JP2002150784A - 電圧スイッチ回路およびそれを用いた高電圧デコーダ回路、並びに、不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

電圧スイッチ回路およびそれを用いた高電圧デコーダ回路、並びに、不揮発性半導体記憶装置

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JP2002150784A
JP2002150784A JP2000339065A JP2000339065A JP2002150784A JP 2002150784 A JP2002150784 A JP 2002150784A JP 2000339065 A JP2000339065 A JP 2000339065A JP 2000339065 A JP2000339065 A JP 2000339065A JP 2002150784 A JP2002150784 A JP 2002150784A
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Nobuhiko Ito
伸彦 伊藤
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ面積の増大を抑えて消費電力の低減を
図る。 【解決手段】 電圧ラッチ型のセンスアンプ回路30と
2つの容量素子C1,C2と入力端子INがゲートに接続さ
れたN‐MOSトランジスタ31で電圧スイッチ回路2
1を構成する。そして、入力端子INに入力される制御信
号に応じて、正(高)電圧スイッチ回路22からの正の高
電圧と負電圧スイッチ回路23からの負電圧との何れか
を選択して出力する。したがって、従来の電圧スイッチ
回路の如く、入力端子INに正(高)電圧レベルシフタ回路
と負電圧レベルシフタ回路との2つのレベルシフタ回路
を接続する必要がない。こうして、チップ面積の増大を
抑えて消費電力の低減を図ることが可能な電圧スイッチ
回路を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の電圧を制
御する回路を内蔵する電圧スイッチ回路およびそれを用
いた高電圧デコーダ回路、並びに、不揮発性半導体記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】入力信号の電圧とは異なる電圧を使用す
るデバイスとして、不揮発性半導体記憶装置があり、例
えばフラッシュメモリ(一括消去型メモリ)やEPROM
(電気的書き込み可能なリードオンリーメモリ)等があ
る。このようなデバイスにおいては、入力信号の電圧を
正または負の高電圧にレベルシフトする必要がある。こ
のような入力信号の電圧を正または負の高電圧にレベル
シフトする回路をレベルシフタ回路と言う。
【0003】従来のレベルシフタ回路として、特開平9
‐320282号公報に記載されているようなものがあ
る。以下、このレベルシフタ回路の動作について、図1
1に従って説明する。先ず、入力端子INにVccレベルの
信号が入力されるとP‐MOS(金属酸化膜半導体)トラ
ンジスタP1がオフする。更に、インバータinv1によっ
て入力信号のレベルが反転され、その結果P‐MOSト
ランジスタP2がオンして、出力端子OUTの電位がVccレ
ベルに引き上げられる。そうすると、N‐MOSトラン
ジスタN1がオンし、そのためにN‐MOSトランジス
タN2がオフする。したがって、出力端子OUTの出力レベ
ルがVccに確定される。尚、「Vcc」は不揮発性半導体記
憶装置の電源電圧であり、例えば3Vや5Vである。
【0004】一方、上記入力端子INにレベルVss(例え
ば0V)の信号が入力されると、トランジスタP1がオン
する。さらに、インバータinv1によって入力信号のレベ
ルが反転されてレベルVccとなるためにトランジスタP
2がオフする。また、トランジスタP1のオンによってト
ランジスタN2がオンし、さらにトランジスタN1がオフ
する。その結果、出力端子OUTの電位がVneg(例えば−
9V)レベルに引き下げられる。
【0005】しかしながら、上記従来のレベルシフタ回
路においては、トランジスタの耐圧による電圧の制限と
いう問題がある。すなわち、トランジスタの耐圧を(|V
cc|+|Vneg|)とすれば、(|Vcc|+|Vneg|)を越えた電
圧の制御はトランジスタの信頼性劣化が生ずるために不
可能となる。この問題を解決する方法として、特願平1
0‐346830号公報に開示されたレベルシフタ回路
がある。以下、このレベルシフタ回路の動作について、
図5に従って説明する。
【0006】図5において、入力端子INにVccレベルの
信号が入力された場合には、インバータ2によって入力
信号のレベルが反転されてノードAの電位はVssにな
る。したがって、P‐MOSトランジスタ3はオンして
ノードBの電位はVccレベルに引き上げられる。これに
よって、N‐MOSトランジスタ4はオンする。一方、
P‐MOSトランジスタ1はオフであるため、N‐MO
Sトランジスタ5のゲート電圧はVnminレベルとなり、
N‐MOSトランジスタ5はオフとなる。こうして、上
記ノードBの電位がVccレベルに確定される。そうする
と、インバータ6がVnminレベルを出力するために、ノ
ードCの電位はVnminレベルになる。したがって、イン
バータ8がVssレベルを出力し、ノードDの電位はVss
レベルになる。その結果、P‐MOSトランジスタ9は
オフする。一方、P‐MOSトランジスタ7はオンし
て、出力端子OUTの電位はVssレベルに引き上げられ
る。さらに、Vssレベルがゲートに入力されるN‐MO
Sトランジスタ10がオンするため、N‐MOSトラン
ジスタ11のゲート電圧はVnegとなり、N‐MOSト
ランジスタ11はオフする。こうして、上記出力端子OU
Tの出力レベルがVssに確定されるのである。
【0007】また、上記入力端子INにVssレベルの信号
が入力された場合には、インバータ2によって入力信号
のレベルが反転されてノードAの電位はVccになる。し
たがって、P‐MOSトランジスタ3はオフする。一
方、P‐MOSトランジスタ1はオンであるため、N‐
MOSトランジスタ5のゲートはVccレベルとなり、N
‐MOSトランジスタ5はオンとなる。その結果、ノー
ドBの電位はVnminレベルに引き下げられる。これによ
って、N‐MOSトランジスタ4はオフする。こうし
て、上記ノードBの電位がVnminレベルに確定される。
そうすると、インバータ6がVssレベルを出力するた
め、ノードCの電位はVssレベルになる。したがって、
インバータ8がVnminレベルを出力し、ノードDの電位
はVnminレベルとなる。その結果、上記P‐MOSトラ
ンジスタ9はオンしてN‐MOSトランジスタ11のゲ
ート電圧はVssレベルとなり、N‐MOSトランジスタ
11がオンする。こうして、出力端子OUTの電位はVneg
に引き下げられる。一方、P‐MOSトランジスタ7は
オフしているため、Vnegレベルがゲートに入力される
N‐MOSトランジスタ10がオフし、出力端子OUTの
出力レベルがVnegに確定されるのである。尚、RI,R2
は、電位差(Vss−Vneg)を抵抗分割して電圧Vnminを
生成するレジスタである。
【0008】以上の動作によって、トランジスタの耐圧
は、特に高耐圧が求められるインバータ6を構成するト
ランジスタの耐圧であっても、(|Vcc|+|Vnmin|)に止
めることができる。つまり、Vcc=3V,Vneg=−9
V,Vnmin=−5Vとすれば、図11に示すレベルシフ
タ回路の場合におけるトランジスタの耐圧は、(|Vcc|
+|Vneg|)=12V以上が必要となる。これに対して、
図5に示すレベルシフタ回路の場合におけるトランジス
タの耐圧は、(|Vcc|+|Vnmin|)=8V以上でよいこと
になる。
【0009】すなわち、図5に示すレベルシフタ回路
は、入力信号電圧レベルVcc‐VssをレベルVss‐Vne
gに変換する負電圧レベルシフタ回路(この場合における
負電圧はVneg(例えば−9V))である。つまり、入力信
号電圧レベルVccをVssに変換し、入力信号電圧レベル
VssをVnegに変換するのである。ところで、上述の場
合は、上記負電圧レベルシフタ回路とは別に、正電圧で
のレベルシフタ回路(正(高)電圧レベルシフタ回路)が
必要となる。
【0010】図4は、上記正(高)電圧レベルシフタ回路
の一例を示す。この正(高)電圧レベルシフタ回路は、入
力信号電圧レベルVcc‐Vssを例えばレベルVpp‐Vss
に変換する(この場合における正電圧はVpp(例えば+1
0V))。つまり、入力信号電圧レベルVccをVppに変換
し、入力信号電圧レベルVssはそのままVssを出力する
のである。
【0011】図4に示す正(高)電圧レベルシフタ回路の
動作は次の通りである。すなわち、入力端子INにVccレ
ベルの信号が入力された場合には、N‐MOSトランジ
スタN11がオンする一方、インバータinv11を介してゲ
ートにVssレベルの信号が入力されるN‐MOSトラン
ジスタN12はオフする。さらに、ノードEがVssレベル
になるためP‐MOSトランジスタP12がオンし、出力
端子OUTは正電圧のレベルに引き上げられる。これによ
って、P‐MOSトランジスタP11はオフし、ノードE
はVssレベルに確定すると共に、出力端子OUTの正電圧
(例えばVpp)レベルが確定する。
【0012】また、上記入力端子INにVssレベルの信号
が入力された場合には、N‐MOSトランジスタN11は
オフする一方、インバータinv11を介してゲートにVcc
レベルの信号が入力されるN‐MOSトランジスタN12
はオンするため、出力端子OUTはVssレベルに引き下げ
られる。さらに、ノードFがVssレベルになるため、P
‐MOSトランジスタP11がオンし、ノードEは正電圧
(Vpp)レベルとなるためP‐MOSトランジスタP12は
