JP3772774B2 - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体記憶装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
強誘電体記憶装置として、各セルにトランジスタ及びキャパシタ(強誘電体)を一つずつ配置した1T/1Cセル、あるいは、その各セル毎にさらにリファレンスセルを配置した2T/2Cセルを有するアクティブ型強誘電体メモリが知られている。
【0003】
しかし、このアクティブ型強誘電体記憶装置は、メモリセルが1個の素子から構成される他の不揮発性記憶装置として知られるフラッシュメモリ、EEPROMなどと比較して、メモリ面積が大きくなり、大容量化できない。
【0004】
各メモリセルを1個の強誘電体キャパシタとした強誘電体記憶装置として、特開平9−116107に開示されたものがある。
【0005】
しかし、各メモリセルを1個の強誘電体キャパシタとした強誘電体記憶装置では、消費電力の低減、高速駆動化、電源投入時または電源遮断時の問題など、実用化する上で解決すべき課題が残っており、本発明はそれらを解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る強誘電体記憶装置は、互いに平行に配設された複数のワード線と、前記複数のワード線と交差して、互いに平行に配設された複数のビット線と、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各交点に配置された複数の強誘電体メモリセルと、前記複数のワード線を駆動するワード線駆動部と、前記複数のビット線を駆動するビット線駆動部と、前記ワード線駆動部及び前記ビット線駆動部に複数種の駆動電圧を供給する電源回路と、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の端部に接続され、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の全てをショートさせるショート回路とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、複数のワード線と複数のビット線との各交点に形成される複数の強誘電体キャパシタを、データ書込み、データ読み出しまたはデータ再書込みの後に、複数のワード線及び複数のビット線の各電極を同電位とするイコライズ動作が必要である。このイコライズ動作を、ショート回路を用いて実施することで、複数のワード線及び複数のビット線の電荷の充放電を利用してイコライズ動作が可能となり、消費電力が低減する。また、複数のワード線及び複数のビット線の電荷の充放電を利用して、複数のワード線及び複数のビット線を、次の動作モードに備えてプリチャージできるという効果も奏することができる。
【0008】
ここで、前記複数の強誘電体メモリセルが配列されたメモリセルアレイが複数のブロックに分割され、前記複数のブロックの各々に、前記ワード線駆動部、前記ビット線駆動部及び前記ショート回路をそれぞれ配置しても良い。
【0009】
なお、このショート動作は、比較的高速化が求められないデータ書込み後に実施するものでも良い。また、電源投入時または電源遮断時に複数のワード線及び複数のビット線をショートさせれば、電源投入時のワード線・ビット線ドライバまたは電源回路内のトランジスタの不定に起因して、強誘電体キャパシタに不測の電圧が印加されることを防止できる。
【0010】
ショート回路は、複数のワード線及び複数のビット線の端部(一端または両端)に直接接続することができる。こうすると、メモリセルアレイとショート回路との間に、ワード線・ビット線ドライバあるいは電源回路内のトランジスタが介在せず、ショート動作にあたって、ノイズの悪影響、あるいはトランジスタ不定による不測の事態の悪影響を受けることが無くなり、安定したショート動作を確保できる。また、ショート経路の全長が短く、接続負荷容量が少なくなるため、ショート動作が高速化される。
【0011】
ショート動作を実施する前に、動作モード時に選択されたワード線及びビット線の電位を、非選択のワード線またはビット線の電位に近づけるように、ワード線・ビット線ドライバによりプリドライブすることができる。選択ワード線及び選択ビット線は、非選択ワード線及び非選択ビット線に比べて本数が少なく、それらに接続される負荷容量も少ないので、充放電速度が比較的速い。充放電速度の異なるワード線、ビット線を一括ショートすると、電荷移動の挙動が予測しえず不測の事態が生ずることもある。そこで、ショート動作の前に、充放電速度の速い選択ワード線及び選択ビット線をプリドライブして、充放電の遅い非選択ワード線または非選択ビット線の電位に近づけている。
【0012】
電源投入時には、その電源投入直後の電源電位の上昇途中から所定期間、複数のショートスイッチをオンさせると良い。電源遮断時には、電源遮断後の時期に至るまでの所定期間、複数のショートスイッチをオンさせると良い。こうすると、ワード線・ビット線ドライバまたは電源回路内のトランジスタが不定とっている間に、ワード線及びビット線をイコライズして、強誘電体キャパシタに不測の電圧が印加されることを防止できる。
【0013】
