JP2002161247A - 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム - Google Patents

耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム

Info

Publication number
JP2002161247A
JP2002161247A JP2000361742A JP2000361742A JP2002161247A JP 2002161247 A JP2002161247 A JP 2002161247A JP 2000361742 A JP2000361742 A JP 2000361742A JP 2000361742 A JP2000361742 A JP 2000361742A JP 2002161247 A JP2002161247 A JP 2002161247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas barrier
group
boiling
coating layer
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000361742A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Hiroko Harada
弘子 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2000361742A priority Critical patent/JP2002161247A/ja
Publication of JP2002161247A publication Critical patent/JP2002161247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 煮沸殺菌後でも高いガスバリア性を保持し耐
煮沸性に優れ、透明性に優れ、非処理物の物性を損なわ
ない可撓性を有するガスバリア用コーティングフィルム
を提供する。 【解決手段】 プラスチック基板上に、アミノ基を有す
る高分子化合物(I)と、アミノ基と反応し得る官能基
を分子内に有する有機化合物(II)と、有機ケイ素化合
物(III)と、から得られる組成物を塗布してなるコー
ティング層を有するガスバリア用コーティングフィルム
であって、10分間煮沸試験前後において、コーティン
グ層のATR測定による波長1000〜1200cm-1
での吸収ピーク強度が[煮沸試験後]/[煮沸試験前]
≧0.5、煮沸試験後の20℃、90%Rhでの酸素透
過度が40ml/m2・24hrs・atm以下である
ガスバリア用コーティングフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なガスバリア
用コーティングフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸素、窒素、炭酸ガス、水蒸気等の気体
の透過度が極めて小さいガスバリア材は包装用材料等の
分野において需要が増大している。こうした飲料品や食
品用容器などの包装用材料等は、高湿状態で使用される
場合が多く、こうした過酷な環境下での高いガスバリア
性が求められている。かかる要求に対し、過酷な環境下
でも高いガスバリア性をプラスチックフィルムまたはシ
ート等の成形体材料に付与するためには、エチレン−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデン系共重合
体、芳香族系ナイロン等の気体不透過性素材で成形体を
形成する、これらの気体不透過性素材を他の材料にラ
ミネートまたはコーティングする、アルミ箔をフィル
ム状材料にラミネートする、金属酸化物を蒸着する等
の方法がとられている。
【0003】しかしながら、これらの気体不透過性素材
のうち、エチレン−ビニルアルコール共重合体や芳香族
系ナイロンは耐湿性に劣り、雰囲気の湿度が大きくなる
に従ってガスバリア性が大幅に低下するという問題があ
り、塩化ビニリデン系共重合体は塩素原子を含んでいる
ため、公害の原因となる恐れがある。また、上記アルミ
箔ラミネートフィルムでは、包装された内容物を外から
見ることができず、金属酸化物蒸着フィルムは可撓性に
劣るため蒸着層にクラックが生じ易く、ガスバリア性の
低下を引き起こすという問題があった。
【0004】このような問題点を解決するため、例え
ば、特開2000−934号公報では、ポリビニルアル
コールの高湿度下での安定化方法が提案されているが、
充分といえるものではない。
【0005】そこで、本発明者等は、こうした従来の課
題を解決してなる気体不透過性素材として、基板上にポ
リシロキサン系重合体を有する被膜層を形成したガスバ
リア材を既に提案している(特開平8−295848号
公報など)。かかるガスバリア材では、高いガスバリア
性を保持し、かつ透明性に優れ、非処理物の物性を損な
わないような可撓性を有するため、食料・飲料品の容器
や包装材(食品包装用フィルムやラップフィルムなど)
などの用途に適用できるものである。
【0006】しかしながら、殺菌処理を行うために飲料
品や食品を包装した後に煮沸した場合には、煮沸殺菌処
理によりガスバリア性が低下してしまい、その結果、満
足のいくガスバリア材は得られていないのが現状であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、食品や飲料品などの容器や包装材料として煮沸
殺菌を経た後でも高いガスバリア性を保持し得る耐煮沸
性に優れたガスバリア用コーティングフィルムを提供す
るものである。
【0008】さらに、本発明の目的は、上記ガスバリア
性を保持し、かつ透明性に優れ、非処理物の物性を損な
わないような可撓性を有するガスバリア用コーティング
フィルムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記諸目的
を達成すべく、煮沸殺菌処理によっても高いガスバリア
性を保持し得る耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティ
ングフィルムにつき鋭意検討した結果、シロキサン系重
合体を有するガスバリア層内のシロキサン由来の100
0〜1200cm-1の吸収ピーク強度(煮沸後/煮沸
前)と、煮沸後の酸素透過度とに、確度高い相関関係が
あることを見出し、さらに煮沸殺菌によってもなお、多
くのシロキサン構造をガスバリア層内に残すためには、
架橋が緻密になっていることが重要なファクターである
との技術的に有為な知見を得、かかる知見に基づき煮沸
前後の吸収ピーク強度が一定以上の値を有するものであ
って、煮沸後にも低い酸素透過性を有するものを作り出
すことに成功し、これにより煮沸殺菌処理を行ってもな
お高いガスバリア性を保持し得るガスバリア用コーティ
ングフィルムの調製が可能なことを見出し、かかる知見
に基づき本発明を完成するに至ったものである。
【0010】すなわち、本発明の上記諸目的は、プラス
チック基板上に、アミノ基を有する高分子化合物(I)
と、アミノ基と反応し得る官能基を分子内に有する有機
化合物(II)と、下記一般式(1)
【0011】
【化2】
【0012】(ただし、式中、R2は炭素数1〜4のア
ルキル基またはアミノ基と反応しない官能基を有する炭
