JP2002151601A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002151601A
JP2002151601A JP2000340813A JP2000340813A JP2002151601A JP 2002151601 A JP2002151601 A JP 2002151601A JP 2000340813 A JP2000340813 A JP 2000340813A JP 2000340813 A JP2000340813 A JP 2000340813A JP 2002151601 A JP2002151601 A JP 2002151601A
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JP
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memory cell
wiring
data selection
line
word line
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JP2000340813A
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Inventor
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
Takeshi Takeuchi
健 竹内
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワード線を裏打ちする配線のピッチを緩和し、
ワード線における信号遅延特性を改善し、高密度にメモ
リセルを配置することが可能な半導体記憶装置を提供す
る。 【解決手段】メモリセルブロック12aにおいて4本のワ
ード線WLのうち2本のワード線WLに対し、このメモ
リセルブロック12a内に形成されている2本の配線LL
を用いてワード線WLの裏打ちを行う。2本の配線LL
の一端はワード線ドライバ回路13aの近傍で対応するワ
ード線WLとの間でコンタクトが取られ、他端はスナッ
プ領域15でコンタクトが取られる。一方のメモリセルブ
ロック12aの残り2本のワード線WLについては、他方
のメモリセルブロック12b内に形成されている2本の配
線LLを用いてワード線WLの裏打ちを行う。この2本
の配線LLの一端はワード線ドライバ回路13aの近傍で
対応するワード線WLとの間でコンタクトが取られ、他
端はスナップ領域15でメモリセルブロック12a側に延長
され、一方のメモリセルブロック12aの残り2本のワー
ド線WLに対してコンタクトが取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ選択線にお
ける信号遅延を改善し、しかも高密度セル配置を可能と
する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ソース・ドレイン領域相互間のチャネル
領域から、絶縁膜を介して浮遊ゲートに対し、トンネル
電流によって電荷を注入し、あるいは浮遊ゲートから電
荷を放出することによって1ビットのデジタル情報を記
憶し、浮遊ゲートにおける電荷量に応じたMOSFET
のコンダクタンスの変化を測定することで情報を読み出
す不揮発性半導体メモリ(EEPROM)が開発されて
いる。
【0003】中でもメモリセルを複数個直列または並列
接続してメモリセルユニットを形成したNAND型また
はAND型EEPROMは、選択ゲートの数をメモリセ
ルよりも大幅に減らすことができ、より高密度化するこ
とができる。
【0004】ここで、セルサイズを微細化によって小さ
くして高密度化を図ると、1つのメモリセルに対するゲ
ート配線幅が減少するため、ゲート配線抵抗が増大し、
ゲート配線における信号遅延が大きくなってしまう問題
がある。
【0005】従来、ダイナミックRAMのメモリマトリ
ックスにおける配線の信号遅延を改善するために、ゲー
ト配線層よりも上部の配線層を用いてゲート配線に裏打
ちをする方法が用いられている。
【0006】しかし、この方法を1つのデータ選択線
(ワード線)に接続されるメモリセルの数が多いEEP
ROMに適用しようとすると、上部配線のピッチをワー
ド線のピッチと同じ程度まで微細化する必要があり、長
い上部配線の信頼性劣化の問題や上部配線の加工が困難
となる問題があった。
【0007】まず、図22、図23及び図24を用いて
この問題点を説明する。
【0008】図22は、従来の半導体記憶装置のメモリ
セルアレイとワード線ドライバ回路の配置状態を示して
いる。メモリセルアレイは複数のメモリセルブロック8
1で構成されており、ここでは2個のメモリセルブロッ
ク81が示されている。また、ワード線ドライバ回路は
82a,82bの2個が示している。
【0009】図22において、83は例えばNAND型
やAND型の1つのメモリセルユニットを示している。
1つのメモリセルユニット84にはワード線WLとなる
複数本のデータ選択線85が接続されている。またメモ
リセルユニット83には、複数のメモリセルユニットか
ら1つのメモリセルユニットを選択してソース線やデー
タ転送線(ビット線BL)に接続するために、メモリセ
ルブロック選択線86及び87が接続されている。
【0010】ビット線BL1〜BLn、BL(n+1)〜B
L2nはワード線WL11〜WL18、WL21〜WL28と互い
に直交する方向に配置されている。各メモリセルユニッ
ト83内では、ビット線BLとワード線WLの交点にそ
れぞれメモリセルエレメントが形成され、各メモリセル
エレメントはそれぞれ独立にデータの保持及び呼び出し
が可能となっている。
【0011】複数のメモリセルユニット84はワード線
方向に複数個形成されてメモリセルブロック81を形成
している。さらに、複数のメモリセルユニット84が接
続されたワード線WLの一端には、ワード線WLを駆動
するワード線ドライバ回路82が形成されている。ここ
で、ビット線BL方向で隣接するメモリセルブロック8
1において、ワード線ドライバ回路82を図22に示す
ように、ワード線ドライバ回路(DRV1、DRV2)
82a、82bのようにメモリセルアレイの両端に別々
に振り分けることが、ワード線ドライバ回路の配置を容
易にし、1つのメモリセルブロック81のワード線間の
スキューを揃えるために行われる。
【0012】さらに、ワード線ドライバ回路82a、8
2bは、ロウアドレス選択回路(RD1,RD2)88
a,88bとそれぞれ接続される。これらの配置につい
ては、例えば、特開2000-76880号公報に記載
されている。
【0013】図23は、図22のような配置のメモリセ
ルマトリクスに、ワード線よりも上層の配線層を用いて
ワード線に裏打ちをする従来方法を用いた例である。な
お、図23はメモリセルユニットがNAND型ユニット
の場合を示している。
【0014】図23において、89が上層の配線層によ
って形成した金属配線を示し、全てのワード線における
信号遅延を改善するために、それぞれ全てのワード線W
Lに沿って配線層89が並列に形成されている。さら
に、金属配線89は、メモリセルマトリックスが2つの
ブロック81に分割され、この分割された個々のメモリ
セルブロック81毎に、ワード線WLとコンタクトがと
られている。このコンタクトがとられている部分はスナ
ップ(Snap)と呼ばれ、図中の丸を付した箇所がこ
のスナップに相当する。
【0015】図24は、図23の矢視A―A´に沿った
断面図を示したものである。図24において、例えばp
型シリコン領域(例えばシリコン半導体基板)91に、
例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜を介して、
例えばポリシリコンからなる浮遊ゲート92(921 、
922 、…、928 )が形成され、この上に例えばシリ
コン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなる
層間絶縁膜を介して、例えばポリシリコンやWSi(タ
ングステンシリサイド)とポリシリコンとのスタック構
造からなる制御ゲート93(931 、932 、…,93
8 )が形成されている。この制御ゲート93は、図23
のワード線WLに相当する。これら浮遊ゲート及び制御
ゲートからなる積層ゲート電極の両側には、側壁絶縁膜
94を挟んでソースまたはドレイン電極となるn型拡散
層95(951 、952 、…、959 )が形成され、こ
れらは隣接するメモリセル同士で共有され、NAND接
続が実現されている。
【0016】また、図24において、930 及び939
は、図23中のそれぞれメモリセルブロック選択線87
及び86に相当する選択ゲートである。
【0017】また、選択ゲート930 を挟んで形成され
たソースまたはドレイン領域となるn型拡散層950
は、コンタクトを介してビット線BLと接続されてい
る。一方、選択ゲート239 を挟んで形成されたソース
またはドレイン領域となるn型拡散層9510は、コンタ
クトを介してソース線SLと接続されている。また、こ
れらビット線BL、ソース線SL及びトランジスタとの
間は、例えばSi02からなる層間膜96によって充填
されている。また、浮遊ゲート及び制御ゲートからなる
積層ゲート電極の上部には、図23に示した金属配線8
9が形成されている。
【0018】図22乃至図24に示す従来の半導体記憶
装置において、金属配線89のピッチ(L2+S2)
は、メモリセルブロック長をL3とし、1メモリセルブ
ロックに含まれるワード線の本数をkとして(L3/
k)よりも小さくする必要があった。
【0019】通常、NANDセル及びANDセルにおい
ては、kは16以上となるので、この金属配線89のピ
ッチ(L2+S2)は、選択ゲート930 及び939 の
部分の寄与が小さくなり、ほぼワード線のピッチ(S1
+L1)まで小さくする必要がある。
【0020】ここで、金属配線89としては、ワード線
よりも電気抵抗が低い、例えばタングステン(W)、ア
ルミニウム(Al)または銅(Cu)などが用いられる
が、これらは、ワード線よりも、例えば対マスク材に対
するエッチング比が得られないため、微細加工が困難で
ある。
【0021】さらに、金属配線89が形成される配線層
はワード線よりも上層なので、より下地段差が大きく、
より微細加工が困難となる問題が生ずる。
【0022】さらに、金属配線89とワード線とを接続
するスナップ部においては、従来、ワード線のピッチで
接続を行う必要がある。このため、ワード線に対するコ
ンタクト形成時のリソグラフィの合わせずれ余裕及びコ
ンタクトに対する金属配線89の合わせずれ余裕を確保
することが困難となり、合わせずれによる接続部の配線
抵抗の増大や断線が大きな問題となる。
【0023】さらに、金属配線89の配線幅が狭いと、
金属配線89の抵抗が上昇し、配線遅延が上昇する問題
や、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレー
ションが生じやすくなるなどの問題が発生する。加え
て、金属配線89相互の間隔も狭いので、金属配線89
相互間の容量が大きくなり、配線容量が増大するという
問題も生ずる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、メ
モリセルを複数個直列または並列接続したメモリセルユ
ニットをマトリックスに形成した半導体記憶装置では、
データ選択線よりも上層の配線を用いてデータ選択線に
裏打ちをすると、上層配線のピッチをデータ選択線のピ
ッチと同じまで微細化する必要があり、上層配線の加工
が困難となる問題があった。
【0025】さらに、上層配線とデータ選択線とを接続
するスナップ部においては、データ選択線に対するコン
タクトのリソグラフィの合わせずれ余裕及びコンタクト
に対する上層配線の合わせずれ余裕を確保することが困
難となり、これらの合わせずれによるコンタクトの配線
抵抗の増大や断線が大きな問題となっている。
【0026】また、上層配線の配線幅が狭いと、上層配
線の抵抗が上昇し、配線遅延が上昇する問題や、エレク
トロマイグレーションが生じやすくなる問題が発生す
る。加えて、上層配線相互の間隔も狭くなるので、上層
配線間の容量が大きくなり、配線容量が増大するという
問題も発生する。
【0027】本発明は、上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的とするところは、データ選
択線に対する裏打ち用配線として使用される上層配線の
ピッチを緩和し、データ選択線における信号遅延を改善
し、高密度セル配置を可能とする半導体記憶装置を提供
することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、電流通路が直列接続、あるいは並列接続された複数
のメモリセルと選択スイッチング素子とがそれぞれ設け
られ、選択スイッチング素子の各一端が互いに接続され
た第1、第2のメモリセルユニットと、上記第1のメモ
リセルユニット内のメモリセルを選択する複数の第1の
データ選択線と、上記第2のメモリセルユニット内のメ
モリセルを選択する複数の第2のデータ選択線と、上記
第1のデータ選択線よりも上層の配線層によって形成さ
れ、上記複数の第1のデータ選択線のうちいずれか1つ
の第1のデータ選択線に対して少なくとも2箇所で接続
