JP3033066B2 - フォーカス位置の調整装置 - Google Patents

フォーカス位置の調整装置

Info

Publication number
JP3033066B2
JP3033066B2 JP3120431A JP12043191A JP3033066B2 JP 3033066 B2 JP3033066 B2 JP 3033066B2 JP 3120431 A JP3120431 A JP 3120431A JP 12043191 A JP12043191 A JP 12043191A JP 3033066 B2 JP3033066 B2 JP 3033066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
amplitude
recording medium
target position
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3120431A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04345924A (ja
Inventor
克也 渡邊
泰明 枝▲廣▼
充郎 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP3120431A priority Critical patent/JP3033066B2/ja
Publication of JPH04345924A publication Critical patent/JPH04345924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3033066B2 publication Critical patent/JP3033066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザ等の光源を用い
て光学的に記録媒体上に信号を記録し、この記録された
信号を再生する光学式記録再生装置において利用され、
特に記録媒体上に照射されている光ビ−ムの収束状態が
常に所定の収束状態になるように制御するフォ−カス制
御の目標位置であるフォ−カス位置の調整装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学式記録再生装置における制御
系は、マイクロコンピュ−タの導入により、その自動調
整機能が開発され搭載されつつある。従来のフォ−カス
制御装置では、例えば特公昭61−14575号公報に
記載されてるように、そのオフセットすなわちフォ−カ
ス制御の目標位置(以下フォ−カス位置と称す)の調整
を予め記録された信号を再生し、その信号振幅を計測、
処理することによって実行するものがある。
【0003】以下に従来のフォ−カス制御装置のフォ−
カス位置の調整方法について説明する。図16において
1は光源、2は光変調器、3は光ビ−ムを作成するピン
ホ−ル板、4は中間レンズ、5は半透明鏡、6は光源1
から発生する光ビ−ム、7は回転可能な素子に取り付け
られた全反射鏡、8は収束レンズ、9は収束レンズ8を
上下に移動させるための駆動装置、10は予め調整用の
信号が記録されている記録媒体、11は信号検出用の分
割光検出器、12a、12bはプリアンプ、13は差動
増幅器である。差動増幅器13の出力であるトラックず
れ信号(以下TEと称す。)は、トラッキング制御のた
めに全反射鏡7を回転させる素子の駆動回路14に入力
されている。また、15は光ビ−ム6が記録媒体10に
よって反射された反射ビ−ム、16はフォ−カス制御用
の分割光検出器、17a,17bはプリアンプ、18は
差動増幅器、19は駆動装置9の駆動回路、20は記録
媒体10を透過した光ビ−ム6の透過光である。
【0004】この装置におけるフォ−カス制御について
説明する。収束レンズ8へ光軸をずらして入射させた光
ビ−ム6を記録媒体10上へ収束させ、その反射ビ−ム
を半透明鏡5により分離して分割光検出器16上へ照射
する。このとき光ビ−ム6は収束レンズ8へ光軸をずら
して入射させているので記録媒体10の上下動に応じて
反射ビ−ム15の位置が移動する。そこで、この反射ビ
−ム15の移動を分割光検出器16で検出し、差動増幅
器18より出力されるフォ−カスずれ信号に応じて収束
レンズ8を駆動装置9により駆動して、光ビ−ムが記録
媒体10上で所定の収束状態になるように制御する。
【0005】次にこの装置のフォ−カス位置の調整方法
について説明する。記録媒体10は特定の周波数の信号
がスパイラル状に予め記録されている。記録媒体10を
回転させた状態で、光ビ−ムを照射しかつフォ−カス制
御をかけると、分割光検出器11の和信号を出力する和
回路21には図18(A)のような再生信号出力22が
得られる。ここで横軸は時間軸であり、Tは記録媒体1
0の回転の一周期を示す。再生信号出力22は記録媒体
10上の光ビ−ムのスポット径により異なり、フォ−カ
スが合った時、つまり正しいフォ−カス位置に制御され
たときにスポット径が略略最小となって再生信号出力が
最大振幅となる。
【0006】図17は記録媒体10上の光ビ−ム6のス
ポットのビ−ム径を変化させたときのフォ−カス位置の
移動と再生信号振幅の関係(以下この関係をデフォ−カ
ス特性と称す)を示したものであり、X軸は光ビ−ムの
フォ−カス位置が記録媒体10上の最適な位置にあると
きを零として上下に移動した移動量を示し、Y軸は和回
路21の信号出力の最大値を示している。光ビ−ム6の
収束点が正しく記録媒体10上にあるときには光ビ−ム
のスポット径は最小となり、したがって和回路21の出
力は最大となる。和回路21の出力はエンベロ−プ検波
回路26、ピ−クホ−ルド回路27を介して電圧指示装
置28に入力されている。よって従来は和回路21の出
力である再生信号の振幅が最大になるように、すなわち
電圧指示装置28の指示値が最大になるように反射ビ−
ム15と分割光検出器16との位置関係を分割光検出器
16上の境界線と垂直な方向にマイクロメ−タ35で動
かして、最適なフォ−カス位置になるよう調整してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の技術においては、光ビ−ムを最適な収束状態にする
ために記録媒体上に記録された信号の再生振幅を実測
し、それが最大となるようにフォ−カス位置を調整して
いた。ところがディスク10の面振れが大きいと再生信
号の波形は図18(A)のように一回転中で振幅が変化
し、さらに調整用の信号の記録されているトラックの一
部に傷、ゴミがあると再生信号の波形は図18(B)に
示すようになり、その部分では振幅が著しく低下してし
まう。このような状態でフォ−カス位置を移動させ、再
生信号振幅を測定するとデフォ−カス特性は図19のよ
うになる。したがって実際にフォ−カス位置がずれて、
