JP2002159647A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持部を手で把持した際に手のひら及び指全
体が多数の突起の先端に均等に接触して手と把持部との
間の良好な通気性を確保すると共に、遊技者の疲労軽減
効果を向上させる。 【解決手段】 略球面状のグリップカバー６を有して遊
技球の発射を制御する操作ハンドル２を備えたパチンコ
機１であって、グリップカバー６を覆うゴム製カバー１
１を該グリップカバー６に着脱自在に装着し、該ゴム製
カバー１１の全表面に該表面に対して直角方向に突出す
る多数のゴム製突起１３を一体に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、略球面状の把持部
を有して遊技球の発射を制御する操作ハンドルを備えた
パチンコ機等の遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のパチンコ機としては、特
開平１０−３２８３５９号公報に記載のものが知られて
いる。このパチンコ機は正面側の右下部に設けられた操
作ハンドルの略球面状の把持部の表面に多数の突起を形
成したものであり、これにより、把持部を手で把持した
際の通気性を良好にして、長時間の遊技中に手に汗をか
いたり、手がべとついたり蒸れたりするのを防止すると
共に、突起の先端で手のひらを刺激してそのマッサージ
効果により遊技者の疲労を軽減するようにしたものであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパチンコ機においては、把持部の頂き部から側部に
沿って形成された多数の突起が全て同一方向を向いてい
るため、把持部を手で把持した際に、手のひらの中央部
のみが突起の先端に接触し、手のひらの周縁部や指の腹
部は突起の側部に接触することになり、この結果、手の
ひら及び指全体が多数の突起の先端に接触せず、上述し
た良好な通気性や遊技者の疲労軽減効果を十分に得るこ
とができないという不都合がある。

【０００４】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、把持部を手で把持した際に手の
ひら及び指全体が多数の突起の先端に均等に接触して手
と把持部との間の良好な通気性を確保することができる
と共に、遊技者の疲労軽減効果を向上させることができ
るパチンコ機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に係るパチンコ機は、略球面状の把持部を
有して遊技球の発射を制御する操作ハンドルを備えた遊
技機であって、前記把持部の全表面に該表面に対して直
角方向に突出する多数の弾性突起を設けたことを特徴と
する。

【０００６】請求項２に係るパチンコ機は、請求項１に
おいて、前記把持部を覆う弾性カバーを該把持部に着脱
自在に装着し、該弾性カバーの全表面に前記多数の弾性
突起を一体に設けたことを特徴とする。請求項３に係る
パチンコ機は、請求項２において、前記弾性カバー及び
前記弾性突起をゴム製として両者を一体に成形したこと
を特徴とする。

【０００７】請求項４に係るパチンコ機は、請求項１〜
３のいずれか一項において、前記多数の弾性突起の高さ
を前記把持部の頂部より側部の方を低くしたことを特徴
とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図１は本発明の実施の形態の一例で
あるパチンコ機を説明するための説明的斜視図、図２は
操作ハンドルの断面図、図３はゴム製カバーの断面図、
図４はゴム製カバーの平面図、図５は本発明の他の実施
の形態であるパチンコ機を説明するための説明的正面
図、図６は操作ハンドルの一部を破断した側面図であ
る。なお、この実施の形態では、遊技機として、パチン
コ機を例に採る。

【０００９】図１及び図２を参照して、このパチンコ機
１は、正面側の右下部に操作ハンドル２が球受皿３に隣
接して配置されている。操作ハンドル２は、パチンコ機
１の正面側の右下部から前方に延びる腕部４と、該腕部
４の先端側上面にビス止め等により固定された略円筒状
のハンドル本体５と、該ハンドル本体５の上端側に固定
された半球面状のグリップカバー（把持部）６とを備え
ている。

【００１０】ハンドル本体５内の内周面側には打球発射
手段を構成するソレノイド（図示せず。）への供給電力
値を制御する可変抵抗器（図では回転型）７がその回転
軸線を上下方向に向けた状態で配設されており、該可変
抵抗器７の上端側の回動軸８には回動操作レバー９が取
り付けられている。回動操作レバー９は、ハンドル本体
５の周壁に設けられた切欠部１０から一部が外部に露出
して外部から操作可能とされている。また、グリップカ
バー６には、ソレノイドの始動用スイッチとして例えば
タッチスイッチ（図示せず。）が設けられている。

