JP2002174905A - 感光性樹脂積層体 - Google Patents

感光性樹脂積層体

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JP2002174905A
JP2002174905A JP2000375004A JP2000375004A JP2002174905A JP 2002174905 A JP2002174905 A JP 2002174905A JP 2000375004 A JP2000375004 A JP 2000375004A JP 2000375004 A JP2000375004 A JP 2000375004A JP 2002174905 A JP2002174905 A JP 2002174905A
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JP
Japan
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photosensitive resin
film
relief
layer
parts
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Yuji Taguchi
祐二 田口
Keiichi Motoi
慶一 本井
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レリーフのスリット深度の埋まりが少なく、か
つ細線幅がネガに対して太らない感光性樹脂積層体を提
供すること。 【解決手段】少なくとも支持体、感光性樹脂層、スリッ
プコート層およびカバー層を設けた感光性樹脂積層体に
おいて、前記カバー層が、スリップコート層に面した側
の表面粗さ(Ra)が0.20〜0.50の範囲内にあ
るマットカバーフィルムであり、かつ前記感光性樹脂層
が少なくとも2層からなる多層構造であることを特徴と
する感光性樹脂積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属又はプラスチッ
ク基材等の支持体上に光重合性の感光性樹脂層を設けた
感光性樹脂凸版に関するものである。さらに詳しくは、
ネガ密着性を向上させるためにスリップコート層に面し
た保護カバーフィルムにマットフィルムを使用した場合
でも作成したレリーフ深度の埋まりと細線幅に太りがな
いことを特徴とする感光性樹脂積層体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性樹脂層に透明部分を持つネ
ガティブ又はボジティブの原図フィルムを通して活性光
線を照射し、原図フィルムの透明部分に対応する感光性
樹脂層に光重合を起こさせ、ついで未硬化部分を適当な
溶剤で除去することによってレリーフを形成せしめるこ
と、及びこれを印刷版材として用いることが知られてい
る。一般に感光性樹脂層に透明部分を持つネガティブ又
はボジティブの原図フィルを通して活性光線を照射する
工程では、原図フィルムと感光性樹脂層との密着が悪い
場合に焼きボケ(活性光線の広がりによってレリーフが
太る現象)が起こるために、密着性に優れた感光性樹脂
層が求められていた。その要求を満たすために、感光性
樹脂層と原図フィルムとの間の空気抜けを良くする方法
として保護フィルムにマットフィルムを用いてスリップ
コート層に表面凹凸を転写する方法(特開昭48−45
304号公報)が提案されているが、感光性樹脂組成物
表面にできた表面凹凸によって活性光線が散乱してレリ
ーフのスリット深度が埋まりやすく、又細線幅もネガに
対して太りやすいという新たな問題が発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ネガ密着性
を向上させるために感光性樹脂組成物表面に凹凸を設け
た場合に作成したレリーフのスリット深度の埋まりが少
なく、かつ細線幅がネガに対して太らないことを課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、鋭意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。すなわち本発明は、少なくと
も支持体、感光性樹脂層、スリップコート層およびカバ
ー層を設けた感光性樹脂積層体において、前記カバー層
が、スリップコート層に面した側の表面粗さ(Ra)が
0.20〜0.50の範囲内にあるマットカバーフィル
ムであり、かつ前記感光性樹脂層が少なくとも2層から
なる多層構造であることを特徴とする感光性樹脂積層体
