JP2003077255A - 記録テープカートリッジ - Google Patents
記録テープカートリッジInfo
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- JP2003077255A JP2003077255A JP2001265254A JP2001265254A JP2003077255A JP 2003077255 A JP2003077255 A JP 2003077255A JP 2001265254 A JP2001265254 A JP 2001265254A JP 2001265254 A JP2001265254 A JP 2001265254A JP 2003077255 A JP2003077255 A JP 2003077255A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ライブラリーから取り出す時点で、記録・再
生可能なドライブ装置がどれかを識別できる記録テープ
カートリッジの提供を課題とする。 【解決手段】 記録テープを巻装したリールが収容され
るケースを備え、ライブラリーに収容されるとともに、
把持手段によってライブラリーから取り出され、ドライ
ブ装置へ装填される記録テープカートリッジにおいて、
少なくとも記録容量等の世代情報が記憶された非接触型
のメモリーを、前記ケースに内設し、前記把持手段に設
けられた読取手段が非接触でその情報を読み取れるよう
にする。
生可能なドライブ装置がどれかを識別できる記録テープ
カートリッジの提供を課題とする。 【解決手段】 記録テープを巻装したリールが収容され
るケースを備え、ライブラリーに収容されるとともに、
把持手段によってライブラリーから取り出され、ドライ
ブ装置へ装填される記録テープカートリッジにおいて、
少なくとも記録容量等の世代情報が記憶された非接触型
のメモリーを、前記ケースに内設し、前記把持手段に設
けられた読取手段が非接触でその情報を読み取れるよう
にする。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にコンピュータ
ー等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記
録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容し
てなる記録テープカートリッジに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダ
ーテープといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジから引き出し、それに固着され
た磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させ
るようになっている。 【０００３】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。しかして、磁気テープカートリッジのリール
及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させるこ
とにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テー
プに記録されたデータの再生ができる。 【０００４】図３にはその磁気テープカートリッジが装
填されるドライブ装置のバケット５０が示されている。
このバケット５０は、磁気テープカートリッジが挿入さ
れると、それを支持する両側壁４６にそれぞれ設けられ
た側面視略「Ｌ」字状の３個のガイド孔４８に案内され
ながら、まず水平方向に移動し、次いで鉛直方向に下降
移動して、磁気テープカートリッジのリールギアをドラ
イブ装置側の駆動ギアに噛合させるようになっており、
これによって、磁気テープカートリッジがドライブ装置
に完全に装填されるようになっている。 【０００５】また、磁気テープカートリッジの主に底部
には、磁気テープカートリッジの記録容量や記録形式等
（以下、「世代」という）をドライブ装置に識別させる
ための孔部が設けられており、磁気テープカートリッジ
が、上記のように、ドライブ装置に完全に装填されるこ
とにより、ドライブ装置に設けられた近接センサーや接
点端子等がその孔部の開閉を検知し、装填された磁気テ
ープカートリッジの世代を識別するようになっている。
そして、これにより、そのドライブ装置での記録・再生
が可能か、否かの判断がされるようになっている。 【０００６】また、磁気テープカートリッジは、図４、
図５で示すように、通常、ライブラリー３８と呼ばれる
収納庫に多数収納され、ロボットハンド等の挟持部材４
２を備えた把持手段（以下、「アーム」という）４０に
よって、所望とする磁気テープカートリッジ１０が取り
