JP2002179207A - 収納幅可変式板材収納枠 - Google Patents

収納幅可変式板材収納枠

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JP2002179207A
JP2002179207A JP2000377536A JP2000377536A JP2002179207A JP 2002179207 A JP2002179207 A JP 2002179207A JP 2000377536 A JP2000377536 A JP 2000377536A JP 2000377536 A JP2000377536 A JP 2000377536A JP 2002179207 A JP2002179207 A JP 2002179207A
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JP2000377536A
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Tomotaka Horiuchi
智孝 堀内
Hitoshi Takano
仁志 高野
Sumuto Hasegawa
澄人 長谷川
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Nix Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て時に可動側板のデッドス
トップとなる部品を紛失したり、取り付けを忘れたりす
る心配がなく、可動側板の確実な平行動作を行うことが
できる収納幅可変式板材収納枠を提供すること。 【解決手段】 一定間隔をあけて設けられた天板
2と底板3との間に2枚の直立する側板5,6を向かい
合わせて設け、該側板の一方を固定側板5とし他方を該
固定側板5と平行な状態で移動でき所望の位置で固定で
きる可動側板6とした収納幅可変式板材収納1におい
て、可動側板6の4隅部近くに互いに連動するピニオン
歯車21を回動自在に設け、前記天板5と底板6にピニ
オン歯車21と噛み合うラック16を刻設したガイドレ
ール15を固定側板5に対し直角方向になるよう配設す
るともに、天板2と底板3にピニオン歯車21を収納す
るスライダ20をのせた状態で所定位置まで移動した後
デッドストップになる凸部34を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気・電子機
器に組み込まれるプリント基板やその他の産業分野で使
用される板材(例えば建築材料としてのパネル等)を収
納する枠体であって、詳しくはそれら板材の幅寸法の変
化に対応できる収納幅可変式板材収納枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の板材収納枠の例を図10(斜視
図)、図11(一部破断の正面図)、図12(B−B断
面図)を参照して説明する。図10においては、一定間
隔をあけて設けられた天板52と底板53との間に直立
して設けられた固定側板55と、該固定側板55に対し
て平行状態で移動し所望位置に停止して固定する可動側
板56と、固定側板55の反対側に設けられる支柱54
を備え、前記固定と可動の両側板55,56の対向面に
刻設された複数の対となる横方向の平行溝57の間に板
材90を収納する収納枠51であって、各側板55,5
6は内面に平行溝57を有する単位板59を同一平面内
に複数重ね合わせて外面の鉤形片58にハット形材60
の舌片61を差し込んで一体化しているとともに、可動
側板56を平行移動するために組となるピニオン歯車
(図示せず)を回転可能に収納して可動側板56の4隅
近くで可動側板56に接して取り付けられたスライダ7
0と、固定側板55に直交して前記天板52と底板53
の内面にそれぞれ設けられたガイドレール65を具え、
前記スライダ70のピニオン歯車は他のスライダ70の
ピニオン歯車と連動するとともに、各スライダ70は1
個のピニオン歯車の角変位が他のピニオン歯車に同一角
変位を及ぼすようにラックピニオン係合で前記ガイドレ
ール65に跨乗して走行し、前記スライダ70には可動
側板56固定のため天板52と底板53にそれぞれ設け
られたガイドレール65に平行する長孔76をそれぞれ
貫通してロックするテンションロッド78並びに該ロッ
ド78の操作用ロックレバー80からなる固定手段が設
けられている。上記従来例の収納枠では、収納枠を組み
立てる時に、まず可動側板56を天板52と底板53に
ピニオン歯車とガイドレール65のラック66の位相を
合わせて組み立てる作業を行う。その際に、図11,図
12に示したようにテンションロッド78の膨大頭部7
9を長孔76の拡大孔85に通した後、固定側板55か
ら離れる方向にスライダ70を移動し、位相合わせをし
てから固定側板55や支柱54をネジで固定し収納枠と
する。その後にテンションロッド78の膨大頭部79が
固定側板55側に戻って拡大孔85から外れないように
天板52や底板53にそれぞれナイロンリベット等のデ
ッドストップ84を取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の収納枠では、デッドストップとなるナイロンリベ
ット84が別体でピニオン歯車とラック66の位相合わ
せをした後取り付けるものであるとともに、他の部品に
比べてきわめて小さいものであったので、紛失したり、
付け忘れをすることがあり、場合によっては収納幅調整
の段階で可動側板56のテンションロッド78の膨大頭
部79が長孔26から外れたり、ピニオン歯車の位相が
