JP2002151017A - アルカリ乾電池 - Google Patents
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Abstract
もかかわらず、良好な耐漏液性を有する高容量のアルカ
リ乾電池を提供する。その場合に、外装缶の開口端部を
封口するための封口体に設けられる安全弁の信頼性を高
める。 【解決手段】 外装缶1の胴部分Aの厚みを0.18mmよ
り薄くし、外装缶1の封口部分Aの厚みを胴部分Bの厚
みの1.4倍以上とする。封口体6の支持手段として負極
端子板7を使用する。この負極端子板7の外周部には全
周にわたって、負極端子板7をこれの中心を通って厚み
方向に切断したときの断面においてほぼC字状または弧
状を呈する平均曲率半径1mm以下の湾曲部を設ける。こ
の湾曲部で封口体6を内周から支える構造とすることに
よって封口部分の強度を確保し、ひいては良好な耐漏液
性の確保とともに電池内容積の増加を図る。
Description
池の封止技術に関する。
従来の筒形アルカリ乾電池は、例えば図15に示すよう
に、正極端子を兼ねる有底円筒状の外装缶1の内部(セ
ル室C)に、正極2および負極4と、これらの間に配置
されるセパレータ3と、負極4に挿入される釘状の負極
集電棒5と、セパレータ3および正極2に含浸される電
解液(図示せず)とを収容し、セル室C内の電解液が外
部に漏れ出ないように外装缶1の開口端部1aを封口し
た構成である。
一つである単三形アルカリ乾電池の外径はJIS規格で
は13.5〜14.5mmと定められているが、電池を使用す
る機器の電池ホルダの寸法が統一されていて、外径は1
4.0±0.1mmが事実上の標準となっている。外径が制限
されている中で、アルカリ乾電池の内容積(セル容積)
を増やして放電容量のアップを図るには、外装缶の缶厚
みを減らせば良い。しかし、アルカリ乾電池で一般に使
用されているキルド鋼板(アルミキルド鋼板)製の外装
缶の缶厚みを薄くすると、加工しにくくなったり、外装
缶の輸送過程や電池組み立て時の搬送工程で外装缶が変
形したりするなどの問題が起こりやすくなる。このた
め、現在国内で販売されている単三形アルカリ乾電池の
外装缶の缶厚みは、最も薄いものでも0.18mmとなって
いる。
おける封口部分には、図16に拡大して示すように、内
圧の異常上昇防止用つまり防爆用の安全弁機構を有する
樹脂製封口体6と、これを内周から支える支持手段10
7と、図中の上方に向けて凸状(ハット状)に形成され
た負極端子板(負極端子)207とが装着されている。
このうち、樹脂製封口体6は、負極集電棒5を保持する
ボス部61と、外装缶1の内周面と接する外周部62
と、一部に防爆用の薄肉部分(安全弁の作動点)63a
が設けられてボス部61と外周部62とを連結する連結
部63とで構成されている。そして、電池の内圧つまり
セル室C内の圧力が所定レベル以上に上昇したときに、
連結部63が例えば図中の鎖線で示すように膨張変形
し、さらに内圧が上昇したときに図17に示すように防
爆用の薄肉部分63aが破断する(すなわち安全弁が作
動する)ことにより、内圧を外部に逃がすようになって
いる。また、樹脂製封口体6は、セル室Cの上方を封鎖
して電解液の漏出を防止するとともに、正極集電体とな
る外装缶1と負極集電体端子である負極端子板207と
の間を電気的に絶縁する。なお、図16および図17に
おいて符号107fおよび207fは、セル室C内で発
生したガスを外部に放出するためのガス抜き孔をそれぞ
れ示している。
部62が支持手段107と外装缶1との間に位置した状
態で外装缶1の開口端部1aの周縁部分とともに内側に
締め付けられてかしめられることによって、外装缶1の
開口端部1a内に装着される(このような封口方法を、
この明細書では「横締めによる封口」または「横締め封
口」という)。その場合、かしめる力が弱ければ、最初
のうちは電池内部の電解液(水酸化カリウムを主成分と
する強アルカリ液)が漏れ出なかったとしても、その後
の温度変化などによって封口体6と外装缶1との間の密
着性が低下し、やがては電池内部の電解液が封口体6と
外装缶1との境界部分から外部に浸み出してくる。そこ
で、従来の筒形アルカリ乾電池においては、封口体6を
内周から支える支持手段107として、所要の厚み(通
常、0.6〜0.75mm程度)を有する金属ワッシャ(中央
部に孔を有する円盤状の金属板)が使用されており、封
口体6の外周部62を締め付ける際にその内側から金属
ワッシャでしっかりとバックアップすることによって、
外装缶1の開口端部1aとともに封口体6の外周部62
を外側から十分な力でかしめることができるようにして
いる。
題)>上記のような筒形アルカリ乾電池において放電容
量をアップさせる一つの方法は、電池の内容積を増大さ
せることである。本願の各発明は、電池内容積の増大を
通じて放電容量をアップさせることを共通の目的として
おり、これを前提としてさらに以下に述べるような課題
を解決しようとするものである。
ルカリ乾電池の一つである単三形アルカリ乾電池におい
て内容積の増大による放電容量のアップを図るために、
厚み0.18mm以下の薄い外装缶を用いることを試みた。
その結果、種々の改善策を施すことにより、先に述べた
外装缶の加工上の困難や輸送時の変形問題については、
これらを克服することができた。しかし、外装缶の厚み
を0.18mmよりも薄くした場合には、封口部分のかしめ
強度が低下する結果、封口部分から内部の電解液がしみ
出るという新たな問題に遭遇した。
これに負極集電棒5や負極端子板207などを組み付け
た後、外装缶1の開口端部1a内に挿入され、その状態
で封口体6の外周部62が外周から外装缶1、内周から
金属ワッシャ(金属板)107により締め付けられて、
かしめられることにより、外装缶1の開口端部1a内に
装着される。このとき封口体樹脂が変形し、その弾性力
で封口体6の外周部62が外装缶1の内面に押し当てら
れて密着する。その結果、封口体6の外周部62の表面
(外装缶1との接触面)に存在している微小な凹凸から
生じる隙間が埋められて、電池内部に収容されているク
リープ性の強い強アルカリ液(電解液)が外部にしみ出
すことが防止される。
を用いると、厚みが薄くなったぶんだけ外装缶1の強度
が低下するために、封口体樹脂の変形を外装缶1で押さ
えきることができず、その結果として封口体樹脂の間の
微小な凹凸から電池内部の電解液が外部にしみ出てしま
うのである。特に、電池に急激な温度変化が加わると、
材料の膨張・収縮により電解液のしみ出しが起こりやす
くなる。本発明者らが行った耐漏液性試験、具体的には
30分ごとに−10℃と60℃の温度変化を繰り返す恒
温槽に電池を3日間保管したのち封口部分からの漏液の
有無を調べる試験においては、外装缶の厚みを0.18mm
以下とした場合に液漏れを生じることが認められ、これ
を従来の手法で防ぐことはできなかった。
厚みが0.18mm以下の外装缶を用いた場合でも、急激な
温度変化が加わったときに電池内部の電解液が外部に漏
れ出ることのないようにする。これが、本発明の目的の
一つである。
容積の増大を図るために封口部分の厚みに注目した。筒
形アルカリ乾電池おいては負極端子板207の中央側の
部分つまり端子面の部分を凸形状とすることが事実上の
標準となっていることから、封口体6の外周部62を内
周から支える支持手段107として金属ワッシャ(以
下、金属ワッシャについても必要に応じて符号107を
使用する)を備えた図15および図16に示したような
従来の封口構造では、金属ワッシャ107を挟んで電池
の高さ方向に上下2つの空隙部分、すなわち封口体6の
連結部63側の空間S1 と負極端子板207側の空間S
2 とが存在することとなる。このうち、前者の空間S 1
は内部圧力の上昇に伴う封口体6の連結部63あるいは
その薄肉部分63aの変形を許すために必要な部分であ
るが、後者の空間S2 は負極端子板207が表面側に凸
形状となっているために形成されるもので、本来は無く
ても良い無駄な部分である。このような無駄な空間S2
が封口部分に存在するため、従来の封口構造では、全体
として封口部分の厚みつまり体積が必要以上に大きくな
らざるを得ず、そのぶんだけ放電容量に直接関係する電
池活物質が充填されるセル室Cの容積つまり電池の内容
積が制限されるといった問題がある。
くしないようにするため、金属ワッシャ107を廃止
し、その代わりに負極端子板207を、封口体6を内側
から支える支持手段として利用することが考えられる。
しかしながら、製作コスト上の理由から負極端子板20
7には金属ワッシャ107よりも厚みの薄いもの(通常
は厚み0.4mmのもの)が使用されることから、上記の手
法を採用した場合には、封口体6をかしめる際に負極端
子板207が変形してしまい、封口体6の外周部62を
締め付ける力が充分でなくなる。このため、電池に激し
い温度変化を加えたときなどに、外装缶1と封口体6と
の間を経由して内部の電解液が外部に漏れ出るおそれが
ある。
アルカリ乾電池において、封口体を内周から支える支持
手段として、負極端子板(負極端子)を兼ねる金属板1
枚だけを使用し、同時にこれの外周部の形状を工夫する
ことにより、封口部分の厚みもしくは体積が必要以上に
大きくならないようにして電池の内容積の増大ひいては
