JPH06123919A - 映像システムのスクリーンユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 快適なインテリア空間を実現しつつ、テレビ
とプロジェクタとの簡易迅速な使い分けを実現し、スク
リーン収納部の前後移動とスクリーン自体の展開及び収
納を連動させる。 【構成】 シャフトインモータにより回転されるスクリ
ーン巻回ローラ３と、このスクリーン巻回ローラ３を内
部に軸支し且つ前面側に開口部４ａを設けた収納ラック
本体４と、この収納ラック本体４内に具えられ且つ前記
開口部４ａから前方へ移動されるラックアンドピニオン
式移動支持機６と、前記開口部４ａ側に配されて前記ラ
ックアンドピニオン式移動支持機６により前方の所定位
置に突出移動するように支持されるスクリーン移動体７
と、このスクリーン移動体７に先端側が懸架されると共
に基端側が前記スクリーン巻回ローラ３に巻回されるス
クリーン５とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スライドプロジェクタ
やビデオプロジェクタ等で投影する大型スクリーンを装
備した映像システムのスクリーンユニットに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、ニュース番組等を見る時はテレビ
を使用し、映画等を見る時はプロジェクタを使用して画
像を大型のスクリーンに投影する映像システムが、一般
家庭においても用いられるようになってきた。しかしな
がら、床面の有効活用の観点からは、テレビ等のオーデ
ィオ機器と大型スクリーンとを一緒に収納することが好
ましい。

【０００３】そこで、従来では、図９に示すような映像
システムの収納ラック１１が考えられている。この映像
システムの収納ラック１１は、テレビ等のオーディオ・
ビジュアル機器ＡＶを収納するＡＶ収納ラック１２と、
スクリーン１３を巻回収納するスクリーン収納ラック１
４とから構成されている。このうち、ＡＶ収納ラック１
２は、テレビ等のオーディオ機器ＡＶを載置可能な下ボ
ックス部１２ａと、この下ボックス部１２ａに載置され
る上ボックス部１２ｂとからなり、上ボックス部１２ｂ
の上部にスクリーン収納ラック１４が設けられている。
スクリーン収納ラック１４にはスクリーン移動体１４ａ
が、ＡＶ収納ラック１２の前面、即ち、体裁面Ｆより前
方に突出可能に収納されており、このスクリーン移動体
１４ａにスクリーン１３を巻回するローラ１５が軸着さ
れている。このスクリーン巻回ローラ１５はモータ１６
によって駆動され、これによりスクリーン１３の昇降が
行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかいながら、このよ
うな構成の従来の映像システムのスクリーンユニットに
おいては、スクリーン１３を使用する際に、まず、スク
リーン収納ラック１４からスクリーン移動体１４ａを体
裁面Ｆより前方に手動で引き出した後、モータ１６を駆
動させてスクリーン巻回ローラ１５を巻戻し方向に回転
させ、スクリーン１３を下方に展開させなければならな
い。

【０００５】その際、スクリーン移動体１４ａはある程
度の重量があり、手動で前方に引き出すにはかなりの労
力を要する。また、スクリーン移動体１４ａの前後移動
と、スクリーン１３の昇降作動とは、２つの異なる操作
を必要とするので、スクリーン１３を完全に展開したり
収納したりするのに二重の手間と時間を要するという不
具合があった。

【０００６】本発明は、このような従来の不具合を解決
し、テレビ等のオーディオ機器と大型のスクリーンとを
迅速に使い分けることができる映像システムのスクリー
ンユニットを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点等を解決し、上記目的を達成するため、モータにより
回転されるスクリーン巻回ローラと、このスクリーン巻
回ローラを内部に軸支し且つ前面側に開口部を設けた収
納ラック本体と、この収納ラック本体内に具えられ且つ
前記開口部から前方へ移動されるラックアンドピニオン
式移動支持機と、前記開口部側に配されて前記ラックア
ンドピニオン式移動支持機により前方の所定位置に突出
移動するように支持されるスクリーン移動体と、このス
クリーン移動体に先端側が懸架されると共に基端側が前
記スクリーン巻回ローラに巻回されるスクリーンとを有
し、前記スクリーンを、前記スクリーン巻回ローラの巻
戻し回転に伴い駆動される前記ラックアンドピニオン式
移動支持機により前方に突出移動される前記スクリーン
移動体から垂下させると共に、巻込み時に前記スクリー
ン巻回ローラの巻取り回転に伴い前記スクリーンを所定
量巻取った後前記ラックアンドピニオン式移動支持機の
後退動作により前記スクリーン移動体を後方に移動させ
て前記収納ラック本体の開口部に収納させるようにした
ことを特徴としている。

