JP2002154770A - エレベータ - Google Patents
エレベータInfo
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- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケージを昇降する駆動装置の設置の容易化及
びメンテナンスの容易化を図る。 【解決手段】 建屋２を上下方向に貫通するように設け
られた通路３と、通路３内に設置され、かつ通路３内に
布設されたガイドレール５，６に上下動自在に支承され
たケージ１及びカウンタウエイト４と、ケージ１及びカ
ウンタウエイト４を懸架するロープ１４を介してケージ
１を上下駆動する駆動装置１０とよりなるエレベータで
あって、ケージ１及びカウンタウエイト３の少なくとも
一方に駆動装置１０を設置したもので、現場での設置作
業や高所作業を必要としないため、駆動装置１０の設置
作業が容易かつ安全に行えると共に、ケージ１の上方に
存在する広いスペース内に作業者が入って駆動装置１０
の点検や修理などが行えるため、駆動装置１０のメンテ
ナンスが容易かつ安全に行える。
びメンテナンスの容易化を図る。 【解決手段】 建屋２を上下方向に貫通するように設け
られた通路３と、通路３内に設置され、かつ通路３内に
布設されたガイドレール５，６に上下動自在に支承され
たケージ１及びカウンタウエイト４と、ケージ１及びカ
ウンタウエイト４を懸架するロープ１４を介してケージ
１を上下駆動する駆動装置１０とよりなるエレベータで
あって、ケージ１及びカウンタウエイト３の少なくとも
一方に駆動装置１０を設置したもので、現場での設置作
業や高所作業を必要としないため、駆動装置１０の設置
作業が容易かつ安全に行えると共に、ケージ１の上方に
存在する広いスペース内に作業者が入って駆動装置１０
の点検や修理などが行えるため、駆動装置１０のメンテ
ナンスが容易かつ安全に行える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はケージ及びカウン
タウエイトの少なくとも一方に駆動装置を設置したエレ
ベータに関する。
タウエイトの少なくとも一方に駆動装置を設置したエレ
ベータに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来エレベータは、建屋の屋上などに機
械室を設置して、この機械室に設置した駆動装置により
ロープを介してケージを昇降させるように構成されてい
る。しかし上記従来のエレベータのように建屋の屋上な
どに機械室を設置したものでは、建屋の一部に機械室を
設置するためスペースを必要とする上、機械室を建設す
る費用も必要とするため、エレベータが高価となるなど
の問題がある。
械室を設置して、この機械室に設置した駆動装置により
ロープを介してケージを昇降させるように構成されてい
る。しかし上記従来のエレベータのように建屋の屋上な
どに機械室を設置したものでは、建屋の一部に機械室を
設置するためスペースを必要とする上、機械室を建設す
る費用も必要とするため、エレベータが高価となるなど
の問題がある。
【０００３】かかる問題を解決するため、例えば特開平
７−１０４３４号公報で、機械室を必要としないエレベ
ータが提案されている。上記公報のエレベータは、ケー
ジを上下動自在に支承するガイドレールの上端に駆動装
置を設置して、この駆動装置によりロープを介してケー
ジを昇降させるようにしたもので、建屋に機械室を設置
するためのスペースや、機械室を建設する費用が不要で
あるなどの効果を有している。
７−１０４３４号公報で、機械室を必要としないエレベ
ータが提案されている。上記公報のエレベータは、ケー
ジを上下動自在に支承するガイドレールの上端に駆動装
置を設置して、この駆動装置によりロープを介してケー
ジを昇降させるようにしたもので、建屋に機械室を設置
するためのスペースや、機械室を建設する費用が不要で
あるなどの効果を有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記公報のエレ
ベータのようにガイドレールの上端に駆動装置を設置し
たものでは、次のような問題がある。すなわち建屋に設
置されたエレベータは、建屋を上下方向に貫通する通路
内を昇降するように設置されているが、通路内に上下方
向に布設されたガイドレールの上端に駆動装置を設置す
る作業は高所作業のため危険が伴うと共に、作業をしや
すくするため足場を組む必要があることから、駆動装置
を設置するのに多くの費用がかかるなどの問題がある。
また駆動装置を点検したり、修理する場合、通路上部の
