JP2015172187A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の洗浄剤組成物は、炭の分散安定性に優れ、汚れ落ちがよく、使用後のしっとり感に優れる洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】 次の成分(a)、(b)および(c);
(a)炭
(b)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド
(c)IOB値が3〜5の多価アルコール
を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭とポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドとIOB値が3〜5の多価アルコールを含有する洗浄剤組成物に関するものであり、更に詳しくは、炭の分散安定性に優れ、毛穴の汚れ落ちがよく、使用後のしっとり感を得られる洗浄剤組成物に関するものである。
洗浄剤組成物は、皮膚上の汚れや余分な皮脂を除去する目的で種々の成分を組合わせ含有してなる製剤である。従来、この洗浄力を高める方法としては、界面活性剤等の洗浄成分の含有量を高めたり、スクラブ剤や粉体等を含有することによって皮膚との摩擦を起こして物理的に汚れを除去しやすくする方法が用いられてきた。一例であるが、粉体として炭を用いる技術がある。炭は多孔性であり皮脂吸着能を有することから洗浄剤に含有して洗浄能力を高めたものが開発されている。炭を含有させた技術としては、例えば、高級脂肪酸と炭と多価アルコールを含有する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、炭とアクリル酸アルキル共重合体を含有する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−167325号公報 特開2002−212060号公報
上記、従来技術のうちで、特許文献1の技術では、ポリエチレングリコールの重合度によっては洗浄剤自体の安定性を損なったり、泡立ちが悪くなるという場合があった。また特許文献2の技術では、使用後に高分子特有の膜感やつっぱり感が見られるという場合があった。またこれまでの洗浄剤の技術では、洗浄力をあげることは、その反面として、皮脂を必要以上に除去することにより使用中の刺激感や使用後のつっぱり感を感じやすいという場合もあった。
またこれまでの技術では、洗浄剤組成物の高温保管時に洗浄剤組成物の粘性が低下することにより、炭が沈降することがあり、さらに室温に戻した場合でも、洗浄剤組成物の構造が不均一になるなどして、含有した炭が局在化するなど、製剤の外観としても不均一になる場合があった。
そこで本発明においては、炭の分散安定性に優れ、汚れ落ちがよく、使用後のしっとり感を得られる洗浄剤組成物を目指すべく技術開発を行った。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、炭という素材が、洗浄力の向上と使用後のしっとり感を両立させる素材として有用であることを見出した。しかしながら炭を洗浄剤組成物に含有させた場合、経時で沈降等が見られるなど、この炭を製剤中に安定に含有させるためには、特定の界面活性剤と共存させることが必要であると考えた。種々検討した結果、炭を分散させるためには、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドとともに、特定のIOB値を有する多価アルコールを含有させることにより、高温時においても、炭が沈降したりせず、高温から室温へ戻した場合でも、外観が不均一にならないということを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)炭
(b)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド
(c)IOB値が3〜5の多価アルコール
を含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
成分(a)の平均粒子径が、1〜200μmであることを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
前記成分(b)のポリオキシプロピレン数が、1分子あたり平均0.3〜5モルであることを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
前記洗浄剤組成物の洗浄成分が、高級脂肪酸塩であることを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
さらに成分(d)として、数平均分子量1,000〜6,000のポリエチレングリコールを含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
さらに成分(e)として、平均粒子径100〜1,000μmの粉体(ただし、成分(a)を除く)を含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
なお、本発明の別態様としては、成分(a)、成分(b)の含有質量比率が、(a):(b)=5:1〜1:100の範囲であることを特徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
このような比率の範囲内とすることにより、洗浄剤組成物における炭の分散安定性をさらに向上させることが可能である。
さらになお、本発明の別態様としては、成分(a)炭を造粒した顆粒に含有する洗浄剤組成物とすることも可能である。炭を造粒した顆粒に含有することで、洗浄剤組成物に炭を単独で含有させたときの炭の皮脂吸着効果と、造粒顆粒としての、毛穴の汚れ落ち効果と相乗的に作用させることも可能となる。
本発明の洗浄剤組成物は、炭の分散安定性に優れ、毛穴の汚れ落ちがよく、使用後のしっとり感に優れるという利点がある。
