JP2002145150A - 電動補助自転車 - Google Patents

電動補助自転車

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JP2002145150A
JP2002145150A JP2000342494A JP2000342494A JP2002145150A JP 2002145150 A JP2002145150 A JP 2002145150A JP 2000342494 A JP2000342494 A JP 2000342494A JP 2000342494 A JP2000342494 A JP 2000342494A JP 2002145150 A JP2002145150 A JP 2002145150A
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receptacle
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JP2000342494A
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English (en)
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Shoichiro Miyata
彰一郎 宮田
Masaru Ohira
優 大平
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動補助自転車の給電系の構成を簡素化し、
組立て工数および製造コストを低減させる。 【解決手段】 車体フレームにバッテリーケースの下部
を着脱自在に支持する支持部材24を固定する。この支
持部材24に、バッテリーケース側の放電端子に一端が
接離するレセプタクル57を突設する。これとともに、
支持部材24にモータ制御用のコントローラ47を取付
ける。レセプタクル57の他端を前記コントローラ47
まで延在させて基板47aに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーケース
を車体に着脱自在に搭載した電動補助自転車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動補助自転車として
は、例えば特許第2984905号公報に開示されたも
のがある。この公報に示された電動補助自転車は、バッ
テリーケースの下端部を箱状の支持部材に嵌合させて支
持させている。前記支持部材は、車体フレームに左右方
向に揺動自在に支持させてあり、この支持部材にバッテ
リーケースを嵌合させた状態で揺動させることによっ
て、車載形態と、脱着可能な形態とを採ることができる
ようになっている。
【0003】前記バッテリーケースとモータの給電系と
の接続は、バッテリーケースに放電端子を設けるととも
に、この放電端子に接続するモータ側端子を車体フレー
ム側に設け、バッテリーケースを前記支持部材に装着す
ることによって、前記放電端子がモータ側端子に自動的
に接続するようになっている。前記放電端子およびモー
タ側端子は、コネクタハウジングなどの保持部材にそれ
ぞれ保持させ、この保持部材を介してバッテリーケース
や支持部材または車体フレームに固定している。前記モ
ータ側端子は、前記支持部材とは離間させて配設したコ
ントローラに長いリード線を介して接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成し
た従来の電動補助自転車においては、バッテリーケース
とコントローラとの間の給電系を構成する部材の数量が
多く、組立て工数が多くなるとともに、製造コストが高
くなるという問題があった。これは、モータ側端子を有
する保持部材をバッテリーケース用支持部材または車体
フレームに取付け、離れた場所にあるコントローラと前
記モータ側端子とを長いリード線によって電気的に接続
しているからである。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、電動補助自転車の給電系の構成を簡
素化し、組立て工数および製造コストを低減させること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車は、車体フレームにバ
ッテリーケースの下部を着脱自在に支持する支持部材を
固定し、この支持部材に、バッテリーケース側の放電端
子に一端が接離するモータ側端子を突設するとともに、
モータ制御用のコントローラを取付け、前記モータ側端
子の他端を前記コントローラまで延在させてこのコント
ローラの基板に接続したものである。本発明によれば、
支持部材にモータ側端子とコントローラとを一体的に組
