JP2002178451A - フィルム強化ガラス - Google Patents

フィルム強化ガラス

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JP2002178451A
JP2002178451A JP2000383928A JP2000383928A JP2002178451A JP 2002178451 A JP2002178451 A JP 2002178451A JP 2000383928 A JP2000383928 A JP 2000383928A JP 2000383928 A JP2000383928 A JP 2000383928A JP 2002178451 A JP2002178451 A JP 2002178451A
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resin film
reinforced
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Masao Hashimoto
誠夫 橋本
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、耐貫通性、防犯性に優れ、かつ接
着性が良好であるため耐久性にも優れ、フィルムに皺が
生じないフィルム強化ガラスを提供する。 【解決手段】 ガラス板2と有機樹脂フィルム3とを接
着樹脂層を介して積層接着してなるフィルム強化ガラス
1において、フィルム3で覆われていない露出部7を設
け、該露出部7に孔8を設ける。この露出部7にクラン
プ6を当て、ボルト9及びナット10によって固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、鉄道車
両、ビル、ショーケース等に使用される耐衝撃性、耐貫
通性、防犯性等に優れ、しかも薄肉、軽量なフィルム強
化ガラスに係り、特に自動車サイドガラスのようにクラ
ンプ等が取り付けられるフィルム強化ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に用いるガラス、特にフロ
ントガラスには、一般に、2枚のガラス板の間に有機樹
脂膜(中間膜)を挟持させた構造の合わせガラスが使用
されている。この有機樹脂膜には、通常、耐衝撃性に優
れることからポリビニルブチラール(PVB)樹脂膜が
用いられており、この有機樹脂膜の存在により、合わせ
ガラスの耐貫通性等が高められている。また、外部から
の衝撃に対し、破損したガラスの破片は有機樹脂膜に貼
着したままとなるので、その飛散が防止される。従っ
て、例えば自動車の合わせガラスが、盗難や侵入等を目
的として破壊されても、窓の開放を自由にすることがで
きないため、防犯用ガラスとしても有用である。
【0003】一方、例えば自動車のドアガラス及び嵌め
込みガラスは、一般に事故で破壊されることが少なく、
また上記フロントガラス程の耐貫通性等は必要としない
ので、僅かに強化された強度の低い1枚のガラス板が使
用されている。しかし、このような1枚のガラス板のみ
を使用した場合には、 耐衝撃性、耐貫通性等の点で合わせガラスに劣る。 盗難や侵入等を目的として破壊されると、割れて多
数の破片となり、窓の開放を自由に行うことができる。 といった欠点があるため、ドアガラス及び嵌め込みガラ
ス等にも、合わせガラス並みの強度を有するガラスを使
用することが望まれている。
【0004】このような合わせガラスとして、特に自動
車のドアガラス等用として、例えば特開平6−3215
87号公報に、予め強化した珪酸塩ガラスの外側プレー
トとポリカーボネートプレート心材を有し、外側プレー
トは熱可塑性ポリウレタン層でポリカーボネート心材プ
レートを覆った5層構造の自動車用合わせガラスが提案
されている。
【0005】しかしながら、前述のようにドアガラス等
は、通常1枚ガラスであり、しかも上記フロントガラス
用合わせガラスのような厚さ、強度等が通常必要とされ
ることはない。また合わせガラスは、ある程度の厚みが
あるため、例えば、比較的サイズの小さい小型車等のサ
イドガラス及び嵌め込みガラス用に使用することができ
ない場合がある。さらに多層構造の合わせガラスは、1
枚板のガラスと比較して製造が繁雑である。
【0006】また、このような自動車用ガラスに限ら
ず、およそすべての工業製品において、薄肉、小型、軽
量化が望まれている。
【0007】そこで、耐衝撃性、耐貫通性、防犯性に優
れ、厚さが薄く、しかも製造も容易なフィルム強化ガラ
スとして、1枚のガラス板の表面に接着樹脂層を介して
有機樹脂フィルムを貼着したフィルム強化ガラスが用い
られることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルム強
化ガラスを自動車サイドガラスとして用いる場合、その
ガラス板の端縁にクランプを取り付ける必要があるが、
このクランプから力を受けることにより有機樹脂フィル
ムに皺が入り易い。
【0009】なお、このような皺は、自動車サイドガラ
スに限らず、ショーウィンドウケースに適用される場合
にも、留付具から受ける力によって生じることがある。
【0010】本発明は、このような皺が有機樹脂フィル
ムに生じることがないフィルム強化ガラスを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム強化ガ
ラスは、ガラス板と有機樹脂フィルムとを接着樹脂層を
介して積層接着してなるフィルム強化ガラスにおいて、
該有機樹脂フィルムによって覆われず、該ガラス板が露
出した露出部が部分的に設けられていることを特徴とす
るものである。
【0012】このように、有機樹脂フィルムで覆われて
いない露出部にクランプ等の板状体を取り付けるなら
ば、クランプ等が有機樹脂フィルムと重ならないため、
有機樹脂フィルムに皺が入ることが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明のフィルム強化ガラスの実施
の形態を示す斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面
図、図3は、クランプを取り付けた状態における図2と
同一部分の断面図である。
【0015】図示の如く、このフィルム強化ガラス1
は、ガラス板2と有機樹脂フィルム3とを接着樹脂層4
で接着してなるものである。
【0016】このガラス1は、自動車サイドガラスであ
り、下端にクランプ6が取り付けられる。このクランプ
6の取り付け予定部分にあっては、フィルム3が切り欠
かれた形状となっており、露出部7が形成されている。
なお、フィルム3を予め切り欠いてから接着してもよ
く、接着した後、部分的に切り取って露出部7を形成し
てもよい。
【0017】この露出部7に孔8が穿設されており、ク
ランプ6がボルト9及びナット10により取り付けられ
る。
【0018】このクランプ6は、フィルム3に重ならな
いので、クランプ6の取付時や自動車サイドガラスの使
用時にフィルム3に皺が入ることがない。
【0019】ガラス板2としては、通常珪酸塩ガラスが
用いられる。ガラス板2の厚さは、フィルム強化ガラス
の用途等により異なる。例えば、自動車のサイドガラス
及び嵌め込みガラスに使用する場合、フロントガラスの
ように厚くする必要はなく、1〜10mmが一般的であ
り、好ましくは3〜5mmである。このガラス板2は、
化学的又は熱的に強化させたものであることが好まし
い。また、ガラス板2の表面には、金属及び/又は金属
酸化物からなる透明の導電層を設けても良い。
【0020】一方、有機樹脂フィルム3は、ガラス板2
の破損を顕著に防止するために設けられるものであっ
て、この有機樹脂フィルム3としては、PET樹脂フィ
ルムが好ましく、この有機樹脂フィルム3の厚さも用途
に応じて決定されるが、0.1〜2mmの範囲が一般的
であり、0.5〜1mmの範囲が好ましい。
【0021】この有機樹脂フィルム3の表面には、表面
の耐擦傷性等を向上させるためにハードコート層を形成
することが好ましい。
【0022】このハードコート処理に使用する樹脂とし
てはUV(紫外線)硬化型樹脂が好適であるが、その他
ハードコート処理に適した低分子量且つ多官能な樹脂で
あれば、特に限定されるものではない。このUV硬化型
樹脂としては、例えばエチレン性二重結合を複数有する
ウレタンオリゴマー、ポリエステルオリゴマー又はエポ
キシオリゴマー等のオリゴマー、ペンタエリスリトール
テトラアクリレート(PETA)、ペンタエリスリトー
ルテトラメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート(DPEHA)等の一官能又は多官能
オリゴマー、或いはベンゾイン、ベンゾフェノン、ベン
ゾイルメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエー
テル又はジベンジル等のオリゴマーが好ましい。UV硬
化型樹脂には、一般に反応性稀釈剤、光重合開始剤が使
用されるが、さらに種々の添加剤を含有させることがで
きる。オリゴマー、反応性稀釈剤及び開始剤は、それぞ
れ1種用いても良く、2種以上組み合わせて用いても良
い。反応性稀釈剤の含有量は、UV硬化型樹脂100重
量部に対して0.1〜10重量部が一般的であり、0.
