JP2002167130A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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JP2002167130A
JP2002167130A JP2000371248A JP2000371248A JP2002167130A JP 2002167130 A JP2002167130 A JP 2002167130A JP 2000371248 A JP2000371248 A JP 2000371248A JP 2000371248 A JP2000371248 A JP 2000371248A JP 2002167130 A JP2002167130 A JP 2002167130A
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elevator
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Shuichi Takagi
修一 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーター乗りかごの積載能力を十分に生
かすことができるように利用形態の改善を図ることが可
能なエレベーターの制御装置を提供する。 【解決手段】 運転制御演算装置10は、乗りかご2の
ドア側荷重検出器3a及び奥側荷重検出器3bで検出さ
れたドア側かご荷重データ6a及び奥側かご荷重データ
6bが入力されると、その合計値が一定値以上のときは
満員通過モードで運転するが、その合計値が一定値以上
でないときは、両データの差を演算し、差が設定値以上
のときは、報知装置8に対して、「後方に詰めて下さ
い。」等の乗客を奥側に誘導する為の報知情報7を出力
する。これにより乗りかご2内部の乗客に協力を促し、
乗りかご2の積載能力を十分に生かすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオフィスビ
ルや大規模小売り店舗等に設置されるエレベーターの制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベーターにおける利用状況等
の乗りかご内の状況に関しては、防犯カメラ等の人によ
る監視機能は別にして、制御的には乗りかご下に設置さ
れた荷重検出器を使用する方法が一般的である。
【0003】前記荷重検出器を使用したエレベーターの
制御装置の概略構成を図6に示す。同図においてかごド
ア9を有する乗りかご2の下に荷重検出器3が設けら
れ、これにより乗りかご2の重量及び内部の乗客の総重
量を検出する。荷重検出器3は、自身に受けた荷重に比
例して微小なアナログ電圧値を出力するタイプ(ロード
セルと称する)のものや、荷重を受けるゴムの歪量を検
出するセンサタイプ(リニアフォーマと称する)のもの
が一般的に使用されている。荷重検出器3は、乗りかご
2が小さい場合には乗りかご2中央に設置された一個に
て全ての重量を検出する場合もあるが、乗りかご2が大
きめの場合や、高級エレベーター等にて、より高精度の
荷重の検出が必要とされる場合には、図のように複数個
を用いて分散して荷重を検出する方法を採っており、一
般的には乗りかご2の四端に配置して使用している事例
が殆どである。
【0004】荷重検出器3にて検出された乗りかご2の
重量は、荷重検出信号4として乗りかご2上に設置され
た出力変換器5に入力される。出力変換器5は複数個の
荷重検出信号4を和算し乗りかご2の総荷重を導くとと
もに、信号の増幅を行い、例えばエレベーター機械室1
に設けられたエレベーター制御装置内の運転制御演算器
10まで伝送する為の安定信号に変換してかご荷重デー
タ6を出力する。
【0005】運転制御演算器10に入力されたかご荷重
データ6は、以降のサービスに活用される。例えば、乗
客の乗り込み過ぎを検出してサービスを中断したり、高
性能エレベーターに関しては乗りかご積載の余力を検出
したりするなどである。そして乗りかご内の報知装置8
に対して「満員です。最後の方は降りて下さい。」や
「あと2〜3人乗れます。」等の報知情報7を出力す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エレベーターを利用す
る乗客は、混雑時であっても一般的にかごドア9の近傍
に立とうとする傾向がある。特に途中階で降りようと考