【０００８】

【作用】本発明は、上述の如く構成したことにより、ス
クリーンの不使用時には、スクリーンはスクリーン巻回
ローラに巻込まれ、スクリーン移動体は収納ラック本体
の開口部に嵌合されている。即ち、この状態では、スク
リーンは端部がスクリーン移動体に係合して巻込まれて
おり、これによりスクリーン移動体は引込まれ、ラック
アンドピニオン式移動支持機を後退させた状態で収納ラ
ック本体に嵌合保持されている。

【０００９】スクリーンを使用する時は、モータを駆動
させてスクリーン巻回ローラを巻戻し方向に回転させ
る。これにより、スクリーンが巻戻されてスクリーン移
動体の牽引を解除するため、スクリーン移動体はラック
アンドピニオン式移動支持機の前進動作によって前方へ
移動し、スクリーンを引出す。このスクリーン移動体の
前方移動が停止した段階で、スクリーン自体は垂下展開
され、投影に最適な位置でモータが停止されてその位置
に保持される。

【００１０】次に、スクリーンを収納する際は、スクリ
ーン巻回ローラをモータにより巻込み方向に回転させ
る。これにより、スクリーンが巻込まれ、この巻込み終
了の直前においてスクリーン移動体に係合し、更に巻込
まれることにより、スクリーン移動体がラックアンドピ
ニオン式移動支持機を後退動作させながら後退し、収納
ラック本体の開口部に引込まれて嵌合される。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を適用した映像システムのスク
リーンユニットの第１実施例を図１〜図７を参照して説
明する。

【００１２】まず、構成を説明する。本実施例の映像シ
ステムのスクリーンユニット１は、図１，図４〜図６に
示すように、内部にシャフトインモータ２を具えたスク
リーン巻回ローラ３を収納ラック本体４内に軸着し、こ
のスクリーン巻回ローラ３にスクリーン５を巻装して収
納ラック本体４の前面開口部４ａからラックアンドピニ
オン式移動支持機６によって収納ラック本体４の前面、
即ち、体裁面Ｆとこの体裁面Ｆより前方に突出した所定
位置との間で移動されるスクリーン移動体７に懸架する
と共に先端部において係合するようになしている。そし
て、スクリーン巻回ローラ３のモータ２による駆動と、
ラックアンドピニオン式移動支持機６の前進・後退動作
に基づくスクリーン移動体７の前後移動とにより、スク
リーン５の前後及び上下移動、即ち、引出し、収納動作
を自動的に行うように構成している。

【００１３】スクリーン巻回ローラ３は、図７に示すよ
うに、外周にスクリーン５を巻回する筒状のローラ本体
３ａを有し、このローラ本体３ａの内壁部に一方の口端
から軸方向に延びる二条のキー溝３ｂを形成している。
ローラ本体３ａには、その一方の口端からシャフトイン
モータ２を挿入し、その回転軸２ａに固定した回転体２
ｂを、その外周に突設した係合突子２ｃを前記キー溝３
ｂに係合することによりローラ本体３ａと回転方向に一
体となるよう構成している。さらに、モータ２の外匣体
２ｄの一端部側をローラ本体３ａの一方の口端から突出
させると共に、当該外匣体２ｄの外周とローラ本体３ａ
の内壁との間にベアリング８を介在させ、これにより外
匣体２ｄとローラ本体３ａとを同心状で互いに回転可能
に対応させている。

【００１４】上記スクリーン巻回ローラ３は、収納ラッ
ク本体４の内部に軸着するが、この軸着は、一端側にお
いてはモータ２の外匣体２ｄの突出端部から突出する回
転軸２ａを一方の軸受体４ｂに軸支し、他端側において
はローラ本体３ａの他端部に固定された軸３ｃを他方の
軸受体４ｃに軸支することにより行われ、ローラ本体３
ａが両端の軸受体４ｂ，４ｃに対して回転可能になって
いる。即ち、モータ２を駆動して回転軸２ａを回転させ
ると、この回転軸２ａと一体に駆動される回転体２ｂの
回転が、係合突子２ｃとキー溝３ｂとの回転方向の係合
によりローラ本体３ａに伝達され、当該ローラ本体３ａ
は固定状態にある外匣体２ｄと一体に回転される。

