JP2002161937A - フロントフォークのばね荷重調整装置 - Google Patents

フロントフォークのばね荷重調整装置

Info

Publication number
JP2002161937A
JP2002161937A JP2000356729A JP2000356729A JP2002161937A JP 2002161937 A JP2002161937 A JP 2002161937A JP 2000356729 A JP2000356729 A JP 2000356729A JP 2000356729 A JP2000356729 A JP 2000356729A JP 2002161937 A JP2002161937 A JP 2002161937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
spring
cap
front fork
adjuster
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000356729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002161937A5 (ja
Inventor
Munemitsu Eguchi
宗光 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2000356729A priority Critical patent/JP2002161937A/ja
Publication of JP2002161937A publication Critical patent/JP2002161937A/ja
Publication of JP2002161937A5 publication Critical patent/JP2002161937A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントフォークにばね荷重調整装置を設け
るに際し、フロントフォークの軽量化、部品点数の削減
を図り、コストダウンすること。 【解決手段】 スライダー33にて懸架スプリング13
の上端を支持したフロントフォーク10のばね荷重調整
装置において、スライダー33は、1枚の板材から、ス
プリングカラー34を支持する円板部33Aと、円板部
33Aの外周に設けられてキャップ25の溝部25Cに
係合する凸部33Bと、円板部33Aの内周に設けられ
てアジャスター28の外周に螺合する円筒部33Cとを
一体に成形したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の前側車
体と前側車軸の間に介装され、緩衝器とフォークを兼ね
たフロントフォークのばね荷重調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントフォークでは、摺動自在に嵌合
する車体側チューブと車輪側チューブの間に懸架スプリ
ングを介装している。そして、従来技術では、懸架スプ
リングのばね荷重を路面状況等に応じて調整して操安
性、乗心地性を向上させるばね荷重調整装置として、実
公平2-24990に記載の如く、車体側チューブの上端部に
キャップの円筒部を挿着し、キャップの蓋部にアジャス
ターを回転可能に挿入し、キャップの円筒部の内周に軸
方向に沿う溝部を設け、アジャスターの外周にキャップ
の溝部との間で回り止めされるスライダー(実公平2-24
990ではチャンバー)を螺合し、スライダーにて懸架ス
プリングの上端を支持するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
2-24990に記載のばね荷重調整装置を構成しているスラ
イダーは、釣鐘状の長尺筒状体からなり、鋳造、切削加
工等の複雑な加工によって製作されなければならず、フ
ロントフォークが大重量になる。また、スライダーをキ
ャップの溝部との間で回り止めする手段として、スライ
ダーにスプリングピンを別途組付ける必要があり、スラ
イダーをキャップに対し回り止めするための構造が複雑
で、フロントフォークの部品点数が多くなる。
【0004】本発明の課題は、フロントフォークにばね
荷重調整装置を設けるに際し、フロントフォークの軽量
化、部品点数の削減を図り、コストダウンすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、摺動
自在に嵌合する車体側チューブと車輪側チューブの間に
懸架スプリングを介装し、前記車体側チューブの上端部
にキャップの円筒部を挿着し、前記キャップの蓋部にア
ジャスターを回転可能に挿入し、前記キャップの円筒部
の内周に軸方向に沿う係合部を設け、前記アジャスター
の外周に前記キャップの係合部との間で回り止めされる
スライダーを螺合し、前記スライダーにて前記懸架スプ
リングの上端を支持したフロントフォークのばね荷重調
整装置において、前記懸架スプリングの上端は筒状のス
プリングカラーを介して前記スライダーに支持され、前
記スライダーは、1枚の板材から、前記スプリングカラ
ーを支持する円板部と、前記円板部の外周に設けられて
前記キャップの係合部に係合する係止部と、前記円板部
の内周に設けられて前記アジャスターの外周に螺合する
円筒部とを一体に成形したものからなるようにしたもの
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記スライダーの円板部になる円い板材の中心
部をプレス加工により軸方向に絞って前記円筒部を成形