えている人はなおさらで、即ち目的階での乗りかご2か
らの退出に際して、他の乗客の間をすり抜ける等の行為
がわずらわしい為に、極力出口付近に止まろうとする。
【0007】この為に、乗りかご2の奥側は比較的空い
ていて積み込みに対して余力のある状態であっても、ド
ア近傍は満員に近い状態となることが多々発生する。
【0008】乗りかご2自体は満員状態ではない為に、
途中階での乗り場呼びに対して乗り込みサービスを行う
べく停止してかごドア9を開放するものの、前述した様
なドア近傍の混み具合によって、乗り場の利用客が利用
をためらう事例が良く発生する。この結果、途中階にサ
ービスした乗りかご2は、結局新たな乗客を詰め込まず
に出発したり、本来の積載能力より少ない人数しか載せ
ないで出発したりすることになる。通常閑散時間帯での
本現象ならまだしも、出勤時間帯や昼食時間帯等の最混
雑時間帯に前記現象が生じるのは効率的にも好ましくな
く、エレベーター乗りかごの積載能力を十分に生かせる
ような利用形態の改善が求められている。
【0009】本発明は、従来のこのような点に鑑み為さ
れたもので、エレベーター乗りかごの積載能力を十分に
生かすことができるように利用形態の改善を図ることが
可能なエレベーターの制御装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るエレベーターの制御装置は、エレベーターの乗り
かごのドア付近の荷重を検出する第1の荷重検出手段
と、乗りかごの奥側の荷重を検出する第2の荷重検出手
段と、乗りかご内の乗客を奥側に誘導するための報知を
行う報知手段と、第1の荷重検出手段で検出されたドア
付近の荷重と第2の荷重検出手段で検出された奥側の荷
重との差が所定以上である場合に報知手段が動作するよ
うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の本発明によれば、途中階
での乗客の乗り込みに際して、乗りかごのドア付近の荷
重と奥側の荷重とを第1及び第2の荷重検出手段でそれ
ぞれ検出し、ドア付近に乗客が集中している事が確認さ
れた場合に、報知手段により乗客を奥側に誘導するため
の情報を報知し乗客に協力を促すことができ、これによ
りエレベーター乗りかごのより効率的な利用を図ること
ができる。
【0012】請求項2に記載の本発明に係るエレベータ
ーの制御装置は、請求項1に記載のエレベーターの制御
装置において、報知手段を起動するための起動信号を制
御手段に入力する起動信号入力手段を備え、制御手段
は、起動信号入力手段からの起動信号が入力された場合
に、報知手段に対する制御を行うものであることを特徴
とする。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、起動信
号入力手段を有し、これにより起動信号が入力された場
合にのみ、制御手段が報知手段に対する制御を行うこと
とするができる。
【0014】この起動信号が入力される場合の一つを、
例えば出勤時や昼食時等の最混雑時間帯とし、この時間
帯に乗客に協力を促すようにすることができる。
【0015】これによりいたずらに乗りかご内の乗客に
協力を求めるのではなく、当該ビルに設置されたエレベ
ーターシステムにおいて、負荷的に厳しく、大幅な効率
悪化が懸念される時間帯等の一部の条件のみ報知手段が
起動されるようにすることができる。
【0016】また、この起動信号が入力される他の場合
として、群管理制御装置より提供される群管理条件信号
を起動信号とすることで、群管理下のエレベーターの負
荷が非常に高い場合や、次号機のサービスに多大な時間
が想定される場合等の臨機応変な対応として報知手段が
起動されるようにすることもできる。
【0017】請求項3に記載の本発明に係るエレベータ
ーの制御装置は、請求項1または請求項2に記載のエレ
ベーターの制御装置において、乗りかご内の戸閉釦の入
力を無効とする戸閉釦入力無効化手段を備え、制御手段
は、報知手段が動作するように制御する場合に、戸閉釦
入力無効化手段が所定の時間動作するように制御するも
のであることを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の本発明によれば、報知手
段が動作する場合、即ち奥側に詰めるように乗客に協力
を促す時点において、所定の時間乗りかご内の戸閉釦の
入力を無効とすることができ、乗客が後方に移動し、乗
り場の利用客の乗車が完了するまで、いたずらにエレベ
