JP2002168625A - 振れ検出装置、振れ検出装置付き回転レーザ装置及び振れ検出補正装置付き位置測定設定システム - Google Patents

振れ検出装置、振れ検出装置付き回転レーザ装置及び振れ検出補正装置付き位置測定設定システム

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JP2002168625A
JP2002168625A JP2000368335A JP2000368335A JP2002168625A JP 2002168625 A JP2002168625 A JP 2002168625A JP 2000368335 A JP2000368335 A JP 2000368335A JP 2000368335 A JP2000368335 A JP 2000368335A JP 2002168625 A JP2002168625 A JP 2002168625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ投光器の回転部と投光器本体部との間
の振れ角を検出するための振れ検出装置を提供する。 【解決手段】 本発明の振れ検出装置(190)は、レ
ーザ光線を射出するためのレーザ投光器の投光器本体部
に取付けられた発光部(193)と、前記レーザ投光器
の回転部に取付けられ、前記発光部が照射した光を反射
するための反射手段(195)と、前記レーザ投光器の
投光器本体部に取付けられ、前記反射手段によって反射
された光を受光するための受光部(194)と、を有
し、前記受光部が受光した、前記反射手段からの反射光
の受光位置に基づいて、前記投光器本体部に対する前記
回転部の振れ角を検出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れ検出装置、振
れ検出装置付き回転レーザ装置、及び振れ検出補正装置
付き位置測定設定システムに関し、特に、レーザ光線を
回動射出するレーザ投光器の回転部の振れ角を検出する
振れ検出装置、及びそれを含む回転レーザ装置、位置測
定設定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】広範囲に亘る水平な基準レベルを作るた
めに、光学式レベル装置に代わって回転レーザ装置が使
用されるようになってきた。近年、高さ方向の測定、特
に基準高さに基づいてライン及び平面等を形成するため
に回転レーザ装置が使用されている。この回転レーザ装
置はレーザ光線を水平方向に照射しながら回転し、往復
走査し、又は停止することによって、回転基準面、部分
的な基準ライン、基準面、基準線、又は基準点等を形成
するものである。また、回転レーザ装置が射出するレー
ザ光線を受光することにより位置の測定を行う位置測定
設定システムも使用されている。
【0003】傾斜基準面を形成することができる従来の
回転レーザ装置として特開平6−26861号公報に開
示されたものがある。この従来の回転レーザ装置の構成
及び作用を以下に略述する。図32を参照すると、回転
レーザ装置951はケーシング901とレーザ投光器9
03とを有する。切頭円錐形の凹部902がケーシング
901の上面中央に形成される。レーザ投光器903が
凹部902の中央を上下方向に貫通する。レーザ投光器
903はレーザ投光器903の中間部に設けられた球面
座904を介して傾斜することができるように凹部90
2に支持される。レーザ投光器903は、投光光学系を
内蔵した投光器本体部920と、投光器本体部920に
回転自在に取付けられたペンタプリズム909を備えた
回転部905と、を有する。回転部905は走査モータ
906によって駆動ギア907、走査ギア908を介し
て回転駆動される。
【0004】2組の傾斜機構910(一方のみ図示す
る)がレーザ投光器903の周囲に設けられる。傾斜機
構910は、傾斜用モータ911によってレーザ投光器
903を任意の方向に傾斜させる。投光器本体部920
には、レーザ光線投光器(図示せず)、及びレーザ光線
投光器から発せられるレーザ光線を平行光線にするコリ
メートレンズ等を含む投光光学系(図示せず)が内蔵さ
れている。投光光学系からのレーザ光線はペンタプリズ
ム909によって水平方向に偏向され、投光窓931か
ら照射される。作動において、傾斜機構910によって
レーザ光の射出方向の傾斜角を設定しする。次に、ペン
タプリズム909で回転部905の回転軸線に直交する
方向に偏向されたレーザ光線をレーザ投光器903より
照射し、回転部905を回転させ、或いは、回転部90
5を所定角度の範囲で往復走査させることにより、傾斜
した基準面を形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ペンタプリズム909
を有するレーザ投光器903の回転部905は、投光器
本体部920に対して回転自在に取付けられているた
め、投光器本体部920と回転部905との間に機械的
ガタが生じることは避けられない。従って、回転部90
5が投光器本体部920、即ち、投光光学系に対して傾
斜する。この傾斜、即ち、振れ角が生じると、レーザー
光線の射出方向が変化し、形成する平面や、測定された
位置に誤差を生じるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、レーザ投光器の回転部と
投光器本体部との間の振れ角を検出するための振れ検出
装置を提供し、並びに、振れ検出装置を含む回転レーザ
装置及び位置測定設定システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、振れ検出装置によって振れ角を検
出して、それに基づいて測定される位置を補正し、又は
設定される面を補正する、回転レーザ装置及び位置測定
設定システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、レーザ光線を射出するためのレーザ投
光器の投光器本体部に取付けられた発光部と、前記レー
ザ投光器の回転部に取付けられ、前記発光部が照射した
光を反射するための反射手段と、前記レーザ投光器の投
光器本体部に取付けられ、前記反射手段によって反射さ
れた光を受光するための受光部と、を有し、前記受光部
が受光した、前記反射手段からの反射光の受光位置に基
づいて、前記投光器本体部に対する前記回転部の振れ角
を検出することを特徴とする、振れ検出装置を提供す
る。
【0008】上記の構成では、発光部が照射した光は、
レーザ投光器の回転部に取付けられた反射手段によって
反射され、レーザ投光器の投光器本体部に取付けられた
受光部によって受光される。レーザ投光器の回転部と投
光器本体部との相対位置が変化すると、反射手段によっ
て反射される光の方向が変化し、前記光が受光部に入射
する位置が変化する。この位置の変化を検出することに
より、レーザ投光器の回転部の振れを検出することがで
きる。
【0009】好ましくは、本発明による振れ検出装置
は、前記発光部が照射した光を平行光線にして前記反射
手段にあてるための第1のコンデンサレンズと、前記反
射手段が反射した光を集光して前記受光部に入射させる
ための第2のコンデンサレンズと、を更に有する。この
構成により、発光部が照射した光は平行光線になって反
射手段にあたるため、反射手段が上下に平行移動したと
しても反射光に変化が生じることはない。これにより、
振れ検出装置は、反射手段の傾斜のみを検出することが
できる。
【0010】前記受光部は、4分割素子、半導体位置検
出器、又はCCDによって構成することができる。本発
明は又、投光器本体部と回転部とを含む投光器と、前記
投光器を内蔵するケーシングと、を有し、前記投光器が
射出したレーザ光線を回転させながら射出するように構
成された回転レーザ装置において、前記投光器が、振れ
検出装置を有することを特徴とする、振れ検出装置付き
回転レーザ装置である。
【0011】本発明は更に、回転レーザ装置と、前記回
転レーザ装置が射出したレーザ光を受光するための受光
センサ装置と、を有し、前記受光センサ装置が受光した
レーザ光に基づいて位置を測定して位置測定値を求め、
又は、前記位置測定値をもとに面の設定を行う、位置測
定設定システムにおいて、前記回転レーザ装置が振れ検
出装置付き回転レーザ装置であり、前記受光センサ装置
が、前記振れ検出装置が検出した振れ角に基づいて前記
位置測定値を補正するための演算部を有することを特徴
とする、振れ検出補正装置付き位置測定設定システムで
ある。
【0012】この構成では、回転レーザ装置に取付けら
れた振れ検出装置は、回転レーザ装置が内蔵するレーザ
投光器の回転部の振れ角を検出する。検出された振れ角
は受光センサ装置に送られる。受光センサ装置の演算部
は、測定された位置測定値を検出された振れ角に基づい
て補正する。
【0013】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施形態 本発明の第1の実施形態による振れ検出装置を含む位置
測定設定システムについて説明する。 (1.1)位置測定設定システムの構成 図1に、本発明の第1の実施形態の振れ検出装置を含む
位置測定設定システムの全体構成を示す。位置測定設定
システム100は、3つの扇状レーザ光b1、b2、b
3を回動させながら照射する回動照射手段を有する2台
の回転レーザ装置151、152と、回転レーザ装置1
