JP2002143854A - 電気化学的水処理装置 - Google Patents

電気化学的水処理装置

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JP2002143854A
JP2002143854A JP2000340019A JP2000340019A JP2002143854A JP 2002143854 A JP2002143854 A JP 2002143854A JP 2000340019 A JP2000340019 A JP 2000340019A JP 2000340019 A JP2000340019 A JP 2000340019A JP 2002143854 A JP2002143854 A JP 2002143854A
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selective
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electrode
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JP2000340019A
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English (en)
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Kiyoaki Matsui
清明 松井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一つの装置で、脱イオン水、Na
型の軟水、二価イオンの豊富なミネラル水、アルカリ
水、酸性水と各種の水が容易に生成できる多目的型の電
気化学的水処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の電気化学的水処理装置は、第1
電極2と第2電極3間にそれぞれ間隔をおいて所定の順
で並べられた複数のイオン交換膜と、複数のセルのそれ
ぞれに通水するとともに流量調整弁13を備えた導入路
12A〜12Eと、複数のセルのそれぞれから処理水を
吐出する吐出路14A〜14Eとを備えた電気化学的水
処理装置であって、複数のイオン交換膜が、一価陰イオ
ン選択性陰イオン交換膜5、非イオン選択陰イオン交換
膜6、非イオン選択陽イオン交換膜7、一価陽イオン選
択性陽イオン交換膜8であって、且つ第1電極2から第
2電極3までの間にこの順で並べられていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水、例えば水道
水中に含まれているカルシウムやマグネシウム等のミネ
ラル分を調整したり、その他の用途に応じて様々な処理
水を製造することができる多目的型の電気化学的水処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海水の淡水化や海水からの食塩の
製造に関しては、イオン交換膜と電界印加手段からなる
電気透析法が用いられている。また、半導体製造などに
使われるイオン交換水や超純水の生成にも再生操作が不
要な電気透析法が広く用いられている。
【0003】この電気透析法による透析装置の一般的な
構成は、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配
列し、脱塩室と濃縮室を形成した電気透析槽の脱塩室に
イオン交換体を収容し、この脱塩室に被処理水を流しな
がら電圧を印加して電気透析を行うことにより脱イオン
水を製造するもので、脱塩室内で水解離による酸とアル
カリを用いてイオン交換体及びイオン交換膜を自己再生
している。このような従来の透析装置においては、効率
や信頼性の向上のために、材料、構成に関して多くの技
術が提案されている。
【0004】しかし、この電気透析法を使って水の軟水
化を行ったり、ミネラル水として濃縮水を利用したり、
あるいはイオン水として処理水を利用することは比較的
行われていない。このような従来の技術の1つとして特
開平8−1165号公報で開示された技術がある。この
技術は、脱塩室と濃縮室をスパイラル状に構成するもの
で、主として電極室の陽極水及び陰極水を効率良く作り
出す特徴を有し、脱イオン水を生成することもわずかな
がら開示している。
【0005】そして、もう1つ別の従来の技術として特
開平8−108184号公報で開示された技術がある。
ここで開示された技術は、一価イオン選択性透過性陽イ