するとともに、該板材の外周の一部を打ち抜いて前記係
止部を成形することにより、前記スライダーの円板部
と、円筒部と、係止部をプレス加工により一体に成形し
たものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において更に、前記スプリングカラーをガラス繊維強化
樹脂から形成したものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば下記、の作用があ
る。 スライダーを1枚の板材から、板状の円板部と、円筒
部と、係止部を一体に成形した1つの部品から形成した
から、軽量化できる。
【0009】スライダーをキャップに対し回り止めす
る構造を、キャップの係合部と、スライダーに一体に形
成した係止部との係合により構成したから、別途回り止
めピンや回り止めキーを組込む必要がなく、部品点数を
削減できる。
【0010】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 スライダーが板材のプレス加工により成形されるか
ら、加工コストをコストダウンできる。
【0011】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 スプリングカラーがガラス繊維強化樹脂から形成され
るから、軽量化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はフロントフォークを示す断
面図、図2は図1のフロントフォークの下部拡大断面
図、図3は図1のフロントフォークの中間部拡大断面
図、図4は図1のフロントフォークの上部拡大断面図、
図5は図4の要部断面図、図6はスライダーを示し、
(A)は断面図、(B)は平面図である。
【0013】フロントフォーク10は、図1〜図4に示
す如く、車体側のアウタチューブ11を車軸側のインナ
チューブ12に摺動自在に嵌合して倒立にし、両チュー
ブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとと
もに、単筒型ダンパ14を正立にして内装している。
【0014】アウタチューブ11の下端内周部にはイン
ナチューブ12の外周部が摺接するブッシュ15、オイ
ルシール16、ダストシール17が嵌着され、インナチ
ューブ12の上端外周部にはアウタチューブ11の内周
部が摺接するブッシュ18が嵌着される。
【0015】アウタチューブ11はアッパブラケット1
9A、ロアブラケット19Bを介して車体側に支持さ
れ、インナチューブ12は車軸ブラケット20を介して
車軸に結合される。
【0016】インナチューブ12の底部にはダンパ14
のダンパシリンダ21の下端部が取着されて立設してい
る。このとき、インナチューブ12の底部で車軸ブラケ
ット20の間にはセンタリングプレート22が挟着さ
れ、ダンパシリンダ21の下端部がこのセンタリングプ
レート22の中央凹部に突き当てられ、ダンパシリンダ
21に挿着されて該ダンパシリンダ21の下端内周のス
トッパリング23Aに係止せしめられる後述のボトムピ
ース51に、車軸ブラケット20に外側からシール材2
3Bを介して液密に係着したボトムボルト24を螺着す
ることにより、ダンパシリンダ21を固定保持する。
【0017】アウタチューブ11の上端部にはキャップ
25の円筒部25AがOリング26を介して液密に挿着
されるとともに螺着され、キャップ25の蓋部25Bの
内周にはばね荷重調整アジャスター28がOリング27
を介して液密に回転可能に挿入される。アジャスター2
8の下端内周にはピストンロッド29の基端部が螺着さ
れ、ロックナット30でロックされている。このピスト
ンロッド29の先端部はダンパシリンダ21に挿入され
ている。
【0018】インナチューブ12の内部のダンパシリン
ダ21の上端開口部にはオイルロックカラー31が螺着
され、オイルロックカラー31の上端部にはばね受32
が圧入されている。他方、アウタチューブ11の内部
で、キャップ25の円筒部25Aの内周には軸方向に沿
う溝部25Cが設けられ、アジャスター28の外周に上
記キャップ25の溝部25Cとの間で回り止めされるス
ライダー33を螺合している。スライダー33は筒状の
スプリングカラー34を介して懸架スプリング13の上
端を支持し、ばね受32によって懸架スプリング13の
下端を支持する。尚、オイルロックカラー31は後述す
る油溜室35Aの内部で油の流れを許容する油路31A
を備える。アジャスター28を回動操作することによ
り、スライダー33を上下動し、ひいてはスプリングカ
ラー34を介して懸架スプリング13の初期荷重を設定
可能とする。このとき、アジャスター28のねじ部とス
ライダー33のねじ部は、アジャスター28の右回転に
よってスライダー33を下降させ、懸架スプリング13
を圧縮させるような逆ねじに設定される。
【0019】アウタチューブ11とインナチューブ12
の内部で、ダンパシリンダ21の外周部には、油溜室3
5Aと気体室35Bとが設けられ、気体室35Bに閉じ
込められている気体が気体ばねを構成する。油溜室35
Aの作動油は、気体室35Bのばね定数の調整と、アウ
タチューブ11とインナチューブ12の摺接ブッシュ1
5、18の潤滑、インナチューブ12の下端部のオイル
シール16の湿潤に寄与する。そして、これらの懸架ば
ね13と気体ばねの弾発力が、車両が路面から受ける衝
撃力を吸収する。
【0020】ダンパ14は、ピストンバルブ装置(伸側
減衰力発生装置)40と、ボトムバルブ装置(圧側減衰
