JPH10312568A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10312568A
JPH10312568A JP9119722A JP11972297A JPH10312568A JP H10312568 A JPH10312568 A JP H10312568A JP 9119722 A JP9119722 A JP 9119722A JP 11972297 A JP11972297 A JP 11972297A JP H10312568 A JPH10312568 A JP H10312568A
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recorded
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JP9119722A
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English (en)
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Tatsuaki Sakurai
樹明 桜井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの面ブレ等によるデフォーカスが
発生してもデータ記録時の最適記録パワー値を精度良く
求めることができるようにする。 【解決手段】 光ディスクのPCA領域の1トラック内
の複数の小領域の中から一つ置きに所定量ずつ異なる記
録パワー値で記録し、残りの小領域に同一記録パワー値
で記録し、上記異なる記録パワー値で記録したデータを
再生した各再生信号のピーク値とボトム値に基づいて各
小領域のβ値を求め、上記同一記録パワー値で記録した
データを再生した各再生信号のピーク値とボトム値に基
づいて上記残りの小領域の各β値から平均値を求め、上
記異なる記録パワー値で記録した各小領域のβ値をそれ
ぞれ上記平均値に基づいて補正し、その補正後の各β値
に基づいて光ディスクにデータを記録するときの最適記
録パワー値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−Rディス
ク等の記録可能な光ディスクに対するデータの記録及び
再生を行なう光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Rディスク等の記録可能な光ディ
スクに対するデータの記録及び再生を行なう光ディスク
装置では、光ディスクにデータを記録するとき、光ディ
スクの記録領域の一部にデータを記録し、その記録した
部分を再生して得られた再生信号に基づいてデータ記録
時に光ピックアップから照射するレーザ光の最適記録パ
ワー値を求めている。
【0003】このように、光ディスク毎にデータ記録時
の最適記録パワー値を求める理由は、光ディスクの最適
記録パワー値が製造メーカ毎に異なるものであり、レー
ザ光を照射する光ピックアップの特性によっても異なる
ためである。したがって、各光ディスク毎にデータ記録
時のレーザ光の最適記録パワー値を求める必要が有る。
【0004】従来、光ディスクの記録領域に設けられた
パワーキャリブレーションエリア(PCA領域)の複数
のフレームにそれぞれ記録パワー値を異ならせてデータ
を記録し、その各フレームを再生して得られた再生信号
のピーク値(P)とボトム値(B)に基づいて各フレー
ム毎の記録状態指標値:β=100×(P−B)/(P
+B)を求め、その各β値に基づいて最適記録パワー値
を決定する光ディスク装置(例えば、特開平7−854
94号公報参照)があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ディスク装置は、光ディスクの最適記録パワ
ー値を求めるためにPCA領域に対するデータの記録
時、面ブレ等のデフォーカスが発生すると、そのデフォ
ーカスによって光ディスク上に照射しているレーザ光の
ビーム径が大きくなり、光ピックアップから所定の記録
パワー値でレーザ光を照射しても、実際にはその所定の
記録パワー値よりも低出力の記録パワー値でデータの書
き込みが行なわれてしまう。
【0006】したがって、データ書き込み時の記録パワ
ー値が不十分なフレームから得られる再生信号に基づく
β値が本来所定の記録パワー値で書き込んだときよりも
低下して正確な値を求められなくなり、最適記録パワー
値を正確に求めることができなくなるという問題があっ
た。
【0007】次に、PCA領域へのデータ記録時にデフ
ォーカスが発生して正確なβ値が求められなくなること
についてさらに説明する。例えば、図8は光ディスク上
のPCA領域のフォーマットの一例を示す図であり、P
CA領域は光ディスクの一周分の領域を有し、その領域
は16個の小領域A1〜A16に分割されている。
【0008】そして、このPCA領域の各小領域A1〜
A16にそれぞれ同一の記録パワー値でデータを記録
し、その記録したデータを再生した時、例えば、小領域
A8〜A11(図中斜線を施した領域)で面ブレによる
デフォーカスが発生すると、小領域A8〜A11に対す
るデータの記録結果は、実際に記録したときの記録パワ
ー値よりも低い値になり、その再生信号も本来得られる
値よりも低い値になる。
【0009】例えば、小領域A1〜A16に対してデー
タの記録・再生時にデフォーカスが発生しなかったとき
に得られるβ値が「4」であっても、実際にはデフォー
カスによってβ値が例えば「−6」に下がってしまって
正確なβ値が得られなくなる。
【0010】さらに、例えば、8mWから0.5mW刻
みで15.5mWまでの16段階の異なる記録パワー値
でPCA領域の小領域A1〜A16にそれぞれデータを
記録し、そのデータの再生結果から得られたβ値:4に
対応する記録パワー値を最適記録パワー値として決定す
る場合で説明する。
【0011】まず、小領域A1〜A16に対するデータ
の記録・再生時に面ブレ等によるデフォーカスが発生せ
ず、例えば、図9に示すような小領域A1〜A16の各
β値が求まった場合、小領域A9の記録結果に基づくβ