【００１１】ここで、この実施の形態では、操作ハンド
ル２のグリップカバー６にゴム製カバー（弾性カバー）
１１を着脱自在に装着して該ゴム製カバー１１を介して
グリップカバー６を間接的に手で把持することにより、
始動スイッチがＯＮ状態とされるようにしている。ゴム
製カバー１１は、図３及び図４に示すように、グリップ
カバー６の形状に対応する半球殻状をなしており、その
裏面にはグリップカバー６の表面に形成された係止穴６
ａに着脱自在に係止される複数のゴム製係止突起１２が
一体に設けられている。また、ゴム製カバー１１の全表
面には多数のゴム製突起（弾性突起）１３が該表面に対
して直角方向に突出して一体に設けられている。ゴム製
カバー１１、ゴム製係止突起１２及びゴム製突起１３は
ゴム材を素材とした一体成形により形成されている。ま
た、多数のゴム製突起１３の高さは、ゴム製カバー１１
の頂部付近が最も高く、該頂部から側部に向けて次第に
低くなっている。

【００１２】そして、ゴム製カバー１１を手で把持する
と、グリップカバー６に設けられた始動スイッチがＯＮ
状態とされ、この状態で親指等で回動操作レバー９を操
作して可変抵抗器７の抵抗値を変化させることにより、
該抵抗値の変化に応じた電力がソレノイドに供給され、
これにより、打球発射手段による遊技球の打球力（飛距
離）が調整される。

【００１３】このとき、ゴム製カバー１１の頂部から側
部に沿って設けられた多数のゴム製突起１３が半球面状
のカバー表面に対して直角方向を向いているため、ゴム
製カバー１１を手で把持して親指等で回動操作レバー９
を操作する際に、手のひら及び指全体が多数のゴム製突
起１３の先端に均等に接触して手全体とゴム製カバー１
１との間に良好な通気性を確保することができる。

【００１４】このようにこの実施の形態では、ゴム製カ
バー１１を手で把持して親指等で回動操作レバー９を操
作する際に、手のひら及び指全体が多数のゴム製突起１
３の先端に均等に接触して手全体とゴム製カバー１１と
の間の良好な通気性を確保することができるため、長時
間の遊技中に手に汗をかいたり、手がべとついたり蒸れ
たりするのを従来に増して防止することができ、しか
も、手のひら及び指全体が多数のゴム製突起１３の先端
で刺激されるため遊技者の疲労軽減効果の向上を図るこ
とができる。

【００１５】また、多数のゴム製突起１３が半球面状の
カバー表面に対して直角方向を向いているため、ゴム製
カバー１１を手で把持した状態で親指等で回動操作レバ
ー９を回動操作して該回動操作レバー９の回動方向にゴ
ム製カバー１１を捻るような動作をした際に、手のひら
の周縁部や指等に接触するゴム製カバー１１の側部のゴ
ム製突起１３が回動操作レバー９の回動方向に撓んでそ
のときの弾性反力（回動操作レバー９の回動方向と逆方
向）が手のひらの周縁部や指に作用することになり、こ
の結果、ゴム製カバー１１を手で把持して回動操作レバ
ー９を操作する際の安定性が向上して、回動操作レバー
９の回動位置、ひいては遊技球の飛距離を長時間安定し
て保持することができる。

【００１６】更に、ゴム製カバー１１は操作ハンドル２
のグリップカバー６に着脱自在に装着されるため、汚れ
や傷等がついた場合や意匠替えの場合に、新たなゴム製
カバー１１に容易に交換することができる。更に、ゴム
製カバー１１、ゴム製係止突起１２及びゴム製突起１３
をゴム材の一体成形により形成しているため、特にゴム
製突起１３を半球面状のカバー表面に対して直角方向に
向けるような成形を容易に実現することができる。