素数1〜4のアルキル基であり、R3は水素原子または
炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1以上の整数で
あり、mは0以上の整数であり、かつm+n=4であ
る。)で表される有機ケイ素化合物(III)と、から得
られる組成物を塗布してなるコーティング層を有するガ
スバリア用コーティングフィルムであって、前記コーテ
ィングフィルムを10分間煮沸試験した前後において、
コーティング層のATR測定による波長1000〜12
00cm-1での吸収ピーク強度が、[煮沸試験後]/
[煮沸試験前]≧0.5であり、煮沸試験後の20℃、
90%Rhでの酸素透過度が、40ml/m2・24h
rs・atm以下であるガスバリア用コーティングフィ
ルムにより達成される。
【0013】
【発明の実施の態様】本発明のガスバリア用コーティン
グフィルムは、プラスチック基板上に、アミノ基を有す
る高分子化合物(I)と、アミノ基と反応し得る官能基
を分子内に有する有機化合物(II)と、下記一般式
(1)
【0014】
【化3】
【0015】(ただし、式中、R2は炭素数1〜4のア
ルキル基またはアミノ基と反応しない官能基を有する炭
素数1〜4のアルキル基であり、R3は水素原子または
炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1以上の整数で
あり、mは0以上の整数であり、かつm+n=4であ
る。)で表される有機ケイ素化合物(III)と、から得
られる組成物を塗布してなるコーティング層を有するガ
スバリア用コーティングフィルムであって、前記コーテ
ィングフィルムを10分間煮沸試験した前後において、
コーティング層のATR測定による波長1000〜12
00cm-1での吸収ピーク強度が、[煮沸試験後]/
[煮沸試験前]≧0.5であり、煮沸試験後の20℃、
90%Rhでの酸素透過度が、40ml/m2・24h
rs・atm以下であるものである。
【0016】本発明に係るガスバリア用コーティングフ
ィルムでは、有機化合物(II)や有機ケイ素化合物(II
I)の(共)縮合重合反応により形成されるシロキサン
構造が、煮沸殺菌処理により減少しないように架橋が緻
密になっていることが煮沸後のガスバリア性能に大きく
影響するとの知見に基づき設計されているため、耐煮沸
性に優れたガスバリア性を有効に発現することができる
ものである。したがって、多くの食品(飲料品を含む)
の包装や容器に用いることができるが、とりわけ未開封
状態で長期保存が望まれる食品群に特に有効に適用でき
るものである。特に有機ケイ素化合物(III)を使用す
ることで、高い耐煮沸性を発現することができるため、
煮沸処理後のガスバリア性をさらに高めることができる
ほか、高い耐久性、耐熱性、耐水性、透明性をも付与さ
せることができる。したがって、食品(飲料品を含む)
の包装や容器など、容器や包装を含めて殺菌処理がなさ
れる分野にて好適に利用することができるものである。
【0017】以下、本発明につき詳細に説明する。
【0018】まず、本発明に用いることのできるプラス
チック基板としては、耐煮沸性およびガスバリア性が要
求される各種用途、例えば、食品(飲料品を含む。以下
同様)の容器や包装材などに利用されてなるプラスチッ
ク基板を用いることができる。具体的には、こうした用
途ごとにプラスチック基板に求められる要求特性も異な
ることから一義的に規定することはできず、それぞれの
要求特性(例えば、機械的特性、光学特性など)に応じ
て、最適な基材を適宜選択すべきものであり、特に制限
されるものではない。具体的に例示すれば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートやこれらの共重合体等のポリエステル系樹
脂、ポリアミド類、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリカーボネート、セロファン、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルケト
ン、アイオノマー樹脂、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂
や、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹
脂、アルキド樹脂、珪素樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げ
られる。なお、最適な基材は上述したように用途ごとに
異なるものであるが、例えば、食品の容器や包装材に利
用する場合には、機械的強度、透明性、耐熱性(耐煮沸
性)、成形容易性、着色、低燃焼カロリー化などの観点
から、ポリカーボネート(PC)、耐衝撃性ポリスチレ
ン(HIPS)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVO
H)、ガスバリヤー性樹脂、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアミド、セロハンが好ましく、特に加工のし易
さ、汎用性などの理由から、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、PETなどの熱可塑性樹脂がより好ましい。これら
は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して
もよい。また、これらの基板自身も単一材料では得られ
ない要求特性を得るために性質の異なる材料により多層
にしてもよい。
【0019】上記プラスチック基板の形状としては、特
に制限されるものではなく、任意の形状に成形できる特
徴を有しており、使用用途に応じて適宜選択することが
できる。よって、かかる基材に耐煮沸性に優れたガスバ
リア用コーティング層をコーティングして得られる本発
明のガスバリア用コーティングフィルムも、その名称の
拘泥されるべきものではなく、例えば、食品の容器や包
装材などに使用される形態であれば本発明の範囲に含ま
れるべきものである。かかるプラスチック基板の形状と
しては、フィルム状のもの以外にも、シート状、あるい
はボトル形状(ペットボトルを含む)やトレイ形状など
の成型形状のものであってもよい。また、フィルム状や
シート状のものでは、曲面を有するものであってもよ
い。
【0020】上記プラスチック基板の厚さは、使用用途
により異なるため一義的に規定することは困難であり、
用途に応じて適宜選択されるべきものである。例えば、
食品の容器や包装材に利用する場合には、通常7〜10
0μm、好ましくは10〜30μmの範囲である。フィ
ルム基板の厚さが、7μm未満の場合には、ピンホール
が発生する可能性のほか、機械的強度不足であるなど好
ましくない。一方、100μmを越える場合には、被覆
成形体の生産性に劣るほか、容器や包装材に求められる
薄膜化の要求を満足するのが困難となる場合があるなど
好ましくない。
【0021】次に、上記プラスチック基板上には、少な
くとも耐煮沸性に優れるガスバリア層が形成されてなる
ものであればよく、かかる層は、1層であっても2層以
上の多層に積層されてなるものであってもよく、具体的
には、アミノ基を有する高分子化合物(I)、アミノ基
と反応し得る官能基を分子内に有する有機化合物(II)