【００１５】かかる構成を有するスクリーン巻回ローラ
３のローラ本体３ａに巻装されるスクリーン５の端末に
は、所要の重量を有するエンドバー５ａを取付け、この
エンドバー５ａの両端部をスクリーン５の両側縁から突
出させている。

【００１６】ラックアンドピニオン式移動支持機６は、
ラック歯を有するラック軸６ａと、このラック軸６ａの
ラック歯に噛合するピニオン６ｂとを具えている。ピニ
オン６ｂはシャフトインモータ２の回転軸２ａに嵌合さ
れており、これにより、回転軸２ｂの外周面とピニオン
６ｂの内周面との間に所定の大きさの摩擦力を生じさ
せ、もって、伝達トルクが所定の大きさとなるまでピニ
オン６ｂをモータ２と一体に回転させてラック軸６ａを
前進動させ、伝達トルクが上記摩擦力を越えたところで
ピニオン６ｂにスベリを生じさせて相対的に回転できる
ように構成している。ラック軸６ａの後端部には側方に
突出する係止爪６ｃを設けていると共に、これに対応さ
せて収納ラック本体４にはストッパ４ｄを設けており、
このストッパ４ｄでラック軸６ａの前方への移動を制限
している。かかるラック軸６ａの前端はスクリーン移動
体７の前面板７ａに固定されている。

【００１７】このようにしてスクリーン巻回ローラ３が
収納軸着される収納ラック本体４の前面開口部４ａ側に
ラックアンドピニオン式移動支持機６により前後移動可
能に支持されたスクリーン移動体７は、前端が前面板７
ａに固定され且つラック軸６ａと平行をなすよう前後方
向に延在されたガイドバー７ｂと、このガイドバー７ｂ
とラック軸６ａとの間を横方向に連結するガイドローラ
７ｃとを具えている。ガイドローラ７ｃは、前面板７ａ
との間に所定の隙間をあけて略平行に配設されており、
その上面側に掛け渡されたスクリーン５が上記隙間から
垂下される。スクリーン５先端のエンドバー５ａの両端
には係止輪５ｂが固定されており、この係止輪５ｂをス
クリーン５の巻込み時にラック軸６ａ及びガイドバー７
ｂに当接させることにより、当該スクリーン５の引張力
でスクリーン移動体７を後退移動可能に構成している。

【００１８】上記シャフトインモータ２としては、ＡＣ
１００Ｖのリバーシブルモータが用いられ、収納ラック
本体４の一側部に制御電源収納部４ｅを設けてモータ２
に駆動電圧を供給するようになされている。この制御電
源は、収納ラック本体４の前面上部に配設された光学受
信器９からの信号により制御され、光学受信器９は光学
コマンダ（図示せず）により、遠隔操作するようになさ
れている。

【００１９】このように制御される制御電源により駆動
制御されるモータ２により、スクリーン巻回ローラ３の
ローラ本体３ａが正逆回転され、その回転方向に応じ
て、スクリーン５が巻戻し、巻取り動作される。そし
て、スクリーン５の巻戻し端及び巻取り端においてモー
タ２が停止保持されるよう、当該モータ２には上限及び
下限のリミッタ機構が備えられている。

【００２０】このように構成されるスクリーンユニット
を内蔵する収納ラック本体４は、前述した図９に示す従
来例のスクリーン収納ラック１４と同様に、ＡＶ収納ラ
ック１２の上面等に載置して固定する。

【００２１】次に、以上のように構成されるスクリーン
ユニット１の作用について説明する。テレビ等のＡＶ機
器を使用する場合、即ち、スクリーン５の不使用時は、
スクリーン５をスクリーン巻回ローラ３に巻込んでお
く。この状態では、スクリーンエンドバー５ａがスクリ
ーン移動体７を引張る状態で係合しており、スクリーン
移動体７は収納ラック本体４内に引込まれて保持されて
いる。

【００２２】次に、プロジェクタ等により画像を投影す
る場合、即ち、スクリーン５を使用する場合は、収納ラ
ック本体４に備えた光学受信器９に光学コマンダにより
光信号を送信して制御電源を操作し、スクリーン巻回ロ
ーラ３のシャフトインモータ２を駆動してスクリーン巻
回ローラ３を巻戻し回転させる。これにより、スクリー
ン５は巻戻されてスクリーンエドバー５ａのスクリーン
移動体７に対する引張り係合が解除される状態となり、
スクリーン移動体７はラックアンドピニオン式移動支持
機６のラック軸６ａの前進移動により前方へ張り出され
る。