振幅が小さくなっているのか、面振れあるいは傷等の影
響で振幅が小さくなっているのかが判別できず、正確な
調整ができないという課題を有していた。
【0008】本発明は上記従来のフォーカス位置調整の
方法の課題を解決するもので、外部から何らかの力が加
わったり、経時変化等によりフォ−カス制御系の状態が
変わった場合に、その状態を検出し自動的にフォ−カス
位置の調整を行うことにより常に光ビ−ムを記録媒体上
に正しく収束し、記録媒体上に信号を品質良く記録、あ
るいは記録媒体上の信号を品質良く再生できるフォーカ
ス位置の調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の構成は、同心円あるいはスパイラル状
の情報トラックを有し、その情報トラックを、位置情報
を示すアドレス部によって、円周方向に分割した円盤状
記録媒体に向けて、光ビームを収束照射する収束手段
と、前記収束手段により収束された光ビームの収束点を
前記記録媒体面と実質上垂直な方向に移動する移動手段
と、前記記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信
号を発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手
段の信号に応じて前記移動手段を駆動し、前記記録媒体
に照射している光ビームの収束状態が実質上一定になる
ように制御するフォーカス制御手段と、前記光ビームが
記録媒体のアドレス部に位置していることを検出するア
ドレス部検出手段と、前記記録媒体のデータ部の信号振
幅の欠落を検出する信号欠落検出手段と、前記アドレス
部検出手段及び前記信号欠落検出手段の検出信号が出力
されていない時に、前記フォーカス制御手段の目標位置
を変化させたときの目標位置に対するデータ部の再生信
号振幅を計測するデータ部信号振幅計測手段と、前記デ
ータ部の再生信号振幅が実質上最大となる前記フォ−カ
ス制御手段の目標位置を探索する最大振幅点探索手段
と、前記最大振幅点探索手段の探索結果に基づき、前記
移動手段を所定量移動し、前記フォーカス制御手段の最
適な目標位置を調整するフォーカス目標位置調整手段と
を備えたことを特徴とするフォ−カス位置の調整装置で
ある。
【0010】また本発明の第2の構成は、光ビ−ムを、
回転している記録媒体に向けて収束する収束手段と、前
記収束手段により収束された光ビ−ムの収束点を前記記
録媒体面と実質上垂直な方向に移動する移動手段と、前
記記録媒体上の光ビ−ムの収束状態に対応した信号を発
生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の信
号に応じて前記移動手段を駆動し、前記記録媒体上に照
射している光ビ−ムの収束状態が実質上一定になるよう
に制御するフォ−カス制御手段と、光ビ−ムが記録媒体
を透過した透過光あるいは記録媒体により反射した反射
光により記録媒体上に記録されている信号を検出する信
号検出手段と、前記フォ−カス制御手段の目標位置を変
える目標位置可変手段と、前記目標位置可変手段により
前記フォ−カス制御手段の目標位置を変化させたときの
最初の目標位置に対する前記信号検出手段の信号振幅
を、記録媒体の回転に同期をとって所定の時間毎に計測
する回転同期振幅計測手段と、前記回転同期振幅計測手
段により所定の時間毎に計測した振幅値を一回転期間記
憶する一回転振幅記憶手段と、前記一回転振幅記憶手段
に記憶した各時間毎あるいは所定の回転位置毎の値の増
減関係に基づき、以降所定の時間毎及び所定の回転位置
毎に目標位置を変化させて前記信号検出手段の信号振幅
を前記回転同期振幅計測手段によって計測した各計測値
を補正する振幅補正手段と、前記振幅補正手段により補
正された各目標位置に対する信号検出手段の信号振幅に
基づいて、前記信号検出手段の信号振幅が実質上最大と
なるフォ−カス制御手段の目標位置を探索する最大振幅
点探索手段と、前記最大振幅点探索手段の探索結果に基
づき、前記移動手段を所定量移動し、前記フォーカス制
御手段の最適な目標位置を調整するフォーカス目標位置
調整手段とを備えたことを特徴とするフォ−カス位置の
調整装置である。
【0011】また本発明の第3の構成は、光ビ−ムを回
転している記録媒体に向けて収束する収束手段と、前記
収束手段により収束された光ビ−ムの収束点を前記記録
媒体の面と実質上垂直な方向に移動する移動手段と、前
記記録媒体上の光ビ−ムの収束状態に対応した信号を発
生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の信
号に応じて前記移動手段を駆動し、前記記録媒体上に照
射している光ビ−ムの収束状態が実質上一定になるよう
に制御するフォ−カス制御手段と、光ビ−ムが前記記録
媒体を透過した透過光あるいは前記記録媒体により反射
した反射光により前記記録媒体上に記録されている信号
を検出する信号検出手段と、前記収束状態検出手段の信
号を記録媒体の回転に同期をとって記録媒体が一回転す
る期間計測する第1の計測手段と、前記フォ−カス制御
手段の目標位置を変える目標位置可変手段と、前記目標
位置可変手段により前記フォ−カス制御手段の目標位置
を変化させたときの各目標位置に対する前記信号検出手
段の信号振幅を、第1の計測手段と同じく記録媒体の回
転に同期をとって計測する第2の計測手段と、前記第1
の計測手段によって計測した各回転位置に対する収束状
態検出手段の信号の増減関係に基づき、同じ回転位置で
前記第2の計測手段によって計測した各目標位置に対す
る信号検出手段の信号振幅に補正をかける振幅補正手段
と、前記振幅補正手段によって補正された各目標位置に
対する信号検出手段の信号振幅に基づき前記信号検出手
段の信号振幅が実質上最大となる前記フォ−カス制御手
段の目標位置を探索する最大振幅点探索手段と、前記最
大振幅点探索手段の探索結果に基づき、前記移動手段を
所定量移動し、前記フォーカス制御手段の最適な目標位
置を調整するフォーカス目標位置調整手段とを備えたこ
とを特徴とするフォ−カス位置の調整装置である
【実施例】以下本発明のフォーカス位置の調整装置に関
連する技術であるフォ−カス位置の調整方法とそれによ
って調整を行うフォ−カス位置の調整装置について図面
を参照しながら説明する。
【0020】図1はその関連技術の一例であるフォ−カ
ス位置の調整装置の構成を示すブロック図である。従来
のフォ−カス制御装置と同様の部分には同じ番号を付
し、その説明を省略する。
【0021】モ−タ480によって回転している記録媒
体10上に光ビ−ム6を照射しかつフォ−カス制御をか
けて記録媒体10上に予め記録された所定の周波数の信
号を再生すると、分割光検出器11の和信号である和回
路21の出力より再生信号が得られる。この和回路21
の出力はエンベロ−プ検波回路26、AD変換器40を
介し、マイクロコンピュ−タ42に入力されている。マ
