JP2002157854A - カートリッジおよび記録再生装置 - Google Patents

カートリッジおよび記録再生装置

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JP2002157854A
JP2002157854A JP2000353676A JP2000353676A JP2002157854A JP 2002157854 A JP2002157854 A JP 2002157854A JP 2000353676 A JP2000353676 A JP 2000353676A JP 2000353676 A JP2000353676 A JP 2000353676A JP 2002157854 A JP2002157854 A JP 2002157854A
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Tsuichi Sato
津一 佐藤
Kenji Hashizume
健二 橋爪
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観の低下を招くことなく限られた収納スペ
ース内に内蔵メモリを収納する。 【解決手段】 各種データを記録可能な記録媒体8と、
データ入出力用のメモリ側接続端子を有する内蔵メモリ
5と、記録再生装置の位置決め用基準ピンまたは媒体識
別用ピンを挿通可能な挿通孔10が形成されると共に記
録媒体8および内蔵メモリ5を収納可能に構成されたケ
ース2とを備えたカートリッジ1であって、内蔵メモリ
5は、挿通孔10に挿通されるいずれかのピンに形成さ
れている装置側接続端子とメモリ側接続端子とが接触可
能に挿通孔10の奥側に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状またはデ
ィスク状の記録媒体および内蔵メモリがケース内に収納
されたカートリッジ、およびそのカートリッジに対する
各種データの記録再生を実行可能に構成された記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のカートリッジおよび記録再生装
置として、特開平5−334849号に開示されたテー
プカセット(記録媒体カセット)および記録再生装置が
知られている。このテープカセットは、データ記録用の
磁気テープ(記録媒体)と、磁気テープのテープ長や記
録可能残容量などの個別情報を記録するIC(メモリ素
子)が実装されたプリント基板(内蔵メモリ)と、磁気
テープおよびプリント基板を収納するカセットケースと
を備えている。この場合、プリント基板には、ICに接
続された複数の端子(メモリ側接続端子)が形成されて
いる。また、カセットケースにおける底板内面の中央部
には、プリント基板を固定するための窪みが形成され、
その窪みの底面には、記録再生装置の検出端子(装置側
接続端子)をメモリ側接続端子にそれぞれ接続するため
の複数の端子接続用孔が形成されている。
【0003】一方、記録再生装置(VTR)は、装填さ
れたテープカセットを載置するメカシャーシを備えてい
る。このメカシャーシには、前述した端子接続用孔を介
してメモリ側接続端子にそれぞれ接触する複数の検出端
子を備えたコネクターが配設されている。この場合、各
検出端子は、金属の細線を所定形状に折り曲げて弾性変
形可能に形成されている。また、各検出端子は、記録再
生装置の内部に配設された電源やマイクロコンピュータ
(制御部)にフレキシブル基板を介して接続されてい
る。この記録再生装置では、テープカセットが装填され
ることにより、コネクターの各検出端子が、テープカセ
ットの端子接続用孔を介してメモリ側接続端子にそれぞ
れ接触させられる。この際には、メモリ側接続端子に押
し付けられることによって各検出端子が弾性変形させら
れ、その接触部がメモリ側接続端子に接続される。ま
た、この状態では、記録再生装置の電源からテープカセ
ットのICに電源が供給されると共に、マイクロコンピ
ュータによって、ICに対する各種データの読取りおよ
び書込みが実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のテー
プカセットや記録再生装置には、以下の問題点がある。