値:4に基づいて、小領域A9にデータを記録したとき
の記録パワー値:120mWを最適記録パワー値に決定
することができる。
【0012】しかし、小領域A8〜A11に対するデー
タの記録・再生時に面ブレによるデフォーカスが発生
し、例えば、図10に示すような小領域A1〜A16の
各β値が求まった場合、小領域A8〜A11から得られ
る各β値はそれぞれ「−11」「−6」「−2」「5」
になり、本来得られるべき値よりも大分低い値になる。
そして、β値:4に基づいて最適記録パワー値を「1
2.5〜13mW」に決定することになり、正確な最適
記録パワー値を求められなくなる。
【0013】このようにして、従来の光ディスク装置で
は、最適記録パワー値を求めるときのデータの記録・再
生時に面ブレ等によるデフォーカスが発生したときに最
適記録パワー値を精度良く求めることができなくなり、
光ディスクに対して不適切な最適記録パワー値によって
データを記録し、データの記録品質を低下させてしまう
という問題があった。
【0014】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、光ディスクの面ブレ等によるデフォーカスが発
生してもデータ記録時の最適記録パワー値を精度良く求
めることができるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、データを記録可能な光ディスクに対する
データの記録及び再生を行なう手段を備えた光ディスク
装置において、上記光ディスクのパワーキャリブレーシ
ョンエリアの1トラックを使用し、そのトラック内の複
数の小領域の中から一つ置きにそれぞれ所定量ずつ異な
る記録パワー値でデータを記録し、残りの小領域に同一
記録パワー値でデータを記録し、上記所定量ずつ異なる
記録パワー値で記録したデータを再生して得られた各再
生信号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値
とボトム値に基づいて各小領域の記録状態指標値を求
め、上記同一記録パワー値で記録したデータを再生して
得られた各再生信号のピーク値とボトム値とを検出し、
そのピーク値とボトム値に基づいて上記残りの小領域の
各記録状態指標値を求め、その各記録状態指標値の平均
値を求め、上記所定量ずつ異なる記録パワー値でデータ
を記録した各小領域の記録状態指標値をそれぞれ上記平
均値に基づいて補正し、その補正後の各記録状態指標値
に基づいて上記光ディスクにデータを記録するときの最
適記録パワー値を求める手段を設けたものである。
【0016】また、データを記録可能な光ディスクに対
するデータの記録及び再生を行なう手段を備えた光ディ
スク装置において、上記光ディスクのパワーキャリブレ
ーションエリアの連続する2トラックを使用し、その第
1のトラック内の複数の小領域の中から一つ置きの小領
域と、第2のトラック内の複数の小領域にそれぞれ所定
量ずつ異なる記録パワー値でデータを記録し、上記第1
のトラック内の残りの小領域に同一記録パワー値でデー
タを記録し、上記第1のトラックと第2のトラックに所
定量ずつ異なる記録パワー値で記録したデータを再生し
て得られた各再生信号のピーク値とボトム値とを検出
し、そのピーク値とボトム値に基づいて各小領域の記録
状態指標値を求め、上記同一記録パワー値で記録したデ
ータを再生して得られた各再生信号のピーク値とボトム
値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて上記
残りの小領域の各記録状態指標値を求め、その各記録状
態指標値の平均値を求め、上記所定量ずつ異なる記録パ
ワー値でデータを記録した各小領域の記録状態指標値を
それぞれ上記平均値に基づいて補正し、その補正後の各
記録状態指標値に基づいて上記光ディスクにデータを記
録するときの最適記録パワー値を求める手段を設けると
よい。
【0017】さらに、データを記録可能な光ディスクに
対するデータの記録及び再生を行なう手段を備えた光デ
ィスク装置において、上記光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアの複数のトラックを使用し、各トラッ
ク内の複数の小領域の中から一つ置きにそれぞれ所定量
ずつ異なる記録パワー値でデータを記録し、各トラック
内の残りの小領域に各トラック毎に所定量ずつ異なる特
定記録パワー値でデータを記録し、上記一つ置きに異な
る記録パワー値で記録したデータを再生して得られた各
再生信号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク
値とボトム値に基づいて各小領域の記録状態指標値を求
め、その各記録状態指標値に基づいて上記光ディスクに
データを記録するときの補正前最適記録パワー値を求
め、上記各トラック内の残りの小領域にデータを記録し
たときの各トラック毎に異なる特定記録パワー値の中か
ら上記補正前最適記録パワー値に最も近い特定記録パワ
ー値を求め、その特定記録パワー値で記録したデータを
再生して得た各再生信号のピーク値とボトム値に基づい
て求めた各記録状態指標値の平均値を求め、上記各トラ
ック内に所定量ずつ異なる記録パワー値で記録したデー
タを再生して得た各再生信号のピーク値とボトム値に基
づいて求めた各記録状態指標値をそれぞれ上記平均値に
基づいて補正し、その補正後の各記録状態指標値に基づ
いて上記光ディスクにデータを記録するときの最適記録
パワー値を求める手段を設けるとよい。
【0018】この発明の請求項1による光ディスク装置
は、光ディスク上のパワーキャリブレーションエリアを
1トラック使用し、そのトラック内の複数の小領域の中
から一つ置きにそれぞれ所定量ずつ異なる記録パワー値
で記録したデータの再生によって求めた記録状態指標値
を、トラック内の残りの小領域に同一記録パワー値で記
録したデータの再生によって求めた記録状態指標値の平
均値に基づいて補正し、その補正後の各記録状態指標値
に基づいて光ディスクにデータを記録するときの最適記
録パワー値を求めるので、デフォーカスによる記録状態
指標値の誤差を取り除いて光ディスクにデータを記録す