ーターが出発しない様に配慮し、エレベーター利用に関
する効率改善の一助とすることができる。
【0019】請求項4に記載の本発明に係るエレベータ
ーの制御装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載のエレベーターの制御装置において、乗りかご内の混
雑度を検出するかご混雑度検出手段を備え、制御手段
は、かご混雑度検出手段により検出された混雑度が所定
以上である場合に、報知手段が動作するように制御する
制御動作を停止するとともに、乗り場呼びに対する応答
を行わないように制御するものであることを特徴とす
る。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、乗りか
ご内の状況として、第1及び第2の荷重検出手段により
検出した荷重条件のみならず、別途設けたかご混雑度検
出手段を適時活用することにより、荷重条件以外のかご
混雑度という評価指標によっても乗りかごの状態を判断
し、いたずらに乗り場呼びに応答したり、後方に詰める
ように協力を促したりしないようにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下の図におい
て、従来例を示す図を含めて、同符号は同一部分または
対応部分を示す。
【0022】(第1の実施形態)図1に、本発明の第1
の実施形態に係るエレベーターの制御装置概略構成を示
す。同図に示すように、かごドア9を有する乗りかご2
の下に、乗りかご2のドア付近の荷重を検出するドア側
荷重検出器3a及び乗りかご2の奥側の荷重を検出する
奥側荷重検出器3bが設けられ、乗りかご2の上には、
ドア側荷重検出器3a及び奥側荷重検出器3bでそれぞ
れ検出されたドア側荷重検出信号4a及び奥側荷重検出
信号4bがそれぞれ入力され、ドア側かご荷重データ6
a及び奥側かご荷重データ6bをそれぞれ出力するドア
側用出力変換器5a及び奥側用出力変換器5bが設けら
れる。また、乗りかご2内には、例えばその天井に報知
装置8が設けられ、またかごドア9の側方に戸閉釦13
を有するかご操作盤12が設けられている。
【0023】更に、例えば機械室1に設けられたエレベ
ーター制御装置内に、運転制御演算器10が設けられ、
この運転制御演算器10には、ドア側用出力変換器5a
及び奥側用出力変換器5bからのドア側荷重検出信号4
a及び奥側荷重検出信号4b、起動回路(タイマ)14
からの起動条件信号15、並びに群管理制御装置16か
らの群管理条件信号17が入力され、運転制御演算器1
0からは、報知装置8に対する報知情報7、及び戸閉釦
13に対する戸閉釦禁止指令11が出力されるように構
成されている。
【0024】図2及び図3は、本実施形態における運転
制御演算器10の動作を示すフローチャートである。
【0025】図1乃至図3を用いて、本実施形態の動作
について説明する。
【0026】乗りかごの荷重は従来例のものと同様の荷
重検出器からなるドア側荷重検出器3a及び奥側荷重検
出器3bにて検出され、ドア側荷重検出信号4a及び奥
側荷重信号4bとして乗りかご2上のドア側用出力変換
器5a及び奥側用出力変換器5bに入力されるが、荷重
検出器がドア側荷重検出器3aと奥側荷重検出器3bの
2つに別れ、また出力変換器もドア側用出力変換器5a
と奥側用出力変換器5bの2つに別れていることが本実
施形態の特徴で、荷重検出信号もドア側荷重検出信号4
aと奥側荷重検出信号4bとに区別してドア側用出力変
換器5a及び奥側用出力変換器5bにそれぞれ入力して
いる。かご荷重データに関しても、ドア側かご荷重デー
タ6aと奥側かご荷重データ6bとに分割して運転制御
演算器10に入力される。
【0027】ドア側かご荷重データ6aと奥側かご荷重
データ6bが入力されると(ステップS22)、運転制
御演算器10は、まず、ドア側かご荷重データ6aと奥
側かご荷重データ6bとの合計値、即ち乗りかご2全体
としての総重量を演算して、従来例の場合と同様に、こ
の合計値が一定量以上であるかどうかを判断し(ステッ
プS23)、一定量以上の場合は満員通過モードで運転
する(ステップS24)。合計値が一定量以上でない場
合は通常サービスモードで運転し(ステップS25)、
途中階の乗り場呼び(ホール呼び)に応答するように制
御を行う(ステップS26)。また、ドア側かご荷重デ
ータ6aと奥側かご荷重データ6bが入力されると(ス
テップS27)、運転制御演算器10は、ドア側かご荷
重データ6aと奥側かご荷重データ6bとの合計値、即
