JP4718651B1 - 固形洗浄剤組成物および固形洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても固く、溶け減りやべたつきを防止することができる固形洗浄剤を提供する。
【解決手段】N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩を成分要素として含み、このN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩の塩が、アルカリ金属塩およびエタノールアミン塩からなり、そのアルカリ金属塩およびエタノールアミン塩のモル構成比が、10:90〜75:25で、中和度が1.5〜2.0当量となされ、下記式(I)で示されるアルキル変性シリコーンを成分として配合してなる固形洗浄剤組成物、またこの組成物から成形した固形洗浄剤である。
【選択図】なし

Description

本発明は、改良されたアシル酸系固形洗浄剤に関するものである。
アシルアミノ酸系固形洗浄剤は、柔らかく溶け減りが速い、べたつくといった不都合を有していた。特に透明固形洗浄剤の場合は、溶け減りによって洗浄剤表面がゲル化すると、透明感が損なわれてしまうことになってしまう。
そこで、従来より、このような不都合を解消するために、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩のアルカリ金属塩とエタノールアミン塩とのモル構成比を考慮したり(特許文献1参照)、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩のカリウム塩とナトリウム塩とエタノールアミン塩とのモル構成比を考慮したもの(特許文献2)が提案されている。
特開平4−1297号公報 特開平6−264092号公報
しかし、上記従来の固形洗浄剤でも、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下では柔らかくなって溶け減りが速くなり、べたつくといった不都合を生じていた。特に、地球温暖化による気象変化が激しい近年では、従来基準のものでは不十分であり、また、使用する場所や地域によっては、常時高温多湿の雰囲気に曝されることとなるため、固形洗浄剤は、柔らかくなって溶け減りやべたつきを生じることとなる。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても固く、溶け減りやべたつきを防止することができる固形洗浄剤を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の固形洗浄剤組成物は、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩を成分要素として含み、このN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩の塩が、アルカリ金属塩およびエタノールアミン塩からなり、そのアルカリ金属塩およびエタノールアミン塩のモル構成比が、10:90〜75:25で、中和度が1.5〜2.0当量となされ、下記式(I)で示されるアルキル変性シリコーンを成分として配合してなるものである。
Figure 0004718651
(ただし、式中、Rは8〜18の直鎖のアルキル基またはアルケニル基を表し、aおよびbは0〜3の整数を表す)
上記した本発明の固形洗浄剤組成物において、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩としては、N−直鎖アシルグルタミン酸塩、N−直鎖アシルアスパラギン酸塩等を挙げることができる。このN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩の当該透明状固型洗浄剤組成物における配合量は、良好な透明状のものを得るためには、35重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%である。
また、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩としては、炭素数10〜20のアシル基を有するものが用いられる。中でも、炭素数14以下のアシル基を有するN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩は、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩全体の45〜100重量%となるように配合することが好ましい。45重量%未満の場合、泡立ちや泡質が悪化することが懸念される。また、炭素数18以上のアシル基を有するN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩は、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩全体の0〜36%、となるように配合することが好ましい。36重量%を越えると、泡立ちが悪化することが懸念される。
