JP2002172578A - 吸着パッドホルダ - Google Patents

吸着パッドホルダ

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JP2002172578A JP2000373031A JP2000373031A JP2002172578A JP 2002172578 A JP2002172578 A JP 2002172578A JP 2000373031 A JP2000373031 A JP 2000373031A JP 2000373031 A JP2000373031 A JP 2000373031A JP 2002172578 A JP2002172578 A JP 2002172578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動軸が磁気力で移動するものであって、所
謂「ワンタッチ」で可動軸を交換することができる吸着
パッドホルダを提供すること。 【解決手段】 可動軸12Aを外筒11から引き抜く際
には、円周溝41を介して可動軸12Aに取り付けられ
た樹脂リング42が第1可動軸ガイド24に当接し、樹
脂リング42が第1可動軸ガイド24に押しつけられる
ので、樹脂リング42が円周溝41から取り外れる。一
方、可動軸12Aを外筒11に挿入する際には、キャッ
プ13と第1可動軸ガイド24とにより外筒11に内蔵
された樹脂リング42が可動軸12Aの後端面3に触接
し、樹脂リング42がキャップ13に押しつけられるの
で、樹脂リング42が円周溝41に装入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筒と可動軸との
間に磁気力が作用することにより、外筒に対して可動軸
が相対的に移動する吸着パッドホルダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願2000−15951
9において、図12に示すような、永久磁石を使用した
吸着パッドホルダ100を提案している。そして、図1
2の吸着パッドホルダ100では、固定軸102(「外
筒」に相当するもの)の内周面と可動軸104の外周面
において、それぞれ対向する面の磁極が異なるマグネッ
ト106,107(「第1磁極群」、「第2磁極群」に
相当するもの)を設けており、可動軸104の一端部で
ある吸引部108に取り付けられたパッド110を移送
対象物に接触させたときに、可動軸104を固定軸10
2に対して吸引部108と反対の方向に移動させること
によって、固定軸102のマグネット106に対する可
動軸104のマグネット107の位置を相対的にずらし
ている。
【0003】このとき、固定軸102のマグネット10
6と可動軸104のマグネット107の間に作用する磁
気力は、互いに引き戻そうと働き、また、固定軸102
のマグネット106と可動軸104のマグネット107
の相対距離に拘わらず、ほぼ同じ大きさとなる。
【0004】従って、図12の吸着パッドホルダ100
において、可動軸104に取り付けられたパッド110
を移送対象物に接触させたときは、可動軸104の移動
距離に拘わらず、固定軸102のマグネット106と可
動軸104のマグネット107の間にほぼ同じ大きさの
磁気力が作用するので、可動軸104に取り付けられた
パッド110が移送対象物に押し付けられる押圧力を、
常に、一定とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
の吸着パッドホルダ100においては、可動軸104の
吸引部108に設けられた連通口112に対して、エジ
ェクタに連接する配管(図示しない)が接続されるとと
もに、さらに、可動軸104が固定軸102の内部から
抜け落ちることを防止する観点から、止めネジ113を
可動軸104の他端部に螺挿してあるので、可動軸10
4を交換する際には、連通口112に接続された配管
(図示しない)や止めネジ113を可動軸104から取
り外さなければならず、著しく手間のかかる作業を必要
としていた。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、可動軸が磁気力で移動
するものであって、所謂「ワンタッチ」で可動軸を交換
することができる吸着パッドホルダを提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に成された請求項1に係る発明は、外筒と、前記外筒の
内周面に着磁された第1磁極群と、前記外筒の先端口か
ら前記外筒に挿入される可動軸と、前記可動軸の外周面
に着磁された第2磁極群と、前記可動軸に設けられた通
気路と、前記通気路と連通するとともに前記可動軸の先
端面に設けられた吸引口と、前記可動軸の先端側に設け
られることにより前記吸引口を包囲するパッドと、前記
パッドから吸気するための配管が接続される配管口とを
有し、前記第2磁極群が前記第1磁極群に対して磁気抵
抗の最も小さい安定点に向かうことにより、前記可動軸
に対して一定値の推力を作用させる吸着パッドホルダに
おいて、前記外筒の後端口を塞ぐキャップを備え、前記
キャップに前記配管口を設けるとともに、前記可動軸の
後端面に前記通気路と連通する接続口を設けることによ
り、前記配管口と前記接続口とを前記外筒の内部で連通
させたこと、を特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載する吸着パッドホルダであって、前記外筒の内部に
気体を通わせるための通気孔を前記外筒に設けたこと、
を特徴としている。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
記載する吸着パッドホルダであって、前記キャップから
前記外筒の内部に突設する接続パイプを備え、前記接続
パイプの後端口が前記配管口と連通するとともに、前記
接続パイプの先端口を前記接続口から前記可動軸に内挿
させることにより、前記配管口と前記接続口とを前記外
筒の内部で連通させたこと、を特徴としている。
【0010】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
記載する吸着パッドホルダであって、前記接続パイプが
前記可動軸に対して非接触であること、を特徴としてい
る。
【0011】また、請求項5に係る発明は、請求項2に
記載する吸着パッドホルダであって、前記可動軸の後端
面から前記外筒の内部に突設する接続パイプを備え、前
記接続パイプの後端口が前記接続口と連通するととも
に、前記接続パイプの先端口を前記キャップに内挿させ
ることにより、前記配管口と前記接続口とを前記外筒の
内部で連通させるとともに、前記接続パイプと前記キャ
ップの間にシール材を介在させたこと、を特徴としてい
る。
【0012】また、請求項6に係る発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれか一つに記載する吸着パッドホルダ
であって、前記外筒の内周面に設けられた可動軸ガイド
と、前記キャップと前記可動軸ガイドとにより前記外筒
に内蔵された樹脂リングと、前記可動軸の後端側の外周
面に設けられるとともに前記樹脂リングが装入される円