オン交換膜と非選択性陽イオン交換膜の組合せたイオン
交換膜を利用し、二価イオンの少ない軟水と二価イオン
に富んだ硬水を同時に生成するものである。この技術に
よると、一価イオン選択性透過性陽イオン交換膜の一価
イオンの選択性は、例えばカルシウムイオンとナトリウ
ムイオンが同濃度存在していたとして65%程度であ
り、非選択性陽イオン交換膜の二価イオンの選択性は3
5%程度となる。二つの膜の脱イオン率を共に75%に
設定し電圧を印加すると、二価イオンを多く含む硬水側
のカルシウム濃度は45%ほど増える。一方、軟水側の
カルシウム濃度は55%に減少する。これを二段重ねて
処理すると硬水側のカルシウム濃度は56%上昇し、軟
水側は44%に減少する。このようにして、添加剤を使
わず原水の電気的処理のみで軟水と硬水が得られるもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した特開平8−1165号公報で開示された電解槽
は、脱イオン水として水素型の軟水とアルカリ性水、酸
性水に関しては効率良く生成されるものであるが、Na
型軟水やカルシウムなど二価の陽イオンに富むミネラル
性水は得られない。
【0007】また、特開平8−108184号公報で開
示された水処理システムは、カルシウムに富む硬水とN
a型軟水が得られるものであるが、その程度は大きくは
なく、効率を上げるために多段にしても、飽和に近づく
のみで二価イオンの濃縮効果、軟水化効果の改善は微々
たるものであった。軟水を飲用、洗濯用、浴水用等に用
いる場合は、当初の濃度にも依存するが、初期濃度の2
0%程度の濃度でないと軟水化効果は少なく、事実上実
用にはならないものである。
【0008】そこで、本発明は、一つの装置で、脱イオ
ン水、Na型の軟水、二価イオンの豊富なミネラル水、
アルカリ水、酸性水と各種の水が容易に生成できる多目
的型の電気化学的水処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、以上説明した問
題を解決するために本発明の電気化学的水処理装置は、
第1電極と第2電極との間に複数のセルを形成するた
め、第1電極と第2電極間にそれぞれ間隔をおいて所定
の順で並べられた複数のイオン交換膜と、それぞれ流量
調整弁が設けられ複数のセルのそれぞれに通水できる導
入路と、複数のセルのそれぞれから処理水を吐出する吐
出路とを備えた電気化学的水処理装置であって、複数の
イオン交換膜が、一価陰イオン選択性陰イオン交換膜、
非イオン選択性陰イオン交換膜、非イオン選択性陽イオ
ン交換膜、一価陽イオン選択性陽イオン交換膜から構成
され、且つ第1電極から第2電極までの間にこの順で並
べられていることを特徴とする。
【0010】これにより、一つの装置で、脱イオン水、
Na型の軟水、二価イオンの豊富なミネラル水、アルカ
リ水、酸性水と各種の水が容易に生成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、電
解槽内に対向して設けられ通水された原水を電気化学処
理できる第1電極と第2電極と、第1電極に正電位、且
つ第2電極に負電位を印加する電源部と、第1電極と第
2電極との間に複数のセルを形成するため、第1電極と
第2電極間にそれぞれ間隔をおいて所定の順で並べられ
た複数のイオン交換膜と、それぞれ流量調整弁が設けら
れ複数のセルのそれぞれに通水できる導入路と、複数の
セルのそれぞれから処理水を吐出する吐出路とを備えた
電気化学的水処理装置であって、複数のイオン交換膜
が、一価陰イオン選択性陰イオン交換膜、非イオン選択
性陰イオン交換膜、非イオン選択性陽イオン交換膜、一
価陽イオン選択性陽イオン交換膜から構成され、且つ第
1電極から第2電極までの間にこの順で並べられている
ことを特徴とする電気化学的水処理装置であるから、脱
イオン水、酸性水、弱酸性水、アルカリ性水、弱アルカ
リ性水の5種類の性質の異なる処理水が得られ、多目的
に使用することができる。
【0012】請求項2に記載された発明は、一価陰イオ
ン選択性陰イオン交換膜、非イオン選択性陰イオン交換
膜、非イオン選択性陽イオン交換膜、一価陽イオン選択
性陽イオン交換膜から構成されるセルを1ユニットと
し、複数ユニットが前記電解槽内に配設されたことを特
徴とする請求項1記載の電気化学的水処理装置であるか
ら、大量の処理水が必要な場合でも対応できる。
【0013】請求項3に記載された発明は、一価陰イオ
ン選択性陰イオン交換膜と非イオン選択性陰イオン交換
膜間に形成された弱酸性水セルに接続された吐出路と、