である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明について、さらに詳細
に説明する。本発明におけるカバー層として使用するマ
ットカバーフィルムは、公知のマットフィルムが使用可
能であるが、原図フィルムに対する密着の面より表面粗
さ(Ra)が0.20以上が必要であり、好ましくは
0.25以上、特に0.30以上が望ましい。又表面粗
さ(Ra)が0.5を超えると表面凹凸によって活性光
線が散乱するためにスリット深度があさくなり、好まし
くない。
【0006】マットフィルムを製造する方法としては公
知のマットフィルムが使用可能であり、例えばアルカリ
処理によるケミカルエッチング方法、サンドブラスト方
法、コーティング方法等があげられる。マットフィルム
の厚みは、用途に応じて50μ〜300μの間で選ぶこ
とが可能であるが、50μ未満では薄いためにフィルム
に折れが生じやすく製造上好ましくない。又、300μ
を超える場合はコストアップとなり好ましくない。
【0007】次に本発明で使用する少なくとも2層から
なる多層の感光性樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明で使用する使用する感光性樹脂組成物は、レリー
フ頂部のショルダー形状をシャープにする少なくとも2
層からなる多層構造の積層体が必要である。少なくとも
2層からなる多層構造の積層体としては、最上層にポリ
マーと結合した感度調整剤を含有する感光性樹脂組成物
積層体(特開平6−313966号公報)、上層の光不
溶化光量が下層の光不溶化光量の1/2以下である2層
からなる感光性樹脂組成物積層体(特開昭62−124
559号公報)、下層から上層になるにしたがって熱重
合禁止剤を増やす方法(特公昭35−16614号公
報、 特公昭37−1306号公報)などが挙げられる
が、その中でも感光性樹脂生版の保存安定性に優れた最
上層にポリマーと結合した感度調整剤を含有する感光性
樹脂組成物積層体が望ましい。
【0008】本発明で使用する感光性樹脂組成物は、公
知の感光性樹脂組成物を使用でき、例えばポリエーテル
アミドを充填ポリマーとする感光性樹脂組成物(例えば
特開昭55−79437号公報)、ポリエーテルエステ
ルアミドを充填ポリマーとする感光性樹脂組成物(例え
ば特開昭58−113537号公報)、3級窒素原子を
含有するポリアミドを充填ポリマーとする感光性樹脂組
成物(例えば特開昭50−76055号公報)、アンモ
ニウム塩型3級窒素原子を含有するポリアミドを充填ポ
リマーとする感光性樹脂組成物(例えば特開昭53−3
6555号公報)、アミド結合を少なくとも一つ以上含
有するアミド化合物と有機ジイソシアネート化合物との
付加重合体(例えば特開昭58−14073号公報)、
アミド結合を有しないジアミンと有機ジイソシアネート
化合物との付加重合体(例えば特開平4−97154号
公報)などが挙げられる。
【0009】本発明の少なくとも2層から成る感光性樹
脂組成物の製造方法としては公知の製造方法を使用でき
るが、生産性の面から最上層の感光性樹脂組成物を積層
したマットフィルムをカバーフィルムとして下層とラミ
ネートする方法や感度調整剤と結合したポリマーを一部
に含むポリマー層を積層したマットフィルムをカバーフ
ィルムとして下層とラミネートした後に感光性樹脂が熱
変形しない温度で加温して下層のモノマーや光重合開始
剤成分等を最上層へマイグレーションさせて感光性樹脂
組成物化する方法が望ましい。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例中単に部とあるのは重量部を示す。なお
本発明組成物を印刷原版に成型した後の、レリーフ深
度、レリーフ深度及び現像時間は以下の方法により測定
した。 レリーフ深度:300μ幅で長さが3cmの白抜き線の
ネガフィルムによって作成した白抜き線の深さ(レリー
フ深度)を測定した。レリーフ深度の測定はキーエンス
(株)のデジタルマイクロスコープVH−6300を用
いて3カ所で測定し、その平均値を値とした。 レリーフ線幅:細線幅が30μのネガによって作成した
細線の幅を測定した。測定はキーエンス(株)のデジタ
ルマイクロスコープVH−6300を用いて3か所の線
幅を測定し、その平均値を値とした。 現像時間 :25℃の中性水を入れたブラシ式ウォッシ
ャー(ブラシ:120 μφナイロンブラシ)で現像し、未
露光部を除去するのに必要な時間を測定した。ブラシ式
ウォッシャーは日本電子精機(株)のA2サイズ用ウォ
ッシャー(JW-A2-PD) を使用した。 露光時間 :露光時間は30μの細線を保持できる最
小露光時間とし、露光装置は日本電子精機(株)のA2
