JP2002143578A - 車両用シートの表皮材 - Google Patents
車両用シートの表皮材Info
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- JP2002143578A JP2002143578A JP2000341916A JP2000341916A JP2002143578A JP 2002143578 A JP2002143578 A JP 2002143578A JP 2000341916 A JP2000341916 A JP 2000341916A JP 2000341916 A JP2000341916 A JP 2000341916A JP 2002143578 A JP2002143578 A JP 2002143578A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシー
トフレームの弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲さ
せて張設する。表皮材の張りたい部分を予め伸ばしてお
く。縫製作業が容易で作業能率を向上させる。 【解決手段】 表皮材25を表裏の織編物からなる表面
基布26と裏面基布27及び弾力性を有する中間層28
とを有する立体構造織編物から形成する。立体構造織編
物からなる表皮材25の端部25aを伸ばした状態で溶
着し、表皮材25の端部25aに潰し部25bを形成す
る。潰し部25bにフック部材33を固着する。フック
部材33をシートフレーム21の外側端部24aの係止
部22に係止する。
トフレームの弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲さ
せて張設する。表皮材の張りたい部分を予め伸ばしてお
く。縫製作業が容易で作業能率を向上させる。 【解決手段】 表皮材25を表裏の織編物からなる表面
基布26と裏面基布27及び弾力性を有する中間層28
とを有する立体構造織編物から形成する。立体構造織編
物からなる表皮材25の端部25aを伸ばした状態で溶
着し、表皮材25の端部25aに潰し部25bを形成す
る。潰し部25bにフック部材33を固着する。フック
部材33をシートフレーム21の外側端部24aの係止
部22に係止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートの表
皮材に関し、更に詳細に説明すると、車両用シートのシ
ートフレームに端末処理して取付けられる車両用シート
の表皮材に関する。
皮材に関し、更に詳細に説明すると、車両用シートのシ
ートフレームに端末処理して取付けられる車両用シート
の表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両用シート等は、シートフレー
ムと、このシートフレームに載置されたパッド材と、こ
れらシートフレーム及びパッド材を被覆する表皮材とか
ら形成されている。また近時車両用シートの通気性を向
上させ、重量を軽減するために、シートフレームに網目
状に形成されたネットをシートフレームに所定の張力で
引っ張った状態で取付けた車両用シート(特開2000
−79840号公報)が提案されている。
ムと、このシートフレームに載置されたパッド材と、こ
れらシートフレーム及びパッド材を被覆する表皮材とか
ら形成されている。また近時車両用シートの通気性を向
上させ、重量を軽減するために、シートフレームに網目
状に形成されたネットをシートフレームに所定の張力で
引っ張った状態で取付けた車両用シート(特開2000
−79840号公報)が提案されている。
【0003】また、図7に示す如く、車両用シート1の
重量を軽減するために、パッド材を省略し、パイプフレ
ーム等のシートフレーム4に表皮材5を張設しただけの
シートクッション2及びシートバック3からなる車両用
シート1も存在するが、クッション性に欠けるものであ
った。また、特開平6−57579号公報には、ダブル
ラッセル織機等による表裏両面基布と、それら表裏両面
基布を連結する連結糸よりなる5mm以上の厚さを有する
嵩高織編物からなる多層構造織編物が開示されている。
この車両用シート1において、嵩高の立体構造織編物か
らなる表皮材5をパイプフレーム等のシートフレーム4
に取付ける場合には、表皮材5の端部をシートフレーム
4に取付けたフック部材等に係止して取付けている。こ
れらのフック部材等が外部に露出するのを防止するため
に、カバーで覆っている。
重量を軽減するために、パッド材を省略し、パイプフレ
ーム等のシートフレーム4に表皮材5を張設しただけの
シートクッション2及びシートバック3からなる車両用
シート1も存在するが、クッション性に欠けるものであ
った。また、特開平6−57579号公報には、ダブル
ラッセル織機等による表裏両面基布と、それら表裏両面
基布を連結する連結糸よりなる5mm以上の厚さを有する
嵩高織編物からなる多層構造織編物が開示されている。
この車両用シート1において、嵩高の立体構造織編物か
らなる表皮材5をパイプフレーム等のシートフレーム4
に取付ける場合には、表皮材5の端部をシートフレーム
4に取付けたフック部材等に係止して取付けている。こ
れらのフック部材等が外部に露出するのを防止するため
に、カバーで覆っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用シート1