付けることができ、モータ側端子とコントローラとを接
続するリード線が不要もしくは可及的短くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る電動補助自転車の一実施の形態を図1ないし図
22によって詳細に説明する。図1は本発明に係る電動
補助自転車の一部を示す側面図、図2は同じくバッテリ
ーケース搭載部分を拡大して示す側面図、図3はコント
ローラハウジングの平面図、図4はコントローラハウジ
ングの底面図である。図5は図3におけるV−V線断面
図、図6は組立状態の支持部材の断面図で、同図の破断
位置を図3中にVI−VI線によって示す。図7は図3にお
けるVII−VII線断面図である。図8はコントローラハウ
ジングの背面図、図9は図8におけるIX−IX線断面図で
ある。
【0008】図10はバッテリーケース用ホルダの平面
図、図11はバッテリーケース用ホルダの側面図、図1
2はバッテリーケースホルダの正面図、図13はバッテ
リーケース用ホルダの背面図である。図14は図10に
おけるXIV−XIV線断面図、図15は図11におけるXV−
XV線断面図である。図16は支持用ブラケットまわりの
平面図、図17は図16における支持用ブラケットのXV
II−XVII線断面図、図18は図16におけるXVIII−XVI
II線断面図である。図19はバッテリーケース用ロック
装置部分の側面図、図20はバッテリーケース用ロック
装置部分の平面図、図21はバッテリーケースの着脱動
作を説明するための正面図で、同図においてはバッテリ
ーケース上端部とバッテリーケース用ロック装置の一部
を破断した状態で描いてある。図22はバッテリーケー
スを車体右側から見た状態を示す側面図である。
【0009】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による電動補助自転車である。この
電動補助自転車1は、スタッカード型の自転車用車体フ
レーム2を用いて構成している。なお、スタッカード型
車体フレームは、2本のダウンチューブ3を上下方向に
並べて設けたもので、いわゆる婦人用自転車に多く用い
られている。
【0010】図1において、符号4はヘッドパイプを示
し、5はシートチューブ、6はチェーンステー、7はシ
ートステー、8はハンガーパイプ、9はペダルクランク
軸を示す。前記ヘッドパイプ4には、図示していないフ
ロントフォークを回動自在に支持させ、このフロントフ
ォークに操舵用ハンドルと前輪とを取付ける。前記シー
トチューブの上端部にシート10のシートピラーチュー
ブ10aを挿入して取付けている。前記チェーンステー
6とシートステー7は、それぞれ車幅方向に対をなすよ
うに設けており、これら両ステー6,7の後端部にエン
ドブラケット11を介して後輪12を支持させている。
前記ペダルクランク軸9は、ハンガーパイプ8に回転自
在に支持させており、図示していないペダルクランクを
取付けている。前記シートチューブ5の下端と、下側ダ
ウンチューブ3の後端および左右一対のチェーンステー
6の前端は、ラグ式のハンガーパイプ8で互いに結合し
ている。
【0011】この電動補助自転車1は、前記車体フレー
ム2のシートチューブ5と後輪12との間にバッテリー
ケース21を搭載している。このバッテリーケース21
内のバッテリー(図示せず)から後輪12の図示してい
ないハブ内のモーターに給電し、踏力(人力)とモータ
動力の合力によって走行するようにしている。踏力は、
ペダルクランク軸9から後述する踏力検出機構(図示せ
ず)を介してフロントチェーンスプロケット22に伝達
され、ここからチェーン22aを介して前記ハブに伝達
される。
【0012】この実施の形態では、前記モータ動力は、
後述するコントローラによって踏力に対応して増減する
ように制御する。前記踏力は、ペダルクランク軸9とフ
ロントチェーンスプロケット22との間に介装した踏力
検出機構(図示せず)によって検出する。この踏力検出
機構としては、例えばペダルクランク軸9とフロントチ
ェーンスプロケット22との間にばねを弾装し、このば
ねの変位量または変位量に相当する物理量をセンサ23
によって検出する構成を採ることが考えられる。
【0013】前記バッテリーケース21は、上下方向に
長い箱状に形成して内部にバッテリーセル(図示せず)
を多数収納しており、下端部を後述するバッテリーケー
ス用支持部材24に車幅方向へ揺動自在かつ着脱自在に
支持させている。バッテリーケース21を支持部材24
に上述したように支持させるためには、バッテリーケー
ス21の下端部の前面と後面に突設した枢支軸25(図
2および図21参照)を支持部材24に係合させること
によって行っている。
【0014】また、このバッテリーケース21の上端部
の車体左側には、上方へ突出する取手21aと、車体の
前方へ突出するシートピン用カバー21bとを一体に形
成している。このバッテリーケース21は、上端部にバ
ッテリーケース用ロック装置31(図19〜図21参
照)を係合させ、車載状態で固定されるようにしてい
る。前記ロック装置31は、前記シートチューブ5の上
端部のシートピン32に上下方向に揺動自在に支持させ
たアルミニウム合金製のレバー33と、このレバー33
の後端部に係合してレバー33の揺動を施錠位置で阻止
する施錠装置34とによって構成している。
【0015】前記シートピン32は、図20に示すよう
に、ボルトによって形成し、頭部32aを車体左側(バ
ッテリーケース21の取外し側)に位置付けてシートチ
ューブ上端の締結バンド5aに挿通させている。シート
ピン32にナット(図示せず)を締め付けることによっ
て、締結バンド5aがシートチューブ5の上端の開口径
を狭め、ここに挿入したシートピラーチューブ10aを
緊縛するようになっている。シートピン32は、バッテ
リーケース21を車体に搭載した状態では、図1および
図20に示すように、頭部32aがバッテリーケース2
1の前記シートピン用カバー21bによって車体左側か
ら覆われ、ナットを外したとしても締結バンド5aから
外すことができないようにしている。
【0016】前記レバー33は、図20に示すように、
平面視において左右のシートステー7の間でシートチュ
ーブ5から車体の後方へ延びるように形成し、揺動側端
部に前記施錠装置34に係合するフック33a(図19
参照)と、このレバー33を把持するための取手33b
とを一体に形成している。また、このレバー33の下部
であって前後方向の中央部には、バッテリーケース21
の上端部に上方へ向けて開放するように形成した凹陥部
35(図20および図21参照)に上方から嵌合するス
トッパー36を設けている。
【0017】前記ストッパー36は、図21に示すよう
に、レバー33の下端部に断面形状が下向きコ字状にな
るように一体に形成した保持片36aと、この保持片3
6aの外側に固着したゴム36bとによって構成してい
る。この実施の形態では、ストッパー36を前記凹陥部
35に嵌合させてレバー33のフック33aを施錠装置
34に係合させることにより、前記ゴム36bが弾性変
形してレバー33によってバッテリーケース21が下方
へ押圧されるようにしている。レバー33は、上述した
ようにストッパー36が凹陥部35に嵌合して施錠位置
に位置している状態では、図19中に二点鎖線で示すよ
うに、シートステー7と車幅方向に並び、図20に示す
ように平面視において、シートステー7に近接するよう
に構成している。
【0018】前記施錠装置34は、従来からよく知られ
ているシリンダー錠からなり、図示していないキーをキ
ー挿入口34aに挿入して回すことによって施錠・解錠
を切り替えることができるようにしている。この施錠装
置34は、図19および図20に示すように、2本のシ
ートステー7に横架させた上部ブラケット37に固定用
ボルト38によって固定している。
【0019】この施錠装置34をキーにより解錠させて
レバー33を施錠装置34から外すことによって、レバ
ー33をシートピン32を支点として上下方向へ回動さ
せることができるようになる。レバー33を図19に示
すように上方へ回動させた状態でバッテリーケース21
を支持部材24に対して着脱させる。
【0020】バッテリーケース21を支持する前記支持
部材24は、図2に示すように、コントローラハウジン
グ42と、このコントローラハウジング42の上のバッ
テリーケース用ホルダ43とを一体結合したもので、車
体フレーム2のチェーンステー6のみに溶接した支持用
ブラケット41を介してチェーステー6上に支持させて
いる。前記コントローラハウジング42は、この実施の
形態ではアルミニウム合金によって形成しており、図3
〜図6に示すように、下端部に車体の前方へ突出する二
つの取付片44と、後方へ突出する一つの取付片45と
を一体に形成している。
【0021】これらの取付片44,45を支持ブラケッ
ト41に固定用ボルト46(図2参照)によって固定し
ている。また、このコントローラハウジング42は、図
5〜図7に示すように、車体前側の半部を下方に向けて
開口する箱状に形成している。この箱状部分の内部に、
図6に示すように、走行制御用のコントローラ47を収
容している。このコントローラ47は、基板47aに電
子部品47bやFET47cを実装することによって形
成し、コントローラハウジング42の箱状部分に収容し
ている。箱状部分内には、封止用樹脂(図示せず)を充
填している。前記FET47cは3つあり、ボルト47
dによってコントローラハウジング42の仕切壁42f
に密着させて固着している。3個のFET47cを固定
するボルト47dを挿通させるボルト孔を図7〜図9中
に符号47eで示す。