周溝と、を備え、前記可動軸を前記外筒の先端口から引
き抜く際に、前記樹脂リングが前記可動軸ガイドに押し
つけられることにより、前記樹脂リングが前記円周溝か
ら取り外されるとともに、前記可動軸を前記外筒の先端
口から入れ込む際に、前記樹脂リングが前記キャップに
押しつけられて、前記樹脂リングが前記円周溝に装入さ
れる一方、前記円周溝を介して前記可動軸に取り着けら
れた前記樹脂リングが前記可動軸ガイドに当接すること
により、前記第2磁極群が前記安定点に向かう状態を維
持し、前記推力を予め発生させたこと、を特徴としてい
る。
【0013】このような特徴を有する本発明の吸着パッ
ドホルダでは、外筒の後端口はキャップで塞がれる一方
で、外筒の先端口は開口されており、かかる外筒の先端
口に対し、可動軸が可動軸の後端面を先頭にして挿入さ
れる。このとき、外筒の後端口を塞ぐキャップに設けら
れた配管口は、可動軸の後端面に設けられた接続口と、
外筒の内部で連通する。さらに、可動軸の後端面に設け
られた接続口は、可動軸に設けられた通気路に連通し、
可動軸に設けられた通気路は、可動軸の先端面に設けら
れた吸引口に連通する。従って、吸引口を包囲するパッ
ドは、通気路、接続口を介して、配管口と連通すること
になる。ここで、配管口には、パッドから吸気するため
の配管が接続されるので、可動軸の先端側のパッドで移
送対象物を吸着することができる。
【0014】また、第1磁極群が外筒の内周面に着磁さ
れるとともに、第2磁極群が可動軸の外周面に着磁され
ており、外筒の先端口から可動軸が外筒に挿入される
と、外筒の第1磁極群と可動軸の第2磁極群との間で磁
気吸引力が作用する。これにより、可動軸の第2磁極群
が外筒の第1磁極群に対して磁気抵抗の最も小さい安定
点に向かうので、外筒の内部では、可動軸が、かかる安
定点となる初期位置まで自動的に移動して停止する。
【0015】そのため、可動軸を初期位置から移動させ
ると、可動軸の第2磁極群が外筒の第1磁極群に対して
磁気抵抗の最も小さい安定点に向かうことになるので、
可動軸に対して推力が作用する。このとき、可動軸に作
用する推力の大きさは、外筒の第1磁極群と可動軸の第
2磁極群の各磁極の大きさなどに比例する。もっとも、
外筒の第1磁極群と可動軸の第2磁極群の各磁極の大き
さなどが決定されれば、可動軸に作用する推力の大きさ
は、通常は、可動軸を移動させても、可動軸の初期位置
からの移動距離に比例することなく、一定値である。
【0016】そこで、本発明の吸着パッドホルダにおい
て、外筒の第1磁極群と可動軸の第2磁極群の各磁極の
大きさなどを決定する際には、「可動軸の先端側のパッ
ドを移送対象物に押し付けた場合において、可動軸が外
筒の内部に入り込んで、可動軸が初期位置から移動し、
一定値の大きさの推力が可動軸に作用したときでも、可
動軸の先端側のパッドに押しつけられた移送対象物に支
障が生じない」ことも、考慮されている。
【0017】従って、本発明の吸着パッドホルダでは、
パッドに移送対象物を吸着させるために、可動軸の先端
側のパッドを移送対象物に押しつけたり、また、移送対
象物を目的場所に配置するために、可動軸の先端側のパ
ッドに吸着された移送対象物が目的場所に押しつけられ
たりすると、可動軸が外筒の内部に入り込んで、移送対
象物に対する衝撃を吸収することになるが、さらに、こ
のとき、可動軸には一定値の大きさの推力しか作用しな
いので、移送対象物に支障が生じることはない。
【0018】また、可動軸が外筒の内部に入り込むと、
通常は、可動軸の初期位置からの移動距離に比例するこ
となく、可動軸に一定値の大きさの推力が作用するの
で、可動軸の先端側のパッドを移送対象物に押しつけた
ときに、パッドと移送対象物との間を安定して密閉させ
ることができる。
【0019】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、パッドから吸気するための配管が接続される配管口
を、外筒の後端口を塞ぐキャップに設けており、従来技
術の欄で説明した吸着パッドホルダとは異なって、可動
軸に対し、パッドから吸気するための配管が接続された
り、止めネジが螺挿されることがないので、可動軸に作
用する推力に対抗するだけで、外筒の先端口から、可動
軸を引き抜いたり、挿入したりすることができる。さら
に、外筒の先端口から、可動軸を一旦引き抜いた後に、
再び挿入しても、あるいは、新たな可動軸を挿入して
も、いずれの可動軸も、外筒の内部において、安定点と
なる初期位置まで自動的に移動して停止する。
【0020】すなわち、本発明の吸着パッドホルダにお
いては、外筒の先端口から可動軸が外筒に挿入される
と、外筒の第1磁極群と可動軸の第2磁極群との間で磁
気吸引力が作用し、外筒の内部では、可動軸の第2磁極
群が外筒の第1磁極群に対して磁気抵抗の最も小さい安
定点となる初期位置まで、可動軸が自動的に移動して停
止するので、本発明の吸着パッドホルダは、可動軸が磁
気力で移動するものである。
【0021】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、外筒の後端口を塞ぐキャップを備え、キャップに
配管口を設けるとともに、可動軸の後端面に通気路と連
通する接続口を設けて、配管口と接続口とを外筒の内部
で連通させたことにより、可動軸の先端側のパッドで移
送対象物を吸着することを確保しており、また、従来技
術の欄で説明した吸着パッドホルダとは異なって、可動
軸に対し、配管が接続されたり、止めネジが螺挿される
ことがないので、外筒の先端口から、可動軸を容易に引
き抜くことができ、さらに、新たな可動軸を挿入して
も、外筒の内部において、安定点となる初期位置まで、
新たな可動軸が自動的に移動して停止するので、所謂
「ワンタッチ」で可動軸を交換することができる。
【0022】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、パッドから吸気するための配管が接続される配管口
を、外筒の後端口を塞ぐキャップに設けており、従来技
術の欄で説明した吸着パッドホルダとは異なって、可動
軸に設けておらず、パッドから吸気するための配管から
の外力が可動軸に作用することがないので、外筒の内部
における可動軸の姿勢や移動に対して、パッドから吸気
するための配管が悪影響を及ぼすことがない。
【0023】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、外筒の内部に気体を通わせるための通気孔を外筒に
設ければ、配管口に接続された配管から吸気されたとき
に、通気孔を介して、外筒の内部に気体を通わせること
ができるので、外筒の内部が真空状態となって、外筒に
挿入されている可動軸自体が吸引されることはない。
【0024】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、キャップから外筒の内部に突設する接続パイプを
備え、接続パイプの後端口が配管口と連通するととも
に、接続パイプの先端口を接続口から可動軸に内挿させ
ることにより、配管口と接続口とを外筒の内部で連通さ
せれば、可動軸の移動に際しても、接続パイプを介し
て、配管口と接続口とが確実に連通されるので、可動軸
の先端側のパッドで移送対象物を吸着することをより高