電池容量の向上を図り、しかも温度変化等があった場合
においても電池内の電解液が外部に漏出しないようにす
る。これも、本発明の目的の一つである。
るための支持手段を負極端子板のみとした場合には、か
しめによって封口部分を形成した後に、負極端子板の高
さがばらつくことがある。この高さがばらつく現象を次
に詳しく説明する。なお、後述するように負極端子板の
外周部に平均曲率半径1mm以下で且つ90度より大きい
角度の曲げ部分(湾曲部)を設けると、加工硬化により
かしめが良好に形成され、内部の強アルカリ電解液が外
部に流出することが防止できるので、以下では外周部に
曲げ加工を施した負極端子板を例にとって説明する。
示したものである。図示例の負極端子板307は、電池
応用機器の端子と接触して電力を供給することを目的と
した端子面377と、この端子面377の側面379
と、鍔面378の3つの領域に分けてとらえることがで
きる。負極端子板307の外周部に曲げ加工が施されて
いる場合は、鍔面378は、曲げ加工のある部分(湾曲
部378b)と、これに比べて平坦な部分(鍔面平坦
部)378aとに分けてとらえることができる。
端子板307と外装缶とに挟まれた樹脂製封口体を締め
付けることを目的として、かしめにより外装缶を塑性変
形させるが、このとき径方向への応力成分が負極端子板
307に加わる。この応力により負極端子板307は変
形するが、変形は応力と平行な面と、応力と90度に近
い角度をなす面との交点を起点として起こり、図11で
は点A(端子面377と端子面側面379との交点)
と、点B(端子面側面377と鍔面平坦部378aとの
交点)を支点とする変形となる。変形により、点Bが元
の位置により高くなる場合と低くなる場合とがあり、両
者で負極端子板307の高さに差がでる。負極端子板3
07の高さがかしめ前よりも高くなるか低くなるかは、
封口工程のわずかな条件の違いに依存し、カオス的振る
舞いを取り不安定である。
る。例えば一つの電池に高さのばらつきが0.5mmある
と、電池を直列に6個収納する機器では電池の高さの合
計に最大3mmのばらつきが発生し、機器の集電がうまく
できなかったり、電池が機器に収納できない事態が発生
する。そのため国内で販売されている単三形アルカリ乾
電池を例にとると、電池の高さは50.00mm±0.05mm
にほぼ収まっている。
リ乾電池において、樹脂製封口体を内周から支える支持
手段として負極端子板を用いた場合に、封口工程におけ
る負極端子板の変形による寸法のばらつきを、できるだ
け低減させる。これも、本発明の目的の一つである。
際、先に述べたように樹脂製封口体6は、これに負極集
電棒5や負極端子板207などを組み付けた後、外装缶
1の開口端部1a内に挿入され、その状態で封口体6の
外周部62が外周から外装缶1、内周から金属ワッシャ
(金属板)107により締め付けられて、かしめられる
ことにより、外装缶1の開口端部1a内に装着される。
このとき封口体樹脂が変形し、その弾性力で封口体6の
外周部62が外装缶1の内面に押し当てられて密着す
る。
く、しかもその外周部62側の部分とボス部61側の部
分との肉厚差があまり大きくない従来の封口体構造で
は、横締めによる封口時に封口体6あるいはその連結部
63が全体的に大きく変形し、連結部63における防爆
用の薄肉部分(安全弁の作動点)63aに負担がかかり
すぎる、つまり当該薄肉部分63aに応力がかかり過ぎ
るという問題がある。
いて防爆用の薄肉部分に作用する応力を低減させること
により、安全弁として機能する当該薄肉部分の信頼性を
向上させる。これも本発明の目的の一つである。
リ乾電池において、安全弁が正常に作動すると、内部の
ガスは金属ワッシャ107や負極端子板207に設けら
れたガス抜き孔107f、207fを通って外部に抜け
る。安全弁は、電池の内圧上昇により封口体6の連結部
が上方に撓み、内圧が所定圧以上となったときに、連結
部63に設けられている防爆用の薄肉部分63aが剪断
されることにより作動する。
部63の厚みが比較的薄く、しかもその外周部62側の
部分とボス部61側の部分とであまり大きな肉厚差が無
かったため、例えば短絡発熱時においては封口体樹脂が
軟化し、その結果、安全弁が作動する前に連結部63が
伸びて金属ワッシャ107のガス抜き孔107aを塞い
でしまったり、また支持手段に金属ワッシャでは負極端
子板207を使用した場合には負極端子板207に接触
したりして、内部のガスがスムーズに抜けないという問
題が生じる。さらに、過放電放置時には、安全弁が正常
に作動せずに封口体6が破裂し、これに伴って内容物が
飛散したり大きな破裂音が生じたりする。
ることにより、安全弁が正常に作動するようにして、短
絡発熱時や過放電放置時における安全性を向上させる。
これも本発明の目的の一つである。
外装缶の厚みを薄くすると、電池の内容積は増加する一
方、封口部分での強度が低下する。しかし、封口部分の
缶の厚みは電池の内容積に関係がないことから、本発明
者らは封口部分における缶厚みを胴部分における缶厚み
よりも厚くすることで封口部分のかしめ強度を確保でき
ないかどうか検討した。そのような厚みに差がある缶を
製作するには、缶の厚い部分と同じかそれ以上の厚さを
有する原板鋼板を用いる必要がある。このため、封口部
と胴部とで厚みに差がある缶では、厚みの比が大きいほ
ど胴部の塑性変形量が大きく加工硬化が強く働くが、こ
のような胴部分の加工硬化は封口部分のかしめに好影響
を及ぼすものと本発明者らは考えた。
用される外装缶の厚みについて鋭意検討した結果、本発
明者らは封口部分の缶の厚みを胴部分の缶の厚みよりも
ある程度厚くすれば封口部分のかしめ強度を確保でき、
その結果として温度変化による液のしみ出し現象を防止
できることを突き止めた。そして、特に封口部分の缶の
厚みを胴部分の缶の厚みの1.4倍以上とすれば、封口部
分のかしめ強度が充分に確保される結果、温度変化によ
る液のしみ出し現象が確実に防止されることが判明し
た。
ので、先に述べた課題1および課題2を解決するため
に、図1に示すように有底円筒状の外装缶1の内部に、
正極2および負極4と、これらの間に配置されるセパレ
ータ3と、電解液とを収容し、外装缶1の開口端部1a
に、樹脂製封口体とこれを内周から支える支持手段7と
を装着して、外装缶1と支持手段7とで樹脂製封口体6
を締め付けることにより封口したアルカリ乾電池におい
て、外装缶1の胴部分Bの厚みを0.18mmより薄くし、
外装缶1の封口部分Aの厚みを胴部分Bの厚みの1.4倍
以上としたことを特徴とする。また、缶の母材鋼板に厚
いものを使用するほど、しごき加工で缶の厚み(缶を形
成している壁面の厚み)を薄くするのにコストがかかる
ので、外装缶1における「封口部分Aの厚み」/「胴部
分Bの厚み」は2.5以下が好ましい。外装缶1の胴部分
Bの厚みは、一定の強度を確保できるように0.1mm以上
とするのが好ましい。
口体を備えたアルカリ乾電池において、封口体の支持手
段として負極端子板を兼ねた金属板を使用した場合、封
口体をかしめたときに内側の金属板(負極端子板)の強
度が弱いと封口体樹脂を押さえつける力が弱くなり、そ
の結果、封口体と外装缶との間から電解液が漏出する事
態を招く。そこで、本発明者らは金属板の外周部に特定
の曲げ加工を施し、金属板の加工硬化と、金属板と封口
体樹脂との接触面積を増加させることで、先に述べた課
題1および課題3を解決した。
すように、有底円筒状の外装缶1の内部に、正極2およ
び負極4と、これらの間に配置されるセパレータ3と、
電解液(図示せず)とを収容し、外装缶1の開口端部1
a内に樹脂製封口体6とこれを内周から支える支持手段
とを装着して、外装缶1と支持手段とで樹脂製封口体6
を締め付けることにより封口したアルカリ乾電池におい
て、前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金
属板7(以下、負極端子板7ともいう)を使用し、この
負極端子板7の外周部に全周にわたって、外装缶1との
間で樹脂製封口体6を挟持する部分として、負極端子板
7をこれの中心を通って厚み方向に切断したときの断面
においてほぼC字状または弧状を呈する平均曲率半径1
mm以下の湾曲部78bを設けたことを特徴とする。な
お、湾曲部78bの平均曲率半径rとは、後述するよう
に、湾曲部78b断面の外周を縁取る曲線に対し、曲線
上の各点からの距離の合計が最小となるような円の半径
のことを指す(図5〜図7参照)。
枚の鋼板からなる負極端子板(金属板)7の外周部に全
周にわたって、負極端子板7をこれの中心を通って厚み
方向に切断したときの断面において平均曲率半径rが1
mm以下で、かつ90度より大きい角度範囲にわたってほ
ぼC字状または弧状に湾曲形成された湾曲部78bを設
ける。
強度は、負極端子板7を微小領域に仮想的に分割したと
きの各微小領域での変形量を全領域にわたって積分した
値が大きいほど増加すると考えられる。したがって、曲
げ部分(本発明では湾曲部78b)の曲率半径が大きく
なり過ぎると微小領域での変形量が小さくなるので加工
硬化による強度増加が見込めず、逆に曲げ部分の曲率半
径が小さすぎると局所的な変形量が大きくなるが、変形
している部分の総体積が小さいために、加工硬化による
強度増加は見込めない。実験的には曲率半径が0.1〜1.