狭いスペース内で作業をしなければならないため、メン
テナンスに手間がかかると共に，高所作業となつため、
作業に危険が伴うなどの問題もある。
ベータのようにガイドレールの上端に駆動装置を設置し
たものでは、次のような問題がある。すなわち建屋に設
置されたエレベータは、建屋を上下方向に貫通する通路
内を昇降するように設置されているが、通路内に上下方
向に布設されたガイドレールの上端に駆動装置を設置す
る作業は高所作業のため危険が伴うと共に、作業をしや
すくするため足場を組む必要があることから、駆動装置
を設置するのに多くの費用がかかるなどの問題がある。
また駆動装置を点検したり、修理する場合、通路上部の
狭いスペース内で作業をしなければならないため、メン
テナンスに手間がかかると共に，高所作業となつため、
作業に危険が伴うなどの問題もある。
【０００５】この発明はかかる従来の問題点を解消する
ためになされたもので、ケージを上下動する駆動装置
を、ケージ及びカウンタウエイトの少なくとも一方に設
置したエレベータを提供して、駆動装置の設置の容易化
及びメンテナンスの容易化を図ることを目的とするもの
である。
ためになされたもので、ケージを上下動する駆動装置
を、ケージ及びカウンタウエイトの少なくとも一方に設
置したエレベータを提供して、駆動装置の設置の容易化
及びメンテナンスの容易化を図ることを目的とするもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項１に記載の発明は、建屋を上下方向に貫通するよ
うに設けられた通路と、上記通路内に設置され、かつ上
記通路内に布設されたガイドレールに上下動自在に支承
されたケージ及びカウンタウエイトと、上記ケージ及び
カウンタウエイトを懸架するロープと、上記ロープを介
してケージを上下駆動する駆動装置とよりなるエレベー
タであって、上記ケージ及びカウンタウエイトの少なく
とも一方に上記駆動装置を設置したものである。
請求項１に記載の発明は、建屋を上下方向に貫通するよ
うに設けられた通路と、上記通路内に設置され、かつ上
記通路内に布設されたガイドレールに上下動自在に支承
されたケージ及びカウンタウエイトと、上記ケージ及び
カウンタウエイトを懸架するロープと、上記ロープを介
してケージを上下駆動する駆動装置とよりなるエレベー
タであって、上記ケージ及びカウンタウエイトの少なく
とも一方に上記駆動装置を設置したものである。
【０００７】上記構成により、エレベータのケージを昇
降する駆動装置を予め工場などでケージや、カウンタウ
エイトに取付けてから、建屋の通路内へ搬入することが
できるため、現場での設置作業や高所作業を必要としな
いため、駆動装置の設置作業が容易かつ安全に行えると
共に、作業用の足場なども必要としないため、設置費用
の大幅な削減が図れるようになる。
降する駆動装置を予め工場などでケージや、カウンタウ
エイトに取付けてから、建屋の通路内へ搬入することが
できるため、現場での設置作業や高所作業を必要としな
いため、駆動装置の設置作業が容易かつ安全に行えると
共に、作業用の足場なども必要としないため、設置費用
の大幅な削減が図れるようになる。
【０００８】上記目的を達成するため請求項２に記載の
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びカウンタウエイトの上部に設置した従動
シーブへ迂回させると共に、ケージの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びカウンタウエイトの上部に設置した従動
シーブへ迂回させると共に、ケージの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
【０００９】上記構成により、駆動装置を点検したり修
理する場合は、ケージの上方に存在する広いスペース内
に作業者が入って作業が行えるため、駆動装置の点検や
修理などのメンテナンスが容易かつ安全に行えるように
なる。
理する場合は、ケージの上方に存在する広いスペース内
に作業者が入って作業が行えるため、駆動装置の点検や
修理などのメンテナンスが容易かつ安全に行えるように
なる。
【００１０】上記目的を達成するため請求項３に記載の
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの上部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの上部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