めることができる。
【0025】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、接続パイプが可動軸に対して非接触であれば、可
動軸が移動しても、接続パイプと可動軸との間に摩耗や
摺動抵抗などが生じないので、可動軸に作用する推力に
対抗するだけで、可動軸を移動させることができ、可動
軸が移動する際にパーティクルが発生することもない。
【0026】一方、本発明の吸着パッドホルダにおい
て、可動軸の後端面から外筒の内部に突設する接続パイ
プを備え、接続パイプの後端口が接続口と連通するとと
もに、接続パイプの先端口をキャップに内挿させること
により、配管口と接続口とを外筒の内部で連通させて
も、接続パイプを介して、配管口と接続口とが確実に連
通されるので、可動軸の先端側のパッドで移送対象物を
吸着することをより高めることができるが、ここで、接
続パイプとキャップの間にシール材を介在させれば、シ
ール材により、接続パイプとキャップの間が密封され
て、外筒の通気孔から外筒の内部に通わせた気体が、配
管口に接続された配管から吸気されることはないので、
吸気に費やされるエネルギーをより少なくした状態で、
外筒に挿入されている可動軸自体の吸引を防止すること
が可能となる。
【0027】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、外筒の内周面に設けられた可動軸ガイドと、キャッ
プと可動軸ガイドとにより外筒に内蔵された樹脂リング
と、可動軸の後端側の外周面に設けられるとともに樹脂
リングが挿入される円周溝と、を備えれば、可動軸を外
筒の先端口から引き抜く際には、円周溝を介して可動軸
に取り付けられた樹脂リングが可動軸ガイドに当接する
ことになるが、その後は、樹脂リングが可動軸ガイドに
押しつけられて、円周溝から取り外れるので、可動軸を
外筒の先端口から引き抜くことができる。
【0028】逆に、可動軸を外筒の先端口から挿入する
際には、キャップと可動軸ガイドとにより外筒に内蔵さ
れた樹脂リングが可動軸の後端側に触接することになる
が、その後は、樹脂リングがキャップに押しつけられ
て、円周溝に装入される。
【0029】これにより、可動軸の円周溝から樹脂リン
グを取り外しながら、可動軸を外筒の先端口から引き抜
くことも、可動軸の円周溝に樹脂リングを取り付けなが
ら可動軸を外筒の先端口から挿入することもできるの
で、所謂「ワンタッチ」による可動軸の交換を、可動軸
の円周溝に対する樹脂リングの着脱を伴いながら行うこ
とができる。
【0030】ここで、可動軸を外筒の先端口から挿入し
て、可動軸の円周溝に樹脂リングを取り付けた場合は、
その後、可動軸の第2磁極群が外筒の第1磁極群に対し
て磁気抵抗の最も小さい安定点に向かうことになる。し
かしながら、本発明の吸着パッドホルダでは、その途中
で、可動軸の円周溝に取り付けられた樹脂リングを、外
筒の内周面に設けられた可動軸ガイドに当接させてい
る。これにより、外筒の内部において、安定点となる初
期位置にまで、可動軸が移動して停止することを阻止す
るとともに、可動軸が安定点に向かう状態を維持してお
り、また、可動軸に対して一定の大きさの推力を作用さ
せている。
【0031】この点、上述したように、可動軸に作用す
る推力の大きさは、通常は、可動軸を移動させると、可
動軸の初期位置からの移動距離に比例することなく、一
定値となる。但し、可動軸を初期位置から僅かに移動さ
せたときは、可動軸の初期位置からの移動距離に比例し
て、一定値とならない。
【0032】もっとも、本発明の吸着パッドホルダで
は、樹脂リングと可動軸ガイドが当接して、可動軸が初
期位置に停止することができず、さらに、可動軸には、
既に一定値の大きさの推力が作用している。従って、可
動軸は常に初期位置から離れた状態にあり、可動軸を初
期位置から僅かに移動させることができないので、可動
軸を移動させても、可動軸に作用する推力の大きさが、
可動軸の初期位置からの移動距離に比例することはな
い。
【0033】すなわち、本発明の吸着パッドホルダにお
いては、外筒の内周面に設けられた可動軸ガイドと、キ
ャップと可動軸ガイドとにより外筒に内蔵された樹脂リ
ングと、可動軸の後端側の外周面に設けられるとともに
樹脂リングが挿入される円周溝と、を備えて、可動軸の
円周溝に取り付けられた樹脂リングが、外筒の内周面に
設けられた可動軸ガイドに当接することにより、可動軸
に一定値の大きさの推力を予め発生させれば、可動軸に
作用する推力の大きさが、可動軸の初期位置からの移動
距離に比例することを回避でき、常に、可動軸に一定値
の推力が作用するので、パッドと移送対象物との間をよ
り一層安定して密閉することができる。と同時に、可動
軸の円周溝から樹脂リングを取り外しながら、可動軸を
外筒の先端口から引き抜くことも、可動軸の円周溝に樹
脂リングを取り付けながら、可動軸を外筒の先端口から
挿入することもできるので、所謂「ワンタッチ」による
可動軸の交換も確保することができる。
【0034】尚、樹脂リングは、可動軸の後端部の円周
溝に取り付けられて、外筒の内周面に設けられた可動軸
ガイドに当接するので、可動軸の先端側のパッドに吸着
された移送対象物が比較的重い場合には、外筒に対する
可動軸の抜け防止機能を果たすこともある。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして説明する。図6に示すように、本実施の形
態の吸着パッドホルダ1Aにおいては、円筒状の外筒1
1の内周面に、4つの磁極からなる第1磁極群21が設
けられている(図7参照)。そして、第1磁極群21の
両端には、第1可動軸ガイド24と第2可動軸ガイド2
5がそれぞれ設けられている。また、外筒11の先端口
11Aには、上述した第2可動軸ガイド25が嵌着され
ている。一方、外筒11の後端口11Bには、キャップ
13が固定されている。さらに、キャップ13と第1可
動軸ガイド24との間において、外筒11の側面に対
し、通気孔34が設けられている。
【0036】また、キャップ13には、真空ポンプ等の
真空発生器(図示しない)へ連通する配管(図示しな
い)を接続するための配管口32が設けられている。そ
して、配管口32に対し、接続パイプ33が連通して固
定されており、接続パイプ33は、キャップ13から外
筒11の内部に向かって突出している。さらに、キャッ
プ13には、接続パイプ33を囲むようにして、切り欠
き45が設けられている。尚、キャップ13は、外筒1
1に設けられたネジ孔46によって、外筒11に螺設さ
れる。
【0037】また、キャップ13と第1可動軸ガイド2
4の間には、樹脂リング42が配置されている。そし
て、樹脂リング42は、図3に示すように、一部に空隙
43が設けられたC字状に形成されている。また、樹脂
リング42の内周面には、凸部44が設けられている。
【0038】また、図6に示すように、本実施の形態の
吸着パッドホルダ1Aにおいては、外筒11の内部に、
可動軸12Aが挿入されている。そして、可動軸12A
の外周面には、4つの磁極からなる第2磁極群22が設
けられており、かかる第2磁極群22に対しガイドチュ
ーブ26を覆設することにより、可動軸12Aの外周面
を滑らかなものとしている(図7参照)。また、可動軸