される第1の配線と、上記第2のデータ選択線よりも上
層の配線層によって形成され、上記複数の第1のデータ
選択線のうち上記第1の配線と接続された第1のデータ
選択線を除く残りの第1のデータ選択線のうちいずれか
1つの第1のデータ選択線に対して少なくとも2箇所で
接続される第2の配線とを具備したことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して本発明を実施の形態により説明する。
【0030】図1は、本発明の半導体記憶装置を不揮発
性メモリに実施した第1の実施の形態による全体の構成
を示すブロック図である。
【0031】1は、複数個の不揮発性メモリセルが直列
または並列接続して構成されたNAND型またはAND
型メモリセルユニットを有するメモリセルアレイであ
る。複数のNAND型またはAND型メモリセルユニッ
トはいくつかのメモリセルブロックに分割されている。
メモリセルアレイ1内には、後述するようにデータ選択
線(ワード線)、メモリブロック選択線(セレクトゲー
ト線)及びデータ転送線(ビット線)が設けられてい
る。
【0032】また、データ転送線のデータをセンスし、
あるいは書き込みデータを保持するためにセンスアンプ
/データラッチ回路2が設けられている。このセンスア
ンプ/データラッチ回路2は例えばフリップフロップ回
路を主体として構成されている。さらに、センスアンプ
/データラッチ回路2は、データ入出力バッファ3に接
続されている。センスアンプ/データラッチ回路2とデ
ータ入出力バッファ3との接続は、アドレスバッファ4
からのアドレス信号を受けるカラムデコーダ5の出力に
よって制御される。
【0033】メモリセルアレイ1に対して、メモリセル
の選択を行うため、より具体的にはメモリブロック選択
線及びデータ選択線を制御するために、ロウデコーダ6
が設けられている。このロウデコーダ6の出力はデータ
選択線ドライバ群7を介してメモリセルアレイ1のデー
タ選択線に供給される。
【0034】基板電位制御回路8は、メモリセルアレイ
1が形成されているp型基板またはp型ウェルに供給す
るための電位を発生するために設けられており、特に消
去時に、p型基板またはp型ウェルに供給する消去電圧
の値は10V以上に昇圧されるようにすることが望まし
い。
【0035】さらに、メモリセルアレイ1内の選択され
たメモリセルにデータ書き込みを行う際に、電源電圧よ
りも昇圧された書き込み電圧Vpgm を発生するためのV
pgm発生回路9aが形成されている。このVpgm 発生回
路9aとは別に、データ書き込み時に非選択のメモリセ
ルに与えられる書き込み用中間電圧VPassを発生するた
めのVPass発生回路9b及びデータ読み出し時に非選択
のメモリセルに与えられる読み出し用中間電圧Vreadを
発生するためのVread発生回路9cが設けられている。
書き込み用中間電圧VPass及び読み出し用中間電圧Vre
adは書き込み電圧Vpgm よりは低いが、いずれも電源電
圧より昇圧された電圧である。
【0036】そして、上記Vpgm 発生回路9a、VPass
発生回路9b及びVread発生回路9cは、データの書き
込み、消去及び読み出しの各状態で、必要な電圧がデー
タ選択線ドライバ群7に供給されるように、制御回路1
0によってその動作が制御される。
【0037】なお、Vpgm は10V以上30V以下の電
圧であり、Vpassは5V以上15V以下の電圧であり、
Vreadとしては1V以上7V以下の電圧である。
【0038】上記データ選択線ドライバ群7は、ロウデ
コーダ6の出力に基づいて上記各電圧を、書き込みまた
は読み出しが必要なメモリセルのデータ選択線(制御ゲ
ート)に供給するスイッチ回路であり、データ選択線に
対応した数のデータ選択線ドライバ回路が設けられてい
る。
【0039】図2は、図1中のメモリセルアレイ1を構
成するNAND型メモリセルユニット11の具体的な構
成を示す回路図である。
【0040】図2において、それぞれ浮遊ゲート(電荷
蓄積層)及び制御ゲートを有するMOSトランジスタ
(電界効果トランジスタ)からなる不揮発性メモリセル
M1〜M8が直列に接続されて、いわゆるNAND型メ
モリセルユニットが構成されている。そして、直列に接
続された複数個のメモリセルM1〜M8の一端は選択ト
ランジスタ(セレクトゲート:選択スイッチング素子)
S1を介してデータ転送線(ビット線)BLに接続さ
れ、他端は選択トランジスタ(セレクトゲート:選択ス
イッチング素子)S2を介してソース線SLに接続され
ている。
【0041】また、上記NAND型メモリセルユニット
11を構成する全てのトランジスタは同一のp型基板ま
たはp型ウェル上に形成されている。NAND型メモリ
セルユニット11内のメモリセルM1〜M8の制御ゲー
トはデータ選択線としてのワード線WLn1〜WLn8に接
続されている。また、メモリセルブロック内の複数のN
AND型メモリセルユニットから1つのNAND型メモ
リセルユニットを選択してデータ転送線としてのビット
線BLに接続するために、選択トランジスタS1のゲー
トはブロック選択線SGn1に接続されている。さらに、
選択トランジスタS2のゲートはブロック選択線SGn2
に接続されている。
【0042】なお、上記説明では、NAND型メモリセ
ルユニット11内には2個の選択トランジスタS1、S
2が設けられており、ブロック選択線としてSGn1とS
Gn2の両方を設ける場合について説明したが、これは少
なくともどちらか一方の選択トランジスタを設けるよう
にしてもよい。また、ブロック選択線SGn1、SGn2は
ワード線WLn1〜WLn8の延長方向と並行する方向に延
長することが、高密度化には望ましい。
【0043】また、本実施の形態では、NAND型メモ
リセルユニット11内には8(2)個のメモリセルが
接続されている例を示したが、ビット線及びワード線に
接続されるメモリセルの数は複数であればよく、2
(nは正の整数)であることがアドレスデコードをする
上で望ましい。
【0044】図3は図2に示したNAND型メモリセル
ユニットの平面図、図4は図3中の矢視A−A´方向の
断面図、図5は図3中の矢視C−C´方向の断面図であ
る。なお、図3ではメモリセルの構造を理解し易くする
ために、制御ゲートよりも下層の構造のみを示してい
る。
【0045】図3乃至図5において、例えばボロン不純
物の濃度が1014cm-3乃至1019cm-3の間のp型シ
リコン領域(あるいはp型ウェル)21上に、例えば、
1乃至20nmの厚さからなるシリコン酸化膜またはオ
キシナイトライド膜、または窒化膜からなるトンネルゲ
ート絶縁膜22を介して、例えばポリシリコンからなる
浮遊ゲート23(231 ,232 ,…,238 )が10
乃至500nmの厚さで形成されている。この上に、例
えば、卜一タルの厚さが2乃至30nmのシリコン酸化
膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなる3層構造
の絶縁酸化膜(いわゆるONO膜)やシリコン酸化膜か
らなる層間絶縁膜24を介して、例えばポリシリコンや
WSi(タングステンシリサイド)とポリシリコンとの
スタック構造からなる制御ゲート25(251 ,252
,…258 )が10乃至500nmの厚さで形成され
ている。この制御ゲート25は、図2中のワード線WL
に相当する。
【0046】図4に示すように、制御ゲート25は素子
分離領域26上まで延長して形成するのが、浮遊ゲート
と制御ゲートのカップリング比を上げるのには望まし
い。さらに、図3に示すように、制御ゲート25は隣接
するNAND型メモリセルユニット相互で接続されるよ
うに図中の左右方向でNAND型メモリセルユニットの
境界まで延長して形成されている。
【0047】上記浮遊ゲート23及び制御ゲート25か
らなる積層構造のゲート電極の両側には、例えば5乃至
200nmの厚さのシリコン窒化膜またはシリコン酸化
膜からなる側壁絶縁膜27を挟んでソースまたはドレイ
ン領域となるn型拡散層28(281 ,282 ,…28
9 )が形成されている。そして、これら拡散層28と浮
遊ゲート23及び制御ゲート25とにより、浮遊ゲート
型不揮発性EEPROMセルが形成されている。このメ
モリセルの浮遊ゲートのゲート長は、例えば0.5μm
以下0.01μm以上であるとする。ソースまたはドレ
イン領域となるn型拡散層28としては、例えばリンや
砒素、アンチモンを表面濃度が1017cm-3乃至1021
cm-3となるように、深さ10乃至500nmの間で導
入することにより形成されている。さらに、これらn型
拡散層28は隣接するメモリセル同士で共有されてNA
ND接続が実現されている。
【0048】また、図3及び図5において、230 及び
239 は、図2中の選択トランジスタS1のゲート及び
ブロック選択線SGn1、選択トランジスタS2のゲート
及びブロック選択線SGn2に相当するゲート電極(及び
配線)であり、これらは浮遊ゲート型不揮発性EEPR
OMセルの浮遊ゲートと同層の配線層で形成されてい
る。もちろん、ゲート電極230 とゲート電極250 と
の間の層間絶縁膜24を取り除くこと及びゲート電極2
39 とゲート電極259 との間の層間絶縁膜24を取り
除くことにより、ゲート電極230 とゲート電極250
とを接続した導電体とし、ゲート電極239 とゲート電
極259 とを接続した導電体として、ブロック選択線S
Gn1、SGn2における抵抗を下げるようにしてもよい。
【0049】ゲート電極230 と239 のゲート長は、
メモリセルにおける浮遊ゲート231 乃至238 のゲー
ト長よりも長くされており、例えば、1μm以下0.0
2μm以上とすることにより、ブロック選択時と非選択
時のオン/オフ比を大きく確保でき、誤書き込みや誤読
み出しを防止できる。また、ゲート電極230 を挟んで
形成されたソースまたはドレイン領域となるn型拡散層
280 は、例えば、タングステンやタングステンシリサ
イド、チタン、チタンナイトライド、またはアルミニウ
ムからなるビット線BLと、BLコンタクト29を介し
て接続されている。ここで、ビット線BLは、隣接する
メモリブロック間で互いに接続されるように、図3中の
上下方向でメモリセルユニットの境界まで延長して形成
されている。
【0050】一方、ゲート電極239 を挟んで形成され
たソースまたはドレイン領域となるn型拡散層2810
は、SLコンタクト30を介してソース線SLと接続さ
れている。このソース線SLは、同じメモリセルブロッ
ク内の隣接するNANDメモリセルユニット相互で接続
されるように、図3中の左右方向にNAND型メモリセ
ルユニットの境界まで延長して形成されている。もちろ
ん、n型拡散層2810を図3中の左右方向にNAND型
メモリセルユニットの境界まで延長して形成することに
より、ソース線として使用するようにしてもよい。
【0051】上記BLコンタクト29及びSLコンタク
ト30は、例えばn型またはp型にドープされたポリシ
リコンやタングステン及びタングステンシリサイド、ア
ルミニウム、窒化チタン(TiN)、チタンなどが充填
されて形成された導電体領域となっている。
【0052】なお、図5に示すように、ビット線BL方
向に隣接したNAND型メモリセルユニット11間でS
Lコンタクト30またはBLコンタクト29のいずれか
が形成されているが、これらは隣接したNAND型メモ
リセルユニット11間で共有されていることが面積縮小
のために望ましい。また、これらSLコンタクト30及
びBLコンタクト29上及びEEPROMセル上には、
例えばSiO2 からなる層間膜31が堆積されている。
【0053】さらに、ビット線BLよりも下部でワード
線WLとなる制御ゲート25上部の層間膜31内には、
ソース線SLと同じ層の導電体、例えば、タングステン
やタングステンシリサイド、銅またはアルミニウムなど
からなる4本の金属配線32が互いに分離した状態でか
つ制御ゲート25の延長方向と並行する方向に形成され
ている。これら4本の金属配線32は、図23中の金属
配線89に相当している。
【0054】また、層間膜31の上部には、例えば、タ
ングステンやタングステンシリサイド、銅またはアルミ
ニウムからなる4本の金属配線331 〜334 が互いに
分離した状態でかつ制御ゲート25の延長方向と並行す
る方向に形成されている。
【0055】なお、後に詳述するが、上記4本の金属配
線32は、ワード線WLを裏打ちするための配線として
使用され、任意の箇所でワード線WLと接続されてい
る。
【0056】上記実施の形成において、1つのメモリセ
ルユニット内に含まれ、ワード線WLの上部に形成され
ている金属配線32の本数は、1つのNAND型メモリ
セルユニットに含まれるワード線WL(つまり、制御ゲ
ート251 から258 )の本数をkとすると、最小(k
/2)本まで少なくすることができる。
【0057】従って、ビット線BLに沿ったメモリセル
ユニット長を図5中に示すようにL3とした場合、金属
配線32のピッチ(L2+S2)(ただし、図5中に示
すようにL2は金属配線32の幅、S2は金属配線相互
の間隔)は、ワード線WLのピッチ(L1+S1)(た
だし、図5中に示すようにL1はワード線の幅、S1は
ワード線相互の間隔)の2倍まで大きくすることができ
る。
【0058】このようにすることにより、金属配線32
の膜厚を従来の金属配線89の膜厚と同じにしたとして
も、配線幅を広く確保できるために、抵抗を下げること
ができて、金属配線32相互間の容量も小さくできる。