5〜5重量部が好ましい。光重合開始剤の含有量は、U
V硬化型樹脂100重量部に対して5重量部以下が好ま
しい。
【0023】接着樹脂層はEVAのみからなるものであ
ってもよく、EVA層とガラス板との間にPVB層を介
在させてもよい。
【0024】PVB樹脂としては、ポリビニルアセター
ル単位が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜
15重量%で、平均重合度が200〜3000、特に3
00〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可
塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
【0025】PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
【0026】一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
【0027】多塩基酸エステル系可塑剤としては、例え
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
【0028】燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチ
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
【0029】PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が
少ないと成膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
【0030】PVB樹脂組成物には、更に劣化防止のた
めに、安定剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の添加剤が添
加されていても良い。
【0031】EVA樹脂は、酢酸ビニル含有率が10〜
50重量%、特に15〜40重量%であることが好まし
い。この酢酸ビニル含有率が10重量%未満であると、
高温で架橋硬化させる場合に得られる樹脂の透明度が十
分でなく、逆に50重量%を超えると防犯用ガラスにし
た場合の耐衝撃性、耐貫通性が不足する傾向となる。
【0032】EVA樹脂組成物は、可塑剤、架橋剤とし
ての有機過酸化物、接着向上剤等の種々の添加剤を含有
させることができる。
【0033】可塑剤としては、特に限定されるものでは
ないが、一般に多塩基酸のエステル、多価アルコールの
エステルが使用される、その例としては、ジオクチルフ
タレート、ジヘキシルアジペート、トリエチレングリコ
ール−2−エチルブチレート、ブチルセバケート、テト
ラエチレングリコールジヘプタノエート、トリエチレン
グリコールジペラルゴネートを挙げることができる。こ
れらの可塑剤は1種を用いても良く、2種以上組み合わ
せて使用しても良い。可塑剤の含有量は、EVA樹脂1
00重量部に対して5重量部以下の範囲が好ましい。
【0034】有機過酸化物としては、100℃以上の温
度で分解してラジカルを発生するものであれば、どのよ
うなものでも使用することができる。有機過酸化物は、
一般に、成膜温度、組成物の調整条件、硬化(貼り合わ
せ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択
される。特に、半減期10時間の分解温度が70℃以上
のものが好ましい。
【0035】この有機過酸化物の例としては、2,5−
ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン−3−ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミ
ルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセ
テート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−
ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエー
ト、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイ
ドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサ
イド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロロヘキ
サノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、
デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、クミルパーオキシオクトエート、コハク酸パーオキ
サイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルバーオキ
シ(2−エチルヘキサノエート)、m−トルオイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート及び
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドを挙げるこ
とができる。これらの有機過酸化物は1種を使用しても
良く、2種以上組み合わせて使用しても良い。有機過酸
化物の含有量は、EVA樹脂100重量部に対して0.
1〜5重量部の範囲が好ましい。
【0036】このような有機過酸化物を含有させること
により、加熱による硬化性が向上し得られるEVA層の
膜強度を向上させることができる。
【0037】接着向上剤としては、シランカップリング
剤を添加することができる。このシランカップリング剤
の例として、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニ
ルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリク
ロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランを挙げることができる。これらシランカップリング
剤は、1種を使用しても、2種以上を組み合わせて使用
しても良い。またシランカップリング剤の含有量は、E
VA樹脂100重量部に対して5重量部以下であること
が好ましい。
【0038】更に、EVA樹脂組成物は、種々の物性
(機械的強度、接着性、透明性等の光学的特性、耐熱
性、耐光性、架橋速度等)の改良或いは調整、特に機械
的強度の改良のために、アクリロキシ基含有化合物、メ
タクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化
合物を含んでいることが好ましい。
【0039】使用するアクリロキシ基含有化合物及びメ
タクリロキシ基含有化合物としては、一般にアクリル酸
或いはメタクリル酸誘導体であり、例えばアクリル酸或
いはメタクリル酸のエステルやアミドを挙げることがで
きる。エステル残基の例としては、メチル、エチル、ド
デシル、ステアリル、ラウリル等の直鎖状のアルキル
基、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、ア
ミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキ
シプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基
を挙げることができる。また、エチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール等の多価アルコールとアクリル酸或い
はメタクリル酸のエステルも挙げることができる。
【0040】アミドの例としては、ジアセトンアクリル
アミドを挙げることができる。
【0041】多官能化合物としては、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等に複数の
