JP2002159949A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2002159949A JP2001262248A JP2001262248A JP2002159949A JP 2002159949 A JP2002159949 A JP 2002159949A JP 2001262248 A JP2001262248 A JP 2001262248A JP 2001262248 A JP2001262248 A JP 2001262248A JP 2002159949 A JP2002159949 A JP 2002159949A
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Yasuhiro Ishida
泰啓 石田
Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Hiromi Nanjo
博己 南條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二重筒構造のような熱交換器が不要となって部
品点数の削減による低コスト化、装置の小型化を図るこ
とができ、また処理槽を加熱していた後に無駄に排熱さ
れていた熱を有効利用して、熱効率の向上を図ることが
できる有機物処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】投入される生ごみ等の有機物を処理する二
重底構造の処理槽11と、処理槽11からの排気ガスを
加熱手段と触媒を用いて加熱脱臭する脱臭機構40と、
脱臭機構40で加熱脱臭された排気ガスを処理槽11の
二重底部11dに通して外部に排出する空気流路と、処
理槽11から脱臭装置40に送られる排気ガスと脱臭機
構で加熱脱臭され、処理槽11の二重底部11dに送ら
れた排気ガスとを熱交換する熱交換機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ等の有機物
を処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物の処理
時に発生する水蒸気や悪臭を含んだ排気ガスを加熱脱臭
する脱臭機構を備えた有機物処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生ごみ等の有機物を処理する有機物処理
装置としては、処理槽内に有機物を分解する微生物の担
体を収納し、処理槽内を微生物の活性化温度(例えば約
60℃前後)に維持して発酵させて有機物を分解処理す
るものや、微生物を用いずに処理槽内の有機物をより高
温で加熱乾燥させて分解処理するものがある。これらの
いずれのものにおいても、生ごみ等の有機物に含まれる
水分を蒸発させ、水蒸気を含んだ排気ガスとして外部に
排出するようにしているが、この排気ガスには有機物の
分解時に発生する悪臭が含まれる。上記のような生ごみ
等の有機物の分解時に発生する悪臭のように、臭いの成
分や量が一様ではなく、高濃度である場合の脱臭方法と
しては、臭いを含む排気ガスを約300℃以上に加熱
し、触媒と接触させて、酸化分解を行う方法が有効であ
る。従来より、上記のような脱臭機構で加熱された排気
ガスを有効利用して、処理槽底部を加熱すると共に、処
理槽内に供給する外気を加熱して、処理槽内全体を微生
物の活性化温度に維持して生ごみ等の有機物を分解処理
する装置が知られている。図25は、この種の有機物処
理装置として、例えばコンビニエンスストア等で用いら
れる業務用の有機物処理装置の基本的構成を示す概略構
成図である。この有機物処理装置は、有機物を分解する
微生物の担体を収納し、投入される生ごみ等の有機物を
微生物担体と攪拌混合しながら分解処理する二重底構造
の処理槽1と、この処理槽1からの排気ガスをヒータ2
と触媒3を用いて加熱脱臭する脱臭機構4と、この脱臭
機構4からの高温排気ガスを通す内筒5aと処理槽1内
に供給する外気を通す外筒5bから成る二重筒構造の熱