力発生装置)50とを有する。ダンパ14は、ピストン
バルブ装置40とボトムバルブ装置50の発生する減衰
力により、懸架スプリング13と気体ばねによる衝撃力
の吸収に伴うアウタチューブ11とインナチューブ12
の伸縮振動を抑制する。
【0021】ダンパシリンダ21の上端開口部ではスト
ッパリング36に係着するストッパプレート37が前述
のオイルロックカラー31で挟圧され、オイルロックカ
ラー31にはOリング38Aを介して液密にロッドガイ
ド38が保持され、このロッドガイド38の内周にはピ
ストンロッド29を摺接案内するブッシュ38Bが圧入
されている。
【0022】尚、ダンパシリンダ21の内周にはストッ
パリング39Aで保持されたばね受39Bに、最伸長時
に上述のストッパプレート37との間で圧縮されて緩衝
作用を果たすリバウンドスプリング39Cが載置されて
いる。
【0023】また、ピストンロッド29の外周にはスト
ッパリング70Aで保持したピースホルダ70Bが圧入
され、このピースホルダ70Bにチェック弁付オイルロ
ックピース70Cを保持し、最圧縮時にオイルロックピ
ース70Cを前述のオイルロックカラー31に進入させ
て最圧縮時の緩衝作用を果たす。
【0024】以下、フロントフォーク10の減衰機構に
ついて説明する。 (ピストンバルブ装置40)ピストンバルブ装置40
は、ピストンロッド29の先端部にピストンホルダ41
を装着し、このピストンホルダ41に螺着されるナット
41A、バルブストッパ41Bによりピストン42、バ
ルブストッパ41Cを装着している。ピストン42は、
ダンパシリンダ21の内部を摺接し、ダンパシリンダ2
1の内部をピストンロッド29が収容されないピストン
側油室43Aとピストンロッド29が収容されるロッド
側油室43Bとに区画する。ピストン42は、伸側バル
ブ44Aを備えてピストン側油室43Aとロッド側油室
43Bとを連絡可能とする伸側流路44と、圧側バルブ
(チェックバルブ)45Aを備えてピストン側油室43
Aとロッド側油室43Bとを連絡可能とする圧側流路4
5(不図示)とを備える。
【0025】また、ピストンバルブ装置40は、アジャ
スター28にOリング46Aを介して液密に挿着される
とともに螺着されて外部から操作できる減衰力調整ロッ
ド46にかしめ固定された減衰力調整チューブ47をピ
ストンロッド29の中空部に通し、この減衰力調整チュ
ーブ47の先端のニードル47Aにより、ピストンホル
ダ41に設けてあるピストン側油室43Aとロッド側油
室43Bとのバイパス路48の流路面積を調整可能とす
る。
【0026】従って、フロントフォーク10の圧縮時に
は、ピストン側油室43Aの油が圧側流路45を通り圧
側バルブ45Aを開いてロッド側油室43Bへ導かれ
る。
【0027】また、フロントフォーク10の伸長時に
は、ダンパシリンダ21とピストンロッド29の相対速
度が低速のとき、ロッド側油室43Bの油がニードル4
7Aのあるバイパス路48を通ってピストン側油室43
Aへ導かれ、この間のニードル47Aによる絞り抵抗に
より伸側の減衰力を生ずる。この減衰力は、減衰力調整
ロッド46によるニードル47Aの位置調整により調整
される。
【0028】また、フロントフォーク10の伸長時で、
ダンパシリンダ21とピストンロッド29の相対速度が
中高速のとき、ロッド側油室43Bの油が伸側流路44
を通り伸側バルブ44Aを撓み変形させてピストン側油
室43Aへ導かれ、伸側の減衰力を生ずる。
【0029】(ボトムバルブ装置50)ボトムバルブ装
置50は、ダンパシリンダ21に前述の如くボトムボル
ト24により装着されたボトムピース51に、ボルト5
2により圧側バルブ56A、バルブハウジング53、バ
ルブストッパ54を保持している。バルブストッパ54
は、バルブハウジング53との間に伸側バルブ57A、
ばね57Bを保持する。バルブハウジング53はダンパ
シリンダ21の中間部に液密に密着し、ピストン側油室
43Aの下方にボトムバルブ室55を区画形成する。バ
ルブハウジング53は、圧側バルブ56Aを備えたピス
トン側油室43Aとボトムバルブ室55とを連絡可能と
する圧側流路56と、伸側バルブ57Aを備えてピスト
ン側油室43Aとボトムバルブ室55とを連絡可能とす
る伸側流路57(不図示)とを備える。ボトムバルブ室
55はダンパシリンダ21の壁面に設けた油路58によ
り、ダンパシリンダ21の外部に設けてある油溜室35
Aに連絡可能とされている。
【0030】また、インナチューブ12の底部に設けた
車軸部ラケット20、ボトムボルト24、ボトムピース
51、ボルト52には、圧側流路56と伸側流路57と
をバイパスしてピストン側油室43Aと油溜室35Aと
を連絡可能とするバイパス流路59を備える。また、車
軸ブラケット20にOリング61Aを把持して液密に挿
着されたキャップ61に、減衰力調整ロッド62をOリ
ング63を介して液密に挿着するとともに螺着してお
り、減衰力調整ロッド62の先端ニードル62Aにより
インナチューブ12のバイパス流路59の流路面積を調
整可能としている。
【0031】従って、フロントフォーク10の圧縮時に
は、ダンパシリンダ21に進入したピストンロッド29
の進入容積分の油が、ピストン側油室43Aから、バイ
パス流路59を通って油溜室35A、或いは圧側流路5
6、ボトムバルブ室55、ダンパシリンダ21の壁面の
油路58を通って油溜室35Aに排出される。このと
き、ダンパシリンダ21とピストンロッド29の相対速
度が低速のときには、バイパス流路59に設けてあるニ
ードル62Aによる絞り抵抗により圧側の減衰力を得
る。この減衰力は、減衰力調整ロッド62によるニード