電源投入時及び電源遮断時の双方でショート動作を実現するには、複数のワード線及び複数のビット線の各々と共通ショート線との間に接続された複数の第1のショートスイッチを設け、その複数の第1のショートスイッチとそれぞれ並列に複数の第2のショートスイッチを設けると良い。電源投入時には第1の制御信号により複数の第1のショートスイッチをオンさせ、電源遮断時には第2の制御信号により複数の第2のショートスイッチをオンさせれば良い。
【0014】
上述のショート動作は、共通ショート線を接地して、複数のワード線及び複数のビット線を接地電位にイコライズするものであっても良い。こうすると、特に電源投入時または電源遮断時のショート動作によりワード線及びビット線を接地させることで、残留電荷がないためより安定したイコライズ効果を発揮できる。
【0015】
また、本発明は複数のワード線及び複数のビット線の各交点に形成される複数の強誘電体メモリセルの各々が強誘電体キャパシタのみで構成される、クロスポイント型またはパッシブ型の強誘電体記憶装置にて好適に実施できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0017】
<第1実施形態>
(構成説明)
図1は、本発明の第1実施形態に係る強誘電体記憶装置であるFeRAMのブロック図であり、図2はそのメモリアレイを模式的に示す斜視図である。図2に示すように、メモリセルアレイ10は、強誘電体薄膜12と、強誘電体薄膜12の一方の面に配列された複数のワード線14と、強誘電体薄膜12の他方の面に配列された複数のビット線16とを有する。
【0018】
上記の構造により、複数のワード線14及び複数のビット線16の各交点(クロスポイント)には、図1に示すように強誘電体メモリセル18がそれぞれ形成される。このような構造から、図2に示すメモリは、クロスポイントFeRAMあるいはパッシブ型FeRAMと称されている。よって、図2に示すメモリは、各セルにトランジスタ及びキャパシタ(強誘電体)を一つずつ配置した1T/1Cセル、あるいは、その各セル毎にさらにリファレンスセルを配置した2T/2Cセルを有するアクティブ型メモリとは異なる。
【0019】
本実施形態のFeRAMは、メモリセルアレイ10内にトランジスタを要しないので、高集積化が可能であり、また、図2の構造を多段に積層することが可能である。また、CMOSロジックが搭載される駆動回路基板は、図2の構造の例えば下方に配置できる。
【0020】
本実施形態に用いられる強誘電体は、SBT(ストロンチウム−ビスマス−タンタリュウム)、PZT(リード−ジルコニウム−タイタニウム)、BLT(ビスマス−ランタンニウム−タイタニウム)またはこれらの酸化物である無機材料を好適に用いることができるが、他の無機材料あるいは有機材料を用いても良い。
【0021】
本実施形態に用いられるワード線14及びビット線16を形成する電極材料は、耐酸化性が強く耐熱性が高い点で、プラチナ(Pt)、イリジウム(Ir)、イリジウムオキサイド(IrO2)、ストロンチウム−ルテニウムまたはその酸化物を好適に用いることができるが、他の導電材料であっても良い。
【0022】
このメモリセルアレイ10の駆動回路系として、複数のワード線14を駆動するワード線ドライバ20と、複数のビット線16を駆動するビット線ドライバ22と、ワード線及びビット線ドライバ10,22に複数種の駆動電圧(Vs,2Vs/3,Vs/3,0)を供給する電源回路24とが設けられている。ワード線ドライバ20は複数のワード線14の各々の一端(図1の左端)に接続され、ビット線ドライバ22は複数のビット線16の各々の一端(図1の上端)に接続されている。
【0023】
ワード線ドライバ20は、行方向アドレスデコーダを含み、アドレス選択された1本のワード線14と残りの非選択のワード線14とに、リード、ライトまたはリライトモードに応じた(ライト、リライト時には、さらに書き込むべきデータに応じた)電位を供給する。同様に、ビット線ドライバ22は、列方向アドレスデコーダを含み、アドレス選択された少なくとも1本のビット線16と残りの非選択のビット線14とに、リード、ライトまたはリライトモードに応じた(ライト、リライト時には、さらに書き込むべきデータに応じた)電位を供給する。
【0024】
本実施形態では、複数のワード線14及び複数のビット線16の全てをショートさせるショート回路30がさらに設けられている。このショート回路30は、複数のワード線14及び複数のビット線16の各々の他端部に接続されている。
【0025】
なお、強誘電体記憶装置の全てのワード線14及びビット線16の端部に一つのショート回路30を設けても良いし、メモリセルアレイ10を複数のブロックに分割し、その各ブロック毎にショート回路を設けても良い。このとき、ワード線ドライバ20及びビット線ドライバ22は、各ブロック毎に設けられる。
【0026】
図1に示すショート回路30は、共通ショート線32を有する。また、このショート回路30は、複数のワード線14及び複数のビット線16の各々の他端部と共通ショート線32との間に接続された複数のショートスイッチ34を有する。各ショートスイッチ34は例えばN型MOSトランジスタにて形成され、共通ゲート線36により同時にオン、オフされる。
【0027】
(動作説明)