オフとなり、出力端子OUTのVssレベルが確定する。
【0013】ここで、不揮発性半導体記億装置の1つで
あるフラッシュメモリにおいて、メモリセルヘの書き込
み時,消去時および読出し時におけるメモリセルのコン
トロールゲート,ドレイン,ソースおよび基板(ウェル)へ
の印加電圧(制御信号)の一例を表1に示す。 表1 このような上記コントロールゲート,ドレイン,ソースお
よび基板(ウェル)に印加される各種電圧の制御信号は、
入力信号(Vcc‐Vssの電圧レベル)からレベル変換され
て作り出されるのである。
【0014】したがって、例えば低耐圧トランジスタの
使用を考慮したレベルシフタ回路の構成は、特にメモリ
セルのコントロールゲートへの印加電圧を考えて、先に
述べたような負電圧レベルシフタ回路と正(高)電圧レベ
ルシフタ回路とになる。そして、不揮発性半導体記憶装
置内において上記負電圧レベルシフタ回路と正(高)電圧
レベルシフタ回路とを切換えて使用しするのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレベルシフタ回路には、以下のような問題がある。
すなわち、上記従来のレベルシフタ回路を用いて、複数
ノードのうち任意ノードにレベルシフトした電圧を転送
する高電圧デコード回路を作成する場合には、図12に
示すような回路構成をとる必要がある。
【0016】以下、図12に示す高電圧デコード回路に
おいて、レベルシフタ回路A0〜Anは、図4に示す回路
構成を有する正(高)電圧レベルシフタ回路である。レベ
ルシフタ回路A0〜Anの電源としては、共通に、正電圧
(例えばVpp)と基準電圧Vss(0V)(図示せず)とが入力
されている。
【0017】一方、レベルシフタ回路B0〜Bnは、図5
に示す回路構成を有する負電圧レベルシフタ回路であ
る。レベルシフタ回路B0〜Bnの電源としては、共通
に、負電圧(例えばVneg)と、不揮発性半導体記憶装置
の電源Vccおよび基準電圧Vss(0V)(図示せず)とが入
力されている。
【0018】上記高電圧デコーダの入力端子IN-0は、上
記レベルシフタ回路A0およびレベルシフタ回路B0の入
力端子に共通に接続されている。以下、同様にして、高
電圧デコーダの各入力端子が各レベルシフタ回路に順次
され、入力端子IN‐nがレベルシフタ回路Anおよびレベ
ルシフタ回路Bnの入力端子に共通に接続されている。
【0019】上記レベルシフタ回路A0の出力端子は、
P‐MOSトランジスタP20のゲートに接続される一
方、レベルシフタ回路B0の出力端子は、N‐MOSト
ランジスタN20のゲートに接続されている。また、P‐
MOSトランジスタP20およびN‐MOSトランジスタ
N20のドレイン同士は接続されて、上記高電圧デコーダ
の出力端子OUT-0となっている。さらに、P‐MOSト
ランジスタP20のソースは正電圧に接続される一方、N
‐MOSトランジスタN20のソースは負電圧に接続され
ている。以下、レベルシフタ回路A1〜Anおよびレベル
シフタ回路B1〜Bnも同様に、P‐MOSトランジスタ
P21〜P2nおよびN‐MOSトランジスタN21〜N2nと
接続されて、上記高電圧デコーダの出力端子OUT-1〜OUT
-nを形成している。また、P‐MOSトランジスタP21
〜P2nのソースは正電圧に接続される一方、N‐MOS
トランジスタN21〜N2nのソースは負電圧に接続されて
いる。
【0020】以下、図12に示す高電圧デコード回路の
動作について説明する。上記入力端子IN-0にVccレベル
の入力信号が入力されると、レベルシフタ回路A0は、
図4に示す正(高)電圧レベルシフタ回路の場合と同様の
動作によって正電圧(例えばVpp)レベルにレベル変換す
る。一方、レベルシフタ回路B0は、図5に示す負電圧
レベルシフタ回路の場合と同様の動作によってVss(0
V)レベルにレベル変換する。これによって、P‐MO
SトランジスタP20オフし、N‐MOSトランジスタN
20はオンする。したがって、出力端子OUT-0からは負電
圧(例えばVneg)レベルの出力信号が出力される。
【0021】次に、上記入力端子IN-0にVssレベルの入
力信号が入力されると、上記レベルシフタ回路A0はVs
s(0V)レベルにレベル変換する。一方、レベルシフタ
回路B0は負電圧(例えばVneg)レベルにレベル変換す
る。これによって、P‐MOSトランジスタP20はオン
し、N‐MOSトランジスタN20はオフする。したがっ
て、出力端子OUT-0からは正電圧(例えばVpp)レベルの
出力信号が出力される。
【0022】すなわち、上記高電圧デコーダは、入力信
号電圧レベルVccを負電圧(例えばVneg)レベルに変換
する一方、入力信号電圧レベルVssを正電圧(例えばVp
p)レベルに変換する。つまり、反転レベル変換を行うの
である。
【0023】次に、図12に示す高電圧デコーダを使用
したフラッシュメモリについて簡単に説明する。図10
に、ソース共通型のメモリセルアレイ91におけるコラ
ム側を複数のブロックに分割したフラッシュメモリの一
例を示す。このフラッシュメモリにおいては、一本のワ
ード線WL線にコントロールゲートが接続されているメ
モリセルMCは、i個毎にk個のブロックに分割されて
いる。
【0024】図10において、第1ブロックにおける第
1列目のメモリセルMCx1(x=1,…,m)のドレイン
は、ビット線BL11に共通に接続されてコラムデコーダ
92に接続されている。さらに、第2列目のメモリセル
MCx2(x=1,…,m)におけるドレインは、ビット線B
L12に共通に接続されてコラムデコーダ92に接続され
ている。以下、同様に、第i列目のメモリセルMCxi
(x=1,…,m)のドレインは、ビット線BL1iに共通に
接続されてコラムデコーダ92に接続されている。そし
て、第2ブロック〜第kブロックにおける各メモリセル
MCxiも同様にしてコラムデコーダ92に接続されてい
る。
【0025】また、各ブロック内における各メモリセル
MCxiのソースは共通配線SLに接続されて、各ブロッ
ク毎に設置されている消去回路93に接続されている。
そして、各消去回路93は消去信号Eによって選択さ
れ、選択された消去回路93は所定の消去電圧を消去対
象ブロック内の全メモリセルMCxiのソースに印加する
ようになっている。
【0026】上記コラムデコーダ92には、データ(例
えば、8ビットであればD0〜D7)と下位アドレス信号
A0〜Ay(例えば、y=5)が入力される。一方、ワード
デコーダ94には、上位アドレス信号A(y+1)〜Az(例
えば、z=16)が入力される。そして、ワードデコー
ダ94のデコーダ回路95によって上位アドレス信号A
(y+1)〜Azがデコードされて、所望のワード線WLが一
本選択される。また、コラムデコーダ92によって下位
アドレス信号A0〜Ayがデコードされて、所望のビット
線BLが選択される。さらに、書き込み時には、コラム
デコーダ92からデータが選択ビット線BLに出力され
る。また、読み出し時には、所定のビット線BLに1V
を印加すると共に、選択ビット線BLの電位がコラムデ
コーダ92内のセンス回路によって検出される。また、
消去動作時には、コラムデコーダ92の出力をハイイン
ピーダンスにして消去対象ブロック内の全ビット線BL
をオープン状態にする。尚、メモリセルMCヘの書き込
みや消去や読み出しは、表1の電圧を上記コントロール
ゲート,ドレイン,ソースおよび基板(ウェル)に印加する
ことによって実現される。
【0027】上記構成のメモリセルアレイ91において
は、ワード線WL1,WL2,…,WLm(例えば、m=20
48)を有し、夫々のワード線WLにはn(=i×k)(例
えばn=512)個のメモリセルMCのコントロールゲ
ートが接続されている。そして、(m×n)個のメモリセ
ルMCが、上述したようにk個のブロックに分割されて
いるのである。
【0028】ここで、上記ワードデコーダ94を構成す
る高電圧デコーダ回路96は、図12に示す構成を有し
ており、上記上位アドレス信号A(y+1)〜Azをデコード
してワード線WLを選択するデコーダ回路95の出力端
子に接続されて、デコーダ回路95でデコードされた信
号のレベルを上述のようにして変換するのである。そし
て、この変換された信号はワード線ドライバ回路97に
入力され、このワード線ドライバ回路97からの出力信
号によって各ワード線WLが駆動されるのである。
【0029】その場合、図12に示す従来の高電圧デコ
ーダ回路の場合には、各入力端子INに接続されるワード
線WL毎に、正(高)電圧レベルシフタ回路であるレベル
シフタ回路Aと負電圧レベルシフタ回路であるレベルシ
フタ回路Bとが設置されることになる。したがって、上
述のように2048本もの多数のワード線WLが必要な
ことから高電圧デコーダ回路96は非常に大きな面積を
占めることになり、不揮発性半導体記憶装置のチップサ
イズが増大化するという問題がある。また、動作時の消
費電力が大きくなるという問題もある。
【0030】そこで、この発明の目的は、チップ面積の
増大を抑えつつ正及び負の高電圧を同一ノードに転送す
ることが可能な電圧スイッチ回路およびそれを用いた高
電圧デコーダ回路、並びに、不揮発性半導体記憶装置を
提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、第1電圧と第2電圧とが入力され
て,入力信号に応じて上記第1電圧および第2電圧の何
れか一方を切り換え出力する電圧スイッチ回路におい
て、上記入力信号に応じて上記第1電圧及び第2電圧の
何れか一方を切り換え出力し,その出力状態を保持する
第1出力状態保持手段と、出力部を有すると共に,上記
入力信号に応じて上記第1電圧および第2電圧のうち上
記第1出力状態保持手段からの出力とは反対の電圧を上
記出力部から切り換え出力し,その出力状態を保持する
第2出力状態保持手段と、上記第1出力状態保持手段に
おける出力状態の遷移時間を設定する第1遷移時間設定
手段と、上記第2出力状態保持手段における出力状態の
