JP2002178246A - ワーク加工方法 - Google Patents
ワーク加工方法Info
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Abstract
ができる、ワーク加工方法を提供する。 【解決手段】 焼結体からなり前加工された複数のワー
ク28を準備する。複数のワーク28の間に粘着性部材
32を介挿させて複数のワーク28を搬送路14上に設
けられたガイド16aおよび16bに沿って連続的に搬
送し加工する。粘着性部材32とワーク28との接触面
積Aがワーク28の端面30aの面積Bの5%以上50
%以下、粘着性部材32の厚みTが0.05mm以上1
mm以下になるように、粘着性部材32をワーク28の
間に介挿させる。
Description
関し、より特定的には、搬送路上に設けられたガイドに
沿って搬送される複数のワークを加工するために用いら
れる、ワーク加工方法に関する。
ために、特開平11−347900号等において、複数
のワークを搬送路上に設けられたガイドに沿って連続的
に搬送しながら加工する技術が開示されている。
類焼結磁石等の焼結体のとき、成形密度の差異によって
ワークが焼結時に不可避的に変形する。したがって、図
10に示すように搬送路1上に設けられたガイド2aお
よび2bに沿って複数のワークを連続搬送する際、搬送
される複数のワークの中に、横断面平行四辺形に変形し
ているワーク3aが含まれている場合がある。なお、図
10ではわかりやすくするためにワーク3aを大きく変
形させているが、実際にはきわめて小さいものである。
触部4において局所的に接触する。このとき、ワーク3
bの端面5は接触部4にのみ押し込み力fがかかるた
め、ワーク3bに回転モーメントが発生しワーク3bの
搬送方向が変化する。その結果、ワーク3bがガイド2
bに接触し、ワーク3bとガイド2bとの接触部6には
ワーク3bからの押し込み力fが鋭角的に加わる。した
がって、押し込み力fのうち、ガイド2bに垂直に加わ
る分力f1が抵抗として作用し、ガイド2bと平行な分
力f2が搬送力として作用する。このように、搬送力と
なる分力f2は押し込み力fより小さくなるので、ワー
ク3bを円滑に搬送できず生産性が悪くなる。また、接
触部4、6においてガイド2a、2bの間に発生する摩
擦力によっても搬送力f2は大きく低下する。
るためにワーク3a、3bの搬送速度を上げることも考
えられるが、この場合接触部4、6に働く抵抗f1や摩
擦力がさらに大きくなるため、ワーク3bに欠けが発生
してしまい歩留まりが悪くなる。また、ワーク3aがワ
ーク3bの上に乗り上げたり、ワーク3bの下に潜り込
んだりすることによっても、ワーク3bに欠けが発生す
る。ワーク3bが焼結体であったり、接触部4、6にお
いてワーク3bがあらかじめ面加工されたものである場
合にはワーク3bの欠けが一層顕著になる。それゆえ
に、この発明の主たる目的は、歩留まりを向上させかつ
生産性を上げることができる、ワーク加工方法を提供す
ることである。
に、請求項1に記載のワーク加工方法は、複数のワーク
を搬送路上に設けられたガイドに沿って搬送しながら加
工するワーク加工方法であって、複数のワークの間に緩
衝部材を介挿させて複数のワークをガイドに沿って連続
的に搬送する搬送工程、および複数のワークを加工する
加工工程を備える。請求項2に記載のワーク加工方法
は、請求項1に記載のワーク加工方法において、複数の
ワークの端面をあらかじめ面加工していることを特徴と
する。
項1または2に記載のワーク加工方法において、緩衝部
材とワークとの接触面積が、緩衝部材が接触するワーク
の端面の面積の5%以上50%以下であることを特徴と
する。請求項4に記載のワーク加工方法は、請求項1な
いし3のいずれかに記載のワーク加工方法において、緩
衝部材の厚みが0.05mm以上1mm以下であること
を特徴とする。請求項5に記載のワーク加工方法は、請
求項1ないし4のいずれかに記載のワーク加工方法にお
いて、ワークが焼結体であることを特徴とする。
のワークを搬送路上に設けられたガイドに沿って搬送し
ながら加工するワーク加工方法であって、複数のワーク
の間にスペーサ部材を介挿させて複数のワークをガイド
に沿って連続的に搬送する搬送工程、および複数のワー
クを加工する加工工程を備える。請求項7に記載のワー
ク加工方法は、複数のワークを搬送路上に設けられたガ
イドに沿って搬送しながら加工するワーク加工方法であ