非イオン選択性陽イオン交換膜と一価陽イオン選択性陽
イオン交換膜間に形成された弱アルカリ性水生成セルに
接続された吐出路とが合流され、処理水が混合されて吐
出されることを特徴とする請求項1または2に記載され
た電気化学的水処理装置であるから、二価の陽イオンに
富むミネラル水及び脱イオン水、酸性水、アルカリ性水
が得られる。
【0014】請求項4に記載された発明は、非イオン選
択性陽イオン交換膜と一価陽イオン選択性陽イオン交換
膜間に形成された弱アルカリ性水生成セルに接続された
吐出路と、一価陽イオン選択性陽イオン交換膜と第2電
極間に形成されたアルカリ性水生成セルと接続された吐
出路とが合流され、処理水が混合されて吐出されること
を特徴とする請求項1または2に記載された電気化学的
水処理装置であるから、二価の陽イオンに富むアルカリ
性水及び、脱イオン水、弱酸性水、酸性水が得られる。
【0015】請求項5に記載された発明は、非イオン選
択性陰イオン交換膜と非イオン選択性陽イオン交換膜間
に形成された脱イオン水生成セルの吐出路には第1分岐
路と第2分岐路が設けられ、第1電極と前記一価陰イオ
ン選択性陰イオン交換膜間に形成された酸性水生成セル
の導入路と前記第1分岐路とが接続されるとともに、一
価陽イオン選択性陽イオン交換膜と第2電極間に形成さ
れたアルカリ性水生成セルの導入路と第2分岐路とが接
続され、酸性水生成セルの吐出路とアルカリ性水生成セ
ルの吐出路とが、脱イオン水生成セルの分岐後の吐出路
に接続され、一価陰イオン選択性陰イオン交換膜と非イ
オン選択性陰イオン交換膜間に形成された弱酸性水生成
セルの導入路と、脱イオン水生成セルの導入路と、非イ
オン選択性陽イオン交換膜と一価陽イオン選択性陽イオ
ン交換膜間に形成された弱アルカリ性水生成セルの導入
路に原水が供給され、且つ酸性水生成セルの処理水と、
アルカリ性水生成セルの処理水と、脱イオン水生成セル
の処理水とが混合されて吐出されることを特徴とする請
求項1または2に記載された電気化学的水処理装置であ
るから、ナトリウムタイプの軟水が得られる。
【0016】請求項6に記載の発明は、非イオン選択性
陰イオン交換膜と前記非イオン選択性陽イオン交換膜間
に形成された脱イオン水生成セルには、陽イオン交換樹
脂のビーズと陰イオン交換樹脂のビーズ、または陽イオ
ン交換樹脂の繊維と陰イオン交換樹脂の繊維が充填され
ていることを特徴とする電気化学的水処理装置であるか
ら、原水の電気伝導度が低くても目的の水が効率良く生
成可能となる。
【0017】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態
1における電気化学的水処理装置について図1を用いて
説明する。図1は本発明の実施の形態1における電気化
学的水処理装置の脱イオン水対応処理の概要を示す図で
ある。
【0018】図1において、1は水道水、井戸水などの
原水に電気化学的処理をすることにより、飲用や浴用に
用いる処理水を生成するための電解槽、2は電解槽1内
に対向して設けられ原水を電気化学処理できる第1電
極、3も同じく原水を電気化学処理できる第2電極、4
は第1電極2を正電位に印加し、第2電極3に負電位を
印加するための電源部である。このとき第1電極が陽
極、第2電極が陰極となる。
【0019】5は一価陰イオン選択性陰イオン交換膜、
6は非イオン選択性陰イオン交換膜、7は非イオン選択
性陽イオン交換膜、8は一価陽イオン選択性陽イオン交
換膜である。この一価陰イオン選択性陰イオン交換膜
5、非イオン選択性陰イオン交換膜6、非イオン選択性
陽イオン交換膜7、一価陽イオン選択性陽イオン交換膜
8は、第1電極2と前記第2電極3との間に5つのセル
を形成するため、第1電極2と第2電極3間にそれぞれ
間隔をおいて、且つこの記載の順序で並べられる。当然
ながら、両端のセルに第1電極2,第2電極3が配設さ
れることになる。
【0020】この5つのセルは図1においてA,B,
C,D,Eで示され、通水中の水をそれぞれ電機透析す
るものである。Aは第1電極2と一価陰イオン選択性陰
イオン交換膜5間に形成されたセルであり、酸性水を生
成する(以下、酸性水生成セルA)。また、Bは一価陰
イオン選択性陰イオン交換膜5と非イオン選択性陰イオ
ン交換膜6間に形成されたセルで、弱酸性水を生成する
(以下、弱酸性水生成セルB)。さらに、Cは非イオン
選択性陰イオン交換膜6と非イオン選択性陽イオン交換
膜7間に形成されたセルであり、脱イオン水を生成する
(以下、脱イオン水生成セルC)。そして、Dは非イオ
ン選択性陽イオン交換膜7と一価陽イオン選択性陽イオ