および有機ケイ素化合物(III)から得られる組成物を
塗布してなるコーティング層を有するものである。
【0022】ただし、本発明では、上記コーティング層
以外にも、他の組成物を塗布してなるコーティング層が
存在していてもよく、この場合には、これらの積層順序
に関しては、使用用途により最適な順序となるように適
宜決定されるべきものであり、特に制限されるべきもの
ではない。例えば、上記プラスチック基板と、本発明に
係る耐煮沸性に優れるコーティング層との間や、該コー
ティング層の表面などに、他の機能を有する層が存在し
ていてもよい。また、これらのコーティング層は、それ
ぞれ1層づつでなくともよく、必要に応じて複数の積層
位置に形成するようにしてもよい。
【0023】本発明に係る耐煮沸性に優れる上記コーテ
ィング層は、上記高分子化合物(I)および有機化合物
(II)、さらに有機ケイ素化合物(III)から得られる
組成物を塗布してなるものである。
【0024】ここで、上記組成物は、上記高分子化合物
(I)、有機化合物(II)、および有機ケイ素化合物
(III)を主要な使用原料として含むものであればよ
い。さらに、この組成物には、本発明の効果を損なわな
い範囲で、硬化触媒、濡れ性改良剤、可塑剤、消泡剤、
増粘剤などの無機・有機系各種添加剤を使用原料として
含んでいてもよい。また、これらを溶解する適当な溶剤
を使用する場合において、特に限定しない場合には、こ
れらの溶剤をも含むものとする。なお、上記組成物をそ
の使用原料にて規定したのは、後述するコーティング層
の製造方法や製造過程に応じて、これら原料、該原料の
反応物や加水分解縮合物などが混在している(例えば、
反応前の使用原料やその加水分解縮合物を含むもの、使
用原料を反応させて反応物を含むもの、使用原料や反応
物の加水分解縮合を行って加水分解縮合物を含むもの、
反応物と使用原料との共加水分解縮合を行って加水分解
縮合物を含むものなど製造過程等により様々に成分構成
が変化する)ため、一義的に規定することができないた
めである。すなわち、当該組成物の成分組成は、製造工
程に即して経時的に変化することはいうまでもなく、以
下、単に「組成物」とした場合には、その説明内容から
当該組成物の意図する意味内容を解釈すべきものであ
り、決して歪曲して解釈されるべきものではない。
【0025】上記組成物の主要な使用原料の1つである
アミノ基を有する高分子化合物(I)としては、特に制
限されるものではないが、好ましくは、ポリアルキレン
イミンである。これは、高分子化合物(I)が、コーテ
ィング層に可撓性、プラスチック基板への密着性、製膜
容易性を付与する目的で用いることからであり、ポリエ
チレンイミンであることがより好ましい。
【0026】上記アミノ基を有する高分子化合物(I)
としては、具体的には、ポリアルキルイミン類、ポリア
リルアミン類、アミノ基含有(メタ)アクリレートのホ
モポリマー、これらのアミノ基含有(メタ)アクリレー
トと他の(メタ)アクリレート類または(メタ)アクリ
ル酸とのコポリマー、陽イオン交換樹脂などが挙げられ
る。なかでも、コーティング層の透明性、耐熱水性の観
点から、ポリアルキレンイミン類が好ましく、特にポリ
エチレンイミンが好適である。
【0027】ここで、上記ポリアルキレンイミン類とし
ては、例えば、既に市販されてなる株式会社日本触媒製
のエポミンシリーズ;エポミンSP−003、エポミン
SP−006、エポミンSP−012、エポミンSP−
018、エポミンSP−103、エポミンSP−11
0、エポミンSP−200、エポミンSP−300、エ
ポミンSP−1000、エポミンSP−1020(いず
れも商品名である)等のポリエチレンイミンなどが挙げ
られるが、これらに制限されるべきものでないことは言
うまでもない。
【0028】また、上記ポリアリルアミン類としては、
例えば、既に市販されてなる日東紡績株式会社製のPA
A−L、PAA−H(いずれも商品名である)などが挙
げられるが、これらに制限されるべきものではない。
【0029】上記アミノ基含有(メタ)アクリレートと
しては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートな
どが挙げられる。
【0030】上記他の(メタ)アクリレート類として
は、アミノ基含有(メタ)アクリレートと共重合可能な
モノマーのほか、アミノ基含有(メタ)アクリレートと
共重合可能なモノマーと共重合した高分子化合物であっ
てもよい。
【0031】上記高分子化合物(I)の数平均分子量
は、250〜20万、好ましくは250〜10万、より
好ましくは300〜1万の範囲である。数平均分子量が
250より小さいと形成されたコーティング層の可撓性
が劣ったり、フィルム基板や他のコーティング層上にコ
ーティングして積層する際の成膜性に劣る一方、20万
より大きいと、形成されたコーティング層の透明性に劣
ることがあるほか、コーティング層の可撓性に劣ること
がある。ただし、本発明に使用することのできる高分子
化合物(I)のなかには、上記に規定する数平均分子量
では計測できない複雑な構造を持つものも含まれるもの
であり、ここに規定する数平均分子量によって、本発明
からこれらのものを排除するものではない。
【0032】また、上記組成物の主要な使用原料の他の
1つであるアミノ基と反応し得る官能基を分子内に有す
る有機化合物(II)としては、特に制限されるべきもの
ではないが、好ましくは、アミノ基と反応し得る官能基
を分子内に有し、さらにSiOR1基(R1は、水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基またはアシル基を表す)
を有する化合物である。該SiOR1基を有すること
で、高分子化合物(I)と反応する前もしくは反応後に
加水分解縮合が進行し、また後述の有機ケイ素化合物
(III)の加水分解性縮合基と共加水分解縮合を起こし
て縮重合が進行していくため、速やかに緻密な被膜を形
成することができるため、煮沸殺菌後にもなおシロキサ
ン由来のピーク強度を高く維持することができ、かつ煮
沸殺菌後に20℃90%Rhという高湿度下においても
低い酸素透過度を保持することができるという極めて有
用な効果を奏する事ができるなど、目的とする耐煮沸性
に優れたガスバリア用コーティングフィルムを形成する
上で特に有効な利点を有するものである。
【0033】ここで、上記アミノ基と反応し得る官能基
としては、特に制限されるものではなく、例えば、エポ
キシ基、カルボキシル基、イソシアネート基、チオイソ
シアネート基、オキサゾリニル基、(メタ)アクリル
基、アルデヒド基、ケトン基、アルキルハライド基など
が挙げられる。好ましくは、アミノ基との反応容易性、
耐熱水性の観点からエポキシ基である。
【0034】また、上記SiOR1基のR1は、水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基またはアシル基である。
ここで、炭素数1〜4のアルキル基としては、特に制限
されるものではなく、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基の直鎖アルキル基、イソプロピル基の分岐
鎖アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基の環
状(脂環式)アルキル基のいずれであってもよい。ま
た、アシル基としては、特に制限されるべきものではな