において、嵩高の立体構造織編物からなる表皮材5を略
四角枠状のシートフレーム4に取付ける場合には、フッ
ク部材等が外部に露出したりするのを防止するカバーが
設けられ、このカバーが外方に突出することとなり、外
観を悪化させると共に、このカバーに着座者が接触する
虞れを有し、また嵩高の立体構造織編物からなる表皮材
5の端部を縫製する場合には、伸縮性を有し且つ嵩高で
厚みがあるので縫製作業が困難であり、また表皮材5の
張りを調節し、張りたい部分は伸ばしながら縫製を行
い、または伸ばしながらシートフレーム4に張設する必
要があり、作業を簡易迅速に行うことができない欠点を
有していた。また、横方向に引張力を与えて表皮材5を
張設することとなり、シートフレーム4に合わせて上下
及び左右方向に弯曲させて表皮材5を張設することがで
きず、更に表皮材5の反発力の強さから着座者を必要以
上に押圧し、座り心地が悪く、クッション性及び感触性
に欠けるものであった。
において、嵩高の立体構造織編物からなる表皮材5を略
四角枠状のシートフレーム4に取付ける場合には、フッ
ク部材等が外部に露出したりするのを防止するカバーが
設けられ、このカバーが外方に突出することとなり、外
観を悪化させると共に、このカバーに着座者が接触する
虞れを有し、また嵩高の立体構造織編物からなる表皮材
5の端部を縫製する場合には、伸縮性を有し且つ嵩高で
厚みがあるので縫製作業が困難であり、また表皮材5の
張りを調節し、張りたい部分は伸ばしながら縫製を行
い、または伸ばしながらシートフレーム4に張設する必
要があり、作業を簡易迅速に行うことができない欠点を
有していた。また、横方向に引張力を与えて表皮材5を
張設することとなり、シートフレーム4に合わせて上下
及び左右方向に弯曲させて表皮材5を張設することがで
きず、更に表皮材5の反発力の強さから着座者を必要以
上に押圧し、座り心地が悪く、クッション性及び感触性
に欠けるものであった。
【0005】本発明の目的は、嵩高の立体構造織編物か
らなる表皮材をシートフレームの弯曲に合わせて上下及
び左右方向に弯曲させて張設することができ、表皮材の
張りたい部分を伸ばしながら縫製を行い、または張設す
る必要がなく、縫製作業が容易で作業能率を向上させる
ことができ、外観が優れ、クッション性及び感触性及び
座り心地を向上させることができ、通気性を向上させる
ことができ、重量を軽量化することができ、パッド材が
不要でシートを薄型化でき、後席着座者のレッグスペー
スを拡大することができ、組付け作業能率を向上させる
ことができ、経済性に優れた車両用シートの表皮材を提
供するものである。
らなる表皮材をシートフレームの弯曲に合わせて上下及
び左右方向に弯曲させて張設することができ、表皮材の
張りたい部分を伸ばしながら縫製を行い、または張設す
る必要がなく、縫製作業が容易で作業能率を向上させる
ことができ、外観が優れ、クッション性及び感触性及び
座り心地を向上させることができ、通気性を向上させる
ことができ、重量を軽量化することができ、パッド材が
不要でシートを薄型化でき、後席着座者のレッグスペー
スを拡大することができ、組付け作業能率を向上させる
ことができ、経済性に優れた車両用シートの表皮材を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートの表皮材は、車両用シートのシートフレームに
端末処理して取付けられる車両用シートの表皮材におい
て、前記表皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面
基布とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編さ
れた弾力性を有する中間層とを有する立体構造織編物か
ら形成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部
に溶着により潰し部が形成されていることを特徴とす
る。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートの表皮材は、車両用シートのシートフレームに
端末処理して取付けられる車両用シートの表皮材におい
て、前記表皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面
基布とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編さ
れた弾力性を有する中間層とを有する立体構造織編物か
ら形成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部
に溶着により潰し部が形成されていることを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項2に記載の車両用シートの
表皮材は、車両用シートのシートフレームに端末処理し
て取付けられる車両用シートの表皮材において、前記表
皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布とを有
すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された弾力性
を有する中間層とを有する立体構造織編物から形成さ
れ、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部を伸ばし