イクロコンピュ−タ42はAD変換器40からの入力に
よって、再生信号振幅を計測し、光ビ−ム6の記録媒体
10上の収束状態すなわち光ビ−ム6のフォ−カス位置
を検出することができる。
【0022】マイクロコンピュ−タ42はAD変換器4
0からの入力を記憶するためのRAM46を備えてお
り、またマイクロコンピュ−タ42はDA変換器41を
介して、フォ−カス位置を移動するため、予め設定され
た移動デ−タを所定の電圧に変換し合成回路43に入力
する。合成回路43はその移動デ−タに対応する電圧を
フォ−カス制御系に加えて所定の間隔でステップ的にフ
ォ−カス位置を移動し、記録媒体10上の光ビ−ム6の
収束状態を変化させる。RAM46には変化させた光ビ
−ム6の収束状態に対応する再生信号振幅が数値として
記憶される。
【0023】マイクロコンピュ−タ42はRAM46に
記憶された値を処理することによって、最適なフォ−カ
ス位置に移動するための調整デ−タを算出し、DA変換
器41、合成回路43を介してフォ−カス制御系に加
え、記録媒体10上の光ビ−ム6の収束状態を最適な状
態にする。
【0024】また分割光検出器16のそれぞれの信号出
力はプリアンプ17a、17bを介して和回路44に入
力されている。和回路44の出力信号は記録媒体10上
より反射された光ビ−ム6の全光量に比例した信号であ
り、除算器45に入力されている。除算器45には差動
増幅器18の出力信号すなわち光ビ−ム6のフォ−カス
位置からの誤差を表すフォ−カスずれ信号も入力されて
おり、除算器45は差動増幅器18の出力信号を和回路
44の出力信号で割算した信号を出力する。よって記録
媒体10の反射率、光源1の光量等が変化してフォ−カ
スずれ信号の検出系のゲインが変動しても単位フォ−カ
スずれに対する除算器45の出力信号は略略一定とな
る。よってマイクロコンピュ−タ42が同じデ−タを出
力し、同じ電圧を合成回路43でこの除算器45の出力
信号に加えたとき、光ビ−ムのフォ−カス位置の移動量
は常に一定である。したがってマイクロコンピュ−タ4
2はフォ−カスずれ信号の検出系のゲイン変動にかかわ
らず出力した調整デ−タにより光ビ−ム6のフォ−カス
位置の調整を正確に行うことができる。また和回路21
の出力信号である再生信号も光ビ−ム6の全光量に比例
した信号であるので、和回路44の出力信号の代わりに
和回路21の出力信号あるいは和回路44の出力信号と
和回路21の出力信号の和信号を除算器45に入力して
割算を実行しても同様の効果を得ることができる。
【0025】また和回路21の出力はINDEX、セク
タマ−ク検出回路47に入力されている。INDEX、
セクタマ−ク検出回路47は再生信号を処理し、記録媒
体10上のトラックに記録されているINDEXマ−
ク、及びセクタマ−クを検出し、それに対応したゲ−ト
信号ID、SMを出力する。IDはINDEXマ−クを
検出した信号で、1回転に1パルス出力され、スチルジ
ャンプを実行しているセクタ(以下ジャンピングセクタ
と称す)を示す。SMはセクタマ−クを検出した信号
で、トラックを円周方向の記録ブロックに分割したセク
タごとに1パルス出力される。図2はこのID、SM及
び和回路21の出力である再生信号およびエンベロ−プ
検波回路26の出力、フォ−カス誤差信号を示す除算器
45の出力の関係を示すタイミングチャ−トである。
【0026】次に上述した図1のフォ−カス位置の調整
装置の中のマイクロコンピュ−タ42によるフォ−カス
位置の調整方法について詳しく説明する。図3は設定さ
れた調整デ−タによって所定の間隔でステップ的にフォ
−カス位置を移動した時、各フォ−カス位置における1
回転中の再生信号(和回路21の出力信号)を示す波形
図である。
【0027】図4は設定された移動デ−タによって所定
の間隔でステップ的にフォ−カス位置を移動した時の記
録媒体10に対する光ビ−ムのフォ−カス位置と、セク
タごとに計測した再生信号振幅との関係(以下この関係
をデフォ−カス特性と称す。)を示した特性図であり、
X軸はDA変換器41の出力電圧、つまり最初のフォ−
カス位置を零とした上下の移動量を示し、Y軸はAD変
換器40からマイクロコンピュ−タ42へ入力され、平
均化された再生信号の振幅を示している。
【0028】マイクロコンピュ−タ42は所定の間隔で
A点、B点、C点、・・・とフォ−カス位置を移動して
いき、移動した各々のフォ−カス位置でエンベロ−プ検
波回路26の出力をAD変換器40を介して取り込む。
ここで図2、図3に示すように再生信号は面振れの影響
でセクタごとに振幅がばらつく。またスチルジャンプを
おこなっているセクタは、そのジャンピング期間中信号
が欠落する。よってマイクロコンピュ−タ42は、IN
DEX、セクタマ−ク検出回路47より入力されている
IDによってジャンピングセクタを検出し、そのセクタ
の再生信号の振幅は計測しないようにする。次にIND
EX、セクタマ−ク検出回路47より入力されているS
Mの立ち上がりエッジ(あるいは立ち下がりエッジ)か
らエンベロ−プ検波回路26が十分応答する時間Tたっ
た後、サンプリングしAD変換器40により振幅値を計
測する。図5はこのSM及びエンベロ−プ検波回路26
の出力とAD変換のタイミングを示す図2の一部を拡大
したタイミングチャ−トである。
【0029】マイクロコンピュ−タ42は、図5に示す
ようにジャンピングセクタの次のセクタから、SMによ
ってAD変換のタイミングをとり、図5中a点、b点の
ように振幅の安定した部分の計測を記録媒体10が1回
転する間、順次行い、その振幅の平均値を算出する。図
3に示すように再生信号の振幅値は面振れ等によって増
減するが、1回転中の同じ位置すなわち同じセクタで
は、フォ−カス位置に応じて変化する。したがってジャ
ンピングセクタを除いた1回転の各セクタの再生信号の
振幅の平均をとって、一つのフォ−カス位置に対する再
生信号振幅としてRAM46に記憶し、次のフォ−カス
位置へ移動し処理を繰り返す。
【0030】ところで図5中に示したようにAD変換を
行うタイミングを決める時間Tをセクタ内のジャンピン
グのタイミング及びその速度に応じて調節すれば、ジャ
ンピングセクタの信号振幅も区別することなく取り込む
こともできる。
【0031】またこの関連技術の例においては、調整用
のトラック上に傷あるいは塵の付着によって振幅が低下
または、欠落している場合でも1回転の平均をとってい
るので、それによって発生する誤差は少なくなる。
【0032】実際の最適なフォ−カス位置の見つけ方
は、例えばフォ−カス位置を移動しては再生信号振幅を
順次比較し、その振幅が最大になる点を見つける方法、
あるいはフォ−カス位置と再生信号振幅の関係を関数に
近似する方法等があるが、ここでは関数に近似する方法
について簡単に述べる。マイクロコンピュ−タ42から
の所定のデータ出力によりフォ−カス位置を移動した量
xと記憶した再生信号振幅yとの関係を関数y=f