って、複数のワークの間に方向補正部材を介挿させて複
数のワークをガイドに沿って連続的に搬送する搬送工
程、および複数のワークを加工する加工工程を備える。
数のワークはワーク間に緩衝部材を介挿させて搬送路上
に設けられたガイドに沿って連続的に搬送され、加工さ
れる。このように緩衝部材を介挿させることによって、
ワークが変形していてもワーク同士が点接触せず、ワー
クの向きを変化させる回転モーメントも発生しにくいの
でワークがガイドへ接触してもワークに働く抵抗や摩擦
力が部分的に大きくならずにワークを搬送できる。した
がって、ワークの欠け発生を低減するとともに、ワーク
を円滑に搬送し加工することができる。緩衝部材が付与
されるワークの端面に対してあらかじめ面加工(前加
工)を行うことがある。前加工を行うと研磨によってワ
ークの周縁部が鋭利となり、ワークに欠けが生じやす
い。請求項2に記載するワーク加工方法では、緩衝部材
を介挿させることによって、ワーク同士が点接触せずか
つワークがガイドへ接触してもワークに働く抵抗や摩擦
力が部分的に大きくならずにワークを搬送できるので、
特に有効となる。
材が接触するワークの端面の面積の5%未満の場合は、
緩衝効果がなく、ワーク同士が局所的に接触しワークに
欠けが発生する。一方、接触面積がワークの端面の面積
の50%を超えた場合、接触面積が大きすぎて緩衝部材
が変形しづらくなるため、緩衝部材が却ってワークの搬
送の障害となり、ワークがガイドに接触してしまう。し
たがって、請求項3に記載のワーク加工方法のように、
緩衝部材とワークとの接触面積をワークの端面の面積の
5%以上50%以下にすれば、ワークの欠け発生を低減
するとともに、ワークを円滑に搬送し加工することがで
きる。緩衝部材の厚みが0.05mm未満の場合は、緩
衝効果がなく、ワーク同士が局所的に接触し欠けが発生
してしまう。一方、緩衝部材の厚みが1mmを超えた場
合は、ワークにかかる力の方向が一定せずワークの搬送
方向が不安定となるため、ワークを円滑に搬送すること
ができない。したがって、請求項4に記載のワーク加工
方法のように、緩衝部材の厚みを0.05mm以上1m
m以下にすれば、ワークの欠け発生を低減するととも
に、ワークの搬送方向が安定する。
ークが変形しやすく欠けやすい焼結体であっても、緩衝
部材を介挿させることによって、ワーク同士が接触せず
かつワークがガイドに接触しないので、効果的である。
請求項6に記載のワーク加工方法では、複数のワークは
ワーク間にスペーサ部材を介挿させて搬送路上に設けら
れたガイドに沿って連続的に搬送され、加工される。し
たがって、スペーサ部材を介挿させることによって、ワ
ーク間に隙間をあけるので、ワーク同士の接触によるワ
ークの欠け発生を低減するとともに、ワークを円滑に搬
送し加工することができる。
数のワークはワーク間に方向補正部材を介挿させて搬送
路上に設けられたガイドに沿って連続的に搬送され、加
工される。このように、方向補正部材を介挿させること
によって、ワークが変形していても搬送方向が変化しな
いようにワークの向きが補正されるので、ワークがガイ
ドに接触するのを防止できる。また、ワークが他のワー
クの上に乗り上げたり、他のワークの下に潜り込んだり
するのを防止することもできる。したがって、ワークの
欠け発生を低減するとともに、ワークを円滑に搬送し加
工することができる。
の実施の形態について説明する。図1を参照して、この
発明が適用されるワーク加工装置10は、スルーフィー
ドの加工機の一種であって、複数のワーク28(後述)
を連続的に搬送するための搬送部12を含む。搬送部1
2は長尺状の搬送路14を含み、搬送路14の上面の幅
方向両端近傍には、長さ方向に沿ってそれぞれワーク2
8を案内するためのガイド16aおよび16bが設けら
れる。ガイド16a、16bとワーク28との間にそれ
ぞれたとえば20μm〜50μmのクリアランスC(図
4参照)を形成できるように、ガイド16aおよび16
bの間隔は、ワーク28の幅よりやや広く設定されるこ
とが望ましい。複数のワーク28がガイド16aと16
bとの間に収まるように搬送路14上に投入される。
ローラ20aおよび20b、搬送ベルト22を含み、駆
動ローラ18、従動ローラ20aおよび20bに装着さ
れた搬送ベルト22がワーク28の上面に接触し、かつ
ガイド16aおよび16bと平行になるように配置され
る。駆動ローラ18は図示しないモータによって駆動さ
れ、その回転が搬送ベルト22に伝動され、複数のワー