【００１１】上記構成により、駆動装置を点検したり、
修理する場合は、カウンタウエイトの上方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、駆動装置の自重がカ
ウンタウエイトに加わるので、カウンタウエイトの重錘
を駆動装置の自重分だけ少なくできるため、経済的であ
る。。
修理する場合は、カウンタウエイトの上方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、駆動装置の自重がカ
ウンタウエイトに加わるので、カウンタウエイトの重錘
を駆動装置の自重分だけ少なくできるため、経済的であ
る。。
【００１２】上記目的を達成するため請求項４に記載の
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの下部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの下部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの上部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
【００１３】上記構成により、駆動装置を点検したり、
修理する場合は、カウンタウエイトの上方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、ケージを上部で吊り
下げる場合に比べて、ケージの構造強度を小さくできる
ため、ケージの軽量化が可能になり、これによって駆動
装置の小型化と、消費電力の削減が図れるようになる。
修理する場合は、カウンタウエイトの上方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、ケージを上部で吊り
下げる場合に比べて、ケージの構造強度を小さくできる
ため、ケージの軽量化が可能になり、これによって駆動
装置の小型化と、消費電力の削減が図れるようになる。
【００１４】上記目的を達成するため請求項５に記載の
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの下部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの下部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
発明は、ロープの両端を建屋、またはガイドレール５，
６を支持するレール支持部材に固着し、かつロープの中
間部を建屋及びケージの下部に設置した従動シーブへ迂
回させると共に、カウンタウエイトの下部に駆動装置を
設置して、この駆動装置の駆動シーブにロープを係合さ
せたものである。
【００１５】上記構成により、駆動装置を点検したり、
修理する場合は、カウンタウエイトの下方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、作業者は床面に立っ
た状態で駆動装置のメンテナンスを下から行えるため、
作業がさらに容易となる。
修理する場合は、カウンタウエイトの下方に存在する比
較的広いスペース内に作業者が入って作業が行えるた
め、駆動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易か
つ安全に行えるようになると共に、作業者は床面に立っ
た状態で駆動装置のメンテナンスを下から行えるため、
作業がさらに容易となる。
【００１６】
【発明の実施の形態】この発明の第１の実施の形態を図
１及び図２を参照して詳述する。図１において１は、建
屋２内を上下方向に貫通する通路３内に設置されたケー
ジ、４は同カウンタウエイトである。通路３内には、ケー
ジ１の上下動をガイドする例えば２本のガイドレール５
と、カウンタウエイト４の上下動をガイドする例えば２
本のガイドレール６が上下方向に布設されている。
１及び図２を参照して詳述する。図１において１は、建
屋２内を上下方向に貫通する通路３内に設置されたケー
ジ、４は同カウンタウエイトである。通路３内には、ケー
ジ１の上下動をガイドする例えば２本のガイドレール５
と、カウンタウエイト４の上下動をガイドする例えば２
本のガイドレール６が上下方向に布設されている。
【０００１７】ケージ１には乗降口に、自動開閉する図
示しないドアが設けられていると共に、ガイドレール５
と対向する面には、ガイドレール５に沿って摺動するガ
イドシューや、ガイドレール５上を転動するガイドロー
ラよりなるガイド部材７が複数個所設置されていて、人