0mmの場合に塑性変形による強度増加が大きかった。
形の起こる領域の体積が増えるので加工強化による強度
増加が大きくなり好ましい。角度が90度以下であれば
金属板7の縁が八の字状に広がった形状になり、電池内
圧が異常に上昇した時に封口部分が抜けやすいので、9
0度以上が好ましい。ただし、負極端子板7の湾曲部7
8bの角度が180度を超えるとプレス加工が困難にな
り、コストが増大するので、角度は180度以下が好ま
しい。
は大きいほど液の浸み出しを防ぐ面積が大きくなり好ま
しい。この角度は先述の負極端子板7の湾曲部78bを
設ける角度の下限値である90度より大きい程良い。た
だし、180度を超えると通常の封口方式では負極端子
板7と封口体樹脂の押さえつけが効かなくなるので意味
がない。
る角度範囲とは、例えば図5に示すように、湾曲部78
bを、上記の平均曲率半径rを半径として有する仮想的
な円で近似したときに、この円の中心Oを基準として湾
曲部分7cの両端がなす角度θ1 を意味する。また、湾
曲部78bと封口体6とが接触している部分の角度範囲
も同様に、湾曲部78bを、上記の平均曲率半径rを半
径として有する仮想的な円で近似したときに、この円の
中心Oを基準として、封口体6と接触している湾曲部7
8bの当該接触部分の両端がなす角度θ2 を意味する。
7として、通常は厚み0.4mm程度のめっき鋼板を使用す
る。これは、本発明では、封口体の支持手段である金属
板が負極端子板を兼ねており、負極端子板には、コスト
面等で有利な前記のような厚みを有するめっき鋼板が一
般に使用されるからである。
持つ金属板に負極端子板としての機能を併せ持たせるた
めに、言い換えれば金属板で構成される負極端子板7に
支持手段としての機能を持たせるために、負極端子面と
なる金属板7の中央側の部分(以下、端子面という)
は、通常の負極端子板のそれのように、内面側から外面
側に向かう方向に凸状、全体としてはハット状に形成す
る。要するに、負極端子板を兼ねる金属板7は、全体と
しての形状はハット状であるが、その外周部には、厚み
方向の断面形状がほぼC字状または弧状の湾曲部78b
が設けられており、この湾曲部78bの平均曲率半径r
が1mm以下で、当該湾曲部78bにおいて封口体6と前
記の角度範囲にわたって接触している構成とするのであ
る。
た課題1および課題4を解決するために、本発明者ら
は、樹脂製封口体の支持手段として負極端子板を使用し
たアルカリ乾電池において、封口の前後で負極端子板の
高さが高くなるか低くなるか、どちらか片方となるよう
にする条件を鋭意検討した。その結果、鍔面平坦部を端
子面に対して平行とするのではなく、傾斜を付ければ負
極端子板がどちらの形状になるかコントロールできるこ
とを見いだした。すなわち、鍔面平坦部と端子面側面と
のなす角度が大きくなるように鍔面に傾斜を付ければ、
封口後の負極端子板の高さは元の高さより必ず高くな
り、傾斜が逆であれば端子板の高さは必ず低くなるので
ある。
ように、有底円筒状の外装缶1の内部に、正極2および
負極4と、これらの間に配置されるセパレータ3と、電
解液(図示せず)とを収容し、外装缶1の開口端部1a
内に、樹脂製封口体6とこれを内周から支える支持手段
7とを装着して、外装缶1と支持手段7とで樹脂製封口
体6を締め付けることにより封口したアルカリ乾電池に
おいて、本発明は、次のように構成した。すなわち、前
記支持手段として例えば図3および図4に示すような負
極端子板7(支持手段と同一符号を使用)を使用する。
この負極端子板7は、凸状に形成された中央部の端子面
77と、この端子面77を垂直に貫く方向から見て端子
面77を取り囲むように形成された外周部の鍔面78と
を有する。そして、鍔面78の内周側に平坦部(鍔面平
坦部)78aを設け、この鍔面平坦部78aと端子面7
7とが平行でない構成とする。この場合、負極端子板7
の端子面77と鍔面平坦部78aとのなす角度αを4度
以上、特に4〜20度とするのが好ましい。これは、端
子面77と鍔面平坦部78aとのなす角度αが4度より
大きければ封口後に負極端子板7の高さが高くなるほう
に統一されるが、この角度αが20度を超えると負極端
子板7の高さが大きくなり、設計の自由度が減少するか
らである。
は、必ずしも曲率無限大の平面だけに限定されるもので
はなく、大きな曲率半径をもった緩い湾曲面であっても
構わない。この場合、鍔面平坦部78aの傾斜とは、湾
曲面の両端にある2つの変曲点を結ぶ平面と端子面77
とのなす角度αを指す(図4参照)。
持手段に負極端子板を使用したアルカリ乾電池におい
て、これの横締め封口時に樹脂製封口体に設けられた防
爆用の薄肉部分に負担がかかるのは、従来の封口体で
は、連結部の肉厚が防爆用の薄肉部分以外は比較的一様
で、連結部に作用する応力を当該連結部全体で受ける構
造となっており、結果的に防爆用の薄肉部分に応力が集
中する構造となっていたからであると思われる。
よび課題5を解決するために、樹脂製封口体の支持手段
に負極端子板を使用したアルカリ乾電池において、封口
体の連結部に横締め封口時における応力の一部を吸収す
る相対的に薄肉状の応力吸収部を設けることより、防爆
用の薄肉部分への応力集中を防止する。具体的には、本
発明は、図1に示すように有底円筒状の外装缶1の内部
に、正極2および負極4と、これらの間に配置されるセ
パレータ3と、電解液(図示せず)とを収容し、外装缶
1の開口端部1a内に、樹脂製封口体6とこれを内周か
ら支える支持手段とを装着して、外装缶1と支持手段と
で樹脂製封口体6を締め付けることにより外装缶1の開
口端部1aを封口したアルカリ乾電池において、以下の
構成としたものである。
に、図2に拡大して示すように前記支持手段として、負
極端子板を兼ねた1枚の金属板7(負極端子板7)を使
用する。その上で、前記樹脂製封口体6については、負
極4の中心部に挿入される負極集電棒5を保持するボス
部61と、前記負極端子板(支持手段7)によって内周
から支えられて外装缶1の内周面と接する外周部62
と、ボス部61と外周部62とを連結する連結部63と
を具備した構成とする。この樹脂製封口体6の連結部6
3には、前記ボス部61側の付け根部分に防爆用の薄肉
部分63aを設ける。そして、横締め封口時における防
爆用の薄肉部分63aへの負担を軽減するために、連結
部63における前記外周部62側の付け根部分に、外装
缶1の開口端部1aを封口すべく樹脂製封口体6を締め
付けたときに前記防爆用の薄肉部分63aに応力が集中
しないように当該連結部63に作用する応力の一部を吸
収する応力吸収部63cを設ける。この応力吸収部63
cは、これの直ぐ内周側に位置する部分63dに比べて
肉厚が不連続に薄くなるように且つ前記内周側に位置す
る部分63dとの間に段差を有するように形成する。
高温時や過放電放置時に樹脂製封口体における安全弁が
正常に作動しないのは、安全弁が作動する前、すなわち
連結部における防爆用の薄肉部分が破断する前に、封口
体の連結部がドーム状に大きく膨らみ、その状態で金属
ワッシャあるいは負極端子板(金属ワッシャを設けない
場合)に接触してしまうからであると考えられる。つま
り、本来ならば金属ワッシャあるいは負極端子板に接触
する前に封口体の連結部における防爆用の薄肉部分が破
断しなければならないのに、封口体の連結部の肉厚が全
体的に比較的薄い等の形状上あるいは構造上の理由によ
り連結部がドーム状に変形し、薄肉部分の破断が起こる
前にドーム状となった連結部が破裂してしまうのであ
る。
よび課題6を解決するために、樹脂製封口体の支持手段
に負極端子板を使用したアルカリ乾電池において、樹脂
製封口体の形状を変更することにより、安全弁が正常に
作動するようにして、短絡高温時や過放電放置時におけ
る安全性を向上させる。具体的には、本発明は、図1に
示すにように有底円筒状の外装缶1の内部に、正極2お
よび負極4と、これらの間に配置されるセパレータ3
と、電解液(図示せず)とを収容し、外装缶1の開口端
部1a内に、樹脂製封口体6とこれを内周から支える支
持手段とを装着して、外装缶1と支持手段とで樹脂製封
口体6を締め付けることにより外装缶1の開口端部1a
を封口したアルカリ乾電池において、以下の構成とした
ものである。
に、図2に拡大して示すように前記支持手段として、負
極端子板を兼ねた1枚の金属板7(負極端子板7)を使
用する。その上で、前記樹脂製封口体6については、負
極4の中心部に挿入される負極集電棒5を保持するボス
部61と、前記負極端子板(支持手段)7によって内周
から支えられて外装缶1の内周面と接する外周部62
と、ボス部61と外周部62とを連結する連結部63と
を具備した構成とする。樹脂製封口体6の連結部63
は、前記ボス部61側の付け根部分に防爆用の薄肉部分
63aを設ける。この薄肉部分63aは、これを取り囲
んでいる直ぐ外側の部分63bに比べて肉厚が不連続に
薄くなるように且つ前記外側の部分63bとの間に段差
を有するように形成する。
10および11に係る各発明は、上述した請求項8、9
の両発明を組み合わせることで、安全弁の信頼性をより
一層向上させようとするものである。すなわち、前記の
ようなボス部61と外周部62と連結部63とを具備し
た樹脂製封口体6を有するアルカリ乾電池において、樹
脂製封口体6の連結部63における前記ボス部61側の
付け根部分に、これを取り囲んでいる直ぐ外側の第1肉
厚部分63bに比べて肉厚が不連続に薄くなるように且
