JP2002173954A - 建設機械の管理装置 - Google Patents

建設機械の管理装置

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JP2002173954A JP2001261502A JP2001261502A JP2002173954A JP 2002173954 A JP2002173954 A JP 2002173954A JP 2001261502 A JP2001261502 A JP 2001261502A JP 2001261502 A JP2001261502 A JP 2001261502A JP 2002173954 A JP2002173954 A JP 2002173954A
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    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/20Monitoring the location of vehicles belonging to a group, e.g. fleet of vehicles, countable or determined number of vehicles

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】異常判断を正確に行えるようにし、また異常度
合を判別できるようにして、その判別結果に応じて的確
な異常処理が行えるようにする。 【解決手段】建設機械31に設けられたセンサ群41よ
って内部情報D1を検出、これを第1の建設機械情報D
1として収集。またオイル分析センタ17は分析対象物
131aを分析することにより第2の建設機械情報D2
(オイル分析情報)を収集。またサービスマンは建設機
械31を目視によって判断することにより第3の建設機
械情報D3を収集。メーカ10のサーバ装置11では、
これら第1、第2および第3の建設機械情報D1、D
2、D3のすべてあるいはいずれか2つの組み合わせに
基づいて建設機械の異常度合いを判別する。またサーバ
装置11は、端末装置51、52、53からの要求に応
じて、対応するランクの異常度合い情報を、インターネ
ット7などの通信手段を介して要求元の端末装置51,
52,53へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の故障等の
異常を判断しその判断結果に応じて修理等の異常処理を
行うことで建設機械を管理する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル、ダンプトラック、ブルド
ーザ、ホイールローダなどの建設機械は、施主が要求す
る工期までに完工するように工事現場などで連続して稼
動されることが多い。このため建設機械で故障等の異常
が発生した場合には修理等を迅速に行い極力ダウンタイ
ムを短くする必要がある。しかも建設機械は高価であ
り、プール地に保管している機種、台数、レンタルに供
される機種、台数が限られていることから、代替えの建
設機械を即座に工事現場に投入することは難しい。
【0003】また建設機械は現状では初期の販売額とほ
ぼ同額のサービス費用(パーツ代、工賃等)が必要であ
りサービス費用が高コストになっている。
【0004】このため建設機械で発生する故障等の異常
を早期に事前に正確に判断して、部品を早期に手配した
り修理を迅速に行うことが、サービス費用のコストの低
減を図り、工事現場等における稼働率を向上させる上で
必要となる。たとえばエンジンが重大な損傷を受ける前
に適切な部品を交換したり調整を行えばサービス費用を
低減でき、修理に要する時間も短くなる。
【0005】そこで従来はサービスマン(保守員)が建
設機械まで出向き、目視で確認するか若しくは建設機械
にパーソナルコンピュータを接続することによって建設
機械内部のメモリに書き込まれた建設機械に関するデー
タをダウンロードすることで建設機械に関する情報(サ
ービスメータの計時値、燃料消費量、エンジン回転数な
ど)を取得するようにしていた。そして複数の建設機械
から収集されたデータを建設機械のメーカの管理部のコ
ンピュータのメモリに記憶格納させることで、複数の建
設機械を管理するようにしていた。
【0006】しかしこの方法は人手により情報を収集し
ているため、建設機械の数が多数になるほど情報収集は
煩雑なものとなり情報収集の作業効率は良くないという
問題がある。
【0007】そこで近年は、特開平8−144312号
公報(以下第1公報)、特開平11144312号公報
(以下第2公報)にみられるように、建設機械の情報の
取得を人手に頼ることなく通信手段を用いて自動的に行
う試みがなされている。
【0008】第1公報記載の発明は、建設機械の稼動状
態の検出データ、検出データに基づくエラーコード、目
視によるエラーコードを、通信装置を介してメーカなど
の管理部に送信し管理部側の表示画面にエラーコードを
表示することで人手により建設機械の異常を判断し、修
理等をサービスマンに依頼するというものである。
【0009】一方第2公報記載の発明は、建設機械の稼
動状態の検出データに基づくエラーコードと、エラーコ
ード直前の検出データつまりスナップショットデータを
一時的に建設機械に設けたメモリに記憶し、メモリに記
憶されたデータを通信装置を介してメーカなどの管理部
に送信し管理部側でエラーコードとスナップショットデ
ータから建設機械の異常を自動的に判断し、異常である
と判断された場合に修理等をサービスマンに依頼すると
いうものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1公報記載の発明に
よれば人手に頼り異常を判断している。このため判断が
ばらつくという問題がある。
【0011】また第2公報記載の発明によれば自動的に
異常を判断しているため判断がばらつくという問題は生
じない。しかしエラーコードとスナップショットデータ
というデータのみに基づいて異常を判断しているため、
正確な判断を行えないおそれがある。すなわちエラーコ
ードとスナップショットデータは建設機械に設けられた
センサの検出値から得られるデータである。しかしなが
ら建設機械の異常は、センサの検出値のみならず目視に
よる判断結果やオイル等を分析した結果を総合してはじ
めて判断できるものもある。
【0012】そこで本発明はセンサの検出値以外の情報
を加味して異常判断を正確に行えるようにすることを第
1の解決課題とするものである。
【0013】また第1公報、第2公報記載の発明によれ
ば、エラーコードが発生したときには原則的に異常が発
生したものと判断される。
【0014】しかしエラーコードは必ずしも真の異常を
意味するものではない。すなわちエラーコードは建設機
械の内部のコントローラで生成される。コントローラは
安全性を高めるために僅かな異常であってもエラーコー
ドを生成するような規格で製造されている。たとえば建
設機械が下り坂等でオーバーランした場合を想定する。
この場合エンジン回転数が過回転になるたびに、実際に
はエンジン損傷、ブレーキ損傷等の異常が発生していな
いにもかかわらず、オーバーランを示すエラーコードが
生成されてしまう。そしてこのエラーコードから管理部
側で異常であると判断して、現場にサービスマンを派遣
したとしても実際には修理を要するほどの緊急度を要す
る異常ではなかったという事態が数多く発生している。
【0015】逆にコントローラを、真に異常が発生した
ときのみにエラーコードを生成するような規格にする
と、異常発生を事前に見逃してしまい、建設機械が故障
してから修理にとりかかるような事態となり、ダウンタ
イムが多大なものになるおそれがある。
【0016】以上のように従来技術によれば異常である
か否かを一義的に判断しているため、緊急度の低い状態
であるにもかかわらず異常であると判断したり逆に緊急
度が高い状態にもかかわらずこれを見逃してしまうとい
う問題があった。
【0017】そこで本発明は異常度合いつまり緊急度の
度合いを判別できるようにして、その判別結果に応じて
的確な異常処理が行えるようにすることを第2の解決課
題とするものである。
【0018】ところで上記第1公報、第2公報記載の発
明は、メーカ等の管理部側で建設機械の情報に基づいて
異常を判断し、異常であると判断された場合にサービス
マンを現場に派遣して修理を行うというものである。す
なわち異常であるという判断結果は、修理を行うサービ
ス部門のみならず、経営部門、営業部門、生産部門など
にとっても有用な情報である。しかもサービス部門、経
営部門、営業部門、生産部門などに応じて異常であると
判断するレベルは異なる。たとえばサービス部門であれ
ば、実際に故障が発生する前に現場に急行して建設機械
の異常を確かめる必要性から、僅かな異常であってもそ
の情報を取得する必要がある。また生産部門であれば、
設計変更等を行う必要性から僅かな異常の情報は重要で
なく、ある程度の深刻な異常の情報のみが重要になる。
さらに経営部門にとっては、故障が発生する可能性の高
い情報のみが重要になる。逆にサービス部門に、深刻な
異常の情報のみを与えても、修理等を迅速に行うことが
できなくなるおそれがある。一方経営部門に僅かな異常
の情報を与えてもそれは無用な情報であり結果的に有用
な情報が無視されることになりかねない。
【0019】このように建設機械を管理する側にとって
要求する情報のレベルは同じではなく管理者側のレベル
によっては全ての情報を与えられても却って使いこなせ
ず無用な情報となることが多々あった。
【0020】また情報を選別することなく一義的に全て
の情報を送信することは、通信コストの増大を招く結果
になる。
【0021】そこで本発明は管理者側に真に有用な情報
のみを与えるようにするとともに通信コストを抑えるよ
うにすることを第3の解決課題とするものである。
【0022】上記第2公報では、建設機械の異常を自動
的に判断している。
【0023】しかしながら異常であると判断されたとし
ても実際には異常ではなかったり、逆に異常ではないと
判断されたとしても実際には異常であったことが起こり
得る。これは判断に必要なデータが不足していたり、デ
ータの内容が実状に沿っていないなどの理由による。
【0024】一方において、建設機械を管理する側の専
門的知識、技術レベルには差がある。たとえばメーカの
設計者は、建設機械について技術的に詳しく、レンタル
会社などのユーザは、一般的に建設機械について技術的
に詳しくない。このため自動的に判断結果が得られた場
合に、その結果をそのままメーカの設計者、ユーザに伝
えたものとすると、メーカの設計者は、自らの専門知識
に基づいて、その自動的になされた判断が妥当なものか
否かを最終的に判断して、適切な対処をとることができ
る。これに対して、ユーザは、専門的知識が不足してい
るため、自動的に下された判断結果を信用せざるを得
ず、「異常」という判断が誤っている場合には無用な労
力を費やすことになったり、「異常ではない」という判
断が誤っている場合には修理等の適切な処置の遅れによ
り不都合が生じることになる。
【0025】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、建設機械を管理する側の技術的なレベルに
応じた情報を与えるようにして、適切な対処をとること
ができるようにすることを、第4の解決課題とするもの
である。
【0026】また第1公報、第2公報記載の発明によれ
ば、エラーコードが発生したときには原則的に異常が発
生したものと判断される。
【0027】しかしエラーコードは必ずしも真の異常を
意味するものではない。すなわちダンプトラックなどの
建設機械は、同じ作業現場で稼動することが多い。同じ
環境下で稼動する建設機械は、外気温が急上昇するなど
環境が急変すると、センサ値が異常値に達しエラーコー
ドを一斉に発生することがある。したがってエラーコー
ド発生をもって建設機械の異常であると判断すると、環
境の急変によって全ての建設機械に生じた変化を、異常
と判断することになり、実状と合わないことがある。
【0028】逆に、環境の急変を除外するためにエラー
コードの発生の基準を高く設定すると、真の異常発生を
事前に見逃してしまい、建設機械が故障してから修理に
とりかかるような事態となり、ダウンタイムが多大なも
のになるおそれがある。
【0029】そこで本発明は、同一の環境で稼動する複
数の建設機械から収集される情報を対比することによ
り、それが環境の原因によるものか、建設機械の真の異
常によるものかを正確に判断できるようにすることを第
5の解決課題とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段および効果】そこで第1発
明は、第1の解決課題を達成するために、建設機械から
情報を収集し収集された建設機械情報に基づいて前記建
設機械の異常を判断し異常であると判断された場合に建
設機械に対して異常処理を行い建設機械を管理するよう
にした建設機械の管理装置において、前記建設機械内に
設けられ、内部情報を検出することにより第1の建設機
械情報を収集する第1の情報収集手段と、前記建設機械
から取り出された分析対象物を分析することにより第2
の建設機械情報を収集する第2の情報収集手段と、前記
建設機械を目視によって判断することにより第3の建設
機械情報を収集する第3の情報収集手段と、前記第1、
第2および第3の情報収集手段で収集された第1、第2
および第3の建設機械情報のすべてあるいはいずれか2
つの組み合わせに基づいて前記建設機械の異常度合いを
判別する異常度合い判別手段とを具え、前記異常度合い
判別手段で判別された異常度合いに応じて前記建設機械
に対して異常処理を行うようにしたことを特徴とする。
【0031】第1発明を図1を参照して説明する。
【0032】第1発明によれば、建設機械31内に設け
られたセンサ群41よって、内部情報D1(オンボード
情報)が検出されこれが第1の建設機械情報D1として
収集される。
【0033】またオイル分析センタ17は建設機械31
から取り出された分析対象物131a(オイル)を分析
することにより第2の建設機械情報D2(オイル分析情
報)を収集する。
【0034】またサービスマンはパーソナルコンピュー
タ19を介して建設機械31を目視によって判断するこ
とにより第3の建設機械情報D3を収集する。
【0035】メーカ10のサーバ装置11では、これら
収集された第1、第2および第3の建設機械情報D1、
D2、D3のすべてあるいはいずれか2つの組み合わせ
に基づいて建設機械の異常度合いを判別する。具体的に
は図2に示すようにブローバイ圧と排気温度を示す第1
の建設機械情報D1と、オイル分析結果(鉄Fe混入度
合い、シリコンSi混入度合い)を示す第2の建設機械
情報D2とに基づいて、異常度合いが第1段階〜第4段
階のいずれにあるかが判別される。
【0036】このように第1発明によればセンサの検出
値以外の情報を加味して異常判断を正確に行うことがで
きる。
【0037】第2発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、建設機械から情報を収集し収集された建設機械情
報に基づいて前記建設機械の異常を判断し異常であると
判断された場合に建設機械に対して異常処理を行い建設
機械を管理するようにした建設機械の管理装置におい
て、前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、前記
情報収集手段によって収集された建設機械情報に基づい
て建設機械の異常の度合いを複数のレベルにランク付け
する情報加工手段とを具え、前記情報加工手段によって
ランク付けされた異常度合いを示す情報に基づいて前記
建設機械に対して異常処理を行うようにしたことを特徴
とする。
【0038】第2発明を図1を参照して説明する。
【0039】建設機械31のコントローラ40ではたと
えばオーバーランを示すエラーコードが収集される。
【0040】そしてメーカ10のサーバ装置11では、
収集されたエラーコードの単位時間当たりの発生回数に
基づいて建設機械の異常の度合いがランク1(正常Norm
al)、ランク2(注意Warning)、ランク3(異常Abnor
mal)、ランク4(緊急Emergency)の各レベルにランク
付けされる。
【0041】そして建設機械31の管理者はこのランク
付けされた異常度合いを示す情報に基づいて建設機械3
1に対して点検、修理等を行う。具体的にはランク1、
ランク2のときにはサービスマンは建設機械31を点
検、修理する必要がないと判断でき、ランク3、4にな
ったときにはじめて建設機械31を点検、修理する必要
があると判断することができる。
【0042】このように第2発明によれば、異常度合い
つまり緊急度の度合いを判別できるので、その判別結果
に応じて的確な異常処理を行うことができる。
【0043】第3発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、建設機械から情報を収集し収集された建設機械情
報に基づいて前記建設機械の異常を判断し異常であると