るときの最適記録パワー値を精度良く求めることができ
る。したがって、光ディスクに安定的に高品質のデータ
を記録することができる。
【0019】また、この発明の請求項2による光ディス
ク装置は、光ディスク上のパワーキャリブレーションエ
リアを2トラック使用し、その第1のトラック内の複数
の小領域の中から一つ置きの小領域と第2のトラック内
の複数の小領域にそれぞれ所定量ずつ異なる記録パワー
値で記録したデータの再生によって求めた記録状態指標
値を、第1のトラック内の残りの小領域に同一記録パワ
ー値で記録したデータの再生によって求めた記録状態指
標値の平均値に基づいてそれぞれ補正するので、記録パ
ワー値を異ならせてデータを記録するために使用する小
領域数を増やすことができる。したがって、パワーキャ
リブレーションエリアを有効に活用して、デフォーカス
による記録状態指標値の誤差をより精度良く取り除くこ
とができ、最適記録パワー値の精度を向上させることが
できる。
【0020】さらに、この発明の請求項3による光ディ
スク装置は、光ディスクのパワーキャリブレーションエ
リアの複数のトラックを使用し、各トラック内の複数の
小領域の中から一つ置きにそれぞれ所定量ずつ異なる記
録パワー値で記録したデータの再生によってそれぞれの
記録状態指標値を求め、その各記録状態指標値に基づい
て光ディスクにデータを記録するときの補正前最適記録
パワー値を求め、各トラック内の残りの小領域にデータ
を記録したときの各トラック毎に異なる特定記録パワー
値の中から補正前最適記録パワー値に最も近い特定記録
パワー値を求め、その特定記録パワー値で記録したデー
タを再生して得た各再生信号のピーク値とボトム値に基
づいて求めた各記録状態指標値の平均値を求め、上記各
トラックの記録状態指標値を平均値に基づいてそれぞれ
補正するので、記録状態指標値を補正するための正しい
補正データ(特定記録パワー値で記録したデータに基づ
いて求めた記録状態指標値)を得ることができ、その補
正データに基づいて記録状態指標値を補正することがで
きる。したがって、記録状態指標値の補正をさらに精度
良く行なうことができ、最適記録パワー値の精度をさら
に向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2はこの発明の一実
施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図であ
る。図3は図2に示した光ディスク装置のデータ記録に
係る主要な部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0022】この光ディスク装置は、追記可能なディス
クメディアである光ディスク10を回転させるスピンド
ルモータ1と、半導体レーザ部を搭載して光ディスク1
0の記録領域にレーザ光Lを照射する光ピックアップ2
と、光ピックアップ2と一体に設けられて半導体レーザ
部を光ディスク10の半径方向に移動させるシークモー
タ3を備えている。
【0023】また、スピンドルモータ1の回転制御を行
なう回転制御系4と、シークモータ3の駆動制御を行な
うシークモータ制御系5と、図示を省略したフォーカス
アクチュエータによって光ピックアップ2のフォーカス
サーボと、同じく図示を省略したトラックアクチュエー
タによって光ピックアップ2のトラックサーボを制御
し、半導体レーザ部から出射するレーザ光Lの記録パワ
ー値及び再生パワー値の制御を行なう光ピックアップ制
御系6を備えている。
【0024】さらに、光ピックアップ2によって読み取
った情報の信号及び光ディスク10の記録領域に書き込
む情報の信号を送受する信号処理系7と、上記光ピック
アップ制御系6に対するフォーカスサーボとトラックサ
ーボのオン/オフ制御と、上記各制御系4〜6及び信号
処理系7の制御と共に、この発明に係る最適記録パワー
値決定処理を行なうドライブコントローラ8等も備えて
いる。
【0025】そして、光ディスク10をスピンドルモー
タ1によって回転させながら光ピックアップ2をその光
ディスク10の半径方向に移動させ、光ピックアップ2
の半導体レーザ部からレーザ光Lを光ディスク10の記
録面上の記録領域に設けたパワーキャリブレーションエ
リア(PCA領域)に照射させて情報の試し書きを行な
い、その試し書きした情報を再生して得られた再生信号
に基づいて最適記録パワー値決定の為の記録状態指標:
β値を求め、そのβ値に基づいて最適記録パワー値を決
定する。
【0026】また、ドライブコントローラ8の制御によ
って情報の記録時には、光ディスク10の記録領域に光
ピックアップ2によって上記最適記録パワー値でレーザ
光Lを照射し、光ディスク10上に各種情報を記録す
る。
【0027】一方、情報の再生時には、光ディスク10
の記録領域に光ピックアップ2によって再生レーザパワ
ーでレーザ光Lを照射し、その反射光を受光すると反射
光のアナログ信号を信号処理系7へ出力する。さらに、
信号処理系7は光ピックアップ2から出力された反射光
のアナログ信号の一部をデジタル信号に変換すると共に
エラー訂正等を施して出力する。そのエラー訂正時、再
生信号の品質が悪くてエラー訂正不能になると、ドライ
ブコントローラ8へ再生不可能を通知する。
【0028】また、この光ディスク装置のデータ記録に
係る主要な部分は、図3に示すように、光ピックアップ
2の一部である半導体レーザ部20と、半導体レーザ部
20の出射光の一部を受光するレーザ用受光素子21
と、光ディスク10からの反射光を受光する受光素子2
2とからなる光ピックアップ2を有する。
【0029】次に、図3に示すように、データ記録及び
再生に係る主要部として、光ピックアップ2,光ピック
アップ制御系6のレーザ駆動制御回路30,信号処理系
7のアナログ信号処理回路40,ドライブコントローラ
8がある。
【0030】光ピックアップ制御系6は、レーザ光Lを
出射する半導体レーザ部20と、半導体レーザ部20の
出射光の一部を受光するレーザ用受光素子21と、光デ
ィスク10に対して半導体レーザ部20から照射したレ
ーザ光Lの反射光を受光する受光素子22を有する。
【0031】レーザ駆動制御回路30は、再生パワー制