サイズ用プリンターを使用した。 表面粗さ(Ra):表面粗さは、(株)東京精密社製の表面
粗さ形状測定機 サーフコム120A型で試料長4.0
mmのRa(中心線平均粗さ)を測定した値である。
【0011】実施例1 ε−カプロラクタム500部、N,N’−ビス(3−ア
ミノプロピル)ピペラジンとアジピン酸の塩425部、
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピ
ン酸の塩75部とを溶融重合せしめて、比粘度が2.3
5の三級窒素原子を含有したポリアミドを得た。 この
ようにして得られたポリマー55部を、メタノール20
0部に溶解した後、下記一般式化1に示されるイソシア
ネート基を含有する感度バランス剤のアミノナフトキノ
ン誘導体0.06部を攪拌下に徐々に添加し、ポリマー
末端の一部に感度バランス剤を固定した三級窒素含有ポ
リアミドを得た。その後トリメチロールプロパンのジグ
リシジルエーテルとアクリル酸の開環付加反応によって
得られたジエポキシアクリレート36部、N−ブチルベ
ンゼンスルアミド5部、メタクリル酸3部、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.1部、ベンジルジメチルケ
タール1.0部を加え、感光性樹脂組成物の溶液を得
た。この感光性樹脂組成物を鹸化率が98%のポバール
を約1.7μコートした表面粗さが0.30のアルカリ
処理でマット化した100μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムにワイヤーバーでコートした後100℃で
乾燥し、感度バランス剤が結合したポリマーを含む感光
性樹脂組成物を30μ積層したカバーフィルムを得た。
【0012】一方、下層は、ε−カプロラクタム500
部、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン
とアジピン酸の塩425部、1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンとアジピン酸の塩75部とを溶融重
合せしめて、比粘度が2.35の三級窒素原子を含有し
たポリアミドを得た。このようにして得られたポリマー
55部を、メタノール200部に溶解した後、グリシジ
ルメタクリレート2部を加えて3時間攪拌し、ポリマー
末端にグリシジルメタクリレートを反応させた。その
後、トリメチロールプロパンのジグリシジルエーテルと
アクリル酸の開環付加反応によって得られたジエポキシ
アクリレート36部、N−ブチルベンゼンスルアミド5
部、メタクリル酸3部、ハイドロキノンモノメチルエー
テル0.1部、ベンジルジメチルケタール1.0部を加
え、感光性樹脂組成物の溶液を得た。この溶液をテフロ
ン(登録商標)コートしたシャーレに流延し、暗所にて
メタノールを蒸発除去後、更に1昼夜40℃で減圧乾燥
し、厚み約800μの組成物のシートを得た。このシー
トを褐色顔料入りの接着剤を塗布した厚さ250μのポ
リエステルフィルムに張り合せ、更に組成物の上面に感
度バランス剤が結合したポリマーを含む感光性樹脂組成
物を35μ積層した前記カバーフィルムでカバーし、1
10℃で熱プレスして感光性樹脂層の厚みが約700μ
の感光性樹脂原版を作成した。次いでこの原版からカバ
ーフィルムを剥離し、感光性樹脂表面にネガフィルムを
密着させて5分間露光した後、ネガフィルムを剥離して
ブラシ式ウォシャーで2分間現像し、乾燥露光を行い、
レリーフを得た。得られたレリーフの30μ幅の細線幅
は27μであり、又300μ幅の白抜き線の深さ(レリ
ーフ深度)は、70μと優れたレリーフ性能であった。
【0013】
【化1】
【0014】比較例1 実施例1で多層化しない感光性樹脂組成物と比較するた
め、表面粗さが0.30のアルカリ処理でマット化した
100μのポリエチレンテレフタレートフィルムに鹸化
率が98%のポバールを約1.7μコートし、感度バラ
ンス剤が結合したポリマーを含む感光性樹脂組成物を積
層していないカバーフィルムを得た。次に実施例1で下
層のみを実施例1と同じ操作を行い、厚み約800μの
感光性樹脂組成物のシートを得た。このシートを褐色顔
料入りの接着剤を塗布した厚さ250μのポリエステル
フィルムに張り合せ、更に組成物の上面に感度バランス
剤が結合したポリマーを含む感光性樹脂組成物を積層し
ていない前記カバーフィルムでカバーし、110℃で熱
プレスして感光性樹脂層の厚みが約700μの感光性樹
脂原版を作成した。次いでこの原版からカバーフィルム
を剥離し、感光性樹脂表面にネガフィルムを密着させて
5分間露光した後、ネガフィルムを剥離してブラシ式ウ
