JP2003071769A - 緩衝機能付き出力装置 - Google Patents

緩衝機能付き出力装置

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JP2003071769A
JP2003071769A JP2001268620A JP2001268620A JP2003071769A JP 2003071769 A JP2003071769 A JP 2003071769A JP 2001268620 A JP2001268620 A JP 2001268620A JP 2001268620 A JP2001268620 A JP 2001268620A JP 2003071769 A JP2003071769 A JP 2003071769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝機能を向上させた小型の緩衝機能付き出
力装置を提供すること。 【解決手段】 軸方向に往復直線移動が可能な状態で嵌
挿された出力ロッド31と、出力方向に移動した出力ロ
ッ31ドを戻すための後退手段3と、出力ロッド31に
はめ込まれた円筒状の可動側永久磁石33と、出力ロッ
ド31と同軸上に配置され、貫通された出力ロッド31
の可動側永久磁石33に対応して設けられた円筒状の固
定側永久磁石34とを有し、可動側永久磁石33の外周
面と固定側永久磁石34の内周面との互いに対面する部
分が異なる磁極で着磁されたものであり、後退手段3に
よって可動側永久磁石33と固定側永久磁石34とが軸
方向にずれた後退状態をつくり、可動側永久磁石33を
固定側永久磁石34に吸引させることで出力ロッド31
を軸方向に移動させて出力を得る緩衝機能付き出力装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば吸着パッド
を備え、所定位置に配置された対象物に対する吸着パッ
ドの押し当てに使用するものであって、そうした所定の
作業において往復直線運動を与える出力装置に関し、特
に直線運動を受ける対象物との間で衝撃を緩和させるた
めの緩衝機構を備えた緩衝機能付き出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品などの小物の搬送には、吸着パ
ッドを備えた緩衝機能付き出力装置が利用されている。
図8及び図9は、従来の緩衝機能付き出力装置を示した
図である。緩衝機能付き出力装置(以下、単に「出力装
置」とする)100は、シリンダによって軸方向のスト
ロークを得るようにしたものであり、所定のストローク
でバッファの荷重吸収によって衝撃を緩和させ、所定の
力で吸着パッドを被搬送物に押し付けるようにしたもの
である。
【0003】図示する出力装置100は、ボディ101
の左側面を取付面としたものであり、ピストンロッド1
02を下方に突設したシリンダが内蔵されている。即
ち、ボディ101に形成された不図示のエアポートから
供給されるエアによってシリンダ内のピストンが加圧さ
れ、そのピストンと一体のピストンロッド102が、図
8と図9とで示すストロークを出力する。また、ボディ
101には、取付面とは逆の右側面にガイドが形成さ
れ、ピストンロッドに固定されたL字形のスライダ10
3が、そのガイドに沿ってピストンロッド102と平行
に摺動するように構成されている。
【0004】一方、そのスライダ103には、シリンダ
の出力方向とは垂直な横方向にホルダ104が突設さ
れ、そこには衝撃緩和のためのバッファ105が取り付
けられている。ここに用いられているバッファ105と
しては、例えば金属コイルバネを利用した図10に示す
ような吸着パッドバッファが利用される。この吸着パッ
ドバッファ105Aは、円筒形状の固定軸151に、ヘ
ッド152の形成された可動軸153が、そのヘッド1
52とストッパ154によって抜け落ちないように挿入
されている。固定軸151に対して軸方向に移動可能な
可動軸153は、固定軸151端面のフランジ部155
とヘッド152との間のコイルバネ156によって一方
に付勢されている。
【0005】ヘッド152には吸着パッド160が装着
され、被搬送物と当接する吸着部を吸引によって負圧に
するための吸引流路157が形成されている。また、こ
の吸着パッドバッファ105Aをホルダ104へ取り付
けるため、固定軸151の外周面には雄ねじ158が切
られ、2個のナット159,159が設けられている。