た状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部が形成されて
いることを特徴とする。
表皮材は、車両用シートのシートフレームに端末処理し
て取付けられる車両用シートの表皮材において、前記表
皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布とを有
すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された弾力性
を有する中間層とを有する立体構造織編物から形成さ
れ、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部を伸ばし
た状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部が形成されて
いることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に記載の車両用シートの
表皮材は、車両用シートのシートフレームに端末処理し
て取付けられる車両用シートの表皮材において、前記表
皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布とを有
すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された弾力性
を有する中間層とを有する立体構造織編物から形成さ
れ、前記シートフレームは略四角枠状に形成され、該シ
ートフレームが後方開放された断面略V字状に形成さ
れ、該断面略V字状のシートフレームの外側端部に係止
部が形成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端
部を伸ばした状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部が
形成され、前記表皮材の潰し部を有する端部にトリム材
の一端部とフック部材が固着され、該フック部材が前記
シートフレームの外側端部の係止部に係止され、前記ト
リム材が断面略V字状のシートフレームの後方開放部を
閉じる状態でトリム材の他端部がシートフレームの内側
端部に係止されることを特徴とする。
表皮材は、車両用シートのシートフレームに端末処理し
て取付けられる車両用シートの表皮材において、前記表
皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布とを有
すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された弾力性
を有する中間層とを有する立体構造織編物から形成さ
れ、前記シートフレームは略四角枠状に形成され、該シ
ートフレームが後方開放された断面略V字状に形成さ
れ、該断面略V字状のシートフレームの外側端部に係止
部が形成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端
部を伸ばした状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部が
形成され、前記表皮材の潰し部を有する端部にトリム材
の一端部とフック部材が固着され、該フック部材が前記
シートフレームの外側端部の係止部に係止され、前記ト
リム材が断面略V字状のシートフレームの後方開放部を
閉じる状態でトリム材の他端部がシートフレームの内側
端部に係止されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
の表皮材の実施の形態について、図面を参照して詳述す
る。図1乃至図6(a),(b)は本発明に係る車両用
シートの表皮材及びシートフレームを夫々示すもので、
図1はシートバックの側部フレームの断面図、図2は立
体構造織編物からなる表皮材の一部断面斜視図、図3は
表皮材の端部を夫々示すもので、(a)は平面図、
(b)は断面図、(c)は端部にフック部材を取付けた
状態の断面図、図4は車両用シートのシートバックフレ
ームの斜視図、図5はシートバックの斜視図、図6はシ
ートバックの背面を夫々示すもので、(a)は斜視図、
(b)はシートバックの表皮材の端末処理前の背面斜視
図である。尚、本実施の形態では本発明をシートバック
に適用した場合として説明するが、同様にシートクッシ
ョンにも適用することができるものである。
の表皮材の実施の形態について、図面を参照して詳述す
る。図1乃至図6(a),(b)は本発明に係る車両用
シートの表皮材及びシートフレームを夫々示すもので、
図1はシートバックの側部フレームの断面図、図2は立
体構造織編物からなる表皮材の一部断面斜視図、図3は
表皮材の端部を夫々示すもので、(a)は平面図、
(b)は断面図、(c)は端部にフック部材を取付けた
状態の断面図、図4は車両用シートのシートバックフレ
ームの斜視図、図5はシートバックの斜視図、図6はシ
ートバックの背面を夫々示すもので、(a)は斜視図、
(b)はシートバックの表皮材の端末処理前の背面斜視
図である。尚、本実施の形態では本発明をシートバック
に適用した場合として説明するが、同様にシートクッシ
ョンにも適用することができるものである。
【0010】図4及び図5に示す如く、車両用シートの
シートバック12は略四角枠状に形成されたシートフレ