51、152によって照射されたレーザ光b1、b2、
b3を受光するための受光センサ装置154とを有す
る。各回転レーザ装置151、152は、本発明の第1
の実施形態による振れ検出装置(図示せず)を内蔵す
る。回転レーザ装置151、152は又、3つの扇状レ
ーザ光の他に、回転レーザ装置151、152が扇状レ
ーザ光を照射している方向の情報を送信するためのレー
ザ光線Sを射出する。
【0014】(1.1.1)回転レーザ装置 図2に示すように、回転レーザ装置151は3つの扇形
のレーザビームである扇状ビームb1、b2及びb3を
射出しながら、点Cを中心にそれらの扇状ビームを回転
させる。図3に示すように、扇状ビームb1、b3は水
平面に対して垂直な方向で射出され、扇状ビームb2は
水平面に対して角度θをなして射出される。また、扇状
ビームb2と水平面との交線は、扇状ビームb1と扇状
ビームb3がなす角を2等分する。即ち、前記交線と扇
状ビームb1とのなす角、及び前記交線と扇状ビームb
3とのなす角は夫々等しく、δである。3つ扇状ビーム
b1、b2、b3はこのような関係を保ちながら回転す
るので、扇状ビームb1、b2、b3は時間差をもって
受光センサ装置154を横切る。なお、本実施形態では
回転レーザ装置151と152は同一の構成を有するの
で、以下では、回転レーザ装置151のみについて説明
する。
【0015】次に、3つの扇状ビームを回転させる回転
機構について説明する。図4に示すように、回転レーザ
装置151は、投光窓131を持ったケーシング101
と、回動照射手段であるレーザ投光器103と、本発明
の実施形態による振れ検出装置(図示せず)と、振れ検
出装置(図示せず)によって検出された振れ角を受光セ
ンサ装置154に送信するための送信機123と、を有
する。切頭円錐形の凹部102がケーシング101の上
面中央に形成される。レーザ投光器103が凹部102
の中央を上下方向に貫通する。レーザ投光器103は傾
斜することができるように、球面座104を介して凹部
102に支持される。レーザ投光器103は、ペンタプ
リズム109を含む回転自在な回転部105を有する。
回転部105は走査モータ106によって駆動ギア10
7、走査ギア108を介して回転駆動される。回転部1
05の回転角はレーザ投光器103に取付けられたエン
コーダ117によって検出される。また、回転部105
の回転中の振れ角は振れ検出装置(図示せずに)よって
検出される。検出された回転角及び振れ角のデータは受
光センサ装置154に送信される。
【0016】回転レーザ装置151は、レーザ投光器1
03の周囲に設けられた2組の傾斜機構を有する(一方
のみ図示する)。一方の傾斜機構110は傾斜用モータ
111と、傾斜用スクリュー112と、傾斜ナット11
3とを有する。傾斜用モータ111は駆動ギア114、
傾斜用ギア115を介して傾斜用スクリュー112を回
転させることができる。傾斜用スクリュー112の回転
により傾斜ナット113を上下に移動させる。傾斜ナッ
ト113は傾斜用アーム116を介してレーザ投光器1
03と連結される。傾斜ナット113が上下動すること
によってレーザ投光器103が傾斜する。また、図示し
ていないもう一組の傾斜機構は、傾斜機構110と同様
の機構によって、上記の傾斜機構110が傾斜する方向
に直交する方向に投光器103を傾斜させる。
【0017】傾斜用アーム116に平行な固定傾斜セン
サ118と、傾斜用アーム116に対して直角方向の固
定傾斜センサ119がレーザ投光器103の中間部に設
けられる。傾斜機構110により傾斜用アーム116を
傾斜させ、固定傾斜センサ118が常に水平になるよう
に制御を行なうことができる。また、同時に、もう一組
の傾斜機構によって固定傾斜センサ119が常に水平に
なるように制御を行なうことができる。
【0018】次に、レーザ投光器103について説明す
る。図5に示すように、レーザ投光器103は、投光器
本体部120と、回転部105とを有する。投光器本体
部120は、扇状ビーム用レーザ光線投光器132と、
ダイクロックプリズム171と、レーザ光線投光器13
2から発せられるレーザ光線を平行光線にするコリメー
トレンズ133とを含む扇状ビーム用の投光光学系を有
する。投光器本体部120には、更に、振れ検出装置1
90が取付けられる。回転部105は、投光光学系を出
たレーザ光を90゜偏向させるペンタプリズム109
と、ペンタプリズム109によって偏向させられた光を
3つの扇状ビームb1、b2、b3に形成する回折格子
(BOE)134と、振れ検出装置190が射出した光を
反射するための分度盤195と、を有する。
【0019】レーザ投光器103は更に、角度情報の伝
達手段である角度信号用レーザ光線投光器172と、ペ
ンタプリズム109に取付けられたダイクロックプリズ
ム149と、ダイクロックプリズム149を透過したレ
ーザ光線Sを偏向させるためのミラー148とを有す
る。角度信号用レーザ光線投光器172は、エンコーダ
117によって検出された回転角度情報と、振れ検出装
置190によって検出された振れ角の情報とを受光セン
サ装置154に送信するためのレーザ光線Sを発生す
る。しかしながら、回転角度情報を送信するための光は
レーザ光線でなくても良く、LED等を使用することが
できる。
【0020】扇状ビーム用レーザ光線投光器132から
射出されたレーザ光は、ダイクロックプリズム171を
透過し、コリメートレンズ133によって平行光にさ
れ、ペンタプリズム109によって90゜偏向される。
ペンタプリズム109によって90゜偏向されたレーザ
光は、図6に示すように、回折格子134によって3つ
の扇状ビームb1、b2、b3に形成され、レーザ投光
器103から射出される。一方、角度信号用投光器17
2から射出されたレーザ光線Sは、ダイクロックプリズ
ム171によって反射されて、コリメートレンズ133
に入射する。角度信号用投光器172の取付位置は、コ
リメートレンズ133の焦点位置からずれているため、
角度信号用投光器172から射出されたレーザ光線S
は、コリメートレンズ133を通過した後、平行光線に
はならず広がりを持った光になる。コリメートレンズ1
33を通過したレーザ光線Sは、ペンタプリズム109
及びダイクロックプリズム149を通過し、ミラー14
8によって反射されて投光器103から射出される。
【0021】図7に示すように、レーザ投光器103
は、角度信号を送信するためのレーザ光線S、及び扇状
ビームb1、b2、b3を同一方向に射出する。これら
の光を受光した受光センサ装置154がレーザ光線S
と、扇状ビームb1、b2、b3とを識別できるよう
に、扇状ビーム用レーザ光線投光器132と、角度信号
用レーザ光線投光器172は、例えば、異なる波長のレ
ーザ光線を発生するように構成する。更に、角度信号を
送信するためのレーザ光線Sは、扇状ビームb1、b
2、b3による位置の測定が可能な範囲をすべてカバー
できるような広がり角を有するように構成する。また、
回転レーザ装置151から射出されたレーザ光線Sと、
回転レーザ装置152から射出されたレーザ光線Sとを
識別することができるように、各レーザ光線Sには異な
る変調(異なる周期の点滅)を与えておく。或いは、各
回転レーザ装置が射出するレーザ光線Sを異なる波長
(色)にしても良い。
【0022】(1.1.2)振れ検出装置 次に、図8を参照して、レーザ投光器103に取付けら
れた振れ検出装置190について説明する。振れ検出装
置190は、振れ角検出用のレーザ光線Hを射出するた
めの振れ角検出用発光部193と、振れ角検出用発光部
193から射出されたレーザ光線Hを平行光にするため
の発光部コンデンサレンズ196と、回転部105に取
付けられた反射手段である分度盤195と、分度盤19
5によって反射されたレーザ光線Hを集光するための受
光部コンデンサレンズ197と、受光部コンデンサレン
ズ197によって集光されたレーザ光線Hを受光するた
めの振れ角検出用受光部194とを有する。振れ角検出
用受光部194は、例えば、4分割素子、半導体位置検
出器(PSD)又はCCD等のポジショニングセンサで
構成する。
【0023】(1.1.3)受光センサ装置 次に、回転レーザ装置151、152が射出した扇状ビ
ームb1、b2、b3を受光するための受光センサ装置
154について説明する。図9に受光センサ装置の正面
図を示し、図10に断面図を示し、図11に図9のX−
X断面を示す。受光センサ装置154の筐体164に
は、扇状ビームb1、b2、b3を検出するための受光
部156と、回転レーザ装置151、152の回転角度
情報の送信用のレーザ光線Sを受光するための受光部1
55が取付けられる。筐体164は更に、表示部157
と、警告部161、例えばブザーと、入力キー162
と、指標163と、目盛160を有する標尺159と、
固定ノブ158とを有する。更に、筐体164は記憶部
165、演算部166、標尺目盛読取部167及び振れ
角の情報を受信するための振れ角信号受信部170を内
蔵する。
【0024】受光部156は、扇状ビームb1、b2、
b3を通過させ、角度信号用のレーザ光線Sを通さない
フィルター156aと、フィルター156aを通過した
光を検出するための受光素子156bとを有する。同様
に、受光部155は、角度信号用のレーザ光線Sのみを
通過させるフィルター155aと、フィルター155a
を通過した光を検出するための受光素子155bとを有