さらに、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩は、アルカリ金属塩とエタノールアミン塩との混合物からなるものが用いられる。なお、アルカリ金属塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩が挙げられる。エタノールアミン塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等を挙げることができる。この混合物において、アルカリ金属塩とエタノールアミン塩とのモル構成比は、10:90〜75:25であることが必要条件である。
エタノールアミン塩のモル構成比が90重量%を越えると容器付着性が増大してべたつきを生じやすくなり、また30重量%未満の場合は高温保管時の安定性の低下、透明性の低下を生じる。
また、この固形洗浄剤組成物において、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩についての中和度は、1.5当量以上2.0当量以下、好ましくは1.7当量以上〜1.9当量以下とすることである。中和度がより低くなると透明性の低下につながり、また中和度がより高くなると高温保存時の安定性が低下傾向となるからである。
式(I)で示されるアルキル変性シリコーンは、溶け崩れ及び摩擦溶解度につき改善を図るために、固形洗浄剤組成物全体の0.05〜3重量%、好ましくは0.2〜2重量%の範囲で使用される。0.05重量%未満の場合は十分に固形洗浄剤を硬くすることができず、3.0重量%を越えると、固形洗浄剤を硬くする効果が飽和してしまうので、無駄になる。この式(I)で示されるアルキル変性シリコーンの具体的なものとしては、カプリリルメチコンが挙げられる。
また、上記式(I)で示されるアルキル変性シリコーンと同様に、溶け崩れ、摩擦溶解度及び起泡性につき改善を図るために、カチオン性ポリマ−と両性界面活性剤との混合剤を適宜配合することができる。この場合、これら両成分の相剰効果を期待したものであって、カチオン性ポリマ−と両性界面活性剤とを95:5〜5:95の重量混合比で適用することができる。
ここで、カチオン性ポリマ−としては、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ヒドロキシエチルセルロ−ストリメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシエチルセルロ−スアルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシプロピルグァ−ガムアルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ガラクトマンナンアルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリル酸β−N−N−ジメチル−N−エチルアンチニオエチル塩ビニルピロリドン共重合物等を挙げることができる。
また、両性界面活性剤としては、それぞれ次の式で表わされるものを適用することができる。即ち、次の式で表わされるアミドベタイン系両性界面活性剤。
Figure 0004718651
(式中、R1 は平均炭素原子数7〜21のアルキル基又はアルケニル基、nは1〜4の整数)
また、次の式で表わされるベタイン系両性界面活性剤。
Figure 0004718651
(式中、R2 は平均炭素原子数7〜21のアルキル基又はアルケニル基、R3 及びR4 は炭素数1〜2のアルキル基)
また、次の式で表わされるイミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤。
Figure 0004718651
(式中、R5 は平均炭素原子数7〜21のアルキル基又はアルケニル基、m及びkは1〜3の整数、Zは水素原子又は−(CH2 P COOY基(Pは1〜3の整数、Yはアルカリ金属、アルカリ土類金属又は有機アミン類)、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属又は有機アミン類)
また、次の式で表わされるスルフォベタイン系両性界面活性剤。
Figure 0004718651
(式中、R6 は平均炭素原子数8〜22のアルキル基又はアルケニル基、xは0〜3の整数、qは2〜4の整数)
また、このカチオン性ポリマ−と両性界面活性剤との混合剤の本発明の固形洗浄剤組成物における配合量は、前記した溶け崩れ等の改善の効果を有効に弊害なく得るために、0.01〜10重量%の量であることが好ましい。
上記した本発明に係る固形洗浄剤組成物については、その固形洗浄剤としての諸性状に悪影響を与えない限りにおいて、次のような他機能成分を配合することができる。
先ず、本発明の前記した組成において、製造時における色焼けと、長期間に亘る高温(30℃以上)保存時における変臭の発生を弊害なく有効に防止するために、尿素を適宜配合することができる。この場合、尿素の配合方法は当該固形洗浄剤組成物を調製する際に、配合することができる。また、当該固形洗浄剤組成物における尿素の配合量は、制限的ではないが、上記した効果を十分に得るためには0.5重量%以上の量であること、また高温保管時におけるアミン臭の発生を防止するために8.0重量%以下とすることが好ましい。
また、本発明の前記した組成においては、グリセリン、プロピレングリコ−ル、ソルビット、エチレングリコ−ル、ジグリセリン等の多価アルコ−ルを当該固形洗浄剤においてその透明性を有効に得るために適宜配合することができる。この多価アルコ−ルの配合量は、当該固形洗浄剤についてその透明状を保持するために、好ましくは、5重量%〜30重量%の量とすることである。なお、この量が多量となると、当該固形洗浄剤自体が溶液状となってしまう。
