn)を生成してバスBUS上に順次出
力するとともに、これと並行して書込みを示すライトイ
ネーブル信号WEやコマンドかアドレスかを示すコマン
ドイネーブル信号CDEも出力する(図9のステップS
102,図10の期間T1)。それから、ライトイネー
ブル信号WEを立ち下げるとともに書込み開始コマンド
(40H)を出力する(図9のステップS103,図1
0のタイミングt2)。これによって、選択されたフラ
ッシュメモリでは、図5または図7のフローチャートに
従って書込み処理が行なわれる。
【0069】フラッシュコントローラF−CNTは、書
込み開始コマンド出力後、例えば内部のタイマを起動し
て所定時間待った後に、アウトイネーブル信号OE1〜
OE3の中の前記CE1〜CE3に対応したいずれか1
つをロウレベルのような選択レベルにアサートして、ス
テータスレジスタの読出しのためアウトイネーブル信号
OEの立ち下げを行なう。ただし、コマンドイネーブル
信号CDEはハイレベルのままとする(図9のステップ
S104,図10のタイミングt3)。
【0070】この実施例で使用されるフラッシュメモリ
は図4に示されているようにチップイネーブル信号CE
とアウトイネーブル信号OEがロウレベルにアサートさ
れるだけでステータスレジスタの内容が入出力端子I/
Oより出力されるように構成されているので、図10の
ような信号によりステータスレジスタのコード読出しを
行なうことができる。そして、読み出されたコードの書
込みチェックビットB4を見て正常に書込みが終了した
か判定し、正常に書込みが終了していれば処理を終了す
る(ステップS105)。
【0071】なお、タイマを用いてフラッシュメモリで
書込みが終了するのを待つ代わりに、フラッシュメモリ
から出力されるレディ・ビジィ信号R/Bを周期的に読
みに行って、レディー状態に変化したらステータスレジ
スタを読み出すようにしても良いし、周期的にステータ
スレジスタを読みに行くようにしても良い。また、ステ
ップS104ではステータスレジスタ全体を読みに行っ
ているが、書込みチェックビットB4のみを読み出すよ
うにしても良い。
【0072】ステップS105で正常に終了していない
と判定するとステップS106へ移行して、ステップS
104で読み込んだステータスレジスタのリトライチェ
ックビットB6を見てリトライ状態になっているか判定
する。そして、リトライ状態になっていればステップS
107で2回目か判定し2回目でないすなわち1回目で
あればステップS103へ戻って書込み開始コマンドを
フラッシュメモリへ再送して再度書込みを行なわせる
(図11参照)。図11にも示されているように、再書
込みの際には書込みアドレスや書込みデータはすでに送
信済みであるため、前回のアドレスとデータを使用する
ことを指示するコマンド(1FH)と書込み開始コマン
ド(40H)が、フラッシュコントローラF−CNTか
ら選択フラッシュメモリへ送信される。
【0073】ステップS106でリトライ状態でないと
判定したときあるいはステップS107で2回目のリト
ライ状態と判定したときはステップS108へ移行す
る。ステップS108ではセクタ管理用のMGMテーブ
ルを見て代替セクタがあるか否か判定し、代替セクタが
ないときは異常として終了する。代替セクタがあるとき
はMGMテーブルを書き換えるとともに、消去コマンド
(20H)と最初に書込みを行なおうとしてセクタを示
すアドレスをフラッシュメモリへ送ってその管理領域に
書き込まれている良セクタか否かを示すデータ(MGM
コード)を消去する(図9のステップS109,図12
の期間T2)。そして、内部のタイマを起動して所定時
間待った後に、ステータスレジスタの消去チェックビッ
トB5の読出しコマンド(80H)を出力して消去チェ
ックビットB5を読み出す(図9のステップS110,
図12のタイミングt4)。それから、読み出されたビ
ットをチェックして正常に消去されているか判定し、正
常に消去されていなければ異常終了する(ステップS1
11)。
【0074】一方、ステップS111で正常に消去され
ていればステップS112へ移行してアウトイネーブル
信号OE1〜OE3の中の前記CE1〜CE3に対応し
たいずれか1つをロウレベルのような選択レベルにアサ
ートして、セクタのデータの読出しコマンド(00H)
とアドレスを出力する(図13の期間T3)。そして、
所定時間待機した後、次のステップS113で、読み出
されたセクタのMGMコードをチェックして良セクタか
否か判定する。
【0075】そして、良セクタであればステップS10
2へ戻ってファーストコマンド(10H)と書込みアド
レス(SA1,SA)および書込みデータ(D1,D
2,……Dn)を出力し、さらに書込み開始コマンドを
フラッシュメモリへ送って当該代替セクタへデータの書
込みを行なわせる(図14の期間T4)。また、ステッ
プS113でMGMコードが不良セクタを示していると
きはステップS114へ移行して代替セクタがあるか判
定し、ある場合はステップS112へ戻って前記処理を
繰り返す。また、代替セクタがないときは異常終了とす
る。
【0076】なお、代替セクタへの書込みの際には、既
にステップS112で代替セクタの読出しのためにアド
レスを送っており、また書込みデータもステップS10
2で送っているので、図9に破線で示すようにステップ
S113からステップS103へ戻るようにすることも
可能である。あるいは、ステップS102へ戻ったとき
に代替セクタアドレスは送信せずに所定の書込みコマン
ドと書込みデータのみを送信するようにしても良い。
【0077】図15には、前記フラッシュメモリを用い
た記憶システムの他の実施例が示されている。このうち
(A)は図8に示されているフラッシュコントローラF
−CNTが、CPUが形成された半導体チップと同一の