する。
【0025】(1.2)位置の測定原理 (1.2.1)高低角度の測定原理 ここではまず、扇状ビームの回転中心点Cと受光センサ
装置154の受光部156とを結ぶ直線と、水平面との
なす角度、即ち高低角度の測定原理について説明する。
前述のように、回転レーザ装置151は、点Cを中心に
回転するように扇状ビームb1、b2、b3を射出す
る。図3に示したように、扇状ビームb2は水平面に対
して角度θをなして射出される。更に、扇状ビームb1
と水平面が交わる交線と、扇状ビームb3と水平面が交
わる交線は角度2δをなしている。3つ扇状ビームb
1、b2、b3はこのような関係を保ちながら回転する
ので、それらの扇状ビームは、扇状ビームb3、扇状ビ
ームb2、扇状ビームb1の順に時間差をもって受光セ
ンサ装置154の受光部156を横切る。
【0026】受光センサ装置154の受光部156が水
平面内の位置Aにある場合には、受光センサ装置154
が検出する光は図12(a)に示すようになる。これに
対して、受光部156がAの鉛直上方Bの位置にある場
合には、検出される扇状ビームは図12(b)に示すよ
うになる。ここで、図12(a)に示すように、2つの
扇状ビームb1、b3の検出時間間隔をt0とする。ま
た、扇状ビームb3を検出してから、扇状ビームb2を
検出するまでの時間間隔をtとする。受光部156が水
平面内の位置Aにある場合には、時間間隔tは時間間隔
0の半分である。即ち、(数式1)の関係が成り立
つ。
【数1】
【0027】又、受光部156が水平面よりも上の位置
Bにある場合には、検出時間間隔tは図12(b)に示
すようにt0の半分よりも短くなる。受光部156が水
平面から上方に離れるにつれて検出時間間隔tは短くな
り、受光部156の位置Bと扇状ビームレーザ光の射出
点Cとを結んだ直線と、水平面とのなす角度∠BCA=
γは検出時間間隔から(数式2)によって求めることが
できる。
【数2】
【0028】受光部156が水平面よりも下の位置にあ
る場合には、時間間隔tは時間間隔t0の半分よりも長
くなる。これにより、受光部156が水平面の上にある
のか下にあるのかを判別することができる。また、(数
式2)は受光部156が水平面よりも下にある場合にも
適用することができる。また、後述する測定原理によっ
て、扇状レーザビームを受光した瞬間の回転角度位置を
求め、検出時間間隔t及びt0に対応する角度を計算
し、それらの角度をt、t0の代りに(数式2)に代入
してγを求めても良い。
【0029】高低角度γの測定は、受光センサ装置15
4が、回転レーザ装置152から射出された扇状レーザ
ビームb1、b2、b3を受光することによっても行う
ことができる。回転レーザ装置151の扇状レーザビー
ムから求めた高低角度γと、回転レーザ装置152から
求めたγとを平均することにより、高低角度の測定精度
を向上させることができる。或いは、一方の回転レーザ
装置のみが扇状レーザビームを射出するように構成する
こともできる。
【0030】(1.2.2)回転角度位置の測定原理 次に、回転レーザ装置151に対して、受光センサ装置
154が置かれている水平面内の角度位置、即ち、回転
角度位置の測定原理について説明する。回転レーザ装置
151のエンコーダ117は、回転レーザ装置151が
扇状ビームb1、b2、b3を射出している回転角度を
時々刻々検出している。検出された回転角度データは、
後述する方法で光信号に変換されて、角度信号用レーザ
光線投光器172からレーザ光線Sとして発信される。
発信されたレーザ光線Sは、投光器103の光学系を通
って、扇状ビームと共に回転レーザ装置から射出され
る。受光センサ装置154の受光部155、156は、
扇状ビームb1、b2、b3及びレーザ光線Sを夫々受
光する。受光部156が扇状ビームb2を受光した瞬間
に、受光部155が受光したレーザ光線Sの有する回転
角度データから受光センサ装置154の配置された回転
角度位置を求めることができる。
【0031】次に、回転角度データを光信号に変換する
方法について説明する。角度信号用レーザ光線投光器1
72は、扇状ビームb1、b2、b3とは異なる色(波
長)のレーザ光線Sを射出する。このレーザ光線Sを、
例えば、図13(a)に示すようなパターンで点滅させ
ることにより回転角度データ、即ち、回転角度位置を送
信する。図13(a)に示す信号はリファレンス信号S
1と、回転角度位置をデジタル符号化したパターンで点
滅するデジタル信号S2とからなる。リファレンス信号
S1は等間隔に射出され、デジタル信号S2は、各リフ
ァレンス信号の間で、デジタル符号を表すパターンで点
滅する。該デジタル符号はエンコーダ117(図3)に
よって測定された回転角度位置をデジタル符号化したも
のである。
【0032】受光センサ装置154は、回転角度位置の
信号を受光すると、そのデジタル信号に基づいて回転角
度位置を求める。ただし、この回転角度位置は、デジタ
ル信号S2が或る間隔をおいて送られてくるため、概略
的な値しか示さない。そこで、図13(b)に示すよう
に、扇状ビームb2を受光した時刻と、リファレンス信
号S1を受光した時刻との時間差から、間隔のあいた回
転角度位置情報を内挿してより正確な角度を測定する。
【0033】(1.2.3)三次元位置の測定原理 次に、受光センサ装置154が置かれている三次元位置
の測定原理を説明する。まず、図14に示すように、2
台の回転レーザ装置151及び152は、既知の距離L
だけ間隔を隔てて設置する。回転レーザ装置151、1
52に対する受光センサ装置154の回転角度位置ζ、
ξは、前述の測定原理により測定することができる。ま
た、回転レーザ装置151と受光センサ装置154との
間の距離をm、回転レーザ装置152と受光センサ装置
154との間の距離をnとすると、回転角度位置ζ、ξ
と、距離L、m、nとの間には(数式3)の関係が成り
立つ。
【数3】 従って、距離m、nは(数式4)から求めることができ
る。
【数4】
【0034】ここで、例えば、回転レーザ装置151の
回転中心点Cを原点とし、距離Lの方向をX軸、水平面
内でそれに直交する方向をY軸とすると、受光センサ装
置154のX座標x、Y座標yは(数式5)によって計
算される。
【数5】
【0035】更に、Z座標、即ち、鉛直方向の高さzは
(数式2)によって計算された高低角度γを使用して、
(数式6)によって計算される。
【数6】 他の位置に原点を取った場合や、他の方向に座標軸を定
めた場合には、公知の任意適当な方法により座標変換を
することにより、三次元位置を求めることができる。
【0036】(1.2.4)振れ角の検出原理 図5に示すように、投光器103の回転部105は、投
光器本体部120に回転自在に支持されているため、機
械的な微小なガタを避けることができない。このガタに
よって、投光器103の投光光学系の光軸と、回転部1
05の光軸との間にずれが生じる。回転部105が、投
光光学系の光軸と、扇状レーザビームの射出方向の軸線
とを含む平面内(図5の紙面と平行な平面内)で傾斜し
た場合には、扇状レーザビームの射出方向に誤差は生じ
ない。即ち、回転部105に設けられたペンタプリズム
109は、前記平面内で傾斜する限りは、入射する光の
光軸が傾斜したとしても入射した光を正確に90゜偏向
させるので、扇状レーザビームの射出方向に誤差が生じ
ない。
【0037】しかしながら、回転部105が投光光学系
の光軸と扇状レーザビームの射出方向の軸線とを含む平
面に対して直交する平面内(図5の紙面に垂直な平面
内)で傾斜した場合には、扇状レーザビームの射出方向
に誤差が生じる。本発明の実施形態による振れ検出装置
は、この傾斜、即ち振れ角を検出する。図8を参照し
て、振れ角の検出原理を説明する。振れ検出装置190
の振れ角検出用発光部193はレーザ光線Hを射出す
る。レーザ光線Hは、発光部コンデンサレンズ196に
よって平行光線になる。発光部コンデンサレンズ196
によって平行光線にされたレーザ光線Hは回転部105
に取付けられた分度盤195で反射される。分度盤19
5で反射されたレーザ光線Hは、受光部コンデンサレン
ズ197に入射して集光される。受光部コンデンサレン
ズ197によって集光されたレーザ光線Hは振れ角検出
用受光部194によって受光される。
【0038】回転部105が傾斜することによって、そ
れに取付けられた分度盤195が傾斜すると、レーザ光
線Hを反射する方向が変化する。反射されたレーザ光線
Hの方向が変化すると、受光部コンデンサレンズ197
で集光されたレーザ光線Hが振れ角検出用受光部194
に入射する位置が変化する。このレーザ光線Hの入射位
置の変化を、ポジショニングセンサによって構成されて
いる振れ角検出用受光部194で測定することによって
振れ角を検出する。また、レーザ光線Hは、平行光線に
された状態で分度盤195によって反射されるので、分
度盤195が傾斜することなく上下に平行移動したとし
ても、レーザ光線Hが受光部194に入射する位置は変
化しない。従って、振れ検出装置190は、回転部10
5の傾斜のみを検出することができる。
【0039】(1.2.5)振れ角による誤差の補正原
理 回転部105が傾斜することによって扇状レーザビーム
を射出する方向が変化し、回転角度位置ζ、ξ、高低角
度γ、及び扇状レーザビームの受光時間間隔t、t0
誤差を生じる。これらの値に生じる誤差の補正原理を以
下に説明する。
【0040】(1.2.5.1)回転角度位置に生じる
