JP2001146936A - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器Info
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Abstract
パクトにしながら、シリンダの外周にばね荷重調整装置
を装備し、かつ懸架ばねの格納長を確保すること。 【解決手段】 ばね荷重調整装置16を備えた油圧緩衝
器10において、シリンダ11の取付部材側の外周に大
径部61を設け、この大径部61の端面61Aによって
カラー62を軸方向に支承し、大径部61に切欠部61
Bを形成し、カラー62にこの切欠部61Bに係合する
回り止め突部62Aを形成し、この回り止め突部62A
の外面に固定したストッパ63にカム筒64のカム面6
4Aを係合するもの。
Description
る。
7に示す如く、シリンダ1とピストンロッド2の間に介
装した懸架ばね3の初期荷重を調整可能とするため、例
えば、実開平1-60044号公報に記載の如く、シリンダ1
の外周に回り止め部1Aを設け、シリンダ1の外周に嵌
装したカラー4に設けた回り止め凹部4Aを回り止め部
1Aに係止し、カラー4の外面にストッパ5を設けると
ともにカム筒6を回転可能に嵌装し、カム筒6の端面に
設けた複数のカム面6Aをストッパ5に選択的に係合可
能とし、このカム筒6に上スプリングシート7Aを介し
て懸架ばね3を支持をするものがある。
いては、車両の軽量化のために、シリンダ1をアルミ合
金等の軽合金からなるものとすることが考えられ、この
場合にはシリンダ1が軟質であるため、シリンダ1の回
り止め部1Aには回り止め機能だけを持たせ、カラー4
を軸方向に支承する構造として、シリンダ1の外周に大
径部1Bを設け、この大径部1Bの端面1Cによってカ
ラー4を軸方向に支承させることが考えられる。
ダ1の全長(取付部材間距離L)をコンパクトに制限し
ようとするとき、シリンダ1に設ける大径部1Bの端面
1Cがシリンダ側取付部材に対してなす距離L1、下ス
プリングシート7Bが車軸側取付部材に対してなす距離
L2はそれぞれ強度上、レイアウト上の設計条件によっ
て定まり、LからL1、L2を差し引いたL3の範囲内に
懸架ばね3、カム筒6等を納める必要がある。
位置規制するストッパ5をカラー4の外面に溶接等にて
固定するため、ストッパ5の上端部を大径部1Bの端面
1Cに衝合するカラー4の上端面以下に納める必要があ
る。このため、カム筒6のカム面6Aに係合するストッ
パ5の下端衝合部がL3の範囲に大きく侵入するものと
なり(侵入長R)、結果として、L3内における懸架ば
ね3の格納長が過小になり、所望長の懸架ばね3を格納
できなくなる虞がある。
め部1Aがカラー4の回り止め凹部4Aに係止するもの
であるため、回り止め部1Aがカラー4の外面上に突出
していると、カム筒6の回転操作時に、カム筒6の最も
高位のカム面6Aが回り止め部1Aに干渉する不具合も
ある。
リンダの全長をコンパクトにしながら、シリンダの外周
にばね荷重調整装置を装備し、かつ懸架ばねの格納長を
確保することにある。
は、シリンダにピストンロッドを挿入し、シリンダとピ
ストンロッドの一方に設けた取付部材を車体側と車軸側
の一方に、他方に設けた取付部材を車体側と車軸側の他
方に取付け、シリンダとピストンロッドの間に懸架ばね
を設け、シリンダの外周に軸方向に支承され、かつ回り
止めされるカラーを嵌装するとともに、カラーの外面に
ストッパを固定し、ストッパに係合するカム面を備えた
カム筒を、カラーの外周に回転可能に嵌装し、カム筒に
て前記懸架ばねをシリンダに支持するばね荷重調整装置
を備えた油圧緩衝器において、シリンダの取付部材側の
外周に大径部を設け、シリンダの外周に段差を形成する
この大径部の端面によって前記カラーを軸方向に支承
し、上記大径部に上記端面に開口する切欠部を形成し、
前記カラーにこの切欠部に係合する回り止め突部を形成
し、前記ストッパをこの回り止め突部の外面に固定する
ようにしたものである。
載の本発明において更に、前記シリンダが軽合金からな
るようにしたものである。
作用がある。 車両の軽量化のために、シリンダの全長(取付部材間
距離L)をコンパクトに制限しようとするとき、シリン
ダに設ける大径部の端面がシリンダ側取付部材に対して
なす距離L1、下スプリングシートが車軸側取付部材に