ク28が搬送ベルト22の回転によって押し込まれて連
続的に搬送される。さらに、搬送部12の下流側の搬送
路14上には加工部24が設けられる。加工部24は砥
石26を含み、砥石26がガイド16aおよび16bに
よって案内されるワーク28の上面に接触するように配
置される。砥石26は図示しないモータによって駆動さ
れ、複数のワーク28のそれぞれの上面を研削加工す
る。図2(a)にも示すように、ワーク28としては、
円弧状の表面を有する磁石等の焼結体であって、端面3
0a、30b、30cがDSG(Double Side Grindin
g)加工等の前加工によって平面加工されたものが用い
られる。端面30bが平面加工されることによって、ワ
ーク28をガイド16aと16bとの間に収まるように
投入できる。
として粘着性部材32が介挿される。粘着性部材32と
しては、たとえば樹脂やテープが用いられる。樹脂とし
ては、たとえば材質がエチレン塩化ビニール、酢酸塩ア
セテート樹脂であって、融解温度が85±2゜Cのもの
を用いることができ、テープとしては、たとえばニチバ
ン株式会社製のクラフト粘着テープや再生PET布粘着
テープを用いることができる。これらの部材は緩衝部材
として一定の弾性を有しているものが好ましい。また、
粘着性部材32は、搬送中にその粘着力によってワーク
28からはがれない。さらに、粘着性部材32が樹脂の
場合、常温で粘性を有しなくとも加熱溶融させることで
ワーク28に接着させてもよい。
とワーク28との接触面積Aが、粘着性部材32が接触
するワーク28の端面30aの面積Bの5%以上50%
以下になるように、粘着性部材32がワーク28の端面
30aに付与されることが望ましい。この場合ワーク2
8の欠け発生を低減するとともに、ワーク28を円滑に
搬送し加工することができる。また、図3(b)に示す
ように、粘着性部材32は、厚みTが0.05mm以上
1mm以下になるようにワーク28の端面30aに付与
されることが望ましい。この場合ワーク28の欠け発生
を低減するとともに、ワーク28の搬送方向も安定す
る。
10を用いてワーク28を加工する動作について説明す
る。まず、複数のワーク28が準備され、各ワーク28
の端面30aに粘着性部材32が付与される。粘着性部
材32は、人手やロボット等の任意の手段によって端面
30aに付与される。そして、ワーク28は、ガイド1
6aおよび16bの間に収まるように順次搬送路14上
に投入される。このとき、投入されたワーク28とガイ
ド16a、16bとの間にはそれぞれクリアランスC
(図4参照)が形成される。搬送路14上に投入され直
列的に配置された複数のワーク28は、搬送ベルト22
の回転によって各ワーク28には約100N程度の搬送
力が与えられ、順次砥石26によってたとえば姿加工等
の研削加工が施される。
られる効果について図4を参照して説明する。ワーク2
8aは図10に示すワーク3aと同様、横断面平行四辺
形に変形しているものである。ワーク加工装置10によ
れば、ワーク28aとワーク28bとの間に介挿された
粘着性部材32がスペーサ部材として機能するので、ワ
ーク28aが変形していてもワーク28a、28b間に
隙間をあけワーク28aとワーク28bとを接触させな
い。また、粘着性部材32は緩衝部材としても機能する
ので、ワーク28aとワーク28bとが点接触せず、回
転モーメントも発生しにくい。したがって、ワーク28
bの端面30a全体に押し込み力Fが加わり、押し込み
力Fがそのままワーク28bの搬送力として作用するの
で、ワーク28bがガイド16bに接触したとしても、
従来と異なりワーク28bに働く抵抗や摩擦力が部分的
に大きくならずに搬送できる。さらに、粘着性部材32
は方向補正部材としても機能するので、搬送方向が変化
しないようにワーク28aの向きが補正され、ワーク2
8aがガイドに接触するのを防止できる。また、ワーク
28aがワーク28bの上に乗り上げたり、ワーク28
bの下に潜り込んだりするのを防止することもできる。
その結果、ワーク28bの欠け発生を防止するととも
に、ワーク28bを所定方向に円滑に搬送し生産性よく
加工することができる。
に前加工されたものであれば、ワーク28がガイド16
a、16bに接触すると面研磨によってワーク28の周
縁部が鋭利となっているため、ワーク28の加工面の端
縁が欠けやすい。しかし、ワーク加工装置10によれ
ば、ワーク28同士が接触せずかつワーク28がガイド