出されるとともに、複数のドライブ装置３６の１つに装
填されて、データの記録・再生が行われるようになって
おり、アーム４０が取り出す磁気テープカートリッジ１
０と、その磁気テープカートリッジ１０を装填するドラ
イブ装置３６との組み合わせは、適宜空いているドライ
ブ装置３６へ装填するように、ある程度ランダムに行わ
れる。 【０００７】したがって、例えば記録容量が大きい磁気
テープカートリッジ（上位の世代の磁気テープカートリ
ッジ）が、記録・再生能力の低いドライブ装置（下位の
世代のドライブ装置）に装填される場合があり、この場
合には、その磁気テープカートリッジがそのドライブ装
置によって記録・再生できないことになる。このような
事態に対応すべく、上記のような識別用の孔部が設けら
れており、記録・再生不可と判断されたときには、直ち
にそのドライブ装置から磁気テープカートリッジが取り
出されるようになっている。 【０００８】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成であると、孔部を設けた分、磁気テープカート
リッジのケース自体の強度が低下するという不具合があ
る。しかも、磁気テープカートリッジをドライブ装置に
完全に装填させないと、その孔部の識別ができないた
め、バケット５０が移動する時間（ロスタイム）がどう
しても必要となり、かつ、その磁気テープカートリッジ
が所望とする磁気テープカートリッジでないと判断され
た場合には、その磁気テープカートリッジをドライブ装
置から取り出すまでの時間（バケット５０が鉛直方向に
上昇移動し、次いで水平方向に移動する時間）が更にロ
スタイムとしてかかるので、ユーザーに不要なストレス
を与えていた。また、このようなロスタイムは、必要な
データの書込み開始時間（アクセス開始時間）を遅らせ
る結果となって、多大な損害を招くことになる。 【０００９】そこで、本発明は、ドライブ装置に装填し
なくても、ライブラリーから取り出す時点で世代の判別
ができ、記録・再生可能なドライブ装置がどれかを事前
に識別できて、従来生じていたロスタイムの削減ができ
るようにした記録テープカートリッジを得ることを目的
とするものである。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項１に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープを巻装したリールが収容されるケ
ースを備え、ライブラリーに収容されるとともに、把持
手段によってライブラリーから取り出され、ドライブ装
置へ装填される記録テープカートリッジにおいて、少な
くとも記録容量等の世代情報が記憶された非接触型のメ
モリーを、前記ケースに内設し、前記把持手段に設けら
れた読取手段が非接触でその情報を読み取れるようにし
たことを特徴としている。 【００１１】このような構成にすると、ドライブ装置に
装填しなくても、ライブラリーに収容されている記録テ
ープカートリッジを把持手段が把持する時点で、その記
録テープカートリッジの世代情報を読み取ることがで
き、それを記録・再生できるドライブ装置がどれかを識
別させることができる。したがって、従来問題となって
いたロスタイムを削減することができ、データの書込み
開始時間（アクセス開始時間）を短縮することができ
て、処理効率を向上させることができる。 【００１２】特に非接触で検知できるようにしたため、
従来のような識別用の孔部を設ける必要がなくなり、記
録テープカートリッジのケース強度を充分に確保するこ
とができる。また、従来の接触型のように接続端子等が
露出するようなこともなくなるので、記録テープカート
リッジの外観を損なうことがない。 【００１３】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、記録テープカートリッジのドライブ装置（バケッ
ト）への装填方向（図１の矢印Ｐ方向）を前方向とし、
それを基準に前後・左右・上下の表現をする。また、記
録テープとして磁気テープを採用し、以下、磁気テープ
カートリッジとして説明をする。 【００１４】図１には磁気テープカートリッジ１０を底
部側から見た斜視図が示されている。この図で示すよう
に、磁気テープカートリッジ１０は、合成樹脂製の上ケ
ース２０と下ケース３０とが互いの周壁２２、３２を当
接させた状態で接合されて略矩形箱状に形成され、その
内部には、情報記録再生媒体としての磁気テープを巻装
した単一のリール２６が回動可能に収容されている。そ
して、下ケース３０の中央には円形状の開孔２８が穿設
されており、リール２６の下面に環状に設けられたリー
ルギア２４がその開孔２８から現出するようになってい
る。 【００１５】下ケース３０の後側の周壁（以下、「後
壁」という）３２Ａは約４５°の傾斜面に形成され、そ
の後壁３２Ａにはライトプロテクト用の表示部１４が設
けられている。そして、その表示部１４とは異なる位置