ーム21を有し、このシートフレーム21はマグネシウ
ム合金等からダイカスト成型により形成され、ヘッドレ
ストステー挿入穴を有する上部フレーム21aと両側部
フレーム21b及び下部フレーム21cとから形成さ
れ、両側部フレーム21bの下端に取付穴21dが形成
されている。
シートバック12は略四角枠状に形成されたシートフレ
ーム21を有し、このシートフレーム21はマグネシウ
ム合金等からダイカスト成型により形成され、ヘッドレ
ストステー挿入穴を有する上部フレーム21aと両側部
フレーム21b及び下部フレーム21cとから形成さ
れ、両側部フレーム21bの下端に取付穴21dが形成
されている。
【0011】前記シートフレーム21の上部フレーム2
1a,両側部フレーム21b及び下部フレーム21cは
後方開放されて開放部21eが形成された断面略V字状
に形成されている。尚、上部フレーム21a,両側部フ
レーム21b及び下部フレーム21cの断面略V字状の
形状は同一でなくてもよく、また断面略U字状であって
もよい。
1a,両側部フレーム21b及び下部フレーム21cは
後方開放されて開放部21eが形成された断面略V字状
に形成されている。尚、上部フレーム21a,両側部フ
レーム21b及び下部フレーム21cの断面略V字状の
形状は同一でなくてもよく、また断面略U字状であって
もよい。
【0012】前記シートバック12は前記シートフレー
ム21に上下及び左右方向に引っ張られて張設された表
皮材25を有している。この表皮材25は、図2に示す
如く、表裏の織編物からなる表面基布26と裏面基布2
7とを有すると共に、前記表裏の基布26,27と一体
に織編された弾力性を有する中間層28とを有する立体
構造織編物から形成されている。
ム21に上下及び左右方向に引っ張られて張設された表
皮材25を有している。この表皮材25は、図2に示す
如く、表裏の織編物からなる表面基布26と裏面基布2
7とを有すると共に、前記表裏の基布26,27と一体
に織編された弾力性を有する中間層28とを有する立体
構造織編物から形成されている。
【0013】前記立体構造織編物からなる表皮材25は
ナイロン等の合成樹脂繊維から形成することができ、弾
力性や引張強さは糸のフィラメントの太さにより種々得
ることができ、表皮材25の厚さは5mm以上の厚さに形
成することができる。この立体構造織編物からなる表皮
材25はモケット織機やダブルラッセル編機等で製造す
ることができる。尚、立体構造織編物の更に詳細な構成
は従来の技術で示した、特開平6−57579号公報の
技術を援用する。
ナイロン等の合成樹脂繊維から形成することができ、弾
力性や引張強さは糸のフィラメントの太さにより種々得
ることができ、表皮材25の厚さは5mm以上の厚さに形
成することができる。この立体構造織編物からなる表皮
材25はモケット織機やダブルラッセル編機等で製造す
ることができる。尚、立体構造織編物の更に詳細な構成
は従来の技術で示した、特開平6−57579号公報の
技術を援用する。
【0014】前記立体構造織編物からなる表皮材25は
上下及び左右方向に引っ張られた状態で前記シートフレ
ーム21に端末処理されている。即ち、図3(a),
(b),(c)に示す如く、表皮材25の端部25aに
は、表皮材25の端部25aを伸ばした状態で溶着され
て潰し部25bが形成され、前記表皮材25の潰し部2
5bを有する端部25aにフック部材33が固着されて
いる。尚、本実施の形態では潰し部25bにフック部材
33を縫着したが、表皮材25の端部25a同士を縫着
するものであってもよい。
上下及び左右方向に引っ張られた状態で前記シートフレ
ーム21に端末処理されている。即ち、図3(a),
(b),(c)に示す如く、表皮材25の端部25aに
は、表皮材25の端部25aを伸ばした状態で溶着され
て潰し部25bが形成され、前記表皮材25の潰し部2
5bを有する端部25aにフック部材33が固着されて
いる。尚、本実施の形態では潰し部25bにフック部材
33を縫着したが、表皮材25の端部25a同士を縫着
するものであってもよい。
【0015】前記表皮材25の潰し部25bは、本実施
の形態では図6(a),(b)に斜線で示す如く、表皮
材25の端部25aに全周に亘り形成されているが、表
皮材25の端部25aの引っ張りたい部分、または伸ば
したい部分に間欠的に形成することもできる。また潰し
部25bの奥行きは縫製代を得られる程度であればよい
が、特に限定されるものではない。表皮材25の潰し部
25bは溶着により形成されているので、溶着後の縮み
がなく、表皮材25のトリム処理を簡易迅速に行うこと
ができる。
の形態では図6(a),(b)に斜線で示す如く、表皮
材25の端部25aに全周に亘り形成されているが、表
皮材25の端部25aの引っ張りたい部分、または伸ば
したい部分に間欠的に形成することもできる。また潰し
部25bの奥行きは縫製代を得られる程度であればよい
が、特に限定されるものではない。表皮材25の潰し部
25bは溶着により形成されているので、溶着後の縮み
がなく、表皮材25のトリム処理を簡易迅速に行うこと
ができる。
【0016】前記シートフレーム21の断面略V字状の
側部フレーム21bの外側端部24aに外周縁に沿うよ
うに係止部22が形成されている。尚、側部フレーム2
1bと同様に上部フレーム21a及び下部フレーム21
cにも係止部22が形成されている。また本発明の表皮