すなわち、従来のテープカセットでは、薄厚のIC(メ
モリ素子)が実装されたプリント基板をカセットケース
における底板内面の窪みに嵌め込んで固定している。こ
の場合、このテープカセットは、その開発当初からプリ
ント基板(内蔵メモリ)をカセットケース内に収納する
前提で設計されている。このため、内蔵メモリを収納す
るスペースが設計段階で確保されている。しかし、開発
当初から内蔵メモリの収納が想定されていない既存のテ
ープカセットに、内蔵メモリを新たに配設する場合に
は、既存のテープカセットに対する形状面での互換性を
考慮しつつ、磁気テープや他の部品の収納の妨げになら
ないように内蔵メモリを収納する必要がある。したがっ
て、従来のテープカセットにおける内蔵メモリの収納方
法を採用して、既存のテープカセットに内蔵メモリの収
納することは非常に困難である。一方、既存のテープカ
セットに対する互換性を考慮せずに新たな規格でテープ
カセットを開発する場合、従来のテープカセットにおけ
る内蔵メモリの収納方法を採用したとすれば、貴重な収
納スペースが内蔵メモリによって占有される結果、テー
プカセットが大形化するという問題がある。
【0005】また、従来のテープカセットでは、カセッ
トケースにおける底板に端子接続用孔を形成し、この端
子接続用孔を介して装置側接続端子をメモリ側接続端子
に接続させている。しかし、本来平坦であるべきカセッ
トケースの底板に端子接続用孔が形成されることに起因
して、テープカセットの美観が損なわれているという問
題点もある。
【0006】一方、従来の記録再生装置では、テープカ
セットにおける内蔵メモリに接続するためのコネクター
をメカシャーシ上に配設し、このコネクターを介して内
蔵メモリに対するデータの記録および読出しを実行して
いる。この場合、カセットケース内に収納された内蔵メ
モリに対する接触を可能とするためには、各検出端子の
接続部をメカシャーシの上面から突出させなくてはなら
ない。このため、テープカセットの装填時には、カセッ
トケースが、メカシャーシから突出した検出端子に接触
することがあり、この際に、カセットケースの傷付き
や、検出端子の破損を招くことがあるという問題点が存
在する。また、このコネクターの配設に起因して、メカ
シャーシ全体の形状が複雑化し、製造コストが高騰して
いるという問題点もある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、美観の低下を招くことなく限られた収納ス
ペース内に内蔵メモリを収納可能なカートリッジ、およ
びそのカートリッジに対するデータの記録および読出し
を実行可能な記録再生装置を提供することを主目的とす
る。また、テープカセットおよび記録再生装置の傷付き
や破損を防止しつつ、記録再生装置の製造コストを低減
し得るカートリッジおよび記録再生装置を提供すること
を他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のカートリッジは、各種データを記録可能な
記録媒体と、データ入出力用のメモリ側接続端子を有す
る内蔵メモリと、記録再生装置の位置決め用基準ピンま
たは媒体識別用ピンを挿通可能な挿通孔が形成されると
共に前記記録媒体および前記内蔵メモリを収納可能に構
成されたケースとを備えたカートリッジであって、前記
内蔵メモリは、前記挿通孔に挿通される前記いずれかの
ピンに形成されている装置側接続端子と前記メモリ側接
続端子とが接触可能に当該挿通孔の奥側に配設されてい
ることを特徴とする。なお、本発明において、「挿通
孔」には、有底の孔および無底の孔が含まれる。
【0009】請求項2記載のカートリッジは、請求項1
記載のカートリッジにおいて、前記挿通孔に挿通された
状態の前記いずれかのピンに向けて前記内蔵メモリを付
勢する付勢手段を備え、前記内蔵メモリは、前記挿通さ
れた状態のいずれかのピンに向けて摺動可能に前記ケー
ス内に収納されていることを特徴とする。
【0010】請求項3記載のカートリッジは、請求項2
記載のカートリッジにおいて、前記内蔵メモリは、前記
挿通孔に対する前記いずれかのピンの挿通方向に沿って
摺動可能に配設されると共に、前記付勢手段によって前
記挿通孔の開口面に向けて付勢されていることを特徴と
する。
