JP2002143953A - 縁巻係合構造及びその製造方法 - Google Patents

縁巻係合構造及びその製造方法

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JP2002143953A
JP2002143953A JP2000335410A JP2000335410A JP2002143953A JP 2002143953 A JP2002143953 A JP 2002143953A JP 2000335410 A JP2000335410 A JP 2000335410A JP 2000335410 A JP2000335410 A JP 2000335410A JP 2002143953 A JP2002143953 A JP 2002143953A
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榮一 竹内
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元進 谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係合状態を調整する際のストッパー機能を有
する縁巻係合構造を提供する。 【解決手段】 縁巻23aは大径の第1ストレート部3
3と、第1ストレート部33の径より小さい小径の第2
ストレート部35と、第1ストレート部33と第2スト
レート部35との間に接続され、その径が徐々に変化す
るテーパ部34とから構成されている。一方、縁巻24
aは縁巻23aのテーパ部34の内部に収納されるテー
パ部38と、縁巻23aの第2ストレート部35の内部
にその一部が収納されるストレート部37とから構成さ
れている。縁巻24aを縁巻23aより引き抜こうとす
ると、縁巻24aのテーパ部38が縁巻23aのテーパ
部34に接触してそれ以上の移動が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は縁巻係合構造に関
し、特にレンジフード用フィルタカバー等のアルミニウ
ム箔をプレス成形して形成される金属箔成形体の縁巻係
合構造及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のレンジフード用フィルタカ
バー概略構造を示す斜視図である。
【0003】図を参照して、レンジフード用フィルタカ
バー70は第1の分割体71と第2の分割体72とから
構成され、各々アルミニウム箔のシートを成形加工する
ことによって形成されている。その各々の中央には不織
布等からなるフィルタ73及びフィルタ74が取付けら
れている。又、第1の分割体71の外周には縁巻75a
〜縁巻75cが形成され、第2の分割体72の外周には
縁巻76a〜縁巻76cが形成されている。
【0004】第1の分割体71の縁巻75bには取付具
77が、第2の分割体72の縁巻76bには取付具78
が各々取付けられている。
【0005】図9は図8の“Y”部分の拡大斜視図であ
る。
【0006】図を参照して、取付具78は断面がコの字
状のヨーク80と、ヨーク80の内部に取付けられた磁
石81と、ヨーク80に一体的に接続された折曲げ部8
2とから構成される。尚、折曲げ部82は、取付具78
を第2の分割体72に取付ける前には曲げられておら
ず、又折曲げ位置に対応した部分に開口84が形成され
ている。
【0007】取付具78を第2の分割体72に取付ける
際には、折曲げ部82を第2の分割体72の縁巻76b
の近傍に形成される開口83に通し、開口84の部分で
ヨーク80の背面の方向に折り曲げる。このようにして
取付具78は第2の分割体72の縁巻76bの周りに回
動自在に取付けられる。
【0008】一方、取付具77も同様の構造を有してお
り、同様にレンジフード用フィルタカバー70の縁巻7
5bに回動自在に取付けられている。
【0009】図10は図8のレンジフード用フィルタカ
バー70を被取付体に取付けた状態を示した側面図であ
る。
【0010】図を参照して、レンジフード用フィルタカ
バー70は、取付具77の吸着力によってレンジフード
等の被取付体31に取付けられている。
【0011】図11は図8の“Z”部分の拡大斜視図で
ある。
【0012】図を参照して、第1の分割体71の縁巻7
5aに第2の分割体72の縁巻76aが摺動自在に挿入
されている。このようにしてレンジフード用フィルタカ
バー70においては、第1の分割体71の縁巻75a及
び縁巻75cと第2の分割体72の縁巻76a及び縁巻
76cの各々とが摺動自在に係合し、図8の状態からレ
