JP2002144692A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002144692A JP2000341322A JP2000341322A JP2002144692A JP 2002144692 A JP2002144692 A JP 2002144692A JP 2000341322 A JP2000341322 A JP 2000341322A JP 2000341322 A JP2000341322 A JP 2000341322A JP 2002144692 A JP2002144692 A JP 2002144692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップすることなく切断面が綺麗で確
実な切断を行うことが可能な切断装置を備えた孔版印刷
装置を提供する。 【解決手段】 マスタロール6aから引き出された製版
済みのマスタ6をマスタ搬送方向と直交するマスタ幅方
向に移動して切断する、回転刃16a,16bを備えた
カッター部材13を有する切断手段4を具備した孔版印
刷装置において、カッター部材13の移動時にマスタ6
を押さえ込むガイド部材21a,22aをカッター部材
13のマスタ搬送方向上流側及び下流側の位置にそれぞ
れ設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置のマ
スタ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡便な印刷方法としてデジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、熱可塑性樹
脂フィルムと多孔質支持体とを貼り合わせた構造の感熱
孔版マスタ(以下「マスタ」という)に微細な発熱素子
が1列に並んだサーマルヘッドを接触させ、この発熱素
子に対しパルス的に通電を行いながらマスタをプラテン
ローラー等の搬送手段で搬送することにより、マスタの
熱可塑性樹脂フィルムに画像情報に基づいた穿孔画像を
熱溶融穿孔製版した後、この穿孔製版されたマスタを多
孔性円筒状の版胴に巻装させ、プレスローラー等の押圧
部材によって印刷用紙を版胴の外周面に押圧させること
で、版胴の開孔部及びマスタの穿孔部から滲出したイン
キを印刷用紙に転移させて印刷画像を得るものである。
ここで用いられるマスタとしてはシート状のものが一般
的であり、印刷装置内ではロール状態で貯容されてい
る。このロール状態のマスタは、製版時に上述のように
搬送手段で引き出されつつ製版され、1版分毎にマスタ
切断装置で切断された後に版胴に巻装される。
【0003】このマスタ切断装置としては、例えば特公
平6−408号公報に開示された、可動上刃と固定下刃
とを有していて可動上刃が固定下刃に対して上下方向に
往復動するもの、特公平7−84086号公報に開示さ
れた、可動上刃と固定下刃とを有していて可動上刃が固
定下刃に対してマスタの幅方向に回転しつつ移動するも
の、実公平3−40556号公報に開示された、可動上
刃のみを有していてこれがマスタに対して回転しつつ移
動するもの等がある。
【0004】しかし、特公平6−408号公報に開示さ
れた技術では、マスタの幅よりもさらに大きい幅の、高
精度の可動上刃と固定下刃とを必要とするためにコスト
アップしてしまうと共に、可動上刃と固定下刃との間の
空間が非常に狭いためにマスタのジャム処理時における
操作性が著しく低下してしまうという問題点がある。
【0005】また、特公平7−84086号公報に開示
された技術では、切断後の後続のマスタの先端部は固定
下刃の搬送方向上流側に位置して待機することとなる
が、このときに薄く柔らかいマスタが湿度の影響を受け
てロール状に変形し易いため、次版の製版時にマスタ先
端の進行が固定下刃によって妨げられてしまうという問
題点や、切断時において切断面が不揃いとなったり切断
途中でジャムしてしまうという問題点の他、高精度の固
定下刃を必要とするためにコストアップしてしまうとい
う問題点、さらに可動上刃が固定下刃との間に所定間隔
を保って固着された部材に支持されているためにマスタ
のジャム処理時における操作性が著しく低下してしまう
という問題点がある。
【0006】また、実公平3−40556号公報に開示
された技術では、上刃のみで下刃を有していないため、
切断時にマスタが上刃と逆の方向である下方に逃げ易
く、切断面が不揃いとなったり切断できないという問題
点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願出願人は、
特開2000−6510号公報において、マスタロール
から引き出された製版済みのマスタをマスタ搬送方向と
