JP2002163825A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
の測定にかかる時間を短縮することができると共に、不
要な負荷を軽減できる光ディスクドライブ装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 記録条件を変化させて光ディスクの所定
のエリアに記録するときの速度で複数回再生を行い、こ
れらの複数の再生信号に基づいて記録特性を検出し、こ
の記録特性から最適条件を検出することにより、再生時
の速度を落とさずに、高精度で最適条件を検出できる。
また、記録特性を検出する時間を短縮することができる
と共に、不要な負荷を軽減することができる。
Description
ブ装置に関し、特に、キャリブレーションを行う光ディ
スクドライブ装置に関する。
rite Once)と書き換え可能型(Erasab
le)とがある。このうち、追記型光ディスク装置で
は、光ディスクの信号記録面に材料としてテルル(T
e)やビスマス(Bi)を用いてレーザービームを照射
して溶融しビットを形成する方法と、記録面の材料とし
てSb2Sb3、TeOxや有機色素系の薄膜を用いて
レーザービームを照射して光反射率を変化させる方法等
がある。
にはガイド用のプリグルーブ(溝)が設けられている。
プリグルーブは中心周波数22.05kHzで極僅かに
ラジアル方向にウォブル(蛇行)しており、ATIP
(Absolute TimeIn Pregroov
e)と呼ばれるアドレス情報が、最大偏位±1kHzで
FSK変調により多重されて記録されている。
ーマットを示す図である。同図中、CD−Rディスクの
信号記録フォーマットは、ディスクの中心部から順に最
適記録パワーを記録・測定するためのパワーキャリブレ
ーションエリア(PCA)、インフォメーションエリア
で構成されている。インフォメーションエリアは、追記
途中における信号記録情報やスキップ情報を一時的に記
録するプログラムメモリエリア(PMA)、リードイン
エリア、ユーザデータエリア、リードアウトエリアで構
成されている。
においては、レーザビームの最適記録パワーを設定する
ために、実際の情報の記録に先立ってOPC(Opti
mum Power Control)動作を行う。O
PC動作は、記録特性を測定する動作であり、ディスク
の所定位置に設けられたパワーキャリブレーションエリ
アでおこなわれる。パワーキャリブレーションエリアに
は100回分のテストエリア(パーティション:P10
0〜P001)が設けられている。各パーティションは
15フレーム(F01〜F15)から構成される。各フ
レームには15段階の異なる記録パワーでテスト信号が
記録され、各フレームに記録されたテスト信号はそれぞ
れ再生される。テスト信号のピーク、ボトム値に基づい
て最適か否かが判定される。この判定結果の15段階の
記録パワーのうち、ディスクに最も適した記録パワーが
設定される。このような最適記録パワーの設定は、ディ
スクの製造元によってディスクの記録特性が異なるため
に必要となる。なお、ディスクの最適記録パワーが得ら
れない場合には再生信号のジッタやエラーレートが大幅
に悪化する場合がある。
号を再生した時のAC結合したRF(高周波)信号のエ
ンベロープのピーク値(P)とボトム値(B)を説明す
るための図である。AC結合したRF信号は、再生信号
からDC成分を除去し、交流成分だけとした信号であ
る。
割り振り、最小パワーから最大パワーまで15段階のパ
ワーでテストエリアに記録を行ったのち、図2に示すよ
うにテストエリアから再生したAC結合を行ったRF
(高周波)信号のエンベロープのピーク値(P)とボト
ム値(B)を検出する。ここで、ボトム値(B)はマイ
ナスの値であり、ピーク値(P)とボトム値(B)との
値が同じ時、P+B=0となり、β=0となる。β=0
は、ピーク値(P)とボトム値(B)が上下対称を意味
する。次に、β=(P+B)/(P−B)で得た値βが
所定値(例えば0.04)を超えたと判断された段階の
記録パワーを最適記録パワーとみなして、その後の信号
記録を行っていた。
ため、光ディスク上のテストエリアへの記録と再生との
回転速度が同一でも、記録特性の測定の精度を落すこと
なく行うことが可能であった。しかし、近年、光ディス
クの回転速度が高速化され、光ディスク上のテストエリ
アから再生される信号のサンプリング数が充分に確保で
きなくなっている。このため、再生時に光ディスクの回
転速度を落して記録特性の測定の精度を保つ方法がとら
れていた。
回転速度を落して記録特性の測定の精度を保つ方法で
は、光ディスクの回転速度を高速から低速に落す必要が