ンジフード用フィルタカバー70の全体長さを、取付け
る対象のレンジフード等の被取付体31の幅に合わせる
ように伸縮させて任意の長さに調整することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属箔成形体たるレンジフード用フィルタカバーのような
2つの分割体よりなる縁巻係合構造では、図11に示す
ように縁巻75a及び縁巻76aはいずれも一定径の直
管状に形成されている。したがって、レンジフード用フ
ィルタカバー70の全体長さを長くしようとして縁巻7
6aを縁巻75aから引き抜く方向に力を加えると、縁
巻76aが脱落してしまい、これらの係合状態が外れて
しまう虞れがある。
【0014】又、逆にレンジフード用フィルタカバー7
0の全体長さを小さくしようとして、縁巻76aを縁巻
75aに対して押し込む方向に力を加えると必要以上に
これらの係合状態が深くなってしまう場合もあり、いず
れも使い勝手の良い縁巻係合構造とはいえなかった。
【0015】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、係合状態を調整する際のストッパ
ー機能を有する縁巻係合構造及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、金属箔成形体よりなる第
1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成
形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第2の縁
巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、第1の
縁巻は大径の第1ストレート部と、第1ストレート部に
その一端が接続され、その径が徐々に減少する第1テー
パ部と、第1テーパ部の他端に接続された小径の第2ス
トレート部とからなり、第2の縁巻は、第1テーパ部の
内部に収納され、その全体形状が第1テーパ部に類似の
第2テーパ部と、第2テーパ部の一端に接続され、第2
ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自
在な径の第3ストレート部とからなるものである。
【0017】このように構成すると、第1の縁巻から第
2の縁巻を引き抜こうとすると、第2の縁巻の第2のテ
ーパ部が第1の縁巻の第1テーパ部に当接する。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成において、第2ストレート部の端部には、内方
に折り曲げられた内層縁巻が形成され、第2テーパ部の
端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、
内層縁巻は、第3ストレート部の外面に摺動自在に当接
し、外層縁巻は、第1テーパ部の内面に当接するもので
ある。
【0019】このように構成すると、第3ストレート部
は第2ストレート部の内面に直接接して摺動することは
ない。
【0020】請求項3記載の発明は、金属箔成形体より
なる第1の分割体の側縁に形成された第1の縁巻に、金
属箔成形体よりなる第2の分割体の側縁に形成された第
2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造であって、
第1の縁巻は、小径の第1ストレート部と、第1ストレ
ート部にその一端が接続され、その径が徐々に増加する
第1テーパ部と、第1テーパ部の他端に接続された大径
の第2ストレート部とからなり、第2の縁巻は、第1テ
ーパ部の内部に収納され、その全体形状が第1テーパ部
に類似の第2テーパ部と、第2テーパの一端に接続さ
れ、第2ストレート部の内部にその一部が収納され、か
つ摺動自在な径の第3ストレート部とからなるものであ
る。
【0021】このように構成すると、第2の縁巻を第1
の縁巻に対して押し込もうとすると、第2の縁巻の第2
テーパ部が第1の縁巻の第1テーパ部に当接する。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成において、第2ストレート部の端部には、内方
に折り曲げられた内層縁巻が形成され、第2テーパ部の
端部には、外方に折り曲げられた外層縁巻が形成され、
内層縁巻は、第3ストレート部の外面に摺動自在に当接
し、外層縁巻は、第1テーパ部の内面に当接するもので
ある。
【0023】このように構成すると、第3ストレート部
は第2ストレート部の内面に直接接して摺動することは
ない。
