JP2002155364A - シャワーヘッド構造、成膜装置、成膜方法及びクリーニング方法 - Google Patents
シャワーヘッド構造、成膜装置、成膜方法及びクリーニング方法Info
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Abstract
ことができると共に、成膜処理時に付着した反応副生成
物の除去も短時間で容易に実施できるシャワーヘッド構
造を提供する。 【解決手段】 本発明は、被処理体Wに対して成膜処理
を施すための処理容器22の天井部に設けられて所定ガ
スを供給するシャワーヘッド構造80であり、複数のガ
ス噴射孔94が開口された底部を有する有底筒体状に形
成され、該カップ形状の開口側に上記天井部への取り付
け用接合フランジ部が一体的に形成されたヘッド本体8
2と、上記ヘッド本体の底部に設けられて、該ヘッド本
体のガス噴射部を所望の温度に調整するヘッド加熱部1
00とを備え、低温下による再現性を向上させた成膜処
理と高温下による反応副生成物の除去を行うシャワーヘ
ッド構造である。
Description
被処理体にプロセスガスを用いて成膜を行う成膜装置等
に搭載されるシャワーヘッド構造及びそのクリーニング
方法に関する。
においては、被処理体となる半導体ウエハ表面上に、配
線パターンを形成する或いは配線間等の凹部を埋め込む
ために、W(タングステン)、WSi(タングステンシ
リサイド)、Ti(チタン)、TiN(チタンナイトラ
イド)、TiSi(チタンシリサイド)、Cu(銅)、
Ta2 O5 (タンタルオキサイド)等の金属或いは金属
化合物を堆積させて薄膜を形成している。この種の金属
薄膜の形成方法としては、3つの方式例えばH2 (水
素)還元法、SiH4 (シラン)還元法、SiH2 Cl
2 (ジクロロシラン)還元法等が知られている。このう
ち、SiH2 Cl2 還元法は、配線パターンを形成する
ために例えば、還元ガスとしてジクロロシランを用い
て、600℃程度の高温下にてWやWSi(タングステ
ンシリサイド)膜を形成する方法である。また、SiH
4 還元法は、同様に配線パターンを形成するために、例
えば還元ガスとしてシランを用いて、SiH2 Cl2 還
元法よりも低い450℃程度の温度下にてWやWSi膜
を形成する方法である。また、H2 還元法は、配線間の
凹部を穴埋めしてウエハ表面の平坦化を行うために、例
えば還元ガスとして水素を用いて380〜430℃程度
の温度下でW膜を堆積させる方法である。
元法も知られており、例えばWF6(六フッ化タングス
テン)がいずれの方法にも使用される。図9は、このよ
うな金属薄膜等を形成する一般的な成膜装置の構成例を
示す。また図10は、図9中のシャワーヘッド構造を詳
細に示す拡大図である。処理チャンバー2はアルミニウ
ム等を用いて例えば筒体形状に成形される。この処理チ
ャンバー2内には、薄いカーボン素材或いはアルミ化合
物により成形された載置台4が設けられており、この下
方には、石英製の透過窓6を介してハロゲンランプ等の
加熱部8を配置している。外部から搬送された半導体ウ
エハWが載置台4上へ載置され、このウエハWの周縁部
が昇降可能に構成された、例えばリング形状のクランプ
リング10により押さえ込まれて載置台4上に固定され
る。この載置台4に対向させた上方に例えばアルミニウ
ムからなるシャワーヘッド構造12を設けている。この
シャワーヘッド構造12下面には、略均等に配置された
多数のガス噴射孔14が形成されている。
理中の温度をある程度低く、且つ安定的に維持させるた
めに、例えば50℃程度の熱媒体16(例えば、チラー
(商標名))等を内部に流している。このシャワーヘッ
ド構造12はヘッド本体7を有し、図10に示すように
チャンバー天井部2aにボルト5によって取り付けられ
る。このヘッド本体7の下面には、多数の噴射孔9が形
成された噴射板11がボルト13によって取り付けられ
ている。このヘッド本体7内の空間には、多数の拡散孔
15が形成される拡散板17が設けられており、ヘッド
本体7内へ導入されたガスをウエハ面方向へ拡散させる
ようになっている。また、このヘッド本体7の側壁部分
には、シャワーベース水路18が設けられており、これ
に熱媒体16が流されている。そして、成膜処理に際し
ては、加熱部8から透過窓6を透過して載置台4へ熱線
を照射して、載置台4上に固定される半導体ウエハWが
所定の温度になるように間接的に加熱する。
るガス噴射孔14からプロセスガスとして例えば、WF
6 やH2 等がウエハ表面上に均等に供給することによ
り、ウエハ表面上にタングステン等の金属膜が形成され
る。前述した成膜処理は枚葉式により、つまり複数枚、
例えば25枚ウエハを1枚ずつ連続的に成膜処理し、こ
の連続成膜中に処理チャンバー2内の部材、例えば載置
台やクランプリングやシャワーヘッド構造等に付着した
余分な膜を除去する目的でClF3 等のクリーニングガ
スを用いたドライクリーニング(フラッシング)が行わ
れる。このように、一般的には、複数枚のウエハに亘る
連続的な成膜処理とクリーニング処理とが繰り返し行わ
れる。
堆積膜の電気的特性等を設計通りに一定に維持するため
には、各ウエハに堆積させた膜の厚さが略一定になるよ
うに再現性を高く維持する必要が求められる。しかし実
際には、クリーニング処理の直後に行う1枚目のウエハ
に体する成膜処理の膜厚と例えば25枚連続処理した時
