JP2000240713A - 油圧緩衝器の減衰力調整装置 - Google Patents

油圧緩衝器の減衰力調整装置

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JP2000240713A
JP2000240713A JP4142699A JP4142699A JP2000240713A JP 2000240713 A JP2000240713 A JP 2000240713A JP 4142699 A JP4142699 A JP 4142699A JP 4142699 A JP4142699 A JP 4142699A JP 2000240713 A JP2000240713 A JP 2000240713A
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hollow rod
shock absorber
piston
hydraulic shock
damping force
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Yasuo Masuda
康雄 増田
Hideo Yamada
英男 山田
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Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器の減衰力調整装置において、部品
点数を少なく、組立性も向上すること。 【解決手段】 油圧緩衝器10の減衰力調整装置51に
おいて、中空ロッド13に挿入されるロータリーバルブ
56のための節度感機構部60を構成するスプリング6
4を、中空ロッド13の外周に設けたリバウンド規制部
材(リバウンドシート26等)により支持してなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器の減衰力
調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧緩衝器の減衰力調整装置とし
て、特開平8-210416号公報に記載の如く、ピストンを支
持する中空ロッドにバイパス流路を形成し、減衰力を調
整するための複数のオリフィスを周方向の複数位置のそ
れぞれに形成したロータリーバルブを中空ロッドの中空
部に回転可能に、かつ各オリフィスが中空ロッドのバイ
パス流路に合致する各調整位置に停留可能に挿入し、ロ
ータリーバルブを各調整位置に節度感をもって停留せし
める節度感機構部を備えてなるものがある。
【0003】そして、従来技術の節度感機構部は、ロー
タリーバルブの外周に各オリフィスに対応する複数の凹
部を設け、中空ロッドにはこの凹部の1つに対応する孔
を設けるとともに、この孔に挿入したスチールボールを
リング状セットスプリングで押圧保持することとしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、リング状セットスプリングを中空ロッドの外周に
装着するものであり、このリング状セットスプリングの
脱落を防止するため、ピストン取付部材(ピストンホル
ダ)を用いることを必須としている。即ち、ピストンを
直に中空ロッドに支持することなく、中空ロッドの先端
部にピストン取付部材を介してピストンを支持し、この
ピストン取付部材の中空ロッドへの連結部分に上述のリ
ング状セットスプリングを覆うカバー機能を持たせたも
のである。このため、シリンダ内でピストンを支持する
部品として、中空ロッドとピストン取付部材の2部品が
必要となり、部品点数が多く、組立性も困難を伴う。
【0005】本発明の課題は、油圧緩衝器の減衰力調整
装置において、部品点数を少なく、組立性も向上するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、緩衝器内に挿入した中空ロッドに支持したピストン
により緩衝器内に油室を区画し、中空ロッドにピストン
の両側の油室を連通可能とするバイパス流路を形成し、
減衰力を調整するための複数のオリフィスを周方向の複
数位置のそれぞれに形成したロータリーバルブを中空ロ
ッドの中空部に回転可能に、かつ各オリフィスが中空ロ
ッドのバイパス流路に合致する各調整位置に停留可能に
挿入し、ロータリーバルブを各調整位置に節度感をもっ
て停留せしめる節度感機構部を備えてなる油圧緩衝器の
減衰力調整装置において、前記節度感機構部が、ロータ
リーバルブの外周に各オリフィスに対応する複数の凹部
を設け、中空ロッドにはこの凹部の1つに対応する孔を
設けるとともに、この孔に係合子を挿入し、更にこの係
合子を凹部との係合方向に押圧するスプリングを設け、
中空ロッドの外周に設けたリバウンド規制部材によりこ
のスプリングを支持してなるようにしたものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、緩衝器内に挿