【0024】請求項5記載の発明は、第1の分割体の側
縁に形成された第1の縁巻に第2の分割体の側縁に形成
された第2の縁巻を摺動自在に挿入する縁巻係合構造の
製造方法であって、第2の分割体を形成するための金属
箔よりなる第1の平板の一部と、第1の分割体を形成す
るための金属箔よりなる第2の平板の一部とを重ね合わ
せて各々の端縁を揃える第1工程と、重ね合わされた状
態で端縁から所定範囲を巻込むようにして、一定径の第
1ストレート部と第1ストレート部の径とは異なる一定
径の第2ストレート部と第1ストレート部と第2ストレ
ート部とにその両端が接続され、径が徐々に変化するテ
ーパ部とからなる縁巻を、第1ストレート部は第2の平
板のみに対して、テーパ部及び第2ストレート部の一部
は第1の平板と第2の平板の重なり部に対して、第2ス
トレート部の他の一部は第1の平板のみに対して形成す
る第2工程とを備えたものである。
【0025】このように構成すると、第1の平板及び第
2の平板ともにテーパ部を有した縁巻が係合状態で一体
的に形成される。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成において、第1工程は第1の平板の長手方向の
端部を折返して折返し片を形成する工程と、第2工程は
第2の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を形成
する工程とを更に備え、折返し片の各々が形成された状
態で、これらの折返し片が向かい合うように第1の平板
及び第2の平板を重ね合わすものである。
【0027】このように構成すると、第1の分割体及び
第2の分割体ともに各々折返し片の一部を巻込んだ縁巻
が形成される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、第1の縁巻から第2の縁巻を引き抜こうとすると
第2のテーパ部が第1テーパ部に当接するので、それ以
上の第2の縁巻の移動が阻止され、第2の縁巻の第1の
縁巻からの脱落が防止される。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、第3ストレート部の移動による抵抗
が軽減され、スムーズな移動が可能となる。
【0030】請求項3記載の発明は、第2の縁巻を第1
の縁巻に対して押し込もうとすると第2テーパ部が第1
テーパ部に当接するので、それ以上の第2の縁巻の移動
が防止されるため係合状態が安定する。
【0031】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の効果に加えて、第3ストレート部の移動による抵抗
が軽減され、スムーズな移動が可能となる。
【0032】請求項5記載の発明は、ストッパー機能を
有した縁巻係合構造が一度の成形によって形成されるた
め、効率的かつ安定した状態での製造方法となる。
【0033】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、縁巻の開放端部が丸みを帯びた状態
となり、より安全性が高まるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態によるレンジフード用フィルタカバーの外観形状を示
した斜視図である。
【0035】図を参照して、レンジフード用フィルタカ
バー15は第1の分割体16と第2の分割体17とから
構成される。第1の分割体16は例えばアルミニウム箔
シートを成形加工することによって形成されており、そ
の中央部の開口部分には不織布等からなるフィルタ20
が接着されている。又、第1の分割体71の両側縁と分
割体第2の分割体17に係合する側と反対側の側縁とに
は、縁巻23a〜縁巻23cが形成されている。更に、
第1の分割体16の縁巻23bの部分には、レンジフー
ドの壁面等の被取付体に取付けるための磁石が埋め込ま
れた取付具26が回動自在に取付けられている。
【0036】一方、第2の分割体17も同様にアルミニ
ウム箔シートの成形加工により形成されており、その中
央部の開口には同様にフィルタ21が取付けられてい
る。又、第1の分割体16と同様に第2の分割体17の
側縁には縁巻24a〜縁巻24cが形成されている。更
に、縁巻24bには取付具78が回動自在に取付けられ
ている。
【0037】図2は図1のII−IIラインから見た図
であって、レンジフード等の被取付体に取付ける前の状
態と取付けた後の状態とを示した図である。
【0038】図2の(1)はレンジフード用フィルタカ
バー15の取付前の状態を示しており、第1の分割体1
6の縁巻23bの中心線は、取付具26が取付けられた