ち乗りかご2全体としての総重量を演算して、従来例の
場合と同様に、この合計値が一定量以上であるかどうか
を判断し(ステップS28)、一定量以上の場合は、報
知情報7として満員情報を報知装置8に出力する(ステ
ップS29)。
【0028】<誘導機能>合計値が一定量以上でない場
合は、運転制御演算器10は、ドア側かご荷重データ6
aと奥側かご荷重データ6bとの差を演算し、差が設定
値X以上であるかどうかを判断する(ステップS3
0)。即ち、運転制御演算器10は従来例のものでは乗
りかご2全体としての総重量のみ入力していたのに対し
て、本実施形態によれば、ドア側かご荷重データ6aと
奥側かご荷重データ6bとに分割して入力されるので、
乗りかご2内のドア付近と奥側との積載重量の詳細が確
認できる。
【0029】乗りかご内の床面に均等に乗客が配置され
た場合、ドア側かご荷重データ6aと奥側かご荷重デー
タ6bとの値はほぼ同等となる筈だが、ドア近傍に乗客
が集中した場合には2つのデータに顕著な差が生じるこ
とになる。運転制御演算器10は、前述した2つのデー
タの差が設定値X以上であることを検出した際に、報知
装置8に対して報知情報7を出力する。これにより乗り
かご2内の乗客に対して「後方に詰めて下さい。」、
「まだ乗れます。」等の乗客を奥側に誘導する為の報知
を行い(ステップS32、S33)、乗りかご内部の乗
客に協力を促す事が可能となる。
【0030】ところで、荷重検出器の上に乗る格好とな
るかご床部は、図1中に示すようにドア側半分と奥側半
分とで完全に分割し、各々独立させて、ドア側荷重検出
器3a及び奥側荷重検出器3bで検出する方法が最も効
果的であるが、従来のような一枚構成の床を使用してド
ア側と奥側とで適所に荷重検出器を配置する方法でも、
乗客の配置によって積載重心の位置が変動すれば各所の
荷重検出器にかかる負荷にも個体差が生じる為に、その
特性を利用すれば本実施形態は実現可能である。その
際、乗りかご2内の乗客の位置による重心の変動が極力
検出し易い様に、荷重検出器は従来の取り付け位置であ
る乗りかご四端より、若干内側に配置するのが適当であ
る。
【0031】また、図中に記載した報知装置8に関して
は、オートアナウンス等の音声設備を活用することが最
も効果的だと考えられるが、その他にも乗りかご内情報
表示装置(ディスプレイ)を活用する方法やランプによ
る誘導等も考えられ、設置されたビルの条件を踏まえた
報知形態とする事で、有効に寄与させることができる。
【0032】なお、ドア側かご荷重データ6aと奥側か
ご荷重データ6bとの値に設定値X以上の差がない場合
は、戸閉釦の入力または戸開時間の終了により(ステッ
プS38)、かごドア9を閉めて走行を開始する(ステ
ップ39)。
【0033】<誘導機能の起動条件1>上述のように奥
側に乗客を誘導する機能は、基本的には更に乗り場の利
用客を乗りかご2内へ誘導することを目的としたもので
あり、例えば一般のオフィスビルにおいては出勤時間帯
や昼食時間帯のような、利用が集中しエレベーターの負
荷が高い条件下において、その効力を発揮する。逆に閑
散時間帯等においては、あまり機能する必要のないもの
である。そこで図2の*1に示すようなステップを設け
て誘導機能の動作条件を制限する。
【0034】図1に示す起動回路14は、前述した誘導
機能の動作条件を制限するもので、出勤時間帯や昼食時
間帯、ビルとしてのイベントの開始・終了時間等の情報
が格納されている。最混雑に該当する時間において、前
述した起動回路14より起動条件信号15が出力され
る。運転制御演算器10は起動条件信号15を検出した
時に混雑時運転モードとなり(ステップ21)、前述し
た誘導機能(ステップ22以下)が起動する。
【0035】<誘導機能の起動条件2>前述した誘導機
能の起動条件として、前述した起動回路14以外の方法
による実現手段として提案するのが、群管理制御装置1
6より提供される群管理条件信号17を入力する方法で
ある。即ち、運転制御演算器10は群管理制御装置16
からの群管理条件信号17を検出した時に、前述した誘
導機能(ステップ22以下)が起動する。本方式によれ
ば、例えば、突発的な利用集中によってエレベーターサ
ービスが過負荷の状態に陥った場合、他のエレベーター
の乗りかごが故障若しくは点検中・専用運転中等の理由
で、サービスする乗りかごの絶対量が不足している場合
や、平行して昇降している他号機がなく、乗り場呼びに
対して(自号機が応答しなければ)長待ちが懸念される