チップ上に形成されている場合のシステム例、(B)は
CPUが図8に示されているフラッシュコントローラF
−CNTの機能をソフトウェアで実現するように構成さ
れた場合のシステム例、(C)は図8に示されているフ
ラッシュコントローラF−CNTとフラッシュメモリF
LMとが同一の半導体チップ上に形成された場合のシス
テム例である。
【0078】これらのシステムにおいても、フラッシュ
メモリ内のステータスレジスタのリトライチェックビッ
トを利用することで有効セクタ数を多くして記憶容量の
低下を防止できるとともに、代替セクタの管理のための
処理を減らすことができるため、トータルの書込み時間
を短縮することができる。
【0079】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、実
施例においては、消去によりメモリセルのしきい値を下
げ書込みによりメモリセルのしきい値を上げる方式のフ
ラッシュメモリを用いたシステムについて説明したが、
本発明は消去によりメモリセルのしきい値を上げ書込み
によりメモリセルのしきい値を下げる方式のフラッシュ
メモリを用いたシステムに対しても適用することができ
る。
【0080】また、実施例においては、外部からフラッ
シュメモリに入力される制御信号のうちチップイネーブ
ル信号CEとアウトイネーブル信号OEとの状態によっ
てステータスレジスタ32の内容を入出力端子I/O0
〜I/O7より出力するように構成しているが、他の制
御信号の組合せによって出力させたり、レディ・ビジィ
信号R/Bがレディー状態を示すハイレベルのときは常
時ステータスレジスタ32の内容を入出力端子I/O0
〜I/O7より出力させたり、ステータスレジスタ32
にアドレスを割り付けるとともにデコーダを設け外部か
らアドレスを与えることでステータスレジスタの内容を
読み出せるように構成されていても良い。
【0081】また、前記実施例においては、フローティ
ングゲートを有する記憶素子への書込みと消去をそれぞ
れFNトンネル現象を利用して行なうように構成された
フラッシュメモリを用いたシステムについて説明した
が、書込みはドレイン電流を流して発生したホットエレ
クトロンで行ない、消去はFNトンネル現象を利用して
行なうように構成されたフラッシュメモリを用いたシス
テムに対しても適用することができる。
【0082】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリを用いたシステムに適用した場合について説
明したが、この発明はそれに限定されるものでなく、本
発明は、電圧を印加してしきい値を変化させて情報の記
憶を行なう不揮発性半導体メモリを用いたシステムに広
く利用することができる。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0084】すなわち、本発明に従うと、フラッシュメ
モリのような電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導
体記憶装置を用いたシステムにおいて、偶発的な書込み
エラーによって有効な記憶容量が減少するのを防止し、
システムとして利用できる記憶容量を増大させるととも
に、代替セクタ処理が行なわれる回数を減らし、トータ
ルの書込み所要時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記憶システムに用いられる不揮発性半
導体記憶装置としてのフラッシュメモリの一例を示すブ
ロック図である。
【図2】実施例のフラッシュメモリのメモリアレイの概
略構成を示す回路構成図である。
【図3】メモリセルに2値のデータを記憶する場合と、
4値のデータを記憶する場合のしきい値の分布を示す説
明図である。
【図4】図1のフラッシュメモリにおけるステータスレ
ジスタの内容の出力タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図5】実施例のフラッシュメモリにおける書込み処理
およびステータスレジスタの各ビットの具体的な設定の
手順を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートに従った書込み処理にお
けるメモリセルしきい値の変化とベリファイ電圧との関
係を示す説明図である。
【図7】図1のフラッシュメモリにおいて2値のデータ
を書き込む場合における書込み処理およびステータスレ
ジスタの各ビットの具体的な設定の手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】図1のフラッシュメモリを用いた本発明に係る
記憶システムの一実施例を示すブロック図である。
【図9】図8の記憶システムにおいてフラッシュコント
ローラによりフラッシュメモリにデータを書き込む場合
における書込み制御の具体的な手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図10】フラッシュコントローラによりフラッシュメ
モリに書込み指令を入力する際の信号のタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図11】フラッシュコントローラによりフラッシュメ
モリに再書込み指令を入力する際の信号のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図12】フラッシュコントローラによりフラッシュメ
モリの管理領域に書き込まれているデータ(MGMコー
ド)を消去する指令を入力する際の信号のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図13】フラッシュコントローラによりフラッシュメ