また、エチルアルコ−ル、プロピルアルコ−ル等の低級アルコ−ルを適量配合することもできる。この場合この低級アルコ−ルの配合量は、増粘化による製造上の困難をきたさないように、前記した多価アルコ−ルの量1重量部に対し0.1〜5重量部の量であることが好ましい。なお、この低級アルコ−ル量が多量になると、製造時に乾燥時間が長くなるなどの欠点、及び透明性の不良が生じたりする。
その他、以下のような公知の成分を適宜配合することもできる。例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、殺菌剤、保湿剤(ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ポリオキシエチレンアルキルグルコシドエ−テル等。)、油分、香料、色素、キレ−ト剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、生薬などの天然抽出物(レシチン、サポニン、アロエ、オオバク、カミツレ等。)、非イオン、カチオン、アニオン性の水溶性高分子、乳酸エステル等の使用性向上剤、起泡性向上剤などである。
なお、起泡性向上剤としては、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、リン酸エステル塩、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、脂肪酸石鹸等のアニオン界面活性剤、またアルカノ−ルアミド、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン界面活性剤などである。
また、上記した固形洗浄剤組成物では、透明の固形洗浄剤を製造することが可能であるが、透明でなくても良いのであれば、上記した組成物に、さらに粉末や顆粒の成分を配合してもよい。
粉末としては、球状シリコーン粉末、球状シリカ、ポリメタクリル酸メチル、タルク、海面パウダー、酸化亜鉛、カオリナイト(粘土鉱物)、ベントナイト(粘土鉱物)、球状ポリエチレン粉末、結晶性セルロース、超微粒子酸化チタン、球状ナイロン粉末、などが挙げられる。
顆粒としては、上記粉末を1種以上組み合わせて所望の粒度に調製したものを使用することができる。
これらの中でも、特に、球状シリコーン粉末、球状シリカ、ポリメタクリル酸メチル、球状ポリエチレン粉末、結晶性セルロース、超微粒子酸化チタンの使用が好ましい。この粉末や顆粒の固形洗浄剤組成物における配合量としては、使用する粉末や顆粒の種類によっても異なるが、20重量%以下とすることが好ましい。
上記組成の固形洗浄剤組成物は、一般的な枠練り法によって、固形洗浄剤へと製造することができる。すなわち、上記固形洗浄剤組成物を70〜80℃に加熱し、均一に溶解させた後、型に注入して冷却固化させる。その後、乾燥熟成を行い固形洗浄剤を得る。
このようにして製造された固形洗浄剤は、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても固く、溶け減りやべたつきを防止することができるとともに、優れた起泡性や泡質も確保することができる。
また、粉末や顆粒を配合しなかった場合には、極めて優れた透明性を有する固形洗浄剤とすることができる。また、上記したようにこの固形洗浄剤は、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても固く、ふやけることがないので、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても極めて優れた透明性を維持することができる。
以上述べたように、本発明によると、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下であっても固形洗浄剤の硬さを維持し、溶け減りやべたつきを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施例1〜14、比較例1〜10)
表1ないし表3に示す各固形洗浄剤組成物から、固形洗浄剤を製造した。
具体的には、上記した各成分の混合物を調製し、この混合物を70〜80℃に加熱して各成分を均一に溶解する。次いで、これを型に注入する。その後、これを冷却固化、乾燥熟成を経て、固型洗浄剤を得た。なお、各実施例および比較例において、アシルアミノ酸塩のナトリウム塩とカリムウ塩とトリエタノールアミン塩との比率、および中和度は表1ないし表3に示す。また、表1ないし表3において、カプリリルメチコンは東レダウコーニング社製SS−3408、ポリエーテル変性シリコーンは信越化学社製シリコーンKF6011、結晶性セルロースは旭化成社製セオラスTG−101、酸化チタンはテイカ社製微粒子酸化チタンTTO−55A、顆粒は株式会社ピーアンドピーエフ社製 YSS顆粒(品番60047:粒度35〜60メッシュ)を用いた。
Figure 0004718651
Figure 0004718651
Figure 0004718651
このようにして得た各固形洗浄剤について、諸特性を以下のようにして調べた。
凝固点
加熱溶解した固形洗浄剤組成物の溶液をカップに取り、温度計で温度を測定しながら攪拌を行い、凝固開始後温度が一定になる時点で温度を計測した。