遷移時間を,上記第1出力状態保持手段における遷移時
間よりも短時間に設定する第2遷移時間設定手段と、上
記入力信号の入力部を有すると共に,上記入力信号に応
じて第1遷移時間設定手段と上記第1出力状態保持手段
とを断続する第1スイッチ手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0032】上記構成によれば、第1スイッチ手段の入
力部に第1レベルの入力信号が入力されると、第1遷移
時間設定手段と第1出力状態保持手段とが接続される。
そうすると、上記第2出力状態保持手段における出力状
態の遷移時間を上記第1出力状態保持手段よりも短時間
に設定する第2遷移時間設定手段の作用によって、上記
第1出力状態保持手段は上記第1電圧および第2電圧の
うち例えば第1電圧を出力すると共に、上記第2出力状
態保持手段は反対の第2電圧を出力する。その結果、出
力部からは上記第2電圧が出力される。
【0033】一方、上記第1スイッチ手段における入力
部に第2レベルの入力信号が入力されると、第1遷移時
間設定手段と第1出力状態保持手段とが切り離される。
そうすると、上記第2遷移時間設定手段の作用によっ
て、上記第1出力状態保持手段は上記第1電圧および第
2電圧のうち例えば第2電圧を出力すると共に、上記第
2出力状態保持手段は反対の第1電圧を出力する。その
結果、出力部からは上記第1電圧が出力される。
【0034】こうして、上記入力信号に応じて、一つの
回路によって、上記第1電圧および第2電圧の何れか一
方が上記出力端子から切り換え出力されるのである。
【0035】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1出力状態保持手段を,上記第1電圧がソー
スに入力される第1導電型の第1電界効果トランジスタ
と,この第1電界効果トランジスタのドレインにドレイ
ンが接続されて第1ノードを形成すると共に,ソースに
は上記第2電圧が入力される第2導電型の第2電界効果
トランジスタとで構成し、上記第2出力状態保持手段
を,上記第1電圧がソースに入力される上記第1導電型
の第3電界効果トランジスタと,この第3電界効果トラ
ンジスタのドレインにドレインが接続されて上記出力部
としての第2ノードを形成すると共に,ソースには上記
第2電圧が入力される上記第2導電型の第4電界効果ト
ランジスタとで構成し,上記第1電界効果トランジスタ
と第2電界効果トランジスタとのゲートが上記第2ノー
ドに接続される一方,上記第1ノードが上記第3電界効
果トランジスタと上記第4電界効果トランジスタのゲー
トに接続されており、上記第1遷移時間設定手段を,一
端が上記第2電界効果トランジスタのソースに接続され
た第1容量素子で構成し、上記第2遷移時間設定手段
を,上記第2ノードと上記第4電界効果トランジスタの
ソースとの間に介設されると共に,上記第1容量素子よ
りも小さな電荷容量を有する第2容量素子で構成し、上
記第1スイッチ手段を,上記第1ノードと上記第1容量
素子の他端とに介設されて制御端子を上記入力部とする
第5トランジスタで構成することが望ましい。
【0036】上記構成によれば、上記第1出力状態保持
手段と第2出力状態保持手段とが電圧ラッチ型のセンス
アンプ回路で構成され、上記第1電圧および第2電圧の
切り換え出力が上記センスアンプ回路のノードの容量を
変化させて行われる。したがって、上記第1電圧用の電
圧レベルシフタ回路と上記第2電圧用の電圧レベルシフ
タとの二つの電圧レベルシフト回路を必要とはせず、簡
単な回路構成で実現される。
【0037】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記入力信号に応じて、上記第2遷移時間設定手段
と上記第2出力状態保持手段とを第1スイッチ手段とは
逆の動作で断続する第2スイッチ手段を備えることが望
ましい。
【0038】上記構成によれば、上記第1スイッチ手段
によって上記第1遷移時間設定手段と第1出力状態保持
手段とが接続される際には、上記第2遷移時間設定手段
と第2出力状態保持手段とが切り離される。したがっ
て、上記第2出力状態保持手段による上記出力の切り換
えがより短時間に行われる。その結果、上記第1遷移時
間設定手段によって設定される上記第1出力状態保持手
段の遷移時間も更に短時間にでき、全体としての動作時
間が短くなる。
【0039】また、上記第1の発明の上記電圧ラッチ型
のセンスアンプ回路で構成された電圧スイッチ回路は、
上記第2ノードと第2容量素子との間に介設された第6
トランジスタと、上記入力信号のレベルを反転して上記
第6トランジスタの制御端子に印加するインバータで構
成された第2スイッチ手段を備えることが望ましい。
【0040】上記構成によれば、上記第5トランジスタ
によって上記第1ノードと第1容量素子とが接続される
と、第6トランジスタによって上記第2ノードと第2容
量素子とが切り離される。したがって、上記第2ノード
の容量が寄生容量のみとなり非常に小さな値となる。そ
の結果、上記第1容量素子の容量値も小さい値で良くな
り、出力信号の立ち上り特性を急峻にすることが可能に
なる。
【0041】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1出力状態保持手段を,上記第1電圧がソー
スに入力される第1導電型の第1電界効果トランジスタ
と,この第1電界効果トランジスタのドレインにドレイ
ンが接続されて第1ノードを形成すると共に,ソースに
は上記第2電圧が入力される第2導電型の第2電界効果
トランジスタとで構成し、上記第2出力状態保持手段
を,上記第1電圧がソースに入力される上記第1導電型
の第3電界効果トランジスタと,この第3電界効果トラ
ンジスタのドレインにドレインが接続されて上記出力部
としての第2ノードを形成すると共に,ソースには上記
第2電圧が入力される上記第2導電型の第4電界効果ト
ランジスタとで構成し,上記第1電界効果トランジスタ
と第2電界効果トランジスタとのゲートが上記第2ノー
ドに接続される一方,上記第1ノードが上記第3電界効
果トランジスタと上記第4電界効果トランジスタとのゲ
ートに接続されており、上記第1遷移時間設定手段を,
一端が上記第2電界効果トランジスタのソースに接続さ
れた容量素子で構成し、上記第2遷移時間設定手段を,
上記出力部に接続された回路の寄生容量で構成し、上記
第1スイッチ手段を,上記第1ノードと上記容量素子の
他端とに介設されて制御端子を上記入力部とする第7ト
ランジスタで構成することが望ましい。
【0042】上記構成によれば、上記第2遷移時間設定
手段が、上記出力部に接続された回路の寄生容量で構成
されている。したがって、回路構成が簡単になり、回路
面積も小さくなる。
【0043】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1電圧を供給する第1電圧供給手段と、上記
第2電圧を供給する第2電圧供給手段と、上記第1電圧
供給手段および第2電圧供給手段の少なくとも一方に設
けられて,上記供給する電圧を複数の異なる電圧から切
り換え選択する選択手段を備えることが望ましい。
【0044】上記構成によれば、上記第1電圧および上
記第2電圧の少なくとも一方が、選択手段によって複数
の異なる電圧から切り換え選択されて供給される。した
がって、切り換え出力される電圧値の数が多くなる。
【0045】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1電圧供給手段からの第1電圧と第2電圧供
給手段からの第2電圧の何れにも基準電圧が含まれてお
り、上記第1電圧供給手段と第2電圧供給手段とから上
記基準電圧を供給することによって,上記第1出力状態
保持手段と第2出力状態保持手段とを初期化可能になっ
ていることが望ましい。
【0046】上記構成によれば、上記第1電圧供給手段
と第2電圧供給手段とから上記基準電圧を供給すること
によって、上記第1出力状態保持手段と第2出力状態保
持手段とが初期化される。したがって、上記第1出力状
態保持手段および第2出力状態保持手段の誤動作が防止
される。
【0047】また、第2の発明の高電圧デコード回路
は、上記第1の発明の電圧スイッチ回路を複数並列に配
列して、上記第1電圧および第2電圧の何れか一方を各
電圧スイッチ回路から切り換え出力することを特徴とし
ている。
【0048】上記構成によれば、上記第1出力状態保持
手段と第2出力状態保持手段とから構成される一つの電
圧スイッチ回路によって、上記入力部からの入力信号に
応じて上記第1電圧および第2電圧の何れかが上記出力
部から切り換え出力される。したがって、複数配列され
る入力端子の夫々には、上記一つの電圧スイッチ回路が
接続されていればよく、上記第1電圧用の電圧レベルシ
フタ回路および第2電圧用の電圧レベルシフタ回路の二
つの電圧レベルシフタ回路を接続する必要はない。した
がって、チップ面積の増大が抑えられ、消費電力の増大
も抑えられる。
【0049】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記並列に配列された複数の電圧スイッチ回路に
おける上記出力部に接続されて、制御信号に応じて上記
出力部の電位を所定の電位に設定して、上記電圧スイッ
チ回路を初期化するリセット手段を備えることが望まし
い。
【0050】上記構成によれば、リセット手段によっ
て、制御信号に応じて各電圧スイッチ回路における上記
出力部の電位が所定の電位に設定される。こうして、上
記出力部の電位レベルが確実に初期化される。
【0051】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記各電圧スイッチ回路の
出力部と所定電圧の電源とに介設された複数の第8トラ
ンジスタと、上記各第8トランジスタの制御端子に共通
に接続されて,上記制御信号に応じて上記第8トランジ
スタをオン・オフ可能な2つのレベルの電圧を切り換え