の後壁３２Ａの内側には略矩形状のメモリーボード１６
が設けられている。このメモリーボード１６には、少な
くとも磁気テープの種類や記録容量等の世代情報が電気
的に記憶されており、ドライブ装置３６に設けられた読
取手段（図示しない）及び後述するアーム４０の狭持部
材４２に設けられた読取手段１８（図２参照）から発信
される電磁波により、その情報が非接触で読み取れるよ
うになっている。 【００１６】なお、この非接触型のメモリーボード１６
は、図１で示すように、ドライブ装置３６への装填方向
（矢印Ｐ方向）と平行で、かつドライブ装置３６に対す
る位置決め用の円形状基準孔（寸法基準孔）３４の中心
を通る直線Ｔ上に、その中心が来るように配設するのが
好ましい。これによれば、ドライブ装置３６に設けられ
た読取手段との相対位置を容易に設定することが可能と
なり、メモリーボード１６をその読取手段に対して確実
に対向させることができるようになるので、効率よく読
み取らせることができる。また、基準孔３４はバケット
５０に設けられた基準孔５２と同様に、左側が左右に長
い略楕円形状になっているが、こちら側にメモリーボー
ド１６を設ける場合も同様である。 【００１７】一方、アーム４０は、図４、図５で示すよ
うに、ライブラリー３８から取り出した磁気テープカー
トリッジ１０をドライブ装置３６に装填したり、ドライ
ブ装置３６から取り出した磁気テープカートリッジ１０
をライブラリー３８に戻したりする作業を自動的に行う
ものであり、ライブラリー３８とドライブ装置３６の間
を自在に移動できるように構成されている。そして、こ
れに設けられている狭持部材４２が、磁気テープカート
リッジ１０の左右両側の周壁２２、３２後部を挟持する
ことにより、磁気テープカートリッジ１０を把持するよ
うになっている。 【００１８】狭持部材４２は、図示するように、平面視
略「コ」字状をなし、その一方の爪部４２Ｂがサポート
部４２Ａと一体に形成されて固定され、他方の爪部４２
Ｃがサポート部４２Ａに取り付けられたシリンダー４４
のピストンロッド４４Ａ先端に取り付けられて、爪部４
２Ｂに対し、接離自在となるように構成されている。サ
ポート部４２Ａは磁気テープカートリッジの後壁３２Ａ
に当接して、それを下方から支持するものであり、その
当接面は約３０°〜４５°の傾斜面に形成されている。
そして、その略中央部分、好ましくは図２で示すよう
に、メモリーボード１６と対向する位置に、読取手段１
８が設けられている。 【００１９】したがって、ライブラリー３８に収容され
ている磁気テープカートリッジ１０の後部側を狭持部材
４２が狭持すると、そのサポート部４２Ａに設けられた
読取手段１８がメモリーボード１６に近接（好ましくは
対向）することになり、ライブラリー３８から磁気テー
プカートリッジ１０を取り出すと同時に、メモリーボー
ド１６内に記憶されている世代情報を読み取ることがで
きる。なお、この読取手段１８は、メモリーボード１６
に記憶されている情報を非接触で読み取れるようになっ
ていれば、どのような構成のものでもよく、サポート部
４２Ａに埋設されるのが好ましい。 【００２０】何れにせよ、このような狭持部材４２によ
って、今把持している磁気テープカートリッジ１０の情
報を読み取ることができるので、その磁気テープカート
リッジ１０を記録・再生可能なドライブ装置３６がどれ
かをアーム４０に事前に識別させることができる。した
がって、従来のように磁気テープカートリッジ１０がド
ライブ装置３６に完全に装填されるまで待つ必要がな
く、従来問題となっていたロスタイムを削減することが
できる。よって、データの書込み開始時間（アクセス開
始時間）を短縮することができ、処理効率を向上させる
ことができる。 【００２１】また、非接触で情報が読み取れるようにな
っていることにより、上ケース２０及び下ケース３０に
は、位置決め用の基準孔（寸法基準孔）３４以外の孔
部、例えば従来のような識別用の孔部を設ける必要がな
くなるので、アーム４０の挟持部材４２で挟持したり、
落下等によって衝撃を与えても、磁気テープカートリッ
ジ１０のケース強度を充分に確保することができる。更
に、従来の接触型のように接続端子等が露出するような
こともなくなるので、磁気テープカートリッジ１０の外
観を損なうことがなく、接続不良等によるエラーの発生
も当然ながら起きない。 【００２２】なお、上記実施例では、非接触型のメモリ
ーボード１６を後壁３２Ａの内側に設けたが、メモリー
ボード１６を設ける位置はこれに限定されるものではな
く、例えば上ケース２０の後壁２２Ａの（好ましくは直
線Ｔ上の）内側でもよい。何れにしても、アーム４０の
狭持部材４２で検知が可能となる位置であれば、どこに
配設してもよい。 【００２３】 【発明の効果】以上、本発明によれば、ドライブ装置に
装填しなくても、ライブラリーに収容されている記録テ
ープカートリッジを把持手段が把持する時点で、その記