く、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバ
レリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイ
ル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル
基、オレオイル基、アクリロイル基、メタクリロイル
基、クロロホルミル基、ピルボイル基、オキサロ基、メ
トキサリル基、エトキサリル基、シクロヘキシルカルボ
ニル基、ベンゾイル基、トルオイル基、シンナモイル
基、ナフトイル基などが挙げられる。上記R1として、
好ましくは加水分解縮合の反応性に優れ、緻密な被膜の
形成する上での有利性、反応容易性の観点から、メチル
基、エチル基である。
【0035】上述したようにアミノ基と反応し得る官能
基を分子内に有する有機化合物(II)として具体的に
は、例えば、フェニルグリシジルエーテル、2−エチル
ヘキシルグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエー
テル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペン
チルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、テトラエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ハイ
ドロキノンジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエ
ーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテ
ル等のグリシジルエーテル類;アジピン酸ジグリシジル
エステル、フタル酸ジグリシジルエステル等のグリシジ
ルエステル類;β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリイソプ
ロポキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリイソプロポキシシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のエポキシ
基とSi(OR1)基(R1は前記と同じ意味)を有する
シランカップリング剤(以下、単にエポキシ基含有シラ
ンカップリング剤と省略することがある);γ−イソシ
アノプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−イソシアノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアノプロピルメチルジ
エトキシシラン等のイソシアネート基およびSi(OR
1)基(R1は前記と同じ意味)含有シランカップリング
剤(以下、単にイソシアネート基含有シランカップリン
グ剤と省略することがある);トリレンジイソシアネー
ト、1,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイ
ソシアネート類が挙げられ、これらの1種または2種以
上を用いることができる。
【0036】また、上記組成物の主要な使用原料のさら
に他の1つとして、下記一般式(1)
【0037】
【化4】
【0038】(ただし、式中、R2は炭素数1〜4のア
ルキル基またはアミノ基と反応しない官能基を有する炭
素数1〜4のアルキル基であり、R3は水素原子または
炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1以上の整数で
あり、mは0以上の整数であり、かつm+n=4あ
る。)で表される有機ケイ素化合物(III)が含まれて
なるものである。上記組成物が有機ケイ素化合物(II
I)を含むことにより、極めて過酷な煮沸殺菌処理、さ
らにその後に過酷な環境下(例えば、20℃90%Rh
程度の高湿状態下)においても十分に高いガスバリア性
を保持することができるため好適である。
【0039】上記式中のR2は、炭素数1〜4のアルキ
ル基またはアミノ基と反応しない官能基を有する炭素数
1〜4のアルキル基であればよい。ここで、アミノ基と
反応しない官能基としては、特に制限されるものではな
く、例えば、アミノ基、ビニル基などが挙げられる。ま
た、炭素数1〜4のアルキル基に関しては、上記R2
説明した炭素数1〜4のアルキル基と同様のものが挙げ
られる。R2として好ましくは、耐熱性、特に耐煮沸性
の観点からビニル基を有する炭素数1〜4のアルキル基
である。
【0040】上記式中のR3は、水素原子または炭素数
1〜4のアルキル基である。R3として好ましくは、加
水分解縮合の反応性に優れ、緻密な被膜の形成する上で
の有利性の観点からメチル基、エチル基である。なお、
3は、nが2以上の場合には、同一であってもよい
し、異なっていてもよい。
【0041】上記式中のnは1以上の整数であり、mは
0以上の整数であり、かつm+n=4である。コーティ
ング層の耐熱性、特に耐煮沸性の観点から、m=0であ
り、n=4であることが好ましい。
【0042】上述したような一般式(1)で表される有
機ケイ素化合物(III)として具体的には、例えば、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライ
ソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチル
トリイソプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリブ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジ
メチルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、
ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジイソプロポキシ
シラン、ジエチルジブトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソ
プロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリエトキシシラン等のアルコキシシラン類、チタニウ
ムテトラエトキシド、チタニウムテトライソプロポキシ
ド、チタニウムテトラブトキシド等のチタニウムアルコ
キシド類、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウ
ムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテトラブトキ
シド等のジルコニウムアルコキシド類、アルミニウムト
リエトキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、ア
ルミニウムトリブトキシド等のアルミニウムアルコキシ
ド類、またこれらの錯体化合物、メチルトリアセトキシ
シラン、トリメチルシラノール等、またはこれらの化合
物を含む高分子有機化合物類が挙げられ、これらの1種
または2種以上を用いることができる。なかでも、形成
されたコーティング層が良好な耐煮沸性、さらには煮沸