(x)に近似するのであるが、実際のデフォ−カス特性
は図4のように光学系の収差等により最大点を中心に左
右非対称の特性になることがある。したがって非対称な
特性に対応して十分な近似精度を確保するには3次以上
の関数で近似する必要がある。逆に高次の関数になると
近似のための計算が複雑になるのでデフォ−カス特性を
近似する関数は(数1)で示されるような3次関数が最
適である。
【0033】
【数1】
【0034】近似の方法としては種々の方法があるが、
例えば最小二乗法を適用して行うことができる。上記し
た(数1)より(数2)が成り立つが、この(数2)に
実際にマイクロコンピュ−タ42からのデータ出力によ
り目標収束点を移動させた量xjと記憶した再生信号振
幅yj(ただしjは記憶した再生信号振幅の出力の数)
を代入したときは、ノイズ、あるいは測定誤差等の影響
により0とはならず、(数3)で示すようなvjなる値
をもつ。
【0035】
【数2】
【0036】
【数3】
【0037】ここで(数4)で示すようなvjの二乗の
総和が最小になるようにa、b、c、dの値を定めると
(数1)で表される曲線は図4中の実線で示すようにマ
イクロコンピュ−タ42による実測値(A点〜E点)の
ほぼ平均の位置を通る。よって移動した量xと記憶した
再生信号振幅yとの関係を近似する所定の関数y=f
(x)を算出することができる。
【0038】
【数4】
【0039】(Nは設定された所定のサンプル数) したがってマイクロコンピュ−タ42は、フォ−カス位
置を移動して再生信号の振幅の平均値を所定のサンプル
数N個記憶したあと上記したvjの二乗の総和が最小に
なるように演算を実行し、近似する関数y=f(x)を
求め、その演算結果により移動した量xと記憶した再生
信号振幅との関係を近似し、近似後の再生信号振幅yが
最大となる点mに対応した移動量xmすなわち関数y=
f(x)における極大点を算出する。この極大点におけ
るxが最適なフォ−カス位置の調整デ−タである。
【0040】マイクロコンピュ−タ42はこのxの値を
調整デ−タとして出力し、DA変換器41、合成回路4
3を介してフォ−カス制御系に加えフォ−カス位置を移
動し、記録媒体10上の光ビ−ムの収束状態を最適な状
態にする。
【0041】次に本発明の第1の実施例であるフォ−カ
位置の調整装置について図面を参照しながら説明す
る。なお従来の技術と同様の部分、上述した関連技術と
重複する部分はその説明を省略する。
【0042】第1の実施例も上記関連技術と同様に図1
を用い、さらに図6、図7、図8を加えて説明する。図
6は再生信号とエンベロ−プ検波回路26の出力信号
よびID、SMの信号を示すタイミングチャ−トであ
る。図7および図8は上記関連技術におけるSM及びエ
ンベロ−プ検波回路26の出力とAD変換のタイミング
を示す図6の一部を拡大した波形図で、特に図8は調整
用のトラックの所定のセクタに傷があり、再生信号が欠
落した場合である。
【0043】先に述べたように1回転中の各セクタの信
号は、面振れ、傷等の影響でその振幅がばらつく。しか
し1つのセクタについてはフォ−カス位置に応じて振幅
が変化する。よってフォ−カス位置を移動し所定のセク
タの振幅を計測すると、上記関連技術で平均をとった場
合と同様に図4のような放物線状の特性を得ることがで
きる。
【0044】マイクロコンピュ−タ42は所定の間隔で
A点、B点、C点、・・・と図4のデフォ−カス特性上
のフォ−カス位置を移動していき、移動した各々のフォ
−カス位置でエンベロ−プ検波回路26の出力をAD変
換器40を介して取り込む。ここで図6に示すように再
生信号は面振れの影響でセクタごとに振幅がばらつく。
またスチルジャンプをおこなっているセクタは、そのジ
ャンピング期間中信号が欠落する。
【0045】図7に示すようにマイクロコンピュ−タ4
2は、INDEX、セクタマ−ク検出回路47より入力
されているIDの立ち下がりエッジより、時間T1後、
あるいはSM1の立ち下がりエッジより時間T2後のセ
クタの信号振幅を計測する。そのためID(あるいはS
M)によってAD変換のタイミングをとり、図7中a点
のように振幅の安定した部分の計測を行い、RAM46
に記憶する。その後設定されている移動デ−タに従っ
て、フォ−カス位置を移動する。図7中b点はフォ−カ
ス位置移動後の再生信号の振幅値を示す点で、a点とは
1回転中の同じ位置に対応する。このb点での振幅を計
測し、最適なフォ−カス位置を求めるための処理を実行
した後、引続きフォ−カス位置を移動し、処理を繰り返
す。最適なフォ−カス位置の見つけ方は、上記関連技術
の説明のところで述べたように例えばフォ−カス位置を
移動して、再生信号振幅を順次比較し、その振幅が最大
になる点を見つける方法、あるいはフォ−カス位置と再
生信号振幅の関係を関数に近似する方法等がある。
【0046】図8に示すように、調整用のトラックの所
定のセクタに傷があり、再生信号が欠落した場合は、マ
イクロコンピュ−タ42が計測したa点の振幅値が所定
のレベルよりも小さいことを判断し、振幅を計測するセ
クタをn個ずらす(nは1トラックのセクタ数×0.5
が適当である)。そしてn個ずらしたセクタのa’点で
再生信号の振幅を計測し、フォ−カス位置を移動して処
理を繰り返し、フォ−カス位置の調整を行う。このよう
に傷等による再生振幅の欠落を検出して、振幅を測定す
るセクタを変えることで、上記関連技術と同様、調整に
際して傷、塵の影響をほとんど受けることなく、高精度
の調整を実現することができる。
【0047】さらに第1の実施例においては所定のセク
タで振幅を計測した後、次の計測に入るまで十分時間が
あり、図7に示すように振幅を計測した後、すぐにフォ
−カス位置が移動すれば、再生信号が安定するまで時間
待ちをする必要がなく、高速の自動調整が実現できる。
【0048】以上説明したように第1の実施例において
は、フォ−カス位置に対する再生信号振幅を精度良く計
測することができ、正確なフォ−カス位置の調整を実現
できる。また先に述べたように本発明は種々の最適なフ
ォ−カス位置の見つけ方を適用することができ、上記実
施例によってなんら限定されることはない。さらにマイ
クロコンピュ−タを用いた自動調整だけでなく、ボリュ
−ム、マイクロメ−タ等を用いたマニュアル調整におい
ても、記録媒体に予めフォ−マットされている同期信号
に同期させてアドレス部及び信号欠落部を除去した再生
信号振幅を計測するように構成することで適応すること
が出来る。
【0049】次に本発明の第2の実施例のフォ−カス位
置の調整装置について説明する。第2の実施例も第1の
実施例と同様に図1のブロック図で示す構成で実現でき
るので、これを用いて説明する。また図9は図3と同様
に設定された調整デ−タによって所定の間隔でステップ
的にフォ−カス位置を移動した時の1回転中の再生信号
(和回路21の出力信号)を示す波形図である。図9に
