JP2002167325A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Abstract
なく、また、炭の分散安定性に優れる洗浄剤組成物を提
供することにある。 【解決手段】 高級脂肪酸塩、炭、多価アルコールを含
有することを特徴とする洗浄剤組成物とし、所望によ
り、ノニオン性界面活性剤、無機塩を含有することがで
きる。
Description
し、その目的は洗浄力に優れ、しかも洗浄後は肌へのつ
っぱり感がなく、また、炭の分散安定性に優れる洗浄剤
組成物を提供することにある。
脂肪酸塩であるセッケンが広く配合されている。この高
級脂肪酸塩の洗浄作用は、高級脂肪酸塩の水溶液が汚れ
と皮膚の間に浸透することにより、汚れの付着力を弱め
て落ちやすくし、除去された汚れを高級脂肪酸塩分子に
よって溶液中に乳化分散させ、又は、高級脂肪酸塩のミ
セル中に可溶化させることにより達成される。また、種
々の汚れを除去するために、高級脂肪酸塩の外、各種界
面活性剤が更に配合されるが、洗浄力をより高めるため
に、高級脂肪酸塩や各種界面活性剤の配合量を増加させ
ることによりなされている。
性剤の配合量の増加は、その洗浄作用が、皮膚上の皮脂
を乳化もしくは可溶化することにより達成されるもので
あることから、過度の洗浄によっては、洗浄後の肌荒れ
やつっぱり感の要因となり好ましくないという欠点を有
していた。
発明者らが鋭意研究を行った結果、高級脂肪酸塩に炭及
び多価アルコールを共に配合することにより、高級脂肪
酸塩や各種界面活性剤の配合量を増加させることなく洗
浄力を向上させ、使用後においては肌へのつっぱり感が
なく、また、組成物中での炭の分散安定性に優れる洗浄
剤組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
炭、多価アルコールを含有することを特徴とする洗浄剤
組成物に関し、請求項2に係る発明は、前記炭が薬用
炭、竹炭、備長炭、ヒノキ木炭から選ばれる1種又は2
種以上であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤
組成物に関する。請求項3に係る発明は、更にノニオン
性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1又は
2に記載の洗浄剤組成物に関し、請求項4に係る発明
は、前記ノニオン性界面活性剤が、モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール及び/又はジステアリン酸ポリエ
チレングリコールであることを特徴とする請求項3に記
載の洗浄剤組成物に関する。請求項5に係る発明は、更
に無機塩を含有することを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載の洗浄剤組成物に関し、請求項6に係る
発明は、前記無機塩がリン酸二水素ナトリウムであるこ
とを特徴とする請求項5に記載の洗浄剤組成物に関す
る。
須成分として、高級脂肪酸塩、炭及び多価アルコールが
含有される。これは、炭を配合することにより、洗浄剤
組成物中の高級脂肪酸塩や界面活性剤などの洗浄剤成分
の配合量を増加させることなく、高い洗浄力を発揮させ
ることができるからである。
成分として高級脂肪酸塩が配合される。本発明に用いる
ことのできる高級脂肪酸塩の高級脂肪酸は、化粧品に配
合されるものであれば特に限定されないが、具体的に
は、魚油、牛脂等の動物性油脂、ヤシ油、パーム油、パ
ーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等の植物性油
脂、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の炭素数12〜22
の高級脂肪酸などを例示することができ、炭素数12〜
22の高級脂肪酸を用いることが好ましい。その理由
は、皮膚への刺激性がなく色相にも優れ、しかも臭気、
酸敗等の経時劣化現象がないからである。尚、本発明に
係る洗浄剤組成物には、これらの高級脂肪酸の1種又は
2種以上を配合することができる。
ウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等のアル
カリでケン化、または中和して得た高級脂肪酸塩の一種
又は二種以上を使用することができ、特に、上記ケン化
又は中和により得られた塩が炭素数12〜22の高級脂
肪酸塩であれば、より望ましく使用することができる。
また、使用するアルカリとしては、材料入手の容易性及
び取り扱いの簡便性から水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムを用いることが好ましい。
配合する場合、高級脂肪酸とアルカリを予め高級脂肪酸