御回路31,再生電流駆動回路32,記録パワー制御回
路33,記録電流駆動回路34,第1のD/A変換器3
5,第2のD/A変換器36からなる。また、アナログ
信号処理回路40は、プリアンプ41,ピークホールド
回路42,ボトムホールド回路43からなる。
【0032】次に、半導体レーザ部20を点灯してデー
タの再生時と記録時のレーザ光Lの照射について説明す
る。ドライブコントローラ8は、第1のD/A変換器3
5と第2のD/A変換器36にそれぞれ再生パワー値と
記録パワー値の基準値を設定する。
【0033】そして、データ再生時、半導体レーザ部2
0から出射したレーザ光Lの一部をレーザ用受光素子2
1で受光し、レーザ用受光素子21は受光したレーザ光
Lの信号を再生パワー制御回路31へ出力し、再生パワ
ー制御回路31はその信号と第1のD/A変換器35に
設定されている再生パワー値の基準値とを比較し、信号
が再生パワー値の基準値と等しくなるように再生電流駆
動回路32によって半導体レーザ部20に流す電流量を
調整する。
【0034】このようにして、半導体レーザ部20から
所定の再生パワー値のレーザ光Lを出射して光ディスク
10上の再生する記録領域に照射する。さらに、光ディ
スク10からの反射光を受光素子22で受光し、その反
射光に基づく再生信号(RF信号)をプリアンプ41で
増幅してピークホールド回路42とボトムホールド回路
43へ出力する。
【0035】そして、ピークホールド回路42は再生信
号の正側のピーク値を、ボトムホールド回路43は再生
信号の負側のピーク値をそれぞれ検出してドライブコン
トローラ8へ出力し、ドライブコントローラ8は再生信
号の振幅を測定することができる。
【0036】一方、データ記録時、半導体レーザ部20
から出射したレーザ光Lの一部をレーザ用受光素子21
で受光し、レーザ用受光素子21は受光したレーザ光L
の信号を記録パワー制御回路33へ出力し、記録パワー
制御回路33はその信号のピーク値と第2のD/A変換
器36に設定されている記録パワー値の基準値とを比較
し、信号が記録パワー値の基準値と等しくなるように記
録電流駆動回路34によって半導体レーザ部20に流す
電流量を調整する。また、記録電流駆動回路34は、光
ディスク10に記録すべき情報に応じて半導体レーザ部
20に流す電流をオン又はオフする。
【0037】このようにして、半導体レーザ部20から
所定の記録パワー値のレーザ光Lを出射して光ディスク
10上の記録する記録領域に照射する。
【0038】次に、この光ディスク装置における最適記
録パワー値決定の処理について説明する。図1はこの光
ディスク装置における最適記録パワー値決定の処理を示
すフローチャートである。図4は、その説明に使用する
光ディスク10のPCA領域のフォーマットを示す説明
図である。
【0039】この最適記録パワー値決定処理では、図4
に示したフォーマットの光ディスク10のPCA領域の
1トラック(光ディスク10の1周分に相当する)を使
用し、図1に示したステップ(図中「S」で示す)1で
PCA領域へ記録を行なう。
【0040】まず、この1トラック内の複数の小領域A
1〜A16の中から一つ置きの小領域A1,A3,A
5,……,A13,A15にそれぞれ8mW〜15mW
迄の所定量:1mWずつ異なる記録パワー値でデータを
記録する。さらに、このトラックの残りの小領域A2,
A4,……,A16に同一記録パワー値:11mWでデ
ータを記録する。このときの記録パワー値の変更は、ド
ライブコントローラ8から第2のD/A変換器36にデ
ータを設定することによって行なう。
【0041】次にステップ2で各小領域のβ値を測定す
る。まず、上記所定量:1mWずつ異なる記録パワー値
で小領域A1,A3,A5,……,A13,A15に記
録したデータを再生し、その再生によって得られた各再
生信号のピーク値(正側のピーク値)とボトム値(負側
のピーク値)とをそれぞれピークホールド回路42とボ
トムホールド回路43によって検出する。
【0042】そして、そのピーク値とボトム値に基づい
て各小領域A1,A3,A5,……,A13,A15の
記録状態指標値:β値を求める。そのβ値は、ピーク
値:P,ボトム値:Bとすると、次式で求められる。 β=100×(P−B)/(P+B)……
【0043】次にステップ3で固定パワー(同一記録パ
ワー値)でのβ値の平均値を算出する。すなわち、上記
同一記録パワー値:11mWで残りの小領域A2,A
4,……,A16に記録したデータを再生し、その再生
によって得られた各再生信号のピーク値とボトム値とを
同様にして検出し、その検出したピーク値とボトム値に
基づいて上記残りの小領域A2,A4,……,A16の
各記録状態指標値:β値を求める。
【0044】さらに、その各β値の中から大きい方の2
つのデータと、小さい方の2つのデータを除いた4つの
β値の平均値:Xを求める。このように、平均値:Xを
求めるとき、複数のβ値の中から他のβ値とかけ離れた
値のものを除くようにすれば、平均値:Xを精度良く求
めることができる。
【0045】次にステップ4で補正式による演算処理で
β値を補正する。すなわち、上記所定量:1mWずつ異
なる記録パワー値でデータを記録した各小領域A1,A
3,A5,……,A13,A15の記録状態指標値:β
値をそれぞれ上記平均値:Xに基づいて補正する。
【0046】例えば、上記各小領域A1,A3,A5,
……,A13,A15の補正後のβ値:A′(2n−
1)は、上記各小領域A1,A3,A5,……,A1
3,A15のβ値:A(2n−1)と、上記各小領域A
16,A2,A4,……,A12,A14のβ値:A
(2n−2)と、上記各小領域A2,A4,A6,…
…,A14,A16のβ値:A(2n)と(但し、n=
1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて次に示す
補正式の演算処理によって求めることができる。 A′(2n−1)=A(2n−1)−{(X−A(2n−2))+(X−A(2n))}/2 …… 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0047】次にステップ5で最適記録パワー値を算出
