JP2002013578A - 油圧緩衝器の減衰力発生装置 - Google Patents

油圧緩衝器の減衰力発生装置

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JP2002013578A
JP2002013578A JP2000193425A JP2000193425A JP2002013578A JP 2002013578 A JP2002013578 A JP 2002013578A JP 2000193425 A JP2000193425 A JP 2000193425A JP 2000193425 A JP2000193425 A JP 2000193425A JP 2002013578 A JP2002013578 A JP 2002013578A
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fixed
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damping force
nut
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Takashi Tsukahara
貴 塚原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ピストンに板バルブを添設するピストン
組付構造の部品点数を削減するとともに、ピストン組付
構造の長さを短くして油圧緩衝器をコンパクトにするこ
と。 【解決手段】 固定ピストン71の油路76を開閉する
板バルブ72を固定ピストン71に挿着されるピストン
ボルト74とピストンナット75により挟んで固定する
油圧緩衝器10の減衰力発生装置において、ピストンナ
ット75の端面を板バルブ72に接するバルブ支持面7
5Aとしてもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器の減衰力
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器では、特開平11-280821に記
載の如く、固定ピストンに油路を設け、固定ピストンの
油路を開閉する板バルブを該固定ピストンに挿着される
ピストンボルトと該ピストンボルトに螺着されるピスト
ンナットにより挟んで固定している。このとき、従来技
術では、ピストンナットと板バルブの間に、板バルブを
押さえ、撓むことのないバルブシート(ワッシャともい
う)を介装している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピストンナットは板バ
ルブを確実に保持するために、ピストンボルトとの間に
一定のねじの螺合代を必要とする。従来技術では、ピス
トンナットに一定のねじの嵌合代を確保する上に、ピス
トンナットと板バルブの間に一定の厚みのバルブシート
を介装するため、固定ピストンにピストンボルトとピス
トンナットと板バルブを組付けたピストン組立体の長さ
がバルブシートとピストンナットの厚み分だけ長くな
る。このため、油圧緩衝器が大型になり、或いは固定ピ
ストンが設置されるリザーバタンクケースやシリンダの
内部でこの固定ピストンに対し上下動する可動ピストン
等の移動ストロークが制限される。また、ピストンナッ
ト以外にバルブシートを設けることにより、ピストン組
立体の部品点数が多くなる。
【0004】本発明の課題は、固定ピストンに板バルブ
を添設するピストン組付構造の部品点数を削減するとと
もに、ピストン組付構造の長さを短くして油圧緩衝器を
コンパクトにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
ピストンに油路を設け、固定ピストンの油路を開閉する
板バルブを該固定ピストンに挿着されるピストンボルト
と該ピストンボルトに螺着されるピストンナットにより
挟んで固定する油圧緩衝器の減衰力発生装置において、
前記ピストンナットの端面を板バルブに接するバルブ支
持面としてなるようにしたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記ピストンナットが前記支持面の中央にて突
出するねじ部を有し、該ピストンナットのねじ部は板バ
ルブを貫通して前記固定ピストンの内周に入り、前記ピ
ストンボルトに螺着し、該ピストンナットのバルブ支持
面と該固定ピストンの間に板バルブを固定するようにし
たものである。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば下記、の作用があ
る。 固定ピストンに板バルブを添設するピストン組付構造
において、ピストンナットの端面を板バルブに接するバ
ルブ支持面としたから、バルブシートを別部品として用