塩として調製後に配合するか、或いは該組成物中で高級
脂肪酸塩としても良い。
が、高級脂肪酸としての配合量が、5.0〜40.0重
量%とすることが好ましく、10.0〜35.0重量%
とすることがより好ましい。これは、5.0重量%未満
の配合量では、泡立ちや洗浄効果を満足するすることが
できず、また、40.0重量%を超えて配合すると皮膚
刺激性が高くなり、また粘度上昇のために使用性が悪く
なることから、いずれの場合も好ましくないからであ
る。
須成分として炭が配合される。炭は多孔性を有すること
から、皮膚上の皮脂などの汚れを吸着し、しかも皮膚に
対しての刺激性もない。また、炭を配合することによ
り、高級脂肪酸や界面活性剤の配合量を増加させること
なく洗浄力を向上させることができる。
炭、竹炭、備長炭、ヒノキ木炭等を例示することがで
き、薬用炭を用いることが好ましい。また、用いる炭は
粉末状のものが好ましく、粒子径が1μm〜500μm
のものが好ましい。これは、1μm未満の粒子径では、
製造時における粉塵の問題のために、また、500μm
を超える粒子径の場合には、洗浄時の使用感が悪くなる
ために、いずれの場合も好ましくないからである。
れないが、0.01〜1.0重量%とすることが好まし
く、0.05〜0.8重量%とすることがより好まし
い。この理由は、0.01未満の配合量では十分な洗浄
効果が得られず、また、1.0重量%を超えて配合して
も、それ以上の効果が望めないことから、いずれの場合
も好ましくないからである。
須成分として多価アルコールを配合することができる。
本発明に配合することができる多価アルコールとして
は、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等を
例示することができ、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、グリセリン等を用いることが好まし
い。この理由は、洗浄剤組成物中での炭の分散性に有利
であるからである。また、これらは、一種又は二種以上
を組合わせて用いることもできる。
は、0.5〜40.0重量%とすることが好ましく、
1.0〜30.0重量%とすることがより好ましい。こ
れは、0.5未満の配合量では炭の分散性や使用感が悪
いために、40.0重量%を超えて配合すると、べたつ
き等の使用感に悪影響を及ぼす上に、系全体の安定性を
維持することが困難であるために、いずれの場合も好ま
しくないからである。
の分散後の安定性を向上させるために所望によりノニオ
ン性界面活性剤を配合することができる。ノニオン性界
面活性剤を用いる理由は、本発明に係る洗浄剤組成物に
は炭を配合する故、輸送時の振動や長期間の保存におい
ても炭が均一に分散されていることが必要であり、この
分散安定性に優れているからである。
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等を例
示することができ、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テルを用いることが好ましく、特にモノステアリン酸ポ
リエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレング
リコールを用いることが好ましい。これは、高級脂肪酸
塩及び炭の混合を容易にすることができ、洗浄剤組成物
中での炭の分散安定性を向上させることができる上に、
使用感においても優れるという理由によるためである。
されないが、洗浄剤組成物中、0.5〜5.0重量%と
することが好ましく、1.0〜3.0重量%とするのが
より好ましい。これは、0.5重量%未満の配合量で
は、炭の分散安定性の効果が十分ではないために、5.
0重量%を超えて配合したとしても、それ以上の効果が
望めないばかりか、水との馴染みに劣り使用感が悪くな
ることから、いずれの場合も好ましくないからである。
望により高級脂肪酸塩の稠度調整剤として無機塩を配合
することができる。本発明に用いることのできる無機塩
とは、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、
臭化ナトリウム、臭化カリウム、塩化アンモニウム、硝
酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸一水素
ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等を例示すること
ができ、特にリン酸二水素ナトリウムを用いることが好
ましい。この理由は、洗浄剤組成物の稠度調整ができる
上に、キレート作用も有することから製品の着色防止剤
としての効果をも併せ持つからである。
稠度が得られるように配合すればよいが、洗浄剤組成物
中、0.1〜2.0重量%とすることが好ましく、0.