【0011】請求項4記載の記録再生装置は、請求項1
から3のいずれかに記載のカートリッジに対する各種デ
ータの記録再生を実行可能に構成された記録再生装置で
あって、前記メモリ側接続端子に接続可能な装置側接続
端子が形成された位置決め用基準ピンまたは媒体識別用
ピンと、前記装置側接続端子を介して前記内蔵メモリに
対する各種データの書込みおよび読出しを制御する制御
部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明におけるカートリッジおよび記録再生装置の好適な実
施の形態について説明する。
【0013】最初に、本発明に係るカートリッジに相当
するテープカセット1について、図面を参照して説明す
る。
【0014】テープカセット1は、画像データ記録用の
VHS−C規格のカートリッジであって、図1〜4に示
すように、本体ケース2、一対のテープリール3a,3
b、前蓋4および内蔵メモリ5を備えている。この場
合、本体ケース2は、合成樹脂を用いて浅皿状にそれぞ
れ形成された上ケース6および下ケース7を備え、両ケ
ース6,7の開口部同士を突き合わされて箱状の偏平直
方体に組み立てられ、その内部空間にテープリール3
a,3bや内蔵メモリ5を収納する収納スペースが形成
されている。また、図3,4に示すように、テープリー
ル3a,3bは、本体ケース2内に回転可能に収納さ
れ、その周囲には、磁気テープ8が巻回されている。こ
の磁気テープ8は、テープリール3a(供給側リール)
から繰り出されると共に本体ケース2における前面2a
の一端側から本体ケース2の外部に引き出され、前面2
aの他端側から再び本体ケース2内に引き込まれてテー
プリール3b(巻き取り側リール)に巻き取られる。前
蓋4は、図1,2に示すように、本体ケース2に回動可
能に取り付けられ、本体ケース2の前面2aに引き出さ
れている磁気テープ8を保護する。また、図2に示すよ
うに、下ケース7の隅部には、開口部9aが真円形の基
準孔(挿通孔に相当する)9と、開口部10aが長円形
の基準孔10とが形成されている。この両基準孔9,1
0には、記録再生装置に配設されている一対の位置決め
用の基準ピンが挿通させられて、テープカセット1が記
録再生装置内の所定位置に位置決めされる。
【0015】この場合、VHS−C規格のテープカセッ
トは、その開発当初から内蔵メモリ5を収納する前提で
設計されていない。したがって、一般的には、テープカ
セット1と同規格の既存のテープカセットでは、特開平
5−334849号に開示されたテープカセットとは異
なり、内蔵メモリ5を収納するための専用の収納スペー
スが確保されていない。また、図3,4に示すように、
本体ケース2における内部空間の大半は、両テープリー
ル3a,3bおよびその周囲に巻回された磁気テープ8
の収納スペース(テープ格納領域)で占められている。
したがって、本体ケース2内において、磁気テープ8の
巻き取りを阻害することなく内蔵メモリ5を収納可能な
領域は、本体ケース2における四隅の領域A〜D、前面
側中央部分の領域E、および後面側中央部分の領域Fの
6箇所に限られる。この場合、領域A,Bには、本体ケ
ース2の前面2aに繰り出される磁気テープ8を案内す
るためのガイド部材11a,11b,11cが配置され
る。また、領域Eには、上ケース6および下ケース7を
連結して固着するための固着部12が形成される。
【0016】さらに、領域F,Dには、両テープリール
3a,3bに巻回された磁気テープ8の弛みを防止する
ためのリールブレーキ機構を構成するブレーキ部材13
a,13bがそれぞれ配置されている。この場合、ブレ
ーキ部材13a,13bは、連結部材13cによって連
結されている。また、ブレーキ部材13bは、領域Dに
位置する基準孔9の開口部9aの上方に配置され、基準
孔9に基準ピンが進入した際には、この基準ピンによっ
て押圧されることによって回動し、連結部材13cによ
るテープリール3bに対するブレーキ動作を解除する。
これと同時に、連結部材13cを介してブレーキ部材1
3aを回動させてテープリール3aに対するブレーキ動
作を解除する。
【0017】このように、領域A,Bおよび領域D〜F
には、何らかの部材が既に配設されているため、内蔵メ
モリを収納することが困難となっている。一方、本体ケ
