JP3881853B2 - 走行体のフレーム構造及びこれを備えたクレーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪の支持、駆動及び操舵手段を構成するアクスルを備えた走行ユニットを車体側のフレームに取り付けてなる走行体のフレーム構造、及び該フレーム構造を備えたクレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
港湾等において荷役作業を行うジブクレーンは、走行用車輪の1輪あたりの輪重が大きく、また安定性が必要とされるため、レール軌道式台車で搬送するものが主流であったが、走行装置の回転半径が小さく機動性に富むタイヤ走行式のものが、近年多く用いられるようになってきた。
【0003】
図6はかかるタイヤ走行式ジブクレーンの概略構造図、図7は走行装置の一部平面図(図6のD―D矢視図)である。図6において、300はジブクレーン、031はブーム、033はクレーン本体、032は走行装置、038は該走行装置32を支持するフレームである。
前記走行装置032の構造を示す図7において、034はダブルタイヤ型の車輪であり、左右各2本のアクスルにて支持および駆動されている。035は前記各アクスルに取り付けられた駆動レバー、036は各駆動レバー9035を連結する連結リンクである。
【0004】
かかる走行装置032において、図示しない操作手段によって前記駆動レバー035の1つを操作すると、該駆動レバー035の回動に伴い前記連結リンク036を介して他の駆動レバー035が同期して回動せしめられ、各駆動レバー035に連結されているアクスル及び車輪034の操向がなされる。
一方、前記ジブクレーン300からの大重量は剛体にて構成されたフレーム038で集中して受け、前記各走行装置032に直接伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6、7に示されるタイヤ走行式ジブクレーンにあっては、ジブクレーン300からの大重量を受ける剛体のフレーム038に各走行装置032が直接取り付けられていることから前記剛体のフレーム038と各走行装置032との間に柔構造がなく該走行装置032が上部のフレーム038側の変位に追従できず、ジブクレーン300からの大重量がフレーム038を経て各走行装置032に直接負荷されるため、前記のような大重量が作用した状態での走行中において前記フレーム038側から各走行装置032に伝達される荷重が不均一となって、一部の走行装置032に過大な荷重が分配されることとなって、該走行装置032の破損を誘発する。
【0006】
また、かかる従来技術にあっては、大形の剛体のフレーム038に複数の走行装置032が直接取り付けられているため、ジブクレーンの輸送時には、前記フレーム038から複数の走行装置032を取り外して輸送し、稼働先において複数の走行装置032を再度フレーム038に取り付けることを要し、ジブクレーンの輸送及び組立が煩雑で多くの作業工数を必要とする。
また前記のように複数の走行装置032は大形の剛体のフレーム038に直接取り付けられていることから、該走行装置032を装備しての台車単体の走行試験を行う際には大形で大重量のフレーム038に各走行装置032を取り付けた状態にて行うことを要するため、かかる台車単体の走行試験の実施は実質的に不可能となる。
【0007】
また、前記大形の剛体のフレーム038と各走行装置032との間に、前記剛体のフレーム038側の大重量を支持し得る強度を有する搬送車フレームを介装し、該搬送車フレームに前記各走行装置032を取り付ける構造としたものが提案されているが、かかる搬送車フレームを装備したものにあっては、高剛性の搬送車フレームの加設を必要とするため装置の重量が増大するとともに、搬送車フレームの強度が前記剛体フレーム038よりも小さい場合には、該搬送車フレーム側に応力が集中して搬送車フレームが破損を起こし易い。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、複数の走行装置を上部側の剛体フレームの変位に追従可能として各走行装置の均一な荷重を負荷せしめることにより走行装置及びフレームの耐久性が向上し、輸送及び組立作業性が向上するとともに軽量化され、さらには台車単体の走行試験を容易に実施可能とした走行体のフレーム構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、車輪の支持、駆動及び操舵手段を構成するアクスルを備えた走行ユニットを車体側のフレームに取り付けてなる走行体のフレーム構造において、前記フレームは、上部側に配置されて車体側荷重が負荷される高剛性の剛体フレームと、該剛体フレーム下部の車体前後方向及び車体幅方向複数箇所に取り付けられるとともに下部に前