JP2002160820A - 大型建設機械の出荷方法とその牽引式搬送治具 - Google Patents

大型建設機械の出荷方法とその牽引式搬送治具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立工程で移送に困難性のある本体部を、牽
引台車を必要とせずに、組立工程で予め組付けておき、
完成車まで組立てなくともそのまま出荷可能な状態に組
上げて、移送時には牽引車両を用意すれば移送できるよ
うにする。 【解決手段】 履帯走行式建設機械の組立ラインにおい
て、組立作業台車により搬送される上部旋回体2を組付
けた下部走行体のセンターフレーム3に、後部車輪31
を有する一対の後部走行治具30、と操舵機能を備える
牽引桿18に連結される支持機構により支持されて左右
一対の前部車輪13を有する前部走行治具10からなる
牽引式搬送治具を装着し、牽引車両で牽引して組立ライ
ンをラインオフさせることができる大型建設機械の出荷
方法とその牽引式搬送治具を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として大型の建
設機械を組立工程から出荷場所へ搬送するのを、効率よ
く行えるようにされた大型建設機械の出荷方法とその牽
引式搬送治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大型の建設機械、例えば大型油圧
ショベルのように履帯走行式の建設機械は、その外形寸
法ならびに自重量が過大であるために、法規上や高さ制
限などによって一般公道を走行することができない。そ
のために、製造工場から完成車として出荷して目的地ま
で搬送することが困難である。また、特に大型の車種に
なるとその自重量が非常に大きいので、組立ラインでの
移動や製造工場の構内を移動させることが困難である。
このようなことから、製造工場では、組立ラインで各種
部品や機器などを取付け組み立てて一旦完成車として組
上げ、その後に搬送可能な状態に分解し、出荷するよう
にされている。そして、特に重量が嵩む本体部は、移動
が困難であるために走行台車に搭載して牽引車両により
牽引して出荷場所まで移送したり、例えば大型の油圧シ
ョベルの場合作業機を分解撤去して履帯を装着した状態
で自走させて出荷場所に搬送するというような取扱いが
なされている。
【0003】また、従来の大型建設機械の組立ラインで
は、例えば油圧ショベルの場合、図7(a)〜(d)に
従来の大型建設機械の組立ラインでのラインオフ方法を
表わす図で示されるように、まず組立ライン100の走
行レール101上で走行できる組立作業台車102を準
備して、その組立作業台車102上に下部走行体110
のセンターフレームを載せて、このセンターフレームを
基準にして両側にトラックフレーム111と履帯走行の
ための機器を取付け、かつ旋回機構(図示せず)を上に
組み付ける。その後に上部旋回体113を組立て、エン
ジンその他駆動機器を搭載する。こうして組立ライン1
00上で上部旋回体113に作業機や運転室が組付けら
れる前段階で、左右のトラックフレーム111に履帯1
12を巻き付けて組立てる(図7(a)参照)。次い
で、走行可能な状態まで組立が完了したならば、この組
立ライン100の終端に位置するリフター104まで移
動させて、そのリフター104のテーブル上に組立作業
台車102もろとも載置させる(図7(b)参照)。そ
の後、リフター104を下降動作させて組立られた機械
の下部走行体110(履帯112部)を床上に着地さ
せ、さらにテーブルを下降させて組立作業台車102を
切り離す(図7(c)参照)。こうすることによって、
組立てられた機械は走行可能な状態となるので、駆動機
を作動させて履帯112を駆動して自走させ、組立ライ
ン100から次ぎの組立工程に移行して(図7(d)参
照)、作業機などを上部旋回体上に組み付ける作業が行
われて、完成車となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
大型の機種では、製造工場内で一旦完成車として組み立
て、その後に出荷のために搬送できる荷姿まで分解する
必要がある。そのために一旦組立てたものを分解する作
業工程が付加される。またこの分解の際に、製品を傷め
る恐れがあり、注意を払って作業を行わなければならな
いので工費が嵩み、しかも作業時間が長くなるという問
題がある。
【0005】さらに、作業工程で重量の嵩む本体部を移
動させるのに、自走では重量が路面にかかって損傷が激
しいので、特別に路面に鋼板を敷き詰めて、その上を走
行させるような手段によっている。このために、輸送す
