JP2008016112A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EEPROMフラッシュメモリにおける書き込み電圧設定法に監視、高速書き込み性能を持つ半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンス及び、求められた書き込み速度の遅いページについて、書き込みを実行して最適の書き込み電圧初期値を求める電圧トリミングシーケンスを有するテストモードを有する。
【選択図】図11
【解決手段】電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンス及び、求められた書き込み速度の遅いページについて、書き込みを実行して最適の書き込み電圧初期値を求める電圧トリミングシーケンスを有するテストモードを有する。
【選択図】図11
Description
この発明は、半導体記憶装置に係り、特に電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを用いたEEPROMフラッシュメモリにおける書き込み電圧設定法に関する。
EEPROMの一つにNAND型フラッシュメモリがある。NAND型フラッシュメモリは、NOR型と比べて単位セル面積が小さく、大容量化が容易であるという特徴を有する。近年は、1セルが2ビット以上を記憶する多値記憶技術の採用により、更なる大容量化を図ったNANDフラッシュメモリが開発されている。
通常NAND型フラッシュメモリで、1ページのデータ書き込みが同時に行われる。そのデータ書き込みでは、書き込み電圧印加と書き込み状態を確認するベリファイ読み出しとからなる書き込みサイクルを、1ページのデータが全て書かれるまで繰り返す“ベリファイ書き込み方式”を基本とする。また、データしきい値分布を精細に制御する必要があるために、書き込みサイクル毎に書き込み電圧VpgmをΔVpgmずつステップアップさせる“書き込み電圧ステップアップ方式”が用いられる。
書き込みステップアップ電圧ΔVpgmは小さいほど、一回の書き込み動作でのセルのしきい値変化は小さい。従って、各データのしきい値分布を狭くし、データの信頼性を確保するには、ステップアップ電圧ΔVpgmを小さく設定することが望ましい。特に多値記憶においては、それが強く望まれる。
しかし、ステップアップ電圧ΔVpgmが小さいと、所望の書き込み状態が得られるまでに多くの書き込みサイクル数(ループ数)nを必要とする。ループ数が増大することは、書き込み時間の増加、従って書き込み性能の低下につながる。
この様に、ステップアップ電圧ΔVpgmとループ数nは相関があり、書き込み速度の仕様を満たすには、書き込みサイクル数の上限を決めることが必要であるが、これが最大ループ数NLPとして定められる。最大ループ数NLPに達しても書き込みが完了しない場合には、不良として扱う。
最大ループ数NLPとステップアップ電圧ΔVpgmは、メモリチップに固定的に決められるが、これらとの関係で望ましい書き込みが行われるように、書き込み電圧Vpgmの初期値がトリミングされる。具体的には、最大ループ数NLP内で書き込みが終了できるように、最適のVpgm初期値がトリミングされる。
このVpgm初期値のトリミングは、通常ウェハ段階のテストBIST(Built In Self Test)内で行われる。テストで得られたトリミング値は、他の各種初期設定データとともに、ROMフューズ回路にプログラミングされる。最近はこのROMフューズ回路を、機械的フューズを用いる代わりに、メモリセルアレイ内に設定する方式も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−117699
この発明は、高速書き込み性能を持つ半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様による半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンスを含むテストモードを有することを特徴とする。
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンスを含むテストモードを有することを特徴とする。
この発明の他の態様による半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンス及び、求められた書き込み速度の速いページについて、書き込みを実行して最適の書き込み電圧初期値を求める電圧トリミングシーケンスを有するテストモードを有することを特徴とする。
