JP2002179845A - ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 - Google Patents
ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物Info
- Publication number
- JP2002179845A JP2002179845A JP2000375195A JP2000375195A JP2002179845A JP 2002179845 A JP2002179845 A JP 2002179845A JP 2000375195 A JP2000375195 A JP 2000375195A JP 2000375195 A JP2000375195 A JP 2000375195A JP 2002179845 A JP2002179845 A JP 2002179845A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- halogen
- rubber composition
- rubber
- containing rubber
- vulcanization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
たハロゲン含有ゴム組成物および優れた物性を有する加
硫物を提供する。 【解決手段】 ハロゲン含有ゴム100重量部に水酸化
アルミニウムゲル化合物0.5〜30重量部を配合して
ゴム組成物を調整し、加硫する。
Description
ン含有ゴム組成物およびそれを加硫してなる加硫物に関
するものであり、さらに詳しくは、加硫時にスコーチが
起こりにくく、優れた貯蔵安定性を有するハロゲン含有
ゴム組成物、およびそれを加硫した熱老化特性に優れた
加硫物に関するものである。
性、耐候性、耐オゾン性などに優れ、ガス透過性が低
く、また圧縮永久ひずみが小さい。このため、ホース、
チューブ、ダイヤフラム、ガスケット、O−リング、タ
イヤのインナーライナー、電線被覆材などの各種ゴム製
品の材料として使用されており、特に自動車用ゴム製品
の材料として広く使用されている。
炭酸塩、周期律表第2族金属酸化物または周期律表第1
2族金属炭酸塩を加硫剤であるトリアジンチオール誘導
体と共に配合することにより、加硫性ハロゲン含有ゴム
組成物の加硫速度を速め、得られる加硫物の耐熱老化性
を改良し、圧縮永久ひずみを小さくすることが提案され
ている(特開昭56−5646号公報)。しかし、この
組成物は、貯蔵安定性が実用上十分ではなく、貯蔵中に
加硫が進行して粘度が上昇し、加工が困難になるなどの
問題を生じることがあった。
合することにより、貯蔵安定性を改良する手法が提案さ
れた(特開2000−63685号公報)。しかし、こ
の組成物は加硫後の圧縮永久ひずみが大きくなりやす
く、その点を改良するため加硫剤を増量したり加硫促進
剤を添加したりすると、今度はスコーチを起こしやすく
なるという問題があった。
ーチが起こりにくく、貯蔵安定性に優れたハロゲン含有
ゴム組成物および優れた耐熱老化特性を有し、圧縮永久
ひずみが小さな加硫物を提供することである。
的を達成すべく鋭意検討の結果、水酸化アルミニウムゲ
ル化合物を配合することが有効であることを見出し、本
発明を完成するに至った。
ム100重量部に水酸化アルミニウムゲル化合物0.5
〜30重量部を配合したハロゲン含有ゴム組成物および
該ハロゲン含有ゴム組成物を加硫してなる加硫物が提供
される
は、ハロゲン原子が重合体鎖に結合しているゴムであ
り、ハロゲン含有量が、好ましくは0.3〜75重量
%、より好ましくは10〜45重量%であり、特に好ま
しくは15〜40重量%のものである。例えば、ハロゲ
ン化ポリエチレン、エピハロヒドリン系ゴム、クロロプ
レンゴム、ハロゲン化天然ゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン、フッ素ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ハロゲ
ン化EPDM、含ハロゲンモノマーを共重合したアクリ
ルゴムなどが挙げられる。
℃でのムーニー粘度(ML1+4)は、好ましくは20〜
150、より好ましくは30〜120、特に好ましくは
35〜100である。このムーニー粘度が低すぎると成
形加工時の形状保持性が劣ったり、粘着性が強くなった
りする場合があり、高すぎると成形加工時の流動性が劣
り、また、寸法安定性も低下する場合がある。
リン系ゴムが好ましく、特にエピクロロヒドリン系ゴム
が好ましい。エピハロヒドリン系ゴムは、エピハロヒド