【0059】従って、金属配線32における配線抵抗及
び配線容量による遅延をより小さくすることができる。
もちろん、金属配線32の幅を広くすることができるの
で、この金属配線32を形成する場合に、より分解能の
低いリソグラフィを用いることができる。さらに、金属
配線32を形成する際のエッチング工程においても、ア
スペクト比が改善されるので、よりエッチング条件を緩
和することができ、形状の良好な配線構造を形成するこ
とができる。
【0060】さらに、金属配線32の線幅をワード線W
L、つまり、制御ゲート251 〜258 の幅よりも大き
くすることができ、金属配線32における電流密度をよ
り小さくすることができる。従って、よりエレクトマイ
グレーションによる配線の信頼性の低下を防ぐことがで
きる。
【0061】また、金属配線32は、不揮発性メモリセ
ルの制御ゲート251 〜258 及び側壁絶縁膜27を形
成した後に形成される。従って、金属配線32を形成す
る場合の熱工程が、不揮発性メモリセルの側壁を形成す
る酸化膜形成工程の後にすることができるので、ワード
線WL、つまり、制御ゲート251 〜258 を低抵抗化
する方法よりも、金属配線の異常酸化の問題や金属のメ
モリセルへの拡散問題や、金属の凝縮の問題を防ぐこと
ができる。
【0062】さらに、金属配線32はワード線WLと接
続して使用されるので、ワード線WLを抵抗の高い材質
または膜厚を用いて構成しても、金属配線32の抵抗を
下げることにより、ワード線としての配線抵抗による遅
延を抑えることができ、ワード線WLとしての制御ゲー
ト25の膜厚を薄くすることができる。
【0063】これにより、制御ゲート25を形成する際
のエッチングのアスペクト比を低減することができ、焦
点深度の浅いリソグラフィを用いることができ、ゲート
加工の際のエッチング条件を緩和することができる。
【0064】さらに、本実施の形態では、ワード線WL
の電位を少なくともVpgm 、Vpass、Vreadの3値に設
定する必要がある。そこで、いわゆるレピータと呼ばれ
るバッファ回路(例えばインバータ)を配線の途中に適
宜挿入する方法や、分割ワード線を用いて配線遅延を小
さくする方法が採られるが、このようにすると、3値以
上を復元するために面積の大きな高耐圧トランジスタを
複数個必要とするため、チップ面積の大幅な増大をもた
らす。
【0065】しかし、本実施の形態では、後に詳述する
が、ワード線に対して配線の裏打ちを行って配線抵抗及
び寄生容量を下げるようにしているので、ワード線の電
位を任意に固定することと、配線遅延を小さくすること
とを両立させることができ、より少ない回路面積でレイ
アウトが実現できる。
【0066】図6は、従来例の図23に対応した本実施
の形態によるワード線WL、ビット線BL及び図5中に
示した金属配線32からなりワード線WLを裏打ちする
ための裏打ち用配線LLのレイアウトを示しており、図
7はその一部を抜き出して詳細に示している。なお、図
6では図を明確にするために、ワード線WLの本数は図
7に対して半数にしている。
【0067】図6おいて、12a、12bはそれぞれ複
数のNAND型メモリセルユニット11が設けられたメ
モリセルブロックであり、この例では図1中のメモリセ
ルアレイ1がビット線方向で2個のメモリセルブロック
12a、12bに分割されている。しかし、メモリセル
アレイは2以上のメモリセルブロックに分割することが
でき、2個(iは正の整数)に分割することがアドレス
デコードをする上で望ましい。
【0068】13a及び13bは図1中のデータ選択線
ドライバ群7内のワード線ドライバ回路(DRV1、D
RV2)、14a及び14bは図1中のロウデコーダ6
内のロウアドレス選択回路(RD1,RD2)であり、
ロウアドレス選択回路(RD1,RD2)14a、14
bの出力はワード線ドライバ回路(DRV1、DRV
2)13a、13bに供給されている。
【0069】ここで、図6に示したように、ビット線方
向で隣接する2個のメモリセルブロック12a、12b
において、ワード線ドライバ回路の配置を容易にし、1
つのメモリセルブロックのワード線相互間の駆動タイミ
ング、すなわち、スキューを揃えるために、2個のワー
ド線ドライバ回路(DRV1、DRV2)13a、13
bはメモリセルブロックの両端に振り分けて配置されて
いる。
【0070】上記各メモリセルブロック12a、12b
には複教本のワード線WLが接続されている。さらに、
2個のメモリセルブロック12a、12bには2n本の
ビット線BL1〜BLn、BL(n+1) 〜BL2nが共通に
接続されている。また、図中上側に位置するメモリセル
ブロック12aのワード線WLは一方のワード線ドライ
バ回路(DRV1)13aに接続され、図中下側に位置
するメモリセルブロック12bのワード線WLは他方の
ワード線ドライバ回路(DRV2)13bに接続されて
いる。
【0071】また、図中、破線で示した配線LLは図5
中の金属配線32に相当するものであり、先に説明した
ように、この配線LLはメモリセルブロック12a、1
2bに形成されたワード線WLの本数の半数だけ設けら
れている。図6の例では各メモリセルブロックにはそれ
ぞれ4本のワード線WLが形成されているので、各メモ
リセルブロックにはそれぞれ2本の配線LLが形成され
ていることになる。
【0072】先に述べたように、上記配線LLはワード
線WLの裏打ち用として使用されるものであるが、メモ
リセルブロック12a、12b上ではワード線WLの本
数に対して配線LLの本数は半数しかない。そこで、2
個のメモリセルブロック12a、12bそれぞれにおい
て、配線LLを用いてワード線WLを裏打ちするため
に、そのメモリセルブロック上の配線LLを使用するこ
とはもちろんのこと、さらに他方のメモリセルブロック
上の配線LLも使用する。
【0073】具体的には、一方のメモリセルブロック1
2aについては、4本のワード線WLのうち2本のワー
ド線WLに対して、このメモリセルブロック12a内に
形成されている2本の配線LLを用いてワード線WLの
裏打ちを行う。この2本の配線LLの一端はワード線ド
ライバ回路(DRV1)13aの近傍で対応するワード
線WLとの間でコンタクトが取られ、他端はメモリセル
アレイの中央に設けられたスナップ領域15においてコ
ンタクト(先のスナップ部に相当)が取られる。
【0074】一方のメモリセルブロック12aの残り2
本のワード線WLについては、他方のメモリセルブロッ
ク12b上に形成されている2本の配線LLを用いてワ
ード線WLの裏打ちを行う。この2本の配線LLの一端
はワード線ドライバ回路(DRV1)13aの近傍で対
応するワード線WLとの間でコンタクトが取られ、他端
はスナップ領域15においてメモリセルブロック12a
側に延長され、一方のメモリセルブロック12aの残り
2本のワード線WLに対してコンタクトが取られる。
【0075】他方のメモリセルブロック12bについて
も同様にして、ワード線WLに対し、両方のメモリセル
ブロック12a、12bに形成された4本の配線LLを
用いて裏打ちが行われる。
【0076】従って、ワード線WLに対し、配線LLを
用いて裏打ちが行われる領域は、ワード線ドライバ回路
13a及び13bに近い側に位置するメモリセルブロッ
ク12a、12bそれぞれの半分の領域である。
【0077】図7は、図6中のスナップ領域15を含む
メモリセルブロック12a、12bそれぞれの右半分の
領域における配線のレイアウトを示している。2個のメ
モリセルブロック12a、12bにはそれぞれ8本のワ
ード線WLが形成されており、一方のワード線ドライバ
回路(DRV1)13aに接続される8本のワード線W
LをWL11〜WL18で示し、他方のワード線ドライバ回
路(DRV2)13bに接続される8本のワード線WL
をWL21〜WL28で示している。
【0078】また、先に説明したように、各メモリセル
ユニット11には、複数のメモリセルユニットから1つ
のメモリセルユニットを選択してビット線BLに接続す
るために、2本のブロック選択線が接続されており、こ
れをSG11、SG12及びSG21、SG22で示している。
さらに、図6と同様に、図5中の金属配線32に相当す
る配線LLを破線で示している。なお、NAND型メモ
リセルユニット11の代わりに後述するAND型メモリ
セルユニットを用いてもよい。
【0079】図7では、図示しないビット線BL1〜B
Ln及び図示されているデータ転送線BL(n+1) 〜BL
2nは、ワード線WL11〜WL18及びWL21〜WL28と互
いに直交する方向に延長して配置されている。各NAN
D型メモリセルユニット11内のそれぞれのメモリセル
エレメントは、ビット線とワード線の交点に形成され、
それぞれ独立にデータの保持及び呼び出しが可能となっ
ている。
【0080】このように本実施の形態によれば、配線L
Lによるワード線WLの裏打ちを、各メモリセルブロッ
クの半分の領域に実施することにより、全てのワード線
WLに対して配線LLを接続することができる。また、
配線LL(図5中の金属配線32)のピッチをワード線
WLに対して最大2倍まで広げることができる。もちろ
ん、ワード線WLと配線LLとのコンタクトは、必ずし
もワード線ドライバ回路の近傍とスナップ領域15の2
個所で取る必要はなく、スナップ領域15を複数箇所設
けてこれら複数箇所でコンタクトを取るようにしてもよ
い。
【0081】図7に示したように配線をレイアウトする
ことが、スナップ領域15の面積を最も小さくし、ワー
ド線WLにおける配線遅延を小さくするのには望まし
い。また、スナップ領域15は、厚い素子分離絶縁膜上
に形成することが、配線相互間の耐圧と、配線LLとシ
リコン領域21との間の耐圧を向上させ、スナップ領域
15を形成する際のコンタクト開口時のエッチング加工
による配線下領域へのダメージを低減させるためには望
ましい。
【0082】このように、配線LLによってメモリセル
ブロックの半分の領域におけるワード線WLを裏打ちす
ることによって、配線LLの抵抗をRLL、ワード線WL
におけるメモリセルブロックの半分の領域における抵抗
をR及び集中定数に置き換えた容量をCとすると、配線
遅延の時定数をC(RLL+R)まで小さくすることがで
きる。
【0083】一方、配線LLによる裏打ちを行わない場
合、ワード線WLにおける配線抵抗は2R、配線容量は
2Cとなるので、配線遅延の時定数は2C×2Rとな
る。従って、本実施の形態によれば、配線LLの裏打ち
が無い場合に比較して、ワード線における配線遅延を
(1+RLL/R)/4まで小さくすることができる。
【0084】図8は、図7のスナップ領域15における
配線LL、ワード線WL、配線LLとワード線WLとの
コンタクト16を形成した部分を拡大して示したもので
ある。図を明確化するするために、図8では配線LL、
ワード線WL11〜WL18、WL21〜WL28、ブロック選
択線SG11、SG12、SG21、SG22及び配線LLとワ
ード線とを接続するコンタクト16の配置を示してお
り、合せてスナップ領域15とセルアレイ内におけるワ
ード線WL11〜WL18、WL21〜WL28の位置関係も示
している。
【0085】セルアレイ内では、ブロック選択線SG1
1、SG12、SG21、SG22の配線幅(ゲート幅)は、
ワード線WL11〜WL18、WL21〜WL28の配線幅(ゲ
ート幅)よりも大きくすることが、ブロック選択と非選
択のオン/オフ比を向上させるために望ましい。しか
し、スナップ領域15内では、ブロック選択線SG11、
SG12、SG21、SG22はトランジスタではなく単なる
配線として機能しているので、図8に示すようにブロッ
ク選択線の線幅を例えば、ワード線の線幅(ゲート長)
まで細くすることができる。
【0086】また、ブロック選択線をより上層の配線に
つなぎかえることによって、スナップ領域15では、ブ
ロック選択線を形成しないことも可能である。これによ
り、ブロック選択線に隣接するワード線(図8ではWL
21)に対するブロック選択線(図8ではSG21)との間
隔を広げることができ、このワード線WL21と配線LL
とのコンタクトの余裕を、セルアレイ内のワード線の線
幅以上に確保することができる。
【0087】さらに、図7や図8に示すように、ワード
線WLをクランク状に折り曲げて配置するようにしてい
る。このようにすることより、すべてのワード線につい
て、ワード線と配線LLとのコンタクトの余裕を、セル
アレイ内のワード線の線幅以上に確保することができ
る。この場合、図8に示すように、スナップ領域15に
おける配線LLの線幅の最小値と間隔の最小値及びワー
ド線WLの幅の最小値と間隔の最小値は、全てメモリセ
ルブロック上と同じまたはそれ以上に確保できることは
明らかである。なお、このようにしても、メモリセルブ
ロックのビット線方向における長さは、スナップ領域1
5を形成しない図22の従来例と等しくすることがで
き、メモリセルアレイの面積増大を防ぐことができる。
【0088】なお、先の図6に示すように、対向する一
対のワード線ドライバ回路13a、13bで囲まれた領
域内に全ての配線LLが配置されるように形成すること
により、対となるメモリセルブロック12a、12bの
領域外に配線LLが形成されず、メモリセルアレイのビ
ット線方向に沿った配線LLの占める領域が小さくで
き、メモリセルアレイの占有面積が小さくできるという
効果を有する。
【0089】次に上記実施の形態の変形例について説明
する。先の図6では、図1中のメモリセルアレイ1がビ