対してなす距離L2はそれぞれ強度上、レイアウト上の
設計条件によって定まり、LからL1、L2を差し引いた
L3の範囲内に懸架ばね、カム筒等を納める必要があ
る。このとき、本発明では、大径部の端面に切欠部を設
け、この切欠部にカラーの回り止め突部を係入し、カム
筒を位置規制するストッパをこの突部の外面に固定した
から、ストッパの上端部を大径部の端面よりもL1の側
に納め得ることになる。このため、カム筒のカム面に係
合するストッパの下端衝合部がL3の範囲に入る侵入長
Sを小とし、結果として、L3内における懸架ばねの許
容格納長を大きくできる。
欠部に係合する自らの回り止め突部により回り止めさ
れ、カラーの外周面にシリンダ側の回り止め機能部分が
突出することがないから、カム筒の回転操作時にカム筒
のカム面は他の部材に何ら干渉する虞がない。
して軸方向に支承され、シリンダはカラーの支承面積を
大きくとれ、そこに発生する面圧を小さくできるから、
大荷重を安定支持できる。
ある。 シリンダをアルミ合金等の軽合金とするとき、シリン
ダ回りに嵌装したカラーにストッパを設けるようにした
から、カラーとストッパを鉄系材料にて構成でき、両者
を簡易に溶接でき、かつストッパに高強度を確保でき
る。即ち、車両の軽量化を図りながら、堅固なばね荷重
調整装置を構築できる。
けた油圧緩衝器を示す正面図、図2は油圧緩衝器の半断
面図、図3はシリンダを示す正面図、図4は図3のIV-I
V線に沿う矢視断面図、図5はストッパを固定したカラ
ーを示す正面図、図6はストッパを示す正面図、図7は
カラーに回り止め凹部を設けた油圧緩衝器を示す正面図
である。
く、シリンダ11に中空ピストンロッド12を挿入し、
シリンダ11とピストンロッド12の間に懸架ばね13
を介装している。
え、ピストンロッド12に車軸側取付部材15を備え
る。シリンダ11の外周部には後述するばね荷重調整装
置16と上スプリングシート17が装備され、ピストン
ロッド12には下スプリングシート18が固定されてお
り、上スプリングシート17と下スプリングシート18
の間に懸架ばね13を介装し、ばね荷重調整装置16に
より上スプリングシート17を上下動して懸架ばね13
の設定長さを調整可能としている。懸架ばね13のばね
力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
するロッドガイド21を備える。ロッドガイド21は、
シリンダ11に抜け止め固定され、Oリング22を介し
てシリンダ11に液密に装着されるとともに、オイルシ
ール23等を備える内径部にピストンロッド12を液密
に摺動自在としている。
外側に圧側バンパ24を備え、最圧縮時に、ピストンロ
ッド12が備えるバンパストッパ25にこの圧側バンパ
24を衝合して最圧縮ストロークを規制する。また、シ
リンダ11は、ロッドガイド21の内側端面にリバウン
ドラバー26を備え、伸び切り時に、ピストンロッド1
2の側のリバウンドストッパ31にこのリバウンドラバ
ー26を衝合して伸び切りストロークを規制する。
(伸側減衰力発生装置)30と、ベースバルブ装置(圧
側減衰力発生装置)50とを有する。油圧緩衝器10
は、ピストンバルブ装置30とベースバルブ装置50が
発生する減衰力により、懸架ばね13による衝撃力の吸
収に伴うシリンダ11とピストンロッド12の伸縮振動
を制振する。
に挿入されたピストンロッド12の端部にリバウンドス
トッパ兼バルブストッパ31、圧側バルブ32、ピスト
ン33、伸側バルブ34、バルブストッパ35を装着
し、これらをナット36で固定している。ピストン33
は、シリンダ11の内部をピストン側室37Aとロッド
側室37Bに区画するとともに、圧側流路38と伸側流
路39を備える。
ダ装置41により操作される減衰力調整ロッド42をピ
ストンロッド12の中空部に挿入し、この減衰力調整ロ
ッド42の先端のニードル弁43により、ピストンロッ
ド12に設けてある、ピストン側室37Aとロッド側室
37Bのバイパス流路44の開口面積を調整する。
は、油圧緩衝器10の伸長時に、ロッド側室37Bの油
がバイパス流路44を通ってピストン側室37Aへ流
れ、この間のニードル弁43による絞り抵抗により伸側
の減衰力を生ずるとともに、ロッド側室37Bの油が伸
側流路39を通ってピストン側室37Aへ流れ、この間
の伸側バルブ34の撓み変形により伸側の減衰力を生ず
る。
リザーバ51を一体化し、油圧緩衝器10の圧縮時に、
