JP2002160669A - 旋回作業機のボンネット構造 - Google Patents
旋回作業機のボンネット構造Info
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Abstract
ットと側部ボンネットとの隣接縁部の表面を面一により
近づけ、また、音漏れ隙間を生じ難くする。 【解決手段】 旋回台3上のエンジン14及び車両機器
を包囲すべく、互いに隣接する後部ボンネット15Bと
側部ボンネット16とを設ける。前記後部ボンネット1
5Bと側部ボンネット16の一方の隣接縁部44aに表
面44bから段差部44cを介して内方へ凹んだ内縁部
44dを形成し、他方の隣接縁部15aに表面15bか
ら屈曲して前記内縁部44dと近接する当接縁部15c
を形成し、両ボンネットの隣接縁部15a,44aの表
面15b、44b間に間溝60を形成する。
Description
部を備えた旋回作業機のボンネット構造に関する。
いては、旋回台上の中央の若干左寄りに運転席を、運転
席の下又は後方にエンジンを、運転席の右側に作動油タ
ンク及び制御弁ユニットをそれぞれ配置し、エンジン及
びエアークリーナ、マフラ等の車両機器は後部ボンネッ
トで、作動油タンク及び制御弁ユニット等の車両機器は
側部ボンネットでそれぞれ覆っており、前記後部ボンネ
ットの側部は側部ボンネットの後部と隣接している。
は、前記後部ボンネットと側部ボンネットとを表面が略
面一になるように配置しているが、両ボンネットの隣接
縁部が略直線的な突き合わせ状態に近接しており、取り
付け公差等により両ボンネットの表面を面一に近づける
ことが困難であり、また、少しの食い違いでも表面不一
致が明確に現れ、組立仕上げが面倒になったり、デザイ
ン上も好ましいものにするのが困難になっており、隙間
を生じて音漏れが生じ易くなっている。
解決できるようにした旋回作業機のボンネット構造を提
供することを目的とする。本発明は、一方のボンネット
の隣接縁部に表面から段差部を介して内方へ凹んだ内縁
部を形成し、他方のボンネットの隣接縁部に前記内縁部
と近接する当接縁部を形成して、両ボンネットの隣接縁
部の表面間に間溝を形成することにより、両ボンネット
の表面を面一により近づけることができ、また、音漏れ
隙間を生じ難くした旋回作業機のボンネット構造を提供
することを目的とする。
のための第1の具体的手段は、旋回台3上のエンジン1
4及び車両機器を包囲すべく、互いに隣接する後部ボン
ネット15Bと側部ボンネットとを設けた旋回作業機の
ボンネット構造において、後部ボンネット15Bと側部
ボンネットの一方の隣接縁部44aに表面44bから段
差部44cを介して内方へ凹んだ内縁部44dを形成
し、他方の隣接縁部15aに表面15bから屈曲して前
記内縁部44dと近接する当接縁部15cを形成し、両
ボンネットの隣接縁部15a,44aの表面15b、4
4b間に間溝60を形成していることである。
b、44bが面一状態により近づき、表面15b、44
bに食い違いが生じても明確になり難く、組立仕上げが
容易になりかつ製品価値が向上し、両隣接縁部間に音漏
れ等を発生する隙間が生じ難くなる。本発明における課
題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段
に加えて、後部ボンネット15Bと側部ボンネットの一
方の隣接縁部44の段差部44cと他方の当接縁部15
cとを、各表面15b、44bから内方へ傾斜した傾斜
面に形成して、前記間溝60を断面略V字形状に形成し
ていることである。
違いが生じても、より不明確になり、組立仕上げが容易
になりかつ製品価値を向上する。本発明における課題解
決のための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手
段に加えて、前記後部ボンネット15Bの隣接縁部15
aを上下方向中途部から下側を側部ボンネット側へ膨出
させ、それに対応して側部ボンネット側を凹ませてお
り、前記膨出部61は下広がり形状であることである。
これによって、組立仕上げがより容易になりかつ製品価
値が向上する。
に基づいて説明する。図5、6において、1は旋回作業