つ第1肉厚部分63bとの間に段差を有するように形成
された防爆用の薄肉部分63aを設けたこと、および連
結部63における前記外周部62側の付け根部分に、外
装缶1の開口端部1aを封口すべく樹脂製封口体6を締
め付けたときに前記防爆用の薄肉部分63aに応力が集
中しないように当該連結部63に作用する応力の一部を
吸収する応力吸収部63cを設け、この応力吸収部63
cを、これの直ぐ内周側に位置する第2肉厚部分63d
に比べて肉厚が不連続に薄くなるように且つ第2肉厚部
分63dとの間に段差を有するように形成したことを特
徴とするものである。
4〜0.5mmとし、第2肉圧部分63dの肉厚を第1肉厚
部分63bの肉厚の2.5〜3.0倍に設定するのが望まし
い(請求項11)。樹脂製封口体6の支持手段に負極端
子板7を使用した単三形アルカリ乾電池においては、封
口体6の連結部63が負極端子板7に接触するまでの撓
み量(変位量)は1.2mmである。樹脂製封口体(例えば
6,6ナイロン製封口体)6において、第1肉厚部分6
3bおよび第2肉厚部分63dの各肉厚を前記のように
比較的厚目に設定しておくと、温度150〜200℃の
条件で連結部63の撓み量を1.2mm以下、連結部63の
内部応力を100mmNs(従来構造の約60%)以下に
することができる。これにより、高温時(150〜20
0℃)に防爆用の薄肉部分63aが破断する前に封口体
6がドーム状に膨らんで負極端子板7に接触したり過放
電放置時に封口体6が破断したりする事態を防止でき
る。
乾電池(以下、単にアルカリ乾電池または電池ともい
う)に適用した例を示したものである。このアルカリ乾
電池は、正極端子を兼ねる有底円筒状の外装缶1と、こ
の外装缶1内(セル室C内)に収容された円筒状の正極
2と、この正極2の中空部内に配置されたコップ状の不
織布からなるセパレータ3と、このセパレータ3内に充
填されたペースト状の負極4と、この負極4内に挿入さ
れた釘状の負極集電棒(負極集電体)5と、セパレータ
3および正極2に含浸された水酸化カリウム水溶液を主
成分とする電解液(図示せず)とを有し、外装缶1の開
口端部1a側を封口した構成である。外装缶1の底部に
は、凸状の正極端子部分1bが形成されている。ここ
で、図1中の符号Aは外装缶1の封口部分を示し、符号
Bは外装缶1の胴部分を示す。さらに詳しくは、図1に
示した状態において、外装缶1の封口部分Aとは、グル
ーブによる変形で外装缶1の外形がもとの寸法より小さ
くなる部分から上の部分を指し、胴部分Bとはそれより
下の部分を指す。
乾電池においては、外装缶の胴部分Aにおける缶厚み
(肉厚)が0.18mm以下とされ、かつ封止部分Bにおけ
る缶厚みが胴部分Aにおける缶厚みの1.4倍以上に設定
されている。
は、二酸化マンガンと黒鉛(導電材料)との混合物で構
成されている。上記のアルカリ乾電池においては、この
二酸化マンガンと黒鉛(導電材料)とを混合して正極2
を成形する際に、水酸化カリウム濃度を高めたアルカリ
電解液が用いられている。これは、水酸化カリウム濃度
を高めたアルカリ電解液を用いて正極2を成形すること
で、正極2となる成形体の強度を高めることができるか
らである。その結果、二酸化マンガンや黒鉛(導電材
料)を結合するためのバインダー(結合剤樹脂)を使用
する必要がなくなり、その分だけ放電特性に関係する材
料の充填率を高めることができるので、電池の放電特性
が改善されることとなる。また、外装缶1内に収容され
た正極2の強度が高まることで、外装缶1に上記のよう
な肉厚の薄い鋼板を使用した場合であっても外力による
変形を受けにくくなる。
部分A内には、防爆用の安全弁機構を有する例えばポリ
アミドやポリプロピレン等の樹脂(図示例では6,6ナ
イロン)からなる封口体6と、これを内周から支える支
持手段であり且つ負極端子板を兼ねた一枚の金属板7
(負極端子板7)と、外装缶1の開口端部1aと負極端
子板7との間を電気的に絶縁する鍔付き短筒状の樹脂体
からなる絶縁板8とが装着されている。
負極集電棒5が挿通される孔61aを有するボス部61
と、外装缶1の内周面と接する外周部62と、ボス部6
1と外周部62とを連結し且つ前者から後者に至る面を
封鎖する連結部63とで構成されている。そして、この
封口体6によって、電池活物質の収容されているセル室
Cを閉じてセル室C内の電解液の外部への漏出を防止
し、かつ負極端子板7と外装缶1との間を前記の絶縁板
8とともに電気的に絶縁するようになっている。
側の付け根部分には、防爆用の安全弁機構を構成する薄
肉部分63aが設けられている。この薄肉部分63a
は、電池の内圧が所定レベル以上に上昇したときに連結
部63が図中の上方側に変形し、さらに内圧が上昇した
ときに当該薄肉部分63aが破断することにより、内圧
の一部を負極端子板7の後述するガス抜き孔を介してセ
ル室C外に開放する機能を果たすものである。ところ
が、従来の封口体では、防爆用の薄肉部分とこれの直ぐ
外側の部分との間の肉厚があまり大きくなく、しかも連
結部の肉厚が比較的薄く且つ一様であったために、高温
短絡時に薄肉部分が破断する前にドーム状に膨張したま
ま負極端子板に接触してガス抜き孔を塞いでしまった
り、過放電放置時に薄肉部分が剪断されるよりも前にド
ーム状に膨らんだ連結部が破裂したりする可能性が全く
ないとは言い切れなかった。そこで、このような問題が
生じないようにするため、本発明のアルカリ乾電池に備
えられた封口体6では、連結部63に設けた防爆用の薄
肉部分63aが、これを取り囲んでいる直ぐ外側の部分
(第1肉厚部分)63bに比べて肉厚が不連続に薄くな
るように且つ第1肉厚部分63bとの間に所定の段差を
有するように形成されている。
側の付け根部分には、比較的薄肉の応力吸収部63cが
設けられている。この応力吸収部63cは、これの直ぐ
内周側に位置する部分(第2肉厚部分)63dに比べて
肉厚が不連続に薄くなるように且つ第2肉厚部分63d
との間に段差を有するように形成されている。これによ
り、外装缶1の開口端部1aを封口すべく封口体6を締
め付けたときに連結部63に作用する応力の一部を吸収
して、防爆用の薄肉部分63aへの応力集中を防止す
る。
分63bから第2肉厚部分63dに至る部分は、第1肉
厚部分63bから第2肉厚部分63dに行くに従って肉
厚が連続的に厚くなるように形成されている。図示例の
封口体6では、第1肉厚部分63bの肉厚は0.4〜0.5
mmであり、第2肉圧部分63dの肉厚は第1肉厚部分6
3bの肉厚の2.5〜3.0倍とされている。そして、この
ような連結部63の形状と、従来のものと比べた場合の
連結部63の厚肉化と、第1肉厚部分63bとの間に所
定の段差を有する防爆用の薄肉部分63aの構造とが相
まって、上述した高温短絡時や過放電放置時における不
具合をさらに確実に防止できるようになっている。
電棒5が挿通された孔61aの図2中の上端部分が、こ
れ以外の孔部分の内径よりも大きな内径を有する大径孔
部分61bとされており、負極集電棒5を挿通セットし
た図示状態において負極集電棒5の大径端部5aがボス
部61の大径孔部分61bに嵌合して、当該大径端部5
aの上端がボス部61の上端面から僅かに突出した状態
またはそれと略面一の状態となっている。図2において
ボス部61の周壁部分は外周部62のそれに比べて肉厚
が厚くされているが、これは、封口時に外周部62がか
しめられて変形する部分であるのに対し、ボス部61は
これに挿通された負極集電棒5とともに負極端子板7の
中央部分の裏面側にあってこの部分が外力によって内側
にへこんだりしないように負極端子板7を裏面側から支
える役目をも持っているからである。
されており、図3および図4に単体で示すように、凸状
に形成された中央部の端子面77と、この端子面77を
垂直に貫く方向から見て端子面77を取り囲むように形
成された外周部の鍔面78と、端子面77の外周から鍔
面78の内周に至る円筒状の端子面側面79とからな
る。このうち端子面77には、これの中心部を取り囲む
ように僅かに凹んだ平面視で円形の凹み77aが形成さ
れており、この凹み77aが取り囲んでいる中央部分の
裏面側に負極集電棒5の大径端部5aがスポット溶接等
により接合されている(図2参照)。
の平坦部78aと、封口体6をかしめる際にこれの外周
部62を内周からしっかりと支える目的で当該負極端子
板7の全周にわたって設けられた外周側の湾曲部78b
とからなる。内周側の平坦部78aは、図4に示した厚
み方向の断面において、外周側の湾曲部78bに比べて
相対的に平坦な形状を有する。そして、この平坦部78
aが端子面77aに対して、外側に下る方向に4度以上
傾斜した構造とされていることにより、封口工程での負
極端子板7の変形による高さ方向寸法のばらつきを低減
させるようになっている。なお、図示例は、鍔面平坦部
78aと端子面77とのなす角度α、すなわち鍔面平坦
部78aの外周端(湾曲部78b側)にある変曲点と内
周端(端子面側面側79側)にある変曲点とを結ぶ平面
と、端子面77とのなす角度αを8度としたものであ
る。
78bは、先の「課題を解決するための手段」の項で述
べたように、負極端子板7をこれの中心を通って厚み方
向に切断したときの断面において、平均曲率半径が1mm
以下で、かつ90度より大きい角度範囲にわたってほぼ
C字状または弧状に湾曲形成されており、しかもその外
周側が、すでに説明した意味において90度より大きい