る際にはその走行路の設営を行わねばならず、多くの手
数を要しコストアップになるという問題がある。また履
帯を装架せずに牽引移動させるには別途に走行台車を必
要とし、この走行台車に移送する本体部を載せて牽引車
両によって牽引させる作業を行わねばならず、製造工場
での取扱い台数が少量の場合は、このような台車による
移動方式で対応できるが、対象となる台数が増加する
と、積み込み・荷降ろしに多くの時間を必要とすること
から台車数が不足し、タイムリーに工程間の移動が行え
なくなり、作業能率を阻害するという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、組立工程で移送に困難性のある本
体部を、牽引台車を必要とせずに、組立工程で予め組付
けておき、完成車まで組立てなくともそのまま出荷可能
な状態に組み上げて、移送時には牽引車両を用意すれば
移送できる大型建設機械の出荷方法とその牽引搬送治具
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による大型建設機
械の出荷方法は、履帯走行式建設機械の組立ラインにお
いて、前工程から組立作業台車により搬送される上部旋
回体を組み付けた下部走行体のセンターフレームに牽引
式搬送治具を装着し、牽引して組立ラインをラインオフ
させることを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、目的の履帯走行式建設
機械の組立ラインにおいて、下部走行体のセンターフレ
ームに牽引走行用の搬送治具を取付け、その後に旋回機
構を介して上部旋回体を組立て駆動可能な状態にすると
ともに、作業機や運転室など輸送上支障のある機器など
を組立可能な状態まで組立工程を完了させたのち、組立
ラインの終端で、組立作業台車を撤去すると、牽引走行
用の搬送治具を牽引車に繋ぐことで、そのまま組立ライ
ンからラインオフできて次工程に移動させることができ
る。したがって、作業機などを組み付ける場合は、その
組立個所に移動させて組立作業を続行すればよい。ま
た、作業機の組立を要しない場合は、出荷場所まで牽引
移送して出荷することができる。牽引に際しては、前後
いずれかに組み付けられた操舵機構によって向きを変え
ることができるので自在に牽引移動することが可能であ
る。
【0009】本発明によれば、組立工程で下部走行体の
一部に装着してそのままラインオフできるので、出荷時
まで搬送治具を装着したままで待機させることもでき、
搬送時の走行台車の役目を果たすことができ、出荷荷姿
に分解することなくそのまま牽引して出荷場まで搬送で
き、従来のような出荷荷姿に分解する作業を省略して輸
送できることになり、作業の合理化を図ることができ
る。また、移動に際して台車に対する移載のためにクレ
ーンを要したものが、トレーラに積み込む出荷場以外で
用いなくて済み、荷役作業の省力化が図れるなど多くの
利点を有するのである。
【0010】次ぎに、第2発明である牽引搬送治具は、
前記大型建設機械の出荷方法を実現するためのもので、
上部旋回体と下部走行体とを旋回機構を介して組立てら
れている建設機械の組立・出荷に用いるものであって、 a)走行体フレームの走行手段取付部を利用して組み付
けられる一対の後部走行車輪とその支持機構とでなる後
部走行治具、 b)前記走行体フレームの走行手段取付部を利用して組
み付けられて牽引桿に連結される支持機構により支持さ
れる左右一対の前部走行車輪および c)前記左右一対の前部走行車輪の支持部に連結されて
走行舵角を伝達する連結ロッドを左右に配した牽引桿を
備えることを特徴とするものである。
【0011】本発明によれば、組立ラインにおいて走行
体に走行手段としてのトラックフレームや履帯とその駆
動部などを組立てる代わりに一対の後部走行車輪とその
支持機構にてなる後部走行治具、並びに牽引桿に連結さ
れる支持機構により支持される左右一対の前部走行車輪
を取付けて、上部旋回体とそれに組み付けられる機器類
を組立てた後、組立ラインの終端で、組立作業台車を取
り除けば、後部走行車輪と前部走行車輪によって組立て
られた機械が走行可能な状態になるので、牽引桿並びに
走行舵角を伝達する連結ロッドを前部走行車輪の支持機
構部に装着することにより牽引車両により牽引走行でき
る。したがって、その状態で牽引車両により組立ライン
からラインオフさせれば、そのまま次ぎの工程あるいは
出荷場まで移送できるのである。その結果、第1発明に
よる効果を得ることができる。
【0012】本発明では、前記後部走行車輪の支持機構
および前部走行車輪の支持機構における各フレームに、
固定ピンの差換えにより不使用時支持位置から車輪を浮