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(a)の炭は、多孔性を有し、皮膚上の余分な皮脂などを吸着する特性があるもので、通常、化粧料に使用可能な成分であれば特に限定されるものではないが、薬用炭、桐炭、竹炭、備長炭、ヒノキ木炭等を例示することができる。また、用いる炭の性状としては粉末状のものが好ましく、平均粒子径としては、1〜200μmであるものが好ましく、さらに好ましくは5〜100μmのものであり、そしてさらに好ましくは、10〜50μmの範囲のものである。なお、ここでの平均粒子径は、レーザー回折−散乱法(島津製作所製 レーザー回折式粒度分布測定装置「SALD−300V」)を用いて測定された値である。
このように特定の範囲のものとすることにより、炭の分散安定性が向上し、さらに炭の皮脂吸着効果も優れるものとなり、また、外観上も一定の品質になることとなるために特に好ましいものとなる。
また、炭は一般的に黒色を有しているが、洗浄剤組成物に含有した場合、その洗浄剤組成物の基剤色によっては、灰色から黒色の特徴的な外観を持たせることができる。
なお、成分(a)には、カーボンブラックは含まないものである。
成分(a)炭は、洗浄剤組成物に含有することで、その効果を得ることが可能である。この含有方法としては、まず洗浄剤組成物に直接含有させることが可能である。こうすることで、炭による皮脂吸着の効果を得ることが可能である。また、外観上も分散した炭が均一に分散されることになるため、視覚的にも炭含有による独特の外観となる。
また、炭を含有する別態様としては、造粒した顆粒内に含有することも可能である。ここで顆粒とするためには、成分(a)以外の種々の粉体を用いてもよく、後述する成分(e)を用いることも可能であるが、具体的には、例えば、クルミ殻、モモ種等の核種粉砕物、落花生、ゴマ等の外皮粉末、カゼイン等のタンパク質粉末、小麦粉、キチン、キトサン等の多糖類粉末等、ポリエチレン末、ポリスチレン末、ナイロン末、結晶セルロース、有機変性粘土鉱物、架橋型ポリアクリル酸ナトリウム、デンプンアクリル酸ナトリウムグラフト共重合体、軽石、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、ラポナイトコロイダルアルミナ、粘土鉱物、食塩、含水ケイ酸マグネシウム、含水ケイ酸アルミニウムカリウム、含水ケイ酸アルミニウム等や、これらを更に造粒して得られる顆粒等が挙げられ、目的や用途に応じて一種又は二種以上を適宜選択することができる。上記顆粒のうち崩壊性顆粒とは、粉体を結合剤を用いて公知の造粒法により製造することができるものである。このように顆粒状にした成分(a)は、毛穴の汚れ落ちにもより効果的なものとなるため、好ましい。
洗浄剤組成物中の成分(a)の炭の含有量は特に限定されないが、0.01〜3質量%(以下、質量%は単に、「%」と略す)とすることが好ましく、さらには、0.1〜1%とすることがさらに好ましい。この範囲内とすることにより、炭の皮脂吸着力による汚れ落ちおよび使用後のしっとり感の観点で好ましいものとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(b)のポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドは、ヤシ油脂肪酸と、モノイソプロパノールアミンの縮合物であるヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドに酸化プロピレンを付加重合したものである。本発明においては成分(a)の炭の分散安定性を高めることができる。特に高級脂肪酸塩を主体とする洗浄剤の場合、高温においての系の安定性不良による炭の沈降や高温から室温へ戻した場合に、未中和の脂肪酸を主体とする炭を含まない白い固形物が局所的に観察される場合があるが、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドを含有することにより高級脂肪酸塩系での炭の分散安定性を向上させることができる。ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドにおけるポリオキシプロピレン(以下、単に「POP」と記載することもある)の平均付加モル数としては、特に限定されるものではなく、1分子あたりでは、0.3〜5モルのものを用いることが可能であるが、好ましくは0.3〜2モルが好ましく、特に、平均付加モル数が1であるポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.)が好ましい。市販品としてはアミゼット1PC(川研ファインケミカル株式会社製)が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物中の成分(b)のポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドの含有量は特に限定されないが、0.1〜5%とすることが好ましく、さらには、0.5〜2%とすることがさらに好ましい。この範囲とすることにより、炭の分散安定性の観点で好ましいものとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄剤基剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、高級脂肪酸塩を用いることができる。この高級脂肪酸には、例えば炭素数8〜22の脂肪酸等があり、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、イソステアリン酸、リチノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸などの単一脂肪酸の他、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム核油脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられる。これら脂肪酸としては、飽和、不飽和もしくは直鎖、分岐いずれの脂肪酸塩を挙げることができる。またこれらの脂肪酸は塩基であらかじめ中和されたものを用いることができるが、製造時に別々に含有することで中和して用いるなどいずれの場合においても可能である。このような中和する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどの無機塩基、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどのアルカノールアミン、リジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられ、これらの混合物であってもよい。このような高級脂肪酸塩は、一種又は二種以上用いることができる。