角度範囲にわたって封口体6の外周部62の内周側と接
触している。そして、この接触部分において封口体6の
外周部62が、これの内周側に位置する負極端子板7の
湾曲部78bと、外周側に位置する外装缶1の開口端部
1aとでかしめられて締め付けられていることにより、
図2に示したように封口体6が外装缶1の開口端部1a
内の所定位置に装着され、この状態でセル室C内の上方
が封口されるとともに、封口体6の連結部63と負極端
子板7との間に安全弁(薄肉部分63a)の動作を確保
するための所要の空間が形成された構造となっている。
なお、図3および図4中の符号7fはセル室内で発生し
たガスを安全弁の作動時に外部に逃がすためのガス抜き
孔を示す。
る角度範囲とは、負極端子板7の他の例を示す図5に記
載したように、湾曲部78bを、上記の平均曲率半径r
を半径として有する仮想的な円で近似したときに、この
円の中心Oを基準として湾曲部78bの両端がなす角度
θ1 を意味する。湾曲部78bと封口体6とが接触して
いる部分の角度範囲も同様に、湾曲部78bを、上記の
平均曲率半径rを半径として有する仮想的な円で近似し
たときに、この円の中心Oを基準として、封口体6と接
触している湾曲部78bの当該接触部分の両端がなす角
度θ2 を意味する。
板8は、封口体6が装着された後に、負極端子板7の端
子面77と外装缶1の開口端および封口体6の外周部6
2の一端との間に形成された隙間部分に、当該絶縁板8
における短筒部分8aを嵌め込むことで図示した所定位
置に取り付けられており、これによって負極端子板7と
外装缶1との間を電気的に絶縁している。
設ける湾曲部78bは、先に述べた平均曲率半径rと角
度範囲θ1 ・θ2 の条件を満たしてさえいれば、その曲
げ方や曲げ方向は問わない。図5ないし図7は、湾曲部
78bの他の例を示したものである。このうちの図5
は、負極端子板7の端子面7aと同じ方向もしくは同じ
側に凸となるように湾曲部78bを形成した例を示す。
図6は、負極端子板7の半径方向の外方に向けて凸とな
るように湾曲部78bを形成した例を示す。図7は、負
極端子板7の外周部を端子面77の突出方向とは反対側
の方向にいったん曲げ、そこからさらに逆向きに湾曲さ
せて外周側が封口体6の外周部62と所定状態で接する
ように湾曲部78bを形成した例を示す。また、負極端
子板7には、例えば電池を落としたときや端子面77を
外部から強く押したときにも簡単にはへこまないように
したり、封口体6のかしめ時に負極端子板7全体が変形
しないようにしたりする目的で、中央部に設けた凹み7
7aと同じような凹凸を同心円状に設けてもよい。
を内周から支える支持手段として従来から用いられてい
る金属ワッシャを廃止し、その代わりに、図1ないし図
5に示したような負極端子板(金属板)7を使用して、
この負極端子板7と外装缶1との間に封口体6の外周部
を挟んでかしめれば、封口部分の厚みを次の二つの理由
から薄くすることができる。
封口部分を少なくとも金属ワッシャの厚みぶんだけ薄く
することができる。国内で製造されている、金属ワッシ
ャで封口体を押さえる手法を採っている単3形アルカリ
乾電池を例に取ると、0.6mm以上、0.75mm程度の厚み
の金属ワッシャが用いられており、この金属ワッシャを
廃止することで少なくともこの厚みぶんだけ封口部分の
厚みを薄くすることができる。
形するための空間を特に設ける必要が無くなることが挙
げられる。このことをさらに詳しく述べる。
レン等でできており、その一部に防爆用の薄肉部分が設
けられていることはすでに述べた通りである。何らかの
理由で電池の内圧が高くなったときには、例えば図16
に示したような封口体6は同図に鎖線で示したように変
形し、内圧がさらに高くなると連結部63の薄肉部分6
3aがちぎれて内圧の一部を放出することにより、内圧
の上昇を防止する。図16および図17に示した従来の
アルカリ乾電池では、封口体6の薄肉部分63aと金属
ワッシャ107との間に隙間(空間S1 )が設けられて
いるが、もしこの隙間が小さければ内圧が高くなったと
きに、変形した封口体6の連結部63あるいは薄肉部分
63aが金属ワッシャ107に押さえつけられて変形で
きなくなり、どんなに内圧が高くなっても薄肉部分63
aがちぎれなくなるので、内圧を開放することができな
くなる。このため、封口体6の薄肉部分(安全弁の作動
点)63aと、封口体6を支える金属ワッシャ107と
の間には、ある程度の間隔を設けることが必要であり、
国内で製造されている単3形アルカリ乾電池を例に取る
と、通常、1.0〜1.5mm程度の間隔が設けられている。
に、アルカリ乾電池の負極端子板207を凸形形状とす
ることは事実上の標準となっているが、封口体6をかし
めるために支持手段として金属ワッシャを用いた場合に
は、先に述べたように金属ワッシャ107と負極端子板
207との間に電池にとって何ら必要のない無駄な空間
S2 が生じる。しかし、本発明におけるように金属ワッ
シャを廃止して、図1ないし図7に例示したような負極
端子板(金属板)7を支持手段として用いると、従来に
おいては無駄であった上記の空間S2 を封口体6の変形
に必要な空間に利用できるので、全体として封口部分の
厚みを薄くすることができるのである。
うに、封口体6を内部から支える支持手段としての金属
板を負極端子板7のみとし、かつこの負極端子板の厚み
を従来の金属ワッシャのそれよりも薄くする(例えば0.
3〜0.7mmにする)ことで封口部分の体積を減らすこと
ができ、これによって電池の内容積(セル室Cの容積)
を大きくすることが可能となる。図1・図2に示した例
でいうと、図1の構造では封口部分Aは、電池の高さに
対し10%以上の厚み(電池高さ方向における厚み)を
持つのに対し、図2の構造では封口部分の厚みは電池高
さの8%に抑えられ、その結果、電池内容積が4%増加
した。この増加体積に電池活物質を充填すれば電池の容
量は4%増加するし、空隙のまま残しても、電池内部で
ガスが発生したときの圧力上昇緩和のアブソーバーとし
て機能するので安全上有効に活用される。
負極端子板7における端子面77と鍔面平坦部78に4
度以上の傾斜が設けられていることにより、封口後の負
極端子板7は全てもとの高さより高くなるように変形す
るようになる。これにより、封口工程で負極端子板7が
変形して寸法がばらつくといった問題を解消することが
できる。
わりに負極端子板でもある金属板を使用しただけでは、
電池に激しい温度変化を加えたときなどに外装缶と封口
体との間を経由して内部の強アルカリ電解液が漏れ出る
おそれがある。封口体を内側から押さえる支持手段とし
ての金属板が薄くなったことで、かしめる時に負極端子
板が変形してしまい、封口体を押さえつける力が充分で
なくなるからである。
子板7のように、これの外周部に平均曲率半径が1mm以
下のほぼC字状または孤状の断面形状を有する湾曲部7
8bを設け、この湾曲部78bを封口体6と所定の角度
範囲にわたって接触させることによって防止できる。こ
の湾曲部78bの形成に伴う加工硬化によって負極端子
板7が変形しにくくなるのみならず、外装缶1を介して
封口体6に加えられる押しつけ力が負極端子板7の外周
部に作用しても、封口体6と比較的広い角度範囲にわた
って接触する湾曲部78bを介して負極端子板全体で封
口体6がしっかりとバックアップされるからである。し
たがって、外装缶1の開口端部1aの周縁部分を内側に
曲げて負極端子板7との間で封口体6を強い力で締め付
けることができ、その結果、外装缶1と封口体6との間
の密着性、つまりは耐漏液性(液密性)を高めることが
できる。しかも、負極端子板7の湾曲部78bは、封口
体6がかしめられた状態で封口体6と90度よりも大き
い角度範囲にわたって接触していることで、封口体6と
外装缶1との接触面積も比較的大きくなるから、これに
よっても封口体6と外装缶1との境界部分に充分な耐漏
液性を付与することができる。
おいては、以下に述べるように、樹脂製封口体6の形状
ないし構造を改良したことによって、封口体6の連結部
63に設けた防爆用の薄肉部分63aにより構成される
安全弁を確実かつ正常に作動させることができ、その信
頼性や安全性を高めることができる。
部62側の付け根部分に応力吸収部63cを設け、この
応力吸収部63cで、横締め封口時に連結部63に作用
する応力の一部を吸収するようにしたことにより、横締
め封口時における防爆用の薄肉部分63aへの応力集中
を防止できる。これにより、安全弁の作動圧が変動する
ことを抑制でき、そのぶんだけ安全弁の信頼性を高める
ことができる。
部61側の付け根部分に、これを取り囲んでいる直ぐ外
側の部分(第1肉厚部分)63bに比べて肉厚が不連続
に薄くなるように且つ前記第1肉厚部分63bとの間に
段差を有するように形成された防爆用の薄肉部分63a
を設けたことにより、短絡高温時や過放電放置時におい
て当該薄肉部分63aが確実に剪断されるようになる。
すなわち、短絡時の発熱による封口体樹脂の軟化と電池
内圧の上昇とにより連結部63の変形が起きる場合に
は、防爆用の薄肉部分63aに応力が集中することによ
り、連結部63のドーム状変形による負極端子板7への
接触が起こる前に薄肉部分63aが剪断破壊されて内圧
が開放される。また、過放電放置時には発熱による封口
体樹脂の軟化は生じないが、内圧の上昇により連結部6
3に応力が作用するから、この場合も上記の薄肉部分6
3aへの応力集中により、連結部63の破断が起こる前