誤差の補正 図15を参照して、回転角度位置ζ、ξに生じる誤差の
補正について説明する。図15(a)はペンタプリズム
109の斜視図であり、図15(b)は上面図、図15
(c)は正面図である。ペンタプリズム109の入射面
109aに平行な平面がXY平面、射出面109bに平
行な平面がXZ平面になるように、X、Y、Z軸を定義
する。図15(a)に示すように、ペンタプリズム10
9が傾斜していない場合、光は、Z軸の方向、即ち、入
射面109aに垂直な方向に入射し、Y軸の方向、即
ち、射出面109bに垂直な方向に射出される。これに
対して、図15(c)に示すように、光が、XZ平面内
で入射面109aに対して角度μ傾いて入射した場合に
は、図15(b)に示すように、光はXY平面内で角度
μ傾いて射出される。これにより、回転角度位置ζ、ξ
の測定値に誤差を生じる。XY平面内での角度μの射出
方向の傾きは、水平面内で測定される回転角度位置ζ、
ξに、
【数7】 の誤差を生じさせる。但し、角度μは微小であるため、
μh≒μの関係が成り立つ。
【0041】そこで、本発明の実施形態による振れ検出
装置190によって、振れ角、即ち、入射角度の傾斜μ
を検出して、回転角度位置ζ、ξの値を補正する。即
ち、角度μhの値を回転角度位置ζ、ξから差し引くこ
とによって、回転角度位置の値を補正することができ
る。値の補正は、回転レーザ装置151のエンコーダ1
17によって測定された回転角度位置ζの値から、振れ
検出装置190によって求められた角度μhを差し引く
演算を、回転レーザ装置151の中で行い、補正された
回転角度位置ζを受光センサ装置154に送信すること
によって行う。或いは、振れ検出装置190によって求
められた角度μhを受光センサ装置154に送信し、回
転角度位置ζを補正する演算を、受光センサ装置154
において行うように構成しても良い。
【0042】(1.2.5.2)高低角度に生じる誤差
の補正 次に、図16を参照して、高低角度γに生じる誤差の補
正について説明する。なお、光軸の入射面109aに対
する傾きμ、及びX、Y、Z軸の方向は図15と同様と
する。図16はペンタプリズム109の三面図である。
前述のように、XZ平面内において入射光が角度μ傾斜
すると、射出される光はXY平面内において角度μの偏
角が生じる。同時に、射出される光はYZ平面内で(数
式8)で与えられる偏角κを生じる。
【数8】 上記の偏角κを高低角度γから差し引くことによって、
高低角度γの測定値を補正することができる。高低角度
γの補正は、回転レーザ装置151から受光センサ装置
154に偏角κの値を送信し、受光センサ装置154に
おいて測定された高低角度γから偏角κを差し引くこと
によって行うことができる。或いは、角度μの値を受光
センサ装置154から送信し、受光センサ装置154の
演算部166で(数式8)の演算を行い、高低角度γを
補正しても良い。
【0043】(1.2.5.3)受光時間間隔に生じる
誤差の補正 回転部105が傾斜すると、扇状レーザビームb1、b
2、b3も夫々の相対的な位置関係を保ったまま、全体
に傾斜する。この傾斜により、扇状レーザビームb1、
b2、b3の受光時間間隔にも誤差が生じる。図17を
参照して、受光時間間隔に生じる誤差について説明す
る。図17の太い実線は、回転部105が傾斜していな
い場合の扇状レーザビームb1、b2、b3を表し、太
い破線は、回転部105が射出点Cを中心に角度μ傾斜
した場合の扇状レーザビームb1、b2、b3を表す。
図17に示すように、扇状レーザビームが傾斜していな
いとき、受光センサ装置154が射出点Cよりも鉛直方
向に距離HAだけ下に置かれた場合には、扇状レーザビ
ームb3とb2との受光時間間隔はtになり、b3とb
1との受光時間間隔はt0になる。これに対して、扇状
レーザビームが角度μ傾斜したときは、受光センサ装置
154が同じ高さに置かれていたとしても、扇状レーザ
ビームb3とb2との受光時間間隔はtSになり、b3
とb1との受光時間間隔はt0Sになる。これら受光時間
間隔の相違によって高低角度γの測定値に誤差を生じ
る。
【0044】扇状レーザビームb3とb2との真の受光
時間間隔tは、傾斜角度μと、角度μ傾斜したときの受
光時間間隔tSとから、(数式9)によって求めること
ができる。
【数9】 ただし、Lb=CGである。また、扇状レーザビームb
3とb1との真の受光時間間隔t0は、傾斜角度μと、
角度μ傾斜したときの受光時間間隔t0Sとから、(数式
10)によって求めることができる。
【数10】 振れ検出装置190によって測定された振れ角、即ち傾
斜角μを回転レーザ装置151から受光センサ装置15
4に送信し、受光センサ装置154の演算部166にお
いて(数式9)(数式10)の演算を行うことにより、
測定された受光時間間隔tS、t0Sを補正することがで
きる。
【0045】(1.3)位置測定設定システムの作動 本発明の第1の実施形態による振れ検出装置190を含
む位置測定設定システムは、回転レーザ装置151、1
52に対する受光センサ装置154の位置の測定、並び
に、受光センサ装置154に予め設定入力した平面又は
曲面を形成する作業に使用することができる。
【0046】(1.3.1)位置測定設定システムによ
る平面の設定 図18は位置測定設定システムによって仮想面、例え
ば、傾斜平面を形成する作業手順のフローチャートであ
る。図19は、水平面、形成する傾斜平面及び座標軸の
位置関係を表す図である。ここでは、基準となる点Cを
通り、X軸の方向に角度α傾斜し、かつY軸の方向に角
度β傾斜した傾斜平面(2軸勾配平面)を形成する場合
について説明する。なお、この傾斜平面は直線CDの方
向に計測した傾き(勾配)が最大になり、その傾斜角度
を角度λとする。
【0047】まず、ステップF1において、扇状ビーム
b1、b2、b3が点Cを通る鉛直軸線を中心に回転す
るように回転レーザ装置151を設置する。更に、回転
レーザ装置152を点Cから距離L離れた位置のX軸上
に設置する。好ましくは、距離Lの誤差が1mm以下に
なる精度で設置する。X軸の方向は、形成を行う所望の
平面の基準となる方向に任意に定めることができる。
【0048】次に、ステップF2において、回転レーザ
装置151及び152の基準方向が、形成する傾斜平面
の基準方向(ここではX軸の方向とする)に一致するよ
うに各回転レーザ装置を位置決めする。なお、回転レー
ザ装置151、152の基準方向とは、各回転レーザ装
置に内蔵されたエンコーダ117が扇状ビームの射出方
向角度0度を出力する方向である。この位置決めは、視
準望遠鏡等、公知の任意適当な装置を使用して行うこと
ができる。本実施形態では、回転レーザ装置151に取
付けられたエンコーダ117は、回転レーザ装置152
の方向に扇状レーザビームb2を照射しているとき0を
出力し、反時計回りの方向を正として角度を測定する。
一方、回転レーザ装置152に取付けられたエンコーダ
117は、回転レーザ装置151の方向に扇状レーザビ
ームb2を照射しているとき0を出力し、時計回りの方
向を正として角度を測定する。
【0049】次に、ステップF3において、形成する傾
斜平面の基準方向(X軸方向)の所望の傾斜角度α、及
び基準方向に直交する方向(Y軸方向)の所望の傾斜角
度βを、受光センサ装置154の入力キー162で入力
する。入力されたそれらの値は受光センサ装置154の
記憶部165に記憶される。なお、傾斜角度α、βをラ
ジアン(rad)、角度(deg)、勾配(%)等、任
意の単位で入力できるように受光センサ装置154を構
成しても良い。基準点C及び入力された2つの傾斜角度
α、βによって、形成すべき傾斜平面は完全に規定され
る。一般に、傾斜平面の傾斜角度は、基準点Cからどの
方向に傾斜角度を測定するかによって変化する。傾斜平
面の傾斜角度を任意の方向(例えば、X軸と角度φをな
す方向)に測定した際の傾斜角度γ0(高低角度)は
(数式11)によって計算することができる。
【数11】 また、先に設定した回転レーザ装置151と152との
間の距離Lも入力キー162によって入力し、記憶部1
65に記憶させておく。
【0050】ステップF4において、受光センサ装置1
54の受光部155は、回転レーザ装置151から射出
されたレーザ光線Sを受光する。受光センサ装置154
の演算部166は受光した光信号に基づいて、受光セン
サ装置154が現在、基準点Cに対してどの回転角度位
置ζに配置されているかを演算する。受光センサ装置1
54の振れ角信号受信部170は更に、回転レーザ装置
151の送信機123から送信される振れ角の信号を受
信し、(数式7)を使用して回転角度位置ζを補正す
る。更に、回転レーザ装置152から射出されたレーザ
光線Sについても同様の演算を行うことによって回転角
度位置ξを求める。なお、各回転レーザ装置が同一回転
数でレーザ光線Sを回転させ、更に、互いに平行な方向
にレーザ光線Sを射出するように、2つの回転レーザ装
置151、152を同期させる。これにより、回転レー
ザ装置151から射出されたレーザ光線Sと、回転レー
ザ装置152から射出されたレーザ光線Sが受光センサ
装置154に同時に入射することはない。前述のよう
に、回転レーザ装置151と、152は、異なる変調を
有するレーザ光線Sを射出するので、受光センサ装置1
54は、2つのレーザ光線Sを容易に区別することがで
きる。
【0051】演算部166は更に、求められた回転角度