殺菌後に良好な耐湿性を示す点から、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシランが好ましい。
【0043】また、コーティング層を形成するにおい
て、上記高分子化合物(I)の使用量は、有機化合物
(II)や有機ケイ素化合物(III)の使用比率や他の添
加剤の使用の有無などによっても異なることから一義的
に規定することはできないが、上記組成物(ただし、溶
剤を除く)の合計量に対して、通常10〜90質量%、
好ましくは20〜80質量%、より好ましくは25〜5
0質量%の範囲である。上記高分子化合物(I)の使用
量が10質量%未満の場合には、コーティング層の可撓
性が劣ることがあり好ましくない。一方、90質量%を
越える場合には、コーティング層の耐水性が劣ることが
あり好ましくない。
【0044】同様に、上記有機化合物(II)の使用量
は、高分子化合物(I)や有機ケイ素化合物(III)の
使用比率や他の添加剤の使用の有無などによっても異な
ることから一義的に規定することはできないが、上記組
成物(ただし、溶剤を除く)の合計量に対して、通常5
〜50質量%、好ましくは7〜35質量%、より好まし
くは10〜20質量%の範囲である。上記有機化合物
(II)の使用量が5質量%未満の場合には、コーティン
グ層が耐水性に劣ることがあり好ましくない。一方、5
0質量%を越える場合には、コーティング層が煮沸殺菌
後のガスバリア性に劣ることがあり好ましくない。
【0045】同様に、上記有機ケイ素化合物(III)の
使用量は、高分子化合物(I)や有機化合物(II)の使
用比率や他の添加剤の使用の有無などによっても異なる
ことから一義的に規定することはできないが、上記組成
物(ただし、溶剤を除く)の合計量に対して、通常10
〜80質量%、好ましくは20〜70質量%、より好ま
しくは30〜60質量%の範囲である。上記有機ケイ素
化合物(III)の使用量が80質量%を越える場合に
は、コーティング膜が可撓性に劣ることがあり好ましく
ない。一方、有機ケイ素化合物(III)の使用量が10
質量%未満の場合には、コーティング膜が耐水性に劣る
ことがあり好ましくない。
【0046】上記コーティング層の形成においては、さ
らに必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、
硬化触媒、濡れ性改良剤、可塑剤、消泡剤、増粘剤など
の無機・有機系各種添加剤を使用しても良い。この場合
の使用量に関しても、本発明の効果を損なわない範囲
で、かつそれぞれの添加剤の特性を有効かつ効果的に発
揮できる範囲であれば特に制限されるべきものではな
く、また、添加剤を配合する時期に関しても、それぞれ
の添加剤の持つ特性を勘案して、コーティング層を形成
するまでのいずれか最適な時期に、一時にあるいは分割
して添加しても良いし、連続的であっても断続的であっ
てもよいなど特に制限されるべきものではない。
【0047】コーティング層の形成においては、上記組
成物(溶剤は除く)を溶解し得る溶剤が使用されていて
もよい。該溶剤としては、例えば、上記組成物(溶剤は
除く)を溶解し得るものであれば、いずれも使用できる
が、一例を挙げると、メタノール、エタノール、2−プ
ロパノール、ブタノール、ペンタノール、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル等のアルコール類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類;トリエン、ベンゼン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン等の炭化水素類;メチルアセテート、エチルアセテー
ト、プロピルアセテート、ブチルアセテート等のアセテ
ート類;その他エチルフェノールエーテル、プロピルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等が挙げられ、これらの1
種以上を混合して用いることができる。なかでもアルコ
ール類が好ましく用いられる。特に本発明においては、
これらの中から上記組成物(ただし、溶剤を除く)の種
類に応じて、得られるコーティング層の架橋が緻密にな
るように(煮沸後のガスバリア性が良好になるファクタ
ーと考えられる)適宜溶媒を選択する必要がある。すな
わち、後述する実施例および比較例に示すように、用い
る溶媒の種類の選択によっても、得られるコーティング
層の架橋が緻密化、ひいてはコーティング層の煮沸後の
ガスバリア性に重大な影響を及ぼすため、予め予備実験
などを行うことで、用いる組成物(ただし、溶剤を除
く)に適した溶媒を選択することが望ましい。これによ
り、耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィル
ムを再現性をよく得ることができる。
【0048】上記溶剤の使用量は、上記組成物(ただ
し、溶剤を除く)の合計量100質量部に対して、通
常、30〜95質量部、好ましくは50〜90質量部、
より好ましくは70〜85質量部の範囲である。上記溶
剤の使用量が30質量部未満の場合には、上記組成物の
反応安定性に劣り好ましくない。一方、95質量部を越
える場合には、コーティング層を形成する際の生産性が
劣り好ましくない。
【0049】本発明のコーティング層は、高分子化合物
(I)、有機化合物(II)および有機ケイ素化合物(II
I)を含む上記組成物を反応ないし加水分解縮合して得
られてなるものが含まれる。このコーティング層は、上
記有機化合物(II)が高分子化合物(I)との反応前か
反応後に加水分解縮合して得られてなるものであっても
よいし、さらに上記有機化合物(II)や有機ケイ素化合
物(III)が加水分解性縮合基と共加水分解縮合して得
られてなるものであってもよいなど、その製造方法に関
しては特に制限されるものではない。
【0050】すなわち、本発明の本発明のコーティング
層は、高分子化合物(I)と有機化合物(II)との反応
前に有機化合物(II)や有機ケイ素化合物(III)の加
水分解縮合を行っても良いし、あるいは高分子化合物
(I)と有機化合物(II)との反応後に、有機化合物
(II)や有機ケイ素化合物(III)の加水分解縮合を行
ってもよい。また、高分子化合物(I)と有機化合物
(II)との反応前に、有機化合物(II)と有機ケイ素化
合物(III)との共加水分解縮合を行ってもよいし、あ
るいは高分子化合物(I)と有機化合物(II)との反応
後に、有機ケイ素化合物(III)を加えて有機化合物(I
I)と有機ケイ素化合物(III)との共加水分解縮合を行
っても良いなど、加水分解縮合を行う時期や各成分の添
加時期に関しては特に制限されるものではない。さら
に、プラスチック基板(ないし他のコーティング層)上
にコーティング層を形成する時期との関係においても、
加水分解縮合を行って得られた加水分解縮合物をプラス
チック基板(ないし他のコーティング層)上に被覆し、
硬化乾燥後、さらに未反応の有機化合物(II)のSiO
1基や有機ケイ素化合物(III)のSiOR3基を反応
(縮合)させる処理を行っても良いし、あるいは加水分
解縮合させる前にプラスチック基板(ないし他のコーテ
ィング層)上に被覆し、硬化乾燥と同時に加水分解縮合
させ、さらに未反応の有機化合物(II)のSiOR1
や有機ケイ素化合物(III)のSiOR3基を反応(縮
合)させる処理を行っても良いなど、特に制限されるべ
きものではない。