出力する第3電圧供給手段で構成することが望ましい。
【0052】上記構成によれば、第3電圧供給手段から
の出力信号のレベルに応じて各第8トランジスタがオン
して、上記各電圧スイッチ回路の上記出力部の電位が所
定電圧に設定される。こうして、上記出力部の電位レベ
ルが確実に初期化される。
【0053】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記並列に配列された複数
の電圧スイッチ回路における上記出力部と入力部とに接
続されて、上記制御信号に応じて上記出力部と入力部と
を短絡する短絡手段を備えるように成すことが望まし
い。
【0054】上記構成によれば、上記リセット手段の短
絡手段によって、上記制御信号に応じて、上記各電圧ス
イッチ回路の出力部と入力部とが短絡される。こうし
て、上記出力部の電位が所定の電位に設定されと共に、
上記出力部と入力部とが短絡される。こうして、動作初
期状態において、上記入力部と出力部との特性のバラツ
キに起因する誤動作が防止される。
【0055】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記各電圧スイッチ回路に
おける上記出力部と入力部との間に介設されると共に、
制御端子に上記第3電圧供給手段が接続された複数の第
9トランジスタを備えて、上記第8トランジスタがオン
する際に上記第9トランジスタもオンするように成すこ
とが望ましい。
【0056】上記構成によれば、上記第3電圧供給手段
からの出力信号に応じて上記各第8トランジスタがオン
して、上記各電圧スイッチ回路の上記出力部の電位が所
定電圧に設定されると同時に、上記第9トランジスタも
オンして、上記出力部と入力部とが短絡される。こうし
て、動作初期状態において、上記入力部と出力部との特
性のバラツキに起因する誤動作が防止される。
【0057】また、第3の発明の不揮発性半導体記憶装
置は、上記第2の発明の高電圧デコード回路を用いて構
成されたことを特微としている。
【0058】上記構成によれば、ワードデコーダを構成
する高電圧デコード回路に用いられる電圧スイッチ回路
は、電圧ラッチ型のセンスアンプ回路を用いた簡単な回
路構成になっており、上記高電圧デコード回路はチップ
面積が小さくなっている。したがって、高集積化に伴っ
てメモリセルが縮小化されても、メモリセルアレイ周囲
の配置設計が容易であり、レイアウト設計が容易にな
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。 <第1実施の形態>図1は、本実施の形態の電圧スイッ
チ回路における回路図である。また、図2は、図1に示
す電圧スイッチ回路21に用いられる正(高)電圧スイッ
チ回路22の回路図である。また、図3は、図1に示す
電圧スイッチ回路21および図2に示す正(高)電圧スイ
ッチ回路22を用いた高電圧デコード回路の回路図であ
る。
【0060】図3に示すように、本実施の形態における
高電圧デコーダ回路は、制御信号によって正の高電圧あ
るいは基準電圧Vssを切り換え出力する正(高)電圧スイ
ッチ回路22と、別の制御信号によって負電圧あるいは
基準電圧Vssを切り換え出力する負電圧スイッチ回路2
3と、入力端子INへの入力信号によって正(高)電圧スイ
ッチ回路22の出力と負電圧スイッチ回路23の出力と
を切り換え出力するn個の電圧スイッチ回路21から構
成されている。ここで、各電圧スイッチ回路21は、夫
々の入力信号に応じて同様に動作する。以下、上記高電
圧デコーダ回路における1つの入力信号INに対応する回
路構成について説明する。
【0061】先ず、図2に従って、上記正(高)電圧スイ
ッチ回路22の構成について説明する。この正(高)電圧
スイッチ回路22は、2つの正(高)電圧Vpp,Vhhを切
り換え出力するものである。ここで、正(高)電圧Vppお
よび正(高)電圧Vhhは、例えば表1におけるコントロー
ルゲート(ワード線)ヘの印加電圧における書き込み時の
電圧レベルVpp(10V)、および、読み出し時の電圧レ
ベルVhh(5V)と考えれば良い。
【0062】本正(高)電圧スイッチ回路22は、図4に
示す構成を有する正(高)電圧レベルシフタ回路24,2
6と、この正(高)電圧レベルシフタ回路24,26の出
力信号がゲートに入力されるP‐MOS電界効果トラン
ジスタ(以下、単にMOSトランジスタと言う)25,2
7と、ドレインがP‐MOSトランジスタ25,27の
ドレインに接続されると共に、ソースは基準電圧Vssに
接続されたN‐MOSトランジスタ28によって構成さ
れている。そして、正(高)電圧Vppは、P‐MOSトラ
ンジスタ25のソースに入力されると共に、正(高)電圧
レベルシフタ回路24への正電圧となる。また、正(高)
電圧Vhhは、P‐MOSトランジスタ27のソースに入
力されると共に、正(高)電圧レベルシフタ回路26への
正電圧となる。P‐MOSトランジスタ25のドレイン
とP‐MOSトランジスタ27のドレインとN‐MOS
トランジスタ28のドレインとは共通に接続されて出力
端子OUTとなる。
【0063】上記正(高)電圧レベルシフタ回路24,2
6の入力端子IN1,IN2及びN‐MOSトランジスタ28
のゲートは、高電圧制御ロジック回路29の出力端子O
1,O2,O3に接続されている。そして、高電圧制御ロジ
ック回路29は、以下のようにして出力端子OUTの出力
レベルを制御する。
【0064】すなわち、例えば、上記出力端子O1から
の制御信号がVccレベルであり、出力端子O2,O3から
の制御信号がVssレベルである場合には、正(高)電圧レ
ベルシフタ回路24の出力はVppレベルとなり、P‐M
OSトランジスタ25はオフする。一方、正(高)電圧レ
ベルシフタ回路26の出力はVssレベルとなり、P‐M
OSトランジスタ27はオンする。さらには、N‐MO
Sトランジスタ28はオフする。そのために、出力端子
OUTからはVhhレベルの信号が出力される。
【0065】同様にして、上記出力端子O2からの制御
信号がVccレベルであり、出力端子O1,O3からの制御
信号がVssレベルである場合には、出力端子OUTからは
Vppレベルの信号が出力される。さらに、出力端子O1,
O2,O3からの制御信号がVccレベルである場合には、
P‐MOSトランジスタ25,27はオフし、N‐MO
Sトランジスタ28がオンするため、出力端子OUTから
はVssレベルの信号が出力されることになる。尚、上記
出力端子O1,O2からの制御信号がVccレベルであり、
出力端子O3からの制御信号がVssレベルである場合に
は、P‐MOSトランジスタ25,27およびN‐MO
Sトランジスタ28は総てオフするため、出力端子OUT
はハイインピーダンス状態となる。
【0066】次に、上記負電圧スイッチ回路23につい
て説明する。この負電圧スイッチ回路23は、入力端子
INにVccレベルの制御信号が入力されると出力端子OUT
からVssレベルの信号を出力する一方、入力端子INにV
ssレベルの制御信号が入力されると出力端子OUTから負
電圧(Vneg)レベルの信号を出力するものであり、図5
に示す構成を有している。尚、この負電圧スイッチ回路
23に関する構成と動作との詳細な説明は、上述した従
来技術において、「負電圧レベルシフタ回路」として行っ
ているので、ここでは省略する。
【0067】最後に、図1に従って、上記電圧スイッチ
回路21の構成について説明する。この電圧スイッチ回
路21は、電圧ラッチ型のセンスアンプ回路30と、こ
のセンスアンプ回路30の出力段(ノードG)と負電圧ス
イッチ回路23の出力段とに接続された容量素子C1
と、入力信号がゲートに入力されると共にドレイン(ソ
ース)がセンスアンプ回路30のノードHに接続された
N‐MOSトランジスタ31と、N‐MOSトランジス
タ31のソース(ドレイン)と負電圧スイッチ回路23の
出力段とに接続された容量素子C2から構成されてい
る。尚、容量素子C1,C2の容量は、C1≪C2に設定さ
れているものとする。
【0068】上記センスアンプ回路30は、2個のP‐
MOSトランジスタ32,33と、2個のN‐MOSト
ランジスタ34,35とで構成され、P‐MOSトラン
ジスタ32,33のソースは正(高)電圧スイッチ回路2
2の出力段に共通に接続されている。また、N‐MOS
トランジスタ34,35のソースは負電圧スイッチ回路
23の出力段に共通に接続されている。
【0069】さらに、上記P‐MOSトランジスタ32
のドレインとN‐MOSトランジスタ34のドレインと
は互いに接続され、さらにP‐MOSトランジスタ33
のゲートとN‐MOSトランジスタ35のゲートとも接
続されて、ノードHを形成している。同様に、P‐MO
Sトランジスタ33のドレインとN‐MOSトランジス
タ35のドレインとは互いに接続され、さらにP‐MO
Sトランジスタ32のゲートとN‐MOSトランジスタ
34のゲートとも接続されて、ノードGを形成してい
る。
【0070】上記構成を有する電圧スイッチ回路21
は、以下のように動作する。初期状態として、正(高)電
圧スイッチ回路22および負電圧スイッチ回路23を基
準電圧Vssレベルが出力されるように設定する。すなわ
ち、図2において説明したように、正(高)電圧スイッチ
回路22内の高電圧制御ロジック回路29における出力
端子O1,O2,O3からの制御信号を全てVccレベルにす
る。一方、負電圧スイッチ回路23の入力端子INにVcc
レベルの制御信号を入力するのである。そして、電圧ス
イッチ回路21の出力端子OUTから正の高電圧Vppを出
力させる場合、つまり、表1に示すように不揮発性半導
体記憶装置のメモリセルに書き込みを行う場合には以下
のようにする。
【0071】先ず、上記電圧スイッチ回路21の入力端
子INへの入力信号のレベルを「H」にしてN‐MOSトラ
ンジスタ31をオンし、ノードHにN‐MOSトランジ
スタ31を介して容量素子C2を作用させる。そうした
後に、正(高)電圧スイッチ回路22内の高電圧制御ロジ