する。すなわち、各小領域A1,A3,A5,……,A
13,A15の補正後の各記録状態指標値:β値に基づ
いて光ディスク10にデータを記録するときの最適記録
パワー値を求める。
【0048】例えば、図8に示した記録特定を示す光デ
ィスクの最適記録パワー値を求める場合、PCA領域の
小領域A8〜A11でデフォーカスが発生するので、上
述の処理を施して得られる平均値はX=−8になり、図
5に示すような補正前のβが得られる。その各β値は、
図9に示したデフォーカスが発生しないときの値よりも
「−10」だけ小さくなる。例えば、小領域A11では
「15」が「5」になる。
【0049】そして、デフォーカスが発生しなければ、
β値が「4」のときの記録パワー値:12mWを最適記
録パワー値として正しく求めることができるが、デフォ
ーカスによって補正前のβ値に基づく最適記録パワー値
が12.5〜13.0mWになり、正確に求められなく
なる。
【0050】しかし、図5に示すように、小領域A9に
対するデータの記録によって求めたβ値「−6」を上述
したβ値の補正によって「4」に補正するので、β値が
「4」のときの記録パワー値:12mWを最適記録パワ
ー値として正しく求めることができる。
【0051】このようにして、光ディスクの面ブレ等に
よるデフォーカスが発生しても、上述したようにβ値を
補正してデータ記録時の最適記録パワー値を精度良く求
めることができる。
【0052】なお、上述の処理では1トラック内の奇数
番の小領域に1mWずつ異ならせた記録パワー値を記録
し、偶数番の小領域に同一記録パワー値を記録するよう
にしたが、同一記録パワー値を記録する小領域を減らし
ても良い。例えば、1トラック内に3つ程度の小領域を
割り当てても効果が有る。また、β値の補正式も上述し
た式に限らず、他の式に基づく演算処理を施すようにし
ても良い。
【0053】次に、1回のパワーキャリブレーションで
PCA領域の複数のトラックを使用する場合、例えば、
1回のパワーキャリブレーションでPCA領域の2トラ
ック(光ディスク10の2周分に相当する)を使用する
場合、上述したような処理によって各トラックに同一記
録パワー値でデータを記録する小領域を割り当てると、
使用する小領域のロスが多くなる。
【0054】つまり、記録パワー値を変化させてデータ
を記録する小領域と同一記録パワー値でデータを記録す
る小領域を交互に設定すると、全小領域の内の半分が同
一記録パワー値でデータを記録する小領域に割り当てら
れてしまうことになる。
【0055】したがって、PCA領域の多数の小領域を
用いてパワーキャリブレーションを行なっても最適記録
パワー値を求めるためのβ値が多く得られないので、最
適記録パワー値を精度良く求めるためには多くのトラッ
クを使用しなければならなくなり、PCA領域を有効に
活用することができなくなる。
【0056】そこで、次にPCA領域を有効に活用して
最適記録パワー値を精度良く求めるときの処理について
説明する。図6はその最適記録パワー値決定の処理の説
明に使用する光ディスク10のPCA領域のフォーマッ
トを示す説明図である。
【0057】この最適記録パワー値決定処理では、図6
に示したフォーマットの光ディスク10のPCA領域の
連続する2トラックを使用し、その第1のトラック内の
複数の小領域A1〜A16の中から一つ置きの小領域A
1,A3,A5,……,A13,A15と、第2のトラ
ック内の複数の小領域B1〜B16とにそれぞれ8mW
〜15.67mW迄の所定量:1/3mWずつ異なる記
録パワー値でデータを記録する。
【0058】また、第1のトラックの残りの小領域A
2,A4,……,A16に同一記録パワー値:10mW
でデータを記録する。このときの記録パワー値の変更
は、ドライブコントローラ8から第2のD/A変換器3
6にデータを設定することによって行なう。
【0059】次に、上記所定量:1/3mWずつ異なる
記録パワー値で小領域A1,A3,A5,……,A1
3,A15,B1〜B16に記録したデータを再生し、
その再生によって得られた各再生信号のピーク値(正側
のピーク値)とボトム値(負側のピーク値)とをそれぞ
れピークホールド回路42とボトムホールド回路43に
よって検出する。
【0060】そして、そのピーク値とボトム値に基づい
て各小領域A1,A3,A5,……,A13,A15,
B1〜B16の記録状態指標値:β値を求める。そのβ
値は、ピーク値:P,ボトム値:Bとすると、次式で
求められる。 β=100×(P−B)/(P+B)……
【0061】次に、上記同一記録パワー値:10mWで
第1のトラック内の残りの小領域A2,A4,……,A
16に記録したデータを再生し、その再生によって得ら
れた各再生信号のピーク値とボトム値とを同様にして検
出し、その検出したピーク値とボトム値に基づいて上記
残りの小領域A2,A4,……,A16の各記録状態指
標値:β値を求める。
【0062】さらに、その各β値の中から大きい方の2
つのデータと、小さい方の2つのデータを除いた4つの
β値の平均値:Xを求める。このように、平均値:Xを
求めるとき、複数のβ値の中から他のβ値とかけ離れた
値のものを除くようにすれば、平均値:Xを精度良く求
めることができる。
【0063】次に、上記所定量:1/3mWずつ異なる
記録パワー値でデータを記録した各小領域A1,A3,
A5,……,A13,A15,B1〜B16の記録状態
指標値:β値をそれぞれ上記平均値:Xに基づいて補正
する。
【0064】例えば、第1のトラックの各小領域A1,
A3,A5,……,A13,A15の補正後のβ値:
A′(2n−1)は、上記各小領域A1,A3,A5,
……,A13,A15のβ値:A(2n−1)と、上記
各小領域A16,A2,A4,……,A12,A14の
β値:A(2n−2)と、上記各小領域A2,A4,A
6,……,A14,A16のβ値:A(2n)と(但
し、n=1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて
次に示す補正式の演算処理によって求めることができ