示すように再生信号は面振れの影響でセクタごとに振幅
が増減している。この振幅の増減はフォ−カス位置を移
動しても、振幅の大きい部分も小さい部分もほぼ一様に
変化する。簡単な例で説明すると、図9においてフォ−
カス位置が移動前のAにある場合と移動後のB、Cにあ
る場合、再生信号のAD変換後の振幅値は(表1)のよ
うになる。
【0050】
【表1】
【0051】先に述べたようにフォ−カス位置を移動し
ても、セクタごとの振幅値の変化はほぼ一様であるの
で、移動前のフォ−カス位置Aの各セクタの振幅の増減
からフォ−カス位置移動後の位置B、Cの各セクタの増
減を推定することができる。
【0052】すなわち位置Aでのセクタ1を基準とした
増減値は(表2)のようになり、この増減値の符号を逆
にし、位置A、B、Cの各セクタの振幅値に対し、補正
をかけると(表2)に示すように各セクタ等しい振幅値
となる。
【0053】
【表2】
【0054】図10は図4と同様に設定された移動デ−
タによって所定の間隔でステップ的にフォ−カス位置を
1セクタごとに移動した時のデフォ−カス特性を示す。
図10中●および実線は前述したように最初のフォ−カ
ス位置Aで1回転の各セクタの振幅を記憶し、その増減
値で次のフォ−カス位置で計測するセクタに対し、補正
をかけた場合、図10中○および点線は補正をかけなか
った場合である。したがってこのように振幅のばらつき
を補正することで、セクタごとにフォ−カス位置を移動
しても放物線状の正確なデフォ−カス特性を得ることが
できる。
【0055】ところで本実施例の説明においては、補正
の方法として簡単な加減算を用いたが、実際はデフォ−
カス特性に応じて適当な関数を設定し、その関数を予め
マイクロコンピュ−タ42に持たせることで、十分な補
正を行うことができる。
【0056】マイクロコンピュ−タ42は初期の位置A
点で1回転の各セクタの振幅値を計測し、その増減を算
出してRAM46に記憶した後、所定の間隔でB点、C
点、・・・とフォ−カス位置を移動していき、移動した
各々のフォ−カス位置でエンベロ−プ検波回路26の出
力をAD変換器40を介して取り込み、最適なフォ−カ
ス位置を見つけるための演算、処理を実行する。最適な
フォ−カス位置を検出したらマイクロコンピュ−タ42
はその位置の移動デ−タを出力し、DA変換器41、合
成回路43を介してフォ−カス制御系に加えフォ−カス
位置を移動し、記録媒体10上の光ビ−ムの収束状態を
最適な状態にする。
【0057】最適なフォ−カス位置の見つけ方は、上記
関連技術の説明のところで述べたように例えばフォ−カ
ス位置を移動しては再生信号振幅を順次比較し、その振
幅が最大になる点を見つける方法、あるいはフォ−カス
位置と再生信号振幅の関係を関数に近似する方法等があ
るが、何れの場合も適用することができ、これによって
本発明はなんら限定されない。
【0058】この第2の実施例においては、最初のフォ
−カス位置は記録媒体1回転の振幅計測を要するもの
の、次に移動したフォ−カス位置からは任意のセクタで
振幅を計測できるので、フォ−カス位置が移動して再生
信号が安定すれば、すぐに次の計測に移ることができ
る。したがって高速の自動調整が実現できる。次に本発
明の第3の実施例のフォ−カス位置の調整装置について
説明する。図11は本発明の一実施例であるフォ−カス
位置の調整装置の構成を示すブロック図である。従来の
フォ−カス制御装置と同様の部分には同じ番号を付し、
その説明を省略する。また第1、第2の実施例と重複す
る部分の説明も省略する。
【0059】図12は図2と同様に再生信号とエンベロ
−プ検波回路26の出力、フォ−カス誤差信号およびI
D、SMの信号を示すタイミングチャ−トである。
【0060】図12に示すように再生信号は面振れある
いは、傷(ディーフェクト)の影響でセクタごとに振幅
が増減している。またスチルジャンプをおこなっている
セクタは、そのジャンピング期間中信号が欠落する。こ
のように再生信号が増減するところでは差動増幅器18
あるいは除算器45を介したフォ−カス誤差信号に外乱
として現れる。すなわち面振れによる再生信号の増減に
対しては回転周波数の正弦波状の外乱、傷、塵等による
再生信号の増減に対してはパルス状の外乱となり、その
振幅値が変わる。
【0061】除算器45の出力から得られるフォ−カス
誤差信号はハイパスフィルタ52、ロ−パスフィルタ5
3、サンプルホ−ルド回路54、AD変換器55を介し
てマイクロコンピュ−タ42に入力されている。よって
マイクロコンピュ−タ42は、直流的なフォ−カス位置
の変化及び周波数の高いノイズ以外の面振れ、傷等によ
る交流的なフォ−カス誤差信号の振幅変化を検出するこ
とができる。
【0062】これによってマイクロコンピュ−タ42は
再生信号の振幅を計測すると、略々同時にフォ−カス誤
差信号の振幅も計測し、その計測したフォ−カス誤差信
号の振幅値で再生信号の振幅値に対して補正をかける。
【0063】補正の方法は種々の方法があるが、例え
ば、ディスクの面振れ等が多い場合にはフォーカス残差
が多くなるので、フォーカス誤差信号の残留振幅が増大
してくる。このデフォーカス量にほぼ比例して再生信号
の振幅は低下していく。よってこのフォーカス誤差信号
上に電圧として表れるデフォーカス残差と再生信号振幅
の増減関係を同じ回転位置ごとに予めマイクロコンピュ
ータ42のROM(図示されていない)に補正関数ある
いは補正テーブルとして保持しておく。その補正関数、
補正テ−ブルに基づいて計測したフォ−カス誤差信号の
振幅値に対する補正データを算出し、再生信号の振幅に
補正をかける。図13は図10と同様に設定された移動
デ−タによって所定の間隔でステップ的にフォ−カス位
置を1セクタごとに移動した時のデフォ−カス特性を示
す。図13中●および実線は前述したようにフォ−カス
位置誤差信号によって再生信号の振幅に補正をかけた場
合、図13中○および点線は補正をかけなかった場合で
ある。したがってこのようにフォ−カス誤差信号を用い
て再生信号振幅のばらつきを補正することで、セクタご
とにフォ−カス位置を移動しても放物線状の正確なデフ
ォ−カス特性を得ることができる。
【0064】マイクロコンピュ−タ42は、所定の間隔
でA点.B点.C点...とフォ−カス位置を移動して
いき、移動した各々のフォ−カス位置での再生信号振幅
とフォ−カス誤差信号の振幅を取り込み、補正演算をお
こなう。さらに最適なフォ−カス位置を見つけるための
処理を実行し、最適なフォ−カス位置を検出する。最適
なフォ−カス位置を検出したら、マイクロコンピュ−タ
42はその位置の移動デ−タを出力し、DA変換器4
1、合成回路43を介してフォ−カス制御系に加えフォ
−カス位置を移動し、記録媒体10上の光ビ−ムの収束
状態を最適な状態にする。
【0065】最適なフォ−カス位置の見つけ方は、上記
関連技術の説明のところで述べたように例えばフォ−カ