入した中空ロッドに支持したピストンにより緩衝器内に
油室を区画し、中空ロッドにピストンの両側の油室を連
通可能とするバイパス流路を形成し、減衰力を調整する
ための複数のオリフィスを周方向の複数位置のそれぞれ
に形成したロータリーバルブを中空ロッドの中空部に回
転可能に、かつ各オリフィスが中空ロッドのバイパス流
路に合致する各調整位置に停留可能に挿入し、ロータリ
ーバルブを各調整位置に節度感をもって停留せしめる節
度感機構部を備えてなる油圧緩衝器の減衰力調整装置に
おいて、前記節度感機構部が、ロータリーバルブの外周
に各オリフィスに対応する複数の凹部を設け、中空ロッ
ドにはこの凹部の1つに対応する孔を設けるとともに、
この孔に係合子を挿入し、更にこの係合子を凹部との係
合方向に押圧するスプリングを設け、中空ロッドの外周
に設けた段差部とピストンとの間に狭持したカラーによ
りこのスプリングを支持してなるようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 節度感機構部を構成するスプリングを、中空ロッドの
外周に設けたリバウンド規制部材により支持した。従っ
て、スプリングを支持するために中空ロッドと別部品と
なるピストン取付部材等を用いる必要がなく、部品点数
を少なく、組立性も向上できる。
【0009】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 節度感機構部を構成するスプリングを、中空ロッドの
外周に設けた段差部とピストンとの間に狭持したカラー
により支持した。従って、スプリングを支持するために
中空ロッドと別部品となるピストン取付部材等を用いる
必要がなく、部位品点数を少なく、組立性も向上でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の油圧緩衝器
を示す断面図、図2は中空ロッドとピストンの組立体を
示す断面図、図3は節度感機構部を示す断面図、図4は
図3の変形例を示す断面図、図5は第2実施形態の油圧
緩衝器を示す断面図、図6は中空ロッドとピストンの組
立体を示す断面図、図7は節度感機構部を示す断面図で
ある。
【0011】(第1実施形態)(図1〜図4) 油圧緩衝器10は、図1に示す如く、アウタチューブ1
1に内蔵してあるシリンダ12に中空ロッド(ピストン
ロッド)13を挿入し、中空ロッド13の上端部を車体
側に連結し、アウタチューブ11の下端部を車輪側に連
結することにより、車両の懸架装置を構成する。尚、ア
ウタチューブ11の下端部には車輪側への取付ブラケッ
ト14が固定され、その上端部には懸架ばね(不図示)
のためのばね受15が固定されて用いられる。
【0012】シリンダ12は中空ロッド13が貫通する
ロッドガイド21を備え、アウタチューブ11はロッド
ガイド21の上部に中空ロッド13が貫通するオイルシ
ール組立体22とOリング23を備え、これらのロッド
ガイド21とオイルシール組立体22はシリンダ12の
上端部とアウタチューブ11の上端かしめ部とに狭持さ
れている。
【0013】尚、アウタチューブ11は、バンプストッ
パ24を備え、再圧縮時に、中空ロッド13が備える圧
側バンパ(不図示)にこのバンプストッパ24を衝合し
て再圧縮ストロークを規制する。また、中空ロッド13
はシリンダ12への挿入部分にストッパリング25によ
り係止されたリバウンドシート26、リバウンドカラー
27、リバウンドラバー28を備え、再伸長時に、前述
のロッドガイド21の端面にこのリバウンドラバー28
を衝合して再伸長ストロークを規制可能としている。
【0014】油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置
(伸側減衰力発生装置)30と、ベースバルブ装置(圧
側減衰力発生装置)70とを有している。油圧緩衝器1
0は、ピストンバルブ装置30とベースバルブ装置70
が発生する減衰力により、懸架ばねによる衝撃力の吸収
に伴うシリンダ12と中空ロッド13の伸縮振動を抑制
する。
【0015】(ピストンバルブ装置30)(図1〜図
3) ピストンバルブ装置30は、シリンダ12に挿入された
中空ロッド13の端部に段差部31を介して形成したピ
ストン装着部32にバルブカラー33、ピストン34を
装着し、これらをナット35で固定し、更に中空ロッド
13の外端面をかしめ加工してこのナット35の固着化
を図っている。
【0016】ピストン34は、シリンダ12の内面に液
密に摺接し、シリンダ12の内部を中空ロッド13が収
容されないピストン側油室36Aと、中空ロッド13が
収容されるロッド側油室36Bとに区画するとともに、
両油室36A、36Bを連通する流路37を備える。そ
して、中空ロッド13の段差部31とピストン34との
間には、ばね受部材38、ばね39、バルブシート4
0、ディスクバルブ41が挟着されている。ディスクバ