録テープカートリッジを記録・再生できるドライブ装置
がどれかを識別させることができる。したがって、従来
問題となっていたロスタイムの削減ができ、データの書
込み開始時間（アクセス開始時間）を短縮することがで
きて、処理効率を向上させることができる。 【００２４】特に、非接触で検知するようにしたため、
従来のような識別用の孔部を設ける必要がなくなり、記
録テープカートリッジのケース強度を充分に確保するこ
とができる。更に、従来の接触型のように接続端子等が
露出するようなこともなくなるので、記録テープカート
リッジの外観を損なうことがない。
ー等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記
録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容し
てなる記録テープカートリッジに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダ
ーテープといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジから引き出し、それに固着され
た磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させ
るようになっている。 【０００３】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。しかして、磁気テープカートリッジのリール
及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させるこ
とにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テー
プに記録されたデータの再生ができる。 【０００４】図３にはその磁気テープカートリッジが装
填されるドライブ装置のバケット５０が示されている。
このバケット５０は、磁気テープカートリッジが挿入さ
れると、それを支持する両側壁４６にそれぞれ設けられ
た側面視略「Ｌ」字状の３個のガイド孔４８に案内され
ながら、まず水平方向に移動し、次いで鉛直方向に下降
移動して、磁気テープカートリッジのリールギアをドラ
イブ装置側の駆動ギアに噛合させるようになっており、
これによって、磁気テープカートリッジがドライブ装置
に完全に装填されるようになっている。 【０００５】また、磁気テープカートリッジの主に底部
には、磁気テープカートリッジの記録容量や記録形式等
（以下、「世代」という）をドライブ装置に識別させる
ための孔部が設けられており、磁気テープカートリッジ
が、上記のように、ドライブ装置に完全に装填されるこ
とにより、ドライブ装置に設けられた近接センサーや接
点端子等がその孔部の開閉を検知し、装填された磁気テ
ープカートリッジの世代を識別するようになっている。
そして、これにより、そのドライブ装置での記録・再生
が可能か、否かの判断がされるようになっている。 【０００６】また、磁気テープカートリッジは、図４、
図５で示すように、通常、ライブラリー３８と呼ばれる
収納庫に多数収納され、ロボットハンド等の挟持部材４
２を備えた把持手段（以下、「アーム」という）４０に
よって、所望とする磁気テープカートリッジ１０が取り
出されるとともに、複数のドライブ装置３６の１つに装
填されて、データの記録・再生が行われるようになって
おり、アーム４０が取り出す磁気テープカートリッジ１
０と、その磁気テープカートリッジ１０を装填するドラ
イブ装置３６との組み合わせは、適宜空いているドライ
ブ装置３６へ装填するように、ある程度ランダムに行わ
れる。 【０００７】したがって、例えば記録容量が大きい磁気
テープカートリッジ（上位の世代の磁気テープカートリ
ッジ）が、記録・再生能力の低いドライブ装置（下位の
世代のドライブ装置）に装填される場合があり、この場
合には、その磁気テープカートリッジがそのドライブ装
置によって記録・再生できないことになる。このような
事態に対応すべく、上記のような識別用の孔部が設けら
れており、記録・再生不可と判断されたときには、直ち
にそのドライブ装置から磁気テープカートリッジが取り
出されるようになっている。 【０００８】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成であると、孔部を設けた分、磁気テープカート
リッジのケース自体の強度が低下するという不具合があ
る。しかも、磁気テープカートリッジをドライブ装置に
完全に装填させないと、その孔部の識別ができないた
め、バケット５０が移動する時間（ロスタイム）がどう
しても必要となり、かつ、その磁気テープカートリッジ
が所望とする磁気テープカートリッジでないと判断され
た場合には、その磁気テープカートリッジをドライブ装
置から取り出すまでの時間（バケット５０が鉛直方向に
上昇移動し、次いで水平方向に移動する時間）が更にロ
スタイムとしてかかるので、ユーザーに不要なストレス
を与えていた。また、このようなロスタイムは、必要な
データの書込み開始時間（アクセス開始時間）を遅らせ
る結果となって、多大な損害を招くことになる。 【０００９】そこで、本発明は、ドライブ装置に装填し
なくても、ライブラリーから取り出す時点で世代の判別
ができ、記録・再生可能なドライブ装置がどれかを事前
に識別できて、従来生じていたロスタイムの削減ができ
るようにした記録テープカートリッジを得ることを目的
とするものである。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項１に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープを巻装したリールが収容されるケ
ースを備え、ライブラリーに収容されるとともに、把持
手段によってライブラリーから取り出され、ドライブ装
置へ装填される記録テープカートリッジにおいて、少な
くとも記録容量等の世代情報が記憶された非接触型のメ
モリーを、前記ケースに内設し、前記把持手段に設けら
れた読取手段が非接触でその情報を読み取れるようにし
たことを特徴としている。 【００１１】このような構成にすると、ドライブ装置に
装填しなくても、ライブラリーに収容されている記録テ
ープカートリッジを把持手段が把持する時点で、その記
録テープカートリッジの世代情報を読み取ることがで
き、それを記録・再生できるドライブ装置がどれかを識
別させることができる。したがって、従来問題となって
いたロスタイムを削減することができ、データの書込み
開始時間（アクセス開始時間）を短縮することができ
て、処理効率を向上させることができる。 【００１２】特に非接触で検知できるようにしたため、
従来のような識別用の孔部を設ける必要がなくなり、記
録テープカートリッジのケース強度を充分に確保するこ
とができる。また、従来の接触型のように接続端子等が
露出するようなこともなくなるので、記録テープカート
リッジの外観を損なうことがない。 【００１３】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、記録テープカートリッジのドライブ装置（バケッ
ト）への装填方向（図１の矢印Ｐ方向）を前方向とし、
それを基準に前後・左右・上下の表現をする。また、記
録テープとして磁気テープを採用し、以下、磁気テープ
カートリッジとして説明をする。 【００１４】図１には磁気テープカートリッジ１０を底
部側から見た斜視図が示されている。この図で示すよう
に、磁気テープカートリッジ１０は、合成樹脂製の上ケ
ース２０と下ケース３０とが互いの周壁２２、３２を当
接させた状態で接合されて略矩形箱状に形成され、その
内部には、情報記録再生媒体としての磁気テープを巻装
した単一のリール２６が回動可能に収容されている。そ
して、下ケース３０の中央には円形状の開孔２８が穿設
されており、リール２６の下面に環状に設けられたリー
ルギア２４がその開孔２８から現出するようになってい
る。 【００１５】下ケース３０の後側の周壁（以下、「後
壁」という）３２Ａは約４５°の傾斜面に形成され、そ
の後壁３２Ａにはライトプロテクト用の表示部１４が設
けられている。そして、その表示部１４とは異なる位置
の後壁３２Ａの内側には略矩形状のメモリーボード１６
が設けられている。このメモリーボード１６には、少な
くとも磁気テープの種類や記録容量等の世代情報が電気
的に記憶されており、ドライブ装置３６に設けられた読
取手段（図示しない）及び後述するアーム４０の狭持部
材４２に設けられた読取手段１８（図２参照）から発信
される電磁波により、その情報が非接触で読み取れるよ
うになっている。 【００１６】なお、この非接触型のメモリーボード１６
は、図１で示すように、ドライブ装置３６への装填方向
（矢印Ｐ方向）と平行で、かつドライブ装置３６に対す
る位置決め用の円形状基準孔（寸法基準孔）３４の中心
を通る直線Ｔ上に、その中心が来るように配設するのが
好ましい。これによれば、ドライブ装置３６に設けられ
た読取手段との相対位置を容易に設定することが可能と
なり、メモリーボード１６をその読取手段に対して確実
に対向させることができるようになるので、効率よく読
み取らせることができる。また、基準孔３４はバケット
５０に設けられた基準孔５２と同様に、左側が左右に長
い略楕円形状になっているが、こちら側にメモリーボー
ド１６を設ける場合も同様である。 【００１７】一方、アーム４０は、図４、図５で示すよ
うに、ライブラリー３８から取り出した磁気テープカー
トリッジ１０をドライブ装置３６に装填したり、ドライ
ブ装置３６から取り出した磁気テープカートリッジ１０
をライブラリー３８に戻したりする作業を自動的に行う
ものであり、ライブラリー３８とドライブ装置３６の間
を自在に移動できるように構成されている。そして、こ
れに設けられている狭持部材４２が、磁気テープカート
リッジ１０の左右両側の周壁２２、３２後部を挟持する
ことにより、磁気テープカートリッジ１０を把持するよ
うになっている。 【００１８】狭持部材４２は、図示するように、平面視
略「コ」字状をなし、その一方の爪部４２Ｂがサポート
部４２Ａと一体に形成されて固定され、他方の爪部４２
Ｃがサポート部４２Ａに取り付けられたシリンダー４４
のピストンロッド４４Ａ先端に取り付けられて、爪部４
２Ｂに対し、接離自在となるように構成されている。サ
ポート部４２Ａは磁気テープカートリッジの後壁３２Ａ
に当接して、それを下方から支持するものであり、その
当接面は約３０°〜４５°の傾斜面に形成されている。
そして、その略中央部分、好ましくは図２で示すよう
に、メモリーボード１６と対向する位置に、読取手段１
８が設けられている。 【００１９】したがって、ライブラリー３８に収容され
ている磁気テープカートリッジ１０の後部側を狭持部材
４２が狭持すると、そのサポート部４２Ａに設けられた
読取手段１８がメモリーボード１６に近接（好ましくは
対向）することになり、ライブラリー３８から磁気テー
プカートリッジ１０を取り出すと同時に、メモリーボー
ド１６内に記憶されている世代情報を読み取ることがで
きる。なお、この読取手段１８は、メモリーボード１６
に記憶されている情報を非接触で読み取れるようになっ
ていれば、どのような構成のものでもよく、サポート部
４２Ａに埋設されるのが好ましい。 【００２０】何れにせよ、このような狭持部材４２によ
って、今把持している磁気テープカートリッジ１０の情
報を読み取ることができるので、その磁気テープカート
リッジ１０を記録・再生可能なドライブ装置３６がどれ
かをアーム４０に事前に識別させることができる。した
がって、従来のように磁気テープカートリッジ１０がド
ライブ装置３６に完全に装填されるまで待つ必要がな
く、従来問題となっていたロスタイムを削減することが
できる。よって、データの書込み開始時間（アクセス開
始時間）を短縮することができ、処理効率を向上させる
ことができる。 【００２１】また、非接触で情報が読み取れるようにな
っていることにより、上ケース２０及び下ケース３０に
は、位置決め用の基準孔（寸法基準孔）３４以外の孔
部、例えば従来のような識別用の孔部を設ける必要がな
くなるので、アーム４０の挟持部材４２で挟持したり、
落下等によって衝撃を与えても、磁気テープカートリッ
ジ１０のケース強度を充分に確保することができる。更
に、従来の接触型のように接続端子等が露出するような
こともなくなるので、磁気テープカートリッジ１０の外
観を損なうことがなく、接続不良等によるエラーの発生
も当然ながら起きない。 【００２２】なお、上記実施例では、非接触型のメモリ
ーボード１６を後壁３２Ａの内側に設けたが、メモリー
ボード１６を設ける位置はこれに限定されるものではな
く、例えば上ケース２０の後壁２２Ａの（好ましくは直
線Ｔ上の）内側でもよい。何れにしても、アーム４０の
狭持部材４２で検知が可能となる位置であれば、どこに
配設してもよい。 【００２３】 【発明の効果】以上、本発明によれば、ドライブ装置に
装填しなくても、ライブラリーに収容されている記録テ
ープカートリッジを把持手段が把持する時点で、その記
録テープカートリッジを記録・再生できるドライブ装置
がどれかを識別させることができる。したがって、従来
問題となっていたロスタイムの削減ができ、データの書
込み開始時間（アクセス開始時間）を短縮することがで
きて、処理効率を向上させることができる。 【００２４】特に、非接触で検知するようにしたため、
従来のような識別用の孔部を設ける必要がなくなり、記
録テープカートリッジのケース強度を充分に確保するこ
とができる。更に、従来の接触型のように接続端子等が
露出するようなこともなくなるので、記録テープカート
リッジの外観を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】磁気テープカートリッジを底部側から見た概略
斜視図 【図２】磁気テープカートリッジの後部を示す概略拡大
斜視図 【図３】ドライブ装置に備えられたバケットを示す概略
斜視図 【図４】ライブラリーとドライブ装置とアームを示す概
略斜視図 【図５】ライブラリーとドライブ装置とアームを示す概
略斜視図 【符号の説明】 １０ 磁気テープカートリッジ １６ メモリーボード １８ 読取手段 ２０ 上ケース ３０ 下ケース ３６ ドライブ装置 ３８ ライブラリー ４０ アーム ４２ 狭持部材
斜視図 【図２】磁気テープカートリッジの後部を示す概略拡大
斜視図 【図３】ドライブ装置に備えられたバケットを示す概略
斜視図 【図４】ライブラリーとドライブ装置とアームを示す概
略斜視図 【図５】ライブラリーとドライブ装置とアームを示す概
略斜視図 【符号の説明】 １０ 磁気テープカートリッジ １６ メモリーボード １８ 読取手段 ２０ 上ケース ３０ 下ケース ３６ ドライブ装置 ３８ ライブラリー ４０ アーム ４２ 狭持部材
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 記録テープを巻装したリールが収容され
るケースを備え、ライブラリーに収容されるとともに、
把持手段によってライブラリーから取り出され、ドライ
ブ装置へ装填される記録テープカートリッジにおいて、 少なくとも記録容量等の世代情報が記憶された非接触型
のメモリーを、前記ケースに内設し、前記把持手段に設
けられた読取手段が非接触でその情報を読み取れるよう
にしたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001265254A JP2003077255A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 記録テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001265254A JP2003077255A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 記録テープカートリッジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003077255A true JP2003077255A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19091751
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001265254A Pending JP2003077255A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 記録テープカートリッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003077255A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20200004467A1 (en) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Tape drive configuration |
| JP2020098663A (ja) * | 2018-04-04 | 2020-06-25 | ソニー株式会社 | カートリッジメモリ、記録媒体カートリッジ及びその製造方法 |
| JP2021125280A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 富士フイルム株式会社 | 通信装置、磁気テープカートリッジユニット及びその製造方法、並びに磁気テープカートリッジの非接触式管理方法 |
-
2001
- 2001-09-03 JP JP2001265254A patent/JP2003077255A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020098663A (ja) * | 2018-04-04 | 2020-06-25 | ソニー株式会社 | カートリッジメモリ、記録媒体カートリッジ及びその製造方法 |
| JP7251501B2 (ja) | 2018-04-04 | 2023-04-04 | ソニーグループ株式会社 | カートリッジメモリ及び記録媒体カートリッジ |
| US20200004467A1 (en) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Tape drive configuration |
| US10770109B2 (en) * | 2018-06-29 | 2020-09-08 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Tape drive configuration |
| JP2021125280A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 富士フイルム株式会社 | 通信装置、磁気テープカートリッジユニット及びその製造方法、並びに磁気テープカートリッジの非接触式管理方法 |
| JP7270591B2 (ja) | 2020-02-04 | 2023-05-10 | 富士フイルム株式会社 | 通信装置、磁気テープカートリッジユニット及びその製造方法、並びに磁気テープカートリッジの非接触式管理方法 |
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