ック回路29における出力端子O2からの制御信号をVc
cレベルにし、出力端子O1,O3からの制御信号をVssレ
ベルにすることによって、正(高)電圧スイッチ回路22
からVppレベルの信号を出力させる。一方、負電圧スイ
ッチ回路23からの出力信号はVssレベルを維持させ
る。
【0072】この場合、上記電圧ラッチ型のセンスアン
プ回路30におけるMOSトランジスタ32,33,3
4,35に過渡的に電流が流れてノードG,Hの電位が略
(Vpp−Vss)/2に立ち上るのであるが、その際に、ノ
ードG,Hに作用している容量素子C1,C2の容量値はC
1≪C2と設定されており、容量素子C1,C2の一端の電
位はVssレベルとなっているために、ノードHの電位の
立ち上りはノードGの電位の立ち上りに比較して十分に
遅くなる。したがって、結果的に、N‐MOSトランジ
スタ34およびP‐MOSトランジスタ33がオンする
一方、P‐MOSトランジスタ32およびN‐MOSト
ランジスタ35がオフする。こうして、ノードHのVss
レベルが確定し、出力端子OUTの出力レベルはVppレベ
ルでラッチが掛って確定することになる。
【0073】また、上記電圧スイッチ回路21の出力端
子OUTから正の高電圧Vhhを出力させる場合、つまり、
表1に示すように不揮発性半導体記憶装置のメモリセル
から読み出しを行う場合には、以下のようにする。すな
わち、正(高)電圧スイッチ回路22内の高電圧制御ロジ
ック回路29における出力端子O1からの制御信号をVc
cレベルにし、出力端子O2,O3からの制御信号がVssレ
ベルにすることによって、正(高)電圧スイッチ回路22
からVhhレベルの信号を出力させる。一方、負電圧スイ
ッチ回路23からの出力信号はVssレベルを維持させ
る。そして、上述した正の高電圧Vppを出力させる場合
と同様な操作を行えばよい。
【0074】次に、上記電圧スイッチ回路21の出力端
子OUTから負電圧Vnegを出力させる場合、つまり、表1
に示すように不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの消
去を行う場合には、以下のようにする。
【0075】先ず、上述した正の高電圧Vppを出力させ
る場合と同様にして、初期状態にする。そして、電圧ス
イッチ回路21の入力端子INへの入力信号をのレベルを
「L」にしてN‐MOSトランジスタ31をオフにして、
ノードHから容量素子C2を切り離す。そうした後、負
電圧スイッチ回路23の入力端子INへの入力信号のレベ
ルをVccからVssに立ち下げて、負電圧スイッチ回路2
3にVnegレベルを出力させる。一方、正(高)電圧スイ
ッチ回路22からの出力信号はVssレベルを維持させ
る。
【0076】この場合、上記電圧ラッチ型のセンスアン
プ回路30におけるノードGのみに容量素子C1が作用
しており、容量素子C1の一端はVnegレベルになってい
るため、ノードGの電位は容量素子C1を介して瞬時に
立ち下がり、ノードHの電位よりも十分早く電位が低く
なる。したがって、P‐MOSトランジスタ32がオン
する一方、N‐MOSトランジスタ34がオフする。引
き続いて、P‐MOSトランジスタ33がオフする一
方、N‐MOSトランジスタ35がオンする。こうし
て、ノードHのVssレベルが確定し、出力端子OUTの出
力レベルはVnegレベルでラッチが掛って確定すること
になる。
【0077】以上のごとく、本実施の形態における上記
電圧スイッチ回路21は、図2の構成を有する正(高)電
圧スイッチ回路22から切り換え出力される2種類の正
の高電圧Vpp,Vhhと、図5の構成を有する負電圧スイ
ッチ回路23から出力される負電圧Vnegとから、入力
端子INに入力される制御信号に応じて選択して出力する
ようになっている。したがって、図1に示すごとく、電
圧ラッチ型のセンスアンプ回路30と2つの容量素子C
1,容量素子C2との簡単な構成になっている。そのため
に、本電圧スイッチ回路21を用いて高電圧デコーダを
構成する場合には、図3に示すように、各入力端子IN-0
〜IN-nには、センスアンプ回路30と2つの容量素子C
1,容量素子C2とN‐MOSトランジスタ31とを接続
して、正(高)電圧スイッチ回路22および負電圧スイ
ッチ回路23からの出力を共通に入力すればよく、図1
2に示す従来の高電圧デコーダのごとく、各入力端子に
正(高)電圧レベルシフタ回路Aと負電圧レベルシフタ回
路Bとの2つのレベルシフタ回路を接続する必要がな
い。
【0078】このように、本実施の形態においては、高
電圧デコーダの各入力信号IN毎に接続する電圧スイッチ
回路21を簡単な回路で構成することができ、回路面積
を従来の高電圧デコーダに比して大幅に小さくすること
ができ、消費電力も削減することができる。すなわち、
本実施の形態によれば、チップ面積の増大を抑えつつ正
および負の高電圧を同一ノードに転送することが可能な
電圧スイッチ回路およびそれを用いた高電圧デコーダ回
路を構成することができるのである。
【0079】<第2実施の形態>上記第1実施の形態に
おいては、上記電圧スイッチ回路21に付加された容量
素子C1,C2の容量によっては、出力電圧の立ち上り時
間が遅くなることが考えられる。本実施の形態において
はこの点を改良するものである。
【0080】図6は、本実施の形態における電圧スイッ
チ回路41の回路図である。図6において、センスアン
プ回路42,N‐MOSトランジスタ43,正(高)電圧ス
イッチ回路44,負電圧スイッチ回路45,容量素子C11
および容量素子C12は、図1に示す電圧スイッチ回路2
1におけるセンスアンプ回路30,N‐MOSトランジ
スタ31,正(高)電圧スイッチ回路22,負電圧スイッチ
回路23,容量素子C1および容量素子C2と同じ構成を
有している。また、上記センスアンプ回路42における
ノードIと容量素子C11との間には、N‐MOSトラン
ジスタ46を介在させ、N‐MOSトランジスタ46の
ゲートには入力信号をインバータ回路47によって反転
した信号を入力するようにしている。
【0081】以上の構成において、出力端子OUTに正の
高電圧Vppあるいは正の高電圧Vhhを出力させる場合に
は、上記第1実施の形態の場合と同様に、入力端子INへ
の入力信号のレベルを「H」にして入力側のN‐MOSト
ランジスタ43をオンするのであるが、その際に出力側
のN‐MOSトランジスタ46はオフするために容量素
子C11はノードIから切り離される。上記第1実施の形
態において述べたように、容量素子C11,C12の容量は
C11≪C12と設定されている。しかしながら、容量素子
C11がノードIから切り離され、容量は寄生容量のみと
なるため非常に値が小さくなる。したがって、それに伴
って、容量素子C12も小さい値で良くなり、その結果、
電圧スイッチ回路41の出力信号の立ち上り特性を急峻
にすることができるのである。
【0082】尚、上記電圧スイッチ回路41の出力端子
OUTに負電圧を出力させる場合は、上記第1実施の形態
の場合と同様に、入力端子INへの入力信号のレベルを
「L」にする。したがって、インバータ回路47で反転さ
れた信号によってN‐MOSトランジスタ46はオン
し、上記第1実施の形態の場合と同様に動作することが
できるのである。この場合には、第1実施の形態で述べ
たように、出力端子OUTの電位は容量素子C11を介して
瞬時に立ち下がるため、立ち下り特性には問題はないの
である。
【0083】<第3実施の形態>出力端子に接続された
大きな寄生容量持つ複数の回路や配線等を駆動するよう
な電圧スイッチ回路である場合には、出力側に容量素子
を付加せずに上記複数の回路や配線等の寄生容量で代用
することが可能である。本実施の形態は、このような電
圧スイッチ回路に関する。
【0084】図7は、本実施の形態における電圧スイッ
チ回路51の回路図である。図7において、センスアン
プ回路52,N‐MOSトランジスタ53,正(高)電圧ス
イッチ回路54,負電圧スイッチ回路55および容量素
子C22は、図1に示す電圧スイッチ回路21におけるセ
ンスアンプ回路30,N‐MOSトランジスタ31,正
(高)電圧スイッチ回路22,負電圧スイッチ回路23お
よび容量素子C2と同じ構成を有している。尚、本電圧
スイッチ回路51における入力側の容量素子C22の容量
値は、出力側の寄生容量値より充分(2倍以上)大きくす
ることが望ましい。
【0085】本電圧スイッチ回路51を用いて上記高電
圧デコーダ回路を構成することによって、高電圧デコー
ダ回路の構成をより簡単にすることができ、回路面積も
小さくできるのである。
【0086】<第4実施の形態>図3に示す高電圧デコ
ーダ回路は、動作初期状態において、電圧ラッチ型のセ
ンスアンプ回路21が充分初期化されない場合も考えら
れる。本実施の形態は、充分に初期化できる高電圧デコ
ーダ回路に関する。
【0087】図8は、本実施の形態における高電圧デコ
ーダ回路の回路図である。図8において、電圧スイッチ
回路61,正(高)電圧スイッチ回路62および負電圧ス
イッチ回路63は、図3に示す上記第1実施の形態の高
電圧デコーダ回路における電圧スイッチ回路21,正
(高)電圧スイッチ回路22および負電圧スイッチ回路2
3と同じ構成を有している。本実施の形態における高電
圧デコーダ回路は、確実に初期化するためのリセット回
路64を有している。以下、リセット回路64について
説明する。
【0088】インバータ回路65の出力端子にはP‐M
OSトランジスタ66のソースが接続されており、さら
に図5に示す構成を有する負電圧レベルシフタ回路67
の入力端子に接続されている。また、P‐MOSトラン
ジスタ66のドレインにはN‐MOSトランジスタ68
のドレインが接続されており、ノードKを構成してい
る。また、負電圧レベルシフタ回路67の出力端子はN
‐MOSトランジスタ68のソースに接続されている。
インバータ回路65の入力段とP‐MOSトランジスタ
66およびN‐MOSトランジスタ68のゲートとに