部分が上方に湾曲するいわゆる円弧状に形成されてい
る。すなわち、縁巻23bの下端とほぼ同一面となる取
付前の取付具26の取付面の位置が、縁巻23bの両端
部の各々を結ぶ直線29に対して被取付体31に向かっ
て反対方向に距離S分だけ離れている。又、取付具26
の取付面は、縁巻23bの下側の稜線にほぼ整列した位
置となっている。尚、この実施の形態においては、取付
具26は縁巻23bのほぼ中央に位置しており、その位
置と縁巻23bの端部との距離Lと距離Sの比は、16
0:2となっている。同様に図1で示した第2の分割体
17の縁巻24bの中心線も同様の円弧状に形成されて
いる。
【0039】図2の(2)は、図2の(1)の状態のレ
ンジフード用フィルタカバー15を被取付体31に取付
けた状態を示した図である。
【0040】図を参照して、取付具26が被取付体31
に固着されると、縁巻23bの湾曲状態が図のような直
線状態に変形する。そのため、縁巻23bの両端部には
矢印で示すような力が被取付体31に対して加わること
になる。これによって図10で示した従来例のように縁
巻23bの両端部と被取付体31との間に隙間が生じる
虞れがなく、完全に密着した状態で取付けられることに
なる。そのため、取付状態が安定するとともに、縁巻2
3bの直線状への変形によって被取付体31との隙間が
より少なくなり、その部分から進入する空気の量を低減
することが可能となる。
【0041】尚、上記の実施の形態においては、矩形形
状の対向辺を構成する縁巻23b及び縁巻24bの各々
の中心軸を円弧状に形成したが、他の対向辺を構成する
縁巻23a及び縁巻24aと縁巻23c及び縁巻24c
とをいずれも同様にそれらの中心線が円弧状になるよう
に形成してもよい。
【0042】図3は図1の“X”部分の拡大斜視図であ
り、図4は図3のIV−IVラインの端面図である。
【0043】これらの図を参照して、縁巻23aは大径
の第1ストレート部33と、第1ストレート部33の径
より小さい小径の第2ストレート部35と、第1ストレ
ート部33と第2ストレート部35との間に接続され、
それらに連続的に接続されるようにその径が徐々に変化
する(第1)テーパ部34とから構成されている。
【0044】一方、縁巻24aは、縁巻23aのテーパ
部34の内部に収納され、かつその全体形状がテーパ部
34に類似の(第2)テーパ部38と、縁巻23aの第
2ストレート部35の内部にその一部が収納され、かつ
摺動自在な(第3)ストレート部37とから構成されて
いる。尚、図4に示されているように、縁巻23aの第
2ストレート部35の先端部は内方に折り曲げられ内層
縁巻40が形成されている。そのため、ストレート部3
7は第2ストレート部35の内面に直接接して摺動する
ことはないので、ストレート部37の移動による抵抗が
軽減され、スムーズな移動が可能になる。一方、縁巻2
4aのテーパ部38の先端は外方に折り曲げられて外層
縁巻41が形成されており、テーパ部34の内面に当接
する。
【0045】縁巻23a及び縁巻24aはこのように構
成されているため、図4の二点鎖線で示している方向に
は縁巻24aは移動自在であるが、矢印方向への移動は
実線で示した位置において縁巻23aのテーパ部34と
縁巻24aのテーパ部38とが接触して、それ以上の移
動が停止する。すなわち、テーパ部34とテーパ部38
とによってストッパー機能を発揮することになる。
【0046】この係合状態は、図1で示された第1の分
割体16と第2の分割体17とが引き伸ばされた状態に
おいてさらなる伸びが防止され、一方これらの係合を深
くする、いわゆるレンジフード用フィルタカバー15を
縮める方向に対してはスムーズなスライド動作を可能と
することを意味する。これによって、不用意なレンジフ
ード用フィルタカバー15の引き伸ばしがされても、第
1の分割体16と第2の分割体17との係合が外れてし
まうことを確実に防止することができる。
【0047】図5は図3及び図4で示した縁巻の係合構
造をプレス成形するための工程を示した図である。
【0048】まず図5の(1)に示すように、第1の分
割体16に対応する矩形平板状の第2の平板44と第2
の分割体17に対応する矩形平板状の第1の平板43と
を準備する。そして、第2の平板44の端部46を第1
の平板43側に内方に折り曲げて折返し片48とし、同
様に第1の平板43の端部45の部分を第2の平板44
側に折返して折返し片47とする。
【0049】この状態で図5の(2)に示すように第2
の平板44の一部と第1の平板43の一部とを重ね合わ
せて、二点鎖線で示す部分より上方の部分を矢印で示す