上がらせるようにさせる補助車輪が付設されているのが
よい。こうすると、その補助車輪を使用状態にしておく
ことにより自立するので、走行体のフレームに対して各
走行車輪を組み付ける作業が容易であるという利点があ
る。もちろん、組立本体に装着しない状態では、補助車
輪を立てて接地するようにしておくことにより、走行車
輪とで安定した姿勢で保管しておくことができるという
効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明による大型建設機械
の大型建設機械の出荷方法について、牽引搬送治具の具
体的な実施の形態に基づき、図面を参照しつつ説明す
る。
【0014】図1に本発明にかかる大型建設機械の牽引
搬送治具の一実施形態を表わす側面図が、図2に図1要
部を表わす平面図が、図3に前部走行治具の平面図が、
図4に図3のA−A視図が、それぞれ示されている。
【0015】この牽引搬送治具の実施の形態は、油圧シ
ョベルに用いるものであり、上部旋回体2を組み付けら
れた下部走行体のセンターフレーム3(本発明の走行体
フレームに対応する)におけるトラックフレームの取付
部4,4(本発明の走行手段取付部に相当)を利用し
て、着脱可能に装着される牽引桿18と操舵手段を備え
る前部走行治具10と、一対の後部走行治具30とで構
成されている。
【0016】前部走行治具10は、前記下部走行体のセ
ンターフレーム3における中央軸線を基準として幅方向
に対称に配されたトラックフレーム(図示せず)の取付
部4,4をそのまま使用して取付けられる一対の支持フ
レーム11、11と、これら支持フレーム11の前端部
に設けられる縦軸の軸受部12にて取付軸14aを回動
自在に支持される前部車輪13およびその支持ブラケッ
ト14と、前記一対の支持フレーム11,11を相互に
接続する接続ビーム15と、この接続ビーム15の中央
部で前方へ突き出すブラケット16に基端をピン17で
枢着されて前方に伸びる牽引桿18、およびこの牽引桿
18の中間部に一端をピン20a連結されるとともに他
端を前記前部車輪13の支持ブラケット14に付設のア
ーム19端とピン連結20bされる左右一対の操舵用連
結ロッド21,21とによって構成されている。
【0017】前記支持フレーム11は、図1および図2
で示されるように、その後半部の上側に下部走行体のセ
ンターフレーム3におけるトラックフレーム(履帯の支
持構造と駆動機が取付くフレーム)の取付部4に合致す
るように形成された取付座11aが設けられ、当然取付
ボルト穴も前記取付部4に設けられるボルト穴と合致し
て取付けられるようにされている。そして、支持フレー
ム11の前半部は前部車輪13を組込まれた支持ブラケ
ット14が軸受部12に取付軸14aを挿入して支持さ
れるように屈曲して上方に持ち上げられた形状にされて
いる。
【0018】前記前部車輪13は、支持ブラケット14
に両支持された支持軸(図示省略)上で回転自在に取付
けられており、外周にゴム質のタイヤが巻き付けられて
走行時に路面を傷めないようにされている。その支持ブ
ラケット14は、上部に縦軸線に沿って取付けられる取
付軸14aを支持フレーム11の前端部に直立して設け
られた軸受部12に挿入して回動自在に支持され、上部
において前部車輪の走行軸線から所要角度で外向きに突
き出すアーム18が一体に設けられている。そのアーム
18は、左右の支持ブラケット14において対称となる
ように設けられている。
【0019】前記牽引桿18は、所要の長さで、先端部
に図示されない牽引車両の牽引部と連結するピン穴が設
けられ、前記左右の支持フレーム11,11を相互に接
続する接続ビーム15の中央部から前方へ突設されるブ
ラケット16に基端をピン17で連結されて取付けられ
る。そしてこの牽引桿18の基端部寄りの中間位置に
は、前記左右の車輪支持ブラケット14に付設されるア
ーム19に、それぞれ一端をピン20bで接続される左
右一対の操舵用連結ロッド21の他端を、左右ともに同
一軸芯上でピン20aで連結して操舵可能に付設され
る。なお、牽引桿18の基端部取付ピン17の軸芯は左
右の車輪支持ブラケット14、14に付設のアーム1
8、18を結ぶ直線上の交点から所要寸法kだけやや前
側に位置するようにされている。これら牽引桿18とア
ーム19,19および操舵用連結ロッド21,21によ
って操舵手段が構成される。
【0020】また、前記支持フレーム11の後端部下側
には、補助車輪取付片23が付設されて、この補助車輪
取付片23に固定ピンによる固定位置を差し替えること
により車輪を接地状態から浮き上がらせて牽引時に支障
を来さないようにする補助車輪24が設けられている。