ン交換膜8間に形成されたセルであって、弱アルカリ性
水を生成する(以下、弱アルカリ性水生成セルD)。最
後に、Eは一価陽イオン選択性陽イオン交換膜8と第2
電極3間に形成されたセルであって、アルカリ性水を生
成する(以下、アルカリ性水生成セルE)。ここで説明
した酸性水生成セルA、弱酸性水生成セルB、脱イオン
水生成セルC、弱アルカリ性水生成セルD、アルカリ性
水生成セルEが、それぞれ酸性水、弱酸性水、脱イオン
水、弱アルカリ性水、アルカリ性水を生成する作用の説
明は後で詳述する。
【0021】9は脱イオン水生成セルCの中に充填され
る陽イオン交換繊維、10は脱イオン水生成セルCの中
に充填される陰イオン交換繊維である。陽イオン交換繊
維9は陽イオン交換樹脂のビーズ、陰イオン交換繊維1
0は陰イオン交換樹脂のビーズでもよい。11は多孔質
体である。
【0022】12は処理を行う原水を電解槽1内に導く
導入路である。導入路12は、分岐導入路12A,分岐
導入路12B,分岐導入路12C,分岐導入路12D,
分岐導入路12Eに分岐され、分岐導入路12Aは酸性
水生成セルAに接続され、分岐導入路12Bは弱酸性水
生成セルBに、分岐導入路12Cは脱イオン水生成セル
Cに、分岐導入路12Dは弱アルカリ性水生成セルD
に、分岐導入路12Eはアルカリ性水生成セルEにそれ
ぞれ接続される。13は処理水を吐出するための流量調
整弁で、分岐導入路12A,分岐導入路12B,分岐導
入路12C,分岐導入路12D,分岐導入路12Eに設
けられ、各セルに通水するか否かを含め、流量を調整す
るものである。目的とする処理水の性質が得られるよう
に、流量調整弁13により流量を分配して導入し、各セ
ルから処理水を独立して取り出すことができるものであ
る。
【0023】14Aは酸性水生成セルAに接続され、酸
性水生成セルAから処理水として酸性水を吐出する吐出
路である。また、14Bは弱酸性水生成セルBに接続さ
れ、弱酸性水生成セルBから処理水として弱酸性水を吐
出する吐出路、14Cは脱イオン水生成セルCに接続さ
れ、脱イオン水生成セルCから処理水として脱イオン水
を吐出する吐出路、14Dは弱アルカリ性水生成セルD
に接続され、弱アルカリ性水生成セルDから処理水とし
て弱アルカリ性水を吐出する吐出路、14Eはアルカリ
性水生成セルEに接続され、アルカリ性水生成セルEか
らアルカリ性水を吐出する吐出路である。
【0024】また、各イオン交換膜および第1電極2,
第2電極3に挟まれた各セルの幅は1mm〜2mm程度
で構成されている。第1電極2,第2電極3は、電位を
反転することにより陽極としても陰極としても使用可能
なように、双方ともチタン基材に白金めっきを施した電
極板を使用する。これはアルカリ性水生成セルEに堆積
したカルシウム(Ca)を溶解するため逆洗用に使用す
る。図1では、電極2を陽極、電極3を陰極として示し
ている。イオン交換膜はいずれもトクヤマ製で、非イオ
ン選択性陰イオン交換膜6および非イオン選択性陽イオ
ン交換膜7として強酸性Na+型を、一価陰イオン選択
性陰イオン交換膜5および一価陽イオン選択性陽イオン
交換膜8として強塩基性Cl-型を用いた。各セル内に
は通水空間確保のための多孔質体11を挿入し、脱イオ
ン水生成セルC内には陽イオン交換繊維9と陰イオン交
換繊維10((株)ニチビ製)を混合して充填する。
【0025】原水として、水道水や井戸水を使う場合、
一価の陽イオンとしてナトリウムイオン(Na+)やカ
リウムイオン(K+)、一価の陰イオンとして塩化物イ
オン(Cl-)や硝酸イオン(NO3 -)、二価の陽イオ
ンとしてカルシウムイオン(Ca2+)やマグネシウムイ
オン(Mg2+)、二価の陰イオンとして硫酸イオン(S
4 2-)や炭酸イオン(CO3 2-)が比率はさまざまでは
あるが含まれている。従って、このような原水を分岐導
入路12A,分岐導入路12B,分岐導入路12C,分
岐導入路12D,分岐導入路12Eから、各セル内に導
入し、酸性水生成セルA側の第1電極2にプラス、アル
カリ性水生成セルE側の第2電極3にマイナスの電位を
印加すると、酸性水生成セルAからは、塩化物イオンや
硝酸イオン等の一価の陰イオンが増えた酸性水が、弱酸
性水生成セルBからは、硫酸イオンや炭酸イオン等の二
価の陰イオンが増えた弱酸性水が、また、脱イオン水生
成セルCからは全てのイオンが少ない脱イオン水、弱ア
ルカリ性水生成セルDからは、カルシウムやマグネシウ
ムなどの二価の陽イオンに富んだ弱アルカリ性水が、ア
ルカリ性水生成セルEからはナトリウムやカリウム等一
価の陽イオンに富んだアルカリ性水が吐出される。