の25枚目のウエハに対する成膜処理の膜厚とがかなり
異なる場合がある。例えばウエハの連続処理枚数が積算
されるに従って、次第にウエハに成膜される膜厚が減少
する傾向にある。これは、処理チャンバー2のアイドリ
ング中において、熱媒体16をシャワーヘッド構造12
のシャワーベース水路18に流しているにもかかわら
ず、この温度が高くなる。そして、シャワーヘッド構造
12からプロセスガスを流してウエハの処理枚数が増加
するに従って、シャワーヘッド構造12の温度、特にガ
ス噴射板の温度が、徐々に低下して所望する温度に落ち
着くようになることに起因している。
射板の温度を予め低めになるように維持させておき、ウ
エハの連続成膜処理が行われる。しかし、このように処
理開始からシャワーヘッド構造12のガス噴射板を比較
的低温に維持させていた場合、クリーニング処理で比較
的除去され難い化合物、例えばフッ化チタン(TiF
x)等の反応副生成物がシャワーヘッド構造12のガス
噴射板の表面に付着するといった問題が新たに発生し
た。このフッ化チタンは、前の工程にてウエハ表面にす
でに堆積されているチタン金属膜やチタン窒化膜等のチ
タン含有膜中の一部のチタン原子が、この成膜処理時に
供給されるWF6 ガスのフッ素と反応して生成されてガ
ス噴射板の表面に付着する。
板の温度とシャワーヘッド構造に付着する反応副生成物
の膜厚との関係を示している。図11(A)は載置台温
度が410℃で膜厚100nmのタングステン金属膜を
25枚連続処理した時の特性を示し、図11(B)は載
置台温度が460℃で膜厚800nmのタングステン金
属膜を25枚連続処理した時の特性を示す。これらの図
から明らかなように、シャワーヘッド構造の温度を10
0℃程度から80℃程度に低下すると反応副生成物の膜
厚が急激に厚くなっている。そして、一般的なクリーニ
ング処理は、処理チャンバー2内の構造物の温度を成膜
処理時と略同程度に維持しつつ、クリーニングガス、例
えばClF3 ガスを流すことにより行っている。この場
合、載置台4等に付着した不要なタングステン膜は除去
されるが、シャワーヘッド構造のガス噴射板の表面に付
着したフッ化チタン等の反応副生成物は、非常に除去さ
れづらい、といった問題があった。
ガス噴射板の温度をある程度高温にすることにより、反
応副生成物が付着しづらくする手法もあるが、成膜条件
によっては、シャワーヘッド構造のガス噴射板の温度の
上限が制限され、付着しづらい温度まで上げることがで
きない場合もあった。このような場合に、成膜処理を優
先させると、反応副生成物の付着が多くなり、積算処理
枚数が制限され、また付着量に対応するクリーニング処
理が要求されることとなった。本発明は、成膜装置に搭
載され、成膜処理の再現性を向上させて高く維持するこ
とができると共に、成膜処理時に付着した反応副生成物
の除去も短時間で容易に実施できるシャワーヘッド構造
及びそのクリーニング方法を提供することを目的とす
る。
体に対して成膜処理を施すための処理チャンバーの天井
部に設けられて、該処理チャンバー内へ所定のガスを供
給するシャワーヘッド構造において、複数のガス噴射孔
が開口された底部を有する有底筒体状に形成され、該有
底筒体状の開口側に上記処理チャンバーの天井部へ取り
付けるための接合フランジ部が一体的に形成されたヘッ
ド本体と、上記ヘッド本体の底部近傍の側壁に設けられ
て、該ヘッド本体を所望の温度に調整するヘッド加熱部
とを備えるシャワーヘッド構造を提供する。また、上記
ヘッド加熱部の上方にある上記ヘッド本体の側壁には、
該側壁の断面積を縮小させて、伝搬される熱に対する熱
抵抗を大きくするための括れ部が形成される。
合フランジ部に設けられて、上記被処理体の成膜処理時
に上記ヘッド本体を冷却し、また上記処理チャンバー内
のクリーニング処理時に上記ヘッド本体を加熱するヘッ
ド加熱・冷却部を備え、上記ヘッド加熱部と上記ヘッド
加熱・冷却部とにより、上記ヘッド本体の温度が50〜
300℃の範囲で制御される。また、プロセスガス雰囲
気内で、加熱された被処理体の表面に反応生成物を堆積
させる成膜処理を行う処理チャンバーを有する成膜装置
に搭載され、上記処理チャンバーへシャワーヘッド構造
を介してプロセスガスを導入して、成膜装置内のクリー
ニング方法において、上記シャワーヘッド構造から上記
処理チャンバー内へクリーニングガスを流しつつ、該シ
ャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を、成膜処理時の
温度よりも高く設定して、成膜処理時に発生した反応副
成膜を除去するクリーニング処理を提供する。このクリ
ーニングにおけるシャワーヘッド構造のガス噴射部の温
度は130℃以上であり、シャワーヘッド構造のガス噴
射部の表面に付着したフッ化チタン(TiFx)系を主
成分とする反応副生成物を除去する。
施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る
シャワーヘッド構造の一実施形態を成膜装置に搭載した
構成を示す断面図である。また、図2は、上記シャワー
ヘッド構造の詳細な断面構成を示す図であり、図3は、
上記シャワーヘッド構造をサセプタ側から見た平面図で
ある。この成膜装置20は、例えばアルミニウム等を用
いて円筒状或いは箱状に成形された処理容器としての処
理チャンバー22を有している。この処理チャンバー2
2の内部底面から立ち上げられた円筒状のリフレクタ2