判断された場合に建設機械に対して異常処理を行い建設
機械を管理するようにした建設機械の管理装置におい
て、前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、前記
建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けられた
1または複数の端末装置とを備え、前記情報収集手段
と、前記端末装置と、サーバ装置とを通信手段によって
相互に通信可能に接続し、前記サーバ装置に、前記建設
機械情報に基づいて異常の度合いを複数のレベルにラン
ク付けする情報加工手段を設け、前記情報収集手段によ
って収集された建設機械情報を前記通信手段を介して前
記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置の情報加工手段
は、送信された建設機械情報に基づいて建設機械の異常
の度合いを複数のレベルにランク付けし、前記サーバ装
置は、前記1または複数の端末装置からの要求に応じ
て、前記ランク付けされた異常度合いを示す情報を、前
記通信手段を介して要求元の端末装置へ送信するように
したことを特徴とする。
【0044】第3発明を図1を参照して説明する。
【0045】第3発明によれば建設機械31内に設けら
れたセンサ群41よって、内部情報D1(オンボード情
報)が検出されこれが第1の建設機械情報D1として収
集される。
【0046】またオイル分析センタ17は建設機械31
から取り出された分析対象物131a(オイル)を分析
することにより第2の建設機械情報D2(オイル分析情
報)を収集する。
【0047】またサービスマンはパーソナルコンピュー
タ19を介して建設機械31を目視によって判断するこ
とにより第3の建設機械情報D3を収集する。
【0048】これら収集された建設機械情報D1、D
2、D3は通信衛星5などの通信手段を介してメーカ1
0のサーバ装置11に送信される。
【0049】メーカ10のサーバ装置11では、収集さ
れた建設機械情報D1、D2、D3毎に異常の度合いが
ランク1(正常Normal)、ランク2(注意Warning)、
ランク3(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emergenc
y)の各レベルにランク付けされる。
【0050】そしてサーバ装置11は、端末装置51か
らの要求に応じて、ランク付けされた異常度合いを示す
情報を、インターネット7などの通信手段を介して要求
元の端末装置51へ送信する。
【0051】そして建設機械31の管理者(サービスマ
ン)側の端末装置51の表示画面を介してランク付けさ
れた異常度合いを示す情報を知ることができ、建設機械
31に対して点検、修理等を行うか否かを判断すること
ができる。具体的にはランク1、ランク2のときにはサ
ービスマンは建設機械31を点検、修理する必要がない
と判断でき、ランク3、4になったときにはじめて建設
機械31を点検、修理する必要があると判断することが
できる。
【0052】このように第3発明によれば、異常度合い
つまり緊急度の度合いを判別できるので、その判別結果
に応じて的確な異常処理を行うことができる。
【0053】第4発明は、第2発明または第3発明にお
いて、複数の建設機械を管理する場合に適用され、前記
情報加工手段は、建設機械毎にランク付けの基準を設定
し、建設機械毎にに設定された基準でランク付けを行う
ことを特徴とする。
【0054】第5発明は、第2発明または第3発明にお
いて、前記建設機械情報は、時間の経過に応じて変化す
る時系列データであり、前記情報加工手段は、前記時系
列データの傾きあるいは絶対値あるいは初期値に対する
変化量を、複数のレベルにランク付けすることを特徴と
する。
【0055】第6発明は、第2発明または第3発明にお
いて、前記建設機械情報は、前記建設機械の内部で発生
したエラーを示すエラーコードであり、前記情報加工手
段は、前記エラーコードの発生回数の頻度を、複数のレ
ベルにランク付けすることを特徴とする。
【0056】第7発明は、第2発明または第3発明にお
いて、前記建設機械情報は、前記建設機械の稼動状態の
予測値に対する実際の稼働状態とを比較した比較結果で
あり、前記情報加工手段は、前記比較結果を、複数のレ
ベルにランク付けすることを特徴とする。
【0057】第8発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、建設機械から情報を収集し収集された建設機械情
報に基づいて前記建設機械の異常を判断し異常であると
判断された場合に建設機械に対して異常処理を行い建設
機械を管理するようにした建設機械の管理装置におい
て、前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、前記
建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けられた
複数の端末装置とを具え、前記情報収集手段と、前記複
数の端末装置と、サーバ装置とを通信手段によって相互
に通信可能に接続し、前記サーバ装置に、前記建設機械
情報に基づいて異常の度合いを複数のレベルにランク付
けするとともに、送信すべき異常度合いのランクと前記
複数の端末装置との対応づけを行う前記情報加工手段を
設け、前記情報収集手段によって収集された建設機械情
報を前記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、前
記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械情
報に基づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベルに
ランク付けするとともに、送信すべき異常度合いのラン
クと前記複数の端末装置それぞれとの対応づけを行い、
前記サーバ装置は、前記端末装置からの要求に応じて、
対応するランクの異常度合い情報を、前記通信手段を介
して要求元の端末装置へ送信するようにしたことを特徴
とする。
【0058】第8発明を図1を参照して説明する。
【0059】第8発明によれば建設機械31内に設けら
れたセンサ群41よって、内部情報D1(オンボード情
報)が検出されこれが第1の建設機械情報D1として収
集される。
【0060】またオイル分析センタ17は建設機械31
から取り出された分析対象物131a(オイル)を分析
することにより第2の建設機械情報D2(オイル分析情
報)を収集する。
【0061】またサービスマンはパーソナルコンピュー
タ19を介して建設機械31を目視によって判断するこ
とにより第3の建設機械情報D3を収集する。
【0062】これら収集された建設機械情報D1、D
2、D3は通信衛星5などの通信手段を介してメーカ1
0のサーバ装置11に送信される。
【0063】メーカ10のサーバ装置11では、収集さ
れた建設機械情報D1、D2、D3毎に異常の度合いが
ランク1(正常Normal)、ランク2(注意Warning)、
ランク3(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emergenc
y)の各レベルにランク付けされる。また異常度合いの
ランク1、2、3、4と端末装置51とが対応づけら
れ、異常度合いのランク1、2、3、4とサービスマン
側の端末装置51とが対応づけられ、異常度合いのラン
ク3、4と営業マン側の端末装置52とが対応づけら
れ、異常度合いのランク4と経営者側の端末装置53と
が対応づけられる。
【0064】そしてサーバ装置11は、端末装置51、
52、53からの要求に応じて、対応するランクの異常
度合い情報を、インターネット7などの通信手段を介し
て要求元の端末装置51、52、53へ送信する。
【0065】このためサービスマン側の端末装置51の
表示画面を介して異常度合いのランク1、2、3、4の
情報を知ることができる。正常な範囲に入るような僅か
な異常でも知ることができる。このため実際に故障が発
生する前に現場に急行して建設機械31の異常を確かめ
ることができる。また営業マン側の端末装置52の表示
画面を介して異常度合いのランク3、4の情報のみを知
ることができる。このため深刻な異常の情報のみを知る
ことができる。また経営者側の端末装置53の表示画面
を介して異常度合いのランク4のみを情報を知ることが
できる。このため故障が発生する可能性の高い情報のみ
を知ることができる。逆にサービスマン側の端末装置5
1に、深刻な異常の情報を示すランク3、4の情報のみ
を与えても、修理等を迅速に行うことができなくなるお
それがある。一方経営者側の端末装置53に、僅かな異
常の情報を含むランク1、2、3、4の情報全てを与え
てもそれは無用な情報であり結果的に有用な情報が無視
されることになりかねない。
【0066】また情報を選別して送信しており一義的に
全ての情報を送信するものではないので、通信コストを
抑えることができる。
【0067】このように第8発明によれば建設機械の管
理者側に真に有用な情報のみを与えることができるとと
もに通信コストを抑えることができる。
【0068】第9発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、建設機械から情報を収集し収集された建設機械情
報に基づいて前記建設機械の異常を判断し異常であると
判断された場合に建設機械に対して異常処理を行い建設
機械を管理するようにした建設機械の管理装置におい
て、前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、前記
建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けられた
複数の端末装置とを具え、前記情報収集手段と、前記複
数の端末装置と、サーバ装置とを通信手段によって相互
に通信可能に接続し、前記サーバ装置に、前記建設機械
情報に基づいて、前記端末装置側の管理者のレベルに応
じた情報に加工する情報加工手段を設け、前記情報収集
手段によって収集された建設機械情報を前記通信手段を
介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置の情報
加工手段は、送信された建設機械情報を前記端末装置側
の管理者のレベルに応じた情報に加工し、前記サーバ装
置は、前記端末装置からの要求に応じて、要求元の端末
装置側の管理者のレベルに応じた加工情報を、前記通信
手段を介して要求元の端末装置へ送信することを特徴と
する。
【0069】第9発明は第8発明と同様の効果が得られ
る。
【0070】第10発明は、第9発明において、前記サ
ーバ装置は、前記サーバ装置は、要求元の端末装置から
前記加工情報を受領した旨のデータが一定期間内に返信
されない場合は、当該加工情報を再送することを特徴と
する。
【0071】第11発明は、建設機械から情報を収集し
収集された建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常
を判断し異常であると判断された場合に建設機械に対し
て異常処理を行い建設機械を管理するようにした建設機
械の管理装置において、前記建設機械情報を収集する情
報収集手段と、前記建設機械に対して異常処理を行う管
理者側に設けられた複数の端末装置とを備え、前記情報
収集手段と、前記端末装置と、サーバ装置とを通信手段
によって相互に通信可能に接続し、前記サーバ装置に、
前記建設機械情報に基づいて異常の度合いを複数のレベ
ルにランク付けする情報加工手段と、前記情報加工手段
で行われた異常度合いのランク付けを、ランク付けし直
し、ランク付けし直された結果をサーバ装置のデータベ
ースに記憶する記憶手段とを設け、前記情報収集手段に
よって収集された建設機械情報を前記通信手段を介して
前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置の情報加工手
段は、送信された建設機械情報に基づいて建設機械の異
常の度合いを複数のレベルにランク付けし、前記情報加
工手段で行われた異常度合いのランク付けを、ランク付
けし直し、ランク付けし直された結果を前記記憶手段に
記憶し、前記サーバ装置は、ランク付けがし直された異
常度合いを示す情報を、前記通信手段を介して各端末装
置へ送信するようにしたことを特徴とする。
【0072】第11発明を図1を参照して説明する。
【0073】第11発明によれば建設機械31内に設け
られたセンサ群41よって、内部情報D1(オンボード
情報)が検出されこれが第1の建設機械情報D1として
収集される。
【0074】またオイル分析センタ17は建設機械31
から取り出された分析対象物131a(オイル)を分析
することにより第2の建設機械情報D2(オイル分析情
報)を収集する。
【0075】またサービスマンはパーソナルコンピュー
タ19を介して建設機械31を目視によって判断するこ
とにより第3の建設機械情報D3を収集する。
【0076】これら収集された建設機械情報D1、D
2、D3は通信衛星5などの通信手段を介してメーカ1
0のサーバ装置11に送信される。
【0077】メーカ10のサーバ装置11では、収集さ
れた建設機械情報D1、D2、D3毎に異常の度合いが
ランク1(正常Normal)、ランク2(注意Warning)、
ランク3(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emergenc
y)の各レベルにランク付けされる。
【0078】さらに異常度合いのランク付けを、ランク
付けし直し、ランク付けし直された結果を記憶手段12
に記憶する。
【0079】そしてサーバ装置11は、ランク付けし直
された異常度合いを示す情報を、インターネット7など
の通信手段を介して各端末装置へ送信する。
【0080】このため、たとえば建設機械31、32の
ユーザであるリース/レンタル会社60の端末装置61
に、ランク「4」からランク「3」にランクし直された
データが送信されたとする。この場合には、サービスマ
ンを派遣するなどの措置をとることが回避され、無用な
労力が軽減される。
【0081】逆に建設機械31、32のユーザであるリ
ース/レンタル会社60の端末装置61に、ランク
「3」からランク「4」にランクし直されたデータが送
信されたとする。この場合には、サービスマンを緊急に
派遣するなどを措置をとることが可能になり、修理等の
適切な処置を迅速をとることにより、建設機械の故障に
よるダウンタイムの発生を回避することができる。
【0082】第12発明は、建設機械から情報を収集し
収集された建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常
を判断し異常であると判断された場合に建設機械に対し
て異常処理を行い建設機械を管理するようにした建設機
械の管理装置において、前記建設機械情報を収集する情
報収集手段と、前記建設機械に対して異常処理を行う管
理者側に設けられた複数の端末装置とを備え、前記情報
収集手段と、前記端末装置と、サーバ装置とを通信手段
によって相互に通信可能に接続し、前記サーバ装置に、
前記建設機械情報に基づいて異常の度合いを複数のレベ
ルにランク付けする情報加工手段を設け、前記情報収集
手段によって収集された建設機械情報を前記通信手段を
介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置の情報
加工手段は、送信された建設機械情報に基づいて建設機
械の異常の度合いを複数のレベルにランク付けし、前記
サーバ装置は、前記ランク付けされた異常度合いを示す
情報を、前記通信手段を介して、特定の端末装置へ送信
し、前記特定の端末装置は、送信された情報について、
異常度合いのランク付けをし直して、前記サーバ装置に
送信し、前記サーバ装置は、ランク付けがし直された異
常度合いを示す情報を、前記通信手段を介して各端末装
置へ送信するようにしたことを特徴とする。
【0083】第12発明を図1を参照して説明する。
【0084】第12発明によれば建設機械31内に設け
られたセンサ群41よって、内部情報D1(オンボード
情報)が検出されこれが第1の建設機械情報D1として
収集される。
【0085】またオイル分析センタ17は建設機械31
から取り出された分析対象物131a(オイル)を分析
することにより第2の建設機械情報D2(オイル分析情
報)を収集する。
【0086】またサービスマンはパーソナルコンピュー
タ19を介して建設機械31を目視によって判断するこ
とにより第3の建設機械情報D3を収集する。
【0087】これら収集された建設機械情報D1、D
2、D3は通信衛星5などの通信手段を介してメーカ1
0のサーバ装置11に送信される。
【0088】メーカ10のサーバ装置11では、収集さ
れた建設機械情報D1、D2、D3毎に異常の度合いが
ランク1(正常Normal)、ランク2(注意Warning)、
ランク3(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emergenc
y)の各レベルにランク付けされる。
