JP3235335B2 - エピクロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物 - Google Patents
エピクロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物Info
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Description
に優れたエピクロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物に
関する。
3−ジメルカプトピラジン又はその誘導体によって、受
酸剤となる金属化合物の存在下に有効に加硫され得るこ
とは既に本出願人により提案されている(特開昭56−
122865号公報,特開昭59−227946号公
報,特開昭59−227947号公報)。しかしなが
ら、これ等の加硫用組成物は保存中に加硫が進行して粘
度が上昇し、賦形が困難になる等、保存安定性に難点が
あり、その改善が望まれていた。
硫速度を有すると共に長期の保存安定性にも優れたエピ
クロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物を提供すること
を目的とするものである。
メルカプトピラジン誘導体を加硫剤とするエピクロルヒ
ドリン系ポリマーの組成物について種々研究の結果、ハ
イドロタルサイト類を配合することにより上記の目的を
達成することを見出し本発明に到達したものである。
ルキル基を表す)。
クロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物である。
ルヒドリン系ポリマーとは、エピクロルヒドリン単独重
合体又はエピクロルヒドリンと他のエポキシド、例えば
エチレンオキシド,プロピレンオキシド,アリルグリシ
ジルエーテル等との共重合体をいう。これらを例示すれ
ば、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合体,
エピクロルヒドリン−プロピレンオキシド共重合体,エ
ピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジ
ルエーテル三元共重合体,エピクロルヒドリン−プロピ
レンオキシド−アリルグリシジルエーテル三元共重合
体,エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−プロピレ
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル四元共重合体等
を挙げることができる。これ等の共重合体においては、
実用的な加硫速度を確保する見地からエピクロルヒドリ
ン成分が少なくとも10モル%含まれていることが好ま
しい。またその分子量はムーニー粘度表示によって通常
用いられるML1+4 100℃ 30〜150程度のもの
がそのまま用いられる。
る(b)成分の2,3−ジメルカプトピラジン誘導体を
例示するとピラジン−2,3−ジチオカーボネート、5
−エチルピラジン−2,3−ジチオカーボネート、5,
6−ジメチルピラジン−2,3−ジチオカーボネート、
5−n−ブチルピラジン−2,3−ジチオカーボネート
等が挙げられる。特にピラジン−2,3−ジチオカーボ
ネート、5−エチルピラジン−2,3−ジチオカーボネ
ートが好ましい。これ等の2,3−ジメルカプトピラジ
ン誘導体は通常、エピクロルヒドリン系ポリマー100
重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5
〜5重量部が用いられる。この範囲未満の量では本発明
の目的の1つである優れた加硫速度を得ることが困難に
なり、一方この範囲を超えると得られた加硫物が剛直に
なり過ぎてエピクロルヒドリン系ポリマー加硫物に通常
期待される物性が得られなくなる。
タルサイト類は、下記一般式(II) MgX Aly (OH)2x+3y-2 CO3 ・wH2 O (II) (但しxは1〜10,yは1〜5,wは実数を表す)で
示される。これ等の化合物を例示すれば、Mg4.5 Al
2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O,Mg4.5 Al
2 (OH)13CO3 ,Mg4 Al2 (OH)12CO 3 ・
3.5H2 O,Mg6 Al2 (OH)16CO3 ・4H2
O,Mg5 Al2 (OH)14CO3 ・4H2 O,Mg3
Al2 (OH)10CO3 ・1.7H2 O等を挙げること
ができる。
ピクロルヒドリン系ポリマー100重量部に対して、1
〜10重量部の範囲で用いられる。この範囲の量未満で
は本発明の目的とする速やかな加硫速度と良好な保存安
定性を共に達成することが困難であり、またこの範囲を
超えても特に効果が増大することはない。
の良好なハロゲン含有エラストマーを与える受酸剤とし
て公知である(特開昭57−151652号公報)。ま
た塩素化ポリエチレンを有機過酸化物等により加硫を行
う際、ハイドロタルサイト類を配合して耐熱性を向上さ
せる事も知られている(特開昭62−7754号公報,
特開昭62−7755号公報等)。しかしながらハイド
ロタルサイト類と特定の加硫剤である2,3−ジメルカ
プトピラジン誘導体とを組合わせることによって、エピ
クロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物の保存安定性が
改善されることについては全く開示されていない。
調整,加硫物の熱安定性の見地から受酸剤となる金属化
合物を更に用いることもできる。それ等の化合物には周
期律表第II族金属の酸化物,水酸化物,炭酸塩,カルボ
ン酸塩,ケイ酸塩,ホウ酸塩,亜燐酸塩,周期律表第IV
A族金属の酸化物,塩基性炭酸塩,塩基性カルボン酸
塩,塩基性亜燐酸塩,塩基性亜硫酸塩,三塩基性硫酸塩
等がある。具体的な例としては、マグネシア,水酸化マ
グネシウム,水酸化バリウム,炭酸マグネシウム,炭酸
バリウム,生石灰,消石灰,炭酸カルシウム,ケイ酸カ
ルシウム,ステアリン酸カルシウム,ステアリン酸亜
鉛,フタル酸カルシウム,亜燐酸カルシウム,亜鉛華,
酸化錫,リサージ,鉛丹,鉛白,二塩基性フタル酸鉛,
二塩基性炭酸鉛,ステアリン酸錫,塩基性亜燐酸鉛,塩
基性亜燐酸錫,塩基性亜硫酸鉛,三塩基性硫酸鉛等を挙
げることができる。また本発明の組成物には、上記の他
に当該技術分野で行われる各種の老化防止剤,充填剤,
補強剤,可塑剤,加工助剤,顔料,難燃剤等を任意に配
合できる。
促進剤,加硫遅延剤を配合することは有効である。これ
等加硫促進剤の例としては、硫黄,チウラムスルフィド
類,モルホリンポリスルフィド類,アミン類,アミンの
弱酸塩類,塩基性シリカ,四級アンモニウム塩類,四級
ホスホニウム塩類等を挙げることができる。一方、加硫
遅延剤としては、N−シクロヘキシルチオフタルイミド
等を挙げることができる。
リマー加工の分野において利用されている任意の手段、
例えばミキシングロール,バンバリーミキサー,各種ニ
ーダー類等を利用することができる。本発明の組成物
は、通常100〜200℃に加熱することで加硫物とす
ることができる。加硫時間は温度によって異なるが0.
5〜300分の間で行われるのが普通である。加硫成型
の方法としては、金型による圧縮成型,射出成型,スチ
ーム缶,エアーバス,赤外線あるいはマイクロウエーブ
による加熱等任意の方法を用いることができる。
に説明する。
で混練し、その保存安定性を第2表に示す。また各配合
物のシート化したものを混練直後に金型に入れ、170
℃,80kg/cm2 で15分間加圧成型を行った。得
られた各加硫物の物性試験を行い、その結果を第3表に
示す。また実施例3〜6及び比較例1〜7の配合物の加
硫曲線を、混練直後にJSRキュラストメーターIII 型
を用いて、振幅角3°,170℃で測定し、その結果を
図1〜3に示す。
1+4 100℃ 50) *2「エピクロマーCG−104」(商品名 ダイソー
社製,エピクロルヒドリン/エチレンオキシド/アリル
グリシジルエーテル(63/34.5/2.5モル比)
共重合体,ML1+4 100℃ 65) *3「エピクロマーC」(商品名 ダイソー社製,エピ
クロルヒドリン/エチレンオキシド(50/50モル
比)共重合体,ML1+4 100℃ 65) *4「カープレックス#1120」(商品名 塩野義製
薬社製) *5 Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O *6 Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 *7 Mg6 Al2 (OH)16CO3 ・4H2 O *8 1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7
サイト類を配合しない比較例1,2及びハイドロタルサ
イト類を配合せず本発明と異なる加硫剤を使用した比較
例4,5に比べて第2表に示すように保存安定性が大幅
に改善されていることが判る。比較例3,6,7は本発
明におけるものと異なる加硫剤とハイドロタルサイト類
とを組合わせた配合例であるが、図1〜3に示すように
加硫速度が著しく遅れている。
すると共に長期の保存安定性に優れたエピクロルヒドリ
ン系ポリマーの加硫用組成物が得られる。
後の加硫曲線である。
曲線である。
練直後の加硫曲線である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)エピクロルヒドリン系ポリマー
100重量部 (b)下記一般式(I)で表される2,3−ジメルカプ
トピラジン誘導体0.1〜10重量部 【化1】 (但し、R1 ,R2 は各水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を表す)。 (c)ハイドロタルサイト類
1〜10重量部 上記(a)〜(c)各成分を含むことを特徴とするエピ
クロルヒドリン系ポリマー加硫用組成物。 - 【請求項2】 2,3−ジメルカプトピラジン誘導体が
ピラジン−2,3−ジチオカーボネート、5−エチルピ
ラジン−2,3−ジチオカーボネート、5,6−ジメチ
ルピラジン−2,3−ジチオカーボネート、5−n−ブ
チルピラジン−2,3−ジチオカーボネートの少なくと
も1種である請求項1に記載の加硫用組成物。 - 【請求項3】 ハイドロタルサイト類が下記一般式(I
I) MgxAly(OH) 2x+3y−2 CO3・wH2O (II) (但し、xは1〜10,yは1〜5,wは実数を表す)
で表される請求項1又は2に記載の加硫用組成物。
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