あったため、光ディスクドライブ装置への負荷が大きく
なり、光ディスクドライブ装置の寿命が短くなるという
問題点があった。
速に落とす動作があると、OPCの時間もかかってしま
うという問題点があった。
で、高速でも高精度で記録特性を測定し、記録特性の測
定にかかる時間を短縮することができると共に、不要な
負荷を軽減できる光ディスクドライブ装置を提供するこ
とを目的とする。
は、所定の記録条件を変化させて光ディスクに所定の信
号を記録し、所定の信号の再生信号を基に記録特性を検
出する光ディスクドライブ装置であって、所定の信号を
複数回再生する再生部と、再生部からの複数の再生信号
に基づいて記録特性を検出する記録特性検出部とを有す
ることを特徴とする。
て、記録特性検出部で検出された検出特性に基づいて最
適条件を検出する最適条件検出部を有することを特徴と
する。
条件を変化させて光ディスクの所定のエリアに記録する
ときの速度で複数回再生を行い、これらの複数の再生信
号に基づいて記録特性を検出し、この記録特性から最適
条件を検出することにより、再生時の速度を落とさず
に、高精度で最適条件を検出できる。また、記録特性を
検出する時間を短縮することができると共に、不要な負
荷を軽減することができる。
て、記録条件を記録パワーにしたことを特徴とする。
速度で再生された再生信号から最適記録パワーを検出す
ることにより、再生時の速度を落とさずに、高精度で最
適記録パワーを検出できる。
て、記録条件をトラッキングオフセット量にしたことを
特徴とする。
速度で再生された再生信号から最適トラッキングオフセ
ット量を検出することにより、再生時の速度を落とさず
に、高精度で最適トラッキングオフセット量を検出でき
る。
て、記録条件をフォーカスオフセット量にしたことを特
徴とする。
速度で再生された再生信号から最適フォーカスオフセッ
ト量を検出することにより、再生時の速度を落とさず
に、高精度で最適フォーカスオフセット量を検出でき
る。
て、記録条件は、光ディスクへのビームの入射角である
ことを特徴とする。
速度で再生された再生信号から最適チルトを検出するこ
とにより、再生時の速度を落とさずに、高精度で最適チ
ルトを検出できる。
て、最適条件検出部は複数の再生信号の夫々のピーク値
及びボトム値を検出し、該ピーク値と該ボトム値との和
と差との比に基づいて最適条件を検出することを特徴と
する。
生信号のピーク値とボトム値との和と、ピーク値とボト
ム値との差との比に基づいて最適条件を検出することに
より、再生時の速度を落とさずに、高精度で最適条件を
検出できる。
て、最適条件検出部は複数の再生信号の夫々のピーク値
及びボトム値を検出し、該ピーク値及び該ボトム値から
変調度を求め変調度に基づいて最適条件を検出すること
を特徴とする。
生信号から求められる変調度に基づいて最適条件を検出
することにより、再生時の速度を落とさずに、高精度で
最適条件を検出できる。
て、最適条件検出部は、複数の再生信号の夫々のピーク
値及びボトム値を検出し、該ピーク値及び該ボトム値か
ら変調度を求め、該変調度を微分した値に基づいて最適
記録パワーを検出することを特徴とする。
生信号から求められる変調度を微分した値に基づいて最
適記録パワーを検出することにより、再生時の速度を落
とさずに、高精度で最適記録パワーを検出できる。
いて、最適条件検出部は、複数の再生信号のジッタ量又
はエラーレートに基づいて最適条件を検出することを特
徴とする。
号からジッタ量又はエラーレートに基づいて最適条件を
検出することにより、再生時の速度を落とさずに、高精
度で最適条件を検出できる。
イブ装置の第1実施例のブロック構成図を示す。同図
中、光ディスク(CD−Rディスク)20はスピンドル
モータ21により軸22を中心として回転する。マイク
ロコンピュータ24は上位装置から供給される書き込み
/読み出し命令に基づいてサーボ回路26に命令を供給
する。
24からの命令に基づいてスピンドルモータ21及び光
ピックアップ28を制御する。サーボ回路26は、スピ
ンドルモータ21を制御してCLV(線速度一定)サー
ボを行うと共に、光ピックアップ28を制御して光ビー
ムを光ディスク20の所望のフレームに移動させる。ま
た、サーボ回路26は、光ピックアップ28のフォーカ
スサーボ制御及びトラッキングサーボ制御を行う。
光は、光ディスク20の記録面上で反射される。光ディ
スク20で反射されたレーザー光は再び光ピックアップ
28に供給される。光ピックアップ28は、光ディスク
20からの反射光から再生信号を検出する。光ピックア
ップ28で得られた再生信号は、再生回路30に供給さ
れる。
の再生信号を波形整形し、復調する。再生回路30で復