次に、図1に示すFeRAMの動作について説明する。図3は、図1に示すメモリセル18の自発分極Pまたは分極電荷Q(分極Pの変化×キャパシタ面積)の電圧依存性が示すヒステリシス特性を表している。
【0028】
図3では例えば、ビット線16に対してワード線14の電位が高くなる方向をプラス(+)としている。ワード線14及びビット線電位が同電位(共に0Vである電源OFF時も含む)である時に、メモリセル18の印加電圧が0Vとなる。このときの強誘電体キャパシタは、2種の残留分極±Pr(図3のA点及びD点)をもつ。例えば、図3のD点の残留分極Prを“0”のメモリ状態、図3のA点の残留分極−Prを“1”のメモリ状態と定義して、2値の記憶状態を得ることができる。
【0029】
ここで、図3の点C及び点Fはそれぞれ、強誘電体メモリセル18の飽和分極点である。また、図3の点B及び点Eは、分極方向が反転する点である。この点Bまたは点Eのように、分極値を0とする電圧を抗電圧と称する。
【0030】
図3のヒステリシス特性によれば、データ“0”を書き込む時には、強誘電体メモリセル18に電圧Vsを印加し、図3の点Cに移行させた後に、強誘電体メモリセル18への印加電圧を0Vとして点Dに移行させれば良い。逆に、データ“1”を書き込む時には、強誘電体メモリセル18に電圧−Vsを印加し、図3の点Fに移行させた後に、強誘電体メモリセル18への印加電圧を0Vとして点Aに移行させれば良い。
【0031】
データの読み出しは、点Aまたは点Dの分極状態にある強誘電体メモリセル18に電圧+Vsを印加して行う。
【0032】
選択セル18aでの残留分極が、図3のA点、D点のいずれであっても、上述のリード動作によって図3のC点の分極状態となる。このとき、A点からC点に移行するとき(メモリ状態が“1”のリード時)には分極値が0となるB点を越えて分極方向が正から負に反転する。このため、ビット線16には図3に示す比較的大きな電荷量Q1に相当する比較的大きな電流が流れる。一方、D点からC点に移行するとき(メモリ状態が“0”のリード時)には、分極方向は変わらず分極量のみが変化する。よって、ビット線16には図3に示す比較的小さな電荷量Q2に相当する比較的小さな電流が流れる。よって、ビット線16に流れる電流を、図示しないリファレンス電流と比較することで、メモリ状態が“1”であるか“0”であるかを判定できる。
【0033】
次に、データの読み出しを例に挙げて、ワード線14及びビット線16に電位設定について説明する。この電位設定は、電源回路24から4種類の電位(Vs,2Vs/3,Vs/3,0)の供給を受けたワード線ドライバ20及びビット線ドライバ22によって実施される。なお、電位Vs,0が2種の選択電位となり、電位2Vs/3,Vs/3が2種の非選択電位となる。このデータ読み出し時には、ショート回路30の全てのショートスイッチ34はオフされている。
【0034】
図4には、一つの選択セル18aと、他の非選択セル18bが示されている。アドレス(2,2)に位置する選択セル18aに接続されたワード線14は電位Vs(ワード選択電位)に設定され、ビット線16は電位0(ビット選択電位)に設定されている。よって、選択セル18aにはVs−0=Vsのプラスの電界が印加される。このため、選択セル18aでの残留分極が、図3のA点、D点のいずれであっても、上述のリード動作によって図3のC点の分極状態となる。よって、選択セル18aに接続されたビット線16の電流を検出すれば、上述の通り、メモリ状態が“1”であるか“0”であるかを判定できる。
【0035】
なお、図3のC点の分極状態に設定することは、データ“0”の書き込み動作と同じである。よって、データ“0”を書き込むときにも、図4の通り電位設定すればよい。
【0036】
また、実際のデータリード動作は、一本のワード線14上の複数のメモリセル18に対して同時に実施され、8ビットまたは16ビットなどの一群のデータが同時に読み出される。
【0037】
このデータリード時には、図4に示す非選択セル18bに接続された全てのワード線14は電位Vs/3(ワード非選択電位)に、非選択セル18bに接続された全てのビット線16は電位2Vs/3(ビット非選択電位)に設定される。このとき、非選択セル18bへの印加電圧は±Vs/3となる。この結果、A点の分極状態であった非選択セル18bは、図3のH,I点のいずれかに移行する。A点からI点に移行しても、反転点Bを越えないため、記憶データが反転することはない。また、D点の分極状態であった非選択セル18bは、図3のG,J点のいずれかに移行する。この場合も、D点からG点に移行しても、反転点Eを越えないため、記憶データが反転することはない。
【0038】
(リード後のショート動作)
データリード動作後は、図3のC点の分極状態を元のA点またはD点に戻す必要があり、そのための工程の一つとしてショート動作が実施される。図5は、図1に示すショート回路30内の全てのショートスイッチ34をオンさせたショート状態の等価回路図である。このとき、ワード線14及びビット線16が各ドライバ20,22に接続された一端側はフローティング(FL)状態に設定される。
【0039】
全てのワード線14及びビット線16をショートさせると、電位の高い方から低い方に電荷が移動し、ついには全てのワード線14及びビット線16の電位が同一となるイコライズ動作が行われることになる。このとき、全てのワード線14及びビット線16内での内部電荷の移動によりイコライズされるので、消費電力は発生しない。