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンス及び、求められた書き込み速度の速いページについて、書き込みを実行して最適の書き込み電圧初期値を求める電圧トリミングシーケンスを有するテストモードを有することを特徴とする。
この発明によると、高速書き込み性能を持つ半導体記憶装置を提供することができる。
フラッシュメモリのウェハテストBISTにおいて、書き込み電圧(Vpgm)初期値をトリミングするには、例えば仮に定められた低いVpgm初期値を用いて書き込みシーケンスを実行する。そのようなVpgm初期値を用いて、最大ループ数に達してもパスしない場合に、Vpgm初期値を上げて同様の書き込みシーケンスを繰り返す。以下同様に、最大ループ数でパスするまで、書き込みシーケンスを繰り返す。更にその様な書き込みシーケンスを複数ページについて実行して、最大ループ数内で書き込みが行われるようにVpgm初期値を決定する。
しかし通常、このようなVpgm初期値の決定には、個々のメモリセルの書き込み速度までは考慮されない。特に微細化されたフラッシュメモリでは、隣接メモリセル間の容量結合によるデータ変動も考慮しないと、正しいVpgm初期値は求められない。
そこでこの発明では、書き込み速度の速いメモリセルをサーチし、更に隣接メモリセルとの容量結合によるデータ変動をも考慮に入れて、Vpgm初期値のトリミングを行う。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の実施の形態によるフラッシュメモリの機能ブロック構成を示し、図2はそのメモリセルアレイ1の構成を示している。
メモリセルアレイ1は、図2に示すように、NANDセルユニットNUをマトリクス配列して構成されている。各NANDセルユニットNUは、複数個(図2の例では32個)直列接続された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルM0−M31と、その両端をそれぞれソース線CELSRCとビット線BLに接続するための選択ゲートトランジスタS1及びS2を有する。
NANDセルユニット内のメモリセルの制御ゲートは異なるワード線WL0−WL31に接続される。選択ゲートトランジスタS1,S2のゲートはそれぞれ選択ゲート線SGS,SGDに接続される。
ワード線WL0−WL31を共有するNANDセルユニットの集合は、データ消去の単位となるブロックを構成する。図2に示すように、ビット線方向に複数のブロックBLK0,BLK1,…が配置される。
ロウデコーダ3は、ロウアドレスに従ってワード線及び選択ゲート線を選択駆動するもので、ワード線ドライバ及び選択ゲート線ドライバを含む。センスアンプ回路2は、ビット線に接続されてページ単位のデータ読み出しを行うと共に、1ページの書き込みデータを保持するデータラッチを兼ねるセンスアンプSAのアレイを有する。このようなセンスアンプ回路2を用いて、読み出し及び書き込みはページ単位で行われる。センスアンプSAは、データ線との間でデータ授受を中継するためのデータキャッシュを含む。
図2では、隣接する二つのビット線BLe,BLoが一つのセンスアンプSAを共有する方式を用いている。隣接する二つのビット線BLe,BLoは、ビット線選択ゲートにより選択的にセンスアンプSAに接続される。
センスアンプ回路2と外部入出力端子I/Oとの間のデータ授受は、I/Oバッファ6及びデータバス14を介して行われる。センスアンプ回路2にはカラムゲート回路が付属し、カラムデコーダ4はこのカラムゲート制御を行う。例えば入出力端子I/Oが8個(I/O0−I/O7)として、カラム制御によってセンスアンプ回路2と外部入出力端子I/Oとの間は、1バイト単位(カラム単位)でシリアルデータ転送が行われる。
入出力端子I/Oを介して供給されるアドレス“Add”は、アドレスレジスタ5を介してロウデコーダ2及びカラムデコーダ4に転送される。入出力端子I/Oを介して供給されるコマンド“CMD”は、チップ内部の状態制御回路(以下、内部コントローラという)10でデコードされる。
内部コントローラ10は、メモリチップの外に配置される外部メモリコントローラ(以下、単に外部コントローラという)20を介して供給される各種外部制御信号(書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE等)とコマンドCMDに基づいて、データ書き込み及び消去のシーケンス制御及び読み出しの動作制御を行う。
具体的に、メモリチップと外部コントローラ20とを搭載してメモリカード等が構成される。このメモリカードを使用するホストデバイスは、外部コントローラ20を介してメモリチップに必要なコマンドを与えてその動作モードを設定し、読み出し及び書き込みを行うことになる。