ル62Aの位置調整により調整される。また、ダンパシ
リンダ21とピストンロッド29の相対速度が中高速の
ときには、ピストン側油室43Aから圧側流路56を通
る油が圧側バルブ56Aを撓み変形させてボトムバルブ
室55に導かれ、圧側の減衰力を生ずる。
【0032】フロントフォーク10の伸長時には、ダン
パシリンダ21から退出するピストンロッド29の退出
容積分の油が、油溜室35Aからボトムバルブ室55、
伸側流路57を通ってピストン側油室43Aに還流され
る。
【0033】従って、フロントフォーク10は以下の如
くに減衰作用を行なう。 (圧縮時)フロントフォーク10の圧縮時には、ボトム
バルブ装置50において、バルブハウジング53の圧側
バルブ56A或いはニードル62Aを流れる油により圧
側減衰力を生じ、ピストンバルブ装置40では殆ど減衰
力を生じない。
【0034】(伸長時)フロントフォーク10の伸長時
には、ピストンバルブ装置40において、ピストン42
のニードル47A或いは伸側バルブ44Aを流れる油に
より伸側減衰力を生じ、ボトムバルブ装置50では殆ど
減衰力を生じない。
【0035】これらの圧側と伸側の減衰力により、フロ
ントフォーク10の伸縮振動が抑制される。
【0036】しかるに、フロントフォーク10にあって
は、懸架スプリング13のばね荷重調整装置において、
(A)キャップ25にアジャスター28を組付ける構造、
(B)スライダー33の構造を以下の如くにしている。
【0037】(A)アジャスター28の組付け構造アジャ
スター28は、キャップ25の蓋部25Bを挟む上部鍔
部81と下部鍔部82を外周に設け、上部鍔部81をア
ジャスター28の段差部28Aに衝合するナット81A
によって構成し、この上部鍔部81をアジャスター28
に着脱可能に設けている。
【0038】そして、キャップ25の蓋部25Bと、ア
ジャスター28の上部鍔部81との間に、ゴム等からな
る環状の弾性部材83を介装してこれを挟圧可能として
おり、この弾性部材83をOリングによって構成してい
る。キャップ25の蓋部25Bと、アジャスター28の
下部鍔部82の間には、樹脂製ワッシャ84が介装され
る。ワッシャ84は必須でない。
【0039】尚、アジャスター28は、上部鍔部81を
操作部としている。
【0040】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 アジャスター28に設けた上部鍔部81と下部鍔部8
2(ナット81A)のなす寸法と、それらの上部鍔部8
1と下部鍔部82に挟まれるキャップ25の蓋部25B
の寸法とが加工誤差によるばらつきがあっても、この誤
差をゴム等からなる環状の弾性部材83により簡易に吸
収し、ガタの発生を防止できる。これにより、組付け性
を向上し、ばね荷重調整装置の品質を向上できる。
【0041】ゴム等からなる環状の弾性部材83がア
ジャスター28の回り止めも兼ね、ばね荷重調整装置の
品質を向上できる。
【0042】アジャスター28の上部鍔部81を操作
部とすることにより、アジャスター28の構成を簡素化
できる。
【0043】ゴム等からなる環状の弾性部材83をO
リングとすることにより、部品コストをコストダウンで
きる。
【0044】(B)スライダー33の構造 スライダー33は、図6に示す如く、1枚の板材から、
スプリングカラー34の上端を支持する円板部33A
と、円板部33Aの外周に設けられてキャップ25の溝
部25Cに係合する凸部33Bと、円板部33Aの内周
に設けられてアジャスター28の外周に螺合する円筒部
33Cとを一体に成形される。スライダー33の円筒部
33Cが螺合するアジャスター28のねじ部下端にはス
トッパリングからなる下限規制ストッパ101が係着さ
れている。
【0045】具体的には、スライダー33は、円板部3
3Aになる円い板材の中心部をプレス加工により軸方向
に絞って円筒部33Cを成形するとともに、板材の外周
の一部を打ち抜いて凸部33Bを成形することにより、
スライダー33の円板部33Aと円筒部33Cと凸部3
3Bをプレス加工により一体に成形される。スライダー
33はアジャスター28のねじ部に螺合するねじ部を円
筒部33Cの内周に形成されるが、この円筒部33Cの
ねじ部もプレス加工により成形される。但し、円筒部3
3Cのねじ部は切削加工しても良い。
【0046】尚、スプリングカラー34はガラス繊維強
化樹脂から形成できる。スプリングカラー34は、長尺
大円筒部34Aの下端に短尺小円筒部34Bを一体的に
接続され、両円筒部34A、34Bの段差部にて懸架ス
プリング13の上端部を支持し、小円筒部34Bの外周
で懸架スプリング13の内径を支持する。スプリングカ
ラー34は、大円筒部34Aの上端側に通気孔34Cを
備える。
【0047】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 スライダー33を1枚の板材から、板状の円板部33
Aと、円筒部33Cと、凸部33Bを一体に成形した1
つの部品から形成したから、軽量化できる。
【0048】スライダー33をキャップ25に対し回
り止めする構造を、キャップ25の溝部25Cと、スラ
イダー33に一体に形成した凸部33Bとの係合により
構成したから、別途回り止めピンや回り止めキーを組込
む必要がなく、部品点数を削減できる。
【0049】スライダー33が板材のプレス加工によ
り成形されるから、加工コストをコストダウンできる。
【0050】スプリングカラー34がガラス繊維強化
樹脂から形成されるから、軽量化できる。