調された再生信号は、サーボ回路26及びATIPデコ
ーダ32、デコーダ34、ピーク検出回路38及びボト
ム検出回路40に供給される。ATIPデコーダ32
は、再生信号からATIP信号を分離する。ピーク検出
回路38は、再生信号のピーク値Pを検出してマイクロ
コンピュータ24に供給し、ボトム検出回路40は再生
信号のボトム値Bを検出してマイクロコンピュータ24
に供給する。
説明するように、OPC動作により最適記録パワーを算
出し、内蔵RAM24aに記憶する。内蔵RAM24a
に記憶された最適記録パワーは、記録時にD/Aコンバ
ータ42に供給される。D/Aコンバータ42は、マイ
クロコンピュータ24からの最適記録パワーに応じたデ
ィジタルデータをアナログ信号に変換し、記録回路44
に供給する。エンコーダ46は、記録時に記録信号をエ
ンコードして記録回路44に供給する。
から供給される信号から光ピックアップ28内のレーザ
ダイオード(LD)を駆動するための駆動信号を生成す
る。このとき、記録回路44は、D/Aコンバータ42
からのアナログ信号に応じて駆動信号増幅率を決定す
る。記録回路44で生成された駆動信号は、光ピックア
ップ28内のレザーダイオードに供給される。これによ
り光ピックアップ28内のレザーダイオードからレーザ
光が光ディスク20に出射されて信号記録が行われる。
AM24aには過去のOPCの履歴、つまり、過去に測
定された最適記録パワーが記録されている。これはトレ
イが開けられて光ディスク20が交換されるまで保持さ
れる。
M24bには、光ディスク20の種類(IDナンバー)
と、記録速度(1、2、4、6、8、12、16倍速
等)に応じた目標特性値βが記録された第1のテーブル
が設定されると共に、記録速度(1、2、4、6、8、
12、16倍速等)に応じてOPCのスタートパワーと
ステップパワーが記録された第2のテーブルが設定され
ている。また、マイクロコンピュータ24には操作キー
50から操作入力が供給される。
ンピュータのフローチャートを示す。同図中、記録(R
EC)動作が開始されると、ステップS10でサーボ回
路26に命令を供給し、光ピックアップ28のスレッド
モータの回転制御を行って光ディスク20の所望のフレ
ームに移動させる等のセットアップ動作が行われる。ス
テップS12では、OPC動作を実行するか否かを判別
し、既にOPC動作が実行されている場合、OPC動作
を行わずにREC動作が続行される。
ップS14でOPC動作が実行され、最適記録パワーが
設定される。OPC動作により最適記録パワーが設定さ
れると、ステップS16で記録動作が要求されているか
否かが判別される。記録動作が要求されると、ステップ
S18でOPC動作により設定された最適記録パワーを
読み出し、ディスクに設定された最適記録パワーで記録
動作が行われる。次にOPC出力動作について説明す
る。
するOPC動作の第1実施例のフローチャートである。
同図中、OPC動作は、図4で示すステップS14の処
理の詳細を示している。ステップS20で記録速度を操
作キー50からの操作で指定した値に設定する。例え
ば、記録速度は、記録可能な最高速度に設定される。記
録速度が設定されるとステップS22に進み、光ディス
ク20に記録されているIDナンバを読み込み、ディス
クの種類を判別する。ディスクの種類を判別した後、ス
テップS24で、図6に示す内蔵ROM24bに格納さ
れた第1のテーブルから上記IDナンバと操作キー50
から指定された記録速度に応じた特性値βを読み出す。
例えば、ディスクの種類が「1」、記録速度が「8倍
速」とすると、特性値β4が読み出される。
ROM24bに格納された第2テーブルから記録速度に
応じたOPCのスタートパワーとステップパワーを読み
出す。例えば、記録速度が「8倍速」とすると、スター
トパワーはPstt8、パワーステップはPstp8が
読み出される。
6で設定されたスタートパワーとステップパワーにより
記録パワーを15段階に変化させて、光ディスク20の
パワーキャリブレーションエリアの1回分のテストエリ
ア(15フレーム)の所定領域にテスト信号を記録す
る。テストエリアにテスト信号が記録された後、ステッ
プS30で上記テストエリアの各フレームを、スピンド
ルモータ21の回転を低下させることなく記録時と同じ
速度で再生する。
15段階の記録パワー毎に再生信号、即ち、再生RF信
号のピーク値Pとボトム値Bを検出し、サンプリングを
行う。ステップS34では、予め設定された所定回数分
のピーク値Pとボトム値Bのサンプリングが行われたか
否かを判別し、所定回数サンプリングが行われていなけ
れば、ステップS30、S32の処理を繰り返す。ま