【0040】
このショート動作により、選択ビット18aへの印加電圧が0Vとなるため、図3のC点の分極状態がD点の分極状態に移行することになる。よって、リード動作前にD点の分極状態であった選択セル18aを、元のD点の分極状態に復帰させることができる。また、図3のG,H,I,J点のいずれかの分極状態にあった非選択セル18bへの印加電圧も0となるので、リード動作前のA点またはD点の分極状態に復帰される。
【0041】
一方、元々A点の分極状態にあった選択セル18aは、リード動作によってC点に移行した後、本ショート動作によってD点に移行する。この後のリライト動作及びその後のショート動作によって、D点からE,F点を経由してA点に戻されることになる。
【0042】
(リライト動作)
図6は、元々A点の分極状態にあった選択セル18aを、図4のリード動作及び図5のショート動作後にリライトする動作を示している。このリライト時には、図1のショート回路30中の全てのショートスイッチ34はオフされている。図6では、図4のリード時とは逆に、選択セル18a(リード時の分極状態が点Aでショート時に点Dの分極状態に移行したセル)に接続されたワード線14のワード選択電位は図4のリード時のビット線16のビット選択電位(0V)と同じであり、図6のビット線16のビット選択電位は図4のリード時のワード線14のワード選択電位(Vs)と同じとなる。
【0043】
このリライト動作により、選択セル18aには電圧−Vsが印加され、データ“1”の書き込み動作と同じとなる。よって、図3の点Dから、反転点Eを越えて飽和分極点Fに移行することになる。
【0044】
一方、リライト時の非選択セル18bへの印加電圧は、リード時と同じく±Vs/3となる。この結果、A点またはD点の分極状態であった非選択セル18bは、リード時と同じく図3のG,H,I,J点のいずれかに移行するが、上記と同じ理由で記憶データが反転することはない。
【0045】
(リライト動作後のショート動作)
リライト動作後に、図5のショート動作が再度実施される。このショート動作により、選択ビット18aへの印加電圧が0Vとなるため、図3のF点の分極状態がA点の分極状態に移行することになる。よって、リード動作前にA点の分極状態であった選択セル18aを、元のA点の分極状態に復帰させることができる。また、図3のG,H,I,J点のいずれかの分極状態にあった非選択セル18bへの印加電圧も0となるので、リード動作前のA点またはD点の分極状態に復帰される。これにより、全ての強誘電体メモリセル18を、リード動作前のメモリ状態に復帰させることができる。
【0046】
なお、データ“1”を書き込むには、上述した通り、図6と同じ電位設定とすればよい。すなわち、選択セル18aに接続されたワード線14の電位を0Vとし、ビット線16の電位をVsとし、選択セル18aに電圧−Vsを印加して、図3の飽和分極点Fに移行させれば良い。この後に、図5に示すショート動作を実施して、図3のA点の分極状態(データ“1”の記憶状態)を達成することができる。
【0047】
データの書き込みは、通常、1本のワード線14を選択して同時に複数のセルにデータが書き込まれる。本実施形態では、図4のデータ“0”の書込み動作(ライト0)と、図6のデータ“1”の書込み動作(ライト1)に分けて実施される。ライト0の動作と、ライト1の動作の間でも、上述のショート動作が実施される。
【0048】
以上の動作のまとめを図7に示す。図7に示すように、データリード動作の後、リライト動作の後、ライト0動作の後及びライト1動作の後に、それぞれ、ショート回路30を用いたショート動作が実施されることが分かる。また、図7に示すように、データのリードもライトも実施されないスタンバイ状態の後には、ショート動作は不要である。スタンバイ状態に移行する前にショート動作が実施されており、スタンバイ中にワード線14及びビット線16のイコライズ状態が維持されているからである。
【0049】
(ショート動作のプリチャージ効果等)
上述のショート動作は、図3において強誘電体メモリセル18への印加電圧を0Vとするイコライズ効果に加えて、次の動作の立上げを速やかに行うためのプリチャージ効果を奏する。
【0050】
例えば図4のリード動作(ライト0動作)と、その後に実施される図6のリライト動作(ライト1動作)を比較すると、非選択ワード線14は電位Vs/3→2Vs/3へ、選択ワード線14は電位Vs→0へ、非選択ビット線16は電位2Vs/3→Vs/3へ、選択ビット線16は電位0→Vsへとそれぞれ変化させる必要がある。図4のリード動作(ライト0動作)と図6のリライト動作(ライト1動作)との間に、図5のショート動作を実施すると、全てのワード線14及びビット線16の電位は、0VとVsとの間の中間電位に収束してプリチャージされる。従って、次のリライト動作(ライト1動作)時でのワード線14及びビット線16の設定電位への立上げが高速化される。しかも、このプリチャージ動作を、全てのワード線14とビット線16の電荷を充放電することで行うことができ、電力消費は生じない。
【0051】