いる必要がなくなり、部品点数を削減できる。
【0008】ピストンナットと板バルブの間に一定の
厚みのバルブシートを介装することがないから、ピスト
ンナットに一定のねじの嵌合代を確保しながら、ピスト
ン組付構造の長さを短くできる。このため、油圧緩衝器
はコンパクトになり、固定ピストンが設置されるリザー
バケースやシリンダの内部でこの固定ピストンに対し上
下動する可動ピストン等の移動ストロークを制限するこ
ともなくなる。
【0009】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 ピストンナットのねじ部が板バルブを貫通して固定ピ
ストンの内周に入り込むように設置されるから、ピスト
ンナットに一定のねじの螺合代を確保しながら、ピスト
ン取付構造の長さをより短く、油圧緩衝器をよりコンパ
クトにできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器を示す断面図、
図2は固定ピストンバルブ装置を示す断面図、図3は固
定ピストンバルブ装置の分解状態を示す断面図、図4は
固定ピストンバルブ装置の他の例を示す断面図である。
【0011】油圧緩衝器10は、図1、図2に示す如
く、シリンダ11にピストンロッド12を挿入し、シリ
ンダ11とピストンロッド12の外側部に懸架スプリン
グ13を介装している。
【0012】シリンダ11は車輪側取付部14を備え、
ピストンロッド12に車体側取付部15を備える。シリ
ンダ11の外周部にはばね受け調整リング16とばね受
け17が螺着され、ピストンロッド12にはばね受け1
8が固定されており、ばね受け17とばね受け18の間
に懸架スプリング13を介装し、ばね受け調整リング1
6とばね受け17の螺動により懸架スプリング13の設
定長さを調整可能としている。懸架スプリング13の弾
発力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0013】シリンダ11はピストンロッド12が貫通
するロッドガイド21を備える。ロッドガイド21はシ
リンダ11に螺着されるとともに、Oリング22を介し
てシリンダ11に液密に装着され、ブッシュ23、オイ
ルシール24を備える内径部にピストンロッド12を液
密に摺動自在としている。25はシール押え、26はス
トッパリングである。
【0014】油圧緩衝器10は、シリンダ11に第1の
ケース(ジョイントケース)31を介して第2のケース
(リザーバタンクケース)32を連通し、シリンダ11
の内部に可動ピストンバルブ装置(圧側及び伸側減衰力
発生装置)40を備え、第1のケース31と第2のケー
ス32の内部に固定ピストンバルブ装置(圧側減衰力発
生装置)60を備える。油圧緩衝器10は、可動ピスト
ンバルブ装置40と固定ピストンバルブ装置60が発生
する減衰力により、懸架スプリング13による衝撃力の
吸収に伴うシリンダ11とピストンロッド12の伸縮振
動を抑制する。尚、第1のケース31はシリンダ11の
下端側外周部にOリング33、34を介して液密に挿着
され、ロックナット35、ストッパリング36で固定さ
れている。また、第2のケース32は第1のケース31
に螺着され、第1のケース31の内周段差部と第2のケ
ース32の端面との間にOリング37を挟んで液密に組
立てられる。38は第2のケース32が備えるキャップ
であり、ストッパリング39で保持され、Oリング39
Aで気密化されている。
【0015】(可動ピストンバルブ装置40)(図1) 可動ピストンバルブ装置40は、シリンダ11に挿入さ
れたピストンロッド12の端部にバルブシート41、圧
側板バルブ42、可動ピストン43、伸側板バルブ4
4、バルブシート45を装着し、これらをピストンナッ
ト46で固定してある。
【0016】可動ピストン43は、外周部に備えたOリ
ング47A、ピストンリング47Bを介してシリンダ1
1の内部を液密に摺接し、シリンダ11の内部をピスト
ンロッド12が収容されないピストン側油室48Aと、
ピストンロッド12が収容されるロッド側油室48Bと
に区画する。可動ピストン43は、圧側板バルブ42を
備えてピストン側油室48Aとロッド側油室48Bとを
連通可能とする圧側流路49と、伸側板バルブ44を備
えてピストン側油室48Aとロッド側油室48Bとを連
通可能とする伸側流路50とを備える。
【0017】従って、油圧緩衝器10の圧縮時には、ピ
ストン側油室48Aの油が圧側流路49を通り圧側板バ
ルブ42を開いてロッド側油室48Bに導かれる。
【0018】また、油圧緩衝器10の伸長時には、ロッ
ド側油室48Bの油が伸側流路50を通り伸側板バルブ
44を撓み変形させてピストン側油室48Aへ導かれ、
伸側の減衰力を生ずる。
【0019】(固定ピストンバルブ装置60)(図1〜
図3) 固定ピストンバルブ装置60は、シリンダ11に前述の
