JP2002154561A - 蓋付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】探り、ねじの開閉角を小さくし、密閉蓋を容器
本体に対して簡便に取りつけ取り外しできるようにす
る。 【解決手段】内容物を収容する容器本体と、この容器本
体の開口部に装着されねじ構造によって締結する蓋付き
の容器として、前記容器本体または蓋に傾斜を有する突
条を設け、もう一方に、該突条に係合して締結する条数
の異なる突条を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体の開口部
に装着してその内部空間を密封する蓋付き容器に関し、
蓋を容器本体に装着する際の探り、開閉角を小さくする
こによって該蓋の簡便な取り付け、取り外しを実現しよ
うとするものである。

【０００２】

【従来の技術】クリーム状の化粧料や薬剤等を充てんす
る容器としては、内容物の酸化による品質劣化を防止す
るためや塵、埃等の侵入を防ぐため、通常は容器本体の
開口部にねじ込みによって装着することを可能とした蓋
付きの容器が使用されている。

【０００３】ところで、かかる容器は、蓋の取り付け、
取り外しを行うに当たっては、ねじによる係合と解除を
行うために蓋を数回にわたり回動させる必要があり、そ
の取り付け、取り外しが煩わしい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、蓋を
簡便かつ、確実に取り付け、取り外すことができる新規
な蓋付き容器を提案るところにある

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を収容
する容器本体と、この容器本体の開口部に装着されねじ
構造によって締結する蓋付きの容器であって、前記容器
本体または蓋に傾斜を有する突条を設け、もう一方に、
該突条に係合して締結する条数の異なる突条を設けたこ
とを特徴とする蓋付き容器である。

【０００６】上記の構成になる容器において、容器本体
または蓋に設けられた突条はその周りに沿い等しい間隔
でもって配置されるものとし、もう一方に設けられた条
数の異なる突条は該突条と同等の傾斜を有するものとす
るのが好ましい。

【０００７】また、本発明において容器本体または蓋に
設けられた突条と、もう一方に設けられた条数の異なる
突条とは倍数比になるものとする。

【０００８】

【発明の実施の形態】容器本体に設けた短尺突状と蓋に
設けた短尺突状とをねじ状に係合させ各突状の接触部で
面圧を高めることにより蓋を容器本体の開口部に取り付
けて容器を密封する。

【０００９】

【実施例】以下、図面を用いて本発明をより具体的に説
明する。図１は本発明に従う蓋付きの容器であって、１
は内容物を収容するための容器本体、２は容器本体１の
開口部１ａに装着されその内部空間を密封する蓋であ
る。

【００１０】また、３は容器本体１の開口部１ａに設け
られた３本の例で示した短尺突条である。この突条３は
それぞれ同等の傾斜、長さを有し、開口部１ａの外周で
それに沿って等間隔で配置される。

【００１１】また、４は上記突条３と同等の傾斜を有し
その突条３を挟み込む６本の配列でで示した同じく短尺
突条である。

【００１２】蓋２を容器本体１の開口部１ａに被せ、時
計周りにわずかに回動させることにより該蓋２は容器本
体１に確実に固定される一方、蓋２を反時計周りにわず
かに回動させることにより簡単に取り外すことができ、
従来のねじによる装着タイプの容器に比較して蓋の回動
割合（開閉角）が小さくその取り付け、取り外しが極め
て簡単に行うことができる。

【００１３】上掲図１に示した、３条ねじである突条３
は開口部１ａの周りで１２０°おきに３本配置してある
ため、蓋２の突条４と係合させるための、いわゆる係合
起点が３箇所存在することになる。

【００１４】図１のような構造において通常の３条ねじ
の如きを適用した場合では蓋を締める際のねじの探りが
最大１２０°になるが、本発明においては蓋２には６条
ねじである突条４が６０°おきに６本配置てあるため係
合起点が６箇所存在することとなり、ねじの探りを３条
ねじの最大１２０°から６０°とすることが可能にな
り、探りとねじ開閉角が小さくなりかつ、十分な締結力
が得られるようになる。

【００１５】突条３、４はその条数が多ければ多いほど
係合起点が増加するためその取り付け、取り外しが容易
になるが、双方ともに条数を単に増やすと締結力が低下
してしまうのでその条数は、容器のサイズ等によって適
宜に設定される。

【００１６】また、本発明では、突条３、４を相互に係
合させてその相互間での面圧を高めることにより蓋２を
容器本体１の開口部１ａに取り付けるようにしたが、一
方に突条を設け、もう一方にその突条を挟み込むような
溝条を設けてその相互間で面圧を高めるようにしてもよ
い。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、ねじの探り、開閉角が
小さくなるので蓋の、容器本体への取り付け、取り外し
を簡便に行い得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従う容器の構成説明図である。

【図２】本発明に従う容器の外観を示した図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 １ａ開口部 ２ 蓋 ３ 突条 ４ 突条

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 英哉 東京都墨田区文花２丁目１番３号 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 飯塚 茂雄 東京都江東区大島３丁目２番６号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 阿部 孝之 東京都江東区大島３丁目２番６号 株式会 社吉野工業所内 Ｆターム(参考） 3E084 AA02 AA12 AB06 BA01 CA01 DA01 DB12 FA09 FB01 FB04 GA03 GB03

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内容物を収容する容器本体と、この容器本
   体の開口部に装着されねじ構造によって締結する蓋付き
   の容器であって、 前記容器本体または蓋に傾斜を有する突条を設け、もう
   一方に、該突条に係合して締結する条数の異なる突条を
   設けたことを特徴とする蓋付き容器。
2. 【請求項２】容器本体または蓋に設けられた突条はその
   周りに沿い等しい間隔でもって配置されるものであり、
   もう一方に設けられた条数の異なる突条は該突条と同等
   の傾斜を有するものである、請求項１記載の蓋付き容
   器。
3. 【請求項３】容器本体または蓋に設けられた突条と、も
   う一方に設けられた条数の異なる突条とは倍数比になる
   請求項１または２記載の蓋付き容器。