内部電圧発生回路9は、内部コントローラ10により制御されて、書き込み、消去及び読み出しの動作に必要な各種内部電圧を発生するもので、電源電圧より高い内部電圧を発生するためには昇圧回路が用いられる。ステータスレジスタ12は、チップが書き込み、消去及び読み出し動作のレディ状態にあるか、ビジー状態にあるかを示すステータス信号R/Bをチップ外部に出力するためのものである。
データレジスタ8a,8bは、メモリの動作条件を規定する各種初期設定データを記憶する。具体的にデータレジスタ8aは、初期設定データのうち不良カラムアドレスデータを保持する不良カラムアドレスレジスタである。データレジスタ8bは、各種タイミング信号や内部電圧発生回路9が出力する各種内部電圧を調整するためのタイミング調整データ、電圧調整データをはじめとする各種パラメータデータを保持する。
後に詳細に説明するように、この実施の形態では、パラメータレジスタ8bに記憶すべき書き込み電圧(Vpgm)初期値について新しい設定法を適用する。
これらのデータレジスタ8a,8bが記憶すべきデータは、メモリセルアレイ1の初期設定データ格納ブロック(ROMフューズブロック)1aに予め書かれる。電源を投入すると、パワーオン検出回路11がこれを検出し、内部コントローラ10はその検知出力信号を受けて、初期設定データ格納ブロック1aの初期設定データを読み出し、これをレジスタ8a,8bに転送してセットする初期化動作を自動的に行う。
アドレス一致検出回路7は、外部カラムアドレスと不良カラムアドレスレジスタ8aが保持する不良カラムアドレスとの一致検出を行って、アドレス置換制御信号を出力する。これにより、不良カラムに代わって冗長カラムを選択するという制御が行われる。
図3は、ロウデコーダ3の構成を示している。ロウデコーダ3は、ブロック内のワード線WL0−WL31及び選択ゲート線SGD,SGSに必要な駆動電圧を転送するための転送トランジスタアレイ31を有し、ブロックを選択してこの転送トランジスタアレイ31の共通ゲートTGを駆動するためのブロックデコーダ33を有する。
ブロックデコーダ33の出力は、レベルシフト回路34を介して高電圧発生回路9から供給される高電圧Vppが必要なレベルに設定されて転送トランジスタアレイ31のゲートに与えられる。
ワード線WL0−WL31及び選択ゲート線SGD,SGSに動作モードに応じて必要とされる駆動電圧を生成する、ワード線ドライバWL0DRV−WL31DRV及び選択ゲート線ドライバSGDDRV,SGSDRVを含むドライバ群32は、全ブロックに共通に設けられる。これらのドライバ群32の出力であるワード線及び選択ゲート線駆動電圧は、オンの転送トランジスタアレイ31を介して選択ブロックに供給されることになる。
ブロックデコーダ33には、不良ブロックフラグを保持するフラグデータラッチ35が付属する。不良ブロックであることを示すフラグがセットされているときは、当該ブロックがアクセスされてもブロックデコーダ33は非活性を保ち、転送トランジスタアレイ31をオフ、従ってそのブロックのワード線や選択ゲート線には駆動電圧が転送されないように制御される。
図4は、センスアンプ回路2の一つのセンスアンプSAの構成を示している。センスノードNsenは、クランプ用NMOSトランジスタQ1を介してビット線BLeまたはBLoに接続される。センスノードNsenには、クランプ用トランジスタQ1を介してビット線をプリチャージするためのプリチャージ用NMOSトランジスタQ2が接続され、電荷保持用キャパシタCが接続されている。
センスノードNsenは、転送用NMOSトランジスタQ3を介して第1のデータ記憶回路PDCに接続されている。このデータ記憶回路PDCは例えば、読み出しデータ及び書き込みデータを保持するデータラッチである。
センスノードNsenはまた、転送用NMOSトランジスタQ4を介して第2のデータ記憶回路SDCに接続されている。このデータ記憶回路SDCは、基本的に外部とのデータ授受を行うためのキャッシュ用データラッチであり、カラム選択信号CSLにより制御されるカラムゲートを介して、データ線DQ,/DQに接続される。
データ記憶回路PDCに保持される書き込みデータを、各書き込みサイクルでベリファイ読み出し結果に従って書き換えるために、もう一つのデータ記憶回路TDCが設けられている。即ちデータ記憶回路PDCに保持された書き込みデータは、各書き込みサイクルで転送トランジスタQ5を介してデータ記憶回路TDCに一時的に保持される。そして、このデータ記憶回路TDCのデータとベリファイ読み出しデータとの論理により、次の書き込みデータを決定して、データ記憶回路PDCに書き戻す、という制御が行われる。