シリンダ11に侵入したピストンロッド12の侵入容積
分の油をリザーバ51へ排出するとともに、この過程
で、シリンダ11のピストン側室37Aとリザーバ51
との間に設けてある圧側減衰力発生手段により圧側の減
衰力を生ずる。油圧緩衝器10の伸長時には、シリンダ
11から退出するピストンロッド12の退出容積分の油
が、リザーバ51からピストン側室37Aに転送され
る。
架ばね13のばね荷重調整装置16を以下の如くに構成
している。 (1)シリンダ11の車体側取付部材14の側の外周に大
径部61を設け(図3、図4)、かつシリンダ11の外
周における大径部61の直下にカラー62を嵌装する。
シリンダ11の外周に段差を形成するこの大径部61の
端面61Aによって、カラー62を軸方向の上方にて支
承する。
1Aに開口する凹状切欠部61Bを形成する(図3、図
4)。カラー62に、この切欠部61Bに係合する回り
止め突部62Aを形成し、カラー62を回り止めする。
面にストッパ63をスポット溶接等にて固定する(図
5)。
可能に嵌装する。カム筒64は、ストッパ63の下端衝
合部63Aに選択的に係合する複数のカム面64Aを備
える。カム筒64はカム面64Aと反対側の周方向に複
数の凹部64Bを備える。
に上スプリングシート17を嵌装し、上スプリングシー
ト17をカム筒64のカム面64Aと反対側の端面に衝
合し、この上スプリングシート17と前述の下スプリン
グシート18との間に懸架ばね13を保持する。
に示す如く、カム筒64のカム面64Aを高い側に登っ
ていく過程で該カム面64Aと接する面P1をR状と
し、その面P1の背面側の面P2には逃げ角θを付与し
(図6)、カム面63Aと衝合部64Aとの摩擦の発生
を低減可能とし、ばね荷重調整装置16により懸架ばね
13を縮める操作時に、カム筒64に加える回転操作力
の軽減を図っている。
筒64の凹部64Bに差し込んだ工具を用いる等によ
り、カム筒64を回転すると、ストッパ63がカム面6
4Aのいずれか1つと選択的に係合し、カム面64Aの
高さに応じてカム筒64が上下動し、これにより上スプ
リングシート17も上下動するから、懸架ばね13の初
期荷重がカム面64Aの高さに応じて調整される。この
とき、ストッパ63はカラー62に固定され、カラー6
2はシリンダ11に軸方向支承、かつ回り止めされてい
るから、カム筒64の回転に対しストッパ63が回転す
ることはない。
るため、シリンダ11をアルミ合金にて構成するのが良
い。このとき、カラー62とストッパ63は鉄系材料に
て構成し、両者の溶接の簡易確実を図る。
がある。 車両の軽量化のために、シリンダ11の全長(取付部
材間距離L)をコンパクトに制限しようとするとき、シ
リンダ11に設ける大径部61の端面61Aが車体側取
付部材14に対してなす距離L1、下スプリングシート
18が車軸側取付部材15に対してなす距離L2はそれ
ぞれ強度上、レイアウト上の設計条件によって定まり、
LからL1、L2を差し引いたL3の範囲内に懸架ばね1
3、カム筒64等を納める必要がある。このとき、本発
明では、大径部61の端面61Aに切欠部61Bを設
け、この切欠部61Bにカラー62の回り止め突部62
Aを係入し、カム筒64を位置規制するストッパ63を
この突部62Aの外面に固定したから、ストッパ63の
上端部を大径部61の端面61AよりもL1の側に納め
得ることになる。このため、カム筒64のカム面64A
に係合するストッパ63の下端衝合部63AがL3の範
囲に入る侵入長Sを小とし、結果として、L3内におけ
る懸架ばね13の許容格納長を大きくできる。
に形成した切欠部に係合する自らの回り止め突部62A
により回り止めされ、カラー62の外周面にシリンダ1
1側の回り止め機能部分が突出することがないから、カ
ム筒64の回転操作時にカム筒64のカム面64Aは他
の部材に何ら干渉する虞がない。
の端面61Aに衝合して軸方向に支承され、シリンダ1
1はカラー62の支承面積を大きくとれ、そこに発生す
る面圧を小さくできるから、大荷重を安定支持できる。
するとき、シリンダ11回りに嵌装したカラー62にス
トッパ63を設けるようにしたから、カラー62とスト
ッパ63を鉄系材料にて構成でき、両者を簡易に溶接で
き、かつストッパ63に高強度を確保できる。即ち、車
両の軽量化を図りながら、堅固なばね荷重調整装置を構