如く連通せしめられた前述の第2のケース32の内部に
フリーピストン61(Oリング61A、ピストンリング
61B)(ダイヤフラム型の隔壁部材でも可)を摺動自
在に収容し、このフリーピストン61により、ガス室6
2とリザーバ油室63を区画している。ガス室62を閉
じる前述のキャップ38にはガス封入バルブ38Aが設
けられている。
【0020】固定ピストンバルブ装置60は、第1のケ
ース31と第2のケース32の内部で、シリンダ11の
ピストン側油室48Aに第1のケース31の連絡路64
により連通する中間油室65とリザーバ油室63との連
通領域にピストン組立体70を設けている。ピストン組
立体70は、固定ピストン71、圧側板バルブ(積層
体)72、伸側板バルブ(積層体)(チェックバルブ)
73、ピストンボルト74、ピストンナット75を有し
て構成される。即ち、固定ピストン71は第1のケース
31と第2のケース32の内部に固定配置されて中間油
室65とリザーバ油室63を区画するとともに、圧側板
バルブ72により開閉されて中間油室65とリザーバ油
室63とを連通可能とする圧側油路76と、伸側板バル
ブ73により開閉されて中間油室65とリザーバ油室6
3とを連通可能とする伸側油路77とを備える。そし
て、ピストン組立体70は、固定ピストン71の中心孔
71Aに伸側板バルブ73の側から挿着されるピストン
ボルト74に圧側板バルブ72の側でピストンナット7
5を螺着し、ピストンボルト74の頭部の端面に設けら
れるバルブ支持面74Aにより伸側板バルブ73を直接
押さえ、ピストンナット75の端面に設けるバルブ支持
面75Aにより圧側板バルブ72を直接押さえるよう
に、固定ピストン71の両面に圧側板バルブ72、伸側
板バルブ73を挟んで固定する。
【0021】また、固定ピストンバルブ装置60は、第
1のケース31の中間油室65を形成する部分の底部に
設けた貫通孔31Aに、減衰力調整ロッド81を中間油
室65の側からOリング82を介して液密に挿入し、減
衰力調整ロッド81の貫通孔31Aから外部に突出した
部分に支持部材83を螺着し、減衰力調整ロッド81の
フランジ81Aと支持部材83によって第1のケース3
1を挟むことにより、減衰力調整ロッド81を固定して
いる。減衰力調整ロッド81は固定ピストン71をバイ
パスし、中間油室65とリザーバ油室63を連通可能と
する油路84を備える。他方、支持部材83には操作部
85を備えた操作ロッド86がOリング87を介して液
密に、外部から回転操作可能に装着され、操作ロッド8
6の先端部には回転方向には係合し、軸方向には相対移
動できるニードル弁等の調整弁88(Oリング88A)
が係合され、調整弁88の外周ねじ部を減衰力調整ロッ
ド81に螺着している。支持部材83は操作部85が摺
接する外端面に、セットスプリング89で付勢されたボ
ール90を備え、このボール90を操作部85の周方向
複数位置に設けてある係合凹部91のそれぞれに順に係
合可能としている。これにより、操作部85を第1のケ
ース31の外部から上述の回転操作位置のいずれかに設
定することにより、操作ロッド86により螺動せしめら
れる調整弁88を油路84の弁座84Aに対して進退
し、油路84の開口面積を調整可能とする。
【0022】これにより、油圧緩衝器10の圧縮時に
は、シリンダ11に進入したピストンロッド12の進入
容積分の油が、ピストン側油室48Aから第1のケース
31の連絡路64、中間油室75を介し、減衰力調整ロ
ッド81の油路84、もしくは固定ピストン71の圧側
油路76を通ってリザーバ油室63に排出される。この
とき、シリンダ11とピストンロッド12の相対速度が
低速のときには、油路84に設けてある調整弁88によ
る絞り抵抗により圧側の減衰力を得る。この減衰力は、
操作部85による調整弁88の位置調整により調整され
る。また、シリンダ11とピストンロッド12の相対速
度が中高速のときには、ピストン側油室48Aから固定
ピストン71の圧側油路76を通る油が圧側板バルブ7
2を撓み変形させてリザーバ油室63に導かれ、圧側の
減衰力を生ずる。
【0023】油圧緩衝器10の伸長時には、シリンダ1
1から退出するピストンロッド12の退出容積分の油
が、リザーバ油室63から伸側板バルブ73、伸側油路
77を通ってピストン側油室48Aに返送される。
【0024】尚、第2のケース32のガス室62に封入
された加圧ガスは、シリンダ11内の作動油を加圧し、
圧縮時に、固定ピストン71の圧側油路76を経てピス
トン側油室48Aからリザーバ油室63に油が吹き上が
るのを防止し、これにより油中にエア等が混入するキャ
ビテーションの発生を防止し、また伸長時に続く圧縮時
の減衰力発生の遅れも回避する。
【0025】従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減