機として例示する後方小旋回型のバックホーであり、こ
のバックホー1はクローラ走行装置2と、旋回台3を有
する上部体5と、掘削装置4とから主構成されている。
クローラ走行装置2は、トラックフレーム6の左右サイ
ドフレーム7の前後部に駆動輪8、従動輪9及び複数個
の転輪10を回転自在に支持し、これらにゴム製又は鉄
製のクローラ11を巻き付け、前記駆動輪8を油圧モー
タ等の走行駆動源で駆動するように構成されている。
ベアリング12を介して旋回台3を旋回軸Xを中心に旋
回自在に搭載しており、前部にはドーザ13を昇降自在
に装着している。旋回台3は、基本となるベースプレー
ト3A上にフレーム、縦壁、支持台等を溶着して形成さ
れており、エンジン14、主ボンネット15、側部ボン
ネット16、運転席17、操縦装置18等が搭載され、
これらによって上部体5が形成されている。操縦装置1
8は、運転席17の左右に配置された右手操縦手段18
R及び左手操縦手段18Lを備えている。
8となっており、ベースプレート3Aの前部には、ブラ
ケット19を介して掘削装置4が縦軸回り揺動自在に装
着されている。この旋回台3は、左右側部は前後方向と
略平行に形成され、前部が前後方向と略直角に形成さ
れ、後部及び左右側部と前部との間のコーナ部が略円弧
に形成され、それらは旋回軸Xを曲率中心とする略円弧
であって、その旋回範囲内に左右側部及び前部の外面が
位置する形状である。
を介して支持された揺動ブラケット20にブーム21と
ブームシリンダ22の各基端部を枢支し、ブーム21の
先端にアーム23を枢支してアームシリンダ24で揺動
可能にし、アーム23の先端にバケット25を枢支して
バケットシリンダ26で掬い及びダンプ動作可能にして
いる。図3〜6において、前記揺動ブラケット20を揺
動するスイングシリンダ27は、旋回台3のベースプレ
ート3Aの右側に配置されていて、その基部がベースプ
レート3Aに枢支されている。
ウェイト)30を設け、このウエイト30の前側にエン
ジン14を搭載し、このエンジン14を配置したエンジ
ンルーム31を包囲するように主ボンネット15を設
け、この主ボンネット15の前側に運転席17を取り付
け台及びサスペンション装置32を介して設けている。
前記エンジンルーム31において、掘削装置4を前側と
して、エンジン14は横向き(クランク軸が左右方向)
に配置され、その左側に多連式の油圧ポンプ33が装備
され、右側にラジエータ34が配置されている。
ぐようにパイプ材等で形成された支持フレーム(図示せ
ず)が設けられ、この支持フレームにマフラ29、エア
ーフィルタ及びその他の車両機器が装着され、エンジン
14の前側には仕切り板35が設けられている。また、
運転席17の後側に日除け装置36(又はロプス)が立
設されている。ラジエータ34のラジエータファンは吸
い込み式で、主ボンネット15の右側部及び主ボンネッ
ト15の右前部と内部が連通した側部ボンネット16の
空気孔16Aから空気を吸引して、主ボンネット15の
左側から外方へ熱風を吐出するようになっている。
配置され、左横には燃料タンク38が配置され、旋回台
3の右側にはラジエータ34の前方に作動油タンク41
及び制御弁ユニット42等が配置されており、これらは
側部ボンネット16によって覆われている。前記主ボン
ネット15は、エンジンルーム31の前側に位置するボ
ンネット前部15Aと、エンジンルーム31内点検のた
めに後側に位置する開閉自在な後部ボンネット15Bと
を有し、前記ボンネット前部15Aと後部ボンネット1
5Bとの右側で隣接して側部ボンネット16が配置さ
れ、それぞれは合成樹脂(又は板金)で形成されてい
る。
フレームに固定され、仕切り板35の前側で立ち上がっ
てエンジン14の前上方を覆い、左側部は運転席17の
左側方に突出して燃料タンク38の上方を覆っている。
後部ボンネット15Bは前上部が支持フレームに蝶番を
介して開閉自在に枢支されており、エンジン14、油圧
ポンプ33及びラジエータ34の後半分を覆い、開放す
ることにより、これらのメンテナンスができるようにな
っている。側部ボンネット16は、作動油タンク41の
左側面(運転席17側の面)に取り付けられた側板カバ
ー43と、作動油タンク41等を開閉自在に包囲する側