ス位置を移動して再生信号振幅を順次比較し、その振幅
が最大になる点を見つける方法、あるいはフォ−カス位
置と再生信号振幅の関係を関数に近似する方法等がある
が、何れの場合も適用することができ、これによって本
発明はなんら限定されない。
【0066】この第3の実施例においては、実時間で再
生信号振幅の補正をかけるので、調整信号のあるトラッ
クの任意の位置で再生信号の振幅を計測できる。したが
ってフォ−カス位置が移動して再生信号が安定すれば、
すぐに次の計測に移ることができる。したがって高速の
自動調整が実現できる。
【0067】以上本発明の実施例はINDEXマ−ク、
あるいはセクタマ−クの等の回転に同期して得られる信
号が存在する記録媒体を使用した場合について説明した
が、本発明は同期信号のない記録媒体を使用する場合に
おいても適用することができる。図14に同期信号のな
い記録媒体を使用した場合の本発明のフォ−カス位置の
調整装置の構成を示すブロック図を示す。モ−タ480
は1回転に1個のパルスを出力するパルスジェネレ−タ
60およびモ−タの回転速度を制御するための周波数発
生器61を備えている。このパルスジェネレ−タの出力
PG、周波数発生器の出力FGはマイクロコンピュ−タ
42に入力されており、マイクロコンピュ−タ42はこ
のPG、FGにより記録媒体の回転位置を検出すること
ができる。図15はこのPG、FG、モ−タ480によ
って回転している記録媒体10から得られる再生信号と
そのエンベロ−プ検波信号および除算器45の出力より
得られるフォ−カス誤差信号の関係を示すタイミングチ
ャ−トである。
【0068】再生信号は面振れの影響で1回転の間に振
幅が増減するので、マイクロコンピュ−タ42は、PG
あるいはFGにより同じ面振れの位置すなわち1回転中
の同じ位置a点を検出し、その位置の再生信号振幅を計
測する。あるいは、FGあるいはPGを適当に分周し、
1回転中の複数の回転位置b点、c点、d点を検出し、
その各位置の再生信号振幅を計測して、その平均値を算
出する。その後、先に述べた実施例と同様の処理を実行
すれば、正確なフォ−カス位置の調整を実現することが
できる。以上のような構成によりモ−タの回転検出のた
めのPG、FGを用いて、処理することで、同期信号の
ない記録媒体を使用する場合においても、本発明を適用
することが可能である。
【0069】また本装置における光ビ−ム6のフォ−カ
ス位置の調整は前述したようなフォ−カス制御系に信号
を加える方法以外の方法でも実現することができる。例
えば、プリアンプ17a、bの各々のゲインを変える
と、光ビ−ム6の収束状態が変化するので、最適な収束
状態になるようにプリアンプ17a、bの各々のゲイン
を設定すれば、フォ−カス位置の調整を行うことができ
る。本実施例をこのような光ビ−ム6の収束状態を変化
させる他の調整方法に適応しても同様の効果を得ること
ができる。
【0070】さらに以上説明した実施例は予め調整用の
信号が記録された記録媒体を使用しているが、調整用で
はなく他の目的のために記録されている信号(例えばト
ラックあるいはセクタのアドレス信号、同期信号、ある
いは記録した情報信号)を適当に処理して調整用の信号
の代わりに用いても良い。また書き換え可能な記録媒体
を用いる場合でも、例えば調整用の信号の記録、再生を
繰り返してフォ−カス位置の調整を行い、調整が完了し
たらその信号を消去するように構成すれば、本実施例を
適応することができる。また本実施例を再生のみの光学
式再生装置にも適応すれば、品質の良いまた信頼性の高
い再生信号を常に得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アドレス部及び信号欠落部を除去した再生信号振幅を計
測するように構成することで、面振れ、傷等の影響をう
けることなく、容易にかつ正確にフォ−カス位置の調整
を行うことができる。また本発明によれば、1回転中の
再生信号振幅の増減を記憶し、その記憶した値に基づい
て計測した再生信号の振幅を補正するので、信号振幅の
計測時間を短縮することができ、高速かつ高精度なフォ
−カス位置の自動調整を実現できる。また本発明によれ
ば、再生信号振幅と同時にフォ−カス誤差信号を計測
し、そのフォ−カス誤差信号によって再生信号振幅を実
時間で補正するので、信号振幅の計測時間を短縮するこ
とができ、高速かつ高精度なフォ−カス位置の自動調整
を実現できる。したがって本発明をもちいれば常に光ビ
−ムを記録媒体上に正しく収束させることができ、品質
の良い信号の記録、再生を行うことが可能となり、信頼
性の高い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する技術と、本発明の第1、第2
の実施例を実現するフォ−カス位置の調整装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の関連技術の調整動作を説明するための
信号のタイミングチャ−トである。
【図3】本発明の関連技術の調整動作を説明するための
再生信号の波形図である。
【図4】本発明の関連技術の調整動作を説明するための
フォ−カス位置の移動量と再生信号振幅との関係を示し
た特性図である。
【図5】本発明の関連技術の調整動作を説明するための
信号のタイミングチャ−トである。
【図6】本発明の第1の実施例の調整動作を説明するた
めの信号のタイミングチャ−トである。
【図7】本発明の第1の実施例の調整動作を説明するた
めの信号のタイミングチャ−トである。
【図8】本発明の第1の実施例の調整動作を説明するた
めの信号のタイミングチャ−トである。
【図9】本発明の第2の実施例の調整動作を説明するた
めの再生信号の波形図である。
【図10】本発明の第3の実施例の調整動作を説明する
ためのフォ−カス位置の移動量と再生信号振幅との関係
を示した特性図である。
【図11】本発明の第3の実施例を実現するフォ−カス
位置の調整装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施例の調整動作を説明する
ための信号のタイミングチャ−トである。
【図13】本発明の第2の実施例の調整動作を説明する
ためのフォ−カス位置の移動量と再生信号振幅との関係
を示した特性図である。
【図14】本発明のモ−タの信号を用いた場合の実施例
を実現する調整装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明のモ−タの信号を用いた場合の実施例
の調整動作を説明するための信号のタイミングチャ−ト
である。
【図16】従来のフォ−カス位置の調整装置の構成を示
すブロック図である。
【図17】従来のフォ−カス位置の調整装置の調整動作
を説明するためのフォ−カス位置の移動量と再生信号振
幅との関係を示した特性図である。
【図18】従来のフォ−カス位置の調整装置の調整動作