交換器5と、この熱交換器5の内筒5aを介して処理槽
1の二重底部1aに供給される排気ガスを吸引して外部
に排出するファン6とから構成されている。この有機物
処理装置においては、処理槽1内からフィルタ1bを介
して排出される排気ガスが脱臭機構4に供給され、ヒー
タ2により約300℃以上に加熱され、加熱された排気
ガスが触媒3を通ることにより脱臭される。脱臭機構4
を通って250℃前後になった高温排気ガスは二重筒構
造の熱交換器5の内筒5a側に入って、外筒5b側を通
る外気と熱交換することにより外気をプレヒートとして
60℃前後に暖め、暖められた外気が処理槽1内に供給
される。一方、熱交換器5の内筒5a側を通った高温排
気ガスは150〜200℃の温度を保って処理槽1の二
重底部1aに供給され、処理槽1を加熱した後、ファン
6により外部に排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来技術においては、二重筒構造の熱交換器5が必要と
なるので、部品点数の増加により装置がコスト高となる
と共に、熱交換器5を配置するためのスペースを確保し
なければならないため、その分、装置が大型化する等の
課題があった。また、脱臭機構4からの高温排気ガスは
150℃〜200℃を保って処理槽1の二重底部に供給
されているが、処理槽1内を例えば60℃前後に保つに
は加熱し過ぎが生じる場合があると共に、処理槽1を加
熱した後はファン6により外部に排熱されており、熱効
率が余りよくなかった。そこで、本願発明はこのような
課題を解決するためになされたものであり、従来の二重
筒構造のような熱交換器が不要となって部品点数の削減
による低コストを図ることができ、また、省スペースに
より装置の小型化を図ることができる有機物処理装置を
提供することを目的とするものであるまた、処理槽を加
熱した後に無駄に排熱されていた熱を有効利用して、熱
交換率の向上を図ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、投入される生ごみ等の有機物を処理する二重
底構造の処理槽と、該処理槽からの排気ガスを加熱手段
と触媒を用いて加熱脱臭する脱臭機構と、該脱臭機構で
加熱脱臭された排気ガスを前記処理槽の二重底部に通し
て外部に排出する空気流路と、前記処理槽から脱臭装置
に送られる排気ガスと脱臭機構で加熱脱臭され、処理槽
の二重底部に送られた排気ガスとを熱交換する熱交換機
構とを備えたことを特徴とする。上記手段において、前
記脱臭機構を処理槽側壁に装着することが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図1
〜図20を参照して詳細に説明する。
【0006】この有機物処理装置は、例えばコンビニエ
ンスストア等において業務用に用いられるもので、本体
ケース10内には、側断面が略U字形状で底部が二重底
構造に形成された処理槽11が収納されている。この処
理槽11は、図6等に示すように、微生物の担体(通常
おが屑の木質細片)が収納されて、投入された生ごみを
分解処理する容量の大きな第1処理槽11aと、この第
1槽11aで処理された処理物が排出のために移送され
る容量の小さな第2槽11bとに仕切版12により仕切
られている。上記仕切版12の一方側の上部には、第1
槽11a内の処理物を第2槽11bに移送するための移
送口12aが形成されており、この移送口12aには、
その上部にヒンジ等により開閉自在に取り付けられた移
送扉12bが設けられている。この移送扉12bは、仕
切板12の第2槽11b側に設けられて、図17等に示
すように移送口12aよりも大きく形成されており、第
1槽11aから第2槽11bへの移送時のみ図20に示
すように開いて処理物Dが移送され、移送された処理物
Dは第1槽11aへは戻らないようになっている。ま
た、第2槽11bの側壁には、前記移送口12aとは反
対側下部に位置して、処理物を排出するための排出口1
3aが形成されている。この排出口13aには、図10