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体と、前記支持体間に車体前後方向及び車体幅方向に延設されて両端部を前記該支持体に取り付けられた前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造フレームとよりなり、前記柔構造フレームは複数個の分割フレームをフレーム継手にて上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能にかつ着脱可能に連結されてなり、さらに、前記柔構造フレームには油圧装置、制御盤およびこれらに接続される配管、配線が装着され、前記柔構造フレームにて前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体を結合することによって前記剛体フレームから独立して走行可能な走行装置が構成されることを特徴とする走行体のフレーム構造を提案する。
【0010】
前記フレーム継手は、好ましくは請求項2記載のように、内面が球面の軸受部に外面が球面の球面軸部を相対回動可能に嵌合してなる球面軸受にて構成する。
また、前記フレーム継手は、好ましくは請求項3記載のように、フレームに加工された長穴の長手方向に相対移動可能かつ回転可能に嵌合してなる回転ローラと軸にて構成された軸受にて構成する。
【0011】
請求項4ないし5記載の発明は、前記柔構造フレームの具体的構成に係り、請求項4の発明は請求項1において、前記柔構造フレームは、車体前後方向に延設されて前端部及び後端部が前記支持体に夫々取り付けられるとともに、中間部に前記フレーム継手が設けられて該フレーム継手にて屈曲可能に構成されてなることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は請求項1において、前記柔構造フレームは、車体幅方向に延設されて両端部が前記支持体に夫々取り付けられるとともに、中間部に前記フレーム継手が設けられて該フレーム継手にて屈曲可能に構成されてなることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は請求項1において、前記柔構造フレームは車体前後方向に延設されて両端部を前記支持体に取り付けられるとともに中間部に介装されたフレーム継手にて屈曲可能にされた縦柔構造フレームと車体幅方向に延設されて両端部を前記支持体に取り付けられるとともに中間部に介装されたフレーム継手にて屈曲可能にされた横柔構造フレームとにより構成され、前記各走行ユニットは支持部材の前後端部に前記アクスルを夫々支持して構成されるとともに前記各支持体の下部に揺動可能に支持されてなることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1の発明をクレーンに適用したものであり、車輪の支持、駆動及び操舵手段を構成するアクスルを備えた走行ユニットを車体側のフレームに取り付けてなる走行装置により移動可能にされたクレーンにおいて、前記フレームは、上部側に配置されて車体側荷重が負荷される高剛性の剛体フレームと、該剛体フレーム下部の車体前後方向及び車体幅方向複数箇所に取り付けられるとともに下部に前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体と、前記支持体間に車体前後方向及び車体幅方向に延設されて両端部を該支持体に取り付けられた前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造フレームとよりなり、前記柔構造フレームは複数個の分割フレームをフレーム継手にて上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能にかつ着脱可能に連結されてなり、さらに、前記柔構造フレームには油圧装置、制御盤およびこれらに接続される配管、配線が装着され、前記柔構造フレームにて前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体を結合することによって前記剛体フレームから独立して走行可能な走行装置が構成されることを特徴とするクレーンにある。
【0015】
かかる発明によれば、剛体フレームの下部に取り付けられるとともに下部に走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体の間を、車体前後方向及び車体幅方向に延設されて前記剛体フレームより剛性の小さい柔構造フレームで連結し、該柔構造フレームの中間部に設けられたフレーム継手によって上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能なフレーム構造となっているため、複数個の支持体及びこれに夫々取り付けられた走行ユニットは、前記柔構造フレームとフレーム継手とにより連結された独立して上下動可能な独立懸架の形態にて前記剛体フレームを支持することとなり、該剛体フレームからの大荷重を独立懸架された複数個の支持体及び走行ユニットの中心部位に均等に負荷させることができる。