部ボンネットカバー44とを有している。
タンク41及び制御弁ユニット42を覆うだけでなくラ
ジエータ34も覆っており、前下部を蝶番を介して枢支
してもよいが、左側上部で側板カバー43の上部に蝶番
を介して開閉自在に枢支していて、前記蝶番は軸芯方向
に移動することにより着脱自在になっており、側部ボン
ネットカバー44を開放することにより又は離脱するこ
とにより、旋回台3の右側部を露出して、内部機器を一
度にメンテナンスできるようにしている。この側部ボン
ネットカバー44は、後上部を蝶番を介して支持フレー
ムに枢支し、前開き開閉自在にしてもよく、また、その
前部に空気取り入れ口を形成しておいて、前側から吸引
した空気を、作動油タンク41及び制御弁ユニット42
を経てラジエータ34に流すようにしてもよい。
主ボンネット15の後部ボンネット15Bの右前部と隣
接しており、この側部ボンネットカバー44の後部の隣
接縁部44aには表面44bから段差部44cを介して
内方へ凹んだ内縁部44dを形成しており、後部ボンネ
ット15Bの右前部の隣接縁部15aに表面15bから
屈曲して前記内縁部44dと近接する当接縁部15cを
形成しており、両ボンネット15、16の隣接縁部15
a、44aの表面15b、44b間に間溝60を形成し
ている。
44dに当接縁部15cが当接(又は近接)するので、
ボンネット内外を十分に仕切り、エアー漏れ、音漏れを
少なくすることができ、両部の表面15b、44bを可
及的に面一にすることができる。しかも、両部の表面1
5b、44bは間溝60の幅だけ隔てられることにな
り、ボンネット内外方向に段違いになっても、その段違
いが見え難くなっている。即ち、ライン合わせをする必
要がなくなる。前記隣接縁部44aの段差部44cと隣
接縁部15aの当接縁部15cとは、各表面15b、4
4bから内方へ傾斜した傾斜面に形成されていて、前記
間溝60を断面略V字形状(略台形状を含む)に形成し
ている。
ともできるが、断面略V字形状に形成する方が、溝は浅
く感じられ、引っ掛かりも生じ難く、両部の表面15
b、44bがあたかも連続しているかの感が得られる。
図5から明らかなように、前記両隣接縁部15a、44
aは、旋回台3の後部の円弧形状の範囲内に位置してお
り、両部の表面15b、44bはそれぞれ円弧形状であ
るので、表面15b、44bの段違いはさらに見え難く
なっており、完全な面一が要求されなく、組立仕上げ作
業が簡便になる。
5aは、上下方向中途部から下側が側部ボンネットカバ
ー44側へ膨出されて膨出部61が形成されており、そ
れに対応して側部ボンネットカバー44の上下方向中途
部から下側が凹まされており、隣接縁部15aの前記膨
出部61は下広がり形状になっている。このように、隣
接縁部15aに膨出部61を形成することにより、後部
ボンネット15Bの下半分は上半分より開口面積が広く
なり、防虫網の清掃等で頻繁にメンテナンスが必要なラ
ジエータ34の前面下部近傍を開放することができ、側
部ボンネットカバー44を開放しなくともメンテナンス
が可能になる。
61及びそれに対応する凹部を形成することにより、間
溝60は直線状部から円弧状部に連続しかつ屈曲された
線状となり、直線状間溝60を形成する後部ボンネット
15Bの上半分を側部ボンネットカバー44と同色に塗
装してツートンカラーカバー部材にし、かつ円弧状間溝
60を形成する後部ボンネット15Bの下半分を側部ボ
ンネットカバー44等と異色に塗装しておくと、側部ボ
ンネットカバー44が膨出部61を有するツートンカラ
ーカバー部材の如くになり、量感、質感を与えることが
できるようになる。
転席17の左前方に突出しており、左側の側部ボンネッ
トカバーの役目をしており、この部分の後部と後部ボン
ネット15Bの左前部との間にも、前記構成の隣接縁部
15a、44aが形成されている。また、後部ボンネッ
ト15Bは側部ボンネットカバー44よりも開閉頻度が
多いので、後部ボンネット15Bを開放してから側部ボ
ンネットカバー44を開放するように構成する方が好ま
しいが、後部ボンネット15Bの右前部の隣接縁部15
aに表面から段差部を介して内方へ凹んだ内縁部を形成
し、側部ボンネットカバー44の後部の隣接縁部44a