〜図12等に示すように、その両側縁に形成された摺動
枠13bに上下動自在にシャッター13cが取り付けら
れており、レバー13dを操作することにより開閉可能
となっている。上記シャッター13cの側縁の上下に
は、それぞれリードスイッチON/OFF用のマグネッ
トMG1、MG2が取り付けられている。これに対応し
て、摺動枠13bには、シャッター13c閉鎖時に上側
のマグネットMG1と対向してONとなるリードスイッ
チSW1と、シャッター13c開放時に下側のマグネッ
トMG2と対向してONとなるリードスイッチSW2が
設けられており、これらを図示しない制御部で検知する
ことによりシャッター13cの開閉を検知できるように
なっている。一方、上記本体ケース10の上面は、前部
が背が低く後部が背が高い段違い構成になっており、背
の低い前部には処理槽11の上部開口に対応して開口
し、微生物担体や生ごみ等を投入するための投入口14
が形成され、この投入口14には、ヒンジ等により開閉
自在に構成された上蓋15が設けられている。図8に示
すように、上蓋15の周縁所定位置には上蓋開閉検知用
のマグネットMG3が取り付けられ、これに対応する本
体ケース10上部にリードスイッチSW3が取り付けら
れており、このリードスイッチSW3のON/OFFを
制御部で検知することにより、上蓋15の開閉を検知で
きるようになっている。また、本体ケース10の下面側
の四隅には、脚部10aが取り付けられている。上記処
理槽11の一方(図1では右側)の上部には、外気を処
理槽11内に吸気するための吸気口16が形成されると
共に、中央上部には、排気ガスを処理槽11外へ排出す
るための排気口17が形成され、当該排気口17には処
理槽11内で飛散する担体や生ごみ等の微粉が排出口1
7から流出するのを防ぐフィルタ18が装着されている
上記フィルタ18は、図2、図8等に示すように、排気
口17の立上り部17aに外側より斜め下向きに挿入さ
れるように構成されており、前記上蓋15の閉鎖時に
は、図2に示すようにフィルタ18の把手18aが閉鎖
した上蓋15の側壁に当たって取り外せないようになっ
ている。また、このフィルタ18は、図9等に示すよう
に、船形状の枠体18bの底面側にメッシュ状の網18
cが張られ、その上に不織布等を載せて使用されている
もので、枠体18bを舟形とするとともに、ガイド18
fを設けることにより、本体ケース10上面の段違いの
コーナー部に形成される挿入口18dに挿入しやすくな
っている。また、排気口17からの立上り部17aに斜
め方向に挿入配置する構成であるので、排気流路に対し
てフィルタ面積を大きく取ることができ、フィルタ効率
を向上することができると共に、通風抵抗を低減するこ
とができるようになっている。また、従来のように処理
槽11内に手を入れてフィルタ18を脱着する必要がな
くなるので、取り扱いが極めて簡単になる。さらに、上
記排気口17の上部前壁には、上記フィルタ18底面の
メッシュ状の網18cに摺接するスクレーパー18eが
取り付けられており、フィルタ18の取り外し時にフィ
ルタ18底面側のメッシュ状の網18cに付着した比較
的大きなほこりやごみを手を触れずに自動的に処理槽1
1内に掻き落とすことができるようになっている。ま
た、図13に示すように、上記フィルタ18の把手18
aの一部には、リードスイッチON/OFF用のマグネ
ットMG4が取り付けられており、上蓋15の対応する
部位にはリードスイッチSW4が取り付けられている。
これにより、フィルタ18の未装着を制御部で検知でき
るようになっており、フィルタ18未装着のままでの運
転開始を未然に防ぐことができるようになっている。ま
た、上述したように上蓋15を開けないと機械的にフィ
ルタ18が取り外せない構造であり、上蓋15を開ける
と装置の運転が停止し、送風も止まるので、送風が止ま
ってからフィルタ18が取り外されることにより、処理
槽11内の微粉が後述する脱臭機構に流入して、そのヒ
ータにより燃える恐れや、触媒が目詰まりする等の不具
合を防ぐことができるようになっている。上記排気口1