12Aの先端面2には、吸引口36が設けられるととも
に、可動軸12Aの後端面3には、接続口30が設けら
れている。そして、可動軸12Aの内部においては、吸
引口36と接続口30を連通させるように、通気路31
が貫通して設けられている。また、可動軸12Aの先端
側には、後述するパッド50A(図4参照)を取り付け
るためのパッド取付溝23が設けられている。一方、可
動軸12Aの後端側には、上述した樹脂リング42の凸
部44が嵌合する円周溝41が設けられている。
【0039】ここで、可動軸12Aのパッド取付溝23
に取り付けられるパッド50Aについて説明する。図4
に示すように、パッド50Aの上方には、可動軸12A
の先端側が嵌め込まれる取付穴51が設けられるととも
に、パッド50Aの下方には、移送対象物(図示しな
い)が吸着される吸着口52が設けられており、パッド
50Aの内部において、取付穴51と吸着口52とが、
吸気路53を介して連通されている。従って、可動軸1
2Aの先端側をパッド50Aの取付穴51に嵌め込め
ば、可動軸12Aの先端面2に設けられた吸引口36
を、パッド50Aの吸着口52に連通させることができ
る。
【0040】尚、パッド50Aには、移送対象物(図示
しない)の形や大きさなどに対応させるため、例えば、
図5に示すように、様々な種類が存在するが、これらの
パッド50A,50B,50Cは、その形や大きさが異
なるものである。そこで、本実施の形態の吸着パッドホ
ルダ1Aにおいては、これらのパッド50A,50B,
50Cのそれぞれに適合するように、異なった先端側の
形状を有する可動軸12A,12B,12Cを、別途に
用意している。
【0041】この点、図6では、可動軸12A,12
B,12Cのうち、一例として、可動軸12Aを、外筒
11の先端口11Aから挿入させている。ここで、可動
軸12Aを自由にすると、外筒11の第1磁極群21と
可動軸12Aの第2磁極群22との間で作用する磁気力
により、可動軸12Aは、図6に示す位置にまで移動し
て停止する。
【0042】このとき、外筒11の第1磁極群21と可
動軸12Aの第2磁極群22との位置関係は、図7の断
面図に示すように、それぞれの4つの磁極が異極同士で
互いに対向する位置となり、外筒11の第1磁極群21
と可動軸12Aの第2磁極群22の間には、異極同士の
磁気吸引力と同極同士の磁気反発力が作用するので、外
筒11の内部において、可動軸12Aが回転することを
防止できる。
【0043】また、外筒11に対する可動軸12Aの位
置関係が図6に示す状態でも、可動軸12Aの後端面3
に設けられた接続口30に対して、外筒11のキャップ
13に設けられた接続パイプ33の先端が非接触状態で
内在される。従って、キャップ13の配管口32に接続
された配管(図示しない)と連通する真空ポンプなどの
真空発生器(図示しない)を作動させれば、キャップ1
3の配管口32、接続パイプ33、可動軸12Aの接続
口30、可動軸12Aの通気路31を介して、可動軸1
2Aの先端面2に設けられた吸引口36から気体を吸い
込むことができる。このとき、接続パイプ33と可動軸
12Aの接続口30との間に形成される非接触空間と、
外筒11に設けられた通気孔34とを介しても、若干の
気体が吸い込まれる。
【0044】もっとも、本実施の形態の吸着パッドホル
ダ1Aにおいては、図1に示すように、可動軸12Aの
後端側の円周溝41に対して樹脂リング42を装入させ
た状態で使用している。そのためには、まず、外筒11
の先端口11Aから可動軸12Aを挿入した後に、図8
に示すように、図6の状態を越えてさらに可動軸12A
を入れ込むことにより、可動軸12Aの後端面3を樹脂
リング42に当接させるとともに、樹脂リング42をキ
ャップ13に押し付ける。次に、さらに外筒11の内部
に入れ込むと、斜めに面取りされた可動軸12Aの後端
面3の外周が、弾性のある樹脂リング42の凸部44に
押しつけられて、樹脂リング42の空隙43が開くとと
もに、可動軸12Aの後端面3がキャップ13の切り欠
き45にまで入り込むので、図2に示すように、可動軸
12Aの後端側の円周溝41に対して、樹脂リング42
を装入することができる。
【0045】その後、図2の状態において、可動軸12
Aを自由にすると、可動軸12Aは、図6の状態に戻ろ
うとするが、樹脂リング42が第1可動軸ガイド24に
当接するので、図1に示す状態となる。このとき、図1
に示す状態でも、外筒11の第1磁極群21と可動軸1
2Aの第2磁極群22との間で作用する磁気力により、
可動軸12Aが図6の状態に戻ろうとするので、可動軸
12Aにおいては、可動軸12Aの先端側に向かって推
力が作用することになる。
【0046】ここで、本実施の形態の吸着パッドホルダ
1Aが図1の状態にある場合において、可動軸12Aの
移動距離と、そのときに可動軸12Aに作用する推力の
大きさとの関係を、図9に示す。図9に示すように、本
実施の形態の吸着パッドホルダ1Aが図1の状態にある
場合では、可動軸12Aに作用する推力の大きさは、可
動軸12Aの吸引口36から気体が吸い込まれているか
否か(図9の「吸気あり」と「吸気なし」)で異なるも
のの、可動軸12Aの移動距離に関係なく、一定にあ
る。
【0047】尚、図10に、本実施の形態の吸着パッド
ホルダ1Aが図6の状態にある場合において、外筒11
に対する可動軸12Aの相対速度が10mm/secの
ときの可動軸12Aの移動距離と、そのときに可動軸1
2Aに作用する推力の大きさとの関係を示す。図10に
示すように、本実施の形態の吸着パッドホルダ1Aが図
6の状態にある場合でも、可動軸12Aに作用する推力
の大きさが、可動軸12Aの移動距離に関係なく一定と
なる領域が存在する。しかし、図10では、可動軸12
Aの移動距離が0〜3mmぐらいのときに限って、可動
軸12Aに作用する推力の大きさは、可動軸12Aの移
動距離に比例する。
【0048】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、可動軸12Aを、例えば、図5の可動軸
12B又は可動軸12Cに交換することができる。その
ためには、図1の状態にある吸着パッドホルダ1Aにお
いて、可動軸12Aを外筒11の内部から引っ張ればよ
い。なぜなら、可動軸12Aの後端側の円周溝41に装
入された樹脂リング42が第1可動軸ガイド24に押し
付けられて、弾性のある樹脂リング42の空隙43が開
くとともに、可動軸12Aの後端面3が第1可動軸ガイ
ド24の内側にまで到達するので、可動軸12Aの後端
側の円周溝41から、樹脂リング42を取り外すことが
できるからである。従って、その後、図5の可動軸12
B又は可動軸12Cを、上述したようにして、外筒11
の内部に入れ込めば、可動軸12Aを、図5の可動軸1
2B又は可動軸12Cに交換することができる。
【0049】以上詳細に説明したように、本実施の形態
の吸着パッドホルダ1Aは、図1,2,6,8に示すよ
うに、外筒11の後端口11Bがキャップ13で塞がれ
る一方で、外筒11の先端口11Aが開口されており、
かかる外筒11の先端口11Aに対し、可動軸12Aが
可動軸12Aの後端面3を先頭にして挿入されるもので
ある。そして、本実施の形態の吸着パッドホルダ1Aに