た、サンプリングの所定回数は、内蔵メモリに格納され
ており、サンプリング毎にカウントされている。
行われていれば、ステップS36で所定回数分のピーク
値Pとボトム値Bのサンプリング値の総和から各記録パ
ワーのそれぞれの特性値βを計算する。ここでは、AC
結合した再生信号のピーク値Pとボトム値Bのサンプリ
ング値の総和から(1)式により値βを算出する。
記特性値βの関係(β対パワー関数)から、目標特性値
β4に対応する記録パワーを最適記録パワーとして算出
する。ステップS38で最適記録パワーが算出される
と、ステップS40で内蔵RAM24a内に最適記録パ
ワーを記憶し処理を終了する。
が行われる場合、記録時と再生時とでスピンドルモータ
21の回転速度を大きく変えることなく、再生速度を低
下させなくてもより正確にピーク値及びボトム値を検出
できる。
適記録パワーを算出することも可能であり、この変調度
mを用いた第2実施例を以下に説明する。
合前段階のRF信号の変調度を検出する方法を説明する
ための図である。変調度の検出には、AC結合前段階の
RF信号が用いられる。図8において、AC結合前段階
のRF信号は、再生信号にDC成分を含む信号である。
RF信号は、最小振幅I0、最大振幅I1とされる。最
大振幅I1は最大値ATOP、最小値BBTOMであ
る。基準レベルREFと最大値ATOPとの差分は差分
値Itopであり、光ディスクにピットが形成されてい
ない状態でのミラー反射レベルを示している。基準レベ
ルREFは、光が全く反射して戻らない状態での無信号
出力レベルを示している。
り変調度mが算出される。
録パワーを求める。
に対する変調度を示す図である。同図中、光ディスクの
テストエリアの15フレームに記録される記録パワーP
1〜P15に対する変調度mを示しており、変調度mは
記録パワーP1〜P15に応じて変化する。記録パワー
が小さくなるにつれてRF信号の振幅が小さくなるた
め、変調度mは小さくなり、記録パワーが大きくなるに
つれてRF信号の振幅が大きくなるため、変調度mは大
きくなる。この時、記録パワーがある程度大きくなる
と、変調度mは飽和する。飽和し始めた付近の記録パワ
ーは、光ディスクの記録に用いる場合、ジッタやエラー
の発生を最小にすることができる。よって、変調度mか
ら最適記録パワーを求めることが可能となる。
置の第2実施例のブロック構成図である。同図中、図3
と同様の構成については同符号を付し、詳細な説明を省
略する。図10において、ピーク検出回路38、ボトム
検出回路40に代えて変調度測定回路52及びA/Dコ
ンバータ54が設けられている点で図3の光ディスクド
ライブ装置と異なる。
のRF信号が再生回路30から供給される。変調度測定
回路52は、AC結合前段階のRF信号から変調度を検
出してA/Dコンバータ54に供給する。A/Dコンバ
ータ54は、変調度測定回路52で検出された変調度を
ディジタル化してマイクロコンピュータ24へ供給す
る。
基づいて最適記録パワーを求め、内蔵メモリに記憶す
る。内蔵メモリに記憶された最適記録パワーは、記録時
にD/Aコンバータ42でアナログ化されて記録回路4
4に供給される。
4bには、光ディスク20の種類(IDナンバー)と、
記録速度(1、2、4、6、8、12、16倍速)に応
じて図8の目標特性値βに代えて目標変調度mが記憶さ
れた第1のテーブルが設定される。また、内蔵ROM2
4bは、記録速度(1、2、4、6、8、12、16倍
速)に応じたOPCのスタートパワーとステップパワー
が記憶された第2のテーブルが設定されている。また、
操作キー50からの操作入力はマイクロコンピュータ2
4に供給される。
うに、上記テーブルを参照して最適記録パワーを求め
る。次に、最適記録パワーを求めるためのOPC動作に
ついて説明する。
行するOPC動作の第2実施例のフローチャートであ
る。同図中、ステップS50で記録速度を操作キー50
からの操作で指定した値に設定する。記録速度が設定さ
れるとステップS52に進み、光ディスク20に記録さ
れているIDナンバを読み込み、ディスクの種類を判別
する。ディスクの種類を判別した後、ステップS54
で、内蔵ROM24bに格納された第1のテーブルから
上記IDナンバと操作キー50から指定された記録速度
に応じた目標変調度mを読み出す。ステップS56で
は、内蔵ROM24bに格納された第2のテーブルから
記録速度に応じたOPCのスタートパワーとステップパ
ワーを読み出す。
6で読み出されたスタートパワーとステップパワーによ
り記録パワーを15段階に変化させて、光ディスク20
のパワーキャリブレーションエリアの1回分のテストエ
リア(15フレーム)の所定領域にテスト信号を記録す