さらに、上述のショート動作は、ワード線・ビット線ドライバ20,22または電源回路24を経由せず、ショート回路30のみによって実現される。ワード線14及びビット線16を、ワード線・ビット線ドライバ20,22を経由して、電源回路24内の例えば接地電位に共通接続させることも考えられる。しかしこの場合、ショート経路途中にドライバ20,22内または電源回路24内のトランジスタが介在することになる。このため、ショート経路が長く、余分な負荷容量が接続されて充放電が遅れる他、多段のトランジスタを介在するので動作上不安定で、ショート動作が確実に行える信頼性の面で劣る。本実施形態では、ショート回路30をワード線14及びビット線16の端部に直接接続し、一段のショートスイッチ34のみをオンさせているので、上述の不具合を解消できる。
【0052】
<第2実施形態>
図8は、ショート動作の前にプリドライブ動作を実施する本発明の第2実施形態を示している。このプリドライブ動作は、例えば図4に示すリード動作(ライト0動作)の後であって、図5に示すショート動作の前に、選択セル18aに接続されたワード線14及びビット線16を、ワード線ドライバ20及びビット線ドライバ22によって、0〜Vsの間の任意の電位にプリドライブするものである。
【0053】
プリドライブ電位として、電源回路24から供給される電位2Vs/3またはVs/3を兼用すれば、新たにプリドライブ電位を用意する必要はない。
【0054】
選択セル18aに接続されるワード線14及びビット線16は、他の多くの非選択セル18bに接続されるワード線14及びビット線16の総数よりも格段に少ない。よって、選択セル18aに接続されるワード線14及びビット線16に接続される負荷容量は小さい。
【0055】
プリドライブを行わずに、図5のショート動作を実施すると、選択セル18aに接続されるワード線14及びビット線16での充放電スピードが、非選択セル18bに接続されるワード線14及びビット線16での充放電スピードよりも速いため、電荷移動の挙動が予測しがたい。
【0056】
そこで、この第2実施形態では、図9に示すように、選択セル18aに接続されたワード線14(図4では電位Vs)及びビット線16(図4では電位0)を、非選択電位2Vs/3またはVs/3に近づけるようにプリドライブしている。こうすると、ショート動作時には安定した挙動にて電荷が充放電されて、所定の電位に収束することが期待される。
【0057】
<第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態のブロック図であり、図1と異なる第1の相違点は、共通ショート線32を接地したことである。第2の相違点は、図7及び図8に示した「ショート動作」時に発生するショートタイミング信号をショートスイッチ34の共通ゲート線36に供給することに代えて、共通ゲート線36にパワーオンタイミング発生回路40が接続されていることである。
【0058】
図10に示すパワーオンタイミング発生回路40の一例を図11に、その動作タイミングチャートを図12にそれぞれ示す。パワーオンタイミング発生回路40の出力PEQ1は、図12に示すように、電源電圧Vccのパワーオン時の電位上昇と同期して電位が上昇し、所定期間に亘って、ショート回路30のショートトランジスタ34のしきい値電圧Vth以上となる。これにより、電源投入直後でもショート回路30でのショート動作が実施される。この結果、電源投入直後にワード線・ビット線ドライバ20,22及び電源回路24中のトランジスタが不定となっても、図1のワード線14及びビット線16の全てを確実に、接地電位にイコライズすることができる。
【0059】
特に電源投入時には、比較的長い時間をかけて(例えばmsオーダ)電源電位が上昇する。このため、ワード線14またはビット線16に重畳するノイズは、たとえそのレベルが低くても、比較的長い時間印加時間に亘って重畳されると、強誘電体キャパシタ18の抗電圧(図3のB点またはE点の電圧)を越えてしまう。この原因によって、データが反転したり、あるいはセルの耐電圧を越えてセルが破壊されることがある。
【0060】
本実施形態では、全ての強誘電体メモリセル18の2つの電極が共に接地電位となってイコライズされることで、メモリセルの破壊を防止し、電源オフ時のメモリ状態を電源オン時にも維持できる。なお、共通ショート線32は必ずしも接地されなくても良いが、接地しておくと電源オフ時のメモリ状態をより安定して維持できる
【0061】
図11に示すパワーオンタイミング発生回路40での動作を図12を参照して説明すると、時刻t0で電源オンとなって、電源電圧Vccが上昇し始める。電源電圧Vccが上昇して、第1のN型MOSトランジスタ(以下、NMOS1と略記する)のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧以上になると(時刻t1)、NMOS1がオンする。さらに、電源電圧Vccが上昇して、NMOS2のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧以上になると(時刻t2)、NMOS2がオンする。
【0062】
この時刻t2から、キャパシタC1への充電が開始される。キャパシタC1の充電電圧が上昇し、NMOS3のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧Vth以上となると(時刻t3)、NMOS3がオンする。