【0016】
これにより、従来技術のように各走行装置の荷重が不均一となって一部の走行装置に過大な荷重が分配され該走行装置の破損を誘発するような事態の発生が回避され、耐久性の大なる走行装置が得られる。
また、前記複数個の支持体及び走行ユニットを中間部にフレーム継手が介装された柔構造フレームに連結しているため、前記剛体フレーム側に撓みや歪みが生じてもこれらに追従して前記柔構造フレームが変位でき、該柔構造フレームにおける過大な応力の発生が回避され、柔構造フレームは高い耐久性を保持できる。
また中間部にフレーム継手が介装された前記柔構造フレームには前記剛体フレームからの荷重は作用しないので、大きな強度は不要となり軽量の柔構造フレームで足り、フレーム構造の軽量化が実現できる。
【0017】
またかかる発明によれば、前記走行ユニットが装着された複数個の支持体を柔構造フレームによって結合することにより前記剛体フレームから切り離して走行装置を構成できることとなり、さらに該走行装置に油圧装置、制御盤等の機器及びこれらに接続される配管や配線を装着することにより、前記剛体フレームから独立して、走行装置を装備しての台車単体の走行試験を容易に行うことができる。
【0018】
さらに、中間部に前記フレーム継手が介装された柔構造フレームによって走行ユニットが装着された複数個の支持体を結合して走行装置を構成しているため、フレーム継手において走行装置を容易に分離することができ、装置の輸送及び組立が簡単化され輸送及び組立作業性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0020】
図1は本発明の実施例に係るタイヤ走行式ジブクレーン用走行装置の平面図、図2は図1のA―A矢視図(側面図)である。図3はフレーム継手部の詳細を示す図1のB−B線断面図及びC―C線断面図である。図4はクレーン構造の第2実施例における図1のA−A矢視図である。図5はフレーム継手部の詳細を示す図4のE−E線断面図である。図6は本発明が適用されるジブクレーンの概略構造図である。
【0021】
本発明が適用されるジブクレーンの概略構造を示す図6において、300はジブクレーン、031はブーム、033はクレーン本体、032は走行装置、038は該走行装置032を支持するフレームであり、該フレーム038及び走行装置032は従来技術のものを示してある。
本発明は前記ジブクレーン300を含む走行体のフレーム構造の改良に係るものである。
本発明の実施例に係る前記ジブクレーンのフレーム構造及び走行装置の構造を示す図1ないし図4において、10は上部に前記ジブクレーン30が搭載される車体のフレームで、前記ジブクレーン30からの大荷重を支持し得る高剛性の剛体フレームにて構成される。
【0022】
1は走行用の台車ユニットで、前記剛体フレーム10の下部に、走行装置の重心G1に対称に後述する手段にて4組設けられ(偶数組であればよい)、次のように構成されている。
即ち図1ないし図4において、3は前記台車ユニット1と同数設けられたブラケットで、下部側に前記台車ユニット1が後述する手段にて取り付けられるとともに上面を複数のボルト003により前記剛体フレーム10の下面に固定されている。2は支持アームで、その中央部が前記ブラケット3の下部に支持ピン11を介して前後方向に回動可能に支持され、いわゆるバランスビーム構造に構成されている。
【0023】
04は両端部に車輪4を支持するとともに、該車輪4に連結される車軸18を駆動する駆動手段及び操舵手段を備えた油圧操舵式のアクスルである。該アクスル04は前記支持アーム2の両端部に各1個、支持ピン(図示省略)を介して車幅方向に回動可能に支持されている。
従って、前記台車ユニット1は、剛体フレーム10下部の走行装置重心G1に対称な4箇所に固定された4個のブラケット3の下部に、中央部を該ブラケット3に支持ピン11を介して前後方向に回動可能に支持されたバランスビーム構造の支持アーム2の両端部に2個のアクスル04が取り付けられて構成される。
さらに前記アクスル04は車幅方向(左右方向)に回動可能に支持され、各アクスル04の両端部に連結された車輪4は走行路面の凹凸に従い前後及び左右に自在に上下動可能となる。
【0024】
20は前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造の縦柔構造フレームで、前記剛体フレーム10下部の車体前後方向及び車体幅方向4箇所に取り付けられている4個の前記ブラケット3の前後2個間ごとに2本設けられるとともに(1本でも3本以上でもよい)、車体前後方向に延設されて両端部を複数のボルト031(図3及び図5参照)により前記ブラケット3に固定されている。