おいては、外筒11の後端口11Bを塞ぐキャップ13
に設けられた配管口32が、可動軸12Aの後端面3に
設けられた接続口30と、外筒11の内部で連通する。
さらに、可動軸12Aの後端面3に設けられた接続口3
0が、可動軸12Aに設けられた通気路31に連通し、
可動軸12Aに設けられた通気路31が、可動軸12A
の先端面2に設けられた吸引口36に連通する。従っ
て、吸引口36を包囲するパッド50A(図5参照)
が、通気路31、接続口30を介して、配管口32と連
通することになる。ここで、配管口32には、パッド5
0A(図5参照)から吸気するための配管(図示しな
い)が接続されるので、可動軸12Aの先端側のパッド
50A(図5参照)で移送対象物(図示しない)を吸着
することができる。
【0050】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、第1磁
極群21が外筒11の内周面に着磁されるとともに、第
2磁極群22が可動軸12Aの外周面に着磁されてお
り、外筒11の先端口11Aから可動軸12Aが外筒1
1に挿入されると、外筒11の第1磁極群21と可動軸
12Aの第2磁極群22との間で磁気吸引力が作用す
る。これにより、可動軸12Aの第2磁極群22が外筒
11の第1磁極群21に対して磁気抵抗の最も小さい安
定点に向かうので、外筒11の内部では、可動軸12A
が、かかる安定点となる初期位置(図6の状態)まで自
動的に移動して停止しようとする。
【0051】そのため、可動軸12Aを初期位置(図6
の状態)から移動させると、可動軸12Aの第2磁極群
22が外筒11の第1磁極群21に対して磁気抵抗の最
も小さい安定点(図6の状態)に向かうことになるの
で、可動軸12Aに対して推力が作用する。
【0052】このとき、可動軸12Aに作用する推力の
大きさは、外筒11の第1磁極群21と可動軸12Aの
第2磁極群22の各磁極の大きさなどに比例する。もっ
とも、外筒11の第1磁極群21と可動軸12Aの第2
磁極群22の各磁極の大きさなどが決定されれば、可動
軸12Aに作用する推力の大きさは、通常(図10で
は、移動距離が3mm以上の範囲)は、可動軸12Aを
移動させても、可動軸12Aの初期位置(図6の状態)
からの移動距離に比例することなく、一定値である。
【0053】そこで、本実施の形態の吸着パッドホルダ
1Aにおいて、外筒11の第1磁極群21と可動軸12
Aの第2磁極群22の各磁極の大きさなどを決定する際
には、「可動軸12Aの先端側のパッド50A(図5参
照)を移送対象物(図示しない)に押し付けた場合にお
いて、可動軸12Aが外筒11の内部に入り込んで、可
動軸12Aが初期位置(図6の状態)から移動し、一定
値の大きさの推力が可動軸12Aに作用したときでも、
可動軸12Aの先端側のパッド50に押しつけられた移
送対象物(図示しない)に支障が生じない」ことも、考
慮されている。
【0054】従って、本実施の形態の吸着パッドホルダ
1Aでは、パッド50A(図5参照)に移送対象物(図
示しない)を吸着させるために、可動軸12Aの先端側
のパッド50A(図5参照)を移送対象物(図示しな
い)に押しつけたり、また、移送対象物(図示しない)
を目的場所に配置するために、可動軸12Aの先端側の
パッド50A(図5参照)に吸着された移送対象物(図
示しない)が目的場所に押しつけられたりすると、可動
軸12Aが外筒11の内部に入り込んで、移送対象物
(図示しない)に対する衝撃を吸収することになるが、
さらに、このとき、可動軸12Aには一定値の大きさの
推力しか作用しないので(図10参照)、移送対象物
(図示しない)に支障が生じることはない。
【0055】また、可動軸12Aが外筒11の内部に入
り込むと、通常(図10では、移動距離が3mm以上の
範囲)は、可動軸12Aの初期位置(図6の状態)から
の移動距離に比例することなく、可動軸12Aに一定値
の大きさの推力が作用するので、可動軸12Aの先端側
のパッド50A(図5参照)を移送対象物(図示しな
い)に押しつけたときに、パッド50A(図5参照)と
移送対象物(図示しない)との間を安定して密閉させる
ことができる。
【0056】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、パッド
50A(図5参照)から吸気するための配管(図示しな
い)が接続される配管口32を、外筒11の後端口11
Bを塞ぐキャップ13に設けており、従来技術の欄で説
明した図12の吸着パッドホルダ100とは異なって、
可動軸12Aに対し、パッド50A(図5参照)から吸
気するための配管が接続されたり、図12の止めネジ1
13が螺挿されることがない。
【0057】すなわち、本実施の形態の吸着パッドホル
ダ1Aにおいては、図6に示すように、外筒11の先端
口11Aから可動軸12Aが外筒11に挿入されると、
外筒11の第1磁極群21と可動軸12Aの第2磁極群
22との間で磁気吸引力が作用し、外筒11の内部で
は、可動軸12Aの第2磁極群22が外筒11の第1磁
極群21に対して磁気抵抗の最も小さい安定点となる初
期位置に向かって、可動軸12Aが自動的に移動するの
で、本実施の形態の吸着パッドホルダ1Aは、可動軸1
2Aが磁気力で移動するものである。
【0058】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、外筒1
1の内周面に設けられた第1可動軸ガイド24と、キャ
ップ13と第1可動軸ガイド24とにより外筒11に内
蔵された樹脂リング42と、可動軸12Aの後端側の外
周面に設けられるとともに樹脂リング42が挿入される
円周溝41と、を備えており、可動軸12Aを外筒11
の先端口11Aから引き抜く際には、図1に示すよう
に、円周溝41を介して可動軸12Aに取り付けられた
樹脂リング42が第1可動軸ガイド24に当接すること
になるが、その後は、樹脂リング42が第1可動軸ガイ
ド24に押しつけられて、円周溝41から取り外れるの
で、可動軸12Aを外筒11の先端口11Aから引き抜
くことができる。
【0059】逆に、可動軸12Aを外筒11の先端口1
1Aから挿入する際には、図6に示すように、キャップ
13と第1可動軸ガイド24とにより外筒11に内蔵さ
れた樹脂リング42が可動軸12Aの後端面3に触接す
ることになるが、その後は、図8に示すように、樹脂リ
ング42がキャップ13に押しつけられて、円周溝41
に装入される。
【0060】これにより、可動軸12Aの円周溝41か
ら樹脂リング42を取り外しながら、可動軸12Aを外
筒11の先端口11Aから引き抜くことも、可動軸12
Aの円周溝41に樹脂リング42を取り付けながら可動
軸12Aを外筒11の先端口11Aから挿入することも
できるので、所謂「ワンタッチ」による可動軸12Aの
交換を、可動軸12Aの円周溝41に対する樹脂リング
42の着脱を伴いながら行うことができる。
【0061】尚、この点は、可動軸12Aに代わって図
5の可動軸12B又は可動軸12Cを外筒11の先端口
11Aから挿入したり引き抜いたりする際においても、
同様である。
【0062】さて、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図8に示すように、可動軸12Aを外筒