る。 A′(2n−1)=A(2n−1)−{(X−A(2n−2))+(X−A(2n))}/2 …… 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0065】また、第2のトラックの奇数番目の各小領
域B1,B3,B5,……,B13,B15の補正後の
β値:B′(2n−1)は、各小領域B1,B3,B
5,……,B13,B15のβ値:B(2n−1)と、
各小領域A1,A3,A5,……,A13,A15のβ
値:B(2n−2)と、各小領域A2,A4,A6,…
…,A14,A16のβ値:A(2n)と(但し、n=
1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて次に示す
補正式の演算処理によって求めることができる。 B′(2n−1)=B(2n−1)−{(X−A(2n−2))+(X−A(2n))}/2 …… 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0066】さらに、第2のトラックの偶数番目の各小
領域B2,B4,B6,……,B14,B16のβ値:
B′(2n)は、各小領域B2,B4,B6,……,B
14,B16のβ値:B(2n)と、各小領域A2,A
4,A6,……,A14,A16のβ値:A(2n)と
(但し、n=1,2,……,8)、上記平均値:Xを用
いて次に示す補正式の演算処理によって求めることが
できる。 B′(2n)=B(2n)−(X−A(2n))……
【0067】こうして、デフォーカスなどの影響は光デ
ィスク10の回転周期に同期して発生するので、上述の
ように第2のトラックの各小領域B1〜B16のβ値
を、第1のトラックの各小領域A2,A4,A6,…
…,A14,A16のβ値を用いて補正しても、デフォ
ーカスの影響による誤差を除去することができる。
【0068】次に、第1のトラックの各小領域A1,A
3,A5,……,A13,A15と、第2のトラックの
各小領域B1〜B16の補正後の各記録状態指標値:β
値に基づいて光ディスク10にデータを記録するときの
最適記録パワー値を求める。
【0069】このようにして、1回のパワーキャリブレ
ーションでPCA領域の連続する複数のトラックを用い
る場合、記録パワー値を異ならせてデータを記録するた
めに使用する小領域数を増やすことができ、記録パワー
値を細かく変化させたときのβ値を得ることができる。
【0070】したがって、パワーキャリブレーションエ
リアを有効に活用して、デフォーカスによる記録状態指
標値の誤差をより精度良く取り除くことができ、最適記
録パワー値の精度を向上させることができる。
【0071】次に、上述の処理で同一記録パワー値が最
適記録パワー値から大きくはずれた値であると、記録状
態指標値:β値の補正を精度良く行なえなくなる。例え
ば、光ディスクの最適記録パワー値が「15mW」であ
り、同一記録パワー値が「8mW」の場合、PCA領域
にほとんどデータを記録することができなくなり、デフ
ォーカスの影響などに係らずに常に正側のピーク値と負
側のピーク値とが略「0」になる。したがって、記録状
態指標値:β値を補正するためのβ値を得られなくな
り、記録状態指標値:β値の補正を精度良く行なえなく
なる。
【0072】そこで、次に最適記録パワー値をさらに精
度良く求めるときの処理について説明する。図7はその
最適記録パワー値決定の処理の説明に使用する光ディス
ク10のPCA領域のフォーマットを示す説明図であ
る。
【0073】この最適記録パワー値決定処理では、図7
に示したフォーマットの光ディスク10のPCA領域の
連続する3トラック(光ディスク10の3周分に相当す
る)を使用し、その第1のトラック内の複数の小領域A
1〜A16の中から一つ置きの小領域A1,A3,A
5,……,A13,A15と、第2のトラック内の複数
の小領域B1〜B16の中から一つ置きの小領域B1,
B3,B5,……,B13,B15と、第3のトラック
内の複数の小領域C1〜C16の中から一つ置きの小領
域C1,C3,C5,……,C13,C15とにそれぞ
れ8mW〜15.67mW迄の所定量:1/3mWずつ
異なる記録パワー値でデータを記録する。
【0074】また、第1のトラックの残りの小領域A
2,A4,……,A16に同一記録パワー値:7mWで
データを記録し、第2のトラックの残りの小領域B2,
B4,……,B16に同一記録パワー値:10mWでデ
ータを記録し、第3のトラックの残りの小領域C2,C
4,……,C16に同一記録パワー値:10mWでデー
タを記録する。このときの記録パワー値の変更は、ドラ
イブコントローラ8から第2のD/A変換器36にデー
タを設定することによって行なう。
【0075】次に、上記所定量:1/3mWずつ異なる
記録パワー値で小領域A1,A3,A5,……,A1
3,A15,B1,B3,B5,……,B13,B1
5,C1,C3,C5,……,C13,C15に記録し
たデータを再生し、その再生によって得られた各再生信
号のピーク値(正側のピーク値)とボトム値(負側のピ
ーク値)とをそれぞれピークホールド回路42とボトム
ホールド回路43によって検出する。
【0076】さらに、そのピーク値とボトム値に基づい
て各小領域A1,A3,A5,……,A13,A15,
B1,B3,B5,……,B13,B15,C1,C
3,C5,……,C13,C15の補正前記録状態指標
値:β′値を求める。そのβ′値はピーク値:P,ボト
ム値:Bとすると、次式′で求められる。 β′=100×(P−B)/(P+B)……′ そして、その各β′値に基づいて補正前最適記録パワー
値:POを求める。
【0077】次に、上記同一記録パワー値:7mW,1
0mw,13mWの中から上記補正前最適記録パワー
値:POに最も近い記録パワー値を選択する。例えば、
同一記録パワー値:13mWが上記補正前最適記録パワ
ー値:POに最も近い記録パワー値とする。
【0078】次に、上記同一記録パワー値:13mWで
第3のトラック内の残りの小領域C2,C4,……,C
16に記録したデータを再生し、その再生によって得ら
れた各再生信号のピーク値とボトム値とを同様にして検
出し、その検出したピーク値とボトム値に基づいて上記