7の立上り部17aには、ステンレス等の伝熱性配管か
ら成る蛇腹状のフレキシブルダクト19が接続され、こ
のダクト19は処理槽11の二重底部11dを通されて
から脱臭機構40に接続されている。上記脱臭機構40
は、排気ガスの流入側にヒータ20が配置され、このヒ
ータ20の下流側に触媒30が配置された構成となって
おり、流入する排気ガスがヒータ20によって加熱さ
れ、この加熱された排気ガスが触媒30を通ることによ
り触媒30も加熱されて、排気ガスに含まれる悪臭成分
の分解反応が促進されるようになっている。上記ヒータ
20は、本実施形態では、図4に示すように、石英やセ
ラミック製の直方体21に複数の通気孔22を形成し
て、その中にニクロム線23を通したもので、断熱材2
4を介して脱臭機構40のケース41内に収納されてい
る。また、触媒30は、ハニカム形状の細かな通気孔3
1が形成された円柱状のもので、断熱材32を介してケ
ース41内に収納されている。また、上記脱臭機構40
の出口側はフレシキブルダクト42を介して処理槽11
の二重底部11dの一側に接続され、脱臭機構40から
の高温排気ガスが、処理槽11の二重底部11dに通さ
れて処理槽11からの排気ガスを通す前記フレキシブル
ダクト19に直接当たるように構成されている。そし
て、二重底部11dの他側の排出口にはフレキシブルダ
クト43を介して本体ケース10の後側上部に配置され
たファン60に接続され、排気ガスが外部に排出される
ようになっている。一方、処理槽11の吸気口16には
ステンレス等の伝熱性配管から成る蛇腹状のフレキシブ
ルダクト44が接続され、このダクト44は処理槽11
の二重底部11dを通されて外気を吸引するようになっ
ている。上記のように構成することにより、処理槽11
の二重底部11dに通された上記フレキシブルダクト4
4を介して処理槽11内に供給される外気と脱臭機構4
0から処理槽11の二重底部11dに供給される高温排
気ガスとが熱交換して、処理槽11に供給される外気が
60℃前後に加熱されるので(一次プレヒート)、従来
のような二重筒構造の熱交換器が不要となって、部品点
数の削減による低コスト化を図ることができる。また、
従来のような独立した熱交換器を配置するスペースが不
要となるので、その分、装置の小型化を図ることができ
る。さらに、脱臭機構40からの高温排気ガスが熱交換
器を介さずに処理槽11の二重底部11dに直接入るの
で、熱交換率が良くなる。一方、処理槽11の二重底部
11dに通された前記フレキシブルダクト19を介して
脱臭機構40に供給される処理槽11からの排気ガス
(60℃前後)と脱臭機構40から処理槽11の二重底
部11dに供給される高温排気ガス(250℃前後)と
が熱交換して、脱臭機構40に供給される排気ガスが1
50℃前後に加熱されるので(二次プレヒート)、脱臭
機構40におけるヒータ20の通電率が下がり、電気代
が安くなって、ランニングコストを低く抑えることがで
きる。加えて、脱臭機構40から処理槽11の二重底部
11dに供給される高温排気ガスが処理槽11の二重底
部11dに通された上記フレキシブルダクト19に直接
当たるように構成されているので、脱臭機構40に供給
される排気ガスの温度をより上昇しやすくしている。ま
た、脱臭機構40から処理槽11の二重底部11dに供
給される高温排気ガス(250℃前後)の温度が上述し
た熱交換により下がるので、処理槽11への熱の加え過
ぎが抑制される。これは、従来、無駄に排出されていた
排熱を有効利用することにより可能となったものであ
る。一方、図5、図6等に示すように、上記処理槽11
内には、両側壁間に、複数の攪拌翼70a〜70e(こ
こでは第1槽11a内に4本、第2槽11b内に1本)
を備えた攪拌軸71が正逆回転可能に設けられている。
この攪拌軸71は両端側が処理槽11側壁の軸受72に
よって支持されると共に、その一方の軸端に取り付けら
れた大歯車73がチェーン74を介して攪拌用モータ7
5の小歯車76に連結され、攪拌用モータ75の回転が
減速されて伝達され、回転駆動されるようになってい