は、リセット回路64の入力端子INが接続されて、リセ
ット信号RSTBが入力される。
【0089】さらに、各電圧スイッチ回路61の出力側
のノードL0〜Lnの各々にはN‐MOSトランジスタ6
9-0〜69-nの一方の端子が接続され、各N‐MOSト
ランジスタ69-0〜69-nの他方の端子は基準電圧Vss
に接続されている。尚、この場合、上記他方の端子には
他の電圧値を印加しても一向に構わない。しかしなが
ら、基準Vssが最も安定した電源であり、基準電圧Vss
を印加することが望ましい。さらに、N‐MOSトラン
ジスタ69-0〜69-nのゲートは、共通にノードKに接
続されている。
【0090】上記構成を有する高電圧デコーダ回路にお
けるリセット回路64は、リセット信号RSTBがVssレベ
ルの場合にリセットが掛るようになっており、以下のよ
うに動作する。リセット信号RSTBのレベルがVccレベル
である場合には、インバータ回路65の出力はVssレベ
ルとなる。また、負電圧レベルシフタ回路67の出力
は、図5において説明したように、入力端子にインバー
タ回路65からのVssレベルの信号が入力されるために
Vnegレベルとなる。その結果、P‐MOSトランジス
タ66はオフし、N‐MOSトランジスタ68はオンし
て、ノードKのレベルはVnegレベルとなる。したがっ
て、電圧リセット用のN‐MOSトランジスタ69-0〜
69-nはオフし、各電圧スイッチ回路61からの出力が
そのまま出力端子OUT-O〜OUT-nから出力されることにな
る。
【0091】一方、上記リセット信号RSTBのレベルがV
ssレベルである場合には、インバータ回路65の出力は
Vccレベルとなる。また、負電圧レベルシフタ回路67
の出力は、入力端子にインバータ回路65からのVccレ
ベルの信号が入力されるためにVssレベルとなる。その
結果、P‐MOSトランジスタ66はオンし、N‐MO
Sトランジスタ68はオフして、ノードKのレベルはV
ccレベルとなる。したがって、電圧リセット用のN‐M
OSトランジスタ69-0〜69-nはオンし、各電圧スイ
ッチ回路61における出力側のノードL0〜Lnのレベル
が強制的に基準電圧Vssレベルに設定されて、初期化が
行われるのである。
【0092】上述したように、本実施の形態における高
電圧デコーダ回路には、リセット回路64を設けてい
る。そして、リセット回路64には、各電圧スイッチ回
路61の出力端子OUT-O〜OUT-nを基準電圧Vssに切り換
え接続するN‐MOSトランジスタ69-0〜69-nを設
け、リセット信号RSTBのレベルがVssレベルの場合にN
‐MOSトランジスタ69-0〜69-nをオンするように
している。したがって、動作初期状態において、リセッ
ト信号RSTBをVssレベルにすることによって、各電圧ス
イッチ回路61における出力側のノードL0〜Lnのレベ
ルを確実に基準電圧Vssレベルに初期化できるのであ
る。
【0093】<第5実施の形態>図8に示す高電圧デコ
ーダ回路におけるリセット回路64では、出力側のみを
初期化するものである。したがって、各電圧スイッチ回
路61を構成する電圧ラッチ型のセンスアンプ回路の特
性バラツキ等によって、入力側と出力側との電位が異な
ったり、各トランジスタの閾値電圧が異なったりした場
合には、動作初期状態において、上記センスアンプ回路
の出力側を初期化しても、入力側と出力側との特性バラ
ツキによって出力側が誤動作する場合も考えられる。本
実施の形態は、上述の問題点を解決して高電圧デコーダ
回路の初期化をさらに確実に行うものである。
【0094】図9は、本実施の形態における高電圧デコ
ーダ回路の回路図である。図9において、電圧スイッチ
回路71,正(高)電圧スイッチ回路72,負電圧スイッチ
回路73,インバータ回路75,P‐MOSトランジスタ
76,負電圧レベルシフタ回路77,N‐MOSトランジ
スタ78およびN‐MOSトランジスタ79-0〜79-n
は、図8に示す上記第4実施の形態の高電圧デコーダ回
路における電圧スイッチ回路61,正(高)電圧スイッチ
回路62,負電圧スイッチ回路63,インバータ回路6
5,P‐MOSトランジスタ66,負電圧レベルシフタ回
路67,N‐MOSトランジスタ68およびN‐MOS
トランジスタ69-0〜69-nと同じ構成を有している。
【0095】本実施の形態においては、上記各電圧スイ
ッチ回路71を構成するセンスアンプ回路の入力側であ
るノードM0〜Mnと出力側であるノードN0〜NnとをN
‐MOSトランジスタ80-0〜80-nで接続し、各N‐
MOSトランジスタ80-0〜80-nのゲートには、P‐
MOSトランジスタ76のドレインとN‐MOSトラン
ジスタ78のドレインとが接続されて成るノードQを接
続している。
【0096】以上の構成によって、リセット信号RSTBの
レベルがVssレベルの場合には、N‐MOSトランジス
タ79-0〜79-nがオンすると同時に、N‐MOSトラ
ンジスタ80-0〜80-nもオンする。したがって、各電
圧スイッチ回路71における出力側のノードN0〜Nnの
レベルが強制的に基準電圧Vssレベルに設定される。そ
れと同時に、センスアンプ回路の入力側であるノードM
0〜Mnと出力側であるノードN0〜Nnとが強制的に短絡
されて同電位(基準電圧Vss)になる。
【0097】また、リセットを掛けない場合には、上記
リセット信号RSTBのレベルがVccとなり、N‐MOSト
ランジスタ79-0〜79-nおよびN‐MOSトランジス
タ80-0〜80-nはオフする。したがって、各電圧スイ
ッチ回路71からの出力がそのまま出力端子OUT-O〜OUT
-nから出力される。
【0098】尚、上記初期化時におけるノードM0〜Mn
とノードN0〜Nnとの電位は基準電圧Vssに限定される
ものではない、しかしながら、基準電圧Vssが最も安定
した電圧であり、破実に初期化を果たすためには基準電
圧Vssに設定することが望ましい。
【0099】以上、説明したように、上記各実施の形態
における高電圧デコーダ回路においては、各入力端子IN
には、上記センスアンプ回路30,42,52と容量素子
C1・C2,C11・C12,C22とN‐MOSトランジスタ3
1,43・46,53とで構成される電圧スイッチ回路2
1,41,51を接続して、正(高)電圧スイッチ回路2
2,44,54および負電圧スイッチ回路23,45,55
からの出力を共通に入力している。したがって、回路構
成が簡単でチップ面積が小さい電圧スイッチ回路21,
41,51を用いることによって、チップ面積が小さ
く、且つ、消費電力の少ない高電圧デコーダ回路を実現
することができる。
【0100】さらに、図10に示すような不揮発性半導
体記憶装置のレイアウト設計において、メモリセルアレ
イ91の各ワード線WLに接続されるワードデコーダ9
4において、面積の大きい高電圧デコーダ回路96内の
電圧スイッチ回路として上記各実施の形態による電圧ス
イッチ回路21,41,51を用いることによって、ワー
ドデコーダ94を小さくできる。したがって、高集積化
に伴ってメモリセルMCが縮小化されても、メモリセル
アレイ91周辺の配置設計が容易になり、不揮発性半導
体記憶装置のレイアウト設計の容易化およびチップ面積
の縮小を実現できるのである。
【0101】尚、上述の説明においては、正(高)電圧ス
イッチ回路22,44,54をVpp,Vhhの2種類の電圧
値を選択して出力するようにしているが、選択可能な電
圧値数は増減しても一向に構わない。また、負電圧スイ
ッチ回路23,45,55は1種類の負電圧値のみを出力
するようにしているが、複数の負電圧値を選択して出力
するようにしても構わない。その場合の負電圧スイッチ
回路は、図2に示す正(高)電圧スイッチ回路22におけ
る正(高)電圧レベルシフタ回路24,26を図5に示す
負電圧レベル回路(負電圧スイッチ回路)23に置換え、
P‐MOSトランジスタ25,27をN‐MOSトラン
ジスタに置換える等によって、容易に実現可能である。
こうすることによって、例えば、メモリセルの書き込
み,消去,読み出しに各種電圧レベルの制御信号を必要と
するフラッシュメモリやEPROM等の不揮発性半導体
記憶装置への適用に有効となる。
【0102】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
電圧スイッチ回路は、入力信号に応じて第1,第2電圧
の何れかを切り換え出力して出力状態を保持する第1出
力状態保持手段と、その出力状態の遷移時間を設定する
第1遷移時間設定手段と、上記入力信号に応じて上記第
1出力状態保持手段と第1遷移時間設定手段とを断続す
る第1スイッチ手段を備えたので、この第1スイッチ手
段で、上記入力信号に応じて上記第1遷移時間設定手段
と第1出力状態保持手段とを断続することによって、出
力部を有して上記第1出力状態保持手段とは逆の電圧を
出力する第2出力状態保持手段における出力状態の遷移
時間を上記第1出力状態保持手段よりも短時間に設定す
る第2遷移時間設定手段の作用によって、上記出力部か
ら上記第1,第2電圧の何れかを切り換え出力すること
ができる。
【0103】すなわち、この発明によれば、入力部に上
記第1電圧用の電圧レベルシフタ回路と上記第2電圧用
の電圧レベルシフタ回路との二つのレベルシフタ回路を
接続する必要がない。したがって、回路構成を簡単にし
てチップ面積を小さくできるのである。
【0104】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1出力状態保持手段および第2出力状態保持
手段を、第1導電型の二つの電界効果トランジスタと第
2導電型の二つの電界効果トランジスタとで成る電圧ラ
ッチ型のセンスアンプ回路で構成し、上記第1遷移時間
設定手段を第1容量素子で構成し、上記第2遷移時間設
定手段を上記第2ノードに接続された上記第1容量素子
よりも小さな電荷容量の第2容量素子で構成し、上記第
1電圧および第2電圧の切り換え出力を、上記センスア
ンプ回路の第1ノードと第1容量素子とを第1スイッチ