位置ζ、ξ及び、先に入力された2つの回転レーザ装置
の間の距離Lから、(数式4)を用いて回転レーザ装置
151と受光センサ装置154との間の距離m、及び回
転レーザ装置152と受光センサ装置154との間の距
離nを計算する。続いて、演算部166は(数式5)を
用いて点Cを原点とする受光センサ装置154のX座
標、Y座標を計算する。
【0052】次に、受光センサ装置154の演算部16
6は、測定された回転角度位置の方向に測定した傾斜平
面の傾斜角度γ0を計算する。例えば、受光センサ装置
154が基準点Cに対して角度φの回転角度位置にある
点A(点Aは水平面上の点)に配置された場合、角度φ
の方向に測定した傾斜平面の傾斜角度γ0は、点Aの鉛
直上方の傾斜平面上の点Bと基準点Cとを結ぶ直線と、
水平面とのなす角度∠BCAであり、この傾斜角度γ0
は前記の(数式3)によって計算することができる。更
に、演算部166は、傾斜角度γ0及び距離mから(数
式6)を用いて、点Aと点Bとの間の距離、即ちZ座標
0を計算する。
【0053】ステップF5において、受光センサ装置1
54の演算部166は、回転レーザ装置151が射出し
た3つの扇状ビームb1、b2、b3の検出時間間隔
t、t 0から(数式2)を用いて、受光センサ装置15
4が現在配置されている位置の高低角度γを計算し、そ
の値を表示部157に表示する。高低角度γを計算する
際、(数式8)を用いて求められる偏角κ、及び(数式
9)(数式10)を用いて高低角度γの値を補正する。
更に、高低角度γ及び距離mから(数式6)を用いて、
受光センサ装置154のZ座標zを計算し、その値を表
示部157に表示する。また、受光センサ装置154の
回転角度位置ζも併せて表示部157に表示される。次
いで、この高低角度zと傾斜角度z0とを比較して、そ
れらの間の差Δzを計算する。
【0054】ステップF6では、ステップF5で計算し
たΔzに基づいて、受光センサ装置154を上方、下方
のどちらに移動させれば受光センサ装置154が所望の
傾斜平面に近づくのかを、受光センサ装置154の表示
部157に表示する。作業者は表示部157の表示に基
づいて受光センサ装置154を上方又は下方に移動させ
る。受光センサ装置154の移動距離は受光センサ装置
に設けられた指標163及び標尺159によって読み取
ることができる。また、この移動距離を標尺目盛読取部
167によって読取り、その値が演算部166に送られ
るように構成しても良い。
【0055】ステップF4乃至ステップF6の処理は、
受光センサ装置154が形成すべき傾斜平面上に配置さ
れるまで自動的に繰り返される。好ましくは、受光セン
サ装置が、形成すべき所望の傾斜平面上に配置された際
に、受光センサ装置154のブザー161が鳴るように
構成する。
【0056】また、所望により、基準点Cと任意に配置
された受光センサ装置154とを結ぶ直線を最大傾斜角
とする傾斜平面を自動的に設定するように構成すること
もできる。即ち、図19において、回転レーザ装置15
1を基準点Cに、更に、回転レーザ装置151から距離
L間隔を隔てて回転レーザ装置152を設置する。次い
で、受光センサ装置154を任意の点である点Dに配置
する。次に、回転レーザ装置151、152を作動させ
て点DのX、Y、Z座標を測定する。受光センサ装置1
54の演算部166は、直線CDを最大傾斜角度とする
傾斜平面の回転レーザ装置151と152とを結ぶ方向
(X軸方向)の傾斜角度α、及びX軸に直交するY軸方
向の傾斜角度βを計算する。計算された傾斜角度α、β
を受光センサ装置154の表示部157に表示し、傾斜
角度α、βによって規定される傾斜平面を設定する。こ
れにより、設定された傾斜平面を任意の位置で形成する
ことが可能になる。また、前記傾斜平面上に受光センサ
装置154が配置されたときにブザーが鳴るように構成
しても良い。更に、所望に応じて任意の3点を指定し、
その3点を通る傾斜平面を設定することができるよう
に、受光センサ装置154を構成しても良い。
【0057】以上、本実施形態においては傾斜平面の設
定を行う場合について説明したが、本発明による位置測
定設定システムを、曲面等の任意の面を設定できるよう
に構成することもできる。その場合には、設定すべき面
の各X座標、Y座標に対するZ座標を受光センサ装置に
入力できるように受光センサ装置を構成しておく。設定
すべき面の高さと、受光センサ装置が配置されている高
さとの差を計算し、受光センサ装置を設定すべき面に導
くように作動することは、前記実施形態と同様である。
【0058】(1.3.2)位置測定設定システムによ
る位置の測定 前記の作動方式は、作業者が所望の傾斜平面を設定し、
本実施形態による位置測定システムを用いてその傾斜平
面を形成するものである。これに対して、ここで説明す
る作動方式は、本実施形態による位置測定設定システム
を用いて、受光センサ装置154を配置した任意の位置
の座標を測定するものである。即ち、基準点Cに回転レ
ーザ装置151を設置し、回転レーザ装置151から距
離L間隔を隔てて回転レーザ装置152を設置し、座標
を求めようとする位置に受光センサ装置154を配置す
る。次に、回転レーザ装置151、152を作動させて
扇状ビームb1、b2、b3を射出する。受光センサ装
置154によってそれらの扇状ビームを受光して、受光
センサ装置154が配置された位置の三次元座標を測
定、表示する。位置の三次元座標の計算手順等は、前記
の位置設定の場合と全く同様である。また、前記の実施
形態では三次元座標の原点を回転レーザ装置151の回
転中心である点Cとしていたが、任意の点を原点として
受光センサ装置154の置かれている位置の座標を表示
しても良い。例えば、測定の初めに、所望の位置に受光
センサ装置154を設置して三次元座標の測定を行う。
その後の測定では、最初に受光センサ装置154を設置
した位置を原点とする座標が表示されるように受光セン
サ装置154を構成しても良い。
【0059】以上の実施形態では、回転レーザ装置15
1、152各1台に対して複数の受光センサ装置154
を組み合わせ、各受光センサ装置154を独立して使用
することができる。更に、従来の傾斜平面設定用のシス
テムでは、2種類の異なる傾斜平面を形成するには2組
の傾斜平面設定用のシステムが必要になり、各システム
の回転レーザ装置の射出するレーザ光が干渉し、誤作動
をするという問題があった。これに対して、本発明の位
置測定設定システムによる実施形態では、1組の回転レ
ーザ装置151、152に対して、同時に複数の受光セ
ンサ装置154を使用することができ、更に、各受光セ
ンサ装置154毎に異なる傾斜平面を設定し、或いは三
次元座標を測定することができる。
【0060】これにより、例えば、受光センサ装置15
4を建設機械に取付けて整地作業をする場合、1組の回
転レーザ装置151、152に対して複数の建設機械を
同時に作動させることができ、更に、それらの建設機械
毎に異なる傾斜平面の整地作業をさせることもできる。
また、設定した傾斜平面を変更するときは、各受光セン
サ装置毎に設定を変更することができるので、各回転レ
ーザ装置を停止させる必要はなく、設定変更を行わない
受光センサ装置については作業を中断する必要がない。
【0061】(1.3.3)位置測定設定システムの他
の作動 次に、位置測定設定システムの他の作動について説明す
る。図18のステップF2、即ち、回転レーザ装置15
1及び152の基準方向を設定すべき傾斜平面の基準方
向に一致させる操作は、次のように実施することもでき
る。まず、図20に示すように、回転レーザ装置151
及び152各々に、受光手段153a及び反射手段15
3bを設ける。回転レーザ装置151から射出された扇
状レーザビームが回転レーザ装置152の反射手段15
3bで反射され、回転レーザ装置151の受光手段15
3aが前記反射光を受光した瞬間の回転レーザ装置15
1の回転角度位置をエンコーダ117で測定する。測定
された回転角度位置がζ=0となるように検出された回
転角度位置のデータを換算すれば、傾斜平面の基準方向
を0とした回転角度位置を求めることができる。なお、
振れ検出装置190によって検出される振れ角について
も同様の換算を行う。回転レーザ装置152についても
同様の操作を行うことにより、基準方向を0とした回転
角度位置を求めることができるようになる。
【0062】好ましくは、各回転レーザ装置に取付ける
反射手段153bを、図20に模式的に示すようなコー
ナキューブ形状のマイクロプリズムを並べた形態のテー
プを回転レーザ装置の同心円周上に取付けることによっ
て構成する。回転レーザ装置151が射出した扇状レー
ザビームを、回転レーザ装置152に取付けられた反射
手段153bが反射し、その反射光を回転レーザ装置1
51に取付けられた受光手段153aが受光する。この
とき、受光手段153aが受ける光の強さは、図21に
示すように、扇状ビームを射出する回転角度位置に応じ
て変化する。回転レーザ装置152は、回転レーザ装置
151の受光手段153aが受光した光の強さが最大に
なる回転角度位置に配置されていると見なすことができ
る。受光手段153aが受光した光の強さが最大になる
回転角度位置をζ=0とする回転角度位置の信号を射出
するように、回転レーザ装置151を構成する。或い
は、回転レーザ装置151に発光手段(図示せず)を設
けておき、受光手段153aが受光した光の強さが最大