16a、16bに接触しないので、ワーク28を良好に
加工できる。この発明は、ワーク28がR−Fe−B系
希土類焼結磁石のような焼結体のとき効果的であり、特
に、米国特許第4,770,723号および第4,79
2,368号に開示されているR−Fe−B系希土類焼
結磁石の加工に適する。この発明は、その中でも、ネオ
ジム(Nd)、鉄(Fe)およびホウ素(B)を主成分
とし、正方晶構造のNd2Fe16B金属間化合物からな
る硬い主相(鉄リッチ相)と、Ndリッチな粘りのある
粒界相とを有するネオジム磁石の加工および製造に適す
る。ネオジム磁石の代表例として、商品名NEOMAX
(住友特殊金属社製)がある。
填時に密度バラツキによって、焼結後に変形しやすいの
で、連続搬送するとき所定方向に搬送しにくく、また、
ガイド16a、16b等との接触で容易に欠ける。この
発明によれば、粘着性部材32を介挿させることによっ
て、ワーク28同士が局所的に接触せずかつワーク28
がガイド16a、16bに接触しないので、ワーク28
の欠けを低減するとともに、ワーク28を円滑に搬送し
加工することができる。また、ワーク28が、耐熱性を
改善するためにコバルト(Co)を0.3wt%以上1
0wt%以下含有するR−Fe−B系磁石であれば、脆
くなり欠けが生じやすくなる。
る。R−Fe−B系磁石はSm−Co磁石に比べて耐熱
性に劣る。そのため、R−Fe−B系磁石はモータ等の
高温環境下で使用される製品に組み込まれる場合には、
Feの一部を置換するCoを0.3wt%以上10wt
%以下の割合で添加して、耐熱性を向上させている。添
加されたCoは主相に取り込まれるだけではなく、粒界
相にも存在しR3CoもしくはR2Coなる化合物を形成
する。この化合物はR−Fe−B系磁石の強度を低下さ
せ脆くする。しかし、この発明によれば、Coを0.3
wt%以上10wt%以下含有し脆いR−Fe−B系磁
石がワーク28であっても、ワーク28同士が局所的に
接触せずかつワーク28がガイド16a、16bに接触
しないので、欠けの発生を低減するとともに、ワーク2
8を円滑に搬送し加工することができる。
ク28を加工した実験例1について説明する。実験条件
は次の通りである。ガイド16aおよび16bとして合
金工具鋼鋼材のD11種、搬送ベルト22としてアラミ
ド繊維強化ゴムベルト、ワーク28として高さ19m
m、幅38mm、長さ58mm、変位量Lが0mm以上
0.5mm以下のR−Fe−B系磁石がそれぞれ用いら
れた。粘着性部材32としてエチレン塩化ビニール、酢
酸塩アセテート樹脂の混合体を、厚さ0.1mm、付与
面積がワーク28の端面30aの面積の30%になるよ
うに付与した。ガイド16a、16bとワーク28との
クリアランスCは20μm〜50μm、搬送ベルト速度
は100mm/min以上150mm/min以下にそ
れぞれ設定された。なお、変位量Lは図5に示すよう
に、定盤34上にのせたワーク28を定盤34上に垂直
に設けられた板状部材36に接触させて測定される。
ループの1単位とし、グループ毎に複数のワーク28を
搬送路14上に投入して順次加工部24に向けて搬送し
た。ワーク28の総検査数量は、ワーク加工装置10に
おいて800個、従来技術において1600個とした。
ワーク28は加工部24に到達した時点で検査され、ワ
ーク28の表面に2mm×2mm以上欠けた部位があっ
たとき「欠け」と定義する。実験によって、ワーク28
の欠け発生率について図6に示すような結果が得られ
た。この場合のワーク28の欠け発生率は1.26%で
あり従来(2.88%)の2分の1以下に減少した。し
たがって、複数のワーク28の間に粘着性部材32を介
挿させれば、ワーク28の欠け発生を低減でき、歩留ま
りを向上させることができる。
28において両端部Gを削り、ワーク本体29(図2
(b)参照)を得た。ワーク本体29に存在する欠け
は、ワーク28に存在した大きな欠けや内部の欠け等を
示す。ワーク本体29について欠け発生率を求めた結果
を、図7(a)に示す。この場合のワーク本体29の欠
け発生率は0.49%であり、さらに歩留まりが向上す
るとともに、従来(1.31%)の2分の1以下に減少
した。さらに、ワーク28の総検査数量を増やし、グル
ープごとのワーク本体29の欠け発生率について図7
(b)に示すような結果が得られた。この場合も従来よ
り欠け発生率を低減できた。したがって、複数のワーク
28の間に粘着性部材32を介挿させれば、ワーク本体
29にまで及ぶような大きな欠けや内部の欠けの発生を