多値記憶、例えば4値記憶方式では、2ページの書き込みが必要であり、例えば下位ページ書き込みのために上位ページデータを参照し、或いは上位ページデータ書き込みに下位ページデータを参照する、ということが必要になる。具体的に下位ページを参照して上位ページデータを書く必要があるとする。
この場合には、例えば第1のデータ記憶回路PDCに書き込むべき上位ページデータを保持し、下位ページが既にセルアレイに書かれている場合にはこれを読み出して第2のデータ記憶回路SDCに保持する。そしてその下位ページデータを参照しながら、上位ページの書き込みベリファイ制御を行う。
図5は、この実施の形態のフラッシュメモリにおける4値データ記憶方式のデータしきい値分布とデータビット割り付けを示している。
しきい値電圧が負のデータ状態“E”が消去状態である。この消去状態“E”から、しきい値電圧が正で順次高くなるデータ状態“A”,“B”及び“C”が書かれる。例えば、4値データを第1ページデータ(例えば下位ページデータ)yと、第2ページデータ(例えば上位ページデータ)xで表される“xy”として、データ状態“E”,“A”,“B”及び“C”にそれぞれ、“11”,“10”,“00”,“01”なるデータビットが割り付けられる。
データ書き込みに先立って、ブロック単位でデータ消去がなされる。データ消去は、選択ブロックの全ワード線を0Vとし、セルアレイが形成されたp型ウェルに20V程度の消去電圧Veraを印加して行われる。これにより、選択ブロックの全セルで浮遊ゲートの電子がチャネルに放出されて、しきい値が負の消去状態Eが得られる。
データ書き込みは、ページ単位で行われる。図5のデータビット割り付けの場合は、まずデータ状態“E”のセルを選択的にデータ状態“A”までしきい値を上昇させる第1ページ書き込みを行う。次いで、データ状態“E”,“A”のセルをそれぞれ選択的にデータ状態“C”,“B”までしきい値を上昇される第2ページ書き込みを行う。
即ち第2ページ書き込みは、第1ページデータが“1”のデータ状態“E”のセルについて選択的にデータ状態“C”までしきい値を上昇させる書き込みと、第1ページデータが“0”のデータ状態“A”のセルについて選択的にデータ状態“B”までしきい値上昇させる書き込みとを同時に行う。
第1ページ書き込みでデータ状態“A”のしきい値分布下限値を決定するのは、ベリファイ読み出し時に選択ワード線に与えられるベリファイ電圧AVである。第2ページ書き込みでは、データ状態“B”,“C”をそれぞれ確認するためのベリファイ読み出しが必要である。それぞれのデータ状態しきい値分布の下限値を決定するのが、ベリファイ電圧BV及びCVである。
図6は、第1ページ書き込みのシーケンスを示している。書き込むべき下位ページデータをロードし(ステップS1)、書き込み(ステップS2)とベリファイ読み出し(ステップS3)とを、全書き込みデータの書き込み完了が判定されるまで(ステップS4)繰り返す。
図8は、書き込み電圧Vpgmが初期値Vpgm0から書き込みサイクル毎にΔVpgmずつステップアップされる様子を示している。
書き込みステップS2は、選択ワード線に昇圧された書き込み電圧Vpgmを印加し、非選択ワード線に書き込みパス電圧Vpassを印加して、書き込みデータに応じて浮遊ゲートに電子を注入させるという動作として行われる。具体的には書き込み電圧印加に先立って、書き込みデータに応じて、選択セルのチャネルを0V(“0”書き込みの場合)または、Vdd或いはこれに近いフローティング状態(“1”書き込み即ち書き込み禁止)に設定する。
この状態で書き込み電圧Vpgmが印加されると、“0”書き込みセルでは、浮遊ゲートに電子が注入され、“1”書き込みセルでは容量結合によってチャネルが昇圧されて電子注入が生じない。
ベリファイ読み出しステップS3では、選択ワード線には図7に示したベリファイ電圧AVを、非選択ワード線には読み出しパス電圧Vreadを与えた読み出しを行う。ベリファイ読み出しでは、例えば1ページの書き込みデータを保持したデータ記憶回路PDCが全ての“0”書き込みが完了したときにオール“1”状態になるように、データが制御される。このオール“1”状態を検出することで書き込み完了が判定される。
図7は、第2ページの書き込みシーケンスを示している。第2ページ書き込みでは前述のように第1ページデータを参照する必要がある。そのため、書き込むべき第2ページデータをセンスアンプSAのデータ記憶回路PDCにロードすると共に(ステップS11)、既に書かれている第1ページデータをセルアレイから読み出してデータ記憶回路SDCに保持する(ステップS12)。