や荷物などを載置したケージ１が安定した状態で上下動
できるようになっている。そしてケージ１の上面に、ケ
ージ１を昇降する駆動装置１０が設置されている。
示しないドアが設けられていると共に、ガイドレール５
と対向する面には、ガイドレール５に沿って摺動するガ
イドシューや、ガイドレール５上を転動するガイドロー
ラよりなるガイド部材７が複数個所設置されていて、人
や荷物などを載置したケージ１が安定した状態で上下動
できるようになっている。そしてケージ１の上面に、ケ
ージ１を昇降する駆動装置１０が設置されている。
【００１８】駆動装置１０は図２に示すように、電動機
よりなる駆動源１１と、駆動源１１の回転を減速する減
速機１２及び減速機１２を介して駆動源１１により正逆
回転される駆動シーブ１３より構成されていて、駆動シ
ーブ１３の外周面には、ロープ１４を迂回させる複数本
のロープ溝１３ａが全周に亘って形成されている。これ
らロープ溝１３ａには、迂回させたロープ１４が滑るこ
となく係合されるようになっていると共に、駆動シーブ
１３を迂回されたロープ１４の一端側は、通路３の天井
３ａに結着されている。駆動シーブ１３を迂回されたロ
ープ１４の他端側は、通路３の天井３ａ付近に設置され
た例えば２個の従動シーブ１５，１６を迂回されてカウ
ンタウエイト４側へ折り返されている。
よりなる駆動源１１と、駆動源１１の回転を減速する減
速機１２及び減速機１２を介して駆動源１１により正逆
回転される駆動シーブ１３より構成されていて、駆動シ
ーブ１３の外周面には、ロープ１４を迂回させる複数本
のロープ溝１３ａが全周に亘って形成されている。これ
らロープ溝１３ａには、迂回させたロープ１４が滑るこ
となく係合されるようになっていると共に、駆動シーブ
１３を迂回されたロープ１４の一端側は、通路３の天井
３ａに結着されている。駆動シーブ１３を迂回されたロ
ープ１４の他端側は、通路３の天井３ａ付近に設置され
た例えば２個の従動シーブ１５，１６を迂回されてカウ
ンタウエイト４側へ折り返されている。
【００１９】カウンタウエイト４は、ケージ１の自重に
積載荷重の約１／２を加えた重さの重錘４ａが重錘枠４
ｂ内に積み重ねられた状態で収容されていると共に、重
錘枠４ｂのガイドレール６と対向する面には、ケージ１
に設けられたガイド部材１８が設置されていて、カウン
タウエイト４が安定した状態で上下動できるようになっ
ている。そしてカウンタウエイト４の上部には、従動シ
ーブ１９が回動自在に支承されていて、カウンタウエイ
ト４側へ折り返されたロープ１４が迂回されており、従
動シーブ１９を迂回されたロープ１４の他端部は通路３
の天井３ａに結着されている。
積載荷重の約１／２を加えた重さの重錘４ａが重錘枠４
ｂ内に積み重ねられた状態で収容されていると共に、重
錘枠４ｂのガイドレール６と対向する面には、ケージ１
に設けられたガイド部材１８が設置されていて、カウン
タウエイト４が安定した状態で上下動できるようになっ
ている。そしてカウンタウエイト４の上部には、従動シ
ーブ１９が回動自在に支承されていて、カウンタウエイ
ト４側へ折り返されたロープ１４が迂回されており、従
動シーブ１９を迂回されたロープ１４の他端部は通路３
の天井３ａに結着されている。
【００２０】次に上記構成されたエレベータの作用を説
明する。エレベータのケージ１を上下動する駆動装置１
０は、予め工場などでケージ１の上部に取付けてから、
建屋２の通路３内へ搬入することができるため、現場で
の駆動装置１０の設置作業を必要とせず、また高所作業
も必要としないので、駆動装置１０の設置作業に危険が
伴うことがない。通路３内にケージ１及びカウンタウエ
イト４を搬入したら、ケージ１及びカウンタウエイト４
をガイド部材１７，１８を介してガイドレール５，６に
ケージ１及びカウンタ４を取付ける。そして一端を通路
３の天井３ａに結着したロープ１４を駆動装置１０の駆
動シーブ１３と、通路３の天井３ａ付近に設置された従
動シーブ１５，１６、カウンタウエイト４の上部に設置
された従動シーブ１９に図１に示すように迂回させた
後、ロープ１４の他端を通路３の天井３ａに結着する。
明する。エレベータのケージ１を上下動する駆動装置１
０は、予め工場などでケージ１の上部に取付けてから、
建屋２の通路３内へ搬入することができるため、現場で
の駆動装置１０の設置作業を必要とせず、また高所作業
も必要としないので、駆動装置１０の設置作業に危険が
伴うことがない。通路３内にケージ１及びカウンタウエ
イト４を搬入したら、ケージ１及びカウンタウエイト４
をガイド部材１７，１８を介してガイドレール５，６に
ケージ１及びカウンタ４を取付ける。そして一端を通路