ルブ41は、ばね39によりピストン34のロッド側油
室36Bに臨む端面の外周に設けてある突状弁座に圧接
されている。即ち、中空ロッド13の伸び時には、シリ
ンダ12から退出する中空ロッド13の退出容積分の油
が、バルブシート40の流路40Aを通ってディスクバ
ルブ41をたわみ変形させて開き、ロッド側油室36B
から流路37経由でピストン側油室36Aに押出され、
伸側減衰力を生ずる。また、中空ロッド13の縮み時に
は、シリンダ12に進入する中空ロッド13の進入容積
分の油が、後述するリザーバ室71からピストン側油室
36A、流路37経由でピストン側油室36Aに補給さ
れ、更にこの油がばね39に抗してバルブシート40、
ディスクバルブ41を押し開き、ロッド側油室36Bに
補給される。
【0017】また、ピストンバルブ装置30は、減衰力
調整装置51を有している。
【0018】減衰力調整装置51は、中空ロッド13に
ピストン側油室36Aとロッド側油室36Bを連絡可能
とするバイパス流路52を形成し、このバイパス流路5
2を中空ロッド13の中空部53に交差する半径上に設
け、ロッド側油室36Bに開口している。減衰力調整装
置51は、中空ロッド13の中空部53の上端側から調
整ロッド54をOリング55を介して液密に挿入し、調
整ロッド54の上端部にノブ54Aを備えている。ま
た、減衰力調整装置51は、中空ロッド13の中空部5
3の下端側に設けた大径部53Aに下端側からロータリ
ーバルブ56を挿入し、このロータリーバルブ56の挿
入端と上述の調整ロッド54の挿入端とを回転方向一体
に連結している。
【0019】ロータリーバルブ56は中空部53Aの入
口部にかしめ取着された抜け止めカラー57により抜け
止め保持されるとともに、この挿入端を大径部53Aに
装填したスラスト受カラー58に支持可能とされてい
る。そして、ロータリーバルブ56はピストン側油室3
6Aに開口する縦孔59を備えるとともに、この縦孔5
9の低部側の周方向複数位置に設けられて縦孔60に連
通する、減衰力を調整するための複数の互いに孔径の異
なるオリフィス56A、56B…を備える。即ち、ロー
タリーバルブ56はノブ54Aを用いた調整ロッド54
の回転操作により回転可能とされ、かつ各オリフィス5
6A、56B…のいずれかを選択的に中空ロッド13の
前述したバイパス流路52に合致する各調整位置に停留
し、選択したオリフィス56A、56B…の絞り抵抗に
起因する減衰力を得る。
【0020】このとき、減衰力調整装置51は、ロータ
リーバルブ56を各調整位置に節度感をもって停留せし
めるため、節度感機構部60を備える。節度感機構部6
0の詳細については後述する。
【0021】従って、油圧緩衝器10の圧縮時には、ピ
ストン側油室36Aの油がバルブシート40、ディスク
バルブ41を押し開いてロッド側油室36Bに導かれ
る。
【0022】また、油圧緩衝器10の伸長時には、主と
してシリンダ12と中空ロッド13の相対速度が低速の
とき、ロッド側油室36Bの油が減衰力調整装置51の
ロータリーバルブ56のいずれかのオリフィス56A、
56B…を通ってピストン側油室36Aに流れ、オリフ
ィス56A、56B…の絞り抵抗に応ずる伸側の減衰力
を生ずる。この減衰力は、減衰力調整装置51の上述し
た調整ロッド54の回転操作により調整される。
【0023】また、油圧緩衝器10の伸長時で、主とし
てシリンダ12と中空ロッド13の相対速度が中高速の
とき、ロッド側油室36Bの油がディスクバルブ41を
たわみ変形させてピストン側油室36Aに導かれ、伸側
の減衰力を得る。
【0024】(ベースバルブ装置70)(図1) ベースバルブ装置70は、アウタチューブ11とシリン
ダ12の間隙をリザーバ室71とし、このリザーバ室7
1の内部を油室とガス室とに区画している。ここで、ア
ウタチューブ11の下端低部にはキャップ72が溶接さ
れ、このキャップ72はシリンダ12の下端部との間に
ボトムピース73、ばね受部材75を狭持し、このボト
ムピース73とキャップ72との間に設けた流路74に
より、リザーバ室71とピストン側油室36Aを連絡可
能としている。また、ばね受部材75はボトムピース7
3との間にばね76、バルブシート77、ディスクバル
ブ78を設け、ばね76によりディスクバルブ78をボ
トムピース73の外周の突状弁座に圧接している。
【0025】即ち、油圧緩衝器10の圧縮時には、シリ
ンダ12に進入する中空ロッド13の進入容積分の油が
バルブシート77の流路77Aを通ってディスクバルブ
78をたわみ変形させて開き、ピストン側油室36Aか
らボトムピース73の流路73A、流路74経由でリザ
ーバ室71へ押出され、圧側の減衰力を得る。
【0026】また、油圧緩衝器10の伸長時には、シリ
ンダ12から退出する中空ロッド13の退出容積分の油
が、ばね76に抗してバルブシート77、ディスクバル
ブ78を押し開き、リザーバ室71からボトムピース7