ット線方向で2個のメモリセルブロック12a、12b
に分割されている場合について説明したが、図9及び図
10に示すものでは、ビット線方向に4個のメモリセル
ブロック12a〜12dに分割したものである。
【0090】図9及び図10において、13a及び13
bは対になるワード線ドライバ回路(DRV1、DRV
2)、13c及び13dは対になるワード線ドライバ回
路(DRV3、DRV4)、14a及び14bはワード
線ドライバ回路(DRV1、DRV2)13a、13b
に接続されるロウアドレス選択回路(RD1,RD
2)、14c及び14dはワード線ドライバ回路(DR
V3、DRV4)13c、13dに接続されるロウアド
レス選択回路(RD3,RD4)である。
【0091】すなわち、4個に分割されたメモリセルブ
ロック12a〜12dのうち、隣接する2個のメモリセ
ルブロック12a、12bはワード線ドライバ回路(D
RV1、DRV2)13a、13bとロウアドレス選択
回路(RD1,RD2)14a、14bとによってブロ
ック選択され、残り2個の隣接するメモリセルブロック
12c、12dはワード線ドライバ回路(DRV3、D
RV4)13c、13dとロウアドレス選択回路(RD
3,RD4)14c、14dとによってブロック選択さ
れる。
【0092】図9に示すように、ワード線ドライバ回路
13bに接続されるワード線WLが形成されているメモ
リセルブロック12bでは、そのメモリセルブロック1
2bに形成されている裏打ち用の配線LLの他に、隣接
するメモリセルブロック12cに形成されている裏打ち
用の配線LLが使用される。同様に、ワード線ドライバ
回路13cに接続されるワード線WLが形成されている
メモリセルブロック12cでは、そのメモリセルブロッ
ク12cに形成されている裏打ち用の配線LLの他に、
隣接するメモリセルブロック12bに形成されている裏
打ち用の配線LLが使用される。
【0093】すなわち、図9では、対向する一対のワー
ド線ドライバ回路13aと13bまたは13cと13d
で囲まれた領域内に、それぞれ一対のワード線ドライバ
回路に接続されているワード線を裏打ちするための配線
LLを全て配置するものではなく、対となるワード線ド
ライバ回路で囲まれた領域を超えた他のメモリセルブロ
ックに形成されている配線LLを使用するようにしたも
のである。
【0094】このような配線レイアウトは、図5中のB
Lコンタクト29の面積がSLコンタクト30の面積よ
りも大きい時に、図6の場合よりも配線LLの配線長を
減少させることができ、有利となる。
【0095】さらに、図10では、ワード線ドライバ回
路13bに接続されるワード線WLが形成されているメ
モリセルブロック12bでは、そのメモリセルブロック
12bに形成されている裏打ち用の配線LLの他に、こ
のメモリセルブロック12bに対し、図中、上側に隣接
するメモリセルブロック12aに形成されている裏打ち
用の配線LLと、下側に隣接するメモリセルブロック1
2cに形成されている裏打ち用の配線LLとが使用され
る。同様に、ワード線ドライバ回路13cに接続される
ワード線WLが形成されているメモリセルブロック12
cでは、そのメモリセルブロック12cに形成されてい
る裏打ち用の配線LLの他に、このメモリセルブロック
12cに対し、図中、上側に隣接するメモリセルブロッ
ク12bに形成されている裏打ち用の配線LLと、下側
に隣接するメモリセルブロック12dに形成されている
裏打ち用の配線LLとが使用される。
【0096】すなわち、図10の場合にも、対向する一
対のワード線ドライバ回路13aと13bまたは13c
と13dで囲まれた領域内に、それぞれ一対のワード線
ドライバ回路に接続されているワード線を裏打ちするた
めの配線LLを全て配置するものではなく、対となるワ
ード線ドライバ回路で囲まれた領域を超えた他のメモリ
セルブロックに形成されている配線LLを使用するよう
にしたものである。
【0097】図10のような配線レイアウトは、メモリ
セルブロックにおける配線LLの配線長の最大値と最小
値との差を、図6及び図9の場合よりも小さくすること
ができ、より、配線間の抵抗差を小さくすることがで
き、配線のスキューを小さくできる。
【0098】ところで、大規模メモリセルアレイでは、
ソース線SLの電圧を安定化させるために、多層配線を
用いてシャント(分岐)する必要があり、そのための領
域(SLシャント部)が必要となる。また、ブロック選
択線SGも高速動作のために、裏打ちする必要がある。
【0099】図11は、上記SLシャント部とメモリセ
ルアレイにおける第1層配線と下地とのコンタクトのレ
イアウトを示した図であり、図12は同じく第2層配線
とその下地である第1層配線とのコンタクトのレイアウ
トを示した図であり、さらに、図13は同じく第3層配
線とその下地である第2層配線とのコンタクトのレイア
ウトを示した図である。
【0100】図12において、SLシャント部の右側に
はメモリセルブロックの一部がレイアウトされており、
このSLシャント部とメモリセルブロックとを図中の左
右方向に繰り返し配置できることは明らかである。
【0101】また、図11乃至図13おいて破線は下地
の配線構造の境界線を示しており、矢視A−A´は図5
に示した断面を有している。
【0102】SLシャント部は、厚い素子分離絶縁膜上
に形成されることが、配線相互間の耐圧と、配線LLと
シリコン領域21との間の耐圧を向上させ、コンタクト
開口時のエッチング加工による配線下領域へのダメージ
を低減させるためには望ましい。
【0103】図11において、第1層配線で形成された
配線LLは、メモリセルブロック及びSLシャント部で
ワード線WL(制御ゲート251 ,252 ,…258 及
びゲート250 ,259 )と平行するように延長形成さ
れ、その線幅及び間隔は一定とすることができる。さら
に、ソース線SL−1は、メモリセルアレイブロックで
ワード線と平行する方向に延長された第1層配線で形成
されており、メモリセルブロック内の各メモリセルユニ
ットの一端がSLコンタクト30を介してこのソース線
SL−1に接続されている。このソース線SL−1のビ
ット線方向における線幅WはSLコンタクト30よりも
十分大きくされており、例えば、2倍から10倍程度に
大きいことがソース線SLの配線抵抗や電圧降下を押さ
えるためには望ましい。
【0104】また、BLコンタクト29はメモリセルブ
ロック内に形成され、第1層配線として形成されるBL
コンタクト用の中間配線パッド34が各BLコンタクト
29毎に形成されている。
【0105】さらに、ソース線SL−1は、SLシャン
ト部で分断され、その空き領域にブロック選択線SG2
に対するSG2コンタクト35が形成されている。さら
に、SLシャント部では、BLコンタクト29の形成が
不要なので、この空き領域にブロック選択線SG1に対
するSG1コンタクト36が形成されている。
【0106】図11で明らかなように、第1層配線の最
小線幅及び間隔はBLコンタクト用の中間配線パッド3
4で決まり、他のデザインルールはこれより緩く、余裕
を確保して容易にリソグラフィ及び加工ができる。
【0107】図12は、SLシャント部とメモリセルア
レイにおける第2層配線とその下地の第1層配線とのコ
ンタクトのレイアウトを示している。第2層配線で形成
されたビット線BLは、メモリセルブロック内のみで図
中の上下右向に延長して形成され、その線幅及び間隔は
一定とすることができる。そして、これらビット線BL
は、BLコンタクト37を介して図11中の中間配線パ
ッド34に接続されている。さらに、第1層配線で形成
されたソース線SL−1は、SLシャント部において、
第1層配線と第2層配線とを接続するSLコンタクト3
8を介して、第2層配線で形成されたソース線SL−2
と電気的に接続されている。このソース線SL−2はビ
ット線BLと平行する方向で延長するように形成されて
いる。
【0108】ここで、第1層配線からなるソース線SL
−1は図中の左右方向に延長して形成され、第2層配線
からなるソース線SL−2は図中の上下左右方向に延長
して形成されており、それぞれ互いに重なり合う部分で
SLコンタクト38を介して接続されている。すなわ
ち、図2に示されたソース線SLは、互いに電気的に接
続された第1層配線からなるソース線SL−1と、第2
層配線からなるソース線SL−2とから構成され、さら
にソース線SL−1とソース線SL−2とはメッシュ構
造を形成しており、これによりソース線SLにおける電
圧降下を減少させることができる。
【0109】さらに、第2層配線からなるソース線SL
−2の空き領域にブロック選択線に対するSG2コンタ
クト39及びSG1コンタクト40が形成されており、
このSG2コンタクト39及びSG1コンタクト40に
対して第2層配線からなる中間導電パッド41、42が
形成されている。
【0110】図12から明らかなように、第2層配線の
最小線幅及び間隔はビット線BLで決まり、他の配線の
デザインルールはこれより緩く、余裕を確保して容易に
リソグラフィ及び加工ができる。
【0111】図13は、SLシャント部とメモリセルア
レイにおける第3層配線とその下地の第2層配線とのコ
ンタクトのレイアウトを示している。図13において、
図12中のブロック選択線SG1の中間導電パッド42
に対するSG1コンタクト43が形成されており、この
SG1コンタクト43を介して、ワード線WLと平行す
る方向に延長されている図5中の4本の金属配線331
〜334 のうちの1本の金属配線331 がブロック選択
線SG1に対する裏打ち配線(SG11ステッチ線)と
して接続されている。
【0112】また、図12中のブロック選択線SG2の
中間導電パッド41に対するSG2コンタクト44が形
成されており、このSG2コンタクト44を介して、ワ
ード線WLと平行する方向に延長されている図5中の4
本の金属配線331 〜334のうちの1本の金属配線3
34 がブロック選択線SG2に対する裏打ち配線(SG
2ステッチ線)として接続されている。
【0113】さらに、図12中のソース線SL−2に対
するSLコンタクト45がソース線SL−2における幅
広部分に複数箇所形成されており、このSLコンタクト
45を介して、ワード線WLと平行する方向に延長され
ている図5中の4本の金属配線331 〜334 のうちの
1本の金属配線332 がソース線SL−2に対する裏打
ち配線(SLステッチ線)として接続されている。
【0114】さらに、図6などに示した、ロウアドレス
選択回路14bとワード線ドライバ回路14bとを接続
する信号線(RDECI2線)として、ワード線WLと平行す
る方向に延長されている図5中の4本の金属配線331
〜334 のうちの1本の金属配線333 が使用されてい
る。
【0115】図13から明らかなように、第3層配線の
最小線幅及び間隔は第2層配線の線幅及び間隔に対して
2倍以上緩くすることができ、十分余裕を確保して容易
にリソグラフィ及び加工することができる。これら第3
層配線は、メモリセルデータのベリファイ(verify)時
または読み出し時において、センスアンプが動作してい
る間は一定電圧に維持される。従って、第3層配線より
上層の配線層や外部の電界擾乱に対して、ビット線BL
に対する静電シールドとして機能し、より安定な動作を
確保できる。また、3層からなるソース線SLが格子状
に形成されていることにより、ソース線SLの電圧降下
を小さくすることができ、安定に動作することができ
る。
【0116】なお、図示していないが、SLシャント部
と同様にして、第1層配線及び第2層配線を用いること
により、ウェルに対する配線抵抗低減用の配線も図11
及び図12における上下方向に延長して形成できる。こ
れにより、基板電圧をより一定とし、ラッチアップや基
板バイアス変動によるノイズ増大を防ぐことができる。
【0117】図14は、図6中のワード線ドライバ回路
13a、13b及びロウアドレス選択回路14a、14
bの具体的な回路構成をメモリセルアレイ1と共に示し
たものである。
【0118】ロウアドレス選択回路14a、14bはそ
れぞれ、NANDゲート51と、このNANDゲート5
1の出力を反転するインバータ52とからそれぞれ構成
されている。一方のロウアドレス選択回路14a内のN
ANDゲート51には所定のブロックアドレスRAi 、RB
i 、RCi とイネーブル信号RDENBXが入力される。他方の
ロウアドレス選択回路14b内のNANDゲート51に
は所定のブロックアドレスRAiB(RAi の反転信号)、RB
i 、RCi とイネーブル信号RDENBXが入力される。これら
ロウアドレス選択回路14a、14bの出力は、ブロッ
ク選択信号RDECI1、RDECI2としてワード線ドライバ回路
13a、13bに入力される。
【0119】ロウアドレス選択回路14a、14bはそ
れぞれ、インバータ53、54、NANDゲート55、
インバータ56、デプレッション(Dep1etion)タイプ
のNMOSトランジスタを用いたMOSキャパシタC
1、C2、デプレッションタイプのNMOSトランジス
タQ11、Q12、イントリンジック(1ntrinsic)タイプ
のNMOSトランジスタQ13及びエンハンスメント(En
hancement)タイプのNMOSトランジスタQ14、Q1
5、Q111 〜Q118 、Q121 、Q122 、Q131 、Q138
、Q141 〜Q142 によって構成されている。
【0120】ここで、例えばブロックアドレスRAi 、RB