材25を取付けるシートフレーム21の形状は図示のも
のに限定されるものではない。
側部フレーム21bの外側端部24aに外周縁に沿うよ
うに係止部22が形成されている。尚、側部フレーム2
1bと同様に上部フレーム21a及び下部フレーム21
cにも係止部22が形成されている。また本発明の表皮
材25を取付けるシートフレーム21の形状は図示のも
のに限定されるものではない。
【0017】図1に示す実施の形態では、前記立体構造
織編物からなる表皮材25の端部25aの長手方向に沿
ってトリム材31の一端部31aと断面略J字状の帯状
のフック部材33が固着され、この断面略J字状の帯状
のフック部材33は合成樹脂等から形成されている。こ
の断面略J字状のフック部材33が前記側部フレーム2
1bの外側端部24aの係止部22に沿って係止されて
いる。
織編物からなる表皮材25の端部25aの長手方向に沿
ってトリム材31の一端部31aと断面略J字状の帯状
のフック部材33が固着され、この断面略J字状の帯状
のフック部材33は合成樹脂等から形成されている。こ
の断面略J字状のフック部材33が前記側部フレーム2
1bの外側端部24aの係止部22に沿って係止されて
いる。
【0018】またトリム材31が断面略V字状の側部フ
レーム21bの後方開放部21eを閉じる状態でトリム
材31の他端部31bが側部フレーム21bの内側端部
24bに係止されている。尚、トリム材31の他端部3
1bに沿って断面略J字状のフック部材35が取付けら
れ、このフック部材35が側部フレーム21bの内側端
部24bに沿って係止されている。前記トリム材31を
係止状態に保持することにより表皮材25の張りを維持
することができる。
レーム21bの後方開放部21eを閉じる状態でトリム
材31の他端部31bが側部フレーム21bの内側端部
24bに係止されている。尚、トリム材31の他端部3
1bに沿って断面略J字状のフック部材35が取付けら
れ、このフック部材35が側部フレーム21bの内側端
部24bに沿って係止されている。前記トリム材31を
係止状態に保持することにより表皮材25の張りを維持
することができる。
【0019】尚、前記トリム材31は表皮材25と同一
であってもよく、また薄い表皮材であってもよい。また
フック部材33は本実施の形態では断面略J字状とした
が、これに限定されるものではなく、フック部材33を
側部フレーム21bに直接係止することもでき、この場
合には係止部22を省略することができる。
であってもよく、また薄い表皮材であってもよい。また
フック部材33は本実施の形態では断面略J字状とした
が、これに限定されるものではなく、フック部材33を
側部フレーム21bに直接係止することもでき、この場
合には係止部22を省略することができる。
【0020】図6(a),(b)に示す如く、前記トリ
ム材31はシートフレーム21の上部フレーム21a,
両側部フレーム21b及び下部フレーム21cに対応し
て4分割され、トリム材31の長手方向の端部に面ファ
スナー37が取付けられ、4分割されたトリム材31が
シートバック12の裏面側で連結されている。
ム材31はシートフレーム21の上部フレーム21a,
両側部フレーム21b及び下部フレーム21cに対応し
て4分割され、トリム材31の長手方向の端部に面ファ
スナー37が取付けられ、4分割されたトリム材31が
シートバック12の裏面側で連結されている。
【0021】尚、トリム材31は4分割されたものに限
定されるものではなく、また面ファスナー37に代えて
適宜の係止部材を用いることができる。また前記断面略
J字状の帯状のフック部材33,35を弾力性を有する
部材から形成することもできる。
定されるものではなく、また面ファスナー37に代えて
適宜の係止部材を用いることができる。また前記断面略
J字状の帯状のフック部材33,35を弾力性を有する
部材から形成することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用シートの表皮
材の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の車
両用シートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物か
らなる表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏
の基布と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有
する立体構造織編物から形成され、前記立体構造織編物
からなる表皮材の端部に溶着により潰し部が形成されて
いるので、嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシー
トフレームの弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲さ
せて張設することができ、表皮材の端部に潰し部が形成
されているので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばしな
がら縫製を行い、または張設する必要がなく、縫製作業
が容易で作業能率を向上させることができ、パッド材が
不要でシートを薄型化でき、後席着座者のレッグスペー
スを拡大することができる。
材の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の車