べたつき(数値)
固形洗浄剤の表面を平らになるように切断し、3箇所で針状のアダプターの挿し時と抜き時の応力を計測して平均値を算出し、挿し時と抜き時の値の差異(比)によってべたつき度を数値評価した。アダプターは、レオメーター(不動工業社製)に直径2mmの細い針状のアダプターを取り付け、このアダプターを2kgの荷重で針入深度10mm、速度6cm/minで挿し、同じ速度で抜いた。測定は室温で行った。

べたつき(官能)
各固形洗浄剤を同じ大きさに切断し、弱酸性石鹸(株式会社ピーアンドピーエフ社製:商品名「トランスパラン デリカミズルケーキ(D)」)を標準として指での感覚にて評価を行った。
評価基準は、標準よりもべたつかない場合を「A」、標準よりもややべたつかない場合を「B」、標準と同等の場合を「C」、標準よりもべたつく場合を「D」、標準よりも非常にべたつく場合を「E」とし、5名のパネラーの平均で最終評価を出し、「A」〜「C」の評価を合格とした。

摩擦溶解度
摩擦溶解度は、JISK−3304に準じた。即ち、40℃に調整した水道水でぬらしたフィルム面上に、一定重量の試料片(断面15mm×20mm)を載せ、このフィルムを回転し、10分間摩擦溶解させる。摩擦溶解前後の重量より、次式により一定面積当たりの摩擦溶解度を求めた。
摩擦溶解度(%)=(前重量−後重量)×100/3

硬さ( 数値)
上記べたつき( 数値)試験の挿し時の応力を測定した。

硬さ(官能)
各固形洗浄剤を同じ大きさに切断し、弱酸性石鹸(株式会社ピーアンドピーエフ社製:商品名「トランスパラン デリカミズルケーキ(D)」)を標準として指での感覚にて評価を行った。
評価基準は、標準よりも硬い場合を「A」、標準よりもやや硬い場合を「B」、標準と同等の場合を「C」、標準よりも柔らかい場合を「D」、標準よりも非常に柔らかい場合を「E」とし、5名のパネラーの平均で最終評価を出し、「A」〜「C」の評価を合格とした。

起泡力
イオン交換水に塩化カルシウムを溶解して調合した人工硬水(70ppm)中に、各固形洗浄剤を溶解して濃度を1重量%とした水溶液を400ミリリットル用意した。各水溶液を、溶液温度40℃、気温25の環境下で、ミキサー式泡発生装置で攪拌し、各時間での泡容量を測定した。
・攪拌開始20秒時点での泡容量を測定し、速泡性の評価とした。
・攪拌開始60秒時点での泡容量を測定し、起泡性の評価とした。
・60秒攪拌後、その下部に水が分離してくる容量が200ミリリットルになるまでにかかる時間を測定し、泡安定性の評価とした。
・ミキサー式泡発生装置で攪拌した水溶液とは別途に用意した各水溶液を手にとって泡立て、弱酸性石鹸(株式会社ピーアンドピーエフ社製:商品名「トランスパラン デリカミズルケーキ(D)」)の1重量%水溶液を標準として手の感覚にて起泡力の評価を行った。
評価基準は、標準よりも起泡力が高い場合を「A」、標準よりもやや起泡力が高い場合を「B」、標準と同等の場合を「C」、標準よりも起泡力が低下する場合を「D」、標準よりも非常に起泡力が低下する場合を「E」とし、5名のパネラーの平均で最終評価を出し、「A」〜「C」の評価を合格とした。
結果を、表4ないし表6に示す。
Figure 0004718651
Figure 0004718651
Figure 0004718651
表4ないし表6の結果から、本発明に係る固形洗浄剤は、十分な硬さを保って、べたつきや溶け減りを防止することができるとともに、従来品と同等以上に優れた起泡力を発揮することができることが確認できた。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明に係る固形洗浄剤は、高温多湿の雰囲気やそれに準じる環境下で好適に使用される。

Claims (5)

  1. N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩を成分要素として含み、このN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩の塩が、アルカリ金属塩およびエタノールアミン塩からなり、そのアルカリ金属塩およびエタノールアミン塩のモル構成比が、10:90〜75:25で、中和度が1.5〜2.0当量となされ、下記式(I)で示されるアルキル変性シリコーンを成分として配合してなることを特徴とする固形洗浄剤組成物。
    Figure 0004718651
    (ただし、式中、Rは8〜18のアルキル基またはアルケニル基を表し、aおよびbは0〜3の整数を表す)
  2. 上記式(I)で示されるアルキル変性シリコーンがカプリリルメチコンである請求項1記載の固形洗浄剤組成物。
  3. N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩が、炭素数10〜20のアシル基を有する請求項1または2記載の固形洗浄剤組成物。
  4. N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩は、炭素数14以下のアシル基を有するN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩が占める割合が45〜100重量%、炭素数18以上のアシル基を有するN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩が占める割合が0〜36重量%となされた請求項3記載の固形洗浄剤組成物。
  5. 請求項1ないし4の何れか一に記載の固形洗浄剤組成物から成形されてなる固形洗浄剤。
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