【0051】以上の説明からも明らかなように、本発明
の高分子化合物(I)、有機化合物(II)および有機ケ
イ素化合物(III)から得られる組成物を塗布してなる
コーティング層の当該「組成物」の意味内容に関して
は、既に規定してあるように、その説明内容から当該組
成物の意図する意味内容を解釈すべきものであり、コー
ティング層の形成に際しては、上述したような加水分解
縮合物等を含むものとしてでき得る限り広く解釈される
べきものであり、単に高分子化合物(I)、有機化合物
(II)および有機ケイ素化合物(III)を有する意味に
狭く解釈されるべきものではない。
【0052】さらに、コーティング層中の未反応の有機
化合物(II)のSiOR1基や有機ケイ素化合物(III)
のSiOR3基を低減することが煮沸後における高湿状
態下(20℃、90%Rh程度)でのガスバリア性の特
性を向上させる上で望ましいことから、高分子化合物
(I)、有機化合物(II)、有機ケイ素化合物(II
I)、溶剤、水、添加剤などの各成分量を上記に規定す
る使用量を満足するように、あるいは本発明の効果を損
なわない範囲で調整する必要があるが、さらには上記プ
ラスチック基板(ないし他のコーティング層)上にこれ
らを適当なコーティング方法によりコーティングした後
に、皮膜の硬化および乾燥を行い、その後にコーティン
グ層中の未反応の有機化合物(II)のSiOR1基や有
機ケイ素化合物(III)のSiOR3基を反応(縮合)さ
せる処理を行うのが好ましく、例えば、上記組成物をプ
ラスチック基板(ないし他のコーティング層)上に塗布
乾燥後に、未反応基を減少させる上で有効な加熱処理
(例えば、40℃で3日間程度)やコロナ処理を行う方
法などが好ましい。
【0053】ここで、上記コーティング方法としては特
に制限されるべきものではなく、プラスチック基板の形
状に適した方法を利用することができ、例えば、ロール
コーティング法、ディップコーティング法、バーコーテ
ィング法、ダイコーティング法等やこれらを組み合わせ
た方法を利用することができる。なかでも、ダイコーテ
ィング法は、上記組成物の安定性を増す理由で好まし
い。
【0054】また、本発明者は、硬化および乾燥条件に
よっても、煮沸殺菌後のガスバリア性が良好になるファ
クターと考えるコーティング層の架橋の緻密化に影響す
ることを見出したものであり、耐煮沸性に優れたコーテ
ィング層(ガスバリア層)を得るためには、充分時間を
かけて溶媒を除去して乾燥することが望ましい。また、
かかる条件を満足した上で、より早く硬化・乾燥させた
い場合にはプラスチック基板の耐熱温度以下で加熱する
ことが好ましい。また、加熱に加えて加湿を行えば、さ
らに速やかに硬化・乾燥を完了させることができる。な
お、乾燥の際に有機ケイ素化合物(III)の蒸発を防ぐ
ため、有機ケイ素化合物(III)は予め加水分解縮合を
行うことが好ましい。この加水分解縮合反応は公知の触
媒を用いることができ、また溶剤中で反応させるのが有
利である。とりわけ有機化合物(II)と予め共加水分解
縮合を行うことが好ましい。有機ケイ素化合物(III)
は、形成されたコーティング層の耐湿性を向上させる効
果もある。
【0055】上記硬化および乾燥後に、未反応の有機化
合物(II)のSiOR1基や有機ケイ素化合物(III)の
SiOR3基を反応(縮合)させる処理方法としては、
例えば、コロナ放電による処理法や加熱する処理法など
が利用できるが、未反応の有機化合物(II)のSiOR
1基や有機ケイ素化合物(III)のSiOR3基の反応
(縮合)を促進させることができるものであれば、特に
これらに制限されるべきものではない。
【0056】本発明のコーティング層の厚さは、使用用
途により異なるため一義的に規定することはできない
が、通常0.01〜20μm、好ましくは0.1〜15
μm、より好ましくは0.5〜10μmの範囲である。
コーティング層の厚さが0.01μm場合には、コーテ
ィング層にピンホールが発生しやすくなる。一方、20
μmを越える場合には、コーティング層にクラックが生
じることがあるなど好ましくない。
【0057】また、本発明のガスバリア用コーティング
フィルムでは、上記組成物を塗布してなるコーティング
層以外にも、本発明の硬化を損なわない範囲で、他のコ
ーティング層を有していてもよい。かかる他のコーティ
ング層としては、例えば、従来公知の各種ガスバリア性
樹脂組成物を用いて形成してなるものが幅広く利用でき
るものである。具体的には、均一に製膜しやすいように
ガスバリア性樹脂を適当な溶媒や分散媒に溶解ないし分
散させてなる組成物、例えば、ガスバリア性樹脂を水や
溶剤に溶解させてなる組成物やガスバリア性樹脂をエマ
ルジョン化させてなる組成物などが利用可能である。か
かるガスバリア性樹脂として、例えば、ポリビニルアル
コール、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアミドなどが挙げられる。好ましく
は、ガスバリア性樹脂として、ポリビニルアルコール、
エチレンビニルアルコール共重合体が、公害の原因とな
り得る塩素を含まないほか、通常の使用環境下において
優れたガスバリア性を有する観点から望ましいといえ
る。すなわち、本発明にあっては他のコーティング層を
設けることにより、従来公知のガスバリア層の持つ優れ
たガスバリア性を発現させることができればよいといえ
る。そして、本発明では、こうした既知のガスバリア層
では十分なガスバリア性が得られなかった煮沸殺菌処理
後におけるガスバリア性を上記組成物を塗布してなるコ
ーティング層により発揮させることで、双方の特性を有
する極めて高性能なガスバリア用コーティングフィルム
を得ることができるものである。
【0058】上記他のコーティング層には、上記ガスバ
リア性樹脂以外にも、さらに必要に応じて、本発明の効
果を損なわない範囲で、硬化触媒、濡れ性改良剤、可塑
剤、消泡剤、増粘剤などの無機・有機系各種添加剤が配
合されてもよい。この場合の配合量に関しても、本発明
の効果を損なわない範囲で、かつそれぞれの添加剤の特
性を有効かつ効果的に発揮できる範囲であれば特に制限
されるべきものではない。
【0059】本発明の他のコーティング層の厚さは、使
用用途により異なるため一義的に規定することはできな
いが、通常0.3〜20μm、好ましくは0.5〜10
μm、より好ましくは1〜5μmの範囲である。他のコ
ーティング層の厚さが0.3μm未満の場合には、他の
コーティング層によるガスバリア性等の機能発現が不十
分であり、一方、20μmを越える場合には、コーティ
ング層の生産性に劣ることがある。
【0060】また、本発明のガスバリア用コーティング
フィルムでは、さらに上述した各種コーティング層の上
部ないし層間に熱可塑性フィルムが積層されていてもよ
い。該熱可塑性フィルムを積層することにより、さらに
強度なヒートシール性、安全性に優れたガスバリア用コ
ーティングフィルムを提供することができるものであ
る。なお、熱可塑性フィルムは、ガスバリア用コーティ
ングフィルムのトップコート層として積層するのが一般
的であるが、使用用途によっては、中間層としてガスバ
リア用コーティングフィルム中に積層させてもよい。
【0061】上記熱可塑性フィルムとしても、本発明の
耐煮沸性に優れたコーティング層(ガスバリア層)の特
性に影響を与えない範囲内であれば特に制限されるべき
ものではなく、使用用途により求められる要求特性を満