両用シートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物か
らなる表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏
の基布と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有
する立体構造織編物から形成され、前記立体構造織編物
からなる表皮材の端部に溶着により潰し部が形成されて
いるので、嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシー
トフレームの弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲さ
せて張設することができ、表皮材の端部に潰し部が形成
されているので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばしな
がら縫製を行い、または張設する必要がなく、縫製作業
が容易で作業能率を向上させることができ、パッド材が
不要でシートを薄型化でき、後席着座者のレッグスペー
スを拡大することができる。
【0023】また、本発明の請求項2に記載の車両用シ
ートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物からなる
表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏の基布
と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有する立
体構造織編物から形成され、前記立体構造織編物からな
る表皮材の端部を伸ばした状態で溶着されて表皮材の端
部に潰し部が形成されているので、嵩高の立体構造織編
物からなる表皮材をシートフレームの弯曲に合わせて上
下及び左右方向に弯曲させて張設することができ、表皮
材の端部の引っ張りたい部分に潰し部が形成されている
ので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばしながら縫製を
行い、または張設する必要がなく、縫製作業が容易で作
業能率を向上させることができ、パッド材が不要でシー
トを薄型化でき、後席着座者のレッグスペースを拡大す
ることができる。
ートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物からなる
表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏の基布
と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有する立
体構造織編物から形成され、前記立体構造織編物からな
る表皮材の端部を伸ばした状態で溶着されて表皮材の端
部に潰し部が形成されているので、嵩高の立体構造織編
物からなる表皮材をシートフレームの弯曲に合わせて上
下及び左右方向に弯曲させて張設することができ、表皮
材の端部の引っ張りたい部分に潰し部が形成されている
ので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばしながら縫製を
行い、または張設する必要がなく、縫製作業が容易で作
業能率を向上させることができ、パッド材が不要でシー
トを薄型化でき、後席着座者のレッグスペースを拡大す
ることができる。
【0024】また、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物からなる
表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏の基布
と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有する立
体構造織編物から形成され、前記シートフレームは略四
角枠状に形成され、該シートフレームが後方開放された
断面略V字状に形成され、該断面略V字状のシートフレ
ームの外側端部に係止部が形成され、前記立体構造織編
物からなる表皮材の端部を伸ばした状態で溶着されて表
皮材の端部に潰し部が形成され、前記表皮材の潰し部を
有する端部にトリム材の一端部とフック部材が固着さ
れ、該フック部材が前記シートフレームの外側端部の係
止部に係止され、前記トリム材が断面略V字状のシート
フレームの後方開放部を閉じる状態でトリム材の他端部
がシートフレームの内側端部に係止されるので、嵩高の
立体構造織編物からなる表皮材をシートフレームの弯曲
に合わせて上下及び左右方向に弯曲させて張設すること
ができ、表皮材の端部の引っ張りたい部分に潰し部が形
成されているので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばし
ながら縫製を行いまたは張設する必要がなく、縫製作業
が容易で作業能率を向上させることができ、シートフレ
ームをダイカスト成型により形成した場合にも、シート
フレームの端部や後方開放部に着座者が接触したり衝突
した場合にもトリム材により後席着座者を十分に保護す
ることができ、外観が優れ、パッド材が不要でシートを
薄型化でき、後席着座者のレッグスペースを拡大するこ
とができ、クッション性及び感触性及び座り心地を向上