また21は前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造の横柔構造フレームで、前記4個のブラケット3の左右(幅方向)2個間ごとに2本設けられるとともに(1本でも3本以上でもよい)、車体幅方向に延設されて両端部を複数のボルト031(図3及び図5参照)により前記ブラケット3に固定されている。
【0025】
前記縦柔構造フレーム20及び横柔構造フレーム21は、これらの中間部に介装されたフレーム継手30にて分割可能にされるとともに、該フレーム継手30部において上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能の構造となっている。
前記フレーム継手30の詳細図である図3及び図5は、前記縦柔構造フレーム20に介装されたフレーム継手30を示しているが、横柔構造フレーム21に介装されているフレーム継手30も同様な構造である(前記フレーム継手30の構成説明は縦柔構造フレーム20について行う)。
【0026】
フレーム継手30の詳細を示す図3において、33は連結用のピンで、前記縦柔構造フレーム20の一方側20b端部及び2股状に形成された他方側20a端部に貫通されている。該ピン33の両端部にはリテーナ34、35、36及び複数のボルト37によって抜け止めが施されている。030は球面軸受で、前記ピン33の外周に固挿された球面軸部31の球面状の外面に、前記縦柔構造フレーム20の一方側20bの端部穴内に固定された軸受部32の球面状の内面を嵌合してなる。38は球面軸受030潤滑用の油穴である。
かかる構造により、球面軸受030は、前記縦柔構造フレーム20の一方側20bに固定された前記軸受部32の球面状内面を前記縦柔構造フレーム20の他方側20aにピン33を介して固定された球面軸部31の外面が回動自在に嵌合して構成され、前記縦柔構造フレーム20は該球面軸受030の部位において上下方向を含む任意の方向に屈曲可能となる。
また前記フレーム継手30は、前記ボルト37及びリテーナ34、35、36を取り外し、ピン33を抜き出すことにより、容易に分解可能となる。
【0027】
フレーム継手30の他の実施例を示す図5において、33は連結用のピンで、前記縦柔構造フレーム20の一方側20b端部及び2股状に形成された他方側20a端部に貫通されている。該ピン33の両端部にはリテーナ34、35、36及び複数のボルト37によって抜け止めが施されている。41は前記ピン33の外周に固挿されたローラ軸受で、前記縦柔構造フレーム20の一方側20bの端部に形成された長穴42に、穴長手方向に対して移動可能な間隙を持って嵌合してなる。38はフレーム継手30潤滑用の油穴である。
かかる構造により、フレーム継手30は、前記縦柔構造フレーム20の一方側20bに固定されたローラ軸受41が長穴42間を回動自在に嵌合して構成され、前記縦柔構造フレーム20はフレーム継手30の部位において屈曲可能かつ長手方向に相対移動可能な構造となる。
また前記フレーム継手30は、前記ボルト37及びリテーナ34、35、36を取り外し、ピン33を抜き出すことにより、容易に分解可能となる。
【0028】
7及び8は前記縦柔構造フレーム20(横柔構造フレーム21でもよい)に取り付けられた油圧装置及び制御盤である。また前記油圧装置7、制御盤8等に接続される配管や配線は、前記縦柔構造フレーム20あるいは横柔構造フレーム21に取り付けられる。
従って、図1に示されるように、前記台車ユニット1が装着された前記4個のブラケット3を前記縦柔構造フレーム20にて車体前後方向に結合するとともに前記横柔構造フレーム21にて車体幅方向に結合することにより、前記剛体フレーム10から切り離して走行装置を構成できることとなる。そして該走行装置に前記前記油圧装置7、制御盤8等の機器及びこれらに接続される配管や配線を装着することにより、前記剛体フレーム10から独立して、走行装置を装備しての台車単体の走行試験を行うことが可能となる。
【0029】
また前記配管や配線は、前記球面軸受030を備えたフレーム継手30の近傍にコネクタ等を介装させることにより、該フレーム継手30の部位において脱着可能に構成し、前記フレーム継手30部において前記縦柔構造フレーム20あるいは前記横柔構造フレーム21を分割する際には、配管や配線も容易に分離できるように構成する。
【0030】
かかる構成からなるフレーム構造を備えたジブクレーンにおいて、剛体フレーム10に加えられる大荷重は、該剛体フレーム10から複数個(4個)のブラケット(支持体)3に分岐され、各ブラケット3の下部に取り付けられた台車ユニット(走行ユニット)1を経て地面に伝達され支持される。
【0031】