直交するマスタ幅方向に移動して切断する、回転刃から
なるカッター部材を有する切断手段を具備し、カッター
部材の移動時にマスタを押さえ込むガイド部材をカッタ
ー部材のマスタ搬送方向上流側の位置に設けた孔版印刷
装置を提案している。この孔版印刷装置によれば、ガイ
ド部材が切断時にマスタを押さえ込むのでマスタの浮き
上がりや逃げを防止することができ、マスタを良好に切
断することができる。
【0008】しかし上記公報に開示された技術では、図
8に示すようにカッター部材のマスタ搬送方向下流側に
おいて撓みを形成させており、マスタ搬送方向下流側に
配置されたガイド板とマスタとの間に比較的大きな隙間
があり、マスタがフリーな状態にある。マスタはその腰
の強弱によって形態を変化させるため、このようにマス
タがフリーな状態で切断を行うとカッター部材がマスタ
を噛み込んでジャムを引き起こしてしまい、装置が停止
してしまうという問題点が発生していた。
【0009】また、特開平7−117321号公報には
切断手段のマスタ搬送方向下流側にマスタ搬送ローラー
を用いた技術が開示されている。この技術を上述したカ
ッター部材を用いた切断手段に適用すると、図9に示す
ような構成となる。この構成によれば、カッター部材の
マスタ搬送方向上流側及び下流側に、マスタに対して伸
張力を付与するためのローラーが配備されているため、
マスタ切断時におけるマスタの状態が安定化し、良好に
切断を行うことができる。しかし、マスタ搬送ローラー
を複数配設すると、複数のローラーを回転駆動させるた
めに駆動モーターを大きくする必要が生じたり、駆動ギ
ヤ数を増加させる必要が生じることとなり、構造が複雑
化してしまうと共にコストアップしてしまうという問題
点が生じる。
【0010】本発明の目的は、上記各問題点を解決し、
コストアップすることなく切断面が綺麗で確実な切断を
行うことが可能な切断装置を備えた孔版印刷装置を提供
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスタロールから引き出された製版済みのマスタをマス
タ搬送方向と直交するマスタ幅方向に移動して切断す
る、回転刃を備えたカッター部材を有する切断手段を具
備した孔版印刷装置において、前記カッター部材の移動
時に前記マスタを押さえ込むガイド部材を前記カッター
部材のマスタ搬送方向上流側及び下流側の位置にそれぞ
れ設けたことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記カッター部材は一対の
回転刃を有することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の孔版印刷装置において、さらに前記ガイド
部材が弾性変形可能であることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、さらに前記ガイド部材は前記マス
タを押さえ込む向きに弾性変形することを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載の孔版印刷装置において、さらに前記カッタ
ー部材のマスタ搬送方向下流側に配置された前記ガイド
部材は前記マスタの搬送を妨げない形状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の孔版印刷装置において、さらに前記ガイド
部材が前記カッター部材に回転自在に支持されたローラ
ーであることを特徴とする。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の要部概略図である。同図において、孔版印
刷装置は版胴1、マスタ貯容手段2、製版手段3、切断
手段4等を有している。孔版印刷装置本体に回転自在に
支持された多孔性円筒状の版胴1は、その外周面上に製
版済みのマスタを保持するクランパー5を有しており、
図示しない版胴駆動手段によって回転駆動される。図1
において版胴1の右上方にはマスタ貯容手段2が配設さ
れている。マスタ貯容手段2には、多孔性支持体と熱可
塑性樹脂フィルムとを貼り合わせて構成されたマスタ6
をロール状に巻成したマスタロール6aの芯部6bが回
転自在かつ着脱自在に支持されている。
【0018】版胴1とマスタ貯容手段2との間には製版
手段3が配設されている。製版手段3は、マスタ6の熱
可塑性樹脂フィルム面を加熱穿孔製版するサーマルヘッ
ド7と、マスタ6をサーマルヘッド7に押し付けつつ搬
送する、図示しないステッピングモーターで回転駆動さ
れるプラテンローラー8とから構成されている。サーマ
ルヘッド7は孔版印刷装置本体の図示しない側板に取り
付けられ、プラテンローラー8は孔版印刷装置本体に支