【0026】このような処理水が各セルで得られる理由
について説明する。最初に、酸性水生成セルAでは、第
1電極2(陽極)と一価陰イオン選択性陰イオン交換膜
5が存在するから、電解による水素イオン(H+)と、
一価陰イオンである塩化物イオン(Cl-)や硝酸イオ
ン(NO3 -)が一価陰イオン選択性陰イオン交換膜5を
透過し濃度が上がる。
【0027】また、弱酸性水生成セルBにおいては、一
価陰イオン選択性陰イオン交換膜5と非イオン選択性陰
イオン交換膜6が存在するため、一価陰イオンは酸性水
生成セルA側に移動し、脱イオン水生成セルCから透過
してきたイオンのうち、二価陰イオンである硫酸イオン
(SO4 2-)や炭酸イオン(CO3 2-)が増加する。さら
に酸性水生成セルAで生じた高濃度のH+が電解の向き
に逆らって拡散浸透してくるため弱酸性の水になる。
【0028】次に、脱イオン水生成セルCにおいては、
非イオン選択性陰イオン交換膜6と非イオン選択性陽イ
オン交換膜7が設けられており、併せて陽イオン交換繊
維9と陰イオン交換繊維10も存在するので、あらゆる
イオンが取り除かれる。
【0029】次いで、弱アルカリ性水生成セルDにおい
ては、非イオン選択性陽イオン交換膜7と一価陽イオン
選択性陽イオン交換膜8が設けられており、一価陽イオ
ンはアルカリ性水生成セルE側に移動し、脱イオン水生
成セルCから透過してきたイオンのうち、二価陽イオン
であるカルシウムイオン(Ca2+)やマグネシウムイオ
ン(Mg2+)が増加する。さらにアルカリ性水生成セル
Eで生じた高濃度のOH-イオンが電解の向きに逆らっ
て拡散浸透してくるため弱アルカリ性の水になる。
【0030】最後に、アルカリ性水生成セルEにおいて
は、第2電極3(陰極)と一価陽イオン選択性陽イオン
交換膜8が存在するから、電解による水酸基イオン(O
-)と、一価陽イオンであるナトリウムイオン(N
+)やカリウムイオン(K+)が一価陽イオン選択性陽
イオン交換膜8を透過し濃度が上がる。このような作用
により、実施の形態1の電気化学的水処理装置は、5種
類の処理水を生成できるものである。
【0031】本実施の形態1の電気化学的水処理装置の
試作装置で脱イオン水を取り出す測定を行った。試作機
は上述したとおりの構成であり、各セルの幅は脱イオン
水生成セルCの幅を2mm、他の4つの幅を1mmとし
た。イオン交換膜はいずれもトクヤマ製であり、陽イオ
ン交換繊維と陰イオン交換繊維はいずれも(株)ニチビ製
である。実験は、流量調整弁13を絞り、脱イオン水生
成セルCが1に対し、酸性水生成セルA、弱酸性水生成
セルB、弱アルカリ性水生成セルD、アルカリ性水生成
セルEに各0.1の通水比率で通水した。通水と同時に
両サイドの第1電極2,第2電極3に電圧を印加し、第
1電極2を陽極、第2電極を陰極として3脱イオン水生
成セルCから出る処理水を吐出路14Cで採取して測定
した。酸性水生成セルA、弱酸性水生成セルB、弱アル
カリ性水生成セルD、アルカリ性水生成セルEからの処
理水は排水にした。原水として、測定用に、塩化カルシ
ウムにて硬度100に調整した水を通水し、処理水とし
て硬度20の水(イオン除去率80%)を得た。
【0032】このように各イオン交換膜を所定の位置関
係となるように電解槽1内に配置し、併せて通水比率を
上記の割合にすることで、各セル内のイオン除去率を変
化させることができ、不用な排水も少なくできる。
【0033】ところで、以上説明した電気化学的水処理
装置においては、内部の弱酸性水生成セルB、脱イオン
水生成セルC、弱アルカリ性水生成セルDは、一価陰イ
オン選択性陰イオン交換膜5、非イオン選択性陰イオン
交換膜6、非イオン選択性陽イオン交換膜7、一価陽イ
オン選択性陽イオン交換膜8で形成されている。そし
て、電解槽1内の各セルで生じる現象は、この各イオン
交換膜がこの順で並べられてセルを形成し、このセルに
所定の通水比率で通水し、さらに両側から電解するとい
うことさえ与えれば生じるものである。
【0034】従って、一価陰イオン選択性陰イオン交換
膜5、非イオン選択性陰イオン交換膜6、非イオン選択
性陽イオン交換膜7、一価陽イオン選択性陽イオン交換
膜8をこの順で並べて弱酸性水生成セルB、脱イオン水
生成セルC、弱アルカリ性水生成セルDを順に形成した
ものを1ユニットとし、第1電極2と第2電極3との間
に複数のユニットを電解槽1内に配設しても、各セルか
ら吐出される処理水は吐出されるセルの数が増えるだけ
で、処理水の性質は1ユニットの場合と変わらない。た
だ、各ユニット間は独立したセルとなり、原水を脱イオ