3〜1.0重量%とすることがより好ましい。これは、
0.1重量%未満の配合量では系の稠度調整剤として十
分でなく、また、2.0重量%を超えて配合すると、稠
度が高くなりすぎ、使用性等に問題が生じるため、いず
れの場合も好ましくないからである。
目的を損なわない範囲であれば、上記に記した成分の
他、シリコーン類、保湿剤、界面活性剤、グリチルリチ
ン、アラントイン、トリクロサン、ビタミン類などの薬
剤、動物及び植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、ス
クラブ剤、各種香料、防腐剤、精製水などを目的に応じ
て配合してもよい。
ォーム、ボディソープ、ハンドソープ、ボディーシャン
プー、シャンプーなどに好ましく用いることができる。
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。尚、薬用炭は、商品名、薬用炭(主粒子径
330メッシュパス、堀江生薬社製)を用いた。また、
表中の配合量の単位は重量%である。 (試料の調製)後記表1〜表3に記した組成に従い、実
施例1〜6及び比較例1〜6の各試料を調製した。
脂にケラチン布(3cm×3cm)を浸して汚染布と
し、このものを実施例1〜2及び比較例1で得た各試料
の10%水溶液に50℃で1時間浸漬後、水洗した。各
試料の洗浄力は、人工皮脂の除去率を汚染布の重量変化
から下記式により算出し、結果を表1に示した。 洗浄力(%)=(塗布時人工皮脂量−洗浄後人工皮脂
量)÷(塗布時人工皮脂量)×100 尚、人工皮脂は、トンシ40%、オレイン酸13%、豚
ミリスチン12%、スクワレン12%、パラフィンワッ
クス10%、ステアリン酸モノグリセリン3%、コレス
テロール2%、赤色202号残分の組成のものを調製し
て用いた。
り、高い洗浄力が得られることが分かる。
3〜4及び比較例3〜5で得た各試料を、専門パネラー
5名により、洗顔フォームとしての態様で、チューブか
ら吐出時の硬さ及び使用時の肌のつっぱり感を以下の評
価基準に従って評価した。結果を表2に示した。 <評価基準> ◎:非常に良好(5名中4名以上がよい) ○:良好(5名中3名がよい) △:普通(5名中2名がよい) ×:不良(5名中1名以下がよい)
物は使用後のつっぱり感がなく、また、無機塩を配合す
ることにより、適度な稠度に調製することができること
が分かる。
5〜6及び比較例6で得た各試料を遠心管に採り、遠心
分離(1000rpm,40分)することにより、洗浄
剤組成物中の炭の分散安定性を以下の評価基準に従って
目視で評価した。結果を表3に示した。 <評価基準> ◎:遠心前と変化がない(均一に分散している) ○:試料全体に炭は分散しているが上層部に若干の濃度
勾配がある △:試料上層部に炭の殆ど無い層が認められる ×:試料上層部に炭のない層が認められる
配合すると、炭の分散安定性に優れることが分かる。
を示す。尚、配合量は重量%である。
組成物は、高級脂肪酸塩、炭及び多価アルコールが含有
されてなることから、高い洗浄力を有し、使用後におい
ても肌へのつっぱり感が生じない使用感の良い洗浄剤組
成物を提供でき、更にノニオン性界面活性剤を含有する
と、炭の分散安定性に優れる洗浄剤組成物を提供するこ
とができる。また、無機塩を含有することにより、目的
の稠度に調製できる洗浄剤組成物を提供することができ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 高級脂肪酸塩、炭、多価アルコールを含
有することを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 前記炭が薬用炭、竹炭、備長炭、ヒノキ
木炭から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴と
する請求項1に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 更にノニオン性界面活性剤を含有するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 前記ノニオン性界面活性剤が、モノステ
アリン酸ポリエチレングリコール及び/又はジステアリ
ン酸ポリエチレングリコールであることを特徴とする請
求項3に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 更に無機塩を含有することを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項6】 前記無機塩がリン酸二水素ナトリウムで
あることを特徴とする請求項5に記載の洗浄剤組成物。
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