ずれたりして可動側板56が平行移動できなくなるとい
う欠点があった。
【0004】本発明は、上記板材収納枠の問題点を解決
することを課題とするものであり、組み立て時に可動側
板のデッドストップとなる部品を紛失したり、付け忘れ
る心配が無く、可動側板の確実な平行動作を行うことが
できる収納幅可変式板材収納枠を提供することをその目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するため次のような構成を採用している。
【0006】つまり、一定間隔をあけて設けられた天板
と底板との間に直立して設けられた固定側板と、該固定
側板に対して平行状態で移動し所望位置に停止して固定
する可動側板と、前記固定と可動の両側板の対向面に刻
設された複数の対となる横方向の平行溝の間に板材を収
納する収納枠であって、可動側板の4隅部近に互いに連
動するピニオン歯車を回動自在に設け、前記天板と底板
にピニオン歯車と噛み合うラックを刻設したガイドレー
ルを固定側板と直角方向になるように配設するととも
に、天板と底板にピニオン歯車とラックが係合した状態
でピニオン歯車を収納するスライダをのせたまま移動で
きかつスライダが所定位置まで移動した時にデッドスト
ップとなる凸部を設けた収納幅可変式板材収納枠を提供
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る収納幅可変式板
材収納枠の実施の形態(以下、実施例という)を図面に
基づいて説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明実施例の収納幅可変式板材収納
枠1の概要を示す斜視図であり、天板2と底板3は、プ
ラスチック等の合成樹脂(例えばポリスチレン、ABS
樹脂、ポリアミド等)からなる成形品である。固定側板
5と可動側板6は、内面に多数の平行な支持溝7,7・
・・が形成され、外面には長手方向の両端部よりやや内
側に互いに向き合った鉤形片8,8を上下に複数並設し
た単位板9を複数枚組み合せた構成としている。つま
り、固定側板5と可動側板6は、それぞれ単位板9を同
一平面内に上下に複数枚重ね合せて外面の一対の鉤形片
8,8内にハット形材10の舌片11を差し込んで、複
数枚の単位板9を串刺し状にして一体化している。
【0009】固定側板4側のハット形材10は、中がC
の字状断面のアルミの押し出し材からなり、両端部にC
の字12の中に雌ねじが切ってある。固定側板4は、収
納枠1の左右いずれか一方の端でハット形材10を天板
2底板3の凹部13に差し込みネジ14にて固着されて
いる。なお、可動側板6側のハット形材10は天板2や
底板3にネジで固定する必要がないので、Cの字状断面
を有していない。
【0010】収納枠1の他方の端の角部には支柱4を立
設し、天板2と底板3とを一定の間隔に支持固定してい
る。つまり、天板2と底板3、固定側板5のハット形材
10と支柱4にて収納枠1として剛性のある箱体が完成
される。可動側板6が、固定側板5と向かい合った状態
で平行に移動して固定側板5に近づけたり遠ざけたりで
きるように、天板2と底板3の内面にガイドレール15
を固定側板5に対して直角に配設するとともに、該ガイ
ドレール15を跨いで摺動自在なスライダ20を設けて
いる。ガイドレール15は、可動側板6の4隅部近くに
設けたピニオン歯車21に対応させた位置に、つまり天
板2と底板3に各2本(合計4本)を、取り付けてい
る。
【0011】図2は、上述したピニオン歯車21,21
とラック16,16を有するガイドレール15の配置を
更に説明するために要部を一部破断して説明する可動側
板6の斜視図である。可動側板6のハット形材10の上
下端にスライダ20を固着している。スライダ20の内
部には軸心が直交するように配置した2個のピニオン歯
車21,21を回動自在に設けている。4個のスライダ
20,20,20,20の隣り合う2個のスライダ2
0,20の内部に設けられたピニオン歯車21、21
は、1本の回転軸22で連結されている。ガイドレール
15の水平面上23と垂直面上24には、スライダ20
内に設けたピニオン歯車21,21と噛合するラック1
6がその全長にわたって刻設されている。可動側板6の
4隅近くにスライダ20とピニオン歯車21が位置して
おり、これ等に対応して天板2と底板3の内面にガイド
レール15とラック16が設けられているので、ガイド
レール15とスライダ20の組み合わせ及びラック16
とピニオン歯車21との組み合わせの作用により、可動
側板6の円滑な平行移動を可能にしている。
【0012】また、図3は可動側板6を固定する際の狭
圧式の固定手段を示す分解斜視図である。スライダ20
の一部には、天板2、底板3の内面に接触する固定片2
5が突設しており、該固定片25には天板2と底板3と
に設けたガイドレール15と平行な長孔26に対応させ
て取付孔27を穿設している。固定片25上には、取付
孔27と長孔26を貫通し長孔26の裏側に膨大頭部2
9を有するテンションロッド28をレバー30の簡単な
揺動操作により固定片側に引き寄せたり離したりできる
よう、カム面31を外周に形成したロックレバー30が
テンションロッド28とピン結合して設けられている。
図示実施例では、レバー30を寝せた時にテンションロ
ッド28が固定片25から遠ざかり、膨大頭部29が長
孔26の裏側から離れてロック状態となり、レバー30
を起こした時にテンションロッド28が固定片25に近
づき、膨大頭部29が長孔26の裏側に強く押し当てら
れてロックの状態となるよう、カム面31の形状が設計
されている。