【0022】また、コントローラハウジング42の上壁
42aは、図5および図6に示すように、前記箱状部分
より後方へ延在させ、後述するバッテリーケース用ホル
ダ43を支承する支持板を構成している。前記上壁42
aの後端部の下方であって前記箱状部分の後方には、図
8および図9に示すように、後側の取付片45まで延び
る補強用リブ42bを一体に形成している。この補強用
リブ42bは、前記FET47cの放熱用フィンの機能
も有する。
【0023】前記バッテリーケース用ホルダ43は、合
成樹脂によって形成し、図10〜図15に示すように、
前記コントローラハウジング42の立壁42aと対向す
る底壁51と、この底壁51から上方へ延びる右側立壁
52と前立壁53および後立壁54と、底壁51から下
方へ延びる右側下壁55および前下壁56とを一体に形
成している。また、前記底壁51および右側立壁52に
は、バッテリーケース21の放電用コネクタ21c(図
22参照)に設けた摺接式の放電端子21dに接続する
4本のモータ側レセプタクル57を底壁51を上下方向
に貫通させた状態でインサート保持させている。これら
のレセプタクル57が本発明に係るモータ側端子を構成
している。
【0024】この放電用コネクタ21cは、バッテリー
ケース21の下端部の右側底面から側面にかけての角部
に設けられており、下端部に対し車体の前後方向(放電
端子21dの接続方向とは直交する方向)へ微小寸法だ
け移動できるように取付けている。また、放電端子21
dは、図22に示すように、板ばねをU字状に屈曲させ
その先端に互いに対向する接点部を形成したもので、接
点部をスリット21f内に突出させており、この接点間
にレセプタクル57が摺接して挿入される。
【0025】前記4本のレセプタクル57は、車体の前
後方向に等間隔おいて並べて配設しており、各レセプタ
クル57の上端部は、図14および図15に示すよう
に、車幅方向に延びる板状に形成して車体右側の端部を
前記右側立壁52に埋設している。この板状部分を図1
5中に符号57aで示す。前記放電端子21dは、バッ
テリーケース装着時この板状部分57aを車体の前後方
向から挟持するように形成している。また、レセプタク
ル57の下端部は、前記コントローラハウジング42の
上壁42aに形成した開口42c(図3および図5参
照)を通して下方へ延設し、図6に示すように、前記コ
ントローラ47の基板47aに半田付けしている。
【0026】また、バッテリーケース用ホルダ43の前
記底壁51には、前記放電用コネクタ21cに形成した
位置決め用凹部21e(図22参照)に嵌合する位置決
め用突起58を上方へ向けて突設している。突起58
は、ホルダ43の右側立壁52と底壁51とに接続する
ようにこれらに一体に形成している。この実施の形態で
は、図14および図15に示すように、突起58は車幅
方向に延びる板状に形成しており、上方へ向かうにした
がって次第に厚みが薄くなるように形成している。この
突起58に対応するように、前記凹部21eは上方へ向
かうにしたがって開口幅が次第に狭くなるように形成し
ている。
【0027】さらに、突起58は、底壁51からの突出
寸法が前記4本のレセプタクル57より長くなるように
形成している。4本のレセプタクル57においても、図
14において最も左側に位置するレセプタクル57が最
も前記突出寸法が長く、次いで最も右側に位置するレセ
プタクル57が長くなり、内側の2本のレセプタクル5
7が最も短くなるように形成している。このように突出
寸法を変化させたのは、バッテリーケース21をホルダ
43に装着するときに突起58を最初に放電用コネクタ
21cの凹部21eに嵌入させ、次いで、レセプタクル
57を1本ずつ放電端子21dに接続するためである。
【0028】すなわち、突起58が最初に凹部21eに
嵌入することによって、放電用コネクタ21cがバッテ
リーケース21内で僅かに移動して前記スリット21f
とその内部の放電端子21dがレセプタクル57と対向
する位置に位置決めされる。そして、突出寸法が長いレ
セプタクル57から順に放電端子21dに接続するよう
になるから、小さい力で端子を接続することができる。
【0029】上述したように形成したホルダ43は、底
壁51を固定用ボルト59(図2参照)で前記コントロ
ーラハウジング42の上壁42aに固定することによっ
て、コントローラハウジング42に一体的に組付けてい
る。前記固定用ボルト59は、4本使用しており、コン
トローラハウジング42のボルト孔42e(図3〜図5
参照)に螺着させている。すなわち、前記底壁51を4
本の固定用ボルト59(図2参照)によって前記コント
ローラハウジング42の上壁42aに固定すると、レセ
プタクル57は、図3に示すコントローラハウジング4
2の開口42cを介してコントローラハウジング42内
に形成された箱状部分に突出する。この状態で前記基板