4上に、例えば断面L字状の保持部材26で支持された
載置台28が設けられている。このリフレクタ24は、
内側が鏡面研磨されたアルミニウムにより形成され、保
持部材26は、熱線透過性の材料、例えば石英により形
成される。また、載置台28は、厚さ2mm程度の例え
ばカーボン素材、AlNなどのアルミ化合物により形成
され、被処理体となる半導体ウエハ(以下、ウエハと称
する)Wを載置する。
えば3本のリフターピン30(図1においては2本のみ
を代表的に示している)が支持部材32の一端から上方
へ延びるように設けられている。また支持部材32の他
端は、リフレクタ24に形成された垂直スリット(図示
せず)を通り抜けて外まで延びている。この支持部材3
2は、各リフタピン30が一斉に上下動するようにそれ
ぞれの他端が環状結合部材34により結合されている。
更に、この環状結合部材34は、処理チャンバー22の
底部を貫通して垂直に延びた押し上げ棒36の上端に連
結されている。上記押し上げ棒36の下端は、処理チャ
ンバー22において内部の真空状態を保持するために伸
縮可能なベローズ40内を通じてアクチュエータ42に
接続されている。この構成において、アクチュエータ4
2により押し上げ棒36を上方に移動させると、リフタ
ピン30が載置台28のリフタピン穴38を挿通して押
し出され、載置されているウエハWを持ち上げる。
周縁部を載置台28側へ押し付けて固定するためのクラ
ンプ機構44が設けられる。このクランプ機構44は、
半導体ウエハWの周縁部に線接触して固定するリング形
状のクランプリング本体46と、このクランプリング本
体46を下方向へ付勢するコイルバネ48とにより主に
構成されている。このクランプリング本体46は、ウエ
ハの輪郭形状に沿った略リング状のセラミック材料で形
成される。このセラミック材料としては、例えばAlN
が用いられる。このクランプリング本体46は、保持部
材26に接触しないように貫通した支持棒50により支
持部材32へ連結されている。この支持棒50は、例え
ば3本(図1においては2本のみ代表的に示している)
が設けられて、クランプリング本体46を支持し、リフ
タピン30と一体的に昇降する。
底部には、石英等の熱線透過材料により形成される透過
窓52が真空状態を保持できるように取り付けられてい
る。更に、この下方には、透過窓52を囲むように箱状
の加熱室54が設けられている。この加熱室54内には
加熱部となる複数個の加熱ランプ56が反射鏡も兼ねる
回転台58に配置されている。この回転台58は、回転
軸を介して加熱室54の底部に設けた回転モータ60に
より回転される。回転される加熱ランプ56より放出さ
れた熱線は、石英等からなる透過窓52を透過して載置
台28の下面を照射してこれを均一的に加熱する。尚、
加熱部として、加熱ランプ56に代わって、抵抗加熱ヒ
ータを載置台28内に埋め込んでもよい。さらに載置台
28の外周側には、多数の整流孔62を有するリング状
の整流板64が、上下方向に成形された支持コラム66
により支持されて設けられている。上記整流板64の下
方の底部には排気口68が設けられ、この排気口68に
は図示しない真空ポンプに接続された排気通路70が接
続されており、処理チャンバー22内を排気して、所望
の真空状態に維持する。また、処理チャンバー22の側
壁には、ウエハを搬出入する際に開閉されるゲートバル
ブ72が設けられる。
ンバー22の天井部には、比較的大きな開口部74が開
口されており、この開口部74には、プロセスガス等を
処理チャンバー22内へ導入するためのシャワーヘッド
構造80が真空状態を維持できるようにシールして嵌め
込まれている。具体的には、図2に示すように、シャワ
ーヘッド構造80は、例えばアルミニウム等からなる有
底筒体、例えばカップ形状のヘッド本体82を有し、こ
のヘッド本体82の開口側にはヘッド蓋体84がOリン
グ等のシール部材86を挟んで取り付けられている。ま
た、ヘッド蓋体84は、ヘッド本体82に接触する面で
Oリングに沿って樹脂等から成る断熱部材87が設けら
れている。このヘッド蓋体84の中心部は、ガス導入口
88が設けられている。このガス導入口88には、ガス
通路90を介してプロセスガス、例えば成膜処理時に使
用するWF6 、Ar、SiH4 、H2 、N2 等のガス供
給系(図示せず)やクリーニング時に使うクリーニング
ガス、例えばClF3 等のガス供給系(図示せず)が流
量制御可能に接続されている。
であるガス噴射部92には、ヘッド本体82内へ供給さ
れたガスを処理空間Sへ放出するための多数のガス噴射
孔94が面全体に亘って開けられており、ウエハ表面へ
均一的にガスを放出する。このガス噴射部92は、ヘッ
ド本体底部に、例えば一体成形されている。これは、従
来がガス噴射部92とヘッド本体82とが別体であった
ため、取り付け部分が接触しており、両部材間の熱伝導
性が悪く、また材料が異なっていたため、熱膨張率の違
いから歪みや摺り合わせにより接合面とがこすれてパー
ティクルが発生していたが、一体成形により、熱伝導性
が向上し、パーティクルが発生しなくなるなど、これら
の問題が解決されている。ヘッド蓋体84とヘッド本体
82との接合面に断熱部材87を設けることで、接合面
を小さくでき、断熱部材87の効果で熱の伝搬を抑制で
き、ヘッド本体82の温度を精度よく制御することが可
能となる。
下端部には、ヘッド加熱部として例えば、絶縁されたシ
ースヒータ等よりなるヘッド加熱ヒータ100が環状