ン水セルC1に対し0.1の比率で通水する。電圧を印
加すると、一価の陽イオン分と一価の陰イオン分が濃縮
された濃縮水となり、排水するのが適当である。このよ
うに複数ユニットを電解槽1内に配置して処理すれば、
大量の処理水をそれぞれ得ることができ、飲用等パーソ
ナルユース以外で、比較的水量を必要とする用途や、工
業的にも利用できる大規模な水処理も可能になる。
【0035】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2における電気化学的水処理装置について説明する。
図2は本発明の実施の形態2における電気化学的水処理
装置のミネラル水対応処理の概要を示す図、図3は本発
明の実施の形態2における電気化学的水処理装置の流量
比に対するミネラル水の取水比率及びカルシウム増加率
の関係図である。
【0036】図2に示すように、実施の形態2の電気化
学的水処理装置は、基本構成は実施の形態1の電気化学
的水処理装置と同一である、従って、実施の形態1の電
気化学的水処理装置と同一の符号は同一の構成を示すか
ら、詳細な説明は実施の形態1に譲って、ここでは特徴
部分について説明する。
【0037】図2に示すように、14D’は、弱酸性水
生成セルBの吐出路14Bと弱アルカリ性水生成セルD
の吐出路14Dが合流された合流吐出路である。本実施
の形態2の電気化学的水処理装置は、カルシウム等の二
価のイオンが多い、いわゆるミネラル水を取り出す場合
に適したもので、脱イオン水生成セルCが1に対し、弱
酸性水生成セルB、弱アルカリ性水生成セルDにそれぞ
れ0.5、酸性水生成セルA、アルカリ性水生成セルE
に各0.1の通水比率で通水を行いつつ電圧を印加す
る。このときミネラル水が合流吐出路14D’から吐出
される。弱酸性水生成セルB、弱アルカリ性水生成セル
Dへの通水量が同一で混合されるから、pHは中性にな
る。
【0038】そこで、本実施の形態2において、上述し
た通水比率で通水する理由を説明する。まず、流量比γ
を[(弱酸性水生成セルB+弱アルカリ性水生成セル
D)/脱イオン水生成セルC]として定義し、原水から
の入水量を一定として、ミネラル水の取水比率とカルシ
ウム増加率の関係を測定すると、図3に示すようにな
る。すなわち、流量比γに対して、ミネラル水の取水比
率とカルシウムの増加率は相反する。なお、図3の左縦
軸はカルシウム増加率を示すものであるが、マグネシウ
ム等の他の二価イオンでも同様の傾向を示すから、図3
のカルシウム増加率はカルシウム等の二価イオンの増加
率と言い換えることができる。
【0039】ミネラル水をつくる場合に課せられる条件
を検討すると、脱イオン水生成セルCからは脱イオン水
が吐出されるが、脱イオン水が不用であるなら、排水と
せざるを得ない。これから考えると脱イオン水は少ない
方が望ましい。しかし、ミネラル水はカルシウム等の二
価イオンが多ければ多いほど望ましく、脱イオン水生成
セルCから透過した二価イオンが弱アルカリ性水生成セ
ルDへ供給されることを考えると、脱イオン水の量を上
げることも必要である。しかし、図3に示すように流量
比γに対して相反するから、カルシウム等の二価イオン
の増加率を上げると、取水比率は極端に下がる。
【0040】そこで、本実施の形態2では、流量比γ=
1に選んでおり、イオンの透過率が80%のとき、図3
に示すように取水比率が50%で、二価イオンの増加率
は1.8倍となり好適なミネラル水が得られるものであ
る。当然ながら、このとき得られる他の処理水も利用で
きる。
【0041】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3における電気化学的水処理装置について説明する。
図4は本発明の実施の形態3における電気化学的水処理
装置のアルカリ性水対応処理の概要を示す図である。
【0042】図4に示すように、実施の形態2の電気化
学的水処理装置は、基本構成は実施の形態1の電気化学
的水処理装置と同一である、従って、実施の形態1の電
気化学的水処理装置と同一の符号は同一の構成を示すか
ら、詳細な説明は実施の形態1に譲って、ここでは特徴
部分について説明する。
【0043】図4に示すように、14D”は、弱アルカ
リ性水生成セルDの吐出路14Dとアルカリ性水生成セ
ルEの吐出路14Eが合流された合流吐出路である。本
実施の形態3の電気化学的水処理装置は、アルカリ性水
を取り出す場合に適したもので、酸性水生成セルAが
0.2、弱酸性水生成セルB,脱イオン水生成セルC,
弱アルカリ性水生成セルDが0.1、アルカリ性水生成
セルEに0.5の通水比率で通水を行い、同時に電圧を