ース2の後面側における他方の隅部の領域Cには、基準
孔10の開口部10aを囲むようにして区画壁14が形
成されており、この区画壁14の内面、本体ケース2の
側面内面、および上ケース6の主面内面で囲まれた領域
が、基準孔10の内部領域を構成する。この基準孔10
の内部領域は、基準孔10に挿通された基準ピンが位置
し、既存のテープカセットでは、部品が配設されないデ
ッドスペースとなっている。したがって、このテープカ
セット1では、この内部領域を内蔵メモリ5を収納する
メモリ収納部15として利用することにより、既存のテ
ープカセットとの形状面での互換性を維持しつつ、内蔵
メモリ5の収納を可能としている。この場合、区画壁1
4の下ケース7側の基部内面や下ケース7の側面内面に
は、内蔵メモリ5の開口部10a側への移動を規制する
規制部16が形成されている。なお、メモリ収納部15
内に規制部16を形成せずに、区画壁14の断面形状よ
りも小径に形成した開口部10aの口縁を利用して内蔵
メモリ5の移動を規制することにより、内蔵メモリ5の
基準孔10からの抜脱を防止する構成とすることも可能
である。しかし、規制部16を設けることにより、内蔵
メモリ5が、開口部10aの近傍まで移動することを防
止できる結果、開口部10aを介しての指による内蔵メ
モリ5に対する接触を防止することができる。
【0018】内蔵メモリ5は、テープカセット1の種
類、記録可能残容量、および記録されている内容のイン
デックス情報などを記録可能に構成され、図4〜6に示
すように、本体ケース2の厚み方向(基準ピンの挿通方
向)沿って摺動可能にメモリ収納部15に収納されてい
る。また、内蔵メモリ5は、例えば直方体に形成されて
おり、メモリ収納部15内での回転が防止されている。
また、図5,6に示すように、メモリ収納部15内にお
ける内蔵メモリ5および上ケース6の主面(上面)内面
の間には、本発明における付勢手段に相当するバネ部材
としてのコイルばね18が配置され、このコイルばね1
8によって、内蔵メモリ5が基準孔10の開口部10a
に向けて付勢されて規制部16に当接させられている。
また、図7に示すように、内蔵メモリ5の表面5b(開
口部10aに対向する面)には、すり鉢状の凹部5aが
形成され、さらに、この凹部5aの表面には、インター
フェース用接点群17が設けられている。このインター
フェース用接点群17は、例えば、本発明におけるメモ
リ側接続端子に相当する電源用接点17a、グランド用
接点17b、信号用接点17c、およびクロック用接点
17dで構成され、凹部5aの表面に放射状に配置され
ている。なお、インターフェース用接点群17が配置さ
れる内蔵メモリ5の表面5bは、基準ピンの先端面形状
に合わせた形状(相補的形状)にすればよく、本実施の
形態では、一例として、基準ピンの先端面の形状が、後
述するように円錐形状であるため、これに対応させて、
すり鉢状に形成されている。
【0019】次に、テープカセット1に対する各種デー
タの記録再生を実行する記録再生装置31について説明
する。
【0020】記録再生装置(VTR)31は、図8に示
すように、キャビネット32、メカシャーシ33、基準
ピン34、制御部35、および電源部36を備えてい
る。メカシャーシ33は、記録再生装置31に装填され
るテープカセット1を載置可能に上面が平坦に形成され
ている。また、メカシャーシ33上には、載置されたテ
ープカセット1の各基準孔9,10内に進入してテープ
カセット1の位置決めを行う一対の基準ピン34,34
(一方のみを図示する)、一対のリール台(図示せ
ず)、およびドラムシリンダ(図示せず)等が配置され
ている。また、各基準ピン34は、図5,6に示すよう
に、全体として円柱体に形成されると共に、先端面34
aが円錐形状に形成されている。また、両基準ピン3
4,34のうち、基準孔10に進入する基準ピン34
は、絶縁性を有する剛性材料(合成樹脂等)を用いて構
成され、図9に示すように、内蔵メモリ5の凹部5aに
対する当接面としての先端面34aには、インターフェ
ース用接点群17に電気的に接続されるインターフェー
ス用接点群37が形成されている。このインターフェー
ス用接点群37は、本発明における装置側接続端子に相
当する電源用接点37a、グランド用接点37b、信号