方向に一体的に折り曲げて縁巻きを形成する。
【0050】このとき図5の(3)に示されているよう
に領域Aの部分の縁巻径を大きくし、領域Cの縁巻径の
大きさを領域Aの部分のものに比べて小さくする。そし
て領域Bの部分においては領域Aと領域Cの縁巻径に連
続するようにその縁巻径を徐々に変化するように設定す
る。すなわち、領域Aの縁巻は第2の平板44のみに対
して、領域Bの縁巻及び領域Cの縁巻の一部は第1の平
板43と第2の平板44の重なり部に対して、領域Cの
縁巻の他の一部は第1の平板43のみに対して形成する
ものである。尚、このような縁巻径の設定はプレス成形
する際の金型の寸法設定によって行なう。
【0051】このようにして第2の平板44と第1の平
板43とが重ね合わされた状態で一体的に縁巻が形成さ
れると、図3及び図4で示した縁巻23a及び縁巻24
aの形状の縁巻が係合した状態で形成されることにな
る。すなわち、レンジフード用フィルタカバー15は成
形後に図1で示されたような伸ばされた状態となるよう
に、第1の分割体16及び第2の分割体17が同時に一
体的にプレス成形されることになる。
【0052】図6はこの発明の第2の実施の形態による
レンジフード用フィルタカバーの第1の分割体と第2の
分割体との縁巻係合構造を示した端面図である。
【0053】図を参照して、第1の分割体の縁巻23a
は小径の第1ストレート部50と、第1ストレート部5
0の径より大きな径を有する大径の第2ストレート部5
2と、第1ストレート部50と第2ストレート部52と
の間に接続され、それらに連続的に接続されるようにそ
の径が徐々に変化するテーパ部51とから構成される。
【0054】一方、第2の分割体の縁巻24aは、第2
ストレート部52の内部に収納されかつ摺動自在な径を
有するストレート部53と、縁巻23aのテーパ部51
の内部に収納され、かつ全体形状がテーパ部51と類似
のテーパ部54とから構成される。尚、縁巻23aの第
2ストレート部52の先端は内方に折り曲げられ内層縁
巻55が形成されている。そのため、ストレート部53
は第2ストレート部52の内面に直接接して摺動するこ
とはないので、ストレート部53の移動による抵抗が軽
減され、スムーズな移動が可能になる。一方、縁巻24
aのテーパ部54の先端は外方に折り曲げられて外層縁
巻56が形成されており、テーパ部51の内面に当接す
る。
【0055】縁巻23a及び縁巻24aは、先の第1の
実施の形態による図5で示したように一体的なプレス成
形によって同時に形成されるものである。このような縁
巻係合構造を採用すると、縁巻24aは二点鎖線で示さ
れている方向には移動自在であるが、矢印で示す方向に
移動すると、縁巻24aのテーパ部54と縁巻23aの
テーパ部51とが、互いに当接してそれ以上の移動が阻
止されるストッパー機能を発揮する。
【0056】したがってこのような縁巻係合構造によっ
て、図1でいえばレンジフード用フィルタカバー15を
構成する第1の分割体16と第2の分割体17との係合
状態をより深くしてレンジフード用フィルタカバー15
の全体長さを小さくする場合に、これらの係合の最終的
な停止位置を設定することができる。
【0057】尚、図6の構造であれば、二点鎖線で示す
方向に縁巻24aを移動させた場合、最終的には縁巻2
4aの外層縁巻56と縁巻23aの内層縁巻55とが当
接することになり、縁巻24aが縁巻23aから分離し
て脱落するような虞れもない。すなわち図6の縁巻係合
構造であれば、矢印の方向のみならずその反対方向の移
動に対してもどちらもストッパー機能を有する構造とい
える。したがって用途に応じてこの縁巻係合構造を採用
すれば、縁巻を介してスライドさせる構造体に対しては
より有益な機能を提供することが可能となる。
【0058】図7はこの発明の第3の実施の形態による
換気扇カバーの取付状態を示した斜視図である。
【0059】図を参照して、換気扇カバー58は、その
中央部に形成されその開口にフィルタ63が取付けられ
た膨出部64と、膨出部64の外周から外方に向かって
平面状に伸びるフランジ部59と、フランジ部59の外
周端全周に形成された縁巻62a〜縁巻62dによって
構成されている。フランジ部59の両側部分には、取付
けるべき換気扇枠57に固定された取付金具61に係合
する取付部60が形成されている。これによって換気扇
カバー58はフランジ部59が換気扇枠57の取付け面
に押付けられた状態で取付けられることになる。
【0060】図に示す二点鎖線は換気扇カバー58の取
付前の状態であって、取付部60が形成されている側の
縁巻62a及び縁巻62bの位置を示したものである。