る。上記攪拌用モータ75は、例えば、処理槽11内に
生ごみが投入されて上蓋15が閉められたときや、通常
運転モード時の4分間毎に1回、それぞれ2分間ぐらい
ずつ間欠的に回転駆動される(正転)。また、処理物の
第1槽11aから第2槽11bへの移送時には、図1
8、図19に示す如く攪拌翼70a〜70dで処理物D
を移送口12aに向けて掻き上げる方向に回転駆動され
(逆転)、処理物の排出時及び上記通常運転時には、図
15、図16に示す如く第2槽11bにおいては攪拌翼
70eで処理物Dを排出口13aに向けて掻き上げる方
向であると共に、第1槽11aにおいては攪拌翼70a
〜70dで処理物Dを移送口12aから遠ざける方向に
回転駆動される(正転)。一般に、この種の攪拌翼は攪
拌軸上に等間隔に備えられるものであるが、本実施形態
においては、第1槽11a内の処理物の第2槽11bへ
の移送効率を向上させるために、移送口12aに向かっ
て段段間隔が狭くなるように配置されている(図15
で、A>B>Cとなる)。また、第1槽11aの各攪拌
翼70a〜70dは、攪拌軸71に螺旋状に立設されて
いる。この捩れ方向は、通常運転時と排出時の正転時に
は被処理物Dが移送口12aとは反対側(奥側)に移動
し、第1槽11aから第2槽11bへ移送する逆転時に
は処理物Dが移送口12a側に移動するような方向であ
る。さて、以上の構成において、本装置の使用開始時に
は、予め一定量の微生物担体を処理槽11の第1槽11
a内に投入しておく。そして、生ごみを処理するとき
は、上蓋15を開けて投入口14から処理槽11の第1
槽11a内に生ごみを投入し、図示しない運転スイッチ
をONにして上蓋15を閉じる。上蓋15を閉じると、
これをリードスイッチSW3で検知し、その出力と、排
出口13aのシャッター13cが閉じていることを示す
リードスイッチSW1のON出力、及び排気口17にフ
ィルタ18が装着が装着されていることを示すリードス
イッチSW4のON出力に基づいて、制御部は脱臭機構
用ヒータ20、排気用ファン60、攪拌用モータ75に通
電する。攪拌用モータ75への通電制御により、複数の
攪拌翼70a〜70eが立設された攪拌軸71が間欠的
に正回転して第1槽11aに投入された担体と生ごみを
攪拌混合する。この正転時には、前述したように攪拌翼
70a〜70dが図16に矢印で示した方向(時計方
向)に回転するので、担体と生ごみが攪拌混合された第
1槽11a内の処理物Dは、同図や図15に示すように
移送口12aからは離れる方向にあるので、未処理の処
理物Dが第2槽11bに移送されることはない。また、
排気用ファン60への通電制御により、処理槽11内の
水蒸気及び悪臭を含んだ空気(排気ガス)を排気口1
7、処理槽11の二重底部11dに通したフレキシブル
ダクト19、脱臭機構40、処理槽11の二重底部11
d及びファン60を介して外部へ排出し、処理槽11内
が高湿度状態となるのを防止すると共に、処理槽11内
の空気が外部に排出されるに伴い、処理槽11の一側上
部に形成した吸気口16から処理槽11の二重底部11
dを通したフレキシブルダクト44を介して新鮮な外気
を取り入れ、処理槽11内に微生物の活性化に必要な酸
素を供給する。さらに、脱臭機構40のヒータ20への
通電制御により、上記のように排気口17から排出され
た排気ガスが約300℃以上の触媒反応温度に加熱され
て触媒30に供給される。触媒30内に供給された高温
の排気ガスは、触媒30を同温度に加熱して、その触媒
作用により促進された悪臭の酸化分解反応によって脱臭
化されてゆき、触媒30を通過する間にほぼ完全に無臭
化される。無臭化された高温排気ガスは250℃前後の
温度を保って処理槽11の二重底部11dに導入され、
処理槽11に供給する外気を通すフレキシブルダクト4
4と脱臭機構40に供給する排気ガスを通すフレキシブ
ルダクト19を加熱し、その後、本体ケース10の後側
上部に設けられたファン60を介して外部に排出され
る。上述したように、処理槽11に供給する外気を通す
フレキシブルダクト44は処理槽11の二重底部11d