用接点37c、およびクロック用接点37dを備え、テ
ープカセット1における内蔵メモリ5の各接点17a〜
17dに対向可能に放射状に配置されている。
【0021】制御部35は、マイクロコンピュータ等を
用いて構成されると共に、その入力ポートが信号用接点
37cおよびクロック用接点37dに接続されている。
また、制御部35は、内蔵メモリ5に記録されている情
報の読取りおよび内蔵メモリ5に対する情報の書込みを
実行する。一方、電源部36は、その出力端子が電源用
接点37aおよびグランド用接点37bに接続され、記
録再生装置31内の各部に電源を供給すると共に内蔵メ
モリ5に電源を供給する。
【0022】次いで、記録再生装置31を用いたテープ
カセット1に対する記録再生方法について説明する。
【0023】まず、テープカセット1を記録再生装置3
1に装填する。この際には、テープカセット1がメカシ
ャーシ33上に載置され、一対の基準ピン34,34
が、対応する基準孔9,10内に進入することにより、
メカシャーシ33に対するテープカセット1の位置決め
が行われる。また、基準孔9内に進入した基準ピン34
は、各ブレーキ部材13a,13bによる各テープリー
ル3a,3bのブレーキ動作を解除させる。また、基準
孔10内に進入した基準ピン34は、その先端面34a
が内蔵メモリ5の凹部5aに嵌合すると共に、コイルば
ね18の付勢力に抗して内蔵メモリ5を基準孔10の奥
側にスムーズに摺動させる。この際に、凹部5aに形成
されているインターフェース用接点群17と基準ピン3
4の先端面34aに形成されているインターフェース用
接点群37とが接触し、各接点17a〜17dが、イン
ターフェース用接点群37の対応する各接点37a〜3
7dにそれぞれ電気的に接続される。
【0024】この場合、テープカセット1における内蔵
メモリ5のインターフェース用接点群17が凹部5aの
表面に形成され、記録再生装置31のインターフェース
用接点群37が基準ピン34の先端面34aに形成され
ているため、両接点群17,37の接続時には、凹部5
aと先端面34aと凹凸嵌合することにより、内蔵メモ
リ5が基準ピン34に対して位置決めされる。また、内
蔵メモリ5が直方体に形成されてメモリ収納部15内部
での回動が阻止されているため、各接点17a〜17d
が、対応する各接点37a〜37dに確実に接続され
る。さらに、内蔵メモリ5が、コイルばね18によって
基準ピン34に向けて付勢されているため、各接点17
a〜17dと各接点37a〜37dとが、がたつくこと
なく確実に接触する。この状態では、記録再生装置31
内の電源部36から内蔵メモリ5に電源が供給されると
共に、内蔵メモリ5に記録されている各種データの読取
りや、新たなデータの書込みが制御部35によって実行
される。
【0025】以上のように、このテープカセット1によ
れば、基準孔10の奥側に内蔵メモリ5を配設したこと
により、本来的にはデッドスペースの基準孔10の近傍
空間に内蔵メモリ5を収納することができるため、既存
のカートリッジに対する互換性を維持しつつ、内蔵メモ
リ5を収納することができる、また、新たな規格でカー
トリッジを開発する際には、デッドスペースを有効利用
できるため、カートリッジの小型化を達成しつつ、内蔵
メモリ5を収納することができる。
【0026】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の
実施の形態では、テープカセット1の厚み方向に内蔵メ
モリ5を摺動可能に収納する構造例を説明したが、ケー
ス自体が薄手のテープカセットでは、この収納構造を採
用することが困難なこともある。したがって、この種の
テープカセットに対しては、例えば図10,11に示す
テープカセット41のように、基準孔10の奥側に形成
したメモリ収納部15内において、内蔵メモリ55がテ
ープカセット41の厚み方向(基準ピンの挿通方向)に
直交する方向に沿って摺動可能に構成するのが好まし
い。この場合、内蔵メモリ55の表面55bを傾斜させ
て形成し、この傾斜面にインターフェース用接点群17
を形成する。また、コイルばね18を、メモリ収納部1
5内における内蔵メモリ55の側方に配置して、内蔵メ
モリ55を基準ピンの挿通方向に直交する方向(以下、