衰作用を行なう。 (圧縮時)油圧緩衝器10の圧縮時には、(a) 固定ピス
トンバルブ装置60において、調整弁88により開度調
整される減衰力調整ロッド81の油路84、或いは固定
ピストン71の圧側油路76に設けられる圧側板バルブ
72を通る油により圧側減衰力を生ずるとともに、(b)
可動ピストンバルブ装置40において、可動ピストン4
3の圧側流路49に設けられる圧側板バルブ42を通る
油により圧側減衰力を生ずる。
【0026】(伸長時)油圧緩衝器10の伸長時には、
可動ピストンバルブ装置40において、可動ピストン4
3の伸側流路50に設けられる伸側板バルブ44を通る
油により伸側減衰力を生ずる。
【0027】これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧
緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
【0028】然るに、油圧緩衝器10にあっては、図2
に示す如く、固定ピストンバルブ装置60のピストン組
立体70において、ピストンナット75の端面を圧側板
バルブ72に接するバルブ支持面75Aとする他、以下
の特徴を具備する。即ち、ピストンナット75が上記バ
ルブ支持面75Aの中央にて突出するねじ部75Bを有
し、ピストンナット75のねじ部75Bは圧側板バルブ
72を貫通して固定ピストン71の内周凹部71Bに入
る状態で、ピストンボルト74に螺着し、ピストンナッ
ト75のバルブ支持面75Aと固定ピストン71の間に
圧側板バルブ72を挟圧固定する。
【0029】従って、油圧緩衝器10によれば、以下の
作用がある。 固定ピストン71に圧側板バルブ72を添設するピス
トン組付構造において、ピストンナット75の端面を圧
側板バルブ72に接するバルブ支持面75Aとしたか
ら、バルブシートを別部品として用いる必要がなくな
り、部品点数を削減できる。
【0030】ピストンナット75と圧側板バルブ72
の間に一定の厚みのバルブシートを介装することがない
から、ピストンナット75に一定のねじの嵌合代を確保
しながら、ピストン組付構造の長さを短くできる。この
ため、油圧緩衝器10はコンパクトになり、固定ピスト
ン71が設置される第2のケース32の内部でこの固定
ピストン71に対し上下動するフリーピストン61の移
動ストロークを制限することもなくなる。
【0031】ピストンナット75のねじ部75Bが圧
側板バルブ72を貫通して固定ピストン71の内周に入
り込むように設置されるから、ピストンナット75に一
定のねじの螺合代を確保しながら、ピストン取付構造の
長さをより短く、油圧緩衝器10をよりコンパクトにで
きる。
【0032】更に、油圧緩衝器10にあっては、図2、
図3に示す如く、固定ピストンバルブ装置60におい
て、固定ピストン71に圧側板バルブ72、伸側板バル
ブ73、ピストンボルト74、ピストンナット75を組
付けたピストン組立体70のピストンボルト74を中空
とし、このピストンボルト74の中空の内周を減衰力調
整ロッド81の先端外周にOリング92を介して液密に
嵌合し、固定ピストン71の外周の薄肉凸部93を、第
1のケース31と第2のケース32のOリング37が装
着される接合部で、第1のケース31の内周段差部と第
2のケース32の端面との間に挟持する。これにより、
図3に示す如く、第2のケース32を第1のケース31
から螺合解除して取外す(フリーピストン61は第2の
ケース32のピストン制止部32Aに衝合して制止され
る)ことにより、ピストン組立体70のピストンボルト
74を減衰力調整ロッド81の先端から脱着でき、予め
減衰力設定の異なる圧側板バルブ72、伸側板バルブ7
3を組付済の他のピストン組立体70を用意しておくこ
とにより、ピストン組立体70を交換し、固定ピストン
バルブ装置60の減衰力設定を容易に変更できる。この
とき、ピストン組立体70のピストンボルト74、ピス
トンナット75の螺合を解き、圧側板バルブ72、伸側
板バルブ73を交換しても良い。
【0033】従って、油圧緩衝器10によれば、以下の
作用がある。 減衰力設定の変更に際し、第1のケース31から第2
のケース32を外すだけで、減衰力調整ロッド81を第
1のケース31に固定したまま、ピストン組立体70の
ピストンボルト74と減衰力調整ロッド81との嵌合を
解けば、ピストン組立体70を直ちに螺着でき、板バル
ブ72、73を変える、又は減衰力設定の異なる板バル
ブ72、73を予め組込済の他のピストン組立体70と
交換する等によって該板バルブ72、73に基づく減衰
力設定を容易に変更できる。
【0034】ピストン組立体70の上述の脱着時
に、第1のケース31の貫通孔31Aを内外に貫通して
いる減衰力調整ロッド81は、該第1のケース31への
固定状態を維持されており、第1のケース31のその減