【0089】さらにサーバ装置11は、ランク付けされ
た異常度合いを示す情報を、通信手段を介して、特定の
端末装置11aへ送信する。
【0090】そして特定の端末装置11aは、送信され
た情報について、異常度合いのランク付けをし直して、
サーバ装置11に送信し、そしてサーバ装置11は、ラ
ンク付けし直された異常度合いを示す情報を、インター
ネット7などの通信手段を介して各端末装置へ送信す
る。
【0091】このため、たとえば建設機械31、32の
ユーザであるリース/レンタル会社60の端末装置61
に、ランク「4」からランク「3」にランクし直された
データが送信されたとする。この場合には、サービスマ
ンを派遣するなどの措置をとることが回避され、無用な
労力が軽減される。
【0092】逆に建設機械31、32のユーザであるリ
ース/レンタル会社60の端末装置61に、ランク
「3」からランク「4」にランクし直されたデータが送
信されたとする。この場合には、サービスマンを緊急に
派遣するなどを措置をとることが可能になり、修理等の
適切な処置を迅速をとることにより、建設機械の故障に
よるダウンタイムの発生を回避することができる。
【0093】第13発明は、第11発明または第12発
明において、前記複数の端末装置は、複数のレベルにラ
ンク付けされており、前記サーバ装置の情報加工手段で
行われた異常度合いのランク付けを、端末装置のレベル
に応じて、ランク付けし直し、前記サーバ装置は、端末
装置のレベルに対応してランク付けし直された異常度合
いの情報を、前記通信手段を介して、対応する端末装置
へ送信するようにしたことを特徴とする。
【0094】第13発明によれば、専門家によって、ラ
ンク付け「4(緊急Emergency)」が実際には「3(異
常Abnormal)」であると判断されると、このランク付け
し直された方のデータつまり「3(異常Abnormal)」が
リース/レンタル会社60の端末装置61に送信され、
サービス部門側端末装置51にはランク付けし直す前の
データつまり「4(緊急Emergency)」がそのまま送信
される。
【0095】これによりサービスマンは現場に急行し、
ユーザは注意しながら建設機械を運転する措置をとるこ
とが可能になる。このため建設機械はサービスマンが到
着するまで稼動できるのでダウンタイムを最小に抑える
ことができる。またサービスマンは現場に急行して、専
門家の判断が正しいか否かを確認し、その結果をメーカ
に報告することができる。このように第13発明によれ
ば、ランク付けし直された結果を各端末装置に一義的に
送信した場合と比較して、より適切な措置をとることが
できる。
【0096】第14発明は、同一の環境で稼動する複数
の建設機械から情報を収集し収集された建設機械情報に
基づいて前記複数の建設機械の異常を判断し異常である
と判断された場合に、その建設機械に対して異常処理を
行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理装置
において、前記建設機械情報を収集する情報収集手段
と、前記情報収集手段によって収集された建設機械情報
の中から同一種類の情報を選択し、この同一種類の情報
が示す値を、複数の建設機械相互間で対比し、この結
果、特異な値を示す建設機械を、異常であると判断する
異常判断手段とを具え、前記異常判断手段によって異常
であると判断された建設機械に対して異常処理を行うよ
うにしたことを特徴とする。
【0097】第14発明を図35を参照して説明する。
【0098】建設機械31a、31b、31cの情報収
集手段によって収集された建設機械情報の中から同一種
類の情報たとえばブローバイ圧のトレンドデータが選択
され、この同一種類の情報が示す値を、複数の建設機械
31a、31b、31c相互間で対比し、この結果、特
異な値を示す建設機械31aを、異常であると判断す
る。たとえば図35(a)に示すように、建設機械31
aのトレンドデータは、サービスメータ値SMR1以後
で急上昇する。しかし、他の建設機械31b、31cの
トレンドデータをみると、「サービスメータ値SMR1
以後の急上昇」は、ダンプトラック31aと同じ傾向を
示す。そこで、建設機械31aの異常は、作業現場の環
境の変化によるものであり、建設機械31a固有の異常
である可能性が低いと判定して、最終的にランク4の異
常は発生していないと判断し、ランク付けを「4(緊急
Emergency)」から「3(異常Abnormal)」に変更す
る。
【0099】逆に、図35(b)のように、一台の建設
機械31aについてのトレンドデータのみが、サービス
メータ値SMR1以後で急上昇する傾向を示しており、
他の建設機械31b、31cは急上昇する傾向を示して
いない場合には、建設機械31aの異常は、建設機械3
1a固有の異常である可能性が高いと判定して、最終的
にランク4の異常が発生しているものと判断し、サーバ
装置11で行われたランク付け「4(緊急Emergenc
y)」を維持する。
【0100】以上のように第14発明によれば、同一の
環境で稼動する複数の建設機械から収集される情報を対
比することにより、それが環境の原因によるものか、建
設機械の真の異常によるものかを正確に判断できるよう
になる。
【0101】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
建設機械の管理装置について説明する。なお実施形態で
は、建設機械として油圧ショベル、ブルドーザ、ダンプ
トラック、ホイールローダ、クレーン、グレーダ、破砕
処理機械などを想定している。
【0102】図1は実施形態の建設機械を管理する管理
装置(管理システム)を示している。本実施形態では建
設機械のメーカ10で生産される多数の建設機械とし
て、31、32を代表させて示している。
【0103】まず図1の管理システムの構成、通信形態
について説明する。
【0104】図1に示すように建設機械31、32の図
示しない通信端末と、複数の端末装置14、15、1
6、18、19、51、52、53、61、63、65
と、サーバ装置11は相互に通信衛星5、インターネッ
ト7、イントラネット13などの通信装置によって相互
に通信可能に接続されている。なおインターネットと
は、複数のLAN(ローカルエリアネットワーク)をゲ
ートウエイ、ブリッジにより相互に通信自在に接続した
世界的通信網のことである。インターネットは電子メー
ル(インターネットを介して送受信する「手紙」)、W
WW(ワールドワイドウエブ;インターネット上の情報
検索システム)などのサービスを提供している。イント
ラネットとはインターネットの技術に基づき構築された
企業内通信網のことである。
【0105】サーバ装置11は、本実施形態の管理シス
テムで行われるサービス(以下管理情報提供サービス)
を提供する建設機械のメーカ本社10に設けられてい
る。
【0106】サーバ装置11はデータベース12を備え
ている。後述するようにデータベース12は建設機械3
1、32を管理するための後述する建設機械情報D1、
D2、D3、本実施形態の管理情報提供サービスを提供
するためのプログラムを記憶している。
【0107】メーカ本社10内には各端末装置14、1
5、16が設けられている。
【0108】端末装置14はメーカ10の経営部門に設
けられている。端末装置15はメーカ10の工場に設け
られている。工場では建設機械31、32が生産され
る。端末装置16はメーカ10の営業部門に設けられて
いる。
【0109】これらサーバ装置11と端末装置14、1
5、16とは相互に送受信可能にイントラネット13に
より接続されている。
【0110】サーバ装置11と各端末装置18、19、
51、52、53、61、63、65とは相互に送受信
可能にインターネット7により接続されている。
【0111】建設機械31、32の通信端末とサーバ装
置11は通信衛星5を介して双方向に送受信可能に接続
されている。通信は無線の通信回線6によって行われ
る。
【0112】サーバ装置11はインターネット7、は通
信衛星5、イントラネット13との間のデータの入出力
を管理するとともに、データベース12の記憶データD
1、D2、D3に基づいて、建設機械31、32を構成
する各コンポーネントの健康状態(損傷状態)を監視し
たりメンテナンス(点検)したり改修(修理)したりす
るのに適切な管理情報に加工する。なお建設機械はエン
ジン、トランスミッション、油圧ポンプ等の各コンポー
ネントから構成されている。
【0113】端末装置18は、建設機械31、32に使
用されるオイル131a(エンジンオイル、トランスミ
ッションオイル、トルクコンバータオイル、デフオイ
ル、ブレーキオイル、作業機の作動油等)を分析するオ
イル分析センタ17に設けられている。
【0114】端末装置19は携行可能なパーソナルコン
ピュータ等の携帯用端末装置であり、建設機械31、3
2を点検、修理するサービスマンによって携行される。
【0115】端末装置51、52、53は建設機械3
1、32を販売し点検、修理等のサービスを行う代理店
50に設けられている。端末装置51は代理店50のサ
ービス部門に設けられている。端末装置52は代理店5
0の営業部門に設けられている。端末装置53は代理店
50の経営部門に設けられている。
【0116】代理店50′は代理店50と同様な代理
店、海外現地法人等である。代理店50と同様に建設機
械を販売し修理等のサービスを行う代理店、現地法人が
海外、国内を問わずに多数存在するものとする。ただし
代理店50′が管轄する建設機械は建設機械31、32
とは異なるものとする。
【0117】端末装置61は建設機械31、32をレン
タルまたはリース(貸与)するリース/レンタル会社6
0に設けられている。本実施形態ではリース/レンタル
会社60が建設機械31、32の所有者であると仮定す
る。
【0118】端末装置63は建設機械31、32を用い
て工事を行わせる工事施工会社62に設けられている。
本実施形態では工事施工会社62は建設機械31、32
を直接使用しないが建設機械31、32によって行われ
る工事の責任者であると仮定する。
【0119】端末装置65は建設機械31、32を用い
て実際に工事を行う現場事務所64に設けられている。
本実施形態では現場事務所64が建設機械31、32の
使用者であると仮定する。
【0120】サーバ装置11と各端末装置18、19、
51、52、53、61、63、65とは相互に送受信
可能にインターネット7により接続されている。
【0121】本実施形態ではメーカ10の各端末装置1
4、15、16側の経営者、工場責任者、営業マン、代
理店50の各端末装置51、52、53側のサービスマ
ン、営業マン、経営者、リース会社60の端末装置61
側の社員、工事施工会社62の端末装置63側の工事責
任者(工事施工者)、現場事務所64の端末装置65側
の現場監督、オペレータが、サーバ装置11で提供され
る管理情報提供サービスを受けるものとする。各端末装
置14、15、16、18、19、51、52、53、
61、63、65にはそれぞれサーバ装置11から提供
される管理情報を表示する表示装置が設けられている。
【0122】またリース会社60の端末装置61側の社
員、工事施工会社62の端末装置63側の工事責任者
(工事施工者)、現場事務所64の端末装置65側の現
場監督、オペレータは、代理店50にとってその管轄下
にある顧客(カスタマ)であるものとする。
【0123】つぎに図1の管理システムにおける情報の
流れについて説明する。
【0124】建設機械31、32に関する情報は、大き
くはオンボード情報D1、オイル分析情報D2、点検情
報D3とからなる。
【0125】オンボード情報D1とは建設機械31、3
2に取り付けられた各種センサ41の検出値に基づき収
集される情報のことである。オンボード情報D1は、セ
ンサ41の検出値の時系列なデータであるトレンドデー
タ、センサ検出値が異常値に達したときに生成されるエ
ラーコード、複数種類のセンサ検出値に基づき得られる
頻度マップデータ等を含む。
【0126】センサ群41としては、サービスメータの
計時値SMR(エンジン稼動時間)を検出すサービスメ
ータ、エンジンの回転数Neを検出するセンサ、ブロー
バイ圧を検出するセンサ、排気温度を検出するセンサ、
エンジン、作業機の作動油、トランスミッション等の油
温を検出するセンサ、エンジン油圧、油圧ポンプ吐出圧
を検出するセンサ、ダンプトラックの場合にはトランス
ミッションの油圧クラッチを係合させるに要する時間で
あるフィル時間を検出するセンサ、ダンプトラックの積
載量を計測するペイロードメータなどである。なおフィ
ル時間とは油圧クラッチを係合するのに必要な圧油を油
圧クラッチに供給し始めてから供給し終えるまでの時間
のことである。
【0127】これに対してオイル分析情報D2、点検情
報D3は建設機械31、32内に既設のセンサ41から
は得られないオフボード情報のことである。
【0128】オイル分析情報D2は建設機械31、32
から取り出された分析対象物であるオイル131aを分
析することにより収集される情報のことである。オイル
分析情報D2はオイル131aを建設機械31、32か
ら取り出してこれをオイル分析センタ17に送り、専用
の分析装置を用いて解析しなければ収集することができ
ない。
【0129】また点検情報D3は建設機械31、32に
専用の計測機器を取り付けて計測値を目視で判断するこ
とにより、あるいは建設機械31、32の各部を直接目
視で判断することにより収集されるデータのことであ
る。点検情報D3はサービスマンが建設機械31、32
が存在する工事現場などに出向き目視で判断しなければ
収集することができない。点検情報D3とは、たとえば
タイヤなどの消耗部品の摩耗、破損状態、ホース等の管
路のひび割れ、破損状態、作業機が作動する速度、エン
ジンなどの各コンポーネントが発生する音、エンジンの
排気状態などである。
【0130】建設機械31、32内のコントローラ40
ではセンサ群40の検出値に基づきオンボード情報D1
が収集され、記憶される。すなわち建設機械31、32
の車体内には主コントローラ40と他のコントローラと
がシリアル通信が可能となるように信号線によってデジ
ーチェーン状に接続されており、車体内ネットワークを
構成している。車体内のコントローラ間の信号線を介し
て所定のプロトコルのフレーム信号が伝送される。フレ
ーム信号が各コントローラ間に伝送されるとフレーム信
号に記述されたデータに従い各コントローラに接続され
たアクチュエータ(油圧ポンプ、ガバナ、制御弁など)
に駆動信号が出力されこれらアクチュエータが駆動制御
されるとともに、各コントローラに接続されたセンサ群
41で検出された検出データあるいは機器内部の情報を
示すデータが取得されフレーム信号に記述される。こう
してコントローラ40にはフレーム信号を介してセンサ
群41の検出値のデータが取り込まれる。センサの検出
値が異常値に達した場合にはエラーコードが生成され
る。たとえばブローバイ圧が所定値のしきい値以上にな
った場合には「ブローバイ圧が異常に高い」ことを示す
エラーコードが生成される。
【0131】建設機械31、32の通信端末とサーバ装
置11との間では通信衛星5を介して無線の通信回線6
によって相互に送受信がなされる。これによって建設機
械31、32内で取得されたオンボード情報D1は無線
通信回線6、通信衛星5を介してサーバ装置11に定期
的に自動送信される。たとえばサービスメータの計時値
SMRの間隔で20時間毎に自動送信される。また建設
機械31、32に内蔵された時計で1日計時する毎に自
動送信される。また後述するようにサーバ装置11から
の要求に応じて建設機械31、32内で取得されたオン
ボード情報D1を無線にて返信することができる。また
建設機械31、32内のオンボード情報D1を携帯用端
末装置19にダウンロードしてインターネット1を介し
てサーバ装置11に送信してもよい。
【0132】また建設機械31、32からオイル131
aが取り出され、これがオイル分析センタ17に送られ
る。オイル分析センタ17では専用の分析装置を用いて
オイル131aを解析してオイル分析情報D2を作成す
る。オイル分析情報D2は端末装置18から入力されイ
ンターネット1を介してサーバ装置11に送信される。
オイル分析情報D2は建設機械31、32の定期的なオ
イル交換時期毎にサービスマンが建設機械31、32ま
で出向くことによって収集することができる。
【0133】また建設機械31、32に専用の計測機器
が取り付けられ計測値を目視で判断することにより、あ
るいは建設機械31、32の各部を直接目視で判断する
ことにより点検情報D3が収集される。点検情報D3は
サービスマンが携行する携帯用端末装置19に入力さ
れ、インターネット1を介してサーバ装置11に送信さ
れる。点検情報D3は建設機械31、32の定期的な点
検時毎にサービスマンが建設機械31、32まで出向く
ことによって収集することができる。
【0134】サーバ装置11では後述するようにオンボ
ード情報D1、オイル分析情報D2、点検情報D3に基
づいてデータが加工され、管理情報が作成される。
【0135】サーバ装置11で作成される管理情報の代
表的なものは以下のとおりである。