場合等を誘導機能の起動条件とすることにより、実際の
運転事情を鑑みた臨機応変な起動や解除の制御が可能と
なる。
【0036】<戸閉釦入力無効化機能>前述した誘導機
能の実施に際して、途中階での乗客乗り込み時に、一定
時間運転制御装置10より戸閉釦禁止指令11が出力さ
れ、かご操作盤12内の戸閉釦13の入力を無効にする
ようにすることができる。図3の*2に示すようなステ
ップを設けて、この戸閉釦入力無効化機能を実現する。
【0037】発明が解決しようとする課題の項で述べた
様に、乗りかご2内で乗客がドア側に集中して乗車して
いた場合、途中階での乗り場呼びに応え、ドアを開放し
た際に、乗り場側から乗り込もうとする利用客にとって
は乗り込む余地がなく、乗り込みをためらってしまいが
ちとなる。この際に、戸閉釦13が入力されて乗り場の
利用客を乗せずして出発してしまうと、エレベーターの
効率的な利用には寄与しない。
【0038】このことを鑑みて、エレベーター乗りかご
内の報知装置8にて後方に乗客を誘導するように案内す
る一方で、乗り場の利用客が確実に乗り込める様に、直
ぐにドアが閉まり利用客を置き去りにするのを防止する
ために為されたのがこの戸閉釦入力無効化機能である。
【0039】ドア側かご荷重データ6aと奥側かご荷重
データ6bとの差を演算し、差が設定値X以上であるか
どうかを判断する(ステップS30)ことで、2つのデ
ータの差が設定値X以上であることを検出した際、例え
ば乗客を奥側に誘導する為の報知を行う(ステップS3
2、S33)前に、運転制御装置10より戸閉釦禁止指
令11が出力され、かご操作盤12内の戸閉釦13の入
力を無効にする(ステップS31)。
【0040】そして、上記の目的を鑑みれば、戸開釦禁
止指令11の解除(ステップS37)は、乗りかご総重
量(ドア側かご荷重データ6aと奥側かご荷重データと
の合計値)の増加の検出(ステップS35)をトリガと
することが適当と考えられるが、思惑通りに利用客が乗
り込まない等の場合も考えられるので、出力時間に制限
を設けること(ステップS36)も必要で、これらを組
み合わせた対応が有効といえる。
【0041】以上説明したように、本実施形態において
は、乗りかご内総荷重が一定量に満たない場合、エレベ
ーターは通過モードにならず途中階の乗り場呼びに応答
する。戸開サービスにおいて荷重の状態を確認し、ドア
側に偏った荷重が検出された場合には、後方に詰めるよ
うに乗客に報知し、乗客に協力を要請することとしてい
る。これによりエレベーター乗りかごのより効率的な利
用を図ることができる。
【0042】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0043】前述の第1の実施形態においては、何れも
乗りかご2の荷重状態を制御の条件に用いているが、実
際の乗りかご内の利用状態を詳細に把握する為には、他
の評価方法と併用する事で、より確実な状態検出が可能
となる。荷重条件だけによる検出方法によれば、例えば
乗りかごの奥側に子供や女性など体重の軽い乗客が集中
し、ドア側を体重の重い男性が占めた場合等、実際の混
雑具合はほぼ同等でありながら、荷重データに差が生
じ、この結果更に奥側に乗客を誘導する機能が動作し、
必要以上に奥側に窮屈感を与えることも起こりかねな
い。
【0044】そこで、この第2の実施形態では上記の事
象を鑑み、乗りかご2の荷重とは別に乗りかご2内の混
雑の度合いを検出し、第1の実施形態で説明した機能と
併用することで、より適切に誘導機能を実施する為の一
助とするもので、図1に示すかご混雑度検出信号18を
生成し、このかご混雑度検出信号18を運転制御演算器
10に入力し、サービスに活用する。
【0045】具体的には、図2のフローチャートにおい
て、*3の部分に、図4のフローチャートを追加するこ
とによってその機能が実現される。即ち、乗りかごの総
荷重量が一定量以上かどうかの判断(ステップS23)
で、一定量以上でない場合であっても、乗りかご2内の
かご混雑度検出信号18のデータ値、即ちかご混雑度が
基準以上であるかどうかを判断し(ステップS40)、
かご混雑度が基準以上であった場合には、新たな乗り込
みは困難と考えられる為、満員通過モードとし(ステッ
プS24)、通過対応を行い、途中階サービスを中止
し、奥側に乗客を誘導する機能も動作させない。
【0046】図5には、かご混雑度検出信号18を生成
する為の手段の一つを示した。本図に示す手段は、乗り
かご2のかご床に上部からの重量の印加によって抵抗値