させることができる。
ートの表皮材によれば、表皮材は表裏の織編物からなる
表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏の基布
と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有する立
体構造織編物から形成され、前記シートフレームは略四
角枠状に形成され、該シートフレームが後方開放された
断面略V字状に形成され、該断面略V字状のシートフレ
ームの外側端部に係止部が形成され、前記立体構造織編
物からなる表皮材の端部を伸ばした状態で溶着されて表
皮材の端部に潰し部が形成され、前記表皮材の潰し部を
有する端部にトリム材の一端部とフック部材が固着さ
れ、該フック部材が前記シートフレームの外側端部の係
止部に係止され、前記トリム材が断面略V字状のシート
フレームの後方開放部を閉じる状態でトリム材の他端部
がシートフレームの内側端部に係止されるので、嵩高の
立体構造織編物からなる表皮材をシートフレームの弯曲
に合わせて上下及び左右方向に弯曲させて張設すること
ができ、表皮材の端部の引っ張りたい部分に潰し部が形
成されているので表皮材の端部の張りたい部分を伸ばし
ながら縫製を行いまたは張設する必要がなく、縫製作業
が容易で作業能率を向上させることができ、シートフレ
ームをダイカスト成型により形成した場合にも、シート
フレームの端部や後方開放部に着座者が接触したり衝突
した場合にもトリム材により後席着座者を十分に保護す
ることができ、外観が優れ、パッド材が不要でシートを
薄型化でき、後席着座者のレッグスペースを拡大するこ
とができ、クッション性及び感触性及び座り心地を向上
させることができる。
【0025】本発明の車両用シートの表皮材によれば、
嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシートフレーム
の弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲させて張設す
ることができ、表皮材の張りたい部分を伸ばしながら縫
製を行い、または張設する必要がなく、縫製作業が容易
で作業能率を向上させることができ、外観が優れ、クッ
ション性及び感触性及び座り心地を向上させることがで
き、通気性を向上させることができ、重量を軽量化する
ことができ、パッド材が不要でシートを薄型化でき、後
席着座者のレッグスペースを拡大することができ、組付
け作業能率を向上させることができ、経済性に優れた車
両用シートの表皮材を得ることができる。
嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシートフレーム
の弯曲に合わせて上下及び左右方向に弯曲させて張設す
ることができ、表皮材の張りたい部分を伸ばしながら縫
製を行い、または張設する必要がなく、縫製作業が容易
で作業能率を向上させることができ、外観が優れ、クッ
ション性及び感触性及び座り心地を向上させることがで
き、通気性を向上させることができ、重量を軽量化する
ことができ、パッド材が不要でシートを薄型化でき、後
席着座者のレッグスペースを拡大することができ、組付
け作業能率を向上させることができ、経済性に優れた車
両用シートの表皮材を得ることができる。
【図1】本発明に係る車両用シートの表皮材を用いたシ
ートバックの側部フレームの断面図。
ートバックの側部フレームの断面図。
【図2】本発明に係る車両用シートの表皮材の一部斜視
図。
図。
【図3】本発明に係る車両用シートの表皮材の端部を夫
々示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図、
(c)は端部にフック部材を取付けた状態の断面図。
々示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図、
(c)は端部にフック部材を取付けた状態の断面図。
【図4】本発明に係る車両用シートの表皮材を用いるシ
ートバックフレームの斜視図。
ートバックフレームの斜視図。
【図5】本発明に係る車両用シートの表皮材を用いたシ
ートバックの斜視図。
ートバックの斜視図。
【図6】本発明に係る車両用シートの表皮材を用いたシ
ートバックの背面を夫々示すもので、(a)は背面斜視
図、(b)はシートバックの表皮材の端末処理前の背面
斜視図。
ートバックの背面を夫々示すもので、(a)は背面斜視
図、(b)はシートバックの表皮材の端末処理前の背面
斜視図。
【図7】従来の車両用シートの斜視図。
12 シートバック 21 シートフレーム 21a 上部フレーム 21b 側部フレーム 21c 下部フレーム 21d 取付穴 21e 開放部 22 係止部 24a 外側端部 24b 内側端部 25 表皮材 25a 端部 25b 潰し部 26 表面基布 27 裏面基布 28 中間層 31 トリム材 31a 一端部 31b 他端部 33 フック部材 35 フック部材 37 面ファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B084 EA02 EC03 4F100 AK48A AK48B AK48C BA03 BA06 BA10A BA10C BA16 DB09 DG12A DG12B DG12C DG13A DG13B DG13C EC03 GB33 JK07B JL02
Claims (3)