【0136】・建設機械31、32の異常度合いを4段
階のランク1(正常Normal)、ランク2(警告Warnin
g)、ランク3(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emerg
ency)に分類した「異常情報」。
【0137】異常情報はランク1からランク2、3、4
へと高くなるにつれて修理等を行う緊急度が高くなるこ
とを意味する。異常情報はオンボード情報D1の各項目
つまりブローバイ圧、排気温度…毎に作成される。また
オイル分析情報D2の各項目つまりエンジンオイル中の
鉄Feの含有量、トランスミッションオイルの粘度…毎
に作成される。また点検情報D3の各項目つまりタイヤ
摩耗、作業機の速度…毎に作成される。また個別の建設
機械31、32毎に総合的な異常度合いが同様に4段階
のランクで作成される。このランク付けされた異常情報
はサーバ装置11で定期的に作成される。たとえば建設
機械31、32からオンボード情報D1が送信されてく
る毎に作成される。
【0138】異常情報は電子メールとしてサーバ装置1
1から各端末装置に送信される。
【0139】・建設機械31、32の健康状態(損傷状
態)の「定期的なレポート」。
【0140】これは個別の建設機械31、32毎に、オ
ンボード情報D1、オイル分析情報D2、点検情報D3
を要約した内容の情報であり上記ランク付けされた異常
情報を含む。
【0141】サーバ装置11のデータベース12には各
端末装置14、15、16、18、19、51、52、
53、61、63、65の表示画面上で、オンボード情
報D1、オイル分析情報D2、点検情報D3を加工した
管理情報を検索する等の処理を行うためのWebページ
(先頭ページに続くリンクされた一連のページで構築さ
れているリンク構造のデータであり、インターネット
7、イントラネット13における情報画面の意味で使用
する)が格納されている。
【0142】サーバ装置11は各端末装置14、15、
16、18、19、51、52、53、61、63、6
5からの要求に応じてデータベース12に記憶された内
容をこれら端末装置に提供するとともに、あるいは所定
の端末装置から入力されたデータに応じてデータベース
12の記憶内容を書き換える。すなわち各端末装置から
データベース12の記憶データをアクセスすることによ
り、端末装置の表示画面上でWebページを表示させ管
理情報提供サービスを受けることができる。
【0143】各端末装置14、15、16、18、1
9、51、52、53、61、63、65はサーバ装置
11のデータベース12に記憶された定期レポートを異
常情報のランクにかかわらずにアクセスすることができ
る。ただし最初にサーバ装置11から電子メールによっ
て送信されてくる定期レポート毎に付与された異常情報
に関しては、特定の端末装置には特定のランクの異常情
報しか送信されない。
【0144】たとえばメーカ10の経営部門側端末装置
14、営業部門端末16にはランク4の異常情報が電子
メールとして送信される。
【0145】またメーカ10の工場側端末装置15には
ランク3、ランク4の異常情報が電子メールとして送信
される。メーカ10の各端末装置14、15、16では
自社で生産した全ての建設機械31、32、…に関する
異常情報が電子メールとして送信される。
【0146】また代理店50のサービス部門側端末装置
51にはランク1からランク4までの異常情報が電子メ
ールとして送信される。
【0147】また代理店50の営業部門側端末装置52
にはランク3、ランク4の異常情報が電子メールとして
送信される。
【0148】また代理店50の経営部門側端末装置53
にはランク4の異常情報が電子メールとして送信され
る。代理店50の各端末装置51、52、53には同代
理店50が販売等した管轄下の車両31、32に関する
異常情報が電子メールとして送信される。
【0149】またリース会社60の端末装置61にはラ
ンク2、3、4の異常情報が電子メールとして送信され
る。
【0150】また工事施工会社62の端末装置63には
ランク3、ランク4の異常情報が電子メールとして送信
される。
【0151】また現場事務所64の端末装置65にはラ
ンク2、3、4の異常情報が電子メールとして送信され
る。カスタマの各端末装置61、63、65には自己が
所有等する管轄下の車両31に関する異常情報が電子メ
ールとして送信される。
【0152】なお定期レポートについても電子メールで
送信される異常情報と同様に特定の端末装置に対しては
特定のランクの定期レポートしかアクセスできないよう
に制限を加えてもよい。これは端末装置側において特定
のID番号、特定の暗証番号の入力操作、ユーザ認証キ
ーの使用を条件とすることで実現することができる。つ
まり特定の端末装置はその端末装置の表示画面上ではW
ebページのうち特定のページ、特定の情報のみしか表
示させることができないようにする。
【0153】つぎにサーバ装置11で行われるデータの
加工処理について説明する。
【0154】図2はオンボード情報D1を異常情報に加
工する処理を説明する図である。
【0155】以下オンボード情報D1のうちセンサ検出
値の時系列データのことをトレンドデータをいう。
【0156】図2(d)はオンボード情報D1のうちセ
ンサ検出値の代表的な項目と、異常度合いのランク1、
2、3、4を設定するためのしきい値W、A、Eとの関
係を示している。図2は(a)、(b)、(c)はそれ
ぞれ横軸にサービスメータ計時値SMR(H)をとり、
縦軸にセンサ検出値をとったトレンドデータのグラフで
ある。
【0157】図2(a)はセンサ検出値の絶対値を各し
きい値W、A、Eで段階的に区分した場合を示してい
る。センサ検出値の絶対値がしきい値W以上である場合
には異常度合いがランク2であると判断し、センサ検出
値の絶対値がしきい値A以上である場合には異常度合い
がランク3であると判断し、センサ検出値の絶対値がし
きい値E以上である場合には異常度合いがランク4であ
ると判断する。たとえば図2(d)に示すようにエンジ
ン油温が102deg.C以上である場合には異常度合いが
ランク2であると判断し、エンジン油温が105deg.C
以上である場合には異常度合いがランク3であると判断
し、エンジン油温が108deg.C以上である場合には異
常度合いがランク4であると判断する。以下図2(a)
による異常度合いの判断方法を「トレンドデータの絶対
値による判断方法」と称することにする。
【0158】図2(b)は単位時間前後でのセンサ検出
値の差分(トレンドデータの傾き)をしきい値W、A、
Eで段階的に区分した場合を示している。単位時間前後
でのセンサ検出値の差分がしきい値W以上である場合に
は異常度合いがランク2であると判断し、単位時間前後
でのセンサ検出値の差分がしきい値A以上である場合に
は異常度合いがランク3であると判断し、単位時間前後
でのセンサ検出値の差分がしきい値E以上である場合に
は異常度合いがランク4であると判断する。たとえば図
2(d)に示すように単位時間100H前後でのブロー
バイ圧の差分が150mmAq以上である場合には異常度合
いがランク2であると判断し、単位時間100H前後で
のブローバイ圧の差分が300mmAq以上である場合には
異常度合いがランク3であると判断し、単位時間100
H前後でのブローバイ圧の差分が500mmAq以上ある場
合には異常度合いがランク4であると判断する。
【0159】なお最新に得られたセンサ検出値がセンサ
検出値を取得し始めてから単位時間100Hを経過して
いない場合には、最古のセンサ検出値と最新のセンサ検
出値の差分をとって異常度合いが判断される。以下図2
(b)による異常度合いの判断方法を「トレンドデータ
の傾きによる判断方法」と称することにする。
【0160】図2(c)は初期値に対するセンサ検出値
の増分をしきい値W、A、Eで段階的に区分した場合を
示している。初期値に対するセンサ検出値の増分がしき
い値W以上である場合には異常度合いがランク2である
と判断し、初期値に対するセンサ検出値の増分がしきい
値A以上である場合には異常度合いがランク3であると
判断し、初期値に対するセンサ検出値の増分がしきい値
E以上である場合には異常度合いがランク4であると判
断する。たとえば図2(d)に示すようにサービスメー
タ計時値が1000Hまでのセンサ検出値の平均値を初
期値とし、この初期値に対する排気温度の増分が50de
g.C以上である場合には異常度合いがランク2であると
判断し、同初期値に対する排気温度の増分が100de
g.C以上である場合には異常度合いがランク3であると
判断し、同初期値に対する排気温度の増分が150de
g.C以上ある場合には異常度合いがランク4であると判
断する。以下図2(c)による異常度合いの判断方法を
「トレンドデータの初期値からの増分による判断方法」
と称することにする。
【0161】つぎに図3を参照してエラーコードから異
常度合いを判断する方法について説明する。
【0162】図3はオンボード情報D1のうちエラーコ
ードの代表的な項目と、異常度合いのランク1、2、
3、4を設定するためのしきい値との関係を示してい
る。
【0163】同図3に示すように単位時間あたりのエラ
ーコードの発生頻度が第1のしきい値以上で第2のしき
い値よりも少ないときには異常度合いがランク1である
と判断し、単位時間あたりのエラーコードの発生頻度が
第2のしきい値以上で第3のしきい値よりも少ないとき
には異常度合いがランク2であると判断し、単位時間あ
たりのエラーコードの発生頻度が第3のしきい値以上で
第4のしきい値よりも少ないときには異常度合いがラン
ク3であると判断し、単位時間あたりのエラーコードの
発生頻度が第4のしきい値以上であるときには異常度合
いがランク4であると判断する。
【0164】たとえばエンジン回転数Neが1.0秒以
上継続して2700rpm±40rpmになっていると
きには、「オーバーラン」を示すエラーコードが生成さ
れる。そして単位時間100Hの間にオーバーランを示
すエラーコードの発生カウント数が1回〜4回のときに
は異常度合いがランク1であると判断し、同単位時間の
間に同エラーコードの発生カウント数が5回〜14回の
ときには異常度合いがランク2であると判断し、同単位
時間の間に同エラーコードの発生カウント数が15回〜
19回のときには異常度合いがランク3であると判断
し、同単位時間の間に同エラーコードの発生カウント数
が20回以上のときには異常度合いがランク4であると
判断する。なお最新に得られたエラーコードがエラーコ
ードを取得し始めてから単位時間100Hを経過してい
ない場合には、最古にエラーコードを取得したときから
のカウント数によって異常度合いが判断される。
【0165】なおエラーコードが全く生成されていない
場合にはエラーコードに基づく異常度合いの判断はなさ
れない。
【0166】上述した各しきい値、初期値、単位時間等
は、建設機械31、32の機種、型式、機番(号機)毎
に、またコンポーネントの種類、形式毎に異ならせて設
定することができる。また各ランク毎に異常度合いを示
す「説明」を対応づけてもよい。
【0167】図10はトレンドデータのしきい値、初期
値、単位時間の設定例を示している。同図10に示すよ
うに、たとえば「機種」に「D785」が、「型式」に
「5」が、「エンジン形式」に「SA12V140」
が、「コンポーネント」に「エンジン」が、「項目」に
「ブローバイ圧」が、「判断方法」に「トレンドデータ
の絶対値による判断方法」が、「ランク1のしきい値」
に「700」が、「ランク1の説明」に「正常です」
が、「ランク2のしきい値」に「800」が、「ランク
2の説明」に「少し高い」が、「ランク3のしきい値」
に「900」が、「ランク3の説明」に「かなり高い」
が、「ランク4の説明」に「非常に高い」がそれぞれ対
応づけられている。
【0168】図11はエラーコードのしきい値、単位時
間の設定例を示している。同図10に示すように、たと
えば「機種」に「D785」が、「型式」に「5」が、
「エンジン形式」に「SA12V140」が、「コンポ
ーネント」に「エンジン」が、「エラーコード」に「E
00001」が、「単位時間」に「100」が、「ラン
ク1のしきい値」に「5回」が、「ランク1の説明」に
「正常です」が、「ランク2のしきい値」に「10回」
が、「ランク2の説明」に「少し多い」が、「ランク3
のしきい値」に「20回」が、「ランク3の説明」に
「かなり多い」が、「ランク4の説明」に「非常に多
い」がそれぞれ対応づけられている。
【0169】図4は図2(a)のように設定されたしき
い値によって、異常度合いが判断される実例を示してい
る。図4に示すようにセンサ検出値v1がランク2を示
すしきい値以上になった場合には異常度合いがランク3
であると判断される。
【0170】図5は図2(c)のように設定されたしき
い値によって、異常度合いが判断される実例を示してい
る。図5に示すように初期値に対するセンサ検出値の増
分v2がランク2を示すしきい値以上になった場合には
異常度合いがランク3であると判断される。
【0171】図6は図2(b)のように設定されたしき
い値によって、異常度合いが判断される実例を示してい
る。図6に示すように横軸をxとし縦軸をyとする。そ
して単位時間H2におけるトレンドデータを示す1次関
数y=a2+b2が2次回帰により求められる。またつぎ
の単位時間H1におけるトレンドデータを示す1次関数
y=a1+b1が2次回帰により求められる。そしてこれ
ら1次関数の傾きの差a1−a2がしきい値と比較されて
異常度合いが判断される。たとえばランク1を判断する
しきい値は1.0に設定され、ランク2を判断するしき
い値は1.5に設定され、ランク3を判断するしきい値
は2.0に設定され、ランク4を判断するしきい値は
3.0に設定される。また単位時間H1は100Hに設
定され、単位時間H2は200Hに設定される。たとえ
ば傾きの差a1−a2が、ランク2を示すしきい値1.5
以上になった場合には異常度合いがランク2であると判
断される。
【0172】図12(b)はブローバイ圧のトレンドデ
ータを示すグラフであり、図12(a)は図12(b)
のトレンドデータの傾きの差a1−a2を計算して得られ
たグラフである。たとえば破線で示すように図12
(b)で傾きの差が大きくなった時点で図12(a)の
値はランク3のレベルに入る。
【0173】図7はトレンドデータの判断結果の出力例
(表示例)を示している。
【0174】同図7に示すようにたとえば「コンポーネ
ント」に「エンジン」が、「項目」に「ブローバイ圧」
が、「判断時点のサービスメータ計時値SMR」に「1
0180」が、「判断時点の日付Date」に「200
0年5月30日」が、「現時点でのセンサ検出値」に
「820」が、「判断方法」に「トレンドデータの絶対
値による判断方法」が、「ランク」に「3」が、「ラン
クの説明」に「ブローバイ値がかなり高いです。」がそ
れぞれ対応づけられている。
【0175】図8はエラーコードの判断結果の出力例
(表示例)を示している。
【0176】同図8に示すようにたとえば「コンポーネ
ント」に「エンジン」が、「エラーコード」に「E00
01」が、「単位時間当たりのカウント数」に「20」
が、「ランク」に「4」が、「ランクの説明」に「最近
100Hで非常に多発しています。」がそれぞれ対応づ
けられている。
【0177】上述した「ランクの説明」は建設機械3
1、32の実際の走行状態と対応づけて記述することが
できる。
【0178】図9はダンプトラックのトランスミッショ
ンの油圧クラッチのフィル時間のトレンドデータの実例
を示している。フィル時間が204で示す低い値を示し
ている場合には通常の走行状態であり、これに対応して
「正常である」という「ランクの説明」が対応づけられ
る。しかしフィル時間がしきい値203を超えた場合に
はクラッチが摩耗が進みクラッチすべりが発生してダン
プトラックが走行不能になるおそれがある。そこでこの
場合には「非常に高い(長い)」という「ランクの説
明」が対応づけられる。こうした「ランクの説明」の情
報からサービスマン等の管理者は建設機械31、32の
状態を、容易に把握することができる。
【0179】上述したランク付けは頻度マップデータに
対しても行うことができる。ここで頻度マップデータに
ついて説明する。
【0180】図21はエンジンの負荷頻度マップデータ
MDAを示している。
【0181】同図21に示すようにエンジン回転数Ne
とトルクTをそれぞれ座標軸とする2次元平面は複数の
ブロックBijに分割される。そしてエンジン回転数N
e、トルクTのセンサ検出値に基づき単位時間当たりに
各ブロックBijに入った頻度(回数)hijが積算され
る。各ブロックBijにはそれぞれ、そのブロックにおけ
る負荷の大きさに応じた重みγijが設定されている。た
とえばエンジンのトルクカーブ上の定格点に対応するブ
ロックでは最大の重みが設定されている。そこで、負荷
頻度マップデータMDAに基づきエンジン被害量(過酷
度)δが下記(1)式から求められる。
【0182】δ=Σhij・γij …(1) 上記(1)式は負荷の大きいエンジン回転数、トルク値
でエンジンが稼動されている時間が長いほどエンジンが