【0063】
一方、キャパシタC2は電源オン時(時刻t0)から充電が開始されるので、信号PEQ1もキャパシタC2と同様に電位上昇する。その後、時刻t3にてNMOS3がオンすると、信号PEQ1は接地されて0Vとなる。このとき、図12に示す通り、信号PEQ1は、電源オン直後に所定期間に亘って、図10のショートスイッチ34のしきい値電圧Vthより高い電位を保持するので、電源オン直後にショート回路30でのショート動作を実現できる。
【0064】
なお、パワーオンタイミング発生回路40の具体的回路は種々考えられ、要は、電源電圧Vccの電源オン時に、時間的にかつ電位的に、電源電圧Vccの電位上昇と同期して電位上昇して、所定の期間に亘ってショートスイッチ34をオンさせる信号を生成できれば良い。例えば、図11の回路にて、第1,第2のN型MOSトランジスタNMOS1,NMOS2と直列接続されるトランジスタを増加させれば、図12に示すキャパシタC2の充電開始タイミングをより遅延させることができる。こうすると、信号PEQ1によりショートスイッチ34をオンさせる期間を長くすることができる。
【0065】
<第4実施形態>
図13は、図10に示すパワーオンタイミング発生回路40に代えて、パワーオフタイミング発生回路42を設けた、本発明の第4実施形態を示している。
【0066】
図13に示すパワーオフタイミング発生回路42の一例を図14に、その動作タイミングチャートを図15にそれぞれ示す。パワーオフタイミング発生回路42の出力PEQ2は、図15に示すように、電源電圧Vccのパワーオフ時(図15ではパワーオフ信号の立下り時t0)に同期して立ち上がり、電源電圧Vccが0Vになった後も所定期間に亘って、ショート回路30のショートスイッチ34を構成するN型MOSトランジスタ34のしきい値電圧Vth以上となる。これにより、電源遮断時でもショート回路30でのショート動作が実施される。この結果、電源遮断時にワード線・ビット線ドライバ20,22及び電源回路24中のトランジスタが不定となっても、図1のワード線14及びビット線16の全てを確実に、接地電位にイコライズすることができる。このため、強誘電体メモリセル18の2つの電極が共に接地電位にイコライズされ、電源オフ時にそのメモリ状態を維持できる。なお、共通ショート線32は必ずしも接地されなくても良いが、接地しておくと電源オフ時にメモリ状態をより安定して維持できる。
【0067】
図14に示すパワーオフタイミング発生回路42での動作を図15を参照して説明すると、時刻t0以前では、パワーオフ信号(HIGH)により第1のPMOSトランジスタ(以下PMOS1と略記し、以下同様とする)はオフされ、信号PEQ2はキャパシタC2により接地電位となっている。時刻t0にてパワーオフ信号がアクティブ(LOW)となると、第1のP型MOSトランジスタPMOS1がオンする。このため、ダイオード接続された第2のP型MOSトランジスタPMOS2に順方向に電流が流れることにより、キャパシタC2にて充電が開始されると共に、信号PEQ2は電源電圧Vccに立ち上がる。これにより、電源電圧Vccが降下し始める前に、図13に示すショート回路30のショートスイッチ34がオンされる。電源電圧Vccが時刻t1で降下し始めると、ダイオード接続された第2のP型MOSトランジスタPMOS2のゲート−ソース間に逆方向の電圧が印加されるため、第2のP型MOSトランジスタPMOS2には電離が流れなくなる。よって、この後は、キャパシタC2の充電電荷により信号PEQ2の電位が設定され、その充電電荷の放電に従って信号PEQ2はゆるやかに電位下降する。このとき、図15に示す通り、信号PEQ2は、電源オフ前から電源オフ後の所定期間に亘って、図13のショートスイッチ34のしきい値電圧Vthより高い電位を保持するので、電源オン直後にショート回路30でのショート動作を実現できる。
【0068】
パワーオフタイミング発生回路42の具体的回路は種々考えられ、要は、電源電圧Vccの電源オフ後も、所定の期間に亘ってショートスイッチ34をオンさせる信号を生成できれば良い。例えば、図15に示すように電源電圧Vccの電位下降の前にアクティブとなるパワーオフ信号に代えて、電源電圧Vccをモニタして、下降し始めの時にアクティブとなる信号を用いても良い。
【0069】
<第5実施形態>
図16は、図10に示すパワーオンタイミング発生回路40及び図13に示すパワーオフタイミング発生回路42の双方を設けた本発明の第5実施形態のブロック図である。図16では、ワード線14及びビット線16の各々の端部と共通ショート線32との間に接続された複数の第1のショートスイッチ(NMOS)34Aを有し、その共通ゲート線36Aにパワーオンタイミング発生回路40が接続されている。さらに、複数の第1のショートスイッチの各々とそれぞれ並列接続された複数の第2のショートスイッチ34Bが設けられ、その共通ゲート線36Bにパワーオフタイミング発生回路42が接続されている。このようにすると、電源オン時には複数の第1のショートスイッチ34Aをオンさせ、電源オフには複数の第2のショートスイッチ34Bをオンさせることができる。こうして、電源投入時にも電源遮断時にも、ショート回路30を動作させて、ワード線14及びビット線16を確実にイコライズさせることができる。なお、図16に示す共通ショート線32は接地されているが、接地しなくても良い。