足し得るように従来公知のものの中から適宜選択するこ
とができるものであるが、安全性、コストの観点から、
ポリプロピレン、ポリエチレンが好ましい。
【0062】本発明は、上記コーティング層を有するガ
スバリア用コーティングフィルムにより構成される。さ
らに、他のコーティング層を積層されることにより、単
層に比べさらに他の機能をコーティング層に付与するこ
とが可能となるが、ここでいう他の機能とは、使用用途
により異なるため、特に限定されないが、例えば、ヒー
トシール性、耐薬品性、ガスバリア性の環境安定性等が
挙げられる。具体的には、例えば、煮沸殺菌後の高湿条
件下(例えば、20℃90%Rh程度)でのガスバリア
性に優れるコーティング層と、例えば、ドライ条件での
ガスバリア性に優れる他のコーティング層とを組み合わ
せることにより、煮沸殺菌後のいかなる使用環境件下で
もガスバリア性が安定であるガスバリア用コーティング
フィルムを得ることが可能となる。
【0063】また、本発明のガスバリア用コーティング
フィルムは、プラスチック基板上に、少なくとも上記組
成物を塗布してなるコーティング層を有するものであれ
ばよく、さらに、上述したガスバリア性樹脂を有する他
のコーティング層などを有していてもよく、さらに他の
特性を有する別のコーティング層を有していてもよく、
例えば、偏光層、反射防止層、アルミニウム蒸着層、接
着層などが必要に応じて積層されていてもよい。これら
はその使用用途に応じて、積層順序や積層厚みなどを適
宜決定すればよい。さらに、これらのコーティング層上
に、いわばトップコート層として耐薬品性に優れたコー
ティング層を設けてもよいし、上記熱可塑性フィルムを
積層してもよい。すなわち、熱可塑性フィルムでは、既
存のトップコート層としての要求特性を有し、さらにヒ
ートシール性、安全性を付与することができる点で優れ
ている。
【0064】また、本発明のガスバリア用コーティング
フィルムは、煮沸殺菌後において良好なガスバリア性を
保持し得ることを特徴とするものであり、下記(1)お
よび(2)の要件を満足するものである。
【0065】(1)吸収ピーク強度 本発明のガスバリア用コーティングフィルムを10分間
煮沸試験した前後において、コーティング層のATR
(減衰全反射)測定による波長1000〜1200cm
-1での吸収ピーク強度が、[煮沸試験後]/[煮沸試験
前]≧0.5、好ましくは[煮沸試験後]/[煮沸試験
前]≧0.6、より好ましくは[煮沸試験後]/[煮沸
試験前]≧0.7である。すなわち、本発明のガスバリ
ア用コーティングフィルムでは、煮沸殺菌後のガスバリ
ア性(酸素透過度)と当該吸収ピーク強度([煮沸試験
後]/[煮沸試験前])との間に再現性のある明確な相
関関係が成立し得ることを見出し、本発明を完成するに
至ったものである。なお、上記波長1000〜1200
cm-1での吸収ピークは、主に有機化合物(II)および
有機ケイ素化合物(III)が(共)加水分解縮合するこ
とで生じるシロキサン結合(構造)に由来する波長領域
であり、かかるシロキサン結合が煮沸殺菌処理後にもな
おコーティング層内により多く存在していることで、煮
沸殺菌後にも良好なガスバリア性を保持できることがわ
かったのである。したがって、コーティング層のATR
(減衰全反射)測定による波長1000〜1200cm
-1での吸収ピーク強度が[煮沸試験後]/[煮沸試験
前]<0.5の場合には、煮沸殺菌後に十分な量のシロ
キサン結合(構造)が存在しなくなってしまうため、煮
沸殺菌後にも良好なガスバリア性を保持できることがな
いため好ましくない。
【0066】(2)酸素透過度 本発明のガスバリア用コーティングフィルムを10分間
煮沸試験した後の20℃、90%Rhでの酸素透過度
が、40ml/m2・24hrs・atm以下、好まし
くは20ml/m2・24hrs・atm以下、より好
ましくは10ml/m2・24hrs・atm以下であ
る。本発明のガスバリア用コーティングフィルムを10
分間煮沸試験した後の20℃、90%Rhでの酸素透過
度が40ml/m2・24hrs・atmを超える場合
には、煮沸殺菌後のガスバリア性が十分でなく、幅広い
用途への利用が制限されるなど好ましくない。
【0067】また、本発明に係るガスバリア用コーティ
ングフィルムの製造方法に関しては、特に制限されるべ
きものではなく、従来公知の多層薄膜製造技術、例え
ば、ロールコーティング法、ディップコーティング法、
バーコーティング法、ダイコーティング法、スピンコー
ティング法等やこれらを組み合わせた方法などの塗布技
術ないし湿式製膜技術、さらには物理蒸着法などを適宜
利用して製造することができるものである。
【0068】本発明に係るガスバリア用コーティングフ
ィルムの製造方法の好適な実施の形態としては、プラス
チック基板上に、アミノ基を有する高分子化合物
(I)、アミノ基と反応し得る官能基を分子内に有する
有機化合物(II)、および上記一般式(1)で表される
有機ケイ素化合物(III)から得られる組成物を塗布し
てなるコーティング層を形成させることを特徴とするも
のであるが、さらに必要に応じて該コーティング層上に
ガスバリア性樹脂組成物を塗布して他のコーティング層
を形成させてもよいし、さらにこうしたコーティング層
上に熱可塑性フィルムを形成させてもよい。なお、各層
の形成方法については、特に限定されるべきものではな
く、既に上述したものなどが利用できるものであり、こ
こでの説明は省略する。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例での酸素透過度は、下記に測定方法
により行った。
【0070】・酸素透過度測定方法:温度20℃で90
%Rhの条件下で、MOCON社製の酸素透過度測定装
置により測定した。
【0071】・ATR測定;コーティングフィルムのA
TR測定は、赤外分光分析機器(BIO−RAD社製、
FTS−45型 ZnSe 45deg)を用いて行っ
た。
【0072】実施例1 エポミンSP−018(ポリエチレンイミン:株式会社
日本触媒の商品名)40g、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン35g、エタノール600gを混合
して、70℃で3時間反応した。室温まで冷却後、水1
6gとエタノール800gの混合液を加え、1時間後さ
らにテトラメトキシシランオリゴマー(Mシリケート5
1:多摩化学株式会社の商品名)170gとエタノール
350gの混合液を加えて24時間反応し、コーティン
グ用組成物1を得た。
【0073】このコーティング用組成物1を、12μm
厚のPETフィルムに乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布し、100℃で10秒間乾燥後、40℃で3日間
処理して、コーティングフィルム1を得た。
【0074】コーティングフィルム1を10分間沸騰水
に浸けて、煮沸試験を行い、物性を測定した。測定結果
は表1に示した。
【0075】比較例1 実施例1でエタノールを2−プロパノールに代えて、同
様の作業を行った。試験結果を表1に示した。
【0076】
【表1】
【0077】上記表1中の酸素透過度の単位は、いずれ
もml/m2・24hrs・atmである。また、AT
Rピーク比は、実施例1ないし比較例1で、それぞれ得
られたコーティングフィルムのコーティング層のATR
測定による波長1000〜1200cm-1での[煮沸試