かかる実施例によれば、前記剛体フレーム10下部に取り付けられるとともに下部に前記台車ユニット1が取り付けられた4個のブラケット3の間を、剛性の小さい縦柔構造フレーム20あるいは前記横柔構造フレーム21からなる柔構造フレームで連結し、該柔構造フレームの中間部に設けられたフレーム継手によって上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能なフレーム構造となっているため、複数個の支持体及びこれに夫々取り付けられた台車ユニット(走行ユニット)1は、前記柔構造フレームとフレーム継手とにより連結された独立して上下動可能な独立懸架の形態にて前記剛体フレーム10を支持することとなり、該剛体フレーム10からの大荷重を独立懸架された4個のブラケット3(支持体)及び台車ユニット(走行ユニット)1の中心部03に均等に負荷させることができる。
【0032】
これにより、従来技術のように各走行装置の荷重が不均一となって一部の走行装置に過大な荷重が分配され該走行装置の破損を誘発するような事態の発生が回避され、耐久性の大なる走行装置が得られる。
また、前記4個のブラケット3(支持体)及び台車ユニット(走行ユニット)を中間部にフレーム継手30が介装された柔構造フレームに連結しているため、前記剛体フレーム10側に撓みや歪みが生じてもこれらに追従して前記柔構造フレームが変位でき、柔構造フレームにおける過大な応力の発生が回避される。
また中間部に前記フレーム継手30が介装された柔構造フレームには前記剛体フレーム10からの荷重は作用しないので、大きな強度は不要となり軽量の柔構造フレームで足り、フレーム構造の軽量化が実現できる。
【0033】
またかかる実施例によれば、前記台車ユニット1が装着された4個のブラケット3を柔構造フレームによって結合することにより前記剛体フレーム10から切り離して走行装置を構成できることとなり、さらに該走行装置に油圧装置7、制御盤8等の機器及びこれらに接続される配管や配線を装着することにより、前記剛体フレーム10から独立して、走行装置を装備しての台車単体の走行試験を行うことが可能となる。
【0034】
さらに、中間部に前記フレーム継手30が介装された柔構造フレームによって台車ユニット1が装着された4個のブラケット3を結合して走行装置を構成しているため、フレーム継手30において走行装置を容易に分離することができ、装置の輸送及び組立が簡単化され輸送及び組立作業性が向上する。
【0035】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、剛体フレームの下部に取り付けられた複数個の支持体および走行ユニットの間を車体前後方向及び車体幅方向に剛体フレームより剛性の小さい柔構造フレームで連結し、該柔構造フレームの中間部に設けられたフレーム継手によって上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能なフレーム構造となっているため、複数個の支持体及びこれに夫々取り付けられた走行ユニットは、前記柔構造フレームとフレーム継手とにより連結された独立して上下動可能な独立懸架の形態にて前記剛体フレームを支持することとなり、該剛体フレームからの大荷重を独立懸架された複数個の支持体及び走行ユニットの中心部位に均等に負荷させることができ、前記荷重の不均一に伴う過大荷重による走行装置の破損の発生が回避され、耐久性の大なる走行装置が得られる。
【0036】
また、前記複数個の支持体及び走行ユニットを中間部にフレーム継手が介装された柔構造フレームに連結しているため、前記剛体フレーム側に撓みや歪みが生じてもこれらに追従して前記柔構造フレームが変位でき、該柔構造フレームにおける過大な応力の発生が回避され、柔構造フレームは高い耐久性を保持できる。また中間部にフレーム継手が介装された前記柔構造フレームには前記剛体フレームからの荷重は作用しないので、大きな強度は不要となり軽量の柔構造フレームで足り、フレーム構造の軽量化が実現できる。
【0037】
また前記走行ユニットが装着された複数個の支持体を柔構造フレームによって結合することにより前記剛体フレームから切り離して走行装置を構成できることとなり、さらに該走行装置に油圧装置、制御盤等の機器及びこれらに接続される配管や配線を装着することにより、前記剛体フレームから独立して走行装置を装備しての台車単体の走行試験を容易に行うことができる。
【0038】
さらに、中間部に前記フレーム継手が介装された柔構造フレームによって走行ユニットが装着された複数個の支持体を結合して走行装置を構成しているため、フレーム継手において走行装置を容易に分離することができ、装置の輸送及び組立が簡単化され輸送及び組立作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例に係るタイヤ走行式ジブクレーン用走行装置の平面図である。
【図2】 図1のA―A矢視図(側面図)である。
【図3】 フレーム継手部の詳細を示す図1のB−B線断面図及びC―C線断面図である。