高級脂肪酸塩以外の洗浄剤基剤としては、ラウリル硫酸塩、ラウリルエーテル硫酸塩、アミドエーテル硫酸塩、リン酸エステル類、アシルメチルタウリン塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルアスパラギン酸塩、及びN−アシルグルタミン酸塩等のアニオン界面活性剤を一種または二種以上併用して用いることも可能である。
また、カルボベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリウムベタイン系、アミドベタイン系、ホスホベタイン系、アミンオキサイド系の両性界面活性剤を一種または二種以上併用して用いることも可能である。他にも、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等のノニオン性界面活性剤の一種又は二種以上の洗浄剤基剤を用いることも可能である。
上記した、成分(a)、成分(b)と、後述する成分(c)を組合わせ含有することにより、本発明の洗浄剤組成物とすることができるが、成分(a)と成分(b)を特定の範囲で組合わせることにより、炭の分散安定性の効果の面でさらに好ましいものとすることが可能となる。すなわち、本発明における成分(a)と成分(b)の含有質量比率は(a):(b)=5:1〜1:100の範囲であることが好ましい。さらに、3:1〜1:50の範囲とすれば、より好ましい。
成分(c)の多価アルコールはIOB値が3〜5のものである。 ここで、IOB値とは、有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719−725)に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすもので、IOB値=(無機性値/有機性値)より求められる。成分(c)の具体例としては、ジグリセリン(IOB値=3.5)、グリセリン(IOB値=5)等が挙げられる。これらは、化粧品の汎用原料であり、市販品を用いることができる。その中でも特にグリセリンが好ましい。
洗浄剤組成物中の成分(c)の多価アルコールの含有量は特に限定されないが、5〜20%とすることが好ましく、さらには、5〜10%とすることがさらに好ましい。この範囲とすることにより、炭の分散安定性および使用後のしっとり感の観点で好ましいものとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物には、成分(d)をさらに含有させると、洗浄後の肌にしっとり感を付与させることができるために好ましい。このような成分(d)としては、数平均分子量1,000〜6,000のポリエチレングリコールが挙げられる。なお、数平均分子量は、医薬部外品原料規格に記載の平均分子量試験により、末端基定量法によって、具体的には滴定によって得られる水酸基価によって、測定される。より好ましくは、数平均分子量が、1,000〜4,000のものであり、さらに好ましくは、1,000〜2,000のものである。最も好ましくは、数平均分子量が、1,500のものである。
このような成分(d)のポリエチレングリコールは一種または二種以上を用いることができる。具体例としては、PEG1000、PEG1500、PEG2000、PEG4000、PEG6000(以上、日油株式会社製または東邦化学社製または三洋化成工業社製)等の市販品が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物中の成分(d)のポリエチレングリコールの含有量は特に限定されないが、1〜10%とすることが好ましく、さらには、3〜7%とすることがさらに好ましい。この範囲とすることにより、使用後のしっとり感の観点で好ましいものとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(e)としては、平均粒子径100〜1,000μmの粉体が挙げられる。ここでの粉体の平均粒子径は、光学顕微鏡(オリンパス株式会社製)により測定され、具体的には個々の粉体の長径と短径を測定し、その平均値を粉体10個において算出し、更にその平均値を算出することにより測定される。これらの粉体は物理的な摩擦を起こし、肌上の古い角質や毛穴の奥の汚れや皮脂を除去することができる。また、平均粒子径100〜1,000μmであれば、洗浄剤使用者が使用中に粉体を感じることができるため、汚れの気になる部分を意識的に洗うことが可能となる。なお、成分(e)は単一の成分として平均粒子径100〜1,000μmのものであってもよいし、後述する顆粒のように造粒することで、この範囲とすることであってもよい。
このような成分(e)の粉体は一種または二種以上を用いることが可能である。粉体成分は有機粉体、無機粉体のいずれでもよく、ワックス等の水に不溶な固体成分でもよい。粉体の形状も、例えば球状、不定形状、板状等から適宜選択することができる。また、これらの粉体は撥水、撥油処理等に代表される表面処理を施したものでもよく、あるいは、造粒粉体、崩壊性粉体等でもよい。例えば、成分(e)の粉体が、単体で平均粒子径100〜1,000μmのものを選択してもよいし、これらから選ばれる一種以上を必要に応じて結合剤を加えて造粒することにより、造粒顆粒にすることで得られるものであってもよい。既述したとおり、成分(a)の炭を顆粒内に含有することも可能である。