こうした出力装置100は、図8及び図9に示すよう
に、シリンダの駆動によってピストンロッド102が伸
び、スライダ103の移動によってバッファ105が対
象物に押し当てられる。バッファ105は、その可動軸
が対象物に押し当てられる際に反力を吸収して衝撃を緩
和する。図10に示す吸着パッドバッファ105Aの場
合には、吸着パッド160が被搬送物に押し当てられる
とコイルバネ156が押し縮められ、その弾性力によっ
て当接時の衝撃が吸収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の出力装置には次のような問題点があった。先
ず、従来の出力装置100では、直線運動する空気圧シ
リンダなどの出力機器自身の取り付け位置を調節するた
めの取付ガイドを必要とし、更にバッファ105が直線
に動作するためのスライドガイドを重複して設ける必要
があった。また、空気圧シリンダの動作部分であるスラ
イダ103にバッファ105を取り付けるためのブラケ
ットなど多くの部材が必要となり、装置自体を小型化す
ることが困難であるとともに費用もかかった。
【0007】一方、例えば吸着パッドバッファ105A
は、可動軸153のストロークが小さく、またコイルバ
ネ156の伸縮量によって受ける荷重の大きさが異なっ
てしまう。そのため、吸着パッドバッファ105Aによ
って吸着パッド160を被搬送物に所定の力で押し当て
ようとした場合、ピストンロッド102のストローク調
整や出力装置100の取り付け精度の正確性が要求さ
れ、取り扱いが不便であったり、取り付け位置が制限さ
れる問題があった。また、誤って手を挟んでしまったよ
うな場合に、従来のバッファ105による緩衝作用では
危険を回避することができず、安全装置が別途必要にな
り、更に装置全体の大型化やそのための費用がかかっ
た。
【0008】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、緩衝機能を向上させた小型の緩衝機能付き出力装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の緩衝機能付き出
力装置は、軸方向に往復直線移動が可能な状態で嵌挿さ
れた出力ロッドと、出力方向に移動した前記出力ロッド
を戻すための後退手段と、前記出力ロッドにはめ込まれ
た円筒状の可動側永久磁石と、前記出力ロッドと同軸上
に配置され、貫通された前記出力ロッドの可動側永久磁
石に対応して設けられた円筒状の固定側永久磁石とを有
し、前記可動側永久磁石の外周面と前記固定側永久磁石
の内周面との互いに対面する部分が異なる磁極で着磁さ
れたものであり、前記後退手段によって前記可動側永久
磁石と前記固定側永久磁石とが軸方向にずれた後退状態
をつくり、前記可動側永久磁石を前記固定側永久磁石に
吸引させることで出力ロッドを軸方向に移動させて出力
を得るものであることを特徴とする。
【0010】また、本発明の緩衝機能付き出力装置は、
前記後退手段が、前記出力ロッドと平行に配設されたシ
リンダであって、そのピストンロッドが、出力方向とは
逆に突設され、前記出力ロッドを後退方向にのみ移動さ
せるように係合されたものであることが望ましい。ま
た、本発明の緩衝機能付き出力装置は、前記後退手段
が、前記出力ロッドの後退側に配設されたモータであっ
て、そのモータ軸に固定されたプーリーに一端を連結し
て巻かれた連結紐が、当該プーリーの接線方向から送り
出されて前記出力ロッドの後退側端部に連結され、前記
出力ロッドを後退方向にのみ移動させる回転方向にのみ
駆動させるものであることが望ましい。
【0011】よって、本発明によれば、出力時には可動
側永久磁石と固定側永久磁石との吸引力のみが働き、そ
の磁力による吸引力によって出力ロッドを突き出させて
出力を得ることができる。そして、可動側永久磁石と固
定側永久磁石とは、その吸引力が所定のストローク間で
はほぼ一定であるので、出力ロッドのストロークを得る
ための力となるとともに、所定のストローク間では任意
の位置で対象物に当たってもそれ以上の力で押さえ付け
ることがないため、衝突時の緩衝機能の向上を図ること
ができた。従って、こうした緩衝機能の向上により従来
のような部品の加工精度や組立芯出しが要求されること
がなくなったり、手を挟み込むような状況に対しても広
いストローク範囲での緩衝機能が安全装置としても機能
することができる。また、可動側永久磁石と固定側永久
磁石とによって出力及び緩衝を機能させたことによって
スライダなどの構造が不要になり、装置全体を小型化す