ォシャーで2分間現像し、乾燥・露光を行い、レリーフ
を得た。得られたレリーフの30μ幅の細線幅は35μ
であり、又300μ幅の白抜き線の深さ(レリーフ深
度)は33μと不満足な性能であった。
【0015】実施例2 実施例1のと同様にアルカリ処理でマット化した表面粗
さが0.50の100μのポリエチレンテレフタレート
フィルムを用いて実施例1と同様に操作して、感光性樹
脂層の厚みが約700μの感光性樹脂原版を作成した。
次いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光性樹
脂表面にネガフィルムを密着させて5分間露光した後、
ネガフィルムを剥離してブラシ式ウォシャーで3分間現
像し、乾燥露光を行い、レリーフを得た。得られたレリ
ーフの30μ幅の細線幅は29μであり、又300μ幅
の白抜き線の深さ(レリーフ深度)は、55μと優れた
レリーフ性能であった。
【0016】実施例3 実施例1と同様にアルカリ処理でマット化した表面粗さ
が0.23の100μのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用いて実施例1と同様に操作して、感光性樹脂
層の厚みが約700μの感光性樹脂原版を作成した。次
いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光性樹脂
表面にネガフィルムを密着させて5分間露光した後、ネ
ガフィルムを剥離してブラシ式ウォシャーで3分間現像
し、乾燥露光を行い、レリーフを得た。得られたレリー
フの30μ幅の細線幅は25μであり、又300μ幅の
白抜き線の深さ(レリーフ深度)は、77μと優れたレ
リーフ性能であった。
【0017】比較例2 実施例1と同様にアルカリ処理でマット化した表面粗さ
が0.12の100μのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用いて実施例1と同様に操作して、感光性樹脂
層の厚みが約700μの感光性樹脂原版を作成した。次
いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光性樹脂
表面にネガフィルムを密着させて5分間露光した後、ネ
ガフィルムを剥離してブラシ式ウォシャーで3分間現像
し、乾燥露光を行い、レリーフを得た。得られたレリー
フの30μ幅の細線幅は26μであり、又300μ幅の
白抜き線の深さ(レリーフ深度)は、83μと優れたレ
リーフ性能であったが、ネガ密着性が悪く、不満足な性
能であった。
【0018】比較例3 実施例1と同様にアルカリ処理でマット化した表面粗さ
が0.63の100μのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用いて実施例1と同様に操作して、感光性樹脂
層の厚みが約700μの感光性樹脂原版を作成した。次
いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光性樹脂
表面にネガフィルムを密着させて5分間露光した後、ネ
ガフィルムを剥離してブラシ式ウォシャーで3分間現像
し、乾燥露光を行い、レリーフを得た。ネガ密着性は優
れていたが、得られたレリーフの30μ幅の細線幅は3
2μで300μ幅の白抜き線の深さ(レリーフ深度)も
38μと浅く、不満足な性能であった。
【0019】実施例4 平均分子量600のポリエチレングリコールの両末端に
アクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得た
α,ω−ジアミノポリオキシエチレンとアジピン酸との
当モル塩60重量部、ε−カプロラクタム20部、及び
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の当モル塩20重
量部を通常の条件で溶融重合して相対粘度(ポリマー
1.0gを抱水クロラール100mlに溶解し、25℃で
測定)1.9のポリアミドを得た。上記ポリアミドを5
5部を、メタノール200部に溶解した後、下記一般式
化2で示される感度バランス剤0.11部を攪拌下に徐
々に添加し、ポリマー末端の一部に感度バランス剤を固
定したポリアミドを得た。そののちトリメチロールプロ
パンのジグリシジルエーテルとアクリル酸の開環付加反
応によって得られたジエポキシアクリレート39部、N
−ブチルベンゼンスルアミド5部、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル0.1部、ベンジルジメチルケタール
1.0部を加え、感光性樹脂組成物の溶液を得た。この
感光性樹脂組成物を鹸化率が98%のポバールを約1.