第3のトラック内の残りの小領域C2,C4,……,C
16の各記録状態指標値:β値を求める。
【0079】さらに、その各β値の中から大きい方の2
つのデータと、小さい方の2つのデータを除いた4つの
β値の平均値:Xを求める。すなわち、第3のトラック
の各小領域C2,C4,……,C16に基づいて平均
値:Xを求める。このように、平均値:Xを求めると
き、複数のβ値の中から他のβ値とかけ離れた値のもの
を除くようにすれば、平均値:Xを精度良く求めること
ができる。
【0080】次に、上記所定量:1/3mWずつ異なる
記録パワー値でデータを記録した各小領域A1,A3,
A5,……,A13,A15,B1,B3,B5,…
…,B13,B15,C1,C3,C5,……,C1
3,C15の記録状態指標値:β値をそれぞれ上記平均
値:Xに基づいて補正する。
【0081】例えば、第1のトラックの各小領域A1,
A3,A5,……,A13,A15の補正後のβ値:
A′(2n−1)は、上記第1のトラックの各小領域A
1,A3,A5,……,A13,A15のβ値:A(2
n−1)と、上記第3のトラックの各小領域C16,C
2,C4,……,C12,C14のβ値:C(2n−
2)と、上記第3のトラックの各小領域C2,C4,C
6,……,C14,C16のβ値:C(2n)と(但
し、n=1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて
次に示す補正式の演算処理によって求めることができ
る。 A′(2n−1)=A(2n−1)−{(X−C(2n−2))
+(X−C(2n))}/2 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0082】また、第2のトラックの各小領域B1,B
3,B5,……,B13,B15の補正後のβ値:B′
(2n−1)は、上記第2のトラックの各小領域B1,
B3,B5,……,B13,B15のβ値:B(2n−
1)と、上記第3のトラックの各小領域C16,C2,
C4,……,C12,C14のβ値:C(2n−2)
と、上記第3のトラックの各小領域C2,C4,C6,
……,C14,C16のβ値:C(2n)と(但し、n
=1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて次に示
す補正式の演算処理によって求めることができる。 B′(2n−1)=B(2n−1)−{(X−C(2n−2))
+(X−C(2n))}/2 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0083】さらに、第3のトラックの各小領域C1,
C3,C5,……,C13,C15の補正後のβ値:
C′(2n−1)は、上記第3のトラックの各小領域C
1,C3,C5,……,C13,C15のβ値:C(2
n−1)と、上記第3のトラックの各小領域C16,C
2,C4,……,C12,C14のβ値:C(2n−
2)と、上記第3のトラックの各小領域C2,C4,C
6,……,C14,C16のβ値:C(2n)と(但
し、n=1,2,……,8)、上記平均値:Xを用いて
次に示す補正式の演算処理によって求めることができ
る。 C′(2n−1)=C(2n−1)−{(X−C(2n−2))
+(X−C(2n))}/2 但し、n=1のときの2n−2は「16」にする。
【0084】次に、第1のトラックの各小領域A1,A
3,A5,……,A13,A15と、第2のトラックの
各小領域B1,B3,B5,……,B13,B15と、
第3のトラックの各小領域C1,C3,C5,……,C
13,C15との補正後の各記録状態指標値:β値に基
づいて光ディスク10にデータを記録するときの最適記
録パワー値を求める。
【0085】このようにして、β値の補正を最適記録パ
ワー値の近くで行なえるので、β値の補正を精度良く行
なえる。したがって、最適記録パワー値をさらに精度良
く求めることができる。なお、上述の処理ではPCA領
域の連続する3トラックを使用した場合について説明し
たが、連続する4トラック以上を使用しても良い。
【0086】また、1トラックに対する記録パワー値の
分割数(所定量ずつ異ならせた記録パワー値の数)を多
く取れるならば、1トラック内で3段階に異ならせた同
一記録パワー値で記録するようにしても良い。
【0087】例えば、光ディスクのPCA領域の1トラ
ック内に複数の小領域D1〜D48(図示は省略する)
を設け、その内の各小領域D2,D8,……,D44に
同一記録パワー値:7mWで、各小領域D4,D10,
……,D46に同一記録パワー値:10mWで、各小領
域D6,D12,……,D48に同一記録パワー値:1
3mWでそれぞれデータを記録し、上述と同様の処理で
β値を補正して最適記録パワー値を求めるようにすれ
ば、PCA領域を節約して最適記録パワー値をより精度
良く求めることができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る光ディスク装置によれば、光ディスクの面ブレ等によ
るデフォーカスが発生してもデータ記録時の最適記録パ
ワー値を精度良く求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この光ディスク装置における最適記録パワー値
決定の処理を示すフローチャートである。
【図2】この発明の一実施形態の光ディスク装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2に示した光ディスク装置のデータ記録に係
る主要な部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した処理の説明に使用する光ディスク
10のPCA領域のフォーマットを示す説明図である。
【図5】図1に示した処理によって得られた補正前と補
正後のβ値の一例を示す図である。
【図6】この光ディスク装置における他の最適記録パワ
ー値決定の処理の説明に使用する光ディスク10のPC
A領域のフォーマットを示す説明図である。
【図7】この光ディスク装置におけるさらに他の最適記
録パワー値決定の処理の説明に使用する光ディスク10