に薄肉部分63aが剪断破壊されて内圧が開放される。
こうして短絡高温時や過放電放置時に安全弁が正常の作
動することにより、封口体6の連結部63が破裂するこ
となく内圧が開放されるから、連結部63の破裂により
生じる内容物の飛散や破裂音の発生を防止することがで
きる。
肉厚部分63bから第2肉厚部分63dに至る部分を、
前者から後者に行くに従って肉厚が連続的に厚くなるよ
うに形成し、第1肉厚部分63bの肉厚を0.4〜0.5m
m、第2肉圧部分63dの肉厚を第1肉厚部分63bの
肉厚の2.5〜3.0倍とした場合には、このような連結部
63の厚肉形状と、第1肉厚部分63bとの間に所定の
段差を有する防爆用の薄肉部分63aの構造とが相まっ
て、高温短絡時や過放電放置時における封口体6の破裂
を確実に防止することが可能となる。
もちろん本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下でいう「%」は、特に断らない限り全
て「重量パーセント(wt%)」を意味する。
板を深絞り加工によって単三形アルカリ乾電池用の外装
缶に形成した。このとき、封口部分の缶厚みは元の鋼板
の厚みを残し、胴部分の缶厚みは元の鋼板よりも薄くな
るように加工した。表1に、本発明の実施例1〜4で使
用した外装缶の胴部分および封口部分における缶厚み
と、後述する比較例1・2で使用した外装缶のそれらと
を併せて示す。
下させたときに正極端子のへこみを防ぐために、外装缶
の正極端子部分1b(図1参照)も胴部分より缶厚が厚
くなるように加工した。
鉛と水とを92:5:3の割合(重量比)で混合した正
極材料11.0gを、内径9.1mm、外径13.3mm、高さ4
3.0mmの円筒状に加圧成形した正極を単3形アルカリ乾
電池用の外装缶に挿入した。その後、外装缶の開口端か
ら高さ方向において3.7mmの位置にグルーブを施した。
これは、後で封口体を挿入するときに封口体がグルーブ
の位置で支えられ、グルーブ位置より奥に押し込まれな
いようにするためである。さらに外装缶の内側、開口端
から高さ方向において3.7mmまでの部分に外装缶と封口
体との密着性を良くすることを目的としてピッチを塗布
した。なお、ピッチ塗布量は20mg以下であると耐漏液
性が低下するが、それ以上であれば耐漏液性に差がない
ことを確認している。
ンとからなる不織布を三重に重ねてコップ状に巻いたセ
パレータを先の円筒状正極の内側に装填し、これらに電
解液として濃度39%の水酸化カリウム水溶液1.5gを
しみこませた。次いで、純度99.0%、目開き425μ
mのふるいを通過し、目開き75μmのふるいを通過し
なかった粉末亜鉛4.0gと濃度39%の水酸化カリウム
水溶液2.0gとポリアクリル酸ソーダ0.04gとを混練
してなるペースト状の負極をセパレータの内部に充填し
た。
き真鍮製の負極集電棒を封口体のボス部に挿通して装着
し、負極集電棒と負極端子板とをスポット溶接により接
合した。この負極端子板をナイロン6−6(6,6ナイ
ロン)製の封口体に装着し、これらを、先の正極および
負極を充填した外装缶に装着した後、外装缶の開口端部
の外側からスピニング方式によりかしめることにより単
3形アルカリ乾電池を作成した。
部分および胴部分における缶厚みを表1に示したように
設定したこと以外は実施例1〜4と同様にして単3形ア
ルカリ乾電池を作成した。
た各実施例および比較例に係る電池のうち、各々100
個を、30分毎に−10℃と60℃の温度変化を繰り返
す恒温槽に3日間保管して、保管後に外装缶と封口体と
の間から内部の強アルカリ液(電解液)が浸みだしてき
ていないかどうかを、アルカリ識別液のクレゾールレッ
ド液を用いて調べた。表1にその結果を示す。
施例1〜4で得られたアルカリ乾電池では、温度変化の
激しい環境の下で一定期間保管した後においてもいずれ
も漏液が全く認められなかった。これに対して、比較例
1で得られたアルカリ乾電池では、サンプル100個中
の15個に液のしみ出しが認められ、比較例2のアルカ
リ乾電池では、サンプル100個中の17個に液のしみ
出しが認められた。
と黒鉛と水とを92:5:3(重量比)で混合した正極
材料11.0gを、内径9.1mm、外径13.3mm、高さ43.
0mmの円筒状に加圧成形した正極を単3形アルカリ乾電
池用の外装缶に挿入した。次に、外装缶の開口端から高
さ方向において3.7mmの位置にグルーブを施した。これ
は、後で封口体を挿入するときに封口体がグルーブの位
置で支えられ、グルーブ位置より奥に押し込まれないよ
うにするためである。さらに外装缶の内側、開口端から
高さ方向において3.7mmまでの部分に外装缶と封口体と
の密着性を良くすることを目的としてピッチを塗布し
た。
ンからなる不織布を三重に重ねてコップ状に巻いたセパ
レータを先の円筒状正極の内側に装填し、これらに電解
液として濃度39%の水酸化カリウム水溶液1.5gをし
みこませた。次いで、純度99.0%、目開き425μm
のふるいを通過し、目開き75μmのふるいを通過しな
かった粉末亜鉛4.0gと濃度39%の水酸化カリウム水
溶液2.0gとポリアクリル酸ソーダ0.04gとを混練し
てなるペースト状の負極をセパレータの内部に充填し
た。
き真鍮製の負極集電棒を封口体のボス部の孔に挿通して
装着し、負極集電棒と負極端子板(金属板)とをスポッ
ト溶接により接合した。ここで用いた負極端子板は図5
に簡略化して示したタイプの金属板7で、その湾曲部7
8bの平均曲率半径rは0.6mm、湾曲部分7cが形成さ
れている角度範囲(θ1 )は150度、湾曲部78bが
封口体6と接している角度範囲(θ2 )は120度であ
る。これらの負極端子板は、厚さ0.4mmのニッケルめっ
き鋼鈑を、打ち抜き・プレス加工することで作成した。
この負極端子板をナイロン6−6製の封口体に装着し、
これらを、先の正極および負極を充填した外装缶に装着
した後、外装缶の開口端部の外側からスピニング方式に
よりかしめることにより、図1に示したような単3形ア
ルカリ乾電池を作成した。
例6・7ならびに比較例3〜6においては、いずれも負
極端子板にめっき鋼鈑を用いたが、これは加工が容易で
耐食性が良いうえに廉価な材料であるためである。国内
で販売されているアルカリ乾電池は、すべてこの種のめ
っき鋼鈑を使用している。また、この鋼鈑の厚みを0.4
mmとしたのは、鋼鈑の厚みが0.5mm以上であれば原板か
ら負極端子板を打ち抜く際に金型の摩耗が激しくコスト
面で不利となるからである。
部における湾曲部分の平均曲率半径を0.8mmとした以外
は、実施例5と同様の単三形アルカリ乾電池を作成し
た。
部における湾曲部分の平均曲率半径を1.0mmとした以外
は、実施例5と同様の単三形アルカリ乾電池を作成し
た。
極端子板)7の外周部に湾曲部分や曲げ部分を設けず、
金属板7の平坦な外周部と外装缶1とで封口体6を挟ん
でかしめたこと以外は、実施例5と同様にして単三形ア
ルカリ乾電池を作成した。
極端子板)7の外周部に90度折り曲げられた曲げ部分
20を設け、この曲げ部分20と外装缶1とで封口体6
を締め付けたこと以外は、実施例5と同様にして単三形
アルカリ乾電池を作成した。なお、この場合の曲げ部分
20の外側のコーナーは微小な曲面となるが、この曲面
の平均曲率半径rは0.3mmであった。
周部における湾曲部78bの平均曲率半径rを1.4mmと
した以外は、実施例5と同様の単三形アルカリ乾電池を
作成した。
(負極端子板)7の外周部に、内側に90度折り曲げら
れてその外周端側をさらに外側に僅かに曲げられた曲げ
部分30を設け、この曲げ部分30と外装缶1とで封口
体6締め付けたこと以外は、実施例5と同様にして単三
形アルカリ乾電池を作成した。なお、この場合の曲げ部
分30の外面側には、コーナー部を形成する第1の折曲
面31と末端側の第2の折曲面32とが存在するが、こ
れらの折曲面31・32の平均曲率半径rは、それぞれ
0.3mmと0.4mmであった。
た各実施例および比較例の電池のうち、各々100個
を、30分毎に−10℃と60℃の温度変化を繰り返す
恒温槽に3日間保管して、保管後に外装缶と封口体の間
から内部の強アルカリ液が浸みだしてきていないかどう
かを、アルカリ識別液のクレゾールレッド液を用いて調
べた。表2にその結果を示す。
施例5〜7で得られたアルカリ乾電池では、温度変化の
激しい環境の下で一定期間保管した後においてもいずれ
も漏液が全く認められなかった。これに対して、比較例
3で得られたアルカリ乾電池では、サンプルとして用い
た100個すべてに液漏れが認められ、最も良好な耐漏
液性を示した比較例6のアルカリ乾電池でも、サンプル
100個のうち2個には液漏れが生じているのが認めら
れた。
と黒鉛と水とを所定の割合で混合してなる正極材料を円
筒状に加圧成形して正極を作成し、この正極を単3形ア
ルカリ乾電池用の外装缶に挿入した。次に、外装缶の開
口端から高さ方向において3.7mmの位置にグルーブを施
した。これは、後で封口体を挿入するときに封口体がグ
ルーブの位置で支えられ、グルーブ位置より奥に押し込
まれないようにするためである。さらに外装缶の内側、
開口端から高さ方向において3.7mmまでの部分に外装缶
と封口体との密着性を良くすることを目的としてピッチ
を塗布した。次に、コップ状に巻いたセパレータを先の
円筒状正極の内側に装填し、これらに電解液をしみこま
せたのち、ペースト状の負極をセパレータの内部に充填
した。