３の天井３ａに結着したロープ１４を駆動装置１０の駆
動シーブ１３と、通路３の天井３ａ付近に設置された従
動シーブ１５，１６、カウンタウエイト４の上部に設置
された従動シーブ１９に図１に示すように迂回させた
後、ロープ１４の他端を通路３の天井３ａに結着する。
【００２１】以上のようにしてエレベータの設置が完了
したら、駆動装置１０へ電力を供給して、図示しない制
御手段により駆動装置１０を制御し、駆動装置１０の駆
動シーブ１３によりロープ１４を巻き上げ、また巻き下
げることにより、ガイドレール５に沿ってケージ１を昇
降するもので、このときカウンタウエイト４がケージ１
の自重とバランスするので、少ない電力でケージ１の昇
降が行えるようになる。
したら、駆動装置１０へ電力を供給して、図示しない制
御手段により駆動装置１０を制御し、駆動装置１０の駆
動シーブ１３によりロープ１４を巻き上げ、また巻き下
げることにより、ガイドレール５に沿ってケージ１を昇
降するもので、このときカウンタウエイト４がケージ１
の自重とバランスするので、少ない電力でケージ１の昇
降が行えるようになる。
【００２２】一方駆動装置１０を定期点に点検したり、
駆動装置１０を修理する場合は、ケージ１の天井が建屋
の床面とほぼ同じ高さとなるようケージ１を停止させ
て、ケージ１の上に作業者が入るか、ケージ１が階の途
中で停止した場合は、ケージ１の天井に設けられた脱出
口（図示せず）よりケージ１の上に作業者が入って、駆
動装置１０を点検したり、修理するもので、ケージ１の
上方には、ケージ１の横断面積とほぼ等しいスペースが
確保されているため、駆動装置１０の点検や修理などの
メンテナンスが容易かつ安全に行えるようになる。
駆動装置１０を修理する場合は、ケージ１の天井が建屋
の床面とほぼ同じ高さとなるようケージ１を停止させ
て、ケージ１の上に作業者が入るか、ケージ１が階の途
中で停止した場合は、ケージ１の天井に設けられた脱出
口（図示せず）よりケージ１の上に作業者が入って、駆
動装置１０を点検したり、修理するもので、ケージ１の
上方には、ケージ１の横断面積とほぼ等しいスペースが
確保されているため、駆動装置１０の点検や修理などの
メンテナンスが容易かつ安全に行えるようになる。
【００２３】またエレベータの運転中に停電や故障など
でケージ１が階の途中に停止され、ケージ１内に人が閉
じ込められた場合は、ケージ１の上に作業者が入って、
手動で駆動装置１０を回転することにより、ケージ１を
最寄の階まで移動させることができるため、ケージ１に
閉じ込められた人を安全に救助することもできる。
でケージ１が階の途中に停止され、ケージ１内に人が閉
じ込められた場合は、ケージ１の上に作業者が入って、
手動で駆動装置１０を回転することにより、ケージ１を
最寄の階まで移動させることができるため、ケージ１に
閉じ込められた人を安全に救助することもできる。
【００２４】一方図３はカウンタウエイト４側に駆動装
置１０を設置した第２の実施の形態を示すもので、次に
これを説明する。なお上記第１の実施の形態と同一部分
は同一符号を付して、その説明は省略する。この第２の
実施の形態では、カウンタウエイト４の上部に駆動装置
を設置して、駆動装置１０の駆動シーブ１３にロープ１
４を迂回させるようにしたもので、ケージ１の上部には
従動シーブ２１が回転自在に支承されている。そして一
端が通路３の天井３ａに結着されたロープ１４は、図３
に示すようにケージ１上部の従動シーブ２１と、通路３
の天井３ａ付近に設置された従動シーブ１５，１６及び
カウンタウエイト４上部の駆動装置１０に設けられた駆
動シーブ１３を迂回された後、通路３の天井３ａに他端
部が結着されている。
置１０を設置した第２の実施の形態を示すもので、次に
これを説明する。なお上記第１の実施の形態と同一部分
は同一符号を付して、その説明は省略する。この第２の
実施の形態では、カウンタウエイト４の上部に駆動装置
を設置して、駆動装置１０の駆動シーブ１３にロープ１
４を迂回させるようにしたもので、ケージ１の上部には
従動シーブ２１が回転自在に支承されている。そして一
端が通路３の天井３ａに結着されたロープ１４は、図３
に示すようにケージ１上部の従動シーブ２１と、通路３
の天井３ａ付近に設置された従動シーブ１５，１６及び
カウンタウエイト４上部の駆動装置１０に設けられた駆
動シーブ１３を迂回された後、通路３の天井３ａに他端
部が結着されている。
【００２５】上記構成されたエレベータは、カウンタウ
エイト４上に設置された駆動装置１０を駆動してケージ
１を昇降させるもので、駆動装置１０がカウンタウエイ