ることにもなった。
【0012】また、本発明の緩衝機能付き出力装置は、
前記可動側永久磁石及び固定側永久磁石が、N極帯とS
極帯とによって円周方向に分割されたものであることが
望ましい。よって、本発明によれば、円周方向に働く可
動側永久磁石と固定側永久磁石との吸引力が、出力ロッ
ドの回転を防止する回り止めとして機能するため、別途
回り止めピンなどを用いる必要がなくなった。また、可
動側永久磁石と固定側永久磁石とが非接触であることに
加え回転防止手段が不要なことから、装置内のこすれ部
分を極力排除することで、パーティクルの発生が防止さ
れ、出力ロッドのスムーズな動きが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る緩衝機能付き
出力装置の一実施形態について、図面を参照して以下に
説明する。図1及び図2は、第1実施形態の緩衝機構出
力装置を示す断面図であり、それぞれ異なる動作状態を
示している。この緩衝機能付き出力装置(以下、単に
「出力装置」という)1は、一つのボディ2にシリンダ
3とバッファ4とを一体にして構成したものである。ボ
ディ2は、所定の肉厚をもったブロック体であり、長手
方向にシリンダ3を嵌装するための貫通孔11とバッフ
ァ4を構成するための貫通孔12とが平行に穿設されて
いる。
【0014】シリンダ3は、シリンダチューブ21から
不図示のピストンに固定されたピストンロッド22が突
設され、シリンダチューブ21には、ピストンによって
仕切られた気密な加圧室に吸排気孔23,24が明けら
れている。吸排気孔23,24は、シリンダチューブ2
1に形成された円周状のエア溝25a,26aに形成さ
れた孔であり、その吸排気孔23,24のあるエア溝2
5a,26aを挟んで2本のシール溝25p,25p/
26p,26pがそれぞれ形成され、そこにはシール用
のOリング(不図示)がはめ込まれるようになってい
る。
【0015】すなわち、本実施形態のシリンダ3は、エ
アの供給を直接行うことはせず、シリンダ3を装着した
ボディ2を介して吸排気孔23,24からエアを供給及
び排気させるようにしたものである。そのため、ボディ
2にポート13,14が形成され、図示するようにシリ
ンダ3をボディ2に取り付けた場合に、ポート13,1
4が吸排気孔23,24の形成されたエア溝25a,2
6aに連通するようになっている。こうしたシリンダ3
は、ボディ2の貫通孔11に入れられた後、シリンダチ
ューブ21の端部に形成されたネジ穴に固定ネジ27が
ねじ込まれ、ボディ2に対して位置決め固定される。
【0016】続いて本実施形態のバッファ4は、磁気バ
ネを利用して構成したものである。バッファ4は、ボデ
ィ2より長い寸法の出力ロッド31がボディ2の貫通孔
12を通して嵌挿されている。出力ロッド31は、その
一端にストッパ32が固定され、そのストッパ32は、
ピストンロッド22に固定された引掛ブロック27にシ
リンダ3の縮み方向から当てられている。
【0017】出力ロッド31には、途中の縮径した部分
に円筒状のマグネット33が取り付けられ、貫通孔12
の内周面には円筒状のマグネット34が取り付けられて
いる。貫通孔12と出力ロッド31とに設けられたマグ
ネット(永久磁石)33,34は、出力ロッド31の変
位に反発させるために設けられたものであり、コイルス
プリングのようにバネ機能を発揮するものである。マグ
ネット33,34は、ともに軸方向の長さが同じ寸法で
形成され、図1のように軸方向にずれた場合には、図2
に示すように重なる方向(図面下方)に磁力による吸引
力が働くようになっている。
【0018】マグネット33,34は、図3(a)及び
その断面を示す図3(b)に示すように、円周方向に4
分割されて軸方向に沿ってN極とS極とが各90度の幅
で帯状に形成されたN極帯33N,34NとS極帯33
S,34Sとから構成されている。そのためマグネット
33,34は、ともに異なる磁極同士が交互に対面する
ようになっている。こうしてマグネット33,34の磁
極を円周方向に分割しているのは、回り止めとして機能
させるためであるので、4分割でなくとも2分割、或い
はそれ以上であってもよい。また、多少の回転が許容さ
れる場合には分割しないことも考えられる。そして、マ
グネット33,34を非接触とするため、図1に示すよ
うにマグネット34の両端に固定されたブッシュ35,
35によって出力ロッド31が摺動可能に嵌挿されてい
る。
【0019】ところで、シリンダ3とバッファ4との関