受ける被害量(過酷度)が大きくなることを意味する。
【0183】そこで前述した図2(a)と同様にエンジ
ン被害量δに対して各しきい値が設定され実際のエンジ
ン被害量δとしきい値を比較することにより、ランク
1、ランク2、ランク3、ランク4というエンジン被害
量の異常度合いが求められる。
【0184】同様に図20(a)はダンプトラックのト
ランスミッションの変速頻度マップデータMDAを示し
ている。
【0185】同図20(a)に示すようにトランスミッ
ションの変速前の速度段と変速後の速度段をそれぞれ座
標軸とする2次元平面は複数のブロックに分割される。
ここで速度段はR(後進)、N(中立)、F1(1
速)、F2(2速)、F3(3速)、F4(4速)、F
5(5速)、F6(6速)、F7(7速)からなる。そ
してトランスミッションの各軸の回転数のセンサ検出値
に基づき変速前の速度段と変速後の速度段が演算され、
この演算結果から単位時間当たりに各ブロックに入った
頻度(回数)hijが積算される。各ブロックにはそれぞ
れ、そのブロックにおける負荷の大きさに応じた重みγ
ijが設定されている。そこで負荷頻度マップデータMD
Aに基づきトランスミッション被害量(過酷度)δが上
記(1)式と同様に求められる。
【0186】そこで前述した図2(a)と同様にトラン
スミッション被害量δに対して各しきい値が設定され実
際のトランスミッション被害量δとしきい値を比較する
ことにより、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4
というトランスミッション被害量の異常度合いが求めら
れる。
【0187】上述した頻度マップデータMDAは建設機
械31、32のコントローラ40で演算することができ
る。頻度マップデータMDAは建設機械31、32から
通信衛星5を介して、あるいは携帯用端末装置19でダ
ウンロードされてインターネット7を介してサーバ装置
11に送信される。そしてサーバ装置11では被害量δ
が演算され、被害量δの異常度合いが演算される。ただ
しこれは一例であり、建設機械31、32側からセンサ
検出値をサーバ装置11に送信して、サーバ装置11側
でセンサ検出値に基づき頻度マップデータMDAを演算
するように構成してもよい。なお建設機械31、32側
で頻度マップデータMDAを演算してからサーバ装置1
1側に送信する場合の方が、通信量、サーバ装置11側
のメモリ容量を減らすことができる。
【0188】また異常度合いのランク付けのしきい値
は、予め設定された「使われ方」を基準としてもよい。
【0189】一般に建設機械は、作業現場における個々
の使われ方を調査した上で販売される。使われ方とは、
燃料消費率、サイクル負荷変動量、車両の積載量、最高
速度、トランスミッションのクラッチ係合回数などであ
る。このような調査を行うのは調査の結果に応じた適正
な仕様、適正なフリート数の建設機械をカスタマに提供
するためである。しかし建設機械は、販売時に調査した
のとは異なる過酷な使われ方をされることが多い。この
ため販売時に調査したのに比較して過酷な使われ方をし
た場合にはオーバーホール時期などが当初の予定時期よ
りも早まり建設機械の寿命が短くなる。
【0190】そこで使われ方が過酷である場合には、適
正に使うようにカスタマに進言できるシステムの構築が
望まれている。このような進言がカスタマになされるこ
とにより建設機械のオーバーホール時期を延ばすことが
できる等の効果が得られる。つぎにこのような要求に応
えることができる実施形態について述べる。
【0191】図18はダンプトラックの使われ方の調査
シートを示している。同図に示すように調査シートには
作業現場(広域鉱山など)における走行コースの各区間
毎の勾配、距離、カーブ半径、走行時間、車速、エンジ
ン回転数、トランスミッションの変速前後の速度段、リ
ターダブレーキ使用の区間、フットブレーキ使用の有
無、路面の評価が記述される。またダンプトラックの車
体総重量をW、区間距離をL、勾配をαとして、下記
(2)式から区間ごとの負荷Kが計算される。
【0192】K=W・L・α …(2) そして走行コースの負荷率Lfがダンプトラックの定格
出力をPW、サイクルタイムをtとして下記(3)式か
ら計算される。
【0193】 Lf=(60×100)/(75×PW×3600)×ΣK …(3) 演算結果は個別の建設機械31、32毎に負荷率の予測
値としてデータベース12に格納される。
【0194】そこでこの調査時の予測負荷率Lfを基準
としてランク1、2、3、4が定められる。
【0195】ダンプトラックの実際の負荷率は、燃料消
費量、トルクをセンサ41で検出することによって得ら
れる。実際の負荷率は建設機械31、32側からサーバ
装置11側に送信され、データベース12に記憶されて
いる予測負荷率と比較される。たとえば実際の負荷率と
予測負荷率との差分がとられ、これがしきい値と比較さ
れる。両者の差分値が大きくなる程ランク1、ランク
2、ランク3、ランク4へと異常度合いが変化する。た
とえばランク2以上になったときに、適正に使うよう警
告する内容をカスタマに電子メールにて送信することが
できる。
【0196】図19は実際に測定された負荷率と標準的
な使われ方を示すモニタ負荷率とを時間経過に応じて示
すグラフである。モニタ負荷率202に対して測定負荷
率201がかけ離れた時点でカスタマに警告を電子メー
ルで送信してもよい。
【0197】また負荷率以外にも燃料消費率、サイクル
負荷変動量、積載量、最高速度、トランスミッションの
クラッチ係合回数などを予測値として予め調査し、この
予測値を基準としてランク1、2、3、4を定めてもよ
い。
【0198】ここで燃料消費率はエンジンのオーバーホ
ール時期と相関する関係にある。たとえば燃料消費率の
予測値が70L/Hである場合にオーバーホール時間を
16000Hに設定していたものとする。しかし実際の
燃料消費率が90L/Hになった場合にはオーバーホー
ル時間は14000Hに短縮される。そこで実際の消費
率が予測値に比較して大きくなりそれに応じてオーバー
ホール時期が短縮された場合にはその旨の警告を電子メ
ールにてカスタマに送信してもよい。
【0199】図22はサイクル負荷変動量を示す。
【0200】同図22に示す2次元平面は図21に示す
エンジン回転数NeとトルクTをそれぞれ座標軸とする
2次元平面に対応している。ダンプトラックは図22に
示すように待機→運搬→ダンプ→移動を1サイクルタイ
ムとして繰り返し稼動する。図22の破線で示す面積部
分が大きいほど対応するブロックに入った頻度が大きい
ことを意味する。すなわち図22(b)は運搬やダンプ
している時間が待機している時間に比べて少なく負荷は
小さい。しかし図22(a)は待機している時間と運搬
やダンプしている時間とがそれぞれほぼ同等であり負荷
が大きい。そこで図22(b)に示す予測値に対して図
22(a)に示す実測値が得られた場合には、負荷が大
きくなっていることを示す警告をカスタマに電子メール
にて送信してもよい。
【0201】また図22に示すようにトランスミッショ
ンのクラッチ係合回数の実際の頻度(図22(a))
と、予測頻度(図22(a))とを比較して警告をカス
タマに電子メールにて送信してもよい。
【0202】以上のようにしてオンボード情報D1がサ
ーバ装置11で加工される。
【0203】つぎにオイル分析情報D2のデータの加工
処理内容について説明する。
【0204】オイルはエンジンオイルを例にとると、そ
の分析内容は、含有する不純物である金属成分(鉄F
e、シリコンSiなど)と、オイル性能劣化度合い(粘
度、酸化度など)とに大別される。そこでオイル分析情
報D2についてもオンボード情報D1と同様に各項目つ
まり鉄Feの含有量、シリコンSiの含有量、粘度、酸化
度…毎に、異常度合いがランク1、ランク2、ランク
3、ランク4の4段階に、図2(a)、(b)、(c)
と同様な判断方法にてランク付けされる。ランク付けは
オイル分析センタ17で行ってから端末装置18、イン
ターネット7を介してサーバ装置11に送信してもよ
い。またオイル分析センタ17の分析結果をランク付け
しないまま端末装置18、インターネット7を介してサ
ーバ装置11に送信し、サーバ装置11でランク付けを
行うようにしてもよい。
【0205】つぎに点検情報D3のデータの加工処理内
容について説明する。
【0206】点検情報D3の各項目はタイヤなどの消耗
部品の摩耗、破損状態、ホース等の管路のひび割れ、破
損状態、作業機が作動する速度、エンジンなどの各コン
ポーネントが発生する音、エンジンの排気状態…などで
ある。そこで点検情報D3についてもオンボード情報D
1と同様に各項目毎に、異常度合いがランク1、ランク
2、ランク3、ランク4の4段階に、図2(a)、
(b)、(c)と同様な判断方法にてランク付けされ
る。ランク付けは携帯用端末装置19で行い、その結果
のデータをインターネット7を介してサーバ装置11に
送信してもよい。また端末装置19にランク付けしない
データを入力してインターネット7を介してサーバ装置
11に送信し、サーバ装置11でランク付けを行うよう
にしてもよい。
【0207】サーバ装置11ではオンボード情報D1、
オイル分析情報D2、点検情報D3の3つの組み合わせ
あるいはいずれか2つの組み合わせに基づいて異常度合
いを判断する処理が行われる。この処理内容について図
12〜図17を併せ参照して説明する。オンボード情報
D1(エンジンに関するセンサ検出値)とオイル分析情
報D2(エンジンオイルに関する分析結果)からエンジ
ンの異常度合いを判断する場合を例にとり説明する。
【0208】図13はエンジン不具合のメカニズムを示
している。図13はエンジン不具合の原因と現象と結果
の関係を示している。エンジンの不具合は単に1つの項
目(たとえばブローバイ圧上昇)のみで生じるものでは
なく多数の項目が複合して発生することが多い。
【0209】すなわちオフセットクロスヘッドの横方向
の揺れという原因2001によってバルブガイド摩耗と
いう結果3001とシール性劣化という結果3002と
バルブ、ピストン破損という結果3004とメタル焼き
付きという結果3005が生じる。また吸気配管破損と
いう原因2002によってダスト混入という結果300
3と、メタル焼き付きという結果3005が生じる。
【0210】またバルブガイド摩耗という結果3001
は鉄Feがオイル中に増加しているという現象100
3、ブローバイ圧増加という現象1001に関連してい
る。またシール性劣化という結果3002は排気温度上
昇という現象1002に関連している。またバルブ、ピ
ストン破損という結果3004は鉄Feがオイル中に増
加しているという現象1003、ブローバイ圧増加とい
う現象1001、排気温度上昇という現象1002に関
連している。またダスト混入という結果3003はシリ
コンSiがオイル中に増加という現象1004に関連し
ている。またメタル焼き付きという結果3005は鉄F
eがオイル中に増加という現象1003、ブローバイ圧
増加という現象1001、排気温度上昇という現象10
02、シリコンSiがオイル中に増加しているという現
象1004に関連している。
【0211】図13に示す関係は図14のように表され
る。同図14はオンボード情報D1のうちブローバイ
圧、排気温度という項目と、オイル分析情報D2のうち
エンジンオイル中の鉄Fe含有量、シリコンSi含有量と
いう項目の検出結果に基づいてエンジン不具合の度合い
を判別する表を示している。
【0212】同図14に示すようにバルブガイド摩耗と
いう結果3001、ダスト混入という結果3003はそ
れぞれランク1に設定される。またシール性劣化という
結果3002はランク2に設定される。またバルブ、ピ
ストン破損という結果3004はランク3に設定され
る。またメタル焼き付きという結果3005はランク4
に設定される。
【0213】したがってオンボード情報D1からブロー
バイ圧増加というランク1またはランク2の異常度合い
が得られかつオイル分析情報D2から鉄Feがオイル中
に増加しているというランク1またはランク2の異常度
合いが得られているならば、バルブガイド摩耗というラ
ンク1またはランク2のエンジンの不具合が発生してい
ると判定される。またオンボード情報D1から排気温度
上昇というランク2の異常度合いが得られているなら
ば、シール性劣化というランク2の不具合が発生してい
ると判定される。またオイル分析情報D2からシリコン
Siがオイル中に増加しているというランク1またはラ
ンク2またはランク3の異常度合いが得られているなら
ば、ダスト混入というランク1またはランク2またはラ
ンク3のエンジンの不具合が発生していると判定され
る。またオンボード情報D1からブローバイ圧が上昇し
ているというランク3の異常度合い、排気温度が上昇し
ているというランク3の異常度合いが得られ、かつオイ
ル分析情報D2から鉄Feがオイル中増加というランク
3の異常度合いが得られているならば、バルブ、ピスト
ン破損というランク3のエンジンの不具合が発生してい
ると判定される。またオンボード情報D1からブローバ
イ圧が上昇しているというランク4の異常度合い、排気
温度が上昇というランク4の異常度合いが得られ、かつ
オイル分析情報D2から鉄Feがオイル中に増加してい
るというランク4の異常度合い、シリコンSiがオイル
中に増加というランク4の異常度合いが得られているな
らば、メタル焼き付きというランク4のエンジンの不具
合が発生していると判定される。
【0214】図16はブローバイ圧、排気温度のトレン
ドデータを示している。排気温度は左右の排気管の温度
を検出する場合を示している。同図に○印で示すように
ブローバイ圧がたとえばランク3のしきい値を超えると
ランク4に入ったという警告を示す電子メールがサーバ
装置11から端末装置側に送信される。
【0215】図17はオイル中の鉄Feの含有量、シリ
コンSiの含有量のトレンドデータを示している。同図
に○印で示すようにFe含有量がたとえばランク3のし
きい値を超えるとランク4に入ったという警告を示す電
子メールがサーバ装置11から端末装置側に送信され、
●印で示すようにSi含有量がたとえばランク3のしき
い値を超えるとランク3に入ったという警告を示す電子
メールがサーバ装置11から端末装置側に送信される。
【0216】「トレンドデータの絶対値による判断方
法」で異常度合いを判断する場合を例にとる。
【0217】たとえば図16、図17においてサービス
メータ計時値が9000Hのときにはブローバイ圧、鉄
Feの含有量の含有量はそれぞれランク3の異常度合い
を示しているが排気温度はランク3の異常度合いを示し
ていない。したがってエンジンの不具合はランク3の
「バルブ、ピストン破損」という不具合には至らずラン
ク2の「バルブガイド摩耗」という不具合にとどまると
判定される。
【0218】「トレンドデータの絶対値による判断方
法」以外に「トレンドデータの初期値からの増分による
判断方法」、「トレンドデータの傾きによる判断方法」
を取り入れてもよい。
【0219】図15はブローバイ圧のトレンドデータを
示すグラフ(図15(a))と排気温度のトレンドデー
タを示すグラフ(図15(b))である。
【0220】図15(a)に○印で示す期間ではブロー
バイ圧のトレンドデータの傾きの差が、ランク3を示す
しきい値を超えている。このためブローバイ圧はランク
4の異常度合いにあると判断される。なお○印で示すよ
うにサービスメータ計時値が8000Hを超えてからは
ブローバイ圧の絶対値はランク3のしきい値を超えてい
る。
【0221】また図15(b)に○印で示すように排気
温度の初期値に対する増分がランク3を示すしきい値を
超えた場合には、排気温度がランク4の異常度合いにあ
ると判断される。なお○印で示す期間では排気温度の絶
対値はランク3を示すしきい値に達していない。
【0222】以上のように本実施形態によればオンボー
ド情報D1以外にオイル分析情報D2を加味して、異常
を判断するようにしているので、エンジン不具合という
複合的に原因がからむ異常の判断を正確に行うことがで
きる。
【0223】さらに点検情報D3を加味して異常を判断
してもよい。たとえば目視によりエンジンオイル用のス
トレーナ、フィルタ、ドレンプラグの状態を点検しその
異常度合いのランクと、オンボード情報D1(ブローバ
イ圧、排気温度)の異常度合いのランクと、オイル分析
情報D2(鉄Feの含有量、シリコンSiの含有量)の異
常度合いのランクとに基づいて、バルブ、ピストン破
損、メタル焼き付き等、エンジン不具合のランクを決定
してもよい。
【0224】またオンボード情報D1と点検情報D3と
に基づいて複合的な異常を不具合を判断することもでき
る。またオイル分析情報D2と点検情報D3とに基づい
て複合的な異常を判断することもできる。
【0225】つぎに端末装置の表示画面の表示について
図23〜図33を併せ参照して説明する。以下の実施形
態では代理店50のサービス部門側端末装置51の表示
画面に表示される内容を代表させて説明する。代理店5
0のサービス部門側端末装置51には代理店50の管轄
下にある建設機械31、32に関するランク1〜4の定
期レポートが作成されたという警告が電子メールで送信