リン単量体(a)の開環重合体または単量体(a)およ
びこれと共重合可能な単量体との開環共重合体である。
エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン、β−メチル
エピクロルヒドリンなどが挙げられるが、なかでもエピ
クロルヒドリンが好ましい。エピハロヒドリン系ゴムを
構成する全単量体単位に対する単量体(a)単位含有量
は特に限定されないが、好ましくは20〜90モル%、
より好ましくは25〜85、特に好ましくは30〜80
モル%である。単量体(a)単位含有量が少なすぎると
加硫物の吸湿性が高くなる場合があり、多すぎると加硫
物の耐寒性が劣る場合がある。
オキシド単量体(b)が好ましい。単量体(b)は、エ
チレンオキシドまたはエチレンオキシドの四つの水素の
一つ以上が飽和炭化水素基によって置換された構造を有
する化合物である。置換基は、ハロゲンで置換されたも
のであってもよい。具体的には、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、1,2−エポキシブタン、2,3−
エポキシブタン、1,2−エポキシヘキサン、1,2−
エポキシオクタン、1,2−エポキシデカン、1,2−
エポキシテトラデカン、1,2−エポキシヘキサデカ
ン、1,2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキシエ
イコサンなどの直鎖飽和炭化水素基置換エチレンオキシ
ド;1,2−エポキシ−イソブタン、2,3−エポキシ
−イソブタンなどの分岐型飽和炭化水素基置換エチレン
オキシド;1,2−エポキシシクロペンタン、1,2−
エポキシシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロドデ
カンなどの環状飽和炭化水素基置換エチレンオキシド;
2,3−エポキシ−3−クロロメチル−ブタン、1,2
−エポキシ−4−クロロペンタンなど、エピハロヒドリ
ン単量体(a)以外のハロゲン含有飽和炭化水素基置換
エチレンオキシド;などが挙げられる。これらの中で
も、エチレンオキシド、プロピレンオキシドが好まし
い。エピハロヒドリン系ゴムを構成する全単量体単位に
対する単量体(b)単位含有量は特に限定されないが、
好ましくは10〜80モル%、より好ましくは15〜7
5モル%、特に好ましくは20〜70モル%である。単
量体(b)単位含有量が少なすぎると、加硫物の耐寒性
に劣る場合があり、多すぎると成型時に加硫物が発泡し
やすくなり、また、加硫物の吸湿性が高くなるため、成
型方法や使用条件によっては使用できない場合がある。
かつエチレン性不飽和結合を有する単量体(c)を使用
してもよい。単量体(c)としては、ビニルグリシジル
エーテル、アリルグリシジルエーテル、o−アリルフェ
ニルグリシジルエーテルなどのグリシジルエーテル基を
有する化合物;グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、グリシジルクロトネート、グリシジル−
4−ヘプテノエート、グリシジルソルベート、グリシジ
ルリノレート、3−シクロヘキセンカルボン酸のグリシ
ジルエステル、4−メチル−3−シクロヘキセンカルボ
ン酸のグリシジルエステル、グリシジル−4−メチル−
3−ペンテノエートなどのグリシジルエステル基を有す
る化合物;ビニルシクロヘキシルエーテル、3,4−エ
ポキシ−1−ブテン、1,2−エポキシ−3−ペンテ
ン、エポキシ−1−ビニルシクロヘキセン、1,2−エ
ポキシ−5,9−シクロドデカジエンなどの不飽和炭化
水素基で置換されたアルキレンオキシド;などが挙げら
れる。これらの中でも、加硫物が耐オゾン性に優れるア
リルグリシジルエーテルが好ましい。エピハロヒドリン
系ゴム中の単量体(c)単位含有量は特に限定されない
が、好ましくは15モル%以下、より好ましくは12モ
ル%以下、特に好ましくは10モル%以下である。単量
体(c)単位含有量が多すぎると、加硫物の破断伸びが
低くなりすぎる場合がある。
合物は、構造中にAl2O3とCO2を有する無定型の化
合物であり、好ましくは下記一般式1で表されるもので
ある。
物、周期律表第2族の金属酸化物および/または有機酸
を表し、x≧0、y>0、z>0を示す。)
化物としては、酸化ナトリウム、酸化カリウムなどが、
周期律表第2族の金属酸化物としては、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウムなどが例示される。有機酸としては
酒石酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸などの2価の脂
肪族飽和ジカルボン酸類、マレイン酸、フマル酸などの
2価の脂肪族不飽和カルボン酸類、フタル酸などの2価
芳香族カルボン酸類、クエン酸などの3価有機酸が例示
される。これらは数種が混在していてもよい。
≦x<1.5、さらに好ましくは0≦x<1.0であ
り、好ましくは0.1<y≦1であり、より好ましくは
0.2<y≦1、さらに好ましくは0.3<y≦1であ
り、好ましくは2≦z<10、より好ましくは2≦z<
8、さらに好ましくは2≦y≦6ある。
ル化合物の製法は、特に限定されず、公知の方法で製造
すればよい。例えば、可溶性アルミニウム化合物の溶液
に炭酸イオンの供給源となる可溶性化合物とをpHを調
節しながら反応させ、得られた化合物を水洗後、乾燥す
ることにより水酸化アルミニウムゲル化合物を製造する
ことができる。必要により、老化安定性を持たせるた
め、イオン交換によりアルカリ金属酸化物あるいはアル
カリ土類金属酸化物、有機酸が付与される。
または低級アルコールに可溶性のアルミニウム化合物で
あり、好ましくは、塩化アルミニウム、硝酸アルミウ
ム、硫酸アルミニウム、アルミニウム金属、硫酸アルミ
ニウムアンモニウム、臭化アルミニウム、フッ化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アルミニウム・
イソプロポキシド、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸
カリウム、亜硫酸アルミウムナトリウムなどが挙げられ
る。また、炭酸イオンの供給源可溶性化合物としては、
水および/または低級アルコールに可溶性の炭酸イオン
供給性化合物であり、好ましくは、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムの如き
アルカリ金属の炭酸塩類および重炭酸塩類、炭酸ガスな
どが挙げられる。
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ性物質を用いて行え
ばよく、反応温度は特に限定されないが、好ましくは2
0〜60℃である。乾燥は、好ましくは50〜100℃
で、1〜24時間行う。温度が低すぎたり、時間が短す
ぎると乾燥が不十分となる場合があり、逆に温度が高す
ぎたり、時間が長すぎると化合物の構造が不安定となる
場合がある。
ゲン含有ゴム100重量部に対し、水酸化アルミニウム
ゲル化合物の配合量は、好ましくは0.5〜30重量
部、より好ましくは1〜25重量部、特に好ましくは2
〜20重量部である。水酸化アルミニウムゲル化合物の
配合量が少なすぎると実用的な密度を有する加硫物が得
られず、耐熱老化性が劣る場合があり、逆に多すぎると
スコーチを起こしたり引張強さや伸びなどの加硫物の引
張特性が劣ったりする場合がある。
として機能するが、本発明の効果を実質的に阻害しない
範囲で、水酸化アルミニウムゲル化合物以外の酸受容体
を併用しても良い。水酸化アルミニウムゲル化合物以外
の酸受容体の具体例としては、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭
酸カルシウム、硼酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、フ
タル酸カルシウム、亜燐酸カルシウム、酸化亜鉛、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウ
ム、メタホウ酸マグネシウム、メタホウ酸カルシウム、
メタホウ酸バリウムなどの周期律表第2族金属の酸化
物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、珪酸塩、硼酸
塩、亜燐酸塩、メタホウ酸塩など;酸化錫、塩基性炭酸
錫、ステアリン酸錫、塩基性亜燐酸錫、塩基性亜硫酸
錫、酸化ケイ素、ステアリン酸ケイ素などの周期律表第
14族金属の酸化物、塩基性炭酸塩、塩基性カルボン酸
塩、塩基性亜燐酸塩、塩基性亜硫酸塩など;ハイドロタ
ルサイト類;などが挙げられる。これらの中で、加硫速
度が適切にしやすい点で、ハイドロタルサイト類、酸化
マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムおよび
メタホウ酸バリウムが好ましく、ハイドロタルサイト類
およびメタホウ酸バリウムがより好ましく、ハイドロタ
ルサイト類が特に好ましい。
いが、下記一般式2で表されるものが好ましい。
0、1≦z≦5、wは正数を表す。)
Al2(OH)13CO3・3.5H2O、Mg4.5Al
2(OH)13CO3、Mg4Al2(OH)12CO3・3.