ト４上に設置されているため、駆動装置１０の設置やメ
ンテナンスが第１の実施の形態と同様に容易であると共
に、この第２の実施の形態では、駆動装置１０の自重が
カウンタウエイト４に加わるので、カウンタウエイト４
の重錘４ａを駆動装置１０の自重分だけ少なくできる効
果が得られる。
エイト４上に設置された駆動装置１０を駆動してケージ
１を昇降させるもので、駆動装置１０がカウンタウエイ
ト４上に設置されているため、駆動装置１０の設置やメ
ンテナンスが第１の実施の形態と同様に容易であると共
に、この第２の実施の形態では、駆動装置１０の自重が
カウンタウエイト４に加わるので、カウンタウエイト４
の重錘４ａを駆動装置１０の自重分だけ少なくできる効
果が得られる。
【００２６】また図４及び図５は第２の実施の形態の変
形例を示すもので、図４の変形例は、ケージ１の下部に
２個の従動シーブ２２，２３を回転自在に設置して、こ
れら従動シーブ２２，２３にロープ１４を迂回させてい
る。この構造によれば、ケージ１を上部で吊り下げる場
合に比べて、ケージ１の構造強度を小さくできるため、
ケージ１の軽量化が可能になり、これによって駆動装置
１０の小型化と、消費電力の削減が図れるなどの効果が
得られる。
形例を示すもので、図４の変形例は、ケージ１の下部に
２個の従動シーブ２２，２３を回転自在に設置して、こ
れら従動シーブ２２，２３にロープ１４を迂回させてい
る。この構造によれば、ケージ１を上部で吊り下げる場
合に比べて、ケージ１の構造強度を小さくできるため、
ケージ１の軽量化が可能になり、これによって駆動装置
１０の小型化と、消費電力の削減が図れるなどの効果が
得られる。
【００２７】図５に示す変形例は、カウンタウエイト４
の下部に駆動装置１０を設置したもので、この場合ケー
ジ１側は、ケージ１の上部に従動シーブ２１を設けて
も、ケージ１の下部に従動シーブ２２，２３を設けても
よく、この変形例によれば、通路３の床面３ｂとカウン
タウエイト４の間に作業員が入れる高さまでカウンタウ
エイト４を下降させ、作業者は床面に立った状態で駆動
装置１０のメンテナンスを下から行えるため、作業がさ
らに容易となる。
の下部に駆動装置１０を設置したもので、この場合ケー
ジ１側は、ケージ１の上部に従動シーブ２１を設けて
も、ケージ１の下部に従動シーブ２２，２３を設けても
よく、この変形例によれば、通路３の床面３ｂとカウン
タウエイト４の間に作業員が入れる高さまでカウンタウ
エイト４を下降させ、作業者は床面に立った状態で駆動
装置１０のメンテナンスを下から行えるため、作業がさ
らに容易となる。
【００２８】なお、上記第１・第２の実施の形態及び変
形例では、駆動装置１０に減速機１２を設けたものを使
用しているが、減速機１２のない駆動装置１０の回転軸
に駆動シーブ１３を直結するようにしても勿論よい。ま
た、上記第１・第２の実施の形態及び変形例では、ケー
ジ及びカウンタウエイトの何れか一方に駆動装置１０を
設置したが、ケージ及びカウンタウエイトのの両方に駆
動装置１０を設置してもよく、この場合各駆動装置１０
に小型のものが使用できる。さらに、上記第１・第２の
実施の形態及び変形例では、ロープの両端を建屋に固着
したが、ガイドレール５，６を支持するレール支持部材
（図示せず）に固着してもよく、この場合建屋に直接荷
重がかからないので、建屋を補強する必要がない。
形例では、駆動装置１０に減速機１２を設けたものを使
用しているが、減速機１２のない駆動装置１０の回転軸
に駆動シーブ１３を直結するようにしても勿論よい。ま
た、上記第１・第２の実施の形態及び変形例では、ケー
ジ及びカウンタウエイトの何れか一方に駆動装置１０を
設置したが、ケージ及びカウンタウエイトのの両方に駆
動装置１０を設置してもよく、この場合各駆動装置１０
に小型のものが使用できる。さらに、上記第１・第２の
実施の形態及び変形例では、ロープの両端を建屋に固着
したが、ガイドレール５，６を支持するレール支持部材
（図示せず）に固着してもよく、この場合建屋に直接荷
重がかからないので、建屋を補強する必要がない。
【００２９】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、建屋を
上下方向に貫通する通路内に布設されたガイドレールに
上下動自在に支承されたケージ及びカウンタウエイトの
少なくとも一方に、上記ケージを昇降する駆動装置を設
置するようにしたことから、駆動装置を予め工場などで
ケージや、カウンタウエイトに取付けてから、建屋へ設
置することができるため、現場での設置作業や高所作業
を必要とせず、これによって駆動装置の設置作業が容易
かつ安全に行えると共に、作業用の足場なども必要とし