手段の制御端子への入力信号によって断続することによ
って行えば、上記第1電圧用のレベルシフタ回路と上記
第2電圧用の電圧レベルシフタとの二つの電圧レベルシ
フト回路を必要とはせず、簡単な回路構成で実現でき
る。
【0105】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記入力信号に応じて、上記第2遷移時間設定手段
と上記第2出力状態保持手段とを第1スイッチ手段とは
逆の動作で断続する第2スイッチ手段を備えれば、上記
第1スイッチ手段で上記第1遷移時間設定手段と第1出
力状態保持手段とを接続する際に、上記第2遷移時間設
定手段と第2出力状態保持手段とを切り離すことができ
る。したがって、上記第2出力状態保持手段による上記
出力の切り換えをより短時間に行うことができる。その
結果、上記第1遷移時間設定手段によって設定される上
記第1出力状態保持手段の遷移時間も更に短時間にする
ことができ、動作時間を短くできるのである。
【0106】また、上記第1の発明の上記電圧ラッチ型
のセンスアンプ回路で構成された電圧スイッチ回路は、
上記第2ノードと第2容量素子との間に介設された第6
トランジスタと、上記入力信号のレベルを反転して上記
第6トランジスタの制御端子に印加するインバータで構
成された第2スイッチ手段を備えれば、上記第5トラン
ジスタによって上記第1ノードと上記第1容量素子とを
接続する際に、第6トランジスタによって上記第2ノー
ドと第2容量素子とが切り離される。したがって、上記
第2ノードの容量が寄生容量のみの非常に小さな値とな
り、上記第1容量素子の容量値も小さい値にでき、出力
信号の立ち上り特性を急峻にすることが可能になる。
【0107】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1出力状態保持手段および第2出力状態保持
手段を、第1導電型の二つの電界効果トランジスタと第
2導電型の二つの電界効果トランジスタとで成る電圧ラ
ッチ型のセンスアンプ回路で構成し、上記第1遷移時間
設定手段を容量素子で構成し、上記第2遷移時間設定手
段を上記出力部に接続された回路の寄生容量で構成し、
上記第1スイッチ手段を制御端子で上記入力部と成す第
7トランジスタで構成すれば、回路構成を簡単にでき、
回路面積を小さくできる。
【0108】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1電圧を供給する第1電圧供給手段と、上記
第2電圧を供給する第2電圧供給手段と、上記第1電圧
供給手段及び第2電圧供給手段の少なくとも一方に設け
られた選択手段を備えれば、切り換え出力する電圧値の
数を多くできる。
【0109】また、上記第1の発明の電圧スイッチ回路
は、上記第1電圧供給手段からの第1電圧と第2電圧供
給手段からの第2電圧との何れにも基準電圧を含めて、
上記第1電圧供給手段と第2電圧供給手段とから上記基
準電圧を供給して上記第1出力状態保持手段と第2出力
状態保持手段とを初期化可能にすれば、上記第1出力状
態保持手段および第2出力状態保持手段の誤動作を防止
することができる。
【0110】また、第2の発明の高電圧デコード回路
は、上記第1の発明の電圧スイッチ回路を複数並列に配
列して、上記第1電圧および第2電圧の何れか一方を各
電圧スイッチ回路から切り換え出力するので、複数配列
される入力端子の夫々には、上記第1出力状態保持手段
と第2出力状態保持手段とから構成される一つの電圧ス
イッチ回路が接続されていればよく、上記第1電圧用の
電圧レベルシフタ回路および第2電圧用の電圧レベルシ
フタ回路の二つの電圧レベルシフタ回路を接続する必要
はない。したがって、チップ面積の増大を抑え、消費電
力の増大も押さえることができる。
【0111】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記並列に配列された複数の電圧スイッチ回路に
おける上記出力部に接続されて、制御信号に応じて上記
出力部の電位を所定の電位に設定して上記電圧スイッチ
回路を初期化するリセット手段を備えれば、上記出力部
の電位レベルを確実に初期化することができる。
【0112】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記各電圧スイッチ回路の
出力部と所定電圧の電源とに介設された複数の第8トラ
ンジスタと、上記各第8トランジスタの制御端子に共通
に上記制御信号に応じて上記第8トランジスタをオン・
オフ可能な2つのレベルの電圧を切り換え出力する第3
電圧供給手段で構成すれば、第3電圧供給手段からの出
力信号に応じて、上記出力部の電位レベルを確実に初期
化できる。
【0113】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記並列に配列された複数
の電圧スイッチ回路における上記出力部と入力部とに接
続されて、上記制御信号に応じて上記出力部と入力部と
を短絡する短絡手段を備えるように成せば、上記出力部
の電位を所定の電位に設定すると共に、上記出力部と入
力部とを短絡できる。したがって、動作初期状態におい
て、上記入力部と出力部との特性のバラツキに起因する
誤動作を防止できる。
【0114】また、上記第2の発明の高電圧デコード回
路は、上記リセット手段を、上記各電圧スイッチ回路に
おける上記出力部と入力部との間に介設されると共に、
制御端子に上記第3電圧供給手段が接続された複数の第
9トランジスタを備えて、上記第8トランジスタがオン
する際に上記第9トランジスタもオンするように成せ
ば、上記各電圧スイッチ回路の出力部の電位を所定電圧
に設定すると同時に、上記出力部と入力部とを短絡でき
る。したがって、動作初期状態において、上記入力部と
出力部との特性のバラツキに起因する誤動作を防止でき
る。
【0115】また、第3の発明の不揮発性半導体記憶装
置は、上記第2の発明の高電圧デコード回路を用いて構
成したので、ワードデコーダを構成する高電圧デコード
回路に用いられる電圧スイッチ回路は、電圧ラッチ型の
センスアンプ回路を用いた簡単な回路構成になってお
り、上記高電圧デコード回路はチップ面積が小さくなっ
ている。したがって、フラッシュメモリやEPROMの
ようなメモリセルのゲートに正・負の複数レベルの電圧
印加が必要となる不揮発性半導体記憶装置において、高
集積化に伴ってメモリセルが縮小化されても、メモリセ
ルアレイ周囲の配置設計が容易であり、レイアウト設計
を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の電圧スイッチ回路における回路図
である。
【図2】 図1に示す電圧スイッチ回路に用いられる正
(高)電圧スイッチ回路の回路図である。
【図3】 この発明の高電圧デコード回路の回路図であ
る。
【図4】 図2に示す正(高)電圧スイッチ回路に用いら
れる正(高)電圧レベルシフタ回路の回路図である。
【図5】 図1に示す電圧スイッチ回路に用いられる負
電圧スイッチ回路の回路図である。
【図6】 図1とは異なる電圧スイッチ回路の回路図で
ある。
【図7】 図1および図6とは異なる電圧スイッチ回路
の回路図である。
【図8】 図3とは異なる高電圧デコーダ回路の回路図
である。
【図9】 図3および図8とは異なる高電圧デコーダ回
路の回路図である。
【図10】 この発明の不揮発性半導体記憶装置として
のフラッシュメモリにおけるブロック図である。
【図11】 従来のレベルシフタ回路の回路図である。
【図12】 従来の高電圧デコード回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
1,3,7,9,25,27,32,33,66,76,P11,P1
2…P‐MOSトランジスタ、 2,6,8,47,65,75,inv11…インバータ回路、 4,5,10,11,28,31,34,35,43,46,5
3,68,69,78,79,80,N11,N12…N‐MOS
トランジスタ、 21,41,51,61,71…電圧スイッチ回路、 22,44,54,62,72…正(高)電圧スイッチ回路、 23,45,55,63,67,73,77…負電圧スイッチ
回路(負電圧レベルシフタ回路)、 24,26…正(高)電圧レベルシフタ回路、 29…高電圧制御ロジック回路、 30,42,52…センスアンプ回路、 64,74…リセット回路、 91…メモリセルアレイ、 92…コラムデコーダ、 93…消去回路、 94…ワードデコーダ、 95…デコーダ回路、 96…高電圧デコーダ回路、 97…ワード線ドライバ回路、 IN…入力端子、 OUT,O1〜O3…出力端子、 C1,C2,C11,C12,C22,C31,C32,C41,C42…容量素
子、 WL…ワード線、 MC…メモリセル、 BL…ビット線、 SL…共通配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AD02 AD03 AD09 AD10 AE00 5J055 AX12 AX44 AX47 BX03 BX18 CX00 DX13 DX14 DX22 DX72 DX83 EY10 EY21 EZ05 EZ20 EZ38 FX01 FX17 GX01 5J056 AA11 BB17 BB51 BB57 CC21 DD13 DD28 DD29 DD51 EE07 EE11 FF07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電圧と第2電圧とが入力されて、入
    力信号に応じて上記第1電圧および第2電圧の何れか一
    方を切り換え出力する電圧スイッチ回路において、 上記入力信号に応じて上記第1電圧および第2電圧の何
    れか一方を切り換え出力し、その出力状態を保持する第
    1出力状態保持手段と、 出力部を有すると共に、上記入力信号に応じて上記第1
    電圧および第2電圧のうち上記第1出力状態保持手段か