軸9aを中心に開閉自在に支持されたカバー9に取り付
けられている。カバー9の支軸9a寄りの部位には、製
版されたマスタ6に十分な撓みを形成させるための、マ
スタ6の幅よりも大きな幅を有する図示しない逃げ穴が
形成されている。
【0019】製版手段3のマスタ搬送方向下流側には、
マスタ6を搬送するためのガイド板10と搬送ローラー
11とが配設されている。ガイド板10は孔版印刷装置
本体の図示しない側板に固着され、プラテンローラー8
とほぼ同期して図示しない駆動手段で回転駆動される搬
送ローラー11はカバー9に取り付けられている。搬送
ローラー11の周速度はプラテンローラー8の周速度よ
りも若干速く設定されており、プラテンローラー8と搬
送ローラー11との間の部位において、製版されたマス
タ6には所定の張力が付与される。
【0020】搬送ローラー11のマスタ搬送方向下流側
には切断手段4が配設されている。切断手段4は、図2
ないし図5に示すようにフレーム12、カッター部材と
してのホルダー13、回転移動手段14等から主に構成
されている。板材をほぼコ字形状に折り曲げて形成さ
れ、マスタ6の幅を超える長さを有するフレーム12
は、その長手方向がマスタ搬送方向と直交するマスタ幅
方向に沿うように、孔版印刷装置本体の図示しない側板
に固着されている。その上面12aが平面状に形成さ
れ、一方の側端部が折り返されて側壁12bを形成され
たフレーム12は、上面12aがガイド板10とほぼ同
一平面を構成するように配置されており、他方の側端部
にはブラケット15が取り付けられて側壁が形成されて
いる。また、フレーム12は、その下面12cのマスタ
搬送方向下流側端部が上方に向けて折り曲げられ、スト
ッパー12dが形成されている。
【0021】回転刃である上刃16aを有する上刃ホル
ダー13aと、上刃16aと同形の回転刃である下刃1
6bを有する下刃ホルダー13bと、各ホルダー13
a,13bを一体的に繋ぐ接続板13cとを有するホル
ダー13は、フレーム12に移動可能に支持されてい
る。ほぼ半分の部位がフレーム12の空間内部を移動可
能に配設された下刃ホルダー13bの内部には、そのマ
スタ搬送方向下流側端部に下刃16b及びこれと同軸上
に設けられた高摩擦抵抗部材からなる下ローラー17b
がそれぞれ回転自在に配設されている。下刃16b及び
下ローラー17bは接続板13cに一体的かつ回転自在
に支持されており、下ローラー17bの周面は上面12
aの内面に接触配置されている。下刃ホルダー13bの
フレーム12の空間内部に配置される部位には、後述す
る回転移動手段14を構成する双方向送りねじ18と螺
合する双方向ねじブッシュ13dが配設されている。
【0022】接続板13cによって若干の隙間を持った
状態で下刃ホルダー13bに連結された上刃ホルダー1
3aの内部には、上刃16a及びこれと同軸上に設けら
れた高摩擦抵抗部材からなる上ローラー17aがそれぞ
れ回転自在に配設されている。上刃16aはその刃面の
一部が下刃17bとラップする位置に配設され、上ロー
ラー17aは下ローラー17bとで上面12aを挟み込
むようにその周面を上面12aに接触させており、上刃
16a及び上ローラー17aは接続板13cに一体的か
つ回転自在に支持されている。上刃ホルダー13aの先
端部には、図3に示すようにマスタ6を案内するための
導入部13eが形成されている。
【0023】上刃ホルダー13aと下刃ホルダー13b
とを接続する接続板13cの、ホルダー移動方向上流側
に位置する一側部には2箇所の脚部13fが形成されて
おり、接続板13cは各脚部13fを上刃ホルダー13
a及び下刃ホルダー13bにそれぞれ接着やねじ止め等
の方法によって固着されている。また接続板13cは、
その他側部13gが上刃16aと下刃16bとがラップ
したマスタ切断開始位置16cよりもホルダー移動方向
下流側に位置するように形成されている。上述の構成に
より、ホルダー13がフレーム12に沿って移動すると
この移動に伴って各ローラー17a,17bがそれぞれ
逆方向に回転し、各ローラー17a,17bと一体的に
設けられた上刃16a及び下刃16bがそれぞれ逆方向
に回転して、マスタ切断開始位置16cに挟持されたマ
スタ6が切断される。
【0024】フレーム12には回転移動手段14が配設
されている。回転移動手段14は双方向送りねじ18、
モーター19等から主に構成されている。双方向送りね
じ18はX字状の溝を形成された周知の構成であり、1
方向に回転することにより螺合した双方向ねじブッシュ
13dを往復動させる。双方向送りねじ18はその一端
を側壁12bに、他端をブラケット15にそれぞれ回転
自在に支持されており、その他端側のブラケット15を
貫通した位置には駆動ギヤ18aが一体的に取り付けら
れている。
【0025】フレーム12の他端側の側壁を構成するブ
ラケット15は板材を折り曲げて形成されており、側壁
と連なる部位は下面12cに付き当てられ、この付き当
て面に連続する一端は側壁と平行となるように垂直に立
ち上げられている。また、側壁に連なる他端は、上面1
2aと平行かつ、上面12aと所定の間隙を有するよう
に直角に折り曲げられている。
【0026】ブラケット15の一端にはモーター19が
取り付けられている。モーター19は図示しない電源よ
り電力を供給されて回転駆動され、その出力軸には駆動
ギヤ18aと噛合するピニオン19aが取り付けられて
いる。また、ブラケット15の他端と上面12aとの間
には、ホルダー13の初期位置を決めるリミットスイッ
チ20が取り付けられている。
【0027】搬送ローラー11とマスタ切断手段4との
間の位置には第1支柱21が配設されている。第1支柱
21は一端をカバー9に取り付けられており、その他端
にはガイド部材としての第1ガイド片21aが取り付け
られている。基端を第1支柱21に固着された第1ガイ
ド片21aは金属の薄板あるいは樹脂の薄板(マイラ
ー)等の弾性体から構成されており、図2に示すように
製版搬送中のマスタ6の上方に位置し、ホルダー13の
移動時においてその自由端が上刃ホルダー13aと上面
12aとの間に入り込む位置に配設されている。第1ガ
イド片21aは、通常時には図1に二点鎖線で、また図
5に実線でそれぞれ示すように搬送されるマスタ6とほ
ぼ平行となる位置に置かれ、ホルダー13の移動時にお
いて導入部13eにより上刃ホルダー13aと上面12
aとの間に案内されてマスタ6を押圧する。
【0028】マスタ切断手段4のマスタ搬送方向下流側
には第2支柱22が配設されている。第2支柱22は一
端をカバー9に取り付けられており、他端は折り曲げら
れ、製版されて撓みを形成されたマスタ6をカバー9に
形成された図示しない逃げ穴に向けてガイドする。第2
支柱22の他端近傍には、L型ブラケット22bを介し
てガイド部材としての第2ガイド片22aが取り付けら
れている。第1ガイド片21aと同様の材質からなる第
2ガイド片22aはその基端をL型ブラケット22bに
固着されており、ホルダー13の移動時においてその自
由端が上刃ホルダー13aと後述するガイド板23との
間に入り込む位置に配設されている。第2ガイド片22
aは、通常時は図1に二点鎖線で示すように搬送される
マスタ6を導入しやすいように、その自由端が上方を向
く位置に置かれ、ホルダー13の移動時において導入部
13eにより上刃ホルダー13aと上面12aとの間に
案内されてマスタ6を押圧する。
【0029】マスタ6の搬送経路を介して第2ガイド片
22aと対向する位置にはガイド板23が配設されてい
る。ガイド板23は孔版印刷装置本体の図示しない側板
に固着されており、そのマスタ搬送方向上流側端部は下
方に向けて傾斜するように形成されている。これにより
上刃16a及び下刃16bの配設位置のマスタ搬送方向
下流側に、ガイド板10及びフレーム12と連続的にマ
スタ6の搬送をガイドするガイド板23を配置すること
によりマスタ6の搬送性を確保し、またガイド板23の
マスタ搬送方向上流側端部が下方に向けて傾斜している
のでマスタ6がガイド板23の下方に潜り込むことを防
止でき、マスタ6の搬送不良の発生を防止することがで
きる。ガイド板23のマスタ搬送方向下流側には、後述
するブレーキローラー25の周面をマスタ搬送経路内に
臨ませるための図示しない切欠が形成されている。ま
た、ガイド板23のマスタ搬送方向下流側端部側の上方
には、孔版印刷装置本体の図示しない側板に固着された
ガイド板24が配設されている。
【0030】ガイド板23のマスタ搬送方向下流側端部
近傍にはブレーキローラー25が配設されている。外周
面が高摩擦抵抗部材で被覆されたブレーキローラー25
は図示しないトルクリミッターを介して従動回転自在で
あり、かつ図示しないローラー揺動手段により図1の実
線位置と二点鎖線位置とに選択的に位置決めされる。
【0031】上述の構成に基づき、以下にこの孔版印刷
装置の動作を説明する。図示しない製版スタートキーが
押されると、版胴1の外周面上より前版のマスタが剥離
された後、製版動作が開始される。版胴1はクランパー
5を開放した図1に示す状態で待機している。
【0032】先ず、プラテンローラー8及び搬送ローラ
ー11がそれぞれ同期して回転駆動され、マスタロール
6aよりマスタ6が引き出される。引き出されたマスタ
はサーマルヘッド7によって加熱溶融穿孔製版されつ
つ、プラテンローラー8及び搬送ローラー11によって
搬送される。このとき、マスタ切断手段4は図5に二点
鎖線で示すマスタ搬送経路から退避した初期位置に、ブ
レーキローラー25は図1の二点鎖線位置にそれぞれ置