に通されているので、上記のヒータ20への通電制御に
より加熱された脱臭機構40からの高温排気ガスと外気
が熱交換して(一次プレヒート)、約60℃前後に暖め
られた外気が処理槽11内に供給される。また、脱臭機
構40に供給する排気ガスを通すフレキシブルダクト1
9も処理槽11の二重底部11dに通されているので、
上記のヒータ20への通電制御により加熱された脱臭機
構40からの高温排気ガスと排気ガスが熱交換して(二
次プレヒート)、約150℃前後に暖められた排気ガス
が脱臭機構40内に供給される。このように、脱臭機構
40のヒータ20に入る空気が2段にプレヒートされる
ことにより、ヒータ20による温度上昇は設計上、約3
00℃―約150℃=約150℃に抑えることができ、
従来の約300℃―約60℃=約240℃に比べて約9
0℃少なくてすむので、その分ヒータ20の通電率を下
げることができ、電気代が安くなって、ランニングコス
トが低く抑えられる。以上のように制御することによ
り、処理槽11内全体の温度を微生物の活性化に最適な
範囲(約60℃前後)に維持して発酵させ、担体に培養
される微生物により生ごみを二酸化炭素と水に分解して
堆肥化する。上記のような処理を例えば18時間以上行
い、処理物Dの堆肥化がほぼ終了すると、制御部は攪拌
用モータ75を逆回転駆動する。この逆転時には、前述
したように第1槽11a内の攪拌翼70a〜70dが図
19に矢印で示した方向(反時計方向)に回転するの
で、第1槽11a内で堆肥化した処理物Dは、同図や図
18に示すように移送口12aに向けて掻き上げられ、
図20に示すように処理物Dが移送扉12bを押し開け
て第2槽11bに移送される。本実施形態では、移送口
12aに向かって攪拌翼70a〜70dの間隔が徐々に
狭くなっているので、第1槽11a内の処理物Dを短時
間で効率良く第2槽11bへ移送することができる。上
記のようにして堆肥化し第2槽11bに移送された処理
物Dを取り出す時は、排出口13aのシャッター13c
をレバー13dで操作することにより、図12に示す如
く開放する。シャッター13cが図12の如く開放する
と、リードスイッチSW2がONとなるので、これを制
御部が検知して、攪拌用モータ75を正転駆動する。こ
の正転時には、上記通常運転時と同様に攪拌翼70a〜
70eが図16に示す如く回転するので、第2槽11b
に移送された処理物Dが排出口13aに向けて掻き上げ
られ、効率よく排出口13aから外部に取り出される。
取り出された処理物Dは有機肥料として、有効利用でき
る。なお、排出時に第1槽11a内にある処理物Dは、
前述した通常運転時と同様に図15に示す如く移送口1
2aからは離れる方向であるので、未処理の処理物Dが
第2槽11bに移送されることはない。図21は他の実
施形態を示す要部構成図であり、前記実施形態の図3と
対応し、それと同一符号は同一、又は相当部分を示して
いる。本実施形態では、処理槽11の二重底部11d内
の前後角部をステンレス等から成る伝熱性隔壁11e、
11fで区画して、処理槽11から脱臭機構40に供給
する排気ガスを通す通気路19aと、処理槽11内に供
給する外気を通す通気路44aとを形成したものであ
る。上記のように構成しても、前記実施形態と同様な作
用効果が得られると共に、ダクトよりも流路面積を大き
くとれることにより、外気や排気ガスを一時的に滞留さ
せることができるので、熱交換効率を向上することがで
きる。また、本実施形態においても、脱臭機構40から
フレキシブルダクト42を介して処理槽11の二重底部
11dに供給される高温排気ガスが、処理槽11内から
の排気ガスを通す通気路19aを形成する伝熱性隔壁1
1eに直接当たるように構成すれば、脱臭機構40に供
給される排気ガスの温度をより上昇しやすくすることが
できる。なお、上記各実施形態では、処理槽11内に供
給する外気と処理槽11から脱臭機構40に供給する排
気ガスの両方とも、処理槽11の二重底部11a内にダ
クトを通すか、又は伝熱性隔壁による通気路を形成する
かしたが、いずれか一方をダクトを通して、他方を伝熱