【0051】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、スライダー33の回り止め構造と
して、キャップ25に溝部25Cを、スライダー33に
凸部33Bを設けるものに代え、キャップ25に凸部
を、スライダー33に凹部を設けてそれらを軸方向で係
合するものでも良い。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フロント
フォークにばね荷重調整装置を設けるに際し、フロント
フォークの軽量化、部品点数の削減を図り、コストダウ
ンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はフロントフォークを示す断面図である。
【図2】図2は図1のフロントフォークの下部拡大断面
図である。
【図3】図3は図1のフロントフォークの中間部拡大断
面図である。
【図4】図4は図1のフロントフォークの上部拡大断面
図である。
【図5】図5は図4の要部断面図である。
【図6】図6はスライダーを示し、(A)は断面図、
(B)は平面図である。
【符号の説明】 10 フロントフォーク 11 アウタチューブ(車体側チューブ) 12 インナチューブ(車輪側チューブ) 13 懸架スプリング 25 キャップ 25A 円筒部 25B 蓋部 25C 溝部(係合部) 28 アジャスター 33 スライダー 33A 円板部 33B 凸部(係止部) 33C 円筒部 34 スプリングカラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動自在に嵌合する車体側チューブと車
    輪側チューブの間に懸架スプリングを介装し、 前記車体側チューブの上端部にキャップの円筒部を挿着
    し、 前記キャップの蓋部にアジャスターを回転可能に挿入
    し、 前記キャップの円筒部の内周に軸方向に沿う係合部を設
    け、 前記アジャスターの外周に前記キャップの係合部との間
    で回り止めされるスライダーを螺合し、 前記スライダーにて前記懸架スプリングの上端を支持し
    たフロントフォークのばね荷重調整装置において、 前記懸架スプリングの上端は筒状のスプリングカラーを
    介して前記スライダーに支持され、 前記スライダーは、1枚の板材から、前記スプリングカ
    ラーを支持する円板部と、前記円板部の外周に設けられ
    て前記キャップの係合部に係合する係止部と、前記円板
    部の内周に設けられて前記アジャスターの外周に螺合す
    る円筒部とを一体に成形したものからなることを特徴と
    するフロントフォークのばね荷重調整装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダーの円板部になる円い板材
    の中心部をプレス加工により軸方向に絞って前記円筒部
    を成形するとともに、該板材の外周の一部を打ち抜いて
    前記係止部を成形することにより、前記スライダーの円
    板部と、円筒部と、係止部をプレス加工により一体に成
    形した請求項1に記載のフロントフォークのばね荷重調
    整装置。
  3. 【請求項3】 前記スプリングカラーをガラス繊維強化
    樹脂から形成した請求項1又は2に記載のフロントフォ
    ークのばね荷重調整装置。
JP2000356729A 2000-11-22 2000-11-22 フロントフォークのばね荷重調整装置 Pending JP2002161937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356729A JP2002161937A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 フロントフォークのばね荷重調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356729A JP2002161937A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 フロントフォークのばね荷重調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002161937A true JP2002161937A (ja) 2002-06-07
JP2002161937A5 JP2002161937A5 (ja) 2007-11-08

Family

ID=18828912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356729A Pending JP2002161937A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 フロントフォークのばね荷重調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002161937A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092819A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Showa Corp フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2007092820A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Showa Corp フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2007309434A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Yamaha Motor Co Ltd 車両