を説明するための信号の波形図である。 (a)記録媒体上に傷の無い場合 (b)記録媒体上に傷のある場合
【図19】従来のフォ−カス位置の調整装置の調整動作
を説明するためのフォ−カス位置の移動量と再生信号振
幅との関係を示した特性図である。
【符号の説明】
1 光源 2 光変調器 3 ピンホ−ル板 4 中間レンズ 5 半透明鏡 6 光ビ−ム 7 全反射鏡 8 収束レンズ 9 駆動装置 10 記録媒体 11 分割光検出器 12a プリアンプ 12b プリアンプ 13 差動増幅器 14 駆動回路 15 反射ビ−ム 16 分割光検出器 17a プリアンプ 17b プリアンプ 18 差動増幅器 19 駆動回路 20 透過光 21 和回路 26 エンベロ−プ検波回路 27 ピ−クホ−ルド回路 28 電圧指示装置 35 マイクロメ−タ 40 AD変換器 41 DA変換器 42 マイクロコンピュ−タ 43 合成回路 44 和回路 45 除算器 46 RAM 47 INDEX、セクタマ−ク検出回路 48 モ−タ 50 コントロ−ラ 51 ホストコンピュ−タ 52 ハイパスフィルタ 53 ロ−パスフィルタ 54 サンプルホ−ルド回路 55 AD変換器 60 パルスジェネレ−タ 61 周波数発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−12617(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 7/09 G11B 7/095

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円あるいはスパイラル状の情報トラッ
    クを有し、その情報トラックを、位置情報を示すアドレ
    ス部によって、円周方向に分割した円盤状の記録媒体に
    向けて、光ビームを収束照射する収束手段と、前記収束
    手段により収束された光ビームの収束点を前記記録媒体
    面と実質上垂直な方向に移動する移動手段と、前記記録
    媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を発生する
    収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の信号に応
    じて前記移動手段を駆動し、前記記録媒体に照射してい
    る光ビームの収束状態が実質上一定になるように制御す
    るフォーカス制御手段と、前記光ビームが記録媒体のア
    ドレス部に位置していることを検出するアドレス部検出
    手段と、前記記録媒体のデータ部の信号振幅の欠落を検
    出する信号欠落検出手段と、前記アドレス部検出手段及
    び前記信号欠落検出手段の検出信号が出力されていない
    時に、前記フォーカス制御手段の目標位置を変化させた
    ときの目標位置に対するデータ部の再生信号振幅を計測
    するデータ部信号振幅計測手段と、前記データ部の再生
    信号振幅が実質上最大となる前記フォ−カス制御手段の
    目標位置を探索する最大振幅点探索手段と、前記最大振
    幅点探索手段の探索結果に基づき、前記移動手段を所定
    量移動し、前記フォーカス制御手段の最適な目標位置を
    調整するフォーカス目標位置調整手段とを備えたことを
    特徴とするフォ−カス位置の調整装置。
  2. 【請求項2】光ビ−ムを、回転している記録媒体に向け
    て収束する収束手段と、前記収束手段により収束された
    光ビ−ムの収束点を前記記録媒体面と実質上垂直な方向
    に移動する移動手段と、前記記録媒体上の光ビ−ムの収
    束状態に対応した信号を発生する収束状態検出手段と、
    前記収束状態検出手段の信号に応じて前記移動手段を駆
    動し、前記記録媒体上に照射している光ビ−ムの収束状
    態が実質上一定になるように制御するフォ−カス制御手
    段と、光ビ−ムが記録媒体を透過した透過光あるいは記
    録媒体により反射した反射光により記録媒体上に記録さ
    れている信号を検出する信号検出手段と、前記フォ−カ
    ス制御手段の目標位置を変える目標位置可変手段と、前
    記目標位置可変手段により前記フォ−カス制御手段の目
    標位置を変化させたときの最初の目標位置に対する前記
    信号検出手段の信号振幅を、記録媒体の回転に同期をと
    って所定の時間毎に計測する回転同期振幅計測手段と、
    前記回転同期振幅計測手段により所定の時間毎に計測し
    た振幅値を一回転期間記憶する一回転振幅記憶手段と、
    前記一回転振幅記憶手段に記憶した各時間毎あるいは所
    定の回転位置毎の値の増減関係に基づき、以降所定の時
    間毎及び所定の回転位置毎に目標位置を変化させて前記
    信号検出手段の信号振幅を前記回転同期振幅計測手段に
    よって計測した各計測値を補正する振幅補正手段と、前
    記振幅補正手段により補正された各目標位置に対する信
    号検出手段の信号振幅に基づいて、前記信号検出手段の
    信号振幅が実質上最大となるフォ−カス制御手段の目標
    位置を探索する最大振幅点探索手段と、前記最大振幅点
    探索手段の探索結果に基づき、前記移動手段を所定量移
    動し、前記フォーカス制御手段の最適な目標位置を調整
    するフォーカス目標位置調整手段とを備えたことを特
    とするフォ−カス位置の調整装置。
  3. 【請求項3】光ビ−ムを回転している記録媒体に向けて
    収束する収束手段と、前記収束手段により収束された光
    ビ−ムの収束点を前記記録媒体の面と実質上垂直な方向
    に移動する移動手段と、前記記録媒体上の光ビ−ムの収
    束状態に対応した信号を発生する収束状態検出手段と、
    前記収束状態検出手段の信号に応じて前記移動手段を駆
    動し、前記記録媒体上に照射している光ビ−ムの収束状
    態が実質上一定になるように制御するフォ−カス制御手
    段と、光ビ−ムが前記記録媒体を透過した透過光あるい
    は前記記録媒体により反射した反射光により前記記録媒
    体上に記録されている信号を検出する信号検出手段と、
    前記収束状態検出手段の信号を記録媒体の回転に同期を
    とって記録媒体が一回転する期間計測する第1の計測手
    段と、前記フォ−カス制御手段の目標位置を変える目標
    位置可変手段と、前記目標位置可変手段により前記フォ
    −カス制御手段の目標位置を変化させたときの各目標位
    置に対する前記信号検出手段の信号振幅を、第1の計測
    手段と同じく記録媒体の回転に同期をとって計測する第
    2の計測手段と、前記第1の計測手段によって計測した
    各回転位置に対する収束状態検出手段の信号の増減関係
    に基づき、同じ回転位置で前記第2の計測手段によって