【００１７】更に、弾性突起１３をゴム製としているた
め、突起１３先端の形状を多少鋭くしても該突起１３を
手で押し付けた際の安全性を確保することができ、この
結果、弾性突起の形状の自由度の向上を図ることができ
る。更に、多数のゴム製突起１３の高さを、ゴム製カバ
ー１１の頂部付近を最も高くし、該頂部から側部に向け
て次第に低くしているので、ゴム製カバー１１を手で把
持した際に、該ゴム製カバー１１全体を握りやすくする
ことができる。

【００１８】なお、上記実施の形態では、操作ハンドル
２のグリップカバー６の頂部が上方を向くタイプのパチ
ンコ機に本発明を適用した場合を例に採ったが、これに
限定されず、例えば図５及び図６に示すように、操作ハ
ンドル２０のグリップカバー６０の頂部が前方を向くパ
チンコ機に本発明を適用して、該グリップカバー６０に
ゴム製カバー１１を着脱自在に装着するようにしてもよ
い。この操作ハンドル２０は、ハンドル本体５０とグリ
ップカバー６０との間に設けられた図示しない弾性部材
（スプリング等）によって回動操作レバー９０が回動方
向と逆方向に付勢されたものであり、ゴム製カバー１１
を手で把持した状態で親指等で回動操作レバー９０を回
動操作した際に、ゴム製突起１３による手のひら及び指
等への刺激を回動操作レバー９０の付勢力に対して有効
に作用させることができる。

【００１９】また、上記実施の形態では、タッチスイッ
チをグリップカバー６又は６０に設けた場合を例示して
いるが、タッチスイッチをハンドル本体５又は５０に設
けるようにしてもよい。

【００２０】

【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
１の発明では、把持部を手で把持した際に、手のひら及
び指全体が多数の弾性突起の先端に均等に接触して手全
体と把持部との間の良好な通気性を確保することができ
るため、長時間の遊技中に手に汗をかいたり、手がべと
ついたり蒸れたりするのを従来に増して防止することが
でき、しかも、手のひら及び指全体が多数の弾性突起の
先端で刺激されるため遊技者の疲労軽減効果の向上を図
ることができるという効果が得られる。

【００２１】また、把持部を手で把持して操作ハンドル
を操作する際の安定性の向上を図ることができるという
効果が得られる。請求項２の発明では、請求項１の発明
に加えて、汚れや傷等がついた場合や意匠替えの場合
に、新たな弾性カバーに容易に交換することができると
いう効果が得られる。

【００２２】請求項３の発明では、請求項２の発明に加
えて、ゴム製突起を略球面状のカバー表面に対して直角
方向に向けるような成形を容易に実現することができる
という効果が得られる。請求項４の発明では、請求項１
〜３のいずれか一項の発明に加えて、把持部を手で把持
した際に、該把持部全体を握りやすくすることができる
という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の一例であるパチンコ機を
説明するための説明的斜視図である。

【図２】操作ハンドルの断面図である。

【図３】ゴム製カバーの断面図である。

【図４】ゴム製カバーの平面図である。

【図５】本発明の他の実施の形態であるパチンコ機を説
明するための説明的正面図である。

【図６】操作ハンドルの一部を破断した側面図である。

【符号の説明】

１…パチンコ機（遊技機） ２…操作ハンドル ６…グリップカバー（把持部） １１…ゴム製カバー（弾性カバー） １３…ゴム製突起（弾性突起）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略球面状の把持部を有して遊技球の発射
   を制御する操作ハンドルを備えた遊技機であって、前記
   把持部の全表面に該表面に対して直角方向に突出する多
   数の弾性突起を設けたことを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記把持部を覆う弾性カバーを該把持部
   に着脱自在に装着し、該弾性カバーの全表面に前記多数
   の弾性突起を一体に設けたことを特徴とする請求項１記
   載の遊技機。
3. 【請求項３】 前記弾性カバー及び前記弾性突起をゴム
   製として両者を一体に成形したことを特徴とする請求項
   ２記載の遊技機。
4. 【請求項４】 前記多数の弾性突起の高さを前記把持部
   の頂部より側部の方を低くしたことを特徴とする請求項
   １〜３のいずれか一項に記載の遊技機。