本発明においては、肌への適度な刺激性を考えると、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、合成ワックス等の粉体が挙げられる。具体例としてはポリエチレンであるPK−600(日興リカ株式会社製、)等の市販品が挙げられる。
洗浄剤組成物中の成分(e)の粉体の含有量は特に限定されないが、0.1〜5%とすることが好ましく、さらには、1%〜3%とすることがさらに好ましい。
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、前記成分の他に、通常化粧品に用いられる成分、例えば、界面活性剤、動植物由来油脂、シリコーン類、低級アルコール、動植物由来抽出エキス、保湿剤、増粘剤、金属封鎖剤、清涼剤、酸化防止剤、防腐・殺菌剤、pH調整剤、着色剤、各種香料などを目的に応じて適宜含有することができる。
本発明の洗浄剤組成物には、洗顔料、クレンジング料、ボディソープ、ハンドソープ、ボディシャンプー、シャンプー、リンスインシャンプーなどの用途に好適に用いることができる。これらの中では、本発明の洗浄剤組成物は毛穴の汚れ落ちに優れ、使用後にしっとり感を与える効果があることから、特に、洗顔料に好適に用いることができる。
本発明の洗浄剤組成物の、製造方法としては、特に限定されるものではないが、成分(a)〜(c)、その他の任意成分を混合した後、あらかじめ調製された洗浄基剤に含有することによる製造することができる。混合する機器としては、ディスパーや、パドルミキサー等の分散機器を用いることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1〜15及び比較品1〜5:クリーム状洗顔料
表1〜表3に示す組成のクリーム状洗顔料を下記製造方法により調製し、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1〜表3に示した。
(製造方法)
成分1〜12を75℃に加熱し、混合した中に成分27に溶解した成分13を添加し、75℃にて混合する。50℃まで冷却し、成分14〜20および25を添加混合する。取り出し直前に成分21〜24を添加混合し、クリーム状洗顔料を得た。
〔評価方法1〕炭の分散安定性
前記発明品及び比較品のクリーム状洗顔料50gを8号規格瓶に各2本ずつ充填し、1本を室温、もう1本を50℃で1ヶ月保管した。50℃サンプルを室温へ戻した後、各サンプルの上部1cmを取り出し、各試料の室温保管品と50℃保管品のL値(明るさを表す明度値)の差ΔLを次式(1)より測定した。なお、ΔL値が小さいほど高温における炭の分散安定性が優れているといえる。なお測定は、日本電色色差計SE−2000を用いてのL値(明度)を用いて行った。

ΔL={50℃1ヶ月後のL値−室温1ヶ月のL値}の絶対値 …(1)
評価基準:
ΔLが1未満 : ◎
ΔLが1以上2未満 : ○
ΔLが2以上 : ×
〔評価方法2〕毛穴の汚れ落ち、使用後のしっとり感
化粧品評価パネル20名に、本発明品1〜15および比較品1〜5のクリーム状洗顔料2gを使用してもらい、使用前後での小鼻部分の毛穴をマイクロスコープにて観察し、毛穴の汚れ落ちを評価した。また、クリーム状洗顔料を使用し、5分後のしっとり感を評点にて評価した。
[毛穴の汚れ落ち]
評価基準 :[判 定]
使用前よりかなり毛穴の汚れが減少しており、
毛穴の汚れがほとんど観察されない : ◎
使用前より明らかに毛穴の汚れが減少している : ○
使用前後で毛穴の汚れに明らかな変化が見られない : △
[使用後のしっとり感]
[評価結果] :[評 点]
非常に感じる : 5点
やや感じる : 4点
普通 : 3点
あまり感じない : 2点
全く感じない : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1〜表3の結果から明らかなように、本発明の本発明品1〜15のクリーム状洗顔料は、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の全ての項目に優れたものであった。
これに対して、成分(b)を含有しない比較品1では、「炭の分散安定性」が良好ではなく、毛穴の汚れ落ちに関しても十分ではなかった。成分(b)を通常粉体の分散安定性に用いることができる界面活性剤へ変更した比較品2および3においても炭の分散安定性が良好ではなかった。
また、成分(c)を含有しない比較品4においても、「炭の分散安定性」が良好ではなかった。また、成分(c)をIOB値が異なる多価アルコールへ変更した比較品5においても炭の分散安定性が良好ではなく、毛穴の汚れ落ちに関しても十分ではなかった。
実施例2:クリーム状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸 5
2.ミリスチン酸 25
3.パルミチン酸 5
4.グリセリン 10
5.ポリエチレングリコール1000 5
6.水酸化カリウム 7.9
7.POPヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.) 2
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
9.エタノール 1
10.L−メントール 0.2
11.ポリプロピレン(注1) 0.5
12.合成ワックス (注2) 0.5
13.炭(平均粒子径50μm) 0.5
14.精製水 残量
※注1:PropylTex50PC(DSP五協フード&ケミカル社製)
※注2:Synscrub 164SF(DSP五協フード&ケミカル社製)
(製造方法)
A:成分1〜5を75℃に加熱し、混合する。
B:Aに14に溶解した6を添加し、混合する。
C:Bに7を添加し混合する。
D:Cを50℃まで冷却し、8〜10を添加混合する。