アクリル酸或いはメタクリル酸をエステル化したエステ
ルもを挙げることができる。
【0042】エポキシ基含有化合物としては、トリグリ
シジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリ
ルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジル
エーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール
(エチレンオキシ)グリシジルエーテル、p−t−ブ
チルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシ
ジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシ
ジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルを挙げ
ることができる。
【0043】アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキ
シ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物の含有
量はEVA樹脂100重量部に対して5重量部以下とす
るのが好ましい。
【0044】本発明のフィルム強化ガラス1において、
PVB層の厚さは、薄過ぎると十分な耐衝撃吸収性、耐
貫通性を得ることができず、厚過ぎるとフィルム強化ガ
ラスの薄肉化が損なわれ、また、透明度も低下すること
から、25〜250μm、特に25〜100μmとする
のが好ましい。
【0045】また、EVA層の厚さは、薄過ぎると十分
な接着性が得られず、厚過ぎるとフィルム強化ガラスの
薄肉化が損なわれ、また、透明度も低下することから、
5〜600μm、特に5〜200μmとするのが好まし
い。
【0046】本発明のフィルム強化ガラスを製造するに
は、まず、接着樹脂フィルムを成膜し、ガラス板2、接
着樹脂フィルム4及び有機樹脂フィルム3の順で積層
し、この積層体を脱気したのち、加熱下に押圧して接着
一体化すれば良い。なお、有機樹脂フィルム3にハード
コート処理を施す場合は、この接着後に、有機樹脂フィ
ルム3の表面にハードコート処理を行えば良い。
【0047】接着樹脂フィルムは、樹脂組成物を、通常
の押出成形、カレンダー成形等によりシート状とするこ
とにより製造することができる。また、上記樹脂組成物
を溶剤に溶解させ、この溶液を適当な塗布機(コータ
ー)で適当な支持体上に塗布、乾燥して塗膜を形成する
ことによりシート状とすることもできる。
【0048】なお、PVB層とEVA層とは、各々の樹
脂フィルムで形成する他、PVB樹脂とEVA樹脂との
2層押出成形で、PVB/EVA複合樹脂フィルムとし
たものを用いて形成しても良く、また、いずれか一方の
樹脂フィルムに他方の樹脂組成物を塗工して、例えば予
め成膜したPVB樹脂フィルムにEVA樹脂組成物を塗
工して2層樹脂フィルムとしたものを用いて形成しても
良い。
【0049】本発明のフィルム強化ガラスは、耐衝撃
性、耐貫通性等に優れ、特に防犯性に優れ、薄肉、軽量
であり、クランプが取り付けられる自動車サイドガラス
にきわめて好適であるが、クランプや留付具等が取り付
けられる各種の扉ガラス、窓ガラス及び室内ドアガラ
ス、ビル等の建物における窓ガラス及び室内ドアガラス
等、室内展示用ショーケース及びショーウィンドゥ等の
ガラスとしても有用である。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のフィルム強
化ガラスによれば、耐衝撃性、耐貫通性、防犯性に優
れ、かつフィルムに皺が生じないフィルム強化ガラスが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルム強化ガラスの実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】図2のII−II線に沿う断面図である。
【図3】クランプ取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フィルム強化ガラス 2 ガラス板 3 有機樹脂フィルム 4 接着樹脂層 6 クランプ 7 露出部 8 孔 9 ボルト 10 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AG00A AK01B AK23G AK42B AK68G AT00B BA02 CB00 DB01 DC11A EH46B GB07 GB31 GB32 JK07 JK10 JK12B JK20 JL00 4G059 AA01 AB09 AC17 FA13 FB08 GA01 GA04 GA11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板と有機樹脂フィルムとを接着樹
    脂層を介して積層接着してなるフィルム強化ガラスにお
    いて、 該有機樹脂フィルムによって覆われず、該ガラス板が露
    出した露出部が部分的に設けられていることを特徴とす
    るフィルム強化ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該露出部はガラス板
    の端縁に設けられていることを特徴とするフィルム強化
    ガラス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該露出部に該
    ガラス板を貫通する孔が設けられていることを特徴とす
    るフィルム強化ガラス。
  4. 【請求項4】 請求項3において、該露出部に板状体が
    重ね合わされ、該孔を通った固定具によって板状体が該
    ガラス板に固定されていることを特徴とするフィルム強
    化ガラス。
  5. 【請求項5】 請求項4において、該固定具はボルトで
    あることを特徴とするフィルム強化ガラス。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、該接着樹脂層がエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
    であることを特徴とするフィルム強化ガラス。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項におい
    て、該有機樹脂フィルムがポリエチレンテレフタラート
    樹脂フィルムであることを特徴とするフィルム強化ガラ
    ス。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
    て、該有機樹脂フィルムの表面がハードコート処理され
    ていることを特徴とするフィルム強化ガラス。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項におい
    て、自動車のサイドガラスであることを特徴とするフィ
    ルム強化ガラス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016199457A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 旭硝子株式会社 合わせ板
JP2019536680A (ja) * 2016-11-29 2019-12-19 サン−ゴバン グラス フランス クランプ要素を固定するためのリードスルーを有する乗り物の積層サイドウィンドウ

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JP2016199457A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 旭硝子株式会社 合わせ板
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