WO2016170980A1 (ja) * 2015-04-20 2016-10-27 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 フロントフォーク
WO2023119372A1 (ja) * 2021-12-20 2023-06-29 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 フロントフォーク

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100394U (ja) * 1986-12-22 1988-06-29

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100394U (ja) * 1986-12-22 1988-06-29

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092819A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Showa Corp フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2007092820A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Showa Corp フロントフォークのばね荷重調整装置
JP4666618B2 (ja) * 2005-09-27 2011-04-06 株式会社ショーワ フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2007309434A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Yamaha Motor Co Ltd 車両
WO2016170980A1 (ja) * 2015-04-20 2016-10-27 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 フロントフォーク
JP2016205478A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 フロントフォーク
CN107429777A (zh) * 2015-04-20 2017-12-01 Kyb摩托车减震器株式会社 前叉
US10202167B2 (en) 2015-04-20 2019-02-12 Kyb Motorcycle Suspension Co., Ltd. Front fork
WO2023119372A1 (ja) * 2021-12-20 2023-06-29 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 フロントフォーク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10337584B2 (en) Bicycle fork having lock-out, blow-off, and adjustable blow-off threshold
JP3381961B2 (ja) 自転車用車輪懸架装置
CN101398053B (zh) 液压缓冲器
JPH08233018A (ja) 可変油圧減衰装置付きフォーク
JP3370130B2 (ja) 自転車用前輪懸架装置
CN111108302B (zh) 前叉及前叉的制造方法
JP2008057590A (ja) フロントフォーク
JP5660653B2 (ja) 油圧緩衝器
US8002250B2 (en) Air spring and shock absorber unit with operator control element
JP2003014026A (ja) フロントフォーク
JP2002161937A (ja) フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2007092935A (ja) フロントフォーク
JP2002161938A (ja) フロントフォークのばね荷重調整装置
JPH1111374A (ja) 自転車
JP2021081025A (ja) 緩衝器
JP3954392B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2007120674A (ja) フロントフォーク
JPS5923885Y2 (ja) シヨツクアブソ−バの消衰力調整装置
JP2000035077A (ja) フロントフォーク
JP4666618B2 (ja) フロントフォークのばね荷重調整装置
JP2002013578A (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生装置
JP4602226B2 (ja) フロントフォーク
JP2002039251A (ja) 油圧緩衝器
JP2005088708A (ja) 車両の油圧緩衝装置
JP2001146936A (ja) 油圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100331