その後、基本的に第1ページ書き込みと同様に、書き込みステップS13と、ベリファイ読み出しステップS14,S15とを、書き込み完了判定ステップS16で書き込み完了が判定されるまで繰り返す。
ベリファイ読み出しは、データ状態“B”を確認するためのベリファイ電圧BVを用いたステップS14と、データ状態“C”を確認するためのベリファイ電圧CVを用いたステップS15とを必要とする。データ状態“B”,“C”を確認するベリファイ読み出しステップS14,S15では、それぞれ第1ページデータが“0”,“1”のセルに対してベリファイ動作が行われるように、第1ページデータが参照される。
次に通常のデータ読み出し動作を説明する。まず第2ページデータ読み出しは、選択ワード線にデータ状態“A”,“B”のしきい値分布の間に設定された読み出し電圧BRを与え、非選択ワード線に読み出しパス電圧Vreadを与えて、選択セルがオンするか否かを判定する。具体的には、ビット線を所定電位にプリチャージした後、これを上の読み出しバイアス条件で一定時間放電させ、その放電後のビット線電位の検出することにより、データを読み出す。
第1ページデータ読み出しは、第2ページデータが“1”であるデータ状態“E”と“A”とを識別する第1読み出しステップと、第2ページデータが“0”であるデータ状態“B”と“C”との間を識別する第2読み出しステップとを要する。
第1読み出しステップでは、データ状態“E”,“A”のしきい値分布の間に設定された読み出し電圧ARを用いて、選択セルのオンオフを検出する。第2読み出しステップでは、データ状態“B”,“C”のしきい値分布の間に設定された読み出し電圧CRを用いて、選択セルのオンオフを検出する。
ここまで、実施の形態のNAND型フラッシュメモリの構成と基本動作を説明した。この実施の形態では、この様なフラッシュメモリのウェハ段階のテストBISTにおいて、書き込み電圧初期値について新しい設定法を用いる。これ点を以下に具体的に説明する。
図9は、ウェハテストの概略シーケンスを示している。DCテスト(ステップS21)は、コンタクト・チェックやスタンバイ電流等のDCチェックである。デフォルトリセット(ステップS22)は、DCテスト後、全レジスタをデフォルト状態にリセットする。ついで、各種タイミングパルスのパルス幅や内部電圧生成回路の電圧値のトリミングを行う(ステップS23)。
その後不良カラム検出と置換(ステップS24)及び不良ブロックの検出(ステップS25)を行う。具体的に不良カラムは、冗長カラムでの置き換えを行い、不良ブロックは、置き換えは行わず、ロウデコーダに不良ブロックフラグをセットして、不良ブラックを活性化しないようにする。
この後、書き込み電圧(Vpgm)初期値のトリミングを行う(S26)。この工程で、後に説明するように従来法にないトリミング法を用いる。以上のテストの結果求められた各種トリミング値や不良アドレス等は、セルアレイ1のROMフューズブロック1aに書き込む(S27)。ROMフューズブロック1aのデータは前述のように、メモリチップの電源投入時自動的に読み出されて、それぞれのレジスタ8a,8bに保持されることになる。
次に、上述したテストシーケンスに含まれるこの実施の形態のVpgm初期値のトリミング法を具体的に説明する。
まずこの実施の形態では、最適のVpgm初期値を、異常でない範囲でセルアレイ内で最も書き込み速度の速いページ(以下これを、ファースト・ページ“Fast Page”という)に基づいて設定するために、ファースト・ページ検索を行う。図10A及び図10Bは、そのファースト・ページ検索のシーケンスを示している。
次いで、求められたファースト・ページについて、書き込みシーケンスを実行して、最適のVpgm初期値を求める。このVpgm初期値トリミングでは、ファースト・ページの実際の書き込みに際して問題となるその周辺セルへのデータ書き込みの影響をも考慮する。図11が、そのVpgm初期値トリミングのシーケンスである。
まず、図10A及び図10Bを参照して、ファースト・ページ検索のシーケンスを説明する。図2のセルアレイ構成の場合には、1ワード線と全偶数番ビット線により選択されるセルの集合または1ワード線と全奇数番ビット線により選択されるセルの集合が物理的な1ページである。これに対して各ビット線にセンスアンプが設けられる方式の場合には、1ワード線に沿うセルの集合が1ページとなる。
図12は、ファースト・ページ検索にかかわる回路要素を示している。ファースト・ページ検索に用いる最初のVpgm初期値を保持するのは、外部メモリコントローラ20内のレジスタ41であり、チップ内部には当初外部から与えられるVpgm初期値を保持するために一時レジスタ(TmpREG)42とトリミングレジスタ(TrimREG)43を有する。更にこれらのレジスタ42,43のデータを比較するためのコンパレータ44、及び検索されたファースト・ページアドレスを記憶するためのアドレスレジスタ45等が設けられる。