    計測した各目標位置に対する信号検出手段の信号振幅に
    補正をかける振幅補正手段と、前記振幅補正手段によっ
    て補正された各目標位置に対する信号検出手段の信号振
    幅に基づき前記信号検出手段の信号振幅が実質上最大と
    なる前記フォ−カス制御手段の目標位置を探索する最大
    振幅点探索手段と、前記最大振幅点探索手段の探索結果
    に基づき、前記移動手段を所定量移動し、前記フォーカ
    ス制御手段の最適な目標位置を調整するフォーカス目標
    位置調整手段とを備えたこと特徴とするフォ−カス位置
    の調整装置。
  4. 【請求項4】最大振幅点探索手段は、フォーカス制御手
    段の各目標位置再生信号振幅との関係を所定の関数に
    近似する関数近似手段と、関数近似手段によって近似し
    た関数に基づいて、計測した信号振幅値が実質上最大に
    なるフォーカス制御手段の収束位置を演算して算出する
    演算手段で構成したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のフォーカス位置の調整装置。
JP3120431A 1991-05-24 1991-05-24 フォーカス位置の調整装置 Expired - Fee Related JP3033066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3120431A JP3033066B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 フォーカス位置の調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3120431A JP3033066B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 フォーカス位置の調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04345924A JPH04345924A (ja) 1992-12-01
JP3033066B2 true JP3033066B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=14786047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3120431A Expired - Fee Related JP3033066B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 フォーカス位置の調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3033066B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0793785A (ja) * 1993-09-22 1995-04-07 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク装置の自動補正装置
JPH07169076A (ja) * 1993-12-13 1995-07-04 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク装置の自動補正装置
JP2996081B2 (ja) * 1993-11-05 1999-12-27 日本ビクター株式会社 光ディスク装置の自動補正装置
WO2002082435A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-17 Fujitsu Limited Dispositif de stockage
JP4161939B2 (ja) 2004-06-02 2008-10-08 船井電機株式会社 光ディスク装置
JP6097164B2 (ja) * 2013-07-05 2017-03-15 クラリオン株式会社 光ピックアップの制御装置及び光ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04345924A (ja) 1992-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4145593B2 (ja) 球面収差補正装置及び球面収差補正方法
US4918680A (en) Focus-servo correction utilizing storage of detected focus errors
JP4074063B2 (ja) 光情報記録方法および装置並びに光情報記録制御プログラムを記録した記録媒体
JPH11195231A (ja) 光ディスクの記録及び/又は再生装置並びに光ディスクのトラッキング制御方法
JP3033066B2 (ja) フォーカス位置の調整装置
US20020131347A1 (en) Tilt control device and method
KR930002880B1 (ko) 초점제어의 목표위치의 조정방법 및 그 장치
US6882602B2 (en) Calibration method for control device of optical storage medium drive
US7602690B2 (en) Aberration adjustment device, method thereof, optical pickup, and optical information recording apparatus
US20040037195A1 (en) Tilt correction device
JPH10312568A (ja) 光ディスク装置
JP2751493B2 (ja) 焦点制御装置
JPH05159318A (ja) トラッキング制御装置
JPH05159326A (ja) フォーカス制御装置
JP2633196B2 (ja) 光情報処理装置
JP2718154B2 (ja) 焦点位置の調整方法および焦点制御装置
JP2553651B2 (ja) 焦点制御装置
JPS62141644A (ja) 光デイスクのトラツクサ−ボ回路
JP2553656B2 (ja) 焦点制御装置
JP4218596B2 (ja) 光ディスク装置
JPH10289451A (ja) 光ディスク装置
JP2633194B2 (ja) 光情報処理装置
JPH06195718A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2003323728A (ja) 光ディスクの記録及び/又は再生方法,その装置
JPH08287495A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees