JP2002145151A - 電動補助自転車 - Google Patents

電動補助自転車

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JP2002145151A
JP2002145151A JP2000342469A JP2000342469A JP2002145151A JP 2002145151 A JP2002145151 A JP 2002145151A JP 2000342469 A JP2000342469 A JP 2000342469A JP 2000342469 A JP2000342469 A JP 2000342469A JP 2002145151 A JP2002145151 A JP 2002145151A
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Takeshi Suzuki
武 鈴木
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリーケースを搭載することにより端子
が自動的に接続する電動補助自転車の製造コストを低減
する。 【解決手段】 バッテリーケースの放電端子を放電用コ
ネクタに保持させる。車体フレーム2側のレセプタクル
57をホルダ43に保持させる。放電用コネクタに凹部
を形成するとともに、ホルダ43に突起58を形成し、
凹部と突起58とからなる位置決め機構を設ける。放電
用コネクタをバッテリーケースに前後方向へ移動自在に
取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーケース
を車体に搭載することによって電極端子が自動的に接続
される電動補助自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動補助自転車として
は、例えば特許第2984905号公報に開示されたも
のがある。この公報に示された電動補助自転車は、バッ
テリーケースの下端部を箱状の支持部材に嵌合させて支
持させている。前記支持部材は、車体フレームに揺動自
在に支持させてあり、この支持部材にバッテリーケース
を嵌合させた状態で揺動させることによって、車載形態
と、脱着可能な形態とを採ることができるようになって
いる。
【0003】前記バッテリーケースとモータの給電系と
の接続は、バッテリーケースに放電端子を設けるととも
に、この放電端子に接続するモータ側端子を車体フレー
ム側に設け、バッテリーケースを前記支持部材に装着す
ることによって、前記放電端子がモータ側端子に自動的
に接続するようになっている。前記放電端子およびモー
タ側端子は、コネクタハウジングなどの保持部材にそれ
ぞれ保持させ、この保持部材を介してバッテリーケース
や支持部材または車体フレームに固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成し
た電動補助自転車においては、放電端子がモータ側端子
に正しく接続されるようにするためには製造コストが高
くなるという問題があった。これは、放電端子を保持す
る保持部材と、モータ側端子を保持する保持部材と、前
記放電端子用保持部材をバッテリーケースに取付ける部
分と、モータ側端子用保持部材を支持部材や車体フレー
ムに取付ける部分と、バッテリーケースと支持部材の嵌
合部分との全てを高い精度をもって形成しなければなら
ないからである。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、バッテリーケースを搭載すること
により端子が自動的に接続する電動補助自転車の製造コ
ストを低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車は、放電端子とモータ
側が摺動接続するものにおいて、バッテリーケースの放
電端子を保持する第1の保持部材と、車体フレーム側の
モータ側端子を保持する第2の保持部材とに、凸部と凹
部との嵌合によって一方に対して他方を位置決めする位
置決め機構を設け、前記第1の保持部材と第2の保持部
材のうち少なくとも一方を、これを支持する部材に対し
て前記端子の接続方向とは直交する方向へ移動自在に取
付けたものである。
【0007】本発明によれば、位置決め機構によって第
1の保持部材に対して第2の保持部材が位置決めされ、
放電端子がモータ側端子に接続する。このため、第1の
保持部材をバッテリーケースに取付ける部分と、第2の
保持部材を車体フレーム側に取付ける部分と、バッテリ
ーケースと支持部材の嵌合部分を必要最低限度の精度で
形成することができ、高い精度で形成するのは、第1の
保持部材と第2の保持部材のみになる。
【0008】請求項2に記載した発明に係る電動補助自
転車は、請求項1に記載した発明に係る電動補助自転車
において、バッテリーケースの下部をバッテリーケース
用支持部材によって支持する構造とするとともに、枢支
軸と軸承部とからなる係合構造によってバッテリーケー
スを前記支持部材に揺動および着脱自在に取付けたもの
である。この発明によれば、バッテリーケースを下部の
枢支軸を支点として揺動させることによって放電端子が
モータ側端子に接続するから、てこの原理によって端子
を楽に接続することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動補助自転
車の一実施の形態を図1ないし図22によって詳細に説
明する。図1は本発明に係る電動補助自転車の一部を示
す側面図、図2は同じくバッテリーケース搭載部分を拡
大して示す側面図、図3はコントローラハウジングの平
面図、図4はコントローラハウジングの底面図である。
図5は図3におけるV−V線断面図、図6は組立状態の支
持部材の断面図で、同図の破断位置を図3中にVI−VI線
によって示す。図7は図3におけるVII−VII線断面図で
ある。図8はコントローラハウジングの背面図、図9は
図8におけるIX−IX線断面図である。
【0010】図10はバッテリーケース用ホルダの平面
図、図11はバッテリーケース用ホルダの側面図、図1
2はバッテリーケースホルダの正面図、図13はバッテ
リーケース用ホルダの背面図である。図14は図10に
おけるXIV−XIV線断面図、図15は図11におけるXV−
XV線断面図である。図16は支持用ブラケットまわりの
平面図、図17は図16における支持用ブラケットのXV
II−XVII線断面図、図18は図16におけるXVIII−XVI
II線断面図である。図19はバッテリーケース用ロック
装置部分の側面図、図20はバッテリーケース用ロック
装置部分の平面図、図21はバッテリーケースの着脱動
作を説明するための正面図で、同図においてはバッテリ
ーケース上端部とバッテリーケース用ロック装置の一部
を破断した状態で描いてある。図22はバッテリーケー
スを車体右側から見た状態を示す側面図である。
【0011】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による電動補助自転車である。この
電動補助自転車1は、スタッカード型の自転車用車体フ
レーム2を用いて構成している。なお、スタッカード型
車体フレームは、2本のダウンチューブ3を上下方向に
並べて設けたもので、いわゆる婦人用自転車に多く用い
られている。
【0012】図1において、符号4はヘッドパイプを示
し、5はシートチューブ、6はチェーンステー、7はシ
ートステー、8はハンガーパイプ、9はペダルクランク
軸を示す。前記ヘッドパイプ4には、図示していないフ
ロントフォークを回動自在に支持させ、このフロントフ
ォークに操舵用ハンドルと前輪とを取付ける。前記シー
トチューブの上端部にシート10のシートピラーチュー
ブ10aを挿入して取付けている。前記チェーンステー
6とシートステー7は、それぞれ車幅方向に対をなすよ
うに設けており、これら両ステー6,7の後端部にエン
ドブラケット11を介して後輪12を支持させている。
前記ペダルクランク軸9は、ハンガーパイプ8に回転自
在に支持させており、図示していないペダルクランクを
取付けている。前記シートチューブ5の下端と、下側ダ
ウンチューブ3の後端および左右一対のチェーンステー
6の前端は、ラグ式のハンガーパイプ8で互いに結合し
ている。
【0013】この電動補助自転車1は、前記車体フレー
ム2のシートチューブ5と後輪12との間にバッテリー
ケース21を搭載している。このバッテリーケース21
内のバッテリー(図示せず)から後輪12の図示してい
ないハブ内のモーターに給電し、踏力(人力)とモータ
動力の合力によって走行するようにしている。踏力は、
ペダルクランク軸9から後述する踏力検出機構(図示せ
ず)を介してフロントチェーンスプロケット22に伝達
され、ここからチェーン22aを介して前記ハブに伝達
される。
【0014】この実施の形態では、前記モータ動力は、
後述するコントローラによって踏力に対応して増減する
ように制御する。前記踏力は、ペダルクランク軸9とフ
ロントチェーンスプロケット22との間に介装した踏力
検出機構(図示せず)によって検出する。この踏力検出
機構としては、例えばペダルクランク軸9とフロントチ
ェーンスプロケット22との間にばねを弾装し、このば
ねの変位量または変位量に相当する物理量をセンサ23
によって検出する構成を採ることが考えられる。
【0015】前記バッテリーケース21は、上下方向に
長い箱状に形成して内部にバッテリーセル(図示せず)
を多数収納しており、下端部を後述するバッテリーケー
ス用支持部材24に車幅方向へ揺動自在かつ着脱自在に
支持させている。バッテリーケース21を支持部材24
に上述したように支持させるためには、バッテリーケー
ス21の下端部の前面と後面に突設した枢支軸25(図
2および図21参照)を支持部材24に係合させること
によって行っている。
【0016】また、このバッテリーケース21の上端部
の車体左側には、上方へ突出する取手21aと、車体の
前方へ突出するシートピン用カバー21bとを一体に形
成している。このバッテリーケース21は、上端部にバ
ッテリーケース用ロック装置31(図19〜図21参
照)を係合させ、車載状態で固定されるようにしてい
る。前記ロック装置31は、前記シートチューブ5の上
端部のシートピン32に上下方向に揺動自在に支持させ
たアルミニウム合金製のレバー33と、このレバー33
の後端部に係合してレバー33の揺動を施錠位置で阻止
する施錠装置34とによって構成している。
【0017】前記シートピン32は、図20に示すよう
に、ボルトによって形成し、頭部32aを車体左側(バ
ッテリーケース21の取外し側)に位置付けてシートチ
ューブ上端の締結バンド5aに挿通させている。シート
ピン32にナット(図示せず)を締め付けることによっ
て、締結バンド5aがシートチューブ5の上端の開口径
を狭め、ここに挿入したシートピラーチューブ10aを
緊縛するようになっている。シートピン32は、バッテ
リーケース21を車体に搭載した状態では、図1および
図20に示すように、頭部32aがバッテリーケース2
1の前記シートピン用カバー21bによって車体左側か
ら覆われ、ナットを外したとしても締結バンド5aから
外すことができないようにしている。
【0018】前記レバー33は、図20に示すように、
平面視において左右のシートステー7の間でシートチュ
ーブ5から車体の後方へ延びるように形成し、揺動側端
部に前記施錠装置34に係合するフック33a(図19
参照)と、このレバー33を把持するための取手33b
とを一体に形成している。また、このレバー33の下部
であって前後方向の中央部には、バッテリーケース21
の上端部に上方へ向けて開放するように形成した凹陥部
35(図20および図21参照)に上方から嵌合するス
トッパー36を設けている。
【0019】前記ストッパー36は、図21に示すよう
に、レバー33の下端部に断面形状が下向きコ字状にな
るように一体に形成した保持片36aと、この保持片3
6aの外側に固着したゴム36bとによって構成してい
る。この実施の形態では、ストッパー36を前記凹陥部
35に嵌合させてレバー33のフック33aを施錠装置
34に係合させることにより、前記ゴム36bが弾性変
形してレバー33によってバッテリーケース21が下方
へ押圧されるようにしている。レバー33は、上述した
ようにストッパー36が凹陥部35に嵌合して施錠位置
に位置している状態では、図19中に二点鎖線で示すよ
うに、シートステー7と車幅方向に並び、図20に示す
ように平面視において、シートステー7に近接するよう
に構成している。
【0020】前記施錠装置34は、従来からよく知られ
ているシリンダー錠からなり、図示していないキーをキ
ー挿入口34aに挿入して回すことによって施錠・解錠
を切り替えることができるようにしている。この施錠装
置34は、図19および図20に示すように、2本のシ
ートステー7に横架させた上部ブラケット37に固定用
ボルト38によって固定している。
【0021】この施錠装置34をキーにより解錠させて
レバー33を施錠装置34から外すことによって、レバ
ー33をシートピン32を支点として上下方向へ回動さ
せることができるようになる。レバー33を図19に示
すように上方へ回動させた状態でバッテリーケース21
を支持部材24に対して着脱させる。
【0022】バッテリーケース21を支持する前記支持
部材24は、図2に示すように、車体フレーム2のチェ
ーンステー6に支持ブラケット41を介して取付けたコ
ントローラハウジング42と、このコントローラハウジ
ング42の上に取付けたバッテリーケース用ホルダ43
とによって構成している。前記コントローラハウジング
42は、この実施の形態ではアルミニウム合金によって
形成しており、図3〜図6に示すように、下端部に車体
の前方へ突出する二つの取付片44と、後方へ突出する
一つの取付片45とを一体に形成している。
【0023】これらの取付片44,45を支持ブラケッ
ト41に固定用ボルト46(図2参照)によって固定し
ている。また、このコントローラハウジング42は、図
5〜図7に示すように、車体前側の半部を下方に向けて
開口する箱状に形成している。この箱状部分の内部に、
図6に示すように、走行制御用のコントローラ47を収
容している。このコントローラ47は、基板47aに電
子部品47bやFET47cを実装することによって形
成し、コントローラハウジング42の箱状部分に収容し
ている。箱状部分内には、封止用樹脂(図示せず)を充
填している。前記FET47cは3つあり、ボルト47
dによってコントローラハウジング42の仕切壁42f
に密着させて固着している。3個のFET47cを固定
するボルト47dを挿通させるボルト孔を図7〜図9中
に符号47eで示す。
【0024】また、コントローラハウジング42の上壁
42aは、図5および図6に示すように、前記箱状部分
より後方へ延在させ、後述するバッテリーケース用ホル
ダ43を支承する支持板を構成している。前記上壁42
aの後端部の下方であって前記箱状部分の後方には、図
8および図9に示すように、後側の取付片45まで延び
る補強用リブ42bを一体に形成している。この補強用
リブ42bは、前記FET47cの放熱用フィンの機能
も有する。
【0025】前記バッテリーケース用ホルダ43は、合
成樹脂によって形成し、図10〜図15に示すように、
前記コントローラハウジング42の上壁42aと対向す
る底壁51と、この底壁51から上方へ延びる右側立壁
52と前立壁53および後立壁54と、底壁51から下
方へ延びる右側下壁55および前下壁56とを一体に形
成している。また、前記底壁51には、バッテリーケー
ス21の放電用コネクタ21c(図22参照)に設けた
摺動式放電端子21dに接続する4本のレセプタクル5
7を上下方向に貫通させた状態で保持させている。これ
らのレセプタクル57が本発明に係るモータ側端子を構
成し、前記ホルダ43が本発明に係るモータ側端子用の
第2の保持部材を構成し、前記放電用コネクタ21cが
放電端子用の第1の保持部材を構成している。
【0026】この放電用コネクタ21cは、バッテリー
ケース21の下端部の右側底面から側面にかけての角部
に設けられており、下端部に対し車体の前後方向(放電
端子21dの接続方向とは直交する方向)へ微小寸法だ
け移動できるように取付けている。また、放電端子21
dは、図22に示すように、板ばねをU字状に屈曲させ
その先端に互いに対向する接点部を形成したもので、接
点部をスリット21f内に突出させており、この接点間
にレセプタクル57が摺接して挿入される。
【0027】前記4本のレセプタクル57は、車体の前
後方向に等間隔おいて並べて配設しており、各レセプタ
クル57の上端部は、図14および図15に示すよう
に、車幅方向に延びる板状に形成して車体右側の端部を
前記右側立壁52に埋設している。この板状部分を図1
5中に符号57aで示す。前記放電端子21dは、バッ
テリーケース装着時この板状部分57aを車体の前後方
向から挟持するように形成している。また、レセプタク
ル57の下端部は、前記コントローラハウジング42の
上壁42aに形成した開口42c(図3および図5参
照)を通して下方へ延設し、図6に示すように、前記コ
ントローラ47の基板47aに半田付けしている。
【0028】また、バッテリーケース用ホルダ43の前
記底壁51には、前記放電用コネクタ21cに形成した
位置決め用凹部21e(図22参照)に嵌合する位置決
め用突起58を上方へ向けて突設している。この突起5
8と前記凹部21eとが本発明に係る位置決め機構を構
成している。突起58は、ホルダ43の右側立壁52と
底壁51とに接続するようにこれらに一体に形成してい
る。この実施の形態では、図14および図15に示すよ
うに、突起58は車幅方向に延びる板状に形成してお
り、上方へ向かうにしたがって次第に厚みが薄くなるよ
うに形成している。この突起58に対応するように、前
記凹部21eは上方へ向かうにしたがって開口幅が次第
に狭くなるように形成している。この突起58を基準に
して各レセプタクル57の車体前後方向の位置寸法d1
〜d4を図11に示すように決めている。放電用コネク
タ21cの各放電端子21dも同様に、凹部21eを基
準にして車体前後方向の位置寸法を決めている。
【0029】さらに、突起58は、底壁51からの突出
寸法が前記4本のレセプタクル57より長くなるように
形成している。4本のレセプタクル57においても、図
14において最も左側に位置するレセプタクル57が最
も前記突出寸法が長く、次いで最も右側に位置するレセ
プタクル57が長くなり、内側の2本のレセプタクル5
7が最も短くなるように形成している。このように突出
寸法を変化させたのは、バッテリーケース21をホルダ
43に装着するときに突起58を最初に放電用コネクタ
21cの凹部21eに嵌入させ、次いで、レセプタクル
57を1本ずつ放電端子21dに接続するためである。
【0030】すなわち、突起58が最初に凹部21eに
嵌入することによって、放電用コネクタ21cがバッテ
リーケース21内で僅かに移動して前記スリット21f
とその内部の放電端子21dがレセプタクル57と対向
する位置に位置決めされる。そして、突出寸法が長いレ
セプタクル57から順に放電端子21dに接続するよう
になるから、小さい力で端子を接続することができる。
【0031】上述したように形成したホルダ43は、底
壁51を固定用ボルト59(図2参照)で前記コントロ
ーラハウジング42の上壁42aに固定することによっ
て、コントローラハウジング42に一体的に組付けてい
る。前記固定用ボルト59は、4本使用しており、コン
トローラハウジング42のボルト孔42e(図3〜図5
参照)に螺着させている。すなわち、前記底壁51を4
本の固定用ボルト59(図2参照)によって前記コント
ローラハウジング42の上壁42aに固定すると、レセ
プタクル57は、図3に示すコントローラハウジング4
2の開口42cを介してコントローラハウジング42内
に形成された箱状部分に突出する。この状態で前記基板
47aを組付けている。
【0032】前記前立壁53と後立壁54は、バッテリ
ーケース21の前記枢支軸25を係合させる係合溝61
(図12および図13参照)と、図1中に符号62で示
すサイドカバーを取付けるための係止片63(図10お
よび図11参照)とを形成している。前記係合溝61が
本発明に係る軸承部を構成している。前記係合溝61
は、車体左側へ向けて開口するように形成するととも
に、下側(車体左側)の溝壁61aを開口部分から車体
内側へ向かうにしたがって次第に下方へ延びるように形
成している。前記下側の溝壁6aの下端部と、上側(車
体右側)の溝壁6bは、図21に示すように、車体の前
後方向から見て長円状に形成した前記枢支軸25が嵌合
できる形状に形成している。
【0033】すなわち、前記係合溝61に枢支軸25を
嵌合させた状態で、枢支軸25を支点としてバッテリー
ケース21を車幅方向に揺動させることができ、しか
も、揺動させてから上方へバッテリーケース21を引き
上げることによって、バッテリーケース21をホルダ4
3から外すことができる。なお、バッテリーケース21
の装着は、上記とは逆の手順によって行うことができ
る。この実施の形態では、バッテリーケース21を前記
ホルダ43に装着して起立させた状態で、バッテリーケ
ース21の荷重が前記底壁51と前立壁53および後立
壁54に分散されるようにしている。
【0034】上述した支持部材24をチェーンステー6
に取付けるための支持ブラケット41は、図2および図
16〜図18に示すように、鋼板を所定の形状に加圧成
形することによって形成し、チェーンステー6上であっ
てシートチューブ5と後輪12との間に配設している。
この実施の形態では、支持ブラケット41は、2本のチ
ェーンステー6の前端部を上方から覆う形状に形成し、
車幅方向の両端部に下方へ延びるように形成した側板4
1aの下端をチェーンステー6の外側部分に溶接してい
る。
【0035】また、この支持ブラケット41は、前記支
持部材24を図1および図2に示すように後下がりに傾
斜させて支持するために、コントローラハウジング42
の前記取付片44,45を重ねる支持部41bを後下が
りに傾斜させて形成している。この支持部41bの裏面
には、固定用ボルト46を締め付けるためのナット64
を溶接している。前記支持部41bの前端部は、図16
に示すように、半円状の切欠き41cを形成してここに
空間を介してシートチューブ5を臨ませており、シート
チューブ5の両側方に固定用ボルト46およびナット6
4が位置するようにしている。この際、支持部41bの
前端部は、シートチューブ5には溶接されない。
【0036】この構造を採ることにより、支持部材24
におけるバッテリーケース21が嵌合する部分をシート
チューブ5に近接させることができる。前記支持板41
bの後端部は、2本のチェーンステー6の間に臨むよう
に形成し、ここに固定用ボルト46を締め付けるための
ナット64を溶接しており、チェーンステー6の間のデ
ッドスペースを利用して後側の固定用ボルト46を配設
できるようにしている。
【0037】支持ブラケット41を取付ける位置は、ハ
ンガーパイプ8の軸心からシートチューブ5に沿う高さ
方向の寸法と、シートチューブ5の後面から支持ブラケ
ット41の後側のナット64までの寸法とを設計値に合
わせることによって決めている。なお、この支持ブラケ
ット41を基準にして上部ブラケット37の位置も設定
している。
【0038】上述したように構成した電動補助自転車1
によれば、バッテリーケース21の枢支軸25をホルダ
43の係合溝61に嵌合させてバッテリーケース21を
起立させることによって、前記突起58と凹部21eと
からなる位置決め機構によってホルダ43に対して放電
用コネクタ21cが位置決めされ、換言すればレセプタ
クル57に対して放電端子21dが位置決めされ、放電
端子21dがレセプタクル57に接続する。
【0039】このため、放電用コネクタ21cをバッテ
リーケース21に取付ける部分と、ホルダ42を車体フ
レーム2に取付ける部分と、バッテリーケース21とホ
ルダ43の嵌合部分を必要最低限度の精度で形成するこ
とができ、高い精度で形成するのは、放電用コネクタ2
1cとホルダ42のみになる。
【0040】この実施の形態で示した電動補助自転車1
は、バッテリーケース21の下端部を支持部材24によ
って支持する構造とするとともに、枢支軸25と係合溝
61とからなる係合構造によってバッテリーケース21
を支持部材24に車幅方向へ揺動および着脱自在に取付
けているから、バッテリーケース21を下端部の枢支軸
25を支点として揺動させることによって、放電端子2
1dをてこの原理によってレセプタクル57に楽に接続
することができる。
【0041】上述した実施の形態では放電用コネクタ2
1cをバッテリーケース21に移動自在に設ける例を示
したが、放電用コネクタ21cをバッテリーケース21
に固定し、レセプタクル57をホルダー43に対して車
体の前後方向に移動自在に形成しても上記実施の形態を
採るときと同等の効果を奏する。また、コネクタ21c
とレセプタクル57の両方とも摺動自在としてもよい。
さらに、突起を放電用コネクタ21cに設けるととも
に、凹部をホルダ43に設け、これらの嵌合によって端
子どうしの位置を合わせる構造をとることもできる。
【0042】なお、上述した各実施の形態においては、
バッテリーケース21を着脱自在に支持する構造は、バ
ッテリーケース21の下部をバッテリーケース用ホルダ
43に上下方向にスライド自在に嵌合させて支持させる
構造を採ることもできる。また、車体フレームのチェー
ンステーは、片側1本の車輪片持ちタイプでもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置決め機構によって第1の保持部材に対して第2の保持
部材が位置決めされ、放電端子がモータ側端子に接続す
る。このため、第1の保持部材をバッテリーケースに取
付ける部分と、第2の保持部材を車体フレーム側に取付
ける部分と、バッテリーケースと支持部材の嵌合部分を
必要最低限の精度で形成することができる。したがっ
て、バッテリーケースを搭載することにより端子が自動
的に接続する電動補助自転車の製造コストを低減するこ
とができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、バッテリー
ケースを下部の枢支軸を支点として揺動させることによ
って、前記支点の近傍で放電端子とモータ側端子とが接
続するから、てこの原理によって端子を楽に接続するこ
とができる。このため、バッテリーケースの取付け、取
外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動補助自転車の一部を示す側
面図である。
【図2】 バッテリーケース搭載部分を拡大して示す側
面図である。
【図3】 コントローラハウジングの平面図である。
【図4】 コントローラハウジングの底面図である。
【図5】 図3におけるV−V線断面図である。
【図6】 図3におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図3におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 コントローラハウジングの背面図である。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 バッテリーケース用ホルダの平面図であ
る。
【図11】 バッテリーケース用ホルダの側面図であ
る。
【図12】 バッテリーケース用ホルダの背面図であ
る。
【図13】 バッテリーケース用ホルダの正面図であ
る。
【図14】 図10におけるXIV−XIV線断面図である。
【図15】 図10におけるXV−XV線断面図である。
【図16】 ブラケットの平面図である。
【図17】 図16におけるXVII−XVII線断面図であ
る。
【図18】 図16におけるXVIII−XVIII線断面図であ
る。
【図19】 バッテリーケース用ストッパー36の側面
図である。
【図20】 バッテリーケース用ストッパー36の平面
図である。
【図21】 バッテリーケースの着脱動作を説明するた
めの正面図である。
【図22】 バッテリーケースを車体右側から見た状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
2…車体フレーム、5…シートチューブ、7…シートス
テー、21…バッテリーケース、21c…放電用コネク
タ、21d…放電端子、21e…凹部、24…支持部
材、25…枢支軸、43…ホルダ、57…レセプタク
ル、58…突起、61…係合溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーケースを車体フレーム側のバ
    ッテリーケース用支持部材に取付けることによってバッ
    テリーケース側の放電端子が車体フレーム側のモータ側
    端子に摺動接続する電動補助自転車において、前記放電
    端子を保持する第1の保持部材と、モータ側端子を保持
    する第2の保持部材とに、凸部と凹部との嵌合によって
    一方に対して他方を位置決めする位置決め機構を設け、
    前記第1の保持部材と第2の保持部材のうち少なくとも
    一方を、これを支持する部材に対して前記端子の接続方
    向とは直交する方向へ移動自在に取付けたことを特徴と
    する電動補助自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動補助自転車におい
    て、バッテリーケースの下部をバッテリーケース用支持
    部材によって支持する構造とするとともに、枢支軸と軸
    承部とからなる係合構造によってバッテリーケースを前
    記支持部材に揺動および着脱自在に取付けたことを特徴
    とする電動補助自転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015003608A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 ブリヂストンサイクル株式会社 電動アシスト自転車

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