築できる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
器において、シリンダの全長をコンパクトにしながら、
シリンダの外周にばね荷重調整装置を装備し、かつ懸架
ばねの格納長を確保することができる。
器を示す正面図である。
る。
である。
器を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダにピストンロッドを挿入し、シ
リンダとピストンロッドの一方に設けた取付部材を車体
側と車軸側の一方に、他方に設けた取付部材を車体側と
車軸側の他方に取付け、 シリンダとピストンロッドの間に懸架ばねを設け、 シリンダの外周に軸方向に支承され、かつ回り止めされ
るカラーを嵌装するとともに、カラーの外面にストッパ
を固定し、 ストッパに係合するカム面を備えたカム筒を、カラーの
外周に回転可能に嵌装し、 カム筒にて前記懸架ばねをシリンダに支持するばね荷重
調整装置を備えた油圧緩衝器において、 シリンダの取付部材側の外周に大径部を設け、シリンダ
の外周に段差を形成するこの大径部の端面によって前記
カラーを軸方向に支承し、 上記大径部に上記端面に開口する切欠部を形成し、前記
カラーにこの切欠部に係合する回り止め突部を形成し、
前記ストッパをこの回り止め突部の外面に固定したこと
を特徴とする油圧緩衝器。 - 【請求項2】 前記シリンダが軽合金からなる請求項1
記載の油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33055599A JP4254983B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33055599A JP4254983B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001146936A true JP2001146936A (ja) | 2001-05-29 |
JP4254983B2 JP4254983B2 (ja) | 2009-04-15 |
Family
ID=18233968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33055599A Expired - Lifetime JP4254983B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4254983B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033054A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Showa Corp | 油圧緩衝器のばね荷重調整装置 |
JP2014194226A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Showa Corp | 緩衝器、及び、ばね受け構成体 |
CN104797843A (zh) * | 2012-11-20 | 2015-07-22 | 萱场工业株式会社 | 车高调整装置以及车高调整装置的组装方法 |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP33055599A patent/JP4254983B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033054A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Showa Corp | 油圧緩衝器のばね荷重調整装置 |
CN104797843A (zh) * | 2012-11-20 | 2015-07-22 | 萱场工业株式会社 | 车高调整装置以及车高调整装置的组装方法 |
JP2014194226A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Showa Corp | 緩衝器、及び、ばね受け構成体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4254983B2 (ja) | 2009-04-15 |
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