「横方向」ともいう)に付勢させる。一方、このテープ
カセット41が使用される記録再生装置については、基
準ピン54の先端面54aを傾斜させて形成し、この傾
斜面にインターフェース用接点群37を形成する。
【0027】この構成では、基準ピン54が基準孔10
に進入した際に、基準ピン54の先端面54aが内蔵メ
モリ55の表面55bに当接することにより、基準ピン
54が、コイルばね18の付勢力に抗して内蔵メモリ5
5を横方向に摺動させる。したがって、内蔵メモリ55
が基準ピン54側に付勢されるため、両インターフェー
ス用接点群17,37が、確実に接触し合うことにな
る。この結果、薄手のテープカセットであっても、両イ
ンターフェース用接点群17,37の良好な接続状態を
維持しつつ、基準孔10を利用して内蔵メモリ55を収
納することができる。
【0028】また、本発明の実施の形態では、絶縁性を
有する剛性材料(合成樹脂等)を用いて基準ピン34,
54を構成した例について説明したが、本発明はこれに
限定されない。例えば、先端部が凸状の円錐形状に形成
された円柱状の絶縁体を金属製の円筒体の内部に装着
し、この絶縁体の先端部を円筒体の先端から突出させる
と共にその先端部の表面にインターフェース用接点群3
7を形成することもできる。この構成によれば、テープ
カセット1の基準孔10の開口部10aに当接する部位
を金属で形成できるため、基準ピン34を全体として合
成樹脂で形成した構成と比較して、その耐摩耗性を向上
させることができる。さらに、インターフェース用接点
群37の形成位置は、基準ピン34,54の先端面に限
定されず、基準ピンにおける先端部の外周面であっても
よい。この場合、基準ピンの先端部が挿入可能な凹部を
内蔵メモリの表面に形成し、この凹部の内壁面にインタ
ーフェース用接点群17を配置する。
【0029】また、本発明の実施の形態では、既存のテ
ープカセットにおいてデッドスペースとなっている基準
孔10の奥側領域(領域C)を内蔵メモリの収納スペー
スとして利用した例について説明したが、本発明はこれ
に限定されず、記録媒体(磁気テープ)の記録容量や種
別を識別するための識別孔(挿通孔に相当する)が設け
られているテープカセットの場合には、この識別孔の奥
側に内蔵メモリを収納することもできる。この構成を採
用した場合には、記録再生装置側の媒体識別用ピンを、
前述した基準ピンと同様にして構成する。さらに、テー
プカセット1では、領域D側に基準孔9とブレーキ部材
13bとを配置しているが、ブレーキ部材13bを配置
しない場合には、基準孔9の奥側に内蔵メモリ5を収納
することもできる。また、記録再生装置31側に設けら
れた他のピンが挿入される挿入孔をテープカセットの本
体ケース2に形成する場合、その挿入孔の奥側に内蔵メ
モリ5を配設することができるのは勿論である。
【0030】加えて、本発明の実施の形態では、一例と
してVHS−C規格のテープカセットを例に挙げて説明
したが、本発明におけるカートリッジはこれに限定され
ず、DVやVHSなどのテープ状記録媒体を収納するカ
ートリッジ、およびMDやDVDなどのディスク状記録
媒体を収納するカートリッジにも本発明を適用すること
ができるのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のカートリ
ッジによれば、本来的にはデッドスペースである基準孔
または識別孔の近傍空間に内蔵メモリを収納することに
より、既存のカートリッジに対する互換性を維持しつ
つ、内蔵メモリを収納することができる、また、新たな
規格でカートリッジを開発する際には、デッドスペース
を有効利用できるため、カートリッジの小型化を達成し
つつ、内蔵メモリを収納することができる。
【0032】また、請求項2記載のカートリッジによれ
ば、位置決め用基準ピンまたは媒体識別用ピンに向けて
内蔵メモリを付勢する付勢手段を備えたことにより、内
蔵メモリの表面に形成されたメモリ側接続端子が、位置
決め用基準ピンまたは種別識別用ピンに形成された装置
側接続端子に向けて付勢される結果、メモリ側接続端子
をがたつかせることなく装置側接続端子に確実に接続す
ることができる。
【0033】また、請求項3記載のカートリッジによれ
ば、付勢手段によって内蔵メモリを挿通孔の開口面に向