5H2O、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg5
Al2(OH)14CO3・4H2O、Mg3Al2(OH)
10CO3・1.7H2O、Mg3ZnAl2(OH)12CO
3などが例示される。
ム100重量部に対して、好ましくは1〜20重量部、
より好ましくは2〜10重量部配合される。ハイドロタ
ルサイト類が少なすぎると加硫速度が低下し、多すぎる
と引張強さや伸びなどの加硫物の引張特性が劣る場合が
ある。
るにあたり、加硫剤を添加する必要がある。用いられる
加硫剤は、ハロゲン含有ゴム組成物を加硫できるもので
あれば、特に限定されず、硫黄、硫黄供与体、チオウレ
ア系化合物、有機過酸化物、ポリオール系化合物、メル
カプトキノキサリン系化合物などが挙げられるが、耐熱
老化性の点からトリアジンチオール化合物が好ましい。
トリアジンチオール化合物としては、1,3,5−トリ
アジンジチオールおよびその誘導体が例示される。1,
3,5−トリアジンジチオールの誘導体としては、1,
3,5−トリアジントリチオール、6−アニリノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジチオール、6−メチル
アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオー
ル、6−ジメチルアミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジチオール、6−エチルアミノ−1,3,5−
トリアジン−2,4−ジチオール、6−ジエチルアミノ
−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール、6−
プロピルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
チオール、6−ジプロピルアミノ−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジチオール、6−ブチルアミノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジチオール、6−ジブチ
ルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオー
ル、6−ヘキシルアミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジチオール、6−オクチルアミノ−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジチオール、6−デシルアミノ
−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオールなどを
挙げることができる。
性、加硫するゴム組成物の特性、加硫物の使用目的など
によって決めればよい。例えば、加硫剤として1,3,
5−トリアジントリチオールを用いる場合の配合量は、
エピハロヒドリン系ゴム100重量部あたり、好ましく
は0.1〜5重量部、より好ましくは0.2〜3重量部
である。加硫剤が少なすぎると加硫速度や加硫密度が低
下することがあり、多すぎるとゴム組成物の貯蔵安定性
が低下したり加硫密度が高くなりすぎ加硫物が脆くなっ
たりすることがある。
範囲で、他のゴム、エラストマーあるいは樹脂成分、例
えば、天然ゴム、アクリルゴム、ポリブタジエンゴム、
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴムなどのゴム;オレフィン
系エラストマー、スチレン系エラストマー、塩化ビニル
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポ
リシロキサン系エラストマーなどのエラストマー;ポリ
オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などの樹脂;を配合す
ることができる。
物には、必要に応じて、上記各成分以外に、本発明の効
果を実質的に阻害しない範囲で、補強材、充填剤、老化
防止剤、酸化防止剤、光安定剤、スコーチ防止剤、加硫
遅延剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、粘着剤、潤滑剤、難
燃剤、防黴剤、帯電防止剤、着色剤、発泡剤などの添加
剤を配合することができる。
特に限定されず、前記各成分を、ロール混合、バンバリ
ー混合、スクリュー混合、溶液混合などの適宜の混合方
法により配合することによって調製することができる。
法および加硫方法も、特に限定されない。成形方法、加
硫方法、加硫物の形状などの必要に応じて、成形と加硫
を同時に行うか、成形後に加硫すればよい。加硫の際の
加熱温度は、好ましくは130℃以上、より好ましくは
140〜200℃である。また、加硫時間は、加硫方
法、加硫温度、形状などにより異なるが、1分以上、5
時間以下の範囲が加硫密度と生産効率の面から好まし
い。加熱方法としては、プレス加熱、蒸気加熱、オーブ
ン加熱、熱風加熱、高周波加熱などのゴムの加硫に用い
られる方法を適宜選択すればよい。
自動車などの輸送機械、一般機器・装置、電子・電気、
建築などの幅広い分野において、シール材、緩衝・保護
材、電線被覆材、ベルト類、ホース類、シート類、ロー
ル類などとして有用である。
明をさらに具体的に説明する。組成に関する部および%
は、重量基準である。なお、各測定は、以下のように行
った。
JIS K6300に従って、100℃で測定した。
性は、ゴム組成物を調製後、温度23℃、湿度55%で
24時間放置したもの(環境I)と、温度40℃、湿度
80%で24時間放置したもの(環境II)とについて
ムーニースコーチ試験(L型ローター、試験温度125