係は、ピストンロッド22がシリンダチューブ21内に
入り込んでシリンダ2が縮む場合に、バッファ4の出力
ロッド31が反対側に伸びて出力が得られるようになっ
ている。そのため、シリンダ2が縮んだ状態のときに、
マグネット33,34が軸方向に重なるように配置され
ている。
【0020】続いて、出力装置1の作用について説明す
る。非出力状態の出力装置1は、図1に示すように、シ
リンダ3を駆動させて突き出されたピストンロッド22
によって出力ロッド31が磁力に抗して引き上げられて
いる。本実施形態の出力装置1は、先にも述べたように
前記従来例のものとはシリンダ3の動作が逆になってお
り、ピストンロッド22が突き出て伸びた時に非出力状
態(図1)となり、反対に縮んだ時にバッファ機能を発
揮した出力状態(図2)となる。
【0021】先ず図2に示す状態では、シリンダ3が縮
んでストロークゼロであり、マグネット33,34は重
なり合って、図3(b)に示すようにN極帯33N,3
4NとS極帯34S,33Sとがそれぞれ対面して共に
吸引し合っている。そこで、ボディ2に形成されたポー
ト13からエアが送られると、エア溝25aに流れたエ
アが吸排気孔23から入ってシリンダ3内に供給され
る。そして、エアによってピストンが加圧され、ピスト
ンロッド22が図1に示すように突き出される。こうし
てシリンダ3が伸びると、引掛ブロック27に押し当て
られたストッパ32を介し、出力ロッド31がピストン
ロッド22に引っ張り上げられる。このとき、マグネッ
ト33,34には、出力ロッド31が上方へ移動してず
れることにより下方へ引き戻そうとする吸引力が発生し
ているため、シリンダ3はそれより大きい力で引っ張り
上げる。
【0022】続いて、逆にボディ2に形成されたポート
14からエアが送られ、ポート13から排気が行われれ
ば、エア溝26aに流れたエアが吸排気孔24から入っ
てシリンダ3内のピストンが加圧され、ピストンロッド
22が図2に示すように戻される。そして、シリンダ3
が縮められると出力ロッド31はフリーになるため、図
2に示すようにマグネット33,34の吸引力によって
下方へ突き出される。本実施形態の出力装置1は、こう
して出力ロッド31がマグネット33,34の磁力によ
る吸引力によって突き出される際の動きを出力として利
用したものである。
【0023】そこで、例えば、出力ロッド31の先端に
吸着パッド40を装着し、当該ストロークの途中に配置
した不図示の対象物を吸着保持させる場合を考える。こ
の出力装置1では、吸着パッド40を対象物に押し当て
る力が、出力ロッド31を図2の状態に引き戻そうとす
るマグネット33,34の吸引力のみとなる。すなわ
ち、マグネット33,34が図2に示すように重なり合
う手前で吸着パッド40を対象物に当てれば、磁気バネ
を構成するマグネット33,34は、コイルスプリング
等と同様にいわゆるバネ力を発揮するので、吸着パッド
40を対象物に押し付ける力を得ることができる。ま
た、それと同時にマグネット33,34は、吸着パッド
40が任意のストローク位置で対象物に当たっても一定
の力を出力する(マグネット33,34の磁力は軸方向
のズレ量にかかわらず一定の吸引力を得る)のでバッフ
ァとしても機能する。
【0024】ここで図4は、マグネット33,34のス
トローク−推力静特性について行った測定結果をグラフ
にしたものであり、図2に示すようなマグネット33,
34が揃った状態をストロークゼロとして見ている。そ
の結果磁気バネは、軸方向にずれたマグネット33,3
4に作用する吸引力(推力)が、図4に示すように所定
のストローク間でほぼ同じ値を示すようになった。つま
り、マグネット33,34による推力は、図示するよう
に移動初期の僅かなストローク範囲では急上昇するもの
の、その後は広いストローク範囲でほぼ一定となった。
そして、それはマグネット33,34における軸方向の
ズレ量を大きくする引っ張り時も、逆に戻る時の対象物
を押し付ける時もほぼ同じ値であった。そこで、本実施
形態の出力装置1では、こうした磁気バネの磁力による
吸引力を出力として利用するとともに、広いストローク
範囲でほぼ一定の力を発揮させる特性を活かしてバッフ
ァとしても機能させている。
【0025】ところで、こうしたストローク−推力静特
性を示すのは、推力(軸方向の力)を発生させるマグネ
ット33,34が軸方向にずれた際、図5(a)の矢印
で示すように端部33A,34Aにおいて斜めに発生す
る磁力線の軸方向分力によって一定の推力を生じさせて