47aを組付けている。
【0030】前記基板47aの組付けは、コントローラ
ハウジング42にバッテリーケース用ホルダ43を組付
けるとともに、FET47cを固定した状態で行う。詳
述すると、レセプタクル57の端部とFET47cのリ
ードを基板47aに挿通させてこの基板47aをコント
ローラハウジング42に3本の固定用ボルト(図示せ
ず)によって下方から固定し、その後に半田付けを行
う。なお、他の電子部品47bは予め基板47aに実装
しておく。上述したように半田付けを行った後に、封止
用樹脂を充填する。基板固定用ボルトを螺着させるボル
ト孔を図4において符号42dで示す。上述したように
して、コントローラハウジング42とバッテリーケース
用ホルダ43はサブ組み一体化されて支持部材24が形
成される。
【0031】前記前立壁53と後立壁54は、バッテリ
ーケース21の前記枢支軸25を係合させる係合溝61
(図12および図13参照)と、図1中に符号62で示
すサイドカバーを取付けるための係止片63(図10お
よび図11参照)とを形成している。前記係合溝61
は、車体左側へ向けて開口するように形成するととも
に、下側(車体左側)の溝壁61aを開口部分から車体
内側へ向かうにしたがって次第に下方へ延びるように形
成している。前記下側の溝壁61aの下端部と、上側
(車体右側)の溝壁61bは、図21に示すように、車
体の前後方向から見て長円状に形成した前記枢支軸25
が嵌合できる形状に形成している。
【0032】すなわち、前記係合溝61に枢支軸25を
嵌合させた状態で、枢支軸25を支点としてバッテリー
ケース21を車幅方向に揺動させることができ、しか
も、揺動させてから上方へバッテリーケース21を引き
上げることによって、バッテリーケース21をホルダ4
3から外すことができる。なお、バッテリーケース21
の装着は、上記とは逆の手順によって行うことができ
る。この実施の形態では、バッテリーケース21を前記
ホルダ43に装着して起立させた状態で、バッテリーケ
ース21の荷重が前記底壁51と前立壁53および後立
壁54に分散されるようにしている。
【0033】上述した支持部材24をチェーンステー6
に取付けるための支持ブラケット41は、図2および図
16〜図18に示すように、鋼板を所定の形状に加圧成
形することによって形成し、チェーンステー6上であっ
てシートチューブ5と後輪12との間に配設している。
この実施の形態では、支持ブラケット41は、2本のチ
ェーンステー6の前端部を上方から覆う形状に形成し、
車幅方向の両端部に下方へ延びるように形成した側板4
1aの下端をチェーンステー6の外側部分に溶接してい
る。
【0034】また、この支持ブラケット41は、前記支
持部材24を図1および図2に示すように後下がりに傾
斜させて支持するために、コントローラハウジング42
の前記取付片44,45を重ねる支持部41bを後下が
りに傾斜させて形成している。この支持部41bの裏面
には、固定用ボルト46を締め付けるためのナット64
を溶接している。前記支持部41bの前端部は、図16
に示すように、半円状の切欠き41cを形成してここに
空間を介してシートチューブ5を臨ませており、シート
チューブ5の両側方に固定用ボルト46およびナット6
4が位置するようにしている。この際、支持部41bの
前端部は、シートチューブ5には溶接されない。
【0035】この構造を採ることにより、支持部材24
におけるバッテリーケース21が嵌合する部分をシート
チューブ5に近接させることができる。前記支持部41
bの後端部は、2本のチェーンステー6の間に臨むよう
に形成し、ここに固定用ボルト46を締め付けるための
ナット64を溶接しており、チェーンステー6の間のデ
ッドスペースを利用して後側の固定用ボルト46を配設
できるようにしている。
【0036】支持ブラケット41を取付ける位置は、ハ
ンガーパイプ8の軸心からシートチューブ5に沿う高さ
方向の寸法と、シートチューブ5の後面から支持ブラケ
ット41の後側のナット64までの寸法とを設計値に合
わせることによって決めている。なお、この支持ブラケ
ット41を基準にして上部ブラケット37の位置も設定
している。
【0037】上述したように構成した電動補助自転車1
によれば、車体フレーム2にバッテリーケース用支持部
材24を固定し、この支持部材24に、バッテリーケー
ス21側の放電端子21dに一端が接離するレセプタク
ル57を突設するとともに、コントローラ47を取付
け、前記レセプタクル57の他端を前記コントローラ4
7まで延在させてこのコントローラ47の基板47aに
接続しているから、支持部材24にレセプタクル57と
コントローラ47とを一体的に組付けることができ、レ
セプタクル57とコントローラ47とを接続するリード
線が不要もしくは可及的短くなる。したがって、この電
動補助自転車1は、給電系の構成を簡素化することがで
きるから、組立て工数が少なくなるとともに、製造コス
トを低減することができる。
【0038】(第2の実施の形態)バッテリーケース用
支持部材は、図23および図24に示すように形成する
ことができる。図23は支持部材の他の実施の形態を示
す側面図で、同図はコントローラハウジングとホルダを
破断した状態で描いてある。図24はコントローラハウ
ジングを車体フレームに取付けた状態を示す平面図であ
る。これらの図において、前記図1〜図22によって説
明したものと同一もしくは同等の部材については、同一
符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
【0039】図23および図24に示す支持部材24
は、コントローラハウジング42をチェーンステー6に
直接支承させた状態で車体フレーム2に固定している。
詳述すると、コントローラハウジング42の車体前側の
端部は、シートチューブ5の後部が嵌合するように平面
視半円状に形成し、バンド71と協働してシートチュー
ブ5を緊縛している。コントローラハウジング42の後
端部は、後方に突出するように取付片72を突設し、こ
の取付片72をチェーンステー6のブラケット73に固
定用ボルト74によって固定している。すなわち、第1
の実施の形態を採る場合に較べて、コントローラハウジ
ング42を支持するチェーンステー6上のブラケットを
設けていない分だけ部品数を低減できるから、より一層
組立てが容易になるとともに、コストダウンを図ること
ができる。また、前側はバンド71でシートチューブ5
に緊縛されるので、フレーム製造時に精度が要求されな
い。前記ブラケット73は、泥よけ75の下端部を支持
させている。すなわち、泥よけ75を取付けるためにも
ともと必要な部品であるブラケット73を流用してコン
トローラハウジング42を取付けているから、より一層
コストダウンを図ることができる。
【0040】(第3の実施の形態)レセプタクルは、図
25ないし図30に示すように熱応力を緩和させる構造
を採ることができる。図25はレセプタクルに屈曲部を
形成した他の実施の形態を示す断面図、図26および図
27はレセプタクルを上下方向に2分割した他の実施の
形態を示す正面図と側面図である。図28および図29
はレセプタクルを弾性支持する他の実施の形態を示す図
で、図28はレセプタクル組立体の斜視図、図29は組
付け状態を示す断面図である。図30はレセプタクルの
先端部をリード線によって形成した例を示す断面図であ
る。これらの図において、前記図1〜図22によって説
明したものと同一もしくは同等の部材については、同一
符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
【0041】FETの発熱や気温の影響を受け、レセプ
タクル自らの、およびこの周囲に封止される樹脂の熱膨
張により、場合によってレセプタクルと基板との半田付
け部の剥離の可能性もある。この対策として図25に示
すレセプタクル57は、熱応力を緩和するために、コン
トローラハウジング42内で上下方向に延びる部分を略
S字状に屈曲させて形成している。屈曲部分を符号57
aによって示す。レセプタクル57の前記屈曲部分57
aが屈曲することによって、半田の剥離を防ぐことがで
きる。
【0042】図26および図27に示したレセプタクル
57は、コントローラ47の基板47aに半田付けした
下部81と、この下部81の上端部に取付ける上部82
とによって構成している。前記下部81は、基板47a
を介してコントローラハウジング42に支持させてい
る。前記上部82は、前記下部81の上端部に着脱自在
に接続する下側接触子83と、バッテリーケース側の放
電端子(図示せず)に接続する上側接触子84とから形
成しており、端子台85に固着させている。
【0043】すなわち、前記下側接触子83を前記下部
81の上端部に接続し、端子台85をコントローラハウ
ジング42に図示していない固定用ボルトで固定するこ
とによって、この実施の形態によるレセプタクル57が
形成される。このように構成したレセプタクル57にお
いては、下部81の上端部を上部82の下側接触子83
に摺動自在に接触させているから、この接触部分で下部
81の熱膨張による伸びを相殺することができ、熱応力
を緩和させることができる。
【0044】図28および図29に示すレセプタクル5
7は、合成樹脂製の端子台86に支持させている。この
端子台86は、コントローラハウジング42とホルダ4
3に弾性を有するシール部材87を介して挟持させてい
る。すなわち、4本のレセプタクル57を端子台86と
シール部材87によってコントローラハウジング42お
よびホルダ43に弾性支持させている。この構造を採る