℃)にてムーニースコーチ時間t5および最低ムーニー
粘度Vminを測定し、環境Iに対する環境IIのt5
の変化率をΔt5(II−I)、Vminの変化率をΔ
Vmin(II−I)として評価した。Δt5(II−
I)とΔVmin(II−I)の絶対値が小さいほど、
貯蔵安定性に優れることを意味する。なお、エピクロル
ヒドリンゴム組成物の物性について、ムーニースコーチ
試験、加硫試験はJIS K6300に従って行った。
加硫試験の温度条件は160℃で行った。
IS K6251に、硬さ試験はJIS K6253、
空気加熱老化試験はJIS K6257、圧縮永久ひず
み試験はJIS K6262に従って測定した。空気加
熱老化試験は150℃に72時間の条件で測定した。圧
縮永久ひずみは、135℃に72時間の条件で測定し
た。
トリウムを容積比4:3になるように混合し、2Mの水
酸化ナトリウムでpH7.5に調製し、30℃に保っ
た。1リットルの反応槽に水0.5リットルを入れ、強
く攪拌しながら、30℃に保った中に、上記混合液を
0.2リットル/分の流量で加えて、オーバーフローさ
せながら1時間反応させた。オーバーフローして得られ
たサスペンジョンを、減圧脱水して固形状にした後、
0.05Mの塩化カルシウム水溶液を用いて十分に洗浄
してイオン交換し、さらに十分に水洗した後、約70℃
で20時間乾燥させた。
は、化学分析の結果、(CaO)0.1Al2O3(CO2)
0.64.7H2Oで示される構造を有していることがわか
った。また、この化合物は、X線回折では、無定型であ
った。
ンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エ
ピクロルヒドリン単位45モル%、エチレンオキサイド
単位50モル%、アリルグリシジルエーテル単位5モル
%、ムーニー粘度75)100部、FEFカーボンブラ
ック(旭カーボン社製、旭#60)40部、加工助剤
(ソルビタンモノステアレート)3部、老化防止剤(ジ
ブチルジチオカルバミン酸ニッケル)1部、さらに参考
例1で得た水酸化アルミニウムゲル化合物、ハイドロタ
ルサイト(協和化学工業社製、KW−2200)、酸化
マグネシウム、炭酸カルシウム、ゼオライト(水澤化学
工業社製、ミズカライザーDS)、酸化アルミニウム、
水酸化アルミニウムを表1記載の量添加し、バンバリー
で混練して本発明のゴム組成物を得た。さらに、これら
のゴム組成物に、1,3,5−トリアジントリチオール
0.9部およびN−シクロヘキシルチオフタルイミド1
部を添加し、ロールを用いて混練して、加硫性ゴム組成
物を調製した。このゴム組成物をサンプルとして、ムー
ニースコーチ試験および加硫試験によりt5、Vm、M
H、MLを測定した。なお、比較例3および4において
は、加硫が進行せず、ムーニースコーチ試験を行うこと
ができなかった。
2.2±0.1mmのシートとして取出し、160℃、
13MPaで30分間プレス加硫して、150mm×1
50mm×厚さ2mmの加硫ゴムシート試験片を製造
し、各測定をおこなった。これらの測定値を表1に示
す。なお、比較例3および4においては、加硫が進行せ
ず、加硫物が得られなかった。
安定性は十分に実用になる範囲のもので、ムーニースコ
ーチ時間t5が長く、得られる加硫物は、熱老化試験後
の伸び変化率、硬さ変化、圧縮永久ひずみが小さく優れ
ていることがわかる。特に、ハイドロタルサイトを併用
したものの特性が優れている。
シウムを含有する比較例1のハロゲン含有ゴム組成物
は、Δt5(II−I)、ΔVmin(II−I)の絶
対値が大きく、貯蔵安定性に問題がある。ゼオライトを
含有する比較例2のゴム組成物は、ムーニースコーチ時
間t5が短く、加硫物の熱老化試験後の伸び変化および
圧縮永久ひずみが大きいという問題がある。また、酸化
アルミニウム、水酸化アルミニウムをそれぞれ含有する
比較例3、4のゴム組成物は、加硫試験でMLとMHの
差が無いことからも加硫が進行しないことが分かる。ハ
イドロタルサイトのみを含有する比較例5のゴム組成物
は、比較例1のものと同様に貯蔵安定性に問題がある。
酸化アルミニウムゲル化合物を配合することにより、ハ
ロゲン含有ゴム組成物のスコーチ時間を長く、また貯蔵
安定性を大幅に改善すること出来る。またこのハロゲン
含有ゴム組成物を加硫することにより耐熱老化特性、圧
縮永久ひずみに優れた加硫物を得ることが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ハロゲン含有ゴム100重量部に水酸化
アルミニウムゲル化合物0.5〜30重量部を配合した
ハロゲン含有ゴム組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のハロゲン含有ゴム組成物
を加硫してなる加硫物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375195A JP4224942B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 |
PCT/JP2001/010797 WO2002046309A1 (fr) | 2000-12-08 | 2001-12-10 | Composition de caoutchouc halogene et caoutchouc vulcanise ainsi obtenu |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375195A JP4224942B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002179845A true JP2002179845A (ja) | 2002-06-26 |
JP4224942B2 JP4224942B2 (ja) | 2009-02-18 |
Family
