JPH0437462Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、鞄の襠幅調節を外部から行うため
の襠幅調節用金具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の襠幅調節用金具は、例えば本出
願人が先に別件で出願したものである第３図に示
すような、角金具１に引掛部２′を一体として構
成したものがあり、これを鞄本体下端の四隅部に
取り付け、対向する二個の襠幅調節用金具間に輪
ゴム等を掛け渡し、互いに引き寄せて鞄の襠幅を
調節していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の襠幅調節用金具では、角
金具１に引掛部２′を一体として構成しているの
で、鞄の襠幅を調節する必要がない場合も角金具
１に引掛部２′が存在するので、この引掛部２′に
物が引つ掛つたりして邪魔になるという問題点が
あり、さらにこの襠幅調節用金具を作製するに
は、金属板からこの金具を展開状態で打抜くの
で、角金具１に引掛部２′が一体として構成され
ていると、抜きかすを少なくするように板取りす
るのが非常に困難であるという問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、その構成を、角金具１と引掛
具２を別体として構成し、角金具１の適宜部位に
引掛具２を着脱自在に取り付けたものとしてい
る。

〔作用〕

上記手段を施した結果、鞄の襠幅を調節する必
要がない場合には、引掛具２を角金具１から取り
外しておくことができ、また金属板から襠幅調節
用金具を打抜くのにも、角金具１と引掛具２を
別々に板取りして打抜くことができる。

〔実施例〕

以下、この考案の構成を一実施例として示した
図面に従つて説明する。

第１図は、角金具１と引掛具２を別体として成
るこの考案の襠幅調節用金具３の分解斜視図を示
している。角金具１は、金属板を略Ｕ字形断面に
屈曲させると共に外形を略Ｌ字形状に形成してお
り、両端部の内側にそれぞれ対向する爪４，４，
４，４を設けている。引掛具２は、金属板を段部
５を形成して二つ折りにしたものであり、二つ折
りにした片側を取付部６とし、もう片側を引掛っ
ぶとしている。この引掛具２は、取付部６と段部
５の間を前記角金具１の側壁８の適宜部位に押し
込むことにより、角金具１に着脱自在に取り付け
ている。

尚、引掛具２の取付部６に開口９を設けると共
に、角金具１の側壁８内側に小突起（図示せず）
を設けて、引掛具２を角金具１に取り付けた場
合、開口９内に小突起が嵌り込むようにすれば引
掛具２を角金具１に安定させて取り付けることが
できる。

次に、上記構成としたこの考案の襠幅調節用金
具の使用状態について述べる。

第２図に見るように、襠幅調節用金具３を鞄本
体１０下端の四隅部に取り付け、対向する二個の
襠幅調節用金具３，３間に輪ゴム１１を掛け渡
し、互いに引き寄せて襠幅を調節して鞄を使用す
る。

鞄の収容物が多いとき等襠幅を調節する必要が
ない場合には、上記襠幅調節用金具３，３間に掛
け渡した輪ゴム１１を取り外すと共に角金具１か
ら引掛具２も取り外して鞄を使用する。

〔考案の効果〕

この考案に係る鞄の襠幅調節用金具は以上に述
べたように構成されており、鞄の襠幅を調節する
必要がない場合には引掛具２を角金具１から取り
外しておくことができるので、物が引つ掛つたり
して邪魔になるということもなく、また金属板か
らこの襠幅調節用金具を打抜くのにも、角金具１
と引掛具２を別々に板取りして打抜くことができ
るので、抜きかすを少なくするように板取りする
ことが簡単である等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る鞄の襠幅調節用金具の
分解斜視図、第２図はこの考案に係る鞄の襠幅調
節用金具を取り付けた学生鞄の斜視図、第３図は
従来の鞄の襠幅調節用金具の斜視図である。 １……角金具、２……引掛具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板を略Ｕ字形断面に屈曲させると共に外形
   を略Ｌ字形状に形成した角金具を構成し、且つ金
   属板を二つ折りにして取付部と引掛部を形成して
   成る引掛具を前記角金具とは別体として構成し、
   前記角金具の側壁内側の適宜位置に引掛具を着脱
   自在に取り付けたことを特徴とする鞄の襠幅調節
   用金具。