ことにより、レセプタクル57の熱膨張による伸びをシ
ール部材87が弾性変形することによって相殺すること
ができる。
【0045】図30に示すレセプタクル57は、下端部
にリード線88を半田付けしており、このリード線88
の先端を基板47aに半田付けしている。リード線88
は、レセプタクル57と基板47aとの間で屈曲するこ
とができるように、また、基板47aを取付けるときに
作業性が低下することがないように、十分な長さをもっ
て形成し、屈曲させている。この構造を採ることによっ
て、レセプタクル57と基板47aとの接続部分が柔軟
性を有するようになるから、上述した各実施の形態を採
るときと同様に熱応力を緩和させることができる。
【0046】なお、上述した各実施の形態においては、
バッテリーケース21を着脱自在に支持する構造は、バ
ッテリーケース21の下部をバッテリーケース用ホルダ
43に上下方向にスライド自在に嵌合させて支持させる
構造を採ることもできる。また、車体フレームのチェー
ンステーは、片側1本の車輪片持ちタイプでもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、支
持部材にモータ側端子とコントローラとを一体的に組付
けることができ、モータ側端子とコントローラとを接続
するリード線が不要もしくは可及的短くなる。このた
め、給電系の構成を簡素化することができるから、組立
てが容易でしかも製造コストが低い電動補助自転車を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動補助自転車の一部を示す側
面図である。
【図2】 バッテリーケース搭載部分を拡大して示す側
面図である。
【図3】 コントローラハウジングの平面図である。
【図4】 コントローラハウジングの底面図である。
【図5】 図3におけるV−V線断面図である。
【図6】 図3におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図3におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 コントローラハウジングの背面図である。
【図9】 図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 バッテリーケース用ホルダの平面図であ
る。
【図11】 バッテリーケース用ホルダの側面図であ
る。
【図12】 バッテリーケース用ホルダの背面図であ
る。
【図13】 バッテリーケース用ホルダの正面図であ
る。
【図14】 図10におけるXIV−XIV線断面図である。
【図15】 図10におけるXV−XV線断面図である。
【図16】 ブラケットの平面図である。
【図17】 図16におけるXVII−XVII線断面図であ
る。
【図18】 図16におけるXVIII−XVIII線断面図であ
る。
【図19】 バッテリーケース用ストッパー36の側面
図である。
【図20】 バッテリーケース用ストッパー36の平面
図である。
【図21】 バッテリーケースの着脱動作を説明するた
めの正面図である。
【図22】 バッテリーケースを車体右側から見た状態
を示す側面図である。
【図23】 支持部材の他の実施の形態を示す側面図で
ある。
【図24】 コントローラハウジングを車体フレームに
取付けた状態を示す平面図である。
【図25】 レセプタクルに屈曲部を形成した他の実施
の形態を示す断面図である。
【図26】 レセプタクルを上下方向に2分割した他の
実施の形態を示す正面図である。
【図27】 レセプタクルを上下方向に2分割した他の
実施の形態を示す側面図である。
【図28】 レセプタクル組立体の斜視図である。
【図29】 レセプタクル組立体の組付け状態を示す断
面図である。
【図30】 レセプタクルの他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2…車体フレーム、21…バッテリーケース、21c…
放電用コネクタ、21d…放電端子、24…支持部材、
42…コントローラハウジング、43…ホルダ、47…
コントローラ、47a…基板、57…レセプタクル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームにバッテリーケースの下部
    を着脱自在に支持する支持部材を固定し、この支持部材
    に、バッテリーケース側の放電端子に一端が接離するモ
    ータ側端子を突設するとともに、モータ制御用のコント
    ローラを取付け、前記モータ側端子の他端を前記コント
    ローラまで延在させてこのコントローラの基板に接続し
    たことを特徴とする電動補助自転車。
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