る。テストエリアにテスト信号が記録された後、ステッ
プS60で上記テストエリアの各フレームを、スピンド
ルモータ21の回転を低下させずに記録時と同じ速度で
再生する。
15段階の記録パワー毎の再生信号、即ち、AC結合前
段階の再生RF信号の最大振幅I1と差分値Itopを
検出し、サンプリングを行う。ステップS64では、予
め設定された所定回数分の最大振幅I1と差分値Ito
pのサンプリングが行われたか否かを判別し、所定回数
サンプリングが行われていなければ、ステップS60、
S62の処理を繰り返す。また、サンプリングの所定回
数は、内蔵メモリに格納されている。
行われていれば、ステップS66で所定回数分の最大振
幅I1と差分値Itopのサンプリング値の総和から各
記録パワーのそれぞれの変調度mを計算する。ここで
は、最大振幅I1と差分値Itopの値から(2)式に
より変調度mを算出する。
パワー毎の上記変調度mの関係(変調度m対パワー関
数)から、目標変調度mに対応する記録パワーを最適記
録パワーとして算出する。ステップS68で最適記録パ
ワーが算出されると、ステップS70で内蔵RAM24
a内に最適記録パワーを記憶し処理を終了する。記録時
には内蔵メモリに記録された最適記録パワーに基づいて
記録を行う。
速度を落とさずに、テストエリアのデータを再生した
時、所定回数の再生を行い、AC結合前段階のRF信号
の変調度mに応じて最適記録パワーを求めることができ
る。
RF信号の振幅の大きさを示す指標である変調度mを用
いて最適記録パワーを算出し、設定していたが、変調度
m及び記録パワーPwから求められるパラメータγを用
いることも可能であり、このパラメータγを用いた第3
実施例を以下に説明する。
ーに対する変調度m及びパラメータγの関係を示す図で
ある。同図中、パラメータγは、記録パワーPwと変調
度mとを用いて以下の(3)式で算出される。
記録パワーPwによる微分を示す。
て目標値γtaと係数ρが記録されている。図12に示
すようにパラメータγの特性から、光ディスクに記録さ
れた目標値γtaを基に、目的記録パワーPtaを求め
る。係数ρは、最適記録パワーであるPwoを求めるた
めに用いられる。最適記録パワーPwoは、目的記録パ
ワーPtaと係数ρとを用いて以下に示す(4)式で算
出される。
ータγの特性を用いて最適記録パワーを求めることがで
きる。また、目標値γtaは、ディスクの種類(IDナ
ンバー)と記録速度に応じてテーブルに設定して、テー
ブルから読み出した値を用いてもよい。
いて、最適記録パワーの算出には、15段階の記録パワ
ーをテーブルから参照して設定し、記録を行い、上記の
特性値、変調度及びパラメータに基づいて算出している
が、上記実施例に限定されない。例えば、OPC動作の
15段階の記録パワーの設定をテーブルから参照する代
わりに、ATIP情報の推奨記録パワーを取得し、推奨
記録パワーを中心として上下に等間隔に7段階の記録パ
ワーを設定してテスト記録を行い、最適記録パワーを算
出することも可能である。この推奨記録パワーは、1倍
速記録に対応し、記録速度がX倍速のときには、記録パ
ワーは推奨記録パワーの約√X倍必要とされている。
うことであり、これにより高精度で最適記録パワーを測
定し、最適記録パワーの測定の所要時間を短縮すること
ができると共に、光ディスクドライブ装置にかかる不要
な負荷を軽減することができる。従って、光ディスクド
ライブ装置の機能性の向上を図ることができる。
適記録パワーを検出したが、最適記録条件として最適ト
ラッキングオフセット量を検出するようにしてもよい。
置の第4実施例におけるブロック構成図である。同図
中、図10と同様の構成については同符号を付し、詳細
な説明を省略する。図13において、変調度測定回路5
2に代えてジッタ量検出回路58が設けられている点で
図10の光ディスクドライブ装置と異なる。ジッタ量検
出回路58は、いずれも図示しないが、再生RF信号の
特定周波数帯域をブーストするイコライザ(等化器)
と、ブーストされたRF信号を2値化する2値化回路、
2値化されたRF信号からクロック信号を生成するPL
L(Phase Locked Loop)回路及びP
LL回路で得られたクロック信号と再生RF信号との位
相を比較してその位相のずれを検出する位相比較器を有
する、位相比較器からのジッタ信号は、ジッタ量として
ディジタル化してマイクロコンピュータ24へ供給され
る。
の速度で複数回再生したときに得られるジッタ量に基づ
いて最適トラッキングオフセット量を求め、内蔵メモリ
に記憶する。内蔵メモリに記憶された最適トラッキング
オフセット量は、記録時にサーボ回路26に供給され
る。サーボ回路26は、最適トラッキングオフセット量