【００２３】この状態でスクリーン移動体７が所定の最
前端位置まで移動すると、ラック軸６ａの係止爪６ｃが
収納ラック本体４のストッパ４ｄに当接し、その抵抗力
の増加により回転軸２ａがピニオン６ｂに対して空転す
るため、スクリーン移動体７の前進が停止される一方、
モータ２の回転は継続されてローラ本体３ａが一体に回
転するため、スクリーン巻回ローラ３の巻戻し回転が継
続され、スクリーン５がエンドバー５ａの自重によりガ
イドローラ７ｃの掛渡し部から垂下される。

【００２４】そして、スクリーン５が所定の位置まで垂
下された状態でシャフトインモータ２の下限スイッチが
作動し、モータ２の停止によりスクリーン巻回ローラ３
が停止してスクリーン５が所定の位置に保持される。こ
れにより、プロジェクタ等での映像を投影することがで
きる。

【００２５】かかる状態から、スクリーン５を収納する
には、上述の場合と反対方向にシャフトインモータ２を
駆動させ、スクリーン巻回ローラ３を巻取り回転させて
スクリーン５を巻取ることにより、スクリーンエンドバ
ー５ａが引上げられ、前方に張出し移動されている状態
のスクリーン移動体７のガイドバー７ｂと移動支持機６
のラック軸６ａとに、その両端部において下側から係止
輪５ｂが係合される。

【００２６】この状態で、スクリーン巻回ローラ３を更
に回転させることにより、スクリーン５は、エンドバー
５ａがガイドバー７ｂとラック軸６ａとに係合したまま
の状態で巻取られることになる。そのため、スクリーン
移動体７がスクリーン５により引張られて移動支持機６
の慣性力に抗して収納ラック本体４内に引込まれ、スク
リーン移動体７が完全に引込まれた状態でシャフトイン
モータ２の上限スイッチが作動し、モータ２が停止され
る。これにより、スクリーン巻回ローラ３が係止されて
スクリーン５が巻込まれ、スクリーン移動体７が引込ま
れた状態、即ち、収納ラック本体４内に収納状態で保持
される初期の状態に戻る。

【００２７】このように構成される本実施例によれば、
スクリーン巻回ローラ３の巻戻しお呼び巻取り回転と、
スクリーン移動体７のラックアンドピニオン式移動支持
機６による前後移動動作との協動により、スクリーン５
の昇降位置への前後移動と、昇降及び収納動作とが一連
の動作として行われる。従って、スクリーン５の使用時
の送出しと、使用終了後の収納とを迅速に行うことがで
き、特に、この操作はスクリーン巻回ローラ３のシャフ
トインモータ２を遠隔操作することにより行うことがで
きるので操作が容易となり、ＡＶ機器とプロジェクタ等
との切換使用を簡単且つ迅速に行うことができる。

【００２８】また、スクリーン装置を内蔵する収納ラッ
ク本体４は、ＡＶ機器を収納するＡＶ収納ラック１２上
に載置固定するので床面を有効に活用でき、トータルイ
ンテリア性、エンターテイメント性を創出することがで
きる。

【００２９】図８には、本発明に係わるシャフトインモ
ータ２による回転力伝達手段の他の実施例を示す。この
実施例は、前記実施例における摩擦抵抗力に代えて、ボ
ール１０ｂが球形凹部６ｄを乗り越える際にスプリング
１０ｃにより付与される付勢力によって回転力を得るよ
うにしたものである。そのため、前記実施例における回
転軸２ａにトルクリング１０を固着し、このトルクリン
グ１０にピニオン６ｂを回転自在に嵌合している。そし
て、トルクリング１０に径方向内側に延びる径方向穴１
０ａを設け、この径方向穴１０ａに対向させてピニオン
６ｂの内壁面に球形凹部６ｄを設けると共に、径方向穴
１０ａに入れたボール１０ｂをスプリング１０ｃで球形
凹部６ｄに付勢している。１１は、トルクリング１０を
回転軸２ａに固定するための取付ねじである。

【００３０】これにより、ボール１０ｂがスプリング１
０ｃのばね力に抗して球形凹部６ｄから抜け出す際の抵
抗力により回転軸２ａの回転力が、トルクリング１０及
びボール１０ｂを介してピニオン６ｂに伝達され、当該
ピニオン６ｂの回転によりラック軸６ａが前方に移動す
る。このようにして、上記所定の回転力をモータ２から
ラック軸６ａに伝達し、そのラック軸６ａを介してスク
リーン移動体７を前進させることができる。そして、ラ
ック軸６ａ側の抵抗力が所定値以上に上昇すると、ボー
ル１０ｂが球形凹部６ｄから抜け出すため、トルクリン
グ１０とピニオン６ｂとの間に相対的な回転が生じ、モ
ータ２の回転力が伝達されなくなってラック軸６ａの移
動が停止される。