が変化し起電力を発生する圧電マット20を敷き詰めた
ものである。乗客の存在によって踏みつけられた圧電マ
ット20の数が乗客の総数にほぼ比例する結果となる
為、荷重とは違う観点で乗りかご2内の乗客数確認の一
助となる。
【0047】かご混雑度検出信号18を生成する為の手
段としては、他にも画像による乗客数検出やマイクロス
イッチの利用等も考えられる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエレベー
ターの制御装置によれば、乗りかご内の詳細の利用状況
が確認でき、エレベーターの負荷状況等に応じて、適時
効果的な乗りかごの利用をかご内の乗客に促すことがで
きる。
【0049】これにより、エレベーター乗りかごの積載
能力を十分に生かすことができ、エレベーターの利用実
態に適した効率的なシステムの運用に結びつけることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1及び第2の実施形態に係るエレ
ベーター制御装置の概略構成を示す図。
【図2】 本発明の第1の実施形態における動作の一部
を示すフローチャート。
【図3】 図2の分図として本発明の第1の実施形態に
おける動作の一部を示すフローチャート。
【図4】 本発明の第2の実施形態における動作を示す
フローチャート。
【図5】 本発明の第2の実施形態における主要部の概
略構成を示す図。
【図6】 従来例の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…エレベーター機械室 2…乗りかご 3a…ドア側荷重検出器 3b…奥側荷重検出器 4a…ドア側荷重検出信号 4b…奥側荷重検出信号 5a…ドア側用出力変換器 5b…奥側用出力変換器 6a…ドア側かご荷重データ 6b…奥側かご荷重データ 7…報知情報 8…報知装置 9…かごドア 10…運転制御演算器 11…戸閉釦禁止指令 12…かご操作盤 13…戸閉釦 14…起動回路(タイマ) 15…起動条件信号 16…群管理制御装置 17…群管理条件信号 18…かご混雑度検出信号 20…圧電マット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベーターの乗りかごのドア付近の荷重
    を検出する第1の荷重検出手段と、前記乗りかごの奥側
    の荷重を検出する第2の荷重検出手段と、前記乗りかご
    内の乗客を奥側に誘導するための報知を行う報知手段
    と、前記第1の荷重検出手段で検出されたドア付近の荷
    重と前記第2の荷重検出手段で検出された奥側の荷重と
    の差が所定以上である場合に前記報知手段が動作するよ
    うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とするエレ
    ベーターの制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエレベーターの制御装置
    において、前記報知手段を起動するための起動信号を前
    記制御手段に入力する起動信号入力手段を備え、前記制
    御手段は、起動信号入力手段からの起動信号が入力され
    た場合に、前記報知手段に対する制御を行うものである
    ことを特徴とするエレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のエレベー
    ターの制御装置において、前記乗りかご内の戸閉釦の入
    力を無効とする戸閉釦入力無効化手段を備え、前記制御
    手段は、前記報知手段が動作するように制御する場合
    に、前記戸閉釦入力無効化手段が所定の時間動作するよ
    うに制御するものであることを特徴とするエレベーター
    の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    エレベーターの制御装置において、前記乗りかご内の混
    雑度を検出するかご混雑度検出手段を備え、前記制御手
    段は、前記かご混雑度検出手段により検出された混雑度
    が所定以上である場合に、前記報知手段が動作するよう
    に制御する制御動作を停止するとともに、乗り場呼びに
    対する応答を行わないように制御するものであることを
    特徴とするエレベーターの制御装置。
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