ないため、設置費用の大幅な削減が図れるようになる。
上下方向に貫通する通路内に布設されたガイドレールに
上下動自在に支承されたケージ及びカウンタウエイトの
少なくとも一方に、上記ケージを昇降する駆動装置を設
置するようにしたことから、駆動装置を予め工場などで
ケージや、カウンタウエイトに取付けてから、建屋へ設
置することができるため、現場での設置作業や高所作業
を必要とせず、これによって駆動装置の設置作業が容易
かつ安全に行えると共に、作業用の足場なども必要とし
ないため、設置費用の大幅な削減が図れるようになる。
【００３０】また駆動装置を点検したり修理する場合
は、ケージの上方やカウンタウエイトの上方に存在する
広いスペース内に作業者が入って作業が行えるため、駆
動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易かつ安全
に行えるようになると共に、カウンタウエイトの上部に
駆動装置を設置して、この駆動装置の駆動シーブにロー
プを係合させることにより、駆動装置の自重がカウンタ
ウエイトに加わるので、カウンタウエイトの重錘を駆動
装置の自重分だけ少なくできるため、経済的である。
は、ケージの上方やカウンタウエイトの上方に存在する
広いスペース内に作業者が入って作業が行えるため、駆
動装置の点検や修理などのメンテナンスが容易かつ安全
に行えるようになると共に、カウンタウエイトの上部に
駆動装置を設置して、この駆動装置の駆動シーブにロー
プを係合させることにより、駆動装置の自重がカウンタ
ウエイトに加わるので、カウンタウエイトの重錘を駆動
装置の自重分だけ少なくできるため、経済的である。
【００３１】さらにケージの下部に設置した従動シーブ
へロープを迂回させるようにすれば、ケージを上部で吊
り下げる場合に比べて、ケージの構造強度を小さくでき
るため、ケージの軽量化が可能になり、これによって駆
動装置の小型化と、消費電力の削減が図れると共に、カ
ウンタウエイトの下部に駆動装置を設置すれば、作業者
は床面に立った状態で駆動装置のメンテナンスを下から
行えるため、作業がさらに容易となる。
へロープを迂回させるようにすれば、ケージを上部で吊
り下げる場合に比べて、ケージの構造強度を小さくでき
るため、ケージの軽量化が可能になり、これによって駆
動装置の小型化と、消費電力の削減が図れると共に、カ
ウンタウエイトの下部に駆動装置を設置すれば、作業者
は床面に立った状態で駆動装置のメンテナンスを下から
行えるため、作業がさらに容易となる。
【図１】この発明の第１の実施の形態になるエレベータ
の構成図である。
の構成図である。
【図２】この発明の第１の実施の形態になるエレベータ
に使用された駆動装置の一部切欠側面図である。
に使用された駆動装置の一部切欠側面図である。
【図３】この発明の第２の実施の形態になるエレベータ
の構成図である。
の構成図である。
【図４】この発明の第２の実施の形態になるエレベータ
の変形例を示す構成図である。
の変形例を示す構成図である。
【図５】この発明の第２の実施の形態になるエレベータ
の変形例を示す構成図である。
の変形例を示す構成図である。
１ ケージ ２ 建屋 ３ 通路 ４ カウンタウエイト ５ ガイドレール ６ ガイドレール １０ 駆動装置 １３ 駆動シーブ １４ ロープ １５ 従動シーブ １６ 従動シーブ １９ 従動シーブ ２１ 従動シーブ ２２ 従動シーブ ２３ 従動シーブ
Claims (5)
- 【請求項１】 建屋２を上下方向に貫通するように設け
られた通路３と、上記通路３内に設置され、かつ上記通
路３内に布設されたガイドレール５，６に上下動自在に
支承されたケージ１及びカウンタウエイト４と、上記ケ
ージ１及びカウンタウエイト４を懸架するロープ１４
と、上記ロープ１４を介してケージ１を上下駆動する駆
動装置１０とよりなるエレベータであって、上記ケージ
１及びカウンタウエイト４の少なくとも一方に上記駆動
装置１０を設置したことを特徴とするエレベータ。 - 【請求項２】 ロープ１４の両端を建屋２、またはガイ
ドレール５，６を支持するレール支持部材に固着し、か
つロープ１４の中間部を建屋２及びカウンタウエイト４
の上部に設置した従動シーブ１５，１６，１９へ迂回さ
せると共に、ケージ１の上部に駆動装置１０を設置し
て、この駆動装置１０の駆動シーブにロープ１４を係合
させてなる請求項１に記載のエレベータ。 - 【請求項３】 ロープ１４の両端を建屋２、またはガイ
ドレール５，６を支持するレール支持部材に固着し、か
つロープ１４の中間部を建屋２及びケージ１の上部に設
置した従動シーブ１５，１６，２１へ迂回させると共
に、カウンタウエイト４の上部に駆動装置１０を設置し
て、この駆動装置１０の駆動シーブ１３にロープ１４を
係合させてなる請求項１に記載のエレベータ。 - 【請求項４】 ロープ１４の両端を建屋２、またはガイ
ドレール５，６を支持するレール支持部材に固着し、か
つロープ１４の中間部を建屋２及びケージ１の下部に設
置した従動シーブ１５，１６，２２，２３へ迂回させる
と共に、カウンタウエイト４の上部に駆動装置１０を設
置して、この駆動装置１０の駆動シーブ１３にロープ１
４を係合させてなる請求項１に記載のエレベータ。 - 【請求項５】 ロープ１４の両端を建屋２、またはガイ
ドレール５，６を支持するレール支持部材に固着し、か
つロープ１４の中間部を建屋２及びケージ１の下部に設
置した従動シーブ１５，１６，２２，２３へ迂回させる
と共に、カウンタウエイト４の下部に駆動装置１０を設
置して、この駆動装置１０の駆動シーブ１３にロープ１
４を係合させてなる請求項１に記載のエレベータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000355762A JP2002154770A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000355762A JP2002154770A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | エレベータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002154770A true JP2002154770A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18828121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000355762A Pending JP2002154770A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | エレベータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002154770A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010111460A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータシステム |
| WO2011006286A1 (zh) * | 2009-07-14 | 2011-01-20 | 上海德圣米高电梯有限公司 | 一种改进的用于电梯的提升结构 |
| KR101193481B1 (ko) | 2010-04-29 | 2012-10-22 | 주식회사 대광엘리베이터 | 카운터 웨이트 어셈블리 및 이를 구비하는 엘리베이터 장치 |
| JP2015107844A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ用釣合錘装置 |
-
2000
- 2000-11-22 JP JP2000355762A patent/JP2002154770A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010111460A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータシステム |
| WO2011006286A1 (zh) * | 2009-07-14 | 2011-01-20 | 上海德圣米高电梯有限公司 | 一种改进的用于电梯的提升结构 |
| AU2009349981B2 (en) * | 2009-07-14 | 2014-11-20 | Shanghai Desheng Migao Elevator Co., Ltd. | Improved lifting mechanism for elevator |
| KR101193481B1 (ko) | 2010-04-29 | 2012-10-22 | 주식회사 대광엘리베이터 | 카운터 웨이트 어셈블리 및 이를 구비하는 엘리베이터 장치 |
| JP2015107844A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ用釣合錘装置 |
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040803 |