この補助車輪24は、キャスターで、前部走行治具10
を下部走行体のセンターフレーム3に取付ける際に、姿
勢を安定させて取付が容易に行え、また、不使用時に牽
引桿18を引いて移動させるのに安定性を確保できるよ
うに設けられている。
【0021】このように構成される前部走行治具10に
対して後部走行治具30は、後部車輪31とその支持フ
レーム32を左右別個に構成されている。そして、その
支持フレーム32は、それぞれ前半部の上側に前記支持
フレーム11と同様に、下部走行体のセンターフレーム
3におけるトラックフレームの取付部4と合致するよう
に形成された取付座32aが設けられ、当然取付ボルト
穴も前記取付部4に設けられるボルト穴と合致して取付
けられるようにされている。また、その支持フレーム3
2の後半部は、二股状に形成されて、その二股空間位置
に後部車輪31が支持フレーム32の軸線方向に回転自
在なように支持軸で支持されている。なお、この後部車
輪31を備える支持フレーム32は、前記センターフレ
ーム3に取付けた状態で前記前部走行治具10の装着高
さと合致して、センターフレーム3が水平に支持される
ようになされている。
【0022】また、前記後部の支持フレーム32には、
その前下部に前記の前部車輪の支持フレーム11と同様
に、補助車輪取付片33が付設されて、この補助車輪取
付片33に固定ピンによる固定位置を差し替えることに
より車輪を接地状態から浮き上がらせて牽引時に支障を
来さないようにする補助車輪34が設けられている。こ
の補助車輪34は、キャスターで、後部車輪30とその
支持フレーム31を下部走行体のセンターフレーム3に
取付ける際に、姿勢を安定させて取付が容易に行え、ま
た、不使用時に移動させるのに安定性を確保できるよう
に設けられている。
【0023】このように構成される前部走行治具10と
後部走行治具30は、図5に建設機械の組立ライン上で
の牽引式搬送治具装着要領の斜視図で示されるように、
組立ライン6のレール7上を移動する組立作業台車5上
に下部走行体のセンターフレーム3を従来の作業要領で
搭載して前工程から移動する過程で、前記走行治具10
と後部走行治具30を、それぞれの取付座11a,32
aをセンターフレーム3のトラックフレーム取付部4
に、車輪が前後方向になるようにして取付ける。この状
態で各治具の車輪(前部車輪13および後部車輪31)
は、いずれも組立ライン6上で接地しない状態になって
いる。
【0024】この状態で、図6(a)〜(d)に組立ラ
インでのラインオフ方法を表わす図で示されるように、
組立ライン6において下部走行体のセンターフレーム3
上に旋回機構を介して上部旋回体3を組み立て、各部の
チェックを行って組立ライン6の終端まで移動すると、
リフター8を設置された搬出ピット9が設けられてい
て、組立を終えた建設機械50がリフター8のテーブル
上に移動する(図6(b)参照)。このリフター8を設
置してある搬出ピット9では、リフター8のテーブルに
組立作業台車5が載って前後の走行治具10,30がそ
のテーブルから外れて位置するようにされている。
【0025】このリフター8のテーブル上に組立られた
建設機械50を載置する組立作業台車5が搭載し終える
と、リフター8を作動させてテーブルを下降させる。す
ると、図6(c)で示されるように、リフター8のテー
ブルに組立作業台車5のみが載った状態で下降して、テ
ーブルの下降途中で組み立てられた建設機械50に装着
された走行治具10,30が搬出ピット9の床面に着地
する。その結果、建設機械50の本体部分は下部に装着
されている前部走行治具10と後部走行治具30の各車
輪13および31によって走行可能な状態になる(図6
(d)参照)。したがって、前部走行治具10の牽引桿
18に牽引車両を繋いで牽引させることにより、所要の
場所に移動させることができる。
【0026】前部走行治具10には、前述のように操舵
手段が組み込まれているので、牽引車両によって牽引桿
18を介して前部走行治具10を牽引させるとき、牽引
桿18を方向変換のために直進状態から左右いずれか一
方に移動させると、その牽引桿18が基端部の連結ピン
17を支点として回動変位することにより、その中間点
にピン20aで連結される操舵用連結ロッド21が変位
させられて、その操舵用連結ロッド21他端にピン20
bで連結されるアーム19が引かれ(または押され)、
それに伴いアーム19の取付く支持ブラケット14,1
4が一斉に取付軸14aを基準に回動されて前部車輪1
3の回転する向きを変えることができる。この際、牽引
桿18の基端の連結ピン17軸芯とアーム19,19に
対する連結ロッド21,21の連結ピン20b、20b