11の先端口11Aから挿入して、可動軸12Aの円周
溝41に樹脂リング42を取り付けた場合は、その後、
可動軸12Aの第2磁極群22が外筒11の第1磁極群
21に対して磁気抵抗の最も小さい安定点(図6の状
態)に向かうことになる。しかしながら、本実施の形態
の吸着パッドホルダ1Aでは、図1に示すように、その
途中で、可動軸12Aの円周溝41に取り付けられた樹
脂リング42を、外筒11の内周面に設けられた第1可
動軸ガイド24に当接させている。これにより、外筒1
1の内部において、安定点となる初期状態(図6の状
態)にまで、可動軸12Aが移動して停止することを阻
止するとともに、可動軸12Aが安定点(図6の状態)
に向かう図1の状態を維持しており、また、可動軸12
Aに対して一定の大きさの推力を作用させている(図1
0では、移動距離が3mm以上の範囲)。
【0063】この点、上述したように、可動軸12Aに
作用する推力の大きさは、通常(図10では、移動距離
が3mm以上の範囲)は、可動軸12Aを移動させる
と、可動軸12Aの初期位置(図6の状態)からの移動
距離に比例することなく、一定値となる。但し、可動軸
12Aを安定点(図6の状態)から僅かに移動させたと
き(図10では、移動距離が3mm未満の範囲)は、可
動軸12Aの安定点(図6の状態)からの移動距離に比
例して、一定値とならない。
【0064】もっとも、本実施の形態の吸着パッドホル
ダ1Aでは、図1に示すように、樹脂リング42と第1
可動軸ガイド24が当接して、可動軸12Aが安定点
(図6の状態)に停止することができず、さらに、可動
軸12Aには、既に一定値の大きさの推力を作用させて
いる(図10では、移動距離が3mm以上の範囲)。従
って、可動軸12Aは常に安定点(図6の状態)から離
れた状態にあり、可動軸12Aを安定点(図6の状態)
から僅かに(図10では、移動距離が3mm未満の範
囲)移動させることができないので、図9に示すよう
に、可動軸12Aを移動させても、可動軸12Aに作用
する推力の大きさが、可動軸12Aの初期位置(図6の
状態)からの移動距離に比例することはない。
【0065】すなわち、本実施の形態の吸着パッドホル
ダ1Aにおいては、図1に示すように、外筒11の内周
面に設けられた第1可動軸ガイド24と、キャップ13
と第1可動軸ガイド24とにより外筒11に内蔵された
樹脂リング42と、可動軸12Aの後端側の外周面に設
けられるとともに樹脂リング42が挿入される円周溝4
1と、を備えて、可動軸12Aの円周溝41に取り付け
られた樹脂リング42が、外筒11の内周面に設けられ
た第1可動軸ガイド24に当接することにより、可動軸
12Aに一定値の大きさの推力を予め発生させており、
可動軸12Aに作用する推力の大きさが、可動軸12A
の初期位置(図6の状態)からの移動距離に比例するこ
とを回避でき、常に、可動軸12Aに一定値の推力が作
用するので(図9参照)、パッド50A(図5参照)と
移送対象物(図示しない)との間をより一層安定して密
閉することができる。と同時に、可動軸12A(又は、
図5の可動軸12B,12C)の円周溝41から樹脂リ
ング42を取り外しながら、可動軸12A(又は、図5
の可動軸12B,12C)を外筒11の先端口11Aか
ら引き抜くことも、可動軸12A(又は、図5の可動軸
12B,12C)の円周溝41に樹脂リング42を取り
付けながら、可動軸12A(又は、図5の可動軸12
B,12C)を外筒11の先端口11Aから挿入するこ
ともできるので、所謂「ワンタッチ」による可動軸12
A(又は、図5の可動軸12B,12C)の交換も確保
することができる。
【0066】尚、図1に示すように、樹脂リング42
は、可動軸12Aの後端部40の円周溝41に取り付け
られて、外筒11の内周面に設けられた第1可動軸ガイ
ド24に当接するので、可動軸12Aの先端側のパッド
50A(図5参照)に吸着された移送対象物(図示しな
い)が比較的重い場合には、外筒11に対する可動軸1
2Aの抜け防止機能を果たすこともある。
【0067】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、パッド
50A(図5参照)から吸気するための配管(図示しな
い)が接続される配管口32を、外筒11の後端口11
Bを塞ぐキャップ13に設けており、従来技術の欄で説
明した図12の吸着パッドホルダ100とは異なって、
可動軸12Aに設けておらず、パッド50A(図5参
照)から吸気するための配管(図示しない)からの外力
が可動軸12Aに作用することがないので、外筒11の
内部における可動軸12Aの姿勢や移動に対して、パッ
ド50A(図5参照)から吸気するための配管(図示し
ない)が悪影響を及ぼすことがない。
【0068】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、外筒1
1の内部に気体を通わせるための通気孔34を外筒11
に設けており、配管口32に接続された配管(図示しな
い)から吸気されたときに、通気孔34を介して、外筒
11の内部に気体を通わせることができるので、外筒1
1の内部が真空状態となって、外筒11に挿入されてい
る可動軸12A自体が吸引されることはない。
【0069】さらに、本実施の形態の吸着パッドホルダ
1Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、キャ
ップ13から外筒11の内部に突設する接続パイプ33
を備え、接続パイプ33の後端口が配管口32と連通す
るとともに、接続パイプ33の先端口を接続口30から
可動軸12Aに内挿させることにより、配管口32と接
続口30とを外筒11の内部で連通させており、可動軸
12Aの移動に際しても、接続パイプ33を介して、配
管口32と接続口30とが確実に連通されるので、可動
軸12Aの先端側のパッド50A(図5参照)で移送対
象物(図示しない)を吸着することをより高めることが
できる。
【0070】さらに、本実施の形態の吸着パッドホルダ
1Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、接続
パイプ33が可動軸12Aに対して非接触であり、可動
軸12Aが移動しても、接続パイプ33と可動軸12A
との間に摩耗や摺動抵抗などが生じないので、可動軸1
2Aに作用する推力に対抗するだけで、可動軸12Aを
移動させることができ、可動軸12Aが移動する際にパ
ーティクルが発生することもない。
【0071】尚、本実施の形態は上記実施の形態に限定
されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な
変更が可能である。例えば、本実施の形態の吸着パッド
ホルダ1Aにおいては、図1,2,6,8に示すよう
に、外筒11の内周面に設けられた第1可動軸ガイド2
4と、キャップ13と第1可動軸ガイド24とにより外
筒11に内蔵された樹脂リング42と、可動軸12Aの
後端側の外周面に設けられるとともに樹脂リング42が
装入される円周溝41と、を備えたものであったが、所
謂「ワンタッチ」で可動軸12Aを交換する観点からす
れば、第1可動軸ガイド24、樹脂リング42、円周溝
41を備えなくてもよい。
【0072】従って、このような吸着パッドホルダ1A