E:Dに11〜13を添加し混合してクリーム状洗顔料を得た。
本発明の実施例2のクリーム状洗顔料は、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の全ての項目に優れたものであった。
実施例3:クリーム状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸 10
2.ミリスチン酸 10
3.パルミチン酸 5
4.ステアリン酸 5
5.水酸化カリウム 7
6.グリセリン 20
7.POPヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.) 2
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注3) 0.4
9.香料 0.2
10.炭(平均粒子径70μm) 1
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.グリコシルトレハロース 0.1
13.ポリエチレングリコール1500 2
14.精製水 残量
※注3:MERQUAT 3330PR(日本ルーブリゾール社製)(上記は純ポリマー成分の量として記載)
(製造方法)
A:成分1〜8、11〜14を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9、10を添加して、クリーム状洗顔料を得た。
実施例3のクリーム状洗顔料は、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の全ての項目に優れたものであった。
実施例4:クリーム状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸トリエタノールアミン 10
2.ミリスチン酸トリエタノールアミン 10
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
4.ココアンホ酢酸ナトリウム 5
5.ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 7
6.1,3−ブチレングリコール 10
7.カチオン化ヒアルロン酸 5
8.POPヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.) 2
9.香料 0.2
10.ジグリセリン 2
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.ポリエチレングリコール6000 3
13.精製水 残量
14.炭(平均粒子径150μm) 1
15.ポリエチレン末(300μm) 0.5
16.結晶セルロース(50μm) 1
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9、14〜16を添加して、クリーム状洗顔料を得た。
実施例4のクリーム状洗顔料は、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の全ての項目に優れたものであった。
実施例5:ボディー用洗浄料
(成分) (%)
1.ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 9
2.ラウリン酸カリウム 7
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
4.ココイルメチルタウリントリエタノールアミン 0.5
5.POPヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(1P.O.) 2
6.ジアリル4級アンモニウム塩と
アクリルアミドとの共重合体(注4) 0.48
7.ジイソステアリン酸ジグリセリル 1
8.精製水 10
9.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
10.グリセリン 3
11.フェノキシエタノール 適量
12.炭(平均粒子径100μm) 1
13.精製水 残量
※注4:MERQUAT 550PR(ナルコカンパニー社製)(上記は純ポリマー成分の量として記載)
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)、(11)、(13)を均一に混合する。
B.成分(8)〜(10)を均一に加熱混合する。
C.AにB、(6)、(7)、(12)を添加後、均一に混合し、ボディー用洗浄料を得た。
実施例5のボディー用洗浄料は、「炭の分散安定性」、「毛穴の汚れ落ち」、「使用後のしっとり感」の全ての項目に優れたものであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)、(b)および(c);
    (a)炭
    (b)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド
    (c)IOB値が3〜5の多価アルコール
    を含有する洗浄剤組成物。
  2. 前記成分(a)の平均粒子径が、1〜200μmである請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 前記成分(b)のポリオキシプロピレン数が、1分子あたり平均0.3〜5モルである請求項1又は2項記載の洗浄剤組成物。
  4. 前記洗浄剤組成物の洗浄成分が、高級脂肪酸塩である請求項1〜3のいずれかの項記載の洗浄剤組成物。
  5. さらに成分(d)として、数平均分子量1,000〜6,000のポリエチレングリコールを含有する請求項1〜4のいずれかの項記載の洗浄剤組成物。
  6. さらに成分(e)として、平均粒子径100〜1,000μmの粉体(ただし、成分(a)を除く)を含有する請求項1〜5のいずれかの項記載の洗浄剤組成物。
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