に表面から屈曲して前記内縁部と近接する当接縁部を形
成するようにしてもよい。
スプレート3A上にはスイングシリンダ27に跨る状態
に、載置台46がボルト固定されている。この載置台4
6は、脚部46Aで制御弁ユニット42を載置する載置
板46Bを固定し、この載置板46Bに前後支柱台46
Cを立設して作動油タンク41を取り付けている。前記
スイングシリンダ27、制御弁ユニット42及び作動油
タンク41を上下3段式に配列することにより、上下ス
ペースを有効に利用した立体配置となり、平面的なスペ
ースを可及的に小さくできるようになり、これら3つの
熱発生源が一箇所にまとめられ、運転席17から確実に
離隔して、運転環境への熱影響を少なくしている。
面に複数個(図では4個)のステー47を固着し、この
ステー47及び止めネジ52を介して側板カバー43を
取り付けており、作動油タンク41と側板カバー43と
の間には、スイングシリンダ27、制御弁ユニット42
及び作動油タンク41からの熱で側板カバー43を加熱
しないように、断熱するに十分な空気層を確保するため
の間隙が形成されている。53は作動油タンク41の後
部に接続したサクションホース、54は注入口キャップ
をそれぞれ示している。
のドレンパイプ48が取り付けられ、可撓性のホース4
9を介してベースプレート3A側に取り付けたドレンプ
ラグ50と連結されている。図7において、マフラ29
は吸入管部29Aをエンジン14に装着されたエキゾー
ストマニホールド65に接続し、排出管部29Bをマフ
ラパイプ66と接続している。前記吸入管部29Aとエ
キゾーストマニホールド65との接続は、従来において
は、エキゾーストマニホールド65の接続端部65Aに
フランジ部を形成し、これにパッキンを介在してフラン
ジ部を有する継手管をボルト締結し、この継手管と吸入
管部29Aとを嵌合してバンドで締め付けるように構成
しており、排出管部29Bとマフラパイプ66のバンド
接続と同様にしていた。
略し、エキゾーストマニホールド65の接続端部65A
を小径に機械加工して吸入管部29Aに直接嵌合し、バ
ンド67で締め付けるようにしている。これによっ
て、、排ガスの洩れる可能性のある箇所が減少でき、製
作コストも安価にできる。この場合、主ボンネット15
内でエアークリーナ等を支持している支持フレームにマ
フラ29を取り付け支持させておくことが好ましい。な
お、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形することができる。例えば、バックホー1
としては、標準旋回型、超小旋回型等であってもよく、
日除け装置36の代わりに旋回台3に運転席17を包囲
するキャビンを搭載したものでもよい。
ットの表面15b、44bが面一状態により近づき、表
面15b、44bに食い違いが生じても明確になり難
く、組立仕上げが容易になりかつ製品価値が向上し、両
隣接縁部15a,44a間に音漏れ等を発生する隙間が
生じ難くできる。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 旋回台上のエンジン及び車両機器を包囲
すべく、互いに隣接する後部ボンネットと側部ボンネッ
トとを設けた旋回作業機のボンネット構造において、 後部ボンネットと側部ボンネットの一方の隣接縁部に表
面から段差部を介して内方へ凹んだ内縁部を形成し、他
方の隣接縁部に表面から屈曲して前記内縁部と近接する
当接縁部を形成し、両ボンネットの隣接縁部の表面間に
間溝を形成していることを特徴とする旋回作業機のボン
ネット構造。 - 【請求項2】 後部ボンネットと側部ボンネットの一方
の隣接縁部の段差部と他方の当接縁部とを、各表面から
内方へ傾斜した傾斜面に形成して、前記間溝を断面略V
字形状に形成していることを特徴とする請求項1に記載
の旋回作業機のボンネット構造。 - 【請求項3】 前記後部ボンネットの隣接縁部を上下方
向中途部から下側を側部ボンネット側へ膨出させ、それ
に対応して側部ボンネット側を凹ませており、前記膨出
部は下広がり形状であることを特徴とする請求項1又は
2に記載の旋回作業機のボンネット構造。
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