印加する。このときアルカリ性水が合流吐出路14D”
から吐出される。酸性水生成セルAからの処理水は酸性
水であり、アストリンゼント用として利用可能である。
ただ、弱酸性水生成セルB,脱イオン水生成セルCから
の処理水はこの場合排水とする。
【0044】実施の形態3の電気化学的水処理装置は、
このような構成とすることで吐出されるアルカリ性の処
理水をすべて有効に利用でき、pHを上げようと思えば
分岐導入路12Dの通水量より分岐導入路12Eの通水
量を増せばよい。
【0045】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4における電気化学的水処理装置について説明する。
図5は本発明の実施の形態4における電気化学的水処理
装置のNa型の軟水対応処理の概要を示す図である。
【0046】図5に示すように、実施の形態4の電気化
学的水処理装置は、基本構成は実施の形態1の電気化学
的水処理装置と同一である、従って、実施の形態1の電
気化学的水処理装置と同一の符号は同一の構成を示すか
ら、詳細な説明は実施の形態1に譲って、ここでは特徴
部分について説明する。
【0047】図5に示すように、12A’は脱イオン水
生成セルCの吐出路から分岐された2つの分岐路のうち
酸性水生成セルAへの導入路となる第1分岐路、12
B’は脱イオン水生成セルCの吐出路から分岐された2
つの分岐路のうちアルカリ性水生成セルEへの導入路と
なる第2分岐路である。第1分岐路12A’、第2分岐
路12B’は吐出路14Cの同一分岐点で分岐されてい
る。14C’は、第1分岐路12A’,第2分岐路12
B’分岐後の吐出路14Cに、吐出路14Aと吐出路1
4Eが合流された合流吐出路である。
【0048】本実施の形態3の電気化学的水処理装置
は、Na型の軟水を取り出す場合に適したもので、脱イ
オン水生成セルCからの処理水の一部を第1分岐路12
A’、第2分岐路12B’により、酸性水生成セルA、
アルカリ性水生成セルEの導入路側に接続するものであ
る。
【0049】吐出比率は、脱イオン水生成セルCの吐出
量を1とすると、酸性水生成セルA、弱酸性水生成セル
B、弱アルカリ性水生成セルD、アルカリ性水生成セル
Eの吐出量はそれぞれ0.1である。原水は、脱イオン
水生成セルCに1、弱酸性水生成セルB、弱アルカリ性
水生成セルDに0.1の割合で通水を行いつつ電圧を印
加する。弱酸性水生成セルB、弱アルカリ性水生成セル
Dからの処理水は排水とする。酸性水生成セルA、アル
カリ性水生成セルEからの処理水は、脱イオン水生成セ
ルCからの処理水に、上述の分岐点より後で混合され、
合流吐出路14C’からNa型の軟水として取り出され
る。
【0050】二価の陽イオンは弱アルカリ性水生成セル
Dからの処理水と共に排出される。アルカリ性水生成セ
ルEからの処理水はNaイオン等一価のイオンが豊富で
あるため、弱アルカリ性水生成セルDから吐出された二
価の陽イオンを一価イオンで置き換えたことになる。本
来酸性水生成セルAからの処理水は不用であるが、pH
を調整する(中性を保つ)のために吐出路14Aで混合さ
れる。
【0051】
【発明の効果】本発明の電気化学的水処理装置は、一つ
の電気化学的処理槽の中で、流路の切替と通水比の設定
のみで容易に、脱イオン水、Na型の軟水、二価イオン
の豊富なミネラル水、アルカリ水、酸性水と各種の水が
生成でき、多目的型の電気化学的水処理装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電気化学的水処
理装置の脱イオン水対応処理の概要を示す図
【図2】本発明の実施の形態2における電気化学的水処
理装置のミネラル水対応処理の概要を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における電気化学的水処
理装置の流量比に対するミネラル水の取水比率及びカル
シウム増加率の関係図
【図4】本発明の実施の形態3における電気化学的水処
理装置のアルカリ性水対応処理の概要を示す図
【図5】本発明の実施の形態4における電気化学的水処
理装置のNa型の軟水対応処理の概要を示す図
【符号の説明】