池用として、鍔面平坦部と端子面とのなす角度が8度で
あるもの(実施例8)と、4度であるもの(実施例9)
とをそれぞれ使用し、比較例に係る電池用として鍔面平
坦部と端子面とのなす角度が2度であるもの(比較例
7)と0度であるもの(比較例8)とをそれぞれ使用と
した。この角度は、鍔面平坦部と端子面側面とのなす角
度が大きくなる方向を正とした(図4参照)。先の図4
に示した負極端子板は実施例8で使用したものであり、
図11は比較例8で使用したものである。これらの図4
・図11に示した負極端子板(金属板)7・307は、
周囲に平均曲率半径が0.6mmで180度の湾曲部78b
・378bが設けられているが、これは加工硬化により
負極端子板の強度を増し、かしめ部分の強度を増加させ
る工夫であり、この湾曲部78b・378bが無いと負
極端子板が封口体樹脂を押さえつける力が弱くなり、内
部の強アルカリ電解液が外部に漏れやすくなるからであ
る。
ケルめっき鋼鈑を、打ち抜き・プレス加工することで作
成した。この負極端子板に負極集電棒をスポット溶接し
て、ナイロン6−6(6,6ナイロン)製の封口体に装
着し、これらを、先の正極および負極を充填した外装缶
に装着した後、外装缶の開口端部の外側からスピニング
方式によりかしめることにより、図1に示したような単
3形アルカリ乾電池を各実施例および比較例ごとに、そ
れぞれ100個作成した。
ては、いずれも負極端子板にめっき鋼鈑を用いたが、こ
れは加工が容易で耐食性が良いうえに廉価な材料である
ためである。国内で販売されているアルカリ乾電池は、
すべてこの種のめっき鋼鈑を使用している。また、この
鋼鈑の厚みを0.4mmとしたのは、鋼鈑の厚みが厚いと金
型の摩耗が激しかったり鋼材の消費量が大きくなりコス
ト面で不利となるからである。
で撮影し、負極端子板が封口前後で高くなっているか低
くなっていいるかを調べ、また高さを測定して高さの最
大値と最小値との差を求めた。結果を表3に示す。
に4度以上の傾斜を設けることで、封口後の負極端子板
は全てもとの高さより高くなるように変形し、その結
果、電池の高さのばらつきは比較例に比べて格段に抑制
することができた。なお、端子面と鍔面平坦部とのなす
角度が4度より大きければ封口後に負極端子板の高さが
高くなるほうに統一されるが、この角度が大きすぎると
負極端子板の高さが大きくなり、設計の自由度が減少す
るので20度以下が望ましい。
の効果を確認するために、単三形アルカリ電池に使用す
る樹脂製封口体について、以下の実験を行った。この実
験では、実施例10として図12に示すような6,6ナ
イロン製の封口体を使用し、比較例9として図13に示
すような6,6ナイロン製の封口体を使用した。これら
の図に記載した肉厚寸法の単位はmmである。
Pro−Engineerおよび構造解析ソフトPr
o−Mechanica(日本パラメトリックテクノロ
ジー社製)を使用した。
方向)、θ(封口体の周方向)、z(ボス部の軸方向)
の極座標を使用した。 (1)拘束条件(図14参照); 負極集電棒の圧入を考慮し、封口体ボス部の内径を
r外方向に0.05mm強制変位させた。 スピニング封口時の横締めを考慮し、封口体外径を
r内方向に0.19mm強 制変位させた。 封口体ボス部上面はz方向固定、r方向・θ方向フ
リーとした。 負極端子板との接触部面はz方向固定、r方向・θ
方向フリーとした。 (2)荷重条件;封口体下面を6.5MPa、7.0MP
a、7.5MPaで全面押圧した。 (3)温度条件;常温(23℃)および高温(150
℃)でそれぞれ測定した。 (4)寸法パラメータ;図14に示したD部段差寸法
(第1肉厚部分の肉厚)については、それぞれ0.25m
m、0.35mm、0.45mmであるものを用意し、いずれが
最適形状であるかを検討した。
変位および応力分布を調べた。その結果、以下のことが
分かった。 (1)スピニング封口を考慮した場合の横締め時の変位
・応力分布 変位;実施例10および比較例9のいずれの封口体
においても、最大変位は連結部における外周部側で起こ
っていた。 応力;実施例10の封口体では、連結部における外
周部側の付け根部分に設けた応力吸収部で応力集中が起
こっており、連結部には顕著な応力分布が見られなかっ
た。これに対して比較例9の封口体では逆に顕著な応力
集中は無く、連結部全体で応力を受け、連結部が全体的
に変形しているのが見られた。また、応力吸収部を設け
なかった比較例9の封口体では、連結部におけるボス部
側の付け根部分に設けた防爆用の薄肉部分に応力が集中
することが確認された。
作用時の変位・応力分布 変位;実施例10の封口体では連結部中央から更に
ボス部側に最大変位0.24mmが起こり、比較例9の封口
体では連結部のほぼ中央に最大変位0.48mmが起こっ
た。 応力;実施例10および比較例9とも最大応力は連
結部における防爆用の薄肉部分に起こっていた。比較例
9の封口体では、連結部の上面に設けられたリブの付け
根部分にも応力が分散する傾向があった。
a作用時の変位・応力分布 変位;常温時と同様、実施例10の封口体では連結
部中央から更にボス部側に最大変位0.91mmが起こり、
比較例9の封口体では連結部のほぼ中央に最大変位1.9
0mmが起こった。 応力;実施例10および比較例9とも最大応力は連
結部における防爆用の薄肉部分に起こっていた。比較例
9の封口体では、連結部の上面に設けられたリブの付け
根部分にも応力が分散し、さらにくびれ形状に変形する
傾向があった。
結部最大変位との関係 比較例9の封口体では、安全弁作動圧最大6.5MPaに
おいて高温時連結部最大変位が1.9mmとなった。これに
対し、実施例10の封口体では、内圧(安全弁作動圧)
を7.5MPaまで増加しても連結部最大変位が1.13mm
であり、高温時においても負極端子板との接触を回避防
止できることが確認された。
が、高温時に負極端子板との接触を防止ために連結部の
最大変位を1.2mm以下にするには、第1肉厚部分の肉厚
を0.45mmとする必要があることが確認できた。
・応力分布に関して 実施例10の封口体では連結部に横締めによる応力を吸
収する応力吸収部を設けたので、防爆用の薄肉部分への
負担を軽減することができる。
分布に関して 常温時(23℃)においては、実施例10および比較例
9のいずれの封口体も安全弁が作動できる変位量である
(封口体の連結部が負極端子板に接触するまでの変位量
は1.2mm)。しかし、高温時(150℃)においては、
比較例9の封口体で連結部の最大変位量が1.9mmであ
り、安全弁が作動する前に封口体が負極端子板に接触す
る。また、連結部のくびれ形状から、連結部の肉厚の薄
さにより伸びが生じると考えられる。これらの点から、
高温時に安全弁が作動せず、封口体がドーム状になるも
のが存在すると考えられる。これに対して実施例10の
封口体では、連結部の最大変位量が0.91mmであり、封
口体が負極端子板に接触する前に安全弁が作動すると推
定できる。
して 過放電放置時の封口体陥没破断の主要因として、封口体
連結部の薄肉と薄肉に伴う連結部の変形量が大きい点が
挙げられるが、上記の実験結果から、比較例9に比べて
連結部を厚肉化した実施例10の封口体によれば連結部
の変形量を減少させることができる。また、連結部の内
部応力について実施例10の封口体と比較例9の封口体
とを比較すると、実施例10の封口体では比較例9の封
口体の約60%の内部応力に抑えることができる。した
がって、実施例10の封口体では、このような連結部の
内部応力の低減によっても過放電放置時の封口体破断を
解消することができる。
形状に関して 上記の実験では封口体連結部の変位・応力分布は主に連
結部の肉厚に依存すると考え、D部段差寸法(第1肉厚
部分の肉厚)をパラメータとして解析を行った。封口体
連結部が負極端子板に接触するまでの変位量が1.2mmで
あることを考慮すると、安全弁作動圧が最大6.5MPa
である現行封口体(比較例9)の仕様ではD部段差寸法
を0.35mmまで薄くすることができるが、安全弁作動圧
最大設定値を7.0MPaにすることは不可能である。安
全弁作動圧最大設定値を改善するには、実施例10の封
口体におけるようにD部段差寸法を0.45mmにする必要
がある。
発明によれば、外装缶の封口部分の缶厚みを胴部分の缶
厚みの1.4倍以上としたので、外装缶の胴部分の厚みを
0.18mm以下と薄くしたにもかかわらず、温度変化によ
る液のしみ出し現象を確実に防止することができる。し
たがって、外装缶の胴部分の厚みを薄くして電池内容積
を増加させ、ひいては放電容量をアップさせたアルカリ
乾電池においても良好な耐漏液性を確保することが可能
となる。
2、3、4に係る発明によれば、樹脂製の封口体を備え
た筒形アルカリ乾電池において、封口体を内周から支え
る支持手段として、負極端子を兼ねる金属板1枚だけを
使用し、同時にこれの外周部に所定の湾曲部を形成した
ことにより、電池の実質的な内容積を増大させることが
できるでけでなく、封口部分における耐漏液性(液密性
もしくはシール性)も高めることができる。これによ
り、高容量で、しかも温度変化等があった場合において
も液漏れの生じないアルカリ乾電池を実現できることと
なる。
5、6、7に係る発明によれば、樹脂製封口体を備えた
アルカリ乾電池において、樹脂製封口体を内周から支え
る支持手段として負極端子板を用いた場合に、封口工程
で負極端子板が変形しても、この変形による電池の高さ