され、その警告およびランク1〜4の定期レポートが表
示画面上に表示される。
【0226】すなわちサーバ装置11で新たに異常情
報、定期レポートが作成されると、その旨を警告するデ
ータが電子メールにて、インターネット7を介して代理
店50のサービス部門側端末装置51に送信される。
【0227】図23はサービス部門側端末装置51の表
示画面100を示す。この表示画面100には「25通
の新しいレポートがあります。10通の新しいランク4
のレポートがあります。」という警告表示101がなさ
れる。この警告表示101によってサービスマンは異常
情報、定期レポートを詳細に検討すべきか否かを容易に
判断することができる。異常情報、定期レポートの詳細
な情報の検索はサーバ装置100のデータベース12を
アクセスすることによって行われる。
【0228】すなわち端末装置51でWebブラウザ
(インターネット7におけるデータ表示ソフトウエア)
が起動されると、Webブラウザを介してサーバ装置1
1のデータベース12からWebページのデータが読み
出され端末装置51の表示画面に表示される。端末装置
51のサービスマンはアクセス権限に応じた画面を呼び
出し各画面上のボタンをクリック操作する等して処理を
すすめることができる。
【0229】端末装置51では、Webブラウザが起動
されるとまず「先頭画面」が表示される。端末装置51
における処理開始はサービスマンのID番号、暗証番号
を入力することを条件とする。そこでサービスマンのI
D番号、暗証番号が入力されると、端末装置51の表示
画面100は図24に示す「レポート件数表示画面」に
移行される。
【0230】「レポート件数表示画面」にはオンボード
情報D1、オイル分析情報D2、点検情報D3毎に、新
たに作成された定期レポートの件数、新たに作成された
ランク4の定期レポートの件数、新たに作成されたラン
ク3の定期レポートの件数、新たに作成されたランク2
の定期レポートの件数、新たに作成されたランク1の定
期レポートの件数を示す件数表示102がなされる。こ
の件数表示102によってサービスマンは新たに作成さ
れた定期レポートのランク1〜4の内訳を知ることがで
きる。
【0231】件数表示102上の所定箇所をクリック操
作すると、表示画面100は図25に示す「レポートリ
スト画面」に移行される。たとえば図24の件数表示1
02のうち「オンボード情報D1」の表示箇所をクリッ
ク操作することで、そのオンボード情報D1に関する定
期レポートのリスト104が表示される。
【0232】「レポートリスト表示画面」には、定期レ
ポートを作成した「日付」、「機種」、「型式」、「機
番」、「SMR(サービスメータ計時値)」、「仮ラン
ク」、「決定ランク」等のリストの履歴を示すリスト表
示104がなされる。
【0233】ここで「仮ランク」とはサーバ装置11で
自動的に判定された異常度合いのランクのことである。
また「決定ランク」とは端末装置51側で最終的に判断
される異常度合いのランクのことである。「決定ラン
ク」を定める権限は端末装置51側のサービスマンにあ
る。このリスト表示104によってサービスマンは、建
設機械の機種、型式、機番ごとにオンボード情報D1に
ついての仮ランクの内容を把握することができる。なお
図25ではオンボード情報D1のリスト表示104を示
しているが、オイル分析情報D2、点検情報D3につい
ても同様なリスト表示がなされる。
【0234】また図33に示すように個々の建設機械ご
とにデータを表示させることもできる。
【0235】図33に示すように表示画面100の表示
箇所120には、特定の建設機械の日付(Date)と
サービスメータ計時値SMR(H)との関係を示すグラ
フが表示される。
【0236】また表示画面100の表示箇所121には
特定の建設機械についての「日付(Date)」、「サ
ービスメータ計時値SMR(H)」、「行動」、「仮ラ
ンク」、「決定ランク」等が表示される。ここで「行
動」とは特定の建設機械に関してサーバ装置11のデー
タベースにアクセスした情報の内容(オンボード情報D
1、オイル分析情報D2、点検情報D3)、あるいは建
設機械に対して取った異常処理(修理等)をいう。
【0237】さて図25でリスト表示104上の所定箇
所をクリック操作すると、表示画面100は図26に示
す「レポート表示画面」に移行される。たとえば図25
のリスト表示104のうち「3151」という「機番」
の表示箇所105をクリック操作することで、対応する
機種「D785」、機番「3151」の建設機械のオン
ボード情報D1に関する定期レポートが表示される。
【0238】「レポート表示画面」には、トレンドデー
タに関して、検出した「コンポーネント」、「項目」、
「SMR(H)」、「日付(Date)」、「検出
値」、「判断方法」、「仮ランク」、「説明」を示すト
レンドデータ要約表示108がなされる。またエラーコ
ードに関して、生成された「コンポーネント」、「エラ
ーコード」、「回数(単位時間当たり)」、「仮ラン
ク」、「説明」を示すエラーコード要約表示110がな
される。
【0239】トレンドデータ要約表示108上の所定箇
所をクリック操作すると、表示箇所109には対応する
トレンドデータの詳細が表示される。つまり表示箇所1
09には図4または図5または図6に示すトレンドデー
タのグラフが表示される。たとえばトレンドデータ要約
表示108のうち「ブローバイ圧」という「項目」の表
示箇所をクリック操作することで、「ブローバイ圧」と
いう「項目」の「仮ランク」を、「トレンドデータの傾
きによる判断方法」で「ランク3」と判断する根拠とな
った図6に示すトレンドデータのグラフが表示される。
【0240】また図28に示すようにトレンドデータの
詳細を同一画面上に一覧表示させることもできる。図2
8は表示画面100上で各項目のトレンドデータのグラ
フ109a、109b、109c、109d、109e
を一覧表示させた例を示している。
【0241】エラーコード要約表示110上の所定箇所
をクリック操作すると、表示箇所112には対応するエ
ラーコードの詳細が表示される。つまり表示箇所112
には図27に示すようなエラーコードの履歴が表示され
る。たとえばエラーコード要約表示110のうち「M2
70(ブローバイ圧高い)」という「エラーコード」の
表示箇所111をクリック操作することで、図27に示
すように「ブローバイ圧高い」という「エラーコード」
の「仮ランク」を、「ランク4」と判断する根拠となっ
たエラーコードの履歴が表示される。図27の矢印11
3で示すように「ブローバイ圧高い」というエラーコー
ドは単位時間内に6回発生していることがわかる。
【0242】以上のように図26に示す「レポート表示
画面」からサービスマンは、特定の建設機械(機種「D
785」、機番「3151」)のオンボード情報D1の
うちこれを要約した情報(トレンドデータ要約情報10
8、エラーコード要約情報110)、詳細な情報(トレ
ンドデータグラフ109、エラーコード履歴112)、
異常情報(仮ランク)を把握することができる。
【0243】図26の「レポート表示画面」には、オン
ボード情報D1の各項目の「仮ランク」を総合した「仮
ランク」が表示箇所106に表示される。総合した「仮
ランク」は各項目の「仮ランク」のうち最も異常度合い
が高いランク(ランク4)であるものと、サーバ装置1
1で自動的に決定される。
【0244】図26の表示画面100上では、「決定ラ
ンク」を示すデータを、表示箇所107をクリック操作
することで入力することができる。決定ランクは定期レ
ポートの内容からサービスマンが判断する。また実際に
作業現場まで出向き該当する建設機械を目視で確認する
ことにより判断してもよい。
【0245】図26の表示画面100上で「決定ラン
ク」を示すデータ(「ランク3」)が入力されると、こ
のデータはインターネット7を介してサーバ装置11に
送信される。これによりサーバ装置11のデータベース
12の記憶データが書き換えられる。すなわち図25に
示すリスト表示104のうち機種「D785」、機番
「3151」の「決定ランク」が空欄の状態から「ラン
ク3」と記述された状態に変化する。
【0246】なお図26ではオンボード情報D1の定期
レポートを示しているが、オイル分析情報D2、点検情
報D3についても同様な定期レポートが表示される。
【0247】図29はオイル分析情報D2の各項目の詳
細な情報を同一画面上に一覧表示させた表示例を示して
いる。たとえば図29の表示箇所114aにはエンジン
オイル中の鉄Feの含有量「72」が表示され、表示箇
所114bにはエンジンオイル中のシリコンSiの含有
量「18」が表示される。
【0248】また端末装置51の表示画面100を図3
0に示す「一覧画面」に遷移させることもできる。同図
30に示すように「一覧画面」には代理店50の管轄下
にある建設機械の「機種」、「号機(機番)」、「国
名」、「お客様(カスタマ)の名前」、「最新に情報を
入手した日」、「最新のSMR(サービスメータ計時
値)」、「マシンダウン」、「オンボード情報D1」、
「オイル分析情報D2」、「点検情報D3」、「アクシ
ョン」を示す一覧表示115がなされる。ここで「マシ
ンダウン」とは建設機械が稼動状態にあるか稼動不可状
態にあるかを「○」または「×」で示した情報のことで
ある。また「オンボード情報D1」、「オイル分析情報
D2」、「点検情報D3」には、ランク1、ランク2、
ランク3、ランク4の異常度合いがそれぞれ、「○」、
「警告」、「異常」、「緊急」で表示される。また「ア
クション」とは代理店50が管轄下にある建設機械に対
してとった行動(異常処理)であって現在仕掛かりにな
っている工程のことである。たとえば建設機械を修理す
るために部品を発注して未だ部品が届いていない状態の
ときには「部品待ち」と表示される。
【0249】なお一覧表示は図31に示すような表示1
16としてもよい。
【0250】また端末装置51では、管轄下にある建設
機械を追加、削除、変更する等の設定処理を表示画面1
00上で行うことができる。
【0251】建設機械の設定処理を行おうとする場合に
は、図31に示す表示画面100上で「監視車両設定」
のボタン117がクリック操作される。すると表示画面
100は図32に示す「監視車両設定画面」に遷移され
る。
【0252】そこで図32に示す「監視車両設定画面」
上の設定表示118内に、新たに追加すべき建設機械の
「機種」、「号機(機番)」、「国名」、「お客様(カ
スタマ)の名前」を記述し、「追加」のボタン119が
クリック操作されると、追加された建設機械を示すデー
タがインターネット7を介してサーバ装置11に送信さ
れる。これによりサーバ装置11のデータベース12の
記憶データが書き換えられ、図32に示す一覧表示11
6の記述内容が更新される。なお建設機械の削除、変更
も同様にして行うことができる。
【0253】以上端末装置51の表示画面100に表示
される内容について説明したが、他の端末装置の表示画
面にも同様な表示がなされる。
【0254】ただしメーカ10の経営部門側端末装置1
4、営業部門端末16には新たにランク4の定期レポー
トが作成された場合のみ警告を示す電子メールが送信さ
れる。またこれら端末装置14、16にはメーカ10で
生産した全ての建設機械31、32…に関する警告が送
信される。
【0255】また代理店50の営業部門側端末装置52
には新たにランク3、ランク4の定期レポートが作成さ
れた場合のみ警告を示す電子メールが送信される。また
端末装置52には同代理店50の管轄下の建設機械3
1、32のみに関する警告が送信される。
【0256】また代理店50の経営部門側端末装置53
には新たにランク4の定期レポートが作成された場合の
み警告を示す電子メールが送信される。また端末装置5
3には同代理店50の管轄下の建設機械31、32のみ
に関する警告が送信される。
【0257】またリース会社60の端末装置61には新
たにランク2、ランク3、ランク4の定期レポートが作
成された場合のみ警告を示す電子メールが送信される。
また端末装置61には管轄下の建設機械31のみに関す
る警告が送信される。
【0258】また工事施工会社62の端末装置63には
新たにランク3、ランク4の定期レポートが作成された
場合のみ警告を示す電子メールが送信される。また端末
装置63には管轄下の建設機械31のみに関する警告が
送信される。
【0259】また現場事務所64の端末装置65には新
たにランク2、ランク3、ランク4の定期レポートが作
成された場合のみ警告を示す電子メールが送信される。
また端末装置65には管轄下の建設機械31のみに関す
る警告が送信される。
【0260】さらに各端末装置ごとにアクセスできる情
報の内容を更に細かく制限してもよい。たとえばカスタ
マ側の端末装置61、63、65には、定期レポートの
うち要約した情報(トレンドデータ要約情報108、エ
ラーコード要約情報110)のみ表示させるようにし
て、詳細な情報(トレンドデータグラフ109、エラー
コード履歴112)については表示させないような実施
も可能である。
【0261】また端末装置の表示画面上で、「新たに作
成された警告を読んだ」という確認結果を示すデータを
入力しその結果に応じてサーバ装置11から送信する情
報を制御していもよい。たとえば端末装置の表示画面上
で「電子メール確認」のボタンがクリック操作される
と、この確認結果を示すデータがインターネット7を介
してサーバ装置11に送信される。これによりサーバ装
置11のデータベース12の記憶データが更新される。
このため確認結果を示すデータを一定期間内に返信して
きた特定の端末装置に対しては、既に電子メールにて
「新しい」ものとして送信された警告は以後「新しい」
警告としては再送しない。しかし確認結果を示すデータ
を一定期間内に返信しなかった特定の端末装置に対して
は既に電子メールを送信してあったとしても確認結果が
得られるまで「新しい」警告が作成されたものとして電
子メールが再送される。
【0262】また本実施形態の管理情報提供サービスは
有料で提供することができる。この場合、課金をオンラ
インで行うようにしてもよい。
【0263】サーバ装置11では、各端末装置14、1
5、16、51、52、53、61、63、65がデー
タベース12にデータをアクセスした日時、サーバ装置
11へ通信接続されていた時間(ログイン時間)、アク
セス内容を記録している。
【0264】そこで接続時間の長さに応じた料金をオン
ラインで課金してもよい。また定期レポートを検索した
回数に応じた料金を課金してもよい。
【0265】以上のように本実施形態によれば、サービ
スマン側の端末装置51の表示画面100を介して異常
度合いのランク1、2、3、4の情報を知ることができ
る。このため正常な範囲に入るような僅かな異常でも知
ることができる。このためサービスマンは実際に故障が
発生する前に現場に急行して建設機械31の異常を確か
めることができる。また営業マン側の端末装置52の表
示画面を介して異常度合いのランク3、4の情報のみを
知ることができる。このため深刻な異常の情報のみを知
ることができる。また経営者側の端末装置53の表示画
面を介して異常度合のランク4のみを情報を知ることが
できる。このため故障が発生する可能性の高い情報のみ
を知ることができる。逆にサービスマン側の端末装置5
1に、深刻な異常の情報を示すランク3、4の情報のみ
を与えても、修理等を迅速に行うことができなくなるお
それがある。一方経営者側の端末装置53に、僅かな異
常の情報を含むランク1、2、3、4の情報全てを与え
てもそれは無用な情報であり結果的に有用な情報が無視
されることになりかねない。
【0266】また情報を選別してサーバ装置11から各
端末装置に送信しており一義的に全ての情報を送信する
ものではないので、通信コストを抑えることができる。
【0267】このように本実施形態によれば建設機械の
管理者側に真に有用な情報のみを与えることができると
ともに通信コストを抑えることができる。
【0268】ところで本実施形態の建設機械31、32
側からサーバ装置11側への通信は通信衛星5による無
線通信回線6にて行われる。一般に通信衛星5によるデ
ータの通信は情報量に制約がある。たとえば1回の通信
当たりの情報量のサイズは1kバイト以下に制約され
る。しかも通信料金が高いという問題がある。そこで通
信を効率的に行うことができる実施形態について以下説
明する。
【0269】本実施形態の建設機械31、32の車体内
には通信衛星5との間で無線通信6を行う通信端末が設
けられている。建設機械31、32は通常夜間などには
エンジンが稼動しない。つまり電源のスイッチはオフさ
れている。
【0270】このため仮に電源のスイッチをオフにして
エンジンが稼動していない間でも電源であるバッテリ
(定格電圧24V)と通信端末を常時電気的に接続して
おくと、エンジンが稼動されていないためバッテリが発
電機(オルタネータ)によって充電されない。このため
バッテリで放電が急速に進行する。一方仮にエンジンが
オフされている間にバッテリと通信端末との電気的な接
続を常時オフにしておくと、通信衛星5との間で無線通
信6が不可能になる。そこで本実施形態ではエンジンオ
フ時にサーバ装置11側から通信衛星5を介してコント