【００３１】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更できるものである。例えば、
スクリーン巻回ローラはシャフトインモータを用いるこ
となく外部モータにより回転駆動するように構成しても
よく、また、収納ラック本体の形状、寸法等はスクリー
ンの大きさ等に応じて適宜変更できるものである。

【００３２】さらに、シャフトインモータ２の回転力の
伝達手段として、上記実施例においては、回転軸２ａと
ピニオン６ｂとの間の摩擦力を用いた例と、ボール１０
ｂがスプリング１０ｃのばね力に抗して球形凹部６ｄか
ら抜け出す際の抵抗力を用いた例とについて説明した
が、かかる実施例に限定されるものでもなく、例えば、
回転軸２ａとピニオン６ｂとの間にクラッチ機構を介在
させ、そのクラッチ機構の接続・解離により回転力の伝
達制御を行う構成としてもよい。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように，本発明の映像シス
テムのスクリーンユニットをＡＶ機器の収納ラックに合
体することにより、スクリーン収納ＡＶファニチュアと
フロント投影型プロジェクタシステムとを両立すること
ができ、ホームシアタをより身近なものとすることがで
きる。特に、圧迫感のないインテリア空間を実現しつ
つ、ブラウン管ＴＶとフロント投影型プロジェクタとの
簡易迅速な使い分けを実現できる。さらに、スクリーン
移動体をラックアンドピニオン式移動支持機で移動させ
るため動作を確実に行うことができると共に、スクリー
ン収納部の前後移動とスクリーン自体の展開及び収納が
遠隔操作によって簡易に実現可能となる等の効果を奏す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す概略斜視図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】同じく一部を切除した側面図である。

【図４】同じくスクリーン移動体を収納ラック本体に収
納した状態を断面して示す拡大平面図である。

【図５】同じくスクリーン移動体を収納ラック本体に収
納した状態を断面して示す拡大側面図である。

【図６】同じくスクリーン移動体を収納ラック本体から
突出させた状態を断面して示す拡大平面図である。

【図７】同じくスクリーン巻回ローラの一部を省略して
示す拡大断面図である。

【図８】本発明に係わるピニオン及び回転軸間の回転力
伝達手段の他の実施例を示すもので、図７におけるＡ−
Ａ線部分の断面図である。

【図９】従来の映像システムの収納ラックの一部を断面
して示す側面図である。

【符号の説明】

１ スクリーンユニット ２ シャフトインモータ ２ａ 回転軸 ３ スクリーン巻回ローラ ３ａ ローラ本体 ４ 収納ラック本体 ４ａ 前面開口部 ５ スクリーン ５ａ エンドバー ６ ラックアンドピニオン式移動支持機 ６ａ ラック軸 ６ｂ ピニオン ７ スクリーン移動体 ７ａ 前面板 １０ トルクリング １０ａ 径方向穴 １０ｂ ボール １０ｃ スプリング Ｆ 体裁面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータにより回転されるスクリーン巻回
   ローラと、 このスクリーン巻回ローラを内部に軸支し且つ前面側に
   開口部を設けた収納ラック本体と、 この収納ラック本体内に具えられ且つ前記開口部から前
   方へ移動されるラックアンドピニオン式移動支持機と、 前記開口部側に配されて前記ラックアンドピニオン式移
   動支持機により前方の所定位置に突出移動するように支
   持されるスクリーン移動体と、 このスクリーン移動体に先端側が懸架されると共に基端
   側が前記スクリーン巻回ローラに巻回されるスクリーン
   とを有し、 前記スクリーンを、前記スクリーン巻回ローラの巻戻し
   回転に伴い駆動される前記ラックアンドピニオン式移動
   支持機により前方に突出移動される前記スクリーン移動
   体から垂下させると共に、巻込み時に前記スクリーン巻
   回ローラの巻取り回転に伴い前記スクリーンを所定量巻
   取った後前記ラックアンドピニオン式移動支持機の後退
   動作により前記スクリーン移動体を後方に移動させて前
   記収納ラック本体の開口部に収納させるようにしたこと
   を特徴とする映像システムのスクリーンユニット。