においては、可動軸12Aに作用する推力に対抗するだ
けで、外筒11の先端口11Aから、可動軸12Aを引
き抜いたり、挿入したりすることができる。さらに、外
筒11の先端口11Aから、可動軸12Aを一旦引き抜
いた後に、再び挿入しても、あるいは、新たな可動軸1
2B又は可動軸12Cを挿入しても、いずれの可動軸1
2A,12B,12Cも、外筒11の内部において、安
定点となる初期位置(図6の状態)まで自動的に移動し
て停止する。
【0073】すなわち、このような吸着パッドホルダ1
Aにおいては、外筒11の先端口11Aから可動軸12
Aが外筒11に挿入されると、外筒11の第1磁極群2
1と可動軸12Aの第2磁極群22との間で磁気吸引力
が作用し、外筒11の内部では、可動軸12Aの第2磁
極群22が外筒11の第1磁極群21に対して磁気抵抗
の最も小さい安定点となる初期位置(図6の状態)ま
で、可動軸12Aが自動的に移動して停止するので、本
実施の形態の吸着パッドホルダ1Aは、可動軸12Aが
磁気力で移動するものである。
【0074】さらに、このような吸着パッドホルダ1A
においては、外筒11の後端口11Aを塞ぐキャップ1
3を備え、キャップ13に配管口32を設けるととも
に、可動軸12Aの後端面3に通気路31と連通する接
続口30を設けて、配管口32と接続口30とを外筒1
1の内部で連通させたことにより、可動軸12Aの先端
側のパッド50A(図5参照)で移送対象物(図示しな
い)を吸着することを確保しており、また、従来技術の
欄で説明した図12の吸着パッドホルダ100とは異な
って、可動軸12Aに対し、配管(図示しない)が接続
されたり、図12の止めネジ113が螺挿されることが
ないので、外筒11の先端口11Aから、可動軸12A
を容易に引き抜くことができ、さらに、新たな可動軸1
2B又は可動軸12Cを挿入しても、外筒11の内部に
おいて、安定点となる初期位置(図6の状態)まで、新
たな可動軸12B又は可動軸12Cが自動的に移動して
停止するので、所謂「ワンタッチ」で可動軸12Aを交
換することができる。
【0075】また、本実施の形態の吸着パッドホルダ1
Aにおいては、図1,2,6,8に示すように、キャッ
プ13から外筒11の内部に突設する接続パイプ33を
備え、接続パイプ33の後端口が配管口32と連通する
とともに、接続パイプ33の先端口を接続口30から可
動軸12Aに内挿させることにより、配管口32と接続
口30とを外筒11の内部で連通させており、これによ
り、可動軸12Aの先端側のパッド50A(図5参照)
で移送対象物(図示しない)を吸着することをより高め
ていた。そして、このとき、接続パイプ33は、可動軸
12Aに対して非接触であるので、外筒11の通気孔3
4から外筒11の内部に通わせた気体が、接続パイプ3
3と可動軸12Aの接続口30との間に形成される非接
触空間を介して、配管口32に接続された配管(図示し
ない)から、真空ポンプなどの真空発生器(図示しな
い)により吸気されることになる。
【0076】この点、図11の吸着パッドホルダ1Bの
ようにして、可動軸12Aの後端面から外筒11の内部
に突設する接続パイプ33を備え、接続パイプ33の後
端口が接続口30と連通するとともに、接続パイプ33
の先端口をキャップ13に内挿させることにより、配管
口32と接続口30とを外筒11の内部で連通させて
も、接続パイプ33を介して、配管口32と接続口30
とが確実に連通されるので、可動軸12Aの先端側のパ
ッド50A(図5参照)で移送対象物(図示しない)を
吸着することをより高めることができる。
【0077】さらに、図11の吸着パッドホルダ1Bで
は、接続パイプ33とキャップ13の間にシール材61
を介在させており、シール材61により、接続パイプ3
3とキャップ13の間が密封されて、外筒11の通気孔
34から外筒11の内部に通わせた気体が、配管口32
に接続された配管(図示しない)から、真空ポンプなど
の真空発生器(図示しない)により吸気されることはな
いので、吸気に費やされるエネルギーをより少なくした
状態で、外筒11に挿入されている可動軸12A自体の
吸引を防止している。
【0078】
【発明の効果】本発明の吸着パッドホルダにおいては、
外筒の先端口から可動軸が外筒に挿入されると、外筒の
第1磁極群と可動軸の第2磁極群との間で磁気吸引力が
作用し、外筒の内部では、可動軸の第2磁極群が外筒の
第1磁極群に対して磁気抵抗の最も小さい安定点となる
初期位置まで、可動軸が自動的に移動して停止するの
で、本発明の吸着パッドホルダは、可動軸が磁気力で移
動するものである。
【0079】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、外筒の後端口を塞ぐキャップを備え、キャップに
配管口を設けるとともに、可動軸の後端面に通気路と連
通する接続口を設けて、配管口と接続口とを外筒の内部
で連通させたことにより、可動軸の先端側のパッドで移
送対象物を吸着することを確保しており、また、従来技
術の欄で説明した吸着パッドホルダとは異なって、可動
軸に対し、配管が接続されたり、止めネジが螺挿される
ことがないので、外筒の先端口から、可動軸を容易に引
き抜くことができ、さらに、新たな可動軸を挿入して
も、外筒の内部において、安定点となる初期位置まで、
新たな可動軸が自動的に移動して停止するので、所謂
「ワンタッチ」で可動軸を交換することができる。
【0080】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、パッドから吸気するための配管が接続される配管口
を、外筒の後端口を塞ぐキャップに設けており、従来技
術の欄で説明した吸着パッドホルダとは異なって、可動
軸に設けておらず、パッドから吸気するための配管から
の外力が可動軸に作用することがないので、外筒の内部
における可動軸の姿勢や移動に対して、パッドから吸気
するための配管が悪影響を及ぼすことがない。
【0081】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、外筒の内部に気体を通わせるための通気孔を外筒に
設ければ、配管口に接続された配管から吸気されたとき
に、通気孔を介して、外筒の内部に気体を通わせること
ができるので、外筒の内部が真空状態となって、外筒に
挿入されている可動軸自体が吸引されることはない。
【0082】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、キャップから外筒の内部に突設する接続パイプを
備え、接続パイプの後端口が配管口と連通するととも
に、接続パイプの先端口を接続口から可動軸に内挿させ
ることにより、配管口と接続口とを外筒の内部で連通さ
せれば、可動軸の移動に際しても、接続パイプを介し
て、配管口と接続口とが確実に連通されるので、可動軸
の先端側のパッドで移送対象物を吸着することをより高
めることができる。
【0083】さらに、本発明の吸着パッドホルダにおい
ては、接続パイプが可動軸に対して非接触であれば、可
動軸が移動しても、接続パイプと可動軸との間に摩耗や
摺動抵抗などが生じないので、可動軸に作用する推力に
対抗するだけで、可動軸を移動させることができ、可動
軸が移動する際にパーティクルが発生することもない。