【0013】図4は要部を示す一部破断の正面図であ
り、図5は図4のA−A断面図である。天板2と底板3
の内面には、拡大孔35近傍に長孔26に平行に凸部3
4が一体に形成されている。凸部34はラック16とピ
ニオン歯車21のピッチ円を歯高の約1/2の距離離れ
る様な高さにしてある。この凸部34は4本あるガイド
レール15と同じ数設けられており、組み立て時に膨大
頭部29を通過させる拡大孔35よりも中央に向かって
寄って形成される。
【0014】次に、本発明の使用方法を図示実施例に基
づいて説明する。
【0015】図6、図7は組み立て方法を説明する要部
の一部破断の正面図であり、実際には重なって見えない
ピニオン歯車21をロックレバー30の手前にもってき
て示している。天板2、底板3と可動側板5を組み立て
るときには、図6に示したようにまずテンションロッド
28の膨大頭部29が拡大孔35を通過するように位置
を合わせかつ凸部34にスライダ20をのせるようにし
て収納枠として仮組みする(各ネジ14を仮締めす
る)。仮組した時点でラック16とピニオン歯車21は
歯高の約1/2噛み合っている。この噛み合いを拡大し
て示したのが図8である。この仮組状態から可動側板6
を中央(固定側板5から離れる方向)に向け移動させ
る。スライダ20が凸部34を完全に通過した時点で、
スライダ20は凸部34から落下して図7に示したよう
にピニオン歯車21とラック16が歯高分ちゃんと噛み
合い定常状態となる。この定常状態の噛み合いを拡大し
て示したのが図9である。この時点で各ネジ14を本締
めし、完全組み立て状態とする。この状態から固定側板
5に向けて可動側板6を移動させていくと、凸部34は
拡大孔35よりも中央よりに形成されているから、スラ
イダ20が歯高の約1/2程度の凸部34に当接して移
動を妨げ、テンションロッド28の膨大頭部29が長孔
26の拡大孔35から外れることがないので、確実な平
行動作を行うことができる。
【0016】上記実施例において、天板2と底板3は合
成樹脂で構成したが、これに限らずアルミニウム、亜鉛
メッキ鋼板やステンレス等のいわゆる板金から構成して
も良い。この板金はプレスにて曲げ加工し適度の強度を
もたせている。なお、板金ではハット形材10を差し込
む凹部13を設けることが難しいので、ハット形材10
の端に例えば従来例の図10に90として示したような
アングル材を固定して、アングル材と天板2や底板3を
ネジで固定するようにしても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0018】請求項1の発明によれば、凸部にスライダ
をのせた状態で仮組みし、その状態で可動側板を中央に
向けて移動させると、凸部を通過した時スライダは落下
して凸部がデッドストップになるから、デッドストップ
になる部材を、紛失したり、付け忘れたりする心配が無
く、可動側板の確実な平行動作を行うことができる収納
幅可変式板材収納枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明実施例の可動側板を示す斜視図である。
【図3】本発明実施例の狭圧式固定手段を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明実施例を示す正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明実施例を示す正面図である。
【図7】本発明実施例を示す正面図である。
【図8】図6の一部拡大図である。
【図9】図7の一部拡大図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【図11】従来例を示す正面図である。
【図12】従来例を示すB−B断面図である。
【符号の説明】
1 収納幅可変式板材収納枠 2 天板 3 底板 4 支柱 5 固定側板 6 可動側板 15 ガイドレール 16 ラック 20 スライダ 21 ピニオン歯車 34 凸部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E068 AA24 AA33 AC05 BB06 BB12 CC28 CE08 DD28 DD32 DE10 EE31 3E070 AA40 AB40 CB20 DA01 JB02 KA05 QA02 RA01 VA30 3E096 AA04 BA16 BB03 CA21 CB03 DA18 DB06 DC01 FA30 GA04 GA14 3F022 AA07 AA08 CC02 EE05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔をあけて設けられた天板と底板
    との間に直立して設けられた固定側板と、該固定側板に
    対して平行状態で移動し所望位置に停止して固定する可
    動側板と、前記固定と可動の両側板の対向面に刻設され
    た複数の対となる横方向の平行溝の間に板材を収納する
    収納枠であって、可動側板の4隅部近に互いに連動する
    ピニオン歯車を回動自在に設け、前記天板と底板にピニ
    オン歯車と噛み合うラックを刻設したガイドレールを固
    定側板と直角方向になるように配設するとともに、天板
    と底板にピニオン歯車とラックが係合した状態でピニオ
    ン歯車を収納するスライダをのせたまま移動できかつス
    ライダが所定位置まで移動した時にデッドストップとな
    る凸部を設けた収納幅可変式板材収納枠。
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