3の流路73A経由でピストン側油室36Aに補給され
る。
【0027】従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減
衰作用を行なう。 (圧縮時)油圧緩衝器10の圧縮時には、ベースバルブ
装置70において、ディスクバルブ78をたわみ変形さ
せて通る油により圧側減衰力を生ずる。
【0028】(伸長時)油圧緩衝器10の伸長時には、
ピストンバルブ装置30において、減衰力調整装置51
の調整ロッド54により設定されるロータリーバルブ5
6のいずれかのオリフィス56A、56B…により、或
いはディスクバルブ41をたわみ変形させて通る油によ
り伸側減衰力を生ずる。
【0029】これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧
緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
【0030】然るに、油圧緩衝器10にあっては、減衰
力調整装置51の前述した節度感機構部60を以下の如
くに構成している。
【0031】節度感機構部60は、図3に示す如く、ロ
ータリーバルブ56の各オリフィス56A、56B…に
対応する複数の凹部61A、61B…を設け、中空ロッ
ド13にはこの凹部61A、61B…の1つに対応する
孔62を設けるとともに、この孔62にスチールボール
等の係合子63を挿入し、更にこの係合子63を凹部6
1A、61B…との係合方向に押圧するスプリング6
4、スプリングストッパ65を孔62に挿入して設け、
中空ロッド13の外周に設けた前述のリバウンドシート
26及び/又はストッパリング25(リバウンド規制部
材)によりこのスプリング64、スプリングストッパ6
5をバックアップして抜け止め支持している。
【0032】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。節度感機構部60を構成するスプリング64を、
中空ロッド13の外周に設けたリバウンド規制部材とし
てのリバウンドシート26及び/又はストッパリング2
5により支持した。従って、スプリング64を支持する
ために中空ロッド13と別部品となるピストン取付部材
等を用いる必要がなく、部品点数を少なく、組立性も向
上できる。
【0033】図4は図3の変形例であり、節度感機構部
60のスプリング64、スプリングストッパ65を中空
ロッド13の外周に設けたリバウンドシート26(リバ
ウンドカラー27でも可)によりバックアップして抜け
止め支持したものである。
【0034】(第2実施形態)(図5〜図7)第2実施
形態の油圧緩衝器80は、第1実施形態の油圧緩衝器1
0と同様に、アウタチューブ11に内蔵しているシリン
ダ12に中空ロッド13を挿入し、シリンダ12に挿入
した中空ロッド13の端部に段差部31を介して形成し
たピストン装着部32にピストン34を装着し、シリン
ダ12の内部をピストン側油室36Aとロッド側油室3
6Bに区画するとともに、アウタチューブ11とシリン
ダ12の間隙をリザーバ室71としている。そして、油
圧緩衝器80は、ピストンバルブ装置30を油圧緩衝器
10におけるとほぼ同様とし、ベースバルブ装置70を
油圧緩衝器10におけると同様としている。
【0035】即ち、油圧緩衝器80は、ピストンバルブ
装置30の構成のうち、以下の点を油圧緩衝器10にお
けると異にしている。
【0036】(1) ピストンバルブ装置30のディスクバ
ルブ機構油圧緩衝器80におけるピストンバルブ装置3
0は、図7に示す如く、中空ロッド13のピストン装着
部32にバルブストッパ81、バルブシート82、チェ
ックバルブ83、ピストン34、ディスクバルブ84、
バルブシート85、バルブストッパ86を装着し、これ
らをナット87で固定し、更に中空ロッド13の外端面
をかしめ加工してこのナット87の固着化を図ってい
る。そして、ピストン34にはチェックバルブ83によ
り開閉される圧側流路88A、ディスクバルブ84によ
り開閉される伸側流路88Bが設けられている。
【0037】これにより、油圧緩衝器80のピストンバ
ルブ装置30にあっては、圧縮時に、ピストン側油室3
6Aの油が圧側流路88Aを通りチェックバルブ83を
たわみ変形させて開き、ロッド側油室36Bに導かれ
る。また、伸長時には、ロッド側油室36Bの油が伸側
流路88Bを通りディスクバルブ84をたわみ変形させ
て開き、ピストン側油室36Aに導かれ、伸側減衰力を
生ずる。
【0038】(2) 減衰力調整装置51の節度感機構部6
0油圧緩衝器80におけるピストンバルブ装置30は、
油圧緩衝器10におけると同様の調整ロッド54、ロー
タリーバルブ56等からなる減衰力調整装置51を備え
るとともに、係合子63、スプリング64、スプリング
ストッパ65等からなる節度感機構部60を備えるもの
の、スプリング64、スプリングストッパ65の支持構
造を油圧緩衝器10に対し以下の如くに異にしている。