【0070】
<第6実施形態>
図16は、本発明の第6実施形態を示す概略説明図である。図16では、ワード線14及びビット線16の各々の両側の端部と、環状に配した共通ショート線32との間に、それぞれショートスイッチ34を設けている。こうすると、ショートスイッチ34をオンさせた時のワード線14及びビット線16での充放電によるイコライズ動作が高速化される利点がある。また、本発明の第2〜第5実施形態は、図16に示す第6実施形態にも同様に適用することができる。
【0071】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る強誘電体記憶装置の概略説明図である。
【図2】図1に示すメモリセルアレイの概略斜視図である。
【図3】図1に示す強誘電体メモリセルのヒステリシス特性図である。
【図4】強誘電体メモリセルアレイのリード時(データ“0”の書込み時)のワード線、ビット線の設定電位を示す概略説明図である。
【図5】ワード線及びビット線のショート動作時の等価回路図である。
【図6】強誘電体メモリセルアレイのリライト時(データ“1”の書込み時)のワード線、ビット線の設定電位を示す概略説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態のショートタイミングを説明するための概略説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態のプリドライブタイミング及びショートタイミングを説明するための概略説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態でのワード線、ビッ線の電位遷移図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る強誘電体記憶装置の概略説明図である。
【図11】図10に示すパワーオンタイミング発生回路の一例を示す回路図である。
【図12】図11に示すパワーオンタイミング発生回路の動作タイミングチャートである。
【図13】本発明の第4実施形態に係る強誘電体記憶装置の概略説明図である。
【図14】図13に示すパワーオフタイミング発生回路の一例を示す回路図である。
【図15】図14に示すパワーオフタイミング発生回路の動作タイミングチャートである。
【図16】本発明の第5実施形態に係る強誘電体記憶装置の概略説明図である。
【図17】本発明の第6実施形態に係る強誘電体記憶装置の概略説明図である。
【符号の説明】
10 メモリセルアレイ
12 強誘電体
14 ワード線
16 ビット線
18 強誘電体メモリセル
18a 選択セル
18b 非選択セル
20 ワード線ドライバ
22 ビット線ドライバ
24 電源回路
30 ショート回路
32 共通ショート線
34 ショートスイッチ
34A 第1のショートスイッチ
34B 第2のショートスイッチ
36,36A,36B 共通ゲート線
40 パワーオンタイミング発生回路
42 パワーオフタイミング発生回路

Claims (8)

  1. 互いに平行に配設された複数のワード線と、
    前記複数のワード線と交差して、互いに平行に配設された複数のビット線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各交点に配置された複数の強誘電体メモリセルと、
    前記複数のワード線を駆動するワード線駆動部と、
    前記複数のビット線を駆動するビット線駆動部と、
    前記ワード線駆動部及び前記ビット線駆動部に複数種の駆動電圧を供給する電源回路と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の端部に接続され、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の全てをショートさせるショート回路と、
    を有し、
    前記ワード線駆動部は前記複数のワード線の各々の一端部に接続され、前記ビット線駆動部は前記複数のビット線の各々の一端部に接続され、
    前記ショート回路は、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各々の他端部に接続され、
    前記ショート回路は、
    共通ショート線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各々の他端部と、前記共通ショート線との間に接続された複数のショートスイッチと、
    を有し、
    前記共通ショート線は前記複数のショートスイッチとのみ接続されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  2. 互いに平行に配設された複数のワード線と、
    前記複数のワード線と交差して、互いに平行に配設された複数のビット線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各交点に配置された複数の強誘電体メモリセルと、
    前記複数のワード線を駆動するワード線駆動部と、
    前記複数のビット線を駆動するビット線駆動部と、