に、例えばリング状に略一周するように埋め込まれてお
り、主としてこのヘッド本体82を加熱している。ヘッ
ド加熱ヒータ100は、図3に示すようなヘッド温度制
御部102により、必要とされる温度範囲内にて任意の
温度に制御される。またヘッド本体82の上端部には、
外周方向に拡がるように接合フランジ部104が設けら
れている。この接合フランジ部104の下面には、円形
リング状の断熱材106aとシール面が設けられてい
る。ヘッド本体82が処理チャンバー22の開口部74
に嵌め込まれた際に、天井壁108の上面との大半の接
触部分を断熱材106aにより接して熱が伝わりにくく
している。この断熱材106aは、樹脂等から成り、そ
の幅は、上記両接触面の幅よりも少し狭く形成されて、
残りの接触面はシール面となっている。また、この天井
部108上面と接合フランジ部104下面のシール面と
が接触する部分には、Oリング等からなるシール部材1
10を介在させて、真空状態が維持できるようになって
いる。また、接合フランジ部104の外周には、樹脂等
から成る断熱材106bが設けられて熱の逃げを防止し
ている。
108の上面の真空側にある面の表面をわずかに低くす
ることにより、天井壁108面と接合フランジ部104
の下面とが接触しない様に、わずかに隙間をつくりつ
つ、シール部材110で真空状態を保持させる。つま
り、天井壁108面と接合フランジ部104のシール面
とを非接触にさせることにより、熱膨張等による擦り合
わせが無くなり、パーティクルの発生を防止する効果を
得ることができる。尚、図2に示すようにヘッド本体8
2とヘッド蓋体84との接触部分にも同様に形成するこ
とで、パーティクルの発生を防止できる。
ヘッド加熱・冷却部となる、例えばペルチェ素子112
がこの上面に沿って下面(温調面)が接するように環状
に、例えば等間隔に、またはリング状に設けられてい
る。ペルチェ素子112は、ペルチェ制御部114の制
御により、接合フランジ部104やヘッド本体82を、
必要に応じて加熱、或いは冷却するために用いられる。
ヘッド本体82の温度制御範囲は、例えばペルチェ素子
112とヘッド加熱ヒータ100との組み合わせによ
り、ヘッド本体82の下面の面内温度均一性を維持しつ
つ加熱するために、例えば50〜300℃の範囲内、好
ましくは50〜250℃の範囲内である。そして、ペル
チェ素子112の上面(温調面)には、同じくリング状
に形成された媒体流路116が設けられる。この媒体流
路116に所定の温度の熱媒体を流すことにより、ペル
チェ素子112の上面側(図2中)にて発生した温熱、
或いは冷熱を伝搬する。
加熱ヒータ100の上方において、この側壁の断面積を
縮小させるための括れ部118が側壁98の外周側に沿
って環状の、例えば溝またはリング状に形成されてい
る。この括れ部118における上下方向へ熱抵抗を大き
くすることにより、ヘッド加熱ヒータ100で発生した
熱が、ヘッド側壁98を伝わってその上方へ逃げ難くな
るようにしている。尚、図2に示す例では、側壁98の
外周側から凹部状に削り取ることにより括れ部118を
形成しているが、これに代えて、その内周側から削り取
るようにして形成してもよい。また、ヘッド本体82内
には、多数のガス分散孔120が形成された拡散板12
2が設けられており、ウエハW面に、より均等にガスが
供給される。更に、シャワーヘッド構造の構成部品の接
合部に設けた各シール部材86、110は、それぞれ断
面凹部状になされた環状の、例えば溝またはリング状の
シール溝124、126に嵌め込まれている。
のシャワーヘッド構造を搭載した成膜装置による処理動
作について説明する。ここで、本実施形態では、課題に
おいて前述したように、成膜処理条件によっては成膜中
のヘッド本体82の温度を反応副生成物が付着しづらい
温度まで上げることができない場合、シャワーヘッド構
造80のヘッド本体82のガス噴射部の温度を比較的低
温に維持して成膜処理を行う。これは、ウエハW上に生
成された膜の膜厚は略同一となり、膜厚の再現性につい
て非常に良好となるが、除去され難い反応副生成物も付
着する。そこで、あるタイミングで本実施形態の構成の
加熱部を利用したクリーニング処理を行う必要がある。
但し、そのタイミングは、成膜処理終了毎に行ってもよ
いが、ユーザ側の使用状況によって異なるため、例え
ば、積算処理枚数若しくは、積算処理時間若しくは、測
定された反応副生成物の膜厚若しくは、ウエハ上の生成
膜の電気特性等が規格内か等を基準として、例えば積算
処理枚数として、100ロットで、好ましくは1〜50
ロットの範囲でクリーニング処理の実施の有無を決めれ
ばよい。1ロット25枚のウエハの成膜処理後において
は、ヘッド本体82のガス噴射部の表面の温度を成膜条
件と同じ温度でクリーニング処理して、20ロットを処
理した後に、ヘッド本体82のガス噴射部の温度より高
い温度にして自動的にクリーニング処理が実施されるよ
うなシーケンスを組んでおき、ユーザの指示が無くとも
定期的にクリーニング処理を実施するようにしてもよ
い。また、プロセスが異なる小数多品種のウエハを処理
する場合には、その1種類のプロセスが終了した毎に、
自動的にクリーニング処理を実施するようにしてもよ
い。
のような金属膜の成膜処理を施す場合には、処理チャン
バー22の側壁に設けたゲートバルブ72を開いて図示
しない搬送アームにより処理チャンバー22内にウエハ
Wを搬入し、リフタピン30を押し上げることによりウ