一時レジスタ42、コンパレータ44及びアドレスレジスタ45は、例えば内部コントローラ10内のものとして構成することができ、トリミングレジスタ43はパラメータレジスタ8bの一部として構成することができる。
まずブロック及びページを初期化して(ステップS31)、チップ外部から書き込み電圧初期値Vpgm0(1)及びVpgm0(2)を供給し、これらをそれぞれ一時レジスタ(TmpREG)42及びトリミングレジスタ(TrimREG)43に保持する(ステップS32)。ここで、Vpgm初期値Vpgm0(1)は、設定しようとするVpgm初期値よりも十分に低い仮の設定値であり、Vpgm0(2)は、書き込みやすいセルを含むファースト・ページで少なくとも1ビットの書き込みが行われるものと想定される設定値であって、Vpgm0(1)<Vpgm0(2)とする。具体的にこれらは電圧値を決めるバイナリコード値として与えられるものとする。
レジスタ42に保持された初期値Vpgm0(1)を用いて内部電圧発生回路9内のVpgm生成回路を制御して、先頭ブロックの先頭ページに書き込みを行う(ステップS33)。書き込みデータは、1ページ内の全セルのしきい値電圧を上昇させるオール“0”データとする。
書き込み結果について、ある電圧値Vtrimでベリファイ読み出しを行う(ステップS34)。ここでベリファイ電圧Vtrimは、例えば書き込み後のしきい値分布で許容される上限値等を用いることができるが、セル間の容量結合の影響等を考慮して任意に設定できるようにしておくことが好ましい。
ベリファイ読み出しの結果、全てのビットがフェイルであるか否かを判定する(ステップS35)。1ビットでもパスと判定された場合は、そのページを不良として登録して、以後トリミングの対象から外す(ステップS36)。
これは、最初に与えられるVpgm初期値Vpgm0(1)は十分低い値に設定されていて、セルが正常である限り一回の書き込みでVtrimまでは到達しないはずである、という理由による。即ちこの条件で1ビットでも書き込みが行われる場合は、異常に書き込み易いセルを含む不良ページとして扱い、これをトリミング対象から外す。
全てのビットがフェイルであることを確認した後、書き込みしきい値分布の下限値にベリファイ電圧を設定したベリファイ読み出しを行って(ステップS37)、書き込み完了のセルがあるか否かを判定する(ステップS38)。ここで1ビットも書き込みがパスしないということは、最初のVpgm初期値Vpgm0(1)が低すぎることを意味している。
この場合は、レジスタ42のバイナリ値(Vpgm初期値)をインクリメントする(ステップS39)。この段階で選択ページのセルは中途半端に書かれた状態にあるので、一旦消去を行い(ステップS40)、再度書き込みする(ステップS33)。1ビット以上の書き込みが判定されるまで、以上のシーケンスを繰り返す。
ステップS38で書き込みセルが確認されたら、一時レジスタ(TmpREG)42の保持するVpgm初期値が、トリミングレジスタ(TrimREG)のそれより高いか否かを比較判定する(ステップS41)。“No”(即ちTmpREG>TrimREGではない)の場合には、現にサーチしたページがファースト・ページであることを意味するから、このときの一時レジスタ42のVpgm初期値をトリミングレジスタ43に転送する(ステップS42)。
そして選択ページアドレスを、ファースト・ページアドレスとしてアドレスレジスタ45に登録する(ステップS43)。
ステップS41の判定結果が“YES”即ち、TmpREG>TrimREGの場合は、現に選択されているページより書き込み速度の速いページが既に求められていて、そのVpgm初期値がトリミングレジスタ43に保持されていることを意味する。従ってトリミングレジスタ43を書き換えない。
そして、最終ページか否かの判定を行い(ステップS44)、最終ページでなければページアドレスをインクリメントして(ステップS45)、次ページについて同様の書き込みによるファースト・ページ検索を行う。
ブロックの最終ページまで検索したら、最終ブロックか否かの判定を行い(ステップS46)、最終ブロックでなければブロックアドレスをインクリメントすると共に、ページアドレスを初期化して(ステップS47)、次のブロックのサーチを行う。
以上のようにして、セルアレイの全ブロックについてファースト・ページ検索を行い、チップ内の最も書き込まれやすいページとしてのファースト・ページを求めることができる。