i 、RCi とイネーブル信号RDENBXとが全て“L”になる
と、ロウアドレス選択回路14aから出力されるブロッ
ク選択信号RDECI1が“H”になり、これによりワード線
ドライバ回路13aに接続されたメモリセルブロックが
選択される。このブロック選択信号RDECI1は、制御信号
BSTON及び電源電圧Vccによりそれぞれゲートが制御
されるトランジスタQ11、Q12を介して、ノードN0に
転送される。ここで、Vccは1Vから5Vまでの範囲
の電源電圧であり、例えば3.3Vとする。上記両トラ
シジスタQ11、Q12は高耐圧トランジスタであり、しき
い値は0V以下−2V以上であり、典型的には−1Vに
設定される。
【0121】トランジスタQ111 〜Q118 、Q121 、Q
122 は上記ノードN0の信号によって駆動され、トラン
ジスタQ121 、Q122 はブロック選択線駆動信号SGN1
1 、SGN12 を対応するメモリセルブロックのブロック
選択線SG11、SG12に出力し、トランジスタQ111 〜
Q118 はワード線駆動信号CGN11 〜CGN18 を対応す
るメモリセルブロックのワード線WL11〜WL18に出力
する。これらのトランジスタQ111 〜Q118 、Q121 、
Q122 も全て高耐圧トランジスタが使用され、そのしき
い値は0V以上2V以下であり、典型的には0.6Vに
設定される。
【0122】インバータ56、トランジスタQ13、Q1
4、Q15及びMOSキャパシタC1、C2からなる回路
部分は、昇圧回路から得られる電圧VRDEC をノードN0
に電圧降下することなく転送するためのチャージポンプ
回路を利用したスイッチ回路を構成している。電圧VRDE
C は、具体的には、動作モードに応じて、図1中のVpg
m 発生回路9aで発生される電圧Vpgm 、Vpass発生回
路9bで発生される電圧Vpass、Vread発生回路9cで
発生される電圧Vread、あるいは電源電圧Vccのいず
れかである。なお、イントリンジックタイプのトランジ
スタQ13のしきい値は、0V以上1V以下、例えば、
0.2V程度に設定される。そして、このスイッチ回路
を構成するトランジスタとしても高耐圧トランジスタが
用いられる。
【0123】ワード線ドライバ回路13aに接続された
メモリセルブロックが選択されて、ノードN0に“H”
が転送されると、電圧VRDEC がドレインに与えられるト
ランジスタQ14がオンして、電圧VRDEC はこのトランジ
スタQ14及びダイオード接続されたトランジスタQ13を
介して、ノードN0に転送される。
【0124】チャージポンプ作用は、ブロック選択信号
RDECI1とパルス信号CRD とが入力されるNANDゲート
55によって制御される。つまり、ブロック選択信号RD
ECI1が“H”のときに、NANDゲート55の出力には
パルス信号CRD に対応した周期を持つパルス信号が現れ
る。このパルス信号により、互いに逆相駆動されるMO
SキャパシタC1及びC2とダイオード接続されたトラ
ンジスタQ13からなる回路部分でチャージポンピング動
作が行われる。この結果、MOSトランジスタQ13、Q
14のしきい値分の電圧降下を伴うことなく、電圧VRDEC
はノードN0に転送されることになる。ここで、MOS
トランジスタQ15のしきい値をVthとすると、ノードN
0がVRDEC +Vth以下に抑えられる。
【0125】ブロック選択信号RDECI1がインバータ53
により反転された信号RDECI1B によってゲート制御され
るMOSトランジスタQ141 、Q142 は、書き込み及び
読み出し時に、このメモリブロックが非選択の場合に、
ブロック選択線SG11、SG12をそれぞれ例えば0Vと
いった一定電位SDGSに設定するために設けられている。
【0126】さらに、本発明に特徴的なことは、WL11
〜WL18までのワード線に対し、金属配線による配線L
Lがそれぞれ接続されていることに加えて、ワード線W
L11〜WL18に対してMOSトランジスタQ131 〜Q13
8 が接続されていることである。これらのトランジスタ
Q131 〜Q138 は、ゲートが信号RDECI1B のノードに接
続されており、データの書き込み及び読み出し時に、こ
のメモリブロックが非選択の場合に、ワード線WL11〜
WL18を電圧WLSHに設定するために設けられている。電
圧WLSHとしては、読み出し時には0V、書き込み時には
0Vよりも高い電圧、例えばVccとなるのが、これら
トランジスタQ131 〜Q138 のソース・ドレイン間のパ
ンチスルーを防止するのには望ましい。
【0127】ロウアドレス選択回路14bから出力され
るブロック選択信号RDECI2 は、図13中に示すよう
に、メモリセルアレイの領域を通過する金属配線333
を経由してワード線ドライバ回路13bに供給される。
【0128】次に、この実施の形態の不揮発性メモリの
データ読み出し、書き込み及び消去動作を、ロウデコー
ダに着目しながら説明する。
【0129】データ読み出し時に、図14中の上側に配
置されたメモリセルブロックのワード線WL11が選択さ
れたとすると、これに接続されているワード線駆動信号
CGN11が基準電圧Vref に設定される。この基準電圧
Vref は、メモリセルの“0”及び“1”に対応するし
きい値の中間の値、例えば1Vに設定される。残りの非
選択データ選択線に接続されているワード線駆動信号C
GN12〜CGN18は、Vread発生回9cで発生される、
メモリセルの“0”しきい値の最大値よりも高い電圧、
例えば、4Vに設定される。ブロック選択線SG11、S
G12に接続されているブロック選択線駆動信号SGN1
1、SGN12も電圧Vreadに設定される。
【0130】具体的には、データ読み出し時、イネーブ
ル信号RDENBXが“H”になると、ロウアドレス選択回路
14a、14bが活性化される。そして、アドレスRAi
、RBi 、RCi が全て“H”になると、ロウアドレス選
択回路14aの出力RDECI1が“H”、インバータ53の
出力であるその反転信号RDECI1B が“L”となる。
【0131】データ読み出し中は、ワード線ドライバ回
路13aに供給される電圧VRDECはVreadよりもわずか
に高い値に設定される。また制御信号BSTONが“L”と
なり、ノードN0とNANDゲート55の入力端との間
が分離される。そして、インバータ54の出力(RDECI1
と同じ“H”レベル)が入力されるNANDゲート55
をパルス信号CRD が通過し、これによってチャージポン
プ回路が動作して、ノードN0には電圧VRDECが転送さ
れる。
【0132】この結果、MOSトランジスタQ121 Q12
2 及びQ111 〜Q118がオンになり、RDECI1B は“L”
であるため、MOSトランジスタQ141 Q142 及びQ13
1 〜Q138がオフになり、ブロック選択線駆動信号SG
N11、SGN12がブロック選択線SG11、SG12に供給
され、ワード線駆動信号CGN11〜CGN18がワード線
WL11〜WL18に供給される。
【0133】これにより、選択されたワード線WL11に
接続されたメモリセルは、記憶データが“1”ならばオ
ンし、ビット線BLの電位は低下する。一方、記憶デー
タが“0”ならばメモリセルはオフとなるため、ビット
線BLの電位低下は生じない。このビット線BLの電位
変化をセンスアンプ(図1中のセンスアンプ/データラ
ッチ回路2)により検出することにより、データが読み
出される。
【0134】一方、非選択ブロックでは、読み出し時、
ブロック選択信号RDECI1が“L”、その反転信号RDECI1
B が“H”となる。これにより、MOSトランジスタQ
131〜Q138 、Q141 Q142 がオンになり、ブロック選
択線SG11、SG12が接地され、ワード線WL11〜WL
18が一定電圧、例えば、接地電位に保たれる。この時、
信号WLSH は、MOSトランジスタQ131 〜Q138 のし
きい値をVth1 とすると、0VからVcc−Vth1 まで
間のいずれの電位に設定しても構わないが、0Vに設定
する方がWLSHを駆動する電圧源が必要なく、簡便であ
る。
【0135】このようにすることにより、非選択ブロッ
クのワード線の電圧をすべて固定することができ、読み
出し時にビット線BLの電位が変化しても、非選択ブロ
ックのワード線の電位が変わらなくすることができる。
この結果、非選択ブロックのワード線の電位変動による
読み出しノイズ、いわゆるアレイノイズの発生を抑える
ことができる。
【0136】データ書き込み時は、“0”データの書き
込みを行うビット線には0V、“1”データの書き込み
を行うビット線にはVccが与えられ、ビット線側のブ
ロック選択線SG11にはVcc、ソース線側のブロック
選択線SG12には0Vが与えられる。さらに、選択した
ワード線には書き込み電圧Vpgm が供給され、非選択ワ
ード線はVpassに昇圧される。ロウアドレス選択回路1
4a及びワード線ドライバ回路13aの動作は、読み出
し時と基本的に同じである。ただし、電圧VRDEC は書き
込み時の電圧Vpgm よりも僅かに高い値に設定され、こ
れがノードN0に転送される。
【0137】これにより、MOSトランジスタQ111 〜
Q118 がオンとなり、ワード線駆動信号CGN11〜CG
N18がワード線WL11〜WL18に供給される。そして、
“0”データが与えられたビット線に接続された選択メ
モリセルでは、浮遊ゲートに電子注入が生じて、しきい
値が正の状態になる。これに対して、“1”データが与
えられたビット線に接続された選択メモリセルでは、フ
ローティングのチャネル領域における電位が、制御ゲー
トとの容量結合によって上昇するので、浮遊ゲートへの
電子注入は生じない。
【0138】ここで、書き込み時の電圧WLSHとしては0
VからVccまで間のいずれの電位でも構わないが、0
Vに設定するとWLSHを駆動する電圧源が必要なくなり、
簡便となる。一方、Vccに設定することにより、選択
ブロックにおけるワード線とWLSHとの間の電位差を小さ
くすることができ、ソース・ドレイン間のパンチスルー
の問題を緩和することができる。
【0139】このように、プログラム時に非選択ブロッ
クのワード線WL11〜WL18の電圧を例えば0Vに固定
することにより、ワード線WL11〜WL18がフローティ
ングの場合に比較して、非選択ブロックのソース・ドレ
イン領域を通じて流れるリーク電流を小さくすることが
でき、より、書き込み時のビット線電圧の漏れ電流によ
る低下を減少させることができる。
【0140】データ消去は、ビット線及びソース線がフ
ローティングに保たれ、メモリセルアレイが形成された
ウェルに例えば10V以上30V以下の消去電圧が与え
られる。その際、選択ブロックの全ワード線は0Vに設
定される。ワード線ドライバ回路13a内では、データ
消去の際、パルス信号CRD は供給されず、制御信号BSTO
Nが“H”で、ノードN0はVccに設定される。これ
により、選択ブロックのMOSトランジスタQ111 〜Q
118 がオンとなり、予め0Vに設定されているワード線
駆動信号CGN11〜CGN18がワード線WL11〜WL18
に供給され、浮遊ゲートからの電子放出により全メモリ
セルのデータが消去される。
【0141】非選択ブロックでは、全てのワード線をフ
ローティングに保つことにより、ウェルとの間の容量に
よって制御ゲートの電位が上昇し、データ消去が防止さ
れる。
【0142】データ消去時、ブロック選択線駆動信号S
GN11、SGN12及び信号SGDSは全てVccに設定され
る。この結果、ブロック選択選択線SG11、SG12はフ
ローティングとなり、ウェルとの容量結合によってブロ
ック選択選択線SG11、SG12の電位が上昇する。した
がって、選択トランジスタの制御ゲートとチャネルとの
間に電位差は生じないため、選択トランジスタの酸化膜
に電子注入されて破壊されることはない。
【0143】また、データ消去時に、WLSHをフローティ
ングに設定する。このようにすると、WLSHは0V以上と
なり、選択ブロックではRDECI1Bが“L”となるため、W
LSHの電位に依らずにMOSトランジスタQ131 〜Q138
がオフとなる。一方、非選択ブロックではRDECI1Bが
“H”となり、非選択ブロック内のワード線WL11〜W
L18の電圧がVcc−Vrh1 以下ではオン状態となり、
非選択ブロック内のワード線相互間の初期電圧差を解消
することができる。
【0144】なお、通常、非選択ブロックの数は選択ブ
ロックの数に比較して10倍以上多い。従って、ウェル
との容量結合で非選択ブロックのワード線WL11〜WL
18の電圧が上昇すると、WLSHもほぼ非選択ブロックのワ
ード線WL11〜WL18の電位上昇につれて上昇する。そ
の結果、WLSHがVcc−Vth1 以上となった場合には、
MOSトランジスタQ131 〜Q138 がオフするため、そ
の後のワード線WL11〜WL18の電位上昇期間では、こ
れらMOSトランジスタQ131 〜Q138 を通じた電荷損
失が無くなり、非選択ブロックでの誤消去は生じない。
【0145】また、データ消去時、WLSHをVccに設定
してもよい。このようにすると、選択ブロックではRDEC
I1Bが“L”となるため、WLSHの電位に依らずMOSト
ランジスタQ131 〜Q138 がオフする。
【0146】一方、非選択ブロックではRDECI1Bが
“H”となり、ワード線WLがVcc−Vth1 までプリ
チャージされ、MOSトランジスタQ131 〜Q138 はオ