けて付勢することにより、内蔵メモリをスムーズに摺動
させることができる結果、より確実にメモリ側接続端子
を装置側接続端子に接続することができる。
【0034】また、請求項4記載の記録再生装置によれ
ば、記録再生装置に必須の位置決め用基準ピンまたは媒
体識別用ピンに装置側接続端子を形成したことにより、
内蔵メモリに接続するためのコネクターを別途配設する
構成と比較して、その構成を簡素化することができると
共に、カートリッジ載置面からの突出部位(コネクタ
ー)をなくすことができるため、カートリッジや装置側
接続端子の傷付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るテープカセット1を
正面側から見た平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るテープカセット1の
背面側から見た平面図である。
【図3】テープカセット1の下ケースにテープリール3
a,3bなどの各種部品を取り付けた状態の平面図であ
る。
【図4】図3の状態のテープカセット1に内蔵メモリ5
を収納した状態の平面図である。
【図5】図4に示すテープカセット1に上ケースを装着
した状態のX−X線断面図である。
【図6】図4に示すテープカセットに上ケースを装着し
て基準ピン34を進入させた状態のX−X線断面図であ
る。
【図7】内蔵メモリ5の底面図である。
【図8】記録再生装置31の構成を説明するための構成
図である。
【図9】基準ピン34の上面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る他のテープカ
セット41における基準孔10近傍の断面図である。
【図11】図10に示すテープカセット41に基準ピン
54を進入させた状態の断面図である。
【符号の説明】
1,41 テープカセット 2 本体ケース 5,55 内蔵メモリ 8 磁気テープ 10 基準孔 17,37 インタフェース用接点群 17a,37a 電源用接点 17b,37b グランド用接点 17c,37c 信号用接点 17d,37d クロック用接点 18 コイルばね 34 基準ピン 35 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種データを記録可能な記録媒体と、デ
    ータ入出力用のメモリ側接続端子を有する内蔵メモリ
    と、記録再生装置の位置決め用基準ピンまたは媒体識別
    用ピンを挿通可能な挿通孔が形成されると共に前記記録
    媒体および前記内蔵メモリを収納可能に構成されたケー
    スとを備えたカートリッジであって、 前記内蔵メモリは、前記挿通孔に挿通される前記いずれ
    かのピンに形成されている装置側接続端子と前記メモリ
    側接続端子とが接触可能に当該挿通孔の奥側に配設され
    ていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記挿通孔に挿通された状態の前記いず
    れかのピンに向けて前記内蔵メモリを付勢する付勢手段
    を備え、前記内蔵メモリは、前記挿通された状態のいず
    れかのピンに向けて摺動可能に前記ケース内に収納され
    ていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記内蔵メモリは、前記挿通孔に対する
    前記いずれかのピンの挿通方向に沿って摺動可能に配設
    されると共に、前記付勢手段によって前記挿通孔の開口
    面に向けて付勢されていることを特徴とする請求項2記
    載のカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のカー
    トリッジに対する各種データの記録再生を実行可能に構
    成された記録再生装置であって、 前記メモリ側接続端子に接続可能な装置側接続端子が形
    成された位置決め用基準ピンまたは媒体識別用ピンと、
    前記装置側接続端子を介して前記内蔵メモリに対する各
    種データの書込みおよび読出しを制御する制御部とを備
    えていることを特徴とする記録再生装置。
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