性隔壁により通気路を形成するようにしても良い。図2
2は前記図1に示した実施形態の変形例を示す要部構成
図であり、前記図1と同一符号は同一、又は相当部分を
示している。この変形例は、本体ケース10内には処理
槽11、脱臭機構40、ファン60、攪拌用モータ75
及びダクト19、42、43等の発熱体があって本体ケ
ース10内の空気は相当な温度に暖められる点に着目し
たものであり、この本体ケース10内空気温度が設計上
あるいは実測により60℃前後であれば、前記図1の実
施形態のように処理槽11の吸気口16にフレキシブル
ダクト44を接続して当該ダクト44を処理槽11の二
重底部11dに通す必要が無くなるわけである。従っ
て、この変形例では、前記図1の実施形態で処理槽11
の二重底部11dに通していたフレキシブルダクト44
を図22に示すように無くして、処理槽11の吸気口1
6を本体ケース10内に直接開口させたものである。こ
のように構成することにより、図1の実施形態と同様な
効果が得られると共に、フレキシブルダクト44が不要
となるので、更なる低コスト化及び小型化を図ることが
できる。図23は上記と同様の着目点に基づく前記図2
1に示した実施形態の変形例を示す要部構成図である。
前記図21と同一符号は同一、又は相当部分を示してい
る。この変形例では、処理槽11の二重底部11dを、
二重底部11dと同様な広い面積を有するステンレス等
の伝熱性隔壁11gを用いて上下に区画している。その
上部側には、前記図21と同様に脱臭機構40からのフ
レキシブルダクト42とファン60へのフレキシブルダ
クト43を対角線上に接続して脱臭機構40で加熱脱臭
された高温排気ガスを通す通気路42aを形成してい
る。そして、下部側には、処理槽11の排気口17から
と脱臭機構40へのフレキシブルダクト19,19を対
角線上に接続して、処理槽11から脱臭機構40に供給
する排気ガスを通す前記実施形態よりも広い流路面積の
通気路19bを形成している。このように構成すること
により、前記図21の実施形態と同様な効果が得られる
と共に、脱臭機構40で加熱脱臭された高温排気ガスを
通す通気路42aは前記実施形態のように本体ケース1
0に接しないので熱効率が向上し、また、広い面積の伝
熱性隔壁11gを介して処理槽11から脱臭機構40に
供給する排気ガスを通す通気路19bと接しているの
で、熱交換効率も向上する。なお、上記各実施形態で
は、移送口12の移送扉12bがその上部をヒンジ等で
取り付けたものについて示したが、図24示すように、
下部がヒンジ等で取り付けられて、バネ等により移送口
12aを閉鎖する方向に不勢されるように構成しても良
い。また、上記各実施形態では、主に業務用に用いられ
る大容量の有機物処理装置に本願発明を適用したものに
ついて説明したが、家庭用の小容量のものにも適用可能
であり、さらには、微生物を用いずに加熱乾燥により生
ごみ等の有機物を処理するものにも適用可能である。
【0007】
【発明の効果】請求項1の構成によると、脱臭機構から
の排気ガスを処理槽の二重底部に供給することにより、
処理槽を効率よく加熱することができると共に、処理槽
から脱臭機構に供給される排気ガスと、脱臭機構で加熱
され、処理槽の二重底部に送られた排気ガスとを熱交換
することにより、排熱を有効利用して脱臭機構を加熱す
る加熱手段の出力を下げることができ、ランニングコス
トを低減させることができる等の効果を奏する。請求項
2の構成によると、処理槽を脱臭機構を介して加熱する
ことができ、排熱を有効利用して処理槽を加熱すること
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による有機物処理装置の一実施形態の
内部を背面側から見た要部構成図。
【図2】上記有機物処置装置の内部を側面側から見た要
部構成図。
【図3】上記実施形態における二重底構造の処理槽を示
す要部斜視図。
【図4】上記実施形態の脱臭機構の構成図であり、
(a)はその概略縦断面図、(b)は上記(a)のA―