- 【請求項1】 車両用シートのシートフレームに端末処
理して取付けられる車両用シートの表皮材において、 前記表皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布
とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された
弾力性を有する中間層とを有する立体構造織編物から形
成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部に溶
着により潰し部が形成されていることを特徴とする車両
用シートの表皮材。 - 【請求項2】 車両用シートのシートフレームに端末処
理して取付けられる車両用シートの表皮材において、 前記表皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布
とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された
弾力性を有する中間層とを有する立体構造織編物から形
成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の端部を伸
ばした状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部が形成さ
れていることを特徴とする車両用シートの表皮材。 - 【請求項3】 車両用シートのシートフレームに端末処
理して取付けられる車両用シートの表皮材において、 前記表皮材は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布
とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された
弾力性を有する中間層とを有する立体構造織編物から形
成され、前記シートフレームは略四角枠状に形成され、
該シートフレームが後方開放された断面略V字状に形成
され、該断面略V字状のシートフレームの外側端部に係
止部が形成され、前記立体構造織編物からなる表皮材の
端部を伸ばした状態で溶着されて表皮材の端部に潰し部
が形成され、前記表皮材の潰し部を有する端部にトリム
材の一端部とフック部材が固着され、該フック部材が前
記シートフレームの外側端部の係止部に係止され、前記
トリム材が断面略V字状のシートフレームの後方開放部
を閉じる状態でトリム材の他端部がシートフレームの内
側端部に係止されることを特徴とする車両用シートの表
皮材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000341916A JP2002143578A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 車両用シートの表皮材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000341916A JP2002143578A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 車両用シートの表皮材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002143578A true JP2002143578A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18816567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000341916A Pending JP2002143578A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-09 | 車両用シートの表皮材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002143578A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006116352A (ja) * | 2006-01-27 | 2006-05-11 | Takano Co Ltd | フレームへの取付構造 |
JP2010104830A (ja) * | 2010-02-15 | 2010-05-13 | Takano Co Ltd | フレームへの取付構造 |
-
2000
- 2000-11-09 JP JP2000341916A patent/JP2002143578A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006116352A (ja) * | 2006-01-27 | 2006-05-11 | Takano Co Ltd | フレームへの取付構造 |
JP4511477B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2010-07-28 | タカノ株式会社 | フレームへの取付構造 |
JP2010104830A (ja) * | 2010-02-15 | 2010-05-13 | Takano Co Ltd | フレームへの取付構造 |
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