エハWをリフタピン30側に受け渡す。そして、リフタ
ピン30を、押し上げ棒36を下げることによって降下
させ、ウエハWを載置台28上に載置すると共にウエハ
Wの周縁部をクランプリング本体46で押圧してこれを
固定する。尚、このウエハWの表面には、すでに前の工
程にてチタン金属膜やチタン窒化膜等のチタン含有膜が
堆積されている。
ら、WF6 、SiH4 、H2 等のプロセスガスをArや
N2 等のキャリアガスにより伝搬させて、シャワーヘッ
ド構造80内へ所定量ずつ供給させて混合する。この混
合ガスをヘッド本体82内で拡散させつつ下面のガス噴
射孔94から処理チャンバー22内へ略均等に供給す
る。このようなガス供給と同時に、排気口68から内部
雰囲気(混合ガス)を排気することにより処理チャンバ
ー22内を所定の真空度、例えば200Pa〜1100
0Paの範囲内の値に設定し、且つ載置台28の下方に
位置する加熱ランプ56を回転させながら駆動して、熱
エネルギー(熱線)を放射する。放射された熱線は、透
過窓52を透過した後、載置台28の裏面を照射して、
ウエハWを裏面側から加熱する。この載置台28は、前
述したように厚さが2mm程度と非常に薄いことから迅
速に加熱されて、この上に載置するウエハWも迅速に所
定の温度まで加熱することができる。供給された混合ガ
スは所定の化学反応を生じて、ウエハWの全表面上に例
えばタングステン膜として堆積される。
(載置台28の温度は500℃以下)に維持し、シャワ
ーヘッド構造80の特にヘッド本体82のガス噴射部の
温度を110℃以下、好ましくは95℃以下に維持する
ように制御する。この場合、ヘッド本体82は、載置台
28側から多くの輻射熱を受けることからこの設定温度
である、例えば95℃以上に上昇する傾向にあるので、
接合フランジ部104に設けたペルチェ素子112を駆
動し、この下面を冷却する。これによって、ヘッド本体
82から温熱を奪ってこれを冷却し、ヘッド本体82の
ガス噴射部の温度を上述のように95℃以下に保つ。こ
の時、ペルチェ素子112の上面には温熱が発生するた
め、このペルチェ素子112の上面に接合している媒体
流路116に例えば20〜30℃程度に維持された流体
から成る熱媒体、例えばチラー(商品名)を流して、ペ
ルチェ素子112の上面にて発生した温熱を外部へ伝搬
する。この熱媒体は、成膜処理時に冷却するための低い
温度の熱媒体と、クリーニング処理時に加熱するための
温度が高い熱媒体との少なくとも2種類の温度の熱冷媒
が必要である。しかし熱冷媒の温度変更に時間を要する
場合には、時間のロスとなるため、これらを短時間で切
り替える様に、2系列の温度設定用の媒体流路を有する
構成にしておき、バルブ切り換えにより短時間で成膜処
理とクリーニング処理の変更を可能にすることもでき
る。
ンジ部104との接合部には、断熱材106が介在され
ているため、ヘッド本体82から天井壁108に逃げる
熱を抑制することができる。これとペルチェ素子112
の作用と相まってシャワーヘッド構造80は、熱的に略
絶縁されて浮いた状態となって、主にヘッド本体82を
安定的に所望の温度に維持することができる。すなわ
ち、これによりヘッド本体82を成膜中において安定的
に所望の一定の温度に維持することが可能となる。尚、
ヘッド本体82のガス噴射部の温度が過度に低くなり過
ぎる傾向の時には、この側壁98に設けたヘッド加熱ヒ
ータ100を駆動して適宜加熱して温度制御を行えばよ
い。成膜時は、ヘッド本体82のガス噴射部の温度を1
10℃以下、好ましくは95℃程度の温度でウエハW上
にタングステン膜を形成すると、例えば1ロット25枚
のウエハを連続的に成膜処理した時の各膜厚は略同一と
なり、膜厚の再現性は非常に良好となる。このように成
膜処理を行うと、ウエハW以外にも、例えば載置台28
の表面やクランプリング本体46の表面等にもタングス
テン膜が不要な膜として付着する。この時発生する反応
副生成物、例えばウエハ表面のチタン含有膜中のチタン
と化合して発生するフッ化チタン(TiFx)系の生成
物がヘッド本体82の表面に多量に付着する傾向とな
る。
ならば、不要なタングステン膜や反応副生成物を除去す
るクリーニング処理を行う。ここで、成膜時のシャワー
ヘッド構造のガス噴射部の温度と膜厚の再現性との関係
及びクリーニング処理時のシャワーヘッド構造のガス噴
射部の温度と反応副生成物の除去量との関係を実際に評
価したので、その評価結果について説明する。図4は、
タングステン膜の成膜時のシャワーヘッド構造のガス噴
射部の温度と膜厚の再現性との関係を示している。ここ
では、25枚のウエハに連続成膜した時の膜厚を各々測
定し、25枚の膜変動率とシャワーヘッド構造のガス噴
射部の温度との関係を、成膜温度が410℃の場合と4
60℃の場合について検討した。
60℃では膜厚の再現性は変化がなく、3%以下で問題
ない。しかし、成膜温度が410℃の場合は、シャワー
ヘッド構造のガス噴射部の温度が110℃から70℃に
掛けて、低くなればなる程、膜厚の再現性は向上し(数
値は小さくなる)、シャワーヘッド構造のガス噴射部の
温度を95℃以下に設定することにより、膜厚の再現性
が改善されている。例えばガス噴射部の温度が90℃以
下では、1%以下になっている。従って、膜厚の再現性
を向上させるには、シャワーヘッド構造のガス噴射部の
温度を略95℃以下に設定してタングステン膜を堆積さ
せればよいことが判明する。ただし、この場合には、シ