になったときに、前記発光手段(図示せず)を発光させ
る。前記発光手段が射出した光を受光センサ装置で受光
して、受光センサ装置がζ=0の回転角度位置を認識す
る。同様の操作を回転レーザ装置152についても行う
ことにより、ξ=0の回転角度位置を定めることができ
る。
【0063】ステップF2の更に別の実施形態として、
まず、回転レーザ装置151、152を任意の方向を向
けて、距離L離間させて設置する。次に、受光センサ装
置154を回転レーザ装置152と同じ位置に設置し、
回転レーザ装置151からのレーザ光線Sを受光する。
この受光によって測定された回転角度位置をオフセット
角として、測定された回転角度位置から差し引くことに
よって、回転レーザ装置151及び152を結ぶ基準線
の方向をζ=0とした回転角度位置を求めることができ
る。同様に、回転レーザ装置151の位置に受光センサ
装置154を設置して、回転レーザ装置152からのレ
ーザ光線Sを受光することによりオフセット角を測定す
る。このオフセット角を測定された回転角度位置から差
し引くことにより、基準線の方向をξ=0とした回転角
度位置を求めることができる。
【0064】また、別の実施形態では、回転レーザ装置
151、152各々に受光手段及び発光手段(図示せ
ず)を設けておく。回転レーザ装置151が射出する扇
状レーザビームを回転レーザ装置152の受光手段が受
光すると、回転レーザ装置152の発光手段(図示せ
ず)が全周に亘って光を射出する。受光センサ装置15
4は、この光を受光した瞬間に回転レーザ装置151か
ら送信されてきた回転角度位置のデータを記憶する。次
に、受光センサ装置154が回転レーザ装置151から
の扇状レーザビームを受光した瞬間に回転レーザ装置1
51から送信されてきた回転角度位置のデータを記憶す
る。扇状レーザビームを受光した瞬間の回転角度位置の
データから、回転レーザ装置152の発光手段(図示せ
ず)からの光を受光した瞬間の回転角度位置のデータを
差し引くことにより、基準線の方向をζ=0とした回転
角度位置を求めることができる。同様に、回転レーザ装
置151と152との役割を逆にすることによって、基
準線の方向をξ=0とした回転角度位置を求めることが
できる。
【0065】(2)他の実施形態 以上、本発明による位置測定設定システムの第1の実施
形態を説明したが、位置測定設定システムに含まれる回
転レーザ装置、及び受光センサ装置を以下のように実施
することもできる。なお、第1の実施形態と同様の構成
要素については、参照番号の百の位の数字を換えて同様
の番号を付し、説明を省略する。
【0066】(2.1)回転レーザ装置の他の実施形態 (2.1.1)回折格子をペンタプリズムの下方に設け
た回転レーザ装置 図22に示すように、回転レーザ装置に含まれる投光器
203の回折格子234は、ペンタプリズム209の下
方に配置しても良い。なお、図面を簡単化するため、図
22では回転角度位置を送信するためのレーザ光線Sの
射出用の光学系を省略している。
【0067】(2.1.2)異なる偏光を有する扇状レ
ーザビームを射出する回転レーザ装置 次に、図23を参照して、異なる偏光を有する扇状レー
ザビームを射出する投光器について説明する。本発明の
実施形態による振れ検出装置を含む位置測定設定システ
ムは受光センサ装置が受光した扇状レーザビームの受光
時間間隔tから(数式2)を使用して高低角γを求めて
いる。図24(a)に示すように、受光センサ装置が受
光した扇状レーザビームの受光時間間隔が長いときは、
受光時間間隔tを正確に求めることができる。しかしな
がら、図24(b)(c)のように、受光時間間隔tが
短くなると、受光した2つの扇状レーザビームを識別す
ることが困難になり、2つの扇状レーザビームの受光時
間間隔tを測定するのが難しくなる。そこで、各扇状レ
ーザビームを容易に識別することができるように、扇状
レーザビームに異なる偏光を与える。
【0068】図23は、異なる偏光を有する3つの扇状
レーザビームb31、b32、b33を射出する投光器
303の光学系を表す。なお、図中の各光学素子を通る
レーザ光線の方向は実線の矢印で図示し、レーザ光線の
偏光方向は破線の矢印で模式的に図示されている。
【0069】レーザ投光器303に使用するレーザ光線
投光器332にレーザダイオードを用いると、レーザ光
は直線偏光になる。この偏光方向をここではX方向と
し、レーザ光の射出される方向をZ方向とし、XZ平面
に直交する方向をY方向とする。レーザ光線投光器33
2から発せられたレーザ光線は、コリメートレンズ33
3により平行光に形成され、1/4波長板340に入射
する。1/4波長板340は、レーザ光線投光器332
が射出し、X方向に直線偏光されたレーザ光が円偏光に
なるような方向に配置される。1/4波長板340を通
過したレーザ光は再度1/4波長板339を透過して、
図23に示すような、X方向と45゜の角度をなす方向
に直線偏光される。ここで、回転部305は回動自在に
保持されているので、1/4波長板340と1/4波長
板339との相対位置は変化する。しかしながら、1/
4波長板340を通過したレーザ光は円偏光であるの
で、再度1/4波長板339を透過した後の直線偏光の
偏光方向は、相対位置の変化の影響を受けず、1/4波
長板339により決定される。次に、レーザ光は偏光ビ
ームスプリッター341を通過する。偏光ビームスプリ
ッター341はY方向の偏光成分を反射させ、X方向の
偏光成分を透過させるように構成される。したがって、
1/4波長板339によってX方向と45゜の角度をな
す方向に直線偏光されたレーザ光のY方向成分は偏光ビ
ームスプリッター341によって反射されて90゜偏向
される。一方、レーザ光のX方向成分は偏光ビームスプ
リッター341を通過する。
【0070】偏光ビームスプリッター341によって反
射したレーザ光は、再度1/4波長板338に入射して
円偏光となり、次にシリンダーミラー336により反射
される。シリンダーミラー336は、レーザ光が回転部
305より射出された際に水平面に対して垂直になるよ
うな方向に配置される。また、1/4波長板338とシ
リンダーミラー336との間には偏角プリズム336a
が配置されている。この偏角プリズム336aは中央で
2分割されており、回転部305から扇状ビームb3
1、b32が射出された際、それらの扇状ビームのなす
角度が2δになるような透過偏角を有する。シリンダー
ミラー336で反射されたレーザ光は、再度偏角プリズ
ム336a及び1/4波長板338を透過し、Z方向の
直線偏光になるため、今度は、偏光ビームスプリッター
341を透過することができ、回転部305より射出さ
れる。
【0071】一方、偏光ビームスプリッター341を透
過したレーザ光は、同様に再度1/4波長板337に入
射して円偏光となり、次にシリンダーミラー335によ
って反射される。シリンダーミラー335は、扇状レー
ザビームb32が回転部305より射出された際に、扇
状レーザビームb32が水平面に対しθの角度になるよ
うな方向に配置される。シリンダーミラー335で反射
されたレーザ光は、再度1/4波長板337を透過して
Y方向の直線偏光になるため、今度は、入射時に透過し
た偏光ビームスプリッター341で反射され、回転部3
05より射出される。
【0072】異なる偏光を有する扇状ビームを射出する
回転レーザ装置を使用する場合には、受光センサ装置に
異なる偏光を有する扇状ビームを分離するための光学系
を設ける必要がある。即ち、受光センサ装置154の受
光部156に、異なる偏光のレーザ光を分離するための
ビームスプリッター(図示せず)を設ける。更に、該ビ
ームスプリッター(図示せず)を透過したレーザ光を受
光するための受光素子(図示せず)と、該ビームスプリ
ッター(図示せず)を反射したレーザ光を受光するため
の受光素子(図示せず)を別々に設ける。この構成によ
り、異なる偏光を有する2つの扇状レーザビームが短い
時間間隔で入射したとしても、2つの扇状レーザビーム
は、夫々別の受光素子(図示せず)によって受光される
ため、それらの受光時間間隔tを正確に測定することが
できる。
【0073】(2.1.3)扇状レーザビームと角度信
号送信用のレーザ光線とを異なる方向に射出する回転レ
ーザ装置 また、3つの扇状ビームと、角度信号送信用のレーザ光
線Sは、必ずしも同一方向に射出されるように構成しな
くても良い。即ち、図25に示すように、扇状ビームb
1、b2、b3と、角度信号送信用のレーザ光線Sが互
いに干渉しないように、回転レーザ装置451が、それ
らの光を異なる方向に射出するように構成しても良い。
この場合には、扇状ビームb2を受光した時刻と、レー
ザ光線Sを受光した時刻の時間差から角度を算出する。
この構成においては、扇状ビームb1、b2、b3と、
角度信号送信用のレーザ光線Sの発するレーザ光が同じ
色(波長)でも良く、受光センサ装置が備える扇状ビー
ム用の受光部と角度信号受信用の受光部とを兼用にする
ことができる。更に、角度信号送信用のレーザ光線S
は、扇状ビームb1、b2、b3による位置の測定が可
能な範囲をすべてカバーできるような広がり角を有する
ように構成する必要がある。
【0074】(2.1.4)2つの扇状レーザビームを
射出する回転レーザ装置 今度は、図26を参照して、2つの扇状レーザビームb
51、b52を射出する回転レーザ装置551について
説明する。図26に示すように、回転レーザ装置551