このように縁巻62a及び縁巻62bともに、その中央
部がその両端部を結ぶ直線から換気扇枠57とは反対方
向に湾曲するような円弧状に形成されている。したがっ
て取付時には、取付部60に係合した取付金具61によ
って縁巻62a及び縁巻62bは直線状に変形する。そ
のため縁巻62c及び縁巻62dもより強く換気扇枠5
7の取付面に抑えられることになり、換気扇カバー58
の取付状態が安定する。
【0061】尚、上記の実施の形態のいずれにおいても
被取付体の表面形状は平面としているが、曲面形状等の
被取付体にも適用できる。この場合、取付具が取付けら
れる辺の両端部の各々と被取付体との距離の和の二分の
一の長さより、取付け具の取付面と被取付体との距離を
大きくするように金属箔成形体の形状を設定すれば良
い。このようにすると、取付具が取付けられた辺が被取
付体の表面形状に沿うように変形するので、取付具の両
端部が被取付体に押付けられて取付状態が安定する。
【0062】又、上記の各実施の形態では、取付具2
6,27は取付辺のほぼ中央に取付けているが、取付辺
の両端部を除いた位置に取付ければ同様に取付状態が安
定する。
【0063】更に、上記の実施の形態では磁石を用いた
取付具や、取付金具と係合する取付部を金属箔成形体の
固定手段としているが、これら以外の例えば粘着テー
プ、両面ファスナ、クリップ等の固定手段も同様に使用
することができる。
【0064】更に、上記の各実施の形態では、取付具は
対向する辺に一対に取付けられているが、いずれか一方
の辺にのみ取付具を取付けるようにしても同様の効果を
奏する。
【0065】更に、上記の実施の形態では、金属箔成形
体の外周の辺には縁巻が形成されているが、取付状態の
安定化という観点からは縁巻が形成されていない辺に直
接取付具を取付けても良い。
【0066】更に、上記の実施の形態として示したレン
ジフード用フィルタカバー以外の金属箔成形体であって
も、2以上の分割体の縁巻係合を用いた伸縮機能を有す
るものであれば同様に適用できることはいうまでもな
い。
【0067】更に、上記の各実施の形態では、金属箔成
形体の外形は矩形形状を有しているが、他の多角形形状
を外形とする金属箔成形体にも同様に適用できることは
いうまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるレンジフー
ド用フィルタカバーの外観形状を示した斜視図である。
【図2】図1のII−IIラインから見た図であって、
レンジフード用フィルタカバー15の取付前の状態と取
付後の状態とを示した図である。
【図3】図1の“X”部分の拡大斜視図である。
【図4】図3のIV−IVラインの端面図である。
【図5】図4で示した縁巻係合構造の製造手順を示した
図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態によるレンジフー
ド用フィルタカバーの縁巻係合構造の構成を示した端面
図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態による換気扇カバ
ーの取付状態を示した斜視図である。
【図8】従来のレンジフード用フィルタカバーの外観形
状を示した斜視図である。
【図9】図8の“Y”部分の拡大斜視図である。
【図10】図8のX−Xラインから見たレンジフード用
フィルタカバー70の取付状態を示した図である。
【図11】図8の“Z”部分の拡大斜視図である。
【符号の説明】
15…レンジフード用フィルタカバー 16…第1の分割体 17…第2の分割体 23,24…縁巻 33,50…第1ストレート部 34,38,51,54…テーパ部 35,52…第2ストレート部 37,53…ストレート部 40,55…内層縁巻 41,56…外層縁巻 43…第1の平板 44…第2の平板 45,45…端部 47,48…折返し片 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 元進 大阪市中央区久太郎町三丁目6番8号 東 洋アルミホイルプロダクツ株式会社内 (72)発明者 酒井 大典 大阪市中央区久太郎町三丁目6番8号 東 洋アルミホイルプロダクツ株式会社内 Fターム(参考) 4D058 JA12 JB25 KA01 KA21 KA27 KC64 SA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔成形体よりなる第1の分割体の側
    縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第