フとなる。その後、ウェルとの容量結合により、非選択
ブロックのワード線WLの電圧が上昇すると、WLSHもほ
ぼ非選択ブロックのワード線WLの電位上昇につれて上
昇する。その結果、MOSトランジスタQ131 〜Q138
はオフとなるため、その後のワード線WLの電位上昇期
間では、MOSトランジスタQ131 〜Q138 を通じた電
荷損失が無く、非選択ブロックの誤消去は生じない。
【0147】図15は、図14におけるMOSトランジ
スタQ131 〜Q138 及びワード線裏打ち用の配線LLと
ワード線WL11〜WL18とを接続するコンタクト16の
レイアウトを示す平面図である。なお、図15におい
て、太線で囲った領域がシリコン領域(例えばシリコン
半導体基板)21が露出した活性領域であり、それ以外
の領域には、例えば、SiO2 からなる素子分離絶縁膜
が形成されているとする。また、斜線を施した領域が第
1層配線からなるワード線裏打ち用の配線LLを示して
いる。さらに、図中の上下方向では、NAND型メモリ
セルユニットと1個分、すなわち8本のワード線と2本
のブロック選択線の和に相当する長さを1周期として、
これが繰り返された構造となっている。
【0148】図15中、各配線は図中の右側でメモリセ
ルアレイに接続され、左側ではワード線ドライバ回路1
3を構成するMOSトランジスタQ111 〜Q118 、Q12
1 、Q122 に接続されている。例えば、ワード線WL11
〜WL18は、図15中の右側でメモリセルアレイに接続
され、図15中の左側ではMOSトランジスタQ111〜
Q118 のソース・ドレイン領域に接続されるように、図
中の左右方向に延長して形成されている。また、ワード
線WL11〜WL18は、コンタクト16それぞれを介して
各配線LLと接続されている。ワード線WL11〜WL18
に接続された各配線LLは、図中の右側に位置するメモ
リセルアレイの上部を通過し、ワード線WL11〜WL18
の抵抗を削減する裏打ち用配線となっている。
【0149】さらに、上記各配線LLは、コンタクト1
7それぞれを介して、MOSトランジスタQ131 〜Q13
8 のソース・ドレイン領域と接続されている。ここで、
例えば、MOSトランジスタQ131 は、符号18で示さ
れるゲート電極配線と、このゲート電極配線18を挟む
ように形成されたソース・ドレイン領域19とから構成
されている。
【0150】上記ゲート電極配線18は図中の左右方向
に延長するように形成されており、このゲート電極配線
18はワード線WLと同層の導電体層で形成することが
配線層の数の低減及び面積の低減には望ましい。
【0151】また、ゲート電極配線18のゲート長(線
幅)は、先のVpgm 程度の高電圧がソース・ドレイン間
に印加されても、ソース・ドレイン間がパンチスルーし
ないようにするために、ワード線WLよりも十分に大き
く、例えば、0.5μm以上3μm以下とする必要があ
る。ここで、ゲート電極配線18は、MOSトランジス
タQ131 〜Q138 で共通にされており、図中の左側で信
号DECCI1B の信号ノードに接続されているので、この図
15に示した領域ではコンタクトを介して他の配線につ
なぎ替えたり、上部配線層を形成する必要がない。
【0152】さらに、ソース・ドレイン領域19の一方
はMOSトランジスタQ131 〜Q138 で共通にされ、図
中の左側で電圧WLSHのノードに接続されており、コンタ
クトを介して他の配線につなぎ替えたり、上部配線層を
形成する必要がない。
【0153】さらに、MOSトランジスタQ131 〜Q13
8 は、ワード線WL21〜WL28に接続されるメモリセル
ブロックに相当する空き領域に形成されている。これら
のことにより、コンタクトの形成に必要な面積のオーバ
ヘッドを防ぐことができ、より面積の小さな配線が実現
できる。
【0154】また、図15において、配線LLの線幅及
び間隔の最小値はワード線WLの線幅及び間隔となり、
ゲート電極配線18の線幅及び間隔はこれよりも緩くな
るために、ゲート電極配線18を容易にリソグラフィ及
び加工することができる。
【0155】ここで、それぞれコンタクト17が形成さ
れているMOSトランジスタQ131〜Q138 のソース・
ドレイン領域19相互の間隔は、先の電圧Vpgm や電圧
Vpassが印加された場合に、パンチスルーしてリークが
生じない程度に広くされていればよく、その間の素子分
離領域上には、MOSトランジスタQ131 〜Q138 がオ
フの場合に、素子分離絶縁膜下に反転層が形成される方
向に電界が加えられるようなゲート電極は形成されてい
ない。従って、ソース・ドレイン領域に電圧Vpgm と0
Vとがそれぞれ印加される場合や、一般の素子分離領域
の幅に比較して小さくすることができる。これにより、
図中の左右方向におけるレイアウト面積を減少させるこ
とができる。
【0156】(第2の実施の形態)図16(a)、
(b)は、本発明の半導体記憶装置を不揮発性メモリに
実施した第2の実施の形態を示すものであり、図6中の
ワード線ドライバ回路13a、13b及びロウアドレス
選択回路14a、14bの具体的な回路構成をメモリセ
ルアレイ1と共に示したものである。
【0157】本実施の形態において、ワード線ドライバ
回路13a、13b及びロウアドレス選択回路14a、
14bの基本的な回路構成は図14に示したものとほぼ
同様であるが、MOSトランジスタQ131 〜Q138 のゲ
ートの接続の仕方とワード線裏打ち用の配線LLのレイ
アウトが図14のものと異なっている。なお、これらは
独立に実施することができる。
【0158】図16(a)において、例えば、ワード線
WL11に接続される配線LLはメモリセルセルアレイの
ワード線WL21〜WL28上を通過し、ワード線WL11と
隣接するワード線WL12に接続される配線LLはこのワ
ード線WL12上を通過している。また、ワード線WL17
に接続される配線LLはメモリセルセルアレイのワード
線WL21〜WL28上を通過し、ワード線WL17と隣接す
るワード線WL18に接続される配線LLはこのワード線
WL18上を通過している。
【0159】つまり、メモリセルが例えば2個のメモリ
セルブロックに分割されている場合、一方のメモリセル
ブロックを通過するワード線WL1x(xは奇数)に接続
される裏打ち用の配線LLは他方のメモリセルブロック
を通過するワード線WL21〜WL28上を通過し、ワード
線WL1xと隣接する一方のメモリセルブロックを通過す
るワード線に接続される裏打ち用の配線LLはそのワー
ド線上を通過している。
【0160】このように配線LLをレイアウトすること
により、隣接するワード線に接続される配線LL相互間
の容量を図14の場合よりも小さくすることができ、配
線容量に起因する配線遅延やクロストークをより減少さ
せることができる。
【0161】さらに、ワード線ドライバ回路13a、1
3bでは、図16(a)中のワード線ドライバ回路13
aにその一部の構成を示すが、図16(b)に示すよう
にエンハンスメントタイプのNMOSトランジスタQ16
〜Q19及びインバータ57が追加されている。
【0162】上記MOSトランジスタQ16のソース・ド
レイン間はインバータ53の出力信号RECI1B のノード
と信号WLSHG のノードとの間に接続されている。このM
OSトランジスタQ16のゲートには、ベリファイや読み
出し時及びプログラム時に“H”となるような制御信号
RPMODEが入力される。また、上記信号WLSHG のノードに
はMOSトランジスタQ131 〜Q138 のゲートが接続さ
れている。
【0163】さらに上記MOSトランジスタQ131 〜Q
138 のゲート共通接続ノード(信号WLSHG のノード)と
接地電位GNDとの間には、上記MOSトランジスタQ
17、Q18のソース・ドレインが直列に挿入されている。
そして、上記MOSトランジスタQ17のゲートには、上
記インバータ57を介して上記制御信号RPMODEが入力さ
れ、MOSトランジスタQ18のゲートには上記制御信号
RPMODEが入力される。上記両MOSトランジスタQ17、
Q18の直列接続ノードは電圧WLSHのノードに接続されて
いる。また、電圧WLSHのノードと電源電圧Vccのノー
ドとの間には上記MOSトランジスタQ19のソース・ド
レインが挿入されており、このMOSトランジスタQ19
のゲートには上記インバータ57の出力が入力される。
【0164】ここで、上記MOSトランジスタQ18及び
Q19は、制御信号RPMODEに応じて、WLSHを0VまたはV
cc−Vthに設定するためのトランジスタである。また
上記MOSトランジスタQ17は、非読み出し時、つま
り、書き込み時や消去時にMOSトランジスタQ131 〜
Q138 のゲートをソース電位と一致させて、これら各M
OSトランジスタを高電圧印加時におけるゲート破壊か
ら守るためのトランジスタである。
【0165】図16に示す回路の動作は図14のものと
基本的には同じであるため、図14の場合とは異なる動
作を中心にして以下に説明する。
【0166】データ読み出し時に、例えばアドレスRAi
、RBi 、RCi が全て“H”となり、ワード線WL11〜
WL18が形成されているメモリセルブロックが選択され
るとすると、ロウアドレス選択回路14aの出力RDECl1
が“H”、その反転信号RDEC11B が“L”となる。さら
に、データ読み出し時には制御信号RPMODEが“H”とな
り、MOSトランジスタQ16がオンするので、信号WLSH
Gは“L”となる。
【0167】この結果、MOSトランジスタQ131 〜Q
138 、Q141 、Q142 がオフになり、信号CGN11〜C
GN18、SGN11、SGN12の電圧がワード線WL11〜
WL18、ブロック選択線SG11、SG12にそれぞれ供給
される。
【0168】一方、非選択ブロックでは、ブロック選択
信号RDECI1が“L”、その反転信号RDECI1B が“H”と
なる。さらに、制御信号RPMODEは“H”なので、WLSHG
は“H”、詳しくはVcc一(MOSトランジスタQ16
のしきい値)程度となる。これにより、MOSトランジ
スタQ131 〜Q138 、Q141 〜Q142 がオンになり、ブ
ロック選択線SG11、SG12が接地され、ワード線WL
11〜WL18がWLSHとなる。
【0169】ここで、制御信号RPMODEが“H”なので、
MOSトランジスタQ18がオン、MOSトランジスタQ
17、Q18がオフとなり、WLSHの電位は接地電位(GN
D)に保たれる。
【0170】このようにすることにより、非選択ブロッ
クにおけるワード線を全て接地電位に固定することがで
き、データ読み出し時にビット線BLの電位が変化して
も、非選択ブロックのワード線の電位が変動しないよう
にすることができる。
【0171】従って、非選択ブロックのワード線の電位
変動による読み出しノイズ、いわゆるアレイノイズを抑
えることができる。
【0172】データ書き込み時におけるワード線の選択
動作は、データ読み出し時と同じなのでその説明は省略
する。
【0173】データ消去時には、制御信号RPM00Eが
“L”になる。この時、MOSトランジスタQ16、Q18
はオフとなり、MOSトランジスタQ17、Q19がオンす
る。これにより、MOSトランジスタQ19のしきい値を
Vth2 とすると、WLSHとWLSHGは共に(Vcc−Vth2
)に充電される。ここで、非選択ブロックにおけるワ
ード線、例えばWL11〜WL18における電圧が(Vcc
−Vth1 −Vth2 )以下ではMOSトランジスタQ131
〜Q138 がオン状態となり、非選択ブロック内のワード
線相互間の初期電圧差を解消することができる。
【0174】なお、通常、非選択ブロックの数は選択ブ
ロックの数に比較して10倍以上と多い。従って、ウェ
ルとの容量結合によって非選択ブロックおけるワード線
の電位が上昇すると、WLSHの電位もほぼ非選択ブロック
のワード線電位の上昇に伴って上昇する。その結果、WL
SHが(Vcc−Vth1 −Vth2 )以上となった場合に
は、MOSトランジスタQ131 〜Q138 がオフするた
め、その後のワード線電位の上昇の際にはMOSトラン
ジスタQ131 〜Q138 を通じた電荷損失が無くなり、非
選択ブロックでの誤消去は生じない。
【0175】なお、図16に示した第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態と比較して、データ消去時におい
て、信号WLSHG と信号WLSHとが常に同電位に保たれる。
従って、信号WLSHと信号WLSHG 間のノイズによる誤動作
の問題を低減することができる。
【0176】さらに、データ消去時において、MOSト
ランジスタQ131 〜Q138 のソース・ドレイン間の漏れ
電流によって、信号WLSHの電位が上昇しても、信号WLSH
G の電位も同様に上昇し、リーク電流を低減させるよう
働くので、MOSトランジスタQ131 〜Q138 のゲート
電圧を固定した場合よりも、非選択ブロックにおいて、
より誤消去の問題が少なくなる。
【0177】(第3の実施の形態)上記第1及び第2の
実施の形態では、図1中のメモリセルアレイ1は、複数
個の不揮発性メモリセルが直列接続して構成されたNA
ND型メモリセルユニットを有する場合について説明し
たが、この第3の実施の形態では、複数個の不揮発性メ
モリセルを並列接続して構成されたAND型メモリセル
ユニットを用いてメモリセルアレイ1を構成するように