験後の吸収ピーク強度]/[煮沸試験前の吸収ピーク強
度]で表される値である。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るガスバ
リア用コーティングフィルムでは、食品(飲料品を含
む)と共に煮沸殺菌処理に供される場合においても、煮
沸殺菌処理後にも良好なガスバリア性を保持することが
できるものであり、食品(飲料品を含む)の容器や包装
材に好適に利用できるほか、さらには煮沸殺菌処理を行
ってもよいような医療分野などにおいても好適に利用で
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/04 C09D 183/04 Fターム(参考) 4F006 AA02 AA12 AA15 AA18 AA19 AA22 AA32 AA33 AA34 AA35 AA36 AA37 AA39 AA40 AA42 AB24 AB38 BA05 CA07 4F100 AH03B AH06B AK01A AK31B AK42 AK52B AT00A BA02 CC00B DA01 EH46 EH46B EJ86 GB16 GB23 JD02 JD03B JD14B JJ03 YY00B 4J038 CG141 CH201 DJ011 GA01 GA02 GA06 GA07 GA08 GA09 GA11 GA12 GA13 JA69 JB23 JC32 JC34 JC35 KA03 NA01 NA11 NA14 NA19 PC08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基板上に、 アミノ基を有する高分子化合物(I)と、 アミノ基と反応し得る官能基を分子内に有する有機化合
    物(II)と、 下記一般式(1) 【化1】 (ただし、式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基また
    はアミノ基と反応しない官能基を有する炭素数1〜4の
    アルキル基であり、R3は水素原子または炭素数1〜4
    のアルキル基であり、nは1以上の整数であり、mは0
    以上の整数であり、かつm+n=4である。)で表され
    る有機ケイ素化合物(III)と、から得られる組成物を
    塗布してなるコーティング層を有するガスバリア用コー
    ティングフィルムであって、 前記コーティングフィルムを10分間煮沸試験した前後
    において、 コーティング層のATR測定による波長1000〜12
    00cm-1での吸収ピーク強度が、[煮沸試験後]/
    [煮沸試験前]≧0.5であり、 煮沸試験後の20℃、90%Rhでの酸素透過度が、4
    0ml/m2・24hrs・atm以下であるガスバリ
    ア用コーティングフィルム。
JP2000361742A 2000-11-28 2000-11-28 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム Pending JP2002161247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000361742A JP2002161247A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000361742A JP2002161247A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002161247A true JP2002161247A (ja) 2002-06-04

Family

ID=18833135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000361742A Pending JP2002161247A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002161247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8067070B2 (en) 2006-10-14 2011-11-29 Schott Ag PICVD coating for plastic containers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8067070B2 (en) 2006-10-14 2011-11-29 Schott Ag PICVD coating for plastic containers
DE102006048658B4 (de) * 2006-10-14 2014-03-27 Khs Corpoplast Gmbh PICVD-Beschichtung für Kunststoffbehälter und Verfahren zu deren Herstellung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1995009211A1 (fr) Composition de traitement de surface et moulage en resine a surface traitee
JP2742369B2 (ja) ガスバリア用表面処理用組成物および表面処理樹脂成形体
JP2002326303A (ja) 気体バリア性積層フィルム
JP2002161247A (ja) 耐煮沸性に優れたガスバリア用コーティングフィルム
JP3119113B2 (ja) 表面処理樹脂成形体
JP3343106B2 (ja) 表面被覆用組成物
JPH05331417A (ja) 表面処理用組成物および表面処理樹脂成形体
JP3204053B2 (ja) 食品用包装材料
JP3248374B2 (ja) ガスバリア性積層体
JP2002371245A (ja) 紫外線カットガスバリア用コーティング剤
JP2008120906A (ja) 防湿性組成物及びそれを用いた防湿性シート
JP2812924B2 (ja) ガスバリア用表面処理用組成物および表面処理樹脂成形体
JP3781181B2 (ja) ガスバリア用包装材料
JP2002067227A (ja) ガスバリア性積層体およびその製造方法
JP2002059519A (ja) ガスバリア性表面被覆成形体
JP2020070388A (ja) コーティング用組成物
JP3095698B2 (ja) 表面処理用組成物および表面処理樹脂成形体
JP2003096391A (ja) ガスバリア用コーティング剤
JP2004025606A (ja) ガスバリア用積層フィルム
JP2002370316A (ja) 紫外線カットガスバリア用コーティング成形体
JP2000256620A (ja) コーティング剤
JP2002371147A (ja) Uv遮断性ガスバリア用コーティング成形体
JP2005001161A (ja) ガスバリア積層体の製造方法
JP2002030167A (ja) ガスバリア性樹脂成形体
JP3082590B2 (ja) コーティングフィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040701

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050422