衰力調整ロッド81のための貫通孔31Aからのダスト
の侵入を生ずることがない。従って、上述の減衰力設
定の変更に伴う第1のケース31へのダスト侵入を少な
くできる。
【0035】図4の固定ピストンバルブ装置100が前
述の固定ピストンバルブ装置60と異なる点は以下の点
である。 (1)固定ピストン71の外周に凸部93を設けず、固定
ピストン71の全体を薄肉としてその外周をそのまま第
1のケース31と第2のケース32のOリング37が装
着される接合部に挟持した。
【0036】(2)ピストンボルト74を固定ピストン7
1の中心孔71Aに圧側板バルブ72の側から挿着し、
このピストンボルト74に伸側板バルブ73の側でピス
トンナット75を螺着した。これにより、ピストンボル
ト74の頭部の端面に設けられるバルブ支持面74Aに
より圧側板バルブ72を直接押さえ、ピストンナット7
5の端面に設けられるバルブ支持面75Aにより伸側板
バルブ73を直接押さえるように、固定ピストン71の
両面に圧側板バルブ72、伸側板バルブ73を挟んで固
定した。
【0037】(3)ピストンボルト74の中空の内周に減
衰力調整ロッド81を嵌合する代わりに、固定ピストン
71をバイパスして中間油室65とリザーバ油室63を
連通する固定オリフィス101をピストンボルト74の
中空の内周に螺着した。
【0038】そして、固定ピストンバルブ装置100に
あっても、ピストンナット75の端面を伸側板バルブ7
3に接するバルブ支持面75Aとする他、以下の特徴を
具備する。即ち、ピストンナット75が上記バルブ支持
面75Aの中央にて突出するねじ部75Bを有し、ピス
トンナット75のねじ部75Bは伸側板バルブ73を貫
通して固定ピストン71の内周凹部71Bに入る状態
で、ピストンボルト74に螺着し、ピストンナット75
のバルブ支持面75Aと固定ピストン71の間に伸側板
バルブ73を挟圧固定した。
【0039】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の固定ピストンは、シリンダにジョイントケースを
介して接続したリザーバタンクケースの内部に設けるも
のに限らず、シリンダの内部(ボトム)に設けるもので
あっても良い。
【0040】尚、本発明の実施において、板バルブ(7
2、73)は、ピストンの油路を開閉するために実際に
撓む板バルブaと、この板バルブaの撓みの支点とな
り、且つスペーサにもなる板バルブbの積層体とするこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定ピス
トンに板バルブを添設するピストン組付構造の部品点数
を削減するとともに、ピストン組付構造の長さを短くし
て油圧緩衝器をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す断面図である。
【図2】図2は固定ピストンバルブ装置を示す断面図で
ある。
【図3】図3は固定ピストンバルブ装置の分解状態を示
す断面図である。
【図4】図4は固定ピストンバルブ装置の他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 60 固定ピストンバルブ装置 71 固定ピストン 71B 内周凹部 72、73 板バルブ 74 ピストンボルト 75 ピストンナット 75A バルブ支持面 75B ねじ部 76、77 油路 103、104 座面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ピストンに油路を設け、固定ピスト
    ンの油路を開閉する板バルブを該固定ピストンに挿着さ
    れるピストンボルトと該ピストンボルトに螺着されるピ
    ストンナットにより挟んで固定する油圧緩衝器の減衰力
    発生装置において、 前記ピストンナットの端面を板バルブに接するバルブ支
    持面としてなることを特徴とする油圧緩衝器の減衰力発
    生装置。
  2. 【請求項2】 前記ピストンナットが前記支持面の中央
    にて突出するねじ部を有し、該ピストンナットのねじ部
    は板バルブを貫通して前記固定ピストンの内周に入り、
    前記ピストンボルトに螺着し、該ピストンナットのバル
    ブ支持面と該固定ピストンの間に板バルブを固定する請
    求項1記載の油圧緩衝器の減衰力発生装置。
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JP2011231882A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Fuji Latex Kk 単筒式ショックアブソーバ
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