ャワーヘッド構造のガス噴射部の温度に反比例してシャ
ワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着する反応副生
成物(TiFx 系)の量が増加することは避けられな
い。また、膜厚の再現性を±3%以内にするためには、
成膜処理温度(ウエハ温度よりも僅かに高い)が略42
0℃以下の時は、ヘッド本体の温度を略95℃以下に設
定し、また、成膜処理温度が略500℃以下の時は、ヘ
ッド本体の温度を略110℃以下に設定すればよいこと
が判明する。
構造物のガス噴射部の温度と反応副生成物(TiFx)
の除去量との関係を示している。この図中には、シャワ
ーヘッド構造のガス噴射部の温度を130℃、140
℃、150℃を例としており、それぞれクリーニングの
前と後の反応副生成物の膜厚を示している。この時の他
のクリーニング条件は、例えば載置台温度は250℃、
クリーニングガスであるClF3 の流量は500scc
m、圧力は2666Pa(20Torr)、クリーニン
グ時間は725sec、載置台サイズは8インチ用であ
る。このグラフから明らかなように、初期の膜厚が略1
9nmとした場合、シャワーヘッド構造のガス噴射部の
温度が130℃の時には、略7nm厚の反応副生成物が
残存して十分にクリーニングができていない。従って、
ヘッド本体の温度を130℃よりも高くすることにより
十分にクリーニングができることが判明する。これに対
して、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度が140
℃及び150℃の場合には、反応副生成物の残存量はゼ
ロであり、反応副生成物のを完全に除去できることが判
明した。従って、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温
度は、少なくとも略135℃以上に設定すればよいこと
が判明した。
(フラッシング)における反応副生成物(TiFx等)
を除去した時のヘッド本体82のガス噴射部の温度と反
応副生成物の除去速度の関係を示して説明する。この一
例においては、クリーニングガス(ClF3 )を流量1
〜200sccm、好ましくは、流量30〜100sc
cm、圧力を0.133〜1333Pa、好ましくは
0.133〜133Paとして、フラッシング時間を1
〜150min好ましくは5〜100minであり、フ
ラッシングによる与えるシャワーヘッド構造80へのダ
メージと反応副生成物の除去の効果を考えると、少流
量、低真空が望ましい。このフラッシングで具体的な条
件としては、例えばクリーニングガスとしてClF3 ガ
ス50sccm、圧力0.133Pa、フラッシング時
間60min、シャワーヘッド構造物のガス噴射部の温
度150℃の条件で、不要なタングステン膜や従来のク
リーニング方法では除去が困難な反応副生成物を除去し
ている。
ーニング処理の場合と略同じ例えば250℃程度に維持
する。これに対して、ヘッド本体82及び接合フランジ
部104の温度、特にガス噴射部92の表面温度は、従
来のクリーニング処理時の温度である70〜80℃程度
よりもかなり高い温度、例えば130℃以上程度、好ま
しくは135〜170℃の温度に設定する。この設定
は、接合フランジ部104に設けたペルチェ素子112
に成膜時とは逆方向の電流を流して、ペルチェ素子11
2の下面側を発熱させて、接合フランジ部104やヘッ
ド本体82を上方側から加熱する。このようにシャワー
ヘッド構造80を、下方からヘッド加熱ヒータ100に
より、上方からペルチェ素子112によりそれぞれ加熱
することにより、ヘッド本体82(特に、ガス噴射部9
2の表面近傍)を135〜170℃の温度に維持する。
ここで、135〜170℃のガス噴射部の温度は、クリ
ーニング処理にかかる時間との関係で設定されるもので
あり、135℃以下でも時間を掛ければ反応副生成物を
除去することは可能である。また、ガス噴射部の温度の
上限は、ガス噴射部92の材料のクリーニングガスに対
する腐食温度以下、例えばアルミニウムの場合は、例え
ば400℃程度以下である。
特にヘッド本体82のガス噴射部の温度を135〜17
0℃に維持することにより、不要なタングステン膜は勿
論のこと、従来のクリーニング処理では除去が困難であ
った反応副生成物、例えばフッ化チタン系生成物もヘッ
ド本体82の表面、例えば主にガス噴射面から容易に除
去される。この場合、ヘッド本体82の側壁には、熱抵
抗を大きくする括れ部118を設けてあることから、熱
伝導で上方へ逃げる熱が抑制されて保温機能が発揮され
る。この結果、ガス噴射部92全体の温度を十分に高く
維持することができ、この下面のガス噴射面に付着した
反応副生成物が確実に除去される。また、括れ部118
の作用により、ガス噴射部92の面内温度の均一性も向
上させることができる。
レーションを行って計測したので、そのシミュレーショ
ン結果について説明する。図7は、ヘッド本体の温度分
布のシミュレーション結果を示す図である。ここで、ヘ
ッド本体82の上端の温度を50℃に設定し、ガス噴射
部92の温度を200℃に設定しており、また、ヘッド
本体82の高さH1は67mmである。この図に示す温
度分布から明らかなように、括れ部118における温度
勾配が非常に大きくなっており、すなわち温度分布の曲
線が密になっており、この括れ部118の熱抵抗による
ガス噴射部92に対する保温効果が非常に優れており、