    2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に
    挿入する縁巻係合構造であって、 前記第1の縁巻は大径の第1ストレート部と、前記第1
    ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に減
    少する第1テーパ部と、前記第1テーパ部の他端に接続
    された小径の第2ストレート部とからなり、 前記第2の縁巻は、前記第1テーパ部の内部に収納さ
    れ、その全体形状が前記第1テーパ部に類似の第2テー
    パ部と、前記第2テーパ部の一端に接続され、前記第2
    ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自
    在な径の第3ストレート部とからなる、縁巻係合構造。
  2. 【請求項2】 前記第2ストレート部の端部には、内方
    に折り曲げられた内層縁巻が形成され、 前記第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外
    層縁巻が形成され、 前記内層縁巻は、前記第3ストレート部の外面に摺動自
    在に当接し、 前記外層縁巻は、前記第1テーパ部の内面に当接する、
    請求項1記載の縁巻係合構造。
  3. 【請求項3】 金属箔成形体よりなる第1の分割体の側
    縁に形成された第1の縁巻に、金属箔成形体よりなる第
    2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を摺動自在に
    挿入する縁巻係合構造であって、 前記第1の縁巻は、小径の第1ストレート部と、前記第
    1ストレート部にその一端が接続され、その径が徐々に
    増加する第1テーパ部と、前記第1テーパ部の他端に接
    続された大径の第2ストレート部とからなり、 前記第2の縁巻は、前記第1テーパ部の内部に収納さ
    れ、その全体形状が前記第1テーパ部に類似の第2テー
    パ部と、前記第2テーパ部の一端に接続され、前記第2
    ストレート部の内部にその一部が収納され、かつ摺動自
    在な径の第3ストレート部とからなる、縁巻係合構造。
  4. 【請求項4】 前記第2ストレート部の端部には、内方
    に折り曲げられた内層縁巻が形成され、 前記第2テーパ部の端部には、外方に折り曲げられた外
    層縁巻が形成され、 前記内層縁巻は、前記第3ストレート部の外面に摺動自
    在に当接し、 前記外層縁巻は、前記第1テーパ部の内面に当接する、
    請求項3記載の縁巻係合構造。
  5. 【請求項5】 第1の分割体の側縁に形成された第1の
    縁巻に、第2の分割体の側縁に形成された第2の縁巻を
    摺動自在に挿入する縁巻係合構造の製造方法であって、 前記第2の分割体を形成するための金属箔よりなる第1
    の平板の一部と、前記第1の分割体を形成するための金
    属箔よりなる第2の平板の一部とを重ね合わせて各々の
    端縁を揃える第1工程と、 前記重ね合わされた状態で、前記端縁から所定範囲を巻
    込むようにして、一定径の第1ストレート部と前記第1
    ストレート部の径とは異なる一定径の第2ストレート部
    と、前記第1ストレート部と前記第2ストレート部とに
    その両端が接続され、径が徐々に変化するテーパ部とか
    らなる縁巻を、前記第1ストレート部は前記第2の平板
    のみに対して、前記テーパ部及び前記第2ストレート部
    の一部は前記第1の平板と前記第2の平板の重なり部に
    対して、前記第2ストレート部の他の一部は、前記第1
    の平板のみに対して形成する第2工程とを備えた、縁巻
    係合構造の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1工程は、 前記第1の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を
    形成する工程と、 前記第2の平板の長手方向の端部を折返して折返し片を
    形成する工程とを更に備え、 前記折返し片の各々が形成された状態で、これらの折返
    し片が向かい合うように前記第1の平板及び前記第2の
    平板を重ね合わす、請求項5記載の縁巻係合構造の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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