次に上述のようにして求められたファースト・ページについて、Vpgm初期値のトリミングを行う。このVpgm初期値トリミングでは、ファースト・ページが実際の書き込みにおいて、その周辺セルの書き込みの影響をどの様に受けるか、という点を考慮する。
図11を参照してそのVpgm初期値トリミングのシーケンスを説明する。まず、ファースト・ページの周辺セルにダミーデータ書き込みを行う(S51)。実際にファースト・ページの書き込みが行われる場合、それより先に所定の周辺セルに書かれたデータによる容量結合の影響でファースト・ページのセルは書き込み易くなるはずである。そこでこのステップS51では、ファースト・ページより先に書かれる所定範囲の周辺セルに所定のしきい値を上昇させるオール“0”データ(ダミーデータ)の書き込みを行って、ファースト・ページについて実際の書き込み時の条件に近いセル環境状態を作る。
このような状況の下で、トリミングレジスタ43が保持するVpgm初期値を一時レジスタ42に転送し(ステップS52)、これに基づいてファースト・ページ書き込みを行い(ステップS53)、書き込みベリファイ読み出しを行う(ステップS54)。
その後、所定のmビット(例えば1ビットでも可)が書き込まれたことを確認して、Vpgm初期値トリミングを終了とする判定条件を用いた判定を行う(ステップS55)。その書き込み確認がなされない場合には、レジスタ42のVpgm初期値をより高い値にインクリメントする(ステップS56)。そして、中途半端に書かれたブロックを一旦消去し(ステップS57)、ステップS51に戻って、更新されたVpgm初期値を用いて同様の書き込みを繰り返す。
ステップS55でmビットの書き込みが確認されたら、そのときのレジスタ42のVpgm初期値をトリミングレジスタ43に転送して(ステップS58)、Vpgm初期値トリミングを終了する。
求められたVpgm初期値は、前述したようにテスト終了後にセルアレイのROMフューズブロックに書き込まれることになる。
なおここまでは、ファースト・ページは一つの場合を説明したが、セルアレイ内で複数のファースト・ページを検索して登録することもできる。更に、Vpgm初期値は、物理的な1ファースト・ページについてのみならず、例えば多値記憶方式では、上位ページや下位ページ毎に設定することもできる。
図11における周辺セルのダミーデータ書き込みステップS51について、より具体的な例を説明する。
図13は、図5で説明した4値書き込み方式での書き込み時の選択ブロック内の書き込み順序をワード線WLi−1〜WLi+2の範囲に着目して示している。
同時書き込みが行われる物理的1ページは、1ワード線と全ての偶数番ビット線により選択されるセルの集合である偶数ページ(Even Page)と、1ワード線と全ての奇数番ビット線により選択されるセルの集合である奇数ページ(Odd Page)とがある。この物理的1ページの選択と、4値データの下位ページ(LP)書き込みと上位ページ(HP)書き込みとが組み合わされて、図13に示す書き込み順序が用いられるものとする。
図14及び図15は、以上のワード線WLi−1〜WLi+2の範囲で、各セルに着目した書き込み順序を示している。図において、四角で示すセルの下段は下位ページ、上段は上位ページであり、それぞれに書き込み順番を示している。
具体的に説明すれば、このワード線範囲では、ワード線WLi−1の偶数ページに対する下位ページ書き込みが最初(1番)であり、次に同じワード線WLi−1の奇数ページに対する下位ページ書き込み(2番)が行われ、次に隣のワード線WLiの偶数ページの下位ページ書き込み(3番)、次に同じワード線WLiの奇数ページの下位ページ書き込み(4番)が行われる。次にワード線WLi−1に戻って偶数ページの上位ページ書き込み(5番)が行われ、次に同じワード線WLi−1の奇数ページの上位ページ書き込み(6番)が行われる。次にワード線WLi+1に飛んで、偶数ページの下位ページ書き込み(7番)が行われ、次に同じワード線の奇数ページの下位ページ書き込み(8番)が行われる。
この様な多値データ書き込み順序そのものが、隣接セル間の容量結合の影響を低減する好ましい書き込み法として提案されている。
図14では、ワード線WLiの偶数ページ(3番)或いは奇数ページ(4番)がファースト・ページであるとして、その下位ページ書き込みに際して、それより先に書き込みが行われる周辺の下位ページセルデータがファースト・ページのセルの書き込み易さに影響を与えることを矢印で示している。
従って、ワード線WLiの偶数ページの下位ページ(3番)に着目すると、図11のステップS51での周辺セルへのダミーデータ書き込みとして、ファースト・ページより先に書き込みが行われるワード線WLi−1の偶数ページ(1番)及び奇数ページ(2番)のセルしきい値を下位ページデータ状態“A”のしきい値状態まで上昇させるオール“0”書き込みを行う。これにより、ファースト・ページについてのVpgmトリミングに際して、そのファースト・ページを実際にデータ書き込みが行われる場合と同様の書き込み易さの状態に設定することができる。