    前記ワード線駆動部及び前記ビット線駆動部に複数種の駆動電圧を供給する電源回路と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の端部に接続され、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の全てをショートさせるショート回路と、
    を有し、
    前記ワード線駆動部は前記複数のワード線の各々の一端部に接続され、前記ビット線駆動部は前記複数のビット線の各々の一端部に接続され、
    前記ショート回路は、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各々の両端部に接続され、
    前記ショート回路は、
    共通ショート線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各々の両端部と、前記共通ショート線との間に接続された複数のショートスイッチと、
    を有し、
    前記共通ショート線は前記複数のショートスイッチとのみ接続されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ショート回路は、前記複数の強誘電体メモリセルの少なくとも一つの選択セルに対して、データ読み出し、データ再書き込み及びデータ書き込みのいずれか一つの駆動モードが実施された後に、前記複数のショートスイッチをオンさせて、前記複数のワード線及び複数のビット線の全てをショートさせることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  4. 請求項3において、
    前記ワード線駆動部は、前記駆動モードでは、いずれか1本のワード線に選択ワード電位を、他のワード線に非選択ワード電位を供給して、前記複数のワード線を駆動し、
    前記ビット線駆動部は、前記駆動モードでは、少なくとも1本のビット線に選択ビット電位を、他のビット線に非選択ビット電位を供給して、前記複数のビット線を駆動し、
    前記ワード線及びビット線駆動部は、前記駆動モード後であって、前記ショート回路にて前記複数のワード線及び複数のビット線の全てをショートさせる前に、選択されていたワード線及びビット線の電位を、前記選択ワード電位と前記選択ビット電位との間の電位となるようにプリドライブすることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  5. 請求項1または2において、
    電源投入直後の電源電位の上昇途中から所定期間、前記複数のショートスイッチをオンさせる制御信号を生成する制御信号生成部をさらに有することを特徴とする強誘電体記憶装置。
  6. 請求項1または2において、
    電源遮断時に、電源遮断後の時期に至るまでの所定期間、前記複数のショートスイッチをオンさせる制御信号を生成する制御信号生成部をさらに有することを特徴とする強誘電体記憶装置。
  7. 互いに平行に配設された複数のワード線と、
    前記複数のワード線と交差して、互いに平行に配設された複数のビット線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各交点に配置された複数の強誘電体メモリセルと、
    前記複数のワード線を駆動するワード線駆動部と、
    前記複数のビット線を駆動するビット線駆動部と、
    前記ワード線駆動部及び前記ビット線駆動部に複数種の駆動電圧を供給する電源回路と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の端部に接続され、前記複数のワード線及び前記複数のビット線の全てをショートさせるショート回路と、
    を有し、
    前記ショート回路は、
    共通ショート線と、
    前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各々と、前記共通ショート線との間に接続された複数の第1のショートスイッチと、
    前記複数の第1のショートスイッチとそれぞれ並列接続された複数の第2のショートスイッチと、
    電源投入直後の電源電位の上昇途中から所定期間、前記複数の第1のショートスイッチをオンさせる第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、
    電源遮断時に、電源遮断後の時期に至るまでの所定期間、前記複数の第2のショートスイッチをオンさせる第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、を有し、
    前記共通ショート線は前記複数の第1のショートスイッチ及び前記複数の第2のショートスイッチとのみ接続されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記複数の強誘電体メモリセルの各々が、強誘電体キャパシタのみで構成されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
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