モリの代替セクタの管理領域に書き込まれているデータ
を読み出す指令を入力する際の信号のタイミングを示す
タイミングチャートである。
【図14】フラッシュコントローラによりフラッシュメ
モリの代替セクタの管理領域にデータを書き込む指令を
入力する際の信号のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図15】フラッシュメモリを用いた本発明に係る記憶
システムの他の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 メモリアレイ 11 センスラッチ 12a,12b データラッチ 13a,13b Xデコーダ 21 データ変換回路 22 内部電源回路 23 a,23b メインアンプ回路 24 入力バッファ回路 25 出力バッファ回路 26 アドレスバッファ回路 27 アドレスカウンタ 28 入出力切換えスイッチ 29 R/B信号出力バッファ 30 制御回路 FLM フラッシュメモリ F−CNT フラッシュコントローラ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の不揮発性メモリセルからなる記憶
    領域と内部状態を示すステータスレジスタと該ステータ
    スレジスタの少なくとも一部の内容を出力可能な外部端
    子とを備えた不揮発性半導体記憶装置と、該不揮発性半
    導体記憶装置に対する書込みの指令および書込み不良の
    領域の管理を行なう制御装置とを含む記憶システムであ
    って、 前記ステータスレジスタは、再度書込みを実行すること
    で正常に書込みが行なえる可能性があるか否かを示す第
    1のビットを有し、前記制御装置は前記第1のビットの
    状態に応じて再度同一の領域に対する書込み指令を行な
    うことを特徴とする記憶システム。
  2. 【請求項2】 前記ステータスレジスタは、書込みが正
    常に終了したか否かを示す第2のビットを有し、前記制
    御装置は前記第2のビットが書込みが正常に終了してい
    ないことを示している場合に前記第1のビットの状態に
    応じた再度の書込み指令を行なうことを特徴とする請求
    項1に記載の記憶システム。
  3. 【請求項3】 前記ステータスレジスタは、チップの外
    部からアクセスが可能か否かを示す第3のビットを有
    し、前記制御装置は前記第3のビットが外部からのアク
    セスが可能であることを示している場合に前記第1のビ
    ットの状態に応じた再度の書込み指令を行なうことを特
    徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  4. 【請求項4】 前記ステータスレジスタはチップの外部
    からアクセスが可能か否かを示す第3のビットを有し、
    前記不揮発性半導体記憶装置は前記第3のビットの状態
    を反映する外部端子を備え、前記制御装置は前記外部端
    子の信号が外部からのアクセスが可能であることを示し
    ている場合に前記第1のビットの状態に応じた再度の書
    込み指令を行なうことを特徴とする請求項1に記載の記
    憶システム。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記書込みが正常に行
    なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える処理
    を行なう機能を備え、前記第1のビットの状態に基づく
    再書込みによって正常書込みができなかった場合に当該
    正常書込みができなかった記憶領域を他の記憶領域で置
    き換える処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載
    の記憶システム。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記書込みが正常に行
    なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える処理
    を行なう機能を備え、前記第1のビットが第1状態にさ
    れていることに基づいて行なわれた再書込みによって正
    常書込みができなかった場合および前記第2のビットが
    書込みが正常に終了していないことを示しかつ前記第1
    のビットが第2状態にある場合に、当該正常書込みがで
    きなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える処理を
    行なうことを特徴とする請求項2に記載の記憶システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記書込みが正常に行
    なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える際
    に、前記書込みが正常に行なえなかった記憶領域の一部
    に不良記憶領域であることを表わす情報を書き込むこと
    を特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の記憶
    システム。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、前記書込みが正常に行
    なえなかった記憶領域を他の記憶領域で置き換える際
    に、前記他の記憶領域に記憶されている情報を読み出し
    て不良記憶領域であるか否かを判定して置き換え処理を
    行なうことを特徴とする請求項7に記載の記憶システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記第1のビットの状