いると考えられるからである。つまりこれは、マグネッ
ト33,34がずれている場合には、その端部33A,
34Aに図のような斜めの磁力線がほぼ一定方向(ほぼ
一定の傾き)に生じ、その間の重なり部分には、軸方向
の力に影響しない垂直方向のみの磁力線が生じていると
考えられる。そのため、マグネット33,34には、重
なり幅に関係なく端部に発生する斜めの磁力線の軸方向
分力のみによって軸方向の力が作用すると考えられる。
【0026】これにより、磁気バネのバッファ4を利用
した出力装置1では、対象物を吸着保持するとき常に吸
着パッド40を対称物に対して一定の力で押さえ付ける
ようにすることができる。すなわち、推力一定のストロ
ーク範囲が広いため、吸着パッド40を対象物に押さえ
付けるストローク位置にばらつきが生じても、押し付け
不足や、逆に押し付け過ぎをなくし、常に適切な押圧力
で吸着パッド40を対象物に押さえ付けることができ
る。
【0027】次に、こうしたほぼ一定値を示す推力の大
きさは、マグネット33,34自体の材質を代えたり、
着磁条件(例えば電圧など)を変えたり、以下のような
構造にすることによって調整することができる。図6
は、一対のマグネットを示した一部断面図であり、図
(a)及び図(b)ともに軸方向に同じ長さ分のマグネ
ットを使用したものである。すなわち図示したマグネッ
ト45N,45N/46S,46Sは、対向する面がそ
れぞれN極又はS極に着磁され、いずれも軸方向(図面
横方向)の長さを等しくしたものであり、図面上では省
略しているが円筒形をしたものである。
【0028】そして、こうしたマグネット45N,45
N/46S,46Sを、一方では図6(a)に示すよう
に軸方向に直接連結した構造Aとし、他方では図6
(b)に示すように非磁性体47を間に挟み込んで連結
した構造Bとした。すると、マグネット45N,45N
/46S,46Sを非磁性体47で軸方向に分割した構
造Bの方が、直接連結して一体にした構造Aに比べて2
倍の推力を得ることができた。これは、マグネットを2
分割したことによって、構造Bの方が構造Aよりも端部
に生じる斜めの磁力線の数が2倍になっているからであ
る。
【0029】つまり、バッファ4による出力の調整は、
磁気ネジによる推力を発生させる磁力線の数の調整であ
り、図6(b)のようにマグネットを分割して構成すれ
ば、そのマグネットの軸方向長さに影響されずにマグネ
ット端部の数によって推力を調整することができる。ま
た、このことはマグネット端部の総面積の調整でもある
ため、単にマグネットの径を大きくするなどしてもよ
い。
【0030】また、マグネット33,34は、N極帯3
3N,34N及びS極帯33S,34Sでそれぞれ円周
方向に4分割し(図3(b)参照)、これによってその
マグネット33,34を回り止めとして機能させてい
る。出力装置1は、対象物への当接時などに出力ロッド
31が回転方向に力を受けることがある。このときマグ
ネット33,34は、例えば対面関係にあるN極帯33
NとS極帯34Sとの間に、図5(b)の矢印で示すよ
うに磁力線が生じている。N極帯33N及びS極帯34
Sの間には放射状に磁力線が生じ、回転方向にずれた場
合には円周方向の端部において傾いた磁力線が生じる。
従って、その傾いた磁力線が回転方向とは逆にマグネッ
ト33を引き戻す吸引力を作用させ、出力ロッド31の
回転を防止させる回り止めとして機能することになる。
【0031】以上、本実施形態の出力装置1では、シリ
ンダ3を出力時の動作と切り離し、磁気バネ(マグネッ
ト33,34)を利用したバッファ4のみによって出力
を得られるようにした。そして、そのマグネット33,
34が、ストロークにかかわらず出力ロッド31から常
に一定の力を出力することができることから、部品の加
工精度や組立芯出しなどをラフにすることができた。ま
た、磁気バネを利用したことにより、シリンダ3とバッ
ファ4とをボディ2に対してコンパクトに組み立てるこ
とができるので、出力装置1を小型化することができ
た。
【0032】更に、広いストロークで一定の出力を得ら
れるので、誤って手を挟んでしまったような場合でも、
その出力以上の力で挟まれることはないため、別途安全
装置を用いる必要がない点でも小型化を図ることがで
き、またその分コストを抑えることができる。一方、マ
グネット33,34は、回り止めとしても機能するため
に別途回り止めピンなどを用いる必要がなく、マグネッ
ト33,34自身も非接触であるため、パーティクルの