したものである。図17はこのAND型メモリセルユニ
ット60の回路図である。
【0178】図17において、それぞれ浮遊ゲート及び
制御ゲートを有するMOSトランジスタからなる不揮発
性メモリセルM1〜M8が並列に接続されて、いわゆる
AND型メモリセルユニットが構成されている。そし
て、並列に接続された複数個のメモリセルM1〜M8の
一端は選択トランジスタS1を介してビット線BLに接
続され、他端は選択トランジスタS2を介してソース線
SLに接続されている。
【0179】また、上記AND型メモリセルユニット6
0を構成する全てのトランジスタは同一のウェル上に形
成されている。AND型メモリセルユニット60内のメ
モリセルM1〜M8の制御ゲートはワード線WLn1〜W
Ln8に接続されている。また、メモリセルブロック内の
複数のAND型メモリセルユニットから1つのAND型
メモリセルユニットを選択してビット線BLに接続する
ために、選択トランジスタS1のゲートはブロック選択
線SGn1に接続されている。さらに、選択トランジスタ
S2のゲートはブロック選択線SGn2に接続されてい
る。
【0180】なお、AND型メモリセルユニット60内
には2個の選択トランジスタS1、S2が設けられてお
り、ブロック選択線としてSGn1とSGn2の両方を設け
る場合について説明したが、これは少なくともどちらか
一方を設けるようにしてもよい。また、ブロック選択線
SGn1、SGn2はワード線WLn1〜WLn8の延長方向と
並行する方向に延長することが、高密度化には望まし
い。
【0181】また、本実施の形態では、AND型メモリ
セルユニット60内に8(2)個のメモリセルが接続
されている例を示したが、ビット線及びワード線に接続
されるメモリセルの数は複数であればよく、2個(n
は正の整数)であることがアドレスデコードをする上で
望ましい。
【0182】図18は図17に示したAND型メモリセ
ルユニットの平面図、図19は図18中の矢視B−B´
方向の断面図である。なお、この場合にも、図18では
メモリセルの構造を理解し易くするために、制御ゲート
よりも下層の構造のみを示している。図18及び図19
において、第1の実施の形態における図3及び図4の平
面図及び断面図と対応する箇所には同じ符号を付してそ
の説明は省略し、図3及び図4とは異なる点についての
み説明する。
【0183】不揮発性トランジスタの浮遊ゲート23及
び制御ゲート25下部のp型シリコン基板(あるいはp
型ウェル)21には、不揮発性トランジスタのソースま
たはドレイン領域となるn型拡散層611 、612 が互
いに分離して形成されている。上記両n型拡散層611
、612 は1つのAND型メモリセルユニットで共通
となるように、図中の上下方向で延長されている。ま
た、n型拡散層611 に対し、一方の選択トランジスタ
S1の浮遊ゲート23(230)及び制御ゲート25
(250)を介して、選択トランジスタS1のソース、
ドレイン領域のいずれか一方となるn型拡散層610 が
形成されている。同様に、n型拡散層612 に対し、他
方の選択トランジスタS2の浮遊ゲート23(239)
及び制御ゲート25(259)を介して、選択トランジ
スタS2のソース、ドレイン領域のいずれか一方となる
n型拡散層613 が形成されている。
【0184】上記n型拡散層610 〜613 としては、
例えばリンや砒素、アンチモンを表面濃度が1017cm
-3乃至1021cm-3となるように、深さ10nm乃至5
00nmの間で導入することにより形成されている。
【0185】図18及び図19において、230 及び2
39 は、図17中の選択トランジスタS1の制御ゲート
及びブロック選択線SGn1、選択トランジスタS2の制
御ゲート及びブロック選択線SGn2に相当するゲート
(及び配線)であり、浮遊ゲート型不揮発性EEPRO
Mセルの浮遊ゲートと同層の配線で形成されている。も
ちろん、ゲート230 とゲート250 との間の層間絶縁
膜24を取り除くこと及びゲート239 とゲート259
との間の層間絶縁膜24を取り除くことにより、ゲート
230 とゲート250 とを接続した導電体とし、ゲート
239 とゲート259 とを接続した導電体として、ブロ
ック選択線SGn1、SGn2における抵抗を下げるように
してもよい。
【0186】ゲート230 と239 のゲート長は、メモ
リセルにおける浮遊ゲート231 乃至238 のゲート長
よりも長くされており、例えば、1μm以下0.02μ
m以上とすることにより、ブロック選択時と非選択時の
オン/オフ比を大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出
しを防止できる。
【0187】本実施の形態では、AND型メモリセルユ
ニットを用いているので、各AND型メモリセルユニッ
トの直列抵抗を小さくすることができ、各メモリセルに
対して多値データを記憶させるように多値化した場合
に、しきい値を安定させるのに好適である。
【0188】本実施の形態の不揮発性メモリにおいて
も、第1の実施の形態と同様に、ワード線上には第1層
配線ないし第3層配線からなる金属配線が形成され、第
1層配線を用いてワード線に対して配線の裏打ちが行わ
れる。
【0189】この実施の形態において、データ読み出し
時に、選択されたAND型メモリセルユニット内の非選
択セルの制御ゲートをオフにする以外は、第1の実施の
形態のNAND型メモリセルユニットを用いた場合の動
作と基本的には変わらない。従って、図14や図16を
用いて説明した非選択ブロックのシャントトランジスタ
Q131 〜Q138 などを含むワード線ドライバ回路13
a、13bを設けて同じ効果を得ることができる。
【0190】(第4の実施の形態)図20は本発明の第
4の実施の形態によるNAND型メモリセルユニットの
断面図を示している。図5に示した第1の実施の形態で
はNAND型メモリセルユニットを構成する不揮発性メ
モリセルとして浮遊ゲート及び制御ゲートを有する通常
の不揮発性メモリセルを用いる場合について説明した
が、本実施の形態では例えばSiNやSiONなどを浮
遊ゲートとしたMONOS型の不揮発性メモリセルを用
いるようにしたものである。なお、図20に示す断面図
は図5に対応するものであり、図3中の矢視C−C´方
向の断面を示している。
【0191】図20において、例えばボロン不純物の濃
度が1014cm-3乃至1019cm-3の間のp型シリコン
領域(またはp型ウェル)21上に、例えば、1乃至1
0nmの厚さからなるシリコン酸化膜またはオキシナイ
トライド膜、または窒化膜からなるトンネルゲート絶縁
膜22を介して、例えばSiNやSiONなどからなる
浮遊ゲート71(711 、712 、…、718 )が3乃
至50nmの厚さで形成されている。この上に、例え
ば、厚さが2乃至10nmのシリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜24を介して、例えばポリシリコンやWSi
(タングステンシリサイド)とポリシリコンとのスタッ
ク構造からなる制御ゲート25(251 ,252 ,…2
58 )が10乃至500nmの厚さで形成されている。
この制御ゲート25は、図2中のワード線WLn1〜WL
n8に相当する。
【0192】上記浮遊ゲート71及び制御ゲート25か
らなる積層構造のゲート電極の両側には、例えば5乃至
200nmの厚さのシリコン窒化膜またはシリコン酸化
膜からなる側壁絶縁膜27を挟んでソースまたはドレイ
ン領域となるn型拡散層28(281 ,282 ,…28
9 )が形成されている。そして、これら拡散層28と浮
遊ゲート71及び制御ゲート25とにより、M−ONO
−S型不揮発性EEPROMセルが形成されている。
【0193】上記各メモリセルの浮遊ゲートのゲート長
は、例えば0.5μm以下0.01μm以上であるとす
る。ソースまたはドレイン領域となるn型拡散層28と
しては、例えばリンや砒素、アンチモンを表面濃度が1
17cm-3乃至1021cm-3となるように、深さ10乃
至500nmの間で導入することにより形成されてい
る。さらに、これらn型拡散層28は隣接するメモリセ
ル同士で共有されてNAND接続が実現されている。
【0194】また、図20において、250 及び259
は、図2中の選択トランジスタS1の制御ゲート及びブ
ロック選択線SGn1、選択トランジスタS2のゲート及
びブロック選択線SGn2に相当するゲート(及び配線)
であり、メモリセルの浮遊ゲートと同じSiNやSiO
Nなどで構成されており、その厚さは3乃至50nmの
範囲である。これらのゲート250 及び259 は、シリ
コン酸化膜72を介してp型シリコン領域21上に形成
され、不揮発性EEPROMセルの制御ゲート25と同
層で形成されているのが表面の段差を低減するためには
望ましい。
【0195】上記ゲート(及び配線)250 及び259
のゲート長は、不揮発性EEPROMセルのゲート長よ
りも長く、例えば、1μm以下0.02μm以上とする
ことにより、ブロック選択時と非選択時のオン/オフ比
を大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止でき
る。
【0196】(第5の実施の形態)図21は本発明の第
5の実施の形態によるNAND型メモリセルユニットの
断面図を示している。本実施の形態でも、例えばSiN
やSiONなどを浮遊ゲートとしたMONOS型の不揮
発性メモリセルを用いるようにしたものであるが、図2
0のものとは一部が異なっているだけであるので、図2
0と異なっている点についてのみ以下に説明する。
【0197】このNAND型メモリセルユニットでは、
選択トランジスタS1、S2においても、不揮発性メモ
リセルと同様に、SiNやSiONなどで構成されたゲ
ート710 及び719 を形成し、さらにその上にシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜24を介して、例えばポリ
シリコンやWSi(タングステンシリサイド)とポリシ
リコンとのスタック構造からなるゲート250 、259
を10乃至500nmの厚さで形成するようにしたもの
である。
【0198】図20及び図21に示したNAND型メモ
リセルユニットを用いても、ワード線裏打ち用の配線L
Lとして使用される金属配線32を図示のように配置形
成することにより、第1の実施の形態の場合と同様の効
果が得られる上に、MONOS型の不揮発性メモリセル
を用いるようにしているので、第1の実施の形態の場合
よりも低電圧でデータの書き込み及び読み出しが行える
という効果が得られる。
【0199】なお、この発明は上記した実施の形態に限
定されるものではなく、種々の変形が可能であることは
いうのでもない。例えば、図14や図16に示す回路を
NMOSトランジスタを用いて構成する場合を説明した
が、PMOSトランジスタを用いて構成するようにして
もよい。PMOSトランジスタを用いる場合にはゲート
入力信号を反転すればよい。
【0200】さらに、上記各実施の形態では、メモリセ
ルとして不揮発性EEPROMセルを設けた場合を例に
して説明したが、本発明は、複数のデータ選択線(ワー
ド線)と複数のデータ転送線(ビット線)の各交点にメ
モリセルが配置されたメモリセルアレイを有し、メモリ
セルアレイがデータ転送線方向で複数のメモリセルブロ
ックに分割され、各メモリセルブロックでデータ選択線
ドライバ回路(ワード線ドライバ回路)が左右に振り分
けられて配置されているような半導体記憶装置の全てに
対して実施できることは明らかである。例えば、強誘電
体メモリや磁区反転に時間がかかる強磁性体メモリなど
にも実施できることは言うまでもない。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することができ
る。
【0201】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
モリセルのゲート配線の上部にゲート配線よりも本数の
少ない金属配線を形成することにより、金属配線のピッ
チをゲート配線のピッチよりも大きくすることができ
る。従って、ゲート配線のピッチを緩和することなく金
属配線の抵抗を下げることができ、金属配線相互間の配
線容量も小さくできる。そして、上記金属配線をゲート
配線の裏打ち用配線としてゲート配線に接続しているの
で、ゲート配線の配線抵抗及び配線容量による遅延を小
さくすることができる。
【0202】さらに、上記金属配線の配線幅をゲート配
線の配線幅よりも大きくすることができ、金属配線にお
ける電流密度を小さくすることができるので、エレクト
ロマイグレーションによる配線の信頼性の低下を防ぐこ
とができる。
【0203】さらに、金属配線とゲート配線とを接続す
る接続部が設けられた領域では、ゲート配線の配線幅を
メモリセルアレイよりも広く確保することができるの
で、ゲート配線に対するコンタクトのリソグラフィの合
わせずれ余裕及びコンタクトに対する金属配線の合わせ
ずれ余裕を確保することができ、合わせずれによる接続
部の配線抵抗の増大や断線不良を生じにくくすることが
できる。
【0204】さらに、本発明では、不揮発性メモリセル
を形成した後に、金属配線を形成するようにしているの
で、金属配線を形成する場合の熱工程が、不揮発性メモ
リセルの側壁酸化膜形成後にできるので、ゲート配線を
低抵抗化する方法よりも、金属配線の異常酸化の問題や
金属のメモリセルへの拡散問題を防ぐことができる。