方向寸法のばらつきを抑制することができる。
明によれば、樹脂製封口体を備えたアルカリ乾電池にお
いて、横締め封口時に封口体における防爆用の薄肉部分
への応力集中を回避することができ、薄肉部分の負担を
軽減することができる。
項9、10、11に係る発明によれば、樹脂製封口体を
備えたアルカリ乾電池において、封口体の破裂、これに
伴う内容物の飛散および大きな破裂音の発生、封口体に
よるガス抜き孔の閉塞を防止でき、安全弁の信頼性、ひ
いては安全性を高めることができる。
示す断面図である。
して示す部分拡大図である。
例を示す平面図である。
ある。
部分の構造を一部省略および簡略化して示す断面図であ
る。
分の構造を一部省略および簡略化して示す断面図であ
る。
周辺部分の構造を一部省略および簡略化して示す断面図
である。
構造を一部省略および簡略化して示す断面図である。
部省略および簡略化して示す断面図である。
一部省略および簡略化して示す断面図である。
いた負極端子板を示す縦断面図である。
構造を示す縦断面図である。
縦断面図である。
を記載した説明図である。
池)の一般的な構造を示す断面図である。
拡大して示す部分拡大図である。
口体の連結部が金属板(金属ワッシャ)のガス抜き孔を
塞いだ状態を示す模式図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体
と、これを内周から支える支持手段とを装着して、外装
缶と支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより
外装缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 外装缶の胴部分の厚みが0.18mmより薄くされており、
外装缶の封口部分の厚みが胴部分の厚みの1.4倍以上に
設定されていることを特徴とするアルカリ乾電池。 - 【請求項2】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体と
これを内周から支える支持手段とを装着して、外装缶と
支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより外装
缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金属板
が使用されており、この金属板の外周部には全周にわた
って、外装缶との間で樹脂製封口体を挟持する部分とし
て、当該金属板をこれの中心を通って厚み方向に切断し
たときの断面において平均曲率半径1mm以下の湾曲部が
設けられていることを特徴とするアルカリ乾電池。 - 【請求項3】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体と
これを内周から支える支持手段とを装着して、外装缶と
支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより外装
缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金属板
が使用されており、 この金属板の外周部には全周にわたって、外装缶との間
で樹脂製封口体を挟持する部分として、当該金属板をこ
れの中心を通って厚み方向に切断したときの断面におい
て平均曲率半径が1mm以下で、かつ90度より大きい角
度範囲にわたって湾曲形成された湾曲部が設けられてい
ることを特徴とするアルカリ乾電池。 - 【請求項4】 湾曲部は、金属板をこれの中心を通って
厚み方向に切断したときの断面において樹脂製封口体と
90度より大きい角度範囲にわたって接触している、請
求項2または3記載のアルカリ乾電池。 - 【請求項5】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体
と、これを内周から支える支持手段とを装着して、外装
缶と支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより
外装缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた一枚の金属板
が使用されており、 この金属板は、凸状に形成された中央部の端子面と、こ
の端子面を垂直に貫く方向から見て端子面を取り囲むよ
うに形成された外周部の鍔面とを有し、 鍔面には内周側に平坦部が設けられており、 この平坦部と前記端子面とが平行でないことを特徴とす
るアルカリ乾電池。 - 【請求項6】 金属板の端子面と鍔面の平坦部とのなす
角度が4度以上である請求項5記載のアルカリ乾電池。 - 【請求項7】 金属板の外周部には鍔面の平坦部の外周
側に全周にわたって、外装缶との間で樹脂製封口体を挟
持する部分として、当該金属板をこれの中心を通って厚
み方向に切断したときの断面において平均曲率半径1mm
以下の湾曲部が設けられている請求項6記載のアルカリ
乾電池。 - 【請求項8】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体と
これを内周から支える支持手段とを装着して、外装缶と
支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより外装
缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金属板
が使用されており、 前記樹脂製封口体は、負極の中心部に挿入される負極集
電棒を保持するボス部と、前記支持手段によって内周か
ら支えられて外装缶の内周面と接する外周部と、ボス部
と外周部とを連結する連結部とを具備してなり、 この樹脂製封口体の連結部には、前記ボス部側の付け根
部分に防爆用の薄肉部分が設けられているとともに、前
記外周部側の付け根部分に、外装缶の開口端部を封口す
べく樹脂製封口体を締め付けたときに前記防爆用の薄肉
部分に応力が集中しないように当該連結部に作用する応
力の一部を吸収する応力吸収部が設けられており、 この応力吸収部は、これの直ぐ内周側に位置する部分に
比べて肉厚が不連続に薄くなるように且つ前記内周側に
位置する部分との間に段差を有するように形成されてい
ることを特徴とするアルカリ乾電池。 - 【請求項9】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極およ
び負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電解
液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体と
これを内周から支える支持手段とを装着して、外装缶と
支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより外装
缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金属板
が使用されており、 前記樹脂製封口体は、負極の中心部に挿入される負極集
電棒を保持するボス部と、前記支持手段によって内周か
ら支えられて外装缶の内周面と接する外周部と、ボス部
と外周部とを連結する連結部とを具備してなり、 この樹脂製封口体の連結部には、前記ボス部側の付け根
部分に、これを取り囲んでいる直ぐ外側の部分に比べて
肉厚が不連続に薄くなるように且つ前記外側の部分との
間に段差を有するように形成された防爆用の薄肉部分が
設けられていることを特徴とするアルカリ乾電池。 - 【請求項10】 有底円筒状の外装缶の内部に、正極お
よび負極と、これらの間に配置されるセパレータと、電
解液とを収容し、外装缶の開口端部内に、樹脂製封口体
とこれを内周から支える支持手段とを装着して、外装缶
と支持手段とで樹脂製封口体を締め付けることにより外
装缶の開口端部を封口したアルカリ乾電池であって、 前記支持手段として、負極端子板を兼ねた1枚の金属板
が使用されており、 前記樹脂製封口体は、負極の中心部に挿入される負極集
電棒を保持するボス部と、前記支持手段によって内周か
ら支えられて外装缶の内周面と接する外周部と、ボス部
と外周部とを連結する連結部とを具備してなり、 この樹脂製封口体の連結部には、前記ボス部側の付け根
部分に、これを取り囲んでいる直ぐ外側の第1肉厚部分
に比べて肉厚が不連続に薄くなるように且つ第1肉厚部
分との間に段差を有するように形成された防爆用の薄肉
部分が設けられているとともに、前記外周部側の付け根
部分に、外装缶の開口端部を封口すべく樹脂製封口体を
締め付けたときに前記防爆用の薄肉部分に応力が集中し
ないように当該連結部に作用する応力の一部を吸収する
応力吸収部が設けられており、 この応力吸収部は、これの直ぐ内周側に位置する第2肉
厚部分に比べて肉厚が不連続に薄くなるように且つ第2
肉厚部分との間に段差を有するように形成されており、 連結部における第1肉厚部分から第2肉厚部分に至る部
分は、第1肉厚部分から第2肉厚部分に行くに従って肉
厚が連続的に厚くなるように形成されていることを特徴
とするアルカリ乾電池。 - 【請求項11】 第1肉厚部分の肉厚は0.4〜0.5mmで
あり、第2肉圧部分の肉厚は第1肉厚部分の肉厚の2.5
〜3.0倍に設定されている請求項10記載のアルカリ乾
電池。
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