    らの出力とは反対の電圧を上記出力部から切り換え出力
    し、その出力状態を保持する第2出力状態保持手段と、 上記第1出力状態保持手段における出力状態の遷移時間
    を設定する第1遷移時間設定手段と、 上記第2出力状態保持手段における出力状態の遷移時間
    を、上記第1出力状態保持手段における遷移時間よりも
    短時間に設定する第2遷移時間設定手段と、 上記入力信号の入力部を有すると共に、上記入力信号に
    応じて第1遷移時間設定手段と上記第1出力状態保持手
    段とを断続する第1スイッチ手段を備えたことを特徴と
    する電圧スイッチ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電圧スイッチ回路にお
    いて、 上記第1出力状態保持手段は、上記第1電圧がソースに
    入力される第1導電型の第1電界効果トランジスタと、
    この第1電界効果トランジスタのドレインにドレインが
    接続されて第1ノードを形成すると共に、ソースには上
    記第2電圧が入力される第2導電型の第2電界効果トラ
    ンジスタとで構成され、 上記第2出力状態保持手段は、上記第1電圧がソースに
    入力される上記第1導電型の第3電界効果トランジスタ
    と、この第3電界効果トランジスタのドレインにドレイ
    ンが接続されて上記出力部としての第2ノードを形成す
    ると共に、ソースには上記第2電圧が入力される上記第
    2導電型の第4電界効果トランジスタとで構成されて、
    上記第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジ
    スタとのゲートが上記第2ノードに接続される一方、上
    記第1ノードが上記第3電界効果トランジスタと上記第
    4電界効果トランジスタとのゲートに接続されており、 上記第1遷移時間設定手段は、一端が上記第2電界効果
    トランジスタのソースに接続された第1容量素子で構成
    され、 上記第2遷移時間設定手段は、上記第2ノードと上記第
    4電界効果トランジスタのソースとの間に介設されると
    共に、上記第1容量素子よりも小さな電荷容量を有する
    第2容量素子で構成され、 上記第1スイッチ手段は、上記第1ノードと上記第1容
    量素子の他端とに介設されて、制御端子を上記入力部と
    する第5トランジスタで構成されていることを特徴とす
    る電圧スイッチ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電圧スイッチ回路にお
    いて、 上記入力信号に応じて、上記第2遷移時間設定手段と上
    記第2出力状態保持手段とを第1スイッチ手段とは逆の
    動作で断続する第2スイッチ手段を備えたことを特徴と
    する電圧スイッチ回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の電圧スイッチ回路にお
    いて、 上記第2ノードと第2容量素子との間に介設された第6
    トランジスタと、 上記入力信号のレベルを反転して上記第6トランジスタ
    の制御端子に入力するインバータで構成された第2スイ
    ッチ手段を備えたことを特徴とする電圧スイッチ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電圧スイッチ回路にお
    いて、 上記第1出力状態保持手段は、上記第1電圧がソースに
    入力される第1導電型の第1電界効果トランジスタと、
    この第1電界効果トランジスタのドレインにドレインが
    接続されて第1ノードを形成すると共に、ソースには上
    記第2電圧が入力される第2導電型の第2電界効果トラ
    ンジスタとで構成され、 上記第2出力状態保持手段は、上記第1電圧がソースに
    入力される上記第1導電型の第3電界効果トランジスタ
    と、この第3電界効果トランジスタのドレインにドレイ
    ンが接続されて上記出力部としての第2ノードを形成す
    ると共に、ソースには上記第2電圧が入力される上記第
    2導電型の第4電界効果トランジスタとで構成されて、
    上記第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジ
    スタとのゲートが上記第2ノードに接続される一方、上
    記第1ノードが上記第3電界効果トランジスタと上記第
    4電界効果トランジスタとのゲートに接続されており、 上記第1遷移時間設定手段は、一端が上記第2電界効果
    トランジスタのソースに接続された容量素子で構成さ
    れ、 上記第2遷移時間設定手段は、上記出力部に接続された
    回路の寄生容量で構成され、 上記第1スイッチ手段は、上記第1ノードと上記容量素
    子の他端とに介設されて、制御端子を上記入力部とする
    第7トランジスタで構成されていることを特徴とする電
    圧スイッチ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
    載の電圧スイッチ回路において、 上記第1電圧を供給する第1電圧供給手段と、 上記第2電圧を供給する第2電圧供給手段と、 上記第1電圧供給手段及び第2電圧供給手段の少なくと
    も一方に設けられて、上記供給する電圧を複数の異なる
    電圧から切り換え選択する選択手段を備えたことを特徴
    とする電圧スイッチ回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電圧スイッチ回路にお
    いて、 上記第1電圧供給手段からの第1電圧と第2電圧供給手
    段からの第2電圧との何れにも基準電圧が含まれてお
    り、 上記第1電圧供給手段と第2電圧供給手段とから上記基
    準電圧を供給することによって、上記第1出力状態保持
    手段と第2出力状態保持手段とを初期化可能になってい
    ることを特徴とする電圧スイッチ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか―つに記
    載の電圧スイッチ回路を複数並列に配列して、上記第1
    電圧および第2電圧の何れか一方を各電圧スイッチ回路
    から切り換え出力することを特徴とする高電圧デコード
    回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高電圧デコード回路に
    おいて、 上記並列に配列された複数の電圧スイッチ回路における
    上記出力部に接続されて、制御信号に応じて上記出力部
    の電位を所定の電位に設定して、上記電圧スイッチ回路
    を初期化するリセット手段を備えたことを特徴とする高
    電圧デコーダ回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の高電圧デコード回路
    において、 上記リセット手段は、 上記各電圧スイッチ回路の出力部と所定電圧の電源とに
    介設された複数の第8トランジスタと、 上記各第8トランジスタの制御端子に共通に接続され
    て、上記制御信号に応じて上記第8トランジスタをオン
    ・オフ可能な2つのレベルの電圧を切り換え出力する第
    3電圧供給手段で構成されていることを特徴とする高電
    圧デコード回路。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の高電圧デコード回路
    において、 上記リセット手段は、上記並列に配列された複数の電圧
    スイッチ回路における上記出力部と入力部とに接続され
    て、上記制御信号に応じて上記出力部と入力部とを短絡
    する短絡手段を備えていることを特徴とする高電圧デコ
    ーダ回路。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の高電圧デコード回
    路において、 上記リセット手段は、 上記各電圧スイッチ回路における上記出力部と入力部と
    の間に介設されると共に、制御端子に上記第3電圧供給
    手段が接続された複数の第9トランジスタを備えて、 上記第8トランジスタがオンする際に上記第9トランジ
    スタもオンするようになっていることを特徴とする高電
    圧デコード回路。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至請求項12の何れか一つ
    に記載の高電圧デコード回路を用いて構成されたことを
    特微とする不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7132855B2 (en) 2004-10-30 2006-11-07 Hynix Semiconductor Inc. Level shift circuit for use in semiconductor device
JP2011087292A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Samsung Electronics Co Ltd ネガティブレベルシフタ
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CN103647546A (zh) * 2013-12-10 2014-03-19 惠州天能源科技有限公司 单极性pwm控制的自举驱动电路及应用该电路的逆变器
WO2023115888A1 (zh) * 2021-12-22 2023-06-29 无锡中微亿芯有限公司 Flash型fpga的基于逻辑工艺的电平转换电路

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