ローラ40内の建設機械情報を要求するデータが送信さ
れると、その信号をトリガとして通信端末の電源回路を
強制的に起動して、コントローラ40内の建設機械情報
を通信端末から送信できるようにしている。このため夜
間時であっても通信端末のアンテナから建設機械情報が
通信衛星5を介して要求元のサーバ装置11に対して送
信することができる。これにより夜間時の無駄な電力消
費を抑えることができるとともに、夜間時のサーバ装置
11側の急な要求に応えることができる。建設機械3
1、32の稼動が停止している夜間に、建設機械31、
32内のオンボード情報D1を収集することができ、こ
れに基づいて故障診断を行い、改修に必要な部品を発注
することが可能となり、ダウンタイムなく効率よく修理
等の作業を行うことができる。
【0271】図34は建設機械31、32で故障が発生
する確率と時間経過との関係300を示すグラフであ
る。横軸はサービスメータの計時値SMR(H)であ
り、縦軸は建設機械31、32で故障が発生する確率P
である。
【0272】同図34に示すように建設機械31、32
の寿命は大きくは第1期301、第2期302、第3期
303に分けられる。第1期301は新車時から一定時
間が経過するまでの期間であり、工場における組み付け
の不具合等により故障確率Pが比較的大きい期間であ
る。ただし新車時から時間が経過するに伴い故障確率P
が低下していく。第2期302は第1期301に続く期
間であり、故障確率Pが低い状態で安定する期間であ
る。第2期302の終期はたとえば10000Hであ
る。第3期303は第2期302に続く期間であり、部
品が耐久時間に達して故障が時間の経過に伴い増えてい
く期間である。第3期303の終期はオーバーホール時
間OV(たとえば16000H)である。
【0273】建設機械31、32の故障等の不具合は、
故障確率Pが大きい期間であるほど生じやすい。このた
め故障確率Pが大きい期間ほど煩雑に建設機械情報を取
得して建設機械31、32を監視する必要がある。逆に
故障確率Pが小さい期間であるにもかかわらず煩雑に建
設機械31、32側から建設機械情報を送信することに
すると、通信コストが上昇するのみで監視上の利点は少
ない。
【0274】そこで本実施形態では、故障確率Pが小さ
い期間であるほど長い送信間隔で、建設機械31、32
側からサーバ装置11側にオンボード情報D1を送信す
るようにしている。
【0275】具体的には図34に示すように故障確率P
が小さい期間であるほど、送信Sの間隔を長くする。ま
た第1期301、第2期302、第3期303毎に送信
間隔を一定に定めてもよい。たとえば第1期301の故
障確率Pの平均値P1を求め、この平均故障確率P1に
応じて一義的な大きさの送信間隔S1を定めることがで
きる。また第2期302の故障確率Pの平均値P2を求
め、この平均故障確率P2に応じて一義的な大きさの送
信間隔S2を求める。また第3期303の故障確率Pの
平均値P3を求め、この平均故障確率P3に応じて一義的
な大きさの送信間隔S3を求める。たとえば送信間隔は
第3期303、第1期301、第2期302の順に、S
3<S1<S2と長くなるように設定される。
【0276】このような送信間隔で建設機械31、32
側から通信衛星5を介してサーバ装置11に定期的にオ
ンボード情報D1を送信すれば、建設機械31、32の
故障等の不具合を早期かつ正確に診断できるとととも
に、通信コストを抑えることができる。
【0277】また故障確率Pが小さい期間であるほど、
少ない項目数の建設機械を建設機械31、32側からサ
ーバ装置11側に送信するようにしてもよい。たとえば
故障確率Pが小さい第2期302では、オンボード情報
D1のうち主要な項目のトレンドデータのみを送信し、
故障確率Pが大きい第3期303では、オンボード情報
D1のうち全ての項目のトレンドデータを送信するとと
もに負荷頻度マップデータを送信するようにする。これ
により故障等の不具合を更に正確に診断でき、通信コス
トを抑えることができる。
【0278】つぎに各種通信形態を組み合わせて故障診
断を効率よく行う実施形態について説明する。
【0279】建設機械31、32側の建設機械情報をサ
ーバ装置11側で取得する通信形態にはつぎに掲げるも
のがある。
【0280】(1)建設機械31、32側からの定期的
な送信(図34に示す送信間隔で送信) (2)サーバ装置11側の要求に応じて建設機械31、
32の通信端末を起動して建設機械情報をサーバ装置1
1側に送信 (3)携帯端末装置19により建設機械情報をダウンロ
ードすることによりインターネット7を介しての送信 そこでオンボード情報D1のうちトレンドデータおよび
エラーコードの送信を、上記(1)の通信形態で行い、
オンボード情報D1のうち頻度マップデータの送信を、
上記(2)の通信形態で行うことができる。
【0281】またオンボード情報D1のうちトレンドデ
ータのみの送信を、上記(1)の通信形態で行い、オン
ボード情報D1のうちエラーコード、スナップショット
データ、頻度マップデータは上記(3)の通信形態で行
うようにしてもよい。上記(3)の通信形態でサーバ装
置11側にデータを送信する際にはオンボード情報D1
に加えて点検情報D3について同時に送信することがで
きる。
【0282】さて上述した実施形態では、サーバ装置1
1で、建設機械31、32の異常の度合いがランク1
(正常Normal)、ランク2(注意Warning)、ランク3
(異常Abnormal)、ランク4(緊急Emergency)の各レ
ベルにランク付けされる。そして建設機械31、32の
管理者はこのランク付けされた異常度合いを示す情報に
基づいて建設機械31、32に対して点検、修理等の処
置を行うようにしている。
【0283】しかしながら、サーバ装置11におけるラ
ンク付けは、予め設定されたデータに基づき自動的にな
されるため、判断に必要なデータが不足していたり、デ
ータの内容が実状に沿っていなかったりすると、ランク
付けが実際のランクよりも高かったり、逆にランク付け
が実際のランクよりも低かったりすることが起こり得
る。
【0284】一方において、建設機械31、32を管理
する側の専門的知識、技術レベルには差がある。たとえ
ばメーカの設計者は、建設機械について技術的に詳し
く、レンタル会社などのユーザは、一般的に建設機械に
ついて技術的に詳しくない。このためサーバ装置11に
おけるランク付けの結果をそのままメーカの設計者、ユ
ーザに伝えたものとすると、メーカの設計者は、自らの
専門知識に基づいて、そのランク付けの判断が妥当なも
のか否かを最終的に判断して、適切な対処をとることが
できる。これに対して、ユーザは、専門的知識が不足し
ているため、サーバ装置11で行われたランク付けを信
用せざるを得ず、ランク付けが実際よりも高いランクで
あった場合には無用な労力を費やすことになったり、ラ
ンク付けが実際よりも低いランクであった修理等の適切
な処置の遅れにより不都合が生じることになる。
【0285】そこで、以下に述べる実施形態では、建設
機械31、32を管理する側の技術的なレベルに応じた
ランク付けの情報を与えるようにして、適切な対処をと
ることができるようにするものである。
【0286】またダンプトラックなどの建設機械は、同
じ作業現場で稼動することが多い。同じ環境下で稼動す
る建設機械は、外気温が急上昇するなど環境が急変する
と、センサ値が異常値に達しエラーコードが一斉に発生
することがある。したがって、環境の急変によって全て
の建設機械に生じた変化を、異常と判断することにな
り、実状と合わないことがある。
【0287】逆に、環境の急変を除外するためにエラー
コードの発生の基準を高く設定すると、真の異常発生を
事前に見逃してしまい、建設機械が故障してから修理に
とりかかるような事態となり、ダウンタイムが多大なも
のになるおそれがある。
【0288】そこで以下に述べる実施形態では、同一の
環境で稼動する複数の建設機械から収集される情報を対
比することにより、それが環境の原因によるものか、建
設機械の真の異常によるものかを正確に判断できるよう
にするものである。
【0289】すなわち図1において、メーカ本社10内
に、専門家側端末装置10aが設けられる。この専門家
側端末装置10aは、メーカの設計部門に設けられてい
る。メーカの設計部門の設計者は、建設機械31、32
について専門的知識を有し、自らの専門知識に基づい
て、サーバ装置11で行われた異常度合いのランク付け
の判断が妥当なものか否かを最終的に判断できる者を想
定する。
【0290】専門家側端末装置10aは他の端末装置1
4、15、16と同様に、イントラネット13に接続さ
れている。
【0291】この専門家側端末装置10aでは、サーバ
装置11で行われたオンボード情報D1、オイル分析情
報D2、点検情報D3ごとのランク付けの結果、あるい
はこれら情報D1、D2、D3のいずれか2つ若しくは
全てに基づき得られたランク付けの結果が見直される。
【0292】以下オンボード情報D1を例にとり、本実
施形態の動作について説明する。
【0293】サーバ装置11でオンボード情報D1につ
いて異常度合いのランク付けが行われると、そのランク
付け結果は全て、サーバ装置11から専門家側端末装置
10aに送信される。
【0294】専門家側端末装置10aでは、送信された
ランク付けが、ランク付けがし直される。
【0295】この「ランク付けし直し」の判断基準を以
下に示す。
【0296】オンボード情報D1は、たとえばブローバ
イ圧であるとする。また建設機械31としてダンプトラ
ックを想定し、同一の作業現場で複数のダンプトラック
31が稼動しているものとする。以下、各ダンプトラッ
クに、符号31a、31b、31cを付与する。
【0297】図35は、各ダンプトラック31a、31
b、31cのブローバイ圧のトレンドデータを示してい
る。図35(a)の横軸は、サービスメータ計時値SM
Rであり、縦軸は、ブローバイ圧のセンサ検出値であ
る。
【0298】同図35(a)に示すように、ダンプトラ
ック31aのトレンドデータは、サービスメータ値SM
R1以後で急上昇する。このため図2(b)で説明した
「トレンドデータの傾きによる判断方法」にしたがえ
ば、このサービスメータ値SMR1以後の急上昇が捉え
られて、サーバ装置11では、ダンプトラック31aが
「異常」であると判断される。この場合の異常度合いの
ランク付けは、ランク4(緊急Emergency)であったと
する。
【0299】しかし、他のダンプトラック31b、31
cのトレンドデータをみると、「サービスメータ値SM
R1以後の急上昇」は、ダンプトラック31aと同じ傾
向を示す。
【0300】そこで、ダンプトラック31aの異常は、
作業現場の環境の変化によるものであり、ダンプトラッ
ク31a固有の異常である可能性が低いと判定して、最
終的にランク4の異常は発生していないと判断し、ラン
ク付けを「4(緊急Emergency)」から「3(異常Abnor
mal)」に変更する。
【0301】逆に、図35(b)のように、一台のダン
プトラック31aについてのトレンドデータのみが、サ
ービスメータ値SMR1以後で急上昇する傾向を示して
おり、他のダンプトラック31b、31cは急上昇する
傾向を示していない場合には、ダンプトラック31aの
異常は、ダンプトラック31a固有の異常である可能性
が高いと判定して、最終的にランク4の異常が発生して
いるものと判断し、サーバ装置11で行われたランク付
け「4(緊急Emergency)」を維持する。
【0302】なお各ダンプトラック31a、31b、3
1cにGPSセンサなどの位置検出センサを設け、この
位置検出センサの検出結果をサーバ装置11を介して専
門家側端末装置11aに送信することで、複数のダンプ
トラック31a、31b、31cが同一の作業現場で稼
動していることを判断することができる。また図35で
は、同じ作業現場(同一地域、同一位置)で稼動してい
る複数のダンプトラック31a、31b、31c同士の
データを対比する場合を想定しているが、外気温、湿度
などの他の外的要因が同じである建設機械同士のデータ
を対比してもよい。また外的要因に限らず、同じ機種、
同じ型式の建設機械同士のデータを対比してもよい。
【0303】以上、「同一の環境で稼動する建設機械同
士のデータを対比する」という「ランク付けし直しの判
断基準を説明したが、その他の判断基準として、異常判
断対象となっているブローバイ圧に関連するデータを考
慮してランク付けを見直してもよい。
【0304】たとえばブローバイ圧に関連するエンジン
回転数、エンジンの発生トルクを考慮して、ランク付け
を見直すことができる。ブローバイ圧が同じ値を示した
としても、エンジン回転数が高い状況ではランク付けは
高めの傾向を示し、エンジン回転数が低い状況ではラン
ク付けは低めの傾向を示す。また負荷がかかっていると
きにはランク付けは高めの傾向を示し、「空ブラシ時」
など負荷がかかっていないときにはランク付けは低めの
傾向を示す。
【0305】また排気温度についてランク付けをする場
合も同様である。外気温が高いときではランク付けは高
めの傾向を示し、外気温が低いときではランク付けは低
めの傾向を示す。
【0306】このようにしてランク付けし直されたデー
タは、専門家側端末装置11aからサーバ装置11に送
信され、サーバ装置11のデータベース12に記憶され
る。
【0307】以後、各端末装置14、15、16、1
8、19、51、52、53、61、63、65からの
要求に応じて、ランクし直されたデータが要求元の端末
装置に送信される。すなわち各端末装置からデータベー
ス12の記憶データをアクセスすることにより、端末装
置の表示画面上でWebページが表示され、ランク付け
がし直された結果が表示される。また各端末装置毎に割
り当てられた特定のランクの異常情報については、サー
バ装置11から電子メールとして各端末装置に自動送信
される。
【0308】たとえば建設機械31、32のユーザであ
るリース/レンタル会社60の端末装置61に、ランク
「4」からランク「3」にランクし直されたデータが送
信されたとする。この場合には、サービスマンを派遣す
るなどの措置をとることが回避され、無用な労力が軽減
される。
【0309】逆に建設機械31、32のユーザであるリ
ース/レンタル会社60の端末装置61に、ランク
「3」からランク「4」にランクし直されたデータが送
信されたとする。この場合には、サービスマンを緊急に
派遣するなどを措置をとることが可能になり、修理等の
適切な処置を迅速をとることにより、建設機械の故障に
よるダウンタイムの発生を回避することができる。
【0310】上述した実施形態ではサーバ装置11から
専門家側端末装置11aに、サーバ装置11でなされた
ランク付け結果を送信しているが、専門家がサーバ装置
11側に居れば、サーバ装置11側でランク付け結果を
見直すことができる。そこで、この場合には、サーバ装
置11側の専門家によりランク付けがし直され、そのラ
ンク付けし直されたデータが、キーボードなどの入力手
段を介して入力され、データベース12に記憶されるこ
とになる。以後同様にして各端末装置に、ランク付けし
直されたデータが送信される。
【0311】以上の説明では、ランク付けし直された同
じランクのデータを、各端末装置14、15、16、1
8、19、51、52、53、61、63、65に送信
しているが、端末装置のレベルに応じて、送信すべきラ
ンクを異ならせてもよい。
【0312】たとえばサーバ装置11で、異常度合いの
ランク付けが「4(緊急Emergency)」と判断された場
合を考える。この場合ランク付け「4(緊急Emergenc
y)」1」をそのままサービス部門側端末装置51、ユ
ーザであるリース/レンタル会社60の端末装置61に
送信したとすると、サービスマンは現場に急行し、ユー
ザは作業中止の措置をとるものと考えられる。このため
無用な労力と多大なダウンタイムが発生する。
【0313】上述した実施形態によれば、専門家によっ
て、ランク付け「4(緊急Emergency)」が実際には
「3(異常Abnormal)」であると判断されると、このラ
ンク付けし直されたデータが、サービス部門側端末装置
51、リース/レンタル会社60の端末装置61に送信
されることになる。これによりサービスマンは巡回時に
点検を行い、ユーザは注意しながら建設機械を運転する
措置をとることとなり、実状に合った適切な措置をとる
ことができる。
【0314】これに対して本実施形態では、専門家で、
ランク付け「4(緊急Emergency)」が実際には「3
(異常Abnormal)」であると判断されると、このランク
付けし直された方のデータつまり「3(異常Abnorma
l)」がリース/レンタル会社60の端末装置61に送信
され、サービス部門側端末装置51にはランク付けし直
す前のデータつまり「4(緊急Emergency)」がそのま
ま送信される。
【0315】これによりサービスマンは現場に急行し、
ユーザは注意しながら建設機械を運転する措置をとるこ
とが可能になる。このため建設機械はサービスマンが到
着するまで稼動できるのでダウンタイムを最小に抑える
ことができる。またサービスマンは現場に急行して、専