は、扇状レーザビームb51、b52を射出ながら点C
を中心に回転する。図27に示すように、扇状レーザビ
ームb51は水平面に対して角度ρをなして射出され、
扇状レーザビームb52は水平面に対して角度σをなし
て射出される。更に、扇状レーザビームb51と水平面
が交わる交線と、扇状レーザビームb52と水平面が交
わる交線とのなす角度をνとする。2つ扇状レーザビー
ムb51、b52はこのような関係を保ちながら回転す
るので、扇状レーザビームb51、b52は時間差をも
って受光センサ装置を横切る。本実施形態は、この時間
差を基に受光センサ装置の水平面からの高さを測定す
る。
【0075】次に、図28を参照して、本実施形態によ
る高低角度γの測定原理を説明する。前述のように、扇
状レーザビームb51、b52は時間差をもって受光セ
ンサ装置154の受光部を横切る。受光センサ装置15
4の受光部が水平面内の位置Aにある場合には、受光セ
ンサ装置154は図28(a)に示すようなレーザ光を
検出する。これに対して、受光部がAの鉛直上方Bの位
置にある場合には、検出されるファンビームは図28
(b)に示すようになる。ここで、図28(a)に示す
ように、受光部が点Aにある場合の2つのファンビーム
の検出時間間隔をtaとし、回転レーザ装置551の回
転周期をTとすると2つビームの検出時間間隔は(数式
12)で与えられる。
【数12】
【0076】又、受光部が任意の高さBにある場合の検
出時間間隔tbは、受光部の位置Bとファンビームレー
ザ光の射出点Cとを結んだ直線と、水平面とのなす角
度、即ち、高低角度∠BCA=γに比例するので、γが
大きくなると検出時間間隔tbが長くなる。従って、B
における検出時間間隔tbを測定することにより、高低
角度γを下記の(数式13)又は(数式14)から算出
することができる。
【数13】
【数14】
【0077】受光センサ装置154に内蔵された演算部
166は、2つの扇状レーザビームb51、b52が受
光センサ装置154の受光部を横切る時間間隔tb
び、回転レーザ装置551の回転周期Tから角度γを算
出する。この演算結果を表示部157に表示する。この
ように測定された高低角度γを(数式6)に代入するこ
とにより受光センサ装置154のZ座標を求めることが
できる。X座標、Y座標の測定については前述の第1の
実施形態で説明した測定原理と同様である。また、所望
の高低角γ0を受光センサ装置に予め入力しておき、そ
の高低角γ0に対応する受光時間間隔tb−taを計算す
る。受光センサ装置が前記受光時間間隔tb−taで扇状
レーザビームを受光したときに、受光センサ装置にその
旨が表示されるように構成しておくことによって、円錐
基準面を形成することができる。また、受光時間間隔が
aのときに表示をするように構成すれば水平面を形成
することができる。
【0078】ここで、(数式12)乃至(数式14)に
は、回転レーザ装置の回転周期Tが含まれるため、扇状
レーザビームの回転に回転むらがあると、その回転むら
が高低角度γの測定精度に影響を与える。好ましくは、
これらの実施形態の場合には扇状レーザビームを回転さ
せるモータに回転精度の高いモータを採用する。これに
対して、前記の(数式2)には、回転周期Tが含まれな
いため、扇状ビームb1を受光してから扇状ビームb3
を受光するまでの短い期間において回転むらが存在しな
い限り、測定精度が悪化することはない。従って、回転
レーザ装置の1回転の間に扇状ビームが3回検出される
実施形態の方が、2回検出される実施形態よりも回転む
らによる誤差の影響を受けにくい。
【0079】(2.1.5)種々の形態の扇状レーザビ
ームを射出する回転レーザ装置 以上、説明した実施形態は、回転レーザ装置が、図3に
示した概略N字形に配置された3つの扇状レーザビーム
b1、b2、b3を射出するタイプ、及び図27に示し
た概略V字形に配置された2つの扇状レーザビームb5
1、b52を射出するタイプであるが、レーザビームの
配置、本数を種々の形態にすることができる。扇状レー
ザビームの配置の仕方を図29(a)乃至(r)に例示
する。これら全ての扇状レーザビームは、図5の回折格
子134を適宜変更することによって容易に実現するこ
とができる。
【0080】図29(a)乃至(f)の扇状レーザビー
ムの場合には、回転レーザ装置が1回転する間に2回扇
状レーザビームを検出する。従って、(数式12)乃至
(数式14)、又は、それらを変形した数式を用いて高
低角度γを計算することができる。図29(g)乃至
(p)の扇状レーザビームの場合には、受光センサ装置
154の受光部156は、回転レーザ装置が1回転する
間に3回扇状レーザビームを検出する。従って、第1の
実施形態において説明した測定原理によって高低角度γ
を計算することができる。
【0081】図29(q)及び(r)の扇状レーザビー
ムの場合には、回転レーザ装置151が1回転する間に
4回扇状レーザビームが検出される。従って、検出され
た4つの扇状ビームから任意の3つの扇状ビームを選択
して計算することによって、4通りの高低角度γを計算
することができる。これらの高低角度γを平均化するこ
とによって高低角度γの測定精度を向上させることがで
きる。更に扇状レーザビームの本数を増やすことによっ
て平均をとるデータ数を増やし、測定精度を向上させて
も良い。
【0082】また、図29(c)(d)(j)(k)の
扇状レーザビームでは、水平面付近では緩やかな傾斜を
有し、水平面から離れた所で急激な傾斜を有する扇状ビ
ームを含むため、高低角度γの変化に対する受光時間間
隔の変化の割合が、水平面付近と水平面から離れた所と
の間で異なる。これにより、水平面付近の高低角度γの
測定感度を高くすることができる。なお、本明細書で
は、回転レーザ装置が1回転する間にn回扇状レーザビ
ームが検出されるような扇状レーザビームの構成態様を
「実質的にn本の扇状レーザビーム」と呼ぶことにす
る。
【0083】(2.1.6)回転角度位置の送信に電波
を使用する回転レーザ装置 今度は、回転角度位置ζ、ξの他の測定原理について説
明する。前述の位置測定設定システムでは、回転角度位
置ζの情報を回転レーザ装置151から受光センサ装置
154に送信するためにレーザ光線Sを使用していた
が、レーザ光線の代りに電波を使用して回転角度位置ζ
の情報を送信しても良い。この場合には、回転レーザ装
置151の投光器103に含まれる、レーザ光線Sを射
出するための光学系を省略する。レーザ光線S用の光学
系の代りに、回転レーザ装置151のケーシング101
の中に電波送信機(図示せず)を設け、回転角度位置ζ
の情報を受光センサ装置154に送信する。一方、受光
センサ装置154には、電波受信機(図示せず)を設
け、回転レーザ装置151から送信された回転角度位置
ζの情報を受信する。受光センサ装置154に含まれ
る、レーザ光線Sを受光するための受光部155は省略
する。回転角度位置ζの情報を伝達する原理について
は、送信するための媒体がレーザ光線から電波に変わる
点以外は前述の位置測定設定システムと同様である。
【0084】(2.1.7)扇状レーザビームと回転角
度位置送信用のレーザ光線とを兼用する回転レーザ装置 扇状レーザビームb1、b2、b3の何れかに回転角度
位置の情報を表す変調を加えて、扇状レーザビームと、
回転角度位置を送信するためのレーザ光線Sとを兼用に
することもできる。
【0085】(2.1.8)振れ角を光通信によって送
信する回転レーザ装置 振れ検出装置190によって検出された振れ角を、光通
信によって受光センサ装置154に送信しても良い。光
通信による振れ角の送信は、光通信による回転角度位置
の送信と全く同様の構成で実現することができる。ま
た、振れ角送信用の光と、回転角度位置送信用の光とを
兼用にしても良い。或いは、扇状レーザビームb1、b
2、b3に変調を加えることにより、扇状レーザビーム
を使用して振れ角を送信することもできる。
【0086】(2.2)受光センサ装置の他の実施形態 (2.2.1)全方向受光可能な受光センサ装置 図30(a)乃至(d)に、全方向受光可能な受光セン
サ装置254を図示する。図30(a)に示すように、
全方向受光可能な受光センサ装置254は、支柱280
と、受光部256と、受光センサ制御部277とを有す
る。受光部256は支柱280の上部に取付けられ、受
光センサ制御部277は支柱の下部に取付けられる。図
30(b)は受光部256の上面断面図であり、図30
(c)は側断面図であり、図30(d)は部分切取り断
面図である。図30(b)乃至(d)に示すように、受
光部256は、集光手段である環状のシリンドリカルフ
レネルレンズ276と、環状のファイバーシート275
と、環状に配置された複数の受光素子273とを有し、
これらは同心円状に配列される。更に、環状に配置され
た受光素子273の内側には、受光素子制御部274が
設けられる。
【0087】図31(a)及びその断面である図31
(b)に示すように、受光センサ制御部277は表示部
257と、警告部261、例えば、ブザーと、入力キー
262と、記憶部265と、演算部266と、回転角度
位置の情報を受信するための電波受信機270と、外部
通信部278とを有する。更に、受光センサ制御部27
7は外部通信部278を介して外部コンピュータ279
と接続することができる。外部コンピュータ279によ
ってデータの入力、測定結果の表示、測定結果の後処理
を行うことができる。
【0088】扇状レーザビームが受光部256に照射さ
れると、扇状レーザビームは高低方向に指向性を有する
シリンドリカルフレネルレンズ276によって、ファイ
バーシート275を介して受光素子273に集光され
る。ファイバーシート275はシリンドリカルフレネル
レンズ276で集光された扇状ビームを水平方向に拡散
するので、受光した扇状ビームが受光素子273に一様
に入射する。この構成により、シリンドリカルフレネル
レンズ276の指向性以外の外乱光は受光素子273に
入射しないため、扇状ビームが入射することによって発
生する入射信号のS/N比を向上させることができる。
また、各受光素子273は受光素子制御部274に並列
に接続され、各受光素子273の受光状態を判断して、
扇状ビームが入射されていない受光素子273の回路を
遮断することによって入射信号のS/N比を更に向上さ
せる。
【0089】受光素子273は扇状レーザビームを受け
ると、受光信号を受光素子制御部274に送る。受光部
256に内蔵された受光素子制御部274は受光信号を
受光センサ制御部277に送る。受光センサ制御部27
7における信号の処理は、受光センサ装置154におけ
る信号の処理と同じである。
【0090】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特
許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内におい
て、開示した実施形態に種々の変更を加えることができ
る。
【0091】
【発明の効果】本発明により、回転部と投光器本体部と
の間の振れ角を検出するための振れ検出装置、並びに、
振れ検出装置を含む回転レーザ装置及び位置測定設定シ
ステムが得られた。また、本発明により、振れ検出装置
によって振れ角を検出して、それに基づいて測定される
位置を補正し、又は設定される面を補正する、回転レー
ザ装置及び位置測定設定システムが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の振れ検出装置を含む位置測
定設定システムの全体構成を表す斜視図である。
【図2】3つの扇状レーザビームの配置を表す斜視図で
ある。
【図3】3つの扇状レーザビームの配置を表す三面図で
ある。
【図4】回転レーザ装置の傾斜機構を表す側断面図であ
る。
【図5】回転レーザ装置に含まれる投光器の側断面図で
ある。
【図6】1本のレーザビームが回折格子によって3つの
扇状レーザビームに成形される様子を示す斜視図であ
る。
【図7】3つの扇状レーザビームと、角度信号を送信す
るためのレーザ光線との位置関係を表す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態による振れ検出装置の斜視図
である。
【図9】受光センサ装置の正面図である。
【図10】受光センサ装置の全断面図である。
【図11】図9の直線X−Xに沿ってとられた断面図で
ある。
【図12】受光センサ装置が受光した扇状レーザビーム
の信号を表すグラフである。
【図13】回転角度位置を送信する信号を表すグラフで
ある。
【図14】位置測定設定システムによる位置の測定原理
を表す図である。
【図15】ペンタプリズムに入る入射光と、射出される
射出光との関係を表す図である。
【図16】入射光がペンタプリズムの入射面に傾斜して
入射した場合に、高低角度の測定値に生じる誤差を表す
三面図である。
【図17】3つの扇状レーザビームが傾斜して射出され
た場合に、扇状レーザビームの受光時間間隔に生じる誤
差を表す図である。
【図18】位置測定設定システムによって仮想面を形成
するための作業手順を表すフローチャートである。
【図19】形成すべき仮想面と水平面との位置関係を表
す斜視図である。
【図20】回転レーザ装置に設けられた受光手段及び反
射手段を表す部分拡大図である。
【図21】回転レーザ装置の受光手段が受光する光の強
さと、レーザ光を射出する回転角度位置との関係を表す
グラフである。
【図22】回転レーザ装置に含まれる投光器の他の構成
を示す断面図である。
【図23】異なる偏光を有する扇状レーザビームを射出
する投光器の構成を表す斜視図である。
【図24】受光センサ装置が受光する扇状レーザビーム
を表すグラフである。
【図25】3つの扇状レーザビームと、角度信号を送信
するためのレーザ光線とを異なる方向に射出する回転レ
ーザ装置の斜視図である。
【図26】2つの扇状レーザビームを射出する回転レー
ザ装置を表す斜視図である。
【図27】2つの扇状レーザビームの配置を表す三面図
である。
【図28】受光センサ装置が受光した扇状レーザビーム
の信号を表すグラフである。
【図29】扇状レーザビームの他の構成を例示する図で
ある。
【図30】全方向受光可能な受光センサ装置を表す、正
面図及び部分断面図である。
【図31】全方向受光可能な受光センサ装置に含まれる
受光センサ制御部の正面図及び断面図である。
【図32】従来技術の回転レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
b1、b2、b3:扇状レーザビーム S:回転角度位置送信用レーザ光線 H:振れ角検出用レーザ光線 100:位置測定設定システム 101:ケーシング 102:凹部 103:レーザ投光器 104:球面座 105:回転部 106:走査モータ 107:駆動ギア 108:走査ギア 109:ペンタプリズム 110:傾斜機構 111:傾斜用モータ 112:傾斜用スクリュー 113:傾斜ナット 114:駆動ギア 115:傾斜用ギア 116:傾斜用アーム 117:エンコーダ 118、119:固定傾斜センサ 120:投光器本体部 131:投光窓 132:レーザ光線投光器 133:コリメートレンズ 134:回折格子 148:ミラー 149:ダイクロックミラー 151、152:回転レーザ装置 153a:受光手段 153b:反射手段 154:受光センサ装置 155:受光部 156:受光部 157:表示部 158:固定ノブ 159:標尺 160:目盛 161:ブザー 162:入力キー 163:指標 164:筐体 165:記憶部 166:演算部 167:標尺目盛読取部 170:角度信号受信部 171:ダイクロックプリズム 172:角度信号投光器 173:受光素子 190:振れ検出装置 193:発光部 194:受光部 196、197:コンデンサレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA33 AA43 EE00 FF15 FF32 FF49 GG04 GG06 GG16 HH08 JJ16 JJ26 LL10 LL20 LL36 LL37 LL42 MM15 QQ33 UU01 UU02 UU03 UU06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線を射出するためのレーザ投光
    器の投光器本体部に取付けられた発光部と、 前記レーザ投光器の回転部に取付けられ、前記発光部が
    照射した光を反射するための反射手段と、 前記レーザ投光器の投光器本体部に取付けられ、前記反
    射手段によって反射された光を受光するための受光部
    と、を有し、 前記受光部が受光した、前記反射手段からの反射光の受
    光位置に基づいて、前記投光器本体部に対する前記回転
    部の振れ角を検出することを特徴とする、振れ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記発光部が照射した光を平行光線にし
    て前記反射手段にあてるための第1のコンデンサレンズ
    と、前記反射手段が反射した光を集光して前記受光部に
    入射させるための第2のコンデンサレンズと、を更に有
    することを特徴とする、請求項1に記載の振れ検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記受光部が、4分割素子、半導体位置
    検出器、又はCCDによって構成されることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載の振れ検出装置。
  4. 【請求項4】 投光器本体部と回転部とを含む投光器
    と、前記投光器を内蔵するケーシングと、を有し、前記
    投光器が射出したレーザ光線を回転させながら射出する
    ように構成された回転レーザ装置において、 前記投光器が、請求項1乃至請求項3に記載の振れ検出
    装置を有することを特徴とする、振れ検出装置付き回転
    レーザ装置。
  5. 【請求項5】 回転レーザ装置と、前記回転レーザ装置
    が射出したレーザ光を受光するための受光センサ装置
    と、を有し、前記受光センサ装置が受光したレーザ光に
    基づいて位置を測定して位置測定値を求め、又は、前記
    位置測定値をもとに面の設定を行う、位置測定設定シス
    テムにおいて、 前記回転レーザ装置が請求項4に記載の振れ検出装置付
    き回転レーザ装置であり、前記受光センサ装置が、前記
    振れ検出装置が検出した振れ角に基づいて前記位置測定
    値を補正するための演算部を有することを特徴とする、
    振れ検出補正装置付き位置測定設定システム。
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