のPCA領域のフォーマットを示す説明図である。
【図8】従来の最適記録パワー値を決定する処理説明に
供する光ディスク上のPCA領域のフォーマットの一例
を示す図である。
【図9】従来のデフォーカスが発生しないときの記録パ
ワー値とβ値との一例を示す図である。
【図10】従来のデフォーカスが発生したときの記録パ
ワー値とβ値との一例を示す図である。
【符号の説明】
1:スピンドルモータ 2:光ピックアップ 3:シークモータ 4:回転制御系 5:シークモータ制御系 6:光ピックアップ制御系 7:信号処理系 8:ドライブコントローラ 10:光ディスク 20:半導体レーザ部 21:レーザ用受光素子 22:受光素子 30:レーザ駆動制御回路 31:再生パワー制御回路 32:再生電流駆動回路 33:記録パワー制御回路 34:記録電流駆動回路 35:第1のD/A変換器 36:第2のD/A変換器 40:アナログ信号処理回路 41:プリアンプ 42:ピークホールド回路 43:ボトムホールド回路 L:レーザ光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録可能な光ディスクに対する
    データの記録及び再生を行なう手段を備えた光ディスク
    装置において、 前記光ディスクのパワーキャリブレーションエリアの1
    トラックを使用し、そのトラック内の複数の小領域の中
    から一つ置きにそれぞれ所定量ずつ異なる記録パワー値
    でデータを記録し、残りの小領域に同一記録パワー値で
    データを記録し、前記所定量ずつ異なる記録パワー値で
    記録したデータを再生して得られた各再生信号のピーク
    値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基
    づいて各小領域の記録状態指標値を求め、前記同一記録
    パワー値で記録したデータを再生して得られた各再生信
    号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボ
    トム値に基づいて前記残りの小領域の各記録状態指標値
    を求め、その各記録状態指標値の平均値を求め、前記所
    定量ずつ異なる記録パワー値でデータを記録した各小領
    域の記録状態指標値をそれぞれ前記平均値に基づいて補
    正し、その補正後の各記録状態指標値に基づいて前記光
    ディスクにデータを記録するときの最適記録パワー値を
    求める手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 データを記録可能な光ディスクに対する
    データの記録及び再生を行なう手段を備えた光ディスク
    装置において、 前記光ディスクのパワーキャリブレーションエリアの連
    続する2トラックを使用し、その第1のトラック内の複
    数の小領域の中から一つ置きの小領域と、第2のトラッ
    ク内の複数の小領域にそれぞれ所定量ずつ異なる記録パ
    ワー値でデータを記録し、前記第1のトラック内の残り
    の小領域に同一記録パワー値でデータを記録し、前記第
    1のトラックと第2のトラックに所定量ずつ異なる記録
    パワー値で記録したデータを再生して得られた各再生信
    号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボ
    トム値に基づいて各小領域の記録状態指標値を求め、前
    記同一記録パワー値で記録したデータを再生して得られ
    た各再生信号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピ
    ーク値とボトム値に基づいて前記残りの小領域の各記録
    状態指標値を求め、その各記録状態指標値の平均値を求
    め、前記所定量ずつ異なる記録パワー値でデータを記録
    した各小領域の記録状態指標値をそれぞれ前記平均値に
    基づいて補正し、その補正後の各記録状態指標値に基づ
    いて前記光ディスクにデータを記録するときの最適記録
    パワー値を求める手段を設けたことを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 データを記録可能な光ディスクに対する
    データの記録及び再生を行なう手段を備えた光ディスク
    装置において、 前記光ディスクのパワーキャリブレーションエリアの複
    数のトラックを使用し、各トラック内の複数の小領域の
    中から一つ置きにそれぞれ所定量ずつ異なる記録パワー
    値でデータを記録し、各トラック内の残りの小領域に各
    トラック毎に所定量ずつ異なる特定記録パワー値でデー
    タを記録し、前記一つ置きに異なる記録パワー値で記録
    したデータを再生して得られた各再生信号のピーク値と
    ボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基づい
    て各小領域の記録状態指標値を求め、その各記録状態指
    標値に基づいて前記光ディスクにデータを記録するとき
    の補正前最適記録パワー値を求め、前記各トラック内の
    残りの小領域にデータを記録したときの各トラック毎に
    異なる特定記録パワー値の中から前記補正前最適記録パ
    ワー値に最も近い特定記録パワー値を求め、その特定記
    録パワー値で記録したデータを再生して得た各再生信号
    のピーク値とボトム値に基づいて求めた各記録状態指標
    値の平均値を求め、前記各トラック内に所定量ずつ異な
    る記録パワー値で記録したデータを再生して得た各再生
    信号のピーク値とボトム値に基づいて求めた各記録状態
    指標値をそれぞれ前記平均値に基づいて補正し、その補
    正後の各記録状態指標値に基づいて前記光ディスクにデ
    ータを記録するときの最適記録パワー値を求める手段を
    設けたことを特徴とする光ディスク装置。
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