1 電解槽 2 第1電極 3 第2電極 4 電源部 5 一価陰イオン選択性陰イオン交換膜 6 非イオン選択性陰イオン交換膜 7 非イオン選択性陽イオン交換膜 8 一価陽イオン選択性陽イオン交換膜 9 陽イオン交換繊維 10 陰イオン交換繊維 11 多孔質体 12 導入路 12A,12B,12C,12D,12E 分岐導入路 12A’ 第1分岐路 12B’ 第2分岐路 13 流量調整弁 14A,14B,14C,14D,14E 吐出路 14D’,14D”,14C’ 合流吐出路 A 酸性水生成セル B 弱酸性水生成セル C 脱イオン水生成セル D 弱アルカリ性水生成セル E アルカリ性水生成セル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解槽内に対向して設けられ通水された原
    水を電気化学処理できる第1電極と第2電極と、 前記第1電極に正電位、且つ前記第2電極に負電位を印
    加する電源部と、 前記第1電極と前記第2電極との間に複数のセルを形成
    するため、前記第1電極と前記第2電極間にそれぞれ間
    隔をおいて所定の順で並べられた複数のイオン交換膜
    と、 それぞれ流量調整弁が設けられ前記複数のセルのそれぞ
    れに通水できる導入路と、 前記複数のセルのそれぞれから処理水を吐出する吐出路
    とを備えた電気化学的水処理装置であって、 前記複数のイオン交換膜が、一価陰イオン選択性陰イオ
    ン交換膜、非イオン選択性陰イオン交換膜、非イオン選
    択性陽イオン交換膜、一価陽イオン選択性陽イオン交換
    膜から構成され、且つ前記第1電極から前記第2電極ま
    での間にこの順で並べられていることを特徴とする電気
    化学的水処理装置。
  2. 【請求項2】前記一価陰イオン選択性陰イオン交換膜、
    前記非イオン選択性陰イオン交換膜、前記非イオン選択
    性陽イオン交換膜、前記一価陽イオン選択性陽イオン交
    換膜から構成されるセルを1ユニットとし、複数ユニッ
    トが前記電解槽内に配設されたことを特徴とする請求項
    1記載の電気化学的水処理装置。
  3. 【請求項3】前記一価陰イオン選択性陰イオン交換膜と
    前記非イオン選択性陰イオン交換膜間に形成された弱酸
    性水セルに接続された吐出路と、前記非イオン選択性陽
    イオン交換膜と前記一価陽イオン選択性陽イオン交換膜
    間に形成された弱アルカリ性水生成セルに接続された吐
    出路とが合流され、処理水が混合されて吐出されること
    を特徴とする請求項1または2に記載された電気化学的
    水処理装置。
  4. 【請求項4】前記非イオン選択性陽イオン交換膜と前記
    一価陽イオン選択性陽イオン交換膜間に形成された弱ア
    ルカリ性水生成セルに接続された吐出路と、前記一価陽
    イオン選択性陽イオン交換膜と前記第2電極間に形成さ
    れたアルカリ性水生成セルと接続された吐出路とが合流
    され、処理水が混合されて吐出されることを特徴とする
    請求項1または2に記載された電気化学的水処理装置。
  5. 【請求項5】前記非イオン選択性陰イオン交換膜と前記
    非イオン選択性陽イオン交換膜間に形成された脱イオン
    水生成セルの吐出路には第1分岐路と第2分岐路が設け
    られ、 前記第1電極と前記一価陰イオン選択性陰イオン交換膜
    間に形成された酸性水生成セルの導入路と前記第1分岐
    路とが接続されるとともに、前記一価陽イオン選択性陽
    イオン交換膜と前記第2電極間に形成されたアルカリ性
    水生成セルの導入路と前記第2分岐路とが接続され、 前記酸性水生成セルの吐出路と前記アルカリ性水生成セ
    ルの吐出路とが、前記脱イオン水生成セルの分岐後の吐
    出路に接続され、 前記一価陰イオン選択性陰イオン交換膜と前記非イオン
    選択性陰イオン交換膜間に形成された弱酸性水生成セル
    の導入路と、前記脱イオン水生成セルの導入路と、非イ
    オン選択性陽イオン交換膜と一価陽イオン選択性陽イオ
    ン交換膜間に形成された弱アルカリ性水生成セルの導入
    路に原水が供給され、且つ前記酸性水生成セルの処理水
    と、前記アルカリ性水生成セルの処理水と、前記脱イオ
    ン水生成セルの処理水とが混合されて吐出されることを
    特徴とする請求項1または2に記載された電気化学的水
    処理装置。
  6. 【請求項6】前記非イオン選択性陰イオン交換膜と前記
    非イオン選択性陽イオン交換膜間に形成された脱イオン
    水生成セルには、陽イオン交換樹脂のビーズと陰イオン
    交換樹脂のビーズ、または陽イオン交換樹脂の繊維と陰
    イオン交換樹脂の繊維が充填されていることを特徴とす
    る電気化学的水処理装置。
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