【0084】一方、本発明の吸着パッドホルダにおい
て、可動軸の後端面から外筒の内部に突設する接続パイ
プを備え、接続パイプの後端口が接続口と連通するとと
もに、接続パイプの先端口をキャップに内挿させること
により、配管口と接続口とを外筒の内部で連通させて
も、接続パイプを介して、配管口と接続口とが確実に連
通されるので、可動軸の先端側のパッドで移送対象物を
吸着することをより高めることができるが、ここで、接
続パイプとキャップの間にシール材を介在させれば、シ
ール材により、接続パイプとキャップの間が密封され
て、外筒の通気孔から外筒の内部に通わせた気体が、配
管口に接続された配管から吸気されることはないので、
吸気に費やされるエネルギーをより少なくした状態で、
外筒に挿入されている可動軸自体の吸引を防止すること
が可能となる。
【0085】また、本発明の吸着パッドホルダにおいて
は、外筒の内周面に設けられた可動軸ガイドと、キャッ
プと可動軸ガイドとにより外筒に内蔵された樹脂リング
と、可動軸の後端側の外周面に設けられるとともに樹脂
リングが挿入される円周溝と、を備えて、可動軸の円周
溝に取り付けられた樹脂リングが、外筒の内周面に設け
られた可動軸ガイドに当接することにより、可動軸に一
定値の大きさの推力を予め発生させれば、可動軸に作用
する推力の大きさが、可動軸の初期位置からの移動距離
に比例することを回避でき、常に、可動軸に一定値の推
力が作用するので、パッドと移送対象物との間をより一
層安定して密閉することができる。と同時に、可動軸の
円周溝から樹脂リングを取り外しながら、可動軸を外筒
の先端口から引き抜くことも、可動軸の円周溝に樹脂リ
ングを取り付けながら、可動軸を外筒の先端口から挿入
することもできるので、所謂「ワンタッチ」による可動
軸の交換も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着パッドホルダの断面図である。
【図2】本発明の吸着パッドホルダの断面図である。
【図3】樹脂リングを示した図である。
【図4】パッドの断面図である。
【図5】可動軸の種類を示した図である。
【図6】本発明の吸着パッドホルダの断面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】本発明の吸着パッドホルダの断面図である。
【図9】本実施の形態の外筒と可動軸との相対距離とそ
のときの可動軸による推力との関係を示した図である。
【図10】樹脂リングを装入していない場合の外筒と可
動軸との相対距離とそのときの可動軸による推力との関
係を示した図である。
【図11】本発明の吸着パッドホルダのその他の例の断
面図である。
【図12】従来の吸着パッドホルダの断面図である。
【符号の説明】
1A 吸着パッドホルダ 1B 吸着パッドホルダ 2 可動軸の先端面 3 可動軸の後端面 11 外筒 11A 外筒の先端口 11B 外筒の後端口 12A 可動軸 12B 可動軸 12C 可動軸 13 キャップ 21 第1磁極群 22 第2磁極群 24 第1可動軸ガイド 30 接続口 31 通気路 32 配管口 33 接続パイプ 34 通気孔 36 吸引口 41 円周溝 42 樹脂リング 50 パッド 61 シール部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、前記外筒の内周面に着磁された
    第1磁極群と、前記外筒の先端口から前記外筒に挿入さ
    れる可動軸と、前記可動軸の外周面に着磁された第2磁
    極群と、前記可動軸に設けられた通気路と、前記通気路
    と連通するとともに前記可動軸の先端面に設けられた吸
    引口と、前記可動軸の先端側に設けられることにより前
    記吸引口を包囲するパッドと、前記パッドから吸気する
    ための配管が接続される配管口とを有し、前記第2磁極
    群が前記第1磁極群に対して磁気抵抗の最も小さい安定
    点に向かうことにより、前記可動軸に対して一定値の推
    力を作用させる吸着パッドホルダにおいて、 前記外筒の後端口を塞ぐキャップを備え、 前記キャップに前記配管口を設けるとともに、前記可動
    軸の後端面に前記通気路と連通する接続口を設けること
    により、前記配管口と前記接続口とを前記外筒の内部で
    連通させたこと、を特徴とする吸着パッドホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する吸着パッドホルダで
    あって、 前記外筒の内部に気体を通わせるための通気孔を前記外
    筒に設けたこと、を特徴とする吸着パッドホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する吸着パッドホルダで
    あって、 前記キャップから前記外筒の内部に突設する接続パイプ
    を備え、 前記接続パイプの後端口が前記配管口と連通するととも
    に、前記接続パイプの先端口を前記接続口から前記可動
    軸に内挿させることにより、前記配管口と前記接続口と
    を前記外筒の内部で連通させたこと、を特徴とする吸着
    パッドホルダ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する吸着パッドホルダで
    あって、 前記接続パイプが前記可動軸に対して非接触であるこ
    と、を特徴とする吸着パッドホルダ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載する吸着パッドホルダで
    あって、 前記可動軸の後端面から前記外筒の内部に突設する接続
    パイプを備え、 前記接続パイプの後端口が前記接続口と連通するととも
    に、前記接続パイプの先端口を前記キャップに内挿させ
    ることにより、前記配管口と前記接続口とを前記外筒の
    内部で連通させるとともに、前記接続パイプと前記キャ
    ップの間にシール材を介在させたこと、を特徴とする吸
    着パッドホルダ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
    記載する吸着パッドホルダであって、 前記外筒の内周面に設けられた可動軸ガイドと、 前記キャップと前記可動軸ガイドとにより前記外筒に内
    蔵された樹脂リングと、 前記可動軸の後端側の外周面に設けられるとともに前記
    樹脂リングが装入される円周溝と、を備え、 前記可動軸を前記外筒の先端口から引き抜く際に、前記
    樹脂リングが前記可動軸ガイドに押しつけられることに
    より、前記樹脂リングが前記円周溝から取り外されると
    ともに、前記可動軸を前記外筒の先端口から入れ込む際
    に、前記樹脂リングが前記キャップに押しつけられて、
    前記樹脂リングが前記円周溝に装入される一方、 前記円周溝を介して前記可動軸に取り着けられた前記樹
    脂リングが前記可動軸ガイドに当接することにより、前
    記第2磁極群が前記安定点に向かう状態を維持し、前記
    推力を予め発生させたこと、を特徴とする吸着パッドホ
    ルダ。
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