に応じてトラッキングエラー信号にバイアスをかけてト
ラッキング制御を行う。
4bには、図14に示すような記録速度(1、2、4、
6、8、12、16倍)に応じてオフセット量とステッ
プ量とが記録されたトラッキングオフセット量設定テー
ブルが設定されている。また、操作キーからの操作入力
はマイクロコンピュータ24に供給される。マイクロコ
ンピュータ24は、後述するように、上記テーブルを参
照して最適トラッキングオフセット量を求める。次に、
最適トラッキングオフセット量を求めるための動作につ
いて説明する。
行する動作の第4実施例におけるフローチャートであ
る。同図中、ステップS72で記録速度を操作キー50
からの操作で指定した値に設定する。記録速度が設定さ
れるとステップS74に進み、図14に示す内蔵ROM
24bに格納されたトラッキングオフセット量設定テー
ブルから記録速度に応じたオフセット量とステップ量と
を読み出す。
4で読み出されたオフセット量とステップ量によりトラ
ッキングオフセット量を順次変化させて、光ディスク2
0のパワーキャリブレーションエリアの1回分のテスト
エリア(15フレーム)の所定領域にテスト信号を記録
する。テストエリアにテスト信号が記録された後、ステ
ップS78で上記テストエリアの各フレームを、スピン
ドルモータ21の回転を低下させずに記録時と同じ速度
で再生する。
からトラッキングオフセット量毎のジッタ量を検出す
る。ステップS82では、内蔵メモリに予め設定された
所定回数分のジッタ量の検出が行われたか否かを判別
し、所定回数検出が行われていなければ、ステップS7
8、S80の処理を繰り返す。
いれば、ステップS84の処理を行う。ステップS84
では、所定回数検出されたジッタ量のトラッキングオフ
セット量毎の平均又は総和を検出する。その結果、図1
7に示すようなトラッキングオフセット量毎に対するジ
ッタ量の特性が得られる。
で検出したジッタ量のうち最小となるトラッキングオフ
セット量を最適トラッキングオフセット量と判定する。
最適トラッキングオフセット量が求められると、ステッ
プS88で内蔵RAM24a内に最適トラッキングオフ
セット量を記憶し処理を終了する。記録時には内蔵RA
M24aに記憶された最適トラッキングオフセット量に
基づいてサーボ制御を行ないつつ記録動作を行う。
速度を落とさずに、テストエリアのデータを再生した
時、所定回数の再生を行い、ジッタ量を検出し、ジッタ
量に基づいて最適トラッキングオフセット量を求めるこ
とができる。
を基に最適トラッキングオフセット量を算出していた
が、ジッタ量に基づいて最適フォーカスオフセット量を
算出することも可能である。この最適フォーカスオフセ
ット量毎にジッタ量を検出する例を第5実施例で説明す
る。なお、その構成は第4実施例と同じであるので、そ
の説明は省略する。
行する動作の第5実施例におけるフローチャートであ
る。同図中、ステップS90で記録速度を操作キー50
からの操作で指定した値に設定する。記録速度が設定さ
れるとステップS92に進み、内蔵ROM24bに格納
されたフォーカスオフセット量設定テーブルから記録速
度に応じたオフセット量とステップ量とを読み出す。な
お、フォーカスオフセット量設定テーブルは、図14に
示すトラッキングオフセット量設定テーブルと同様なデ
ータ構成であり、記録速度毎にフォーカスオフセット量
とそのステップ量が記憶されている。
2で読み出されたオフセット量とステップ量によりフォ
ーカスオフセット量を順次変化させて、光ディスク20
のパワーキャリブレーションエリアの1回分のテストエ
リア(15フレーム)の所定領域にテスト信号を記録す
る。テストエリアにテスト信号が記録された後、ステッ
プS96で上記テストエリアの各フレームを、スピンド
ルモータ21の回転を低下させずに記録時と同じ速度で
再生する。
からフォーカスオフセット量毎のジッタ量を検出する。
ステップS100では、内蔵メモリに予め設定された所
定回数分のフォーカスオフセット量毎のジッタ量の検出
が行われたか否かを判別し、所定回数検出が行われてい
なければ、ステップS96、S98の処理を繰り返す。
ていれば、ステップS102の処理を行う。ステップS
102では、所定回数検出されたジッタ量の平均又は総
和をフォーカスオフセット量毎に検出する。
02で検出したジッタ量のうち最小値となるジッタ量の
フォーカスオフセット量を最適フォーカスオフセット量
と判別する。最適フォーカスオフセット量が算出される
と、ステップS106で内蔵RAM24a内に最適フォ
ーカスオフセット量を記憶し処理を終了する。記録/再
生時には内蔵RAM24aに記憶された最適フォーカス