7μコートした表面粗さが0.30のアルカリ処理でマ
ット化した100μのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムにワイヤーバーでコートした後100℃で乾燥し、
下記一般式化2で示されるポリマーに固定している感度
バランス剤を含む感光性樹脂組成物を30μ積層したカ
バーフィルムを得た。
【0020】
【化2】
【0021】一方、下層は上記ナイロン55部を、メタ
ノール200部に溶解した後、トリメチロールプロパン
のジグリシジルエーテルとアクリル酸の開環付加反応に
よって得られたジエポキシアクリレート39部、N−ブ
チルベンゼンスルアミド5部、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0.1部、ベンジルジメチルケタール1.0
部を加え、感光性樹脂組成物の溶液を得た。この溶液を
テフロンコートしたシャーレに流延し、暗所にてメタノ
ールを蒸発除去後、更に1昼夜40℃で減圧乾燥し、厚
み約800μの組成物のシートを得た。このシートを褐
色顔料入りの接着剤を塗布した厚さ250μのポリエス
テルフィルムに貼り合せ、更に組成物の上面に感度バラ
ンス剤が結合したポリマーを含む感光性樹脂組成物を3
5μ積層した前記カバーフィルムでカバーし、110℃
で熱プレスして感光性樹脂層の厚みが約700μの感光
性樹脂原版を作成した。次いでこの原版からカバーフィ
ルムを剥離し、感光性樹脂表面にネガフィルムを密着さ
せて5分間露光した後、ネガフィルムを剥離してブラシ
式ウォシャーで3分間現像し、乾燥露光を行い、レリー
フを得た。得られたレリーフの30μ幅の細線幅は27
μであり、又300μ幅の白抜き線の深さ(レリーフ深
度)は、67μと優れたレリーフ性能であった。
【0022】実施例5 N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン65
部、2−メチルペンタメチレンジアミン28部、実施例
1の一般式化1で示される感度調整剤のアミノナフトキ
ノン0.06部をメタノール800部に溶解した。ポリ
エチレングリコール(平均分子量600)600部とヘ
キサメチレンジイソシアネート370部とを反応させて
得られた実質的に両末端にイソシアネート基を有するウ
レタンオリゴマー457部を攪拌下に前記ジアミン溶液
に注入し、更に実施例1の感度調整剤を添加して反応さ
せた。反応は約15分で終了し、主鎖中にポリエーテル
セグメントを52重量%含有した比粘度が1.55の感
度調整剤を末端に反応させたポリマーを得た。このよう
にして得られたポリマーの一部に感度調整剤が結合した
ポリマー溶液を、テフロンコートしたシャーレに取り、
メタノールを蒸発除去後、減圧乾燥した。次に得られた
重合体55部をメタノール100部に溶解し、この溶液
にアジピン酸(上記重合体の主鎖中のピペラジン環の塩
基性第3級窒素および末端アミノ基とアンモニウム塩を
形成し、上記重合体を水溶性化する)2.4部、N−ブ
チルトルエンスルホンアミド5部、グリセリンのジメタ
クリレート36.5部、ハイドロキノンモノメチルエー
テル0.1 部、ベンゾインメチルエーテル1.0 部を加え感
光性樹脂組成物の溶液を得た。この溶液をテフロンコー
トしたシャーレに流延し、暗所にてメタノールを蒸発除
去し、更に1昼夜、40℃で減圧乾燥し厚さ約800μ
のシートを得た。このシートを褐色顔料入りの接着剤を
塗布し厚さ250μのポリエステルフィルムに貼り合
せ、組成物の上面に上記感度バランス剤が結合したポリ
マーを含む感光性樹脂組成物を27μ積層した前記カバ
ーフィルムでカバーし、100℃で熱プレスして感光性
樹脂層の厚みが約700μの感光性樹脂原版を作成し
た。次いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光
性樹脂表面にネガフィルムを密着させて5分間露光した
後、ネガフィルムを剥離してブラシ式ウォシャーで2分
15秒間現像し、乾燥・露光を行い、レリーフを得た。
得られたレリーフの30μ幅の細線幅は27μであり、
又300μ幅の白抜き線の深さ(レリーフ深度)は63
μと満足できる性能であった。
【0023】
【発明の効果】以上かかる構成より本発明の感光性樹脂
積層体は、ネガ密着性に優れかつレリーフ深度の埋まり
と細線幅に太りがない感光性樹脂凸版を提供し、産業界
に寄与すること大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも支持体、感光性樹脂層、スリッ
    プコート層およびカバー層を設けた感光性樹脂積層体に
    おいて、前記カバー層が、スリップコート層に面した側
    の表面粗さ(Ra)が0.20〜0.50の範囲内にあ
    るマットカバーフィルムであり、かつ前記感光性樹脂層
    が少なくとも2層からなる多層構造であることを特徴と
    する感光性樹脂積層体。
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