A断面図、(c)は同じくB−B断面図、(d)はヒー
タの斜視図、(e)は触媒の斜視図である。
【図5】上記有機物処理装置の内部を上面側から見た概
略構成図。
【図6】同じく、上記有機物処理装置の内部を正面側か
ら見た概略構成図。
【図7】上記実施形態において上蓋を開けてフィルタを
取り外した状態を正面側から見た概略図。
【図8】同じく上記実施形態において上蓋を開けてフィ
ルタを取り外した状態を側面側から見た概略図。
【図9】上記フィルターとスクレーパーを示す斜視図。
【図10】上記実施形態の排出口とその開閉構造を示す
図。
【図11】上記排出口が閉鎖された状態を示す図。
【図12】上記排出口が開放された状態を示す図。
【図13】上記フィルタの装着検知機構を示す図。
【図14】処理槽内の攪拌翼と移送口と排出口の関係を
示す図。
【図15】通常運転時及び排出時の動作を示す上面図。
【図16】同じく、通常運転時及び排出時の動作を示す
側面図。
【図17】上記移送口が移送扉で閉鎖された状態を示す
図。
【図18】移送時の動作を示す上面図。
【図19】同じく、移送時の動作を示す側面図。
【図20】上記移送口の移送扉が押し開けられた状態を
示す図。
【図21】他の実施形態における二重底構造の処理槽を
示す斜視図。
【図22】前記図1の実施形態の変形例を示す要部構成
図。
【図23】前記図21の実施形態の変形例を示す要部構
成図。
【図24】移送扉の他の実施形態を示す図。
【図25】従来例の基本的構成を示す概略図。
【符号の説明】 10 本体ケース 11 処理槽 11a 第1槽 11b 第2槽 11d 二重底部 11e、11f、11g 伝熱性隔壁 12 仕切板 12a 移送口 12b 移送扉 13a 排出口 13c シャッター 14 投入口 15 上蓋 16 給気口 17 排気口 18 フィルタ 18a 把手 18e スクレーパー 19 フレキシブルダクト 19a、19b 通気路 20 ヒータ 23 ニクロム線 30 触媒 40 脱臭機構 42〜44 フレキシブルダクト 42a、44a 通気路 60 ファン 70a〜70e 攪拌翼 71 攪拌軸 75 攪拌用モータ SW1〜SW4 リードスイッチ MG1〜MG4 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗塚 任功 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 (72)発明者 南條 博己 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 Fターム(参考) 3L113 AA07 AB02 AC59 AC67 AC87 BA01 DA13 4D004 AA03 BA04 CA12 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB28 CB32 CB36 CC08 DA01 DA02 DA06 DA13 4D048 AA22 CA07 CC38 CC52 CC54

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入される生ごみ等の有機物を処理する
    二重底構造の処理槽と、該処理槽からの排気ガスを加熱
    手段と触媒を用いて加熱脱臭する脱臭機構と、該脱臭機
    構で加熱脱臭された排気ガスを前記処理槽の二重底部に
    通して外部に排出する空気流路と、前記処理槽から脱臭
    装置に送られる排気ガスと脱臭機構で加熱脱臭され、処
    理槽の二重底部に送られた排気ガスとを熱交換する熱交
    換機構とを備えたことを特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記脱臭機構を処理槽側壁に装着したこ
    とを特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。
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