オフセット量がサーボ回路26に供給され、最適フォー
カスオフセット量に基づいてサーボ制御を行ないつつ記
録/再生動作が行なわれる。
速度を落とさずに、テストエリアのデータを再生した
時、所定回数の再生を行い、ジッタ量を検出し、ジッタ
量に基づいて最適フォーカスオフセット量を求めること
ができる。
基づいて最適トラッキングオフセット量、最適フォーカ
スオフセット量を求めたが、図18に示すような特性か
ら特性値β値及び変調度mに基づいて算出することも可
能である。また、ジッタ量に基づいて最適記録パワー及
び光ピックアップの最適チルトを求めることも可能であ
る。また、エラー訂正数を検出し、検出したエラー訂正
数からエラーレートを求め、このエラーレートに基づい
て最適トラッキングオフセット量、最適フォーカスオフ
セット量、最適記録パワー及び最適チルトを求めるよう
にしてもよい。
テストトラックにアクセスしてジッタ量、エラーレート
等の特性を得たり、最適トラッキングオフセット量、最
適フォーカスオフセット量、最適記録パワー及び最適チ
ルトを更新したりするようにしてもよい。また、各々に
異なるフレームを用いて記録/再生を行い、同時に検出
するようにしてもよい。
の最小値を基に最適チルトを検出する例を第6実施例で
説明する。
置の第6実施例におけるブロック構成図である。同図
中、図13と同様の構成については同符号を付し、詳細
な説明を省略する。図19において、チルト制御機構5
9が設けられている点で図13の光ディスクドライブ装
置と異なる。なお、チルト制御機構59は、ディスクに
対する光ビームの入射角度を制御する機構である。マイ
クロコンピュータ24は、チルト制御機構59によりチ
ルトを変化させつつ求めたジッタ量から最適チルトを求
め、内蔵メモリに記憶する。内蔵メモリに記憶された最
適チルトは、記録時にチルト制御機構59に供給され
る。
ュータ24に供給され、マイクロコンピュータ24は、
後述するように、最適チルトを求める。次に、最適チル
トを求めるための動作について説明する。
行する動作の第6実施例におけるフローチャートであ
る。同図中、ステップS110では、チルト制御回路5
9によりチルトを順次変化させて、光ディスク20のパ
ワーキャリブレーションエリアの1回分のテストエリア
(15フレーム)の所定領域にテスト信号を記録する。
テストエリアにテスト信号が記録された後、ステップS
112でチルトを所定量、例えばゼロに固定して上記テ
ストエリアの各フレームを、スピンドルモータ21の回
転を低下させずに記録時と同じ速度で再生する。
号からチルト毎のジッタ量を検出する。ステップS11
6では、内蔵メモリに予め設定された所定回数分のジッ
タ量の検出が行われたか否かを判別し、所定回数検出が
行われていなければ、ステップS112、S114の処
理を繰り返す。
ていれば、ステップS118の処理を行う。ステップS
118では、所定回数検出されたジッタ量のチルト毎の
平均又は総和を検出する。その結果、図17に示すよう
なチルト毎に対するジッタ量の特性が得られる。
18で検出したジッタ量のうち最小となるチルトを最適
チルトと判定する。最適チルトが求められると、ステッ
プS122で内蔵RAM24a内に最適チルトを記憶し
処理を終了する。記録時には内蔵RAM24aに記憶さ
れた最適チルトにより記録動作を行う。
速度を落とさずに、テストエリアのデータを再生した
時、所定回数の再生を行ってジッタ量を検出し、ジッタ
量に基づいて最適チルトを求めることができる。なお、
上記第6実施例は、特性値β及び変調度m、エラーレー
トから最適チルトを算出することも可能である。また、
チルトの制御は光ピックアップに限定されるだけでな
く、スピンドルモータのチルトを制御することによりデ
ィスクの角度を変化させ、最適チルトを算出することも
可能である。
パワー、トラッキングオフセット量、フォーカスオフセ
ット量、チルトに限定されない。
〜S34、S60〜S64、S78〜S82、S96〜
S100、S112〜116に対応し、記録特性検出部
及び記録特性検出手順はステップS36、S66、S8
4、S102、S118に対応し、最適条件検出部及び
最適条件検出手順はステップS38、S68、S86、
S104、S120に対応する。
ブ装置によれば、記録条件を変化させて光ディスクの所
定のエリアに記録するときの速度で複数回再生を行い、
これらの複数の再生信号に基づいて記録特性を検出し、
この記録特性から最適条件を検出することにより、再生
時の速度を落とさずに、高精度で最適条件を検出でき
る。また、記録特性を検出する時間を短縮することがで
きると共に、不要な負荷を軽減することができる。
ば、記録時の速度で再生された再生信号から最適記録パ