ヘッド本体温度を制御しやすい構造であることが判明し
た。この括れ部の厚みaは3〜10mmで、高さbは1
0〜50mmである。
ンジ部104にペルチェ素子112を設けたが、図8に
示すように、このペルチェ素子112を設けることな
く、この接合フランジ部104に直接的に媒体流路11
6を接合するようにしてもよい。この場合にも、ペルチ
ェ素子112を設けた場合と略同等な作用効果を発揮す
ることが可能となる。尚、本実施形態では、クリーニン
グガスとしてClF3 ガスを用いた場合を例にとって説
明したが、これに限定されず、他のクリーニングガス、
例えばNF3ガス、HClガス、Cl2 ガス等を用いる
場合にも本発明を適用することができる。尚、NF3 の
使用では、プラズマで使用される。また、ここではタン
グステン膜を堆積する時に生ずる反応副生成物(TiF
x )をクリーニングにより除去する場合を例にとって説
明したが、他の金属及び金属化合物、例えばTi(チタ
ン)、Cu(銅)、Ta(タンタル)、Al(アルミニ
ウム)、TiN(チタンナイトライド)、Ta2 O5
(タンタルオキサイド)等を含有する堆積膜を形成する
時に生ずる反応副生成物を除去する場合にも本発明を適
用することができる。また更には、本発明は、プラズマ
を用いて薄膜生成を行うプラズマ成膜装置にも適用でき
るのみならず、被処理体としては半導体ウエハに限定さ
れず、LCD基板、ガラス基板等も用いることができ
る。
ヘッド構造及びそのクリーニング方法によれば、次のよ
うに優れた作用効果を発揮することができる。ヘッド本
体と従来別体であった噴射板(本発明のヘッド本体底部
のガス噴射部に相当する)と接合フランジ部(本発明の
接合フランジ部に相当する)とが一体成形されているた
め、シャワーヘッド構造に温度変化があっても熱膨張差
による擦れが生じる恐れがなく、パーティクルの発生を
抑制する。成膜処理中にはシャワーヘッド構造のガス噴
射部の温度を比較的低い温度に維持されることにより、
各被処理体の間の膜厚を略均一化させて膜厚の再現性を
向上させて高く維持する。また、クリーニング処理時に
は、ヘッド加熱部によりシャワーヘッド構造の温度自体
を成膜処理時よりも高く維持し、成膜処理時に発生し、
シャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着した反応
副生成物を除去することができる。
算処理枚数、積算処理時間及び、測定された反応副生成
物の膜厚、ウエハ上に形成された膜の規格のいずれかを
基準として、ユーザで適宜、実施タイミングとすること
ができる。シャワーヘッド構造のヘッド本体を一体的成
形することにより、ガス噴射部と側面や上部との間に温
度差が生じても、構成部材の接合部分が存在しないた
め、温度差による熱膨張差に起因する部材間の擦れの発
生がなくなり、パーティクルの発生を防止することがで
きる。シャワーヘッド構造のヘッド本体と他の構成部材
との取り付けにおいても、僅かな隙間を樹脂等からなる
断熱材で作り出すことにより、熱の伝搬を抑制して精度
よくガス噴射部の温度を制御することができる。
により熱伝導を少なくし、加えて断熱材により熱伝導を
少なくさせることにより、クリーニング処理時に括れ部
の熱抵抗や断熱材によって、ヘッド本体のガス噴射面側
からの熱の逃げを抑制して、ガス噴射面の部分の温度を
高く維持させて、さらに、その面内温度の均一性も高く
して反応副生成物の除去を効率的に行うことができる。
ヘッド加熱・冷却部により、成膜処理時にはヘッド本体
を冷却して膜厚の再現性を一層高め、クリーニング処理
時にはヘッド本体を加熱して反応副生成物を一層効率的
に除去することができる。ヘッド本体の上部に設けたペ
ルチェ素子の上面に発生する温熱を外部に伝搬するため
の熱媒体は、成膜処理時に用いる冷却用の温度が低いも
のと、クリーニング処理時に用いる加熱用の温度が高い
ものとを有し、切り換えにより短時間に切り替えて利用
することができる。成膜処理時及びクリーニング処理時
に、ペルチェ素子の上面側より発生する温熱、或いは冷
熱を熱媒体を用いて除去することにより、シャワーヘッ
ド構造を熱的に浮かせることができる。シャワーヘッド
構造の温度を安定的に一定に維持することができるの
で、膜厚の面内均一性を向上させることができる。
膜装置の一構成例を示す断面構成図である。
を示す断面図である。
から見た平面図である。
の温度(ガス噴射部の中心部)と膜厚の再現性との関係
を示す図である。
(ガス噴射部の中心)と反応副生成物(TiFx)の除
去量との関係を示す図である。
ド本体の温度と反応副生成物の除去速度の関係を示す図
である。
を示す図である。
る。
の構成例を示す図である。
成を示す断面図である。
ャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着する反応副
生成物の膜厚との関係を示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 被処理体に対して成膜処理を施すための
処理容器の天井部に設けられて前記処理容器内へ所定の
ガスを供給するシャワーヘッド構造において、底部に複
数のガス噴射孔を有して有底筒体状に形成されたヘッド
本体と、前記ヘッド本体を前記処理容器の天井部へ支持
するための接合フランジ部と、前記ヘッド本体の底部に
設けられて前記ヘッド本体の温度調整を行なうために温
度制御可能になされたヘッド加熱手段とを備えたことを
特徴とするシャワーヘッド構造。 - 【請求項2】 前記ヘッド本体と前記接合フランジ部と
は一体的に成形されていることを特徴とする請求項1記
載のシャワーヘッド構造。 - 【請求項3】 前記ヘッド本体の側壁であって、前記ヘ
ッド加熱手段の上方には、前記側壁の断面積を縮小させ
てこの部分の熱抵抗を大きくするための括れ部が形成さ
れていることを特徴とする請求項1または2記載のシャ
ワーヘッド構造。 - 【請求項4】 前記接続フランジ部には、これを前記被
処理体の成膜処理時には冷却して、前記処理容器内のク
リーニング時には加熱するヘッド加熱・冷却手段が設け
られることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載のシャワーヘッド構造。 - 【請求項5】 前記ヘッド加熱・冷却手段はペルチェ素
子であることを特徴とする請求項4記載のシャワーヘッ
ド構造。 - 【請求項6】 前記ペルチェ素子の上部には、前記ペル
チェ素子の上面側にて発生する温熱、或いは冷熱を搬送
するための熱媒体を流す媒体通路が形成されていること
を特徴とする請求項5記載のシャワーヘッド構造。 - 【請求項7】 前記ヘッド本体の温度の制御範囲は50
〜300℃であることを特徴とする請求項1乃至6のい
づれかに記載のシャワーヘッド構造。 - 【請求項8】 真空引き可能になされた処理容器と、被
処理体を載置するために前記処理容器内に設けられた載
置台と、前記被処理体を加熱するための加熱手段と、前
記処理容器の天井部に設けられて前記処理容器内に所定
のガスを導入するためのシャワーヘッド構造とを備えた
成膜装置であって、前記シャワーヘッド構造は、 底部に複数のガス噴射孔を有して有底筒体状に形成され
たヘッド本体と、 前記ヘッド本体を前記処理容器の天井部へ支持するため
の接合フランジ部と、前記ヘッド本体の底部に設けられ
て前記ヘッド本体の温度調整を行なうために温度制御可
能になされたヘッド加熱手段と、を備えたことを特徴と
する成膜装置。 - 【請求項9】 前記処理容器へ搭載した時に、上記処理
容器の上記天井に接触する上記接合フランジ部の接触面
に、断熱材と真空状態を保持させるためのシール面を備
えることを特徴とする請求項8に記載の成膜装置。 - 【請求項10】 前記天井部に取り付けられた際に前記
シール面で該天井側に取り付けられたシール部材を圧潰
して気密性を保持させつつ、真空側の該シール面と該天
井との間に隙間ができるように、真空側の前記接合フラ
ンジ部の接触面を大気側よりも低く形成することを特徴
とする請求項8に記載の成膜装置。 - 【請求項11】 真空引き可能になされた処理容器内
に、この天井部に設けたシャワーヘッド構造から所定の
ガスを導入しつつ前記処理容器内の載置台上に載置され
ている被処理体に対して成膜処理を施すに際して、 前記シャワーヘッド構造を一定の温度に維持するように
したことを特徴とする成膜方法。 - 【請求項12】 前記シャワーヘッド構造のガス噴出部
よりも上方にある上記ヘッド本体の側壁に形成された括
れ部により、成膜時に発生するガス噴射部の表面の温度
が上記接合フランジ部への熱伝搬が抑制されつつ成膜が
行われることを特徴とする請求項11記載の成膜方法。 - 【請求項13】 成膜処理温度が420℃以下の時、前
記シャワーヘッド構造の温度は95℃以下であることを
特徴とする請求項11又は12記載の成膜方法。 - 【請求項14】 成膜処理温度が500℃以下の時、前
記シャワーヘッド構造の温度は110℃以下であること
を特徴とする請求項11又は12記載の成膜方法。 - 【請求項15】 真空引き可能になされた処理容器内へ
シャワーヘッド構造から所定のガスを供給して載置台上
に載置された被処理体に対して成膜処理を施す成膜装置
をクリーニングする方法において、前記シャワーヘッド
構造から前記処理容器内へクリーニングガスを流しつつ
前記シャワーヘッド構造の温度を、前記成膜処理時の前
記シャワーヘッド構造の温度よりも高く設定するように
したことを特徴とするクリーニング方法。 - 【請求項16】 前記シャワーヘッド構造の温度は13
0℃以上であることを特徴とする請求項15記載のクリ
ーニング方法。 - 【請求項17】 前記成膜処理はタングステン金属の成
膜処理であり、前記シャワーヘッド構造にはフッ化チタ
ン(TiF)系を主成分とする反応副生成物が付着して
いることを特徴とする請求項15又は16記載のクリー
ニング方法。 - 【請求項18】 前記クリーニング処理は、処理された
ウエハの積算処理枚数、若しくは積算処理時間、若しく
は測定された反応副生成物の膜厚、若しくはウエハ上の
生成膜の電気特性が規格内か、を基準として、予め設定
されたこれらの基準値を越えた際にクリーニング処理が
開始されることを特徴とする請求項11乃至17のいず
れかに記載のクリーニング方法。 - 【請求項19】 前記シャワーヘッド構造の温度を、成
膜処理時の50〜110℃に対して、140〜170℃
に設定して、成膜処理時に発生した反応副成膜を除去す
るクリーニング処理を行うことを特徴とする請求項15
記載のクリーニング方法。 - 【請求項20】 前記反応副生成物の膜厚は、レーザ又
は光束(UV、赤外線)を用いて計測されることを特徴
とする請求項15乃至19のいずれかに記載のクリーニ
ング方法。
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