との位置関係を幾何学的に選定しておくことで、前部車
輪13,13を旋回内径側に比べて旋回外周側をより大
きく変位させることができ、走行時における操舵を容易
にすることができる。
【0027】所要位置に牽引移動させて後、例えば出荷
する場合には下部走行体のセンターフレームに玉掛けし
てクレーンにより吊り上げる状態で前後両走行治具1
0,30の取付座11a,32aと取付部4との締結ボ
ルトを外すことにより、治具を撤去することが可能にな
る。なお、前後両治具10,30の支持フレーム11,
32端部に付設されている補助車輪24,34をいずれ
も使用状態に設定して固定させれば、それぞれを安定し
た姿勢で走行させて移動できるようになる。
【0028】このように、本実施の形態で説明した牽引
搬送治具は、これを組立ラインから作業機など上部旋回
体に装着もしくは出荷の荷姿として次ぎの工程に搬送す
る段階まで使用して、用済みとなれば、取り外して再び
組立ラインに戻すことで、次ぎの組立作業に反復して使
用できる。したがって、組立ラインからのラインオフに
際して従来のような搬送台車に対する移載作業を必要と
せず効率よく作業できるのである。
【0029】上記説明においては、油圧ショベルの組立
作業について記載したが、その他の大型建設機械におい
ても、分解搬送する従来の方式に代えて、対応する取付
構造とすることで採用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる大型建設機械の牽引搬
送治具の一実施形態を表わす側面図である。
【図2】図2は、図1の要部を表わす平面図である。
【図3】図3は、前部走行治具の平面図である。
【図4】図4は、図3のA−A視図である。
【図5】図5は、建設機械の組立ライン上での牽引式搬
送治具装着要領の斜視図である。
【図6】図6(a)〜(d)は、組立ラインでのライン
オフ方法を表わす図である。
【図7】図7は、従来の大型建設機械の組立ラインでの
ラインオフ方法を表わす図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 3 下部走行体のセンターフレーム 4 取付部 5 組立作業台車 6 組立ライン 10 前部走行治具 11,32 支持フレーム 13 前部車輪 15 接続ビーム 18 牽引桿 19 アーム 21 操舵用連結ロッド 23,33 補助車輪取付片 24,34 補助車輪 30 後部走行治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 輝雄 大阪府枚方市上野3丁目1−1 株式会社 小松製作所大阪工場内 Fターム(参考) 3C030 DA29 3F015 AA11 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 履帯走行式建設機械の組立ラインにおい
    て、前工程から組立作業台車により搬送される上部旋回
    体を組み付けた下部走行体のセンターフレームに牽引式
    搬送治具を装着し、牽引して組立ラインをラインオフさ
    せることを特徴とする大型建設機械の出荷方法。
  2. 【請求項2】 上部旋回体と下部走行体とを旋回機構を
    介して組立てられている建設機械の組立・出荷に用いる
    ものであって、 a)走行体フレームの走行手段取付部を利用して組み付
    けられる一対の走行車輪とその支持機構とでなる後部走
    行治具、 b)前記走行体フレームの走行手段取付部を利用して組
    み付けられて牽引桿に連結される支持機構により支持さ
    れる左右一対の前部走行車輪および c)前記左右一対の前部走行車輪の支持部に連結されて
    走行舵角を伝達する連結ロッドを左右に配した牽引桿 を備えることを特徴とする大型建設機械の牽引搬送治
    具。
  3. 【請求項3】 前記後部走行車輪の支持機構および前部
    走行車輪の支持機構における各フレームに、固定ピンの
    差換えにより不使用時支持位置から車輪を浮上がらせる
    ようにさせる補助車輪が付設されている構成である請求
    項2に記載の大型建設機械の自走式分解搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008120500A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Hitachi Plant Technologies Ltd 基板組立装置の搬送治具と搬送方法

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