かれている。
【0033】製版されたマスタ6は上面12a上を搬送
され、各ガイド片21a,22aの下方を通過した後、
ガイド板23上、各ガイド板23,24間を搬送されて
クランパー5へと送られる。この搬送時において、第2
ガイド片22aの自由端が上方に向けて開放され、かつ
マスタ切断手段4がマスタ搬送経路から退避した初期位
置に置かれているため、マスタ6を良好に搬送すること
ができる。そして、プラテンローラー8を回転駆動する
図示しないステッピングモーターのステップ数より、マ
スタ6の先端がクランパー5に到達したと判断される
と、クランパー5が閉じられると共に図示しないローラ
ー揺動手段が作動してブレーキローラー25が図1の実
線位置に移動される。
【0034】この後もプラテンローラー8と搬送ローラ
ー11とは回転を続け、第2支柱22とガイド板24と
の間の位置において製版されたマスタ6によって撓みが
形成される。そして、図示しないステッピングモーター
のステップ数よりこの撓み量が所定量に達したと判断さ
れると、この撓み量がなくなる所定角度だけ版胴1が図
1の時計回り方向に回動される。このとき、クランパー
5で挟持されたマスタ6はトルクリミッターを介してブ
レーキローラー25を回転させるため、クランパー5と
ブレーキローラー25との間の部位において、マスタ6
には所定の張力が付与される。
【0035】上述の製版、巻装動作が繰り返され、図示
しないステッピングモーターのステップ数より1版分の
マスタ6が製版されたと判断されると、プラテンローラ
ー8と搬送ローラー11の回転が停止される。そして、
製版されたマスタ6の最後の撓みが版胴1の回転によっ
てなくなると同時にモーター19が作動してホルダー1
3が高速で往復動されてマスタ6が切断される。切断さ
れたマスタ6は版胴1の回転によって引き出され、巻装
動作が完了する。
【0036】このマスタ6の切断時(ホルダー13の往
動時)において、第1ガイド片21aが上刃ホルダー1
3aと上面12aとの間に、第2ガイド片22aが上刃
ホルダー13aとガイド板23との間にそれぞれ案内さ
れて確実にマスタ6を押さえ込み、かつ上刃16aと下
刃16bとからなる2枚の回転移動刃がマスタ6をくわ
え込みながら切断するため、マスタ6の浮き上がり、変
形、逃げ等を極力防止することができ、マスタ6を良好
に切断することができる(図3、図5参照)。
【0037】上記実施例の変形例として、第1ガイド片
21a及び第2ガイド片22aに代えて、図6に示すよ
うに、複数の開口部26aを有するガイド部材としての
ガイド片26を用いても良い。このガイド片26を用い
ることにより、ガイド部材として極薄の部材を使用せず
とも弾性変形させることが可能となるため、耐久性及び
取扱い性が向上すると共にコストダウンを図ることがで
きる。また、ガイド部材としてガイド片26のように弾
性変形可能なものを用いることにより、上刃ホルダー1
3aと上面12aとの間隙及び上刃ホルダー13aとガ
イド板23との間隙をそれぞれ広く設定できると共に精
度良く位置決めをする必要がなくなり、ジャム処理時に
おける取扱い性が向上すると共にコストダウンを図るこ
とができる。
【0038】図7は、本発明の第2の実施例に用いられ
る切断手段27を示している。切断手段27は、第1の
実施例で示した切断手段4と比較すると、上ローラー1
7a、第1ガイド片21a、第2ガイド片22aに代え
てガイドローラー28,29を有する点においてのみ相
違しており、他の構成は同一である。ガイド部材として
の各ガイドローラー28,29は上刃16aと同軸上に
一体的かつ回転自在に設けられており、ガイドローラー
28は第1支柱21と上刃ホルダー13aとの間の位置
に、ガイドローラー29は上刃ホルダー13aと第2支
柱22との間の位置にそれぞれ配設されている。ガイド
ローラー28は上面12aと、ガイドローラー29はガ
イド板23の上面とそれぞれ接触するように配置されて
おり、ホルダー13がフレーム12に沿って移動すると
各ガイドローラー28,29が上面12a及びガイド板
23上をそれぞれ転動して上刃16aが回転する。ま
た、各ガイドローラー28,29の初期位置は、マスタ
搬送経路から退避した位置に設定されている。
【0039】上述の構成により、マスタ6の切断時(ホ
ルダー13の往動時)において各ガイドローラー28,
29がマスタ搬送経路外からマスタ搬送経路内へと移動
し、各ガイドローラー28,29がその移動時に確実に
マスタ6を押さえ込み、かつ上刃16aと下刃16bと
からなる2枚の回転移動刃がマスタ6をくわえ込みなが
ら切断するため、マスタ6の浮き上がり、変形、逃げ等
を極力防止することができ、第1の実施例と同様にマス
タ6を良好に切断することができる。