発生防止及び出力ロッド31のスムーズな動きを可能と
した効果が得られた。
【0033】次に、本発明に係る緩衝機能付き出力装置
の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形
態の緩衝機能付き出力装置を示した平面の断面図であ
る。この緩衝機能付き出力装置(以下、単に「出力装
置」という)51は、前記第1実施形態と同様にバッフ
ァに磁気バネを使用しているが、シリンダに替えてステ
ッピングモータを使用したものである。
【0034】出力装置51は、ボディ60の一端裏側に
はステッピングモータ52が固定され、そのモータ軸5
3にプーリー54が取り付けられている。そして、プー
リー54にはワイヤ55が一端を連結して巻かれ、その
ワイヤ55が、出力ロッド71に対してプーリー54の
接線方向から同軸上に送り出されて連結されている。ワ
イヤ55は、その先端にワイヤエンド56がカシメられ
ており、それが出力ロッド71の後端(図面上方)の連
結穴71aに入れられ、止めネジ57によって外れない
ように固定されている。
【0035】バッファを構成する出力ロッド71は、ボ
ディ60に形成された貫通孔61内に摺動可能に装填さ
れており、図面上方の縮径した部分に円筒状のマグネッ
ト72がはめ合わされている。貫通孔61には、両端を
ブッシュ75,75で挟まれた円筒状のマグネット73
が固定され、そこを貫通した出力ロッド71が摺動可能
に嵌挿されている。マグネット(永久磁石)72,73
は、第1実施形態と同様にバッファを構成する磁気バネ
であり(図3参照)、ともに軸方向の長さが同じ寸法で
形成され、図示するように軸方向にずれた場合には、両
者が重なる方向(図面下方)に磁力による吸引力が働く
ようになっている。
【0036】本実施形態の出力装置51でも、こうして
出力ロッド71がマグネット72,73の磁力による吸
引力によって突き出される際の動きを出力として利用し
たものであり、特にその出力ロッド71の先端に固定さ
れた吸着ブロック78に吸着パッド80を装着して使用
するものである。ボディ60には、貫通孔61と平行に
吸引穴62が形成され、その開口部分は、摺動可能にパ
イプ63を通したホルダ64がはめ込まれて塞がれてい
る。従って、気密になった吸引穴62は、このパイプ6
3を通してのみ外部と連通するように構成されている。
そして、吸引穴62は、ボディ60に形成された吸引ポ
ート65に連通し、更に外に飛び出したパイプ63の先
端が吸着ブロック78に差し込まれ、パッドが装着され
る出力ロッド71と同軸上に開口した流路79に連通し
ている。
【0037】そこで、本実施形態の出力装置51によれ
ば、ステッピングモータ52に所定量の回転が図面の時
計方向に与えられると、プーリー54にワイヤ55が巻
き戻され、同時に出力ロッド71がマグネット72,7
3の吸引力に抗して引っ張られる。パイプ63もパッド
64を摺動して吸引穴62内に入り込む。一方、ステッ
ピングモータ52の駆動が解除されると、出力ロッド7
1は、ワイヤ55をほどくようにプーリー54を回転さ
せ、マグネット72,73の磁力による吸引力によって
ボディ60から突き出る方向(図面下方)に移動する。
そして、図示する状態から出力ロッド51が突き出され
ると、その先端の吸着パッド80が対象物に当接する。
パイプ63は、吸着ブロック78に従って吸引穴62か
ら引き出される。そこで、吸引ポート64からエアを吸
引すると、パイプ63及び流路79を介して吸着パッド
80と不図示の対象物との当接部分が負圧になって吸着
保持できる。
【0038】従って、本実施形態の出力装置51によれ
ば、前記第1実施形態と同様に、マグネット72,73
のみによって出力を得られるようにした。そして、その
マグネット72,73が、所定のストローク間では常に
ほぼ一定の吸引力を発揮することから、部品の加工精度
や組立芯出しなどをラフにすることができた。また、ス
ライダなどのガイド部材が不要であるため、出力装置5
1を小型化することができた。そして、広いストローク
で一定の出力が得られるので、誤って手を挟んでしまっ
たような場合でも、その出力以上の力で挟まれることは
ないため、別途安全装置を用いる必要がない点でも小型
化を図ることができ、またその分コストを抑えることが
できる。
【0039】なお、本発明は、前記実施形態のものに限
定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な