    態に応じた再度の書込み指令を所定回数行なっても書込
    みが正常に行なえなかった場合に当該記憶領域を他の記
    憶領域で置き換える処理を行なうことを特徴とする請求
    項4〜8のいずれかに記載の記憶システム。
  10. 【請求項10】 前記ステータスレジスタの内容は、前
    記制御装置から供給される複数の制御信号が所定の組合
    せにされたときに、外部端子へ出力されることを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載の記憶システム。
  11. 【請求項11】 複数の不揮発性メモリセルからなる記
    憶領域と内部状態を示すステータスレジスタと該ステー
    タスレジスタの少なくとも一部の内容を出力可能な外部
    端子とを備えた不揮発性半導体記憶装置と、該不揮発性
    半導体記憶装置に対するアクセスを行なう制御装置とを
    含むデータ処理システムであって、前記ステータスレジ
    スタは、再度書込みを実行することで正常に書込みが行
    なえる可能性があるか否かを示す第1のビットを有し、
    前記制御装置は前記第1のビットの状態に応じて再度同
    一の領域に対する書込み指令を行なうことを特徴とする
    データ処理システム。
  12. 【請求項12】 複数の不揮発性メモリセルからなる記
    憶領域と内部状態を示すステータスレジスタと該ステー
    タスレジスタの少なくとも一部の内容を出力可能な端子
    とを備えた不揮発性半導体記憶回路と、該不揮発性半導
    体記憶回路に対する書込みの指令および書込み不良の領
    域の処理を行なう制御回路とを含む記憶装置と、該記憶
    装置に対するアクセスを行なうデータ処理装置とを含む
    データ処理システムであって、 前記ステータスレジスタは、再度書込みを実行すること
    で正常に書込みが行なえる可能性があるか否かを示す第
    1のビットを有し、前記制御回路は前記第1のビットの
    状態に応じて再度同一の領域に対する書込み指令を行な
    うことを特徴とするデータ処理システム。
  13. 【請求項13】 不揮発性半導体メモリと、不揮発性半
    導体メモリへのアクセスを制御する制御装置を有し、 上記不揮発性半導体メモリは、複数のメモリセルを有
    し、上記メモリセルへのデータの書込み不良にかかる不
    揮発性半導体メモリの内部状態を出力可能であり、 上記制御装置は、上記不揮発性半導体メモリの内部状態
    が第1状態を示す場合、当該メモリセルへの書込みを再
    度指示可能なように制御し、 上記不揮発性半導体メモリの内部状態が第2状態を示す
    場合、当該メモリセルへの書込みを禁止するように制御
    することを特徴とする半導体記憶システム。
  14. 【請求項14】 上記メモリセルは、フローティングゲ
    ートを有するMOSトランジスタ構造を有し、上記フロ
    ーティングゲートに蓄積される電荷量の違いにより生じ
    るしきい値電圧の違いを利用してデータを格納可能とす
    るものであり、 上記第1状態は、フローティングゲートに格納すべきデ
    ータに対応する蓄積すべき電荷量を超えて電荷が蓄積さ
    れた状態を示すことを特徴とする請求項13に記載の半
    導体記憶システム。
  15. 【請求項15】 上記第2状態は、当該メモリセルにア
    クセスすべき場合に、他のメモリセルを代替してアクセ
    スするように制御することを特徴とする請求項14に記
    載の半導体システム。
  16. 【請求項16】 上記メモリセルに格納すべきデータ
    は、1ビットのバイナリデータとして表現可能である事
    を特徴とする請求項15に記載の半導体システム。
  17. 【請求項17】 上記メモリセルに格納すべきデータ
    は、2ビット以上のバイナリデータとして表現可能であ
    ることを特徴とする請求項15に記載の半導体システ
    ム。
  18. 【請求項18】 不揮発性半導体メモリと、不揮発性半
    導体メモリへのアクセスを制御する制御装置を有し、 上記不揮発性半導体メモリは、複数のメモリセルを有
    し、それぞれのメモリセルはフローティングゲートを有
    するMOSトランジスタ構造であり、フローティングゲ
    ートに電荷を蓄積又は引抜くことでしきい値電圧の変化
    を生じ、しきい値電圧の違いを利用してデータを格納可
    能とし、上記フローティングゲートへの電荷の蓄積又は
    引抜き動作にかかる内部状態を出力可能であり、 上記内部状態は、上記フローティングゲートへの電荷の
    蓄積又は引抜き動作により、上記メモリセルに格納すべ
    きデータに対応するしきい値電圧に応じた電荷量を超え
    て、上記フローティングゲートに電荷が蓄積され又は引
    き抜きが行われたことを示す第1状態を有し、 上記制御装置は、上記不揮発性半導体メモリの内部状態
    が上記第1状態を示す場合に、当該メモリセルへの電荷
    の蓄積又は引抜き動作を再度指示可能なように制御する
    ことを特徴とする半導体システム。
  19. 【請求項19】 上記メモリセルに格納すべきデータ
    は、1ビットのバイナリデータとして表現可能である事
    を特徴とする請求項18に記載の半導体システム。
  20. 【請求項20】 上記メモリセルに格納すべきデータ
    は、2ビット以上のバイナリデータとして表現可能であ
    る事を特徴とする請求項18に記載の半導体システム。
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