即ち、中空ロッド13の外周に小段差部91を設け、こ
の小段差部91と前述のピストン34に付帯するバルブ
ストッパ81との間にカラー92を狭持し、このカラー
92によりスプリング64、スプリングストッパ65を
バックアップして抜け止め支持している。
【0039】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。節度感機構部60を構成するスプリング64を、
中空ロッド13の外周に設けた段差部91とピストン3
4との間に狭持したカラー92により支持した。従っ
て、スプリング64を支持するために中空ロッド13と
別部品となるピストン取付部材等を用いる必要がなく、
部位品点数を少なく、組立性も向上できる。
【0040】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器の減衰力調整装置において、部品点数を少なく、組立
性も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の油圧緩衝器を示す断面図
である。
【図2】図2は中空ロッドとピストンの組立体を示す断
面図である。
【図3】図3は節度感機構部を示す断面図である。
【図4】図4は図3の変形例を示す断面図である。
【図5】図5は第2実施形態の油圧緩衝器を示す断面図
である。
【図6】図6は中空ロッドとピストンの組立体を示す断
面図である。
【図7】図7は節度感機構部を示す断面図である。
【符号の説明】
10、80 油圧緩衝器 12 シリンダ 13 中空ロッド 25 ストッパリング(リバウンド規制部材) 26 リバウンドシート(リバウンド規制部材) 27 リバウンドカラー(リバウンド規制部材) 34 ピストン 36A、36B 油室 51 減衰力調整装置 52 バイパス流路 53 中空部 56 ロータリーバルブ 56A、56B オリフィス 60 節度感機構部 61A、61B 凹部 62 孔 63 係合子 64 スプリング 91 段差部 92 カラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器内に挿入した中空ロッドに支持し
    たピストンにより緩衝器内に油室を区画し、 中空ロッドにピストンの両側の油室を連通可能とするバ
    イパス流路を形成し、 減衰力を調整するための複数のオリフィスを周方向の複
    数位置のそれぞれに形成したロータリーバルブを中空ロ
    ッドの中空部に回転可能に、かつ各オリフィスが中空ロ
    ッドのバイパス流路に合致する各調整位置に停留可能に
    挿入し、 ロータリーバルブを各調整位置に節度感をもって停留せ
    しめる節度感機構部を備えてなる油圧緩衝器の減衰力調
    整装置において、 前記節度感機構部が、ロータリーバルブの外周に各オリ
    フィスに対応する複数の凹部を設け、中空ロッドにはこ
    の凹部の1つに対応する孔を設けるとともに、この孔に
    係合子を挿入し、更にこの係合子を凹部との係合方向に
    押圧するスプリングを設け、中空ロッドの外周に設けた
    リバウンド規制部材によりこのスプリングを支持してな
    ることを特徴とする油圧緩衝器の減衰力調整装置。
  2. 【請求項2】 緩衝器内に挿入した中空ロッドに支持し
    たピストンにより緩衝器内に油室を区画し、 中空ロッドにピストンの両側の油室を連通可能とするバ
    イパス流路を形成し、 減衰力を調整するための複数のオリフィスを周方向の複
    数位置のそれぞれに形成したロータリーバルブを中空ロ
    ッドの中空部に回転可能に、かつ各オリフィスが中空ロ
    ッドのバイパス流路に合致する各調整位置に停留可能に
    挿入し、 ロータリーバルブを各調整位置に節度感をもって停留せ
    しめる節度感機構部を備えてなる油圧緩衝器の減衰力調
    整装置において、 前記節度感機構部が、ロータリーバルブの外周に各オリ
    フィスに対応する複数の凹部を設け、中空ロッドにはこ
    の凹部の1つに対応する孔を設けるとともに、この孔に
    係合子を挿入し、更にこの係合子を凹部との係合方向に
    押圧するスプリングを設け、中空ロッドの外周に設けた
    段差部とピストンとの間に狭持したカラーによりこのス
    プリングを支持してなることを特徴とする油圧緩衝器の
    減衰力調整装置。
JP4142699A 1999-02-19 1999-02-19 油圧緩衝器の減衰力調整装置 Pending JP2000240713A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100757811B1 (ko) * 2006-01-04 2007-09-11 주식회사 만도 쇽업소버

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