変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は、出力ロッドの出力を可動側永
久磁石と固定側永久磁石とで得るようにしたので、所定
のストローク間では任意の位置で対象物に当たってもそ
れ以上の力で押さえ付けることがない、衝突時の緩衝機
能の向上させた小型の緩衝機能付き出力装置を提供する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の緩衝機構出力装置
を示す非出力時の断面図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態の緩衝機構出力装置
を示す出力時の断面図である。
【図3】緩衝機構出力装置のマグネット部分を示す図で
ある。
【図4】磁気バネを構成するマグネットのストローク−
推力静特性について行った測定結果をグラフにした図で
ある。
【図5】磁気バネを構成するマグネットによって発生す
る推力の原理を概念的に図示したものである。
【図6】磁気バネを構成するマグネットによって発生す
る推力を調整するための原理を概念的に図示したもので
ある。
【図7】本発明に係る第2実施形態の緩衝機構出力装置
を示す断面図である。
【図8】従来の緩衝機能付き出力装置を示した非出力時
の図である。
【図9】従来の緩衝機能付き出力装置を示した出力時の
図である。
【図10】従来の緩衝機能付き出力装置を構成する吸着
パッドバッファを示した図である。
【符号の説明】
1 緩衝機能付き出力装置 2 ボディ 3 シリンダ 4 バッファ 21 シリンダチューブ 22 ピストンロッド 31 出力ロッド 33,34 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS01 FS01 FT15 HS00 HS14 HS27 NS17 3H081 AA03 BB03 CC15 DD18 DD40 FF19 HH04 5E313 AA02 CC01 CC02 CC03 EE01 EE02 EE24 EE33 FG10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に往復直線移動が可能な状態で嵌
    挿された出力ロッドと、出力方向に移動した前記出力ロ
    ッドを戻すための後退手段と、前記出力ロッドにはめ込
    まれた円筒状の可動側永久磁石と、前記出力ロッドと同
    軸上に配置され、貫通された前記出力ロッドの可動側永
    久磁石に対応して設けられた円筒状の固定側永久磁石と
    を有し、 前記可動側永久磁石の外周面と前記固定側永久磁石の内
    周面との互いに対面する部分が異なる磁極で着磁された
    ものであり、前記後退手段によって前記可動側永久磁石
    と前記固定側永久磁石とが軸方向にずれた後退状態をつ
    くり、前記可動側永久磁石を前記固定側永久磁石に吸引
    させることで出力ロッドを軸方向に移動させて出力を得
    るものであることを特徴とする緩衝機能付き出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の緩衝機能付き出力装置
    において、 前記後退手段は、前記出力ロッドと平行に配設されたシ
    リンダであって、そのピストンロッドが、出力方向とは
    逆に突設され、前記出力ロッドを後退方向にのみ移動さ
    せるように係合されたことを特徴とする緩衝機能付き出
    力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の緩衝機能付き出力装置
    において、 前記後退手段は、前記出力ロッドの後退側に配設された
    モータであって、そのモータ軸に固定されたプーリーに
    一端を連結して巻かれた連結紐が、当該プーリーの接線
    方向から送り出されて前記出力ロッドの後退側端部に連
    結され、前記出力ロッドを後退方向にのみ移動させる回
    転方向にのみ駆動させるものであることを特徴とする緩
    衝機能付き出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の緩衝機能付き出力装置において、 前記可動側永久磁石及び固定側永久磁石は、N極帯とS
    極帯とによって円周方向に分割されたものであることを
    特徴とする緩衝機能付き出力装置。
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