ファースト・ページがワード線WLiの奇数ページであってその下位ページ書き込み(4番)に着目した場合には、これより先に選択されるワード線WLi−1の偶数ページ(1番)及び同奇数ページ(2番)及びワード線WLiの偶数ページ(3番)のセルしきい値を下位ページデータ状態“A”に上昇させるダミーデータ書き込み(オール“0”書き込み)を行う。
図15では、ファースト・ページがワード線WLiの偶数ページ或いは奇数ページであり、これらの上位ページ書き込み(9番)及び(10番)について、これより先に書き込みが行われる周辺の上位ページセルデータがファースト・ページのセルの書き込み易さに影響を与えることを矢印で示している。
ワード線WLiの偶数ページの上位ページ書き込み(9番)に着目すると、図11のステップS51における周辺セルへのダミーデータ書き込みとしては、ワード線WLiの上位ページより先に選択されるワード線WLi−1の偶数ページの上位ページ(5番)及び同奇数ページの上位ページ(6番)対応の、例えばデータ状態“C”を得るオール“0”書き込みを行う。
ワード線WLiの奇数ページの上位ページ書き込み(10番)に着目した場合には、それより先に選択されるワード線WLi−1の偶数ページの上位ページ(5番)、同奇数ページの上位ページ(6番)及びワード線WLiの偶数ページの上位ページ(9番)対応のオール“0”書き込みを行う。
この様にして、実際のデータ書き込み時のセル間の干渉を考慮してVpgm初期値をトリミングすることにより、許容される最大ループ数を抑えた高速書き込みが可能となりかつ、狭いデータしきい値分布を実現することができる。
またこの実施の形態によると、予めファースト・ページ検索を行って、そのページについてのみVpgm初期値のトリミングを行うから、全ページについてVpgm初期値のトリミングを行う方式に比べて、テスト時間の短縮及びテストコストの削減が図られる。
なお、ファースト・ページ検索は、上記実施の形態ではVpgm初期値のトリミングのための手段として利用しているが、他の用途にも適用可能である。例えば、ウェハ段階でのテストモードに限らず、フラッシュメモリ製品化後に、セルアレイ内の書き込み速度チェックを行うためのテストモードとして利用することもできる。
1…メモリセルアレイ、1a…ROMフューズブロック、2…センスアンプ回路、3…ロウデコーダ、4…カラムデコーダ、5…アドレスレジスタ、6…I/Oバッファ、7…アドレス一致検出回路、8a…不良アドレスレジスタ、8b…パラメータレジスタ、9…内部電圧発生回路、10…内部コントローラ、11…電源オン検出回路、12…ステータスレジスタ、14…データバス、20…外部メモリコントローラ、42…一時レジスタ、43…トリミングレジスタ、44…コンパレータ、45…アドレスレジスタ。
Claims (5)
- 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンスを含むテストモードを有する
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列したメモリセルアレイを有する半導体記憶装置において、
前記メモリセルアレイ内の書き込み速度の速いページを検索するページ検索シーケンス及び、求められた書き込み速度の速いページについて、書き込みを実行して最適の書き込み電圧初期値を求める電圧トリミングシーケンスを有するテストモードを有する
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記電圧トリミングシーケンスは、書き込み速度の速いページのセルに対する周辺セルデータ書き込みの影響を反映させるべく、所定範囲の周辺セルに対してダミーデータを書き込んだ後に、前記書き込み速度の速いページの書き込みを実行して書き込み電圧初期値を求めるものである
ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルアレイは、複数のメモリセルが直列接続されたNANDセルユニットを配列して構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルアレイは、多値データ記憶を行う
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
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