【図4】 フレーム継手部の第2実施例における図1のA−A矢視拡大図である。
【図5】 フレーム継手部の詳細を示す図4のE−E線断面図である。
【図6】 本発明が適用されるジブクレーンの概略構造図である。
【図7】 図6のD―D矢視図である。
【符号の説明】
1 台車ユニット
2 支持アーム
3 ブラケット
4 車輪
04 アクスル
7 油圧装置
8 制御盤
20 縦柔構造フレーム
21 横柔構造フレーム
30 フレーム継手
030 球面軸受
31 球面軸部
32 軸受部
33 ピン
300 ジブクレーン

Claims (7)

  1. 車輪の支持、駆動及び操舵手段を構成するアクスルを備えた走行ユニットを車体側のフレームに取り付けてなる走行体のフレーム構造において、
    前記フレームは、上部側に配置されて車体側荷重が負荷される高剛性の剛体フレームと、該剛体フレーム下部の車体前後方向及び車体幅方向複数箇所に取り付けられるとともに下部に前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体と、前記支持体間に車体前後方向及び車体幅方向に延設されて両端部を前記該支持体に取り付けられた前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造フレームとよりなり、前記柔構造フレームは複数個の分割フレームをフレーム継手にて上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能にかつ着脱可能に連結されてなり、さらに、前記柔構造フレームには油圧装置、制御盤およびこれらに接続される配管、配線が装着され、前記柔構造フレームにて前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体を結合することによって前記剛体フレームから独立して走行可能な走行装置が構成されることを特徴とする走行体のフレーム構造。
  2. 前記フレーム継手は、内面が球面の軸受部に外面が球面の球面軸部を相対回動可能に嵌合してなる球面軸受にて構成されたことを特徴とする請求項1記載の走行体のフレーム構造。
  3. 前記フレーム継手は、フレームに加工された長穴の長手方向に相対移動可能かつ回転可能に嵌合してなる回転ローラと軸にて構成されたことを特徴とする請求項1記載の走行体のフレーム構造。
  4. 前記柔構造フレームは、車体前後方向に延設されて前端部及び後端部が前記支持体に夫々取り付けられるとともに、中間部に前記フレーム継手が設けられて該フレーム継手にて屈曲可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載の走行体のフレーム構造。
  5. 前記柔構造フレームは、車体幅方向に延設されて両端部が前記支持体に夫々取り付けられるとともに、中間部に前記フレーム継手が設けられて該フレーム継手にて屈曲可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載の走行体のフレーム構造。
  6. 前記柔構造フレームは車体前後方向に延設されて両端部を前記支持体に取り付けられるとともに中間部に介装されたフレーム継手にて屈曲可能にされた縦柔構造フレームと車体幅方向に延設されて両端部を前記支持体に取り付けられるとともに中間部に介装されたフレーム継手にて屈曲可能にされた横柔構造フレームとにより構成され、前記各走行ユニットは支持部材の前後端部に前記アクスルを夫々支持して構成されるとともに前記各支持体の下部に揺動可能に支持されてなることを特徴とする請求項1記載の走行体のフレーム構造。
  7. 車輪の支持、駆動及び操舵手段を構成するアクスルを備えた走行ユニットを車体側のフレームに取り付けてなる走行装置により移動可能にされたクレーンにおいて、前記フレームは、上部側に配置されて車体側荷重が負荷される高剛性の剛体フレームと、該剛体フレーム下部の車体前後方向及び車体幅方向複数箇所に取り付けられるとともに下部に前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体と、前記支持体間に車体前後方向及び車体幅方向に延設されて両端部を該支持体に取り付けられた前記剛体フレームよりも剛性の小さい柔構造フレームとよりなり、前記柔構造フレームは複数個の分割フレームをフレーム継手にて上下方向に屈曲可能又は長手方向に相対移動可能にかつ着脱可能に連結されてなり、さらに、前記柔構造フレームには油圧装置、制御盤およびこれらに接続される配管、配線が装着され、前記柔構造フレームにて前記走行ユニットが取り付けられた複数個の支持体を結合することによって前記剛体フレームから独立して走行可能な走行装置が構成されることを特徴とするクレーン。
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