門家の判断が正しいか否かを確認でき、その結果をメー
カに報告することができる。このように本実施形態によ
れば、ランク付けし直された結果を各端末装置に一義的
に送信した場合と比較して、より適切な措置をとること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態の建設機械の管理装置の全体構
成を示す図である。
【図2】図2(a)、(b)、(c)、(d)は実施形
態の異常度合いを判定するしきい値を説明する図であ
る。
【図3】図3はエラーコードの単位時間当たりの回数の
異常度合いを判定するしきい値を説明する図である。
【図4】図4はトレンドデータの絶対値によって異常度
合いを判定するグラフを示す図である。
【図5】図5はトレンドデータの初期値に対する増分に
よって異常度合いを判定するグラフを示す図である。
【図6】図6はトレンドデータの傾きによって異常度合
いを判定するグラフを示す図である。
【図7】図7はトレンドデータに基づいて得られた異常
度合いの判定結果の出力例を示す図である。
【図8】図8はエラーコードに基づいて得られた異常度
合いの判定結果の出力例を示す図である。
【図9】図9はトランスミッションの油圧クラッチのフ
ィル時間のトレンドデータを示す図である。
【図10】図10はトレンドデータに基づいて得られた
異常度合いの判定結果を建設機械の機種、コンポーネン
ト毎に出力した例を示す図である。
【図11】図11はエラーコードに基づいて得られた異
常度合いの判定結果を建設機器回の機種、コンポーネン
ト毎に出力した例を示す図である。
【図12】図12(a)、(b)はブローバイ圧のトレ
ンドデータの実例を示すグラフである。
【図13】図13はエンジンの不具合のメカニズムを示
す図である。
【図14】図14はオンボード情報とオイル分析情報と
に基づいてエンジンの異常度合いを判定するために用い
られる表を示す図である。
【図15】図15(a)、(b)はそれぞれブローバイ
圧、排気温度のトレンドデータを示すグラフである。
【図16】図16はブローバイ圧と排気温度のトレンド
データを示すグラフである。
【図17】図17はエンジンオイル中の鉄Feの含有量
とシリコンSiの含有量のトレンドデータを示すグラフ
である。
【図18】図18はダンプトラックの使われ方の調査内
容を示す図である。
【図19】図19はエンジン負荷率を示すグラフであ
る。
【図20】図20(a)、(b)は油圧クラッチの係合
回数の頻度マップデータを示す図である。
【図21】図21はエンジンの負荷頻度マップデータを
示す図である。
【図22】図22(a)、(b)はサイクル負荷変動量
を示すグラフである。
【図23】図23は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図24】図24は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図25】図25は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図26】図26は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図27】図27は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図28】図28は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図29】図29は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図30】図30は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図31】図31は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図32】図32は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図33】図33は端末装置の表示画面の表示例を示す
図である。
【図34】図34は建設機械の故障確率が時間の経過に
伴い変化する様子を示すグラフである。
【図35】図35(a)、(b)は同一の環境で稼動す
る複数の建設機械のデータを対比するグラフである。
【符号の説明】
5 通信衛星 6 無線通信回線 7 インターネット 11 サーバ装置 12 データベース 14、15、16、51、52、53、61、63、6
5 端末装置 17 オイル分析センタ 19 携帯用端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311J 321 321E (72)発明者 谷長 禎 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所システム開発センタ内 Fターム(参考) 2D003 AA00 BA03 BA04 BA06 BA07 DA04 DB02 DB06 DB07 5C087 AA03 AA24 AA25 BB12 BB74 DD41 EE19 FF01 FF02 FF04 FF17 FF19 FF20 GG07 GG31 5H223 AA10 AA17 DD03 DD07 EE06 EE29 5K048 AA06 BA21 BA29 DC07 EB02 EB08 EB12 FB04 FB08 GB08 HA01 HA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械内に設けられ、内部情報を検出することに
    より第1の建設機械情報を収集する第1の情報収集手段
    と、 前記建設機械から取り出された分析対象物を分析するこ
    とにより第2の建設機械情報を収集する第2の情報収集
    手段と、 前記建設機械を目視によって判断することにより第3の
    建設機械情報を収集する第3の情報収集手段と、 前記第1、第2および第3の情報収集手段で収集された
    第1、第2および第3の建設機械情報のすべてあるいは
    いずれか2つの組み合わせに基づいて前記建設機械の異
    常度合いを判別する異常度合い判別手段とを具え、 前記異常度合い判別手段で判別された異常度合いに応じ
    て前記建設機械に対して異常処理を行うようにしたこと
    を特徴とする建設機械の管理装置。
  2. 【請求項2】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報に基
    づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベルにランク
    付けする情報加工手段とを具え、 前記情報加工手段によってランク付けされた異常度合い
    を示す情報に基づいて前記建設機械に対して異常処理を
    行うようにしたことを特徴とする建設機械の管理装置。
  3. 【請求項3】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けら
    れた1または複数の端末装置とを備え、 前記情報収集手段と、前記端末装置と、サーバ装置とを
    通信手段によって相互に通信可能に接続し、 前記サーバ装置に、前記建設機械情報に基づいて異常の
    度合いを複数のレベルにランク付けする情報加工手段を
    設け、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報を前
    記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械
    情報に基づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベル
    にランク付けし、 前記サーバ装置は、前記1または複数の端末装置からの
    要求に応じて、前記ランク付けされた異常度合いを示す
    情報を、前記通信手段を介して要求元の端末装置へ送信
    するようにしたことを特徴とする建設機械の管理装置。
  4. 【請求項4】 複数の建設機械を管理する場合に適
    用され、 前記情報加工手段は、建設機械毎にランク付けの基準を
    設定し、建設機械毎にに設定された基準でランク付けを
    行うことを特徴とする請求項2または3記載の建設機械
    の管理装置。
  5. 【請求項5】 前記建設機械情報は、時間の経過に
    応じて変化する時系列データであり、 前記情報加工手段は、前記時系列データの傾きあるいは
    絶対値あるいは初期値に対する変化量を、複数のレベル
    にランク付けすることを特徴とする請求項2または3記
    載の建設機械の管理装置。
  6. 【請求項6】 前記建設機械情報は、前記建設機械
    の内部で発生したエラーを示すエラーコードであり、 前記情報加工手段は、前記エラーコードの発生回数の頻
    度を、複数のレベルにランク付けすることを特徴とする
    請求項2または3記載の建設機械の管理装置。
  7. 【請求項7】 前記建設機械情報は、前記建設機械
    の稼動状態の予測値に対する実際の稼動状態とを比較し
    た比較結果であり、 前記情報加工手段は、前記比較結果を、複数のレベルに
    ランク付けすることを特徴とする請求項2または3記載
    の建設機械の管理装置。
  8. 【請求項8】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けら
    れた複数の端末装置とを具え、 前記情報収集手段と、前記複数の端末装置と、サーバ装
    置とを通信手段によって相互に通信可能に接続し、 前記サーバ装置に、前記建設機械情報に基づいて異常の
    度合いを複数のレベルにランク付けするとともに、送信
    すべき異常度合いのランクと前記複数の端末装置との対
    応づけを行う前記情報加工手段を設け、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報を前
    記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械
    情報に基づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベル
    にランク付けするとともに、送信すべき異常度合いのラ
    ンクと前記複数の端末装置それぞれとの対応づけを行
    い、 前記サーバ装置は、前記端末装置からの要求に応じて、
    対応するランクの異常度合い情報を、前記通信手段を介
    して要求元の端末装置へ送信するようにしたことを特徴
    とする建設機械の管理装置。
  9. 【請求項9】 建設機械から情報を収集し収集された
    建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し異
    常であると判断された場合に建設機械に対して異常処理
    を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理装
    置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けら
    れた複数の端末装置とを具え、 前記情報収集手段と、前記複数の端末装置と、サーバ装
    置とを通信手段によって相互に通信可能に接続し、 前記サーバ装置に、前記建設機械情報に基づいて、前記
    端末装置側の管理者のレベルに応じた情報に加工する情
    報加工手段を設け、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報を前
    記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械
    情報を前記端末装置側の管理者のレベルに応じた情報に
    加工し、 前記サーバ装置は、前記端末装置からの要求に応じて、
    要求元の端末装置側の管理者のレベルに応じた加工情報
    を、前記通信手段を介して要求元の端末装置へ送信する
    ことを特徴とする建設機械の管理装置。
  10. 【請求項10】 前記サーバ装置は、要求元の端末装
    置から前記加工情報を受領した旨のデータが一定期間内
    に返信されない場合は、当該加工情報を再送することを
    特徴とする請求項9記載の建設機械の管理装置。
  11. 【請求項11】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けら
    れた複数の端末装置とを備え、 前記情報収集手段と、前記端末装置と、サーバ装置とを
    通信手段によって相互に通信可能に接続し、 前記サーバ装置に、前記建設機械情報に基づいて異常の
    度合いを複数のレベルにランク付けする情報加工手段
    と、前記情報加工手段で行われた異常度合いのランク付
    けを、ランク付けし直し、ランク付けし直された結果を
    記憶する記憶手段とを設け、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報を前
    記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械
    情報に基づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベル
    にランク付けし、 前記情報加工手段で行われた異常度合いのランク付け
    を、ランク付けし直し、ランク付けし直された結果を前
    記記憶手段に記憶し、 前記サーバ装置は、ランク付けがし直された異常度合い
    を示す情報を、前記通信手段を介して各端末装置へ送信
    するようにしたことを特徴とする建設機械の管理装置。
  12. 【請求項12】 建設機械から情報を収集し収集され
    た建設機械情報に基づいて前記建設機械の異常を判断し
    異常であると判断された場合に建設機械に対して異常処
    理を行い建設機械を管理するようにした建設機械の管理
    装置において、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記建設機械に対して異常処理を行う管理者側に設けら
    れた複数の端末装置とを備え、 前記情報収集手段と、前記端末装置と、サーバ装置とを
    通信手段によって相互に通信可能に接続し、 前記サーバ装置に、前記建設機械情報に基づいて異常の
    度合いを複数のレベルにランク付けする情報加工手段を
    設け、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報を前
    記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置の情報加工手段は、送信された建設機械
    情報に基づいて建設機械の異常の度合いを複数のレベル
    にランク付けし、 前記サーバ装置は、前記ランク付けされた異常度合いを
    示す情報を、前記通信手段を介して、特定の端末装置へ
    送信し、 前記特定の端末装置は、送信された情報について、異常
    度合いのランク付けをし直して、前記サーバ装置に送信
    し、 前記サーバ装置は、ランク付けがし直された異常度合い
    を示す情報を、前記通信手段を介して各端末装置へ送信
    するようにしたことを特徴とする建設機械の管理装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の端末装置は、複数のレベ
    ルにランク付けされており、 前記サーバ装置の情報加工手段で行われた異常度合いの
    ランク付けを、端末装置のレベルに応じて、ランク付け
    し直し、 前記サーバ装置は、端末装置のレベルに対応してランク
    付けし直された異常度合いの情報を、前記通信手段を介
    して、対応する端末装置へ送信するようにしたことを特
    徴とする請求項11または12記載の建設機械の管理装
    置。
  14. 【請求項14】 同一の環境で稼動する複数の建設機
    械から情報を収集し収集された建設機械情報に基づいて
    前記複数の建設機械の異常を判断し異常であると判断さ
    れた場合に、その建設機械に対して異常処理を行い建設
    機械を管理するようにした建設機械の管理装置におい
    て、 前記建設機械情報を収集する情報収集手段と、 前記情報収集手段によって収集された建設機械情報の中
    から同一種類の情報を選択し、この同一種類の情報が示
    す値を、複数の建設機械相互間で対比し、この結果、特
    異な値を示す建設機械を、異常であると判断する異常判
    断手段とを具え、 前記異常判断手段によって異常であると判断された建設
    機械に対して異常処理を行うようにしたことを特徴とす
    る建設機械の管理装置。
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