ワー又は最適トラッキングオフセット量又は最適フォー
カスオフセット量又は最適チルトを検出することができ
る。従って、再生時の速度を落とさずに、高精度で最適
条件を検出できる。
ば、複数の再生信号のピーク値とボトム値との和と、ピ
ーク値とボトム値との差との比に基づいて最適条件を検
出することにより、再生時の速度を落とさずに、高精度
で最適条件を検出でき、機能性の向上を図ることができ
る。
ば、複数の再生信号から求められる変調度に基づいて最
適条件を検出することにより、再生時の速度を落とさず
に、高精度で最適条件を検出でき、機能性の向上を図る
ことができる。
ば、複数の再生信号から求められる変調度を微分した値
に基づいて最適記録パワーを検出することにより、再生
時の速度を落とさずに、高精度で最適記録パワーを検出
でき、機能性の向上を図ることができる。
ば、再生信号からジッタ量又はエラーレートを検出し、
検出されたジッタ量又はエラーレートに基づいて最適条
件を検出することにより、再生時の速度を落とさずに、
高精度で最適条件を検出でき、機能性の向上を図ること
ができる。
す図である。
時のRF(高周波)信号のエンベロープのピーク値
(P)とボトム値(B)を説明するための図である。
におけるブロック構成図である。
ータのフローチャートを示す。
作の第1実施例におけるフローチャートである。
速度と目標値βとの関係を示すテーブルである。
トパワーとパワーステップとの関係を示すテーブルであ
る。
RF信号の変調度を説明するための図である。
る変調度を示す図である。
例におけるブロック構成図である。
動作の第2実施例におけるフローチャートである。
する変調度m及びパラメータγの関係を示す図である。
例におけるブロック構成図である。
セット量とステップ量との関係を示すテーブルである。
第4実施例におけるフローチャートである。
第5実施例におけるフローチャートである。
び記録フォーカスオフセット量との関係を示す図であ
る。
示す図である。
例におけるブロック構成図である。
第6実施例におけるフローチャートである。
Claims (10)
- 【請求項1】 所定の記録条件を変化させて光ディスク
に所定の信号を記録し、前記所定の信号の再生信号を基
に記録特性を検出する光ディスクドライブ装置であっ
て、 前記所定の信号を複数回再生する再生部と、 前記再生部からの複数の再生信号に基づいて記録特性を
検出する記録特性検出部とを有することを特徴とする光
ディスクドライブ装置。 - 【請求項2】 前記記録特性検出部で検出された検出特
性に基づいて最適条件を検出する最適条件検出部を有す
ることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ
装置。 - 【請求項3】 前記記録条件は、記録パワーであること
を特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。 - 【請求項4】 前記記録条件は、トラッキングオフセッ
ト量であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク
ドライブ装置。 - 【請求項5】 前記記録条件は、フォーカスオフセット
量であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクド
ライブ装置。 - 【請求項6】 前記記録条件は、前記光ディスクへのビ
ームの入射角であることを特徴とする請求項1記載の光
ディスクドライブ装置。 - 【請求項7】 前記最適条件検出部は、前記複数の再生
信号の夫々のピーク値及びボトム値を検出し、該ピーク
値と該ボトム値との和と差との比に基づいて前記最適条
件を検出することを特徴とする請求項2記載の光ディス
クドライブ装置。 - 【請求項8】 前記最適条件検出部は、前記複数の再生
信号の夫々のピーク値及びボトム値を検出し、該ピーク
値及び該ボトム値から変調度を求め、該変調度に基づい
て前記最適条件を検出することを特徴とする請求項2記
載の光ディスクドライブ装置。 - 【請求項9】 前記最適条件検出部は、前記複数の再生
信号の夫々のピーク値及びボトム値を検出し、該ピーク
値及び該ボトム値から変調度を求め、該変調度を微分し
た値に基づいて最適記録パワーを検出することを特徴と
する請求項3記載の光ディスクドライブ装置。 - 【請求項10】 前記最適条件検出部は、前記複数の再
生信号のジッタ量又はエラーレートに基づいて前記最適
条件を検出することを特徴とする請求項2記載の光ディ
スクドライブ装置。
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