抑制できる。
ク28を加工した実験例2について説明する。実験条件
としては、粘着性部材32としてテープを、厚さ0.0
5mm、付与面積がワーク28の端面30aの面積の3
0%となるように付与し、搬送ベルト速度を100mm
/minに設定する以外、上述の実験例1と同様であ
る。実験によって、テープ付与頻度と実質搬送速度およ
びスリップ率との関係について、図8および図9に示す
ような結果が得られた。なお、テープ付与頻度(枚/
個)は何個のワーク28毎にテープを貼り付けるかを示
す値であり、たとえば1/3であれば3個のワーク28
毎にテープを貼り付けることを示す。実質搬送速度はワ
ーク28の実際の搬送速度を示す。スリップ率は、(設
定搬送速度−実質搬送速度)を設定搬送速度で割った値
に100をかけて得られる。
付与しないときよりテープを付与するときの方が大きく
なり、さらに、テープ付与頻度を増すほど大きくなるこ
とがわかる。また、スリップ率は、テープを付与しない
ときよりテープを付与するときの方が小さくなり、さら
に、テープ付与頻度を増すほど小さくなることがわか
る。特に、3個のワーク28毎にテープを付与する(テ
ープ付与頻度が1/3)と、実質搬送速度の平均値が9
6.7mm/minまで上昇し、設定搬送速度である1
00mm/minに限りなく接近した。また、実質搬送
速度の上昇に伴い、スリップ率の平均値も3.3%にま
で減少した。したがって、複数のワーク28の間にテー
プを介挿させれば、ワーク28を円滑に搬送することが
でき生産性を上げることができる。
てもよく、希土類焼結磁石の場合と同様の効果を得るこ
とができる。粘着性部材32は、ワーク28の搬送中に
付与されてもよく、また、各ワーク28に付与される場
合に限定されず、ワーク複数個につき1つの割合で付与
されてもよい。さらに、この発明は、前加工されていな
いワークを搬送し加工する場合にも適用できることはい
うまでもない。
低減するとともに、ワークを円滑に搬送し加工すること
ができるので、歩留まりを向上させかつ生産性を上げる
ことができる。
形態を示す斜視図である。
り、(b)はワーク本体を示す斜視図である。
明するための図解図であり、(b)は粘着性部材の厚み
を説明するための図解図である。
に発生する力を示す図解図である。
ークの欠け発生率を示すグラフである。
験結果を示すグラフであり、(a)はワーク本体の欠け
発生率を示し、(b)はグループごとのワーク本体の欠
け発生率を示す。
実質搬送速度およびスリップ率を示すテーブルである。
係を示すグラフであり、(b)はテープ付与頻度とスリ
ップ率との関係を示すグラフである。
場合に発生する力を示す図解図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のワークを搬送路上に設けられたガ
イドに沿って搬送しながら加工するワーク加工方法であ
って、 前記複数のワークの間に緩衝部材を介挿させて前記複数
のワークを前記ガイドに沿って連続的に搬送する搬送工
程、および前記複数のワークを加工する加工工程を備え
る、ワーク加工方法。 - 【請求項2】 前記複数のワークの端面をあらかじめ面
加工している、請求項1に記載のワーク加工方法。 - 【請求項3】 前記緩衝部材と前記ワークとの接触面積
が、前記緩衝部材が接触する前記ワークの端面の面積の
5%以上50%以下である、請求項1または2に記載の
ワーク加工方法。 - 【請求項4】 前記緩衝部材の厚みが0.05mm以上
1mm以下である、請求項1ないし3のいずれかに記載
のワーク加工方法。 - 【請求項5】 前記ワークが焼結体である、請求項1な
いし4のいずれかに記載のワーク加工方法。 - 【請求項6】 複数のワークを搬送路上に設けられたガ
イドに沿って搬送しながら加工するワーク加工方法であ
って、 前記複数のワークの間にスペーサ部材を介挿させて前記
複数のワークを前記ガイドに沿って連続的に搬送する搬
送工程、および前記複数のワークを加工する加工工程を
備える、ワーク加工方法。 - 【請求項7】 複数のワークを搬送路上に設けられたガ
イドに沿って搬送しながら加工するワーク加工方法であ
って、 前記複数のワークの間に方向補正部材を介挿させて前記
複数のワークを前記ガイドに沿って連続的に搬送する搬
送工程、および前記複数のワークを加工する加工工程を
備える、ワーク加工方法。
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