ID=18844239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000375195A Expired - Fee Related JP4224942B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4224942B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204668A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2007314588A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | エピクロルヒドリンゴム組成物およびそれからなる成形体 |
JP2013194234A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-30 | Nippon Zeon Co Ltd | 架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000375195A patent/JP4224942B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204668A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP4637760B2 (ja) * | 2006-02-03 | 2011-02-23 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP2007314588A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | エピクロルヒドリンゴム組成物およびそれからなる成形体 |
JP2013194234A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-30 | Nippon Zeon Co Ltd | 架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4224942B2 (ja) | 2009-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101200664B1 (ko) | 가류 고무용 조성물 및 이의 가류물 | |
JP6376324B2 (ja) | 耐屈曲性組成物及びその架橋物 | |
JP2006176763A (ja) | 加硫ゴム用組成物およびその加硫物 | |
JP2002179845A (ja) | ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 | |
JP6070342B2 (ja) | 屈曲性ゴム組成物及びその加硫物 | |
JP3994757B2 (ja) | 加硫用ゴム組成物およびその加硫物 | |
JP4855643B2 (ja) | 耐酸性に優れた加硫用ゴム組成物およびその加硫ゴム材料 | |
JP2002249621A (ja) | ハロゲン含有ゴム組成物およびその加硫物 | |
JP3170982B2 (ja) | エピクロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物 | |
JP2015034192A (ja) | 耐熱性に優れた防振ゴム用ゴム組成物及びその加硫物 | |
JP4193560B2 (ja) | 加硫用ゴム組成物およびその加硫ゴム材料 | |
JP2009001663A (ja) | 加硫用ゴム組成物 | |
JP5541525B2 (ja) | 空気バネ用加硫ゴム組成物及び空気バネ用ゴム成型体 | |
JP3225728B2 (ja) | ブレンドゴム加硫用組成物 | |
JPWO2019163362A1 (ja) | エピハロヒドリンゴム組成物、エピハロヒドリンゴム架橋物及びエアダクトホース | |
US5519079A (en) | Polyepichlorohydrin, 2,3-dimercapto(pyrazine or quinoxaline) and hydrotalcite | |
JP2864061B2 (ja) | ハロゲン含有ゴム組成物 | |
JP3235341B2 (ja) | ブレンドゴム加硫用組成物 | |
JPS58142937A (ja) | ハロゲン含有ポリマ−加硫用組成物 | |
WO2002046309A1 (fr) | Composition de caoutchouc halogene et caoutchouc vulcanise ainsi obtenu | |
JP2005187710A (ja) | エピハロヒドリンゴム組成物 | |
JP2000248167A (ja) | ゴム組成物およびその架橋物 | |
JP3235335B2 (ja) | エピクロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物 | |
JP2001011241A (ja) | ゴム組成物およびその架橋物 | |
JPS59230002A (ja) | ハロゲン含有エラストマ−加硫用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080326 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080522 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081104 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |