JP2518241B2

JP2518241B2 - タイマ予約方法

Info

Publication number: JP2518241B2
Application number: JP61316149A
Authority: JP
Inventors: 浩継大久保; 佳恵乙骨
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1986-12-26
Filing date: 1986-12-26
Publication date: 1996-07-24
Anticipated expiration: 2011-07-24
Also published as: JPS63166086A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ビデオ用，オーディオ用等の記録媒体カセ
ットを使用したタイマ予約方法に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、ビデオ用、オーディオ用等の記録媒体カセ
ットを使用したタイマ予約方法において、記録媒体カセ
ットに内蔵されたメモリにタイマ予約情報を記憶し、こ
の記憶された情報に基づいて記録再生装置でタイマ予約
動作を行うようにして、タイマ予約の操作性を向上させ
るようにしたものである。

〔従来の技術〕従来、ビデオテープデッキに使用されているテープカ
セットは、例えば第８図に示す如き形状をしていた。こ
の第８図において、（１）はビデオテープカセットを示
し、このビデオテープカセット（１）は、ABS樹脂等よ
りなる上ハーフ（2a）と下ハーフ（2a）とでカセット本
体（２）が構成されている。このカセット本体（２）内
にはリール（３）が２個配置され、この２個のリール
（３）に磁気テープ（図示せず）の一端と他端とが係止
された状態で巻装されている。そして、このカセット本
体（２）の前面には前面蓋（４）が取付けられ、カセッ
ト本体（２）と前面蓋（４）とでこのテープカセット
（１）の筐体が構成される。そして、このビデオテープ
カセット（１）をデッキ内に装着したときだけ前面蓋
（４）が上方へ回動して開くようにしてあり、この前面
蓋（４）が開くことで、この前面蓋（４）により保護さ
れていた磁気テープがカセット本体（２）から露出し、
この露出した磁気テープを引き出してデッキの回転ヘッ
ドドラムに巻装させてビデオ信号等の記録再生を行な
う。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、この種のビデオテープカセット（１）は、
このカセットに記録した内容等が再生しなくてもわかる
様にしておかないと、このカセットを管理する上で不便
である。ところが、従来のカセットでこのようなことを
行なう方法としては、カセット本体（２）の上面等に貼
られたラベル（５）に直接内容を文字で書き込む方法し
かなかった。このラベル（５）に書き込む作業は以外と
手間がかかると共に、スペースに制約があるためあまり
多くのデータを書き込むことはできなかった。

この問題点を解決するために、本出願人は先に例えば
特願昭60−298306号に示した如く、ビデオテープカセッ
トに所定の信号が記憶できる電子回路部分を搭載したも
のを提案した。この電子回路部品として記憶容量の大き
いメモリ素子を搭載させれば、種々のデータを記憶させ
ることができ、ラベルにデータを書き込む手間が省け
る。

ところが、この種のメモリ素子を単にラベルに代わる
記録データの書込み用とするのは製作コスト，記憶容量
等から無駄が多い不都合があった。

本発明は斯かる点に鑑み、メモリ素子を有効に使用で
きるタイマ予約方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のタイマ予約方法は、例えば第７図のフローチ
ャートに示すように、記録媒体を収納した記録媒体カセ
ットに内蔵されたメモリにタイマ予約情報を記憶し、記
憶媒体カセットが記録再生装置に装着された時にカセッ
ト内蔵のメモリの記憶情報を読みだし、読みだした記憶
情報の中にタイマ予約情報が記憶されかつ、タイマ予約
が実行不可能なときには使用者にタイマ予約不可能であ
ることを告知し、一方読みだした記憶情報の中にタイマ
予約情報が記憶されかつ、タイマ予約実行可能なときに
はこのタイマ予約情報に基づいて記録再生装置のタイマ
予約条件を設定し、この設定されたタイマ予約条件を満
たすまで記録再生装置を待機させ、タイマ予約条件を満
たした時から上記記録再生装置のタイマ動作を開始する
ようにしたものである。

〔作用〕

本発明のタイマ予約方法によると、カセットに内蔵さ
れたメモリの記憶情報に基づいて、記録再生装置側での
タイマ予約を確実に実行でき、タイマ予約の操作性が向
上する。

〔実施例〕

以下、本発明のタイマ予約方法の一実施例を、第１図
〜第７図を参照して説明しよう。この第１図〜第７図に
おいて、第８図に対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。

本例のタイマ予約方法に適用されるテープカセット
は、第８図例と同様の規格のビデオテープカセットで、
第１図に示す如くこのビデオテープカセット（１）のカ
セット本体（２）の前面蓋（４）とは反対側になる背面
（2c）に不揮発性のメモリ素子（６）を埋め込む。そし
て、このメモリ素子（６）の複数（例えば６本）の接続
ピン（８）（第２図参照）を、夫々カセット本体（２）
の背面（2c）から下面（2d）にかけて露出した接続端子
（７）と電気的に接続する。なお、ここで言うカセット
本体（２）の下面（2d）とは、リール（３）の回転駆動
軸挿入孔（3a）が露出した側である。このように構成し
たことにより、このビデオテープカセット（１）の外観
上は、背面（2c）から下面（2d）にかけて複数の接続端
子（７）だけが露出した状態となっていて、メモリ素子
（６）は見えない。その他は、第８図例のビデオテープ
カセットと同様に構成する。

本例のビデオテープカセットは以上のように構成さ
れ、以下このテープカセットをビデオデッキに装着する
際の動作を説明する。

本例のビデオテープカセット（１）は、第３図に示す
如きビデオテープデッキ（９）に装着して、ビデオ信号
等の記録・再生が行なわれる。このビデオテープデッキ
（９）は、前面にカセット挿入窓（9a）がある所謂フロ
ントローディングタイプのもので、カセット挿入窓（9
a）からビデオテープカセット（１）を第３図に矢印Ａ
で示す如く挿入すると、このデッキ（９）の内部に備わ
るカセットホルダにビデオテープカセット（１）が保持
される。そしてこのカセットホルダは、ビデオテープカ
セット（１）を保持すると、デッキ（９）の内部で矢印
Ｂに示す如く移動し、回転ドラムの近傍へとビデオテー
プカセット（１）を移動させて固定させる。なお、この
矢印Ｂに示す動きは、水平に前面から奥へ移動した後、
垂直に下がる動きである。

このようにしてビデオテープカセット（１）がデッキ
（９）の内部に固定されると、このビデオテープカセッ
ト（１）の接続端子（７）がデッキ（９）側の接続端子
と接続状態となる。即ち、このデッキ（９）のカセット
固定位置には、第４図に示す如く、基板（10）上に導電
膜（12）を表面に形成したゴムシート（11）が固定して
ある。この導電膜（12）はカセットテープ（１）の接続
端子（７）に対応して複数本平行に形成してあり、夫々
の導電膜（12）がリード線（13）により後述するこのデ
ッキ（９）の動作制御用マイクロコンピュータ（15）等
と接続してある。

このようにしてデッキ（９）側の接続端子が構成さ
れ、このゴムシート（11）上にビデオテープカセット
（１）が固定されることでデッキ（９）側とテープカセ
ット（１）側との導通が行なわれる。即ち、第５図に示
す如く、カセットホルダ（14）により保持されたビデオ
テープカセット（１）が基板（10）上に固定されると、
ゴムシート（11）上にビデオテープカセット（１）の接
続端子（７）が位置し、ゴムシート（11）上の導電膜
（12）とビデオテープカセット（１）の接続端子（７）
とが接続し、導通状態となる。

次にこのようにしてデッキ側と接続されるテープカセ
ット（１）のメモリ素子（６）に接続される回路構成
を、第６図に示す。この第６図において（15）はこのデ
ッキ（９）の、動作を制御するマイクロコンピュータを
示し、このマイクロコンピュータ（15）には時計機能と
タイマ機能とが組込んである。そして、このマイクロコ
ンピュータ（15）が上述の如く接続端子（７）を介して
メモリ素子（６）と接続してある。また、このマイクロ
コンピュータ（15）は、動作指示等を行なうキー（16）
と装着したカセットが画像可能か等の種別を検出するカ
セット検出回路（17）と、動作状況等を表示する表示パ
ネル（18）と、テープの走行量をカウントするカウンタ
（19）とが接続してある。

このようにしてマイクロコンピュータ（15）に各機能
が接続される。そして、このマイクロコンピュータ（1
5）と接続したメモリ素子（６）には、マイクロコンピ
ュータ（15）が備えるタイマ機能の予約情報をこのマイ
クロコンピュータ（15）の制御により記憶させることが
できるようになっている。即ち、マイクロコンピュータ
（15）が備えるタイマ機能は、キー（16）の操作により
記録開始時間，終了時間，録画チャンネル等をこのマイ
クロコンピュータ（15）に設定することで、設定した時
間に所定のチャンネルの放送が録画されるもので、この
キー（16）の操作による録画開始時間，終了時間及び録
画チャンネルを示す情報がメモリ素子（６）に記憶され
る。

そして、このようにしてメモリ素子（６）にタイマ予
約情報が記憶されると、このタイマ予約情報に基づいて
タイマの録画予約を設定することができる。即ち、第７
図に示す如く、ビデオテープカセット（１）をデッキに
装着した後タイマ録画設定を示すキー（16）を操作する
と、マイクロコンピュータ（15）はこのカセット（１）
のメモリ素子（６）の記憶情報を読み出す。そして、こ
の読み出した情報に上述のタイマ予約情報があるときに
は、このマイクロコンピュータ（15）のタイマ機能をこ
のタイマ予約情報により示される条件に設定し、設定さ
れた録画開始時間まで待機する。なお、タイマ予約情報
が記憶されていても、テープ残量不足等で録画が不可能
なデータの場合には、テープカセット（１）をデッキ外
にイジェクトさせる。また、タイマ予約情報が書込まれ
ていないときには、キー（16）の操作により録画開始時
間等の予約情報を設定することで、タイマ録画が可能と
なる。

本例のビデオテープカセット（１）は、このようにメ
モリ素子（６）にタイマ予約情報を記憶させることがで
きることで、このカセット（１）を使用するデッキの操
作性が向上する。例えば、毎日決った時間に放送される
帯番組の録画を行なうときには、一度このカセット
（１）のメモリ素子（６）にこの番組の予約情報を設定
することで、ビデオデッキに毎日このカセットを装着す
るだけで自動的に同じ時間のタイマ録画が行なえる。ま
た、数多くの番組を番組毎に別々とテープカセットに録
画したい場合には、予め夫々のカセットに録画したい番
組の予約情報を記憶させておき、番組が始まる前に夫々
の番組用のカセットをデッキに装着すれば、確実に番組
毎に別々のカセットテープに録画され、間違ったカセッ
トの装着による誤消去等が防げる。

なお、上述の各実施例ではビデオ用のテープカセット
について述べたが、オーディオ用等他のテープカセット
に本発明が適用できることは勿論である。さらに、本発
明は上述実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱すること
なく、その他種々の構成が成り得ることは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明のタイマ予約方法によると、カセットに内蔵さ
れたメモリの記憶情報に基づいて、記録再生装置側での
タイマ予約を確実に実行でき、タイマ予約の操作性が向
上する利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のタイマ予約方法が適用されるテープカ
セットの一実施例を示す斜視図、第２図は第１図例の要
部の内部を示す斜視図、第３図は第１図例のテープカセ
ットの使用状態を示す斜視図、第４図は第１図例のテー
プカセットと接続するデッキ側の端子を示す斜視図、第
５図は第１図例のテープカセットとデッキ側との接続状
態を示す断面図、第６図は第１図例のテープカセットの
メモリに接続される回路構成を示す構成図、第７図は第
１図例のテープカセットの説明に供する線図、第８図は
従来のテープカセットの一例を示す斜視図である。（１）はビデオテープカセット、（２）はカセット本
体、（６）はメモリ素子、（７）は接続端子である。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体を収納した記録媒体カセットに内
蔵されたメモリにタイマ予約情報を記録し、記録媒体カ
セットが記録再生装置に装着された後タイマ録画設定の
操作手段が操作された時にカセット内蔵のメモリの記憶
情報を読みだし、読みだした記憶情報の中にタイマ予約
情報が記憶されているか否かの判別を行い、タイマ予約
情報が記憶されかつ、タイマ予約が実行不可能なときに
は使用者にタイマ予約不可能であることを告知し、一方
読みだした記憶情報の中にタイマ予約情報が記憶されか
つ、タイマ予約実行可能なときにはこのタイマ予約情報
に基づいて記録再生装置のタイマ予約条件を設定し、こ
の設定されたタイマ予約条件を満たすまで記録再生装置
を待機させ、タイマ予約条件を満たした時から上記記録
再生装置のタイマ動作を開始するようにし、上記メモリ
から読みだした記憶情報の中にタイマ予約情報が書込ま
れていない時にはキー操作により予約情報を設定するよ
うにしたことを特徴とするタイマ予約方法。