【0040】上記各実施例では、切断手段4,27とし
て上刃16aと下刃16bとを有するものを用いたが、
例えば下刃が固定刃であり、上刃16aと同様の回転移
動刃が、固定刃である下刃上を回転移動する構成のもの
を採用してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、カッター部材の移動時
にマスタを押さえ込むガイド部材をカッター部材のマス
タ搬送方向上流側及び下流側の位置にそれぞれ設けたの
で、各ガイド部材が確実にマスタを押さえ込み、マスタ
の浮き上がり、変形、逃げ等を極力防止することがで
き、マスタを良好に切断することができるまた、カッタ
ー部材として一対の回転刃を有するものを用いることに
より、一対の回転刃がマスタをくわえ込みながら切断す
るため、マスタを良好に切断することができる。
【0042】また、ガイド部材としてマスタを押さえ込
む向きに弾性変形可能なものを用いることにより、マス
タ搬送経路の間隙を広く設定できると共にガイド部材を
精度良く位置決めをする必要がなくなり、ジャム処理時
における取扱い性が向上すると共にコストダウンを図る
ことができる。
【0043】さらに、カッター部材のマスタ搬送方向下
流側に配置されたガイド部材を、マスタの搬送を妨げな
い形状とすることにより、マスタの搬送性を向上させる
ことができ、搬送ジャムの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
の要部概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例に用いられる切断手段の
概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例に用いられる切断手段を
説明する概略斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例に用いられる切断手段の
平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に用いられる切断手段の
正面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例に用いられるガ
イド部材の部分平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に用いられる切断手段の
概略図である。
【図8】従来の切断手段の問題点を説明する概略図であ
る。
【図9】従来の他の切断手段の問題点を説明する概略図
である。
【符号の説明】
4,27 切断手段 6 マスタ 6a マスタロール 13 カッター部材(ホルダー) 16a 回転刃(上刃) 16b 回転刃(下刃) 21a ガイド部材(第1ガイド片) 22a ガイド部材(第2ガイド片) 26 ガイド部材(ガイド片) 28,29 ガイド部材(ガイドローラー)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタロールから引き出された製版済みの
    マスタをマスタ搬送方向と直交するマスタ幅方向に移動
    して切断する、回転刃を備えたカッター部材を有する切
    断手段を具備した孔版印刷装置において、 前記カッター部材の移動時に前記マスタを押さえ込むガ
    イド部材を前記カッター部材のマスタ搬送方向上流側及
    び下流側の位置にそれぞれ設けたことを特徴とする孔版
    印刷装置。
  2. 【請求項2】前記カッター部材は一対の回転刃を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド部材が弾性変形可能であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の孔版印刷装
    置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部材は前記マスタを押さえ込む
    向きに弾性変形することを特徴とする請求項3記載の孔
    版印刷装置。
  5. 【請求項5】前記カッター部材のマスタ搬送方向下流側
    に配置された前記ガイド部材は前記マスタの搬送を妨げ
    ない形状に形成されていることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記ガイド部材が前記カッター部材に回転
    自在に支持されたローラーであることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の孔版印刷装置。
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