【0205】さらに、ゲート配線として抵抗が高い材料
を用いても、金属配線の抵抗を下げることで、配線抵抗
による遅延を抑えることができ、ゲート配線の膜厚を小
さくすることができる。これにより、ゲート配線のアス
ペクト比を低減することができ、ゲート加工のエッチン
グの条件を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置を不揮発性メモリに実
施した第1の実施の形態による全体の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】図1中のメモリセルアレイを構成するNAND
型メモリセルユニットの具体的な構成を示す回路図。
【図3】図2に示したNAND型メモリセルユニットの
平面図。
【図4】図3中の矢視A−A´方向の断面図
【図5】図3中の矢視C−C´方向の断面図。
【図6】第1の実施の形態によるワード線WL、ビット
線BL及び裏打ち用配線LLのレイアウト図。
【図7】図6の一部を抜き出して詳細に示すレイアウト
図。
【図8】図7のスナップ領域における配線LL、ワード
線WL、配線LLとワード線WLとのコンタクト16を
形成した部分を拡大して示すパターン平面図。
【図9】第1の実施の形態の変形例によるワード線W
L、ビット線BL及び裏打ち用配線LLのレイアウト
図。
【図10】第1の実施の形態の変形例によるワード線W
L、ビット線BL及び裏打ち用配線LLのレイアウト
図。
【図11】第1の実施の形態によるSLシャント部とメ
モリセルアレイにおける第1層配線と下地とのコンタク
トのレイアウト図。
【図12】第1の実施の形態によるSLシャント部とメ
モリセルアレイにおける第2層配線とその下地である第
1層配線とのコンタクトのレイアウト図。
【図13】第1の実施の形態によるSLシャント部とメ
モリセルアレイにおける第3層配線とその下地である第
2層配線とのコンタクトのレイアウト図。
【図14】図6中のワード線ドライバ回路13a、13
b及びロウアドレス選択回路14a、14bの具体的な
回路構成をメモリセルアレイ1と共に示す回路図。
【図15】図14におけるMOSトランジスタQ131 〜
Q138 及びワード線裏打ち用の配線LLとワード線WL
11〜WL18とを接続するコンタクト16のレイアウト
図。
【図16】本発明の第2の実施の形態によるワード線ド
ライバ回路13a、13b及びロウアドレス選択回路1
4a、14bの具体的な回路構成をメモリセルアレイ1
と共に示す回路図。
【図17】本発明の第3の実施の形態によるAND型メ
モリセルユニットの回路図。
【図18】図17に示したAND型メモリセルユニット
の平面図。
【図19】図18中の矢視B−B´方向の断面図。
【図20】本発明の第4の実施の形態によるNAND型
メモリセルユニットの断面図。
【図21】本発明の第5の実施の形態によるNAND型
メモリセルユニットの断面図。
【図22】従来の半導体記憶装置のメモリセルアレイと
ワード線ドライバ回路の配置状態を示すレイアウト図。
【図23】図22のような配置のメモリセルマトリクス
にワード線よりも上層の配線層を用いてワード線に裏打
ちをした場合のレイアウト図。
【図24】図23の矢視A―A´に沿った断面図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、 2…センスアンプ/データラッチ回路、 3…データ入出力バッファ、 4…アドレスバッファ、 5…カラムデコーダ、 6…ロウデコーダ、 7…データ選択線ドライバ群、 8…基板電位制御回路、 9a…Vpgm 発生回路、 9b…VPass発生回路、 9c…VPass発生回路、 10…制御回路、 11…NAND型メモリセルユニット、 12a〜12d…メモリセルブロック、 13a〜13d…ワード線ドライバ回路、 14a〜14d…ロウアドレス選択回路、 15…スナップ領域、 16…コンタクト、 17…コンタクト、 18…ゲート電極配線、 19…ソース・ドレイン領域、 21…p型シリコン領域(あるいはp型ウェル)、 22…トンネルゲート絶縁膜、 23(231 ,232 ,…,238 )…浮遊ゲート、 24…層間絶縁膜、 25(251 ,252 ,…258 )…制御ゲート、 26…素子分離領域、 27…側壁絶縁膜、 28(281 ,282 ,…289 )…n型拡散層、 230 、239 …ゲート電極、 29…BLコンタクト、 30…SLコンタクト、 31…層間膜、 32…金属配線、 331 〜334 …金属配線、 34…中間配線パッド、 35…SG2コンタクト、 36…SG1コンタクト、 37…BLコンタクト、 38…SLコンタクト、 39…SG2コンタクト、 40…SG1コンタクト、 41、42…中間導電パッド、 43…SG1コンタクト、 44…SG2コンタクト、 45…SLコンタクト、 71(711 、712 、…、718 )…浮遊ゲート、 M1〜M8…不揮発性メモリセル、 S1、S2…選択トランジスタ(セレクトゲート:選択
スイッチング素子)、 BL…データ転送線(ビット線)、 SL、SL−1、SL−2…ソース線、 WLn1〜WLn8…ワード線、 SGn1、SGn2…ブロック選択線。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月26日(2001.7.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792 H01L 29/78 371 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD01 AD09 AE08 5F001 AA25 AA43 AA63 AB08 AD53 AD61 5F083 EP02 EP08 EP23 EP33 EP34 EP55 EP56 EP76 EP79 ER22 GA09 JA04 JA05 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 JA53 KA02 LA16 NA01 NA08 5F101 BA07 BA29 BA36 BB05 BD34 BD36

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流通路が直列接続、あるいは並列接続
    された複数のメモリセルと選択スイッチング素子とがそ
    れぞれ設けられ、選択スイッチング素子の各一端が互い
    に接続された第1、第2のメモリセルユニットと、 上記第1のメモリセルユニット内のメモリセルを選択す
    る複数の第1のデータ選択線と、 上記第2のメモリセルユニット内のメモリセルを選択す
    る複数の第2のデータ選択線と、 上記第1のデータ選択線よりも上層の配線層によって形
    成され、上記複数の第1のデータ選択線のうちいずれか
    1つの第1のデータ選択線に対して少なくとも2箇所で
    接続される第1の配線と、 上記第2のデータ選択線よりも上層の配線層によって形
    成され、上記複数の第1のデータ選択線のうち上記第1
    の配線と接続された第1のデータ選択線を除く残りの第
    1のデータ選択線のうちいずれか1つの第1のデータ選
    択線に対して少なくとも2箇所で接続される第2の配線
    とを具備したことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2のメモリセルユニットに
    おいて、前記複数のメモリセルは直列接続されており、
    この直列接続された複数のメモリセルの一端及び他端の
    少なくとも一方に前記選択スイッチング素子の他端が接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2のメモリセルユニットに
    おいて、前記複数のメモリセルは並列接続されており、
    この並列接続された複数のメモリセルの一端及び他端の
    少なくとも一方に前記選択スイッチング素子の他端が接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の配線の最小線幅が、前
    記複数の第1、第2のデータ選択線の最小線幅よりも大
    きくされていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは、電荷蓄積層と制御ゲ
    ートとを有する電界効果トランジスタで構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2のメモリセルユニット内
    のメモリセルがウェル内に形成されており、前記選択ス
    イッチング素子が上記ウェル内に形成された電界効果ト
    ランジスタであることを特徴とする請求項5記載の半導
    体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2のメモリセルユニットが
    前記データ選択線の延長方向と平行する方向にそれぞれ
    複数配置され、 前記選択スイッチング素子を制御するブロック選択線が
    前記複数の第1、第2のデータ選択線と並行する方向に
    延長して形成されていることを特徴とする請求項5に記
    載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記ブロック選択線が、前記第1、第2
    の配線よりも下層の配線層によって形成されていること
    を特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ブロック選択線が、前記メモリセル
    を構成する電界効果トランジスタの前記電荷蓄積層また
    は制御ゲートと同層の導電体層で形成されていることを
    特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2のデータ選択線の線幅
    が、前記ブロック選択線の線幅よりも小さいことを特徴
    とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記第1、第2のメモリセルユニット
    内の全ての第1、第2のデータ選択線に対して接続され
    るように前記第1、第2の配線が形成されており、これ
    ら第1、第2の配線には互いに独立して電圧が印加され
    ることを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の第1、第2のデータ選択線
    の電位が少なくとも3値に設定されることを特徴とする
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 複数配置された前記第1、第2のメモ
    リセルユニットが前記第1、第2のデータ選択線の延長
    方向と平行する方向でそれぞれ2分割されており、この
    2分割された位置で前記第1のデータ選択線と前記第1
    の配線とが接続され、かつ第1のデータ選択線と前記第
    2の配線とが接続されることを特徴とする請求項7記載
    の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記第1、第2の配線がそれぞれ複数
    設けられ、 前記複数の第1の配線相互の間隔と第1の配線の線幅と
    の和が、前記第1のメモリセルユニットの前記第1のデ
    ータ選択線の延長方向と交差する方向の長さを第1のメ
    モリセルユニットに含まれる第1のデータ選択線の本数
    で割った値よりも大きく、 かつ、前記複数の第2の配線相互の間隔と第2の配線の
    線幅との和が、前記第2のメモリセルユニットの前記第
    2のデータ選択線の延長方向と交差する方向の長さを第
    2のメモリセルユニットに含まれる第2のデータ選択線
    の本数で割った値よりも大きいことを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の第1のデータ選択線の一端
    にこれら複数の第1のデータ選択線を駆動する第1のデ
    ータ選択線ドライバ回路が配置され、 前記複数の第1のデータ選択線の一端と対向する前記複
    数の第2のデータ選択線の他端にこれら複数の第2のデ
    ータ選択線を駆動する第2のデータ選択線ドライバ回路
    が配置されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2のデータ選択線ドライ
    バ回路はそれぞれ、前記メモリセルからのデータ読み出
    し時に、非選択の第1、第2のデータ選択線に対してそ
    の電位を固定する電位固定手段を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項15記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記電位固定手段は、電流通路の一端
    が前記第1または第2のデータ選択線に接続されたスイ
    ッチング素子からなり、このスイッチング素子の電流通
    路の他端がデータの読み出し時と消去時において異なる
    電位に設定されることを特徴とする請求項16記載の半
    導体記憶装置。
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